JP2003290135A - 近観察用ファイバースコープ及びその製造方法 - Google Patents

近観察用ファイバースコープ及びその製造方法

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JP2003290135A
JP2003290135A JP2002103621A JP2002103621A JP2003290135A JP 2003290135 A JP2003290135 A JP 2003290135A JP 2002103621 A JP2002103621 A JP 2002103621A JP 2002103621 A JP2002103621 A JP 2002103621A JP 2003290135 A JP2003290135 A JP 2003290135A
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lens
fiberscope
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Takeshi Furuyama
猛 古山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない部品数及び簡素な製造工程で安価に提
供することができる、近観察用ファイバースコープ及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】 イメージガイド2の対物側端面に付設さ
れた長尺ロッドレンズ4は、所定のレンズ長Lを有する
第1の自己収束性ロッドレンズ4aと、第1の自己収束
性ロッドレンズ4aと略同一のレンズ直径を有しかつ略
同一の光学特性を有する第2の自己収束性ロッドレンズ
4bからなる。ロッドレンズ4aの一端面とイメージガ
イド2の対物側端面、並びにロッドレンズ4bの一端面
とロッドレンズ4aの他端面とは接着又は融着されてい
る。ロッドレンズ4bの対物側端面は鏡面仕上げされ、
ロッドレンズ4aよりも短いレンズ長(L’)を有す
る。長尺ロッドレンズ4のレンズ長(L+L’)は、そ
のピント長が0.5mm以下になるように設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファイバースコー
プ及びその製造方法に関し、特に、細径管内に挿入し、
対物ロッドレンズから近距離の画像を伝達するための近
観察用ファイバースコープ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】細径ファイバースコープは、血管、卵管
等の細径管内に挿入する内視鏡として開発され、既に外
径が1mm以下の極細径のファイバースコープが実用化
されている。この種の細径ファイバースコープは、一般
に、石英系ファイバー等からなるイメージ伝達用のイメ
ージガイドと、イメージガイドの対物側端面に設けられ
た対物レンズと、照明用のライトガイドとを含み、これ
らイメージガイド、対物レンズ及びライトガイドを被覆
する被覆チューブから構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のファイバースコ
ープにおいては、対物レンズとして、所定のレンズ直径
と所定のレンズ長を有する円筒状でその端面が平面状の
自己収束性ロッドレンズを使用するものがある。しかし
ながら、外径が1mm以下の極細径ファイバースコープ
に組み込むことのできる対物レンズとして現在入手可能
な、0.35mm以下の極細径の自己収束性ロッドレン
ズは、製造上の制限等により最も短いピント長が約0.
8mmであり、それよりピント長の短いレンズは現状で
は製造が不可能と言われている。このため、自己収束性
ロッドレンズのみを対物レンズに用いた、0.5mm以
下のピント長を有する極細径ファイバースコープは、未
だ実現されていない。
【0004】一方、対物レンズとして端面が球面状のレ
ンズを複数枚組み合わせて使用するファイバースコープ
があり、設計上、0.5mm以下の近距離のピント長を
実現することが可能である。しかしながら、ファイバー
スコープの先端部に組みレンズを固定するためのレンズ
鏡筒を必要とするなどのために有効部(体内に挿入され
る部分)の細径化が難しく、外径が1mm以下の極細径
のファイバースコープへの適用には、相当な困難を伴う
ことが予想される。また、組みレンズ式ファイバースコ
ープの場合、上記したように組みレンズとレンズ鏡筒を
必要とするなど部品数が多くなる傾向があり、また、そ
の製造上、組みレンズを構成する複数のレンズ間の間隔
を高精度に調整して適切なピント長を出す工程が必要と
なるため、一般にこの種のファイバースコープは高価で
あった。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記した従来技
術の問題点を解決し、少ない部品数及び簡素な製造工程
で安価に提供することができる、対物レンズから0.5
mm以下の近距離の画像を伝達するための新規な近観察
用ファイバースコープ及びその製造方法を提供すること
にある。
【0006】本発明の他の目的は、外径が1mm以下の
極細径のファイバースコープにおいて、対物レンズから
0.5mm以下の近距離の画像伝達を可能とする、新規
な近観察用ファイバースコープ及びその製造方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る近観察用ファイバースコープは、イ
メージガイドと前記イメージガイドの対物側端部に設け
られた対物ロッドレンズとライトガイドとを被覆チュー
ブ内に収納したファイバースコープにおいて、前記イメ
ージガイドの対物側端面に複数本の所定長の自己収束性
ロッドレンズをそれらの中心軸が一致するように連結し
て長尺ロッドレンズ付イメージガイドを形成し、当該長
尺ロッドレンズのピント長が0.5mm以下になるよう
に前記長尺ロッドレンズのレンズ長を設定してなること
を特徴とする。
【0008】また、本発明に係る近観察用ファイバース
コープの製造方法は、イメージガイドと前記イメージガ
イドの対物側端部に設けられた対物ロッドレンズとライ
トガイドとを被覆チューブ内に収納したファイバースコ
ープの製造方法において、前記イメージガイドの対物側
端面に複数本の所定長の自己収束性ロッドレンズをそれ
らの中心軸が一致するように連結して長尺ロッドレンズ
付イメージガイドを形成し、該長尺ロッドレンズ付イメ
ージガイドとライトガイドとを被覆チューブ内に挿入
し、前記長尺ロッドレンズ付イメージガイドの先端部が
前記被覆チューブ内に収納された状態で、前記長尺ロッ
ドレンズ付イメージガイドの先端部とライトガイドとを
被覆チューブと接着固定し、前記長尺ロッドレンズの対
物側端面を前記ライトガイドの先端面及び前記被覆チュ
ーブの先端面とともに研磨して、長尺ロッドレンズのピ
ント長を0.5mm以下に調整することを特徴とする。
【0009】本発明に係る近観察用ファイバースコープ
及びその製造方法においては、イメージガイドの対物側
端面に複数本の所定長の自己収束性ロッドレンズをそれ
らの中心軸が一致するように連結して長尺ロッドレンズ
付イメージガイドを形成する。ここで、画像伝送用のイ
メージガイドは、多数の画素からなる石英系ファイバー
バンドルから構成されることが好ましいが、多成分系ガ
ラス又はプラスチックを材料とするファイバーバンドル
から構成されていても良い。また、自己収束性ロッドレ
ンズとは、端面が平面状の円柱状ガラス母材にレンズの
中心軸から外周部に向かって放射線状の屈折率分布を持
たせた自己収束性のマイクロレンズをいい、本特許出願
時点で入手可能な自己収束性ロッドレンズが好適に使用
可能である。
【0010】本発明においては、組立てに伴う画像ひず
みを防止し、かつ中心軸の軸合わせがし易いように、外
径寸法及び光学特性が実質同一の複数の自己収束性ロッ
ドレンズを使用することが好ましい。外径寸法及び光学
特性が実質同一の2つのロッドレンズを使用した好適な
例では、イメージガイドの対物側端面(好ましくは平面
状である)と第1のロッドレンズの一端面を接着又は融
着し、第1のロッドレンズの対物側端面と第2のロッド
レンズの一端面を接着又は融着する。この接着又は融着
には、接合される端面に(UV硬化樹脂)接着剤を塗布
し硬化させる方法や、端面同士を突き合わせた状態でそ
の近傍に熱を加え熱融着させる方法がある。イメージガ
イド、第1のロッドレンズ及び第2のロッドレンズは、
それらの中心軸が一致するよう位置決めされ、かつ連結
されて、長尺ロッドレンズ付イメージガイドが形成され
る。
【0011】長尺ロッドレンズ付イメージガイドとライ
トガイドとは、被覆チューブ内に挿入される。被覆チュ
ーブの材料は、ファイバースコープの使用目的、使用状
態などに応じて様々な材料を選択することができ、例え
ば、PVC、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリイミ
ド、SUS等のプラスチック系及び金属系の各種材料
を、単独であるいは複合して使用することができる。
【0012】前記長尺ロッドレンズ付イメージガイドと
ライトガイドとは、長尺ロッドレンズ付イメージガイド
の先端部が前記被覆チューブ内に収納された状態で被覆
チューブに接着固定される。ここでは、(UV硬化樹
脂)接着剤が好適に使用できる。
【0013】本発明においては、近観察用のために、長
尺ロッドレンズのピント長が0.5mm以下になるよう
に長尺ロッドレンズのレンズ長が設定される。このピン
ト長の調整は、長尺ロッドレンズの対物側端面をライト
ガイドの先端面及び被覆チューブの先端面とともに研磨
することで行うことができる。この結果、長尺ロッドレ
ンズを形成している複数本のロッドレンズのうち少なく
とも1本のレンズ長は、他のロッドレンズのレンズ長よ
りも短い。ここで、ピント長とは、長尺ロッドレンズの
対物側端面から該長尺ロッドレンズの焦点までの距離で
ある。
【0014】本発明に係る近観察用ファイバースコープ
及びその製造方法によれば、イメージガイドの対物側端
面に、現在入手可能な所定長の細径ロッドレンズの複数
をそれらの中心軸が一致するように連結して長尺ロッド
レンズ付イメージガイドを形成するので、0.5mm以
下の近観察に必要かつ十分なレンズ長を有する対物レン
ズをイメージガイドの対物側端面に容易に付設すること
ができる。しかも、このように形成した長尺ロッドレン
ズ付イメージガイドの先端部とライトガイドとを被覆チ
ューブと接着固定し、長尺ロッドレンズの対物側端面を
ライトガイドの先端面及び被覆チューブの先端面ととも
に研磨して、長尺ロッドレンズのピント長を0.5mm
以下に調整するようにしたので、ピント長の微調整が容
易であり、また、製造過程において長尺ロッドレンズひ
いてはファイバースコープ全体の光学特性の変動や劣化
が生じにくいという付随的な利点がある。このように、
既存の組みレンズ式に較べ、少ない部品数及び簡素な工
程で、近観察用ファイバースコープを安価に製造するこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を、図面に基づき説明する。なお、本発明は以下の実
施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載した技術思想の範囲内において種々の変更が可能な
のはいうまでもない。
【0016】図1は、本発明の実施形態に係る近観察用
ファイバースコープ1の先端部断面図、図2は、本発明
の他の実施形態に係る近観察用ファイバースコープ11
の先端部断面図、図3は、図1の近観察用ファイバース
コープ1の縦断面図をそれぞれ示す。ここで、図1は、
図3中のX−Xで切断したときの断面図に相当する。近
観察用ファイバースコープ1,11は、多数の画素から
なる石英系光ファイバーバンドルから構成された画像伝
送用のイメージガイド2と、照明用の複数本のライトガ
イド3,13と、イメージガイド2の対物側端面に付設
された長尺ロッドレンズ4と、被覆チューブ5とからな
る。
【0017】イメージガイド2は、石英系光ファイバー
バンドルの他、プラスチック系光ファイバー又は多成分
系光ガラスファイバの束で構成してもよく、材料は特に
限定されない。例えば、石英系光ファイバーを使用する
場合、石英ガラスコアとその周囲のクラッドから構成さ
れた外径0.75mmの光ファイバーを約6000本束
ね、それらの周囲に漏光防止用の被覆層を設けた構造を
有する。外径1mm以下の極細径ファイバースコープに
おいては、イメージガイド2の外径は好ましくは0.3
mm程度である。
【0018】また、ライトガイド3,13は、図1、図
2に例示したように、イメージガイド2及び長尺ロッド
レンズ4と被覆チューブ5との間に、多数の極細径ライ
トガイド3を長手方向に配置する構成や、それより太径
(外径1mm以下の極細径ファイバースコープにあって
は、例えば外径0.3mm程度)のライドガイド13
を、10本前後長手方向に配置する構成があるが、特に
限定するものではない。また、ライトガイド3,13の
材質は、石英、プラスチック、多成分ガラス等の公知の
材質から任意に選択できる。
【0019】長尺ロッドレンズ4は、所定のレンズ直径
d及びレンズ長Lを有する第1の自己収束性ロッドレン
ズ4aと、当該第1の自己収束性ロッドレンズ4aと略
同一のレンズ直径dを有しかつ略同一の光学特性を有す
る第2の自己収束性ロッドレンズ4bからなる(図4参
照)。第1の自己収束性ロッドレンズ4aの一端面は、
イメージガイド2の対物側端面に接着又は融着(S
されており、更に、第2の自己収束性ロッドレンズ4b
の一端面は、第1の自己収束性ロッドレンズ4aの他端
面(対物側端面)に接着又は融着(S)されている。
第2の自己収束性ロッドレンズ4bの他端面(対物側端
面)は、後述するように研磨されて鏡面仕上げされ、第
1の自己収束性ロッドレンズ4aよりも短いレンズ長
(L’)を有する。すなわち、長尺ロッドレンズ4は、
長尺ロッドレンズのピント長が0.5mm以下になるよ
うにそのレンズ長(L+L’)が設定されている。
【0020】被覆チューブ5の先端部には接着剤6が充
填されることにより、イメージガイド2の先端部とライ
トガイド3の先端部と長尺ロッドレンズ4は、被覆チュ
ーブ5と接着固定されている。一方、近観察用ファイバ
ースコープ1の先端部以外の部分においては、イメージ
ガイド2とライトガイド3は自由状態で被覆チューブ5
内に収納されている。
【0021】上記のとおり構成される近観察用ファイバ
ースコープの製造方法を、図4を参照して、以下に詳し
く説明する。
【0022】イメージガイド2と、直径d、長さLの円
柱状で略同一の光学特性を有する自己収束性ロッドレン
ズ4a,4bを2本用意する。イメージガイド2の対物
側先端21、第1の自己収束性ロッドレンズ4aの両端
面31,32、及び第2の自己収束性ロッドレンズ4b
の両端面33,34は、それぞれ予め鏡面状に表面処理
されている。
【0023】図4(a)に示すように、第1の自己収束
性ロッドレンズ4aの一端面32と、イメージガイド2
の対物側先端21とを、それらの中心軸が一致するよう
位置合わせしながら突き合わせ、接着又は融着により連
結する。
【0024】次いで、図4(b)に示すように、第2の
自己収束性ロッドレンズ4bの一端面34と、第1の自
己収束性ロッドレンズ4aの他端面31とを、それらの
中心軸が一致するよう位置合わせしながら突き合わせ、
接着又は融着により連結する。
【0025】ここで、第1の自己収束性ロッドレンズ4
aの一端面32と、イメージガイド2の対物側先端21
との連結、及び、第2の自己収束性ロッドレンズ4aの
一端面34と、第1の自己収束性ロッドレンズ4aの他
端面31との連結は、その工程によって画像ひずみ等の
画像伝送上の問題を生じさせないような配慮が必要であ
る。そのための一例として、公知のUV接着剤を使用し
て、第2の自己収束性ロッドレンズ4aの端面34と、
第1の自己収束性ロッドレンズ4aの端面31とを連結
する工程例を具体的に述べる。まず、第2の自己収束性
ロッドレンズ4bの端面34と、第1の自己収束性ロッ
ドレンズ4aの端面31を、それぞれ、市販のアルコー
ルとペーパータオル等により拭い、脱脂する。次いで、
専用の治具に第2の自己収束性ロッドレンズ4bを置
き、その端面34にUV接着剤を塗布する。ここで、端
面34に塗布されるUV接着剤は、UV接着剤自身の表
面張力によって端面34からこぼれ落ちない程度の量を
適量とする。そして、専用の治具によって、第1の自己
収束性ロッドレンズ4aの端面31を、第2の自己収束
性ロッドレンズ4bの端面34に近づけ、これらの端面
を突き合わせる。最後に、突き合わせ部近傍にUVを照
射して、UV接着剤を硬化させる。
【0026】以上のようにして、第1の自己収束性ロッ
ドレンズ4aと第2の自己収束性ロッドレンズ4bとを
接着又は融着(S)して連結した長尺ロッドレンズ4
が、イメージガイド2の対物側端部に接着又は融着(S
)により付設されてなる構造の長尺ロッドレンズ付イ
メージガイド2’が形成される(図4(c)参照)。
【0027】次いで、図4(c)に示すように、長尺ロ
ッドレンズ付イメージガイド2’の横に、所望本数の照
明用ライトガイド3を沿わせて配置し、所定長の被覆チ
ューブ5内に引き込み、挿入する。
【0028】長尺ロッドレンズ付イメージガイド2’の
先端部が被覆チューブ5内に挿入される前に、長尺ロッ
ドレンズ付イメージガイド2’の先端部(イメージガイ
ド2の対物側端面近傍を含む)とその近傍に位置するラ
イトガイド3に端部固定用の接着剤6を塗布し、被覆チ
ューブ5に引き込んで、長尺ロッドレンズ4、イメージ
ガイド2の先端部及びライトガイド3を被覆チューブと
接着固定する。このとき接着剤6は、被覆チューブの端
部より僅かに溢れ出る程度に塗布することが好ましい。
【0029】そのようにして接着一体化した先端部にお
いては、ライトガイド3の未挿入端部は被覆チューブ5
の端部から露出し、長尺ロッドレンズ付イメージガイド
2’の先端部は被覆チューブの端部より内側にある。そ
して、被覆チューブの端部近傍において余分な長さのラ
イトガイド3を切断する。
【0030】次いで、接着一体化した長尺ロッドレンズ
4、被覆チューブ5、及びライトガイド3の先端部を、
研磨機その他の手段によって鏡面研磨する。この際、イ
メージガイド2の他端に図示しない撮像手段(例えばC
CDカメラ)を設置し、研磨面近傍に配置した解像度計
測用テストパターンを図示しない画像表示装置により観
察しながら、0.5mm以下の所定のピント長が得られ
るまで鏡面研磨を行う。図4(d)は、このようにして
得られた近観察用ファイバースコープ1の対物側端部を
示す斜視図である。
【0031】
【実施例】レンズ直径約0.35mm、レンズ長約0.
73mmの自己収束性ロッドレンズを2本用意した。1
本目の自己収束性ロッドレンズの一端面と、直径0.3
0mmのイメージガイド(石英系光ファイバー、画素数
約6000)の対物側端面とを、UV硬化樹脂接着剤に
より接合することにより、イメージガイドの対物側端面
に自己収束性ロッドレンズを付設した。次いで、2本目
の自己収束性ロッドレンズの一端面と、1本目の自己収
束性ロッドレンズの他端面とを、同じく接着剤により接
合することにより、約1.5mmの長尺ロッドレンズを
対物側端部に付設したイメージガイドを得た。この長尺
ロッドレンズ付イメージガイドの横に直径約50μmの
ライトガイド10本を沿わせて配置した状態で、外径約
1.0mm、内径約0.9mm、被覆厚0.1mmのビ
ニール系被覆チューブの一端から被覆チューブ内に引き
込んだ。長尺ロッドレンズ付イメージガイドの先端部と
その近傍に位置する10本のライトガイドに端部固定用
の接着剤を塗布し、被覆チューブに引き込んで、長尺ロ
ッドレンズ、イメージガイドの先端部及びライトガイド
を被覆チューブと接着固定した。このとき、接着剤は、
被覆チューブの端部より僅かに溢れ出る程度に塗布し
た。次いで、被覆チューブの端部近傍において余分な長
さのライトガイドを切断し、接着剤で固着一体化した先
端部を、研磨機により鏡面研磨した。この際、イメージ
ガイドの他端にCCDカメラを設置し、研磨面近傍に配
置した解像度計測用テストパターンを観察しながら、
0.5mm以下の所定のピント長が得られるまで研磨を
行った。研磨後の長尺ロッドレンズのレンズ長を0.9
1mmとしたとき、ピント長は0.5mmであった。同
様に、研磨後の長尺ロッドレンズのレンズ長を、0.9
5mm、1.03mm、1.14mm、1.26mmと
したとき、ピント長はそれぞれ0.4mm、0.3m
m、0.2mm、0.1mmであった。こうして得られ
た近観察用ファイバースコープは、その臨床使用におい
て体内組織を良好な画像により観察することができた。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
対物レンズから0.5mm以下の近距離の画像を伝達す
るための近観察用ファイバースコープを、少ない部品数
及び簡素な製造工程で安価に提供することができる。従
って、外径が1mm以下の極細径のファイバースコープ
においてピント長が0.5mm以下の近観察を実現する
構造及び製造方法として極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る近観察用ファイバース
コープ1の先端部断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る近観察用ファイバ
ースコープ11の先端部断面図である。
【図3】図1中のX−Xで切断したときの、近観察用フ
ァイバースコープ1の縦断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る近観察用ファイバース
コープの製造方法の説明図である。
【符号の説明】
1,11 近観察用ファイバースコープ 2 イメージガイド 3 ライトガイド 4 長尺ロッドレンズ 5 被覆チューブ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージガイドと前記イメージガイドの
    対物側端部に設けられた対物ロッドレンズとライトガイ
    ドとを被覆チューブ内に収納したファイバースコープに
    おいて、前記イメージガイドの対物側端面に複数本の所
    定長の自己収束性ロッドレンズをそれらの中心軸が一致
    するように連結して長尺ロッドレンズ付イメージガイド
    を形成し、当該長尺ロッドレンズのピント長が0.5m
    m以下になるように前記長尺ロッドレンズのレンズ長を
    設定してなることを特徴とする近観察用ファイバースコ
    ープ。
  2. 【請求項2】 前記連結が、端面同士の接着又は融着に
    より行われていることを特徴とする請求項1に記載の近
    観察用ファイバースコープ。
  3. 【請求項3】 前記長尺ロッドレンズが、外径寸法と光
    学特性が実質同一の複数本の自己収束性ロッドレンズか
    らなり、該自己収束性ロッドレンズのうちの少なくとも
    1本のレンズ長は他の自己収束性ロッドレンズのレンズ
    長よりも短いことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    近観察用ファイバースコープ。
  4. 【請求項4】 近観察用ファイバースコープの外径又は
    前記被覆チューブの外径が1.0mm以下であることを
    特徴とする、請求項1に記載の近観察用ファイバースコ
    ープ。
  5. 【請求項5】 イメージガイドと前記イメージガイドの
    対物側端部に設けられた対物ロッドレンズとライトガイ
    ドとを被覆チューブ内に収納したファイバースコープの
    製造方法において、前記イメージガイドの対物側端面に
    複数本の所定長の自己収束性ロッドレンズをそれらの中
    心軸が一致するように連結して長尺ロッドレンズ付イメ
    ージガイドを形成し、該長尺ロッドレンズ付イメージガ
    イドとライトガイドとを被覆チューブ内に挿入し、前記
    長尺ロッドレンズ付イメージガイドの先端部が前記被覆
    チューブ内に収納された状態で、前記長尺ロッドレンズ
    付イメージガイドの先端部とライトガイドとを被覆チュ
    ーブと接着固定し、前記長尺ロッドレンズの対物側端面
    を前記ライトガイドの先端面及び前記被覆チューブの先
    端面とともに研磨して、長尺ロッドレンズのピント長を
    0.5mm以下に調整することを特徴とする近観察用フ
    ァイバースコープの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記連結が、端面同士を接着し又は融着
    することにより行われることを特徴とする請求項5に記
    載の近観察用ファイバースコープの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記複数本の自己収束性ロッドレンズ
    が、外径寸法と光学特性が実質同一のロッドレンズであ
    ることを特徴とする請求項5又は6に記載の近観察用フ
    ァイバースコープの製造方法。
  8. 【請求項8】 近観察用ファイバースコープの外径又は
    前記被覆チューブの外径が1.0mm以下であることを
    特徴とする、請求項5に記載の近観察用ファイバースコ
    ープの製造方法。
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