JP2003289308A - 通信システム、車側システム、通信方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

通信システム、車側システム、通信方法、プログラムおよび記録媒体

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JP2003289308A
JP2003289308A JP2002093058A JP2002093058A JP2003289308A JP 2003289308 A JP2003289308 A JP 2003289308A JP 2002093058 A JP2002093058 A JP 2002093058A JP 2002093058 A JP2002093058 A JP 2002093058A JP 2003289308 A JP2003289308 A JP 2003289308A
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JP2002093058A
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Seii Sai
晟蔚 蔡
Mitsuo Nohara
光夫 野原
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Toyota InfoTechnology Center Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の通信メディアを介したデータ通信にお
いて、各通信メディアをシームレスに切替えることがで
き、データ通信の連続性を保つことができる通信システ
ムおよび方法等を提供し、さらに新たな情報通信端末を
車内へ持ち込んだ場合であっても、車内にある既存の通
信設備を利用することができる通信システムおよび方法
等を提供する。 【解決手段】 データ・バッファ23またはデータ・バ
ッファ23とデータ・バッファ66とを併用することに
より、通信メディアの切替時における通信断の際にはデ
ータ・バッファ23に既に保存されたデータを車載PC
1(11)等へ転送する。この結果、通信メディアの切
替時における通信断を車載PC1(11)等側から隠蔽
することができる。自動車15内へ持ち込まれた情報通
信端末は車内イーサネット(登録商標)等の新たな車載
PCとして接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信システム、車
側システムおよび通信方法等に関し、特に、ネットワー
ク側システムと車側システムとが複数の通信メディアに
より並列的に接続された通信システム、車側システムお
よび通信方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車載端末と外部のシステムとの間
で携帯電話またはPHS(Personal Handyphone Syste
m)等のような単一の通信メディアを介してデータ通信
が行われていた。同一の車載端末で複数の通信メディア
を介してデータ通信を行う場合は、例えばPHSが繋が
る相手先に対してはPHSを用いてデータ通信を行い、
PHSが繋がらない相手先に対しては携帯電話を用いて
データ通信を行っていた。
【0003】しかし、上述の複数の通信メディアを介し
た従来のデータ通信は、各通信メディアを介した独立の
通信にすぎないものであった。すなわち、各通信メディ
ア間に切替は生じるものの、例えば外部のシステムのア
プリケーション・サーバを利用している場合、通信メデ
ィア切替時にデータ通信の連続性を保つことはできない
という問題があった。
【0004】一方、車載ナビゲーション・システムのよ
うにビックス(Vehicle Information and Communicatio
n System : VICS)、全地球測位システム(Global
Positioning System : GPS)または携帯電話等の種
々の無線メディアを収容しているシステムの場合、アプ
リケーション毎に通信を行っているため、無線メディア
同士の切替は生じない。さらに、データ通信はすべて車
載ナビゲーション・システムに終端しており、車側にネ
ットワークが構築されているというわけではない。この
ため、新たな情報通信端末を車内へ持ち込んだ場合、車
内にある既存の通信設備を利用することができないとい
う問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、複数の
通信メディアを介した従来のデータ通信では、各通信メ
ディア間に切替は生じるものの、通信メディアをシーム
レス(seamless)に切替えることができず、データ通信
の連続性を保つことができないという問題があった。
【0006】車載ナビゲーション・システムのように種
々の無線メディアを収容しているシステムの場合、デー
タ通信はすべて車載ナビゲーション・システムに終端し
ており車側にネットワークが構築されていなかった。こ
のため、新たな情報通信端末を車内へ持ち込んだ場合、
車内にある既存の通信設備を利用することができないと
いう問題があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記問題を解決
するためになされたものであり、複数の通信メディアを
介したデータ通信において、各通信メディアをシームレ
スに切替えることができ、データ通信の連続性を保つこ
とができる通信システム、車側システムおよび通信方法
等を提供することにある。
【0008】さらに本発明の目的は、新たな情報通信端
末を車内へ持ち込んだ場合であっても、車内にある既存
の通信設備を利用することができる通信システム、車側
システムおよび通信方法等を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の通信システム
は、ネットワーク側システムと車側システムとが複数の
通信メディアにより並列的に接続された通信システムで
あって、該複数の通信メディアは種類の異なる複数の汎
用通信メディアであり、該ネットワーク側システムと該
車側システムとは各々該汎用通信メディアに対応した複
数の通信メディア装置を有しており、前記ネットワーク
側システムは、ネットワーク側システムにおける複数の
通信メディア装置と接続され、該複数の通信メディア装
置に対して経路制御を行う経路制御部と、前記経路制御
部と接続され、前記車側システムが選択し登録した通信
メディアの種類を管理する通信メディア管理部と、前記
経路制御部と接続され、前記車側システムに提供するデ
ータを有するサーバとを備え、前記経路制御部は、前記
通信メディア管理部により管理された種類の通信メディ
アに対応するネットワーク側システムの通信メディア装
置を介して、前記サーバから提供されるデータを前記車
側システムへ送信するものであり、前記車側システム
は、車側システムにおける複数の通信メディア装置と接
続され、前記ネットワーク側システムと通信を行う通信
メディアを選択し、選択した通信メディアに対応する通
信メディア装置に対して経路制御を行い、選択した通信
メディアの種類を前記通信メディア管理部へ登録する通
信メディア選択部と、前記通信メディア選択部により選
択された通信メディアにおける通信状況を監視する該通
信メディア選択部と接続された又は該通信メディア選択
部内に設けられた通信状況監視部と、前記通信メディア
選択部と接続された1つ以上の情報端末装置と、前記通
信メディア選択部と直接的に接続され又は前記情報端末
装置上に設けられ、車側システムにおける通信メディア
装置を介して前記ネットワーク側システムと通信される
データを保存するデータ保存部とを備え、前記通信メデ
ィア選択部は、既に選択した通信メディアに対応する通
信メディア装置を介して前記ネットワーク側システムと
通信されたデータを前記データ保存部に保存し、該デー
タ保存部に保存されたデータを前記情報端末装置に利用
可能とさせるものであり、前記通信状況監視部の監視結
果により既に選択した通信メディアより最適な通信状況
の通信メディアがある場合、該最適な通信状況の通信メ
ディアを選択し該既に選択した通信メディアから該最適
な通信状況の通信メディアへ切替えると共に、通信メデ
ィアの切替時における通信断の際には前記データ保存部
に既に保存されたデータを前記情報端末装置に利用可能
とさせることを特徴とする。
【0010】ここで、この発明の通信システムにおい
て、前記ネットワーク側システムは、前記通信メディア
管理部または前記経路制御部と接続され、ネットワーク
側システムにおける通信メディア装置を介して車側シス
テムと通信されるデータを保存するネットワーク側シス
テムのデータ保存部をさらに備え、前記通信メディア管
理部は、前記サーバから提供されるデータをネットワー
ク側システムの前記データ保存部に保存し、該データ保
存部に保存されたデータを前記経路制御部へ転送するこ
とができる。
【0011】ここで、この発明の通信システムにおい
て、前記複数の汎用通信メディアは、パケット通信メデ
ィア、狭域通信メディアおよび無線ローカル・エリア・
ネットワークを用いた通信メディアとすることができ
る。
【0012】この発明の車側システムは、ネットワーク
側システムと複数の通信メディアにより並列的に接続さ
れた車側システムであって、該複数の通信メディアは種
類の異なる複数の汎用通信メディアであり、前記汎用通
信メディアに対応した複数の通信メディア装置と、前記
複数の通信メディア装置と接続され、前記ネットワーク
側システムと通信を行う通信メディアを選択し、選択し
た通信メディアに対応する通信メディア装置に対して経
路制御を行い、選択した通信メディアの種類を前記ネッ
トワーク側システムへ登録する通信メディア選択部と、
前記通信メディア選択部により選択された通信メディア
における通信状況を監視する該通信メディア選択部と接
続された又は該通信メディア選択部内に設けられた通信
状況監視部と、前記通信メディア選択部と接続された1
つ以上の情報端末装置と、前記通信メディア選択部と直
接的に接続され又は前記情報端末装置上に設けられ、車
側システムにおける通信メディア装置を介して前記ネッ
トワーク側システムと通信されるデータを保存するデー
タ保存部とを備え、前記通信メディア選択部は、既に選
択した通信メディアに対応する通信メディア装置を介し
て前記ネットワーク側システムと通信されたデータを前
記データ保存部に保存し、該データ保存部に保存された
データを前記情報端末装置に利用可能とさせるものであ
り、前記通信状況監視部の監視結果により既に選択した
通信メディアより最適な通信状況の通信メディアがある
場合、該最適な通信状況の通信メディアを選択し該既に
選択した通信メディアから該最適な通信状況の通信メデ
ィアへ切替えると共に、通信メディアの切替時における
通信断の際には前記データ保存部に既に保存されたデー
タを前記情報端末装置に利用可能とさせることを特徴と
する。
【0013】ここで、この発明の車側システムにおい
て、前記複数の汎用通信メディアは、パケット通信メデ
ィア、狭域通信メディアおよび無線ローカル・エリア・
ネットワークを用いた通信メディアとすることができ
る。
【0014】この発明の通信方法は、ネットワーク側シ
ステムと車側システムとが複数の通信メディアにより並
列的に接続されたシステムにおける通信方法であって、
該複数の通信メディアは種類の異なる複数の汎用通信メ
ディアであり、該ネットワーク側システムと該車側シス
テムとは各々該汎用通信メディアに対応した複数の通信
メディア装置を有しており、車側システムにおける複数
の通信メディア装置と接続された通信メディア選択部
が、前記ネットワーク側システムと通信を行う通信メデ
ィアを選択し、選択した通信メディアに対応する通信メ
ディア装置に対して経路制御を行い、選択した通信メデ
ィアの種類を前記ネットワーク側システムへ登録する通
信メディア選択ステップと、ネットワーク側システムに
おける複数の通信メディア装置と接続され、該複数の通
信メディア装置に対して経路制御を行う経路制御部と接
続された通信メディア管理部が、前記車側システムで選
択され登録された通信メディアの種類を管理する通信メ
ディア管理ステップと、前記経路制御部が、前記通信メ
ディア管理部により管理された種類の通信メディアに対
応するネットワーク側システムの通信メディア装置を介
して、該経路制御部と接続されたサーバから提供される
データを前記車側システムへ送信する送信ステップと、
前記通信メディア選択部が、既に選択した通信メディア
に対応する通信メディア装置を介して前記ネットワーク
側システムと通信されたデータを該通信メディア選択部
と直接的に接続された、または該通信メディア選択部と
接続された1つ以上の情報端末装置上に設けられたデー
タ保存部に保存し、該データ保存部に保存されたデータ
を前記情報端末装置に利用可能とさせる転送ステップ
と、前記通信メディア選択部と接続された又は該通信メ
ディア選択部内に設けられた通信状況監視部が、該通信
メディア選択部により選択された通信メディアにおける
通信状況を監視し、監視結果により既に選択した通信メ
ディアより最適な通信状況の通信メディアがある場合、
該最適な通信状況の通信メディアを選択し該既に選択し
た通信メディアから該最適な通信状況の通信メディアへ
切替えると共に、通信メディアの切替時における通信断
の際には前記データ保存部に既に保存されたデータを前
記情報端末装置に利用可能とさせる切替ステップとを備
えたことを特徴とする。
【0015】ここで、この発明の通信方法において、前
記ネットワーク側システムは、前記通信メディア管理部
または前記経路制御部と接続され、ネットワーク側シス
テムにおける通信メディア装置を介して車側システムと
通信されるデータを保存するネットワーク側システムの
データ保存部をさらに備え、前記送信ステップに先立
ち、前記通信メディア管理部が、前記サーバから提供さ
れるデータをネットワーク側システムの前記データ保存
部に保存し、該データ保存部に保存されたデータを前記
経路制御部へ転送するステップをさらに備え、前記送信
ステップにおいて、前記経路制御部は、前記通信メディ
ア管理部により管理された種類の通信メディアに対応す
るネットワーク側システムの通信メディア装置を介し
て、前記通信メディア管理部が前記データ保存部から転
送したデータを前記車側システムへ送信することができ
る。
【0016】ここで、この発明の通信方法において、前
記複数の汎用通信メディアは、パケット通信メディア、
狭域通信メディアおよび無線ローカル・エリア・ネット
ワークを用いた通信メディアとすることができる。
【0017】この発明のプログラムは、ネットワーク側
システムと複数の通信メディアにより並列的に接続され
た車側システムにおける通信方法を実行するためのプロ
グラムであって、該複数の通信メディアは種類の異なる
複数の汎用通信メディアであり、該車側システムは該汎
用通信メディアに対応した複数の通信メディア装置を有
しており、コンピュータに、前記複数の通信メディア装
置と接続された通信メディア選択部に対して、前記ネッ
トワーク側システムと通信を行う通信メディアを選択さ
せ、選択させた通信メディアに対応する通信メディア装
置に対して経路制御を行わせ、選択させた通信メディア
の種類を前記ネットワーク側システムへ登録させる通信
メディア選択ステップ、前記通信メディア選択部に対し
て、既に選択させた通信メディアに対応する通信メディ
ア装置を介して前記ネットワーク側システムと通信され
たデータを該通信メディア選択部と直接的に接続され
た、または該通信メディア選択部と接続された1つ以上
の情報端末装置上に設けられたデータ保存部に保存さ
せ、該データ保存部に保存させたデータを前記通信メデ
ィア選択部と接続された1つ以上の情報端末装置に利用
可能とさせる転送ステップ、前記通信メディア選択部と
接続された又は該通信メディア選択部内に設けられた通
信状況監視部に対して、該通信メディア選択部に選択さ
せた通信メディアにおける通信状況を監視させ、監視結
果により既に選択させた通信メディアより最適な通信状
況の通信メディアがある場合、該最適な通信状況の通信
メディアを選択させ該既に選択させた通信メディアから
該最適な通信状況の通信メディアへ切替えさせると共
に、通信メディアの切替時における通信断の際には前記
データ保存部に既に保存されたデータを前記情報端末装
置に利用可能とさせる切替ステップを実行させるための
プログラムである。
【0018】この発明の記録媒体は、本発明のプログラ
ム(請求項9記載のプログラム)を記録したコンピュー
タ読取り可能な記録媒体である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の通信システムおよび方法
等の概要を示す。図1において、符号15は後述する車
側システム10が搭載された自動車(図1中では便宜上
符号15(10)と示す)、130は当該自動車15が
在圏する例えば広域無線通信エリア、30はパケット通
信メディア、32は狭域通信(Dedicated Short Range
Communications : DSRC)メディア、150は当該
自動車15が移動により次に在圏するDSRCエリアで
ある。符号50はネットワーク側システム、58はネッ
トワーク側システム50におけるセルラー網等のパケッ
ト通信網、52はパケット通信メディア30に対応した
基地局等の通信メディア装置、54は狭域通信メディア
32に対応した通信メディア装置、60はパケット通信
網58および狭域通信メディア装置54と接続されたル
ータ(router : 経路制御部)である。ルータ60には
ハブ(HUB)62が接続されており、ハブ62には後
述の通信メディア管理部68とアプリケーション・サー
バ70とが接続されている。符号66は通信メディア管
理部68と接続されたネットワーク側システム50のデ
ータ保存部(データ・バッファ)、72はアプリケーシ
ョン・サーバ70が自動車15に搭載された車側システ
ム10へ提供するデータを保存したディスク等の記録装
置である。
【0021】図1に示されるように、車側システム10
を搭載した自動車15が広域無線通信エリア130に在
圏している場合、自動車15内で携帯電話等によりパケ
ット通信メディア30を介したスループットの小さいデ
ータ通信が行われる。一方、車側システム10を搭載し
た自動車15が広域無線通信エリア130からDSRC
エリア150へ移動すると、DSRCメディア32を介
したスループットの大きいデータ通信が行われる。後述
するバッファ制御技術により、パケット通信メディア3
0からDSRCメディア32への通信メディアの切替は
シームレスに行うことができる。このため、例えばアプ
リケーション・サーバ70から自動車15に搭載された
車側システム10へ提供されるデータ通信は連続性を保
つことができる。
【0022】図2は、本発明の通信システムにおけるネ
ットワーク側システム50および車側システム10の詳
細を示す。図2において、符号30はパケット通信メデ
ィア、32はDSRCメディア、34は無線ローカル・
エリア・ネットワーク(無線LAN)メディアであり、
ネットワーク側システム50と車側システム10とはこ
れらの複数の汎用通信メディアにより並列的に接続され
ている。
【0023】以下、まずネットワーク側システム50に
ついて説明する。ネットワーク側システム50は上述の
汎用通信メディアに対応した複数の通信メディア装置を
有している。具体的には、パケット通信メディア30に
対応した通信メディア装置52、DSRCメディア32
に対応した通信メディア装置54、無線LANメディア
34に対応した通信メディア装置56を有している。通
信メディア装置52はセルラー網等のパケット通信網5
8を介してルータ60と接続され、通信メディア装置5
4および56もルータ60と接続されている。ルータ6
0は複数の通信メディア装置54等に対して経路制御を
行うことができる。ルータ60にはハブ62が接続され
ている。
【0024】通信メディア管理部68は、ハブ62を介
してルータ60と接続されている。後述するように、車
側システム10は通信状況に応じて現在使用中の通信メ
ディア30等から新しい通信メディア32等へ通信メデ
ィアの切替を行うことができる。通信メディア管理部6
8は、車側システム10が切替えにより新たに選択した
通信メディア32等の種類を管理することができる。具
体的には、車側システム10は現在使用中の通信メディ
アから新たな通信メディアへ切替えた後、この新たな通
信メディアの種類を通信メディア管理部68に登録す
る。この登録作業自体は新たな通信メディアを用いて行
う。登録後も、所定の時間間隔、例えば2分間隔等で確
認のための登録作業を行う。この結果、通信メディア管
理部68は車側システム10が現在使用中の通信メディ
アの種類を管理することができ、切替えにより新たに選
択した通信メディアの種類も管理することができる。通
信メディア管理部68にはデータ・バッファ(データ保
存部)66が接続されており、後述するように通信メデ
ィアの切替時における通信断を回避するために用いられ
る。
【0025】ハブ62を介してルータ60と接続された
アプリケーション・サーバ70は、車側システム10に
提供するデータをディスク72等の記録装置に有してい
る。アプリケーション・サーバ70等はインターネット
74上に存在していてもよい。ルータ60は、通信メデ
ィア管理部68により管理された種類の通信メディア3
2等に対応するネットワーク側システム50の通信メデ
ィア装置54等を介して、アプリケーション・サーバ7
0から提供される記録装置72のデータを車側システム
10へ送信することができる。上述のようにして、車側
システム10とネットワーク側システム50との間で同
一の通信メディアを使用できるメディア同期を実現する
ことができる。モバイルIP(Mobile Internet Protoc
ol)を使用した場合、通信メディア管理部68はモバイ
ルIPのホーム・エージェント(Home Agent : HA)
に該当するものと考えられる。通信管理部68の機能
は、広域のIP通信網のためのSIP(Session Initia
tion Protocol)を用いることにより実現することもで
きる。
【0026】次に、車側システム10について説明す
る。車側システム10も上述の汎用通信メディアに対応
した複数の通信メディア装置を有している。具体的に
は、パケット通信メディア30に対応した携帯電話装置
等の通信メディア装置24、DSRCメディア32に対
応した通信メディア装置26、無線LANメディア34
に対応した通信メディア装置28を有している。上述の
複数の通信メディア装置26等と接続された通信メディ
ア選択部20は、ネットワーク側システム50と通信を
行う通信メディア32等を選択し、さらに選択した通信
メディア32等に対応する通信メディア装置26等に対
してルーティング(routing、経路制御)を行うことが
できる。通信メディア選択部20と接続されたデータ・
バッファ(データ保存部)23は、車側システム10に
おける通信メディア装置26等を介してネットワーク側
システム50と通信されるデータを保存することができ
る。データ・バッファ23は、後述するように通信メデ
ィアの切替時における通信断を回避するために用いられ
る。通信メディア選択部20と接続された通信状況監視
部22は、通信メディア選択部20により選択された通
信メディア32等における通信状況を監視することがで
きる。車載PC(パーソナル・コンピュータ)1(1
1)、車載PC2(12)ないし車載PCn(13)等
の1台以上の車載PC(情報端末装置)がハブ(HU
B)18を介して通信メディア選択部20と接続されて
おり、これらの車載PC1(11)等へデータ保存部2
3に保存されたデータが転送される。この結果、車載P
C1(11)等にデータ保存部23に保存されたデータ
を利用可能とさせることができる。
【0027】上述の車載PCi(i=1〜n)の中には
固定的に車側システム10と接続されたPCがあっても
よい。一方、ノートPCまたはPDA等の移動可能な情
報通信端末を自動車15内に持ち込み、自動車15内に
搭載された車側システム10の車内イーサネット(登録
商標)等の有線ネットワーク(ハブ18を介して接続さ
れた車載PCi(i=1〜n)のネットワーク)に容易
に接続することもできる。この結果、持ち込まれた情報
通信端末は新たな車載PCとなるため、新たに情報通信
端末を自動車15内へ持ち込んだ場合であっても、自動
車15内にある既存のイーサネット(登録商標)等の通
信設備を利用することができる。ハブ18に無線LAN
の基地局またはブルートゥース(Bluetooth)の基地局
を繋げると、上述の有線ネットワークを無線ネットワー
クとすることもできる。この場合、新たに自動車15内
へ持ち込まれたノートPCまたはPDA等の移動可能な
情報通信端末は、必ずしも有線でハブ18と接続する必
要はない。
【0028】次に、車側システム10における各通信メ
ディアのシームレスな切替とデータ通信の連続性の保持
について説明する。車側システム10を搭載した自動車
15は広域無線通信エリア130(図1参照)に在圏し
ているものと想定する。通信メディア選択部20は、既
に選択した通信メディア(例えばパケット通信メディ
ア)30に対応する通信メディア装置(例えば携帯電話
装置)24を介して、ネットワーク側システム50と通
信されたデータをデータ・バッファ23に保存する。次
にこのようにデータ・バッファ23に保存されたデータ
をハブ18を介して車載PC1(11)等へ転送する。
このようにして車載PC1(11)等とネットワーク側
システム50との間でデータ通信が行われる。ここで車
側システム10を搭載した自動車15が広域無線通信エ
リア130からDSRCエリア150へ移動したものと
する。この場合、通信状況監視部22の監視結果によ
り、既に選択したパケット通信メディア30より最適な
通信状況の通信メディア(DSRC通信メディア)32
が見出される。
【0029】通信状況監視部22は各通信メディア30
等の電界強度および/または各通信メディアにおけるデ
ータ通信量(KB/s)等のスループットを監視してい
る。電界強度および/またはスループットには各々閾値
が設けられており、通信状況監視部22は、各通信メデ
ィアについて閾値以上または以下であるという監視結果
を出している。複数の通信メディアについて電界強度お
よび/またはスループットが閾値以上であり、したがっ
て複数の通信メディアを選択可能な状況の場合、所定の
優先順位により次に選択する通信メディアを決定するこ
とができる。例えば、電界強度だけを用いて選択する通
信メディアを決定する場合、まず電界強度に関してすべ
て標準化を行っておく。つまり、最も電界強度が強い所
を100%とし、ほとんど通信を受けられない所を0%
とする。一例として、DSRCメディア32の電界強度
閾値を99%、無線LANメディア34の電界強度閾値
を30%、パケット通信メディア30の電界強度閾値を
80%とし、所定の優先順位を(1)DSRCメディア
32、(2)無線LANメディア34、(3)パケット
通信メディア30と設定したものとする。ここで、実際
の電界強度がDSRCメディア32が0%、無線LAN
メディア34が40%、パケット通信メディア30が9
5%であったとする。この場合、無線LANメディア3
4が40%であるため電界強度閾値の30%より強く、
パケット通信メディア30が95%であるため電界強度
閾値の80%より強い。このため無線LANメディア3
4とパケット通信メディア30とを使用可能である。し
かし、優先順位は無線LANメディア34の方が高いた
め、通信状況監視部22は無線LANメディア34が最
適な通信状況の通信メディアであるという監視結果を出
す。
【0030】上述の通信状況監視部22から出された監
視結果に基づいて、通信メディア選択部20は、既に選
択したパケット通信メディア30から最適な通信状況の
無線LANメディア34へ通信メディアの切替えを行
う。この通信メディアの切替と共に、通信メディアの切
替時における通信断の際にはデータ・バッファ23に既
に保存されたデータ、つまり既にパケット通信メディア
30により通信されたデータを車載PC1(11)等へ
転送し当該データを利用可能とさせる。この結果、車載
PC1(11)等とネットワーク側システム50との間
では連続してデータ通信が行われていることと同様にな
るため、通信メディアの切替時における通信断を車載P
C1(11)等側から隠蔽することができる。すなわ
ち、データ・バッファ23を用いることにより、各通信
メディアをシームレスに切替えることができ、データ通
信の連続性を保つことができる。上述の「最適な通信状
況」は各通信メディアにおけるデータ通信量(KB/
s)等のスループットの大小により決定することができ
る。しかし、通信メディアを切替える所定の優先順位を
決めておき、現在選択している通信メディアをこの優先
順位に従って新しい通信メディアへ切替えていくことも
できる。例えば、現在選択している通信メディアの通信
状況が悪化した場合、次に選択する通信メディアを所定
の優先順位に基づいて選択し、この選択された通信メデ
ィアを「最適な通信状況」の通信メディアとすることも
できる。
【0031】上述の説明では車側システム10における
データ・バッファ23を用いた通信メディアのシームレ
スな切替を示した。しかし、ネットワーク側システム5
0におけるデータ・バッファ66をさらに加えても同様
に通信メディアのシームレスな切替を実現することがで
きる。ネットワーク側システムのデータ・バッファ66
は上述のように通信メディア管理部68と接続されてい
る。通信メディア管理部68は、アプリケーション・サ
ーバ70から提供される記録装置72内のデータをデー
タ・バッファ66に保存し、データ・バッファ66に保
存されたデータをルータ60へ転送する。すなわち、ア
プリケーション・サーバ70から送られたデータを、よ
り高速にアクセスできるデータ・バッファ66にバッフ
ァリングしておくことができる。このため、ネットワー
ク側システム50のデータ・バッファ66を車側システ
ム10のデータ・バッファ23と併用することにより、
通信メディアの切替が生じる前に、より高速にデータを
車側システム10へ転送しデータ・バッファ23に蓄え
ておくことができる。
【0032】図3は、本発明の通信システム等における
バッファ制御技術の概念を説明する。図3で図2と同じ
符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略す
る。図3に示されるように、まずネットワーク側システ
ム50のアプリケーション・サーバ70からデータがデ
ータ・バッファ66へ転送され、バッファリングされ
る。データ・バッファ66にバッファリングされたデー
タは、通常時Nには車側システム10へ転送されデータ
・バッファ23にバッファリングされる。ここで、通信
メディア切替(通信断)時Sには、ネットワーク側シス
テム50から車側システム10へデータの転送は中断す
る。しかし、車側システム10のデータ・バッファ23
には通常時Nに既にバッファリングされたデータが残っ
ているため、このデータを車載PC1(11)等へ転送
し当該データを利用可能とさせることができる。この結
果、データ・バッファ23および66を用いることによ
り、通信メディアの切替が生じる前により高速にデータ
を車側システム10へ転送しデータ・バッファ23に蓄
えておくことができ、通信メディアの切替時には通信メ
ディアのシームレスな切替とデータ通信の連続性とを保
つことができる。
【0033】上述の通信システム(図1)ないしバッフ
ァ制御技術(図3)に関しては、データ・バッファ23
(車側システム10)は通信メディア選択部20と直接
的に接続されているものとして説明した。しかし、デー
タ・バッファ23は車載PC1(11)等のPC上に実
装することもできる。データ・バッファ66(ネットワ
ーク側システム50)に関しても通信メディア管理部6
8と直接的に接続されているものとして説明したが、ハ
ブ62を介してルータ60と接続されたPC等(不図
示)に実装することもできる。通信状況監視部22に関
しても、通信メディア選択部20と接続されているもの
として説明したが、例えば通信メディア選択部20内に
実現されていてもよい。
【0034】図4(A)および(B)は、本発明の通信
システムおよび方法における通信状況監視部22および
通信メディア選択部20の動作をフローチャートで示
す。図4(A)および(B)において左側が通信状況監
視部22の動作、右側が通信メディア選択部20の動作
を示し、両者の関連は点線で示す。図4(A)に示され
るように、まず通信メディア選択部20から通信状況監
視部22へ最適な通信メディアに関する情報を要求する
(ステップS10)。通信状況監視部22は通信メディ
ア装置26等(図2参照)から最適な通信メディアに関
する情報を収集する(ステップS22)。次に、通信状
況監視部22から通信メディア選択部20へ最適な通信
メディアへの切替命令が送られる(ステップS28)。
通信メディア選択部20は送られた最適な通信メディア
へ切替を行う(ステップS16)。この後、通信状況監
視部22へ確認応答(acknowledgement : ACK)を送
る(ステップS18)。この際、何らかの原因により通
信メディアの切替が行われなかった場合には否定応答
(negative acknowledgement : NACK)を送ること
もできる。
【0035】図4(B)は図4(A)のフローチャート
をさらに詳細に示す。図4(B)に示されるように、通
信状況監視部22および通信メディア選択部20は各々
アイドリング(idle)状態になっている(ステップS2
0、S5)。ここで、通信メディア選択部20から通信
状況監視部22へ最適な通信メディアに関する情報を要
求する(ステップS10)。通信状況監視部22はこの
要求を受け付ける(ステップS24)と共に、通信メデ
ィア装置26等から最適な通信メディアに関する情報を
収集する(ステップS22)。通信状況監視部22は収
集された情報からどの通信メディアのデータ通信状況が
最適であるかを判断する(ステップS26)。次に、通
信状況監視部22から通信メディア選択部20へ最適的
な通信メディア情報の送信、すなわち最適なメディアへ
の切替命令が送られる(ステップS28)。
【0036】通信メディア選択部20は、最適な通信メ
ディアに関する情報の要求(ステップS10)の後、待
機(waiting)状態(ステップS12)にあったが、通
信状況監視部22から最適な通信メディアの情報を取得
すると(ステップS14)、この最適な通信メディアへ
切替を行う(ステップS16)。この切替はログ(lo
g)として記録する(ステップS17)。通信メディア
選択部20は、通信状況監視部22へ確認応答ACKを
送るか(ステップS18a)または否定応答NACKを
送る(ステップS18b)。この後、通信メディア選択
部20はステップS5へ戻ってアイドリング状態にな
る。
【0037】通信状況監視部22は、最適な通信メディ
ア情報の送信(ステップS28)の後、待機(waitin
g)状態(ステップS30)にあったが、通信メディア
選択部20から確認応答ACKまたは否定応答NACK
が送られると(ステップS18)、各々を受け付ける
(ステップS32、S34)。これらの応答はログとし
て記録する(ステップS36)。この後、通信状況監視
部22はステップS20へ戻ってアイドリング状態にな
る。
【0038】図5(A)および(B)は、本発明の通信
システムおよび方法においてネットワーク側システム5
0から車側システム10へストリーミング・データをダ
ウンロードする場合の通信をフローチャートで示す。図
5(A)および(B)において、最左端が車載PC1
(11)の動作(以下、単に「車載PC1」と略す)、
左から2番目が車側システム10の通信メディア選択部
20の動作、右側から2番目がネットワーク側システム
50の通信メディア管理部68の動作、最右端がアプリ
ケーション・サーバ70の動作を示し、相互の関連は点
線で示す。図5(A)に示されるように、車載PC1か
らストリーミング・データのダウンロードのサービス要
求が通信メディア選択部20へ送られる(ステップS9
2)。このサービス要求は通信メディア選択部20から
通信メディア管理部68へ送られて(ステップS11
4)、さらに通信メディア管理部68からアプリケーシ
ョン・サーバ70へ送られる(ステップS134)。
【0039】上述のサービス要求に応答して、アプリケ
ーション・サーバ70からデータが通信メディア管理部
68へ配信される(ステップS158)。配信されたデ
ータは、通信メディア管理部68によりデータ・バッフ
ァ66を用いて適宜バッファリングされた後、通信メデ
ィア管理部68から通信メディア選択部20へ送られる
(ステップS142)。この送られたデータは、通信メ
ディア選択部20によりデータ・バッファ23を用いて
適宜バッファリングされた後、車載PC1へ送られる
(ステップS122)。
【0040】この後、車載PC1から確認応答ACKま
たは否定応答NACKが通信メディア選択部20へ送ら
れると(ステップS100)、この応答は通信メディア
選択部20から通信メディア管理部68へ送られて(ス
テップS102)、最終的にアプリケーション・サーバ
70へ送られる(ステップS104)。
【0041】図5(B)は図5(A)のフローチャート
をさらに詳細に示す。図5(B)に示されるように、車
載PC1、通信メディア選択部20、通信状況監視部2
2およびアプリケーション・サーバ70は各々アイドリ
ング(idle)状態になっている(ステップS90、S1
10、S130およびS150)。車載PC1からスト
リーミング・データのダウンロードのサービス要求が通
信メディア選択部20へ送られる(ステップS92)。
このサービス要求は通信メディア選択部20に受け付け
られた後(ステップS112)、通信メディア選択部2
0から通信メディア管理部68へ送られる(ステップS
114)。さらにこのサービス要求は通信メディア管理
部68に受け付けられた後(ステップS132)、通信
メディア管理部68からアプリケーション・サーバ70
へ送られる(ステップS134)。
【0042】アプリケーション・サーバ70は上述のサ
ービス要求を受け付けると(ステップS152)、デー
タ・バッファ66にアクセスして(ステップS15
4)、要求されたデータの有無を判断する(ステップS
156)。データが存在する場合は、そのデータを配信
し(ステップS158)、データ配信のログをとり(ス
テップS160)、通信メディア管理部68からの応答
(ステップS104)を受けた後、ステップS150へ
戻ってアイドリング状態となる。一方、データが存在し
ない場合は、その旨の否定応答NACKを通信メディア
管理部68へ送り(ステップS166)、ステップS1
50へ戻ってアイドリング状態となる。
【0043】通信メディア管理部68は、サービス要求
の送信(ステップS134)の後、待機状態(ステップ
S136)にあったが、アプリケーション・サーバ70
からデータが配信されると(ステップS158)、この
データを受け付ける(ステップS138)。配信された
データは、通信メディア管理部68によりデータ・バッ
ファ66を用いて適宜バッファリングされた後(ステッ
プS140)、通信メディア管理部68から通信メディ
ア選択部20へ送られる(ステップS142)。
【0044】上述のように送られたデータは、通信メデ
ィア選択部20に受け付けられ(ステップS118)、
データ・バッファ23を用いて適宜バッファリングされ
た後(ステップS120)、車載PC1へ送られる(ス
テップS122)。
【0045】車載PC1は上述のように送られたデータ
を受け付けた後(ステップS96)、受け付けたログを
とり(ステップS98)、確認応答ACKまたは否定応
答NACKを通信メディア選択部20へ送る(ステップ
S100)。この後、ステップS90へ戻ってアイドリ
ング状態となる。ステップS100で送られた応答は、
通信メディア選択部20から通信メディア管理部68へ
送られ(ステップS102)、最終的にアプリケーショ
ン・サーバ70へ送られる(ステップS104)。
【0046】本発明通信システムおよび方法は、上述の
図4のフローチャートに示されるように通信状況監視部
22および通信メディア選択部20を動作させ、図5の
フローチャートに示されるようにネットワーク側システ
ム50から車側システム10へストリーミング・データ
をダウンロードさせることができる。このため、通信メ
ディアの切替が生じる前により高速にデータを車側シス
テム10へ転送しデータ・バッファ23に蓄えておくこ
とができ、通信メディアの切替時には通信メディアのシ
ームレスな切替とデータ通信の連続性とを保つことがで
きる。
【0047】図6は、上述した実施の形態の機能を実現
する本発明のコンピュータ・プログラムを実行するコン
ピュータ(CPU1)の環境を示すブロック図である。
図6で図2と同じ符号を付した箇所は同じ機能を有する
ため説明は省略する。図6において、本発明の通信方法
を実行するためのコンピュータ・プログラムは、ROM
2、ディスク7またはCD−ROM6等の記録媒体に記
録されている。このコンピュータ・プログラムは、RO
M2、ディスク7またはCD−ROM6等の記録媒体か
らコントローラ5を介しバス4を通ってRAM3へロー
ドされる。CPU1はRAM3内のコンピュータ・プロ
グラムを実行することにより、通信メディア選択部20
に通信メディア32(図2参照)等を選択させ、データ
・バッファ23にネットワーク側システム50から通信
されたデータを保存させ、データ・バッファ23に保存
されたデータをハブ18を介して車載PC1(11)等
へ転送させることができる。さらに通信状況監視部22
に通信状況を監視させることができ、上述されたように
通信断時にシームレスな通信メディアの切替を行わせる
ことができる。このようにCPU1が当該コンピュータ
・プログラムを実行することにより、本発明の目的を達
成することができる。当該コンピュータ・プログラムは
上述のように記録媒体6等の形態でコンピュータCPU
1に供給することができ、当該コンピュータ・プログラ
ムを記録した記録媒体6等も同様に本発明を構成するこ
とになる。当該コンピュータ・プログラムを記録した記
録媒体としては上述された記録媒体の他に、例えばDV
D、光ディスク、メモリ・カード、FD等を用いること
ができる。
【0048】図7は、本発明の実施の形態における車側
システム10が搭載された自動車15の内部を例示す
る。図7で図2と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示
すため説明は省略する。図7において符号14は自動車
15を運転する運転手である。図7に示されるように、
車載PC1(11)は自動車15の前席に設置され、車
載PC2(12)は自動車15の後席に設置されてお
り、車内イーサネット(登録商標)が構築されている。
ノートPCまたは携帯情報端末(Personal DigitalAssi
stants : PDA)等の情報通信端末を自動車15に持
ち込み、上述の車内イーサネット(登録商標)に容易に
接続することもできる。この結果、持ち込まれた情報通
信端末は新たな車載PCとなるため、新たに情報通信端
末を自動車15内へ持ち込んだ場合であっても、自動車
15内にある既存のイーサネット(登録商標)等の通信
設備を利用することができる。上述の説明では車側シス
テム10が搭載される車として自動車15を示した。し
かしこれはあくまでも説明の便宜上のためであり、車側
システム10を搭載して移動可能な車であればバス、自
動二輪車または電車等であってもよく、自転車等の人力
で移動させる車であってもよい。
【0049】図8は、図7の自動車15内の前席にある
車載PC1(11)の画面例を示す。図8において、符
号80は現在選択されている通信メディア(例えばDS
RCメディア32)と通信速度(例えば241056b
it/sec)に関する情報の表示、91は時刻を示す
情報の表示(例えば午後4時3分)、88は音量調節用
のメータである。符号81ないし87は車載PC1(1
1)に表示されたメインメニューを示しており、符号8
1はカー・ナビゲーションを選択し地図等を表示させる
メニュー(NAVI)、82は画像が記録されたCDま
たはDVD(MPEG4等で圧縮されたデータであって
もよい)から画像を表示するためのメニュー(ビジュア
ル)、83はデスクトップに戻るメニュー(デスクトッ
プ)、84はFM放送またTV放送に切替えるメニュー
(FM/TV)、85はインターネット74上のホーム
・ページ等にアクセスするためのメニュー(インターネ
ット)、86は音楽が録音されたCDまたはDVD(M
P3等で圧縮されたデータであってもよい)を再生する
ためのメニュー(音楽)、87はグラフ表示を行うため
のメニュー(グラフ)である。図8では自動車15内の
前席にある車載PC1(11)の画面例を示したが、後
席にある車載PC2(12)の画面でも同様に表示させ
ることができる。上述のメニュー81等は例示的なもの
であり、他のメニューを追加できることはもちろんであ
る。
【0050】図9ないし図11は、本発明の通信方法等
を実験した結果の一例を示す。図9は、車側システム1
0を搭載した自動車15が走行するデモコースを示す。
図9に示されるように、車側システム10を搭載した自
動車15は最初に広域無線通信エリア130と無線LA
Nエリア140とが重なっているA点に在圏している。
次に、自動車15は時間T1後に広域無線通信エリア1
30のB点に移動する。続いて自動車15は時間T2a
後に同じく広域無線通信エリア130のC点へ移動し、
さらに時間T2b後に同じく広域無線通信エリア130
のD点へ移動する。D点から時間T3後に、再び広域無
線通信エリア130と無線LANエリア140とが重な
っているA点へ戻り、最後に時間T4後に、広域無線通
信エリア130、無線LANエリア140およびDSR
Cエリア150が重なっているE点へ移動する。以上が
本実験において車側システム10を搭載した自動車15
が走行するデモコースである。
【0051】図10(A)および(B)は、図9に示さ
れるデモコースを自動車15が走行した場合の、データ
・バッファ66およびデータ・バッファ23のバッファ
状況を示す。図10(A)はネットワーク側システム5
0のデータ・バッファ66のバッファ状況、図10
(B)は車側システム10のデータ・バッファ23のバ
ッファ状況を示す。いずれも縦軸はバッファ容量(Mb
yte)、横軸は時間(sec)を示しており、T1等
は図9で説明した移動中の時間である。以下では、通信
メディアを選択し切替える優先順位として、(1)DS
RCメディア32、(2)無線LANメディア34、
(3)パケット通信メディアの順と設定した。したがっ
て必ずしもスループットの大きい順に選択されるわけで
はない。
【0052】図10(A)および(B)を共に参照する
と、まず自動車15が広域無線通信エリア130と無線
LANエリア140とが重なっているA点から広域無線
エリア130のB点へ移動している時間T1の間、ネッ
トワーク側システム50のデータ・バッファ66の容量
は急速に増加していることがわかる。これは車側システ
ム10からデータのサービス要求があると、アプリケー
ション・サーバ70の記録装置72からデータを一気に
データ・バッファ66へ蓄積することを示している。一
方、車側システム10のデータ・バッファ23の容量は
同じ時間T1の間に少しずつ増加している。これは、自
動車15が広域無線通信エリア130と無線LANエリ
ア140とが重なっているエリアに在圏しているため、
無線LANメディア34を選択し使用して、ある程度大
量にダウンロードできるからである。
【0053】自動車15が無線LANエリア140とも
重なっているA点から外れて広域無線エリア130のB
点へ移動すると、通信メディアは無線LANメディア3
4からパケット通信メディア30へ切替えられる。自動
車15が広域無線エリア130のB点からC点を経由し
てD点へ移動している時間T2aおよびT2bの間も、
自動車15は広域無線エリア130に在圏しているた
め、携帯電話等のスループットの小さいパケット通信メ
ディア30へ切替られた状態を継続している。この結
果、データ・バッファ66から携帯電話装置等の通信メ
ディア装置24に入ってくるデータ量よりも、データ・
バッファ23から取り出すデータ量のほうが大きくな
る。したがってデータ・バッファ23のバッファ量は次
第に減少していくことがわかる。このようにデータ・バ
ッファ23へ送られるデータ量は少しずつであるため、
データ・バッファ66の容量はほとんど変化していない
ことがわかる。
【0054】自動車15が再度無線LANエリア140
のA点へ戻る時間T3の間、通信メディアはパケット通
信メディア30からスループットの大きい無線LANメ
ディア34へ切替られている。この結果、データ・バッ
ファ66から通信メディア装置28に入ってくるデータ
量が、データ・バッファ23から取り出すデータ量より
も大きくなる。したがってデータ・バッファ23のバッ
ファ容量は次第に増加していくことがわかる。このよう
にデータ・バッファ23へ送られるデータ量が増加する
ため、データ・バッファ66の容量は減少することがわ
かる。
【0055】自動車15が無線LANエリア140のA
点からDSRCエリア150のE点へ移動する時間T4
の間、通信メディアは無線LANメディア34から優先
順位の高いDSRCメディア32へ切替られている。こ
の結果、データ・バッファ23のバッファ容量とデータ
・バッファ66の容量とは同様に減少していることがわ
かる。
【0056】上述の説明では、自動車15がデモコース
を移動中のバッファ状況について示した。次に、同じく
自動車15がデモコースを移動中のスループット、つま
り車側システム10で切替えられていく各通信メディア
におけるデータ通信量(KB/s)について示す。図1
1(A)、(B)および(C)は図9に示されるデモコ
ースを自動車15が走行した場合の、各通信メディアの
スループットを示す。図11(A)はパケット通信メデ
ィア30、図11(B)はDSRCメディア32、図1
1(C)は無線LANメディア34のスループットを示
す。いずれも縦軸はスループット(KB/s)、横軸は
時間(sec)を示しており、T1等は図9で説明した
移動中の時間である。図11(A)ないし(C)に示さ
れるように、自動車15が無線LANエリア140に在
圏している時間T1およびT3では、図11(C)に示
されるように無線LANメディア34でしか通信してい
ないことがわかる。自動車15が広域無線通信エリア1
30に在圏している時間T2aおよびT2bでは、図1
1(A)に示されるようにパケット通信メディア30で
しか通信していないことがわかる。自動車15がDSR
Cエリア150に在圏している時間T4では、図11
(B)に示されるようにDSRCメディア32でしか通
信していないことがわかる。
【0057】以上説明したように、本発明の実施の形態
によれば、通信メディアの切替と共に、通信メディアの
切替時における通信断の際にはデータ・バッファ23に
既に保存されたデータ、つまり既にパケット通信メディ
ア30により通信されたデータを車載PC1(11)等
へ転送することができる。この結果、車載PC1(1
1)等とネットワーク側システム50との間では連続し
てデータ通信が行われていることと同様になるため、通
信メディアの切替時における通信断を車載PC1(1
1)等側から隠蔽することができる。このようにデータ
・バッファ23を用いることにより、各通信メディアを
シームレスに切替えることができ、データ通信の連続性
を保つことができる。
【0058】さらにネットワーク側システム50のデー
タ・バッファ66をデータ・バッファ23と併用するこ
とにより、通信メディアの切替が生じる前により高速に
データを車側システム10へ転送しデータ・バッファ2
3に蓄えておくことができ、通信メディアの切替時には
通信メディアのシームレスな切替とデータ通信の連続性
とを保つことができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の通信シス
テムおよび方法等によれば、データ・バッファ23また
はデータ・バッファ23とデータ・バッファ66とを併
用することにより、通信メディアの切替時における通信
断の際にはデータ・バッファ23に既に保存されたデー
タを車載PC1(11)等へ転送することができる。こ
の結果、通信メディアの切替時に通信メディアのシーム
レスな切替とデータ通信の連続性とを保つことができる
通信システムおよび方法等を提供することができる。
【0060】さらに、自動車15内へ持ち込まれた情報
通信端末を新たな車載PCとすることができるため、新
たに情報通信端末を自動車15内へ持ち込んだ場合であ
っても、自動車15内にある既存のイーサネット(登録
商標)等の通信設備を利用することができる通信システ
ムおよび方法等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の通信システムおよび方法等の概要を
示す図である。
【図2】 本発明の通信システムにおけるネットワーク
側システム50および車側システム10の詳細を示す図
である。
【図3】 本発明の通信システム等におけるバッファ制
御技術の概念を説明する図である。
【図4】 本発明の通信システムおよび方法における通
信状況監視部22および通信メディア選択部20の動作
を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の通信システムおよび方法においてネ
ットワーク側システム50から車側システム10へスト
リーミング・データをダウンロードする場合の通信を示
すフローチャートである。
【図6】 本発明のコンピュータ・プログラムを実行す
るコンピュータ(CPU1)の環境を示すブロック図で
ある。
【図7】 本発明の実施の形態における車側システム1
0が搭載された自動車15の内部を例示する図である。
【図8】 図7の自動車15内にある車載PC1(1
1)の画面例を示す図である。
【図9】 車側システム10を搭載した自動車15が走
行するデモコースを示す図である。
【図10】 図9に示されるデモコースを自動車15が
走行した場合の、データ・バッファ66およびデータ・
バッファ23のバッファ状況を示す図である。
【図11】 図9に示されるデモコースを自動車15が
走行した場合の、各通信メディアのスループットを示す
図である。
【符号の説明】
1 CPU、 2 ROM、 3 RAM、 4 バ
ス、 5 コントローラ、 6 CD−ROM、 7
ディスク、 10 車側システム、 11,12,13
車載PC、 14 運転手、 15 自動車、 1
8,62 ハブ、20 通信メディア選択部、 22
通信状況監視部、 23,66 データ・バッファ、
24,26,28,52、54,56 通信メディア装
置、 30パケット通信メディア、 32 DSRCメ
ディア、 34 無線LANメディア、 50 ネット
ワーク側システム、 58 パケット通信網、 60
ルータ、 68 通信メディア管理部、 70 アプリ
ケーション・サーバ、 72 記録装置、 74 イン
ターネット、 80,91 情報の表示、 81,8
2,83,84,85,86,87 メニュー、 88
メータ、 130広域無線通信エリア、 140 無
線LANエリア、 150 DSRCエリア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K033 BA06 DA01 DA19 5K067 AA21 BB04 BB21 EE04 EE10 EE16 EE56 FF02 HH23 KK15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク側システムと車側システム
    とが複数の通信メディアにより並列的に接続された通信
    システムであって、 該複数の通信メディアは種類の異なる複数の汎用通信メ
    ディアであり、該ネットワーク側システムと該車側シス
    テムとは各々該汎用通信メディアに対応した複数の通信
    メディア装置を有しており、 前記ネットワーク側システムは、 ネットワーク側システムにおける複数の通信メディア装
    置と接続され、該複数の通信メディア装置に対して経路
    制御を行う経路制御部と、 前記経路制御部と接続され、前記車側システムが選択し
    登録した通信メディアの種類を管理する通信メディア管
    理部と、 前記経路制御部と接続され、前記車側システムに提供す
    るデータを有するサーバとを備え、 前記経路制御部は、前記通信メディア管理部により管理
    された種類の通信メディアに対応するネットワーク側シ
    ステムの通信メディア装置を介して、前記サーバから提
    供されるデータを前記車側システムへ送信するものであ
    り、 前記車側システムは、 車側システムにおける複数の通信メディア装置と接続さ
    れ、前記ネットワーク側システムと通信を行う通信メデ
    ィアを選択し、選択した通信メディアに対応する通信メ
    ディア装置に対して経路制御を行い、選択した通信メデ
    ィアの種類を前記通信メディア管理部へ登録する通信メ
    ディア選択部と、 前記通信メディア選択部により選択された通信メディア
    における通信状況を監視する該通信メディア選択部と接
    続された又は該通信メディア選択部内に設けられた通信
    状況監視部と、 前記通信メディア選択部と接続された1つ以上の情報端
    末装置と、 前記通信メディア選択部と直接的に接続され又は前記情
    報端末装置上に設けられ、車側システムにおける通信メ
    ディア装置を介して前記ネットワーク側システムと通信
    されるデータを保存するデータ保存部とを備え、 前記通信メディア選択部は、既に選択した通信メディア
    に対応する通信メディア装置を介して前記ネットワーク
    側システムと通信されたデータを前記データ保存部に保
    存し、該データ保存部に保存されたデータを前記情報端
    末装置に利用可能とさせるものであり、前記通信状況監
    視部の監視結果により既に選択した通信メディアより最
    適な通信状況の通信メディアがある場合、該最適な通信
    状況の通信メディアを選択し該既に選択した通信メディ
    アから該最適な通信状況の通信メディアへ切替えると共
    に、通信メディアの切替時における通信断の際には前記
    データ保存部に既に保存されたデータを前記情報端末装
    置に利用可能とさせることを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の通信システムにおいて、
    前記ネットワーク側システムは、 前記通信メディア管理部または前記経路制御部と接続さ
    れ、ネットワーク側システムにおける通信メディア装置
    を介して車側システムと通信されるデータを保存するネ
    ットワーク側システムのデータ保存部をさらに備え、 前記通信メディア管理部は、前記サーバから提供される
    データをネットワーク側システムの前記データ保存部に
    保存し、該データ保存部に保存されたデータを前記経路
    制御部へ転送することを特徴とする通信システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の通信システムに
    おいて、前記複数の汎用通信メディアは、パケット通信
    メディア、狭域通信メディアおよび無線ローカル・エリ
    ア・ネットワークを用いた通信メディアであることを特
    徴とする通信システム。
  4. 【請求項4】 ネットワーク側システムと複数の通信メ
    ディアにより並列的に接続された車側システムであっ
    て、該複数の通信メディアは種類の異なる複数の汎用通
    信メディアであり、 前記汎用通信メディアに対応した複数の通信メディア装
    置と、 前記複数の通信メディア装置と接続され、前記ネットワ
    ーク側システムと通信を行う通信メディアを選択し、選
    択した通信メディアに対応する通信メディア装置に対し
    て経路制御を行い、選択した通信メディアの種類を前記
    ネットワーク側システムへ登録する通信メディア選択部
    と、 前記通信メディア選択部により選択された通信メディア
    における通信状況を監視する該通信メディア選択部と接
    続された又は該通信メディア選択部内に設けられた通信
    状況監視部と、 前記通信メディア選択部と接続された1つ以上の情報端
    末装置と、 前記通信メディア選択部と直接的に接続され又は前記情
    報端末装置上に設けられ、車側システムにおける通信メ
    ディア装置を介して前記ネットワーク側システムと通信
    されるデータを保存するデータ保存部とを備え、 前記通信メディア選択部は、既に選択した通信メディア
    に対応する通信メディア装置を介して前記ネットワーク
    側システムと通信されたデータを前記データ保存部に保
    存し、該データ保存部に保存されたデータを前記情報端
    末装置に利用可能とさせるものであり、前記通信状況監
    視部の監視結果により既に選択した通信メディアより最
    適な通信状況の通信メディアがある場合、該最適な通信
    状況の通信メディアを選択し該既に選択した通信メディ
    アから該最適な通信状況の通信メディアへ切替えると共
    に、通信メディアの切替時における通信断の際には前記
    データ保存部に既に保存されたデータを前記情報端末装
    置に利用可能とさせることを特徴とする車側システム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の車側システムにおいて、
    前記複数の汎用通信メディアは、パケット通信メディ
    ア、狭域通信メディアおよび無線ローカル・エリア・ネ
    ットワークを用いた通信メディアであることを特徴とす
    る車側システム。
  6. 【請求項6】 ネットワーク側システムと車側システム
    とが複数の通信メディアにより並列的に接続されたシス
    テムにおける通信方法であって、該複数の通信メディア
    は種類の異なる複数の汎用通信メディアであり、該ネッ
    トワーク側システムと該車側システムとは各々該汎用通
    信メディアに対応した複数の通信メディア装置を有して
    おり、 車側システムにおける複数の通信メディア装置と接続さ
    れた通信メディア選択部が、前記ネットワーク側システ
    ムと通信を行う通信メディアを選択し、選択した通信メ
    ディアに対応する通信メディア装置に対して経路制御を
    行い、選択した通信メディアの種類を前記ネットワーク
    側システムへ登録する通信メディア選択ステップと、 ネットワーク側システムにおける複数の通信メディア装
    置と接続され、該複数の通信メディア装置に対して経路
    制御を行う経路制御部と接続された通信メディア管理部
    が、前記車側システムで選択され登録された通信メディ
    アの種類を管理する通信メディア管理ステップと、 前記経路制御部が、前記通信メディア管理部により管理
    された種類の通信メディアに対応するネットワーク側シ
    ステムの通信メディア装置を介して、該経路制御部と接
    続されたサーバから提供されるデータを前記車側システ
    ムへ送信する送信ステップと、 前記通信メディア選択部が、既に選択した通信メディア
    に対応する通信メディア装置を介して前記ネットワーク
    側システムと通信されたデータを該通信メディア選択部
    と直接的に接続された、または該通信メディア選択部と
    接続された1つ以上の情報端末装置上に設けられたデー
    タ保存部に保存し、該データ保存部に保存されたデータ
    を前記情報端末装置に利用可能とさせる転送ステップ
    と、 前記通信メディア選択部と接続された又は該通信メディ
    ア選択部内に設けられた通信状況監視部が、該通信メデ
    ィア選択部により選択された通信メディアにおける通信
    状況を監視し、監視結果により既に選択した通信メディ
    アより最適な通信状況の通信メディアがある場合、該最
    適な通信状況の通信メディアを選択し該既に選択した通
    信メディアから該最適な通信状況の通信メディアへ切替
    えると共に、通信メディアの切替時における通信断の際
    には前記データ保存部に既に保存されたデータを前記情
    報端末装置に利用可能とさせる切替ステップとを備えた
    ことを特徴とする通信方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の通信方法において、前記
    ネットワーク側システムは、前記通信メディア管理部ま
    たは前記経路制御部と接続され、ネットワーク側システ
    ムにおける通信メディア装置を介して車側システムと通
    信されるデータを保存するネットワーク側システムのデ
    ータ保存部をさらに備え、 前記送信ステップに先立ち、前記通信メディア管理部
    が、前記サーバから提供されるデータをネットワーク側
    システムの前記データ保存部に保存し、該データ保存部
    に保存されたデータを前記経路制御部へ転送するステッ
    プをさらに備え、 前記送信ステップにおいて、前記経路制御部は、前記通
    信メディア管理部により管理された種類の通信メディア
    に対応するネットワーク側システムの通信メディア装置
    を介して、前記通信メディア管理部が前記データ保存部
    から転送したデータを前記車側システムへ送信すること
    を特徴とする通信方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の通信方法におい
    て、前記複数の汎用通信メディアは、パケット通信メデ
    ィア、狭域通信メディアおよび無線ローカル・エリア・
    ネットワークを用いた通信メディアであることを特徴と
    する通信方法。
  9. 【請求項9】 ネットワーク側システムと複数の通信メ
    ディアにより並列的に接続された車側システムにおける
    通信方法を実行するためのプログラムであって、該複数
    の通信メディアは種類の異なる複数の汎用通信メディア
    であり、該車側システムは該汎用通信メディアに対応し
    た複数の通信メディア装置を有しており、コンピュータ
    に、 前記複数の通信メディア装置と接続された通信メディア
    選択部に対して、前記ネットワーク側システムと通信を
    行う通信メディアを選択させ、選択させた通信メディア
    に対応する通信メディア装置に対して経路制御を行わ
    せ、選択させた通信メディアの種類を前記ネットワーク
    側システムへ登録させる通信メディア選択ステップ、 前記通信メディア選択部に対して、既に選択させた通信
    メディアに対応する通信メディア装置を介して前記ネッ
    トワーク側システムと通信されたデータを該通信メディ
    ア選択部と直接的に接続された、または該通信メディア
    選択部と接続された1つ以上の情報端末装置上に設けら
    れたデータ保存部に保存させ、該データ保存部に保存さ
    せたデータを前記通信メディア選択部と接続された1つ
    以上の情報端末装置に利用可能とさせる転送ステップ、 前記通信メディア選択部と接続された又は該通信メディ
    ア選択部内に設けられた通信状況監視部に対して、該通
    信メディア選択部に選択させた通信メディアにおける通
    信状況を監視させ、監視結果により既に選択させた通信
    メディアより最適な通信状況の通信メディアがある場
    合、該最適な通信状況の通信メディアを選択させ該既に
    選択させた通信メディアから該最適な通信状況の通信メ
    ディアへ切替えさせると共に、通信メディアの切替時に
    おける通信断の際には前記データ保存部に既に保存され
    たデータを前記情報端末装置に利用可能とさせる切替ス
    テップを実行させるためのプログラム。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のプログラムを記録した
    コンピュータ読取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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