JP2003286859A - 二流体ガスタービンの起動方法 - Google Patents

二流体ガスタービンの起動方法

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JP2003286859A
JP2003286859A JP2002087261A JP2002087261A JP2003286859A JP 2003286859 A JP2003286859 A JP 2003286859A JP 2002087261 A JP2002087261 A JP 2002087261A JP 2002087261 A JP2002087261 A JP 2002087261A JP 2003286859 A JP2003286859 A JP 2003286859A
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Japan
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steam
gas turbine
supply pipe
combustor
steam supply
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JP2002087261A
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English (en)
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Ichiro Kokubu
一郎 国分
Yukihisa Fujimoto
幸央 藤本
Masanori Osone
正範 大曽根
Kimihiro Suwahara
公大 諏訪原
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Hitachi Zosen Corp
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Osaka Gas Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/14Combined heat and power generation [CHP]

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  • Control Of Turbines (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ガスタービンの起動時に、蒸気供給管内のドレ
ンを十分に排出し得る二流体ガスタービンの起動方法を
提供する。 【解決手段】二流体ガスタービン2と、このガスタービ
ン2に連結された空気圧縮機4と、この空気圧縮機4に
より得られた圧縮空気および燃料を導き燃焼を行うとと
もにこの燃焼ガスをガスタービン2に供給する燃焼器6
と、この燃焼器6に過熱蒸気を供給する過熱蒸気供給管
10とを有する二流体ガスタービンの起動方法であっ
て、ガスタービン2の運転開始時に、空気圧縮機4から
燃焼器6に供給される圧縮空気の一部を過熱蒸気供給管
10に導いてこの過熱蒸気供給管10内を昇温させ、次
にこの過熱蒸気供給管10に設けられたドレン弁22を
所定時間開いてドレンを排出した後、ドレン弁22を閉
じて過熱蒸気を燃焼器6に供給する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料に蒸気を混合
させる二流体ガスタービンの起動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンにより発電するとともにガ
スタービンから排出される燃焼排ガスを排熱回収ボイラ
に導き、この排熱回収ボイラにて発生した水蒸気を、蒸
気供給管よりガスタービンの燃焼器へ噴射してタービン
出力および熱効率を高めた二流体ガスタービンが知られ
ている。例えば、特公昭54−34865号に開示され
ている。
【0003】この二流体ガスタービンにおいては、停止
時に蒸気供給管内にドレン(水)が溜まるため、起動時
にドレンを十分に排除しておかないと、ドレンが燃焼器
やタービンに送られて、燃焼器やタービンに損傷を与え
ることになる。
【0004】これを防止するために、従来、起動時に、
蒸気が所定圧力および温度に達するように、まず排熱回
収ボイラを立ち上げて蒸気供給管を暖気させた後、ドレ
ン弁を開きドレンを排除していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した二流
体ガスタービンの構成によると、蒸気供給管内のドレン
は、ガスタービンからの燃焼排ガスにより排熱回収ボイ
ラにて発生された蒸気を用いて排除されているが、この
蒸気では、蒸気供給管内のドレンを十分に排除し得ない
場合があった。
【0006】そこで、本発明は、ガスタービンの起動時
に、蒸気供給管内のドレンを確実に排除し得る二流体ガ
スタービンの起動方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の二流体ガスタービンの起動方法は、
ガスタービンと、このガスタービンに連結された空気圧
縮機と、この空気圧縮機により得られた圧縮空気および
燃料を導き燃焼を行うとともにこの燃焼ガスを上記ガス
タービンに供給する燃焼器と、この燃焼器に過熱蒸気若
しくは飽和蒸気またはこれらの混合蒸気を供給する蒸気
供給管とを有する二流体ガスタービンの起動方法であっ
て、ガスタービンの運転開始時に、空気圧縮機から燃焼
器に供給される圧縮空気の一部を上記蒸気供給管に導く
方法である。
【0008】上記の起動方法によると、ガスタービンの
起動時に、空気圧縮機から燃焼器に供給される圧縮空気
の一部を蒸気供給管内に導くことにより、蒸気供給管か
ら例えばボイラドラムにかけての蒸気ラインの昇温・昇
圧を行って管内のドレンを早く蒸発させることができ、
したがって例えばガスタービンからの燃焼排ガスにより
駆動されるボイラからの蒸気だけで、蒸気供給管内を昇
温させて暖気を行う場合に比べて、蒸気供給管内のドレ
ンを十分に排出することができる。
【0009】また、本発明の第2の二流体ガスタービン
の起動方法は、ガスタービンと、このガスタービンに連
結された空気圧縮機と、この空気圧縮機により得られた
圧縮空気および燃料を導き燃焼を行うとともにこの燃焼
ガスを上記ガスタービンに供給する燃焼器と、この燃焼
器に過熱蒸気若しくは飽和蒸気またはこれらの混合蒸気
(以下、過熱蒸気等という)を供給する上記蒸気供給管
とを有する二流体ガスタービンの起動方法であって、ガ
スタービンの運転開始時に、空気圧縮機から燃焼器に供
給される圧縮空気の一部を上記蒸気供給管に導いてこの
蒸気供給管内を昇温させ、次にこの蒸気供給管に設けら
れたドレン弁を所定時間開いてドレンを排出した後、ド
レン弁を閉じて過熱蒸気等を上記燃焼器に供給する方法
である。
【0010】上記の起動方法によると、ガスタービンの
起動時に、空気圧縮機から燃焼器に供給される圧縮空気
の一部を蒸気供給管内に導いて管内を昇温させるととも
にドレン弁から管内のドレンを排出するようにしたの
で、したがって例えばガスタービンからの燃焼排ガスに
より駆動されるボイラからの蒸気だけで、蒸気供給管内
を昇温させて暖気を行う場合に比べて、蒸気供給管内の
ドレンを十分に排出することができる。
【0011】さらに、本発明の第3の二流体ガスタービ
ンの起動方法は、ガスタービンと、このガスタービンに
連結された空気圧縮機と、この空気圧縮機により得られ
た圧縮空気および燃料を導き燃焼を行うとともにこの燃
焼ガスを上記ガスタービンに供給する燃焼器と、この燃
焼器に過熱蒸気若しくは飽和蒸気またはこれらの混合蒸
気(以下、過熱蒸気等という)を供給する蒸気供給管と
を有する二流体ガスタービンの起動方法であって、ガス
タービンの運転開始時に、空気圧縮機から燃焼器に供給
される圧縮空気の一部を上記蒸気供給管に導いてこの蒸
気供給管内を昇温させるとともに蒸気供給管に設けられ
たドレン弁を開いてドレンを排出し、次に蒸気供給管の
燃焼器寄り位置に設けられた蒸気遮断弁を閉じるととも
にこの蒸気供給管に過熱蒸気等を供給して管内を昇温
し、次に蒸気供給管内が所定圧力まで上昇されると、上
記ドレン弁を閉じるとともに上記蒸気遮断弁を開けて過
熱蒸気等を燃焼器に供給する方法である。
【0012】上記の起動方法によると、ガスタービンの
起動時に、空気圧縮機から燃焼器に供給される圧縮空気
の一部を、蒸気供給管内に導いた後、燃焼器寄りに設け
られた蒸気遮断弁を一旦閉じ、そしてドレン弁から管内
のドレンを排出するとともに、過熱蒸気等を蒸気供給管
内に導いて暖気を行わせるようにしたので、したがって
例えばガスタービンからの燃焼排ガスにより駆動される
ボイラからの蒸気だけで、蒸気供給管内の暖気を行う場
合に比べて、蒸気供給管内のドレンを十分に排出するこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
に係る二流体ガスタービンの起動方法を、図1〜図6に
基づき説明する。
【0014】まず、図1〜図3に基づき、二流体ガスタ
ービンにより電力を発生させるとともにこの二流体ガス
タービンから排出される燃焼排ガスの排熱を回収するよ
うにしたコジェネレーション設備について説明する。
【0015】このコジェネレーション設備には、図1お
よび図2に示すように、発電機1を回転させて発電を行
う二流体ガスタービン(以下、ガスタービンという)2
と、このガスタービン2に連結部3を介して連結される
とともに燃焼空気をガスタービン2に供給するための空
気圧縮機4と、この空気圧縮機4により得られた圧縮空
気および燃料供給管5より燃料を導き燃焼を行うととも
にこの燃焼ガスをガスタービン2に供給する燃焼器6
と、上記ガスタービン2からの燃焼排ガスを導き蒸気を
発生させて排熱の回収を行う排熱回収ボイラ7と、この
排熱回収ボイラ7により発生した蒸気をそのまま燃焼器
6に導く飽和蒸気供給管(飽和蒸気噴射管ともいう)8
と、同じく排熱回収ボイラ7により発生した蒸気を過熱
器9により過熱して燃焼器6に導く過熱蒸気供給管(過
熱蒸気噴射管ともいう)10とが具備されている。
【0016】上記過熱蒸気供給管10は飽和蒸気供給管
8の途中に接続されるとともに、この接続箇所より下流
側の飽和蒸気供給管8の途中には、蒸気制御弁11、ド
レン弁12を有するドレン管13および蒸気遮断弁14
が設けられている。
【0017】また、過熱器9が設けられた過熱蒸気供給
管10の途中には、蒸気制御弁21、ドレン弁22を有
するドレン管23および蒸気遮断弁24が順次設けられ
ている。なお、上記ドレン管23は、正確には、過熱器
9の入口部および出口部と、過熱器9より下流側の過熱
蒸気供給管10の途中の計3箇所に設けられており、こ
れらドレン弁22の開閉操作は同時期に行われるため、
以後の説明においては、1個のドレン弁22として説明
する。また、飽和蒸気供給管8においても、蒸気遮断弁
14の上流側に1個のドレン弁12(12A)が設けら
れるとともに、下流側には、燃焼筒(後述する)の数に
応じて複数個(図1では、1個だけ示している)のドレ
ン弁12(12B)が設けられている。なお、このドレ
ン弁の配置箇所および個数については、上述した以外
に、適宜、変更し得るものである。
【0018】ところで、上記燃焼器6は、空気圧縮機4
とガスタービン2との間の連結部3の周囲に配置されて
いる。すなわち、図2および図3に示すように、この燃
焼器6は、外周に過熱蒸気の供給口(噴射口ともいう)
(図面上、1個しか図示していないが、複数個設けられ
ている)31aが設けられるとともに内部に環状空間室
32が形成された筒状体31と、この筒状体31の環状
空間室32内に所定角度おきに複数個(例えば6個)配
置されるとともにそれぞれ内部に燃焼室33が形成され
た燃焼筒34と、上記筒状体31の空気圧縮機4寄り位
置でかつ筒状体31に挿通して設けられて燃焼筒34に
燃料を噴射するための燃料噴射管35とから構成されて
おり、また上記燃料噴射管35の端部には燃料供給管5
が接続されるとともに、この燃料噴射管35の途中には
飽和蒸気を燃料に供給する(噴射する)ための上記飽和
蒸気供給管8が接続されている。勿論、過熱蒸気供給管
10は上記筒状体31の供給口31aに接続されてい
る。なお、上記各燃焼筒34の周囲には、過熱蒸気を燃
焼室33内に導くための小径の穴34aが多数形成され
ている。また、上記過熱蒸気の供給口31aは1箇所だ
け図示したが、複数箇所に設けることもできる。
【0019】次に、上記コジェネレーション設備の立ち
上げ方法について説明する。まず、最初に、飽和蒸気供
給管8および過熱蒸気供給管10の各蒸気遮断弁14,
24を閉じた状態にて、燃焼器6に燃料を供給して各燃
焼筒34にて燃焼を行わせてその燃焼ガスをガスタービ
ン2に送り始動させる。なお、飽和蒸気供給管8の途中
に設けられた蒸気制御弁11およびドレン弁12は開か
れている。
【0020】ガスタービン2が始動すると、図4に示す
ように、蒸気遮断弁24を開けて、空気圧縮機4により
圧縮されて温度および圧力が高くされた圧縮空気を燃焼
器6に供給するが、この燃焼器6に供給された圧縮空気
の一部は、環状空間室32の外周部から供給口31aを
介して過熱蒸気供給管10内に導かれるとともに排熱回
収ボイラ7側に、正確には、そのボイラドラム内にも導
かれる。
【0021】すなわち、過熱蒸気供給管10内およびボ
イラドラム内は、この圧縮空気により昇温・昇圧されて
暖気が行われる。次に、所定時間(例えば、1分程度)
だけドレン弁22が開かれて、過熱蒸気供給管10内に
溜まっているドレンがドレン管23から排出される。な
お、この時、飽和蒸気は飽和蒸気供給管8に流れてお
り、蒸気遮断弁14の上流側に設けられたドレン弁12
(12A)からドレンとともに排出される。
【0022】次に、図5に示すように、各ドレン弁2
2,12(12A)が閉じられた後、引き続き圧縮空気
が過熱蒸気供給管10内に導かれて管内が暖気される。
そして、図6に示すように、排熱回収ボイラ7内の蒸気
圧力が過熱蒸気供給管10内の圧力、すなわち燃焼器6
の供給口31a出口における圧力(圧縮機出口での空気
圧力)よりも高くなった時点で、残りのドレン弁12
(12B)も閉じるとともに蒸気遮断弁14を開き、過
熱蒸気および飽和蒸気を燃焼器6に供給噴射させてガス
タービン2の通常の運転を行わせる。すなわち、コジェ
ネレーション設備の運転が立ち上がる。
【0023】このように、ガスタービンの起動時に、空
気圧縮機4から燃焼器6に供給される圧縮空気の一部を
過熱蒸気供給管10内に導いてドレン弁22から管内の
ドレンを排出するようにしたので、ガスタービン2から
の燃焼排ガスにより運転(駆動)される排熱回収ボイラ
7にて発生される蒸気だけで、過熱蒸気供給管10内を
昇温させて暖気を行う場合に比べて、過熱蒸気供給管内
のドレンを十分に(確実に)排出することができる。ま
た、単に、ガスタービンの起動時に、空気圧縮機4から
燃焼器6に供給される温度が高い圧縮空気の一部を過熱
蒸気供給管10内に導いてドレンを蒸発させることもで
きる。
【0024】次に、本発明の第2の実施の形態に係る二
流体ガスタービンの起動方法を、図7〜図9に基づき説
明する。本第2の実施の形態に係るガスタービンの起動
方法は、第1の実施の形態で説明したものと同じコジェ
ネレーション設備に適用した場合について説明し、した
がって、コジェネレーション設備については、同じ部品
番号を付してその説明を省略する。
【0025】まず、飽和蒸気供給管8および過熱蒸気供
給管10の各蒸気遮断弁14,24を閉じた状態にて、
燃焼器6に燃料を供給して各燃焼筒34にて燃焼を行わ
せてその燃焼ガスをガスタービン2に送り始動させる。
なお、飽和蒸気供給管8の途中に設けられた蒸気制御弁
11およびドレン弁12は開かれている。
【0026】ガスタービン2が始動すると、図7に示す
ように、蒸気遮断弁24を開けて、空気圧縮機4により
圧縮されて温度および圧力が高くされた圧縮空気が燃焼
器6に供給されるが、この燃焼器6に供給された圧縮空
気の一部は、環状空間室32の外周部から供給口31a
を介して過熱蒸気供給管10内に導かれるとともに排熱
回収ボイラ7側のボイラドラム内にも導かれる。
【0027】すなわち、過熱蒸気供給管10内およびボ
イラドラム内は、この圧縮空気により昇温・昇圧されて
暖気が行われる。この後、ドレン弁22が開かれて、過
熱蒸気供給管10内に溜まっているドレンがドレン管2
3から排出される。なお、この時、飽和蒸気は飽和蒸気
供給管8に流れており、蒸気遮断弁14の上流側に設け
られたドレン弁12(12A)からドレンとともに排出
されている。
【0028】次に、図8に示すように、ドレン弁22,
12(12A)をしばらく開いた状態にするとともに、
燃焼器6の供給口31aの直ぐ上流側(燃焼器寄り)に
設けられた蒸気遮断弁24を閉じて、排熱回収ボイラ7
側から送られる過熱蒸気により、管内の温度が所定温度
となるまでこの状態を保持し、過熱蒸気供給管10内の
暖気を行う。
【0029】そして、過熱蒸気供給管10内の温度が所
定温度になると、図9に示すように、全てのドレン弁2
2,12を閉じるとともに蒸気遮断弁24および14を
開き、過熱蒸気および飽和蒸気を燃焼器6に供給噴射さ
せてガスタービン2の通常の運転を行わせ、コジェネレ
ーション設備の運転を立ち上げる。
【0030】この場合も、ガスタービンの起動時に、空
気圧縮機4から燃焼器6に供給される圧縮空気の一部
を、まず過熱蒸気供給管10内に導いた後、燃焼器6の
供給口31aの上流側に設けられた蒸気遮断弁24を一
旦閉じ、そしてドレン弁22から管内のドレンを排出す
るとともに、排熱回収ボイラからの蒸気を過熱蒸気供給
管10内に導いて暖気を行わせるようにしたので、した
がってガスタービン2からの燃焼排ガスにより運転(駆
動)される排熱回収ボイラ7にて発生する蒸気だけで、
過熱蒸気供給管10内の暖気を行う場合に比べて、過熱
蒸気供給管内のドレンを十分に(確実に)排出すること
ができる。
【0031】なお、上記各実施の形態の説明において
は、温度、圧力に応じて蒸気遮断弁またはドレン弁など
の開閉動作をさせるようにしたが、勿論、温度および圧
力の検出を必要とする箇所には、温度検出器および圧力
検出器が設けられている。
【0032】また、上記各実施の形態においては、熱効
率を高めるために過熱器9を設けて過熱蒸気を燃焼器6
に供給するようにしたが、システムによっては、過熱器
を設けずに、飽和蒸気をそのまま燃焼器に供給すること
もでき、さらには、過熱蒸気と飽和蒸気との混合蒸気を
燃焼器に供給することもできる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
二流体ガスタービンの起動方法によると、ガスタービン
の起動時に、空気圧縮機から燃焼器に供給される圧縮空
気の一部を蒸気供給管内に導くことにより、管内のドレ
ンを昇温させて蒸発させることができ、したがってガス
タービンからの燃焼排ガスにより駆動されるボイラから
の蒸気だけで、蒸気供給管内を昇温させて暖気を行う場
合に比べて、蒸気供給管内のドレンを十分に排出するこ
とができる。
【0034】また、本発明の請求項2に記載の二流体ガ
スタービンの起動方法によると、ガスタービンの起動時
に、空気圧縮機から燃焼器に供給される圧縮空気の一部
を蒸気供給管内に導いて管内を昇温させるとともにドレ
ン弁から管内のドレンを排出するようにしたので、ガス
タービンからの燃焼排ガスにより駆動されるボイラから
の蒸気だけで、蒸気供給管内を昇温させて暖気を行う場
合に比べて、蒸気供給管内のドレンを十分に排出するこ
とができる。
【0035】さらに、本発明の請求項3に記載の二流体
ガスタービンの起動方法によると、ガスタービンの起動
時に、空気圧縮機から燃焼器に供給される圧縮空気の一
部を、蒸気供給管内に供給した後、燃焼器の供給口の上
流側に設けられた蒸気遮断弁を一旦閉じ、そしてドレン
弁から管内のドレンを排出するとともに、ボイラからの
蒸気を蒸気供給管内に導いて暖気を行わせるようにした
ので、やはり、ガスタービンからの燃焼排ガスにより駆
動されるボイラからの蒸気だけで、蒸気供給管内の暖気
を行う場合に比べて、蒸気供給管内のドレンを十分に排
出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における二流体ガス
タービンの起動方法を適用するコジェネレーション設備
の概略構成を示す図である。
【図2】同コジェネレーション設備におけるガスタービ
ンおよび燃焼器の断面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】同第1の実施の形態における二流体ガスタービ
ンの起動方法を説明する図である。
【図5】同第1の実施の形態における二流体ガスタービ
ンの起動方法を説明する図である。
【図6】同第1の実施の形態における二流体ガスタービ
ンの起動方法を説明する図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における二流体ガス
タービンの起動方法を説明する図である。
【図8】同第2の実施の形態における二流体ガスタービ
ンの起動方法を説明する図である。
【図9】同第2の実施の形態における二流体ガスタービ
ンの起動方法を説明する図である。
【符号の説明】
2 二流体ガスタービン 4 空気圧縮機 6 燃焼器 7 排熱回収ボイラ 8 飽和蒸気供給管 9 過熱器 10 過熱蒸気供給管 21 蒸気制御弁 22 ドレン弁 23 ドレン管 24 蒸気遮断弁 31 筒状体 31a 供給口 32 環状空間室 33 燃焼室 35 燃料噴射管
フロントページの続き (72)発明者 藤本 幸央 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 大曽根 正範 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 諏訪原 公大 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスタービンと、このガスタービンに連結
    された空気圧縮機と、この空気圧縮機により得られた圧
    縮空気および燃料を導き燃焼を行うとともにこの燃焼ガ
    スを上記ガスタービンに供給する燃焼器と、この燃焼器
    に過熱蒸気若しくは飽和蒸気またはこれらの混合蒸気を
    供給する蒸気供給管とを有する二流体ガスタービンの起
    動方法であって、 ガスタービンの運転開始時に、空気圧縮機から燃焼器に
    供給される圧縮空気の一部を上記蒸気供給管に導くこと
    を特徴とする二流体ガスタービンの起動方法。
  2. 【請求項2】ガスタービンと、このガスタービンに連結
    された空気圧縮機と、この空気圧縮機により得られた圧
    縮空気および燃料を導き燃焼を行うとともにこの燃焼ガ
    スを上記ガスタービンに供給する燃焼器と、この燃焼器
    に過熱蒸気若しくは飽和蒸気またはこれらの混合蒸気
    (以下、過熱蒸気等という)を供給する上記蒸気供給管
    とを有する二流体ガスタービンの起動方法であって、 ガスタービンの運転開始時に、空気圧縮機から燃焼器に
    供給される圧縮空気の一部を上記蒸気供給管に導いてこ
    の蒸気供給管内を昇温させ、 次にこの蒸気供給管に設けられたドレン弁を所定時間開
    いてドレンを排出した後、ドレン弁を閉じて過熱蒸気等
    を上記燃焼器に供給することを特徴とする二流体ガスタ
    ービンの起動方法。
  3. 【請求項3】ガスタービンと、このガスタービンに連結
    された空気圧縮機と、この空気圧縮機により得られた圧
    縮空気および燃料を導き燃焼を行うとともにこの燃焼ガ
    スを上記ガスタービンに供給する燃焼器と、この燃焼器
    に過熱蒸気若しくは飽和蒸気またはこれらの混合蒸気
    (以下、過熱蒸気等という)を供給する蒸気供給管とを
    有する二流体ガスタービンの起動方法であって、 ガスタービンの運転開始時に、空気圧縮機から燃焼器に
    供給される圧縮空気の一部を上記蒸気供給管に導いてこ
    の蒸気供給管内を昇温させるとともに蒸気供給管に設け
    られたドレン弁を開いてドレンを排出し、 次に蒸気供給管の燃焼器寄り位置に設けられた蒸気遮断
    弁を閉じるとともにこの蒸気供給管に過熱蒸気等を供給
    して管内を昇温し、 次に蒸気供給管内が所定圧力まで上昇されると、上記ド
    レン弁を閉じるとともに上記蒸気遮断弁を開けて過熱蒸
    気等を燃焼器に供給することを特徴とする二流体ガスタ
    ービンの起動方法。
JP2002087261A 2002-03-27 2002-03-27 二流体ガスタービンの起動方法 Pending JP2003286859A (ja)

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