JP2003289373A - ハンズフリー通話方法及び装置 - Google Patents
ハンズフリー通話方法及び装置Info
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- JP2003289373A JP2003289373A JP2002091395A JP2002091395A JP2003289373A JP 2003289373 A JP2003289373 A JP 2003289373A JP 2002091395 A JP2002091395 A JP 2002091395A JP 2002091395 A JP2002091395 A JP 2002091395A JP 2003289373 A JP2003289373 A JP 2003289373A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 話頭切断を防止しつつ遅延をできる限り少な
くして会話の応答性の向上を図り、また装置のコスト低
減を図る。 【解決手段】 送話又は受話に応じて、送話系、受話系
の可変利得増幅器3、5の利得をそれぞれ制御するハン
ズフリー通話装置において、送話側は、マイクロフォン
1等により音を変換した信号の前に、あるレベル以上の
信号を一定時間分付加して送信し、受信側は、あるレベ
ル以上の信号を受信してから一定時間分の信号を除去し
た信号をスピーカ6等により音に変換する。
くして会話の応答性の向上を図り、また装置のコスト低
減を図る。 【解決手段】 送話又は受話に応じて、送話系、受話系
の可変利得増幅器3、5の利得をそれぞれ制御するハン
ズフリー通話装置において、送話側は、マイクロフォン
1等により音を変換した信号の前に、あるレベル以上の
信号を一定時間分付加して送信し、受信側は、あるレベ
ル以上の信号を受信してから一定時間分の信号を除去し
た信号をスピーカ6等により音に変換する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロフォン
とスピーカとを有する双方向の音声伝送装置に関するも
のである。特に、いわゆるハウリングの防止のため、送
話系、受話系に用いられる増幅器の利得を切り替える必
要があるハンズフリー通話装置に関するものである。
とスピーカとを有する双方向の音声伝送装置に関するも
のである。特に、いわゆるハウリングの防止のため、送
話系、受話系に用いられる増幅器の利得を切り替える必
要があるハンズフリー通話装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のハンズフリー通話装置を表
す図である。図7(a)は例えば特開昭61−2463
号公報に開示されたハンズフリー通話装置の構成図を表
し、図7(b)は信号のタイミングを表す。図7(a)
において、1はマイクロフォン、3、5は可変利得増幅
器、6はスピーカ、10、13はADコンバータ、1
1、14はファーストインプットファーストアウトプッ
ト(通常メモリである。以下、FIFOという)、1
2、15はDAコンバータ、16は比較制御回路であ
る。
す図である。図7(a)は例えば特開昭61−2463
号公報に開示されたハンズフリー通話装置の構成図を表
し、図7(b)は信号のタイミングを表す。図7(a)
において、1はマイクロフォン、3、5は可変利得増幅
器、6はスピーカ、10、13はADコンバータ、1
1、14はファーストインプットファーストアウトプッ
ト(通常メモリである。以下、FIFOという)、1
2、15はDAコンバータ、16は比較制御回路であ
る。
【0003】次に、動作について説明する。マイクロフ
ォン1が音声等の音を例えば電気信号である音声帯域信
号に変換する。ADコンバータ10はその音声帯域信号
をデジタル信号化し、デジタル送話音声信号に変換す
る。FIFO11はそのデジタル送話音声信号を格納す
る。ここで、ADコンバータ10は音声帯域信号に対し
て例えば8kHzでサンプリングを行う。同様にして、
伝送路(図示せず)を介して送信された信号をADコン
バータ13がデジタル受話音声信号に変換し、FIFO
14はそのデジタル受話音声信号を格納する。
ォン1が音声等の音を例えば電気信号である音声帯域信
号に変換する。ADコンバータ10はその音声帯域信号
をデジタル信号化し、デジタル送話音声信号に変換す
る。FIFO11はそのデジタル送話音声信号を格納す
る。ここで、ADコンバータ10は音声帯域信号に対し
て例えば8kHzでサンプリングを行う。同様にして、
伝送路(図示せず)を介して送信された信号をADコン
バータ13がデジタル受話音声信号に変換し、FIFO
14はそのデジタル受話音声信号を格納する。
【0004】ADコンバータ10の出力であるデジタル
送話音声信号とADコンバータ13の出力であるデジタ
ル受話音声信号とはそれぞれ比較制御回路16に入力さ
れる。比較制御回路16は、それらの信号に基づいて送
話側の音声レベルと受話側の音声レベルとのレベル比較
を行う。比較制御回路16は、送話側の音声レベルが受
話側の音声レベルより大きいと判断すると、可変利得増
幅器3の利得を大きくし、可変利得増幅器5の利得を小
さくするための利得切替指示信号を可変利得増幅器3及
び可変利得増幅器5に出力する。逆に送話側の音声レベ
ルが受話側の音声レベルより小さいと判断すると、可変
利得増幅器3の利得を小さくし、可変利得増幅器5の利
得を大きくするための利得切替指示信号を可変利得増幅
器3及び可変利得増幅器5に出力する。利得信号切替指
示信号を受信した可変利得増幅器3及び5は、例えば抵
抗値等を切り替えて利得を大きくしたり、小さくしたり
するが、この切替はある時定数を持って行われる。
送話音声信号とADコンバータ13の出力であるデジタ
ル受話音声信号とはそれぞれ比較制御回路16に入力さ
れる。比較制御回路16は、それらの信号に基づいて送
話側の音声レベルと受話側の音声レベルとのレベル比較
を行う。比較制御回路16は、送話側の音声レベルが受
話側の音声レベルより大きいと判断すると、可変利得増
幅器3の利得を大きくし、可変利得増幅器5の利得を小
さくするための利得切替指示信号を可変利得増幅器3及
び可変利得増幅器5に出力する。逆に送話側の音声レベ
ルが受話側の音声レベルより小さいと判断すると、可変
利得増幅器3の利得を小さくし、可変利得増幅器5の利
得を大きくするための利得切替指示信号を可変利得増幅
器3及び可変利得増幅器5に出力する。利得信号切替指
示信号を受信した可変利得増幅器3及び5は、例えば抵
抗値等を切り替えて利得を大きくしたり、小さくしたり
するが、この切替はある時定数を持って行われる。
【0005】ここで、この切替に必要な時間をt(通常
は数百ms(10-4s)のオーダ)とすると、FIFO
11及び14のデータ出力クロックは入力クロックに対
してt遅れたクロックに設定される。つまり、FIFO
11及び14から出力されるデジタル送話(受話)音声
信号は、FIFO11及び14に入力されるデジタル送
話(受話)音声信号に比べてt遅れている。従って、第
7図(b)に示すように、FIFO11及び14から出
力されるデジタル音声信号B’は入力されるデジタル音
声信号A’よりt遅延したものとなる。そして、このt
の間に可変利得増幅器3、5の利得の切替が行われる。
そのため、結果としてゲインコントロール(切替)が行
われている間に、可変利得増幅器3、5に入力されるア
ナログ音声信号はうまく再生されない。そこで、音声の
頭の部分がゲインコントロール時に入力される(話頭切
断)のを避けるために、FIFO11及び14によって
あらかじめ遅延させておくのである。また、一般的に音
声の頭の部分は、音圧(パワー)のレベルが低いことか
ら、特に周囲の環境によっては、話頭にすばやく反応が
できないこともあるためでもある。
は数百ms(10-4s)のオーダ)とすると、FIFO
11及び14のデータ出力クロックは入力クロックに対
してt遅れたクロックに設定される。つまり、FIFO
11及び14から出力されるデジタル送話(受話)音声
信号は、FIFO11及び14に入力されるデジタル送
話(受話)音声信号に比べてt遅れている。従って、第
7図(b)に示すように、FIFO11及び14から出
力されるデジタル音声信号B’は入力されるデジタル音
声信号A’よりt遅延したものとなる。そして、このt
の間に可変利得増幅器3、5の利得の切替が行われる。
そのため、結果としてゲインコントロール(切替)が行
われている間に、可変利得増幅器3、5に入力されるア
ナログ音声信号はうまく再生されない。そこで、音声の
頭の部分がゲインコントロール時に入力される(話頭切
断)のを避けるために、FIFO11及び14によって
あらかじめ遅延させておくのである。また、一般的に音
声の頭の部分は、音圧(パワー)のレベルが低いことか
ら、特に周囲の環境によっては、話頭にすばやく反応が
できないこともあるためでもある。
【0006】FIFO11及び14により、デジタル送
話(受話)音声信号A’に比べてt遅延されたデジタル
送話(受話)音声信号B’はDAコンバータ12、15
でアナログ信号化されて可変利得増幅器3、5に入力さ
れる。可変利得増幅器3、5は、比較制御回路16によ
り指示された利得で増幅する。可変利得増幅器3により
増幅されたアナログ音声信号は、伝送路を介して相手方
に伝送される。可変利得増幅器5により増幅されたアナ
ログ音声信号はスピーカ6により音に変換される。
話(受話)音声信号A’に比べてt遅延されたデジタル
送話(受話)音声信号B’はDAコンバータ12、15
でアナログ信号化されて可変利得増幅器3、5に入力さ
れる。可変利得増幅器3、5は、比較制御回路16によ
り指示された利得で増幅する。可変利得増幅器3により
増幅されたアナログ音声信号は、伝送路を介して相手方
に伝送される。可変利得増幅器5により増幅されたアナ
ログ音声信号はスピーカ6により音に変換される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図8は音声の遅延をわ
かりやすくするための従来のハンズフリー装置に関する
説明図である。図8においてAは送信側のマイクロフォ
ン1からの音声信号部分、Bは送信側FIFO11から
の音声出力部分、Cは受信側FIFO14の音声出力部
分である。
かりやすくするための従来のハンズフリー装置に関する
説明図である。図8においてAは送信側のマイクロフォ
ン1からの音声信号部分、Bは送信側FIFO11から
の音声出力部分、Cは受信側FIFO14の音声出力部
分である。
【0008】図9は音声遅延の様子を表す図である。従
来のハンズフリー通話装置は話頭切断を防止するため、
上述したように、送信側及び受信側の両方の音声信号経
路にFIFOを挿入している。つまり、全体として少な
くとも2個のFIFOが用いられていることになる。そ
のため、送話側のマイクロフォン1から入力された音が
受話側のスピーカ6から発せられるまでに、少なくとも
2tの遅延が発生し、会話を行う場合の応答性が悪くな
るという問題があった。また、FIFO(通常はメモ
リ)を最低でも2個使用することになるため、コストア
ップの要因となっているという問題があった。
来のハンズフリー通話装置は話頭切断を防止するため、
上述したように、送信側及び受信側の両方の音声信号経
路にFIFOを挿入している。つまり、全体として少な
くとも2個のFIFOが用いられていることになる。そ
のため、送話側のマイクロフォン1から入力された音が
受話側のスピーカ6から発せられるまでに、少なくとも
2tの遅延が発生し、会話を行う場合の応答性が悪くな
るという問題があった。また、FIFO(通常はメモ
リ)を最低でも2個使用することになるため、コストア
ップの要因となっているという問題があった。
【0009】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、話頭切断を防止しつつ遅延
をできる限り少なくして会話の応答性の向上を図り、ま
た装置のコスト低減を図ることを目的とするものであ
る。
ためになされたものであり、話頭切断を防止しつつ遅延
をできる限り少なくして会話の応答性の向上を図り、ま
た装置のコスト低減を図ることを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのため、この発明に係
るハンズフリー通話方法は、送話又は受話に応じて、送
話系、受話系の信号増幅手段の利得をそれぞれ制御する
方法において、送話時は、音を変換した信号の前に、あ
るレベル以上の信号を一定時間分付加して送信し、受話
時は、あるレベル以上の信号を受信してから一定時間分
の信号を除去した信号を音に変換するものである。
るハンズフリー通話方法は、送話又は受話に応じて、送
話系、受話系の信号増幅手段の利得をそれぞれ制御する
方法において、送話時は、音を変換した信号の前に、あ
るレベル以上の信号を一定時間分付加して送信し、受話
時は、あるレベル以上の信号を受信してから一定時間分
の信号を除去した信号を音に変換するものである。
【0011】また、この発明に係るハンズフリー通話装
置は、入力される信号のレベルに基づいて送話又は受話
を判断し、送話時には送話系の信号増幅手段の利得を受
話系の信号増幅手段の利得よりも相対的に高くし、受話
時には受話系の信号増幅手段の利得を送話の信号増幅手
段の利得よりも相対的に高くする制御を行うハンズフリ
ー通話装置において、音を変換した信号を一定時間遅延
させる遅延手段と、音を変換した信号が入力された一定
時間後に、遅延手段が遅延させた音を変換した信号に切
り替える送信側切替手段と、送話系の信号増幅手段で増
幅した、切替手段からの信号を伝送路に送信する送信手
段と、伝送路から送信された信号を受信する受信手段
と、受信手段が信号を受信してからある時間経過後の信
号を通過させる受信側切替手段と、受信側切替手段を通
過した信号を音に変換する変換手段とを備えている。
置は、入力される信号のレベルに基づいて送話又は受話
を判断し、送話時には送話系の信号増幅手段の利得を受
話系の信号増幅手段の利得よりも相対的に高くし、受話
時には受話系の信号増幅手段の利得を送話の信号増幅手
段の利得よりも相対的に高くする制御を行うハンズフリ
ー通話装置において、音を変換した信号を一定時間遅延
させる遅延手段と、音を変換した信号が入力された一定
時間後に、遅延手段が遅延させた音を変換した信号に切
り替える送信側切替手段と、送話系の信号増幅手段で増
幅した、切替手段からの信号を伝送路に送信する送信手
段と、伝送路から送信された信号を受信する受信手段
と、受信手段が信号を受信してからある時間経過後の信
号を通過させる受信側切替手段と、受信側切替手段を通
過した信号を音に変換する変換手段とを備えている。
【0012】また、この発明に係るハンズフリー通話装
置は、一定時間とある時間との時間を同じにする。
置は、一定時間とある時間との時間を同じにする。
【0013】また、この発明に係るハンズフリー通話装
置は、ある時間を一定時間の半分の時間にする。
置は、ある時間を一定時間の半分の時間にする。
【0014】また、この発明に係るハンズフリー通話装
置においては、一定時間を変更設定するための遅延時間
制御手段をさらに備えたものである。
置においては、一定時間を変更設定するための遅延時間
制御手段をさらに備えたものである。
【0015】また、この発明に係るハンズフリー通話装
置は、遅延時間制御手段が変更設定した一定時間のデー
タを含む信号と切替手段からの信号とを多重化した信号
を送信手段に送信させ、受信手段が受信した信号から、
相手方の遅延時間制御手段が変更設定した一定時間のデ
ータを含む信号と相手方の切替手段からの信号とを分離
する多重・分離手段をさらに備えたものである。
置は、遅延時間制御手段が変更設定した一定時間のデー
タを含む信号と切替手段からの信号とを多重化した信号
を送信手段に送信させ、受信手段が受信した信号から、
相手方の遅延時間制御手段が変更設定した一定時間のデ
ータを含む信号と相手方の切替手段からの信号とを分離
する多重・分離手段をさらに備えたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1によるハンズフリー通話装置を表す構成図
である。図1において図7(a)と同一符号を付してい
るものは、同一又は同等の機能を行うものであるので説
明を省略する。21、24は入力された2つの信号のう
ち、どちらかを選択して出力するセレクタ、26はAD
コンバータ10が変換したデジタル送話音声信号及びA
Dコンバータ13の出力であるデジタル受話音声信号と
に基づいて、セレクタ21、24をそれぞれ所定タイミ
ングで信号の切替を行なわせる切替制御部である。
実施の形態1によるハンズフリー通話装置を表す構成図
である。図1において図7(a)と同一符号を付してい
るものは、同一又は同等の機能を行うものであるので説
明を省略する。21、24は入力された2つの信号のう
ち、どちらかを選択して出力するセレクタ、26はAD
コンバータ10が変換したデジタル送話音声信号及びA
Dコンバータ13の出力であるデジタル受話音声信号と
に基づいて、セレクタ21、24をそれぞれ所定タイミ
ングで信号の切替を行なわせる切替制御部である。
【0017】次に本実施の形態におけるハンズフリー通
話装置の動作について説明する。マイクロフォン1が、
音を例えば電気信号である音声帯域信号に変換する。A
Dコンバータ10が音声帯域信号をデジタル信号化した
デジタル送話音声信号に変換し、FIFO11はそのデ
ジタル送話音声信号を格納する。そして、FIFO11
によって遅延されたデジタル送話音声信号がセレクタ2
1に入力される。また、ADコンバータ10が変換した
デジタル送話音声信号は、直接、セレクタ21及び切替
制御部26にも入力される。
話装置の動作について説明する。マイクロフォン1が、
音を例えば電気信号である音声帯域信号に変換する。A
Dコンバータ10が音声帯域信号をデジタル信号化した
デジタル送話音声信号に変換し、FIFO11はそのデ
ジタル送話音声信号を格納する。そして、FIFO11
によって遅延されたデジタル送話音声信号がセレクタ2
1に入力される。また、ADコンバータ10が変換した
デジタル送話音声信号は、直接、セレクタ21及び切替
制御部26にも入力される。
【0018】図2はセレクタ21におけるデジタル送話
音声データ信号切替タイミング例を表す図である。図2
において、A3はFIFO11により遅延されたデジタ
ル送話音声データの信号(以下、信号A3という)、A
2はADコンバータ10から直接入力されたデジタル送
話音声データを含む信号(以下、信号A2という)、B
1はセレクタ21の出力データ信号、そして、S1は切
替制御部26から送信されるセレクタ21の入力を切り
替えるための選択信号である。
音声データ信号切替タイミング例を表す図である。図2
において、A3はFIFO11により遅延されたデジタ
ル送話音声データの信号(以下、信号A3という)、A
2はADコンバータ10から直接入力されたデジタル送
話音声データを含む信号(以下、信号A2という)、B
1はセレクタ21の出力データ信号、そして、S1は切
替制御部26から送信されるセレクタ21の入力を切り
替えるための選択信号である。
【0019】ここで、話頭切断に相当する時間(=遅延
時間)をtとし、選択信号S1は、デジタル送話音声信
号が入力されてから遅延時間tの間だけ選択信号S1を
“H”にして送信する。また、セレクタ21では選択信
号S1が“H”の間は、信号A3を選択して出力データ
信号として出力し、選択信号S1が“L”であれば信号
A2を選択して出力データ信号として出力する。実際に
は、可変利得増幅器3及び5のゲインコントロールに係
る時間を考慮して遅延時間tを定めることになる。
時間)をtとし、選択信号S1は、デジタル送話音声信
号が入力されてから遅延時間tの間だけ選択信号S1を
“H”にして送信する。また、セレクタ21では選択信
号S1が“H”の間は、信号A3を選択して出力データ
信号として出力し、選択信号S1が“L”であれば信号
A2を選択して出力データ信号として出力する。実際に
は、可変利得増幅器3及び5のゲインコントロールに係
る時間を考慮して遅延時間tを定めることになる。
【0020】その結果、セレクタ21から出力される出
力データ信号B1は、オリジナルのデジタル送話音声信
号の頭に、遅延時間t分のデジタル送話音声信号が付加
されたものになる(つまり、話頭部分が2重になってい
る)。そして、出力データ信号B1は、DAコンバータ
12でアナログ信号化される。その後、可変利得増幅器
3により増幅されたアナログ信号は、伝送路へ出力され
る。
力データ信号B1は、オリジナルのデジタル送話音声信
号の頭に、遅延時間t分のデジタル送話音声信号が付加
されたものになる(つまり、話頭部分が2重になってい
る)。そして、出力データ信号B1は、DAコンバータ
12でアナログ信号化される。その後、可変利得増幅器
3により増幅されたアナログ信号は、伝送路へ出力され
る。
【0021】図3はセレクタ24におけるデジタル受話
音声データ信号切替タイミング例を表す図である。ここ
で、受信側においても図1の装置を用いているものとす
る。図3において、B2はADコンバータ13から出力
されたデジタル受話音声データを含む信号(以下、信号
B2という)、B3は固定された0レベル信号、C1は
セレクタ24の出力データ信号、そして、S2は切替制
御部26から送信されるセレクタ24の入力を切り替え
るための切替信号である。
音声データ信号切替タイミング例を表す図である。ここ
で、受信側においても図1の装置を用いているものとす
る。図3において、B2はADコンバータ13から出力
されたデジタル受話音声データを含む信号(以下、信号
B2という)、B3は固定された0レベル信号、C1は
セレクタ24の出力データ信号、そして、S2は切替制
御部26から送信されるセレクタ24の入力を切り替え
るための切替信号である。
【0022】伝送路からのアナログ信号はADコンバー
タ13でデジタル受話音声信号に変換される。デジタル
受話音声信号は、セレクタ24に入力されるとともに、
切替制御部26にも入力される。
タ13でデジタル受話音声信号に変換される。デジタル
受話音声信号は、セレクタ24に入力されるとともに、
切替制御部26にも入力される。
【0023】切替制御部26は信号B2が入力されてか
らの遅延時間tの間だけ切替信号S2を“H”にして送
信する。セレクタ24では切替信号S2が“H”の間
は、信号B3、すなわち0レベル信号を選択して出力デ
ータ信号として出力し、切替信号S2が“L”であれば
信号B2を選択して出力データ信号として出力する。
らの遅延時間tの間だけ切替信号S2を“H”にして送
信する。セレクタ24では切替信号S2が“H”の間
は、信号B3、すなわち0レベル信号を選択して出力デ
ータ信号として出力し、切替信号S2が“L”であれば
信号B2を選択して出力データ信号として出力する。
【0024】その結果、図3からわかるように、セレク
タ24から出力された出力データ信号は、送信側の装置
において付加された先頭の遅延時間t分の音声データが
除去され、オリジナルのデジタル受話音声データを含む
信号となる。そして、出力データ信号C1は、DAコン
バータ15でアナログ信号化される。その後、可変利得
増幅器5により増幅されたアナログ信号は、スピーカ6
により音に変換される。
タ24から出力された出力データ信号は、送信側の装置
において付加された先頭の遅延時間t分の音声データが
除去され、オリジナルのデジタル受話音声データを含む
信号となる。そして、出力データ信号C1は、DAコン
バータ15でアナログ信号化される。その後、可変利得
増幅器5により増幅されたアナログ信号は、スピーカ6
により音に変換される。
【0025】上記の説明した信号の流れの中で、ADコ
ンバータ10から出力されたデジタル送話音声データを
含む信号及びADコンバータ13から出力されたデジタ
ル受話音声データを含む信号は、それぞれ比較制御回路
16に入力される。比較制御回路16は、それらの信号
に基づいて送話側の音声レベルと受話側の音声レベルと
のレベル比較を行う。比較制御回路16は、送話側の音
声レベルが受話側の音声レベルより大きいと判断する
と、可変利得増幅器3の利得を大きくし、可変利得増幅
器5の利得を小さくするための利得切替指示信号を可変
利得増幅器3及び可変利得増幅器5へ出力する。逆に受
話側の音声レベルが送話側の音声レベルより大きいと判
断すると、可変利得増幅器5の利得を大きくし、可変利
得増幅器3の利得を小さくするための利得切替指示信号
を可変利得増幅器3及び可変利得増幅器5へ出力する。
ここで、比較制御回路16がゲインコントロール(切
替)に要する時間はtであり、これは話頭切断に相当す
る時間である。つまり、比較制御回路16は、付加され
た話頭部分の信号で可変利得増幅器3、5のゲインコン
トロールを行うので、その後に続く、話頭部分を切断す
ることがなく、オリジナルの音声を十分に再現すること
ができる。
ンバータ10から出力されたデジタル送話音声データを
含む信号及びADコンバータ13から出力されたデジタ
ル受話音声データを含む信号は、それぞれ比較制御回路
16に入力される。比較制御回路16は、それらの信号
に基づいて送話側の音声レベルと受話側の音声レベルと
のレベル比較を行う。比較制御回路16は、送話側の音
声レベルが受話側の音声レベルより大きいと判断する
と、可変利得増幅器3の利得を大きくし、可変利得増幅
器5の利得を小さくするための利得切替指示信号を可変
利得増幅器3及び可変利得増幅器5へ出力する。逆に受
話側の音声レベルが送話側の音声レベルより大きいと判
断すると、可変利得増幅器5の利得を大きくし、可変利
得増幅器3の利得を小さくするための利得切替指示信号
を可変利得増幅器3及び可変利得増幅器5へ出力する。
ここで、比較制御回路16がゲインコントロール(切
替)に要する時間はtであり、これは話頭切断に相当す
る時間である。つまり、比較制御回路16は、付加され
た話頭部分の信号で可変利得増幅器3、5のゲインコン
トロールを行うので、その後に続く、話頭部分を切断す
ることがなく、オリジナルの音声を十分に再現すること
ができる。
【0026】図4は本実施の形態のハンズフリー通話装
置を2台対向して通信した場合の音声データ遅延状態を
表した図である。図4では伝送路による遅延は省略して
いる。信号A1と信号A2との間に生じる遅延時間tは
FIFO11によるものである。また、信号A2と信号
C2との間に生じる遅延dはセレクタ21、DAコンバ
ータ12、可変利得増幅器3、ADコンバータ13及び
セレクタ24による遅延を足したものである。このdは
前述の各装置(デバイス)が有するアナログ遅延量が加
算されたものであり、FIFO11による遅延時間tに
比べて無視できる程度に小さい。一般的にはtは数百m
s程度に対してdは数十ns(10-8s)である。
置を2台対向して通信した場合の音声データ遅延状態を
表した図である。図4では伝送路による遅延は省略して
いる。信号A1と信号A2との間に生じる遅延時間tは
FIFO11によるものである。また、信号A2と信号
C2との間に生じる遅延dはセレクタ21、DAコンバ
ータ12、可変利得増幅器3、ADコンバータ13及び
セレクタ24による遅延を足したものである。このdは
前述の各装置(デバイス)が有するアナログ遅延量が加
算されたものであり、FIFO11による遅延時間tに
比べて無視できる程度に小さい。一般的にはtは数百m
s程度に対してdは数十ns(10-8s)である。
【0027】図4からわかるように、デジタル受話音声
データを含む信号を処理する際にはFIFOを介してい
ないので、送信側及び受信側の双方のゲインコントロー
ルを考慮しても、会話を行う場合のレスポンス向上につ
ながる。また、セレクタ21及び21並びに切替制御部
26の価格は、FIFOの1個の価格に比べても安価で
あるので、低コストを実現できる。
データを含む信号を処理する際にはFIFOを介してい
ないので、送信側及び受信側の双方のゲインコントロー
ルを考慮しても、会話を行う場合のレスポンス向上につ
ながる。また、セレクタ21及び21並びに切替制御部
26の価格は、FIFOの1個の価格に比べても安価で
あるので、低コストを実現できる。
【0028】以上のように実施の形態1によれば、セレ
クタ21を切り替えて話頭部分を2重にして送信するよ
うにし、受信側において、2重に付加した話頭部分の先
の方で利得を切り替えた(ゲインコントロールをした)
タイミングで、話頭部分の後の方から安定した増幅を行
えるようにしたので、受信系の回路において、FIFO
を設けなくてもよくなり、低コストのハンズフリー通話
装置を得ることができる。また、これにより、レスポン
スの向上にもつなげることができる。
クタ21を切り替えて話頭部分を2重にして送信するよ
うにし、受信側において、2重に付加した話頭部分の先
の方で利得を切り替えた(ゲインコントロールをした)
タイミングで、話頭部分の後の方から安定した増幅を行
えるようにしたので、受信系の回路において、FIFO
を設けなくてもよくなり、低コストのハンズフリー通話
装置を得ることができる。また、これにより、レスポン
スの向上にもつなげることができる。
【0029】実施の形態2.図5は、この発明の実施の
形態2によるハンズフリー通話装置を説明するための図
である。図5において、図1と同一符号を付しているも
のは、実施の形態1で説明したことと同一又は同等の動
作を行うので説明を省略する。31は遅延時間設定部で
ある。
形態2によるハンズフリー通話装置を説明するための図
である。図5において、図1と同一符号を付しているも
のは、実施の形態1で説明したことと同一又は同等の動
作を行うので説明を省略する。31は遅延時間設定部で
ある。
【0030】実施の形態1によるハンズフリー通話装置
では、理論的又は実験的に取得した話頭切断に相当する
時間をtとして固定した。通常は、実施の形態1のよう
に全ての装置にあらかじめ固定した時間を用いても問題
はないが、話頭部分の検出は、装置の設置場所又は周囲
の騒音の大きさ等、装置の環境に応じて異なるため、話
頭切断を防止する場合には、より細かな時間の設定を行
った方がよい場合がある。
では、理論的又は実験的に取得した話頭切断に相当する
時間をtとして固定した。通常は、実施の形態1のよう
に全ての装置にあらかじめ固定した時間を用いても問題
はないが、話頭部分の検出は、装置の設置場所又は周囲
の騒音の大きさ等、装置の環境に応じて異なるため、話
頭切断を防止する場合には、より細かな時間の設定を行
った方がよい場合がある。
【0031】そこで、本実施の形態によるハンズフリー
通話装置は、話頭切断に相当する遅延時間を可変設定す
るための遅延時間設定部31を備える。そして、遅延時
間設定部31で設定された遅延時間t1(≧t)をデー
タとして含む信号を、FIFO11、比較制御回路1
6、切替制御部26に送信し、遅延時間tの制御を行
う。比較制御回路16が遅延時間t1のデータを処理す
ることにより、可変利得増幅器3及び5についても遅延
時間t1を考慮した制御を行うことができる。従って、
環境に応じて最適な遅延時間t1を設定することができ
る。特に背景雑音が大きい場合には、音圧(パワー)の
弱い話頭の部分との区別がつきにくく、話頭の検出が多
少遅れることも考えられるから、遅延時間t1を長く設
定しておけば、話頭切断を起こしてしまうこともない。
通話装置は、話頭切断に相当する遅延時間を可変設定す
るための遅延時間設定部31を備える。そして、遅延時
間設定部31で設定された遅延時間t1(≧t)をデー
タとして含む信号を、FIFO11、比較制御回路1
6、切替制御部26に送信し、遅延時間tの制御を行
う。比較制御回路16が遅延時間t1のデータを処理す
ることにより、可変利得増幅器3及び5についても遅延
時間t1を考慮した制御を行うことができる。従って、
環境に応じて最適な遅延時間t1を設定することができ
る。特に背景雑音が大きい場合には、音圧(パワー)の
弱い話頭の部分との区別がつきにくく、話頭の検出が多
少遅れることも考えられるから、遅延時間t1を長く設
定しておけば、話頭切断を起こしてしまうこともない。
【0032】実施の形態3.図6はこの発明の実施の形
態3によるハンズフリー通話装置を説明するための図で
ある。図6において、図5と同一符号を付しているもの
は、実施の形態1及び2で説明したことと同一又は同等
の動作を行うので説明を省略する。図6において、32
は音声エンコード部、33は音声デコード部、34は多
重分離部、35は回線制御部である。実施の形態1及び
2はデジタル出力データを一度DAコンバータ13でア
ナログ変換してから伝送するようにしているが、本実施
の形態はで、例えばISDN回線のように、デジタル音
声データをアナログ信号化しないで伝送する場合の装置
について述べたものである。
態3によるハンズフリー通話装置を説明するための図で
ある。図6において、図5と同一符号を付しているもの
は、実施の形態1及び2で説明したことと同一又は同等
の動作を行うので説明を省略する。図6において、32
は音声エンコード部、33は音声デコード部、34は多
重分離部、35は回線制御部である。実施の形態1及び
2はデジタル出力データを一度DAコンバータ13でア
ナログ変換してから伝送するようにしているが、本実施
の形態はで、例えばISDN回線のように、デジタル音
声データをアナログ信号化しないで伝送する場合の装置
について述べたものである。
【0033】上述の実施の形態2では、遅延時間t1を
任意に設定することができるが、これは2つの通話装置
間であらかじめ設定しておく必要があった。本実施の形
態では、設定された遅延時間t1をデータとして含む信
号も同時に送信し、通話時において遅延時間t1を設定
できるようにしたものである。
任意に設定することができるが、これは2つの通話装置
間であらかじめ設定しておく必要があった。本実施の形
態では、設定された遅延時間t1をデータとして含む信
号も同時に送信し、通話時において遅延時間t1を設定
できるようにしたものである。
【0034】次に本実施の形態における装置の動作につ
いて説明する。ここで、送信側装置についても受信側装
置についても本実施の形態の装置が用いられているもの
として説明する。マイクロフォン1に入力された音を音
声帯域信号に変換し、セレクタ21が出力データ信号を
送信するまでの処理は、実施の形態1及び2で説明した
ことと同様の動作を行うので説明を省略する。
いて説明する。ここで、送信側装置についても受信側装
置についても本実施の形態の装置が用いられているもの
として説明する。マイクロフォン1に入力された音を音
声帯域信号に変換し、セレクタ21が出力データ信号を
送信するまでの処理は、実施の形態1及び2で説明した
ことと同様の動作を行うので説明を省略する。
【0035】音声エンコード部32は、出力データ信号
に基づいて帯域圧縮処理を行い、帯域圧縮処理を行った
出力データ信号を多重・分離部34に送信する。また、
遅延時間設定部31は、設定された遅延時間t1をデー
タとして含む信号を多重・分離部34にも送信する。多
重分離部34は、それらの信号に含まれるデータに基づ
いて多重処理し、多重処理したデータを含む信号を作成
し、回線制御部35に送信する。回線制御部35は多重
・分離部34がデータ多重した信号を伝送路に送信す
る。
に基づいて帯域圧縮処理を行い、帯域圧縮処理を行った
出力データ信号を多重・分離部34に送信する。また、
遅延時間設定部31は、設定された遅延時間t1をデー
タとして含む信号を多重・分離部34にも送信する。多
重分離部34は、それらの信号に含まれるデータに基づ
いて多重処理し、多重処理したデータを含む信号を作成
し、回線制御部35に送信する。回線制御部35は多重
・分離部34がデータ多重した信号を伝送路に送信す
る。
【0036】一方、伝送路から送信された信号を受信し
た回線制御部35は、その信号を多重分離部34に送信
する。多重・分離部34では、帯域圧縮処理が行われた
出力データ信号と設定された遅延時間t1をデータとし
て含む信号とに分離する。帯域圧縮処理が行われた出力
データ信号は音声デコード部33に送信する。音声デコ
ード部33は、復号処理を行って得られる出力データ信
号をセレクタ24及び比較制御回路16に送信する。
た回線制御部35は、その信号を多重分離部34に送信
する。多重・分離部34では、帯域圧縮処理が行われた
出力データ信号と設定された遅延時間t1をデータとし
て含む信号とに分離する。帯域圧縮処理が行われた出力
データ信号は音声デコード部33に送信する。音声デコ
ード部33は、復号処理を行って得られる出力データ信
号をセレクタ24及び比較制御回路16に送信する。
【0037】また、多重・分離部34は、遅延時間t1
をデータとして含む信号を遅延時間設定部31に送信す
る。遅延時間設定部31は、送信された信号に基づいて
遅延時間tを設定する。そして、遅延時間(=話頭切断
時間)tをデータとして含む信号を、FIFO11、比
較制御回路16、切替制御部26に送信し、遅延時間t
での制御を行う。ここでは、送信された遅延時間t1を
受信の制御だけに用いているが、今度、受話側装値が音
声送話データを含む信号を送信する場合にも設定した遅
延時間tを用いることができる。
をデータとして含む信号を遅延時間設定部31に送信す
る。遅延時間設定部31は、送信された信号に基づいて
遅延時間tを設定する。そして、遅延時間(=話頭切断
時間)tをデータとして含む信号を、FIFO11、比
較制御回路16、切替制御部26に送信し、遅延時間t
での制御を行う。ここでは、送信された遅延時間t1を
受信の制御だけに用いているが、今度、受話側装値が音
声送話データを含む信号を送信する場合にも設定した遅
延時間tを用いることができる。
【0038】以上のように本実施の形態では、送信側装
置の遅延時間設定部31において設定された遅延時間t
1のデータについても多重・分離部34で多重化して送
信し、受信側装置においてそのデータに基づいて設定す
るようにしたので、送信側及び受信側装置の双方であら
かじめ遅延時間t1を決めて設定しておかなくても、通
話時に設定することができる。したがって、そのときの
環境に応じて遅延時間を設定することができ、話頭切断
を起こすことなく音を再現することができる。
置の遅延時間設定部31において設定された遅延時間t
1のデータについても多重・分離部34で多重化して送
信し、受信側装置においてそのデータに基づいて設定す
るようにしたので、送信側及び受信側装置の双方であら
かじめ遅延時間t1を決めて設定しておかなくても、通
話時に設定することができる。したがって、そのときの
環境に応じて遅延時間を設定することができ、話頭切断
を起こすことなく音を再現することができる。
【0039】実施の形態4.上述の実施の形態では、送
信側のセレクタ21と受信側のセレクタ24との切替時
間を同じ時間にした。本発明はこれに限るものではな
く、い。例えば、可変利得増幅器3、可変利得増幅器5
の特性に応じてそれぞれの時間を異なるようにすること
もできる。特に、FIFO11での遅延時間を考慮した
上で、セレクタ24の切替時間をセレクタ21の切替時
間よりも短く設定しておく(セレクタ21の切替時間の
約半分の切替時間)場合も考えられる。
信側のセレクタ21と受信側のセレクタ24との切替時
間を同じ時間にした。本発明はこれに限るものではな
く、い。例えば、可変利得増幅器3、可変利得増幅器5
の特性に応じてそれぞれの時間を異なるようにすること
もできる。特に、FIFO11での遅延時間を考慮した
上で、セレクタ24の切替時間をセレクタ21の切替時
間よりも短く設定しておく(セレクタ21の切替時間の
約半分の切替時間)場合も考えられる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、送信
側では、例えば話頭部分等、一定のレベルを有する信号
を、音を変換した信号の頭に付加して送信し、受信側で
は、一定のレベルの信号をトリガとして増幅手段の利得
を制御した後に、信号を音に変換するようにしたので、
受信系の回路にFIFOのような遅延手段を設ける必要
がなく、低コストのハンズフリー通話装置を得ることが
できる。また、これにより、会話のレスポンスの向上に
もつなげることができる。
側では、例えば話頭部分等、一定のレベルを有する信号
を、音を変換した信号の頭に付加して送信し、受信側で
は、一定のレベルの信号をトリガとして増幅手段の利得
を制御した後に、信号を音に変換するようにしたので、
受信系の回路にFIFOのような遅延手段を設ける必要
がなく、低コストのハンズフリー通話装置を得ることが
できる。また、これにより、会話のレスポンスの向上に
もつなげることができる。
【0041】また、この発明によれば、送信側切替手段
が、音を変換した信号が入力された一定時間後に、遅延
手段が遅延させた音を変換した信号に切り替えることに
より、話頭部分を2重にして送信し、一方、受信側で
は、2重にした先の方をトリガとして信号増幅手段の利
得を変化させておき、安定した後に2重にした後の方を
先頭とする信号を増幅して音に変換するようにしたの
で、受信系の回路においてFIFO(遅延手段)を設け
なくても話頭切断を生じない、低コストのハンズフリー
通話装置を得ることができる。また、これにより、会話
のレスポンスの向上にもつなげることができる。
が、音を変換した信号が入力された一定時間後に、遅延
手段が遅延させた音を変換した信号に切り替えることに
より、話頭部分を2重にして送信し、一方、受信側で
は、2重にした先の方をトリガとして信号増幅手段の利
得を変化させておき、安定した後に2重にした後の方を
先頭とする信号を増幅して音に変換するようにしたの
で、受信系の回路においてFIFO(遅延手段)を設け
なくても話頭切断を生じない、低コストのハンズフリー
通話装置を得ることができる。また、これにより、会話
のレスポンスの向上にもつなげることができる。
【0042】また、この発明によれば、送信側の遅延時
間である一定時間と受信側のある時間とを同じにしたの
で、構成が簡単になる。
間である一定時間と受信側のある時間とを同じにしたの
で、構成が簡単になる。
【0043】また、この発明によれば、ある時間を一定
時間の半分の時間にする要にしたので、より効率的に話
頭切断のないハンズフリー通話装置を得ることができ
る。
時間の半分の時間にする要にしたので、より効率的に話
頭切断のないハンズフリー通話装置を得ることができ
る。
【0044】また、この発明によれば、一定時間を変更
設定するための遅延時間制御手段をさらに備えたので、
通話装置周辺の音の環境(騒音等)に応じて一定時間を
変更することができ、より効率的に話頭切断のないハン
ズフリー通話装置を得ることができる。
設定するための遅延時間制御手段をさらに備えたので、
通話装置周辺の音の環境(騒音等)に応じて一定時間を
変更することができ、より効率的に話頭切断のないハン
ズフリー通話装置を得ることができる。
【0045】また、この発明によれば、多重・分離手段
をさらに備えて、一定時間のデータのやりとりも行える
ようにしたので、あらかじめ一定時間を設定しておかな
くてもよく、便利である。
をさらに備えて、一定時間のデータのやりとりも行える
ようにしたので、あらかじめ一定時間を設定しておかな
くてもよく、便利である。
【図1】 この発明の実施の形態1によるハンズフリー
通話装置を表す構成図である。
通話装置を表す構成図である。
【図2】 セレクタ21におけるデジタル送話音声デー
タ信号切替タイミング例を表す図である。
タ信号切替タイミング例を表す図である。
【図3】 セレクタ24におけるデジタル受話音声デー
タ信号切替タイミング例を表す図である。
タ信号切替タイミング例を表す図である。
【図4】 本実施の形態のハンズフリー通話装置を2台
対向して通信した場合の音声データ遅延状態を表した図
である。
対向して通信した場合の音声データ遅延状態を表した図
である。
【図5】 この発明の実施の形態2によるハンズフリー
通話装置を説明するための図である。
通話装置を説明するための図である。
【図6】 この発明の実施の形態3によるハンズフリー
通話装置を説明するための図である。
通話装置を説明するための図である。
【図7】 従来のハンズフリー通話装置を表す図であ
る。
る。
【図8】 音声の遅延をわかりやすくするための従来の
ハンズフリー装置に関する説明図である。
ハンズフリー装置に関する説明図である。
【図9】 音声遅延の様子を表す図である。
1 マイク、3,5 可変利得増幅器、6 スピーカ、
10,13 ADコンバータ、12,15 DAコンバー
タ、16 比較制御回路、21,24 セレクタ、26
切替制御部、31 遅延時間設定部、32 音声エン
コード部、33音声デコード部、34 多重・分離部、
35 回線制御部。
10,13 ADコンバータ、12,15 DAコンバー
タ、16 比較制御回路、21,24 セレクタ、26
切替制御部、31 遅延時間設定部、32 音声エン
コード部、33音声デコード部、34 多重・分離部、
35 回線制御部。
Claims (6)
- 【請求項1】 送話又は受話に応じて、送話系、受話系
の信号増幅手段の利得をそれぞれ制御する方法において
送話時は、音を変換した信号の前に、あるレベル以上の
信号を一定時間分付加して送信し、 受話時は、前記あるレベル以上の信号を受信してから前
記一定時間分の信号を除去した信号を音に変換すること
を特徴とするハンズフリー通話方法。 - 【請求項2】 入力される信号のレベルに基づいて送話
又は受話を判断し、送話時には送話系の信号増幅手段の
利得を受話系の信号増幅手段の利得よりも相対的に高く
し、受話時には前記受話系の信号増幅手段の利得を前記
送話の信号増幅手段の利得よりも相対的に高くする制御
を行うハンズフリー通話装置において、 音を変換した信号を一定時間遅延させる遅延手段と、 前記音を変換した信号が入力された前記一定時間後に、
前記遅延手段が遅延させた前記音を変換した信号に切り
替える送信側切替手段と、 前記送話系の信号増幅手段で増幅した、前記切替手段か
らの信号を伝送路に送信する送信手段と、 前記伝送路から送信された信号を受信する受信手段と、 該受信手段が前記信号を受信してからある時間経過後の
前記信号を通過させる受信側切替手段と、 該受信側切替手段を通過した信号を音に変換する変換手
段とを備えたことを特徴とするハンズフリー通話装置。 - 【請求項3】 前記一定時間と前記ある時間との時間を
同じにすることを特徴とする請求項2記載のハンズフリ
ー通話装置。 - 【請求項4】 前記ある時間を前記一定時間の半分の時
間にすることを特徴とする請求項2記載のハンズフリー
通話装置。 - 【請求項5】 前記ハンズフリー通話装置において、前
記一定時間を変更設定するための遅延時間制御手段をさ
らに備えたことを特徴とする請求項2、3又は4記載の
ハンズフリー通話装置。 - 【請求項6】 前記遅延時間制御手段が変更設定した前
記一定時間のデータを含む信号と切替手段からの信号と
を多重化した信号を前記送信手段に送信させ、前記受信
手段が受信した信号から、相手方の前記遅延時間制御手
段が変更設定した前記一定時間のデータを含む信号と前
記相手方の前記切替手段からの信号とを分離する多重・
分離手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5記載
のハンズフリー通話装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002091395A JP2003289373A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | ハンズフリー通話方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002091395A JP2003289373A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | ハンズフリー通話方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003289373A true JP2003289373A (ja) | 2003-10-10 |
Family
ID=29236486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002091395A Pending JP2003289373A (ja) | 2002-03-28 | 2002-03-28 | ハンズフリー通話方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003289373A (ja) |
-
2002
- 2002-03-28 JP JP2002091395A patent/JP2003289373A/ja active Pending
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