JP2003290101A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2003290101A
JP2003290101A JP2002099587A JP2002099587A JP2003290101A JP 2003290101 A JP2003290101 A JP 2003290101A JP 2002099587 A JP2002099587 A JP 2002099587A JP 2002099587 A JP2002099587 A JP 2002099587A JP 2003290101 A JP2003290101 A JP 2003290101A
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floor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 掃除対象である床面の状況を検知する検知手
段を設けて床面の状況に応じた最適動作を行えるように
した電気掃除機を提供する。 【解決手段】 電動送風機3の運転によって発生する気
流とともに塵埃を吸込口体6の吸込口7から吸い込み、
吸い込んだ気流をサイクロン集塵装置8に導入して塵埃
を捕集する。吸込口6には掃除対象である床面の状況を
検知する検知手段30が設けられている。検知手段30
からの情報に基づき、電動送風機3、アジテータ20の
回転動力源、アジテータ20の昇降動力源、吸込口7の
吸込態様変換動力源、電動送風機3の生成する気流にイ
オンを供給するイオン発生器50等が制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として家庭で用い
られる電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】電気掃除機では、電動送風機の駆動によ
って発生する気流とともに塵埃を吸込口から吸い込み、
吸い込んだ気流を集塵装置に導入して塵埃を捕集する。
その構造例を図15に示す。
【0003】図15の電気掃除機1はいわゆるキャニス
タータイプのものであって、電動送風機3を内蔵した本
体2にサクションホース4及び接続パイプ5を介して吸
込口体6を接続する。吸込口体6は床面fに面する吸込
口7を有している。サクションホース4と接続パイプ5
の間にはサイクロン集塵装置8が配置される。サイクロ
ン集塵装置8は着脱自在なダストカップ9を備えてい
る。サイクロン集塵装置8の入口部は接続パイプ5に接
続し、出口部はサクションホース4に接続しており、こ
れにより、吸込口体6から接続パイプ5、サイクロン集
塵装置8、サクションホース4を経て電動送風機3に至
る吸気路が構成される。本体2は車輪10により床面f
の上を自由に移動できる。
【0004】上記構成の電気掃除機1において、電動送
風機3を駆動すると、吸気路に吸気流が発生し、吸込口
体6の吸込口7から床面等の塵埃が吸い込まれる。気流
は接続パイプ5を経てサイクロン集塵装置8に至り、こ
こで気流が高速旋回し、気流中の塵埃が遠心分離され
る。塵埃はダストカップ9に集積され、空気のみサクシ
ョンホース4から電動送風機3に吸引され、本体2の外
へと排出される。
【0005】吸込口体6の一般的な構造を図16に示
す。吸込口体6には垂直面内で角度を変えることのでき
る継手管11が設けられ、この継手管11が接続パイプ
5の先端に嵌合する。吸込口体6は底面に複数の車輪1
2を有し、この車輪12が床面fに接することにより吸
込口体6は軽快に移動する。また車輪12によって吸込
口7と床面fとの間に所定の隙間が確保される。
【0006】図17にはカーペットから塵埃をかき出す
アジテータ20を吸込口7に設けた構造例を示す。アジ
テータ20としては円筒形の回転体の周囲に所定のスキ
ュー角をもって複数条の剛毛の列を植え込んだものを使
用するのが一般的であるが、剛毛の列に代え、ゴムや軟
質合成樹脂の薄片を装着したものを使用してもよい。ア
ジテータ20の回転動力源としては通常電動機を用いる
が、吸込気流により回転するタービンを用いる場合もあ
る。
【0007】図17のアジテータ20は電動機で回転駆
動される。図19に電気掃除機1の回路構成を示す。2
1は商用電源であり、これに電動送風機3とアジテータ
駆動電動機22とが並列接続されている。23は電気掃
除機1のメインスイッチ、24はアジテータ駆動電動機
22用のスイッチである。
【0008】スイッチ24は吸込口体6の外面に設けた
床面検知レバー25によりON/OFF制御される。床
面検知レバー25は垂直面内で回動できるよう吸込口体
6に取り付けられており、自由端には床面fに接するロ
ーラ26を有する。床面検知レバー25はローラ26を
床面fに接触させる方向、図17で言えば反時計方向
に、圧縮コイルバネ27で付勢されている。図18に見
られるように、床面検知レバー25にはスイッチ24の
常開接点24aを押して固定接点24bに接触させる押
圧子28が設けられている。
【0009】吸込口体6が床面fに接しているときは床
面検知レバー25は図18の実線位置にあり、スイッチ
24の常開接点24aは押圧子28に押されて固定接点
24bに接触し、スイッチ24はON状態である。従っ
てメインスイッチ23を投入すれば電動送風機3ととも
にアジテータ駆動電動機22にも通電し、アジテータ2
0が回転する。吸込口体6を床面fから持ち上げると床
面検知レバー25は図18の破線の角度になり、常開接
点24aが固定接点24bから離れてスイッチ24はO
FFとなる。これによりアジテータ駆動電動機22は駆
動を止める。従って回転するアジテータ20に身体の一
部が接触するという危険を伴うことなく吸込口体6を持
ち上げて移動させることができる。
【0010】アジテータ20の回転動力源としてタービ
ンを選択したときは、タービンとアジテータ20を電磁
クラッチを介して連結し、電磁クラッチの通電を床面検
知レバー25とスイッチ24の組み合わせで制御するこ
とにより、上記アジテータ駆動電動機22と同様の動作
を得ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電気掃除機
では、吸込口体が床面に置かれるかぎりアジテータは電
気掃除機のメインスイッチの投入に伴って回転動作を行
う。そのため、アジテータにより塵埃をかき出す必要の
ない床面(例えばフローリングの床)でもアジテータが
回転し、アジテータと床面とが無意味に損耗するととも
に、無駄なエネルギーが消費されるという問題があっ
た。また電動送風機も床面の状況にかかわらず一様に回
転し、そのため吸込口体の下に入り込んだ布(例えばシ
ーツや布団カバー)を吸い込んでしまうという問題があ
った。
【0012】そこで本発明は、掃除対象である床面の状
況を検知する検知手段を設けて床面の状況に応じた最適
動作を行えるようにした電気掃除機を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明電気掃除機は次のような構成とする。
【0014】(1)電動送風機の駆動によって発生する
気流とともに塵埃を吸込口体の吸込口から吸い込み、吸
い込んだ気流を集塵装置に導入して塵埃を捕集する電気
掃除機において、掃除対象である床面の状況を検知する
検知手段を設けた。
【0015】この構成によれば、掃除対象である床面の
状況を把握したうえで掃除を行うことができる。
【0016】(2)上記のような電気掃除機において、
前記検知手段からの情報に基づき前記電動送風機を制御
することとした。
【0017】この構成によれば、電動送風機が床面の状
況に応じて制御される。
【0018】(3)上記のような電気掃除機において、
前記吸込口にアジテータを設けるとともに、このアジテ
ータの回転動力源を、前記検知手段からの情報に基づき
制御することとした。
【0019】この構成によれば、アジテータの回転が床
面の状況に応じて制御される。
【0020】(4)上記のような電気掃除機において、
前記吸込口に床面に対し高さ可変のアジテータを設け、
このアジテータの昇降動力源を、前記検知手段からの情
報に基づき制御することとした。
【0021】この構成によれば、アジテータの高さが床
面の状況に応じて制御される。
【0022】(5)上記のような電気掃除機において、
前記吸込口は吸込態様変換動力源により吸込態様可変で
あることとし、前記検知手段からの情報に基づき前記吸
込態様変換動力源を制御することとした。
【0023】この構成によれば、吸込口の吸込態様が床
面の状況に応じて制御される。
【0024】(6)上記のような電気掃除機において、
前記電動送風機の生成する気流にイオンを供給するイオ
ン発生器を設け、このイオン発生器を前記検知手段から
の情報に基づき制御することとした。
【0025】この構成によれば、電動送風機の生成する
気流に床面の状況に応じてイオンが供給される。
【0026】(7)上記のような電気掃除機において、
前記アジテータが回転するときに床面から受ける抵抗に
より床面の状況を検知することとした。
【0027】この構成によれば、床面にアジテータがど
う関わっているかが検知の基準になり、検知の正確性が
増す。
【0028】(8)上記のような電気掃除機において、
前記検知手段を複数設けた。
【0029】この構成によれば、情報が平均化し、より
信頼性の高い検知結果を得ることができる。
【0030】(9)上記のような電気掃除機において、
前記複数の検知手段のもたらした情報同士の差から床面
の状況を判定することとした。
【0031】この構成によれば、均質でない情報から信
頼性の高い結論を得ることができる。
【0032】(10)上記のような電気掃除機におい
て、前記複数の検知手段は床面との接触圧が所定値に達
したときに信号を発するものであり、かつその所定値は
検知手段毎に異なることとした。
【0033】この構成によれば、床面からの反力を多段
階に検知することができる。
【0034】(11)上記のような電気掃除機におい
て、前記検知手段は所定の時間間隔で情報を収集するも
のであることとした。
【0035】この構成によれば、過不足のない情報を的
確に収集することができる。
【0036】(12)上記のような電気掃除機におい
て、前記検知手段の収集した情報サンプルが所定数に達
したときに床面の状況を判定することとした。
【0037】この構成によれば、確実な判定を下し得る
に至った時点で判定がなされる。
【0038】(13)上記のような電気掃除機におい
て、前記検知手段が特定種類の床面状況を表す情報を継
続発信するようになってから制御の切り替えを行うこと
とした。
【0039】この構成によれば、床面の状況を確定でき
た時点で制御の切り替えが行われる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの実施形
態を図1〜図14に基づき説明する。各実施形態の基本
構成は図15以下に示した従来の電気掃除機1と同一で
ある。そこで、従来構造から変更のない構成要素につい
ては前に使用した符号をそのまま使用し、説明は省略す
るものとする。
【0041】本発明電気掃除機の第1実施形態を図1に
示す。ここでは吸込口体6に床面fの状況を検知する検
知手段30を設けている。検知手段30としては光セン
サや超音波センサを使用できる。カメラの撮像した画像
から情報を得ることとしてもよい。また硬度計の考え方
を適用し、適当なプローブで床面fの硬さを探ることと
してもよい。
【0042】第1実施形態では光センサ31をもって検
知手段30としている。光センサ31は吸込口体6の底
部に設けられた収納室32に収納され、収納室32の底
部の穴33を通じ検査光を床面fに照射し、反射光を受
光して吸込口体6の底面から床面fまでの距離を計測す
る。
【0043】吸込口体6がフローリングのように硬質で
平坦な床面fに載置されているときの吸込口体6底面と
床面fとの距離hを基準距離とし、基準距離と計測値と
の比率により床面fの状況を判定する。ここで吸込口体
6が掃除対象とする面を次のように分類する。すなわち
「フローリング床」「カーペット床」「布床」である。
【0044】「フローリング床」は木質フローリングや
プラタイルのような硬質で平坦な床のことである。「カ
ーペット床」はカーペットやラグを敷いてある床のこと
である。「布床」は布団、シーツ、ベッドカバー等を敷
いた場所を指す。
【0045】上記3種類の床に加え、「運搬中」を設定
する。「運搬中」は吸込口体6が空中に持ち上がり、光
センサ31が床面fから遠く離れた状態を指す。
【0046】光センサ31による計測は、所定の時間間
隔で繰り返し行うものとする。このように検知手段30
が所定の時間間隔で計測を行うことにより、過不足のな
い情報が的確に収集され、正確な状況判断を行える。計
測にあたっては、光センサ31が所定の時間間隔で発光
することとしてもよく、光センサ31は常時発光してい
るが、計測信号の取り出しのみ所定の時間間隔で行われ
ることとしてもよい。
【0047】吸込口体6が床面fの上を移動している間
に光センサ31が基準距離h又はその近傍の値を計測し
た場合は、その床面fが「フローリング床」ではないか
と推定する。何度かの計測を通じ、その計測値が比較的
安定して連続したときは、「フローリング床」との判定
を確定する。
【0048】吸込口体6が床面fの上を移動している間
に光センサ31が基準距離hよりも所定値以上短い距離
を計測した場合は、その床面fが「カーペット床」であ
って、吸込口体6が毛足の中に沈み込んでいる状態では
ないかと推定する。計測値が短い時間間隔でランダムに
上下するときは、図2に示すようにカーペットの毛足B
の頂上部分と根元部分が交互に現れる状態であると判定
し、「カーペット床」との判定を確定する。
【0049】吸込口体6が床面fの上を移動している間
に光センサ31の計測値がゼロ以下(すなわちマイナ
ス)を記録した場合は、その床面fが「布床」であっ
て、布が収納室32の穴33から侵入しているのではな
いかと推定する。また「布床」の場合、表面がうねって
いることが多い。そこで、吸込口6の底面から基準距離
h隔たった位置に仮想平面Hが存在するものとした場
合、図3に示すような仮想平面Hを越すうねりの山、あ
るいは図4に示す仮想平面H以下のうねりの谷を、比較
的長い時間間隔で計測したときは、うねりを持つ床面、
すなわち「布床」であるとの判定を確定する。
【0050】吸込口体6が床面fの上を移動している間
に光センサ31が基準距離hより所定値以上に長い距離
を計測し、しかも何度かの計測を通じてその計測値が比
較的安定して連続したときは、「運搬中」であると判定
する。
【0051】図5は検知手段30を複数個、吸込口体6
の異なる位置に配置した例を示す。ここでは計6個の光
センサ31a〜31fを吸込口体6の左右両翼に3個づ
つ配置している。このように複数個の検知手段30を分
散配置することにより、複数の情報、しかも異なる場所
の情報を同時に得られ、より信頼性の高い判定結果がよ
り速やかにもたらされる。
【0052】検知手段30からの情報に基づき上記のよ
うにして得た床面fの状況の判定結果に従い、電動送風
機3を次のように制御する。
【0053】「フローリング床」と判定した場合は、吸
引力を強くしても吸込口体6が床面fに吸い付くおそれ
はないので電動送風機3の回転数を上げる。
【0054】「カーペット床」と判定した場合も、毛足
の奥から塵埃を吸い出す必要があるため、電動送風機3
の回転数を上げて強い吸引力を発生させる。
【0055】「布床」と判定した場合は、吸引力が強い
と布を吸い込んでしまうので、電動送風機3の回転数を
下げ、吸引力を弱める。
【0056】「運搬中」と判定した場合は、電動送風機
3を回転させても無駄なので電動送風機3を停止させ
る。
【0057】また検知手段30からの情報に基づく床面
fの状況の判定結果に従い、アジテータ駆動電動機22
を次のように制御する。
【0058】「フローリング床」と判定した場合はアジ
テータ駆動電動機22を停止させ、アジテータ20がフ
ローリングをこすってフローリングに傷をつけるのを防
ぐ。
【0059】「カーペット床」と判定した場合はアジテ
ータ駆動電動機22を駆動し、毛足の奥から塵埃をかき
出す。
【0060】「布床」と判定した場合もアジテータ駆動
電動機22を駆動し、吸込口7から布が吸い込まれよう
とするのを回転するアジテータ20が阻止するようにす
る。
【0061】「運搬中」と判定した場合はアジテータ駆
動電動機22を停止させ、無駄な電力消費を防ぐ。また
回転するアジテータ20に使用者の身体が触れるのを防
ぐ。
【0062】上記した電動送風機3の制御とアジテータ
駆動電動機22の制御は、その一方だけを実施すること
としてもよく、両方同時に実施することとしてもよい。
【0063】第1実施形態の電気掃除機の回路構成を図
6に示す。この回路構成は図19の回路構成と次の点で
異なる。すなわちメインスイッチ23は制御部35に含
まれているのであるが、この制御部35は選択スイッチ
36も含む。選択スイッチ36はアジテータ駆動電動機
22に通電する線路中に接続されている。
【0064】選択スイッチ36は1個の可動接点36a
と3個の固定接点36b、36c、36dを有する。固
定接点36bは床面の状況の判定結果に応じて開閉する
スイッチ37を介してアジテータ駆動電動機22に接続
する。固定接点36cは中立接点であり、他との接続関
係はない。固定接点36dはアジテータ駆動電動機22
に直接接続する。
【0065】可動接点36aを固定接点36bに接続す
ると、メインスイッチ23及びスイッチ37の開閉状態
に応じてアジテータ駆動電動機22が回転したり、停止
したりするようになる。可動接点36aを固定接点36
dに接続したときは、スイッチ37の状態に関係なく、
メインスイッチ23がONでありさえすればアジテータ
駆動電動機22は回転する。可動接点36aを固定接点
36cに接続した場合は、メインスイッチ23及びスイ
ッチ37の開閉状態に関係なく、アジテータ駆動電動機
22は回転しない。
【0066】本発明電気掃除機の第2実施形態を図7に
示す。図示しないが、この第2実施形態の吸込口体6も
光センサ31を備えている。第2実施形態はアジテータ
20が床面fに対し高さ可変である点に特徴を有する。
言い換えれば、吸込口7からのアジテータ20の突出度
を変えることができる。
【0067】吸込口体6の内部に設けた1対のアーム4
0がアジテータ20の両端を支える。アーム40は垂直
面内で回動可能であり、図示しない昇降動力源がこのア
ーム40を回動させる。昇降動力源は例えば電動機と減
速装置の組み合わせにより実現できる。昇降動力源も床
面fの状況の判定結果に基づき制御される。アジテータ
20にはギヤトレインやベルト等の動力伝達手段を介し
てアジテータ駆動電動機22から動力が伝えられる。
【0068】検知手段30からの情報に基づく床面fの
状況の判定結果に従い、昇降動力源を次のように制御す
る。
【0069】「フローリング床」と判定した場合は昇降
動力源を駆動してアジテータ20を図7の破線位置に引
き上げる。これによりアジテータ20の先端を吸込口7
の内側に引っこめ、アジテータ20がフローリングをこ
すってフローリングを傷つけることのないようにする。
【0070】「カーペット床」と判定した場合は昇降駆
動源を逆向きに駆動してアジテータ20を下げ、アジテ
ータ20の先端を吸込口7から突出させる。そしてカー
ペットにアジテータ20が接触するようにする。
【0071】「布床」と判定した場合はアジテータ20
を引き上げ、布にアジテータ20が接触しないようにす
る。ただし吸込口7の内側に引き入れた後もアジテータ
20を回転させ続け、吸込口7から布が侵入しないよう
にする。これは第1実施形態のところで述べたとおりで
ある。
【0072】「運搬中」と判定した場合もアジテータを
引き上げ、アジテータ20に使用者の身体が触れないよ
うにする。
【0073】アジテータ20の回転動力源を床面fの状
況の判定結果に基づき制御するようになっていれば、ア
ジテータ20の高さまで制御する必要はないようにも思
われる。しかしながらたとえ回転していなかったにせ
よ、アジテータ20が吸込口7から突出していれば、そ
れにフローリングや手が接触して傷つき等の問題が起こ
り得る。従ってアジテータ20の回転動力源の制御と昇
降動力源の制御とは二者択一の問題ではなく、並行実施
にも意義が存在する。
【0074】本発明電気掃除機の第3実施形態を図8に
示す。図示しないが、この第3実施形態の吸込口体6も
光センサ31を備えている。第3実施形態は吸込口7が
吸込態様可変である点に特徴を有する。この場合の「吸
込態様可変」とは、吸込口7の面積が変えられるように
なっていることを意味する。
【0075】吸込口体6の内部にはスライド式のシャッ
ター41が設けられる。シャッター41は吸込口体6の
底面に沿ってスライドし、吸込口7の面積を変える。シ
ャッター41の上面には図示しないラックが刻まれ、こ
れにピニオン42がかみ合う。図示しない吸込態様変換
動力源がピニオン42を回転させる。吸込態様変換動力
源は例えば電動機と減速装置の組み合わせにより実現で
きる。吸込態様変換動力源も床面fの状況の判定結果に
基づき制御される。
【0076】検知手段30からの情報に基づく床面fの
状況の判定結果に従い、吸込態様変換動力源を次のよう
に制御する。
【0077】「フローリング床」と判定した場合はピニ
オン42を回転させてシャッター41を図8の破線位置
に押し出す。これにより吸込口7の面積が狭まり、局所
的に強い吸引力が生じることになる。
【0078】「カーペット床」と判定した場合もシャッ
ター41を同じ位置に置き、強い吸引力でカーペットか
ら塵埃を吸い出す。
【0079】「布床」と判定した場合はシャッター41
を図8の実線位置に後退させて吸込口7を大きく開き、
吸引力が広範囲に及ぶが単位面積当たりの吸引力は弱ま
るようにする。そしてこれにより布が吸い込まれるのを
防ぐ。
【0080】「運搬中」と判定した場合は、その直前の
シャッター位置のままにしておく。局所的に強い吸引力
が及ぶことになっていようが広範囲に弱い吸引力が及ぶ
ことになっていようが、運搬中は関係がないからであ
る。
【0081】本発明電気掃除機の第4実施形態を図9に
示す。図示しないが、この第4実施形態の吸込口体6も
光センサ31を備えている。第4実施形態はアジテータ
20が床面fに対し高さ可変であり、且つ吸込口7が吸
込態様可変である点に特徴を有する。この場合の「吸込
態様可変」も、第3実施形態と同様、吸込口7の面積が
変えられるようになっていることを意味する。
【0082】吸込口体6の内部に設けた1対のアーム4
0がアジテータ20の両端を支え、アジテータ20には
ギヤトレインやベルト等の動力伝達手段を介してアジテ
ータ駆動電動機22から動力が伝えられる点は第2実施
形態と同様である。吸込口体6の内部にスライド式のシ
ャッター41が設けられ、ピニオン42の回転によりシ
ャッター41がスライドして吸込口7の面積を変えるよ
うになっている点は第3実施形態と同様である。
【0083】第4実施形態においてはピニオン42の側
面に溝カム43が形設されている。アーム40には溝カ
ム43に係合するカムフォロワ44が取り付けられてお
り、ピニオン42が回転することによりアーム40も回
動する。すなわちピニオン42を回転させる吸込態様変
換動力源(図示せず)がアジテータ20の昇降動力源も
兼ねることになる。吸込態様変換動力源は床面fの状況
の判定結果に基づき制御される。
【0084】検知手段30からの情報に基づく床面fの
状況の判定結果に従い、吸込態様変換動力源を次のよう
に制御する。
【0085】「フローリング床」と判定した場合はピニ
オン42を回転させてシャッター41を吸込口7を狭め
る方向に前進させる。ピニオン42が回転するとともに
アーム40も回動し、アジテータ20を引き上げる。こ
れにより、アジテータ20に邪魔されることなくシャッ
ター41は目標位置までスライドする。このようにして
面積の狭まった吸込口7から、強い吸引力がフローリン
グに及ぼされる。
【0086】「カーペット床」と判定した場合にはピニ
オン42を逆転させ、シャッター41を後退させて吸込
口7を大きく開くとともに、アジテータ20を下降させ
てその先端を吸込口7から突出させる。これにより、単
位面積当たりの吸引力は弱まるものの、アジテータ20
による塵埃のかき出しがそれを補い、カーペットを十分
に掃除することができる。
【0087】「布床」と判定した場合の吸込態様はカー
ペット床のときと同じである。吸込口7を大きく開き、
吸引力が広範囲に及ぶが単位面積当たりの吸引力は弱ま
るようにして布が吸い付くのを防ぐ。また吸込口7から
突出したアジテータ20を回転させ、布が吸込口7に侵
入しようとするのを阻止する。
【0088】「運搬中」と判定した場合は、「フローリ
ング床」の場合と同じようにシャッター41を前進させ
て吸込口7を狭めるとともに、アジテータ7を吸込体6
の中に引っこめる。これにより、使用者の身体がアジテ
ータ20に触れないようにする。
【0089】本発明電気掃除機の第5実施形態を図10
に示す。第5実施形態は仕様の異なる吸込口を複数個
(図10では2個)設け、吸込口の使い分けにより吸込
態様を切り替えることを特徴とする。
【0090】吸込口はアジテータ20を備えた第1吸込
口7aと、その前方に開口する幅の狭い第2吸込口7b
とにより構成される。第1吸込口7aから吸い込んだ空
気は第1空気通路45aを通じて継手管11の前方空間
に誘導される。第2吸込口7bから吸い込んだ空気は、
第1空気通路45aの前方から上方にかけて設けられた
第2空気通路45bを通じて継手管11の前方空間に誘
導される。
【0091】第1空気通路45aの出口と第2空気通路
45bの出口には、これらを交替で開閉する回動弁46
が設けられる。電動機と減速装置の組み合わせ等により
実現される吸込態様変換動力源(図示せず)が回動弁4
6を回動させる。
【0092】検知手段30からの情報に基づく床面fの
状況の判定結果に従い、吸込態様変換動力源を次のよう
に制御する。
【0093】「フローリング床」と判定した場合は回動
弁46を図10の破線位置に置く。すると、第2吸込口
7bが「開」、第1吸込口7aが「閉」の状態になり、
幅の狭い第2吸込口7bから強い吸引力がフローリング
に及ぼされる。アジテータ20はこの時は回転しない。
【0094】「カーペット床」と判定した場合には回動
弁46を図の実線位置に置く。すると、第1吸込口7a
が「開」、第2吸込口7bが「閉」の状態になり、第1
吸込口7aがカーペットに吸引力を及ぼす。同時にアジ
テータ20が回転し、カーペットから塵埃をかき出す。
【0095】「布床」と判定した場合の吸込態様はカー
ペット床のときと同じである。第1吸込口7aが「開」
となり、アジテータ20は回転して布が第1吸込口7a
に侵入しようとするのを阻止する。
【0096】「運搬中」と判定した場合、回動弁46は
動かさず、その直前の位置のままにしておく。第1吸込
口7aと第2吸込口7bのどちらから空気を吸い込もう
が、あるいは吸い込むまいが、関係のないことだからで
ある。使用者の身体が触れることを考慮し、アジテータ
20の回転は止めておく。
【0097】本発明電気掃除機の第6実施形態を図11
に示す。図示しないが、この第6実施形態の吸込口体6
も光センサ31を備えている。第6実施形態では電動送
風機3の生成する気流にイオンを供給するイオン発生器
50を設けている。
【0098】電気掃除機にイオン発生器を組み合わせ、
集塵装置の内部、あるいは排気の殺菌を行う技術は、既
に本出願人が特願2002−63629号で開示してい
る。そこに開示された技術をふまえ、さらに、イオン発
生器50を検知手段30からの情報に基づき制御するこ
とが第6実施形態の特徴である。
【0099】イオン発生器50は本体2の内部に配置さ
れ、電動送風機3からの排気にプラスイオン及びマイナ
スイオンを供給する。そしてプラスイオン及びマイナス
イオンにより排気に対し殺菌、ニオイ成分の除去、アレ
ルゲンとなる化学物質の分解等の作用を及ぼす。
【0100】検知手段30からの情報に基づく床面fの
状況の判定結果に従い、イオン発生器50を次のように
制御する。
【0101】「フローリング床」と判定した場合は、吸
い込まれる細菌量が少ないため、イオン発生量を多くし
ない。
【0102】「カーペット床」と判定した場合は、毛足
の中にひそむ細菌やニオイ成分が大量に吸い込まれる可
能性があるため、イオン発生量を多くする。
【0103】「布床」と判定した場合は、布団や毛布の
の中にひそむ細菌やニオイ成分が大量に吸い込まれる可
能性があるため、イオン発生量を多くする。
【0104】「運搬中」と判定した場合は、吸塵を行っ
ている訳ではないのでイオン発生器50を駆動しない。
【0105】イオン発生器50をサイクロン集塵装置8
の上流側に置き、サイクロン集塵装置8に吸い込まれる
気流にイオンを供給してサイクロン集塵装置8の内部の
殺菌、ニオイ成分の除去、化学物質の分解等を行うよう
にしてもよい。この場合も床面の状況に応じ吸い込まれ
る細菌等の量が異なるということを念頭に置いてイオン
発生量を設定し、制御する。
【0106】第1実施形態のところでも一部言及した
が、電動送風機3の制御、アジテータ20の回転動力源
の制御、アジテータ20の昇降動力源の制御、吸込口7
の吸込態様変換動力源の制御、及びイオン発生器50の
制御は、その一つだけを実施することとしてもよく、複
数、あるいは一斉に全部実施することとしてもよい。
【0107】図12〜図14に本発明電気掃除機のその
他の実施形態を示す。これらの実施形態はいずれも検知
手段30の構成に関わるものであり、第1から第6まで
の各実施形態に共通して適用できる。
【0108】図12の第7実施形態では、検知手段30
として床面検知レバー60を用いる。床面検知レバー6
0は従来構造の説明で紹介した床面検知レバー25と同
様のものであり、垂直面内で回動できるよう吸込口体6
に取り付けられるとともに、自由端には床面fに接する
ローラ61が設けられている。床面検知レバー60はロ
ーラ61を床面fに接触させる方向、図12で言えば反
時計方向に、図示しないバネ(圧縮コイルバネでもねじ
りバネでもよい)で付勢される。
【0109】床面検知レバー60は、「フローリング
床」に接するときはほぼ水平になっているが、「カーペ
ット床」に接するときはローラ61が毛足の中に沈むの
でやや下向きに角度を変える。「布床」に接するとき
は、布(あるいはその下の布団)の柔らかさにより沈み
込むほか、吸引されることにより布がうねりをつくるの
でそれに合わせて角度を変える。「運搬中」の場合には
支えるものが何もないので床面検知レバー60は大きく
下向きに回動する。
【0110】上記のような床面検知レバー60の角度変
化をスイッチ、エンコーダ、光センサ、超音波センサ、
磁気センサ等で検出し、床面fの状況を判定する。
【0111】図13の第8実施形態も、検知手段30と
して床面検知レバー60を用いている。ここではコイル
62を吸込口体6に取り付け、床面検知レバー60には
コイル62に出入りする鉄心63を取り付けている。そ
してコイル62のインピーダンスの変化により床面検知
レバー60の角度変化を検出し、床面fの状況を判定す
る。
【0112】図14の第9実施形態では、検知手段30
である床面検知レバー60が複数設けられている。床面
検知レバー60と床面fとの接触圧が所定値に達したと
き、床面検知レバー60の角度を監視しているスイッ
チ、エンコーダ、光センサ、超音波センサ、磁気センサ
等から信号が発せられるのであるが、その接触圧の「所
定値」を床面検知レバー60毎に異ならせている。
【0113】図14の例では、左側の床面検知レバー6
0aは小さな接触圧で信号を発するように設定され、右
側の床面検知レバー60bはそれよりも大きな接触圧で
信号を発するように設定されている。そのため、床面検
知レバー60aのもたらす情報と床面検知レバー60b
のもたらす情報との間に差が出るので、これを利用して
床面fの状況を判定する。例えば床面fに吸込口体6を
置いたとき、床面検知レバー60aは信号を発したが、
床面検知レバー60bは信号を発しなかったような場合
は、床面fが硬くない、すなわち「カーペット床」程度
の床であると判定できる。
【0114】図14の例では床面検知レバー60の数を
2個としたが、その数を増し、それぞれ異なる接触圧で
信号を発させるようにすれば、一層きめ細かな判定が可
能になる。
【0115】以上の実施形態の他、検知手段30は次の
ように構成することも可能である。
【0116】超音波センサを検知手段30とすることが
できる。超音波により物性、硬度、形状等を容易に知る
ことができ、床面fの状況を正確に判定できる。
【0117】カメラ及び画像処理手段を検知手段30と
することができる。画像から距離、形状、物性等を容易
に知ることができ、床面fの状況を正確に判定できる。
【0118】アジテータ20が回転するときに床面fか
ら受ける抵抗を計測し、床面fの状況を検知することが
できる。抵抗の計測には様々な手法があるが、簡単には
アジテータ駆動電動機22の電流値を抵抗に置き換えて
考えればよい。電流値が小さくなったら、アジテータ2
0で塵埃をかき出す必要のない「フローリング床」に入
った、あるいは「運搬中」になったと判定し、アジテー
タ20の回転数を落とす。アジテータ20を停止させて
しまうと、「カーペット床」あるいは「布床」の上に移
ったときにこれを検知できないので、低速ではあるがア
ジテータ20の回転を続行し、アジテータ駆動電動機2
2に電流が流れ続けるようにしておく。
【0119】検知手段30の収集した情報サンプルが所
定数に達したときに床面fの状況を判定することとする
ことができる。単発の情報をベースに判定するのに比
べ、判定の信頼性が増す。
【0120】第1実施形態のところでも言及したが、検
知手段30が特定種類の床面状況を表す情報を継続発信
するようになってから電動送風機3、アジテータ20の
回転動力源、アジテータ20の昇降動力源、吸込口7の
吸込態様変換動力源、及びイオン発生器50等の制御の
切り替えを行うようにすることができる。このようにす
ることにより、フローリング床ならフローリング床、カ
ーペット床ならカーペット床、布床なら布床の上に吸込
口体6が確実に移動してから、あるいは吸込口体6が長
い距離を運搬されることが確実になってから、制御が切
り替わるので、無駄な切り替え動作が生じない。
【0121】以上、本発明の各種実施形態につき説明し
たが、この他、発明の主旨を逸脱しない範囲で更に種々
の変更を加えて実施することができる。
【0122】
【発明の効果】本発明は以下に掲げるような効果を奏す
るものである。
【0123】(1)電動送風機の駆動によって発生する
気流とともに塵埃を吸込口体の吸込口から吸い込み、吸
い込んだ気流を集塵装置に導入して塵埃を捕集する電気
掃除機において、掃除対象である床面の状況を検知する
検知手段を設けたから、掃除対象である床面の状況を把
握したうえで掃除を行うことができる。不適切な吸引力
を及ぼしたり、アジテータを使うべきでないところでア
ジテータを使うといった事態の回避が可能になる。
【0124】(2)上記のような電気掃除機において、
前記検知手段からの情報に基づき前記電動送風機を制御
することとしたから、電動送風機が床面の状況に応じて
制御される。床面の状況に照らして不適切な吸引力を発
生させることがない。
【0125】(3)上記のような電気掃除機において、
前記吸込口にアジテータを設けるとともに、このアジテ
ータの回転動力源を、前記検知手段からの情報に基づき
制御することとしたから、アジテータの回転が床面の状
況に応じて制御される。アジテータを使うべきでないと
ころでアジテータが使われるといった事態が発生しな
い。
【0126】(4)上記のような電気掃除機において、
前記吸込口に床面に対し高さ可変のアジテータを設け、
このアジテータの昇降動力源を、前記検知手段からの情
報に基づき制御することとしたから、アジテータの高さ
が床面の状況に応じて制御される。アジテータを接触さ
せるべきでないところにアジテータが接触するといった
事態が発生しない。
【0127】(5)上記のような電気掃除機において、
前記吸込口は吸込態様変換動力源により吸込態様可変で
あることとし、前記検知手段からの情報に基づき前記吸
込態様変換動力源を制御することとしたから、吸込口の
吸込態様が床面の状況に応じて制御される。床面の状況
に照らして最適の吸込態様を常に選ぶことができる。
【0128】(6)上記のような電気掃除機において、
前記電動送風機の生成する気流にイオンを供給するイオ
ン発生器を設け、このイオン発生器を前記検知手段から
の情報に基づき制御することとしたから、電動送風機の
生成する気流に床面の状況に応じてイオンが供給され
る。イオンのもたらす殺菌、ニオイ成分の除去、化学物
質の分解といった作用を適切に展開することができる。
【0129】(7)上記のような電気掃除機において、
前記アジテータが回転するときに床面から受ける抵抗に
より床面の状況を検知することとしたから、床面にアジ
テータがどう関わっているか、その物理的相対作用が検
知の基準になり、検知の正確性が増す。
【0130】(8)上記のような電気掃除機において、
前記検知手段を複数設けたから、検知情報のばらつきあ
るいはふらつきが平均化され、より信頼性の高い検知結
果を得ることができる。
【0131】(9)上記のような電気掃除機において、
前記複数の検知手段のもたらした情報同士の差から床面
の状況を判定することとしたから、情報の内容が均質で
ないことをもって信頼性の高い結論を得ることができ
る。
【0132】(10)上記のような電気掃除機におい
て、前記複数の検知手段は床面との接触圧が所定値に達
したときに信号を発するものであり、かつその所定値は
検知手段毎に異なることとしたから、床面からの反力を
多段階に検知することができ、多様な床面への適用が可
能になる。
【0133】(11)上記のような電気掃除機におい
て、前記検知手段は所定の時間間隔で情報を収集するも
のであることとしたから、過不足のない情報を的確に収
集することができる。処理能力以上の情報が集まり、判
定に遅れをきたすといったことがない。
【0134】(12)上記のような電気掃除機におい
て、前記検知手段の収集した情報サンプルが所定数に達
したときに床面の状況を判定することとしたから、確実
な判定を下し得るに至った時点で判定がなされる。情報
量の少ない段階で判定を下し、その結果が無駄になって
しまうといったことがない。
【0135】(13)上記のような電気掃除機におい
て、前記検知手段が特定種類の床面状況を表す情報を継
続発信するようになってから制御の切り替えを行うこと
としたから、床面の状況を確定できた時点で制御の切り
替えが行われる。従って無駄な切り替え動作が生じな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明電気掃除機の第1実施形態に係る吸込
口体の断面図
【図2】 カーペットの検知を模型的に示す図
【図3】 布の検知を模型的に示す第1の図
【図4】 布の検知を模型的に示す第2の図
【図5】 検知手段の配置を示す吸込口体の模型的平面
【図6】 第1実施形態に係る電気掃除機の回路構成図
【図7】 本発明電気掃除機の第2実施形態に係る吸込
口体の断面図
【図8】 本発明電気掃除機の第3実施形態に係る吸込
口体の断面図
【図9】 本発明電気掃除機の第4実施形態に係る吸込
口体の断面図
【図10】 本発明電気掃除機の第5実施形態に係る吸
込口体の断面図
【図11】 本発明電気掃除機の第6実施形態に係る電
気掃除機の側面図
【図12】 本発明電気掃除機の第7実施形態に係る検
知手段の側面図
【図13】 本発明電気掃除機の第8実施形態に係る検
知手段の側面図
【図14】 本発明電気掃除機の第9実施形態に係る検
知手段の作用説明図
【図15】 従来の電気掃除機の側面図
【図16】 従来の電気掃除機の吸込口体の断面図
【図17】 従来の電気掃除機の他例を示す吸込口体の
断面図
【図18】 図17の電気掃除機の部分拡大図
【図19】 図17の電気掃除機の回路構成図
【符号の説明】
1 電気掃除機 2 本体 3 電動送風機 4 サクションホース 5 接続パイプ 6 吸込口体 7 吸込口 8 サイクロン集塵装置 f 床面 20 アジテータ 30 検知手段 31 光センサ 40 アーム 41 シャッター 42 ピニオン 43 溝カム 44 カムフォロワ 7a、7b 吸込口 46 回動弁 50 イオン発生器 60、60a、60b 床面検知レバー

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動送風機の駆動によって発生する気流
    とともに塵埃を吸込口体の吸込口から吸い込み、吸い込
    んだ気流を集塵装置に導入して塵埃を捕集する電気掃除
    機において、 掃除対象である床面の状況を検知する検知手段を設けた
    ことを特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】 前記検知手段からの情報に基づき前記電
    動送風機を制御することを特徴とする請求項1に記載の
    電気掃除機。
  3. 【請求項3】 前記吸込口にアジテータを設けるととも
    に、このアジテータの回転動力源を、前記検知手段から
    の情報に基づき制御することを特徴とする請求項1に記
    載の電気掃除機。
  4. 【請求項4】 前記吸込口に床面に対し高さ可変のアジ
    テータを設け、このアジテータの昇降動力源を、前記検
    知手段からの情報に基づき制御することを特徴とする請
    求項1に記載の電気掃除機。
  5. 【請求項5】 前記吸込口は吸込態様変換動力源により
    吸込態様可変であることとし、前記検知手段からの情報
    に基づき前記吸込態様変換動力源を制御することを特徴
    とする請求項1に記載の電気掃除機。
  6. 【請求項6】 前記電動送風機の生成する気流にイオン
    を供給するイオン発生器を設け、このイオン発生器を前
    記検知手段からの情報に基づき制御することを特徴とす
    る請求項1に記載の電気掃除機。
  7. 【請求項7】 前記アジテータが回転するときに床面か
    ら受ける抵抗により床面の状況を検知することを特徴と
    する請求項3又は請求項4に記載の電気掃除機。
  8. 【請求項8】 前記検知手段を複数設けたことを特徴と
    する請求項1に記載の電気掃除機。
  9. 【請求項9】 前記複数の検知手段のもたらした情報同
    士の差から床面の状況を判定することを特徴とする請求
    項8に記載の電気掃除機。
  10. 【請求項10】 前記複数の検知手段は床面との接触圧
    が所定値に達したときに信号を発するものであり、かつ
    その所定値は検知手段毎に異なることを特徴とする請求
    項8に記載の電気掃除機。
  11. 【請求項11】 前記検知手段は所定の時間間隔で情報
    を収集するものであることを特徴とする請求項1に記載
    の電気掃除機。
  12. 【請求項12】 前記検知手段の収集した情報サンプル
    が所定数に達したときに床面の状況を判定することを特
    徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  13. 【請求項13】 前記検知手段が特定種類の床面状況を
    表す情報を継続発信するようになってから制御の切り替
    えを行うことを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれ
    かに記載の電気掃除機。
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