JP2003294568A - コンクリートの貫通クラック調査方法 - Google Patents

コンクリートの貫通クラック調査方法

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JP2003294568A
JP2003294568A JP2002094008A JP2002094008A JP2003294568A JP 2003294568 A JP2003294568 A JP 2003294568A JP 2002094008 A JP2002094008 A JP 2002094008A JP 2002094008 A JP2002094008 A JP 2002094008A JP 2003294568 A JP2003294568 A JP 2003294568A
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Japan
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crack
concrete surface
concrete
vacuum suction
case
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JP2002094008A
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English (en)
Inventor
Motoyuki Ikeda
基行 池田
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Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方のサイドからのアクセスのみで、コンク
リート面に存在するクラックが貫通クラックか非貫通ク
ラックかをクラックの大小にかかわらず容易に明らかに
していくことができるコンクリートの貫通クラック調査
方法を提供する。 【解決手段】 コンクリート面2のクラック3の部分に
真空吸引口4aを当てて真空吸引し、クラック3のない
同じコンクリート面2に真空吸引口4aを当てて真空吸
引した場合とで、吸引状態を比較する。あるいは、コン
クリート面のクラック部分に圧縮空気吹出口を当て、ク
ラックのない同じコンクリート面に圧縮空気吹出口を当
てた場合とで、圧縮空気の空気圧を比較する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートの貫
通クラック調査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばコンクリート基礎の立ち上がり部
の側面にクラックがあって、このクラックを注入材を注
入して補修しようという場合に、このクラックが非貫通
クラックであれば粘性の低い注入材で補修するが、貫通
クラックである場合は粘性の低い注入材を注入すると漏
れてうまく注入するのが難しいため、粘性の高い注入材
を使用してクラックの補修をすることが推奨される。
【0003】従来、そのような場合に行われるクラック
検査、即ち、そのクラックが貫通クラックであるか、非
貫通クラックであるかの検査は、基礎立ち上がり部の表
裏面に同じクラックが存在するかどうかを目視で観察す
ることにより行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、目視観
察によるクラック検査が難しい場合がある。即ち、コン
クリート基礎において、その立ち上がり部表面に幅が1
mmを越えるようなクラックがあれば、対応する裏面に
も同じ形状のクラックが発見されることが多く、そのク
ラックが貫通クラックか非貫通クラックかは裏面側を目
視観察することによって比較的容易に明らかとなる。
【0005】ところが、クラック幅が0.1mm程度の
微小なクラックである場合には、目視観察で表裏の同じ
位置にクラックがあったとしても、クラック形状が異な
れば貫通しているかどうかの判断に苦しむ結果となる。
【0006】また、上記の調査方法は、目視による両サ
イド観察によるものであるため、一方のサイドでの観察
が可能でもう一方での観察が困難な場合には、調査をす
ることができないという問題もあった。特に、擁壁のコ
ンクリート面や、地盤を貫通して形成されたトンネル内
のコンクリート面では、コンクリートの背面側の観察を
するのは不可能である。
【0007】本発明は、このような問題に鑑み、一方の
サイドからのアクセスのみで、コンクリート面に存在す
るクラックが貫通クラックか非貫通クラックかをクラッ
クの大小にかかわらず容易に明らかにしていくことがで
きるコンクリートの貫通クラック調査方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、コンクリ
ート面のクラック部分に真空吸引口を当てて真空吸引
し、クラックのない同じコンクリート面に真空吸引口を
当てて真空吸引した場合とで、吸引状態を比較すること
を特徴とするコンクリートの貫通クラック調査方法によ
って解決される。
【0009】この調査方法では、クラック部分を真空吸
引することによって、そのクラックが貫通クラックであ
れば、クラックのない同じコンクリート面を真空吸引し
た場合よりも大きな空気吸引が行われ、また、そのクラ
ックが非貫通クラックであれば、クラックのない同じコ
ンクリート面を真空吸引した場合と略同じ空気吸引が行
われ、これによって、そのクラックが貫通のものか非貫
通のものかを、クラックの大小にかかわらず明らかにす
ることができる。
【0010】しかも、この調査方法によれば、コンクリ
ート面の一方の側からのみのアクセスで調査を遂行する
ことができ、もう一方の側へのアクセスが困難ないし不
可能であるような場合でも、そのクラックが貫通か非貫
通かを明らかにしていくことができる。
【0011】加えて、吸引による機械測定による調査で
あるので、正確な判定を行うことができると共に、真空
吸引口をコンクリート面に当てるだけであり、しかも、
判定は、そばのクラックのないコンクリート面での吸引
結果との比較に基づいて行うことができるから、調査を
容易に行うことができる。
【0012】また、上記の課題は、コンクリート面のク
ラック部分に圧縮空気吹出口を当て、クラックのない同
じコンクリート面に圧縮空気吹出口を当てた場合とで、
圧縮空気の空気圧を比較することを特徴とするコンクリ
ートの貫通クラック調査方法によっても、同様に解決さ
れる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0014】図1に示す第1実施形態は、コンクリート
布基礎1の立ち上がり部1aの屋外側の面部2に存在す
るクラック3が果たして基礎立ち上がり部1aを貫通す
るクラックであるのか、貫通してないクラックであるの
かを調査する場合のものである。4は吸引測定器であ
り、調査は、この吸引測定器4の真空吸引口4aを基礎
立ち上がり部1aのコンクリート面2に当てることで行
う。
【0015】即ち、クラック3の存在しないそばのコン
クリート面に吸引口を当てて真空吸引し、その場合の単
位時間当たりの吸引空気量を測定すると共に、これと相
前後して、図1(イ)(ロ)に示すように、同じコンク
リート面のクラック3部分に真空吸引口4aを当てて真
空吸引し、その場合の単位時間当たりの吸引空気量を測
定する。
【0016】しかる後、これらの結果を比較し、その結
果、コンクリート面のクラック3部分に対して行って得
られた吸引空気量が、クラックのないコンクリート面に
対して行って得られた吸引空気量よりも大であるなら、
そのクラックは図示するような貫通クラック3であると
判断し、これら吸引空気量に差がない場合は、そのクラ
ックは非貫通クラックであると判断する。調査を行うの
に床下にもぐりこむ必要はない。
【0017】そして、こうして得られた調査結果に基づ
いて、非貫通クラックであれば粘性の低い注入材でクラ
ックの補修を行い、貫通クラックである場合は粘性の高
い注入材を使用して補修を行えばよい。
【0018】図2に示す第2実施形態は、擁壁5のコン
クリート面2にクラック3が存在する場合に、そのクラ
ック3が擁壁5のコンクリートを貫通するクラックであ
るか、貫通しないクラックであるかを調査する場合のも
のである。この場合も吸引測定器4の真空吸引口4aを
コンクリート面2に当てて調べることで、一方のサイド
からのアクセスのみで、上記のコンクリート基礎1の場
合と同様に、そのクラック3が貫通か非貫通かを明らか
にすることができる。特に、この場合は、擁壁5の一方
のコンクリート面2に対してしかアクセスができず、そ
のような場合であってもクラック調査を容易に行うこと
ができ、その補修に使用する注入材の粘性を容易に決定
できる。
【0019】図3に示す第2実施形態は、トンネル6の
コンクリート面2にクラック3が存在する場合に、その
クラック3がトンネル6のコンクリートを貫通するクラ
ックであるか、貫通しないクラックであるかを調査する
場合のものである。この場合も吸引測定器4の真空吸引
口4aをコンクリート面2に当てて調べることで、トン
ネル6内からのアクセスのみで、上記のコンクリート基
礎1や擁壁5の場合と同様に、そのクラック3が貫通か
非貫通かを明らかにすることができ、その補修に使用す
る注入材の粘性を容易に決定することできる。
【0020】以上に、本発明の実施形態を示したが、本
発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱し
ない範囲で、各種の変更が可能である。例えば、上記の
実施形態では、吸引空気量の比較で判定を行う場合を示
したが、吸引空気の圧力など、その他の物理量によって
比較を行ってもよいし、真空吸引に限らず、圧縮空気を
当てることによって比較を行ってもよい。また、調査の
対象となるコンクリート面2は、コンクリート基礎1
や、擁壁5、トンネル6に限らず、各種のコンクリート
面にできたクラックの貫通非貫通の調査に広く用いるこ
とができるものであることはいうまでもない。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上のとおりのものであるか
ら、一方のサイドからのアクセスのみで、コンクリート
面に存在するクラックが貫通クラックか非貫通クラック
かをクラックの大小にかかわらず容易に明らかにしてい
くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図(イ)及び図(ロ)は、実施形態の調査方法
を示すもので、対象が基礎コンクリートのコンクリート
面にできたクラックである場合の断面側面図である。
【図2】図(イ)及び図(ロ)は、対象が擁壁のコンク
リート面にできたクラックである場合の断面側面図であ
る。
【図3】図(イ)及び図(ロ)は、対象がトンネルのコ
ンクリート面にできたクラックである場合の断面側面図
である。
【符号の説明】
1…コンクリート基礎 2…コンクリート面 3…クラック 4a…真空吸引口 5…擁壁 6…トンネル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート面のクラック部分に真空吸
    引口を当てて真空吸引し、クラックのない同じコンクリ
    ート面に真空吸引口を当てて真空吸引した場合とで、吸
    引状態を比較することを特徴とするコンクリートの貫通
    クラック調査方法。
  2. 【請求項2】 コンクリート面のクラック部分に圧縮空
    気吹出口を当て、クラックのない同じコンクリート面に
    圧縮空気吹出口を当てた場合とで、圧縮空気の空気圧を
    比較することを特徴とするコンクリートの貫通クラック
    調査方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006020077A1 (de) * 2006-04-29 2007-11-08 Bayerische Motoren Werke Ag Vorrichtung zum Prüfen von Umformteilen auf Risse
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CN110969364A (zh) * 2019-12-11 2020-04-07 上海浦兴路桥建设工程有限公司 一种评估预制构件灌浆质量和效果的方法及系统

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