JP2003293361A - 回転圧入鋼管矢板および回転圧入鋼管矢板壁 - Google Patents

回転圧入鋼管矢板および回転圧入鋼管矢板壁

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JP2003293361A
JP2003293361A JP2002098493A JP2002098493A JP2003293361A JP 2003293361 A JP2003293361 A JP 2003293361A JP 2002098493 A JP2002098493 A JP 2002098493A JP 2002098493 A JP2002098493 A JP 2002098493A JP 2003293361 A JP2003293361 A JP 2003293361A
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pipe sheet
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Takashi Hirata
尚 平田
Makoto Nagata
誠 永田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 矢板を構成する鋼管相互間のスパンを短縮可
能で、かつ継手による周辺地盤の乱れがなく回転圧入工
法に適した鋼管矢板を提供する。 【解決手段】 杭本体が、下部鋼管2と、前記下部鋼管
2より大径の上部継手鋼管3とから形成され、前記下部
鋼管2の下端に先端掘削羽根5が設けられ、かつ前記上
部継手鋼管3の両側面には、杭長手方向に延長する溝状
の雌型連結継手8が形成されていることを特徴とする回
転圧入鋼管矢板1である。下部鋼管2と上部継手鋼管3
とはテーパ状の拡径鋼管4で接続され、下部鋼管2の上
端近傍に中間掘削羽根6が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木工事・建築工
事・港湾工事において、土留壁、止水壁、護岸壁などに
適用される鋼管矢板について、1枚または複数枚の掘削
羽根を有し、上部に大径の継手鋼管を有する回転圧入鋼
管矢板に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼管杭両端に継手を有する鋼管矢板の施
工では、打撃工法や中堀工法が一般的に用いられてい
る。これは、鋼管杭両端に継手を有する鋼管矢板を回転
圧入工法で施工する場合には、鋼管杭両端の継手によっ
て貫入抵抗が大きくなり、また鋼管杭両端の継手により
鋼管周辺地盤が乱されてしまい、水平抵抗に影響を及ぼ
す可能性が大きいためである。
【0003】一方、鋼管杭両端に継手を有する鋼管矢板
を回転圧入工法で施工する従来例としては、特開200
0−136532がある。この従来例は、基本的に回転
圧入杭本体と、非回転圧入施工される鞘管矢板とで構成
されている。そして、回転圧入杭本体には杭径よりも大
きな羽根径の掘削羽根が固着されており、鞘管矢板は貫
入抵抗の関係からほぼ回転圧入杭本体と同径にして、ま
た鞘管矢板の継手部分を長くして、施工時の羽根部の干
渉を防止したことを特徴としている。
【0004】しかし、前記従来例の場合では継手部分の
スパンが大きいため、施工後構築される鋼管矢板の鋼管
部分相互の間隔が大きくなって、鋼管矢板壁としての剛
性は低下する点で改善の余地があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来例の
欠点を除くためにされたものであり、その目的は矢板を
構成する鋼管相互間のスパンを短縮可能で、かつ継手に
よる周辺地盤の乱れがなく回転圧入工法に適した鋼管矢
板を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、杭本体
が、下部鋼管2と、前記下部鋼管2より大径の上部継手
鋼管3とから形成され、前記下部鋼管2の下端に先端掘
削羽根5が設けられており、かつ前記上部継手鋼管3の
両側面には、杭長手方向に延長する溝状の雌型連結継手
8が形成されていることを特徴とする回転圧入鋼管矢板
1である。
【0007】この第1の発明の回転圧入鋼管矢板1は、
すべての雌型連結継手8を直線、円または円弧上に位置
する状態で、地盤に2本から複数本回転圧入され、前記
雌型連結継手8に嵌合可能な雄型連結継手が両側に形成
された連結材10が、隣接する回転圧入鋼管矢板1の前
記雌型連結継手8に圧入されて各回転圧入鋼管矢板8が
連結されて、回転圧入鋼管矢板壁9を構成する。
【0008】なお、第1の発明の回転圧入鋼管矢板1
は、下部鋼管2と上部継手鋼管3とがテーパ状の拡径鋼
管4で接続されていてもよい。また、下部鋼管2の上端
近傍に中間掘削羽根6が設けられてもよく、さらに、中
間掘削羽根6が拡径鋼管4の外周に設けられていてもよ
い。
【0009】第2の発明は、杭本体が、杭頭まで到達し
ている下部鋼管2と、前記下部鋼管2より大径かつ前記
下部鋼管2に対して回転可能なさや状上部継手鋼管12
とから形成され、前記下部鋼管2の下端に先端掘削羽根
5が設けられ、かつ前記さや状上部継手鋼管12の両側
面には、溝状の雌型連結継手8と、前記雌型連結継手8
に嵌合可能な雄型連結継手14とがそれぞれ杭長手方向
に延長して形成されていることを特徴とする回転圧入鋼
管矢板11である。
【0010】この第2の発明の回転圧入鋼管矢板11
は、杭頭まで到達しており、かつ掘削羽根を有する下部
鋼管のみを回転させて、さや状上部継手鋼管12は非回
転状態で、地盤に2本から複数本圧入し、隣接する回転
圧入鋼管矢板11の雌型連結継手8と雄型連結継手14
とを嵌合させることで、各回転圧入鋼管矢板11が連結
されて、回転圧入鋼管矢板壁15を構成するものであ
る。
【0011】なお、第2の発明の回転圧入鋼管矢板に
は、さや状上部継手鋼管12の下側に上向きに拡開して
いるテーパ部12aを形成してもよい。また、下部鋼管
2におけるさや状上部継手鋼管12の取付部の下縁近傍
に中間掘削羽根6を設けてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形
態の回転圧入鋼管矢板を示した図である。
【0013】第1実施形態の回転圧入鋼管矢板1は、図
1(a)に示すように、互いに接合される下部鋼管2と
上部継手鋼管3とから杭本体が形成される。上部継手鋼
管3の外径は下部鋼管2よりも大径であって、下部鋼管
2と上部継手鋼管3とは上方に拡開するテーパ状の拡径
鋼管4で接続されている。なお、拡径鋼管4の長さは、
上部継手鋼管3の外径と下部鋼管2の外径との差と、拡
径鋼管4のテーパ角度とから算出される。
【0014】また、第1実施形態において下部鋼管2の
下端は螺旋状に切り欠かれており、この螺旋状切り欠き
の始端部と終端部とは段差部分を介して接続されてい
る。そして、下部鋼管2の螺旋状に切り欠かれた下端面
に沿って、先端掘削羽根5が下部鋼管2に対して同心状
に溶接固定されている。
【0015】先端掘削羽根5は、上部継手鋼管3の外径
とほぼ同径の円盤状(リング状)の鋼板を半径方向に一
部切欠いて構成されており、かつ、下部鋼管2下端の段
差部分に先端掘削羽根5の切欠部が対応する状態で固定
されている。そして、先端掘削羽根5の切欠された一端
側には掘削刃が溶接により固着されている。
【0016】さらに、回転圧入鋼管矢板1の中間部にあ
たる下部鋼管2の上端近傍には、先端掘削羽根5と同径
の中間掘削羽根6が溶接固定されている。中間掘削羽根
6は、上部継手鋼管3による貫入抵抗の増加に対して羽
根による推進力を増加させるとともに、上部継手鋼管3
による貫入抵抗を低減する役割を果たしている。圧入力
が大きな施工を行なう場合においては、必ずしも中間掘
削羽根6を設ける必要はない。なお、図2に示すよう
に、中間掘削羽根6を拡径鋼管4の外周に設けられるよ
うにしてもよい。
【0017】また、中間掘削羽根6のピッチは先端掘削
羽根5のピッチと互いに一致するように構成され、回転
圧入鋼管矢板1の1回転当たりの貫入量を螺旋ピッチと
一致させることで、周辺地盤を撹乱する度合いを最小限
にすることができるようになる。
【0018】なお、先端掘削羽根5および中間掘削羽根
6の外径は、上部継手鋼管3の外径と同程度の大きさに
設定するのが好ましい。これは、掘削羽根の外径が小さ
すぎると、上部継手鋼管部の貫入抵抗が大きくなり、圧
入力によっては施工不能になるおそれがあるからであ
る。一方、掘削羽根の外径が大きくなりすぎると、周辺
地盤の撹乱による摩擦抵抗の減少に加えて、隣接する鋼
管矢板の掘削羽根が干渉し、鋼管矢板の鋼管部分相互の
間隔が大きくなるからである。
【0019】また上部継手鋼管3には、上部継手鋼管の
上端から下方に向けて2本の連結溝3aが軸方向に延長
するように切り欠かれている。2本の連結溝3aは、直
線上に位置する場合には、上部継手鋼管3の中心軸から
点対称の位置に形成され、円形や円弧上に位置する場合
には軸対称位置に形成されている。
【0020】そして、軸方向に延長する切り欠き溝が形
成された雌継手鋼管7が、上部継手鋼管3に内接して、
かつ雌継手鋼管7の切り欠き溝と連結溝3aとが対応し
た状態で溶接固定されている。これにより上部継手鋼管
の両側面には、杭長手方向に延長する溝状の雌型連結継
手8がそれぞれ形成される。
【0021】図3は、第1実施形態の回転圧入鋼管矢板
1を複数本連結して構成した回転圧入鋼管矢板壁9を示
した図である。以下、第1実施形態の回転圧入鋼管矢板
壁9の構築手順を説明する。
【0022】まず第1実施形態では、全旋回式の施工機
械またはオーガーマシンなどによって、すべての雌型連
結継手8が直線、円または円弧上に位置する状態で、2
本から複数本の回転圧入鋼管矢板1が地盤に回転圧入さ
れる。各雌型連結継手8の内側は、必要に応じて洗浄に
より土砂を取り除いておく。次に、隣接する回転圧入鋼
管矢板1の雌型連結継手8の間に、雌型連結継手に嵌合
可能な雄型連結継手が両側に形成された横断面形状がI
型の連結材10を圧入して、各回転圧入鋼管矢板1が連
結されて回転圧入鋼管矢板壁9が構築される。なお、連
結材10の横断面形状は、雌型連結継手に嵌合可能な雄
型連結継手が両側に形成されたものであれば、図示の例
に限定されるものではない。
【0023】図4は本発明の第2実施形態の回転圧入鋼
管矢板11を示した図である。第2実施形態の回転圧入
鋼管矢板11は、回転圧入される下部鋼管2と、非回転
圧入されるさや状上部継手鋼管12との二重管構造とな
っている。なお、第2実施形態において第1実施形態と
同一の構成には同一符号を付して説明を省略する。
【0024】第2実施形態では、下部鋼管2の下端には
先端掘削羽根5が取付けられ、また、下部鋼管2の中間
部には中間掘削羽根6が取付けられている。圧入力が大
きな施工を行なう場合においては、必ずしも中間掘削羽
根6を設ける必要はない。さらに中間掘削羽根6よりも
上方に円環状の支承フランジ13が溶接固定されてお
り、支承フランジ13によってさや状上部継手鋼管12
が保持閉塞されるようになっており、圧力施工後にモル
タルなどの充填材を下部鋼管2とさや状上部継手鋼管1
2との隙間に詰めることにより鋼管との一体化を図る。
【0025】さや状上部継手鋼管12は内径が下部鋼管
2より大径の筒状体であって、下側には上向きに拡開し
ているテーパ部12aが形成されている。また、さや状
上部継手鋼管12のテーパ部12a下端の内径は下部鋼
管2の外径よりも若干大きく設定されている。したがっ
て、さや状上部継手鋼管12を下部鋼管2の上方から差
し込んで、さや状上部継手鋼管12が下部鋼管2に対し
て回転可能となっている。
【0026】また、さや状上部継手鋼管12の外周面に
は、溝状の雌型連結継手8と、雌型連結継手8に嵌合可
能な雄型連結継手14とが、それぞれ長手方向に延長す
るように形成されている。この雌型連結継手8と雄型連
結継手14とは、継手部が直線上に位置する場合には、
上部継手鋼管3の中心軸から点対称の位置に取付けら
れ、継手部が円形や円弧上に位置する場合には軸対称位
置に取付けられている。
【0027】ここで雌型連結継手8は、軸方向に延長す
る切り欠き溝が形成された雌継手鋼管7を、切り欠き溝
の反対側でさや状上部継手鋼管12と溶接固定して構成
される。また、雄型連結継手14は、断面T字状の鋼材
を溶接固定して構成される。なお、雌型連結継手および
雄型連結継手の形状は、嵌合可能な形状であれば図示の
例に限定されるものではない。
【0028】図5は、第2実施形態の回転圧入鋼管矢板
11を複数本連結して構成した回転圧入鋼管矢板壁15
を示した図である。以下、第2実施形態の回転圧入鋼管
矢板壁15の構築手順を説明する。
【0029】まず、第2実施形態の回転圧入鋼管矢板1
1を、旋回式の施工機械またはオーガーマシンなどによ
って、掘削羽根を有する下部鋼管2のみを回転させ、さ
や状上部継手鋼管12は非回転状態で圧入する。さや状
上部継手鋼管12の圧入に際しては、さや状上部継手鋼
管12に下向きの押し込み力を作用させて圧入する。圧
入後、下部鋼管2とさや状上部継手鋼管12との隙間に
充填材を充填することにより一体化を図る。なお、下部
鋼管2のさや状上部継手鋼管12との重複部の一部をヤ
ットコとすることも可能である。
【0030】第2実施形態の回転圧入鋼管矢板11で
は、さや状上部継手鋼管12は非回転で圧入されるた
め、継手の回転に伴う貫入抵抗の増大や継手の回転に伴
う周辺地盤の乱れは生じない。なお、雌型連結継手8の
内側は、必要に応じて洗浄により土砂を取り除いてお
く。
【0031】次に、回転圧入および圧入された回転圧入
鋼管矢板11に隣接して、回転圧入鋼管矢板11をさら
に回転圧入および圧入する。このとき、さや状上部継手
鋼管12の手前まで回転圧入鋼管矢板11を回転圧入お
よび圧入した時点で回転圧入および圧入作業を停止させ
て、回転圧入および圧入済みの回転圧入鋼管矢板11の
雌型連結継手8と、これから圧入する回転圧入鋼管矢板
11の雄型連結継手14との位置合わせを行なう。そし
て、位置合わせが終わった時点で回転圧入および圧入作
業を再開し、回転圧入鋼管矢板11を連結状態で回転圧
入および圧入する。この作業を繰り返して第2実施形態
の回転圧入鋼管矢板壁15が構築される。
【0032】
【発明の効果】本発明の回転圧入鋼管矢板では、矢板構
成部分の鋼管を下方の杭部分の鋼管より拡径して大径と
した。したがって、回転羽根の干渉を避けるための鋼管
相互間スパンが短縮されて、鋼管矢板壁としての剛性を
高く確保できる。
【0033】また本発明の回転圧入鋼管矢板では、矢板
構成部分の拡径した鋼管に設けられた継手によって、継
手の回転に伴う貫入抵抗の増大や、継手の回転に伴う周
辺地盤の乱れが生じることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1実施形態の回転圧入鋼管矢板の正
面図であり、(b)は(a)の平面図である。
【図2】第1実施形態において、中間掘削羽根を拡径鋼
管に取付けた場合の正面図である。
【図3】(a)は第1実施形態の回転圧入鋼管矢板壁の
正面図であり、(b)は(a)の平面図である。
【図4】(a)は第1実施形態の回転圧入鋼管矢板の正
面図であり、(b)は(a)の平面図である。
【図5】(a)は第1実施形態の回転圧入鋼管矢板壁の
正面図であり、(b)は(a)の平面図である。
【符号の説明】
1 回転圧入鋼管矢板 2 下部鋼管 3 上部継手鋼管 3a 連結溝 4 拡径鋼管 5 先端掘削羽根 6 中間掘削羽根 7 雌継手鋼管 8 雌型連結継手 9 回転圧入鋼管矢板壁 10 連結材 11 回転圧入鋼管矢板 12 さや状上部継手鋼管 12a テーパ部 13 支承フランジ 14 雄型連結継手 15 回転圧入鋼管矢板壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D041 AA02 BA33 CA04 CA05 DB02 FA14 2D049 EA01 EA02 EA03 FB03 FB15 FC09 2D050 AA15 CB02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杭本体が、下部鋼管と、前記下部鋼管よ
    り大径の上部継手鋼管とから形成され、前記下部鋼管の
    下端に先端掘削羽根が設けられており、かつ前記上部継
    手鋼管の両側面には、杭長手方向に延長する溝状の雌型
    連結継手が形成されていることを特徴とする回転圧入鋼
    管矢板。
  2. 【請求項2】 下部鋼管と上部継手鋼管とがテーパ状の
    拡径鋼管で接続されていることを特徴とする請求項1に
    記載の回転圧入鋼管矢板。
  3. 【請求項3】 下部鋼管の上端近傍に中間掘削羽根を設
    けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    回転圧入鋼管矢板。
  4. 【請求項4】 中間掘削羽根が拡径鋼管の外周に設けら
    れることを特徴とする請求項3に記載の回転圧入鋼管矢
    板。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれか1項に
    記載された回転圧入鋼管矢板が、すべての雌型連結継手
    を直線、円または円弧上に位置する状態で、地盤に2本
    から複数本回転圧入され、前記雌型連結継手に嵌合可能
    な雄型連結継手が両側に形成された連結材が、隣接する
    回転圧入鋼管矢板の前記雌型連結継手に圧入されて各回
    転圧入鋼管矢板が連結されていることを特徴とする回転
    圧入鋼管矢板壁。
  6. 【請求項6】 杭本体が、杭頭まで到達している下部鋼
    管と、前記下部鋼管より大径かつ前記下部鋼管に対して
    回転可能なさや状上部継手鋼管とから形成され、前記下
    部鋼管の下端に先端掘削羽根が設けられ、かつ前記さや
    状上部継手鋼管の両側面には、溝状の雌型連結継手と、
    前記雌型連結継手に嵌合可能な雄型連結継手とがそれぞ
    れ杭長手方向に延長して形成されていることを特徴とす
    る回転圧入鋼管矢板。
  7. 【請求項7】 さや状上部継手鋼管の下側に上向きに拡
    開しているテーパ部が形成されていることを特徴とする
    請求項6に記載の回転圧入鋼管矢板。
  8. 【請求項8】 下部鋼管におけるさや状上部継手鋼管の
    取付部の下縁近傍に中間掘削羽根が設けられていること
    を特徴とする請求項6または請求項7に記載の回転圧入
    鋼管矢板。
  9. 【請求項9】 請求項6から請求項8のいずれか1項に
    記載された回転圧入鋼管矢板を、掘削羽根を有する下部
    鋼管のみを回転させて、さや状上部継手鋼管は非回転状
    態で、地盤に2本から複数本圧入し、隣接する回転圧入
    鋼管矢板の雌型連結継手と雄型連結継手とを嵌合させる
    ことで、各回転圧入鋼管矢板が連結されていることを特
    徴とする回転圧入鋼管矢板壁。
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