JP2003289463A - 映像伝送方法 - Google Patents

映像伝送方法

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JP2003289463A
JP2003289463A JP2002090712A JP2002090712A JP2003289463A JP 2003289463 A JP2003289463 A JP 2003289463A JP 2002090712 A JP2002090712 A JP 2002090712A JP 2002090712 A JP2002090712 A JP 2002090712A JP 2003289463 A JP2003289463 A JP 2003289463A
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camera
video
video transmission
transmission
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JP2002090712A
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Masaharu Okabe
正治 岡部
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作者が行うカメラ制御によって動き過ぎて
しまったカメラ位置から操作者が要求するカメラ位置に
効率よく戻すことを可能にした映像伝送方法を提供す
る。 【解決手段】 一対の映像伝送装置を備えたシステムの
映像伝送方法。送信側は、カメラからの映像信号を送信
する際に、カメラの位置情報と時間情報とをカメラ位置
/時間情報テーブルに格納するとともに、映像情報に時
間情報を付加して伝送する。受信側は、カメラ制御停止
の操作入力があると、停止命令及び位置情報送信命令を
伝送する。送信側は、停止命令を受信するとカメラの制
御を停止させ、更に、位置情報送信命令を受信するとカ
メラ位置/時間情報テーブルから該当するカメラ位置情
報を読み出して送信する。受信側の映像伝送装置は、カ
メラ位置情報を受信すると、位置変更命令を送信し、送
信側のカメラの停止位置を変更させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号のデジタ
ル化及び符号化を行って遠隔地との通信を可能にすると
ともに遠隔カメラ制御を可能にした映像伝送方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の映像伝送装置の一般的な構
成を示す構成図である。図4において、400は映像伝
送装置、401は音声信号の入出力を制御する音声入出
力部、402は音声信号の符号・復号化を行う音声コー
デック部、403はカメラなどからの入力画像もしくは
モニタなどへの出力画像を制御する画像入出力部、40
4は画像の符号・復号化を行う画像コーデック部、40
5はデータの入出力を行うデータ入出力部、406は音
声信号、映像信号、データを多重・分離する多重分離
部、407は伝送路とインターフェースをとる伝送部、
408は映像伝送装置400の全てを制御するCPU、
411は映像伝送装置400を操作する操作器である。
【0003】次に、図4の映像伝送装置の動作を説明す
る。カメラ(図示せず)から入力された映像信号は画像
入出力部403を経由して画像コーデック部404に入
力され、符号化された後に多重分離部406に出力され
る。また、マイク等(図示せず)より入力された音声信
号は音声入出力部401を経由して音声コーデック部4
02に入力され、符号化された後に多重分離部406に
出力される。多重分離部406に入力された映像信号、
音声信号、及びデータ入出力部405より入力されるデ
ータは多重化され、伝送部407及び伝送路を経由し、
接続している相手装置(図4と同一の構成の映像伝送装
置)に送信される。
【0004】また、相手装置から受信したデータは伝送
部407を経由して多重分離部406に入力され、映像
信号、音声信号及びデータにそれぞれ分離され、画像コ
ーデック部404、音声コーデック部402及びデータ
入出力部405へそれぞれ出力される。画像コーデック
部404に入力された映像信号は復号化され、画像入出
力部403を経由してモニタ等から出力される。音声コ
ーデック部402に入力された音声信号は復号化され、
音声入出力部401を経由してスピーカー等から出力さ
れる。
【0005】この映像伝送装置400よりカメラ制御を
行う場合には、操作器411又は送信側のデータ入出力
部405よりカメラを制御するコマンドを入力し、送信
側の多重分離部406、送信側の伝送部407、伝送
路、受信側の伝送部407及び受信側の多重分離部40
6を経由して、受信側のデータ入出力部405よりカメ
ラを制御するコマンド又は制御信号を、カメラ又はカメ
ラコントローラに出力する。
【0006】図5(A)(B)(C)は、映像伝送装置
を使用して遠隔地の映像を確認しながら、カメラ制御を
行うときの映像伝送システムの説明図である。映像伝送
装置501はカメラ504の映像を送信する送信側の映
像伝送装置、映像伝送装置502は伝送された映像デー
タを操作/表示装置505に表示する受信側の映像伝送
装置、伝送路503は送信側の映像伝送装置501と受
信側の映像伝送装置502を結ぶ伝送路である。受信側
の映像伝送装置502よりカメラ制御コマンドを用い
て、送信側の映像伝送装置501を経由してカメラ50
4の制御を行う。なお、送信側の映像伝送装置501及
び受信側の映像伝送装置502は、図4に示される構成
と同一のものである。
【0007】図5(A)はカメラ制御を行う前のカメラ
位置及び受信映像の図であり、同図(B)はカメラ制御
中に操作者が制御を止めたいと思ったときの図であり、
同図(C)は操作者がカメラ制御を停止する操作を行
い、カメラが停止したときの図である。
【0008】図6(A)(B)は、図5の映像伝送シス
テム及びそのシステムを使用して遠隔地の映像を確認し
ながらカメラ制御を行うときの信号の授受の状態を示し
たタイムチャートである。図6(B)に示されるよう
に、例えばカメラ504の向きを一定の速度で変更して
いる状態で、操作者がカメラ504の制御を止めたいと
思う映像を見たときには、映像信号の遅延により既にカ
メラ504はその位置を過ぎており、さらに、カメラ制
御の停止操作を行っても、制御信号の遅延により遅れて
カメラ制御が止まることになり、映像信号の遅延と制御
信号の遅延分だけ、制御が遅れてしまい、操作者が意図
したカメラ制御を行うことが難しくなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような映像伝送装
置における遠隔地のカメラ制御では、受信側に表示され
る映像は、操作者がカメラ制御の停止操作を行った時刻
からカメラ制御が停止する時刻までの間、カメラ制御が
継続することになるので、操作者の期待した映像の位置
で止まらず、行き過ぎてしまうという問題点があった。
【0010】上記のような操作遅延の問題点を解決する
ために、例えば特開平7−131780号公報(以下、
先行文献1という)、特開平11−234659号公報
(以下、先行文献2という)、特開平6−62401号
公報(以下、先行文献3という)、特開2000−35
0183号公報(以下、先行文献4という)等において
提案されている制御方法がある。
【0011】先行文献1及び2においては、映像データ
と位置情報(先行技術文献1は「撮像状態を示す制御情
報」、「作動状態を示す制御情報」、「画像情報の品質
を示す制御情報」、先行技術文献2では「方向角度、ズ
ーム量」となっている)を送信側から受信側に送信し、
受信側では、カメラ制御を止めた時に受信した映像デー
タに付加された情報を取得する。受信側はその位置情報
を送信側へ送り、カメラ位置を補正するように送信側へ
指示している。このように、先行文献1及び2において
は、映像データに位置情報を付加して伝送するため、S
/W処理、伝送路、開発の負荷が大きくなってしまう、
という問題点があった。
【0012】また、先行文献3及び4においては、映像
データと時刻情報(先行文献3においては「画面番号信
号」、先行文献4では「画像表示時刻情報」となってい
る)を送信側から受信側に送信する。受信側では、カメ
ラ制御を止めた時に受信した映像データに付加された時
刻情報を取得する。受信側はその時刻情報を送信側へ送
り、カメラ位置を補正するように送信側へ指示してい
る。このように、先行文献3及び4においては、映像デ
ータに時刻情報を付加して送信しているが、受信側では
映像と対になった位置情報がわからないため、例えば、
森等を360度監視するシステムで、火事等が発生した
場合には、どの方向で火事が発生したかがわからない、
という問題点をあった。
【0013】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、操作者が行うカメラ制御によって
動き過ぎてしまったカメラ位置から、操作者が要求する
カメラ位置に効率良く戻すことを可能にした映像伝送方
法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
映像伝送方法は、送信側の映像伝送装置と受信側の映像
伝送装置とを備えたシステムの映像伝送方法において、
送信側の映像伝送装置は、カメラが接続され、カメラ位
置情報とそれに対応した時間情報とを対とするカメラ位
置/時間情報テーブルを備え、カメラからの映像情報を
送信するたびに、そのときのカメラの位置情報と時間情
報とをカメラ位置/時間情報テーブルに格納するととも
に、映像情報に時間情報を付加して送信し、受信側の映
像伝送装置は、表示装置を備え、カメラ制御停止の操作
信号が入力されると、制御停止命令と、そのときに表示
装置に表示された映像の映像情報に付加されている時間
情報に対応したカメラ位置情報の送信を要求する位置情
報送信命令とを送信し、送信側の映像伝送装置は、制御
停止命令を受信するとカメラの制御を停止させ、更に、
位置情報送信命令を受信するとカメラ位置/時間情報テ
ーブルから該当するカメラ位置情報を送信し、受信側の
映像伝送装置は、カメラ位置情報を受信すると、カメラ
位置情報による停止位置にカメラの位置を変更させるた
めの位置変更命令を送信し、送信側の映像伝送装置は、
位置変更命令を受信すると、カメラ位置情報による停止
位置にカメラの位置を変更させる。
【0015】本発明の請求項2に係る映像伝送システム
は、上記の請求項1に係る映像伝送システムにおいて、
受信側の映像伝送装置は、送信側の映像伝送装置からの
カメラ位置情報を受信すると、カメラ位置情報に対応し
た移動点を表示装置に表示させ、前記移動点に移動させ
るための操作信号が入力されると、位置変更命令を送信
側の映像伝送装置に送信する。
【0016】
【発明の実施の形態】実施形態1.図1は本発明の実施
形態1に係る映像伝送方法に用いられる映像伝送装置の
構成を示す構成図である。図1において、100は映像
伝送装置、101は音声信号の入出力を制御する音声入
出力部、102は音声信号の符号・復号化を行う音声コ
ーデック部、103はカメラなどからの入力画像又はモ
ニタなどへの出力画像を制御する画像入出力部、104
は映像信号の符号・復号化を行う画像コーデック部、1
05はデータの入出力を行うデータ入出力部、106は
音声信号、映像信号、データを多重・分離する多重分離
部、107は伝送路とインターフェースをとる伝送部で
ある。108は映像伝送装置の全てを制御するCPUで
あり、受信したコマンドを解釈したり、コマンドを該当
する制御信号に変換する等の各種の処理を行う。109
は遠隔カメラ制御を行うときに用いられるメモリであ
り、カメラ位置/時間情報テーブルが格納される。11
0は時間情報を映像データに付加するための時間情報生
成部、111は映像伝送装置100を操作する操作器で
ある。
【0017】次に、映像伝送装置100の動作を説明す
る。カメラ(図示せず)から入力された映像信号は、画
像入出力部103を経由して画像コーデック部104に
入力され、符号化された後に、時間情報生成部110か
ら時間情報を取り出して符号化データに付加し、多重分
離部106に出力される。また、マイク等(図示せず)
より入力された音声信号は音声入出力部101を経由し
て音声コーデック部102に入力され、符号化された後
に多重分離部106に出力される。多重分離部106に
入力された映像信号、音声信号、及びデータ入出力部1
05より入力されるデータは多重化され、伝送部10
7、送路を経由し、接続している相手装置(図1と同一
の構成のもの)に送信される。
【0018】相手装置から受信したデータは伝送部10
7を経由して多重分離部106に入力され、映像信号、
音声信号及びデータにそれぞれ分離され、画像コーデッ
ク部104、音声コーデック部102及びデータ入出力
部105へそれぞれ出力される。画像コーデック部10
4に入力された映像信号は、時間情報が取り出され、復
号されて、画像入出力部103を経由してモニタ等から
出力される。音声コーデック部102に入力された音声
信号は復号化され、音声入出力部101を経由してスピ
ーカー等から出力される。
【0019】この映像伝送装置100よりカメラ制御を
行う場合は、操作器111の操作信号により、又は送信
側の映像伝送装置(図1と同一の構成のもの)のデータ
入出力部105よりカメラを制御するコマンドを入力
し、送信側の映像伝送装置の多重分離部106、伝送部
107、伝送路、受信側の映像伝送装置100の伝送部
107及び多重分離部106を経由して、データ入出力
部105よりカメラを制御するコマンド又は制御信号
を、カメラ又はカメラコントローラに出力する。なお、
制御信号を出力する場合には、CPU108がコマンド
をそれに対応した制御信号に変換する。
【0020】図2(A)(B)は本発明の実施形態1の
映像伝送方法が適用された映像伝システム、及びそのシ
ステムの映像伝送装置を使用して遠隔地の映像を確認し
ながらカメラ制御を行い、その際に伝送遅延の是正を行
うときの信号の授受の状態を示したタイムチャートであ
る。映像伝送装置201はカメラ204の映像を送信す
る送信側の映像伝送装置、映像伝送装置202は伝送さ
れた映像データを操作/表示装置205に表示する受信
側の映像伝送装置、伝送路203は送信側の映像伝送装
置201と受信側の映像伝送装置202とを結ぶ伝送路
である。受信側の映像伝送装置201よりカメラ制御コ
マンドを用い、送信側の映像伝送装置201を経由して
カメラ204の制御を行う。なお、送信側の映像伝送装
置201及び受信側の映像伝送装置202は、図1に示
される構成と同一のものである。また、受信側の映像伝
送装置202には操作/表示装置205が接続され、カ
メラ204にはカメラコントローラ206が設置されて
おり、カメラ204の方向(向き)を制御することがで
きるものとする。
【0021】送信側の映像伝送装置201は、映像フレ
ーム(映像データ)を送信するたびに、そのときの時間
情報とカメラの位置情報をメモリ109のカメラ位置/
時間情報テーブルに格納し、映像データに時間情報を付
加して送信する。この送信に際しては、時間情報が付加
された映像データは多重分離部106及び伝送部107
を介して伝送路203に送り出され、受信側の映像伝送
装置202は伝送部107及び多重分離部106を介し
てそのデータを受信する。なお、上記の時間情報は時間
情報生成部110により取得し、また、カメラの位置情
報は例えばカメラコンローラ206からデータ入出力部
105を介して取り込むものとする。多重分離部106
によって分離された映像データは画像コーデック部10
4において、時間情報が取り出された後に、復号され
て、その映像データに対応した映像が画像入出力部10
3を介して操作/表示装置205に出力されて、操作/
表示装置205にはカメラ204で撮影された映像が表
示される。
【0022】操作者が表示装置205の映像を見ながら
操作器111を操作してカメラの制御を開始させると、
その操作器111の操作によって生成されたカメラ制御
コマンド(開始)は多重分離部106及び伝送部107
を介して伝送路203に送り出されて送信側の映像伝送
装置201に送信される。
【0023】送信側の映像伝送装置201は、カメラ制
御コマンド(開始)を伝送部107及び多重分離部10
6を介して入力し、CPU108がそのコマンドを制御
信号に変換し、データ入出力部105を介してカメラコ
ントローラ206に出力する。カメラコントローラ20
6はその制御信号に従ってカメラ204の位置を制御す
る。例えばカメラ204を一定の速度でその向きを変え
る制御を行い、送信側の映像伝送装置201はそのカメ
ラ204により撮影された映像信号を上記の場合と同様
にして受信側の映像伝送装置202に送信する。
【0024】操作者が受信側の映像伝送装置202の操
作器111を操作してカメラ制御停止の操作を行うと、
受信側の映像伝送装置202は、送信側の映像伝送装置
201に対して、カメラ制御コマンド(停止)とともに、
そのときに表示された映像の映像データに付加されてい
た時間情報を含んだ位置情報要求コマンドを送信する。
これらのコマンドは多重分離部106及び伝送部107
を介して伝送路203に送り出されて送信側の映像伝送
装置201に送信される。送信側の映像伝送装置201
は、カメラ制御コマンド(停止)と位置情報要求コマンド
を受信すると、データ入出力部105を介してカメラコ
ントローラ206に対してカメラ制御コマンド(停止)に
対応した制御信号(カメラ制御信号(停止))を出力する
とともに、メモリ109に格納されているカメラ位置/
時間情報テーブルから、受信した位置情報要求コマンド
に含まれる時間情報をもとに位置情報を抽出し、受信側
の映像伝送装置202にその位置情報を含んだ位置情報
応答コマンドを送信する。カメラコントローラ206
は、上記のカメラ制御信号(停止)を受信するとその制御
を停止し、カメラ204は停止する。
【0025】受信側の映像伝送装置202は、前記の位
置情報応答コマンドを、伝送部107及び多重分離部1
06を介して受信すると、送信側の映像伝送装置201
に対して前記の位置情報を含んだカメラ位置変更コマン
ドを伝送部107及び多重分離部106を介して送信す
る。送信側の映像伝送装置201が伝送部107及び多
重分離部106を介してそのコマンドを受信すると、そ
のコマンドを制御信号(指定位置へ移動)に変換し、カメ
ラ204がその位置に戻るように、カメラ制御信号(指
定位置へ移動)をデータ入出力部105を介してカメラ
コントローラ206に出力する。カメラコントローラ2
06はそのカメラ制御信号に基づいて指定された位置へ
カメラ204を移動することにより、カメラ204は操
作者が要求するカメラ位置に戻る。
【0026】ところで、本実施形態1においては、送信
側の映像伝送装置201から受信側の映像伝送装置20
2に映像データを送信する際には時間情報を付加してい
るが、MPEG等の圧縮方式を利用した場合には映像デ
ータに時刻情報が含まれたものとなり、特に時間情報を
付加(多重)する処理を必要としないので、ソフトウェ
ア(S/W)の処理、伝送路の負荷が軽減される。
【0027】また、受信側の映像伝送装置202は、カ
メラ停止操作をしたときのカメラ位置を受信しているの
で、例えば、森等を360度監視するシステムで、火事
等が発生した場合において、どの方向で火事が発生した
かを把握することが可能になっている。
【0028】実施形態2.図3(A)(B)は本発明の
実施形態2に係る映像伝送方法が適用された映像伝送シ
ステム、及びそのシステムの映像伝送装置を使用して遠
隔地の映像を確認しながらカメラ制御を行う際に、伝送
遅延を補正する前に操作者の確認を取るときの信号の授
受の状態を示したタイムチャートである。なお、映像伝
送装置301及び302は図1に示す映像伝送装置10
0と同等なものとするまた、カメラ304、表示装置3
05及びカメラコントローラ306は、図2のカメラ2
04、表示装置205及びカメラコントローラ206と
同等なものとする。
【0029】送信側の映像伝送装置301は映像フレー
ム(映像データ)を送信するたびに、そのときの時間情
報とカメラの位置情報をメモリ109のカメラ位置/時
間情報テーブルに格納し、映像データに時間情報を付加
して送信する。操作者がカメラ制御停止の操作を行った
とき、受信側の映像伝送装置302は、送信側の映像伝
送装置301に対して、カメラ制御コマンド(停止)と同
時に、そのとき表示した映像に付加されていた時間情報
を含んだ位置情報要求コマンドを送信する。送信側の映
像伝送装置301は、カメラ制御コマンド(停止)と位置
情報要求コマンドを受信すると、カメラコントローラ3
06に対してカメラ制御信号(停止)を送ると共に、メモ
リ109に格納されているカメラ位置/時間情報テーブ
ルから、受信した位置情報要求コマンドに含まれる時間
情報をもとに位置情報を抽出し、受信側の映像伝送装置
302に対してその位置情報を含んだ位置情報応答コマ
ンドを送信する。カメラコントローラ306はカメラ制
御信号(停止)を受信するとその制御を停止し、カメラ2
04は停止する。
【0030】受信側の映像伝送装置302は、前記の位
置情報応答コマンドを受信すると、このコマンドに含ま
れる位置情報をもとにした移動点の映像信号を生成し
て、画像入出力部103を介して操作/表示装置305
に出力して、操作/表示装置305に移動点307の映
像を表示させて、操作者の応答を待つ。操作者が操作器
111を操作して移動点307へ移動する旨の操作信号
を入力すると、受信側の映像伝送装置302は、前記の
位置情報を含んだカメラ位置変更コマンドを送信側の映
像伝送装置301に対して送信する。送信側の映像伝送
装置301はそのコマンドを受信すると、そのコマンド
をカメラ制御信号(指定位置へ移動)に変換し、カメラコ
ントローラ306に対して、移動点307に戻るように
カメラ制御信号(指定位置へ移動)を送り、カメラコント
ローラ306がカメラ304を指定された位置へ移動さ
せることにより、カメラ304は操作者が要求するカメ
ラ位置に戻る。
【0031】実施形態3.なお、上述の実施形態1及び
2においては、一対の映像伝送装置の内、一方が送信側
であり、他方が受信側である例について説明したが、こ
れらの映像伝送装置は同じ構成からなっており、上記の
映像伝送システムは双方向に映像信号等を伝送すること
が可能になっており、例えば図2の例では、映像伝送装
置202が映像データを送信する際には、映像伝送装置
202が送信側となり、映像伝送装置201が受信側と
なる。
【0032】実施形態4.また、上述の実施形態1及び
2においてはカメラの向きを制御する場合の例について
説明したが、本発明におけるカメラの位置制御は、首振
りの位置制御だけでなく、例えばカメラのフォーカス等
の制御等カメラ自体の制御も含まれる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に係る映
像伝送方法によれば、送信側の映像伝送装置と受信側の
映像伝送装置とを備えたシステムの映像伝送方法におい
て、送信側の映像伝送装置は、カメラ位置情報とそれに
対応した時間情報とを対とするカメラ位置/時間情報テ
ーブルを備え、カメラからの映像情報を送信するたび
に、そのときのカメラの位置情報と時間情報とをカメラ
位置/時間情報テーブルに格納するとともに、映像情報
に時間情報を付加して送信し、受信側の映像伝送装置
は、カメラ制御停止の操作信号が入力されると、制御停
止命令と、そのときに表示装置に表示された映像の映像
情報に付加されている時間情報に対応したカメラ位置情
報の送信を要求する位置情報送信命令とを送信し、送信
側の映像伝送装置は、前記制御停止命令を受信すると前
記カメラの制御を停止させ、更に、前記位置情報送信命
令を受信すると前記カメラ位置/時間情報テーブルから
該当するカメラ位置情報を読み出して送信し、受信側の
映像伝送装置は、カメラ位置情報を受信すると、カメラ
位置情報に対応した停止位置にカメラの位置を変更させ
るための位置変更命令を送信側の映像伝送装置に送信
し、送信側の映像伝送装置は、位置変更命令を受信する
と、カメラ位置情報による停止位置にカメラの位置を変
更させるようにしたので、伝送遅延によるオーバーラン
を有効に効率良く是正することができる。
【0034】また、本発明の請求項2に係る映像伝送方
法によれば、前記受信側の映像伝送装置は、送信側の映
像伝送装置からのカメラ位置情報を受信すると、カメラ
位置情報に対応した移動点を表示装置に表示させ、移動
点に移動させるための操作信号が入力されると、位置変
更命令を送信側の映像伝送装置に送信するようにしたの
で、映像伝送装置を使用して遠隔地の映像を確認しなが
らカメラ制御を行う際に、伝送遅延を是正する前に操作
者の確認を取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係る映像伝送方法に用
いられる映像伝送装置の構成図である。
【図2】 本発明の実施形態1に係る映像伝送方法が適
用された映像伝送システム及びその動作を示すタイミン
グチャートである。
【図3】 本発明の実施形態2に係る映像伝送方法が適
用された映像伝送システム及びその動作を示すタイミン
グチャートである。
【図4】 従来の映像伝送装置の一般的な構成を示す構
成図である。
【図5】 図4映像伝送装置を使用して遠隔地の映像確
認しながら、カメラ制御を行うときの映像伝送システム
の説明図である。
【図6】 図5の映像伝送装置を用いた映像伝送システ
ム及びそのシステムの映像伝送装置を使用して遠隔地の
映像を確認しながらカメラ制御を行うときの信号の授受
の状態を示したタイムチャートである。
【符号の説明】
100 映像伝送装置、101 音声入出力部、102
音声コーデック部、103 画像入出力部、104
画像コーデック部、105 データ入出力部、106
多重分離部、107 伝送部、109 メモリ、110
時間情報生成部、111 操作器、201 映像伝送
装置、202 映像伝送装置、203伝送路、204
カメラ、205 表示装置、301 映像伝送装置、3
02映像伝送装置、304 カメラ、305 表示装
置、306 カメラコントローラ、307 移動点。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側の映像伝送装置と受信側の映像伝
    送装置とを備えたシステムの映像伝送方法において、 前記送信側の映像伝送装置は、カメラが接続され、カメ
    ラ位置情報とそれに対応した時間情報とを対とするカメ
    ラ位置/時間情報テーブルを備え、前記カメラからの映
    像情報を送信するたびに、そのときのカメラの位置情報
    と時間情報とを前記カメラ位置/時間情報テーブルに格
    納するとともに、前記映像情報に時間情報を付加して送
    信し、 前記受信側の映像伝送装置は、表示装置を備え、カメラ
    制御停止の操作信号が入力されると、制御停止命令と、
    そのときに前記表示装置に表示された映像の映像情報に
    付加されている時間情報に対応したカメラ位置情報の送
    信を要求する位置情報送信命令とを送信し、 前記送信側の映像伝送装置は、前記制御停止命令を受信
    すると前記カメラの制御を停止させ、更に、前記位置情
    報送信命令を受信すると前記カメラ位置/時間情報テー
    ブルから該当するカメラ位置情報を読み出して送信し、 前記受信側の映像伝送装置は、前記カメラ位置情報を受
    信すると、前記カメラ位置情報に対応した停止位置にカ
    メラの位置を変更させるための位置変更命令を送信し、 前記送信側の映像伝送装置は、前記位置変更命令を受信
    すると、前記カメラ位置情報による停止位置にカメラの
    位置を変更させることを特徴とする映像伝送方法。
  2. 【請求項2】 前記受信側の映像伝送装置は、前記送信
    側の映像伝送装置からの前記カメラ位置情報を受信する
    と、前記カメラ位置情報に対応した移動点を前記表示装
    置に表示させ、前記移動点に移動させるための操作信号
    が入力されると、前記位置変更命令を前記送信側の映像
    伝送装置に送信することを特徴とする請求項1記載の映
    像伝送方法。
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