JP2003291075A - 固定リング取付用治具 - Google Patents

固定リング取付用治具

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JP2003291075A JP2002096953A JP2002096953A JP2003291075A JP 2003291075 A JP2003291075 A JP 2003291075A JP 2002096953 A JP2002096953 A JP 2002096953A JP 2002096953 A JP2002096953 A JP 2002096953A JP 2003291075 A JP2003291075 A JP 2003291075A
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祥一 平田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定リングの拡縮径させた状態を維持し、か
つリングの破損を防止すると共に、作業性を向上させる
ことができる固定リング取付用治具を提供する。 【解決手段】 荷重調整杆30を架設した握り柄21、
22にばね材32で接近する弾性を付勢し、固定リング
10の両端の孔16に突起26を嵌め、締付ナット37
をねじ込むと、両柄21、22が狭められて固定リング
10は拡径される。このとき、てこ作用により、締付ナ
ット37のねじ込みは円滑になされる。リング10の最
適な拡径度合いで、締付ナット37がキャップ35に当
接して、圧縮したばね36のばね力でその拡径が維持さ
れる。このように、ばね力で拡径するので、リング10
に急に大きな拡径力が働かず、また、その力も規制され
るため、リング10は破損しにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水道などのパイ
プラインを構成する金属管挿し口に取付けられる管端防
食コアなどを固定するリングを取付ける際に使用する固
定リング取付用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、ダクタイル鋳鉄管を地中
に埋設して管路を布設する際に、管全体に亘って塗装や
ライニングによって防食を行い、図17に示すように、
先行する管1の受口1aに後続管2の挿し口2aを挿入
して継合されるのが一般的である。
【0003】このとき、同図に示すように、耐震性を付
与したNS形継手にあっては、受口1a内面にロックリ
ング3を設け、同図鎖線のごとく、このロックリング3
を突起4が乗り越えて挿し口2aを挿入する。図中、5
はパッキング、6はライニングである。
【0004】この管路の布設において、常に定寸法な管
による継合だけでは留まらず、工事現場で所定の長さに
なるように管2を切断して継合しなければならない場合
がある。このように途中で管2を切断すると、切断面と
なる管端面は塗装が剥離して地肌が露出するために、防
食機能が損なわれ赤水などの発生を招くことになる。そ
のため、一般には、切管後の端面には防食塗装を再度塗
布して防食を行うことが行われている。
【0005】しかし、切管後の端面に防食塗料を塗布し
て再度防食を行う場合、寒冷時においては乾燥に時間が
かかり、また、切替工事などの流水が完全に止まらない
個所では、塗布しにくい等の作業しづらい、といった問
題がある。
【0006】このため、切管後の端面に防食用塗料を塗
布する以外の方法として、図18に示すように、防食コ
ア7を使用して露出した部分をシールする方法がある。
この防食コア7はゴムなどの弾性体で構成されているの
で、その弾性によって保持されるが、より確実に固定す
る方法として特開平7−139686号公報等に示すよ
うに、周方向一つ割の開き勝手の固定リング10を用い
て防食キャップ7を内面から拡径力によって固定させる
ものがある。
【0007】また、図19、20に示すように、固定リ
ング10を周方向一つ割りとするとともに、その両端1
1、13を重ね合わせ、その一端11に他端13の係止
片15を挿し通して、その係止片15を折り返し、その
折り返しにより、固定リング10の縮径防止機能を付与
したものもある。
【0008】この固定リング10は、まず、図19
(a)のごとく固定リング10を円状にし、つぎに、同
図(b)のごとく、先端11を長孔14にかけあわせた
後、孔12に係止片15を差し込んで、このリング10
の外径をコア7の内径より小さくし、図20の鎖線から
実線のごとく、固定リング10をコア7内面の環状溝9
に納め、コア7内面で固定リング10を拡張させ(図1
9(b)参照)、孔12からのぞいている係止片15を
図20及び図19(c)のごとく折り曲げ、リング10
が円周方向に縮まないように固定する。
【0009】従来、それらの固定リング10の縮径又は
拡径には、図19(b)鎖線で示すように、スナップリ
ングプライヤーPや万力などの治具が使用され、プライ
ヤーPとしては、特開平10−574号公報等に記載の
ものがある。
【0010】それらのプライヤーPは、一般に、一対の
握り柄の一端を回転自在に連結するとともに、その両握
り柄一端からグリップ片をそれぞれ延設した構成であ
り、その両グリップ片の先端係止突起を一つ割り固定リ
ングの両端にそれぞれ係止し、前記両握り柄の他端を握
ることにより、前記両グリップ片間を拡げたり、又は狭
めて、前記固定リング10を拡縮径する。
【0011】上記従来の固定リング取付用治具(プライ
ヤーP)は、上記公報記載のもののように、拡縮径させ
た状態を維持する工夫をなしたものはあるが、拡縮径力
を調整し得る機能を有するものはない。このため、対の
握り柄を強く握り締め、固定リング10を必要以上に拡
縮径させて破損させることがあった。
【0012】このような問題点を解決するため、本出願
人は特開2002−28875で、新たな固定リング取
付用治具を提案した。
【0013】この固定リング取付用治具は、固定リング
を拡径するため、防食コア内に収めた固定リングの孔に
係止突起を差し込み、一対の握り柄を握り、固定リング
がある程度拡径した後、握り柄に設けた設けた切り欠き
にボルトを用いた荷重調整杆を預け、この荷重調整杆に
螺合した締め付けナットを切り欠き部に当たるまで締め
込みようにし、更に、所定の拡径力を得るため、冠状キ
ャップ内にコイルばねが納まるまで締め付けナットを締
め付け、最後に係止片を折り返すような構造になってい
る。
【0014】上記のような固定リング取付用治具は、固
定リングの破損を招くことなく、また、グリップ片の開
閉状態も維持され、固定リングの取付けを円滑に行うこ
とができるという利点がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記固定リ
ング取付用治具は、拡縮径作業の内、切り欠き部に荷重
調整杆を預ける操作が必要になり、その分作業性が悪く
なると共に、荷重調整杆に螺合した締付けナットを握り
柄に作用するまで締付ける必要があり、作業時間が長く
かかるという点で改善の余地が見いだされた。
【0016】そこで、この発明は、拡縮径させた状態を
維持し得ると共に、固定リングの破損を防止することが
でき、同時に作業性を向上させることができる固定リン
グ取付用治具を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明は、一対の握り柄の一端を回転自在に連結
するとともに、その両握り柄一端からグリップ片をそれ
ぞれ延設し、その両グリップ片の先端係止突起を一つ割
り固定リングの両端にそれぞれ係止し、前記両握り柄の
他端を握ることにより、前記両グリップ片間を拡げた
り、又は狭めて、前記固定リングを縮径又は拡径された
緊張状態で取付ける治具において、上記両握り柄の他端
間を荷重調整杆に、両握り柄の他端と荷重調整杆が、荷
重調整杆の軸方向に相対的に移動可能となるよう挿通
し、かつ、両握り柄にばね材で常時接近もしくは離開す
る方向の弾性を付勢し、一方の握り柄に、この一方の握
り柄に対して荷重調整杆の固定と開放を行う締結手段を
設け、上記荷重調整杆の他方の握り柄から突出する端部
側に、荷重調整杆の軸方向に移動可能に締付ナットをね
じ通し、この締付ナットと前記他方の握り柄の他端の間
にはその両者を離す方向に付勢するばねを介在した構成
を採用したものである。
【0018】上記締結手段は、一方の握り柄に固定した
ブラケットに、一方の握り柄端部が荷重調整杆に対して
軸方向に移動可能となるよう貫通する軸受け部材を回転
可能に取付け、この軸受け部材に形成したねじ孔にハン
ドル付きの固定用ボルトを螺装し、固定用ボルトをねじ
込むことで軸受け部材を荷重調整杆に固定化するように
なっている。
【0019】上記ばね材に関しては、以下に示す幾つか
の構造を採用することができる。
【0020】a、ばね材は、一端を荷重調整杆における
一方の握り柄から突出する端部に固定し、他端が一方の
握り柄に固定され、荷重調整杆を介して両握り柄に常時
接近する方向の弾性を付勢する板ばねで形成する。
【0021】b、ばね材は、荷重調整杆の一方の握り柄
から突出する部分に外嵌し、荷重調整杆の端部に固定し
たばね受けと一方の握り柄間に縮設され、荷重調整杆を
介して両握り柄に常時離開する方向の弾性を付勢するコ
イルばねで形成する。
【0022】c、ばね材は、両握り柄の対向面間に、両
握り柄を互いに引圧するよう設けたコイルばねで形成す
る。
【0023】d、ばね材は、両握り柄の対向面間に、両
握り柄を互いに押圧するよう設けた板ばねで形成する。
【0024】このように、荷重調整杆に直接または荷重
調整杆と握り柄の間、もしくは両握り柄の間に装着した
上記ばね材は、何れも両握り柄を付勢しておくものであ
る。
【0025】更に、両握り柄にばね材で常時接近もしく
は離開する方向の弾性を付勢することにより、冠状キャ
ップが他方握り柄に常時当接することになり、締め付け
力が不要な位置での締付ナットの締め込み作業がなくな
り、作業性を向上させることができる。この冠状キャッ
プと組み合わせて使用するばねの収縮長さは、固定リン
グの緊張状態でその塑性変形が生じる手前に規制される
ようにしたり、上記荷重調整杆に冠状キャップを移動自
在に嵌めると共に、上記ばねをコイルばねとして、その
ばねの一端を前記キャップに収めると共に、ばねの他端
を上記締付ナットに当てがい、締付ナットがキャップに
当接することにより、上記ばねの収縮長さを規制するよ
うにすることができる。
【0026】上記のような構成の治具は、対のグリップ
片を固定リングの両端にそれぞれ係止し、締付ナットを
回すことにより、対の握り柄間を狭める又は広げる。こ
のとき、グリップ片がクロスするものであると、その狭
めによって固定リングが縮径し、クロスしないものであ
ると、その狭めによって拡径する。
【0027】対の握り柄間を広げる場合は逆作用とな
る。締付ナットのねじ込み力が所要の値になれば、それ
以上の締付けを止める。このとき、強く締め付けても、
ばね収縮によって、固定リングの破損は極力抑制され
る。
【0028】その所要の値以上がどの程度であるかは、
人が経験などにより締付ナットのねじ込み量を調整する
ことにより行ない得る。しかし、個人差があり、客観性
に欠けるため、そのばねの収縮長さは、固定リングの緊
張状態でその塑性変形が生じる手前に規制されるように
するとよい。
【0029】その構成としては、上記荷重調整杆に冠状
キャップを移動自在に嵌めるとともに、前記ばねをコイ
ルばねとして、そのばねの一端を前記キャップに収める
とともに、ばね他端を上記締付ナットに当てがい、締付
ナットがキャップに当接することにより、前記ばねの収
縮長さを規制する構成を採用し得る。
【0030】上記荷重調整杆は、両握り柄の他端間に挿
通すれば、荷重調整杆を紛失する恐れもなく、また、握
り柄の開閉作用も規制されないため、作業がし易いが、
両握り柄に対して荷重調整杆を着脱可能とすれば、荷重
調整杆の交換などが便利に行えることになる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0032】図1乃至図8は、第1の実施の形態の固定
リング取付用治具を示している。この固定リング取付用
治具P1 は、握り柄21、22の一端を支軸23を介し
て回転自在に連結し、その両握り柄21、22一端から
グリップ片24、25をそれぞれ延設している。そのグ
リップ片24、25はクロスしていないため、握り柄2
1、22を握って閉じると、グリップ片24、25は開
く。グリップ片24、25の先端にはボルト26、26
がねじ込まれて、このボルト26により係止突起が構成
されている(図13参照)。
【0033】上記両握り柄21、22の他端間を荷重調
整杆30に、両握り柄21、22の他端と荷重調整杆3
0が、荷重調整杆30の軸方向に相対的に移動可能とな
るよう挿通し、一方の握り柄21に、この一方の握り柄
21に対して荷重調整杆30の固定と開放を行う締結手
段31が設けられていると共に、両握り柄21、22に
ばね材32で常時接近させる方向の弾性を付勢し、これ
により、グリップ片24、25を離開させることにな
る。
【0034】このばね材32は、板ばねを用い、その一
端を荷重調整杆30の一方の握り柄21から突出する端
部に固定し、略J字状に屈曲させて外方への張り弾性を
蓄積した状態で他方の端部を一方の握り柄21の途中に
固定し、これにより、荷重調整杆30の引き圧と一方の
握り柄21に対する押し圧で、両握り柄21、22に閉
じる方向の弾性を付勢している。
【0035】上記荷重調整杆30は、図5に示すよう
に、全長のほぼ半分が雄ねじを形成されたボルト杆33
と、残りの半分がストレートのシャフト34からなり、
シャフト34は一方の握り柄21の端部に設けた挿通孔
27を貫通し、ボルト杆33が他方の握り柄22の端部
に設けた挿通孔28を貫通し、このボルト杆33の他方
の握り柄22から突出する部分には、そのボルト杆33
に挿通された冠状キャップ35、そのキャップ35に収
められたコイルばね36及びボルト杆33にねじ通され
たチョウナットの締付ナット37が取付けられている。
【0036】上記ばね36のばね定数及び長さは締付ナ
ット37により圧縮されてキャップ35内に収まった際
(ナット37がキャップ35の開口端に当接した際)、
後述の固定リング10の緊張状態において、その固定リ
ング10の塑性変形が生じる手前のばね力(圧縮力)で
あるように設定する。このとき、固定リング10の弾性
限度は、その長さ、厚み、材質などによって決定され
る。
【0037】ボルト杆33に嵌挿したキャップ35の他
方の握り柄22と対向する面には半丸鋼38が取り付け
られ、この半丸鋼38はその中央孔38aがボルト杆3
3の径より大きく、このため、キャップ35と共にボル
ト杆33上をスライドする。図5中、39は締付ナット
37にスラスト座金40を介して当接するばね受であ
り、締付ナット37の回転により軸方向に移動してばね
36を圧縮する。ばね受39は締付ナット37と一体に
することもできる。
【0038】一方の握り柄21の他端に設けた上記荷重
調整杆30を固定する締結手段31は、一方の握り柄2
1に固定したブラケット41に、荷重調整杆30のシャ
フト34が軸方向に移動可能となるよう貫通する横孔4
2を有する軸受け部材43を回転可能に取付け、この軸
受け部材43に形成したねじ孔44にハンドル付きの固
定用ボルト45を螺装し、固定用ボルト45をねじ込む
ことで軸受け部材43に荷重調整杆30を固定化するよ
うになっている。
【0039】上記他方握り柄22の荷重調整杆30が貫
通する挿通孔28の外側は、半丸鋼38が納まる円弧面
28aとなっている(図4b参照)。このため、他方握
り柄22と荷重調整杆30の角度の変化がスムースにな
る。
【0040】他方の握り柄22の他端に設けた嵌入孔2
8は、図4(c)のように、スリット状に形成してもよ
く、荷重調整杆30をこのスリットに嵌め込むようにす
ると、荷重調整杆30を取り換える場合の作業が容易に
なる。
【0041】この第1の実施の形態は以上の構成であ
り、この治具P1 により、図17乃至図20に示した固
定リング10を取付ける場合について説明すると、ま
ず、図19(b)に示す固定リング10の状態で、防食
コア7の溝9に嵌め、つぎに、図8(a)に示すよう
に、治具P1 の係止突起26を治具用孔16に嵌める。
(図19(b)参照)
【0042】上記嵌め合わせは、締結手段31のハンド
ル付きの固定用ボルト45を緩め、一方握り柄21と荷
重調整杆30の固定を解き、両握り柄21と22の間隔
を調整し、係止突起26を治具用孔16の間隔に合わせ
打状態で、固定用ボルト45を締め付け、一方握り柄2
1と荷重調整杆30を固定化する。
【0043】このとき、ばね材32が、一方握り柄21
側に荷重調整杆30を引圧しているので、キャップ35
の半丸鋼38が他方握り柄22に当接することになる。
【0044】この状態から、図8(b)に示すように、
締付ナット37をねじ回してばね36を圧縮すると、そ
れにつれてグリップ片24、25が開き、固定リング1
0が拡径される。このとき、グリップ片24、25に対
し、握り柄21、22は3倍程の長さを有しているた
め、てこの作用によって締付ナット37のねじ込みは円
滑である。
【0045】その締付ナット37のねじ回しは、そのナ
ット37(ばね受39)がキャップ35に当たった時点
で停止する。このため、ばね36の圧縮力に応じた拡張
力が固定リング10に付与される。この後、係止片15
を図19(c)及び図20のごとく折り曲げ、リング1
0が円周方向に縮まないように固定する。固定リング1
0の取付けが終了すれば、ナット37を緩めて、治具P
1 をリング10から外す。
【0046】次に、図9に示す第2の実施の形態の固定
リング取付用治具P1 は、上記第1の実施の形態におい
て、一方の握り柄21にラチェット爪51を設け、他方
の握り柄22にL字状ラチェット杆52を設け、例え
ば、ラチェット爪51にL字状ラチェット杆52へ係合
する弾性を図示しないばねにより付勢するようにしてい
る。このようにすれば、ラチェット杆52と爪51の適
宜位置の係止により、両握り柄21、22の開閉度が固
定されるため、その係止後に握り柄21、22の握持に
より仮締めし、その後、締付ナット37等による微調整
を行い得る。
【0047】図10に示す第3の実施の形態の固定リン
グ取付用治具P1 は、上記第1の実施の形態における取
付用治具のグリップ片24、25をクロスさせ、両握り
柄21、22を接近させることでグリップ片24、25
が接近する方向の弾性を付勢するばね材32を、両握り
柄21、22の途中を連結するように設けた縮み勝手の
コイルばねで形成したものである。
【0048】図11に示す第4の実施の形態の固定リン
グ取付用治具P1 は、上記第1の実施の形態における取
付用治具のグリップ片24、25をクロスさせ、両握り
柄21、22を接近させることでグリップ片24、25
が接近する方向の弾性を付勢するばね材32を、荷重調
整杆30の一方の握り柄21から突出する部分に外嵌
し、荷重調整杆30の端部に固定したばね受け53と一
方の握り柄21間に縮設され、荷重調整杆30を介して
両握り柄21、22に常時接近する弾性を付勢する縮み
勝手のコイルばねで形成したものである。
【0049】図12に示す第5の実施の形態の固定リン
グ取付用治具P1 は、上記第1の実施の形態において、
両握り柄21、22の途中にばね材32として板ばねを
張り勝手に設け、両握り柄21、22に常時離開させる
ことにより、グリップ片24、25を接近させるように
したものである。
【0050】また、この第5の実施の形態では、冠状キ
ャップ35、そのキャップ35に収められたコイルばね
36及びボルト杆33にねじ通されたチョウナットの締
付ナット37等を、ボルト杆33に対して他方握り柄2
2の内側位置に取付け、締付ナット37を締め付けるこ
とにより、グリップ片24、25を接近させるようにし
たものである。
【0051】図14乃至図16に示す第6乃至第8の実
施の形態の固定リング取付用治具P1 は、固定リング1
0を拡径させるために用いるためのものであり、図14
の第6の実施の形態の固定リング取付用治具P1 は、上
記第1の実施の形態と同様、取付用治具のグリップ片2
4、25をクロスさせないタイプであり、ばね材32
を、両握り柄21、22の途中を連結するように設けた
縮み勝手のコイルばねで形成したものである。
【0052】図15の第7の実施の形態の固定リング取
付用治具P1 は、上記第1の実施の形態と同様、取付用
治具のグリップ片24、25をクロスさせないタイプで
あり、ばね材32を、荷重調整杆30の一方の握り柄2
1から突出する部分に外嵌し、荷重調整杆30の端部に
固定したばね受け53と一方の握り柄21間に縮設さ
れ、荷重調整杆30を介して両握り柄21、22に常時
接近する弾性を付勢する圧縮コイルばねで形成したもの
である。
【0053】図16の第8の実施の形態の固定リング取
付用治具P1 は、グリップ片24、25をクロスさせた
タイプであり、両握り柄21、22の途中にばね材32
として板ばねを張り勝手に設け、両握り柄21、22に
常時離開させることにより、グリップ片24、25に開
く方向の弾性を付勢すると共に、冠状キャップ35、そ
のキャップ35に収められたコイルばね36及びボルト
杆33にねじ通されたチョウナットの締付ナット37等
を、ボルト杆33に対して他方握り柄22の内側位置に
取付け、締付ナット37を締め付けることにより、グリ
ップ片24、25を離開するようにしたものである。
【0054】このように、第6と第7の実施の形態の固
定リング取付用治具P1 は、握り柄21、22の握りに
よってグリップ片24、25が広がり、第8の実施の形
態の固定リング取付用治具P1 は、握り柄21、22を
広げることでグリップ片24、25が広がり、固定リン
グ10の拡径作用を行い得るものとなる。
【0055】上記した何れの実施の形態の固定リング取
付用治具P1 においても、両握り柄21、22を保持し
て固定リング10の孔16に係止突起26を差し込む
際、両握り柄21、22を開く又は閉じることで、ばね
材32を変形又は圧縮することになり、そのスプリング
バック作用により、冠状キャップ35、そのキャップ3
5に収められたコイルばね36及びボルト杆33にねじ
通された締付ナット37等が、ボルト杆33のどの位置
にあっても、他方握り柄22に当接する位置に呼び込ま
れる。
【0056】その後、締結手段31の固定用ボルト45
をねじ込み、荷重調整杆30を一方握り柄21に固定し
た状態で、締付ナット37の締め込みを行えばよく、締
付ナット37が握り柄に作用するまでの不要なねじ回し
作業を必要としなくなるので、作業性の向上が図れるこ
とになる。
【0057】
【発明の効果】この発明は以上のようにしたので、固定
リングの破損を招くことなく、また、グリップ片の開閉
状態も維持され、その取付けを円滑に行うことができ、
しかも、荷重調整杆を切り欠き部に預ける操作が必要が
なく、操作性が向上する。
【0058】また、両握り柄を接近もしくは離開させる
ためのばね材を設けたので、キャップに収められたコイ
ルばねや締付ナット37等を他方握り柄に当接する位置
に呼び込むことができ、これによって、不要なねじ回し
作業をする必要がなく、作業性の向上が図れることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の固定リング取付用治具を示
す正面図
【図2】第1の実施の形態の固定リング取付用治具にお
けるグリップ部を示し、(a)は正面図、(b)は縦断
面図
【図3】第1の実施の形態の固定リング取付用治具にお
ける一方握り柄の端部を示し、(a)は右側面図、
(b)は背面図
【図4】第1の実施の形態の固定リング取付用治具にお
ける他方握り柄の端部を示し、(a)は左側面図、
(b)は正面図、(c)は他の例の正面図
【図5】第1の実施の形態の固定リング取付用治具にお
ける荷重調整杆の要部を切断した正面図
【図6】第1の実施の形態の固定リング取付用治具にお
ける荷重調整杆の要部を示し、(a)は正面図、(b)
は切断側面図
【図7】第1の実施の形態の固定リング取付用治具にお
ける荷重調整杆の要部を示し、(a)は正面図、(b)
は切断側面図
【図8】(a)と(b)は第1の実施の形態の固定リン
グ取付用治具における作用図
【図9】第2の実施の形態の固定リング取付用治具を示
す正面図
【図10】第3の実施の形態の固定リング取付用治具を
示す正面図
【図11】第4の実施の形態の固定リング取付用治具を
示す正面図
【図12】第5の実施の形態の固定リング取付用治具を
示す正面図
【図13】同実施例のグリップ部を示し、(a)は平面
図、(b)は切断正面図、(c)は同他例の部分正面
図、(d)は他の例の切断正面図
【図14】第6の実施の形態の固定リング取付用治具を
示す正面図
【図15】第7の実施の形態の固定リング取付用治具を
示す正面図
【図16】第8の実施の形態の固定リング取付用治具を
示す正面図
【図17】管継手部の要部断面図
【図18】管挿し口の要部拡大断面図
【図19】固定リングの取付作用説明図
【図20】管挿口への固定リングの取付作用説明図
【符号の説明】
1、2 管 1a 受口 2a 挿口 7 防食コア 10 防食コア固定リング 21、22 握り柄 24、25 グリップ片 26、26b ボルト(係止突起) 27a、28a 円弧面 30 荷重調整杆 32 ばね材 33 ボルト杆 34 シャフト 35 冠状キャップ 36 コイルばね 37 締付ナット P1 固定リング取付用治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 義徳 大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会 社栗本鐵工所内 (72)発明者 冨田 直岐 大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会 社栗本鐵工所内 Fターム(参考) 3C031 BB23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の握り柄21、22の一端を回転自
    在に連結するとともに、その両握り柄一端からグリップ
    片24、25をそれぞれ延設し、その両グリップ片2
    4、25の先端係止突起26を一つ割り固定リング10
    の両端にそれぞれ係止し、前記両握り柄21、22の他
    端を握ることにより、前記両グリップ片24、25間を
    拡げたり、又は狭めて、前記固定リング10を縮径又は
    拡径された緊張状態で取付ける治具Pにおいて、 上記両握り柄21、22の他端間を荷重調整杆30に、
    両握り柄21、22の他端と荷重調整杆30が、荷重調
    整杆30の軸方向に相対的に移動可能となるよう挿通
    し、かつ、両握り柄21、22にばね材32で常時接近
    もしくは離開する方向の弾性を付勢し、一方の握り柄2
    1に、この一方の握り柄21に対して荷重調整杆30の
    固定と開放を行う締結手段31を設け、上記荷重調整杆
    30の他方の握り柄22から突出する端部側に、荷重調
    整杆30の軸方向に移動可能に締付ナット37をねじ通
    し、この締付ナット37と前記他方の握り柄22の他端
    の間にはその両者37、22を離す方向に付勢するばね
    36を介在したことを特徴とする固定リング取付用治
    具。
  2. 【請求項2】 上記ばね材32が、一端を荷重調整杆3
    0における一方の握り柄21から突出する端部に固定
    し、他端が一方の握り柄21に固定され、荷重調整杆3
    0を介して両握り柄21、22に常時接近する方向の弾
    性を付勢する板ばねで形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の固定リング取付用治具。
  3. 【請求項3】 上記ばね材32が、荷重調整杆30の一
    方の握り柄21から突出する部分に外嵌し、荷重調整杆
    30の端部に固定したばね受けと一方の握り柄21間に
    縮設され、荷重調整杆30を介して両握り柄21、22
    に常時離開する方向の弾性を付勢するコイルばねで形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の固定リン
    グ取付用治具。
  4. 【請求項4】 上記ばね材32が、両握り柄21、22
    の対向面間に、両握り柄21、22を互いに引圧するよ
    う設けたコイルばねで形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の固定リング取付用治具。
  5. 【請求項5】 上記ばね材32が、両握り柄21、22
    の対向面間に、両握り柄21、22を互いに押圧するよ
    う設けた板ばねで形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の固定リング取付用治具。
  6. 【請求項6】 上記ばね36の収縮長さは、固定リング
    10の緊張状態でその塑性変形が生じる手前に規制され
    るようにしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    かに記載の固定リング取付用治具。
  7. 【請求項7】 上記荷重調整杆30に冠状キャップ35
    を移動自在に嵌めると共に、上記ばね36をコイルばね
    として、そのばね36の一端を前記キャップ35に収め
    ると共に、ばね36他端を上記締付ナット37に当てが
    い、締付ナット37がキャップ35に当接することによ
    り、上記ばね36の収縮長さを規制するようにしたこと
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の固定リ
    ング取付用治具。
  8. 【請求項8】 上記荷重調整杆30の一端を一方の握り
    柄21の他端に離脱不能に係止するとともに、荷重調整
    杆30の他端を他方の握り柄22他端に着脱可能に挿し
    通したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記
    載の固定リング取付用治具。
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KR20140003049U (ko) * 2012-11-14 2014-05-26 주식회사 유라코퍼레이션 그로멧 확장장치
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