JP2003291973A - パレット - Google Patents

パレット

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JP2003291973A
JP2003291973A JP2002100460A JP2002100460A JP2003291973A JP 2003291973 A JP2003291973 A JP 2003291973A JP 2002100460 A JP2002100460 A JP 2002100460A JP 2002100460 A JP2002100460 A JP 2002100460A JP 2003291973 A JP2003291973 A JP 2003291973A
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健二 鈴木
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智博 長屋
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Gifu Plastic Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手指を引掛けながらの移動を容易に行うこと
ができるとともに、フォーク挿入孔内へのフォークの挿
脱を円滑に行うことができるように構成されたパレット
を提供する。 【解決手段】 パレット11は、上部桟23の下面に、
フォーク挿入孔12のフォーク挿入方向に延びる複数本
の縦リブ51と、直交方向に延びる複数本の横リブ52
とが垂下されたものである。さらに、前記上部桟23に
は各一対の縦リブ51及び横リブ52からなる長四角筒
体55を開口縁部とする把持孔53が開口されているう
え、同開口縁部に隣接する横リブ52aの把持孔53側
の一側面には傾斜リブ56が突設されている。加えて、
前記傾斜リブ56の下端縁は先端側ほど高くなるように
形成されているうえ、同傾斜リブ56の先端は前記開口
縁部の下端縁よりも上方に位置するように配設されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フォークリフト
のフォークを挿入するためのフォーク挿入孔を備え、瓦
等の積載物を運搬するために使用される合成樹脂製のパ
レットに関するものである。より詳しくは、上部桟にパ
レットを把持するための把持孔を開口し、その把持孔を
把持する際の手指の引掛かりを良好にしつつ、フォーク
挿入孔内に挿入されたフォークの先端が前記把持孔と干
渉し難くなるように工夫されたパレットに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のパレットとしては、
例えば、特開平9−169336号公報に開示されてい
る合成樹脂製パレットが知られている。このパレット
は、デッキボードに平面長方形状に形成された複数の開
口が一体成形されたものであって、デッキボードの裏面
には各開口の周辺に臨むリブが一体成形されている。さ
らに、前記リブとしては、開口の周縁に臨み開口周縁の
局所的変形を防止するための変形防止用のリブと、同開
口の周辺に臨み開口周辺を補剛するための補剛用のリブ
とを備えている。そして、このパレットは、前記変形防
止用のリブによりデッキボード表面の開口周辺における
ヒケ等の局所的変形を未然に防止することができるとと
もに、前記補剛用のリブによりデッキボードにより一層
高い剛性を付与することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
合成樹脂製パレットでは、開口の周縁に設けられた変形
防止用のリブの高さがデッキボードの厚みの1/2(2
mm)程度と著しく微小であったことから、指の先端を
確実に引掛けることができなかった。さらに、開口の周
辺から略放射状に延設された補剛用のリブが、前記変形
防止用のリブに対する手指の引掛けを妨げるように設け
られていた。このため、開口に手指を引掛けながらパレ
ットを移動させる際には、開口に対する手指の引掛けが
不十分となりやすく長距離の移動が著しく困難であるう
え、手指が開口から滑ってパレットが落下したりしやす
かった。
【0004】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、手指を引掛けながらの移動を容易に行うこ
とができるとともに、フォーク挿入孔内へのフォークの
挿脱を円滑に行うことができるように構成されたパレッ
トを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載のパレットの発明は、上部桟によ
り隣接する桁間を連結してフォーク挿入孔を形成するよ
うに構成され、前記上部桟の下面に、フォーク挿入方向
に延びる複数本の縦リブと、フォーク挿入方向に直交方
向に延びる複数本の横リブとが垂下された合成樹脂製の
パレットであって、前記上部桟に各一対の縦リブ及び横
リブを開口縁部とする把持孔を開口させ、前記開口縁部
に隣接する横リブの把持孔側の一側面に傾斜リブを突設
するとともに、その傾斜リブの下端縁を先端側ほど上方
に位置するように形成したことを特徴とするものであ
る。
【0006】請求項2に記載のパレットの発明は、請求
項1に記載の発明において、前記傾斜リブの先端部を前
記開口縁部の下端縁よりも上方に位置するように設けた
ことを特徴とするものである。
【0007】請求項3に記載のパレットの発明は、請求
項1又は請求項2に記載の発明において、前記開口縁部
を構成する横リブの下端縁中央部を弧状に切欠いたこと
を特徴とするものである。
【0008】請求項4に記載のパレットの発明は、請求
項1から請求項3のいずれかに記載の発明において、前
記開口縁部に隣接する横リブを、桁を補強するための桁
内補強リブと連続して延びるように設けたことを特徴と
するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。図2に示すように、実施
形態のパレット11は、合成樹脂により略四角板状(直
方体状、平面正方形状)に形成されているうえ、片面使
用2方差しの構成となっている。即ち、このパレット1
1には、フォークリフト及びハンドリフトのフォークを
挿入するためのフォーク挿入孔12が合計2個(1対)
設けられている。このパレット11は、上部デッキ部材
13と下部デッキ部材14とを別々に射出成形した後、
上部デッキ部材13の下端面と下部デッキ部材14の上
端面とを溶着させることにより一体化される。このパレ
ット11の上端面は水平面に沿って延びる上面デッキ1
5となっており、その上面デッキ15上に図示しない載
置物を載置した状態で、その一側部に開口された左右一
対のフォーク挿入孔12内にフォークリフト又はハンド
リフトのフォークを挿入して運搬するように構成されて
いる。
【0010】図1から図4に示すように、パレット11
の両側部には、長四角柱状(略長四角筒状)に形成され
た左右一対の端桁21がパレット11の両側縁に沿って
立設されている。両端桁21間の中央位置、即ちパレッ
ト11の中央部には、長四角柱状(略長四角筒状)に形
成された中桁22が、端桁21及びフォーク挿入孔12
と平行に延びるように立設されている。これら左右一対
の端桁21及び中桁22は、パレット11においてフォ
ーク挿入孔12を開口させつつ、上面デッキ15を所定
高さに支持している。
【0011】端桁21と中桁22との間には、両桁2
1,22の上端部間を連結するように水平面に沿って延
びる長四角板状の上部桟23が架設されており、フォー
ク挿入孔12の上方に位置する上面デッキ15を構成し
ている。パレット11の前後両端部及び中央部には、両
桁21,22の下端部間を連結するように水平面に沿っ
て延びる長四角板状の端部下部桟24a及び中央部下部
桟24bが架設されている。これら端桁21、中桁2
2、上部桟23及び端部下部桟24aにより、パレット
11の前後両端部にはフォーク挿入孔12の開口部を構
成する左右一対のフォーク挿入口12aが形成されてい
る。また、このパレット11の下面には、隣接する桁2
1,22と、それら桁21,22間を繋ぐ下部桟24
a,24bとにより、底面格子状(田字状)に形成され
た下面デッキのデッキ面が形成されている。
【0012】図1、図3及び図4に示すように、端桁2
1は、上部デッキ部材13の両側部に垂下された長四角
柱状(略長四角筒状)の上部桁部材31と、下部デッキ
部材14の両側部に立設された長四角柱状(略長四角筒
状)の下部桁部材32とから構成されている。これら上
下の桁部材31,32は、いずれも同大同形状に形成さ
れているうえ、両桁部材31,32間の境界面としての
溶着面を中心に上下に対称となるように構成されてい
る。
【0013】図1(a)に示すように、上部桁部材31
の周縁には、長四角筒状に形成された上部筒体33が上
面デッキ15の下面から上部桁部材31の下端部まで上
下方向に延びるように垂下されている。上部桁部材31
の短手方向の中央には、フォーク挿入孔12と平行とな
るように前後方向(上部桁部材31の長手方向)に延び
る長手リブ34が設けられている。この長手リブ34
は、上部筒体33の前後両端部間を繋ぐように延設され
ているうえ、上面デッキ15の下面から上下方向に延び
るように垂下されている。
【0014】また、上部桁部材31の長手方向の中央部
には、所定間隔をおいてフォーク挿入孔12と直交方向
(上部桁部材31の短手方向)に延びる複数の桁内補強
リブ35が設けられている。これら桁内補強リブ35
は、上部筒体33の左右両側部間、又は上部筒体33の
一側部と長手リブ34との間を繋ぐように延設されてい
るうえ、上面デッキ15の下面から上下方向に延びるよ
うに垂下されている。
【0015】下部桁部材32は、長四角柱状(略長四角
筒状)に形成されているうえ、下部デッキ部材14の両
側部に立設されている。この下部桁部材32は、前記上
部桁部材31に対し上下が逆になるように構成されてい
る以外は、上部桁部材31と全く同様である。即ち、こ
の下部桁部材32の周縁には、長四角筒状に形成された
下部筒体36が下面デッキの上面から下部桁部材32の
上端部まで上下方向に延びるように立設されている。さ
らに、下部桁部材32の長手方向の中央部には、所定間
隔をおいてフォーク挿入孔12と直交方向(下部桁部材
32の短手方向)に延びる複数の下部桁内補強リブ37
が設けられている。
【0016】図1、図3及び図4に示すように、中桁2
2は、上部デッキ部材13の中央部に垂下された長四角
柱状(略長四角筒状)の第2上部桁部材41と、下部デ
ッキ部材14の中央部に立設された長四角柱状(略長四
角筒状)の第2下部桁部材42とから構成されている。
これら上下の桁部材41,42は、いずれも同大同形状
に形成されているうえ、両桁部材41,42間の境界面
としての溶着面を中心に上下に対称となるように構成さ
れている。
【0017】図1(a)に示すように、第2上部桁部材
41の周縁には、長四角筒状に形成された第2上部筒体
43が上面デッキ15の下面から第2上部桁部材41の
下端部まで上下方向に延びるように垂下されている。第
2上部桁部材41の長手方向の中央部には、所定間隔を
おいてフォーク挿入孔12と直交方向(第2上部桁部材
41の短手方向)に延びる複数の第2桁内補強リブ45
が設けられている。この第2桁内補強リブ45は、第2
上部筒体43の左右両側部間を繋ぐように延設されてい
るうえ、上面デッキ15の下面から上下方向に延びるよ
うに垂下されている。
【0018】第2下部桁部材42は、長四角柱状(略長
四角筒状)に形成されているうえ、下部デッキ部材14
の中央部に立設されている。この第2下部桁部材42
は、前記第2上部桁部材41に対し上下が逆になるよう
に構成されている以外は、第2上部桁部材41と全く同
様である。即ち、この第2下部桁部材42の周縁には、
長四角筒状に形成された第2下部筒体46が下面デッキ
の上面から第2下部桁部材42の上端部まで上下方向に
延びるように立設されている。さらに、第2下部桁部材
42の長手方向の中央部には、所定間隔をおいてフォー
ク挿入孔12と直交方向(第2下部桁部材42の短手方
向)に延びる複数の第2下部桁内補強リブ47が設けら
れている。
【0019】図1及び図4に示すように、上部桟23の
下面には、フォーク挿入孔12のフォーク挿入方向に沿
って延びる3本の縦リブ51と、それら縦リブ51と直
交方向に延びる多数本の横リブ52とが底面略格子状と
なるように垂下されており、上部桟23の強度を高めて
いる。これら縦リブ51及び横リブの高さは、上部桟2
3の強度を十分に高めるために20〜40mmであるの
が好ましい。一方、上面デッキ15の中央部には、平面
長方形状に形成された把持孔53が合計4個貫設され、
図1(b)に2点鎖線で示されるように手指54を挿入
することができるようになっている。なお、各把持孔5
3は、その短手方向がフォーク挿入方向と平行に延びる
ように配設されている。
【0020】図1(a)、(b)に示すように、これら
把持孔53は、フォーク挿入方向と平行に延びる3本の
縦リブ51のうち左右両側部に位置する一対の縦リブ5
1間に開口されている。さらに、これら把持孔53は、
前記フォーク挿入方向と直交する多数本の横リブ52の
うち中央部に位置する隣接する前後一対の横リブ52間
に開口されている。即ち、この把持孔53は、前記各一
対の縦リブ51及び横リブ52からなる長四角筒体55
を開口縁部(周縁部)とする長四角孔状に形成されてい
る。なお、前記3本の縦リブ51のうち中央に位置する
縦リブ51は、前記長四角筒体55に隣接する前後一対
の横リブ52aから上部桟23の前後両端部へと延設さ
れている。
【0021】前記一対の横リブ52aの対向する一側面
(長四角筒体55側の側面)には、三角板状に形成され
た3本の傾斜リブ56が突設されている。これら傾斜リ
ブ56は、前記横リブ52aの一側面から縦リブ51と
平行に延びるように突設されているうえ、上部桟23の
下面から上下方向に延びるように垂下されている。さら
に、これら傾斜リブ56の下端縁は、先端側ほど高い位
置となる(上面デッキ15に近接するように)形成され
ている。加えて、これら傾斜リブ56の先端は、長四角
筒体55と横リブ52aとの中間に位置する上部桟23
の下面と一体化されている。一方、図4に示すように、
前記長四角筒体55の前後両端部を構成する一対の横リ
ブ52の下端部には、その下端縁中央を僅かに円弧状に
切欠くことによって弧状切欠き部57が形成されてお
り、手指54の引掛けを容易にしている。
【0022】次に、上記パレット11の作用について説
明する。このパレット11は、上部デッキ部材13と下
部デッキ部材14とを別々に射出成形した後、上部デッ
キ部材13の下端面と下部デッキ部材14の上端面とを
溶着することによって製造される。
【0023】さて、このパレット11は、その前端部又
は後端部に開口された左右一対のフォーク挿入口12a
からフォーク挿入孔12内へとフォークリフト又はハン
ドリフトの2本のフォークを挿入した後、それらフォー
クを所定高さに持ち上げながら運搬される。なお、前記
フォーク挿入孔12内にフォークを挿入するとき、フォ
ークの先端部が上部桟23の下面に摺接しながらフォー
ク挿入孔12の奥部まで挿入されるケースがある。この
とき、把持孔53付近を除く上部桟23の下端部には、
フォーク(先端部)の幅よりも密な間隔でフォーク挿入
方向に延びる複数の縦リブ51が垂下されており、それ
ら縦リブ51の下端縁によりフォーク先端部が横リブ5
2の下端縁に引掛けられ難くなるようにガイドされてい
る。
【0024】また、把持孔53付近に位置する上部桟2
3の下端部には、把持孔53を設けるために縦リブ51
の一部が途切れた領域が存在する。この領域において、
前記フォークの先端部は、長四角筒体55の前後両端部
に形成された弧状切欠き部57にガイドされながら、そ
れら横リブ52に引掛けられることなくフォーク挿入孔
12の奥部まで円滑に挿入される。さらに、同フォーク
の先端部は、前記長四角筒体55の近傍に位置する傾斜
リブ56の下端縁にガイドされながら、横リブ52aに
引掛けられることなくフォーク挿入孔12の奥部まで円
滑に挿入される。また、フォーク挿入孔12内からフォ
ークを抜き出す際にも全く同様である。
【0025】一方、図1(b)に示すように、手指54
を引掛けてパレット11を移動させる際には、まず、手
指54の先端部を把持孔53内に挿入した後に指の中央
部を屈曲させ、長四角筒体55と横リブ52aとの間に
形成された指挿入空間58内に指の先端部を挿入する。
続いて、同指の基端部と先端部との間で長四角筒体55
の横リブ52の両側面を挟持した状態で、前記横リブ5
2の下端部を挟持している手指54を上方に引き上げた
後、パレット11を上方に持ち上げて移動させる。
【0026】また、このパレット11は、把持孔53の
長手方向がフォーク挿入方向と直交方向に延設されてお
り、フォーク挿入口12a側に立った状態で手指54を
把持孔53内に挿入して把持するのが容易である。即
ち、パレット11の前後端部側(フォーク挿入口12a
側)には、ほとんどの場合フォークリフトの移動のため
の広い空間が空けられていることから、手指54を引掛
けながらのパレット11の移動時にもその空間を通って
移動するのが最も容易である。
【0027】次に、上記実施形態によって発揮される効
果について説明する。 ・ 実施形態のパレット11は、上部桟23により隣接
する桁21,22間を連結してフォーク挿入孔12を形
成するように構成されているうえ、上部桟23の下面
に、フォーク挿入方向に延びる複数本の縦リブ51と、
フォーク挿入方向に直交方向に延びる複数本の横リブ5
2とが垂下されたものである。さらに、前記上部桟23
には各一対の縦リブ51及び横リブ52を開口縁部(周
縁部)とする把持孔53が開口されているうえ、同開口
縁部に隣接する横リブ52aの把持孔53側の一側面に
は傾斜リブ56が突設されている。加えて、前記傾斜リ
ブ56の下端縁は先端側ほど高くなるように形成されて
いるうえ、同傾斜リブ56の先端は前記開口縁部の下端
縁よりも上方に位置するように配設されている。
【0028】このため、このパレット11は、開口縁部
(長四角筒体55)に隣接する横リブ52aの把持孔5
3側の一側面に傾斜リブ56が設けられていることか
ら、フォーク挿入孔12内に挿入されるフォークの引掛
かりを容易に防止し、フォーク挿入孔12内へのフォー
クの挿脱を円滑に行うことができる。また、このパレッ
ト11は、各一対の縦リブ51及び横リブ52が把持孔
53の周縁部を構成していることから、把持孔53の強
度が著しく高められている。また、上部桟23に把持孔
53が開口されていることから、把持孔53内に水やゴ
ミ等が浸入した場合でもフォーク挿入孔12を通して容
易に排出することができる。
【0029】さらに、このパレット11は、長四角筒体
55と横リブ52aとの間に指を挿入するための指挿入
空間58が設けられている。このため、変形防止用のリ
ブの下端部から補剛用のリブの下端縁が延設された前記
従来の合成樹脂製パレットと比較して、把持孔53内へ
の手指54の挿入を容易に行うことができるとともに、
手指54を引掛けながらパレット11の移動を行う際に
力が入れやすい。特に、人の身体と比較して巨大なサイ
ズであるとともに著しく重量の大きな合成樹脂製のパレ
ット11においては、前記手指54の引掛かりの容易性
及び確実性は極めて重要である。
【0030】・ このパレット11では、開口縁部とし
ての長四角筒体55を構成する横リブ52の下端縁中央
を弧状に切欠くことによって弧状切欠き部57が形成さ
れている。このため、フォーク挿入孔12内で挿脱され
るフォークの進行方向を容易にガイドすることができる
とともに、長四角筒体55を構成する横リブ52にフォ
ークが引掛かるのを容易に抑えることができることか
ら、フォーク挿入孔12内へのフォークの挿脱を極めて
円滑かつ容易に行うことができる。さらに、手指54を
引掛けながらパレット11の移動を行う際に、把持孔5
3内に挿入した手指54が痛くなりにくくなる。
【0031】・ このパレット11では、開口縁部とし
ての長四角筒体55に隣接する横リブ52aが、桁2
1,22を補強するための桁内補強リブ(桁内補強リブ
35、下部桁内補強リブ37、第2桁内補強リブ45及
び第2下部桁内補強リブ47)と同一平面内に延設され
ている。このため、フォーク挿入孔12内へのフォーク
の挿脱時にフォークの先端が最も引掛かりやすい部位を
容易に補強することができるうえ、その部位にかかる大
きな衝撃によるパレット11の変形や破損も容易に抑え
ることができる。
【0032】なお、本実施形態は次のように変更して具
体化することも可能である。 ・ パレット11を両面使用2方差し、片面使用4方差
し、両面使用4方差し、スキッドタイプ(単面型)の2
方差し又はスキッドタイプの4方差しの構成としてもよ
い。このように構成した場合でも、上記実施形態と全く
同様の効果を発揮する。
【0033】・ 弧状切欠き部57を設けないこと。 ・ 傾斜リブ56の先端部を長四角筒体55の横リブ5
2の一側面に接合させること。なおこのとき、前記傾斜
リブ56の先端部は、長四角筒体55の下端縁よりも上
方に位置するように設けられる必要があり、より好まし
くは指挿入空間58を大きくとって手指54の先端部が
当接しない位置に設けられるとよい。このように構成し
た場合、長四角筒体55の横リブ52と、それと隣接す
る横リブ52aとをともに補強するのが容易となる。
【0034】・ 傾斜リブ56の下端縁は、側面から見
たとき斜め方向に延びる直線に沿って延設されている必
要はなく、例えば中央部が上方又は下方に僅かに膨出す
るように形成されていても構わない。
【0035】・ 傾斜リブ56を側面四角形状に形成さ
せること。即ち、上記実施形態の傾斜リブ56におい
て、三角板状に形成された先端部を省略し、その先端縁
を垂直面に沿って延設させることにより、傾斜リブ56
を側面略横台形状に形成させること。このように構成し
た場合、指挿入空間58を容易に広くすることができる
ことから、手指54の挿入を容易に行うことができる。
また、この傾斜リブ56の基端部下端縁を水平面に沿っ
て延びるように形成しても構わない。
【0036】・ 各横リブ52aに突設されている傾斜
リブ56の本数は、3本である必要はなく、1本、2本
又は4本以上であってもよい。なおこのとき、隣接する
傾斜リブ56間の間隔は、フォークの幅未満である必要
がある。同様に、側部に位置する傾斜リブ56とその傾
斜リブ56に隣接する縦リブ51との間の間隔もフォー
クの幅未満である必要がある。
【0037】・ 長四角筒体55に隣接する前後一対の
横リブ52aのうち、どちらか一方の横リブ52aの一
側面に突設された傾斜リブ56を省略しても構わない。
特に、フォークの先端が深い角度で当たることが少ない
ことから、図1(b)に2点鎖線で示される手指54が
挿入されていない側の横リブ52a一側面に突設された
3本の傾斜リブ56を省略するとよい。
【0038】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 ・ 前記開口縁部は、隣接する一対の横リブと、上部桟
の両側部に位置する対向する一対の縦リブとによって構
成されていることを特徴とする請求項1から請求項4の
いずれかに記載のパレット。
【0039】・ 前記傾斜リブと、その傾斜リブに隣接
する縦リブとの間の間隔を、フォークの幅未満となるよ
うに構成したことを特徴とする請求項1から請求項4の
いずれかに記載のパレット。
【0040】・ 前記開口縁部を構成する横リブを、桁
を補強するための桁内補強リブと連続して延びるように
設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれ
かに記載のパレット。
【0041】・ 上部桟により隣接する桁間を連結して
フォーク挿入孔を形成するように構成され、前記上部桟
の下面に、フォーク挿入方向に延びる複数本の縦リブ
と、フォーク挿入方向に直交方向に延びる複数本の横リ
ブとが垂下された合成樹脂製のパレットであって、前記
上部桟に各一対の縦リブ及び横リブを開口縁部とする把
持孔を開口させ、前記開口縁部に隣接する一対の横リブ
のうち、少なくとも一方の横リブの把持孔側の一側面に
傾斜リブを突設するとともに、その傾斜リブの下端縁を
先端側ほど上方に位置するように形成したことを特徴と
するパレット。このように構成した場合、手指を引掛け
ながらの移動を容易に行うことができるとともに、フォ
ーク挿入孔内へのフォークの挿脱を円滑に行うことがで
きる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1から請求項4に
記載の発明のパレットによれば、手指を引掛けながらの
移動を容易に行うことができるとともに、フォーク挿入
孔内へのフォークの挿脱を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は実施形態の上部デッキ部材の一部を
示す底面図、(b)は図1(a)の1b−1b線から見
たパレットを示す側断面図。
【図2】 実施形態のパレットを示す斜視図。
【図3】 実施形態の下部デッキ部材の一部を示す平面
図。
【図4】 図1(a)の4−4線から見たパレットを示
す正断面図。
【符号の説明】
11…パレット、12…フォーク挿入孔、21…桁とし
ての端桁、22…桁としての中桁、23…上部桟、35
…桁内補強リブ、37…桁内補強リブとしての下部桁内
補強リブ、45…桁内補強リブとしての第2桁内補強リ
ブ、47…桁内補強リブとしての第2下部桁内補強リ
ブ、51…縦リブ、52…横リブ、52a…開口縁部に
隣接する横リブ、53…把持孔、55…開口縁部を構成
する長四角筒体、56…傾斜リブ、57…開口縁部を構
成する横リブの下端縁中央部を構成する弧状切欠き部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部桟により隣接する桁間を連結してフ
    ォーク挿入孔を形成するように構成され、 前記上部桟の下面に、フォーク挿入方向に延びる複数本
    の縦リブと、フォーク挿入方向に直交方向に延びる複数
    本の横リブとが垂下された合成樹脂製のパレットであっ
    て、 前記上部桟に各一対の縦リブ及び横リブを開口縁部とす
    る把持孔を開口させ、 前記開口縁部に隣接する横リブの把持孔側の一側面に傾
    斜リブを突設するとともに、その傾斜リブの下端縁を先
    端側ほど上方に位置するように形成したことを特徴とす
    るパレット。
  2. 【請求項2】 前記傾斜リブの先端部を前記開口縁部の
    下端縁よりも上方に位置するように設けたことを特徴と
    する請求項1に記載のパレット。
  3. 【請求項3】 前記開口縁部を構成する横リブの下端縁
    中央部を弧状に切欠いたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載のパレット。
  4. 【請求項4】 前記開口縁部に隣接する横リブを、桁を
    補強するための桁内補強リブと連続して延びるように設
    けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか
    に記載のパレット。
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