JP2003290891A - 連続鋳造機のテーブルロール用軸受装置および軸受の冷却方法 - Google Patents
連続鋳造機のテーブルロール用軸受装置および軸受の冷却方法Info
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Abstract
のテーブルロール用軸受装置および軸受の冷却方法を提
供する。 【解決手段】 連続鋳造機のテーブルロール用軸受箱を
外側から冷却用エアーにより冷却する冷却手段を設けた
連続鋳造機のテーブルロール用軸受装置および連続鋳造
鋳型によって鋳造された鋳片を搬送するに当たり、テー
ブルロール用軸受箱を外側から冷却用エアーにより冷却
する連続鋳造機のテーブルロール用軸受の冷却方法。
Description
造された鋳片を載せて搬送するテーブルロールの軸受装
置に関し、特にそのテーブルロールが不転動となること
を防止する技術に関する。
鋳造鋳型によって鋳造された高温の鋳片1を載せて図6
(a)、(b)に示すように、矢印10方向に搬送するテ
ーブルロール2が複数配置されている。これらのテーブ
ルロール2は、両端部を軸受装置3に回転自在に支承さ
れ、減速機4を介して駆動モータ5によりそれぞれ駆動
される。
は、ロール冷却手段9が設けてある。ロール冷却手段9
は、鋳片幅方向に複数のノズルを有し、冷却水を図6
(b)に示すように噴射することによって、テーブルロ
ール2の胴部を冷却することができるように構成されて
いる。矢印9Aは冷却水供給方向である。ところで、上記
テーブルロールの軸受装置3は、普通、図7に示すよう
にテーブルロール2側にシール3Aが配置され、テーブル
ロール2とは反対側に軸受3Bが配置される内部構造を有
し、厚みの薄い軸受箱の蓋3Cにより軸受3Bを軸受箱内の
テーブルロール2側に押し付け、軸受3Bを介してテーブ
ルロール2のネック部2Aが回転できるように支承してい
る。
鋳造速度を速くしてきている状況で連続鋳造機のテーブ
ルロールが不転動となる頻度が増大し、鋳片の生産能率
が低下するという問題があった。本発明者らは、不転動
となったテーブルロールの軸受装置を詳細に調査した結
果、軸受(ベアリングともいう)には特に破損が認めら
れず、ただ、従動側においてベアリング潤滑用グリース
が炭化し、熱劣化していることを確認した。このことか
ら、テーブルロールが不転動となった原因は、鋳造速度
が速くなった場合、鋳片温度が上昇すること、テーブル
ロールの回転数が増大すること等により、軸受の温度が
上昇し、軸受がテーブルロールのネック部の周りを回転
することができなくなるからであると推定した。
解消することにあり、安定して高速鋳造を行うことがで
きる連続鋳造機のテーブルロール用軸受装置および軸受
の冷却方法を提供することを目的とする。
である。 1. 連続鋳造機のテーブルロール用軸受箱を外側から
冷却用エアにより冷却する冷却手段を設けたことを特徴
とする連続鋳造機のテーブルロール用軸受装置。 2. 前記冷却手段は前記冷却用エアを吹きつけるエア
供給管で構成され、エア供給口をテーブルロールとは反
対側の軸受箱の端部に対向させて配置されていることを
特徴とする上記1.に記載の連続鋳造機のテーブルロー
ル用軸受装置。 3. 前記冷却手段は前記冷却用エアの導入口と排出口
を有する部屋で構成され、テーブルロールとは反対側の
軸受箱の端部に設けられていることを特徴とする上記
1.に記載の連続鋳造機のテーブルロール用軸受装置。 4. 連続鋳造鋳型によって鋳造された鋳片を搬送する
に当たり、テーブルロール用軸受箱を外側から冷却用エ
アにより冷却することを特徴とする連続鋳造機のテーブ
ルロール用軸受の冷却方法。 5. 前記冷却用エアをテーブルロールとは反対側の軸
受箱の端部に吹きつけることを特徴とする請求項4に記
載の連続鋳造機のテーブルロール用軸受の冷却方法。 6. 前記冷却用エアをテーブルロールとは反対側の軸
受箱の端部に設けられた部屋の導入口へ供給し、前記冷
却用エアの排出口から排出することを特徴とする請求項
4に記載の連続鋳造機のテーブルロール用軸受の冷却方
法。
ル用軸受の温度を低下させる冷却方法を検討した。テー
ブルロール用軸受内の温度を低下させる冷却方法のう
ち、テーブルロールの軸受箱に水冷用ジャケットを設
け、水冷用ジャケットに冷却水を流し、軸受の温度を低
下させる方法では、水冷用ジャケット内に冷却水中に含
まれるカルシウムやナトリウム等の金属塩が付着し、冷
却効果がすぐに低下するため、付着したカルシウムやナ
トリウム等の金属塩の除去作業が発生するという問題が
ある。また、テーブルロール2の胴部における冷却水量
を増大する方法では、余剰の冷却水がテーブルロール2
によって搬送されている鋳片1にかかって鋳片の温度が
低下してしまうという問題がある(図6(b)参照)。
このため本発明では、図1〜3に示すように、連続鋳造
機のテーブルロール用軸受装置3に軸受箱を外側から冷
却用エアにより冷却する冷却手段6を設け、連続鋳造機
によって鋳造された鋳片1を搬送するに当たり、テーブ
ルロール用軸受装置3の軸受箱を外側から冷却用エアに
より冷却し、軸受の温度を下げるようにした。
却用エアの方向を示し、矢印8は冷却手段6から出てい
く冷却用エアの方向を示す。図1に示す第1実施の形態
に係る軸受装置の場合、冷却手段6は、一方側を工場の
圧縮空気本管に接続し、他方側のエア供給口をテーブル
ロール用軸受装置3の軸受箱に向けて配置したエア供給
管とした。第1実施の形態に係る軸受装置の場合には、
連続鋳造鋳型によって鋳造された鋳片を搬送するに当た
り、軸受箱の外側に冷却用エアを吹き付けることで軸受
の温度を下げることができる。
の場合、冷却手段6は、一方側を工場の圧縮空気本管に
接続し、他方側のエア供給口をテーブルロール2とは反
対側の軸受箱の端部、すなわち軸受箱の蓋3C(図7参
照)と対向させて配置したエア供給管とした。第2実施
の形態に係る軸受装置の場合、連続鋳造鋳型によって鋳
造された鋳片を搬送するに当たり、テーブルロール2と
は反対側の軸受箱の端部に冷却用エアを吹きつけること
により、軸受の温度を下げることができる。図2の場
合、軸受箱の蓋3C(図7参照)は厚みが他の部分より薄
く、軸受の温度を下げる効果がより大きいので好まし
い。
の場合、冷却手段6は、冷却用エアの導入口と排出口6C
を有する部屋6Aで構成され、テーブルロール2とは反対
側の軸受箱の端部に設けられている。エア導入配管6Bの
他端は、図示しない工場圧縮空気本管に接続されてい
る。この冷却手段6は空冷用ジャッケトとも呼ばれる。
第3実施の形態に係る軸受装置の場合、連続鋳造鋳型に
よって鋳造された鋳片を搬送するに当たり、冷却エアを
エア導入配管6Bから導入し、部屋6Aを経て排出口6Cから
排出し、軸受の温度を下げることができる。図3に示す
冷却手段6は、冷却用エアによる冷却効率をより良好と
することができ、第1実施の形態および第2実施の形態
に係る軸受装置より、軸受の温度を下げる効果が大きい
のでより好ましい。
手段6と工場の圧縮空気本管との間に、流量調整弁、減
圧弁等を設け、冷却手段6に供給する冷却用エア流量、
冷却用エア圧を調整するのが良い。またいずれの場合に
おいても、冷却用エアとしては軸受箱の外側の温度を下
げることができればよく、例えば、エア温度が常温であ
って、大気圧を基準としたゲージ圧で0.2 〜0.4MPa程度
である工場圧縮空気を用いることができる。なお、冷却
手段6から出ていく冷却用エアは回収する必要がない。
側軸受装置3について説明したが、駆動側において同様
の原因に起因するテーブルロール2の不転動が発生する
場合には、駆動側軸受装置に上述した技術を適用するこ
とができる。
は、本発明を連続鋳造機に配置されるテーブルロール2
(胴長2000mm、胴部径450mm )の従動側軸受装置3に適
用した場合の概略正面図であり、図5は連続鋳造鋳型に
よって鋳造されたスラブ1をテーブルロール2で搬送す
るに当たり、図4に示す冷却手段6である空冷用ジャッ
ケトに流す冷却用エア流量を変えたときの効果を示すグ
ラフである。図5中曲線A、BおよびCは、表1に示す
鋳造条件で得た軸受の温度である。軸受の温度は部屋6A
を設けた軸受箱の蓋3C(図7参照)に熱電対を取り付け
て測定した。この場合、テーブルロール2の胴部は冷却
水を下方から噴射し、冷却している。
て鋳造された鋳片を搬送するに当たり、テーブルロール
用軸受装置の軸受箱を外側から冷却用エアにより冷却す
ることにより軸受の温度を低下できることがわかる。ま
た、テーブルロール用軸受の潤滑用グリースの耐熱温度
(約180 ℃)や熱電対を取り付けた軸受装置の蓋3Cから
ベアリングまでの距離等を勘案し、テーブルロールが不
転動となることを防止するため、軸受の温度の目標値を
100 ℃以下とし、冷却用エア流量を最小限20m3/hとすれ
ばよいこともわかった。
ルロールの従動側軸受装置に同様な空冷用ジャッケトを
設け、冷却用エア流量を最小限20m3/h流すようにしてか
ら以降、連続鋳造機のテーブルロール用軸受装置におい
て、軸受の温度上昇に起因するテーブルロールの不転動
は発生していない。
鋳造を行った場合でも、安定して鋳片を搬送することが
でき、鋳片の生産能率を向上することができる。
ール用軸受装置を示す部分正面図である。
ール用軸受装置を示す部分正面図である。
ール用軸受装置を示す部分正面図である。
ブルロール用軸受装置の概略正面図である。
フである。
ーブルロールの冷却方法を示す概略平面図、概略正面図
である。
略断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 連続鋳造機のテーブルロール用軸受箱を
外側から冷却用エアにより冷却する冷却手段を設けたこ
とを特徴とする連続鋳造機のテーブルロール用軸受装
置。 - 【請求項2】 前記冷却手段は前記冷却用エアを吹きつ
けるエア供給管で構成され、エア供給口をテーブルロー
ルとは反対側の軸受箱の端部に対向させて配置されてい
ることを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造機のテー
ブルロール用軸受装置。 - 【請求項3】 前記冷却手段は前記冷却用エアの導入口
と排出口を有する部屋で構成され、テーブルロールとは
反対側の軸受箱の端部に設けられていることを特徴とす
る請求項1に記載の連続鋳造機のテーブルロール用軸受
装置。 - 【請求項4】 連続鋳造鋳型によって鋳造された鋳片を
搬送するに当たり、テーブルロール用軸受箱を外側から
冷却用エアにより冷却することを特徴とする連続鋳造機
のテーブルロール用軸受の冷却方法。 - 【請求項5】 前記冷却用エアをテーブルロールとは反
対側の軸受箱の端部に吹きつけることを特徴とする請求
項4に記載の連続鋳造機のテーブルロール用軸受の冷却
方法。 - 【請求項6】 前記冷却用エアをテーブルロールとは反
対側の軸受箱の端部に設けられた部屋の導入口へ供給
し、前記冷却用エアの排出口から排出することを特徴と
する請求項4に記載の連続鋳造機のテーブルロール用軸
受の冷却方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002100739A JP2003290891A (ja) | 2002-04-03 | 2002-04-03 | 連続鋳造機のテーブルロール用軸受装置および軸受の冷却方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=29241470
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002100739A Pending JP2003290891A (ja) | 2002-04-03 | 2002-04-03 | 連続鋳造機のテーブルロール用軸受装置および軸受の冷却方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003290891A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-04-03 JP JP2002100739A patent/JP2003290891A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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