JP2003291368A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2003291368A
JP2003291368A JP2002096653A JP2002096653A JP2003291368A JP 2003291368 A JP2003291368 A JP 2003291368A JP 2002096653 A JP2002096653 A JP 2002096653A JP 2002096653 A JP2002096653 A JP 2002096653A JP 2003291368 A JP2003291368 A JP 2003291368A
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ink
tank
recovery
recording
suction
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JP2002096653A
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English (en)
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Tetsuya Edamura
哲也 枝村
Yuji Konno
裕司 今野
Norihiro Kawatoko
徳宏 川床
Michihiko Masuyama
充彦 増山
Akiko Maru
晶子 丸
Takayuki Ogasawara
隆行 小笠原
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録装置におけるインクタン
ク交換に伴う回復動作を不必要に実施せずにインクの浪
費を抑え、また、回復動作によって装置が稼動できない
時間を少なくする。 【解決手段】 吸引回復処理起動されると(S52)、残
検カウンタに、予め吸引量に相当する所定ドット数を加
算する(S53)。次に、残検カウンタのカウント値に基
づいてインクなし判定を実施する(S54)。ここで、イ
ンクがないと判定されたときは、記録動作を中断し(S
56)、タンク交換要求メッセージをホスト上に表示し
てユーザーにタンク交換を促す(S57)。これに対し、
タンクが交換されたことを検知すると(S58)、交換さ
れたタンクの残検カウンタをリセットする(S59)。
そして、吸引回復処理を実施する(S55)。これによ
り、上記の加算でインクなしと判断されインクタンクの
交換を行うとき、そのタンク交換の前後で重複した吸引
回復動作を行なわずに1回の回復処理で済ますことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタなどのインクジェット記録装置に関し、特に、イ
ンクタンクやヘッドなど消耗品の交換に伴う吐出回復処
理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタなど、インクジ
ェット方式を用いた記録装置では、インクを消費しつつ
記録を行うためインクの補充が必要である。インク補充
の構成として様々なものが知られているが、ユーザーが
簡単にインクの補充を行えるものとして、インクを貯留
したタンクを着脱可能として、タンク内のインク残量が
少なくなったときにタンクごと交換できる構成のものが
多い。
【0003】また、カラープリンタなど複数の色のイン
クを用いて記録を行うインクジェットプリンタなどで
は、ランニングコストの低減を目的として、各色のタン
クを別体構成として、独立に交換可能なものが実用化さ
れている。これにより、ユーザーは、無くなったインク
のタンクのみを交換(インクの補充)することが可能と
なる。
【0004】このようにインクタンクをインク色ごとに
交換できる構成は、通常、各インクタンクはプリントヘ
ッド(以下、単にヘッドともいう)を搭載したキャリッジ
に対して装着されて各色のインクタンクがそれぞれに独
立に交換できるものである。すなわち、キャリッジを介
して記録ヘッドとインクタンクが相互に着脱でき、ヘッ
ドとインクタンクとを別々に交換することができるもの
である。ただし、多くの構成では各インク色ごとのヘッ
ドは、別体でなく一体に形成される。つまり、プリント
ヘッドは、インク供給路や直接的なインク吐出機構であ
るヘッドチップを各インク色ごとに個別に形成するが、
それらは一体に構成されて、この一体のものがヘッドと
してキャリッジに対して着脱自在に装着される。また、
ヘッドの吐出回復処理に係るキャッピングは、上記一体
のへッドに対して一体的に行なわれることが多い。すな
わち、各色インクの吐出口ごとにキャップを用意するの
ではなく、一つのキャップで各色の吐出口に対し一体に
キャッピングを行う。これにより、例えば装置構成を簡
略化することができるなどの利点を得ている。
【0005】ところで、以上のようなインクタンクやヘ
ッドがキャリッジに対して着脱自在とされる構成、ある
いはインクタンクとヘッドが相互に着脱できる構成で
は、ヘッドに対する気泡混入などの問題がある。
【0006】例えば、インクタンク交換時にそのジョイ
ント部を介して気泡がヘッドのインク供給路内に入り込
むことがある。更に、気泡がヘッドのインク吐出口ごと
のインク流路内やその一端の開口である吐出口近傍まで
移動すると、正常なインク吐出が出来なくなる。このよ
うな気泡混入の問題の他、例えば、ユーザーがタンクを
取り外したまま長期間放置したような場合、タンクのジ
ョイント部からインク揮発成分が蒸発し、染料成分が析
出することがある。この状態で、タンクを装着して用い
ようとしても染料の凝集した固形物により、タンクから
のインク供給が妨げられることがある。
【0007】以上のような問題を未然に防止すべく、吸
引回復と呼ばれる処理が一般的に用いられている。これ
は、プリントヘッドの吐出口が配設された面をキャップ
で覆うとともに、ポンプによる吸引を行なってキャップ
内を減圧し、吐出口を介してヘッド内のインク流路やさ
らにタンクからのインク供給路等からインクを強制的に
排出するものである。これにより、ジョイントやインク
流路中に滞留する気泡や固着インクを排出することがで
きる。
【0008】このような吸引回復処理は、通常、インク
タンクを交換した後、次の記録の前に行われる他、プリ
ンタを長期間使用せずに放置していたような場合その間
の気泡発生や混入を考慮し、実行されることが多い。さ
らに、通常の録動作中に、例えば、1ページ分などの所
定量の記録が行われたなど所定のタイミングでも実行さ
れる。これは、記録データによっては、所定量の記録の
間吐出がほとんど行われない状態の吐出口が存在し、そ
のような吐出口ではインクの増粘などが進んでいると考
えられこれを排出するためである。
【0009】一方、インクタンクの交換を促すためのイ
ンク残量検知は種々の方式が知られている。中でも、ド
ットカウント方式は特別なハード機構を必要とせず、簡
単な構成で実現できるため、広く採用されている。
【0010】このドットカウント方式は、基本的に、記
録に際して行われるインク吐出やいわゆる予備吐出にお
ける吐出回数を各インク色毎にカウントしそのトータル
をそのインク色のインク消費量とするものである。ま
た、消費量のカウントについて正確を期すべく、吸引回
復がなされたときは、その想定される吸引量から換算さ
れる所定値をカウンタに加算することを行う。そして、
カウンタ値が、あらかじめ設定された閾値を越えたとき
は、例えば、タンクの残量が少ない旨のインクロー警告
を発し、ユーザーにインクが無くなったことを報知する
とともに、プリンタの動作を停止する。
【0011】従来の一般的なインクジェットプリンタで
は、上記の吸引回復処理を通常の記録動作中に所定のタ
イミングで行なうインク残量検知によるインクタンク交
換とそれに伴う吸引回復処理を、例えば図15に示すよ
うな手順で行っている。
【0012】図15において、インクジェットプリンタ
の動作中に(S41)、吸引動作要求フラグがセットされ
ると(S42)、ステップS43以降の吸引動作実行フ
ローへ制御が移行する。なお、上記の吸引動作要求フラ
グは、例えば、次の場合にセットされる。前回の吸引動
作から起算して、所定ドットの吐出があった場合(ドッ
トカウント吸引)、ユーザーがホスト上の操作により、
吸引命令をプリンタに送信した場合(ユーザー吸引)、
ユーザーがヘッドを交換した場合(ヘッド交換吸引)、
ユーザーがタンクを交換した場合(タンク交換吸引)、
前回の吸引動作から起算して、所定時間経過した後、プ
リンタ操作(電源ON、印字信号送信など)が行われた
場合(タイマー吸引)などである。
【0013】ステップS43で吸引回復動作を実施し、
各色別個に設けられた残量検知用カウンタ(残検カウン
タ)に対し、この吸引回復における吸引量に相当する所
定ドット数を加算する(S44)。そして、ステップS
45では、この残検カウンタの値が、あらかじめ設定さ
れた閾値Nを越えていないか否かを判定する。越えて
いない場合は、「インクあり」と判定し通常動作へ復帰
する。越えている場合は、「インクなし」と判定され、
本体動作を停止し、タンク交換要求メッセージをホスト
上に表示し、ユーザーにタンク交換を促す(S46〜S
48)。
【0014】タンク交換が行われると、交換されたイン
ク色の残検カウンタをリセットし初期値とするとともに
(S49)、タンクが交換されたことによる吸引回復を
行ない(S410)、その吸引量に対応した所定値を残検
カウンタに加算する(S411)。そして、インク無し判
定を実施して本処理を終了する。なお、タンクが交換さ
れた後にあらためてインクなし判定(ステップS412)
を実行するのは、タンク交換後の吸引回復処理により、
交換されたインク色のヘッドのみならず全てのインク色
のヘッドについても回復処理が行われてインクが消費さ
れ、その結果、他のタンクについてインクなしと判定さ
れるまでインク量が低下してしまう可能性があるからで
ある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のタンク等の交換に伴う吸引回復処理では、吸引
回復処理でインクなしが判断されると、タンクが交換さ
れるとともに再び吸引回復処理が行われるため、結果的
に交換の前の吸引回復処理が無駄になるという問題があ
る。
【0016】例えば、図15に示すシーケンスでは、ス
テップS45でインク無しと判定された場合は、タンク
交換に伴いステップS410の吸引回復が必ず行われる
ため、ステップS43の回復処理が無駄になる。また、
タンク交換後、吸引回復処理(S410)を行うことによ
って他のインク色のタンクについて、ステップS412
でインク無しと判定された場合は、ステップS43と最
初のステップS410の吸引回復が無駄になる。
【0017】このような不必要な吸引回復処理の存在
は、単に無駄な動作を行っているというだけでなく、イ
ンクを浪費するものであり、また、吸引回復時間の長時
間化、すなわち、ユーザーがプリンタを使用できない時
間の長時間化をもたらし、使い勝手の悪い装置となる。
【0018】本発明は上述の問題を解消するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、タンク交換
に伴って不必要な回復動作を実施せずにインクの浪費を
抑えることができ、また、回復処理によって装置が稼動
できない時間を少なくし使い勝手のよいインクジェット
記録装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明で
は、インクを吐出する記録ヘッドを用い、該記録ヘッド
から記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェ
ト記録装置において、記録へッドに供給するインクを貯
留したタンクを着脱自在に装着するタンク装着手段と、
記録ヘッドの吐出口を介してインクを排出し当該記録ヘ
ッドの吐出回復処理を行う回復手段と、吐出回復処理の
要求を受けたとき、予め、当該要求に係る吐出回復処理
のインク排出によるタンクのインク残量の状態を判断す
る判断手段と、該判断手段がタンクにインクがないと判
断したとき、タンクが交換された後に前記回復手段によ
る吐出回復処理を実行するよう制御する制御手段と、を
具えたことを特徴とする。
【0020】別の形態では、複数の種類のインクを吐出
する記録ヘッドを用い、該記録ヘッドから記録媒体にイ
ンクを吐出して記録を行うインクジェト記録装置におい
て、記録へッドに供給する複数の種類インクをそれぞれ
に貯留した複数のタンクをそれぞれ着脱自在に装着する
タンク装着手段と、記録ヘッドの前記複数種類のインク
に対応した吐出口を介してそれぞれインクを排出し当該
記録ヘッドの吐出回復処理を行う回復手段と、タンク交
換の要求を受けたとき、予め、当該要求に係るタンク以
外のタンクについて、吐出回復処理のインク排出による
タンクのインク残量の状態を判断する判断手段と、該判
断手段がタンクにインクがないと判断したとき、該判断
されたタンクと前記交換要求に係るタンクとが交換され
た後、前記回復手段による吐出回復処理を実行するよう
制御する制御手段と、を具えたことを特徴とする。
【0021】以上の構成によれば、吐出回復処理の要求
を受けたとき、予め、その要求に係る吐出回復処理のイ
ンク排出によるタンクのインク残量の状態を判断し、そ
の判断でタンクにインクがないと判断したとき、タンク
が交換された後に吐出回復処理を実行するので、例え
ば、インクが残り少なくなっているときに回復要求によ
って吐出回復処理を行ない、それによってインクがなく
なりタンクが交換され、タンク交換後の吐出回復処理が
行なわれる、といった重複した回復処理の実行を回避す
ることができる。
【0022】また、別の形態によれば、タンク交換の要
求を受けたとき、予め、その要求に係るタンク以外のタ
ンクについて、吐出回復処理のインク排出によるタンク
のインク残量の状態を判断し、その判断でタンクにイン
クがないと判断したとき、その判断されたタンクと上記
交換要求に係るタンクとが交換された後、吐出回復処理
を実行するので、例えば、交換要求にかかるタンク以外
の他のタンクについてもインクが残り少なくなっている
とき、交換要求によってタンクが交換されてタンク交換
後の吐出回復処理が行なわれることにより、上記他のタ
ンクについてもインクなしと判断されてタンク交換およ
びそれに伴う回復処理を行なうといった、重複したタン
ク交換と回復処理の実行を回避することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0024】(実施形態1)以下では、まず、図1〜図1
0を参照して本発明の位置実施形態に係るインクジェッ
トプリンタについて説明する。
【0025】1.装置本体 図1及び図2にインクジェット記録方式を用いたプリン
タの概略構成を示す。図1において、この実施形態にお
けるプリンタの装置本体M1000の外殻は、下ケース
M1001、上ケースM1002、アクセスカバーM1
003及び排出トレイM1004を含む外装部材と、そ
の外装部材内に収納されたシャーシM3019(図2参
照)とから構成される。
【0026】シャーシM3019は、所定の剛性を有す
る複数の板状金属部材によって構成され、記録装置の骨
格をなし、後述の各記録動作機構を保持するものとなっ
ている。
【0027】また、前記下ケースM1001は装置本体
M1000の外装の略下半部を、上ケースM1002は
装置本体M1000の外装の略上半部をそれぞれ形成し
ており、両ケースの組合せによって内部に後述の各機構
を収納する収納空間を有する中空体構造をなしている。
装置本体M1000の上面部及び前面部には、それぞ
れ、開口部が形成されている。
【0028】さらに、排出トレイM1004は、その一
端部が下ケースM1001に回転自在に保持され、その
回転によって下ケースM1001の前面部に形成される
前記開口部を開閉させ得るようになっている。このた
め、記録動作を実行させる際には、排出トレイM100
4を前面側へと回転させて開口部を開成させることによ
り、ここから記録シートが排出可能となると共に排出さ
れた記録シートPを順次積載し得るようになっている。
また、排紙トレイM1004には、2枚の補助トレイM
1004a,M1004bが収納されており、必要に応
じて各トレイを手前に引き出すことにより、用紙の支持
面積を3段階に拡大、縮小させ得るようになっている。
【0029】アクセスカバーM1003は、その一端部
が上ケースM1002に回転自在に保持され、上面に形
成される開口部を開閉し得るようになっており、このア
クセスカバーM1003を開くことによって本体内部に
収納されている記録ヘッドカートリッジH1000ある
いはインクタンクH1900等の交換が可能となる。な
お、ここでは特に図示しないが、アクセスカバーM10
03を開閉させると、その裏面に形成された突起がカバ
ー開閉レバーを回転させるようになっており、そのレバ
ーの回転位置をマイクロスイッチなどで検出することに
より、アクセスカバーの開閉状態を検出し得るようにな
っている。
【0030】また、上ケースM1002の後部上面に
は、電源キーE0018及びレジュームキーE0019
が押下可能に設けられると共に、LED E0020が
設けられており、電源キーE0018を押下すると、L
ED E0020が点灯し記録可能であることをオペレ
ータに知らせるものとなっている。また、LED E0
020は点滅の仕方や色の変化をさせたり、プリンタの
トラブル等をオペレータに知らせる等種々の表示機能を
有する。さらに、ブザーE0021(図7)をならすこ
ともできる。なお、トラブル等が解決した場合には、レ
ジュームキーE0019を押下することによって記録が
再開されるようになっている。
【0031】2.記録動作機構 次に、プリンタの装置本体M1000に収納、保持され
る本実施形態における記録動作機構について説明する。
【0032】本実施形態における記録動作機構として
は、記録シートPを装置本体内へと自動的に給送する自
動給送部M3022と、自動給送部から1枚ずつ送出さ
れる記録シートPを所定の記録位置へと導くと共に、記
録位置から排出部M3030へと記録シートPを導く搬
送部M3029と、記録位置に搬送された記録シートP
に所望の記録を行なう記録部と、前記記録部等に対する
回復処理を行う回復部(M5000)とから構成されて
いる。
【0033】ここで、記録部について説明するに、その
記録部は、キャリッジ軸M4021によって移動可能に
支持されたキャリッジM4001と、このキャリッジM
4001に着脱可能に搭載される記録ヘッドカートリッ
ジH1000とからなる。
【0034】2.1記録ヘッドカートリッジ まず、記録部に用いられる記録ヘッドカートリッジにつ
いて図3〜5に基づき説明する。
【0035】この実施形態における記録ヘッドカートリ
ッジH1000は、図3に示すように、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の他、マゼ
ンタ、シアンについてより染料濃度の薄いインクであ
る、淡マゼンタ(LM)、淡シアン(LC)の6色のインク
それぞれについて別個にインクを貯留するインクタンク
H1900と、このインクタンクH1900から供給さ
れるインクを記録情報に応じてノズルから吐出させる記
録ヘッドH1001とを有する。記録ヘッドH1001
は、後述するキャリッジM4001に対して着脱可能に
搭載される、いわゆるカートリッジ方式を採るものとな
っている。
【0036】ここに示す記録ヘッドカートリッジH10
00では、写真調の高画質なカラー記録を可能とするた
め、インクタンクとして、上記の通り6色のインクそれ
ぞれ独立のインクタンクH1900が用意されており、
図4に示すように、それぞれが記録ヘッドH1001に
対して着脱自在となっている。
【0037】そして、記録ヘッドH1001は、図5の
分解斜視図に示すように、記録素子基板H1100、第
1のプレートH1200、電気配線基板H1300、第
2のプレートH1400、タンクホルダーH1500、
流路形成部材H1600、フィルターH1700、シー
ルゴムH1800から構成されている。
【0038】記録素子基板H1100には、Si基板の
片面にインクを吐出するための複数の記録素子と、各記
録素子に電力を供給するAl等の電気配線とが成膜技術
により形成され、この記録素子に対応した複数のインク
流路と複数の吐出口H1100Tとがフォトリソグラフ
ィ技術により形成されると共に、複数のインク流路にイ
ンクを供給するためのインク供給口が裏面に開口するよ
うに形成されている。
【0039】また、記録素子基板H1100は、上記6
色のインクそれぞれについて、2列の吐出口列を一体に
設けたものである。この記録素子基板H1100は第1
のプレートH1200に接着固定されており、ここに
は、前記記録素子基板H1100に色ごとのインクを供
給するためのインク供給口H1201が形成されてい
る。
【0040】さらに、第1のプレートH1200には、
開口部を有する第2のプレートH1400が接着固定さ
れており、この第2のプレートH1400を介して、電
気配線基板H1300が記録素子基板H1100に対し
て電気的に接続されるよう保持されている。この電気配
線基板H1300は、記録素子基板H1100にインク
を吐出するための電気信号を印加するものであり、記録
素子基板H1100に対応する電気配線と、この電気配
線端部に位置し本体からの電気信号を受け取るための外
部信号入力端子H1301とを有しており、外部信号入
力端子H1301は、後述のタンクホルダーH1500
の背面側に位置決め固定されている。
【0041】一方、インクタンクH1900を着脱可能
に保持するタンクホルダーH1500には、流路形成部
材H1600が例えば、超音波溶着により固定され、イ
ンクタンクH1900から第1のプレートH1600に
亘るインク流路H1501を形成している。また、イン
クタンクH1900と係合するインク流路H1501の
インクタンク側端部には、フィルターH1700が設け
られており、外部からの塵埃の侵入を防止し得るように
なっている。また、インクタンクH1900との係合部
にはシールゴムH1800が装着され、係合部からのイ
ンクの蒸発を防止し得るようになっている。
【0042】さらに、前述のようにタンクホルダーH1
500、流路形成部材H1600、フィルターH170
0及びシールゴムH1800から構成されるタンクホル
ダー部と、前記記録素子基板H1100、第1のプレー
トH1200、電気配線基板H1300及び第2のプレ
ートH1400から構成される記録素子部とを、接着等
で結合することにより、記録ヘッドH1001を構成し
ている。
【0043】2.2キャリッジ 次に、図2を参照して記録ヘッドカートリッジH100
0を搭載するキャリッジM4001を説明する。
【0044】図2に示すように、キャリッジM4001
には、キャリッジM4001と係合し記録ヘッドH10
01をキャリッジM4001上の所定の装着位置に案内
するためのキャリッジカバーM4002と、記録ヘッド
H1001のタンクホルダーH1500と係合し記録ヘ
ッドH1001を所定の装着位置にセットさせるよう押
圧するヘッドセットレバーM4007とが設けられてい
る。
【0045】すなわち、ヘッドセットレバーM4007
はキャリッジM4001の上部にヘッドセットレバー軸
に対して回動可能に設けられると共に、記録ヘッドH1
001との係合部には、ばね付勢されるヘッドセットプ
レート(不図示)が備えられ、このばね力によって記録
ヘッドH1001を押圧しながらキャリッジM4001
に装着する構成となっている。
【0046】また、キャリッジM4001の記録ヘッド
H1001との別の係合部にはコンタクトフレキシブル
プリントケーブル(図7参照、以下、コンタクトFPC
と称す)E0011が設けられ、コンタクトFPC E
0011上のコンタクト部と記録ヘッドH1001に設
けられたコンタクト部(外部信号入力端子)H1301
とが電気的に接触し、記録のための各種情報の授受や記
録ヘッドH1001への電力の供給などを行い得るよう
になっている。
【0047】ここでコンタクトFPC E0011のコ
ンタクト部とキャリッジM4001との間には不図示の
ゴムなどの弾性部材が設けられ、この弾性部材の弾性力
とヘッドセットレバーばねによる押圧力とによってコン
タクト部とキャリッジM4001との確実な接触を可能
とするようになっている。さらに前記コンタクトFPC
E0011はキャリッジM4001の背面に搭載され
たキャリッジ基板E0013に接続されている(図7参
照)。
【0048】2.3回復部 回復部M5000はキャップ(不図示)を具え、これによ
り、このキャップを回復部に対向する位置へ移動してき
たキャリッジM4001に搭載された記録ヘッドH10
01に対してキャッピングを行うことができる。詳しく
は、回復部M5000は、キャップの他、これを図2に
おいて上下方向に移動させる駆動機構やキャップ内を不
圧にするための吸引ポンプなどを具えるものである。こ
の回復部M5000は、記録を行なわないときなど、キ
ャップによって記録ヘッドH1001の各色インクの吐
出口が一体に配設された面を覆うキャッピングを行う。
これにより、各吐出口を介してインクの溶剤などが蒸発
してインクが増粘することを防止する。また、上記キャ
ッピング状態でキャップ内を負圧にし記録ヘッドのイン
ク流路等内のインクを各吐出口を介して排出する吸引回
復処理を行なう。この際、本実施形態では、キャップは
記録ヘッドH1001における6色のインクの各吐出口
列の全てをキャップするものであり、従って、吸引回復
処理もインク色ごとではなく一体に行なわれることにな
る。さらに、記録ヘッドから所定の予備吐出受けに対し
てインク吐出を行う、いわゆる予備吐出も行われる。
【0049】3.スキャナ この実施形態におけるプリンタは、上述した記録ヘッド
カートリッジH1000の代わりにキャリッジM400
1にスキャナを装着することで読取装置としても使用す
ることができる。
【0050】このスキャナは、プリンタ側のキャリッジ
M4001と共に主走査方向に移動し、記録媒体に代え
て給送された原稿画像をその主走査方向への移動の過程
で読み取るようになっており、その主走査方向の読み取
り動作と原稿の副走査方向の給送動作とを交互に行うこ
とにより、1枚の原稿画像情報を読み取ることができ
る。
【0051】図6(a)および(b)は、このスキャナM6
000の概略構成を説明するために、スキャナM600
0を上下逆にして示す図である。
【0052】図示のように、スキャナホルダM6001
は、略箱型の形状であり、その内部には読み取りに必要
な光学系・処理回路などが収納されている。また、この
スキャナM6000をキャリッジM4001へと装着し
た時に、原稿面と対面する部分には読取部レンズM60
06が設けられており、このレンズM6006により原
稿面からの反射光を内部の読取部に収束することで原稿
画像を読み取るようになっている。一方、照明部レンズ
M6005は内部に不図示の光源を有し、その光源から
発せられた光がレンズM6005を介して原稿へと照射
される。
【0053】スキャナホルダM6001の底部に固定さ
れたスキャナカバーM6003は、スキャナホルダM6
001内部を遮光するように嵌合し、側面に設けられた
ルーバー状の把持部によってキャリッジM4001への
着脱操作性の向上を図っている。スキャナホルダM60
01の外形形状は記録ヘッドH1001と略同形状であ
り、キャリッジM4001へは記録ヘッドカートリッジ
H1000と同様の操作で着脱することができる。
【0054】また、スキャナホルダM6001には、読
取り処理回路を有する基板が収納される一方、この基板
に接続されたスキャナコンタクトPCBが外部に露出す
るよう設けられており、キャリッジM4001へとスキ
ャナM6000を装着した際、スキャナコンタクトPC
B M6004がキャリッジM4001側のコンタクト
FPC E0011に接触し、基板を、キャリッジM4
001を介して本体側の制御系に電気的に接続させるよ
うになっている。
【0055】4.プリンタの電気回路の構成 次に、本発明の実施形態における電気的回路構成を説明
する。図7は、この実施形態における電気的回路の全体
構成例を概略的に示す図である。
【0056】この実施形態における電気的回路は、主に
キャリッジ基板(CRPCB)E0013、メインPC
B(Printed Circuit Board)E0014、電源ユニッ
トE0015等によって構成されている。ここで、電源
ユニットE0015は、メインPCB E0014と接
続され、各種駆動電源を供給するものとなっている。
【0057】また、キャリッジ基板E0013は、キャ
リッジM4001(図2)に搭載されたプリント基板ユ
ニットであり、コンタクトFPC E0011を通じて
記録ヘッドとの信号の授受を行うインターフェースとし
て機能する他、キャリッジM4001の移動に伴ってエ
ンコーダセンサE0004から出力されるパルス信号に
基づき、エンコーダスケールE0005とエンコーダセ
ンサE0004との位置関係の変化を検出し、その出力
信号をフレキシブルフラットケーブル(CRFFC)E
0012を通じてメインPCB E0014へと出力す
る。
【0058】さらに、メインPCB E0014はこの
実施形態におけるインクジェット記録装置の各部の駆動
制御を司るプリント基板ユニットであり、紙端検出セン
サ(PEセンサ)E0007、ASF(自動給紙装置)
センサE0009、カバーセンサE0022、パラレル
インターフェース(パラレルI/F)E0016、シリ
アルインターフェース(シリアルI/F)E0017、
レジュームキーE0019、LED E0020、電源
キーE0018、ブザーE0021等に対するI/Oポ
ートを基板上に有する。またさらに、キャリッジM14
00を主走査させるための駆動源をなすモータ(CRモ
ータ)E0001、記録媒体を搬送するための駆動源を
なすモータ(LFモータ)E0002、記録ヘッドの回
動動作と記録媒体の給紙動作に兼用されるモータ(PG
モータ)E0003と接続されてこれらの駆動を制御す
る他、GAPセンサE0008、PGセンサE001
0、CRFFC E0012、電源ユニットE0015
との接続インターフェイスを有する。
【0059】図8は、メインPCB E0014の内部
構成を示すブロック図である。図において、E1001
はCPUであり、このCPU E1001は内部に発振
回路E1005に接続されたクロックジェネレータ(C
G) E1002を有し、その出力信号E1019によ
りシステムクロックを発生する。また、制御バスE10
14を通じてROM E1004およびASIC(Appl
ication Specific Integrated Circuit) E1006
に接続され、ROMに格納されたプログラムに従って、
ASIC E1006の制御、電源キーからの入力信号
E1017、及びレジュームキーからの入力信号E10
16、カバー検出信号E1042、ヘッド検出信号(H
SENS)E1013の状態の検知を行ない、さらにブ
ザー信号(BUZ)E1018によりブザーE0021
を駆動し、インクエンプティ検出信号(INKS)E1
011及び内蔵されるA/DコンバータE1003に接
続されるサーミスタによる温度検出信号(TH)E10
12の状態の検知を行う一方、その他各種論理演算・条
件判断等を行ない、インクジェット記録装置の駆動制御
を司る。これらの制御には、図11にて後述されるイン
クタンク交換に伴う回復処理の制御も含まれる。CPU
E1001は、この制御も実行する。
【0060】ここで、ヘッド検出信号E1013は、記
録ヘッドカートリッジH1000からフレキシブルフラ
ットケーブルE0012、キャリッジ基板E0013及
びコンタクトフレキシブルプリントケーブルE0011
を介して入力されるヘッド搭載検出信号であり、温度検
出信号E1012はキャリッジ基板E0013上に設け
られたサーミスタ(図示せず)からのアナログ信号であ
る。
【0061】また、インクエンプティ検出信号E101
1は、不図示のインク残検カウンタにおいてカウントさ
れるカウント値に基づいてその信号状態を変化させるも
のであり、CPU E1001はこの信号に応じてイン
クタンク交換等のための制御を行なう。詳しくは、残検
カウンタは、各インク色ごとに設けられるものであり、
基本的に対応するインクの吐出データをカウントしそれ
をトータル吐出量として保持し、そのトータル吐出量が
所定の閾値を越えると、上記のインクエンプティー信号
の状態をインク残量がない旨を表わすものとする。本実
施形態では、吸引回復処理で消費したインク量もインク
色ごとに対応する残検カウンタにおいてカウントされる
が、そのカウント値は吸引回復処理で排出する所定の排
出量を吐出量に換算したものである。
【0062】E1008はCRモータドライバであっ
て、モータ電源(VM)E1040を駆動源とし、AS
IC E1006からのCRモータ制御信号E1036
に従って、CRモータ駆動信号E1037を生成し、C
RモータE0001を駆動する。E1009はLF/P
Gモータドライバであって、モータ電源E1040を駆
動源とし、ASIC E1006からのパルスモータ制
御信号(PM制御信号)E1033に従ってLFモータ
駆動信号E1035を生成し、これによってLFモータ
を駆動すると共に、PGモータ駆動信号E1034を生
成してPGモータを駆動する。
【0063】E1010は電源制御回路であり、ASI
C E1006からの電源制御信号E1024に従って
発光素子を有する各センサ等への電源供給を制御する。
パラレルI/F E0016は、ASIC E1006
からのパラレルI/F信号E1030を、外部に接続さ
れるパラレルI/FケーブルE1031に伝達し、また
パラレルI/FケーブルE1031の信号をASIC
E1006に伝達する。シリアルI/F E0017
は、ASIC E1006からのシリアルI/F信号E
1028を、外部に接続されるシリアルI/Fケーブル
E1029に伝達し、また同ケーブルE1029からの
信号をASIC E1006に伝達する。
【0064】一方、電源ユニットE0015からは、ヘ
ッド電源(VH)E1039及びモータ電源(VM)E
1040、ロジック電源(VDD)E1041が供給さ
れる。また、ASIC E1006からのヘッド電源O
N信号(VHON)E1022及びモータ電源ON信号
(VMOM)E1023が電源ユニットE0015に入
力され、それぞれヘッド電源E1039及びモータ電源
E1040のON/OFFを制御する。電源ユニットE
0015から供給されたロジック電源(VDD)E10
41は、必要に応じて電圧変換された上で、メインPC
B E0014内外の各部へ供給される。
【0065】またヘッド電源信号E1039は、メイン
PCB E0014上で平滑化された後にフレキシブル
フラットケーブルE0011へと送出され、記録ヘッド
カートリッジH1000の駆動に用いられる。E100
7はリセット回路で、ロジック電源電圧E1041の低
下を検出して、CPU E1001及びASIC E1
006にリセット信号(RESET)E1015を供給
し、初期化を行なう。
【0066】このASIC E1006は1チップの半
導体集積回路であり、制御バスE1014を通じてCP
U E1001によって制御され、前述したCRモータ
制御信号E1036、PM制御信号E1033、電源制
御信号E1024、ヘッド電源ON信号E1022、及
びモータ電源ON信号E1023等を出力し、パラレル
I/F E0016およびシリアルI/F E0017
との信号の授受を行なう他、PEセンサE0007から
のPE検出信号(PES)E1025、ASFセンサE
0009からのASF検出信号(ASFS)E102
6、記録ヘッドと記録媒体とのギャップを検出するため
のセンサ(GAP)センサE0008からのGAP検出
信号(GAPS)E1027、PGセンサE0010か
らのPG検出信号(PGS)E1032の状態を検知し
て、その状態を表すデータを制御バスE1014を通じ
てCPU E1001に伝達し、入力されたデータに基
づきCPU E1001はLED駆動信号E1038の
駆動を制御してLEDE0020の点滅を行なう。
【0067】さらに、エンコーダ信号(ENC)E10
20の状態を検知してタイミング信号を生成し、ヘッド
制御信号E1021で記録ヘッドカートリッジH100
0とのインターフェイスをとり記録動作を制御する。こ
こにおいて、エンコーダ信号(ENC)E1020はフ
レキシブルフラットケーブルE0012を通じて入力さ
れるCRエンコーダセンサE0004の出力信号であ
る。また、ヘッド制御信号E1021は、フレキシブル
フラットケーブルE0012、キャリッジ基板E001
3、及びコンタクトFPC E0011を経て記録ヘッ
ドH1000に供給される。
【0068】図9は、ASIC E1006の内部構成
例を示すブロック図である。なお、同図において、各ブ
ロック間の接続については、記録データやモータ制御デ
ータ等、ヘッドや各部機構部品の制御にかかわるデータ
の流れのみを示しており、各ブロックに内蔵されるレジ
スタの読み書きに係わる制御信号やクロック、DMA制
御にかかわる制御信号などは図面上の記載の煩雑化を避
けるため省略している。
【0069】図中、E2002はPLLコントローラで
あり、図9に示すようにCPU E1001から出力さ
れるクロック信号(CLK)E2031及びPLL制御
信号(PLLON)E2033により、ASIC E1
006内の大部分へと供給するクロック(図示しない)
を発生する。
【0070】また、E2001はCPUインターフェー
ス(CPUI/F)であり、リセット信号E1015、
CPU E1001から出力されるソフトリセット信号
(PDWN)E2032、クロック信号(CLK)E2
031及び制御バスE1014からの制御信号により、
以下に説明するような各ブロックに対するレジスタ読み
書き等の制御や、一部ブロックへのクロックの供給、割
り込み信号の受け付け等(いずれも図示しない)を行な
い、CPU E1001に対して割り込み信号(IN
T)E2034を出力し、ASIC E1006内部で
の割り込みの発生を知らせる。
【0071】また、E2005はDRAMであり、記録
用のデータバッファとして、受信バッファE2010、
ワークバッファE2011、プリントバッファE201
4、展開用データバッファE2016などの各領域を有
すると共に、モータ制御用としてモータ制御バッファE
2023を有し、さらにスキャナ動作モード時に使用す
るバッファとして、上記の各記録用データバッファに代
えて使用されるスキャナ取込みバッファE2024、ス
キャナデータバッファE2026、送出バッファE20
28などの領域を有する。
【0072】また、このDRAM E2005は、CP
U E1001の動作に必要なワーク領域としても使用
されている。すなわち、E2004はDRAM制御部で
あり、制御バスによるCPU E1001からDRAM
E2005へのアクセスと、後述するDMA制御部E
2003からDRAM E2005へのアクセスとを切
り替えて、DRAM E2005への読み書き動作を行
なう。
【0073】DMA制御部E2003では、各ブロック
からのリクエスト(図示せず)を受け付けて、アドレス
信号や制御信号(図示せず)、書込み動作の場合には書
込みデータE2038、E2041、E2044、E2
053、E2055、E2057などをDRAM制御部
E2004に出力してDRAMアクセスを行なう。また
読み出しの場合には、DRAM制御部E2004からの
読み出しデータE2040、E2043、E2045、
E2051、E2054、E2056、E2058、E
2059を、リクエスト元のブロックに受け渡す。
【0074】また、E2006は、IEEE1284I
/Fであり、CPUI/F E2001を介したCPU
E1001の制御により、パラレルI/F E001
6を通じて、図示しない外部ホスト機器との双方向通信
インターフェイスを行なう他、記録時にはパラレルI/
F E0016からの受信データ(PIF受信データE
2036)をDMA処理によって受信制御部E2008
へと受け渡し、スキャナ読み取り時にはDRAM E2
005内の送出バッファE2028に格納されたデータ
(IEEE1284送信データ(RDPIF)E205
9)をDMA処理によりパラレルI/Fに送信する。
【0075】E2007は、ユニバーサルシリアルバス
(USB)I/Fであり、CPUI/F E2001を
介したCPU E1001の制御により、シリアルI/
FE0017を通じて、図示しない外部ホスト機器との
双方向通信インターフェイスを行なう他、印刷時にはシ
リアルI/F E0017からの受信データ(USB受
信データE2037)をDMA処理により受信制御部E
2008に受け渡し、スキャナ読み取り時にはDRAM
E2005内の送出バッファE2028に格納された
データ(USB送信データ(RDUSB)E2058)
をDMA処理によりシリアルI/F E0017に送信
する。受信制御部E2008は、1284I/F E2
006もしくはUSBI/F E2007のうちの選択
されたI/Fからの受信データ(WDIF)E203
8)を、受信バッファ制御部E2039の管理する受信
バッファ書込みアドレスに、書込む。E2009は圧縮
・伸長DMAコントローラであり、CPUI/F E2
001を介したCPUE1001の制御により、受信バ
ッファE2010上に格納された受信データ(ラスタデ
ータ)を、受信バッファ制御部E2039の管理する受
信バッファ読み出しアドレスから読み出し、そのデータ
(RDWK)E2040を指定されたモードに従って圧
縮・伸長し、記録コード列(WDWK)E2041とし
てワークバッファ領域に書込む。
【0076】E2013は記録バッファ転送DMAコン
トローラで、CPUI/F E2001を介したCPU
E1007の制御によってワークバッファE2011
上の記録コード(RDWP)E2043を読み出し、各
記録コードを、記録ヘッドカートリッジH1000への
データ転送順序に適するようなプリントバッファE20
14上のアドレスに並べ替えて転送(WDWP E20
44)する。また、E2012はワーククリアDMAコ
ントローラであり、CPUI/F E2001を介した
CPU E1001の制御によって記録バッファ転送D
MAコントローラ E2013による転送が完了したワ
ークバッファ上の領域に対し、指定したワークフィルデ
ータ(WDWF)E2042を繰返し書込む。
【0077】E2015は記録データ展開DMAコント
ローラであり、CPUI/F E2001を介したCP
U E1001の制御により、ヘッド制御部E2018
からのデータ展開タイミング信号E2050をトリガと
して、プリントバッファ上に並べ替えて書込まれた記録
コードと展開用データバッファE2016上に書込まれ
た展開用データとを読み出し、展開記録データ(RDH
DG)E2045をカラムバッファ書込みデータ(WD
HDG)E2047としてカラムバッファE2017に
書込む。ここで、カラムバッファE2017は、記録ヘ
ッドカートリッジH1000への転送データ(展開記録
データ)を一時的に格納するSRAMであり、記録デー
タ展開DMAコントローラE2015とヘッド制御部E
2018とのハンドシェーク信号(図示せず)によって
両ブロックにより共有管理されている。
【0078】E2018はヘッド制御部で、CPUI/
F E2001を介したCPU E1001の制御によ
り、ヘッド制御信号を介して記録ヘッドカートリッジH
1000またはスキャナとのインターフェイスを行なう
他、エンコーダ信号処理部E2019からのヘッド駆動
タイミング信号E2049に基づき、記録データ展開D
MAコントローラに対してデータ展開タイミング信号E
2050の出力を行なう。
【0079】また、印刷時には、前記ヘッド駆動タイミ
ング信号E2049に従って、カラムバッファから展開
記録データ(RDHD)E2048を読み出し、そのデ
ータをヘッド制御信号E1021として記録ヘッドカー
トリッジH1000に出力する。
【0080】また、スキャナ読み取りモードにおいて
は、ヘッド制御信号E1021として入力された取込み
データ(WDHD)E2053をDRAM E2005
上のスキャナ取込みバッファE2024へとDMA転送
する。E2025はスキャナデータ処理DMAコントロ
ーラであり、CPUI/F E2001を介したCPU
E1001の制御により、スキャナ取込みバッファE2
024に蓄えられた取込みバッファ読み出しデータ(R
DAV)E2054を読み出し、平均化等の処理を行な
った処理済データ(WDAV)E2055をDRAM
E2005上のスキャナデータバッファE2026に書
込む。
【0081】E2027はスキャナデータ圧縮DMAコ
ントローラで、CPUI/F E2001を介したCP
U E1001の制御により、スキャナデータバッファ
E2026上の処理済データ(RDYC)E2056を
読み出してデータ圧縮を行ない、圧縮データ(WDY
C)E2057を送出バッファE2028に書込み転送
する。
【0082】E2019はエンコーダ信号処理部であ
り、エンコーダ信号(ENC)を受けて、CPU E1
001の制御で定められたモードに従ってヘッド駆動タ
イミング信号E2049を出力する他、エンコーダ信号
E1020から得られるキャリッジM4001の位置や
速度にかかわる情報をレジスタに格納して、CPU E
1001に提供する。CPU E1001はこの情報に
基づき、CRモータE0001の制御における各種パラ
メータを決定する。また、E2020はCRモータ制御
部であり、CPUI/F E2001を介したCPU
E1001の制御により、CRモータ制御信号E103
6を出力する。
【0083】E2022はセンサ信号処理部で、PGセ
ンサE0010、PEセンサE0007、ASFセンサ
E0009、及びGAPセンサE0008等から出力さ
れる各検出信号E1033,E1025,E1026,
E1027を受けて、CPUE1001の制御で定めら
れたモードに従ってこれらのセンサ情報をCPUE10
01に伝達する他、LF/PGモータ制御用DMAコン
トローラ E2021に対してセンサ検出信号E205
2を出力する。
【0084】LF/PGモータ制御用DMAコントロー
ラE2021は、CPUI/F E2001を介したC
PU E1001の制御により、DRAM E2005
上のモータ制御バッファE2023からパルスモータ駆
動テーブル(RDPM)E2051を読み出してパルス
モータ制御信号E1033を出力する他、動作モードに
よっては前記センサ検出信号を制御のトリガとしてパル
スモータ制御信号E1033を出力する。
【0085】また、E2030はLED制御部であり、
CPUI/F E2001を介したCPU E1001
の制御により、LED駆動信号E1038を出力する。
さらに、E2029はポート制御部であり、CPUI/
F E2001を介したCPU E1001の制御によ
り、ヘッド電源ON信号E1022、モータ電源ON信
号E1023、及び電源制御信号E1024を出力す
る。
【0086】5.プリンタの動作 次に、上記のように構成された本発明の実施形態におけ
るインクジェット記録装置の動作を図10のフローチャ
ートに基づき説明する。
【0087】AC電源に装置本体1000が接続される
と、まず、ステップS1では装置の第1の初期化処理を
行なう。この初期化処理では、本装置のROMおよびR
AMのチェックなどの電気回路系のチェックを行ない、
電気的に本装置が正常に動作可能であるかを確認する。
【0088】次にステップS2では、装置本体M100
0の上ケースM1002に設けられた電源キーE001
8がONされたかどうかの判断を行い、電源キーE00
18が押された場合には、次のステップS3へと移行
し、ここで第2の初期化処理を行う。
【0089】この第2の初期化処理では、本装置の各種
駆動機構及び記録ヘッドのチェックを行なう。すなわ
ち、各種モータの初期化やヘッド情報の読み込みを行う
に際し、装置が正常に動作可能であるかを確認する。
【0090】次にステップS4ではイベント待ちを行な
う。すなわち、本装置に対して、外部I/Fからの指令
イベント、ユーザ操作によるパネルキーイベントおよび
内部的な制御イベントなどを監視し、これらのイベント
が発生すると当該イベントに対応した処理を実行する。
【0091】例えば、ステップS4で外部I/Fからの
印刷指令イベントを受信した場合には、ステップS5へ
と移行し、同ステップでユーザ操作による電源キーイベ
ントが発生した場合にはステップS10へと移行し、同
ステップでその他のイベントが発生した場合にはステッ
プS11へと移行する。
【0092】ここで、ステップS5では、外部I/Fか
らの印刷指令を解析し、指定された紙種別、用紙サイ
ズ、印刷品位、給紙方法などを判断し、その判断結果を
表すデータを本装置内のRAM E2005に記憶し、
ステップS6へと進む。
【0093】次いでステップS6ではステップS5で指
定された給紙方法により給紙を開始し、用紙を記録開始
位置まで送り、ステップS7に進む。
【0094】ステップS7では記録動作を行なう。この
記録動作では、外部I/Fから送出されてきた記録デー
タを、一旦記録バッファに格納し、次いでCRモータE
0001を駆動してキャリッジM4001の主走査方向
への移動を開始すると共に、プリントバッファE201
4に格納されている記録データを記録ヘッドH1001
へと供給して1行の記録を行ない、1行分の記録データ
の記録動作が終了するとLFモータE0002を駆動
し、LFローラM3001を回転させて用紙を副走査方
向へと送る。この後、上記動作を繰り返し実行し、外部
I/Fからの1ページ分の記録データの記録が終了する
と、ステップ8へと進む。
【0095】ステップS8では、LFモータE0002
を駆動し、排紙ローラM2003を駆動し、用紙が完全
に本装置から送り出されたと判断されるまで紙送りを繰
返し、終了した時点で用紙は排紙トレイM1004a上
に完全に排紙された状態となる。
【0096】次にステップS9では、記録すべき全ペー
ジの記録動作が終了したか否かを判定し、記録すべきペ
ージが残存する場合には、ステップS5へと復帰し、以
下、前述のステップS5〜S9までの動作を繰り返し、
記録すべき全てのページの記録動作が終了した時点で記
録動作は終了し、その後ステップS4へと移行し、次の
イベントを待つ。
【0097】一方、ステップS10ではプリンタ終了処
理を行ない、本装置の動作を停止させる。つまり、各種
モータやヘッドなどの電源を切断するために、電源を切
断可能な状態に移行した後、電源を切断しステップS4
に進み、次のイベントを待つ。
【0098】また、ステップS11では、上記以外の他
のイベント処理を行なう。例えば、本装置の各種パネル
キーや外部I/Fからの回復指令や内部的に発生する回
復イベントなどに対応した処理を行なう。なお、処理終
了後にはステップS4に進み、次のイベントを待つ。
【0099】図11は、本実施形態の、特にインクタン
ク交換を伴う吸引回復処理を示すフローチャートであ
る。同図に示す処理は、図10に示したステップS5〜
S9およびS11の処理である。
【0100】図11において、本インクジェットプリン
タの記録動作中に(S51)、吸引動作要求フラグがセッ
トされると(S52)、ステップS53以降の吸引回復
動作が実行される。
【0101】なお、吸引動作要求フラグは、本実施形態
では次のいずれかの場合にセットされる。前回の吸引回
復動作から起算して、所定数のインク吐出があった場合
(ドットカウント吸引)、ユーザーがホストコンピュー
タ上の操作により、吸引回復命令をプリンタに送信した
場合(ユーザー吸引)、ユーザーがヘッドを交換した場
合(ヘッド交換吸引)、ユーザーがインクタンクを交換
した場合(タンク交換吸引)、前回の吸引回復動作から
起算して、所定時間経過した後、プリンタ操作(電源O
N、印字信号送信など)が行われた場合(タイマー吸
引)である。
【0102】以上のいずれかによって起動される吸引回
復処理は、まず、ステップS53で、各インク色ごとに
設けられた残検カウンタに、予め吸引量に相当する所定
ドット数n1を加算する。本実施形態では、各インク色
ごと吸引量は各色0.2g、1ドットあたりの吐出量は
4ngであるので、1回の吸引回復により各インク色に
ついて、n1=5×10をカウンタに加算する。すな
わち、本実施形態では、実際に吸引回復処理を行う前に
その処理で消費されるインク量に相当するカウント値を
残検カウンタに加算する。
【0103】次に、ステップS54ではすべての色の残
検カウンタのカウント値について、閾値N1との比較を
行いインクなし判定を実施する。本実施形態で使用され
る各インクタンクは、11gのインクを使用可能である
よう設計されているため、1ドットの吐出量から換算
し、閾値N1は2.75×10となる。すべてのイン
ク色で、インクが未だあると判定された場合は、吸引回
復処理を実施し(S55)、処理を終了する。
【0104】一方、インクがないと判定されたインク色
が1つでもあるときは、記録動作を中断し(S56)、タ
ンク交換要求メッセージをホスト上に表示してユーザー
にタンク交換を促す(S57)。これに対し、インクなし
と判定されたインク色のタンクが交換されたことを検知
すると(S58)、交換されたタンクの残検カウンタをリ
セットする(S59)。そして、ステップS55で吸引
回復処理を実施し、処理を終了する。なお、ステップS
59のリセットによる初期値は、ゼロではなく、次にス
テップS55で行なう吸引回復処理で消費される分のカ
ウント値が既に加算されたものである。
【0105】以上のとおり、本実施形態では、回復処理
を行う前にその消費分を予め残検カウンタにおいて加算
し、それに基づいてインクなしか否かの判定を行なうの
で、上記の加算でインクなしと判断されインクタンクの
交換を行うとき、そのタンク交換の前後で重複した吸引
回復動作を行なわずに1回の回復処理で済ますことがで
きる。換言すれば、回復処理の要求が出ても直ちに回復
処理を行わず、その回復処理でインクがなくなりタンク
交換が必要となるときはタンク交換後に回復処理を行う
ようにする。これにより、タンク交換に伴って不必要な
回復動作を実施せずにインクの浪費を抑えることがで
き、また、回復処理によって装置が稼動できない時間を
少なくし使い勝手のよい装置とすることが可能となる。
【0106】本実施形態の他の例として、上記ステップ
S52の加算で、吸引回復の際の予備吐出で消費される
分についてもこれを加算するようにしてもよい。すなわ
ち、吸引回復処理は、通常、キャッピング状態での吸引
後に、所定の箇所に対して予備吐出を行う。すなわち、
吸引回復処理では各色インクの吐出口が配設された面を
介して吐出口に他のインクが混入するおそれがあるた
め、これを排出すべく予備吐出を行なう。
【0107】この予備吐出を含めた吸引回復処理の手順
は、具体的には次のとおりである。まず、キャップで吐
出口配列面覆う(キャップクローズ)。次に、ポンプを駆
動してキャップ内を負圧として各吐出口からインクを排
出する吸引を行う。そして、キャップの大気連通弁を開
放してポンプ駆動を行う、いわゆる空吸引を行い、これ
により、キャップ内に残留するインクを排出する。そし
て、キャップをオープンするとともに、キャリッジを予
備吐受けへ移動し、記録ヘッドから混色対策用の予備吐
出(例えば、各吐出口あたり10000発、各色256
吐出口であるため、各色256×10000ドットを吐
出する)を行う。
【0108】(実施形態2)本実施形態は、吸引量が異な
る複数の吸引回復モードを有したインクジェトプリンタ
に関するものである。上記のように複数の吸引回復モー
ドを有しているため、ある吸引モードが指示され、実施
形態1のようにその吸引回復処理によってタンク交換が
必要となったときは、その指示される吸引回復モードの
吸引量とタンク交換の際に行われる吸引回復モードの吸
引量とが異なることがある。このため、タンク交換前の
残検カウンタにおける加算を、上記吸引量の違いに応じ
てあらためて行う。
【0109】本実施形態のプリンタは、以下のように吸
引回復モード複数種類有している以外上述の実施形態1
と同様であり、その説明は省略する。複数の吸引回復モ
ードは、図12に示すように、吸引回復モードA〜Cの
3種類である。モードA、モードB、モードCの順に吸
引力が段階的に強くなる。本実施形態では、この順で吸
引量が多くなるようにしている。
【0110】図12に示すように、ドットカウント吸引
およびタイマー吸引は、比較的小さな気泡がヘッドのイ
ンク流路内に存在する程度であるので、弱い回復モード
Aを割り当て、また、タンク交換時は大きな気泡が侵入
する可能性があるため、それより強い回復モードBを割
り当てる。さらに、ヘッド交換時には、取り付けられる
ヘッドの状態が不明であり、いかなる状況であっても確
実に回復を行うために、さらに強い回復モードCを割り
当てる。また、ユーザー回復は、中間的な回復モードB
を割り当てる。
【0111】このように回復モードを状況に応じ使い分
けるが、本来実施されるべき回復モードより強い回復モ
ードが実施されても回復性という点で問題はないが、よ
り弱い回復モードで代用することはできない。例えば、
タンク交換時に回復モードAを実施したとしても気泡が
残留し、正常な吐出を妨げる危険性がある。このため、
本実勢形態では上述したように、吸引回複処理が指示さ
れて予め残検カウンタの加算を行った結果、インクなし
と判断されてタンク交換をするときは指示された吸引回
復モードの強さとタンク交換に対応した吸引回復モード
(モードB)の強さを比較する処理を行う。
【0112】図13は、本実施形態にかかる、特にイン
クタンク交換を伴う吸引回復処理を示すフローチャート
であり、図11と同様の図である。
【0113】図13に示すように、記録動作中(S61)
に吸引回復の要求がされてそれに応じた吸引モードがセ
ットされると(S62)、ステップS63以降の吸引回復
処理に関する処理が実行される。
【0114】本実施形態では、吸引要求フラグは、以下
の場合にセットされ、同時にそれに対応する吸引モード
フラグがセットされる。図12に示したように、前回の
吸引回復動作から起算して、所定ドットの吐出があった
場合(ドットカウント吸引)、ユーザーがホスト上の操
作により、吸引命令をプリンタに送信した場合(ユーザ
ー吸引)、ユーザーがヘッドを交換した場合(ヘッド交
換吸引)、ユーザーがタンクを交換した場合(タンク交
換吸引)、および前回の吸引回復動作から起算して、所
定時間経過した後、プリンタ操作(電源ON、印字信号
送信など)が行われた場合(タイマー吸引)である。
【0115】ステップS63では、各色ごとに設けられ
た残検カウンタの内容をダミーカウンタDにコピーす
る。そして、吸引モードフラグで示される吸引モードで
消費されるインク量に対応する値をダミーカウンタDに
加算する(S64)。この値は、例えば、そのモードでの
吸引量を吐出量で除算して算出可能であり、図14に示
されるものである。なお、ここで残検カウンタに直接加
算せずにダミーカウンタにおいて加算するのは、上述し
たようにタンクを交換する場合交換後に実際に行われる
吸引回復モードが異なりそれに応じ加算する値が異なる
こと、また、その異なった吸引回復モードで他のインク
色についてもインクなしが判断される可能性を考慮し、
暫定的なカウント値としてインクなしを判断するためで
ある。
【0116】ステップS65では、このようにインク色
ごとのダミーカウンタDに加算されたカウント値と実施
例1と同様に算出される閾値N1=2.75×10
比較し、すべてのインク色についてインクなしか否かを
判定する。すべてのインク色でインクありと判断された
場合は、吸引モードフラグで示される吸引モードを実行
し、残検カウンタにその吸引モードに応じた所定値を加
算して処理を終了する(S66〜S67)。
【0117】一方、インクなしと判断されたインク色が
あるときは、そのタンクを交換すべく、ステップS68
以降の処理を行う。まず、ステップS68で実施すべき
吸引モードの決定を行う。具体的には、吸引モードフラ
グで指示される吸引モードとタンク交換吸引であるモー
ドBとの比較を行い、より強い吸引モードを採用する。
そして、ステップS69で、決定された吸引モードに対
応する値(図14)を残検カウンタに加算し、ステップ
S610で、再びすべてのインク色についてインクあり
/なしを判定する。
【0118】そして、残検エラーにより本体を停止した
後(S611)、ステップS610で最終的にインクなし
と判断された全てのタンクについてタンク交換要求メッ
セージをホスト上に表示させ(S612)、ユーザーにタ
ンク交換を実施させる(S613)。タンクが交換される
と、交換されたタンクについては、残検カウンタをリセ
ットし(S614)、ステップS68で決定された吸引
回復を実施して(S615)、本処理を終了する。な
お、ステップS614のリセットの値も実施形態1と同
様、次に行われる吸引回復分の値が既に加算された値で
ある。
【0119】以上説明した本実施形態の吸引回復処理に
よれば、複数の吸引モードを状況により使い分けるイン
クジェットプリンタにおいても、残検カウンタにおいて
予め加算を実施し、これに応じてインクなしと判定され
た際の不必要な吸引動作を省くことが可能となる。
【0120】(実施形態3)本実施形態のプリンタでは、
記録のためのインク吐出や、回復動作中以外の予備吐出
によるインク吐出で、インクなしと判定された場合は、
記録中のページの記録を終了(排紙)後、プリンタ動作
を停止して、ユーザーに、インク無しになったインク色
のタンクを交換するように促す。
【0121】インクなしの判定は、記録や予備吐出にお
けるの吐出数をカウントし、タンクの使用可能インク量
の閾値N1と比較して行う。インクなしと判定されたイ
ンク色が発生したときは、そのインク色以外のすべての
色について、残検カウンタをダミーカウンタにコピーす
るとともに、ダミーカウンタにタンク交換回復に相当す
る吐出数を加算し、閾値N1との比較によりインクあり
/なしの判定する。
【0122】このダミーカウンタに基づく判定でインク
なしと判定された場合は、そのインク色もインクなしと
判断し、最初にインクなしとなったインク色と同様に、
タンク交換をユーザーに促す。
【0123】本実施形態の処理によれば、タンク交換を
複数回ユーザーに行わせることを防止できる。すなわ
ち、タンク交換後は吸引回復を実施するため、残量の少
ないタンクが複数ある場合は、繰り返しタンク交換が発
生する可能性が高くなるが、このような場合にそれらの
タンク交換と吸引回復処理を1度に行うことができる。
【0124】以上説明した各実施形態と従来技術との比
較を行うと次のとおりである。以下では、説明の便宜上
(a)従来技術、(b)実施形態1、2、(c)実施形態3と
し、実施形態1、2ではタンク交換によって吸引回複要
求が発生した場合を前提とした比較である。すなわち、
実施形態1、2でタンク交換による吸引回復要求でない
場合は、タンク交換回数は以下のようではないことはも
ちろんである。例えば、Bkインクがほとんど無く、L
Cインクの残量がタンク交換時の吸引回復で消費される
インク量以下の場合、次のようになる。
【0125】(a)従来技術 記録中にBkインクなしとなってユーザがBkインクの
タンクを交換すると(1回目)、この交換により吸引要求
が発生して吸引回復(S43;1回目)が行なわれる。そ
して、この吸引によりLCインクなしが判断されて、L
Cインクのタンクが交換され(S48;2回目)、この交
換により吸引要求が発生して吸引回復(S410;2回
目)が行われる。
【0126】(b)実施形態1、実施形態2 記録中にBkインクなしとなってユーザがBkインクの
タンクを交換すると(1回目)、この交換により吸引要求
が発生するが,カウント値の加算により、LCインクに
ついてもインクなしが判断され(S54,S65)、LC
インクのタンクが交換されて(2回目)、吸引回復が行わ
れる(S55、S615;1回目)。
【0127】(c)実施形態3 記録中にBkインクなしとなると、他のインク色につい
てもカウント値の加算に基づくインクなしが判断され、
これによりLCインクもインクなしが判断される。これ
により、BkインクおよびLCインク両方のタンクを交
換して(1回目)、交換時の吸引回復(1回目)を行う。
【0128】以上のとおり、本発明の各実施形態によれ
ば、上記の例では従来技術が回復処理を2回行うとこ
ろ、1回で済ますことができる。また、実施形態3によ
れば、タンク交換についても1回で済ますことができ
る。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、吐
出回復処理の要求を受けたとき、予め、その要求に係る
吐出回復処理のインク排出によるタンクのインク残量の
状態を判断し、その判断でタンクにインクがないと判断
したとき、タンクが交換された後に吐出回復処理を実行
するので、例えば、インクが残り少なくなっているとき
に回復要求によって吐出回復処理を行ない、それによっ
てインクがなくなりタンクが交換され、タンク交換後の
吐出回復処理が行なわれる、といった重複した回復処理
の実行を回避することができる。
【0130】また、別の形態によれば、タンク交換の要
求を受けたとき、予め、その要求に係るタンク以外のタ
ンクについて、吐出回復処理のインク排出によるタンク
のインク残量の状態を判断し、その判断でタンクにイン
クがないと判断したとき、その判断されたタンクと上記
交換要求に係るタンクとが交換された後、吐出回復処理
を実行するので、例えば、交換要求にかかるタンク以外
の他のタンクについてもインクが残り少なくなっている
とき、交換要求によってタンクが交換されてタンク交換
後の吐出回復処理が行なわれることにより、上記他のタ
ンクについてもインクなしと判断されてタンク交換およ
びそれに伴う回復処理を行なうといった、重複したタン
ク交換と回復処理の実行を回避することができる。
【0131】この結果、インクジェット記録装置におけ
るインクタンク交換に伴う回復動作を不必要に実施せず
にインクの浪費を抑え、また、回復動作によって装置が
稼動できない時間を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるインクジェットプリ
ンタの外観構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すものの外装部材を取り外した状態を
示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に用いる記録ヘッドカートリ
ッジを組立てた状態を示す斜視図である。
【図4】図3に示す記録ヘッドカートリッジを示す分解
斜視図である。
【図5】図4に示した記録ヘッドを斜め下方から観た分
解斜視図である。
【図6】本発明の実施形態におけるスキャナカートリッ
ジを示す斜視図である。
【図7】本発明の実施形態における電気的回路の全体構
成を概略的に示すブロック図である。
【図8】図7に示したメインPCBの内部構成を示すブ
ロック図である。
【図9】図8に示したASICの内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】本発明の実施形態の動作を示すフローチャー
トである。
【図11】本発明の第一の実施形態に係る吸引回復処理
の手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第二の実施形態に係る吸引モードを
説明する図である。
【図13】上記第二の実施形態に係る吸引回復処理の手
順を示すフローチャートである。
【図14】上記第二実施形態に係るカウンタ加算値を説
明する図である。
【図15】一従来例に係る吸引回復処理の手順を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
M1000 装置本体 M1001 下ケース M1002 上ケース M1003 アクセスカバー M1004 排出トレイ M2015 紙間調整レバー M2003 排紙ローラ M3001 LFローラ M3019 シャーシ M3022 自動給送部 M3029 搬送部 M3030 排出部 M4001 キャリッジ M4002 キャリッジカバー M4007 ヘッドセットレバー M4021 キャリッジ軸 M5000 回復系ユニット M6000 スキャナ M6001 スキャナホルダ M6003 スキャナカバー M6004 スキャナコンタクトPCB M6005 スキャナ照明レンズ M6006 スキャナ読取レンズ1 E0001 キャリッジモータ E0002 LFモータ E0003 PGモータ E0004 エンコーダセンサ E0005 エンコーダスケール E0007 PEセンサ E0008 GAPセンサ(紙間センサ) E0009 ASFセンサ E0010 PGセンサ E0011 コンタクトFPC(フレキシフ゛ルフ゜リントケーフ゛ル) E0012 CRFFC(フレキシフ゛ルフラットケーフ゛ル) E0013 キャリッジ基板 E0014 メイン基板 E0015 電源ユニット E0016 パラレルI/F E0017 シリアルI/F E0018 電源キー E0019 レジュームキー E0020 LED E0021 ブザー E0022 カバーセンサ E1001 CPU E1002 OSC(CPU内蔵オシレータ) E1003 A/D(CPU内蔵A/Dコンバータ) E1004 ROM E1005 発振回路 E1006 ASIC E1007 リセット回路 E1008 CRモータドライバ E1009 LF/PGモータドライバ E1010 電源制御回路 E1011 INKS(インクエンプティー検出信号) E1012 TH(サーミスタ温度検出信号) E1013 HSENS(ヘッド検出信号) E1014 制御バス E1015 RESET(リセット信号) E1016 RESUME(レジュームキー入力) E1017 POWER(電源キー入力) E1018 BUZ(ブザー信号) E1019 発振回路出力信号 E1020 ENC(エンコーダ信号) E1021 ヘッド制御信号 E1022 VHON(ヘッド電源ON信号) E1023 VMON(モータ電源ON信号) E1024 電源制御信号 E1025 PES(PE検出信号) E1026 ASFS(ASF検出信号) E1027 GAPS(GAP検出信号) E0028 シリアルI/F信号 E1029 シリアルI/Fケーブル E1030 パラレルI/F信号 E1031 パラレルI/Fケーブル E1032 PGS(PG検出信号) E1033 PM制御信号(パルスモータ制御信号) E1034 PGモータ駆動信号 E1035 LFモータ駆動信号 E1036 CRモータ制御信号 E1037 CRモータ駆動信号 E0038 LED駆動信号 E1039 VH(ヘッド電源) E1040 VM(モータ電源) E1041 VDD(ロジック電源) E1042 COVS(カバー検出信号) E2001 CPU I/F E2002 PLL E2003 DMA制御部 E2004 DRAM制御部 E2005 DRAM E2006 1284 I/F E2007 USB I/F E2008 受信制御部 E2009 圧縮・伸長DMA E2010 受信バッファ E2011 ワークバッファ E2012 ワークエリアDMA E2013 記録バッファ転送DMA E2014 プリントバッファ E2015 記録データ展開DMA E2016 展開用データバッファ E2017 カラムバッファ E2018 ヘッド制御部 E2019 エンコーダ信号処理部 E2020 CRモータ制御部 E2021 LF/PGモータ制御部 E2022 センサ信号処理部 E2023 モータ制御バッファ E2024 スキャナ取込みバッファ E2025 スキャナデータ処理DMA E2026 スキャナデータバッファ E2027 スキャナデータ圧縮DMA E2028 送出バッファ E2029 ポート制御部 E2030 LED制御部 E2031 CLK(クロック信号) E2032 PDWM(ソフト制御信号) E2033 PLLON(PLL制御信号) E2034 INT(割り込み信号) E2036 PIF受信データ E2037 USB受信データ E2038 WDIF(受信データ/ラスタデータ) E2039 受信バッファ制御部 E2040 RDWK(受信バッファ読み出しデータ/
ラスタデータ) E2041 WDWK(ワークバッファ書込みデータ/
記録コード) E2042 WDWF(ワークフィルデータ) E2043 RDWP(ワークバッファ読み出しデータ
/記録コード) E2044 WDWP(並べ替え記録コード) E2045 RDHDG(記録展開用データ) E2047 WDHDG(カラムバッファ書込みデータ
/展開記録データ) E2048 RDHD(カラムバッファ読み出しデータ
/展開記録データ) E2049 ヘッド駆動タイミング信号 E2050 データ展開タイミング信号 E2051 RDPM(パルスモータ駆動テーブル読み
出しデータ) E2052 センサ検出信号 E2053 WDHD(取込みデータ) E2054 RDAV(取込みバッファ読み出しデー
タ) E2055 WDAV(データバッファ書込みデータ/
処理済データ) E2056 RDYC(データバッファ読み出しデータ
/処理済データ) E2057 WDYC(送出バッファ書込みデータ/圧
縮データ) E2058 RDUSB(USB送信データ/圧縮デー
タ) E2059 RDPIF(1284送信データ) H1000 記録ヘッドカートリッジ H1001 記録ヘッド H1100 記録素子基板 H1100T 吐出口 H1200 第1のプレート H1201 インク供給口 H1300 電気配線基板 H1301 外部信号入力端子 H1400 第2のプレート H1500 タンクホルダー H1501 インク流路 H1600 流路形成部材 H1700 フィルター H1800 シールゴム H1900 インクタンク
フロントページの続き (72)発明者 川床 徳宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 増山 充彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 丸 晶子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小笠原 隆行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA14 EB20 EB44 EB56 EC08 EC24 EC41 EC54 EC57 JC20 JC23 KC01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する記録ヘッドを用い、該
    記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して記録を行う
    インクジェット記録装置において、 記録へッドに供給するインクを貯留したタンクを着脱自
    在に装着するタンク装着手段と、 記録ヘッドの吐出口を介してインクを排出し当該記録ヘ
    ッドの吐出回復処理を行う回復手段と、 吐出回復処理の要求を受けたとき、予め、当該要求に係
    る吐出回復処理のインク排出によるタンクのインク残量
    の状態を判断する判断手段と、 該判断手段がタンクにインクがないと判断したとき、タ
    ンクが交換された後に前記回復手段による吐出回復処理
    を実行するよう制御する制御手段と、を具えたことを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記判断手段がタンク
    にインクがないことを判断しないとき、前記回復手段に
    よる吐出回復処理を実行するよう制御することを特徴と
    する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 記録ヘッドからのインク吐出および前記
    回復手段によるインク排出の量をカウントする残量カウ
    ント手段をさらに具え、前記判断手段は、前記残量カウ
    ント手段に当該要求に係る吐出回復処理で排出されるイ
    ンク量をカウントさせるともに、該カウント後のカウン
    ト値に基づいてインク残量の状態を判断することを特徴
    とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記吐出回復処理は、記録ヘッドの吐出
    口を介して吸引によりインクを排出する吸引処理、記録
    に関与しないインク吐出を行なう予備吐出、または吸引
    処理と予備吐出との組合せであることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載のインクジェット記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記残量カウント手段は、記録ヘッドに
    おけるインク吐出数をカウントとし、前記吸引回復で排
    出されるインク量は所定の関係で対応付けられたカウン
    ト値としてカウントされることを特徴とする請求項4に
    記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記回復手段は、その回復の強さが異な
    る複数の回復モードでそれぞれ吐出回復処理を実行可能
    であり、前記判断手段がタンクにインクがないと判断し
    たとき、前記制御手段は、タンク交換後に行なわれる回
    復モードの強さと要求に係る吐出回復処理の回復モード
    の強さとを比較し、より強い回復モードでタンク交換後
    の吐出回復処理を行なうことを設定し、前記判断手段
    は、予め、該設定に係る回復モードの吐出回復処理のイ
    ンク排出によるタンクのインク残量の状態を判断し、該
    判断に応じて、前記制御手段は前記判断手段がインクが
    ないと判断したタンクについて交換がなされた後に前記
    回復手段による前記設定した回復モードで吐出回復処理
    を実行することを特徴とする請求項1ないし5のいずれ
    かに記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 複数の種類のインクを吐出する記録ヘッ
    ドを用い、該記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出し
    て記録を行うインクジェト記録装置において、 記録へッドに供給する複数の種類インクをそれぞれに貯
    留した複数のタンクをそれぞれ着脱自在に装着するタン
    ク装着手段と、 記録ヘッドの前記複数種類のインクに対応した吐出口を
    介してそれぞれインクを排出し当該記録ヘッドの吐出回
    復処理を行う回復手段と、 タンク交換の要求を受けたとき、予め、当該要求に係る
    タンク以外のタンクについて、吐出回復処理のインク排
    出によるタンクのインク残量の状態を判断する判断手段
    と、 該判断手段がタンクにインクがないと判断したとき、該
    判断されたタンクと前記交換要求に係るタンクとが交換
    された後、前記回復手段による吐出回復処理を実行する
    よう制御する制御手段と、を具えたことを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記吐出回復処理は、前記タンクの交換
    後に行なわれる吐出回復処理であることを特徴とする請
    求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 記録ヘッドからのインク吐出および前記
    回復手段によるインク排出の量をカウントする残量カウ
    ント手段をさらに具え、前記判断手段は、前記残量カウ
    ント手段に当該要求に係るタンク以外のタンクについて
    前記吐出回復処理で排出されるインク量をカウントさせ
    るともに、該カウント後のカウント値に基づいてインク
    残量の状態を判断することを特徴とする請求項7または
    8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記タンク交換要求は、前記残量カウ
    ント手段に基づいてインクなしが判断されたとき発生す
    ることを特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載
    のインクジェット記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7722143B2 (en) 2006-12-21 2010-05-25 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet printing apparatus and method of performing a maintenance process
JP2016043625A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 キヤノン株式会社 記録装置、制御方法、プログラム及び記録媒体

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JP2016043625A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 キヤノン株式会社 記録装置、制御方法、プログラム及び記録媒体

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