JP2003285794A - 貨物倉保冷装置 - Google Patents

貨物倉保冷装置

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JP2003285794A
JP2003285794A JP2002093570A JP2002093570A JP2003285794A JP 2003285794 A JP2003285794 A JP 2003285794A JP 2002093570 A JP2002093570 A JP 2002093570A JP 2002093570 A JP2002093570 A JP 2002093570A JP 2003285794 A JP2003285794 A JP 2003285794A
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2315/00Sorption refrigeration cycles or details thereof
    • F25B2315/003Hydrates for sorption cycles

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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 船舶の貨物倉内の保冷物の温度を所定の温度
範囲に維持することができる貨物倉保冷装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 船体フレームとの間に断熱空間7を形成
して該船体フレームの内部に配設された貨物倉4とを有
する船舶に適用される貨物倉保冷装置において、貨物倉
4を囲繞するように設けられた防熱手段と、断熱空間7
から吸熱するための冷却気体を該断熱空間7に送給・循
環させる冷却手段とを備えるべくなしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶の貨物倉保冷
装置に関し、具体的には、例えば、天然ガスからNGH
(Natural Gas Hydrate:天然ガスハイドレート)を生
産する浮体生産設備およびNGHを輸送する輸送船など
の船体に設けられる貨物倉保冷装置に関する。なお、こ
れら浮体生産設備および輸送船は、船舶の概念に含まれ
る。
【0002】
【従来技術】従来より、船体フレームの内部に配設され
る貨物倉を保冷することによって、その内部に貯蔵され
る保冷物を保冷する貨物倉保冷装置が提案されている。
例えば、実開平4−26196号公報に示す貨物倉保冷
装置では、船体フレームの内面に施された断熱材と貨物
倉との間に空間が設けられ、該空間内の途中に1つの冷
却機を設け、前記空間中の流体を直接冷却すると共に循
環している。これにより、貨物倉を冷却し、その中の保
冷物を冷却している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
貨物倉保冷装置では、前記空間内の流体を循環させるた
めにファンが設けられているが、特に大きな貨物倉の場
合には、該空間中の流体を均一に循環させることは難し
く、空間に進入した熱を十分に吸熱することができな
い。その結果、貨物倉内の保冷物の温度を所定の温度範
囲に維持することができないという問題点がある。特
に、天然ガスを固体状(ペレット状)、粉体状またはス
ラリー状のNGH(天然ガスハイドレート)に変えて輸
送する場合、貨物倉の外面より貨物内に熱が進入する
と、NGHは分解してガスと水になる。そして、この分
解反応が吸熱反応であるため分解した水が再度氷にな
り、固体状(ペレット状)、粉体状またはスラリー状の
NHGを固結させ大きな塊となり、その結果、貨物倉か
らNGHを取り出すことが困難となる場合がある。
【0004】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
ものであり、船舶の貨物倉内の保冷物の温度を所定の温
度範囲に維持することができる貨物倉保冷装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、船体フレームと、船体フレームとの間
に断熱空間を形成して該船体フレームの内部に配設され
た貨物倉とを有する船舶に適用される貨物倉保冷装置に
おいて、貨物倉を囲繞するように設けられた防熱手段
と、断熱空間から吸熱するための冷却気体を該断熱空間
に送給・循環させる冷却手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0006】この構成によれば、船体フレームに貨物倉
を覆うように防熱手段を設けることにより、船体フレー
ム側から船体フレームの内部に配設された貨物倉に熱が
進入することを防止することができる。さらに、該断熱
空間に冷却気体を送給・循環させる冷却手段を設けてい
るので、断熱空間に侵入する熱は吸熱され、その熱が貨
物倉内に侵入することを防止することができる。その結
果、貨物倉内の保冷物の温度を所定の温度範囲に維持す
ることができる。
【0007】本発明の防熱手段は、断熱材からなり、複
数の貨物倉を一括して覆うように構成することができ
る。これにより、個々の貨物倉の外面をそれぞれ防熱す
る場合に比べて、防熱面積を小さくすることができる。
なお、断熱材として、グラスウール、ロックウールまた
はポリウレタンなどの樹脂で成形されたものなどが使用
される。
【0008】本発明の冷却手段は、冷却気体を冷却する
冷凍機と、該冷凍機と断熱空間とを接続し、冷却気体を
断熱空間に供給する供給通路と、断熱空間と冷凍機とを
接続し、断熱空間から排出された冷却気体を冷凍機に戻
す還流通路とを備えることもできる。
【0009】この構成によれば、断熱空間に侵入した熱
は、冷凍機から供給通路を介して供給された冷却気体に
よって吸熱され、その熱は、冷却気体と共に還流通路を
介して冷凍機に戻され、冷凍機において徐熱される。従
って、断熱空間に侵入した熱は貨物倉に伝達されず、そ
の中に貯蔵される保冷物の温度を略一定に維持すること
ができる。
【0010】また、上記の供給通路および還流通路に
は、それぞれ複数の吹出し口および吸込み口を設ける。
これらの吹出し口および吸込み口のいずれか一方に冷却
気体の流量を調整するダンパをそれぞれ取り付けても構
わない。これにより、断熱空間内を流れる冷却気体の偏
流などを防止することができる。その結果、貨物倉内の
保冷物の温度がさらに精度良く維持することができる。
【0011】なお、上記の冷却気体として、空気または
窒素ガスなどを使用することができる。
【0012】また、本発明に係る貨物倉保冷装置が適用
される貨物倉の外周面にリブを立設してもよい。これに
より、断熱空間を流れる冷却気体がリブを介して貨物倉
の外面を冷却することもできる。また、貨物倉の補強部
材として使用することもできる。
【0013】また、本発明は、リブの外端面側に前記防
熱手段を当接し、断熱空間を分割することによって形成
される複数の分割断熱空間を備え、それぞれの分割断熱
空間に前記供給通路および前記還流通路を接続して冷却
気体をそれぞれの分割断熱空間に送給・循環できるよう
に構成することもできる。このように、貨物倉の外面に
複数の分割断熱空間が設けられ、それぞれの分割断熱空
間に冷却気体が確実に流すことができる。その結果、冷
却気体の偏流を防止することができるとともに、分割断
熱空間に侵入した熱は確実に吸熱される。そして、貨物
倉内の保冷物の温度を所定の温度範囲に維持することが
できる。なお、上記のリブは、貨物倉の補強を兼てもよ
いし、吸熱効率を考慮して貨物倉の補強とは別に貨物倉
の外周面に設けても構わない。
【0014】また、本発明は、還流通路内を流れる冷却
気体の温度を計測する計測手段と、該計測手段による計
測結果に基づいて冷却気体の供給温度または供給流量を
調整する調整手段とを備えてもよい。
【0015】この構成によれば、還流通路内の冷却気体
の温度を計測し、この結果に基づいて貨物倉に供給する
冷却気体の供給温度または供給流量を調整することによ
り、上記の断熱空間の温度を還流通路内の冷却気体の温
度より低くすることができる。これにより、貨物倉内の
保冷物の温度を略一定に制御することができる。
【0016】なお、ここでは、還流通路内を流れる冷却
気体の温度を用いて貨物倉を所定の温度範囲に維持する
例を示しているが、さらにきめ細かく貨物倉を冷却する
場合、貨物倉ごとにその外面または内部の温度を計測
し、その結果に基づいて冷却気体の供給温度または供給
流量を調整しても構わない。
【0017】また、本発明は、船体フレームと、船体フ
レームとの間に断熱空間を形成して該船体フレームの内
部に配設された貨物倉とを有する船舶に適用される貨物
倉保冷装置において、断熱空間が、貨物倉の内壁とそれ
を囲繞する外壁との間に形成されており、外壁を囲繞す
るように外壁の外面に設けられた防熱手段と断熱空間か
ら吸熱するためのスラリーアイス状のブラインのような
液体冷媒を該断熱空間に供給する供給手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0018】以上のような構成によれば、外壁の外面に
設けられた防熱手段によって船体フレームから外壁の外
面に熱が侵入することを防止することができる。また、
貨物倉の内壁とこれを囲繞する外壁との間に形成される
断熱空間に供給手段を用いてスラリーアイス状のブライ
ンのような液体冷媒を供給・貯蔵することによって、液
体冷媒が防熱手段から貨物倉に伝達される熱を吸熱する
ことができる。また、この場合、液体冷媒のアイスの溶
解潜熱を利用しているので、侵入する熱を吸熱しても液
体冷媒の温度はほとんど上昇せず略一定である。従っ
て、貨物倉内の保冷物の温度を略一定に精度良く維持す
ることができる。
【0019】具体的に、本発明では、防熱手段は、断熱
材からなり、また、供給手段は、液体冷媒を貯蔵する貯
蔵容器と、該貯蔵容器と断熱空間とを連絡する供給通路
とを備える。
【0020】なお、上記では、液体冷媒を断熱空間に供
給することにより断熱空間に侵入した熱を吸熱する場合
を示しているが、該断熱空間に冷却気体を供給して侵入
した熱を吸熱しても構わない。
【0021】上記の本発明に係る貨物倉保冷装置を天然
ガスハイドレート(NGH)の輸送に使用することがで
きる。
【0022】ここで、「NGH」とは、その主成分がメ
タンと水とであり、その相態は固体状(ペレット状)、
粉体状またはスラリー状であり、その形態を保持する保
持温度は−5℃〜−15℃である。
【0023】この場合、断熱空間に侵入した熱を吸熱す
る冷却気体として空気、窒素ガスなどを、液体冷媒とし
てスラリーアイス状のブラインのようなものを使用する
ことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】別紙図面に基づいて、本発明に係
る実施の形態について説明する。
【0025】(第1の実施の形態)図1(a)は、本発
明の第1の実施の形態に係る貨物倉保冷装置が適用され
る船体の側面図を略示したものである。図1(b)は、
図1(a)のA−A矢視図である。なお、説明の都合
上、以下、図1の上側を上方と称する。
【0026】図1(a)に示すように、船体1内は、横
隔壁2によって複数の貨物区画3に区分され、その貨物
区画3内に独立的に貨物倉4がそれぞれ配設されてい
る。該貨物倉4は略箱形状をなしており、その外面に
は、冷却効率を向上させ、貨物倉4を補強するため断面
逆L形のリブ5が左右方に等配されており、各リブ5は
貨物倉4の外面を囲繞するように取り付けられている。
そして、これら3つの貨物倉4を一括して全体的に覆う
ように防熱部材6が船体1の内面に取り付けられ、貨物
区画3ごとに該防熱部材6と貨物倉4と間に断熱空間7
が形成されている。なお、本実施の形態では、説明の便
宜のため、貨物区画3が3つに区分されているが、貨物
区画3の区分数を3つに限定するものではない。また、
防熱部材6としては、グラスウール、ロックウールまた
はポリウレタンなどの樹脂などが使用される。
【0027】各断熱空間7内には、該断熱空間7から吸
熱するための冷却気体を該断熱空間7に送給・循環させ
る供給通路8および還流通路9が設けれている。これら
の供給通路8および還流通路9は、各貨物区画3の断熱
空間7を横断するように連結され、図1(b)に示すよ
うに貨物倉4の上方および下方にそれぞれ配されてい
る。また、これらの供給通路8および還流通路9は、上
記の貨物区画3とは別の区画に設置される冷凍機10に
接続されている。なお、ここでは、供給通路8および還
流通路9を、それぞれ1つ取り付けているが、複数の供
給通路8および還流通路9を取り付けても構わない。な
お、上記の冷却気体として、空気または窒素ガスなどが
使用される。
【0028】以上の構成によれば、防熱部材6が、独立
的に設けられた3つの貨物倉4を一括して全体的に覆う
ように船体1の内面に取り付けられているので、船体1
側から貨物倉4側に伝達される熱が断熱空間7に侵入す
ることを防ぐことができる。一方、冷凍機10から流出
する冷却気体は、供給通路8内を流れ、該供給通路8に
設けられている後述の複数の吹出し口8aから各貨物区
画3の断熱空間7に供給され、図1(a)および(b)
に示す矢符G1のように貨物倉4の外面に沿って流れ
る。この際、貨物倉4の外面を流れる冷却気体が上述の
防熱部材6などから侵入する熱を吸熱する。さらに、貨
物倉4の外面に設けたリブ5が冷却フィン効果を奏し、
冷却気体がリブ5を介して貨物倉4の外面を冷却する。
これにより、貨物倉4内の天然ガスハイドレートNGH
の温度を略一定の温度範囲に維持することができる。そ
して、防熱部材6などから侵入した熱を吸熱し、貨物倉
4の外面を冷却した冷却気体は、還流通路9に設けられ
た後述の複数の吸込み口9aに流入し冷凍機10に戻
り、冷凍機10によって冷却された後、再び供給通路8
に供給される。このように冷却気体は、供給通路8、断
熱空間7、および還流通路9を循環している。
【0029】さらに、断熱空間7に挿入される供給通路
8および還流通路9について詳述する。各供給および還
流通路8、9には、図1(a)に示すようにその中を流
れる冷却気体の流れ方向に沿って略等間隔に、かつ図1
(b)に示すように左右方または全周に冷却気体が流出
または流入するように複数の吹出し口8aおよび吸込み
口9aがそれぞれ取り付けられている。これらの吹出し
口8aおよび吸込み口9aは、例えば、図1(c)に示
すように冷却気体の流量を調整するダンパ8bをそれぞ
れ備えてもよいし、図1(d)が示すように、複数の、
ダンパ8bを備える吹出し口8aを一の集合通路8cに
接続し、さらにこの集合通路8cと供給通路8とを調節
弁8eの介在する通路8dによって接続するように構成
してもよい。ただし、これらに限定するものではない。
以上の構成によれば、供給通路8の吹出し口8aから断
熱空間7全体に冷却気体を均等に流すこともできるし、
各吹出し口8aから断熱空間7に供給する冷却気体の流
量を調整することもできる。その結果、断熱空間7内を
流れる冷却気体の偏流発生を防止し、断熱空間7内の冷
却気体の温度を略一定の温度範囲に維持することができ
る。そして、貨物倉4内の天然ガスハイドレートNGH
の温度を略一定の温度範囲に保つことができる。
【0030】また、図1(a)に示すように、還流通路
9に温度計測器TIを取り付け、温度計測器TIと冷凍
機10内の制御器(図示せず)とを接続することもでき
る。これにより、還流通路9に取り付けた温度計測器T
Iを用いて各貨物区画3の断熱空間7から排出される冷
却気体の温度を計測し、その計測結果に基づいて冷凍機
10から供給される冷却気体の温度を変えたり、冷却気
体の供給流量を変えたりすることができる。その結果、
断熱空間7内の冷却気体の温度を略一定の温度範囲に維
持して、貨物倉4内の天然ガスハイドレートNGHの温
度を略一定の温度範囲にすることができる。なお、ここ
では、一例として、還流通路9に温度計測器TIを取り
付けているが、例えば、各断熱空間7、貨物倉4の外
面、または貨物倉4の内部に温度計測器TIを取り付け
ても構わない。
【0031】(第2の実施の形態)図2(a)は、本発
明の第2の実施の形態に係る貨物倉保冷装置が適用され
る船体の側面図を略示したものである。図2(b)は、
図2のB−B矢視図である。本実施の形態に係る貨物倉
保冷装置は、第1の実施の形態に対して、貨物倉4を覆
うように、その外面に取り付けてあるリブ5の船体1側
に防熱部材6を当接することにより、断熱空間7を分割
して分割断熱空間7aを形成されていることのみが異な
る。従って、第1の実施の形態に対応する部品には、同
一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0032】図2(a)に示すように、船体1が2つの
貨物区画3に区分けされており、その中に独立的に貨物
倉4が配設されている。該貨物倉4の外面には、略矩形
断面のリブ5が左右方向に等配され、各リブ5は貨物倉
4の外面を囲繞するようにその外面に取り付けられてい
る。これらのリブ5の外端面側には、防熱部材6が当接
されている。これにより、断熱空間7は、複数の分割断
熱空間7aに分割され、それぞれの分割断熱空間7aは
貨物倉4の外面全体を囲繞している。この状態を図2
(b)に示す。図示するように、分割断熱空間7aの上
下方の中央部には、冷却気体を供給するための供給通路
8および還流通路9が設けられ、これらの供給通路8お
よび還流通路9には、各分割断熱空間7aに対応して、
冷却気体を供給・排気する吹出し口8aおよび吸込み口
9aがそれぞれ設けられている。これらの吹出し口8a
および吸込み口9aは、図2(b)の左右方の分割断熱
空間7a内を流れる流体の流量が略均等となるように配
されている。なお、吹出し口8aおよび吸込み口9a
に、第1の実施の形態で示した吹出し口8aおよび吸込
み口9aなどを取り付け、冷却気体の流量を調整しても
構わない。
【0033】また、供給通路8は、図1(a)に示した
ように、各貨物区画3の断熱空間7を横断するように連
結されており、還流通路9も同様に各貨物区画3の断熱
空間7を横断するように連結されている。さらに、供給
通路8および還流通路9は、貨物区画3とは別の区画に
配設される冷凍機10にそれぞれ接続されている。な
お、ここでは、供給通路8および還流通路9を各1つ設
けているが、複数の供給通路8および還流通路9を設け
ても構わない。
【0034】このような構成によれば、供給通路8の吹
出し口8aから流出する冷却気体は、図2(b)の矢符
G1が示すように分割断熱空間7aの左右方に分流し、
それぞれの分割断熱空間7aを流れた後、再度吸込み口
9aに流入する。その後、冷却気体は、還流通路9を介
して冷凍機10に戻され、再度冷却して供給通路8に供
給される。その際、冷却気体は、防熱部材6から分割断
熱空間7aに侵入する熱を吸熱するので、侵入した熱が
貨物倉4に伝達しない。その結果、貨物倉4内の天然ガ
スハイドレートNGHを略一定の温度範囲に維持するこ
とができる。また、本実施の形態では、断熱空間7を複
数の分割断熱空間7aに分割してその中に冷却気体が略
均等に供給されるように構成されているので、冷却気体
の偏流による断熱空間7全体の温度のばらつきを防止す
ることができる。
【0035】なお、リブ5は、貨物倉4を冷却するとと
もに貨物倉4の補強として使用することもできる。
【0036】(第3の実施の形態)図3は、本発明の第
3の実施の形態に係る貨物倉保冷装置が適用される船体
の断面図を略示したものである。本実施の形態に係る貨
物倉保冷装置は、第1の実施の形態に対して、断熱空間
7が貨物倉4の内壁4aとそれを囲繞する外壁4bとか
らなること、および該断熱空間7にスラリーアイス状の
ブラインのような液体冷媒を供給し、その潜熱を利用し
て断熱空間に侵入する熱を吸熱することのみが異なる。
従って、第1の実施の形態に対応する部品には、同一符
号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0037】船体1内に収納される貨物倉4は、内壁4
aと該内壁に囲繞するように取り付けられる外壁4bと
からなる二重殻構造をなし、貨物倉4の内壁4aと外壁
4bとの間には、断熱空間7が形成される。外壁4bの
外面は、防熱部材6によって覆われている。さらに、断
熱空間7の上部に液体冷媒LBを貯蔵する貯蔵容器Tが
設けられており、該貯蔵容器Tと外壁4bとが冷媒供給
通路Lによって接続され、液体冷媒LBを断熱空間7に
供給することができるように構成されている。該冷媒供
給通路Lの途中には、弁Vが備えられ、液体冷媒LBを
供給する量を調整することができる。なお、液体冷媒L
Bとして、スラリーアイス状のブラインなどが使用され
る。また、防熱部材6などからの入熱が多い場合には、
新しい液体冷媒LBを循環補給する装置(図示せず)を
設けても構わない。
【0038】この構成によれば、貯蔵容器Tから断熱空
間7に液体冷媒LBが供給されて断熱空間7全体に満た
され、液体冷媒LBのアイスの溶解潜熱を利用すること
によって防熱部材6から断熱空間7に侵入する熱を吸熱
することができる。これにより、貨物倉4内の天然ガス
ハイドレートNGHの温度を略一定の温度範囲に維持す
ることができる。
【0039】ところで、以上の第1乃至3の実施の形態
に係る貨物倉保冷装置が適用された船舶の貨物倉内の貨
物を荷揚げする荷揚げ装置については、以下のようなも
のが考えられる。
【0040】図4は、本発明の第1乃至3の実施の形態
に係る貨物倉保冷装置が適用された船舶の貨物倉から貨
物の天然ガスハイドレートをスラリー状態にして荷揚げ
する荷揚げ装置の系統図を示している。なお、第1乃至
3の実施の形態において示したものと同等の部品には、
同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0041】船体1内には、貨物倉4が収納され、該貨
物倉4内には、固体状、粉体状またはスラリー媒体含有
率の少ないスラリー状の天然ガスハイドレートNGHが
収納されている。貨物倉4の底部には、天然ガスハイド
レートNGHをスラリー状にするためのスラリー媒体S
Mを供給する供給通路101が接続され、その途中にス
ラリー媒体SMの供給量を調整する弁14が介在する。
該供給通路101は、貨物倉4の底部を貫通し、貨物倉
4内に延設され、その端部には旋回ノズル16が設けら
れている。また、貨物倉4の底部の最下部には、スラリ
ー状になった天然ガスハイドレートNGHを排出する排
出通路104が接続され、その途中には、天然ガスハイ
ドレートNGHの排出量を調整する弁13が介在する。
貨物倉4の下部には、エダクタ11が配設され、排出通
路104に接続されている。また、エダクタ11には、
排出通路104からスラリー状の天然ガスハイドレート
NGHを吸い込むための駆動媒体として、スラリー媒体
SMを供給する供給通路103が接続され、さらに、天
然ガスハイドレートNGHとスラリー媒体SMとの混合
体(NGH+SM)を排出する排出通路105が接続さ
れている。該排出通路105は、スラリーポンプ12の
吸込口に接続されている。該スラリーポンプ12の吐出
口には、混合体(NGH+SM)を圧送する通路106
が接続されている。また、貨物倉4の上部には、天然ガ
スまたは窒素ガスなどの気体GASを供給する通路10
9が接続され、その途中には気体GASの供給量を調整
するための弁15が介在する。
【0042】また、供給通路101、103の途中に
は、冷却器18がそれぞれ設けられている。ここでは、
船体1の中に冷却器18を設けているが、後述する荷揚
げ先の設備50内に同等の設備を有する場合には船体1
内に冷却器18を設けなくてもよい。
【0043】さらに、船体1の内面には、防熱部材6が
取り付けられており、該防熱部材6が上記の全ての構成
部材を覆っている。
【0044】以上の構成によれば、後述のスラリー媒体
貯蔵装置53から供給通路101を介して圧送されるス
ラリー媒体SMは、船体1内の冷却器18により冷却さ
れた後、旋回ノズル16に供給される。該旋回ノズル1
6は、スラリー媒体SMの圧力を利用して旋回しながら
スラリー媒体SMを貨物倉4内の天然ガスハイドレート
NGHに供給する。これにより、貨物倉4内の天然ガス
ハイドレートNGHは、均一に撹拌され、スラリー状に
なる。撹拌されたスラリー状の天然ガスハイドレートN
GHは、エダクタ11により貨物倉4から排出通路10
4を介して吸い込まれ、エダクタ11に駆動媒体として
供給通路103を介して供給されたスラリー媒体SMと
ともに混合体(NGH+SM)として排出通路105か
ら排出される。排出された混合体(NGH+SM)は、
スラリーポンプ12により通路106、106aを介し
て後述の分離装置51に圧送される。
【0045】また、船体1は、通路106a(図4中の
S1〜S2)を介して貨物倉4に貯蔵される天然ガスハ
イドレートNGHを荷揚げする側の設備50に接続され
る。ここで、該通路106aの具体的な構造を示すと図
5のようになる。図5(a)は、通路106a内を混合
体(NGH+SM)が流れる方向から視た断面図であ
る。通路106aには、略管状の内側通路106cが設
けられており、該内側通路106cの外周面には、板状
の支持部材106dが等配されている。該支持部材10
6dは、図5(b)に示すように、混合体(NGH+S
M)が流れる方向に沿って所定の間隔で設けられてい
る。該支持部材106dの径方向外方の端面には、内側
通路106cを囲繞するように同心円上に取り付けられ
た略管状の外側通路106bが当接している。該外側通
路の外周面には、防熱部材56が周設されている。な
お、ここに示す構造は一例であり、この構造に限定する
ものではない。図5(b)に示すように、内側通路10
6c内に混合体(NGH+SM)が流れ、外側通路10
6b内に冷却気体CGが流れる。防熱部材56を設ける
ことにより、防熱部材56の外側から外側通路106b
内に侵入する熱を少なくし、さらに、防熱部材56を介
して外側通路106cに伝導した熱を外側通路106c
内を流れる冷却気体CGにより吸熱する。これにより、
内側通路106c内を流れる混合体(NGH+SM)に
熱が侵入することを防止することができる。
【0046】また、上記の天然ガスハイドレートNGH
を荷揚げする側の設備50は、混合体(NGH+SM)
をスラリー媒体SMと天然ガスハイドレートNGHとに
分離する分離装置51を備える。該分離装置51には、
船体1側からの通路106aが接続している。また、分
離装置51は、通路108を介して分離された天然ガス
ハイドレートNGHを貯蔵する貨物貯蔵装置52に接続
されるとともに、通路107を介して分離されたスラリ
ー媒体SMを貯蔵するスラリー媒体貯蔵装置53にも接
続している。該スラリー媒体貯蔵装置53の底部には、
通路100、102を介してポンプ54、55がそれぞ
れ接続されている。これらのポンプ54、55は、エダ
クタ11と貨物倉4とに供給通路101、103を介し
てそれぞれ接続されている。さらに、上記の分離蔵置5
1、貨物貯蔵装置52、スラリー媒体貯蔵装置53、ポ
ンプ54、55、およびこれらの装置を接続する通路
は、防熱部材56に囲繞されている。
【0047】この構成によれば、船体1内のスラリーポ
ンプ12により通路106、106aを介して分離装置
51に圧送された混合体(NGH+SM)は、分離装置
51内でスラリー媒体SMと天然ガスハイドレートNG
Hとに分離される。分離された天然ガスハイドレートN
GHは貨物貯蔵装置52に貯蔵され、残りのスラリー媒
体SMは、スラリー媒体貯蔵装置53に貯蔵される。該
スラリー媒体貯蔵装置53に貯蔵されたスラリー媒体S
Mは、ポンプ54、55に吸い込まれ、ポンプ54、5
5の吐出側から排出される。排出されたスラリー媒体S
Mは、供給通路101、103の途中に設けられた冷却
器18によって冷却された後、貨物倉4およびエダクタ
11に圧送される。このように、スラリー媒体SMは、
貨物倉4と天然ガスハイドレートNGHを荷揚げする側
の設備50との間を循環させることができる。
【0048】以上のようにすることにより、天然ガスハ
イドレートNGHの入熱による分解を防止しながら天然
ガスハイドレートNGHを貨物倉4から荷揚げすること
ができる。また、貨物倉4には、通路109を介して気
体GASを供給することができるので、貨物倉4から天
然ガスハイドレートNGHを排出することにより貨物倉
4内が負圧になることを防ぐこともできる。
【0049】また、荷揚げ装置について、次のような設
計変更も考えられる。図6は、本発明の第1乃至3の実
施の形態に係る貨物倉保冷装置が適用される船舶の貨物
倉内から貨物の天然ガスハイドレートNGHを固体状ま
たは粉体状で荷揚げする別の荷揚げ装置の系統図を示し
たものである。上記の荷揚げ装置に対して、固体状また
は粉体状の天然ガスハイドレートを気体移送することの
みが異なる。従って、上記の荷揚げ装置に対応する部品
には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0050】船体1内には、貨物倉4が収納され、該貨
物倉4内には、固体状または粉体状の天然ガスハイドレ
ートNGHが収納されている。該貨物倉4内の底部は凹
状になっており、その最低部の両側にはエアスライド式
の収集装置20が設けられている。該収集装置20に
は、天然ガス、空気、または窒素ガスなどの気体を供給
するブロワ23および該ブロワ23の吐出側から圧送さ
れる気体を冷却する冷却器24が通路208を介して接
続されている。また、貨物倉4の上部には、通路206
が設けられ、該通路206はブロワ23の吸込側に接続
されている。これにより、ブロワ23により圧送される
気体は、冷却器24によって冷却された後、収集装置2
0に供給され、該気体が貨物倉4内の天然ガスハイドレ
ートNGHを流動させ、図6に示す破線209に示すよ
うに貨物倉4内の底部の凹部の最低部に向かって天然ガ
スハイドレートNGHを移動させる。さらに、収集装置
20に供給された気体は、天然ガスハイドレートNGH
内を貨物倉4の底部から上部に流れ、通路206内を流
れてブロワ23に吸い込まれ、ブロワ23で昇圧された
後、再び収集装置20に供給される。このようにするこ
とにより、天然ガスハイドレートNGHを分解すること
なく、貨物倉4の凹部の最低部に天然ガスハイドレート
NGHを集めることができる。
【0051】一方、貨物倉4の凹部の最低部には、排出
通路205が接続され、その途中に弁21が介在してい
る。また、船体1内には、圧縮機22と、該圧縮機22
の吐出側に通路202を介して接続される冷却器25
と、該冷却器25に通路203を介して接続される容器
26とを備える。該容器26の出口側には、移送通路2
04が接続され、これに上記の排出通路205が接続さ
れ、排気通路205から排出される固体状または粉体状
の天然ガスハイドレートNGHを気体移送できるように
なっている。なお、気体移送に使用する気体は、天然ガ
ス、空気、または窒素ガスなどである。また、上記弁2
1には、ロータリバルブを使用し、貨物倉4内に気体移
送する気体が逆流しないようにしながら天然ガスハイド
レートNGHを移送通路204に排出することができる
ように構成されている。
【0052】また、貨物倉4、弁21、容器26などを
覆うように防熱部材6が船体1の内面に取り付けられて
おり、船体1側より貨物倉4内に熱が侵入しないように
してある。
【0053】また、船体1は、通路204a(図6中の
S1〜S2)を介して貨物倉4に貯蔵される天然ガスハ
イドレートNGHを荷揚げする側の設備50に接続され
る。ここで、該通路204aの具体的な構造を示すと図
7のようになる。図7(a)は、通路204a内を天然
ガスハイドレートNGHが流れる方向から視た断面図で
ある。通路204aには、略管状の内側通路204cが
設けられており、該内側通路204cの外周面には、板
状の支持部材204dが等配されている。該支持部材2
04dは、図7(b)に示すように、天然ガスハイドレ
ートNGHが流れる方向に沿って所定の間隔で設けられ
ている。該支持部材204dの径方向外方の端面には、
内側通路204cを囲繞するように同心円上に取り付け
られた略管状の外側通路204bが当接している。該外
側通路の外周面には、防熱部材56が周設されている。
なお、ここに示す構造は一例であり、この構造に限定す
るものではない。図7(b)に示すように、内側通路2
04c内に天然ガスハイドレートNGHが流れ、外側通
路204b内に冷却気体CGが流れる。防熱部材56を
設けることにより、防熱部材56の外側から外側通路2
04b内に侵入する熱を少なくし、さらに、防熱部材5
6を介して外側通路204cに伝導した熱を外側通路1
06c内を流れる冷却気体CGにより吸熱する。これに
より、内側通路204c内を流れる天然ガスハイドレー
トNGHに熱が侵入することを防止することができる。
【0054】また、船体1の貨物倉4に貯蔵される天然
ガスハイドレートNGHを荷揚げする側の設備50は、
天然ガスハイドレートを貯蔵する貨物貯蔵装置52およ
びこれを覆う防熱部材56などから構成されている。該
貨物貯蔵装置52の上部には、移送通路204が接続さ
れ、貨物貯蔵装置52内に天然ガスハイドレートNGH
を気体と共に圧送することができる。また、貨物貯蔵装
置52の上部には、通路201の一端が接続され、該通
路201の他端は圧縮機22の吸込側に接続される。以
上の構成により、移送通路204を介して貨物貯蔵装置
52に気体移送された天然ガスハイドレートNGHと気
体とは貯蔵容器52内で分離され、分離された気体は再
び圧縮機22に戻り、気体移送用気体として使用するこ
とができる。
【0055】さらに、貨物倉4の上部には、気体GAS
を供給する通路210が接続され、貨物倉4内の天然ガ
スハイドレートNGHが移送されることによって貨物倉
4の内部圧力が負圧にならないようになっている。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る貨物倉保冷装置は、船舶の
貨物倉内の天然ガスハイドレートなどの保冷物の温度を
所定の温度範囲に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る貨物倉保冷
装置の側面図および断面図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態に係る貨物倉保冷
装置の側面図および断面図である。
【図3】 本発明の第3の実施の形態に係る貨物倉保冷
装置の断面図である。
【図4】 本発明の第1乃至3の実施の形態に係る貨物
倉保冷装置が適用された船舶の貨物倉から天然ガスハイ
ドレートをスラリー状態にして荷揚げする荷揚げ装置の
系統図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係る船舶と荷揚げする
側の設備とを連絡する通路の断面図である。
【図6】 本発明の第1乃至3の実施の形態に係る貨物
倉保冷装置が適用された船舶の貨物倉から天然ガスハイ
ドレートを固体状または粉体状で荷揚げする荷揚げ装置
の系統図である。
【図7】 本発明の実施の形態に係る船舶と荷揚げする
側の設備とを連絡する通路の断面図である。
【符号の説明】
1 船体 2 横隔壁 3 貨物区画 4 貨物倉 5 リブ 6 防熱部材 7 断熱空間 7a 分割断熱空間 8 供給通路 9 還流通路 10 冷凍機 NGH 天然ガスハイドレート LB ブライン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体フレームと、 船体フレームとの間に断熱空間を形成して該船体フレー
    ムの内部に配設された貨物倉とを有する船舶に適用され
    る貨物倉保冷装置において、 前記貨物倉を囲繞するように設けられた防熱手段と、 前記断熱空間から吸熱するための冷却気体を該断熱空間
    に送給・循環させる冷却手段とを備えたことを特徴とす
    る貨物倉保冷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の貨物倉保冷装置におい
    て、 前記防熱手段は、断熱材からなり、複数の貨物倉を一括
    して覆うように構成されていることを特徴とする貨物倉
    保冷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の貨物倉保冷装置におい
    て、 前記冷却手段が、冷却気体を冷却する冷凍機と、 該冷凍機と前記断熱空間とを接続し、前記冷却気体を前
    記断熱空間に供給する供給通路と、 前記断熱空間と前記冷凍機とを接続し、前記断熱空間か
    ら排出された冷却気体を前記冷凍機に戻す還流通路とを
    備えることを特徴とする貨物倉保冷装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の貨物倉保冷装置におい
    て、 前記供給通路および前記還流通路が、前記断熱空間内に
    延設され、延設された部分にそれぞれ複数の吹出し口お
    よび吸込み口が設けられていることを特徴とする貨物倉
    保冷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の貨物
    倉保冷装置において、 前記貨物倉の外周面にリブが立設されていることを特徴
    とする貨物倉保冷装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の貨物倉保冷装置におい
    て、 前記リブの外端面側に前記防熱手段を当接し前記断熱空
    間を分割することによって形成される複数の分割断熱空
    間を備え、 それぞれの分割断熱空間に前記供給通路および前記還流
    通路を接続して前記冷却気体をそれぞれの分割断熱空間
    に送給・循環できるように構成してあることを特徴とす
    る貨物倉保冷装置。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至6のいずれかに記載の貨物
    倉保冷装置において、 前記還流通路内を流れる前記冷却気体の温度を計測する
    計測手段と、 該計測手段による計測結果に基づいて前記冷却気体の供
    給温度または供給流量を調整する調整手段とを備えるこ
    とを特徴とする貨物倉保冷装置。
  8. 【請求項8】 船体フレームと、 船体フレームとの間に断熱空間を形成して該船体フレー
    ムの内部に配設された貨物倉とを有する船舶に適用され
    る貨物倉保冷装置において、 前記断熱空間が、前記貨物倉の内壁とそれを囲繞する外
    壁との間に形成されており、 前記外壁を囲繞するように前記外壁の外面に設けられた
    防熱手段と前記断熱空間から吸熱するための液体冷媒を
    該断熱空間に供給する供給手段とを備えることを特徴と
    する貨物倉保冷装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載の貨物
    倉保冷装置において、 前記貨物倉に貯蔵される貨物が天然ガスハイドレートで
    あることを特徴とする貨物倉保冷装置。
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