JP2003290100A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2003290100A JP2002098438A JP2002098438A JP2003290100A JP 2003290100 A JP2003290100 A JP 2003290100A JP 2002098438 A JP2002098438 A JP 2002098438A JP 2002098438 A JP2002098438 A JP 2002098438A JP 2003290100 A JP2003290100 A JP 2003290100A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気掃除機の信頼性及びゴミ吸込性能を向上
させる。 【解決手段】 直流電源10を駆動源として駆動される
電動送風機6を昇圧コンバータ回路33によって昇圧動
作する。直流電源10から電動送風機6への電圧供給経
路中において、昇圧コンバータ回路33を作動させない
非昇圧運転モードと作動させる昇圧運転モードとが選択
可能である。昇圧運転モードの開始時には、非昇圧運転
モードを経過した後に昇圧運転モードに移るように制御
され、あるいは、昇圧運転モードの停止時に、昇圧運転
モードの停止後に非昇圧運転モードを経過するように制
御され、これによって昇圧コンバータ回路33と電気掃
除機1の運転動作との協調、昇圧コンバータ回路33と
電気掃除機1を構成する各部品との協調を実現させ、電
気掃除機1の信頼性及びゴミ吸込性能を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気掃除機、特に
電池式の電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】電池式の電気掃除機の電動送風機の出力
を上げてゴミ吸取り能力を向上させる方法としては、電
動送風機への入力を増加させる方法が一般的である。具
体的には、電動送風機の巻線を変更したり、電動送風機
への入力電流を増やしたり、電源電圧を上げたりして、
電動送風機への入力を増やしている。
【0003】電動機送風機が整流子電動機で構成されて
いる場合には、入力電流を増やそうとすると、整流子に
接触するブラシ部分のカーボンが磨耗、及び整流子での
スパークなどにより破損し易くなり、信頼性の確保がし
にくい。
【0004】そこで、電源電圧を上げる方法が考えられ
る。電池式の電気掃除機の場合、電源電圧を上げる方法
としては、電池本数を増やす方法が最も簡便である。し
かしながら、高い電圧を必要とする場合に、電池だけで
これを実現しようとすると、電池が大型化してしまう。
そこで、これを解決するために、昇圧コンバータ回路を
用いて高い電圧を得る方法が、例えば特開平8−224
198号公報や特開2001−16845公報に提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】直流電源を駆動源と
し、昇圧コンバータ回路を搭載した電気掃除機において
は、このような電気掃除機を実用化するに当り、昇圧コ
ンバータ回路と電気掃除機の運転動作とを協調させた
り、あるいは、昇圧コンバータ回路と電気掃除機を構成
する各部品とを協調させたりして、信頼性及びゴミ吸込
性能を向上させる技術を実現させることが重要である。
このような技術の例としては、例えば、昇圧コンバータ
回路の動作に伴う電気掃除機の異常状態の回避、昇圧コ
ンバータ回路動作異常時に対する直流電源や各構成電子
部品の保護、昇圧コンバータ回路動作の電動送風機への
影響、及び、昇圧コンバータ回路動作とゴミ吸込力との
関係などを挙げることができる。
【0006】しかしながら、特開平8−224198号
公報には、電動送風機に電力を供給する電源を、商用電
源と二次電池とのどちらかに切替える切替手段を備え、
昇圧時に昇圧電圧を徐々に低電圧から所定の電圧にあげ
ているという記載があるのみで、直流電源を駆動源とす
る昇圧コンバータ回路動作と電気掃除機の保護システム
との関係や、昇圧コンバータ回路動作とゴミ吸込力との
関係等に関する開示がなく、また示唆もない。
【0007】同様に、特開2001−16845公報に
も、それらの技術に関する開示が一切なされていない。
【0008】本発明の目的は、直流電源を駆動源とし昇
圧コンバータ回路を搭載した電気掃除機において、昇圧
コンバータ回路と電気掃除機の運転動作とを協調させ、
あるいは、昇圧コンバータ回路と電気掃除機を構成する
各部品とを協調させ、これによって電気掃除機の信頼性
及びゴミ吸込性能を向上させる技術を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
直流電源を駆動源とし、この直流電源の出力電圧を昇圧
する電圧変換手段、例えば昇圧コンバータ回路を搭載し
た電気掃除機であって、この電気掃除機は、運転モード
切替操作部の操作に応じて制御手段が制御する切替手段
の切替え動作によって、直流電源から電動送風機への電
圧供給経路中で電圧変換手段を作動させない非昇圧運転
モードと作動させる昇圧運転モードとが選択可能であ
る。制御手段は、昇圧運転モードの開始時に、非昇圧運
転モードを経過した後に昇圧運転モードに移るように切
替手段を制御し、これによって昇圧コンバータ回路と電
気掃除機の運転動作との協調、昇圧コンバータ回路と電
気掃除機を構成する各部品との協調を実現する。
【0010】請求項2記載の発明は、直流電源を駆動源
とし、この直流電源の出力電圧を昇圧する電圧変換手
段、例えば昇圧コンバータ回路を搭載した電気掃除機で
あって、この電気掃除機は、運転モード切替操作部の操
作に応じて制御手段が制御する切替手段の切替え動作に
よって、直流電源から電動送風機への電圧供給経路中で
電圧変換手段を作動させない非昇圧運転モードと作動さ
せる昇圧運転モードとが選択可能である。制御手段は、
昇圧運転モードの停止時に、昇圧運転モードの停止後に
非昇圧運転モードを経過するように切替手段を制御し、
これによって昇圧コンバータ回路と電気掃除機の運転動
作との協調、昇圧コンバータ回路と電気掃除機を構成す
る各部品との協調を実現する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図18に基づいて説明する。
【0012】[電気掃除機の部品構成]図1は本実施の
形態の電気掃除機の外観構成を示す斜視図である。本実
施の形態の電気掃除機1は、その本体ケース2の本体吸
込口11に対して、先端部に吸込口体3を着脱自在に備
えた伸縮可能な接続管としての延長管4が着脱自在に接
続されるホース体5が着脱自在に取り付けられて構成さ
れている。本体ケース2内には、電動送風機6と直流電
源10(図3参照)が内蔵されており、この本体ケース
2の上面には、取手手段としてのハンドル8が設けられ
ている。このハンドル8は、平面視略Y字状に形成され
ている。また、このハンドル8近傍には、複数の発光ダ
イオードを備えた表示手段14が配置されている。
【0013】また、本体ケース2の後面略中央には、充
電台にセットして直流電源10に電力を供給させて、直
流電源10を充電させるための充電端子(図示せず)が
設けられている。
【0014】また、可撓性を有するホース体5は、その
基端が、有底円筒状の集塵室としてのダストカップ12
(図2参照)を介して電動送風機6の吸込側に連通する
ように本体吸込口11に着脱可能に接続されている。本
体ケース2の側板部には、電動送風機6に連通して略前
側側方に向けて開口する排気口13が複数穿設されてい
る。
【0015】また、ホース体5の先端には、略“く”の
字状に屈曲した操作手段としての手元操作部7が設けら
れている。この手元操作部7には、操作者の指で操作可
能な位置には操作部としての運転モード切替操作部9が
設けられている。
【0016】また、図2に示すように、ダストカップ1
2は有底の構造で、ダストカップ12の側壁に沿うよう
にダストカップ吸込口16を備えている。このダストカ
ップ12の略中央上部には、通気性を有する網目部材に
て形成されたプレフィルタ15が着脱自在に取り付けら
れており、さらにその上部にはダストカップ排気口17
が設けられている。そして、このダストカップ排気口1
7は、電動送風機6に連通している。よって、このよう
な構造のダストカップ12は、電動送風機6を動作させ
ることによって空気をサイクロン状に回転させ、遠心力
によってゴミと空気を分離する集塵室として機能する。
なお、集塵方式としては、紙パックを用いた集塵方式を
用いることも可能である。
【0017】また、運転モード切替操作部9は、電動送
風機6の電源スイッチを兼ね、この電動送風機6をそれ
ぞれ異なる駆動状態にする複数種類の運転モードを選択
することができるように構成されている。具体的には、
図3中に示すように、ホース体5から延長管4の方向に
向けて運転モードである停止設定用の操作ボタン9a、
運転モードである弱運転設定用の操作ボタン9b、運転
モードである中運転設定用の操作ボタン9c、運転モー
ドである強運転設定用の操作ボタン9dが一列に順次並
んで配設されている。
【0018】[制御回路]このような構造の電気掃除機
1における電動送風機6に対する制御回路の構成及びそ
の作用を図3〜図10を参照して説明する。
【0019】本体ケース2内に配設された電動送風機6
は、充電端子(図示せず)を介して充電可能な直流電源
10と、この直流電源10の出力電圧を昇圧して電動送
風機6に出力する電圧変換手段33とにより構成されて
いる電源回路に接続されている。また、この電動送風機
6の低圧側には、スイッチング部品(A)24であるM
OSFETのドレイン端子が接続されており、そのゲー
ト端子には、電気掃除機1内に内蔵されている電気掃除
機制御手段25が接続されている。スイッチング部品
(A)24は、MOSFETだけではなく、バイポーラ
トランジスタ又はIGBTなどの半導体スイッチング素
子や、電磁式リレーなどのスイッチング部品でも実現可
能であることは言うまでもない。但し、MOSFET、
バイポーラトランジスタ又はIGBTなどの半導体スイ
ッチング素子は、電磁式リレーよりも低電力で高速にス
イッチングできるので、電池式の電気掃除機におけるス
イッチング部品として適している。
【0020】この電気掃除機制御手段25は、電動送風
機制御手段30、電圧変換制御手段28、直流電源監視
手段27、記憶手段26、タイマ29、電圧読取手段3
1、及びADコンバータ32などから構成され、手元操
作部7の運転モード切替操作部9や本体ケース2上部に
配設された複数の発光ダイオードを備えた表示手段1
4、直流電源10の温度測定用のサーミスタ21、二次
電池識別手段34、電圧変換手段入力電圧検出部22、
電圧変換手段出力電圧検出部23などが接続されてお
り、電気掃除機1全体を制御している。この意味で、電
気掃除機制御手段25は、制御手段を構成する。電気掃
除機制御手段25は、複数の回路部品及び複数のマイコ
ンから構成したり、ワンチップのマイコンを中心に構成
したりする。
【0021】また、二次電池10aの両端間には、抵抗
R1および抵抗R2の直列回路が接続されている。そし
て、これら抵抗R1および抵抗R2間の電圧変換手段入
力電圧検出部22には電気掃除機制御手段25が接続さ
れており、抵抗R1および抵抗R2で分圧された電圧が
電気掃除機制御手段25に印加される。
【0022】また、同様に、電動送風機6の両端間に
は、抵抗R3及び抵抗R4の直列回路が接続されてい
る。そして、これら抵抗R3及び抵抗R4間の電圧変換
手段出力電圧検出部23には電気掃除機制御手段25が
接続されており、抵抗R3及び抵抗R4で分圧された電
圧が電気掃除機制御手段25に印加される。
【0023】電動送風機制御手段30は、運転モード切
替操作部9の操作ボタンの操作によりスイッチング部品
24をスイッチングし、電動送風機6の出力を制御す
る。
【0024】[直流電源]電力を供給する直流電源10
は、例えば、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電
池、リチウムイオン電池などの電池を複数本直列に接続
した二次電池10a、サーミスタ21、二次電池識別手
段34としての抵抗R0、及びサーモスタット35など
から構成されている。
【0025】また、二次電池10aのプラス端子は、サ
ーモスタット35の一端に接続されており、このサーモ
スタット35の他端は、抵抗R0の一端に接続されてい
る。
【0026】[運転モード切替操作部]次に、運転モー
ド切替操作部9の具体的な構成及び作用について説明す
る。
【0027】電気掃除機制御手段25内において、基準
電圧V1の分圧値が、運転モード切替操作部9の操作状
態に応じて変化するように構成され、こうして変動する
分圧値がアナログ・デジタル変換器であるADコンバー
タ32によってデジタル信号に変換された後に電圧読取
手段31によって読み取られるように構成されている。
【0028】基準電圧V1の分圧値を運転モード切替操
作部9の操作状態に応じて変化させるための回路構成
(電圧可変回路)として、抵抗R5と抵抗R6との間で
検出することのできる電圧をADコンバータ32に入力
するようにしつつ、運転モード切替操作部9の各操作ボ
タン9a、9b、9c及び9dが操作されることで切替
えられるスイッチ36a、36b、36c及び36dを
運転モード切替操作部9に設け、これらの各スイッチ3
6a、36b、36c及び36dの切替状態に応じて、
それぞれ値が異なる抵抗R7、R8、R9及びR10に
並列接続されているような回路構成が設けられている。
【0029】そして、電気掃除機制御手段25内に設け
られた記憶手段26には、運転モード切替操作部9で弱
用の操作ボタン9bが操作されることにより、電圧読取
手段31にて読み取られる電圧値に対応する制御プログ
ラムや制御値などが記憶されている。
【0030】さらに、記憶手段26には、同様に、運転
モード切替操作部9にて強用の操作ボタン9d(昇圧運
転用のスイッチ)が操作されることにより、電圧読取手
段31にて読み取られる電圧値に対応する制御プログラ
ムや制御値などが記憶されている。
【0031】このように、運転モード切替操作部9は複
数の電圧を選択設定可能で、運転モード切替操作部9に
て設定された電圧を電圧読取手段31で読み取り、この
読み取った電圧に従って、複数の電気掃除機運転モード
を切替える。このため、運転モード切替操作部9とAD
コンバータ32の信号線を増やすことなく、安価に運転
モードの追加を実現可能にする。
【0032】[電圧変換手段]次に、電気掃除機1にお
ける電動送風機6に対する電圧変換手段33の構成例を
図4に示す。電圧変換手段33は、エネルギーの蓄積と
放出の役割をなす磁気部品としてのリアクトル40、M
OSFET、バイポーラトランジスタ又はIGBTなど
半導体スイッチング素子を用いたスイッチング部品
(Q)41、エネルギーの逆流を防止する逆流防止部品
としてのダイオード42、容量性インピーダンス部品素
子であるコンデンサ43及び電圧変換制御手段28など
により構成されている。
【0033】磁気部品として用いるリアクトル40は、
主に巻線(コイル)と磁性材料からなるコアから構成さ
れ、巻線の中にコアを挿入し、巻線に電流を流すことに
よってエネルギーを蓄積し、そのエネルギーをスイッチ
ング部品(Q)41のオン・オフ動作により放出する。
このリアクトルは、フェライト、ダスト、パーマロイ、
アモルファス合金などの磁性材料からなるコアと巻線な
どから構成される。コアの形状は、ソレノイド形状やト
ロイド形状などである。
【0034】電圧変換制御手段28は、二次電池10a
の出力電圧を昇圧させるスイッチング部品(Q)41の
動作、すなわちオン・オフのパルス信号の周波数と、オ
ン時間/(オン時間+オフ時間)で定義されるデューテ
ィとを設定して出力する機能を備えている。この電圧変
換制御手段28から出力されるパルス信号の周波数又は
デューティによって、電圧変換手段主回路33aの出力
電圧(昇圧率)を調整する。直流電源10の出力電圧に
対する、電圧変換手段33により昇圧された出力電圧の
比を昇圧率と呼ぶ(昇圧率=電圧変換手段33により昇
圧された出力電圧/直流電源10の出力電圧)。また、
この電圧変換制御手段28は、電動送風機制御手段30
と連携して動作する。
【0035】この電圧変換手段33は、より詳細には、
直流電源10側に接続される入力端子Paと、共通端子
Pbと、電動送風機6側に接続される出力端子Pcとを
有している。入力端子Paは磁気部品であるリアクトル
40の一方の端子に接続され、リアクトル40の他方の
端子とスイッチング部品(Q)41のドレイン端子が接
続され、スイッチング部品(Q)41のソース端子と共
通端子Pbが接続され、スイッチング部品(Q)41の
ゲート端子に電圧変換制御手段28が接続され、リアク
トル40とスイッチング部品(Q)41との接続点とダ
イオード42のアノード端子が接続され、ダイオード4
2のカソード端子とコンデンサ43の一方の端子が接続
され、コンデンサ43の他方の端子と共通端子Pbが接
続されダイオード42とコンデンサ43との接続点が出
力端子Pcに接続され、出力端子Pcと共通端子Pbと
の間に直流電源10の電圧を昇圧した電圧を出力するよ
うに構成されている。
【0036】ここで、この電圧変換手段33の昇圧動作
を説明する。電圧変換制御手段28から出力されるパル
ス信号によりスイッチング部品(Q)41をオンにする
とスイッチング部品(Q)に電流Isが流れ、電流IL
によりリアクトル40にエネルギーが蓄えられる。次
に、電圧変換制御手段28によりスイッチング部品
(Q)41をオフにすると、リアクトル40に蓄積され
ているエネルギーは、ダイオード42を経て電流Idと
して電動送風機6側に流れ、コンデンサ43に充電され
る。このように電圧変換制御手段28によりスイッチン
グ部品(Q)41のオン・オフを連続的に行うことによ
って、直流電源10からリアクトル40へのエネルギー
の蓄積と放出との繰返しを実現する。
【0037】また、コンデンサ43に蓄えられているエ
ネルギーは、ダイオード42によってリアクトル40側
に戻ることはない。そして、コンデンサ43の電圧は、
直流電源10よりも高い電圧で充電され、電動送風機6
に供給される。
【0038】次に、図5を参照して、電圧変換制御手段
28から出力するパルス信号の周波数とデューティを調
整する具体的な方法を説明する。
【0039】図5において、運転モード切替操作部9の
操作により、電圧変換制御手段28を動作させる。この
電圧変換制御手段28において、誤差増幅器51に、基
準電圧部52と入力電圧部53からそれぞれ信号が入力
され、その出力信号と、発振器54から発振される三角
波信号が信号比較部55に入力される。三角波信号を発
振する発振器54は、従来から知られている方法であ
る。そして、信号比較部55からパルス信号が出力さ
れ、スイッチング部品(Q)41のオン・オフを制御す
る。
【0040】ここで、発振部44から発振される三角波
信号の周波数を適宜設定することによりパルス信号の周
波数を制御することができ、さらに、電圧V2と、分圧
比R11/R12を適宜設定することによりパルス信号
のデューティを制御することができる。
【0041】また、パルス信号の周波数やデューティの
制御方法としては、マイコンのプログラミング処理でも
実現可能である。マイコンにおける、三角波信号とパル
ス信号の周波数やデューティの関係を図6にタイミング
チャートとして示す。三角波信号は、タイマカウンタを
利用してデジタル的に作られ、例えば、アップ/ダウン
カウンタモードでは、カウンタ値の最大値TCp1を設
定することによって、パルス信号の周期Tp(k)は、 Tp(k)=2×TCp1×タイマカウンタクロック
[sec] となる。よって、パルス信号の周波数fp(k)は、 fp(k)=1/(2×TCp1×タイマカウンタクロ
ック)[Hz] となる。
【0042】さらに、記憶手段26に記憶された設定値
S(k)とタイマカンタの値とを比較し、タイマカウン
タ値(三角波信号)が設定値S(k)以上になると、パ
ルス信号がオンになるようにする。これによって、パル
ス幅PW(k)[sec]が決まり、よって、デューティ
Du(k)は、 Du(k)=PW(k)/(2×TCp1×タイマカウ
ンタクロック)[%] となる。
【0043】よって、タイマカウンタ値の最大値TCp
1や設定値S(k)を変更することによって、パルス信
号の周波数fp(k)やデューティDu(k)を制御す
る。
【0044】よって、図5及び図6に示すように、パル
ス信号の周波数とデューティの少なくとも一方を制御す
ることによって、電圧変換手段33の昇圧率を制御する
ことができる。例えば、デューティを大きくすることに
より昇圧率を大きくし、逆に、デューティを小さくする
ことによって昇圧率を小さくする。
【0045】[電池識別手段]次に電池識別手段につい
て説明する。二次電池10aを識別する二次電池識別手
段34としての抵抗R0に流れる電流値を電気掃除機制
御手段25にて検知させて、二次電池10aの種類、例
えば電池電圧や容量(アンペアパワー容量。単位A
h)、電池特性などを識別し、この識別情報に応じて電
圧変換手段33の昇圧率を決定する。
【0046】なお、本実施の形態では、直流電源10に
取り付けた抵抗R0で二次電池10aの種類を識別して
いるが、例えば、この二次電池10aに突起などを設け
て、この突起の位置や形状などで二次電池10aの種類
が識別できる構成や、また、電圧変換手段入力電圧検出
部22により直流電源10の出力電圧を検出し、この出
力電圧により二次電池10aの種類が識別できる構成で
あっても、本実施の形態と同様の作用効果を奏すること
ができる。
【0047】[電池のサーミスタ]さらに、二次電池1
0aの近傍には、この二次電池10aの温度を検出する
温度検出部品としてのサーミスタ21が配設されてい
る。このサーミスタ21は、二次電池10aの温度変化
に応じて抵抗値が変化する。このサーミスタ21の使用
の一例としては、サーミスタ21の両端は、電気掃除機
制御手段25に接続されており、この電気掃除機制御手
段25は、サーミスタ21により、二次電池10aの近
傍の温度変化が検知され、そのサーミスタの抵抗変化に
応じて、電圧変換手段33の昇圧率を決定したり、ま
た、運転モードを昇圧運転モードから非昇圧運転モード
に切替えたりする。
【0048】またさらに、電気掃除機制御手段25は、
抵抗R0に流れる電流値及びサーミスタ21の温度情報
のそれぞれを検知して、これら電流値及び温度情報から
二次電池10aの放電情報を検出して、この検出した放
電情報、すなわち二次電池10aに残っている容量に応
じて、電圧変換手段33の昇圧率を決定したり、また、
運転モードを昇圧運転モードから非昇圧運転モードに切
替えたりする。
【0049】[タイマ]次に、タイマ29の使用形態の
例を説明する。タイマ29の使用形態の一例としては、
電気掃除機制御手段25は、昇圧運転モード時に、電動
送風機6の駆動時間を測定し、この駆動時間が記憶手段
26に記憶された設定時間を経過すると、電圧変換手段
33の昇圧率を低下させたり、または、昇圧運転モード
から非昇圧運転モードに切替えたりする。また、非昇圧
運転モード時の電動送風機6の駆動時間を測定し、この
駆動時間に応じて、その後の昇圧運転モード時の昇圧率
を決定する。昇圧率の決定方法に関しては、記憶手段2
6などに記憶されている。
【0050】[動作説明]ここで、図4に示す電圧変換
手段を適用した図3に示す制御回路の運転モード切替操
作部9において、弱用の操作ボタン9b、中用の操作ボ
タン9c及び強用の操作ボタン9dが操作された場合の
電気掃除機1及び電圧変換手段33の動作を、スイッチ
ング部品(Q)41、及び、スイッチング部品(A)2
4の動作と共に図7を参照して詳しく説明する。
【0051】停止状態にある電気掃除機1において、ま
ず弱用の操作ボタン9bを操作すると、電動送風機制御
手段30からオン・オフ信号が出力され、その信号に基
づきスイッチング部品(A)24がそれぞれオン・オフ
動作を繰り返し、電動送風機6が回転を始め、ゼロ出力
から、予め設定された弱運転モード出力W1まで、電気
掃除機1の出力が上昇する。
【0052】この状態から中用の操作ボタン9cを操作
すると、電動送風機制御手段30により、弱運転モード
の時よりもオン時間の割合が大きい信号が出力され、そ
の信号に基づきスイッチング部品(A)24のオン・オ
フ動作が繰り返され、予め設定された中運転モード出力
W2まで、電気掃除機1の出力が上昇する。
【0053】このように、弱用の操作ボタン9b、及び
中用の操作ボタン9dが操作された場合には、電圧変換
手段33は動作せず、従って、電圧変換手段主回路33
aを経由して昇圧された出力電圧が電動送風機6に供給
されない。
【0054】さらに、この状態から、強用の操作ボタン
9dが操作されると、電動送風機制御手段30から常時
オン(デューティ100%)のパルス信号が出力され、
その信号に基づきスイッチング部品(A)24が常時オ
ンの動作をすると共に、電圧変換制御手段28からスイ
ッチング部品(Q)41にパルス信号が出力され、これ
によって電圧変換手段主回路33aが動作し、これによ
って二次電池10aの出力電圧が電圧変換手段主回路3
3aを経て昇圧され電動送風機6に印加される。従っ
て、電圧変換手段33により昇圧された出力電圧が電動
送風機6に供給され、予め設定された強運転モード出力
W3まで、電動送風機6の出力が上昇する。この強運転
モード出力W3の強出力運転モードは、電気掃除機1に
用意された運転モードの中で最大出力の運転モードであ
り、消費電力も大きく、最もごみ吸込み能力が高い。
【0055】そして、この状態から、停止用の操作ボタ
ン9aが操作されると、電圧変換制御手段28から出力
されていたパルス信号が止まりスイッチング部品(Q)
41がオフになり、これによって電圧変換手段主回路3
3aが停止すると共に、電動送風機制御手段30から出
力されていたパルス信号も止まり、スイッチング部品
(A)24がオフになり、電動送風機6の動作が停止す
る。
【0056】この動作例で示すように、スイッチング部
品(Q)41についてのスイッチング動作の制御処理
は、直流電源10の出力電圧および電圧変換手段33の
出力電圧のいずれか一方を切替えることにより実現す
る。このとき、スイッチング部品(Q)41は切替手段
を構成する。
【0057】また、スイッチング部品(A)24は、電
圧変換手段33により昇圧された出力電圧の、前記電動
送風機への供給を、直接制御可能な部品である。
【0058】もっとも、本実施の形態によれば、強用の
操作ボタン9dが操作された時に、電圧変換手段33で
昇圧された出力電圧を電動送風機6へ供給する。このた
め、非昇圧運転モードは、電気掃除機1の弱、中、強と
いう運転モードの中の弱運転モード及び中運転モードに
おいて設定されることになり、昇圧運転モードは、電気
掃除機1の弱、中、強という運転モードの中の強運転モ
ードにおいて設定されることになる。この意味で、弱運
転設定用の操作ボタン9b及び中運転設定用の操作ボタ
ン9cは、非昇圧運転モードを選択するための操作部と
して機能し、強運転設定用の操作ボタン9dは、昇圧運
転モードを選択するための操作部として機能する。ま
た、停止用の操作ボタン9aは、電動送風機6の回転駆
動を停止させるための停止用操作部として機能する。
【0059】なお、図7に基づいて前述した説明では、
停止状態から弱用の操作ボタン9b、中用の操作ボタン
9c、及び強用の操作ボタン9dが順に操作された例で
説明したため、非昇圧運転モードから昇圧運転モードに
切替った例を示しているが、停止状態でいきなり強用の
操作ボタン9dを操作した場合には、停止状態から直接
的に昇圧運転モードになる。
【0060】このように、直流電源10の出力電圧を電
動送風機6に供給する非昇圧運転モードと、直流電源1
0の出力電圧を電圧変換手段33により昇圧させた出力
電圧を電動送風機6に供給する昇圧運転モードとを予め
用意しておき、それらの運転モードを切替えるための切
替手段、及び、その切替手段を動作させるための運転モ
ード切替操作部9を設けることにより、使用者本人が、
直接切替を実施することができる。
【0061】電気掃除機において、例えば、大きな出力
でゴミ吸収能力が必要な場合は、電動送風機の出力を増
大するために、大きな容量の電池を用いるか、または、
本願発明で上記に説明したような電圧変換手段による電
源電圧の昇圧が必要になる。
【0062】容量の大きな電池を用いる手法は、直接に
その電池により電動送風機を駆動させるため、電源回路
自身の電力損失は極めて軽微であるが、電池のサイズ及
び重量が大きくなることになり、その結果、電気掃除機
が大型化し、使用時や持ち運び等に支障をきたすという
欠点がある。また、それほどゴミ吸引能力が必要でない
場合も、常に大きな電池が電気掃除機に搭載されている
ことになるので、上記と同様な支障をきたすということ
になる。
【0063】一方、電圧変換手段により電源電圧を昇圧
する場合は、電圧変換回路を構成する回路部品等による
電力損失をきたすので、直接電池で駆動する場合に比較
して無駄な電力を使わざるを得ない欠点がある。しか
し、電池容量を大型化する場合に比べて、電源部を大幅
に小型・軽量化することができるという特徴がある。
【0064】また、電圧変換手段により電池電圧を昇圧
する場合で、電圧変換手段を常時動作させる構成にする
と、使用者が高いゴミ吸収能力を必要でない場合も、電
圧変換手段を使用することとなり、電圧変換回路による
電力損失を被り、電池の使用時間を短くしてしまう。電
池が二次電池の場合、一回の充電当りの使用時間を短く
してしまうことになる。
【0065】以上述べたような要件を勘案して、電気掃
除機の特有の使用形態、すなわち、使用者の欲するゴミ
吸引能力の程度や一回の充電当りの使用時間の長さの程
度にあわせて、使用者が、直接、電気掃除機の運転モー
ドを選択することができる構成は、使用者にとって大き
な効果を有している。
【0066】すなわち、本実施の形態の構成のように、
ゴミ吸引能力がそれほど必要でない場合、又は電池の使
用時間(二次電池の場合は、一回の充電当りの使用時
間)を長くしたい場合用として、電池のみの出力電圧に
より電動送風機を駆動する(非昇圧運転モード)手段
と、高いゴミ吸引能力が必要な場合用として、電圧変換
手段により昇圧された出力電圧で電動送風機を駆動する
(昇圧運転モード)手段とを、電動送風機の出力制御手
段として備え、さらに、それらの出力制御手段を随時切
替えることができる切替手段を設けることにより、使用
者の多様な状況に応じて、使用者が運転モードを選択す
ることができる。
【0067】よって、このような構成を用いることによ
り電気掃除機を小型・軽量化することができ、また同時
に、高いゴミ吸引能力を必要とする場合にのみ、昇圧運
転モードを動作させることができるので、電圧変換手段
を使用することによる電力損失を必要最小限に抑えるこ
とができるようになる。
【0068】また、本願発明の係る直流電源を駆動源と
する電気掃除機の一使用形態として挙げられるコードレ
ス型電気掃除機の場合は、特に小型・軽量化で、しかも
必要な場合のみ昇圧運転モードが使用できるという利便
性があるので特に好適である。
【0069】[昇圧運転モード開始動作]次に、図3及
び図4に示す制御回路において、昇圧運転モードの開始
動作手順について、図8を参照して説明する。停止状態
にある電気掃除機1の運転モード切替操作部9の強用の
操作ボタン9dを操作することによって、昇圧運転モー
ドが始動する時に、スイッチング部品(A)24のスイ
ッチング開始動作を、スイッチング部品(Q)41のス
イッチング開始動作よりも早くするように制御する。こ
のようなシーケンスの制御をすることにより、電動送風
機6に電流が流れ始め、非昇圧運転モードを経過した後
に、昇圧運転モードに移ることになる。電動送風機6に
電流が流れない状態で、電圧変換手段33を動作させる
と、電動送風機6で電力が消費されないので、いわゆる
無負荷状態になり、電圧変換手段主回路33aからの昇
圧された電圧が、異常に高くなったりするといった不安
定な状態に陥ることになる。また、このようなシーケン
スプログラムは、記憶手段26等に記憶されている。
【0070】また、昇圧された電圧が異常に高くなる
と、電圧変換手段主回路33aを構成する電子部品、例
えば、コンデンサ43の信頼性や寿命などを大きく低下
させることになる。
【0071】よって、昇圧運転モードの始動時に、電気
掃除機1を非昇圧運転モードで運転し、電動送風機6に
電流を流し、その後に、昇圧運転モードに切替えるよう
なシーケンスの制御を行い、上記のような不安定な状態
を回避する。
【0072】また、電動送風機6への入力電力変化時に
は、その変化に起因して電動送風機6の振動や騒音が発
生する。この振動は、特に、使用者がハンドル8を持っ
て掃除している時は、使用者に対して不快感を与える。
しかしながら、非昇圧運転モードを経過した後に昇圧運
転モードに移るというシーケンスにすることによって、
電動送風機6への入力される電力は段階的に大きくな
る。よって、昇圧運転モード開始時における電動送風機
6への入力電力変化の度合が緩和されるので、電動送風
機6の振動や騒音を減ずることができる。
【0073】さらに、図2に示すような、空気をサイク
ロン状に回転させ、遠心力によってゴミと空気を分離す
る集塵方式を利用した場合、電気掃除機1が運転を始め
る時に大きな電力を急激に電動送風機6に投入すると、
ダストカップ12内の気流が乱れ、ゴミと空気を分離す
る効果を弱めてしまったり、また、ダストカップ内に集
めたゴミ等を舞い上げてプレフィルタ15を汚す速度を
速めてしまうといった問題を有している。しかしなが
ら、非昇圧運転モードを経過した後に昇圧運転モードに
移るというシーケンスの制御を行うことによって、電動
送風機6への入力される電力は段階的に大きくなり、こ
れらの問題を顕著化させることがない。
【0074】また、ここで、昇圧運転モード開始時に、
電圧変換制御手段28からスイッチング部品(Q)41
へ出力されるパルス信号のデユーティを徐々に大きくす
る手段に関して図5及び図9を参照して説明する。図5
において、昇圧運転モード開始時に、電源V3から抵抗
R13を介してコンデンサ56に充電され、コンデンサ
端子入力部57の電圧が上昇する。このコンデンサ端子
入力部57の電圧信号は、信号比較部55に入力され、
パルス信号のデューティが決まる。この時のパルス信号
の様子を図9に示す。例えば、誤差増幅器51から出力
される信号と、コンデンサ端子入力部57の電圧信号の
うち低い電圧の信号が優先され、この優先された電圧信
号が発振器54から出力される三角波信号より低くなる
と、パルス信号がオンになるようにする。
【0075】このように、昇圧運転モード開始時に、非
昇圧運転モードを経過した後に昇圧運転モードに移ると
いうシーケンスの制御と、電圧変換手段33の昇圧率を
徐々に上げていくという制御を組み合わせると、電動送
風機6へ入力される電力は、より滑らかに大きくなるの
で、よりいっそう効果的である。
【0076】また、図示しないが、図9のようなパルス
信号作成方法を、マイコンのプログラミング処理で、デ
ジタル的に実現することも可能である。基本的な考え方
は、図6に示す通りである。
【0077】[昇圧運転モード停止動作]次に、図4に
示す電圧変換手段を適用した図3に示す制御回路におい
て、昇圧運転モードの停止動作手順について、図10を
参照して説明する。図10に示すように、昇圧運転モー
ドの停止時においても、スイッチング部品(Q)41の
スイッチング停止動作をスイッチング部品(A)24の
スイッチング停止動作よりも早めるシーケンスの制御を
行う。このような昇圧運転モードの停止後に非昇圧運転
モードを経過するというシーケンスにすることによっ
て、電圧変換手段主回路33aが無負荷状態で動作する
タイミングがなくなるので、電圧変換手段33により昇
圧された電圧が異常に高くなったりするといった不安定
な状態に陥ることがなく、安全に安定して動作する。
【0078】[動作の他の一例]次に、図3及び図4に
示す制御回路の運転モード切替操作部9が操作された場
合の電気掃除機1の動作の別の一例を図11を参照して
詳しく説明する。この例では、中運転モードにおけるス
イッチング部品(A)24の動作が図7に示した動作例
と異なっている。図7に示す動作例では、中運転モード
時に、電動送風機制御手段30から出力されるオン・オ
フ信号によってスイッチング部品(A)24がオン・オ
フ動作を繰り返している。一方、図11に示す例では、
中運転モード時に、電動送風機制御手段30から常時オ
ン(デューティ100%)のパルス信号が出力され、そ
の信号に基づきスイッチング部品(A)24がそれぞれ
常時オンの動作をしている。しかし、どちらにしても、
スイッチング部品(Q)41にオン信号を出力せず、電
圧変換手段19は動作させない。
【0079】また、図3及び図4に示す制御回路におい
て、スイッチング部品(A)24は、電圧変換手段33
により昇圧された出力電圧の、前記電動送風機への供給
を、直接制御可能な部品であるが、昇圧運転モード時
に、このスイッチング部品(A)24をオン・オフ動作
状態にすると、スイッチング部品(Q)41もオン・オ
フを繰り返す動作状態にあるため、電動送風機6への入
力電圧リップルが大きくなり振動や騒音の原因となって
しまう。従って、図7と図11に示す動作例のように、
昇圧運転モード時におけるスイッチング部品(A)24
の動作状態としては、常時オンの制御をすることによっ
て、電動送風機6の振動や騒音が減ずることができる。
また、スイッチング部品(A)24のスイッチング動作
による損失を除去できるので、電池の使用時間を長くす
ることができる。
【0080】[制御回路の他の構成例]次に、電気掃除
機1における電動送風機6に対する他の制御回路を図1
2に示す。
【0081】図3に示す制御回路では、スイッチング部
品(A)として、電動送風機6の低圧側にスイッチング
部品(A)24が設けられているのに対して、図12に
示す制御回路では、電動送風機6の高圧側にスイッチン
グ部品(A)24が設けられている。このスイッチング
部品(A)24は、昇圧運転モード始動時及び昇圧運転
モード終了時に、図3に示す制御回路のスイッチング部
品(A)24と同様な動作をし、同様な効果を得ること
ができる。
【0082】[制御回路の他の構成例]次に、電気掃除
機1における電動送風機6に対する他の制御回路を図1
3に示す。図13に示す制御回路では、二つのスイッチ
ング部品であるスイッチング部品(A)24及びスイッ
チング部品37が配置されている。電動送風機6は、ス
イッチング部品(A)24を介して電圧変換手段主回路
33aに接続され、さらに、電動送風機6は、スイッチ
ング部品37を介して直流電源10に接続されている。
これら、スイッチング部品(A)24a及びスイッチン
グ部品37を電動送風機制御手段30によってスイッチ
ングすることにより、電動送風機6の入力元を切替え
る。スイッチング部品37は、バイポーラトランジスタ
などの半導体スイッチング素子だけではなく、前記電磁
式リレーなどのスイッチング部品でも実現可能であるこ
とは言うまでもない。但し、バイポーラトランジスタな
どの半導体スイッチング素子は、電磁式リレーよりも低
電力で高速にスイッチングできるので、電池式の電気掃
除機における、スイッチング部品として、とても適して
いる。
【0083】図13に示す制御回路では、電動送風機6
に故障などの不具合が生じても、スイッチング部品
(A)24及びスイッチング部品37により、電動送風
機6を回路的に隔離できるので、例えば電動送風機6に
短絡故障が発生しても、大電流が流れることを防ぐこと
ができるので、直流電源10及び電圧変換手段主回路3
3aを保護することができる。
【0084】[動作の他の一例]次に、図13に示す制
御回路の電圧変換手段33として図4に示す電圧変換手
段19を適用した制御回路において、運転モード切替操
作部9において、弱用の操作ボタン9e、中用の操作ボ
タン9f及び強用の操作ボタン9gが操作された場合の
電気掃除機1の動作を、スイッチング部品(Q)41、
スイッチング部品(A)24、及びスイッチング部品3
7の動作と共に図14を参照して詳しく説明する。
【0085】停止状態にある電気掃除機1において、ま
ず、弱用の操作ボタン9bを操作すると、電動送風機制
御手段30からオン・オフ信号が出力され、その信号に
基づきスイッチング部品37オン・オフ動作を繰り返
し、電動送風機6が回転を始め、ゼロ出力から、予め設
定された弱運転モード出力W16まで、電気掃除機1の
出力が上昇する。電動送風機6の出力は、パルス信号の
デューティなどによって調整可能である。
【0086】この状態から中用の操作ボタン9cを操作
すると、電動送風機制御手段30により、弱運転モード
の時よりもデューティが大きいパルス信号が出力され、
その信号に基づきスイッチング部品37のオン・オフ動
作が繰り返され、予め設定された中運転モード出力W1
8まで、電気掃除機1の出力が上昇する。
【0087】このように、弱用の操作ボタン9b又は中
用の操作ボタン9cが操作された場合には、スイッチン
グ部品(A)24及びスイッチング部品(Q)41は動
作させず、従って、電圧変換手段33により昇圧された
出力電圧が電動送風機6に供給されない。
【0088】さらに、この状態から、強用の操作ボタン
9dが操作されると、スイッチング部品37がオフにな
り、その後、スイッチング部品(A)24がオンにな
り、さらに、電圧変換制御手段28からスイッチング部
品(Q)41にパルス信号が出力され、これによって電
圧変換手段主回路33aが動作し、これによって二次電
池10aの出力電圧が電圧変換手段主回路33aを経て
昇圧され電動送風機6に印加される。従って、電圧変換
手段33の出力電圧が電動送風機6に供給され、予め設
定された強運転モード出力W20まで、電動送風機6の
出力が上昇する。この強運転モード出力W20の強出力
運転モードは、電気掃除機1に用意された運転モードの
中で最大出力の運転モードであり、電気掃除機1におい
て最もごみ吸込み能力が高い。
【0089】なお、スイッチング部品(Q)41、スイ
ッチング部品(A)24、及び、スイッチング部品37
についてのスイッチング動作の制御処理は、直流電源1
0の出力電圧および電圧変換手段33の出力電圧のいず
れか一方を切替えることによって実行される。このと
き、スイッチング部品(Q)41、スイッチング部品
(A)24、及び、スイッチング部品37は、切替手段
を構成する。
【0090】もっとも、本実施の形態によれば、強用の
操作ボタン9dが操作された時に、電圧変換手段33の
出力電圧を電動送風機6へ供給する。このため、非昇圧
運転モードは、電気掃除機1の弱、中、強という一般的
な運転モードの中の弱運転モード又は中運転モードにお
いて設定されることになり、昇圧運転モードは、電気掃
除機1の弱、中、強という一般的な運転モードの中の強
運転モードにおいて設定されることになる。この意味
で、弱運転設定用の操作ボタン9b及び中運転設定用の
操作ボタン9cは、非昇圧運転モードを選択するための
操作部として機能し、強運転設定用の操作ボタン9d
は、昇圧運転モードを選択するための操作部として機能
する。また、停止用の操作ボタン9aは、電動送風機6
の回転駆動を停止させるための停止用操作部として機能
する。
【0091】なお、図14に基づいて前述した説明で
は、停止状態から弱用の操作ボタン9b、中用の操作ボ
タン9c及び強用の操作ボタン9dが順に操作された例
で説明したため、非昇圧運転モードから昇圧運転モード
に切替った例を示しているが、停止状態でいきなり強用
の操作ボタン9dを操作した場合には、停止状態から直
接的に昇圧運転モードになる。
【0092】また、図4の電圧変換手段を用いた図13
に示す制御回路においても、図8に示すような、昇圧運
転モードの開始動作手順をとる。停止状態にある電気掃
除機1の運転モード切替操作部9の強用の操作ボタン9
dを操作することによって、昇圧運転モードが始動する
時に、スイッチング部品(A)24のスイッチング開始
動作を、スイッチング部品(Q)41のスイッチング開
始動作よりも早くするように制御する。このようなシー
ケンスの制御をすることにより、電動送風機6に電流が
流れ始め、非昇圧運転モードを経過した後に、昇圧運転
モードになる。
【0093】また、無負荷タイミングの不安定性回避
や、入力電力変化度合の緩和による電動送風機6の振動
や騒音の減少や、ダストカップ12内の集塵などに関す
る効果は、前述した通りである。
【0094】さらに、昇圧運転モードの停止動作手順に
ついても、図10に示すように、スイッチング部品
(Q)41のスイッチング停止動作をスイッチング部品
(A)24のスイッチング停止動作よりも早める。
【0095】[制御回路の他の構成例]また、電気掃除
機1における電動送風機6に対する他の制御回路を図1
5に示す。この制御回路が、図13に示す制御回路と異
なっている点は、直流電源10と電圧変換手段主回路3
3aとが、スイッチング部品(A)24を介して接続さ
れていることである。よって、このスイッチング部品
(A)24及びスイッチング部品37を電動送風機制御
手段30によってスイッチングし、電動送風機6の入力
元を切替える。
【0096】図15に示す制御回路では、電気掃除機1
の不使用時に、スイッチング部品(A)24をオフにす
れば、電圧変換手段主回路33aに無効な電流が流れ
ず、無効な電力消費が少ない。さらに、直流電源10に
故障などの不具合が生じても、スイッチング部品(A)
24及びスイッチング部品37より直流電源10を回路
的に隔離できるので、電動送風機6及び電圧変換手段主
回路33aを保護することができる。
【0097】また、図4の電圧変換手段を用いた図15
に示す制御回路においても、図8に示すような、昇圧運
転モードの開始動作手順をとる。停止状態にある電気掃
除機1の運転モード切替操作部9の強用の操作ボタン9
dを操作することによって、昇圧運転モードが始動する
時に、スイッチング部品(A)24のスイッチング開始
動作を、スイッチング部品(Q)41のスイッチング開
始動作よりも早くするように制御する。このようなシー
ケンスの制御をすることにより、電動送風機6に電流が
流れ始め、非昇圧運転モードを経過した後に、昇圧運転
モードになる。この場合、電圧変換手段主回路33aが
入力電圧ゼロ状態で動作するタイミングがなくなるの
で、スイッチング部品41(Q)へのパルス信号のデュ
ーティが異常に大きくなるといった状態を回避できるの
で、電圧変換手段33が安全に安定して動作する。
【0098】さらに、昇圧運転モードの停止動作手順に
ついても、図10に示すように、スイッチング部品
(Q)41のスイッチング停止動作をスイッチング部品
(A)24のスイッチング停止動作よりも早める。
【0099】また、入力電力変化度合の緩和による、電
動送風機6の振動や騒音の減少や、ダストカップ12内
の集塵などに関する効果は、前述した通りである。
【0100】また、昇圧運転モードの停止動作手順につ
いもて、前述したように、スイッチング部品(Q)41
のスイッチング停止動作をスイッチング部品(A)24
のスイッチング停止動作よりも早める。このような昇圧
運転モードの停止後に非昇圧運転モードを経過するとい
うシーケンスにすることによって、電圧変換手段主回路
33aが入力電圧ゼロ状態で動作するタイミングがなく
なるので、スイッチング部品41(Q)へのパルス信号
のデューティが異常に大きくなるといった状態を回避で
きるので、電圧変換手段33が安全に安定して動作す
る。
【0101】[電圧変換手段の他の構成例]次に、電気
掃除機1における電動送風機6に対する電圧変換手段の
他の構成例を図16を参照して説明する。本実施の形態
の電圧変換手段60では、磁気部品として、一次巻線6
1a、二次巻線61bを有するトランス61が用いられ
ている。このトランス61の一次巻線61aと二次巻線
61bは逆接続されている。
【0102】この電圧変換手段60は、より詳細には、
直流電源10に接続される入力端子Pa及び入力側共通
端子Pdと、電動送風機6側に接続される出力端子Pc
及び出力側共通端子Peを有し、入力端子Paとトラン
ス61の一次巻線61aの一方の端子が接続され、トラ
ンス61の一次巻線61aの他方の端子とスイッチング
部品(Q)41のドレイン端子が接続され、スイッチン
グ部品(Q)41のソース端子と入力側共通端子Pdが
接続され、スイッチング部品(Q)41の制御端子に対
して電圧変換制御手段28の出力側が接続され、トラン
ス61の二次巻線61bの一方の端子がダイオード42
のアノード端子に接続され、ダイオード42のカソード
端子とコンデンサ43の一方の端子が接続され、コンデ
ンサ43の他方の端子とトランス61の二次巻線61b
の他方の端子が接続され、ダイオード42とコンデンサ
43との接続点が出力端子Pcに接続され、コンデンサ
43とトランス61の二次巻線61bとの接続点が出力
側共通端子Peに接続され、出力端子Pcと出力側共通
端子Peとの間に直流電源10の出力電圧を昇圧した電
圧を出力するように構成されている。
【0103】このような電圧変換手段60の昇圧動作を
説明する。電圧変換制御手段28から出力されるパルス
信号によりスイッチング部品(Q)41をオンにする
と、電流IT1が流れ、トランス61にエネルギーが蓄
えられる。この時、トランス61において一次巻線61
aと二次巻線61bとは逆接続されているので、ダイオ
ード42により二次側に電流は流れない。
【0104】次に、電圧変換制御手段28によりスイッ
チング部品(Q)41をオフすると、トランス61の巻
線には逆起電圧が発生し電位が反転するので、トランス
61に蓄積されているエネルギーは、ダイオード42を
経て電流IT2として二次巻線61b側(電動送風機6
側)に放出される。そして、コンデンサ43に直流電源
10よりも高い電圧が充電され、電動送風機6に供給さ
れる。
【0105】[運転モード切替操作部]次に、本発明の
運転モード切替操作部の他の構成例を図17に基づいて
説明する。図17は、運転モード切替操作部71の一例
を示す正面図である。
【0106】本実施の形態の運転モード切替操作部71
は、停止設定用の操作ボタン71a、弱運転設定用の操
作ボタン71b、中運転設定用の操作ボタン71cの他
に、パワー運転設定用の操作ボタン71dを備え、これ
らの操作ボタン71a、71b、71c及び71dが一
列に順次並んで配設されている。これらの各操作ボタン
71a、71b、71c、71dによって設定される運
転モードにおいて、弱運転設定用の操作ボタン71b、
及び中運転設定用の操作ボタン71cによって設定され
る、「弱」及び「中」の運転モードは、電圧変換手段3
3及び60により昇圧された出力電圧を電動送風機6へ
供給しない非昇圧運転モードである。これに対し、パワ
ー運転設定用の操作ボタン71dによって設定されるパ
ワー運転モードは、電圧変換手段33及び60により昇
圧された出力電圧を電動送風機6へ供給する昇圧運転モ
ードである。このため、中運転モードよりもパワー運転
モードの方が、直流電源10の消費電力が大きく、電動
送風機6の出力が大きく、ゴミ吸込能力が高い。
【0107】この意味で、本実施の形態においては、弱
運転設定用の操作ボタン71b、及び中運転設定用の操
作ボタン71cは、非昇圧運転モードを選択するための
操作部として機能し、パワー運転設定用の操作ボタン7
1dは、昇圧運転モードを選択するための操作部として
機能し、運転モード切替操作部71は昇圧運転モードと
非昇圧運転モードの切替操作部として機能する。そこ
で、本実施の形態ではパワー運転設定用(昇圧運転用)
の操作ボタン71dが、電動送風機6の駆動力の強弱を
指定するための通常の操作ボタン71b、71cと別個
で異なるボタン形状として設けられていることになる。
【0108】従って、本実施の形態では、電圧変換手段
33及び60を動作させる操作ボタン71d(昇圧運転
モード用操作部)と動作させない操作ボタン71b、7
1c(非昇圧運転モード用操作部)とを、使用者に分か
りやすく示すことができる。
【0109】ここで、電圧変換手段33及び60により
昇圧された出力電圧を電動送風機6へ供給する昇圧運転
モードであることをより使用者に分かり易くし、操作ボ
タン9dが、直流電源10の消費電力が大きく、電動送
風機6の最大出力運転モードで、ゴミ吸込み能力を最大
レベルにするボタンである事を、より意識させ易くする
ための具体的な手段としては、以下のような手段が有効
である。
【0110】(1)電圧変換手段33及び60により昇
圧された出力電圧を電動送風機6へ供給する操作ボタン
71dと、直流電源10の出力電圧を直接的に電動送風
機6へ供給する操作ボタン71b及び71cとを別個に
設ける。
【0111】(2)電圧変換手段33及び60により昇
圧された出力電圧を電動送風機6へ供給する操作ボタン
71dの表記文字を「強」のように、「中」、「弱」と
の関連を連想させる文字を使用せずに、「パワー」のよ
うな全く態様の異なる文字を使用する。
【0112】(3)電圧変換手段33及び60により昇
圧された出力電圧を電動送風機6へ供給する操作ボタン
71dと、直流電源10の出力電圧を直接的に電動送風
機6へ供給する操作ボタン71b及び71cとの表記文
字の様態(色やフォントなど)、背景の様態(色や模
様)などを変える。
【0113】(4)電圧変換手段33及び60により昇
圧された出力電圧を電動送風機6へ供給するパワー運転
設定用の操作ボタン71dを、図17(a)に示すよう
に停止設定用の操作ボタン71aに対して、非昇圧運転
モードを選択する「弱」71b、及び「中」71cの操
作ボタンを介して配置する。このような配置を採用する
ことにより、図17(a)に示しているようにパワー操
作ボタンが停止操作ボタンから離反させているので、安
易に昇圧運転モードを使用することを防止するという効
果をもたらすことが可能である。すなわち、前述したよ
うな直流電源10の消費電力が大きい昇圧運転モードを
必要最小限に使用することになるからである。
【0114】(5)図17(a)の変形例として、上記
運転モード切替操作部71の形状的制約がある場合は、
図17(b)に示すような操作ボタンの配置としても同
様な効果を得ることができる。
【0115】(6)他の形態として図18に示すよう
に、停止設定用の操作ボタン71aを挟んで、その両側
に非昇圧運転モードを選択する操作ボタン(71b,7
1c)と昇圧運転モードを選択する操作ボタン71dを
配置する。このような配置をすることにより、これらの
モードの使用をする電気掃除機の使用者に意識的に区別
させる作用をもたらし、不用意な昇圧運転モードの使用
を防止する効果を有する。図18(a)の変形例とし
て、上記運転モード切替操作部71の形状的制約がある
場合は、図18(b)に示すような操作ボタンの配置と
しても同様な効果を得ることができる。
【0116】
【発明の効果】本願発明によれば、直流電源を駆動源と
して昇圧コンバータ回路を搭載した電気掃除機におい
て、電気掃除機の信頼性向上及びゴミ吸込性能向上を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の電気掃除機の外観を示す
回路図である。
【図2】本発明の実施の形態のダストカップを示す断面
図である。
【図3】本発明の実施の形態の電気掃除機の制御回路の
一例を示す回路図である。
【図4】本発明の実施の形態の電気掃除機の電圧変換手
段の回路を示す回路図である。
【図5】本発明の実施の形態の電気掃除機の電圧変換制
御手段の構成例を示す回路図である。
【図6】パルス信号及び三角波を示すタイミングチャー
トである。
【図7】本発明の実施の形態の電気掃除機の動作制御例
の一例を示す説明図である。
【図8】電気掃除機の昇圧運転モード始動時の動作制御
例の一例を示す説明図である。
【図9】電気掃除機の昇圧運転モード始動時の誤差増幅
器信号、三角波信号、コンデンサ端子入力部電圧信号お
よびパルス信号を示すタイミングチャートである。
【図10】電気掃除機の昇圧運転モード停止時の動作制
御例の一例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施の形態の電気掃除機の動作制御
例の他例を示す説明図である。
【図12】本発明の実施の形態の電気掃除機の制御回路
の他例を示す回路図である。
【図13】本発明の実施の形態の電気掃除機の制御回路
の他例を示す回路図である。
【図14】本発明の実施の形態の電気掃除機の動作制御
例の他例を示す説明図である。
【図15】本発明の実施の形態の電気掃除機の制御回路
の他例を示す回路図である。
【図16】本発明の実施の形態の電気掃除機の電圧変換
手段の回路の他例を示す回路図である。
【図17】本発明の実施の形態の電気掃除機の運転モー
ド切替操作部の他例を示す正面図である。
【図18】本発明の実施の形態の電気掃除機の運転モー
ド切替操作部の他例を示す正面図である。
【符号の説明】
6 電動送風機 9 運転モード切替操作部(操作ボタン) 9a 停止用操作部(操作ボタン) 9b、9c 非昇圧運転用操作部(操作ボタン) 9d 昇圧運転用操作部(操作ボタン) 10 直流電源 12 集塵室(ダストカップ) 24 切替手段(スイッチング部品(A)) 25 制御手段(電気掃除機制御手段) 33 電圧変換手段 37 切替手段(スイッチング部品) 41 切替手段(スイッチング部品(Q)) 71 運転モード切替操作部(操作ボタン) 71a 停止用操作部(操作ボタン) 71b、71c 非昇圧運転用操作部(操作ボタン) 71d 昇圧運転用操作部(操作ボタン)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野瀬 剛 静岡県三島市南町6番78号 東芝テック株 式会社三島事業所内 (72)発明者 吉岡 友和 静岡県三島市南町6番78号 東芝テック株 式会社三島事業所内 Fターム(参考) 3B057 DA01 DE03 3B062 AH02 AH05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源を駆動源として駆動される電動
    送風機と、 前記直流電源の出力電圧を昇圧させて前記電動送風機に
    電力を供給する電圧変換手段と、 前記直流電源から前記電動送風機への電圧供給経路中に
    おいて、前記電圧変換手段を作動させない非昇圧運転モ
    ードと前記電圧変換手段を作動させる昇圧運転モードと
    を切替える切替手段と、 前記非昇圧運転モードと前記昇圧運転モードとを選択操
    作するための運転モード切替操作部と、 前記運転モード切替操作部の操作に応じて前記切替手段
    を制御し、前記運転モード切替操作部の操作に応じた運
    転モードを実現する制御手段と、 を具備し、前記制御手段は、前記昇圧運転モードの開始
    時に、前記非昇圧運転モードを経過した後に前記昇圧運
    転モードに移るように前記切替手段を制御する電気掃除
    機。
  2. 【請求項2】 直流電源を駆動源として駆動される電動
    送風機と、 前記直流電源の出力電圧を昇圧させて前記電動送風機に
    電力を供給する電圧変換手段と、 前記直流電源から前記電動送風機への電圧供給経路中に
    おいて、前記電圧変換手段を作動させない非昇圧運転モ
    ードと前記電圧変換手段を作動させる昇圧運転モードと
    を切替える切替手段と、 前記非昇圧運転モードと前記昇圧運転モードとを選択操
    作するための運転モード切替操作部と、 前記運転モード切替操作部の操作に応じて前記切替手段
    を制御し、前記運転モード切替操作部の操作に応じた運
    転モードを実現する制御手段と、 を具備し、前記制御手段は、前記昇圧運転モードの停止
    時に、前記昇圧運転モードの停止後に前記非昇圧運転モ
    ードを経過するように前記切替手段を制御する電気掃除
    機。
  3. 【請求項3】 前記昇圧運転モードは、前記電動送風機
    の最大出力運転モードである請求項1又は2記載の電気
    掃除機。
  4. 【請求項4】 前記昇圧運転モードの開始時に、前記電
    圧変換手段によって昇圧された出力電圧を低電圧から高
    電圧に徐々に上げる手段を備える請求項1記載の電気掃
    除機。
  5. 【請求項5】 前記電動送風機によりサイクロン作用を
    発生させ、そのサイクロン作用により塵埃と空気とを分
    離する集塵室を備える請求項1又は2記載の電気掃除
    機。
  6. 【請求項6】 前記運転モード切替操作部は、前記非昇
    圧運転モードを選択するための非昇圧用操作部と独立さ
    せて、前記昇圧運転モードを選択するための昇圧用操作
    部を有する請求項1又は2記載の電気掃除機。
  7. 【請求項7】 前記昇圧用操作部は、前記非昇圧用操作
    部と異なる態様で設けられている請求項6記載の電気掃
    除機。
  8. 【請求項8】 前記昇圧用操作部は、前記電動送風機の
    回転駆動を停止させるための停止用操作部に対して、前
    記非昇圧用操作部を介在させた位置に配置されている請
    求項6記載の電気掃除機。
  9. 【請求項9】 前記昇圧用操作部は、前記非昇圧用操作
    部に対して、前記電動送風機の回転駆動を停止させるた
    めの停止用操作部を介在させた位置に配置されている請
    求項6記載の電気掃除機。
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