JP2003290288A5 - - Google Patents
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Description
【書類名】 明細書
【発明の名称】 パンツ型の使い捨て着用物品
【特許請求の範囲】
【請求項1】 互いに対向する前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域と、胴周り開口と、一対の脚周り開口とを備えるパンツ型の使い捨て着用物品において、
前記物品の胴周り寸法を調節する互いに着脱可能な止着部材と被止着部材とが、前記前胴周り域と前記後胴周り域とのうちの一方に取り付けられて該胴周り域を胴周り方向へ並んでいることを特徴とする前記着用物品。
【請求項2】 前記前後胴周り域のうちの少なくとも前記止着部材と前記被止着部材とが取り付けられた領域が、胴周り方向内方へ非収縮状態にある請求項1記載の着用物品。
【請求項3】 前記止着部材が、前記胴周り域の胴周り両側部に取り付けられ、前記被止着部材が、前記胴周り両側部の間に位置する胴周り中央部に取り付けられて胴周り方向へ延びている請求項1または請求項2に記載の着用物品。
【請求項4】 前記止着部材が、胴周り方向へ離間対向して前記胴周り両側部の間に位置する胴周り中央部に取り付けられ、前記被止着部材が、前記胴周り域の胴周り両側部に取り付けられて胴周り方向へ延びている請求項1または請求項2に記載の着用物品。
【請求項5】 前記止着部材が、前記胴周り開口の側から前記脚周り開口の側に向かって前記胴周り域の胴周り寸法を二分する縦中心線へ次第に近づくように傾斜している請求項3または請求項4に記載の着用物品。
【請求項6】 前記止着部材と前記被止着部材とが取り付けられた胴周り域の胴周り寸法が、それら部材が取り付けられていない胴周り域のそれよりも大きい請求項1ないし請求項5いずれかに記載の着用物品。
【請求項7】 前記止着部材が、メカニカルファスナのうちのフック部材とループ部材とのいずれか一方であり、前記被止着部材が、前記フック部材と前記ループ部材とのいずれか他方である請求項1ないし請求項6いずれかに記載の着用物品。
【請求項8】 前記止着部材が、外面に粘着剤を有するプラスチック製の止着テープであり、前記被止着部材が、前記粘着剤を介して前記止着テープを着脱可能なプラスチック製のターゲットテープである請求項1ないし請求項6いずれかに記載の着用物品。
【請求項9】 前記着用物品が、肌当接側に位置する透液性表面シートと、肌非当接側に位置する不透液性裏面シートと、それら表裏面シートの間に位置する吸液性パネルとから形成されている請求項1ないし請求項8いずれかに記載の着用物品。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排泄物を吸収、保持するパンツ型の使い捨て着用物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
実質的に非伸縮性の透液性表面シートと実質的に非伸縮性の不透液性裏面シートとの間に吸液性パネルが介在し、互いに対向する前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、前胴周り域の胴周り両側部の側縁近傍と後胴周り域の胴周り両側部の側縁近傍とが連結され、胴周り開口とその下方に一対の脚周り開口とを有するパンツ型の使い捨て着用物品は公知である。
【0003】
パンツ型の使い捨て着用物品は、大人用や子供用のようなサイズの違いはあるものの、大人用や子供用にしてもその胴周り寸法があらかじめ決められた既製品が量産され、それらが市場に流通しており、異なる胴周り寸法毎に細分化された多様なサイズの物品が用意されているわけではない。したがって、使い捨て着用物品では、胴周り寸法の大きなそれを着用したとしても、物品がその着用中に着用者の胴部からずれ下がってしまうことがないように、着用者の胴部を締め付ける手段が設けられている。
【0004】
そのような手段を設けたパンツ型の使い捨て着用物品としては、特開平9−38134号公報や特開平9−206330号公報に開示されている。それら公報に開示の物品では、胴周り方向へ延びる複数条の胴周り用弾性部材が前後胴周り域に収縮可能に取り付けられ、脚周り方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材が股下域の脚周り両側部に収縮可能に取り付けられている。胴周り用弾性部材は、胴周り開口と脚周り開口との間を縦方向へ所与寸法離間して配置されている。それら物品は、胴周り用弾性部材の収縮力を利用して着用者の胴部を締め付け、その着用中に物品が着用者の胴部から不用意にずれ下がってしまうことを防いでいる。
【0005】
なお、既製の使い捨て着用物品では、その胴周り寸法とその脚周り寸法とのうちの一方が決まると他方が必然的に決まる。これは、着用者の胴周り寸法と脚周り寸法とが相関関係にあるからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報に開示の着用物品では、胴周り用弾性部材の収縮力が強いと、胴周り用弾性部材が着用者の胴部を必要以上に締め付けてしまうので、着用中に違和感があったり、着用者の肌に圧迫跡が付いたりする。また、介助者が着用者に物品を着用させる場合、胴周り用弾性部材の収縮によって縮んだ胴周り開口を胴周り用弾性部材の収縮力に抗して広げながら、胴周り開口と脚周り開口とに着用者の両脚をとおすとともに、物品を着用者の胴部まで引き上げなければならないので、着用に手間を要するのみならず、物品を着用させる介助者に大きな負担がかかっていた。
【0007】
本発明の課題は、着用者に容易に着用させることができ、着用者の胴部を必要以上に締め付けることがなく、着用中のずれ下がりを防ぐことができるパンツ型の使い捨て着用物品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の前提は、互いに対向する前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域と、胴周り開口と、一対の脚周り開口とを備えるパンツ型の使い捨て着用物品である。
【0009】
前記前提における本発明の特徴は、互いに着脱可能な止着部材と被止着部材とが、前記前胴周り域と前記後胴周り域とのうちの一方に取り付けられて該胴周り域を胴周り方向へ並んでいることにある。
【0010】
本発明は、以下の実施態様を有する。
(1)前記前後胴周り域のうちの少なくとも前記止着部材と前記被止着部材とが取り付けられた領域が、胴周り方向内方へ非収縮状態にある。
(2)前記止着部材が、前記胴周り域の胴周り両側部に取り付けられ、前記被止着部材が、前記胴周り両側部の間に位置する胴周り中央部に取り付けられて胴周り方向へ延びている。
(3)前記止着部材が、胴周り方向へ離間対向して前記胴周り両側部の間に位置する胴周り中央部に取り付けられ、前記被止着部材が、前記胴周り域の胴周り両側部に取り付けられて胴周り方向へ延びている。
(4)前記止着部材が、前記胴周り開口の側から前記脚周り開口の側に向かって前記胴周り域の胴周り寸法を二分する縦中心線へ次第に近づくように傾斜している。
(5)前記止着部材と前記被止着部材とが取り付けられた胴周り域の胴周り寸法が、それら部材が取り付けられていない胴周り域のそれよりも大きい。
(6)前記止着部材が、メカニカルファスナのうちのフック部材とループ部材とのいずれか一方であり、前記被止着部材が、前記フック部材と前記ループ部材とのいずれか他方である。
(7)前記止着部材が、外面に粘着剤を有するプラスチック製の止着テープであり、前記被止着部材が、前記粘着剤を介して前記止着テープを着脱可能なプラスチック製のターゲットテープである。
(8)前記着用物品が、肌当接側に位置する透液性表面シートと、肌非当接側に位置する不透液性裏面シートと、それら表裏面シートの間に位置する吸液性パネルとから形成されている。
【0011】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照し、本発明にかかるパンツ型の使い捨て着用物品の詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0012】
図1,2は、一例として示す着用物品1Aの斜視図と、前後胴周り域5,7の連結を解除した状態で示す図1の物品1Aの部分破断展開平面図とであり、図3は、図1のA−A線端面図である。図1,2では、胴周り方向を矢印X、縦方向を矢印Yで示し、脚周り方向を矢印Z(図1のみ)で示す。なお、表面シート2や裏面シート3の内面とは、パネル4に対向する面をいい、それらシート2,3の外面とは、パネル4に非対向の面をいう。
【0013】
物品1Aは、肌当接側に位置する実質的に非伸縮性の透液性表面シート2と、肌非当接側に位置する実質的に非伸縮性の不透液性裏面シート3と、表裏面シート2,3の間に介在してそれらシート2,3のうちの少なくとも一方の内面に固着された吸液性パネル4とから構成されている。物品1Aは、互いに対向する前胴周り域5および後胴周り域7と、それら胴周り域5,7の間に位置する股下域6とを有する。
【0014】
前後胴周り域5,7は、胴周り両側部8,10と、胴周り両側部8,10の間に位置する胴周り中央部9,11とを有する。胴周り両側部8,10は、胴周り中央部9,11の両側から胴周り方向外方へ延びている。前胴周り域5の端縁12は、胴周り両側部8から胴周り中央部9に向かうにつれて縦方向上方へ凸となるように弧を画いている。股下域6は、脚周り方向へ延びる脚周り両側部14と、脚周り両側部14の間に位置する脚周り中央部15とを有する。パネル4は、胴周り中央部9,11と脚周り中央部15とに位置し、股下域6から前後胴周り域5,7へ向かって延びている。
【0015】
物品1Aは、図2に示すように、股下域6の脚周り側部14が物品1Aの胴周り方向内方へ向かって弧を画き、その平面形状が実質的に砂時計型を呈する。物品1Aでは、前胴周り域5の胴周り寸法M1が後胴周り域7の胴周り寸法M2よりも大きい。
【0016】
物品1Aでは、前胴周り域5の胴周り両側部8の側縁16近傍と後胴周り域7の胴周り両側部10の側縁17近傍とが合掌状に重なり合い、それら胴周り両側部8,10の側縁16,17近傍が縦方向へ間欠的に並ぶ多数の熱融着線18を介して固着されている。物品1Aには、胴周り開口19とその下方に一対の脚周り開口20とが形成されている。この物品1Aでは、従来技術の使い捨て着用物品のように脚周り寸法によって必然的に決まる胴周り寸法と比較し、その胴周り寸法が大きく、物品1Aの脚周り寸法が着用者のそれに合致したとしても、胴周り寸法が着用者のそれよりも大きくなる。
【0017】
後胴周り域7の端縁13近傍には、胴周り方向へ延びる複数条の胴周り用弾性部材21が収縮可能に取り付けられている。後胴周り域7は、その端縁13近傍が胴周り用弾性部材21の収縮力によって胴周り方向内方へ収縮している。脚周り側部14には、脚周り方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材22が収縮可能に取り付けられている。脚周り側部14は、脚周り用弾性部材22の収縮力によって脚周り方向内方へ収縮している。
【0018】
前胴周り域5には、物品1Aの胴周り寸法を調節する互いに着脱可能なフック部材23(止着部材)とループ部材24(被止着部材)とが取り付けられている。前胴周り域5には、胴周り用弾性部材が取り付けられておらず、前胴周り域5が胴周り方向内方へ非収縮状態にある。
【0019】
フック部材23は、縦長帯状を呈し、胴周り開口19と脚周り開口20との間を縦方向へ延びている。フック部材23は、前胴周り域5の胴周り両側部8に取り付けられている。フック部材23は、胴周り開口19の側から脚周り開口20の側に向かって前胴周り域5の胴周り寸法M1を二分する縦中心線Lへ次第に近づくように傾斜している。
【0020】
ループ部材24は、胴周り方向へ長い矩形を呈し、フック部材23の間を胴周り方向へ延びている。ループ部材24は、前胴周り域5の胴周り中央部9の略全域に取り付けられている。ループ部材24は、フック部材23に対向する両側縁24aが胴周り開口19の側から脚周り開口20の側に向かって縦中心線Lへ次第に近づくように傾斜している。フック部材23とループ部材24とは、裏面シート3の外面にホットメルト型接着剤(図示せず)を介して固着されている。
【0021】
なお、この物品1Aでは、ループ部材24が前胴周り域5の胴周り両側部8に取り付けられ、フック部材23が前胴周り域5の胴周り中央部9に取り付けられていもよい。また、物品1Aでは、フック部材23とループ部材24とが前胴周り域5に取り付けられておらず、フック部材23とループ部材24とのいずれか一方が後胴周り域7の胴周り両側部10に取り付けられ、それら部材23,24の他方が後胴周り域7の胴周り中央部11に取り付けられていもよい。
【0022】
前後胴周り域5,7の端縁12,13では、パネル4の端縁4aから縦方向上方へ表面シート2の端部2aと裏面シート3の端部3aとが延び、それらシート2,3の端部2a,3a内面どうしが固着されている。胴周り用弾性部材21は、表面シート2の端部2aと裏面シート3の端部3aとの間に介在し、それらシート2,3の端部2a,3a内面に固着されている。
【0023】
前後胴周り域5,7の胴周り両側部8,10と股下域6の脚周り両側部14とでは、パネル4の側縁4bから胴周り方向外方へ表面シート2の側部2bと裏面シート3の側部3bとが延び、それらシート2,3の側部2b,3b内面どうしが固着されている。脚周り用弾性部材22は、表面シート2の側部2bと裏面シート3の側部3bとの間に介在し、それらシート2,3の側部2b,3b内面に固着されている。
【0024】
図4,5は、フック部材23をループ部材24に止着した着用状態で示す図1の物品1Aの斜視図と、図4のB−B線矢視断面図とである。介助者が着用者に物品1Aを着用させるには、胴周り開口19と脚周り開口20とに着用者の両脚をとおした後、物品1Aを着用者の胴部に引き上げる。次に、前胴周り域5の胴周り両側部8を胴周り中央部9の外側に重ね合わせ、着用者の胴部をわずかに締め付ける程度に物品1Aの胴周り寸法を調節した後、フック部材23をループ部材24に止着する。着用状態にある物品1Aでは、図5に示すように、周り両側部8と胴周り中央部9とがフック部材23とループ部材24との止着部位で断面Z字状に折り重なっている。
【0025】
物品1Aでは、ループ部材24に対するフック部材23の止着位置を変えることによって、着用者の胴部の胴周り寸法に合わせて物品1Aの胴周り寸法を調節することができ、胴周り用弾性部材の収縮力を利用することなく、物品1Aが着用者の胴部から不用意にずれ下がってしまうことを防ぐことができる。物品1Aでは、前後胴周り域に胴周り方向へ延びる複数条の胴周り用弾性部材を収縮可能に取り付けた従来技術の物品と異なり、着用者の胴部を必要以上に締め付けることを防ぐことができ、その着用中に違和感がなく、着用者の胴部に圧迫跡が付いてしまうこともない。
【0026】
物品1Aでは、前胴周り域5が胴周り方向内方へ収縮することはなく、物品1Aを着用者に着用させる場合、従来技術の物品のように胴周り開口を胴周り用弾性部材の収縮力に抗して広げる必要はないので、着用に手間を要することはなく、物品1Aを着用させる介助者に負担がかかることもない。
【0027】
物品1Aは、前胴周り域5の胴周り寸法M1が後胴周り域7のそれよりも大きく、前胴周り域5の胴周り寸法M1全長を利用して物品1Aの胴周り寸法を調節することができ、物品1Aの胴周り寸法を大幅に変えることができる。物品1Aは、その胴周り寸法が着用者の胴周り寸法よりも大きくなるので、物品1Aの着用時に、胴周り開口19に着用者の両脚を容易にとおすことができるとともに、物品1Aを着用者の胴部に容易に引き上げることができる。
【0028】
物品1Aでは、前胴周り域5の胴周り両側部8に取り付けられたフック部材23が胴周り開口19の側から脚周り開口20の側に向かって縦中心線Lへ次第に近づくように傾斜しているので、フック部材23を縦中心線Lに略平行させた状態でループ部材24に止着した場合、股下域6近傍に位置する前胴周り域5の胴周り寸法M1が前胴周り域5の端縁12近傍のそれよりも大きくなり、前胴周り域5の端縁12近傍によって着用者の胴部が強く締め付けられたとしても、股下域6近傍に位置する前胴周り域5によって着用者の下腹部が強く締め付けられることはなく、着用者の下腹部に圧迫感を与えることはない。
【0029】
図6,7は、他の一例として示す物品1Bの斜視図と、前後胴周り域5,7の連結を解除した状態で示す図6の物品1Bの部分破断展開平面図とであり、図8は、図6のC−C線端面図である。図6,7では、胴周り方向を矢印X、縦方向を矢印Yで示し、脚周り方向を矢印Z(図6のみ)で示す。
【0030】
物品1Bは、透液性表面シート2および不透液性裏面シート3と、表裏面シート2,3の間に介在する吸液性パネル4とから構成されている。表面シート2と裏面シート3とは、縦方向と胴周り方向とへ弾性的な伸縮性を有する。物品1Bは、互いに対向する前胴周り域5および後胴周り域7と、それら胴周り域5,7の間に位置する股下域6とを有する。物品1Bでは、前後胴周り域5,6の胴周り両側部8,10の側縁16,17近傍が縦方向へ間欠的に並ぶ多数の熱融着線18を介して固着されている。物品1Bには、胴周り開口19とその下方に一対の脚周り開口20とが形成されている。物品1Bでは、前胴周り域5の胴周り寸法M1と後胴周り域7の胴周り寸法M2とが略同一である。
【0031】
脚周り側部14には、脚周り方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材22が収縮可能に取り付けられている。脚周り側部14は、脚周り用弾性部材22の収縮力によって脚周り方向内方へ収縮している。前胴周り域5には、物品1Bの胴周り寸法を調節する止着テープ25(止着部材)と止着テープ25を着脱可能なターゲットテープ28(被止着部材)とが取り付けられている。前後胴周り域5,7には、胴周り用弾性部材が取り付けられておらず、前後胴周り域5,7が胴周り方向内方へ非収縮状態にある。
【0032】
止着テープ25は、可撓性を有するプラスチックフィルムから形成され、その外面に粘着剤26が塗布されている。止着テープ25は、縦長帯状を呈し、胴周り開口19と脚周り開口20との間を縦方向へ延びている。止着テープ25は、胴周り方向へ互いに離間対向して前胴周り域5の胴周り両側部8の間に位置する胴周り中央部9に取り付けられている。止着テープ25は、胴周り開口19の側から脚周り開口20の側に向かって縦中心線Lへ次第に近づくように傾斜している。粘着剤26は、剥離紙27に被覆、保護されている。
【0033】
ターゲットテープ28は、可撓性を有するプラスチックフィルムから形成されている。ターゲットテープ28は、矩形を呈し、前胴周り域5の胴周り両側部8に取り付けられて胴周り方向へ延びている。ターゲットテープ28は、胴周り開口19の側から脚周り開口20の側に向かって縦中心線Lへ次第に近づくように傾斜している。止着テープ25とターゲットテープ28とは、裏面シート3の外面に接着剤(図示せず)を介して固着されている。
【0034】
なお、この物品1Bでは、止着テープ25とターゲットテープ28とが前胴周り域5に取り付けられておらず、止着テープ25が後胴周り域7の胴周り両側部10の間に位置する胴周り中央部11に取り付けられ、ターゲットテープ28が後胴周り域7の胴周り両側部10に取り付けられていてもよい。
【0035】
図9,10は、止着テープ25をターゲットテープ28に止着した着用状態で示す図6の物品1Bの斜視図と、図9のD−D線矢視断面図とである。介助者が着用者に物品1Bを着用させるには、胴周り開口19と脚周り開口20とに着用者の両脚をとおした後、物品1Bを着用者の胴部に引き上げる。次に、剥離紙27を止着テープ25から剥がして粘着剤26を露出させ、前胴周り域5の胴周り中央部9を胴周り両側部8の外側に重ね合わせて物品1Bの胴周り寸法を調節した後、粘着剤26を介して止着テープ25をターゲットテープ28に止着する。着用状態にある物品1Bでは、図10に示すように、周り両側部8と胴周り中央部9とが止着テープ25とターゲットテープ28との止着部位で断面Z字状に折り重なっている。
【0036】
物品1Bでは、ターゲットテープ28に対する止着テープ25の止着位置を変えることによって、着用者の胴部の胴周り寸法に合わせて物品1Bの胴周り寸法を調節することができ、胴周り用弾性部材の収縮力を利用することなく、物品1Bが着用者の胴部から不用意にずれ下がってしまうことを防ぐことができる。物品1Bでは、着用者の胴部を必要以上に締め付けることを防ぐことができるので、その着用中に違和感がなく、着用者の胴部に圧迫跡が付いてしまうこともない。
【0037】
物品1Bでは、前後胴周り域5,7が胴周り方向内方へ収縮することはなく、物品1Bを着用者に着用させる場合、従来技術の物品のように胴周り開口を胴周り用弾性部材の収縮力に抗して広げる必要はないので、着用に手間を要することはなく、物品1Bを着用させる介助者に負担がかかることもない。
【0038】
物品1Bでは、前胴周り域5の胴周り中央部9に取り付けられた止着テープ25が胴周り開口19の側から脚周り開口20の側に向かって縦中心線Lへ次第に近づくように傾斜しているので、止着テープ25を縦中心線Lに略平行させた状態でターゲットテープ28に止着した場合、股下域6近傍に位置する前胴周り域5の胴周り寸法M1が前胴周り域5の端縁12近傍のそれよりも大きくなり、股下域6近傍に位置する前胴周り域5によって着用者の下腹部が強く締め付けられることはなく、着用者の下腹部に圧迫感を与えることはない。
【0039】
図1の物品1Aの表面シート2には、親水性繊維不織布、多数の開孔を有する疎水性繊維不織布、微細な多数の開孔を有する透液性プラスチックフィルムのいずれかを使用することができる。図1の物品1Aの裏面シート3には、疎水性繊維不織布、通気不透液性プラスチックフィルム、疎水性繊維不織布を重ね合わせた複合不織布、疎水性繊維不織布と通気不透液性プラスチックフィルムとを重ね合わせた複合シートのいずれかを使用することができる。裏面シート3には、高い耐水性を有するメルトブローン法による繊維不織布を、高い強度と良好な柔軟性とを有するスパンボンド法による繊維不織布で挟んだ複合不織布を使用することもできる。
【0040】
不織布としては、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンポンド、ケミカルボンド、エアースルー、の各製法により製造されたものを使用することができる。不織布の構成繊維としては、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、の各繊維、ポリエチレン/ポリプロピレンやポリエチレン/ポリエステルからなる芯鞘型複合繊維または並列型複合繊維を使用することができる。
【0041】
図6の物品1Bの表面シート2には、伸縮性かつ親水性繊維不織布を使用することができる。図6の物品1Bの裏面シート3には、伸縮性かつ疎水性繊維不織布、伸縮性を有する不透液性プラスチックフィルム、2枚の伸縮性かつ疎水性繊維不織布を重ね合わせた複合不織布、2枚の伸縮性かつ不透液性プラスチックフィルムを重ね合わせた複合フィルム、伸縮性かつ疎水性の繊維不織布と伸縮性かつ不透液性のプラスチックフィルムとを重ね合わせた複合シートのいずれを使用することができる。伸縮性不織布には、メルトブローンやスパンボンドの各製法により製造されたものを使用することができる。伸縮性不織布の構成繊維には、熱可塑性エラストマー樹脂を溶融、紡糸した伸縮性繊維を使用することができる。
【0042】
また、図6の物品1Bの裏面シート3には、熱可塑性エラストマー樹脂繊維からなる伸縮性かつ疎水性繊維不織布の少なくとも片面に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、のいずれかの熱可塑性合成樹脂を溶融、紡糸した捲縮繊維からなる疎水性繊維不織布を重ね合わせた複合不織布を使用することもできる。
【0043】
吸液性パネル4は、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子との混合物、または、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維との混合物であり、所要の厚みに圧縮されている。パネル4は、それの型崩れやポリマー粒子の脱落を防止するため、全体がティッシュペーパーや親水性繊維不織布等の透液性シートに被覆されていることが好ましい。ポリマー粒子としては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のものを使用することができる。
【0044】
表裏面シート2,3どうしの固着や表裏面シート2,3に対するパネル4の固着、表裏シート2,3に対する弾性部材21,22の固着には、ホットメルト型接着剤、または、ヒートシールやソニックシール等の熱による溶着手段を利用することができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明にかかる使い捨て着用物品によれば、物品の胴周り寸法を調節する互いに着脱可能な止着部材と被止着部材とが前後胴周り域のうちのいずれか一方に取り付けられており、被止着部材に対する止着部材の止着位置を変えることによって、着用者の胴部の胴周り寸法に合わせて物品の胴周り寸法を調節することができ、着用者の胴部を必要以上に締め付けることを防ぎつつ、物品が着用者の胴部から不用意にずれ下がってしまうことを防ぐことができる。この物品では、着用者の胴部を必要以上に締め付けることはないので、物品の着用中に違和感がなく、着用者の胴部に圧迫跡が付いてしまうことを防ぐことができる。
【0046】
この物品では、前後胴周り域のうちの少なくとも止着部材と被止着部材とが取り付けられた胴周り域が胴周り方向内方へ非収縮状態にあり、物品を着用者に着用させる場合、従来技術の物品のように胴周り開口を胴周り用弾性部材の収縮力に抗して広げる必要はないので、着用に手間を要することはなく、物品を着用させる介助者に負担がかかることもない。
止着部材と被止着部材とが取り付けられた胴周り域の胴周り寸法がそれら部材が取り付けられていない胴周り域のそれよりも大きい物品では、それら部材が取り付けられた胴周り域の胴周り寸法全長を利用して物品の胴周り寸法を調節することができ、物品の胴周り寸法を大幅に変えることができる。この物品は、その胴周り寸法が着用者の胴周り寸法よりも大きくなるので、物品の着用時に、胴周り開口に着用者の両脚を容易にとおすことができるとともに、物品を着用者の胴部に容易に引き上げることができる。
【0047】
止着部材が胴周り開口の側から脚周り開口の側に向かって縦中心線へ次第に近づくように傾斜している物品では、止着部材を縦中心線と略平行に被止着部材に止着した場合、股下域近傍に位置する胴周り域の胴周り寸法が胴周り域の端縁近傍のそれよりも大きくなり、股下域近傍に位置する胴周り域によって着用者の下腹部が強く締め付けられることはなく、着用者の下腹部に圧迫感を与えることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】
一例として示す着用物品の斜視図。
【図2】
前後胴周り域の連結を解除した状態で示す図1の物品の部分破断展開平面図。
【図3】
図1のA−A線端面図。
【図4】
フック部材をループ部材に止着した着用状態で示す図1の物品の斜視図。
【図5】
図4のB−B線矢視断面図。
【図6】
他の一例として示す物品の斜視図。
【図7】
前後胴周り域の連結を解除した状態で示す図6の物品の展開平面図。
【図8】
図6のC−C線端面図。
【図9】
止着テープをターゲットテープに止着した着用状態で示す図6の物品の斜視図。
【図10】
図9のD−D線矢視断面図。
【符号の説明】
1A パンツ型の使い捨て着用物品
1B パンツ型の使い捨て着用物品
2 透液性表面シート
3 不透液性裏面シート
4 吸液性コア
5 前胴周り域
6 股下域
7 後胴周り域
8 胴周り両側部
9 胴周り中央部
10 胴周り両側部
11 胴周り中央部
16 側縁
17 側縁
19 胴周り開口
20 脚周り開口
23 フック部材(止着部材)
24 ループ部材(被止着部材)
25 止着テープ(止着部材)
26 粘着剤
28 ターゲットテープ(被止着部材)
L 縦中心線
M1 胴周り寸法
M2 胴周り寸法
【発明の名称】 パンツ型の使い捨て着用物品
【特許請求の範囲】
【請求項1】 互いに対向する前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域と、胴周り開口と、一対の脚周り開口とを備えるパンツ型の使い捨て着用物品において、
前記物品の胴周り寸法を調節する互いに着脱可能な止着部材と被止着部材とが、前記前胴周り域と前記後胴周り域とのうちの一方に取り付けられて該胴周り域を胴周り方向へ並んでいることを特徴とする前記着用物品。
【請求項2】 前記前後胴周り域のうちの少なくとも前記止着部材と前記被止着部材とが取り付けられた領域が、胴周り方向内方へ非収縮状態にある請求項1記載の着用物品。
【請求項3】 前記止着部材が、前記胴周り域の胴周り両側部に取り付けられ、前記被止着部材が、前記胴周り両側部の間に位置する胴周り中央部に取り付けられて胴周り方向へ延びている請求項1または請求項2に記載の着用物品。
【請求項4】 前記止着部材が、胴周り方向へ離間対向して前記胴周り両側部の間に位置する胴周り中央部に取り付けられ、前記被止着部材が、前記胴周り域の胴周り両側部に取り付けられて胴周り方向へ延びている請求項1または請求項2に記載の着用物品。
【請求項5】 前記止着部材が、前記胴周り開口の側から前記脚周り開口の側に向かって前記胴周り域の胴周り寸法を二分する縦中心線へ次第に近づくように傾斜している請求項3または請求項4に記載の着用物品。
【請求項6】 前記止着部材と前記被止着部材とが取り付けられた胴周り域の胴周り寸法が、それら部材が取り付けられていない胴周り域のそれよりも大きい請求項1ないし請求項5いずれかに記載の着用物品。
【請求項7】 前記止着部材が、メカニカルファスナのうちのフック部材とループ部材とのいずれか一方であり、前記被止着部材が、前記フック部材と前記ループ部材とのいずれか他方である請求項1ないし請求項6いずれかに記載の着用物品。
【請求項8】 前記止着部材が、外面に粘着剤を有するプラスチック製の止着テープであり、前記被止着部材が、前記粘着剤を介して前記止着テープを着脱可能なプラスチック製のターゲットテープである請求項1ないし請求項6いずれかに記載の着用物品。
【請求項9】 前記着用物品が、肌当接側に位置する透液性表面シートと、肌非当接側に位置する不透液性裏面シートと、それら表裏面シートの間に位置する吸液性パネルとから形成されている請求項1ないし請求項8いずれかに記載の着用物品。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排泄物を吸収、保持するパンツ型の使い捨て着用物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
実質的に非伸縮性の透液性表面シートと実質的に非伸縮性の不透液性裏面シートとの間に吸液性パネルが介在し、互いに対向する前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、前胴周り域の胴周り両側部の側縁近傍と後胴周り域の胴周り両側部の側縁近傍とが連結され、胴周り開口とその下方に一対の脚周り開口とを有するパンツ型の使い捨て着用物品は公知である。
【0003】
パンツ型の使い捨て着用物品は、大人用や子供用のようなサイズの違いはあるものの、大人用や子供用にしてもその胴周り寸法があらかじめ決められた既製品が量産され、それらが市場に流通しており、異なる胴周り寸法毎に細分化された多様なサイズの物品が用意されているわけではない。したがって、使い捨て着用物品では、胴周り寸法の大きなそれを着用したとしても、物品がその着用中に着用者の胴部からずれ下がってしまうことがないように、着用者の胴部を締め付ける手段が設けられている。
【0004】
そのような手段を設けたパンツ型の使い捨て着用物品としては、特開平9−38134号公報や特開平9−206330号公報に開示されている。それら公報に開示の物品では、胴周り方向へ延びる複数条の胴周り用弾性部材が前後胴周り域に収縮可能に取り付けられ、脚周り方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材が股下域の脚周り両側部に収縮可能に取り付けられている。胴周り用弾性部材は、胴周り開口と脚周り開口との間を縦方向へ所与寸法離間して配置されている。それら物品は、胴周り用弾性部材の収縮力を利用して着用者の胴部を締め付け、その着用中に物品が着用者の胴部から不用意にずれ下がってしまうことを防いでいる。
【0005】
なお、既製の使い捨て着用物品では、その胴周り寸法とその脚周り寸法とのうちの一方が決まると他方が必然的に決まる。これは、着用者の胴周り寸法と脚周り寸法とが相関関係にあるからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報に開示の着用物品では、胴周り用弾性部材の収縮力が強いと、胴周り用弾性部材が着用者の胴部を必要以上に締め付けてしまうので、着用中に違和感があったり、着用者の肌に圧迫跡が付いたりする。また、介助者が着用者に物品を着用させる場合、胴周り用弾性部材の収縮によって縮んだ胴周り開口を胴周り用弾性部材の収縮力に抗して広げながら、胴周り開口と脚周り開口とに着用者の両脚をとおすとともに、物品を着用者の胴部まで引き上げなければならないので、着用に手間を要するのみならず、物品を着用させる介助者に大きな負担がかかっていた。
【0007】
本発明の課題は、着用者に容易に着用させることができ、着用者の胴部を必要以上に締め付けることがなく、着用中のずれ下がりを防ぐことができるパンツ型の使い捨て着用物品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の前提は、互いに対向する前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域と、胴周り開口と、一対の脚周り開口とを備えるパンツ型の使い捨て着用物品である。
【0009】
前記前提における本発明の特徴は、互いに着脱可能な止着部材と被止着部材とが、前記前胴周り域と前記後胴周り域とのうちの一方に取り付けられて該胴周り域を胴周り方向へ並んでいることにある。
【0010】
本発明は、以下の実施態様を有する。
(1)前記前後胴周り域のうちの少なくとも前記止着部材と前記被止着部材とが取り付けられた領域が、胴周り方向内方へ非収縮状態にある。
(2)前記止着部材が、前記胴周り域の胴周り両側部に取り付けられ、前記被止着部材が、前記胴周り両側部の間に位置する胴周り中央部に取り付けられて胴周り方向へ延びている。
(3)前記止着部材が、胴周り方向へ離間対向して前記胴周り両側部の間に位置する胴周り中央部に取り付けられ、前記被止着部材が、前記胴周り域の胴周り両側部に取り付けられて胴周り方向へ延びている。
(4)前記止着部材が、前記胴周り開口の側から前記脚周り開口の側に向かって前記胴周り域の胴周り寸法を二分する縦中心線へ次第に近づくように傾斜している。
(5)前記止着部材と前記被止着部材とが取り付けられた胴周り域の胴周り寸法が、それら部材が取り付けられていない胴周り域のそれよりも大きい。
(6)前記止着部材が、メカニカルファスナのうちのフック部材とループ部材とのいずれか一方であり、前記被止着部材が、前記フック部材と前記ループ部材とのいずれか他方である。
(7)前記止着部材が、外面に粘着剤を有するプラスチック製の止着テープであり、前記被止着部材が、前記粘着剤を介して前記止着テープを着脱可能なプラスチック製のターゲットテープである。
(8)前記着用物品が、肌当接側に位置する透液性表面シートと、肌非当接側に位置する不透液性裏面シートと、それら表裏面シートの間に位置する吸液性パネルとから形成されている。
【0011】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照し、本発明にかかるパンツ型の使い捨て着用物品の詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0012】
図1,2は、一例として示す着用物品1Aの斜視図と、前後胴周り域5,7の連結を解除した状態で示す図1の物品1Aの部分破断展開平面図とであり、図3は、図1のA−A線端面図である。図1,2では、胴周り方向を矢印X、縦方向を矢印Yで示し、脚周り方向を矢印Z(図1のみ)で示す。なお、表面シート2や裏面シート3の内面とは、パネル4に対向する面をいい、それらシート2,3の外面とは、パネル4に非対向の面をいう。
【0013】
物品1Aは、肌当接側に位置する実質的に非伸縮性の透液性表面シート2と、肌非当接側に位置する実質的に非伸縮性の不透液性裏面シート3と、表裏面シート2,3の間に介在してそれらシート2,3のうちの少なくとも一方の内面に固着された吸液性パネル4とから構成されている。物品1Aは、互いに対向する前胴周り域5および後胴周り域7と、それら胴周り域5,7の間に位置する股下域6とを有する。
【0014】
前後胴周り域5,7は、胴周り両側部8,10と、胴周り両側部8,10の間に位置する胴周り中央部9,11とを有する。胴周り両側部8,10は、胴周り中央部9,11の両側から胴周り方向外方へ延びている。前胴周り域5の端縁12は、胴周り両側部8から胴周り中央部9に向かうにつれて縦方向上方へ凸となるように弧を画いている。股下域6は、脚周り方向へ延びる脚周り両側部14と、脚周り両側部14の間に位置する脚周り中央部15とを有する。パネル4は、胴周り中央部9,11と脚周り中央部15とに位置し、股下域6から前後胴周り域5,7へ向かって延びている。
【0015】
物品1Aは、図2に示すように、股下域6の脚周り側部14が物品1Aの胴周り方向内方へ向かって弧を画き、その平面形状が実質的に砂時計型を呈する。物品1Aでは、前胴周り域5の胴周り寸法M1が後胴周り域7の胴周り寸法M2よりも大きい。
【0016】
物品1Aでは、前胴周り域5の胴周り両側部8の側縁16近傍と後胴周り域7の胴周り両側部10の側縁17近傍とが合掌状に重なり合い、それら胴周り両側部8,10の側縁16,17近傍が縦方向へ間欠的に並ぶ多数の熱融着線18を介して固着されている。物品1Aには、胴周り開口19とその下方に一対の脚周り開口20とが形成されている。この物品1Aでは、従来技術の使い捨て着用物品のように脚周り寸法によって必然的に決まる胴周り寸法と比較し、その胴周り寸法が大きく、物品1Aの脚周り寸法が着用者のそれに合致したとしても、胴周り寸法が着用者のそれよりも大きくなる。
【0017】
後胴周り域7の端縁13近傍には、胴周り方向へ延びる複数条の胴周り用弾性部材21が収縮可能に取り付けられている。後胴周り域7は、その端縁13近傍が胴周り用弾性部材21の収縮力によって胴周り方向内方へ収縮している。脚周り側部14には、脚周り方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材22が収縮可能に取り付けられている。脚周り側部14は、脚周り用弾性部材22の収縮力によって脚周り方向内方へ収縮している。
【0018】
前胴周り域5には、物品1Aの胴周り寸法を調節する互いに着脱可能なフック部材23(止着部材)とループ部材24(被止着部材)とが取り付けられている。前胴周り域5には、胴周り用弾性部材が取り付けられておらず、前胴周り域5が胴周り方向内方へ非収縮状態にある。
【0019】
フック部材23は、縦長帯状を呈し、胴周り開口19と脚周り開口20との間を縦方向へ延びている。フック部材23は、前胴周り域5の胴周り両側部8に取り付けられている。フック部材23は、胴周り開口19の側から脚周り開口20の側に向かって前胴周り域5の胴周り寸法M1を二分する縦中心線Lへ次第に近づくように傾斜している。
【0020】
ループ部材24は、胴周り方向へ長い矩形を呈し、フック部材23の間を胴周り方向へ延びている。ループ部材24は、前胴周り域5の胴周り中央部9の略全域に取り付けられている。ループ部材24は、フック部材23に対向する両側縁24aが胴周り開口19の側から脚周り開口20の側に向かって縦中心線Lへ次第に近づくように傾斜している。フック部材23とループ部材24とは、裏面シート3の外面にホットメルト型接着剤(図示せず)を介して固着されている。
【0021】
なお、この物品1Aでは、ループ部材24が前胴周り域5の胴周り両側部8に取り付けられ、フック部材23が前胴周り域5の胴周り中央部9に取り付けられていもよい。また、物品1Aでは、フック部材23とループ部材24とが前胴周り域5に取り付けられておらず、フック部材23とループ部材24とのいずれか一方が後胴周り域7の胴周り両側部10に取り付けられ、それら部材23,24の他方が後胴周り域7の胴周り中央部11に取り付けられていもよい。
【0022】
前後胴周り域5,7の端縁12,13では、パネル4の端縁4aから縦方向上方へ表面シート2の端部2aと裏面シート3の端部3aとが延び、それらシート2,3の端部2a,3a内面どうしが固着されている。胴周り用弾性部材21は、表面シート2の端部2aと裏面シート3の端部3aとの間に介在し、それらシート2,3の端部2a,3a内面に固着されている。
【0023】
前後胴周り域5,7の胴周り両側部8,10と股下域6の脚周り両側部14とでは、パネル4の側縁4bから胴周り方向外方へ表面シート2の側部2bと裏面シート3の側部3bとが延び、それらシート2,3の側部2b,3b内面どうしが固着されている。脚周り用弾性部材22は、表面シート2の側部2bと裏面シート3の側部3bとの間に介在し、それらシート2,3の側部2b,3b内面に固着されている。
【0024】
図4,5は、フック部材23をループ部材24に止着した着用状態で示す図1の物品1Aの斜視図と、図4のB−B線矢視断面図とである。介助者が着用者に物品1Aを着用させるには、胴周り開口19と脚周り開口20とに着用者の両脚をとおした後、物品1Aを着用者の胴部に引き上げる。次に、前胴周り域5の胴周り両側部8を胴周り中央部9の外側に重ね合わせ、着用者の胴部をわずかに締め付ける程度に物品1Aの胴周り寸法を調節した後、フック部材23をループ部材24に止着する。着用状態にある物品1Aでは、図5に示すように、周り両側部8と胴周り中央部9とがフック部材23とループ部材24との止着部位で断面Z字状に折り重なっている。
【0025】
物品1Aでは、ループ部材24に対するフック部材23の止着位置を変えることによって、着用者の胴部の胴周り寸法に合わせて物品1Aの胴周り寸法を調節することができ、胴周り用弾性部材の収縮力を利用することなく、物品1Aが着用者の胴部から不用意にずれ下がってしまうことを防ぐことができる。物品1Aでは、前後胴周り域に胴周り方向へ延びる複数条の胴周り用弾性部材を収縮可能に取り付けた従来技術の物品と異なり、着用者の胴部を必要以上に締め付けることを防ぐことができ、その着用中に違和感がなく、着用者の胴部に圧迫跡が付いてしまうこともない。
【0026】
物品1Aでは、前胴周り域5が胴周り方向内方へ収縮することはなく、物品1Aを着用者に着用させる場合、従来技術の物品のように胴周り開口を胴周り用弾性部材の収縮力に抗して広げる必要はないので、着用に手間を要することはなく、物品1Aを着用させる介助者に負担がかかることもない。
【0027】
物品1Aは、前胴周り域5の胴周り寸法M1が後胴周り域7のそれよりも大きく、前胴周り域5の胴周り寸法M1全長を利用して物品1Aの胴周り寸法を調節することができ、物品1Aの胴周り寸法を大幅に変えることができる。物品1Aは、その胴周り寸法が着用者の胴周り寸法よりも大きくなるので、物品1Aの着用時に、胴周り開口19に着用者の両脚を容易にとおすことができるとともに、物品1Aを着用者の胴部に容易に引き上げることができる。
【0028】
物品1Aでは、前胴周り域5の胴周り両側部8に取り付けられたフック部材23が胴周り開口19の側から脚周り開口20の側に向かって縦中心線Lへ次第に近づくように傾斜しているので、フック部材23を縦中心線Lに略平行させた状態でループ部材24に止着した場合、股下域6近傍に位置する前胴周り域5の胴周り寸法M1が前胴周り域5の端縁12近傍のそれよりも大きくなり、前胴周り域5の端縁12近傍によって着用者の胴部が強く締め付けられたとしても、股下域6近傍に位置する前胴周り域5によって着用者の下腹部が強く締め付けられることはなく、着用者の下腹部に圧迫感を与えることはない。
【0029】
図6,7は、他の一例として示す物品1Bの斜視図と、前後胴周り域5,7の連結を解除した状態で示す図6の物品1Bの部分破断展開平面図とであり、図8は、図6のC−C線端面図である。図6,7では、胴周り方向を矢印X、縦方向を矢印Yで示し、脚周り方向を矢印Z(図6のみ)で示す。
【0030】
物品1Bは、透液性表面シート2および不透液性裏面シート3と、表裏面シート2,3の間に介在する吸液性パネル4とから構成されている。表面シート2と裏面シート3とは、縦方向と胴周り方向とへ弾性的な伸縮性を有する。物品1Bは、互いに対向する前胴周り域5および後胴周り域7と、それら胴周り域5,7の間に位置する股下域6とを有する。物品1Bでは、前後胴周り域5,6の胴周り両側部8,10の側縁16,17近傍が縦方向へ間欠的に並ぶ多数の熱融着線18を介して固着されている。物品1Bには、胴周り開口19とその下方に一対の脚周り開口20とが形成されている。物品1Bでは、前胴周り域5の胴周り寸法M1と後胴周り域7の胴周り寸法M2とが略同一である。
【0031】
脚周り側部14には、脚周り方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材22が収縮可能に取り付けられている。脚周り側部14は、脚周り用弾性部材22の収縮力によって脚周り方向内方へ収縮している。前胴周り域5には、物品1Bの胴周り寸法を調節する止着テープ25(止着部材)と止着テープ25を着脱可能なターゲットテープ28(被止着部材)とが取り付けられている。前後胴周り域5,7には、胴周り用弾性部材が取り付けられておらず、前後胴周り域5,7が胴周り方向内方へ非収縮状態にある。
【0032】
止着テープ25は、可撓性を有するプラスチックフィルムから形成され、その外面に粘着剤26が塗布されている。止着テープ25は、縦長帯状を呈し、胴周り開口19と脚周り開口20との間を縦方向へ延びている。止着テープ25は、胴周り方向へ互いに離間対向して前胴周り域5の胴周り両側部8の間に位置する胴周り中央部9に取り付けられている。止着テープ25は、胴周り開口19の側から脚周り開口20の側に向かって縦中心線Lへ次第に近づくように傾斜している。粘着剤26は、剥離紙27に被覆、保護されている。
【0033】
ターゲットテープ28は、可撓性を有するプラスチックフィルムから形成されている。ターゲットテープ28は、矩形を呈し、前胴周り域5の胴周り両側部8に取り付けられて胴周り方向へ延びている。ターゲットテープ28は、胴周り開口19の側から脚周り開口20の側に向かって縦中心線Lへ次第に近づくように傾斜している。止着テープ25とターゲットテープ28とは、裏面シート3の外面に接着剤(図示せず)を介して固着されている。
【0034】
なお、この物品1Bでは、止着テープ25とターゲットテープ28とが前胴周り域5に取り付けられておらず、止着テープ25が後胴周り域7の胴周り両側部10の間に位置する胴周り中央部11に取り付けられ、ターゲットテープ28が後胴周り域7の胴周り両側部10に取り付けられていてもよい。
【0035】
図9,10は、止着テープ25をターゲットテープ28に止着した着用状態で示す図6の物品1Bの斜視図と、図9のD−D線矢視断面図とである。介助者が着用者に物品1Bを着用させるには、胴周り開口19と脚周り開口20とに着用者の両脚をとおした後、物品1Bを着用者の胴部に引き上げる。次に、剥離紙27を止着テープ25から剥がして粘着剤26を露出させ、前胴周り域5の胴周り中央部9を胴周り両側部8の外側に重ね合わせて物品1Bの胴周り寸法を調節した後、粘着剤26を介して止着テープ25をターゲットテープ28に止着する。着用状態にある物品1Bでは、図10に示すように、周り両側部8と胴周り中央部9とが止着テープ25とターゲットテープ28との止着部位で断面Z字状に折り重なっている。
【0036】
物品1Bでは、ターゲットテープ28に対する止着テープ25の止着位置を変えることによって、着用者の胴部の胴周り寸法に合わせて物品1Bの胴周り寸法を調節することができ、胴周り用弾性部材の収縮力を利用することなく、物品1Bが着用者の胴部から不用意にずれ下がってしまうことを防ぐことができる。物品1Bでは、着用者の胴部を必要以上に締め付けることを防ぐことができるので、その着用中に違和感がなく、着用者の胴部に圧迫跡が付いてしまうこともない。
【0037】
物品1Bでは、前後胴周り域5,7が胴周り方向内方へ収縮することはなく、物品1Bを着用者に着用させる場合、従来技術の物品のように胴周り開口を胴周り用弾性部材の収縮力に抗して広げる必要はないので、着用に手間を要することはなく、物品1Bを着用させる介助者に負担がかかることもない。
【0038】
物品1Bでは、前胴周り域5の胴周り中央部9に取り付けられた止着テープ25が胴周り開口19の側から脚周り開口20の側に向かって縦中心線Lへ次第に近づくように傾斜しているので、止着テープ25を縦中心線Lに略平行させた状態でターゲットテープ28に止着した場合、股下域6近傍に位置する前胴周り域5の胴周り寸法M1が前胴周り域5の端縁12近傍のそれよりも大きくなり、股下域6近傍に位置する前胴周り域5によって着用者の下腹部が強く締め付けられることはなく、着用者の下腹部に圧迫感を与えることはない。
【0039】
図1の物品1Aの表面シート2には、親水性繊維不織布、多数の開孔を有する疎水性繊維不織布、微細な多数の開孔を有する透液性プラスチックフィルムのいずれかを使用することができる。図1の物品1Aの裏面シート3には、疎水性繊維不織布、通気不透液性プラスチックフィルム、疎水性繊維不織布を重ね合わせた複合不織布、疎水性繊維不織布と通気不透液性プラスチックフィルムとを重ね合わせた複合シートのいずれかを使用することができる。裏面シート3には、高い耐水性を有するメルトブローン法による繊維不織布を、高い強度と良好な柔軟性とを有するスパンボンド法による繊維不織布で挟んだ複合不織布を使用することもできる。
【0040】
不織布としては、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンポンド、ケミカルボンド、エアースルー、の各製法により製造されたものを使用することができる。不織布の構成繊維としては、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、の各繊維、ポリエチレン/ポリプロピレンやポリエチレン/ポリエステルからなる芯鞘型複合繊維または並列型複合繊維を使用することができる。
【0041】
図6の物品1Bの表面シート2には、伸縮性かつ親水性繊維不織布を使用することができる。図6の物品1Bの裏面シート3には、伸縮性かつ疎水性繊維不織布、伸縮性を有する不透液性プラスチックフィルム、2枚の伸縮性かつ疎水性繊維不織布を重ね合わせた複合不織布、2枚の伸縮性かつ不透液性プラスチックフィルムを重ね合わせた複合フィルム、伸縮性かつ疎水性の繊維不織布と伸縮性かつ不透液性のプラスチックフィルムとを重ね合わせた複合シートのいずれを使用することができる。伸縮性不織布には、メルトブローンやスパンボンドの各製法により製造されたものを使用することができる。伸縮性不織布の構成繊維には、熱可塑性エラストマー樹脂を溶融、紡糸した伸縮性繊維を使用することができる。
【0042】
また、図6の物品1Bの裏面シート3には、熱可塑性エラストマー樹脂繊維からなる伸縮性かつ疎水性繊維不織布の少なくとも片面に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、のいずれかの熱可塑性合成樹脂を溶融、紡糸した捲縮繊維からなる疎水性繊維不織布を重ね合わせた複合不織布を使用することもできる。
【0043】
吸液性パネル4は、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子との混合物、または、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維との混合物であり、所要の厚みに圧縮されている。パネル4は、それの型崩れやポリマー粒子の脱落を防止するため、全体がティッシュペーパーや親水性繊維不織布等の透液性シートに被覆されていることが好ましい。ポリマー粒子としては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のものを使用することができる。
【0044】
表裏面シート2,3どうしの固着や表裏面シート2,3に対するパネル4の固着、表裏シート2,3に対する弾性部材21,22の固着には、ホットメルト型接着剤、または、ヒートシールやソニックシール等の熱による溶着手段を利用することができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明にかかる使い捨て着用物品によれば、物品の胴周り寸法を調節する互いに着脱可能な止着部材と被止着部材とが前後胴周り域のうちのいずれか一方に取り付けられており、被止着部材に対する止着部材の止着位置を変えることによって、着用者の胴部の胴周り寸法に合わせて物品の胴周り寸法を調節することができ、着用者の胴部を必要以上に締め付けることを防ぎつつ、物品が着用者の胴部から不用意にずれ下がってしまうことを防ぐことができる。この物品では、着用者の胴部を必要以上に締め付けることはないので、物品の着用中に違和感がなく、着用者の胴部に圧迫跡が付いてしまうことを防ぐことができる。
【0046】
この物品では、前後胴周り域のうちの少なくとも止着部材と被止着部材とが取り付けられた胴周り域が胴周り方向内方へ非収縮状態にあり、物品を着用者に着用させる場合、従来技術の物品のように胴周り開口を胴周り用弾性部材の収縮力に抗して広げる必要はないので、着用に手間を要することはなく、物品を着用させる介助者に負担がかかることもない。
止着部材と被止着部材とが取り付けられた胴周り域の胴周り寸法がそれら部材が取り付けられていない胴周り域のそれよりも大きい物品では、それら部材が取り付けられた胴周り域の胴周り寸法全長を利用して物品の胴周り寸法を調節することができ、物品の胴周り寸法を大幅に変えることができる。この物品は、その胴周り寸法が着用者の胴周り寸法よりも大きくなるので、物品の着用時に、胴周り開口に着用者の両脚を容易にとおすことができるとともに、物品を着用者の胴部に容易に引き上げることができる。
【0047】
止着部材が胴周り開口の側から脚周り開口の側に向かって縦中心線へ次第に近づくように傾斜している物品では、止着部材を縦中心線と略平行に被止着部材に止着した場合、股下域近傍に位置する胴周り域の胴周り寸法が胴周り域の端縁近傍のそれよりも大きくなり、股下域近傍に位置する胴周り域によって着用者の下腹部が強く締め付けられることはなく、着用者の下腹部に圧迫感を与えることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】
一例として示す着用物品の斜視図。
【図2】
前後胴周り域の連結を解除した状態で示す図1の物品の部分破断展開平面図。
【図3】
図1のA−A線端面図。
【図4】
フック部材をループ部材に止着した着用状態で示す図1の物品の斜視図。
【図5】
図4のB−B線矢視断面図。
【図6】
他の一例として示す物品の斜視図。
【図7】
前後胴周り域の連結を解除した状態で示す図6の物品の展開平面図。
【図8】
図6のC−C線端面図。
【図9】
止着テープをターゲットテープに止着した着用状態で示す図6の物品の斜視図。
【図10】
図9のD−D線矢視断面図。
【符号の説明】
1A パンツ型の使い捨て着用物品
1B パンツ型の使い捨て着用物品
2 透液性表面シート
3 不透液性裏面シート
4 吸液性コア
5 前胴周り域
6 股下域
7 後胴周り域
8 胴周り両側部
9 胴周り中央部
10 胴周り両側部
11 胴周り中央部
16 側縁
17 側縁
19 胴周り開口
20 脚周り開口
23 フック部材(止着部材)
24 ループ部材(被止着部材)
25 止着テープ(止着部材)
26 粘着剤
28 ターゲットテープ(被止着部材)
L 縦中心線
M1 胴周り寸法
M2 胴周り寸法
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