JP2003285493A - 画像形成装置およびインクリボンセット - Google Patents

画像形成装置およびインクリボンセット

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JP2003285493A
JP2003285493A JP2002091148A JP2002091148A JP2003285493A JP 2003285493 A JP2003285493 A JP 2003285493A JP 2002091148 A JP2002091148 A JP 2002091148A JP 2002091148 A JP2002091148 A JP 2002091148A JP 2003285493 A JP2003285493 A JP 2003285493A
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Susumu Senda
進 千田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクリボンセットに関する情報を読み取る
際に搬送されてしまうインクリボンの搬送量を低減し
て、インクリボンの無駄な消費を抑制することができる
画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 接触基板32がEEPROM31から識
別情報を読み取ることができない場合には、LFモータ
を駆動することにより、巻取側(図5下側)の芯材を回
転させる。これにより、インクリボン62が供給側(図
5上側)から巻取側へ搬送され、フランジ66aを識別
情報の読み取りが可能な位置へ回転させることができ
る。次いで、巻戻モータを駆動して供給側の芯材を逆回
転させることによって、識別情報を読み取るために供給
側から無駄に搬送されてしまった新品のインクリボン6
2を巻き戻すことができるので、インクリボン62の不
用意な消費を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクリボンセッ
トのインクリボンを使用して記録媒体に画像を形成する
画像形成装置に関し、特に、インクリボンセットに関す
る情報を読み取る際に搬送されてしまうインクリボンの
搬送量を低減して、インクリボンの無駄な消費を抑制す
ることができる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクリボンを使用して記録
媒体である記録用紙に画像を形成する画像形成装置(例
えば、プリンタやファクシミリ装置等)が提供されてい
る。この画像形成装置は、記録ヘッドの発熱部によりイ
ンクリボンを記録用紙に押圧し、その発熱部の発熱によ
り熱溶融したインクリボンのインクを記録用紙に熱圧着
させることにより画像を形成するものである。この画像
形成装置では、インクリボンがカートリッジ化されてお
り、そのインクリボンカートリッジは画像形成装置本体
に着脱自在に構成されているので、インクリボンが終端
まで消費された場合には、ユーザー自身でかかるインク
リボンカートリッジの交換を行うことができる。
【0003】ところで、このインクリボンカートリッジ
は、例えば、インクリボンを規格品でないものに巻き替
えるといった模造品を比較的容易に製造することができ
る。このような模造品をユーザーが不用意に使用してし
まうと、印字品質の低下を招くばかりでなく、記録ヘッ
ドを破損してしまう恐れもある。そこで、インクリボン
カートリッジに設けられた固有の識別記号に基づいてそ
のインクリボンカートリッジが規格品であるか否かを印
字前に事前に判断可能な画像形成装置が提案されてい
る。具体的には、インクリボンを巻回する回転スプール
の外周にバーコード情報を印刷しておき、印字前にその
回転スプールを回転させることにより、画像形成装置本
体に取着された光学センサでバーコード情報を読み取る
のである。これにより、読み取ったバーコード情報に基
づいてインクリボンカートリッジを規格品であるか否か
を判別することができるので、印字品質の低下や記録ヘ
ッドの破損等を未然に防止することができるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た画像形成装置では、インクリボンカートリッジが規格
品であるか否かを判断するためには、回転スプールを少
なくともバーコード情報の印刷長さ分だけ回転させなけ
ればならない。この回転に伴って搬送されるインクリボ
ンは印字に使用されるわけではないので、バーコード情
報の読み取りに伴ってインクリボンが無駄に搬送されて
しまい、その搬送分だけインクリボンの消費量が増加し
てしまうという問題点があった。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、インクリボンカートリッジに関
する情報を読み取る際に搬送されてしまうインクリボン
の搬送量を低減して、インクリボンの無駄な消費を抑制
することができる画像形成装置を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1記載の画像形成装置は、インクが塗布された
インクリボンとそのインクリボンを巻回する回転スプー
ルとを有するインクリボンセットと、そのインクリボン
セットのインクリボンを搬送するために回転スプールを
回転させる駆動手段と、その駆動手段により搬送された
インクリボンを用いて記録媒体へ画像を形成する画像形
成手段とを備えるものであり、前記インクリボンセット
の回転スプールに配設され、そのインクリボンセットに
関する情報を保持する情報保持手段と、その情報保持手
段に保持された情報を接触又は非接触で取得するために
前記インクリボンセットの回転スプールに対向して配設
される取得手段と、その取得手段によって取得された情
報に基づいて前記インクリボンセットが規格品であるか
否かを判断する判断手段と、前記情報保持手段に保持さ
れた情報を前記取得手段によって取得するために前記回
転スプールが前記駆動手段によって回転された場合に
は、その回転によって搬送されたインクリボンを巻き戻
すために前記回転スプールを逆方向へ回転させる巻戻手
段とを備えている。
【0007】この請求項1記載の画像形成装置によれ
ば、記録媒体へ画像を形成する場合、回転スプールが駆
動手段により回転される。この回転によって、回転スプ
ールに巻回されているインクリボンが搬送され、この搬
送されたインクリボンを用いた記録媒体への画像の形成
が画像形成手段によって行われる。
【0008】ここで、駆動手段によって回転スプールが
回転され、取得手段によって情報保持手段に保持された
情報が取得されると、巻戻手段によって回転スプールが
逆方向へ回転される。このため、取得手段による情報の
取得に伴って搬送された分のインクリボンが巻き戻さ
れ、インクリボンの搬送量が減少される。
【0009】請求項2記載の画像形成装置は、請求項1
記載の画像形成装置において、前記情報保持手段は、少
なくとも前記インクリボンセットに関する情報を記憶す
る不揮発性メモリと、その不揮発性メモリに接続され前
記回転スプールの外周面又は軸方向端面に露出して配設
される読取端子とを備えると共に、前記取得手段は、そ
の読取端子と接触するために前記回転スプールの外周面
又は軸方向端面に対向して配設される接触端子を備え、
前記情報保持手段の読取端子は、前記回転スプールの外
周面又は軸方向端面において、その回転スプールの回転
時に前記取得手段の接触端子との接触点が変位しないよ
うに配設されており、前記取得手段は、その接触端子を
前記読取端子に接触させることにより前記不揮発性メモ
リに記憶された情報を取得するように構成されている。
【0010】この請求項2記載の画像形成装置によれ
ば、請求項1記載の画像形成装置と同様に作用する上、
回転スプールの外周面又は軸方向端面に露出して配設さ
れた情報保持手段の読取端子には、その回転スプールの
外周面又は軸方向端面に対向して配設された接触端子が
接触される。よって、情報保持手段の不揮発性メモリに
記憶された情報は、読取端子を介して取得手段によって
取得される。
【0011】請求項3記載の画像形成装置は、請求項2
記載の画像形成装置において、前記情報保持手段の読取
端子は、前記回転スプールの軸線を中心とする中心角α
分だけ回転スプールの外周面又は軸方向端面に形成され
ており、その中心角αは少なくとも360°より小さい
ものである。
【0012】請求項4記載の画像形成装置は、請求項2
又は3に記載の画像形成装置において、少なくとも前記
情報保持手段に保持された情報が前記取得手段によって
取得できない場合には、前記駆動手段によって前記回転
スプールを回転させるように構成されている。
【0013】請求項5記載の画像形成装置は、請求項2
から4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記
駆動手段は、少なくとも前記情報保持手段に保持された
情報が前記取得手段によって取得できない場合に、前記
情報保持手段に保持された情報を前記取得手段によって
取得できるようになるまで、又は、予め定められた所定
回数だけ前記回転スプールを回転角βずつ回転させるよ
うに構成されており、その回転角βは、少なくとも36
0°よりも小さい角度に設定されている。
【0014】この請求項5記載の画像形成装置によれ
ば、請求項2から4のいずれかに記載の画像形成装置と
同様に作用する上、情報保持手段に保持された情報が取
得手段によって取得できない場合には、回転スプールが
駆動手段によって回転角βずつ回転され、この回転は、
情報保持手段に保持された情報が取得手段によって取得
できるようになった場合、又は、予め定められた所定回
数分だけ回転スプールが回転した場合に終了される。
【0015】請求項6記載の画像形成装置は、請求項5
記載の画像形成装置において、前記駆動手段によって回
転スプールが予め定められた回数だけ回転角βずつ回転
された結果、前記情報保持手段に保持された情報が前記
取得手段によって取得できない場合には、前記インクリ
ボンセットが規格品でないと前記判断手段によって判断
される。
【0016】請求項7記載の画像形成装置は、請求項5
又は6に記載の画像形成装置において、前記回転スプー
ルを回転させる回転角βは、前記読取端子が設けられる
中心角αよりも小さい角度に設定されている。
【0017】請求項8記載の画像形成装置は、請求項1
から7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記
巻戻手段が回転スプールを回転させて巻き戻すインクリ
ボンの長さは、前記情報保持手段に保持された情報を前
記取得手段によって取得するために前記駆動手段が前記
回転スプールを回転させて搬送したインクリボンの長さ
に対して少なくとも同等以下とされている。
【0018】請求項9記載の画像形成装置は、請求項2
から8のいずれかに記載の画像形成装置において、前記
取得手段の接触端子は、前記情報保持手段の読取端子側
へ又はその反対側へ向かって弾性変形可能に構成されて
おり、その弾性復元力によって前記読取端子と接触する
ように構成されている。
【0019】請求項10記載の画像形成装置は、請求項
1から9のいずれかに記載の画像形成装置において、前
記判断手段によってインクリボンセットが規格品でない
と判断されたことを報知する報知手段を備えている。
【0020】請求項11記載のインクリボンセットは、
請求項1から10のいずれかに記載の画像形成装置に使
用されるものである。
【0021】請求項12記載のインクリボンカートリッ
ジは、請求項11記載のインクリボンセットを備えるも
のである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
の一実施例であるファクシミリ装置1の外観斜視図であ
る。ファクシミリ装置1の本体2の側部には、受話器3
が図示しないフック上に置かれており、本体2上面の前
部には複数のボタンを備えた操作パネル4が設けられて
いる。操作パネル4には、「0」〜「9」の数字ボタン
や、スタートボタンなどの各種のボタンが設けられてお
り、これらのボタンを押下することにより、各種の操作
が行われる。操作パネル4の左後部には、液晶ディスプ
レイ(以下、「LCD」と称する)4aが設けられ、フ
ァクシミリ装置1の設定状態や各種の操作メッセージ等
が必要に応じて表示される。例えば、かかるファクシミ
リ装置1に規格品でないインクリボンカートリッジ60
が装着された場合には、このLCD4aに警告メッセー
ジが表示される。
【0023】操作パネル4の後部には原稿挿入口6が設
けられている。ファクシミリ送信される原稿はこの原稿
挿入口6に原稿面を下向きにして挿入され、読み取りが
行われた後に、本体2の前面であって操作パネル4の下
方に設けられた原稿排出口7から排出される。原稿挿入
口6の後部には記録紙ホルダ装着部9が設けられ、この
記録紙ホルダ装着部9には、複数枚の記録紙を積層収納
可能な記録紙ホルダ10が着脱可能に取り付けられてい
る。記録紙ホルダ10から供給され印字に使用された記
録紙は、原稿排出口7の下方に設けられた記録紙排出口
8から排出される。
【0024】図2は、ファクシミリ装置1の電気的構成
を示したブロック図である。ファクシミリ装置1には、
CPU11、ROM12、RAM13、フラッシュメモ
リ15、音声LSI17、ネットワーク・コントロール
・ユニット(以下、「NCU」と称する)19、モデム
20、バッファ21、スキャナ22、符号化部23、復
号化部24、プリンタ25、操作パネル4、アンプ27
等が備えられ、これらはバスライン29を介して相互に
接続されている。
【0025】CPU11は、NCU19を介して送受信
される各種信号に従って、バスライン29により接続さ
れた各部を制御してファクシミリ動作や電話動作などの
データ通信を実行するものである。ROM12は、この
ファクシミリ装置1で実行される制御プログラム12a
などを格納した書換不能なメモリであり、図8に図示さ
れるフローチャートのプログラムはROM12内に格納
されている。また、ROM12には、装着されたインク
リボンカートリッジ60が規格品であるか否かを判別す
る際に基準となる基準データが予め記憶されている。新
規なインクリボンカートリッジ60が装着された場合に
は、その装着されたインクリボンカートリッジに収納さ
れたEEPROM31から識別情報を読み出すと共に、
ROM12から基準データを読み出し、両者を比較する
ことにより装着されたインクリボンカートリッジ60が
規格品であるか否かが判別される。
【0026】RAM13は、各種のデータを記憶するた
めのメモリであり、回転カウンタ13aを備えている。
また、RAM13には、バックアップ回路14が接続さ
れており、他のファクシミリ装置から受信され、あるい
は、スキャナ22により読み取られた画像データなどが
電源の遮断後も記憶可能とされている。
【0027】回転カウンタ13aは、供給側スプール6
6(図5参照)が回転した回数を記憶するためのメモリ
であり、後述する識別情報読み取り処理(図8参照)に
おいて、「0」〜「9」の範囲内で更新される。例え
ば、供給側スプール66の回転数が0回であれば回転カ
ウンタ13aの値は「0」であり、供給側スプール66
が回転角略90°の回転を3回行って合計270°だけ
回転した場合には、回転カウンタ13aの値は「3」に
更新される。
【0028】フラッシュメモリ15は、RAM13の空
き容量が所定量未満である場合に、ファクシミリ受信さ
れたデータを記憶するメモリである。即ち、ファクシミ
リ受信されたデータは、RAM13とフラッシュメモリ
15のいずれかのメモリに記憶される。
【0029】音声LSI17は、NCU19によって受
信されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換す
ると共に、このファクシミリ装置1の内部で生成された
デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換してNCU
19に出力するものである。モデム20は、画像データ
を変調・復調して伝送すると共に伝送制御用の各種手順
信号を送受信するものである。
【0030】バッファ21は、相手側ファクシミリ装置
との間で送受信される符号化された画像データやスキャ
ナ22により読み取られた原稿の画像データを一時的に
格納するものである。画像データは、このバッファ21
を介して、RAM13やフラッシュメモリ15に記憶さ
れる。また、印刷のためにプリンタ25へ出力される画
像データも、RAM13やフラッシュメモリ15から、
一旦、このバッファ21へ読み出される。
【0031】スキャナ22は原稿挿入口6に挿入された
原稿の画像を読み取るためのものであり、符号化部23
はスキャナ22により読み取られた原稿画像の符号化を
行うものである。復号化部24は、バッファ21に記憶
された受信画像データを読み出して、これを復号化する
ものであり、復号化されたデータは、プリンタ25によ
り記録紙に印刷される。
【0032】プリンタ25は、記録用紙へ画像を形成す
るためのものであり、インクリボンカートリッジ60の
供給側スプール66(図5参照)内に配設されるEEP
ROM31、そのEEPROM31をCPU11へ電気
的に接続するための接点基板32、インクリボンの搬送
モータ(LFモータ33)を動作させるためのLFモー
タ駆動回路34、インクリボン62の巻き戻しモータ
(巻戻モータ35)を動作させるための巻戻モータ駆動
回路36、インクリボンカートリッジ60のインクリボ
ン切れを検出するためのリボン切れセンサ37等を備え
ている。これら接点基板32等は、I/Oポート38を
介してバスライン29に接続されている。
【0033】EEPROM31には、識別IDメモリ3
1aが設けられており、この識別IDメモリ31aに
は、インクリボンカートリッジ60の識別情報としての
値が書き込まれている。この識別IDメモリ31aの値
は、後述する識別情報読み取り処理(図8参照)におい
て、インクリボンカートリッジ60が規格品であるか否
かを判断する際に読み取られ、インクリボンカートリッ
ジ60が規格品でないと判断された場合には、操作パネ
ル4のLCD4aにその旨の警告メッセージが表示され
る。なお、接点基板32の詳細構成については後述す
る。
【0034】インクカートリッジカバー開閉センサ26
は、インクリボンカートリッジ60の交換の際に開閉さ
れるインクカートリッジカバーの開閉状態を検出するた
めのセンサである。操作パネル4は、上述したように、
操作者がこのファクシミリ装置1の設定等の各種の操作
を行うためのものであり、各種のメッセージが表示され
るLCD4aを備えている。アンプ27は、そのアンプ
27に接続されたスピーカ28を鳴動して、呼出音など
を出力するためのものである。規格品でないインクリボ
ンカートリッジ60が装着された場合には、その旨をユ
ーザーに確実に報知するべく、警告メッセージがLCD
4aに表示されると共に、スピーカ28から警告音が出
力される。このように構成されたファクシミリ装置1
は、NCU19を介して、電話回線30に接続されてい
る。
【0035】次に、図3を参照してファクシミリ装置1
の内部構成について説明する。図3はファクシミリ装置
1の側断面図である。本体ケース2内には、操作パネル
4の下方位置に、原稿挿入口6からの原稿を搬送するた
めのフィードローラ対41と、密着型イメージスキャナ
部(CIS)42と、その読取り部の上側に配置した原
稿押え体43と、排紙ローラ対44とが配置されてい
る。排紙ローラ対44の側方には原稿排出口7が配置さ
れている。記録紙ホルダ10の下方の本体ケース2内に
は、記録紙ホルダ10からの記録紙を一枚ずつ搬送する
ための給紙ローラ45とその上周面にばねにて付勢され
た分離パッド46等からなる給紙部47が備えられてい
る。
【0036】この給紙部47の下方には、記録部として
のローラ状のプラテン48と、そのプラテン48の下面
に向かってばねにより付勢された印字台49上のサーマ
ルヘッド50と、印字台49に対して前後方向に跨がる
ように配置するインクシートカートリッジ60とが配置
されている。
【0037】インクシートカートリッジ60は、インク
リボン62の供給側が本体ケース2の後部側に配置さ
れ、巻取側が本体ケース2の前側となり、且つ、供給側
が高い位置で、巻取側が低い位置となるように、前傾状
(ヒップアップ状)に配置されている。供給側から前方
の巻取側に巻回したインクリボン62は、サーマルヘッ
ド50及びバネ板製のテンション体51の頂面を通過
し、巻取側の下周面側に至る。このとき、インクリボン
62のインク面は上面にある。インクリボン62の上面
(インク面)に重なる記録紙は、プラテン48とサーマ
ルヘッド50とが重合する印字部にて印刷されたのち、
インクシートカートリッジ60における巻取側の上部に
形成された搬送シュートの機能を有する仕切り板52の
上面を通過し、排紙ローラ対53を介して、記録用紙排
出口8から排紙される。
【0038】次に、図4及び図5を参照して、インクリ
ボンカートリッジ60について説明する。図4は、イン
クリボンカートリッジ60の斜視図であり、図5は、イ
ンクリボンカートリッジ60の上面図である。なお、図
5では、ファクシミリ装置1の本体2に取着される接点
基板32を図示することにより、その接点基板32と供
給側スプール66との接続状態を模式的に表している。
【0039】インクリボンカートリッジ60は、インク
リボン62、巻取側スプール63,64、供給側スプー
ル65,66とから主に構成されるインクリボンセット
と、そのインクリボンセットを収納するカートリッジ本
体61とからカートリッジ化して構成されており、この
インクリボンカートリッジ60のファクシミリ装置1へ
の交換が容易化されている。なお、インクリボンカート
リッジ60は、インクリボンセットをカートリッジ本体
61内へ着脱可能に収納する。よって、ファクシミリ装
置1のインクリボン62を交換する場合には、ユーザー
は、新品のインクリボンカートリッジ60全体を購入し
て交換することもでき、或いは、インクリボンセットだ
けを新たに購入して交換する(即ち、カートリッジ本体
61を再利用する)こともできる。
【0040】カートリッジ本体61は、インクリボンカ
ートリッジ60の骨格をなす部材であり、合成樹脂材料
を使用した射出成型により一体的に構成されている。こ
のカートリッジ本体61は、図5に示すように、後述す
るインクリボン62の左右両側を囲むようにインクリボ
ン供給側(図5上側)からインクリボン巻き取り側へ延
設される左右一対の側板61a,61bと、その側板6
1a,61bのインクリボン供給側を連結する上カバー
片61cと、側板61a,61bのインクリボン巻き取
り側を連結する下カバー片61dとから、上面視略矩形
状に構成されている。なお、下カバー片61dが上述し
た仕切板52を兼ねている。
【0041】インクリボン62は、帯状の樹脂フィルム
の片面(図5上側)全体にインク層が形成されており、
一対の紙製等の芯材(図示せず)に巻回されている。こ
の一対の芯材に巻回されたインクリボン62は、後述す
る巻取側スプール63,64及び供給側スプール65,
66によって、カートリッジ本体61の側板61a,6
1bに回転可能に軸支されている。記録紙に画像を形成
する場合には、インクリボン62のインク層側を記録紙
に対面させ、これらインクリボン62と記録紙とをプラ
テン48とサーマルヘッド50との間に挟持して、画像
データに応じてサーマルヘッド50の発熱体に通電する
ことにより、1ラインずつ記録紙に画像が形成される。
【0042】巻取側スプール63,64は、巻き取り側
(図5下側)のインクリボン62(即ち、印字が終了し
たインクリボン)をインクカートリッジ本体61に軸支
するためのものであり、また、供給側スプール65,6
6は、供給側(図5上側)のインクリボン62(即ち、
新品のインクリボン)をインクカートリッジ本体61に
軸支するためのものであり、これら各スプール63〜6
6は、インクリボン62が巻回される芯材の左右両端の
内径部に嵌合されている。
【0043】インクリボンカートリッジ本体61の一側
(図4及び図5左側)に配設される巻取側スプール63
及び供給側スプール65の外周には、樹脂等で平歯車状
に形成された連結ギヤ63a,65aが一体的に形成さ
れている。巻取側スプール63の連結ギヤ63aは、イ
ンクリボンカートリッジ60がファクシミリ装置1の本
体2(図1参照)に装着された場合に、図示しない連結
ギヤに歯合可能に形成されており、その連結ギヤを介し
て、LFモータ33(図2参照)の回転軸に取着された
ピニオンギヤに連結される。同様に、供給側スプール6
5の連結ギヤ65aは、図示しない連結ギヤを介して、
巻戻モータ35(図2参照)の回転軸に取着されたピニ
オンギヤに連結される。
【0044】よって、LFモータ33の回転軸が回転さ
れると、その回転がピニオンギヤ、図示しない連結ギヤ
を介して、連結ギヤ63aへ伝達され、連結ギヤ63a
が回転する。連結ギヤ63aの回転は、巻取側スプール
63を介して巻取側(図5下側)のインクリボン62の
芯材に伝達され、かかる巻取側の芯材が回転する。その
結果、供給側から供給された新品のインクリボン62が
巻取側に搬送されて巻き取られるのである。
【0045】なお、後述する識別情報読み取り処理(図
8参照)において、供給側スプール66(図5右側)が
EEPROM31の読み取り不可能な位置にある場合に
は、LFモータ33を駆動することによって、供給側ス
プール66をEEPROM31の読み取りが可能な位置
へ回転させる。よって、新品のインクリボン62が無駄
に搬送されてしまうこととなるが、このEEPROM3
1の識別情報を読み取るために搬送された分のインクリ
ボン62は、後述する巻戻モータ35により巻き戻すこ
とができるので、インクリボン62の不用意な消費を抑
制することができる。
【0046】巻戻モータ35の回転軸が回転されると、
その回転がピニオンギヤ、図示しない連結ギヤを介し
て、連結ギヤ65aへ伝達され、連結ギヤ65aが回転
する。連結ギヤ65aの回転は、供給側スプール65を
介して供給側(図5上側)のインクリボン62の芯材に
伝達され、かかる供給側の芯材が回転する。なお、この
回転は、新品のインクリボン62を巻取側へ供給する際
の回転方向とは逆方向となるように構成されている。よ
って、巻取側に搬送され巻き取られていたインクリボン
62を供給側に巻き戻すことができるのである。
【0047】インクリボンカートリッジ本体61の他側
(図4及び図5右側)に配設される供給側スプール66
の外周には、その供給側スプール66の軸芯と同心円板
状に形成されたフランジ66aが形成されており、この
フランジ66aの内部には、上述したEEPROM31
(図2参照)が収納されている。このフランジ66aの
軸方向端面(図5右側)には、EEPROM31とCP
U11とを電気的に接続するための電極パターン81が
露出して配設されており(図7参照)、インクリボンカ
ートリッジ60がファクシミリ装置1の本体2(図1参
照)に装着された場合には、図5に示すように、その本
体2に取着された接点基板32がフランジ66aの電極
パターン81に接触可能となるように構成されている。
その結果、接触基板32を介してEEPROM31とC
PU11とが接続され、EEPROM31の識別IDメ
モリ31aに記憶されている識別情報を読み出すことが
できるのである。
【0048】次に、図6及び図7を参照して、接点基板
32及び供給側スプール66の詳細構成について説明す
る。図6(a)は、接点基板32の上面図であり、図6
(b)は、図6(a)のVIa−VIa線における接点
基板32の側断面図である。また、図7(a)は、供給
側スプール66の正面図であり、図7(b)は、図7
(a)のVIIa−VIIa線における供給側スプール
66の側断面図である。なお、図6及び図7では、接触
端子71及び供給側スプール66の一部の図示を省略し
ている。
【0049】接点基板32は、その接触端子71により
CPU11とフランジ66aに収納されたEEPROM
31とを電気的に接続するための部材であり、主に、ホ
ルダ部材70と、接触端子71と、軸部材72とを備え
ている。ホルダ部材70は、接点基板32の骨格を成す
ものであり、図6(a)に示すように、樹脂材料等から
上面側(図6(a)紙面手前側)が開放した略箱状体に
構成されている。ホルダ部材70の一側からは、取り付
け部70aが延設されており、この取り付け部70aに
は、ねじ締結穴70a1が穿設されている。ホルダ部材
70は、この取り付け部70aのねじ締結穴70a1に
挿通されたねじによりファクシミリ装置1の本体2に螺
着固定される。
【0050】また、ホルダ部材70の互いに対向する一
対の側壁70b,70c間には、略円柱状体に形成され
た軸部材72が配設されており、この軸部材72には、
5本の接触端子71a〜71eが軸部材72の軸方向
(図6(a)上下方向)へ略等間隔を隔てつつ回動可能
に巻回取着されている。
【0051】接触端子71a〜71eは、弾性変形可能
な導電性材料から細線状体に構成されており、図6
(b)に示すように、基部71a1と、巻き部71a2
と、端子部71a3とを備えている。基部71a1の一
端側(図6(b)右側)は、CPU11(図2参照)に
接続されている。端子部71a3は、供給側スプール6
6(フランジ66a)の軸方向端面に設けられた電極パ
ターン81に接触するための部位であり、図6(b)に
示すように、略S字状に屈曲しつつホルダ部材70の開
放部(図6(b)上側)から突出して形成されている。
これら基部71a1と端子部71a2とは、軸部材72
に一巻された巻き部71a2を介して連結され、その基
部71a1と端子部71a2とを開脚する方向へ付勢可
能なねじりばねとして構成されている。
【0052】インクリボンカートリッジ60の供給側ス
プール66(フランジ66a)の軸方向端面に接触端子
71aが接触されると(図5参照)、その接触端子71
aは、図6(b)の仮想線で示すように、弾性的に圧縮
変形された状態(即ち、基部71a1と端子部71a2
とが閉脚変形された状態)で保持される。これにより、
接触端子71aを後述する電極パターン81の読取端子
81aへ圧接して互いの接触状態を適正な状態に保つこ
とができるので、CPU11とEEPROM31との接
続不良を防止して、その信頼性を向上させることができ
るのである。なお、他の接触端子71b〜71eも上述
した接触端子71aと同様に構成されている。
【0053】図7(a)に示すようように、フランジ6
6aの軸方向端面(図7(a)紙面手前側)には、接触
基板32の各接触端子71a〜71eと接触してCPU
11とEEPROM31とを電気的に接続するための電
極パターン81が露出して形成されている。この電極パ
ターン81は、フランジ66aの軸方向端面において、
略180°の中心角を有する半円状の領域だけに設けら
れているので、電極パターン81の材料コストを低減し
て、その分、インクリボンカートリッジ60又はファク
シミリ装置1全体としての材料コストを低減することが
できる。また、電極パターン81は、円弧状に形成され
た5本の読取端子81a〜81eを備えている。これら
各読取端子81a〜81eは、それぞれ上述した接触端
子71a〜71eと接触可能な間隔で配設されており、
供給側スプール66(フランジ66a)の回転時にも接
触端子71a〜71eとの接触点が変位しないように、
フランジ66aの軸芯と略同心円弧状に形成されてい
る。
【0054】よって、LFモータ33(巻戻モータ3
5)の駆動によって、供給側スプール66のフランジ6
6aがインクリボン62の供給方向(巻戻方向)へ回転
されると、接触基板32の各接触端子71a〜71e
は、そのフランジ66aの軸方向端面上を摺動する。こ
の場合、接触基板32の各接触端子71a〜71eは、
フランジ66aの軸方向端面上を所定位置から略180
°摺動するする間だけ電極パターン81の各読取端子8
1a〜81eと接触して、この間は、EEPROM31
とCPU11とが電気的に接続されるので識別情報の読
み取りが可能となる。一方、接触基板32の各接触端子
71a〜71eがフランジ66aの軸方向端面上におい
て残りの180°分を摺動する間は、電極パターン81
の各読取端子81a〜81eと接触されず、EEPRO
M31とCPU11とが電気的に接続されないので、こ
の間は、識別情報をEEPROM31から読み取ること
ができない。
【0055】図7(b)に示すように、フランジ66a
は、上述したインクリボン62が巻回される芯材の内径
部に嵌合する支持軸部66bと、その支持軸部66bと
一体的に成形される円板部66a1と、その円板部66
a1の開放面側(図7(b)右側)に覆設される蓋体部
66a2とから主に構成されており、その蓋体部66a
2と円板部66a1との対向面間に形成される内部空間
内にEEPROM31が被覆されて収納されている。蓋
体部66a2の外表面に形成された各読取端子81a〜
81eは、図7(b)に点線で示すように、蓋体部66
a2を貫通しつつ内部空間内に連通しEEPROM31
に接続されている。なお、読取端子81dと読取端子8
1eとは、図7(a),(b)に示すように、互いに接
して構成されており、EEPROM31の共通の端子に
接続されている。
【0056】ここで、電極パターン81の各読取端子8
1a〜81eは、EEPROM31に対して次のような
ラインを構成する。即ち、読取端子81aはリード/ラ
イト用のクロック供給ラインを構成し、読取端子81b
はリード/ライト信号ラインを構成し、読取端子81c
は電源供給ラインを構成し、読取端子81dはグランド
ラインを構成し、読取端子81eは電気的接続検出ライ
ンを構成している。
【0057】よって、接触基板32は、電極パターン8
1の読取端子81a(クロック供給ライン)に接触する
接触端子71aをCPU11のクロック端子に接続し、
読取端子81b(リード/ライト信号ライン)に接触す
る接触端子71bをCPU11のリード/ライト端子に
接続する。そして、電極パターン81の読取端子81c
(電源供給ライン)に接触する接触端子71cをCPU
11の電源端子に接続し、読取端子81d(グランドラ
イン)に接触する接触端子71dをCPU11のグラン
ド端子に接続する。
【0058】また、接触基板32は、電極パターン81
の読取端子81e(電気的接続検出ライン)に接触する
接触端子71eをCPU11のC端子に接続するが、そ
の接続経路には、数十kΩの高抵抗を介して所定の電圧
(例えば、5V)が印加されている。よって、接触基板
32の接触端子71eが読取端子81e(電気的接続ラ
イン)に接触していなければ、接続経路中に印加された
電圧によりCPU11のC端子にはハイレベル(5V)
の信号が入力される一方で、この接触端子71eが読取
端子81e(電気的接続ライン)に接触すると、読取端
子81dと読取端子81eとが接触して構成されている
ので(図7(b)参照)、接触端子71eが接触端子7
1d(即ち、グランドライン)に接続され、CPU11
のC端子への入力がローレベル(0V)の信号に反転さ
れる。その結果、CPU11は、C端子の入力レベルに
基づいて、各読取端子81a〜81eに接触端子71a
〜71eが接触しているか、即ち、供給側スプール66
がEEPROM31から識別情報を読み取り可能な位置
にあるか否かを認識することができるのである。
【0059】次に、図8のフローチャートを参照して、
装着されたインクリボンカートリッジ60が規格品であ
るか否かを判別する処理について説明する。図8は、識
別情報読み取り処理を示すフローチャートである。この
処理は、ファクシミリ装置1が起動されている間、CP
U11によって定期的に実行される処理であり、装着さ
れたインクリボンカートリッジ60のEEPROM31
から識別情報を読み出して、その識別情報に基づいてイ
ンクリボンカートリッジ60が規格品であるか否かを判
別する。
【0060】CPU11は、識別情報読み取り処理に関
し、まず、電源投入時であるか否かを確認し(S1)、
電源投入時でない場合には(S1:No)、リボンカセ
ットカバーが開いているか否かを確認する(S2)。電
源投入時であれば(S1:Yes)、電源切断中にイン
クリボンカートリッジ60の交換作業が行われている可
能性がある。また、電源投入時ではないが(S1:N
o)、リボンカセットカバーが開いている場合には(S
2:Yes)、インクリボンカートリッジ60の交換作
業中である可能性がある。この交換作業により規格を満
足しない非規格品のインクリボンカートリッジが装着さ
れた場合には、印字品質が低下するばかりか、サーマル
ヘッド50を破損する恐れもある。そこで、このような
場合には(S1:Yes、又は、S2:Yes)、S3
以降の処理を実行して、装着されたインクリボンカート
リッジ60が規格品であるか否かを判別する。
【0061】一方、電源投入時ではなく(S1:N
o)、かつ、リボンカセットカバーが開いていない場合
には(S2:No)、インクリボンカートリッジ60の
交換作業中ではないということであり、また、現在装着
されているインクリボンカートリッジ60については既
に電源投入時に規格品であるか否かが判別されている。
よって、再度、規格品であるか否かを判別する必要はな
いので、この識別情報読み取り処理を終了する。
【0062】S3の処理では、まず、リボンカセットカ
バーが閉じられているか否かを確認し(S3)、リボン
カセットカバーが閉じられるまで待機する(S3:N
o)。そして、リボンカセットカバーが閉じられている
ことを確認した後は(S3:Yes)、RAM13に設
けられた回転カウンタ13aの値をクリアして(S
4)、回転カウンタ13aの値を「0」に設定した後、
S5の処理に移行する。
【0063】S5の処理では、供給側スプール66のフ
ランジ66aがEEPROM31から識別情報を読み取
り可能な位置にあるか否か、即ち、フランジ66aの電
極パターン81と接触基板32の各接触端子71a〜7
1eとが接触されており、EEPROM31とCPU1
1とが電気的に接続されているか否かを確認する(S
5)。この確認は、上述したように、CPU11のC端
子への入力がローレベル(0V)にあるか否かにより判
断する。
【0064】CPU11のC端子の入力レベルを確認し
た結果、供給側スプール66のフランジ66aがEEP
ROM31に記憶されている識別情報を読み取り不可能
な位置にある、即ち、フランジ66aの電極パターン8
1と接触基板32の各接触端子71a〜71eとが接触
していなければ(S5:No)、そのフランジ66aの
電極パターン81と接触基板32の各接触端子71a〜
71eとを接触させるべく、供給側スプール66のフラ
ンジ66aを略90°回転させる(S8)。
【0065】一方、CPU11のC端子の入力レベルを
確認した結果、供給側スプール66のフランジ66aが
EEPROM31に記憶されている識別情報を読み取り
可能な位置にあれば(S5:Yes)、EEPROM3
1から識別情報を読み取り(S6)、その読み取った識
別情報が規格品であると判断できるものであるか否か、
即ち、装着されたインクリボンカートリッジ60が規格
品であるか否かを確認する(S7)。この確認は、上述
したように、読み取った識別情報がROM12に予め記
憶されている基準データの内のいずれかと一致するか否
かにより判断する。
【0066】S7の処理において、読み取った識別情報
が規格品であると判断できるものでない、即ち、インク
リボンカートリッジ60が規格品でないと判断された場
合には(S7:No)、S8の処理へ移行して、供給側
スプール66のフランジ66aを略90°回転させる
(S8)。これは、読み出した識別情報が基準データと
一致しなかった原因として、例えば、インクリボンカー
トリッジ60は規格品であるにも関わらず、リード/ラ
イト信号ラインを構成する読取端子81bと接触端子7
1bとの接触不良(例えば、埃の影響や接点の腐蝕等)
でリードエラーが生じたということも考えられるからで
ある。よって、この場合には、フランジ66aを回転す
ることによって、接触基板32の各接触端子71a〜7
1eを電極パターン81上で摺動させることができるの
で、埃を除去したり接触点を変更することにより接触不
良を解消することができる。その結果、識別情報を正常
に読み取ることができるので、インクリボンカートリッ
ジ60が規格品であるか否かの誤判定を回避して、ユー
ザーの不利益を解消することができる。
【0067】供給側スプール66のフランジ66aを略
90°回転させた後は(S8)、回転カウンタ13aの
値に「1」加算して(S9)、フランジ66aの回転回
数を更新した後、インクリボン62が終端に達していな
いかを確認する(S10)。即ち、S8の処理によるフ
ランジ66aの回転に伴って供給側の新品のインクリボ
ン62が巻き取り側に搬送されてしまうので、インクリ
ボン62が終端に達してしまっていないかを確認するの
である。この確認は、プリンタ25に設けられたリボン
切れセンサ37による検出結果に基づいて行うことがで
きる(図2参照)。その結果、インクリボン62が終端
に達している場合には(S10:Yes)、印字を行う
ことができないので、インクリボン62が終端に達した
旨のメッセージを操作パネル4のLCD4aに表示して
(S11)、この識別情報読み取り処理を終了する。
【0068】S10の処理において、インクリボン62
が終端に達していなければ(S10:No)、回転カウ
ンタ13aの値が「9」以上であるか否かを確認する
(S12)。その結果、回転カウンタ13aの値が
「9」に達していなければ(S12:No)、S5の処
理に移行して、フランジ66aがEEPROM31の識
別情報を読み取り可能な位置に回転するまで、又は、埃
等の影響による接触不良が解消されEEPROM31の
識別情報を正常に読み取れるようになるまで、S5〜S
12の処理を繰り返す。
【0069】ここで、電極パターン81は、略180°
の中心角を有する半円状に形成されると共に(図7参
照)、その電極パターン81が配設される供給側スプー
ル66のフランジ66aは略90°ずつ回転される(S
8参照)。よって、S12の処理において、回転カウン
タ13aの値が「9」以上である場合には(S12:Y
es)、フランジ66aが少なくとも2回転されている
ので、フランジ66aがEEPROM31の識別情報を
読み取り可能な位置まで回転されていないということは
考えられず、また、接点基板31の各接触端子71a〜
71eがフランジ66aの電極パターン81上を少なく
とも4回は摺動しているので、埃等の影響によるリード
エラーが原因で読み取った識別情報が基準データと一致
しないということも考えられない。
【0070】従って、この場合には(S12:Ye
s)、規格品ではないインクリボンカートリッジ60が
装着されたと判断し、操作パネル4のLCD4aにイン
クリボンカートリッジ60が規格品ではないため印字品
質が保証されない旨のメッセージを表示して(S1
3)、ユーザーへの報知を行った後、この識別情報読み
取り処理を終了する。なお、この場合にLCD4aに表
示する警告メッセージとしては、例えば、インクリボン
カートリッジ60が規格品でない旨のみを表示するもの
であっても良く、又は、サーマルヘッド50の破損を招
く恐れがある旨を表示するものであっても良い。更に、
メッセージによる警告に加えて、又は、メッセージによ
る警告に代えて、印字動作を禁止するように構成しても
良い。
【0071】S7の処理において、読み取った識別情報
が規格品であると判断された場合、即ち、装着されたイ
ンクリボンカートリッジ60が規格品であると判断され
た場合には(S7:Yes)、次いで、回転カウンタ1
3aの値が「1」以上であるか否か、即ち、EEPRO
Mの識別情報を読み取るためにフランジ66aが回転さ
れたか否かを確認する(S14)。回転カウンタ13a
の値が「1」以上である場合には(S14:Yes)、
フランジ66aがS8の処理によって少なくとも1回は
回転されているということである。
【0072】そのため、この場合には(S14:Ye
s)、フランジ66aの回転に伴って供給側の新品のイ
ンクリボン62が巻き取り側に無駄に搬送されてしまっ
ているので、識別情報を読み取るために回転した分の回
転角だけフランジ66aを逆回転させて(S15)、こ
の識別情報読み取り処理を終了する。これにより、識別
情報を読み取るために供給側から巻き取り側に無駄に搬
送されてしまった分の新品のインクリボン62を供給側
へ巻き戻すことができるので、インクリボン62の不用
意な消費を抑制することができるのである。その結果、
巻き戻された新品のインクリボン62を印字に再度使用
することができるので、インクリボン62を有効に使用
することができる。
【0073】なお、S15の処理において、フランジ6
6aを逆回転させる回転角は、回転カウンタ13aの値
(例えば、「3」とする)にフランジ66aの一回当た
りの回転角90°を乗じた角度(即ち、3×90°=2
70°)である。但し、このフランジ66aを逆回転さ
せる回転角は、巻戻モータ35とフランジ66a(供給
スプール65)とを連結する連結ギヤ間の遊び(バック
ラッシュ)による回転誤差や、供給側と巻取側とに巻回
されているインクリボン62の巻き数による直径差等を
考慮して、補正値hだけ減算(即ち、3×90°−h=
270°−h)して算出することが好ましい。これによ
り、インクリボン62が巻取側から供給側へ巻き戻され
過ぎることを防止することができるので、使用済みのイ
ンクリボンが印字に再度使用されることを回避して、印
字品質が低下することを抑制することができるからであ
る。
【0074】S14の処理において、回転カウンタ13
aの値が「0」である場合には(S14:No)、EE
PROM31から識別情報を読み取るに際して、フラン
ジ66aがS8の処理によって1度も回転されていない
ということである。よって、この場合には、フランジ6
6aを逆回転させてインクリボン62を巻き戻す必要が
ないので、S15の処理をスキップして、この識別情報
読み取り処理を終了する。
【0075】なお、図8に示したフローチャートにおい
て、請求項1記載の判断手段としてはS7の処理が、巻
戻手段としてはS15の処理が、請求項10記載の報知
手段段としてはS13の処理が、それぞれ該当する。
【0076】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変
更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0077】例えば、本実施例のファクシミリ装置1で
は、供給側スプールの端面に形成された電極パターン8
1に接触基板32を接触させるといういわゆる接触式の
構成により識別情報を読み取った。しかしながら、必ず
しも接触式に限られるわけではなく、例えば、供給側ス
プールの外表面に印刷されたバーコード情報や内部に収
納された磁気シートから光学的センサや磁気センサ等の
非接触センサにより識別情報を読み取るように構成して
も良い。この場合にも、上述した実施例と同様に、本発
明を適用して、識別情報を読み取るために搬送された分
のインクリボン62を巻き戻すことにより、インクリボ
ン62の不用意な消費を抑制することができる。
【0078】また、本実施例のファクシミリ装置1で
は、その電源が投入された場合、又は、インクカートリ
ッジカバーが開けられた場合に、装着されたインクリボ
ンカートリッジ60が規格品であるか否かを判別するよ
うに構成されたが、必ずしもこのタイミングに限られる
わけではなく、例えば、電源投入後、最初の印字を開始
する前に、装着されたインクリボンカートリッジ60が
規格品であるか否かを判別するように構成しても良い。
このように構成することにより、本実施例で説明したと
同様に、電源切断中にインクリボンカートリッジ60が
装着されても、そのインクリボンカートリッジ60が規
格品であるか否かを確実に検出することができるので、
印字品質の低下やサーマルヘッド50の破損等を抑制す
ることができるのである。
【0079】更に、本実施例のファクシミリ装置1で
は、EEPROM31から識別情報を読み取る場合につ
いて説明し、そのEEPROM31に何らかの情報を書
き込むことについては特に説明しなかったが、EEPR
OM31に何らかの情報を書き込むことは当然可能であ
る。例えば、印字によりインクリボン62が終端に達し
た場合には、その旨(使用済み情報)をEEPROM3
1に書き込むように構成しても良い。このEEPROM
31に書き込まれた使用済み情報に基づいて、装着され
たインクリボンカートリッジ60が使用済みのものであ
るか否かを判別することができるので、終端に達したイ
ンクリボン62が巻き直されて再度使用され、印字品質
の低下やサーマルヘッド50の破損等を抑制することが
できるのである。
【0080】そして、本実施例のファクシミリ装置1で
は、LFモータ33と巻戻モータ35との2つのモータ
を使用してインクリボン62の搬送動作と巻き戻し動作
とを制御したが、このインクリボン62の搬送動作と巻
き戻し動作とを1つのモータにより制御するように構成
しても良い。
【0081】
【発明の効果】請求項1記載の画像形成装置によれば、
インクリボンセットの回転スプールには、そのインクリ
ボンセットに関する情報を保持する情報保持手段が配設
されており、このインクリボンセットに関する情報は、
取得手段によって取得することができる。判断手段は、
この取得手段が取得した情報に基づいてインクリボンセ
ットが規格品であるか否かを判断することができるの
で、規格品でないインクリボンセットの使用による印字
品質の低下や記録ヘッドの破損等を未然に防止すること
ができるという効果がある。
【0082】また、インクリボンセットが規格品である
か否かを判断するために、即ち、情報保持手段に保持さ
れた情報を取得するために回転スプールが回転された場
合には、その回転スプールを巻戻手段によって逆方向へ
回転させることができるので、回転スプールの回転に伴
って搬送されてしまったインクリボンを巻き戻すことが
できる。よって、その分、インクリボンの搬送量が低減
されるので、インクリボンの無駄な消費を抑制すること
ができるという効果がある。
【0083】請求項2記載の画像形成装置によれば、請
求項1記載の画像形成装置の奏する効果に加え、取得手
段は、その接触端子を読取端子に接触させて情報保持手
段の不揮発性メモリに記憶された情報を取得するように
構成されている。よって、例えば、光反射型の光学セン
サを使用してバーコード情報を読み取る場合のように、
飛散物の汚染による誤検知を回避することができるの
で、情報を確実に取得してその信頼性を向上させること
ができるという効果がある。
【0084】請求項3記載の画像形成装置によれば、請
求項2記載の画像形成装置の奏する効果に加え、情報保
持手段の読取端子は、回転スプールの軸線を中心とする
中心角α分だけ回転スプールの外周面又は軸方向端面に
形成されており、その中心角αは、少なくとも360°
より小さくされている。即ち、情報保持手段の読取端子
は、回転スプールの外周面又は軸方向端面の所定範囲だ
けに形成されており、回転スプールの外周面又は軸方向
端面の全周にわたって読取端子を形成する必要がない。
よって、かかる読取端子の形状を簡素化して、その材料
コストを低減することができるので、その分、インクリ
ボンセット又は画像形成装置全体としての材料コストを
低減することができるという効果がある。
【0085】請求項4記載の画像形成装置によれば、請
求項2又は3に記載の画像形成装置の奏する効果に加
え、少なくとも情報保持手段に保持された情報が取得手
段によって取得できない場合には、駆動手段によって回
転スプールを回転させることができる。よって、例え
ば、情報保持手段の読取端子が回転スプールの外周面又
は軸方向端面の所定範囲だけに形成されており、その読
取端子が取得手段の接触端子と接触不可能な位置にある
場合には、回転スプールを駆動手段によって回転させる
ことにより読取端子を接触端子と接触させることができ
るので、情報保持手段に保持された情報を取得すること
ができるという効果がある。
【0086】また、読取端子が取得手段の接触端子と接
触する位置にあるにも関わらず情報保持手段に保持され
た情報を取得できない場合、例えば、埃等の飛散物が挟
まったり腐蝕等によって接触不良が生じているような場
合には、回転スプールを駆動手段によって回転すること
によって、その接触不良を解消して適正な接触状態に回
復させることができるので、情報保持手段に保持された
情報を取得することができるという効果がある。
【0087】請求項5記載の画像形成装置によれば、請
求項2から4のいずれかに記載の画像形成装置の奏する
効果に加え、少なくとも情報保持手段に保持された情報
が取得手段によって取得できない場合には、回転スプー
ルを少なくとも360°よりも小さい回転角βずつ回転
させるように構成されており、この回転スプールの回転
は、情報保持手段に保持された情報が取得手段によって
取得できるようになった場合、又は、予め定められた所
定回数分だけ回転した場合に終了される。よって、回転
スプールが回転回数を最小限に抑制することができるの
で、情報保持手段に保持された情報を読み出すまでに要
する時間を短縮して、画像形成装置の立ち上がり時間を
短縮することができるという効果がある。
【0088】請求項6記載の画像形成装置によれば、請
求項5記載の画像形成装置の奏する効果に加え、情報保
持手段に保持された情報が取得手段によって取得できな
い場合には、そのインクリボンセットが規格品でないと
判断手段によって判断することができる。よって、情報
保持手段に保持された情報に基づいて規格品であるか否
かを判断することができる場合だけでなく、例えば、取
得手段の故障等、何らかの原因によって情報保持手段の
情報が取得できない場合であってももインクリボンセッ
トが規格品でないと判断することができるので、非規格
品の不用意な使用による印字品質の低下や記録ヘッドの
破損等をより確実に防止することができるという効果が
ある。
【0089】請求項7記載の画像形成装置によれば、請
求項5又は6に記載の画像形成装置の奏する効果に加
え、情報保持手段に保持された情報が取得手段によって
取得できない場合には、回転スプールが駆動手段によっ
て回転角βずつ回転されるが、この回転スプールの回転
角βは、読取端子が形成される中心角αよりも小さい角
度とされている。よって、回転スプールの1の回転によ
って読取端子が接触端子を追い越して移動してしまうこ
とがないので、その読取端子を接触端子と接触可能な位
置に確実に移動させることができると共に、その接触可
能位置に達するまでに必要な回転スプールの回転回数を
より少なくすることができるという効果がある。
【0090】請求項8記載の画像形成装置によれば、請
求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置の奏する
効果に加え、巻戻手段が回転スプールを回転させて巻き
戻すインクリボンの長さは、情報保持手段に保持された
情報を取得手段によって取得するために駆動手段が回転
スプールを回転させて搬送したインクリボンの長さに対
して少なくとも同等以下とされている。よって、巻戻手
段によってインクリボンを巻き戻し過ぎてしまうという
ことを回避することができるので、使用済みのインクリ
ボンが再度使用されることを回避して、印字品質が低下
することを抑制することができるという効果がある。
【0091】請求項9記載の画像形成装置によれば、請
求項2から8のいずれかに記載の画像形成装置の奏する
効果に加え、取得手段の接触端子は、前記情報保持手段
の読取端子側へ又はその反対側へ向かって弾性変形可能
に構成されており、その弾性復元力によって読取端子と
接触するように構成されている。よって、接触端子と読
取端子との接触状態を適正な状態に保つことができるの
で、情報保持手段の情報を確実に取得することができる
という効果がある。例えば、インクリボンセットの交換
時の不用意な操作によって取得手段の接触端子が読取端
子と反対側へ向かって押入されてしまったり、製造上の
ばらつき公差によって読取端子と接触端子との間隔が適
正でないような場合でも、接触端子は、弾性復元力によ
って読取端子側へ弾性変形することができるので、読取
端子と確実に接触することができると共に、その接触状
態を維持することができるのである。
【0092】請求項10記載の画像形成装置によれば、
請求項2から8のいずれかに記載の画像形成装置の奏す
る効果に加え、インクリボンセットが規格品でないと判
断手段によって判断されたことを報知する報知手段を備
えているので、判断手段によってインクリボンセットが
規格品でないと判断された場合には、その旨を報知手段
によってユーザーに確実に認識させることができるとい
う効果がある。従って、例えば、規格品でないインクカ
ートリッジをユーザーが不用意に使用してしまい、印字
品質の低下や記録ヘッドの損傷が生ずることを防止する
ことができる。
【0093】請求項11記載のインクリボンセットは、
請求項1から10のいずれかに記載の画像形成装置に使
用されるインクリボンセットと同様の効果を奏する。
【0094】請求項12記載のインクリボンカートリッ
ジは、請求項11記載のインクリボンセットと同様の効
果を奏する。また、インクリボンセットをカートリッジ
化することができるので、その交換作業性を向上させる
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例であるファク
シミリ装置の斜視図である。
【図2】ファクシミリ装置の電気的構成を示したブロッ
ク図である。
【図3】ファクシミリ装置の側断面図である。
【図4】インクリボンカートリッジの斜視図である。
【図5】インクリボンカートリッジの上面図である。
【図6】(a)は、接点基板の上面図であり、(b)
は、図6(a)のVIa−VIa線における接点基板の
側断面図である。
【図7】(a)は、供給側スプールの正面図であり、
(b)は、図7(a)のVIIa−VIIa線における
供給側スプールの側断面図である。
【図8】識別情報読み取り処理のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置(画像形成装置) 4a LCD(報知手段の一部) 25 プリンタ(画像形成手段) 28 スピーカ(報知手段の一部) 31 EEPROM(不揮発性メモリ、情報
保持手段の一部) 32 接触基板(取得手段の一部) 33 LFモータ(駆動手段の一部) 35 巻戻モータ(駆動手段の一部、巻戻手
段の一部) 62 インクリボン(インクリボンセットの
一部) 63,64 巻取側スプール(回転スプール、イン
クリボンセットの一部) 65,66 供給側スプール(回転スプール、イン
クリボンセットの一部) 71a〜71e 接触端子(取得手段の一部) 81a〜81e 読取端子(情報保持手段の一部)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクが塗布されたインクリボンとその
    インクリボンを巻回する回転スプールとを有するインク
    リボンセットと、そのインクリボンセットのインクリボ
    ンを搬送するために回転スプールを回転させる駆動手段
    と、その駆動手段により搬送されたインクリボンを用い
    て記録媒体へ画像を形成する画像形成手段とを備えた画
    像形成装置において、 前記インクリボンセットの回転スプールに配設され、そ
    のインクリボンセットに関する情報を保持する情報保持
    手段と、 その情報保持手段に保持された情報を接触又は非接触で
    取得するために前記インクリボンセットの回転スプール
    に対向して配設される取得手段と、 その取得手段によって取得された情報に基づいて前記イ
    ンクリボンセットが規格品であるか否かを判断する判断
    手段と、 前記情報保持手段に保持された情報を前記取得手段によ
    って取得するために前記回転スプールが前記駆動手段に
    よって回転された場合には、その回転によって搬送され
    たインクリボンを巻き戻すために前記回転スプールを逆
    方向へ回転させる巻戻手段とを備えていることを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記情報保持手段は、少なくとも前記イ
    ンクリボンセットに関する情報を記憶する不揮発性メモ
    リと、その不揮発性メモリに接続され前記回転スプール
    の外周面又は軸方向端面に露出して配設される読取端子
    とを備えると共に、前記取得手段は、その読取端子と接
    触するために前記回転スプールの外周面又は軸方向端面
    に対向して配設される接触端子を備え、 前記情報保持手段の読取端子は、前記回転スプールの外
    周面又は軸方向端面において、その回転スプールの回転
    時に前記取得手段の接触端子との接触点が変位しないよ
    うに配設されており、 前記取得手段は、その接触端子を前記読取端子に接触さ
    せることにより前記不揮発性メモリに記憶された情報を
    取得するように構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記情報保持手段の読取端子は、前記回
    転スプールの軸線を中心とする中心角α分だけ回転スプ
    ールの外周面又は軸方向端面に形成されており、その中
    心角αは少なくとも360°より小さいものであること
    を特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記情報保持手段に保持され
    た情報が前記取得手段によって取得できない場合には、
    前記駆動手段によって前記回転スプールを回転させるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項2又は3に
    記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段は、少なくとも前記情報保
    持手段に保持された情報が前記取得手段によって取得で
    きない場合に、前記情報保持手段に保持された情報を前
    記取得手段によって取得できるようになるまで、又は、
    予め定められた所定回数だけ前記回転スプールを回転角
    βずつ回転させるように構成されており、 その回転角βは、少なくとも360°よりも小さい角度
    に設定されていることを特徴とする請求項2から4のい
    ずれかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段によって回転スプールが予
    め定められた回数だけ回転角βずつ回転された結果、前
    記情報保持手段に保持された情報が前記取得手段によっ
    て取得できない場合には、前記インクリボンセットが規
    格品でないと前記判断手段によって判断されることを特
    徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記回転スプールを回転させる回転角β
    は、前記読取端子が設けられる中心角αよりも小さい角
    度に設定されていることを特徴とする請求項5又は6に
    記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記巻戻手段が回転スプールを回転させ
    て巻き戻すインクリボンの長さは、前記情報保持手段に
    保持された情報を前記取得手段によって取得するために
    前記駆動手段が前記回転スプールを回転させて搬送した
    インクリボンの長さに対して少なくとも同等以下とされ
    ていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記
    載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記取得手段の接触端子は、前記情報保
    持手段の読取端子側へ又はその反対側へ向かって弾性変
    形可能に構成されており、その弾性復元力によって前記
    読取端子と接触するように構成されていることを特徴と
    する請求項2から8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記判断手段によってインクリボンセ
    ットが規格品でないと判断されたことを報知する報知手
    段を備えていることを特徴とする請求項1から9のいず
    れかに記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれかに記載の
    画像形成装置に使用されるものであることを特徴とする
    インクリボンセット。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のインクリボンセット
    を備えていることを特徴とするインクリボンカートリッ
    ジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008030436A (ja) * 2006-07-06 2008-02-14 Seiko Epson Corp テープ印刷装置用カートリッジ及びテープ印刷装置
JP2021053965A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 ブラザー工業株式会社 層転写装置および層転写用フィルムカートリッジ

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