JP2003292564A - ゴルフボール用熱可塑性ポリウレタン樹脂及びそれを用いたゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール用熱可塑性ポリウレタン樹脂及びそれを用いたゴルフボール

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JP2003292564A JP2002095794A JP2002095794A JP2003292564A JP 2003292564 A JP2003292564 A JP 2003292564A JP 2002095794 A JP2002095794 A JP 2002095794A JP 2002095794 A JP2002095794 A JP 2002095794A JP 2003292564 A JP2003292564 A JP 2003292564A
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acid
thermoplastic polyurethane
golf ball
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JP2002095794A
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Hisaaki Matsuda
久明 松田
Shohei Tsunoda
正平 角田
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Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相溶性、透明性、反発性等に優れたゴルフボ
ール用熱可塑性ポリウレタン樹脂、及び、打感、コント
ロール性、反発性、アイアン打撃時の耐擦過傷性、耐候
性等に優れた、高性能かつ高品質のゴルフボールを提供
する。 【解決手段】 数平均分子量500〜10,000の高
分子ポリオール(A)、有機ポリイソシアネート
(B)、分子量500未満の鎖延長剤(C)を反応させ
て得られ、重量平均分子量が5,000〜1,000,
000であり、動的粘弾性測定による損失弾性率のピー
ク温度が0℃以下であるゴルフボール用熱可塑性ポリウ
レタン樹脂、及びこのポリウレタン樹脂を、カバー、イ
ンナーの少なくとも一方に用いたゴルフボールにより解
決する。なお、(B)はカルボン酸ジルコニウム塩を触
媒に用いて得られるHDIのアロファネート変性体であ
ることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボール用熱
可塑性ポリウレタン樹脂及びそれを用いたゴルフボール
に関する。更に詳細には、相溶性、透明性、反発性等を
有するゴルフボール用熱可塑性ポリウレタン樹脂、及び
それを用いた、少なくとも二層構造を有する高性能ゴル
フボールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エチレン・(メタ)アクリル酸共
重合体のアイオノマー樹脂が、その優れた打撃耐久性、
耐カット性からソリッドゴルフボールのカバーやインナ
ー用材料として、また一部の糸巻きゴルフボールのカバ
ー材料として広く用いられ、受け入れられている。
【0003】しかしながら、一般的に、この種のアイオ
ノマー樹脂は、従来からカバー材料として用いられてい
るバラタゴムに比べて打感が硬い上に、バラタゴム対比
硬度が高いことから、アイアンショットの際自在にスピ
ンをかけることが難しく、コントロール性に劣るという
欠点があった。
【0004】このため、このような点の改良として、比
較的柔軟なアイオノマー樹脂であるエチレン・(メタ)
アクリル酸・(メタ)アクリル酸エステルターポリマー
をある物性範囲のエチレン・(メタ)アクリル酸共重合
体のアイオノマー樹脂に一定範囲ブレンドしたものを軟
・硬アイオノマーブレンドゴルフボールカバーとして使
用することが提案されている(米国特許第488481
4号公報、特開平1−308577号公報)。また、2
種以上の低曲げモジュラスのエチレン・不飽和カルボン
酸・不飽和カルボン酸エステル三元共重合体の金属塩を
カバーとして使用することも提案されている(特開平5
−277208号公報)。
【0005】これらの提案は従来のエチレン・(メタ)
アクリル酸共重合体のアイオノマー樹脂をカバーに用い
たゴルフボールの問題点である打感の硬さ、コントロー
ル性を大きく改善する技術としては有効なものである。
【0006】しかしながら、上記提案に係るゴルフボー
ルのカバーには以下の問題点がある。すなわち、カバー
が軟らかくなり、アイアンショットでのスピンがかかり
やすくなることはクラブフェースとカバーとの摩擦力が
大きくなっていることを意味し、このため特にツーピー
スソリッドゴルフボールのような硬いコアを用いたボー
ルにおいて、アイアンショットの際、アイアンクラブフ
ェースの溝によりカバー表面が削り取られてしまい、ボ
ール表面が毛羽立ったり、ささくれ立つ現象が生じやす
い。
【0007】また更に、このアイオノマー樹脂カバー
は、低硬度化すると反発性が極端に低下することから、
カバー自体の反発性も低下してボール全体としての反発
性の大幅低下につながる。
【0008】このため、バラタゴム又はアイオノマー樹
脂の代替物として比較的低価格で良好なフィーリングと
耐擦過傷性を有する熱硬化性ポリウレタンエラストマー
を使用する多くの試みが提案されている(米国特許第4
123061号、同第3989568号、同第5334
673号公報等)。
【0009】しかしながら、上記熱硬化性ポリウレタン
エラストマーはアイオノマー樹脂のソフト化ブレンドの
欠点である耐擦過傷性には優れているものの、原料注入
後、硬化反応させる等の複雑な操作が必要となり、量産
化にはかなり苦心が必要である。
【0010】一方、熱可塑性ポリウレタンエラストマー
を用いたカバーについても種々検討されている(特開平
9−271538号、特開平10−110025号、特
開2001−29511号等)。しかし、これら熱可塑
性ポリウレタンエラストマーは、成型性、アイアン打撃
時の耐擦過傷性等は向上するものの、現在のところ、打
感、コントロール性、反発性等については、未だ十分に
満足し得るものではない。
【0011】また、ゴルフボールのカバーやインナー
は、熱可塑性ポリウレタン樹脂と他樹脂(例えば、アイ
オノマー樹脂等)とブレンドして用いる場合が多い(特
開平11−104272号等)が、他樹脂との相溶性が
悪いと、打感、コントロール性等が損なわれることにな
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたもので、相溶性、透明性、反発性等に優れた
ゴルフボール用熱可塑性ポリウレタン樹脂、並びに、打
感、コントロール性、反発性、アイアン打撃時の耐擦過
傷性、耐候性等に優れた、高性能かつ高品質のゴルフボ
ールを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者等は、上
記実状に鑑みて鋭意研究したところ、特定の熱可塑性ポ
リウレタン樹脂が、ゴルフボールのカバーやインナー用
材料として優れた性能を発現することを見いだし、本発
明を完成させるに至った。
【0014】すなわち、本発明は以下の(1)〜(4)
に示されるものである。 (1) 数平均分子量500〜10,000の高分子ポ
リオール(A)、有機ポリイソシアネート(B)、分子
量500未満の鎖延長剤(C)を反応させて得られ、重
量平均分子量が5,000〜1,000,000であ
り、動的粘弾性測定による損失弾性率のピーク温度が0
℃以下であるゴルフボール用熱可塑性ポリウレタン樹
脂。
【0015】(2) (B)がカルボン酸ジルコニウム
塩の存在下、ヘキサメチレンジイソシアネートとモノオ
ールを反応させて得られるアロファネート変性ポリイソ
シアネートであることを特徴とする、、前記(1)のゴ
ルフボール用熱可塑性ポリウレタン樹脂。
【0016】(3) (C)が1,4−ブタンジオール
であることを特徴とする、前記(1)又は(2)のゴル
フボール用熱可塑性ポリウレタン樹脂。
【0017】(4) 前記(1)〜(3)のいずれかの
熱可塑性ポリウレタン樹脂を、少なくともカバー、イン
ナーの一方に用いたゴルフボール。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のゴルフボール用熱可塑性
ポリウレタン樹脂に用いられる高分子ポリオール(A)
は、数平均分子量500〜10,000であり、好まし
くは1,000〜5,000である。数平均分子量が下
限未満の場合は、得られる熱可塑性ポリウレタン樹脂の
反発性が低下し、これをゴルフボールに用いると重要の
性能である「飛距離」が低下しやすい。また、上限を越
える場合は強度が不足するため、耐久性に乏しいゴルフ
ボールとなりやすい。
【0019】高分子ポリオール(A)には、ポリエステ
ルポリオール、ポリエステルアミドポリオール、ポリカ
ーボネートポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリ
オレフィンポリオール、動植物系ポリオール又はこれら
のコポリオール等が挙げられる。これらの高分子ポリオ
ールは単独で又は2種以上混合して使用してもよい。
【0020】ポリエステルポリオール、ポリエステルア
ミドポリオールとしては前述の公知のポリカルボン酸
(ポリカルボン酸から誘導される酸エステル、酸無水物
を含む)の1種以上と、エチレングリコール、1,2−
プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2
−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−
ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2−メチ
ル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メ
チル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオ
ール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、
2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオー
ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ル、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−n−
ヘキサデカン−1,2−エチレングリコール、2−n−
エイコサン−1,2−エチレングリコール、2−n−オ
クタコサン−1,2−エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、あるいはビスフェノールAのエ
チレンオキサイド又はプロピレンオキサイド付加物、水
素添加ビスフェノールA、3−ヒドロキシ−2,2−ジ
メチルプロピル−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプ
ロピオネート、トリメチロールプロパン、グリセリン、
ペンタエリスリトール等の低分子ポリオール類、ヘキサ
メチレンジアミン、キシリレンジアミン、イソホロンジ
アミン等の低分子ポリアミン類、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン等の低分子アミノアルコール類
の1種以上との脱水縮合反応で得られるものが挙げられ
る。また、低分子ポリオール、低分子ポリアミン、低分
子アミノアルコールを開始剤として、ε−カプロラクト
ン、γ−バレロラクトン等の環状エステル(ラクトン)
モノマーの開環重合で得られるラクトン系ポリエステル
ポリオールが挙げられる。
【0021】ポリカーボネートポリオールとしては、前
述のポリエステルポリオールの合成に用いられる低分子
ポリオールと、ジエチレンカーボネート、ジメチルカー
ボネート、ジエチルカーボネート、ジフェニルカーボネ
ート等との脱アルコール反応、脱フェノール反応等で得
られるものが挙げられる。
【0022】ポリエーテルポリオールとしては、前述の
ポリエステルポリオールに用いられる低分子ポリオー
ル、低分子ポリアミン、低分子アミノアルコールを開始
剤として、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、テトラヒドロフラン等を開環重合させたポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラ
メチレンエーテルグリコール等、及びこれらを共重合し
たポリエーテルポリオール、更に、前述のポリエステル
ポリオール、ポリカーボネートポリオールを開始剤とし
たポリエステルエーテルポリオールが挙げられる。
【0023】ポリオレフィンポリオールとしては、水酸
基含有ポリブタジエン、水素添加した水酸基含有ポリブ
タジエン、水酸基含有ポリイソプレン、水素添加した水
酸基含有ポリイソプレン、水酸基含有塩素化ポリプロピ
レン、水酸基含有塩素化ポリエチレン等が挙げられる。
【0024】動植物系ポリオールには、ヒマシ油系ポリ
オール、絹フィブロイン等が挙げられる。
【0025】なお、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルア
ルコール、ロジン樹脂等は、一般にポリウレタン工業に
おいて公知のもので、活性水素基等のイソシアネート基
と反応しうる官能基を1個以上好ましくは2個以上含有
するものであれば、活性水素基含有化合物の全部又は一
部として使用することができる。
【0026】本発明に用いられる有機ポリイソシアネー
ト(B)としては、トリレンジイソシアネート、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネ
ート、ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシ
アネート等の芳香族ジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネー
ト等の芳香脂肪族ジイソシアネート、テトラメチレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(H
DI)、デカメチレンジイソシアネート、リジンジイソ
シアネート、トリエチレングリコールジイソシアネー
ト、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等の脂
肪族ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソ
シアネート、水素添加テトラメチルキシリレンジイソシ
アネート等の脂環族ジイソシアネートが挙げられる。ま
た、これらのウレタン変性体、ウレア変性体、アロファ
ネート変性体、ビウレット変性体、カルボジイミド変性
体、ウレトンイミン変性体、ウレトジオン変性体、イソ
シアヌレート変性体等も使用できる。
【0027】本発明では、得られる熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂の相溶性、耐候性、反発性、更には樹脂製造時の
環境等を考慮すると、(B)がカルボン酸ジルコニウム
塩の存在下、HDIとモノオールを反応させて得られる
アロファネート変性ポリイソシアネートであることが好
ましい。
【0028】前記モノオールとしては、メタノール、エ
タノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−
ブタノール、i−ブタノール、t−ブタノール、n−ペ
ンタノール、n−ヘキサノール等が挙げられる。また、
これらを開始剤として、カプロラクトン等の環状エステ
ルや、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等の
環状エーテルを開環付加させて得られるポリエステルや
ポリエーテル等も使用できる。
【0029】この場合、アロファネート化触媒は、カル
ボン酸ジルコニウム塩である。カルボン酸ジルコニウム
塩以外のアロファネート化触媒を用いると、アロファネ
ート化反応の際に、副反応としてイソシアヌレート化反
応、ウレトジオン化反応が相当量起きているため、熱可
塑性ポリウレタン樹脂を製造する際にゲル化が起こりや
すい。
【0030】前記カルボン酸ジルコニウム塩を構成する
カルボン酸としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、カプ
ロン酸、オクチル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、2−エチルヘキサン酸等の飽
和脂肪族カルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸、シク
ロペンタンカルボン酸等の飽和単環カルボン酸、ビシク
ロ(4.4.0)デカン−2−カルボン酸等の飽和複環
カルボン酸、ナフテン酸等の上記したカルボン酸の混合
物、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、大豆油脂肪
酸、トール油脂肪酸等の不飽和脂肪族カルボン酸、ジフ
ェニル酢酸等の芳香脂肪族カルボン酸、安息香酸、トル
イル酸等の芳香族カルボン酸等のモノカルボン酸類、フ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカ
ルボン酸、コハク酸、酒石酸、シュウ酸、マロン酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、クル
タコン酸、アゼライン酸、セバシン酸、コハク酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、1,4−シクロヘ
キシルジカルボン酸、α−ハイドロムコン酸、β−ハイ
ドロムコン酸、α−ブチル−α−エチルグルタル酸、
α,β−ジエチルサクシン酸、マレイン酸、フマル酸、
トリメリット酸、ピロメリット酸等のポリカルボン酸類
が挙げられる。これらのカルボン酸ジルコニウム塩は、
単独あるいは2種以上の混合物のいずれの形態で用いて
もよい。本発明で好ましいカルボン酸は、炭素数10以
下のモノカルボン酸である。
【0031】前記アロファネート変性ポリイソシアネー
トを得るには、以下に示す手順よって得られる。最初
に、HDI及びモノオールを、イソシアネート基が水酸
基に対して過剰となる量を仕込み、20〜100℃でウ
レタン化反応させた後、70〜150℃にてカルボン酸
ジルコニウム塩の存在下でウレタン基が実質的に存在し
なくなるまでアロファネート化反応させる。
【0032】ここで原料仕込みの際のイソシアネート基
と水酸基のモル比は、イソシアネート基/水酸基=8以
上が好ましく、10〜50が特に好ましい。
【0033】ウレタン化反応の反応温度は20〜120
℃であり、好ましくは50〜100℃である。なお、ウ
レタン化反応の際、公知のいわゆるウレタン化触媒を用
いることができる。具体的には、ジブチルチンジラウレ
ート、ジオクチルチンジラウレート等の有機金属化合物
や、トリエチレンジアミンやトリエチルアミン等の有機
アミンやその塩等が挙げられる。
【0034】ウレタン化反応の反応時間は、触媒の有無
や種類、反応温度により異なるが、一般には10時間以
内、好ましくは1〜5時間で充分である。
【0035】ウレタン化反応が終了したら、アロファネ
ート化反応を行う。アロファネート化反応は、前述のカ
ルボン酸ジルコニウム塩を添加し、反応温度を70〜1
50℃、好ましくは80〜130℃にして行う。反応温
度が低すぎる場合は、アロファネート基があまり生成せ
ず、得られるポリイソシアネート組成物の平均官能基数
が低下することになる。このようなポリイソシアネート
を用いると、接着強度が不十分となりやすい。反応温度
が高すぎる場合は、ポリイソシアネートが着色したり、
副反応が相当量起こることがある。なお、ポリイソシア
ネートの平均官能基数とは、1分子中に存在するイソシ
アネート基の平均数である。
【0036】なお、ウレタン化反応とアロファネート化
反応を同時に行うこともできる。この場合は、HDIと
モノオールを、イソシアネート基が水酸基に対して過剰
となる量を仕込み、70〜150℃にてカルボン酸ジル
コニウム塩の存在下でウレタン化反応及びアロファネー
ト化反応を同時に行う。
【0037】カルボン酸ジルコニウム塩の使用量はその
種類により異なるが、上記HDIとモノオールの総和量
に対して、0.0005〜1質量%が好ましく、0.0
01〜0.1質量%がより好ましい。触媒使用量が0.
0005質量%未満であると、実質的に反応が遅くなっ
て長時間を要し、熱履歴による着色が起こる場合があ
る。一方触媒使用量が1質量%を超えると、反応制御が
難しなり、副反応である二量化反応(ウレトジオン化反
応)や三量化反応(イソシアヌレート化反応)が起こる
場合がある。
【0038】アロファネート化の反応時間は、触媒の種
類や添加量、反応温度により異なるが、通常10時間以
内、好ましくは1〜5時間で充分である。
【0039】なお反応の際、必要に応じて有機溶剤を用
いることができるが、後に除去することになるので、有
機溶剤は用いないほうが好ましい。有機溶剤としては、
n−ヘキサン、オクタン等の脂肪族炭化水素系有機溶
剤、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環族
炭化水素系有機溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
系有機溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢
酸イソブチル等のエステル系有機溶剤、エチレングリコ
ールエチルエーテルアセテート、プロピレングリコール
メチルエーテルアセテート、3−メチル−3−メトキシ
ブチルアセテート、エチル−3−エトキシプロピオネー
ト等のグリコールエーテルエステル系有機溶剤、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル系有機溶剤、塩化メチル、塩化メチレン、クロロホ
ルム、四塩化炭素、臭化メチル、ヨウ化メチレン、ジク
ロロエタン等のハロゲン化脂肪族炭化水素系有機溶剤、
N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチル
ホスホニルアミド等の極性非プロトン溶剤等が挙げられ
る。
【0040】アロファネート化反応後、触媒毒を添加し
てアロファネート化反応を停止させる。触媒毒の添加時
期は、アロファネート化反応後であれば特に制限はない
が、未反応のHDIを除去する方法に薄膜蒸留を行う場
合は、アロファネート反応後であって薄膜蒸留前に触媒
毒の添加を行うのが好ましい。これは薄膜蒸留時の熱に
より、副反応が起こるのを防止するためである。
【0041】触媒毒としては、リン酸、塩酸等の無機
酸、スルホン酸基、スルファミン酸基等を有する有機酸
及びこれらのエステル類、アシルハライド等公知の物が
使用できる。
【0042】触媒毒の添加量はその種類や触媒の種類に
より異なるが、触媒の0.5〜2当量となる量が好まし
く、0.8〜1.5当量が特に好ましい。触媒毒が少な
すぎる場合は、得られるポリイソシアネートの貯蔵安定
性が低下しやすい。多すぎる場合は、得られるポリイソ
シアネートが着色する場合がある。
【0043】次いで未反応のHDIを除去する。除去方
法は特に制限はなく、蒸留、抽出、再沈等の方法が挙げ
られ、薄膜蒸留法が好ましい。除去後のアロファネート
変性ポリイソシアネートにおける未反応のHDI含有量
は0.5質量%以下とするのが好ましく、0.3質量%
以下がより好ましい。なお、未反応のHDI含有量は、
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)か
ら求められ、検量線はHDIの単体、並びに二量体(モ
ノウレトジオン体)や三量体(ジウレトジオン体、イソ
シアヌレート体)等の多量体の混合物を用いるのが好ま
しい。
【0044】このようにして得られたアロファネート変
性ポリイソシアネートは、イソシアネート含量が17〜
22.8%であり、平均官能基数は1.8〜2.2であ
る。25℃の粘度は200mPa・s以下である。な
お、平均官能基数は、イソシアネート含量と(数平均)
分子量から算出される。数平均分子量はGPCから求め
られ、検量線はHDI、HDIの多量体(二量体、三量
体…)混合物を用いるのが好ましい。
【0045】本発明に用いられる鎖延長剤(C)は、
(数平均)分子量が500未満の活性水素含有化合物で
あり、例えば、前述の低分子ポリオール類、エチレンジ
アミン、ヘキサメチレンジアミン、イソホロンジアミン
等の低分子ポリアミン類、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン等の低分子アミ
ノアルコール類等が挙げられる。本発明では、得られる
熱可塑性ポリウレタン樹脂の強度等を考慮すると、1,
4−ブタンジオールが好ましい。
【0046】本発明のゴルフボール用熱可塑性ポリウレ
タン樹脂の製造は、通常の熱可塑性ポリウレタン樹脂の
製造条件で行うことができる。例えば高分子ポリオール
(A)に過剰のイソシアネート(B)をあらかじめ12
0℃以下の温度において反応を完結させた末端イソシア
ネートのプレポリマーと鎖伸長剤(C)との2液(プレ
ポリマー法)、または高分子ポリオール(A)と鎖伸長
剤(C)を混合したポリオールプレミックスとイソシア
ネート(B)との2液(ワンショット法)をそれぞれ計
量し、混合撹拌する方法、上記の原料を定量ポンプで計
量し強烈に混合撹拌した後、バット上に注下して更に例
えば50〜200℃、好ましくは60〜160℃の温度
で反応させ、その後粉砕する方法等で製造できる。ま
た、例えば80〜250℃、好ましくは120〜250
℃に設定された押出機に上記の原料を供給し、該押出機
内で原料を混練、搬送しながら重合を行い熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂をダイから押し出す方法でも製造できる。
【0047】本発明の製造においては、イソシアネート
基と活性水素基との反応当量比は特に制限はないが、通
常0.95〜1.10、好ましくは0.97〜1.05
である。
【0048】本発明のゴルフボール用熱可塑性ポリウレ
タン樹脂を得るには無触媒で可能であるが、触媒を使用
してもよい。この触媒としては、通常用いられているウ
レタン化触媒がいずれも使用できるが、例えばビスマ
ス、鉛、錫、鉄、アンチモン、ウラン、カドミウム、コ
バルト、トリウム、アルミニウム、水銀、亜鉛、ニッケ
ル、セリウム、モリブデン、バナジウム、銅、マンガ
ン、ジルコニウム、カルシウム等の有機化合物、無機化
合物等が挙げられる。好ましい触媒は有機金属化合物、
特にジアルキル錫化合物が好ましい。代表的な有機錫触
媒はとしては、例えばオクタン酸第一錫、オレイン酸第
一錫、ジブチル錫ジアセテート、ジブジル錫ジラウレー
ト、ジブチル錫マレエート、ジブチル錫メルカプトプロ
ピオネート、ジブチル錫ドデシルメルカプチド等が挙げ
られる。使用する触媒の量は他の原料の性質、反応条
件、所望の反応時間等によって決定されるものであるの
で、特に制限されるものではないが、おおむね、触媒は
反応混合物の全質量の0.0001〜約5質量%、好ま
しくは約0.001〜2質量%の範囲で使用される。
【0049】このようにして得られた熱可塑性ポリウレ
タン樹脂の重量平均分子量は、5,000〜1,00
0,000であり、好ましくは10,000〜500,
000である。数平均分子量が下限未満の場合は、強度
が不十分となりやすい。上限を越える場合は、成形性が
低下しやすい。なお、重量平均分子量は、ゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー(GPC)のポリスチレン
換算による。
【0050】また、この熱可塑性ポリウレタン樹脂の動
的粘弾性測定による損失弾性率のピーク温度は0℃以下
であり、好ましくは−10℃以下である。損失弾性率の
ピーク温度では、外部から受ける応力のうち、内部摩擦
等により熱に変換し、エネルギー損失が最も大きいとこ
ろ、すなわちゴルフボールにおいては、ショット時にゴ
ルフクラブから受ける応力のち損失分が最も大きいた
め、飛距離がでないところである。また、損失弾性率の
ピーク温度より高い温度では高分子はゴム状態をとるこ
とが多く、低い温度ではガラス状態をとることが多い。
飛距離は、ガラス状態よりゴム状態のほうが出る。よっ
て、損失弾性率のピーク温度が上限を越える場合は、ゴ
ルフボールの飛距離が低下しやすくなる。
【0051】なお、「動的粘弾性」の測定方法は、試料
に一定の振動数で振動するひずみを与え、かつ、昇温速
度を一定にして測定されたものである。具体的な測定条
件は、周波数1〜100Hz(好ましくは2〜20H
z)、昇温速度1〜20℃/分(好ましくは2〜10℃
/分)である。
【0052】本発明で得られた熱可塑性ポリウレタン樹
脂には、添加剤を用いることができる。添加剤としては
滑剤、加水分解防止剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、充
填剤、補強用繊維等を必要に応じて使用することができ
る。
【0053】本発明によって得られる熱可塑性ポリウレ
タン樹脂は、通常用いられる射出成形機、押出成形機、
ブロー成形機やカレンダー成形機等により容易に成形す
ることができる。
【0054】このようにして得られた、本発明の熱可塑
性ポリウレタン樹脂のJIS−A硬度は50〜100で
ある。また、反発弾性は40%以上である。また、他の
樹脂(例えばアイオノマー樹脂)との相溶性が良好であ
る。このため、ゴルフボールのカバー用樹脂やインナー
用樹脂に最適である。また、更に従来の無黄変ポリウレ
タン樹脂より透明性に優れているため、これを用いたゴ
ルフボールの意匠の自由度が大きいものである。
【0055】本発明のゴルフボール用熱可塑性ポリウレ
タン樹脂は、多層構造を有するソリッドボールや糸巻き
ボールのインナーやカバーに用いられるものである。本
発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂はゴルフボール以外の
用途にも好適に使用でき、例えば、繊維、フィルム、シ
ート、ホースチューブ、ロール、合成皮革、靴底、各種
工業部品(ベルト等)、自動車部品(ダストカバー、パ
ッキング)等に使用できる。
【0056】本発明のゴルフボールは、前述の熱可塑性
ポリウレタン樹脂をカバー、インナーに用いて、公知の
方法で製造される。また、得られるゴルフボールは、ソ
リッドボール、糸巻きボールを問わない。ここでソリッ
ドボールとは、コア、カバー、及び必要に応じてインナ
ーからなるボールをいう。また、糸巻きボールとは、コ
ア、糸ゴム、カバー、及び必要に応じてインナーからな
るボールをいう。なお、いずれのボールにおいても、コ
ア、カバー、インナーは単独層であっても複数層であっ
てもよい。
【0057】ソリッドボールのコアは、主としてゴム基
材からなり、ゴム基材としては従来からソリッドゴルフ
ボールに用いられている天然ゴム及び/又は合成ゴムを
使用することができるが、本発明においては、シス構造
を少なくとも40%以上有する1,4−ポリブタジエン
が特に好ましい。この場合、所望により該ポリブタジエ
ンに天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンブタジエ
ンゴム等を適宜配合してもよい。
【0058】更に詳述すると、ソリッドボールのコアは
通常の方法により、加硫条件、配合比等を調節すること
により得られる。通常、ソリッドコアの配合には基材ゴ
ム、架橋剤、共架橋剤、不活性充填剤等が含まれる。基
材ゴムとしては上述した天然ゴム及び/又は合成ゴム等
を使用することができ、架橋剤としてはジクミルパーオ
キサイドやジ−t−ブチルパーオキサイドのような有機
過酸化物等が例示されるが、特に好ましくはジクミルパ
ーオキサイドである。架橋剤の配合量は基材ゴムに対し
て通常0.5〜2.0質量%である。
【0059】共架橋剤としては特に制限されず、不飽和
脂肪酸の金属塩、特に炭素原子数3〜8の不飽和脂肪酸
(例えばアクリル酸、メタアクリル酸等)の亜鉛塩やマ
グネシウム塩が例示されるが、アクリル酸亜鉛が特に好
適である。この共架橋剤の配合量は基材ゴムに対して3
〜50質量%、好ましくは20〜48質量%である。
【0060】不活性充填剤としては酸化亜鉛、硫酸バリ
ウム、シリカ、炭酸カルシウム及び炭酸亜鉛等が例示さ
れるが、酸化亜鉛、硫酸バリウムが一般的で、その配合
量はコアとカバーの比重、ボールの質量規格等に左右さ
れ、特に限定されないが、通常は基材ゴムに対して10
〜30質量%である。なお、本発明においては酸化亜
鉛、硫酸バリウムの配合割合を適宜調整することで最適
なソリッドコアの硬度を得ることができる。
【0061】上記成分を配合して得られるソリッドボー
ルのコアは、通常の混練機、例えばバンバリーミキサー
やロール等を用いて混練し、コア用金型に圧縮又は射出
成形し、成形体を架橋剤及び共架橋剤が作用するのに十
分な温度(例えば架橋剤としてジクミルパーオキサイド
を用い、共架橋剤としてアクリル酸亜鉛を用いた場合に
は約130〜170℃)で加熱硬化してソリッドコアを
調製する。
【0062】ソリッドコアの比重は0.9〜1.2、特
に1.04〜1.20、更には1.05〜1.18であ
ることが好ましい。
【0063】なお、本発明において、ソリッドコアの直
径は30〜40mm、特に33〜39mmであることが
好ましい。
【0064】糸巻きボールのコアは、公知のゴム成分等
からなる中空球状のセンターバッグの中空部に水或いは
水に硫酸バリウム、硫酸ナトリウム、カルボキシメチル
セルロース等を加えて作られるペーストを充填して得ら
れるリキッドセンタータイプ、シス−1,4−ポリブタ
ジエンを主成分とするエラストマーを用いて、公知の材
料を使用して公知の方法により製造することができるソ
リッドセンタータイプが挙げられる。
【0065】糸巻きボールのコアの外径、質量、及び硬
度は、特に制限されるものではないが、通常はソリッド
センタータイプでは、外径:28〜36mm、特に30
〜34mm、質量:15〜30g、特に17〜28gと
することができ、リキッドセンタータイプでは、厚さ:
1.5〜3.0mm、特に1.8〜2.5mm、硬度は
JIS−A硬度計による測定(JIS−A硬度)で40
〜65、特に45〜60、比重は1.0〜1.6、特に
1.0〜1.4とすることができる。
【0066】糸ゴムの質量は10〜20g、特に12〜
18g、厚さは2.0〜7.0mm、特に3.0〜6.
0mmとすることができる。
【0067】また、糸巻き方法は、通常の方法を採用す
ることができ、糸ゴムを高伸張状態でコアを巻回できれ
ばよい。用いる糸ゴムも、公知の材料を使用することが
できる。また、ポリウレタンエマルジョンを含浸させた
ものでもよい。なお、糸ゴムの比重、寸法、及び厚み等
は特に制限されず、通常は糸ゴムの比重は0.93〜
1.10、特に0.93〜1.0、糸ゴムの寸法は幅が
1.4〜2.0mm、特に1.5〜1.7mm、厚みは
0.3〜0.7mm、特に0.4〜0.6mmとするこ
とができる。
【0068】糸巻きボールにおいて、コアと糸ゴム層の
合計の直径は37.5〜40.8mm、特に39.0〜
40.6mmとすることができる。
【0069】ソリッドボール、糸巻きボールに、カバ
ー、インナーを被覆する方法は、通常はソリッドコアや
糸巻きコアに、そのまま射出成型する方法、カバー材、
インナー材であらかめ半球殻状の2個のハーフカップを
形成し、これらハーフカップでソリッドコアや糸巻きコ
アを被包し、140〜180℃で2〜10分間加圧加熱
成型する方法等を採用することができる。
【0070】この際、カバー、インナーの少なくとも一
方に、前述の熱可塑性ポリウレタン樹脂を用いることに
より、飛び性、打感、コントロール性等に優れたゴルフ
ボールが得られることになる。
【0071】また、前述の熱可塑性ポリウレタン樹脂
は、単独で用いてもよいし、ポリアミドエラストマー、
ポリエステルエラストマー、アイオノマー、スチレンブ
ロックエラストマー、水素添加ポリブタジエン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体等と混合してもよく、ボールの
タイプによって適宜調整すればよい。
【0072】その後、ディンプルをゴルフボール表面に
形成させる。まず、ディンプル表面占有率、即ち、ゴル
フボールを球状とみなして仮想球面とした際、個々のデ
ィンプルの縁部によって囲まれる仮想球面の表面積が仮
想球面の全面積に対する割合を65%以上、好ましくは
70〜80%になるようにディンプルを設けることがで
きる。ディンプル表面占有率が65%未満では上述した
ような優れた飛翔特性、特に飛距離の増大が得られなく
なる場合がある。
【0073】次に、(デインプル総体積/ボール体積)
×100から、ディンプル体積率を算出する。ここで、
ボール体積はゴルフボール表面にディンプルがないと仮
定した場合の真球ボールの体積であり、ディンプル総体
積は各ディンプルの容積の総和を示す。この場合、ディ
ンプル体積率は0.76〜0.9%、好ましくは0.7
8〜0.88%、より好ましくは0.8〜0.86%で
ある。ディンプル体積率が0.76%未満では高弾道と
なりすぎて飛距離が低下する場合がある。一方、0.9
%を超えると低弾道となりすぎて、飛距離が低下する場
合がある。
【0074】また、ディンプル個数はゴルフボール1個
当たり350〜500個、好ましくは370〜480
個、より好ましくは390〜450個である。ディンプ
ル個数が350個より少ないと1個のディンプル径が大
きくなり、ボールの真球度が低下する。一方、500個
より多いと1個のディンプル径が小さくなり、ディンプ
ルとしての効果がなくなる場合がある。なお、ディンプ
ル直径、深さ等は、特に制限されるものではないが、直
径は通常1.4〜2.2mm、深さは通常0.15〜
0.25mmの範囲とすることができ、直径、深さ等が
相違する2種以上又はそれ以上の多種類のディンプルを
形成することができる。また、ディンプルの配列態様と
しては、特に制限されるものではなく、正8面体配列、
正12面体配列、正20面体配列等の公知の配列を採用
することができ、更にデインプルの配列によりボール表
面に形成される模様もスクウェアー形、ヘキサゴン形、
ペンタゴン形、トライアングル形等の種々の模様とする
ことができる。
【0075】ディンプルの形成方法は特に制限はなく、
射出成形時に用いる型にディンプルまで設けておく方
法、成型後にプレス処理やエンボス処理等を行ってディ
ンプルを形成する方法等が挙げられる。
【0076】このようにして得られたゴルフボールは、
成形した後、その表面にバフ研磨、スタンプ、塗装等の
完成作業を行うことができる。
【0077】なお、ゴルフ競技は世界共通のゴルフ規則
のもとで行われており、本発明のゴルフボールも当然の
前提として、質量、直径、対称性、及び初速等はゴルフ
規則に従い、質量は45.93g以下、直径は42.6
7mm以上、初速はR&Aの承認する装置で測定したと
きに76.2m/sec(誤差許容値は最大2%(7
7.7m/sec)まで、テスト時の球の温度は23±
1℃)で適宜設定することができる。
【0078】
【発明の効果】本発明で得られたゴルフボール用熱可塑
性ポリウレタン樹脂は、透明性、相溶性、反発性、耐久
性等を有するものである。このポリウレタン樹脂を用い
たゴルフボールは飛距離が出るものであり、また、パッ
ティングの際の打感が優れている。
【0079】
【実施例】本発明について、実施例及び比較例により、
更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定
されるものではない。実施例及び比較例において、
「%」は全て「質量%」を意味する。
【0080】〔アロファネート変性ポリイソシアネート
の合成・確認〕 合成例1 攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管のついた容
量:1Lの反応器に、ヘキサメチレンジイソシアネート
(HDI)を975g、メタノールを25g仕込み、9
0℃で2時間ウレタン化反応を行った。反応生成物をF
T−IRにて分析したところ、水酸基は消失していた。
次に2−エチルヘキサン酸ジルコニウムを0.2g仕込
み、90℃にて3時間反応させた。反応生成物をFT−
IR及び 13C−NMRにて分析したところ、ウレタン基
は消失していた。次いで、リン酸を0.1g仕込み50
℃で1時間停止反応を行った。停止反応後の反応生成物
のイソシアネート含量は42.1%であった。この反応
生成物を130℃・0.04kPaにて薄膜蒸留を行
い、イソシアネート含量が21.1%、25℃の粘度が
118mPa・s、未反応のHDI含有量が0.1%、
色数が20APHA、2官能成分が73%のポリイソシ
アネートP−1を得た。P−1をFT−IR、 13C−N
MRにて分析したところ、ウレタン基はその存在が認め
られず、アロファネート基の存在が確認された。また、
ウレトジオン基及びイソシアヌレート基は痕跡程度認め
られた。結果を表1に示す。
【0081】合成例2〜4 表1に示す原料、反応条件を用いて、合成例1とほぼ同
様な手順で製造してポリイソシアネートP−2〜4を得
た。結果を表1に示す。
【0082】
【表1】
【0083】合成例1〜4、表1において HDI :ヘキサメチレンジイソシアネート 未反応HDI含有量:GPCにて測定(検量線:HDI、HDI多量体混合物) 官能基 :FT−IR、13C−NMRの各官能基のピーク強度を判断 ※2官能成分含有量 GPCの当該ピークの面積%による。 測定条件 溶媒 :THF(テトラヒドロフラン) 測定器:東ソー(株)製 HLC−8020 カラム:TSKgel G3000H及び4000H
【0084】〔熱可塑性ポリウレタン樹脂の合成・確
認〕 実施例1 ポリオール−1を57.25kg、1,4−BDを5.
15kgを混合した後、P−1を37.60kg加えて
高速攪拌・混合してバットに流延し、80℃で12時間
反応させた。この反応物を粉砕した後、押出機によりペ
レット化して、熱可塑性ポリウレタン樹脂(PU−1)
を得た。
【0085】実施例2〜5、比較例1 実施例1と同様にして、表2に示す原料で、熱可塑性ポ
リウレタン樹脂(PU−2〜6)を得た。
【0086】
【表2】
【0087】実施例1〜5、比較例1、表2において ポリオール−1:1,6−ヘキサンジオールとジエチル
カーボーネート(DEC)から得られるポリカーボネー
トジオール 数平均分子量=2,000 ポリオール−2:1,4−ブタンジオール(BD)とア
ジピン酸(AA)から得られるポリエステルジオール 数平均分子量=1,000 ポリオール−3:BDを開始剤として、テトラヒドロフ
ラン(THF)を開環付加させたポリエーテルジオール 数平均分子量=1,000 ポリオール−4:BDを開始剤として、THFを開環付
加させたポリエーテルジオール 数平均分子量=2,000 ポリオール−5:3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ルとDECから得られるポリカーボネートジオール 数平均分子量=2,000 ポリオール−6:BDと以下に示す混合ジカルボン酸か
ら得られるポリエステルジオール 数平均分子量=1,000 ※混合ジカルボン酸:AA/イソフタル酸=6/4(モ
ル比) BD :1,4−ブタンジオール H12MDI :水素添加ジフェニルメタンジイソシア
ネート
【0088】なお、PU−1については、GPC以外の
同定解析も試みた。まずPU−1をFT−IR分析した
ところ、ウレタン基のN−Hのピーク(3320cm-1
付近)とC=Oのピーク(1720cm-1付近)が確認
された。また、アロファネート基のN−Hのピーク(ウ
レタン基のN−Hのピークよりやや低波数より)も確認
された。なお、イソシアネート基のピーク(2250c
-1付近)は確認されなかった。
【0089】PU−1を分析化学Vol.41 P.655〜658(19
92) の方法に従ってコリッシュ分解し、混合分解物をカ
ラム分離した後FT−IR分析、NMR分析した。この
結果、ヘキサメチレンジアミン、メタノール、1,4−
ブタンジオール、ポリオール−1が回収され、これ以外
の化合物は検出されなかった。なお、ポリウレタン樹脂
をコリッシュ分解するとイソシアネート成分は、アミン
として回収されることが知られている。
【0090】以上のことから、PU−1はポリイソシア
ネートによってアロファネート基が導入されたポリウレ
タン樹脂であることが判明した。
【0091】〔熱可塑性ポリウレタン樹脂の物性評価〕
PU−1〜6を以下の項目について試験した。結果を表
3に示す。
【0092】 外観 :得られた樹脂を目視にて評価した。 機械強度 :JIS K7311に準じて硬度(A
法)、破断時強度、破断時伸び、引裂強度、比重、反発
弾性率を測定した。 動的粘弾性 :昇温速度3℃/分、周波数11Hzに
て、損失弾性率(E″)が最大となる温度(E″トップ
温度)、及び損失弾性率/貯蔵弾性率の値(tanδ)
が最大となる温度(tanδトップ温度)を測定した。 耐黄変性 :射出成形で得られたテストピースをフェ
ードメーターにて500時間後のΔN(黄変度)を測定
し耐黄変性の評価とした。 評価 ○:ほとんど黄変が認められない。 △:多少の黄変が認められる。 ×:著しい黄変が認められる。 流動開始温度:JIS K7311の流れ性試験に規定
する高化式フローテスタを用いる。シリンダにペレット
を2g入れ、荷重98N、開始温度80℃、昇温速度3
℃/分にて、ピストンの流動曲線を測定する。サンプル
が軟化することにより降下する。その後、サンプルの熱
膨張によりピストンの位置がわずかに上昇する。その
後、サンプルがダイの穴から流れ出るためピストンが再
び急激に降下に転じるが、この時の温度を流動開始温度
とする。なお、高化式フローテスタのダイはJIS K
7311のCタイプとする。 相溶性 :サンプルと同量のアイオノマー樹脂(サ
ーリン8120:デュポン製)を180℃に溶融混合し
た後、外観を評価する。 評価 ○:多少の濁りは認められるが、インジェクショ
ンシートにフローマークが認められない。 △:多少の濁りが認められ、インジェクションシートに
フローマークが認められる。 ×:著しい濁りが認められ、インジェクションシートに
フローマークが認められる。
【0093】
【表3】
【0094】〔ゴルフボールの製造・評価〕 実施例6〜12、比較例2〜5 以下に示す配合でゴム原料を混合し、140℃で18
分、更に165℃で8分間加硫成形を行ってコアを作成
した。 コア配合比(質量比) ポリブタジエンゴム(日本合成ゴム製、商品名:BR18) 100 アクリル酸亜鉛 26 酸化亜鉛 31 ジクミルパーオキサイド 1.0 老化防止剤(吉富製薬製、商品名:ヨシノックス425) 0.5
【0095】作成したコアに表4に示す組成のインナー
層、カバー層を射出成形によって被覆し、表5に示す質
量、外径のゴルフボールを製造した。なお、実施例7、
12、比較例3は、コアに以下に示す配合の糸ゴムをコ
アに通常の巻回方法にて巻き付けた後、表4に示す組成
のカバー層を射出成形によって被覆し、表5に示す質
量、外径のゴルフボールを製造した。 糸ゴム配合比(質量比) ポリイソプレンゴム 70 天然ゴム 30 亜鉛華 1.5 ステアリン酸 1 加硫促進剤 1.5 硫黄 1 糸ゴムスペック 比重 0.93 幅 1.55mm 厚さ 0.55mm
【0096】
【表4】
【0097】表4において ハイミラン1605:三井・デュポンポリケミカル製エ
チレン−メタクリル酸共重合体アイオノマー樹脂 イオン種=Zn ハイミラン1706:三井・デュポンポリケミカル製エ
チレン−メタクリル酸共重合体アイオノマー樹脂 イオン種=Na サーリン8120 :デュポン製エチレン−メタクリル
酸−メタクリル酸エステル三元共重合体アイオノマー樹
脂 イオン種=Na
【0098】得られたゴルフボールの飛び性、フィーリ
ング(打感)、耐久性について下記方法で測定した。結
果を表5に示す。
【0099】
【表5】
【0100】飛び性 :スイングロボットにドラ
イバーをセットして、ヘッドスピード45m/秒で打撃
し、キャリー、キャリー+ランそれぞれの飛距離を測定
した。 打感 :ドライバー及びパターについて、アマ
チュア3名により実打したときの感触を下記基準により
評価した。 評価 ○:軟らかい △:やや硬い ×:硬い 耐擦過傷性 :スイングロボットにピッチングウェッ
ジをセットして、ヘッドスピード37m/秒で3ヶ所に
わたってショットした際の打点部の傷つき具合を以下の
基準で評価した。 評価 ○:ほとんど傷つかない。 △:クラブフェース後が、多少残る。 ×:表面に毛羽立ちが確認できる。 コントロール性:アマチュア5人によるピッチングウェ
ッジでの実打テストにより、下記評価基準で測定した。 評価 ◎:大変良い ○:良い ×:悪い
【0101】表4の結果から、比較例2〜4は、損失弾
性率が0℃以下のポリウレタン樹脂を用いていないの
で、飛距離に劣るものであった。また比較例5はアイア
ン打撃による耐擦過傷性は劣るものであった。
【0102】これに対して、実施例6〜12はコントロ
ール性が優れている上に、飛距離が増大し、アイアン打
撃時の耐擦過傷性も良好であることが認められた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J034 BA05 BA08 CA04 CA11 CA15 CB03 CC24 DA01 DA03 DF01 DF02 DF11 DF12 DF16 DF17 DF32 DG03 DG04 DG06 DG08 DP12 DP14 DP19 EA01 GA05 GA06 GA54 HA01 HA07 HC03 HC06 HC08 HC12 HC13 HC34 HC35 HD05 HD07 JA01 JA32 QB03 QB14 QB19 QC04 QD01 RA03 RA19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数平均分子量500〜10,000の高
    分子ポリオール(A)、有機ポリイソシアネート
    (B)、分子量500未満の鎖延長剤(C)を反応させ
    て得られ、重量平均分子量が5,000〜1,000,
    000であり、動的粘弾性測定による損失弾性率のピー
    ク温度が0℃以下であるゴルフボール用熱可塑性ポリウ
    レタン樹脂。
  2. 【請求項2】 (B)がカルボン酸ジルコニウム塩の存
    在下、ヘキサメチレンジイソシアネートとモノオールを
    反応させて得られるアロファネート変性ポリイソシアネ
    ートであることを特徴とする、請求項1記載のゴルフボ
    ール用熱可塑性ポリウレタン樹脂。
  3. 【請求項3】 (C)が1,4−ブタンジオールである
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のゴルフボー
    ル用熱可塑性ポリウレタン樹脂。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱
    可塑性ポリウレタン樹脂を、少なくともカバー、インナ
    ーの一方に用いたゴルフボール。
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