JP2003286778A - シリンダ錠用鍵 - Google Patents
シリンダ錠用鍵Info
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- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 22
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 22
- 239000007787 solid Substances 0.000 claims description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 230000002441 reversible effect Effects 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 錠と鍵のきわめて多数の異なる組み合わせ
が得られると共に、ロック安全性と合鍵安全性が高めら
れる、シリンダ錠用鍵を提供する。 【解決手段】 本発明はシリンダ錠用鍵に関する。鍵
１は細長いほぼ円筒状の鍵棒３を備えている。この鍵棒
の立体的に湾曲した外面には、少なくとも１つの制御溝
セットの制御溝４，５，６が穿設されている。制御溝セ
ットは、主として鍵挿入方向に延びていて少なくとも部
分的に互いに交叉している制御溝４，５，６を備えてい
る。この制御溝のうちの１つの制御溝６が、互いにほぼ
平行に延びる他の両制御溝４，５よりも深く形成されて
いる。シリンダ錠には、鍵通路に沿って、少なくとも２
つのリング状の異なる制御要素が配置されている。この
制御要素のうちの一方が、内向きに突出しかつ深い制御
溝に係合する制御機構を備え、他方が内向きに突出しか
つ２つの浅い制御溝に係合する２つの制御機構を備えて
いる。
が得られると共に、ロック安全性と合鍵安全性が高めら
れる、シリンダ錠用鍵を提供する。 【解決手段】 本発明はシリンダ錠用鍵に関する。鍵
１は細長いほぼ円筒状の鍵棒３を備えている。この鍵棒
の立体的に湾曲した外面には、少なくとも１つの制御溝
セットの制御溝４，５，６が穿設されている。制御溝セ
ットは、主として鍵挿入方向に延びていて少なくとも部
分的に互いに交叉している制御溝４，５，６を備えてい
る。この制御溝のうちの１つの制御溝６が、互いにほぼ
平行に延びる他の両制御溝４，５よりも深く形成されて
いる。シリンダ錠には、鍵通路に沿って、少なくとも２
つのリング状の異なる制御要素が配置されている。この
制御要素のうちの一方が、内向きに突出しかつ深い制御
溝に係合する制御機構を備え、他方が内向きに突出しか
つ２つの浅い制御溝に係合する２つの制御機構を備えて
いる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、細長い鍵棒がその
外面に、少なくとも３つの制御溝の少なくとも１つのセ
ットを備え、この制御溝が主として鍵挿入方向に延びて
いて少なくとも部分的に互いに交叉しており、この制御
溝のうちの１つの制御溝が、互いにほぼ平行に延びる他
の両制御溝よりも深く形成され、この場合鍵棒が場合に
よっては少なくとも１個の他の制御要素を備えていても
よい、シリンダ錠のための鍵に関する。本発明は更に、
このような鍵のためのシリンダ錠に関する。
外面に、少なくとも３つの制御溝の少なくとも１つのセ
ットを備え、この制御溝が主として鍵挿入方向に延びて
いて少なくとも部分的に互いに交叉しており、この制御
溝のうちの１つの制御溝が、互いにほぼ平行に延びる他
の両制御溝よりも深く形成され、この場合鍵棒が場合に
よっては少なくとも１個の他の制御要素を備えていても
よい、シリンダ錠のための鍵に関する。本発明は更に、
このような鍵のためのシリンダ錠に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の従来の鍵は平形鍵として形成さ
れている。この平形鍵の側面にはそれぞれ１つの制御溝
セットが配置されている。このような平形鍵は公知であ
る（例えば特許文献１参照）。
れている。この平形鍵の側面にはそれぞれ１つの制御溝
セットが配置されている。このような平形鍵は公知であ
る（例えば特許文献１参照）。
【０００３】
【特許文献１】オーストリア国特許第３８９５５９公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、錠と
鍵のきわめて多数の異なる組み合わせが得られると共
に、ロック安全性と合鍵安全性が高められる、シリンダ
錠用鍵を提供することである。
鍵のきわめて多数の異なる組み合わせが得られると共
に、ロック安全性と合鍵安全性が高められる、シリンダ
錠用鍵を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明に従
い、ほぼ円筒状の鍵棒が設けられ、立体的に湾曲してい
るこの鍵棒の外面に、主として鍵挿入方向に延び少なく
とも部分的に互いに交叉する少なくとも１つの制御溝セ
ットの制御溝が穿設されていることによって解決され
る。
い、ほぼ円筒状の鍵棒が設けられ、立体的に湾曲してい
るこの鍵棒の外面に、主として鍵挿入方向に延び少なく
とも部分的に互いに交叉する少なくとも１つの制御溝セ
ットの制御溝が穿設されていることによって解決され
る。
【０００６】本発明による鍵の構造の場合、がぎ棒の外
周にわたって分配配置され異なる角度で鍵棒に穿設され
た各々の制御溝セットの制御溝の立体的に異なる形状
は、合鍵の製作を実質的に不可能にする。各々の制御溝
セットの制御溝は、三次元的な立体曲線に沿って延びて
いる。この立体曲線は主として鍵挿入方向に延び、互い
に立体的に組み合わせられ、そして互いに部分的に交叉
している。たとえこの三次元的な立体曲線に沿って延び
る制御溝がそれぞれ、平行な側壁を有する半径方向の溝
として形成されていても、制御溝セットの３つの制御溝
は、その側壁の異なる角度位置に基づいて、鍵棒に沿っ
て連続して変化するアンダーカットを形成する。個々の
制御溝セットの制御溝の、非常に複雑なこの立体的な形
状は、非常に高価なＣＮＣ機械によって精密に製作可能
である。制御溝のこの形状は、オリジナル鍵から、合鍵
を作るために充分な精度を得ることをもはや不可能にす
る。
周にわたって分配配置され異なる角度で鍵棒に穿設され
た各々の制御溝セットの制御溝の立体的に異なる形状
は、合鍵の製作を実質的に不可能にする。各々の制御溝
セットの制御溝は、三次元的な立体曲線に沿って延びて
いる。この立体曲線は主として鍵挿入方向に延び、互い
に立体的に組み合わせられ、そして互いに部分的に交叉
している。たとえこの三次元的な立体曲線に沿って延び
る制御溝がそれぞれ、平行な側壁を有する半径方向の溝
として形成されていても、制御溝セットの３つの制御溝
は、その側壁の異なる角度位置に基づいて、鍵棒に沿っ
て連続して変化するアンダーカットを形成する。個々の
制御溝セットの制御溝の、非常に複雑なこの立体的な形
状は、非常に高価なＣＮＣ機械によって精密に製作可能
である。制御溝のこの形状は、オリジナル鍵から、合鍵
を作るために充分な精度を得ることをもはや不可能にす
る。
【０００７】制御溝の立体的な形状を更に複雑にするた
めに、立体的に湾曲した鍵棒の外面に沿って主として鍵
挿入方向に延びる制御溝が、その長さにわたって不規則
的に分配されかつ異なるように形成されたアンダーカッ
トを備え、鍵棒の外面に穿設されている。
めに、立体的に湾曲した鍵棒の外面に沿って主として鍵
挿入方向に延びる制御溝が、その長さにわたって不規則
的に分配されかつ異なるように形成されたアンダーカッ
トを備え、鍵棒の外面に穿設されている。
【０００８】制御溝セットの制御溝のアンダーカットの
いろいろな組み合わせを行うために、個々の制御溝は全
体的にあるいは所々、半径方向の代わりに、それぞれの
半径方向線に対して幾分斜めに、かつ互いに平行な側壁
を有するように、鍵棒に穿設可能である。
いろいろな組み合わせを行うために、個々の制御溝は全
体的にあるいは所々、半径方向の代わりに、それぞれの
半径方向線に対して幾分斜めに、かつ互いに平行な側壁
を有するように、鍵棒に穿設可能である。
【０００９】本発明による鍵は、中空の鍵棒を備え、こ
の鍵棒は２つの半割り部材を備え、この半割り部材は鍵
挿入方向に延びるその側方エッジで互いに連結されてい
る。この場合、各々１つの制御溝セットが立体的に湾曲
した半割り部材の外面に穿設されている。これは本発明
による鍵を強度的に非常に安定させ、同時に非常に容易
な形成を可能にする。
の鍵棒は２つの半割り部材を備え、この半割り部材は鍵
挿入方向に延びるその側方エッジで互いに連結されてい
る。この場合、各々１つの制御溝セットが立体的に湾曲
した半割り部材の外面に穿設されている。これは本発明
による鍵を強度的に非常に安定させ、同時に非常に容易
な形成を可能にする。
【００１０】本発明の他の特徴によれば、鍵軸が管状に
形成され、その円筒状の外面に２つの縦方向リブまたは
縦方向溝を備え、この縦方向リブまたは縦方向溝が互い
に向き合いかつ両半割り部材の連結線に沿って鍵挿入方
向に延びている。この構造は可逆式鍵としての鍵の使用
を可能にする。
形成され、その円筒状の外面に２つの縦方向リブまたは
縦方向溝を備え、この縦方向リブまたは縦方向溝が互い
に向き合いかつ両半割り部材の連結線に沿って鍵挿入方
向に延びている。この構造は可逆式鍵としての鍵の使用
を可能にする。
【００１１】本発明の他の特徴によれば、鍵軸が中実に
形成され、２つの半割り部材を備え、この半割り部材が
その外面に各々１つの制御溝セットを備えている。
形成され、２つの半割り部材を備え、この半割り部材が
その外面に各々１つの制御溝セットを備えている。
【００１２】シリンダ錠への鍵の挿入を容易にし、同時
に鍵棒の制御溝と協働するシリンダ錠の制御要素を、鍵
の制御溝に合わせるために、本発明では、各々の制御溝
セットの制御溝が、立体的に湾曲した鍵棒の外面に穿設
された凹部に開口し、この凹部が鍵尖端部の方に広がっ
ていて鍵尖端部の方に開放している。
に鍵棒の制御溝と協働するシリンダ錠の制御要素を、鍵
の制御溝に合わせるために、本発明では、各々の制御溝
セットの制御溝が、立体的に湾曲した鍵棒の外面に穿設
された凹部に開口し、この凹部が鍵尖端部の方に広がっ
ていて鍵尖端部の方に開放している。
【００１３】本発明によるシリンダ錠は、本発明による
鍵の多数の組み合わせによって、一層安全なロックを行
う。この場合、異なる多数の鎖錠のほかに、ロック安全
性と侵入に対する安全性が高く、そして本発明によるシ
リンダ錠は実際に、オリジナル鍵でしかロックすること
ができない。
鍵の多数の組み合わせによって、一層安全なロックを行
う。この場合、異なる多数の鎖錠のほかに、ロック安全
性と侵入に対する安全性が高く、そして本発明によるシ
リンダ錠は実際に、オリジナル鍵でしかロックすること
ができない。
【００１４】本発明によるシリンダ錠は、円筒状鍵棒を
取り囲む少なくとも１つの第１のリング状制御要素と、
円筒状鍵棒を取り囲む少なくとも１つの第２のリング状
制御要素とが鍵通路に沿って配置され、この第１の制御
要素が内向きに突出しかつ鍵棒の浅い制御溝に係合する
第１の制御機構を備え、第２の制御要素が内向きに突出
しかつ鍵棒の深い制御溝に係合する第２の制御機構を備
えていることと、更に、少なくとも１個のロック要素が
設けられ、制御要素が適当な位置にあるときに、円筒状
ケース（シリンダケース）と相対的にコアスリーブ（シ
リンダコア）を回転させるための解放位置に、このロッ
ク要素をもたらすことが可能であることを特徴とする。
取り囲む少なくとも１つの第１のリング状制御要素と、
円筒状鍵棒を取り囲む少なくとも１つの第２のリング状
制御要素とが鍵通路に沿って配置され、この第１の制御
要素が内向きに突出しかつ鍵棒の浅い制御溝に係合する
第１の制御機構を備え、第２の制御要素が内向きに突出
しかつ鍵棒の深い制御溝に係合する第２の制御機構を備
えていることと、更に、少なくとも１個のロック要素が
設けられ、制御要素が適当な位置にあるときに、円筒状
ケース（シリンダケース）と相対的にコアスリーブ（シ
リンダコア）を回転させるための解放位置に、このロッ
ク要素をもたらすことが可能であることを特徴とする。
【００１５】本発明の他の特徴によれば、リング状の第
１の制御要素がそれぞれ、２つの第２の制御機構を備
え、この第２の制御機構が内向きに突出し、制御溝セッ
トの浅い両制御溝に係合する。この構造によって、リン
グ状の第１の制御要素は、制御溝セットの制御溝の交叉
個所でも、常にその制御機構によって、鍵棒の浅い制御
溝に係合可能である。
１の制御要素がそれぞれ、２つの第２の制御機構を備
え、この第２の制御機構が内向きに突出し、制御溝セッ
トの浅い両制御溝に係合する。この構造によって、リン
グ状の第１の制御要素は、制御溝セットの制御溝の交叉
個所でも、常にその制御機構によって、鍵棒の浅い制御
溝に係合可能である。
【００１６】本発明の他の特徴によれば、リング状の第
１と第２の制御要素が鍵通路に沿って交互に配置されて
いる。
１と第２の制御要素が鍵通路に沿って交互に配置されて
いる。
【００１７】本発明の他の特徴によれば、鍵通路に沿っ
て、互いに隣接する２個のリング状制御要素の間に、リ
ング状の中間ディスクが配置され、この中間ディスクが
コアスリーブ内に回転不能に保持され、この中間ディス
クの両側から、軸方向の当接ピンが突出し、この当接ピ
ンが円弧の一部にわたってのみ延び当接ピンに向き合っ
た、両制御要素の案内溝に係合している。シリンダ錠の
この構造は、本発明による鍵の回転範囲を所定の角度範
囲に制限することを可能にする。この所定の角度範囲
は、すべてのリング状制御要素にとって同じである、案
内溝の円弧部分の大きさおよび位置によって定められ
る。
て、互いに隣接する２個のリング状制御要素の間に、リ
ング状の中間ディスクが配置され、この中間ディスクが
コアスリーブ内に回転不能に保持され、この中間ディス
クの両側から、軸方向の当接ピンが突出し、この当接ピ
ンが円弧の一部にわたってのみ延び当接ピンに向き合っ
た、両制御要素の案内溝に係合している。シリンダ錠の
この構造は、本発明による鍵の回転範囲を所定の角度範
囲に制限することを可能にする。この所定の角度範囲
は、すべてのリング状制御要素にとって同じである、案
内溝の円弧部分の大きさおよび位置によって定められ
る。
【００１８】
【発明の実施の形態】次に、図に基づいて本発明の実施
の形態を詳しく説明する。
の形態を詳しく説明する。
【００１９】本発明による鍵１の場合、鍵掴み部２から
突出している、ほぼ円筒状に形成された鍵棒３が設けら
れている。この鍵棒の立体的（三次元的）に湾曲した外
面には、互いに部分的に重なり合いかつ所々交叉してい
る、少なくとも１つの制御溝セットの制御溝４，５，６
が穿設されている。互いに角度をなして配置された区間
において直線状に延びる制御溝４，５，６（図６，７）
は主として鍵１の挿入方向に延び、大部分がこの挿入方
向から少しだけずれている。各々の制御溝セットは大部
分が互いにほぼ平行に延びる少なくとも２つの浅い制御
溝４，５と、この浅い両制御溝４，５と部分的に交叉す
る１つの深い制御溝６を備えている。
突出している、ほぼ円筒状に形成された鍵棒３が設けら
れている。この鍵棒の立体的（三次元的）に湾曲した外
面には、互いに部分的に重なり合いかつ所々交叉してい
る、少なくとも１つの制御溝セットの制御溝４，５，６
が穿設されている。互いに角度をなして配置された区間
において直線状に延びる制御溝４，５，６（図６，７）
は主として鍵１の挿入方向に延び、大部分がこの挿入方
向から少しだけずれている。各々の制御溝セットは大部
分が互いにほぼ平行に延びる少なくとも２つの浅い制御
溝４，５と、この浅い両制御溝４，５と部分的に交叉す
る１つの深い制御溝６を備えている。
【００２０】図示していない実施の形態では、鍵は中空
の鍵棒を備えている。この鍵棒は鍵挿入方向または鍵棒
の縦方向に延びるその側方エッジで互いに連結された２
つの半割り部材を備えている。この場合、それぞれ１つ
の制御溝セットが各半割り部材の立体的に湾曲した外面
に穿設されている。
の鍵棒を備えている。この鍵棒は鍵挿入方向または鍵棒
の縦方向に延びるその側方エッジで互いに連結された２
つの半割り部材を備えている。この場合、それぞれ１つ
の制御溝セットが各半割り部材の立体的に湾曲した外面
に穿設されている。
【００２１】他の実施の形態によれば、管状の鍵棒を備
えた鍵が設けられている。この鍵棒の円筒状外面には、
少なくとも１つの制御溝セットの複数の制御溝が穿設さ
れている。
えた鍵が設けられている。この鍵棒の円筒状外面には、
少なくとも１つの制御溝セットの複数の制御溝が穿設さ
れている。
【００２２】図に示した実施の形態は、中実に形成され
た鍵棒３を有する鍵１である。この鍵棒は鏡像対称的に
形成された２つの鍵棒半部を備えている。この鍵棒半部
の外面にはそれぞれ１つの制御溝セットが穿設されてい
る。
た鍵棒３を有する鍵１である。この鍵棒は鏡像対称的に
形成された２つの鍵棒半部を備えている。この鍵棒半部
の外面にはそれぞれ１つの制御溝セットが穿設されてい
る。
【００２３】両実施の形態の場合、両半割り部材または
両鍵棒半部の継目個所に、鍵挿入方向または鍵棒３の縦
方向に延びる縦方向リブまたは縦方向溝７が設けられて
いる。この縦方向溝は関連するシリンダ錠に挿入する際
に鍵を挿入方向に案内する。鍵棒３の上面および／また
は下面には、浅い窪み８，９のような付加的な他の制御
要素を設けることができる。
両鍵棒半部の継目個所に、鍵挿入方向または鍵棒３の縦
方向に延びる縦方向リブまたは縦方向溝７が設けられて
いる。この縦方向溝は関連するシリンダ錠に挿入する際
に鍵を挿入方向に案内する。鍵棒３の上面および／また
は下面には、浅い窪み８，９のような付加的な他の制御
要素を設けることができる。
【００２４】制御溝セットの制御溝４，５，６は鍵の尖
端の範囲において、前方に拡がり鍵尖端部の方に開放す
る凹部１０に開口している。この凹部は立体的に湾曲し
た鍵棒の外面に穿設されている。制御溝セットの浅い両
制御溝４，５はそれぞれ少なくとも３つの制御個所を備
えている。この制御個所は浅い制御溝６の少なくとも４
つの制御個所に対して、鍵棒３の縦方向にずらして配置
されている。図６，７に示した制御溝の実施の形態の場
合、浅い両制御溝４，５（図７）の６個の制御個所が深
い制御溝６（図６）の６個の制御個所に対してそれぞれ
間隙をおいてずらして配置されている。制御溝セットの
すべての制御溝４，５，６の場合、制御個所に付設され
た制御個所高さは制御個所毎に変更可能である。
端の範囲において、前方に拡がり鍵尖端部の方に開放す
る凹部１０に開口している。この凹部は立体的に湾曲し
た鍵棒の外面に穿設されている。制御溝セットの浅い両
制御溝４，５はそれぞれ少なくとも３つの制御個所を備
えている。この制御個所は浅い制御溝６の少なくとも４
つの制御個所に対して、鍵棒３の縦方向にずらして配置
されている。図６，７に示した制御溝の実施の形態の場
合、浅い両制御溝４，５（図７）の６個の制御個所が深
い制御溝６（図６）の６個の制御個所に対してそれぞれ
間隙をおいてずらして配置されている。制御溝セットの
すべての制御溝４，５，６の場合、制御個所に付設され
た制御個所高さは制御個所毎に変更可能である。
【００２５】図８はシリンダ錠１１の縦断面を示してい
る。このシリンダ錠の場合、円筒状の外側のケース１２
内に円筒状のコアスリーブ１３が配置されている。この
コアスリーブは縦方向に並べて配置された第１と第２の
リング状の制御要素１５，１６を含んでいる。この制御
要素はそれぞれリング状の中間ディスク１４によって分
離されている。リング状の第１の制御要素１５はそれぞ
れ、内側に突出する２個の第１の制御機構１７を持って
いる。この第１の制御機構は鍵棒３の制御溝セットの浅
い両制御溝４，５に係合する。リング状の第２の制御要
素１６はそれぞれ、内側に突出する１個の第２の制御機
構１８を持っている。この第２の制御機構は鍵棒３の制
御溝セットの深い両制御溝６に係合する。リング状の両
制御要素１５，１６はその両側面にそれぞれ、円弧の一
部だけにわたって延びる案内溝１９，２０を備えてい
る。この案内溝１９，２０はリング状のすべての制御要
素１５，１６において同じ大きさであり、同じ位置に設
けられている。制御要素１５，１６の案内溝１９，２０
には、制御要素１５，１６の間に配置された中間ディス
ク１４から軸方向に突出する当接ピン２１が係合してい
る。中間ディスク１４はその外周に、外向きに突出する
突起２２を備えている。この突起はコアスリーブ１３の
凹部２３に係合し、中間ディスク１４をコアスリーブ１
３に相対回転しないように連結している。従って、リン
グ状の制御要素１５，１６は案内溝１９，２０によって
定められた角度範囲だけ、中間ディスク１４と相対的に
回転することができる。それによって、鍵１の回転範囲
も定められる。
る。このシリンダ錠の場合、円筒状の外側のケース１２
内に円筒状のコアスリーブ１３が配置されている。この
コアスリーブは縦方向に並べて配置された第１と第２の
リング状の制御要素１５，１６を含んでいる。この制御
要素はそれぞれリング状の中間ディスク１４によって分
離されている。リング状の第１の制御要素１５はそれぞ
れ、内側に突出する２個の第１の制御機構１７を持って
いる。この第１の制御機構は鍵棒３の制御溝セットの浅
い両制御溝４，５に係合する。リング状の第２の制御要
素１６はそれぞれ、内側に突出する１個の第２の制御機
構１８を持っている。この第２の制御機構は鍵棒３の制
御溝セットの深い両制御溝６に係合する。リング状の両
制御要素１５，１６はその両側面にそれぞれ、円弧の一
部だけにわたって延びる案内溝１９，２０を備えてい
る。この案内溝１９，２０はリング状のすべての制御要
素１５，１６において同じ大きさであり、同じ位置に設
けられている。制御要素１５，１６の案内溝１９，２０
には、制御要素１５，１６の間に配置された中間ディス
ク１４から軸方向に突出する当接ピン２１が係合してい
る。中間ディスク１４はその外周に、外向きに突出する
突起２２を備えている。この突起はコアスリーブ１３の
凹部２３に係合し、中間ディスク１４をコアスリーブ１
３に相対回転しないように連結している。従って、リン
グ状の制御要素１５，１６は案内溝１９，２０によって
定められた角度範囲だけ、中間ディスク１４と相対的に
回転することができる。それによって、鍵１の回転範囲
も定められる。
【００２６】シリンダ錠１１は更に、少なくとも１個の
ロック要素２４を備えている。このロック要素は図９に
示した実施の形態の場合、シリンダ錠の縦中心線に対し
て平行に、コアスリーブ１３の縦方向スリット２５内に
収容されたロック軸として形成されている。制御要素１
５，１６の適当な位置において、円筒ケース１２と相対
的にコアスリーブ１３を回転させるための解放位置（図
１２）に、上記ロック軸をもたらすことが可能である。
ロック要素２４を備えている。このロック要素は図９に
示した実施の形態の場合、シリンダ錠の縦中心線に対し
て平行に、コアスリーブ１３の縦方向スリット２５内に
収容されたロック軸として形成されている。制御要素１
５，１６の適当な位置において、円筒ケース１２と相対
的にコアスリーブ１３を回転させるための解放位置（図
１２）に、上記ロック軸をもたらすことが可能である。
【００２７】両鍵半部を備えた鍵棒は好ましくは１個の
材料片からフライス加工される。鍵は好ましくは可逆式
鍵である。
材料片からフライス加工される。鍵は好ましくは可逆式
鍵である。
【図１】本発明による鍵の第１の実施の形態の中実に形
成された鍵棒と、外面に各々１つの制御溝セットを含む
２つの鍵棒半部を示す正面図である。
成された鍵棒と、外面に各々１つの制御溝セットを含む
２つの鍵棒半部を示す正面図である。
【図２】図１の鍵の、前側に位置する左側の鍵棒半部を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図３】図１の鍵の、前側に位置する右側の鍵棒半部を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図４】図１の鍵の左側の側面を示す図である。
【図５】図１の鍵の上面を示す図である。
【図６】深い制御溝を有する、図１の鍵の右側の鍵棒半
部の外周面の展開図である。
部の外周面の展開図である。
【図７】浅い両制御溝を有する、図１の鍵の右側の鍵棒
半部の外周面の展開図である。
半部の外周面の展開図である。
【図８】シリンダ錠の縦断面図である。
【図９】ケース、コアスリーブ、ロック軸、２つの異な
るリング状制御要素および１つの中間ディスクを備え
た、図８のシリンダ錠の分解図である。
るリング状制御要素および１つの中間ディスクを備え
た、図８のシリンダ錠の分解図である。
【図１０】鍵が挿入され、第１のリング状制御要素の両
制御機構が右側の鍵棒半部の浅い制御溝に係合してい
る、図８のシリンダ錠の横断面図である。
制御機構が右側の鍵棒半部の浅い制御溝に係合してい
る、図８のシリンダ錠の横断面図である。
【図１１】鍵が挿入され、コアスリーブがロック位置に
回転させられている、図８のシリンダ錠の横断面図であ
る。
回転させられている、図８のシリンダ錠の横断面図であ
る。
【図１２】鍵が挿入され、コアスリーブが解放位置に回
転させられ、第２のリング状制御要素の制御機構が右側
の鍵棒半部の深い制御溝に係合している、図８のシリン
ダ錠の横断面図である。
転させられ、第２のリング状制御要素の制御機構が右側
の鍵棒半部の深い制御溝に係合している、図８のシリン
ダ錠の横断面図である。
【図１３】鍵が挿入され、コアスリーブが解放位置に回
転させられ、第１と第２のリング状制御要素の間に配置
されたリング状の中間ディスクガコアスリーブと相対回
転しないように保持され、この中間ディスクの内向きに
突出する突起が鍵棒の互いに向き合う両縦方向溝に係合
している、図８のシリンダ錠の横断面図である。
転させられ、第１と第２のリング状制御要素の間に配置
されたリング状の中間ディスクガコアスリーブと相対回
転しないように保持され、この中間ディスクの内向きに
突出する突起が鍵棒の互いに向き合う両縦方向溝に係合
している、図８のシリンダ錠の横断面図である。
１ 鍵
３ 鍵棒
４，５，６ 制御溝
７ 縦方向溝
１１ シリンダ錠
１２ 円筒状ケース
１３ コアスリーブ
１５ 第１の制御要素
１６ 第２の制御要素
１７ 第１の制御機構
１８ 第２の制御機構
１９，２０ 案内溝
２１ 当接ピン
２４ ロック要素
フロントページの続き
(72)発明者 クルト・プルンバウアー
オーストリア国、ヘルツォーゲンブルク、
オッサルン・アム・ベルク、６
Claims (15)
- 【請求項１】 場合によっては少なくとも１個の他の制
御要素を備えた細長い鍵棒（３）がその外面に、少なく
とも３つの制御溝（４，５，６）の少なくとも１つのセ
ットを備え、この制御溝が主として鍵挿入方向に延びて
いて少なくとも部分的に互いに交叉しており、この制御
溝のうちの１つの制御溝（６）が、互いにほぼ平行に延
びる他の両制御溝（４，５）よりも深く形成されてい
る、シリンダ錠のための鍵（１）において、ほぼ円筒状
の鍵棒（３）が設けられ、立体的に湾曲しているこの鍵
棒の外面に、主として鍵挿入方向に延び少なくとも部分
的に互いに交叉する少なくとも１つの制御溝セットの制
御溝（４，５，６）が穿設されていることを特徴とする
鍵。 - 【請求項２】 立体的に湾曲した鍵棒（３）の外面に沿
って主として鍵挿入方向に延びる制御溝（４，５，６）
が、その長さにわたって不規則的に分配されていて異な
るように形成されたアンダーカットを備え、鍵棒（３）
の外面に穿設されていることを特徴とする請求項１記載
の鍵。 - 【請求項３】 制御溝（４，５，６）が立体的に湾曲し
た鍵棒（３）の外面に沿って延びる区間を備え、この区
間のうちの、制御個所に配置された区間がほぼ鍵挿入方
向に延び、制御個所の間に配置された区間が鍵挿入方向
に対して斜めに延びていることを特徴とする請求項１ま
たは２記載の鍵。 - 【請求項４】 鍵軸（３）が中空に形成され、かつ２つ
の半割り部材を備え、この半割り部材が鍵挿入方向に延
びるその側方エッジで互いに連結され、各々１つの制御
溝セットが立体的に湾曲した半割り部材の外面に穿設さ
れていることを特徴とする請求項１〜３のいずれか一つ
に記載の鍵。 - 【請求項５】 中空の鍵軸（３）の外面に、少なくとも
１つの他の制御要素が設けられ、この制御要素が鍵挿入
方向に延びる縦方向リブまたは縦方向溝（７）として形
成されていることを特徴とする請求項４記載の鍵。 - 【請求項６】 中空の鍵軸（３）が管状に形成され、そ
の円筒状の外面に２つの縦方向リブまたは縦方向溝
（７）を備え、この縦方向リブまたは縦方向溝が互いに
向き合いかつ両半割り部材の連結線に沿って鍵挿入方向
に延びていることを特徴とする請求項４または５記載の
鍵。 - 【請求項７】 鍵軸（３）が中実に形成され、かつ２つ
の半割り部材を備え、この半割り部材がその外面に各々
１つの制御溝セットを備えていることを特徴とする請求
項１〜３の少なくとも一つに記載の鍵。 - 【請求項８】 中実の鍵棒（３）の外面に、少なくとも
１つの他の制御要素が設けられ、この制御要素が鍵挿入
方向に延びる縦方向リブまたは縦方向溝（７）として形
成されていることを特徴とする請求項７記載の鍵。 - 【請求項９】 中実の鍵棒（３）がその円筒状の外面
に、２つの縦方向リブまたは縦方向溝（７）を備え、こ
の縦方向リブまたは縦方向溝が互いに向き合いかつ両半
割り部材の連結線に沿って鍵挿入方向に延びていること
を特徴とする請求項７または８記載の鍵。 - 【請求項１０】 各々の制御溝セットにおいて、立体的
に湾曲した鍵棒（３）の外面に沿って延びる深い制御溝
（６）が４つの制御個所高さを有し、立体的に湾曲した
鍵棒（３）の外面に沿って延びる浅い制御溝（６）がそ
れぞれ３つの制御個所高さを有することを特徴とする請
求項１〜９の少なくとも一つに記載の鍵。 - 【請求項１１】 各々の制御溝セットの制御溝が、立体
的に湾曲した鍵棒（３）の外面に穿設された凹部（１
０）に開口し、この凹部が鍵尖端部の方に広がっていて
鍵尖端部の方に開放していることを特徴とする請求項１
〜１０の少なくとも一つに記載の鍵。 - 【請求項１２】 請求項１〜１１のいずれか一つに記載
の鍵（１）のためのシリンダ錠（１１）において、円筒
状鍵棒（３）を取り囲む少なくとも１つの第１のリング
状制御要素（１５）と、円筒状鍵棒（３）を取り囲む少
なくとも１つの第２のリング状制御要素（１６）とが鍵
通路に沿って配置され、この第１の制御要素が内向きに
突出しかつ鍵棒（３）の浅い制御溝（４，５）に係合す
る第１の制御機構（１７）を備え、第２の制御要素が内
向きに突出しかつ鍵棒（３）の深い制御溝（６）に係合
する第２の制御機構（１８）を備えていることと、更
に、少なくとも１個のロック要素（２４）が設けられ、
制御要素（１５，１６）が適当な位置にあるときに、円
筒状ケース（１２）と相対的にコアスリーブ（１３）を
回転させるための解放位置に、このロック要素をもたら
すことが可能であることを特徴とするシリンダ錠。 - 【請求項１３】 リング状の第１の制御要素（１５）が
それぞれ、２つの第２の制御機構（１７）を備え、この
第２の制御機構が内向きに突出し、制御溝セットの浅い
両制御溝（４，５）に係合することを特徴とする請求項
１２記載のシリンダ錠。 - 【請求項１４】 リング状の第１と第２の制御要素（１
５，１６）が鍵通路に沿って交互に配置されていること
を特徴とする請求項１２または１３記載のシリンダ錠。 - 【請求項１５】 鍵通路に沿って、互いに隣接する２個
のリング状制御要素（１５，１６）の間に、リング状の
中間ディスク（１４）が配置され、この中間ディスクが
コアスリーブ（１３）内に回転不能に保持され、この中
間ディスクの両側から、軸方向の当接ピン（２１）が突
出し、この当接ピンが円弧の一部にわたってのみ延びか
つ当接ピンに向き合った、両制御要素（１５，１６）の
案内溝（１９，２０）に係合していることを特徴とする
請求項１２〜１４のいずれか一つに記載のシリンダ錠。
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