JP2003287164A - 燃料用ホース - Google Patents

燃料用ホース

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JP2003287164A
JP2003287164A JP2002277443A JP2002277443A JP2003287164A JP 2003287164 A JP2003287164 A JP 2003287164A JP 2002277443 A JP2002277443 A JP 2002277443A JP 2002277443 A JP2002277443 A JP 2002277443A JP 2003287164 A JP2003287164 A JP 2003287164A
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thermoplastic elastomer
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fuel
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JP2002277443A
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Hiroaki Ito
弘昭 伊藤
Koichi Kitamura
浩一 北村
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L11/00Hoses, i.e. flexible pipes
    • F16L11/04Hoses, i.e. flexible pipes made of rubber or flexible plastics
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B25/00Layered products comprising a layer of natural or synthetic rubber
    • B32B25/04Layered products comprising a layer of natural or synthetic rubber comprising rubber as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material
    • B32B25/08Layered products comprising a layer of natural or synthetic rubber comprising rubber as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material of synthetic resin
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
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    • B32B27/00Layered products comprising a layer of synthetic resin
    • B32B27/36Layered products comprising a layer of synthetic resin comprising polyesters
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10T428/13Hollow or container type article [e.g., tube, vase, etc.]
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    • Y10T428/139Open-ended, self-supporting conduit, cylinder, or tube-type article
    • Y10T428/1393Multilayer [continuous layer]

Abstract

(57)【要約】 【課題】極めて厳しい燃料ガスの蒸散規制に対応する低
透過性を確保しながら、耐加水分解性、層間接着性およ
び低温柔軟性に優れ、かつハロゲンフリーである燃料用
ホースを提供する。 【解決手段】最内層1がポリエステル系熱可塑性エラス
トマーによって形成されているとともに、その最内層1
の曲げ弾性率が特定の範囲に設定され、上記最内層1の
外周に形成された中間層2がポリエステル系樹脂によっ
て形成されており、上記中間層2の外周に形成された最
外層3がポリブチレンテレフタレート系熱可塑性エラス
トマーによって形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の燃料
〔ガソリン、アルコール混合ガソリン(ガソホール)、
アルコール、水素、軽油、ジメチルエーテル、液体石油
ガス(LPG)、圧縮天然ガス(CNG)等〕の輸送等
に用いられる燃料用ホースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車等を取り巻く燃料ガスの蒸
散規制は厳しくなってきており、これに対応する低透過
な燃料用ホースが要求されている。そのような状況のな
か、例えば、ポリエステル系樹脂を用いてなる燃料用ホ
ースは、特にガソホールに対し高いバリア性を示すため
好ましく、各種のものが提案されている。ところが、一
方で、ポリエステル系樹脂は、耐加水分解性に乏しいと
いった難点も有する。そこで、このような難点を生じず
に低透過がなされるよう、例えば、ポリエステル系樹脂
製ホースの最内層を、耐加水分解性に富むポリアミド樹
脂やフッ素樹脂で形成することにより、上記ポリエステ
ル系樹脂の欠点である耐加水分解性の乏しさを解消しう
る技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3参
照)。
【0003】
【特許文献1】特開平7−96564号公報
【特許文献2】特開2000−71407号公報
【特許文献3】特開平6−23930号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ポ
リエステル系樹脂は、ポリアミドやフッ素樹脂等の異種
材料と接着しにくく、通常、ポリエステル系樹脂層とポ
リアミド樹脂層(あるいはフッ素樹脂層)との積層化に
は、両層の界面に対し、特殊な接着剤からなる接着剤層
を形成したり、場合によっては、上記界面に対しプラズ
マ処理やスパッタリング等の表面処理を施す必要があ
り、その分だけ製造工程が複雑化するといった問題があ
る。
【0005】また、上記燃料用ホースには、低温(およ
そ−40℃)条件下においても柔軟性(あるいは耐衝撃
性)が要求されている。
【0006】さらに、近年、環境問題への関心が高まっ
ているなか、燃料用ホースにおいても、燃焼時にダイオ
キシン類等の有害物質を発生させることがないよう、そ
の形成材料にハロゲン系化合物を含まない製品が求めら
れている。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、極めて厳しい燃料ガスの蒸散規制に対応する低
透過性を確保しながら、耐加水分解性、層間接着性およ
び低温柔軟性に優れ、かつハロゲンフリーである燃料用
ホースの提供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の燃料用ホースは、最内層がポリエステル
系熱可塑性エラストマーによって形成されているととも
に、その最内層の曲げ弾性率が400〜2000MPa
の範囲に設定され、上記最内層の外周に形成された中間
層がポリエステル系樹脂によって形成されており、上記
中間層の外周に形成された最外層がポリブチレンテレフ
タレート系熱可塑性エラストマーによって形成されてい
るという構成をとる。
【0009】すなわち、本発明者らは、前記課題を解決
すべく、積層構造を有する燃料用ホースの各層の形成材
料を中心に鋭意研究を重ねた。その結果、最内層をポリ
エステル系熱可塑性エラストマーによって形成し、中間
層をポリエステル系樹脂によって形成し、最外層をポリ
ブチレンテレフタレート系熱可塑性エラストマーによっ
て形成すると、上記燃料用ホースの全体がポリエステル
系材料からなる物となるため、これら各層間の接着力
が、接着剤を使用しなくとも(接着剤レス)充分得られ
るようになる。しかも、上記構成によれば、柔軟性を有
するエラストマー材(特定の曲げ弾性率を有する最内層
および最外層)が、硬質であるポリエステル系樹脂層
(中間層)をサンドイッチした層構造となるため、自動
車燃料等の低透過性等に優れるとともに柔軟性にも優れ
るようになり、さらに、ポリエステル系樹脂の欠点であ
る耐加水分解性の乏しさがエラストマー材からなる最内
層および最外層によって解消されるようになる。そし
て、本発明では、特に、ポリブチレンテレフタレート系
熱可塑性エラストマーにより最外層を形成することによ
って、例え低温条件下であっても柔軟性等に優れるよう
になる。本発明はこのような過程で成立したものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0011】本発明の燃料用ホースは、例えば、図1に
示すように、最内層1がポリエステル系熱可塑性エラス
トマーによって形成されているとともに、その最内層1
の曲げ弾性率が特定の範囲に設定され、上記最内層1の
外周に形成された中間層2がポリエステル系樹脂によっ
て形成されており、上記中間層2の外周に形成された最
外層3がポリブチレンテレフタレート系熱可塑性エラス
トマーによって形成されて構成されている。
【0012】上記最内層1用材料であるポリエステル系
熱可塑性エラストマーとしては、特に限定はなく、例え
ば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリブチ
レンナフタレート(PBN)等のポリエステル樹脂をハ
ードセグメントとし、ポリテトラメチレングリコール等
のポリエーテルをソフトセグメントとして用いてなるも
のがあげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せ
て用いられる。これらのなかでも、耐サワーガソリン性
(ガソリンが酸化されて生成するサワーガソリンに対す
る耐性)および耐クレーズ性に特に優れる点で、ポリブ
チレンテレフタレート(PBT)系熱可塑性エラストマ
ーやポリブチレンナフタレート(PBN)系熱可塑性エ
ラストマーが好適に用いられる。一方、上記最内層1用
材料として、後記(実施例の欄に記載)のポリエステル
系熱可塑性エラストマーにみられるような、ポリブチ
レンテレフタレートとポリオレフィン系エラストマーと
のブレンド材料を用いることもできる。この材料を用い
ると、適度に高い硬度が得られるにも拘わらず低温衝撃
性に優れているため、好ましい。
【0013】なお、上記最内層1用材料には、燃料ポン
プで発生した静電気をホース外部へ通電して逃がし、静
電気による燃料(ガソリン等)への引火等の事故を防止
する目的で、カーボンブラック、ナノカーボン、金属
粉、金属酸化物粉等の導電剤を配合することが好まし
い。このように導電性を付与した場合の最内層の表面電
気抵抗は、108 Ω以下の範囲が好ましく、特に好まし
くは10〜107 Ωの範囲である。そして、上記導電剤
の配合割合は、最内層の表面電気抵抗が上記の範囲にな
るよう設定することが好ましい。
【0014】また、上記最内層1は、曲げ弾性率が40
0〜2000MPaの範囲に設定されたポリエステル系
熱可塑性エラストマーによって形成されており、好まし
くは、上記曲げ弾性率が450〜1950MPaの範囲
となるよう設定される。すなわち、上記ポリエステル系
熱可塑性エラストマーの曲げ弾性率が400MPa未満
であると、ガソリン膨潤が大きくなり、耐サワーガソリ
ン性にも劣り、逆に、2000MPaを超えると、耐寒
性および耐クレーズ性が悪化するからである。
【0015】上記最内層1の外周に形成される中間層2
用材料としては、ポリエステル系樹脂であれば特に限定
はなく、例えば、PBT、PBN、ポリエチレンナフタ
レート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上
併せて用いられる。これらのなかでも、特にガソリン等
の低透過性に優れる点で、PBNが好適に用いられる。
【0016】上記中間層2の外周に形成される最外層3
用材料としては、先に述べたように、PBT系熱可塑性
エラストマーが用いられる。このようにPBT系熱可塑
性エラストマーを上記最外層3用材料として用いた燃料
用ホースは、例えば、PBN系熱可塑性エラストマーを
上記最外層3用材料として用いた場合と比べ、低温柔軟
性(あるいは耐衝撃性)に優れるようになる。そして、
上記PBT系熱可塑性エラストマーは、例えば、PBT
をハードセグメントとし、ポリテトラメチレングリコー
ル等のポリエーテル、ポリブチレンアジペート等のポリ
エステル、あるいはこれら2元共重合体をソフトセグメ
ントとして用いてなるものがあげられる。
【0017】また、上記最外層3は、曲げ弾性率が10
0〜1000MPaの範囲に設定されたPBT系熱可塑
性エラストマーによって形成されたものが好ましく、特
に好ましくは150〜800MPaの範囲である。すな
わち、上記PBT系熱可塑性エラストマーの曲げ弾性率
が100MPa未満であると、ホース全体の耐圧性が低
下する傾向がみられるため好ましくなく、逆に、100
0MPaを超えると、柔軟性が損なわれるとともに、耐
寒性も悪化するおそれがあるからである。
【0018】そして、前記図1に示した本発明の燃料用
ホースは、例えば、つぎのようにして製造することがで
きる。
【0019】すなわち、まず、上記最内層1用材料、中
間層2用材料および最外層3用材料を準備し、これらを
各々混練機を用いて混練し、押出成形機を用いて、これ
ら三層を同時に押出成形することにより、目的とする三
層構造の燃料用ホースを得ることができる(図1参
照)。このように各層を同時に押出成形することによ
り、各層の界面が接着剤レスで強固に接着し、積層一体
化がなされるようになる。
【0020】また、真空サイジング法等でストレート形
状や、コルゲーターを用いて蛇腹構造のホースができ
る。
【0021】なお、図1に示した燃料用ホースの製法
は、上記のように各層を同時に押出成形して積層する製
法に限定されるものではなく、例えば、まず、上記最内
層1用材料を混練機を用いて混練し、押出成形機を用い
て上記最内層1用材料からなる単層構造のホースを作製
し、このホースの外周面に、中間層2、最外層3を順
次、押出成形機を用いて押出成形することにより、目的
とする三層構造の燃料用ホースを作製してもよい。な
お、上記燃料用ホースにおける各層の界面は、通常、接
着剤レスで接着するが、場合によって接着剤を補助的に
用いてもよい。また、最内層1と中間層2の間や、中間
層2と最外層3の間に、一層以上のポリエステル系樹脂
層を介在させ、四層以上の多層構造の燃料用ホースとし
てもよい。
【0022】このようにして得られる本発明の燃料用ホ
ースにおいて、ホース内径は4〜40mmの範囲が好ま
しく、特に好ましくは4〜30mmの範囲であり、ホー
ス外径は6〜44mmの範囲が好ましく、特に好ましく
は8〜32mmの範囲である。また、最内層1の厚みは
0.01〜0.5mmの範囲が好ましく、特に好ましく
は0.1〜0.4mmの範囲であり、中間層2の厚みは
0.01〜0.5mmの範囲が好ましく、特に好ましく
は0.05〜0.4mmの範囲であり、最外層3の厚み
は0.1〜3mmの範囲が好ましく、特に好ましくは
0.3〜1mmの範囲である。
【0023】なお、本発明の燃料用ホースは、自動車の
燃料ホースとして好適に用いられるが、これに限定され
るものではなく、例えば、トラクターや耕運機等の燃料
ホース等にも用いることができる。
【0024】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0025】まず、実施例および比較例に先立ち、下記
に示す材料を準備した。
【0026】〔ポリエステル系熱可塑性エラストマー
(TPEE)〕PBT系熱可塑性エラストマー(ハイ
トレル8238、デュポン社製)(曲げ弾性率1110
MPa)
【0027】〔ポリエステル系熱可塑性エラストマー
(TPEE)〕PBN系熱可塑性エラストマー(ペル
プレンEN5030、東洋紡績社製)(曲げ弾性率47
0MPa)
【0028】〔ポリエステル系熱可塑性エラストマー
(TPEE)〕PBT系熱可塑性エラストマー(ハイ
トレル5577R07、東レ・デュポン社製)(曲げ弾
性率200MPa)
【0029】〔ポリエステル系熱可塑性エラストマー
(TPEE)〕PBT系熱可塑性エラストマー(ハイ
トレル7277R07、東レ・デュポン社製)(曲げ弾
性率570MPa)
【0030】〔ポリエステル系熱可塑性エラストマー
(TPEE)〕PBT系熱可塑性エラストマー(ハイ
トレル6377R07、東レ・デュポン社製)(曲げ弾
性率370MPa)
【0031】〔ポリエステル系熱可塑性エラストマー
(TPEE)〕PBN系熱可塑性エラストマー(ペル
プレンEN16000、東洋紡績社製)(曲げ弾性率1
600MPa)
【0032】〔ポリエステル系熱可塑性エラストマー
(TPEE)〕PBT系熱可塑性エラストマー(グリ
ペットB24HNZ、EMS社製)(曲げ弾性率190
0MPa)
【0033】〔PBT〕セラネックス2001(ポリプ
ラスチックス社製)(曲げ弾性率2450MPa)
【0034】〔PBN〕TQB−OT(帝人化成社製)
(曲げ弾性率2190MPa)
【0035】〔PEN〕テオネックスTN8770(帝
人化成社製)(曲げ弾性率2300MPa)
【0036】
【実施例1】まず、最内層用材料として上記TPEE
を準備し、中間層用材料として上記PBTを準備し、最
外層用材料として上記TPEEを準備した。ついで、
これらの材料を、各々、押出成形機を用いて各層を同時
に押出成形することにより、厚み200μmの最内層
と、厚み200μmの中間層と、厚み600μmの最外
層とを有する三層構造の燃料用ホース(内径6mm、外
径8mm)を作製した。
【0037】
【実施例2〜9、比較例1〜5】後記の表1〜表3に示
す、最内層用材料、中間層用材料および最外層用材料を
用いて、厚み構成を変更する以外は、実施例1と同様に
して燃料用ホースを作製した。
【0038】このようにして得られた実施例品および比
較例品の燃料用ホースを用いて、下記の基準に従い、各
特性の評価を行った。これらの結果を、後記の表1〜表
3に併せて示した。
【0039】〔ガソリン透過量〕10mの燃料用ホース
両端部を円錐状の治具にて端部内径を10mmに拡径
後、端部外周がR処理され、かつ2ヶ所外径10mmに
拡径されバルジ加工された外径8mmの金属製パイプを
圧入し、一方をネジ式の目くら栓とし、もう一方には金
属製バルブを装着した。ついで、上記燃料用ホースの金
属製バルブ側より、燃料〔レギュラーガソリンにエタノ
ールを10体積%混合させた混合液〕を送り込み、これ
を封入した後、40℃のオーブン中にて3000時間処
理(1週間毎に燃料を交換)し、その後、CARB S
HED法 DBLパターンで3日測定し、最大に透過し
た1日の透過量を、ホース1m当たりで示した(mg/
m)。なお、上記測定方法では、0.1mg/mが測定
限界であるため、0.1mg/m未満であったものは
「<0.1」と標記した。
【0040】〔耐加水分解性〕燃料用ホースを、温度8
0℃、湿度95%の条件下において1000時間放置
後、180°に折り曲げ、ホースに異常が生じたものに
ついては、その状態を記載し、異常が生じないものにつ
いては、「異常なし」として耐加水分解性の評価を行っ
た。
【0041】〔低温柔軟性〕燃料用ホースを、−40℃
にて4時間冷却後すぐ、180°に折り曲げ、ホースに
異常が生じたものについては、その状態を記載し、異常
が生じないものについては、「異常なし」として低温柔
軟性の評価を行った。
【0042】〔耐サワーガソリン性〕Fuel Cにラ
ウロイルパーオキサイド(LPO)を5重量%混合して
なる模擬変性ガソリンを調製した。そして、長さ10m
の燃料用ホースの両端部に金属製パイプを圧入し、圧力
レギュレーターを介して、0.3MPaの圧力で上記模
擬変性ガソリンを、60℃で8時間循環させた後16時
間封入した。これを1サイクルとして10サイクル行っ
た後、燃料用ホースをサンプリングして、180°に折
り曲げ、その部分を半割し、内面状態を目視により観察
した。その結果、クラック等の異常が何ら生じなかった
ものを○、クラックや割れが生じたものを×として耐サ
ワーガソリン性の評価を行った。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】上記結果から、実施例品はいずれも、耐透
過性、耐加水分解性、低温柔軟性および耐サワーガソリ
ン性に優れていることがわかる。なお、これら実施例品
のなかでも特に、実施例9品は、その最内層材料によ
り、適度に高い硬度が得られるにも拘わらず低温衝撃性
にも優れていた。これに対して、比較例1品は、その最
内層がPBTからなるため、耐加水分解性に劣り、耐透
過性にもやや劣ることがわかる。また、比較例2品は、
その最内層が硬質のPBNからなるため、ホース取付け
部が金属製パイプの圧入により拡径されて生じる歪みに
よって、上記最内層に経時的にクラックが生じ、そこか
らガソリンが漏れやすくなり、耐透過性が悪い。しか
も、PBN層が最内層で、ホース内周面に対し露呈して
いるため、低温柔軟性にも劣ることがわかる。さらに、
比較例3品は、その最外層がPBN系熱可塑性エラスト
マーからなるため、最外層がPBT系熱可塑性エラスト
マーからなる実施例品と比べ、低温柔軟性に劣ることが
わかる。そして、比較例4および5品は、その最内層の
曲げ弾性率が特定の範囲未満の値であるため、耐サワー
ガソリン性に劣ることがわかる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明の燃料用ホース
は、最内層が特定の曲げ弾性率を有するポリエステル系
熱可塑性エラストマーによって形成され、中間層がポリ
エステル系樹脂によって形成され、最外層がポリブチレ
ンテレフタレート系熱可塑性エラストマーによって形成
されている。そのため、接着剤レスであっても層間接着
性に優れており、同時に、上記接着剤レス等により製造
工程の簡素化が可能であるため、生産性を高くすること
ができる。また、その層構成により、燃料ガスの低透過
性、耐サワーガソリン性、耐加水分解性および柔軟性に
優れている。特に、ポリブチレンテレフタレート系熱可
塑性エラストマーにより最外層が形成さているために、
例え低温条件下であっても柔軟性等に優れている。さら
に、その形成材料にハロゲン系化合物を含まないため、
ハロゲンフリーの要望にも応えることができる。
【0048】特に、上記最内層が、ポリブチレンテレフ
タレート系熱可塑性エラストマーあるいはポリブチレン
ナフタレート系熱可塑性エラストマーのいずれかによっ
て形成されると、耐サワーガソリン性および耐クレーズ
性が一層向上する。
【0049】また、上記最内層が、ポリブチレンテレフ
タレートとポリオレフィン系エラストマーとのブレンド
材料によって形成されると、適度に高い硬度となるにも
拘わらず優れた低温衝撃性が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料用ホースの一例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 最内層 2 中間層 3 最外層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H111 AA02 BA15 CA53 CB04 CB14 CB29 DB08 DB11 4F100 AK03A AK41B AK42A AK42C AK42K AL05A AL09A AL09C BA03 BA07 BA10A BA10C BA16 BA25 DA11 GB32 GB90 JB01 JB16A JD01 JK04A JK07A JK10 JK13 JK17 JL16 YY00A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最内層がポリエステル系熱可塑性エラス
    トマーによって形成されているとともに、その最内層の
    曲げ弾性率が400〜2000MPaの範囲に設定さ
    れ、上記最内層の外周に形成された中間層がポリエステ
    ル系樹脂によって形成されており、上記中間層の外周に
    形成された最外層がポリブチレンテレフタレート系熱可
    塑性エラストマーによって形成されていることを特徴と
    する燃料用ホース。
  2. 【請求項2】 上記最内層が、ポリブチレンテレフタレ
    ート系熱可塑性エラストマーあるいはポリブチレンナフ
    タレート系熱可塑性エラストマーのいずれかによって形
    成された請求項1記載の燃料用ホース。
  3. 【請求項3】 上記最内層が、ポリブチレンテレフタレ
    ートとポリオレフィン系エラストマーとのブレンド材料
    によって形成された請求項1記載の燃料用ホース。
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