JP2003285155A - アルミニウム合金−セラミックス複合体の製造方法及びそれに用いる構造体 - Google Patents
アルミニウム合金−セラミックス複合体の製造方法及びそれに用いる構造体Info
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Abstract
度のアルミニウム合金の回収が可能となる、アルミニウ
ム合金−セラミックス複合体を容易に製造すること。 【解決手段】ユニット4の複数個がスペーサー5を介し
て積層され、上端板6aと下端板6bによってブロック
化されてなるものであり、上記ユニットは、アルミニウ
ム製又はその合金製の囲周壁1内にセラミックス多孔体
2が嵌挿されてなり、しかも溶融アルミニウム合金の流
通孔3を有してなるものであることを特徴とするアルミ
ニウム合金−セラミックス複合体を製造するための構造
体。これを用いたアルミニウム合金−セラミックス複合
体の製造方法など。
Description
のヒートシンクとして好適なアルミニウム合金−セラミ
ックス複合体の製造方法及びそれに用いる構造体に関す
る。
アルミニウム基板、窒化珪素基板等のセラミックス基板
の表面に、銅製又はアルミニウム製の金属回路を、また
裏面に銅製又はアルミニウム製の金属放熱板が形成され
てなる回路基板は、例えばパワーモジュール用基板とし
て使用されている。今日、半導体素子の高集積化、大型
化に伴い、発熱量は増加の一途をたどっており、いかに
効率よく放熱するかが課題となっている。
基板の裏面(金属放熱板)にベース金属板(例えば銅
板)を介してヒートシンクが半田付けされてなるもので
あり、ヒートシンク材としては銅、アルミニウムが一般
的であった。しかしながら、この構造においては、半導
体装置に熱負荷がかかったときに、ヒートシンクと回路
基板の熱膨張係数差に起因するクラックが半田層に発生
し、放熱が不十分となって半導体を誤作動させたり、破
損させたりする問題が起こりやすかった。
づけたヒートシンクとして、アルミニウム合金−炭化珪
素質複合体が提案され注目されている(特開平3−50
9860号公報)。このヒートシンクは、無機質粒子又
は繊維によるプリフォームを作製し、アルミニウム合金
を複合化させたものであるが、非常に硬いので、最終ヒ
ートシンク形状に加工するには、ダイヤモンド等の工具
を用いて多くの研削が必要となるので、製品価格が高く
なるという問題がある。
に、好ましくは側壁の全周囲面に、溶融アルミニウム合
金との接触を少なくするための隔壁を設けるなどして画
定しておき、それを鉄製等の加圧容器内に配置してか
ら、溶融アルミニウム合金を注湯し、圧力を加えて、プ
リフォームに溶融アルミニウム合金を含浸させることが
提案されている。これによって、得られたアルミニウム
合金−炭化珪素質複合体の隔壁面の加工が容易となっ
た。しかし、隔壁材には、溶融アルミニウム合金と反応
しない鉄や鉄系合金が使用されているので、その寿命は
短いものであった。また、アルミニウム合金−炭化珪素
質複合体を内包するアルミニウム合金塊を隔壁から外
し、次いでアルミニウム合金−炭化珪素質複合体を取り
出し、その後に廃棄アルミニウム合金塊から鉄や鉄系合
金成分を分別除去してから再生処理することが行われて
いるが、これでは十分なコスト軽減にはならなかった。
てなされたものであり、その目的は、混成集積回路基板
のヒートシンクとして好適なアルミニウム合金−セラミ
ックス複合体の安価な製造方法とそれに用いる構造体を
提供することである。本発明の目的は、従来の隔壁材の
一部又は全部をアルミニウム製又はアルミニウム合金
製、特に溶融アルミニウム合金の融点よりも10℃以上
高い融点を持つアルミニウム合金製とすることによって
達成することができる。
下のとおりである。 (請求項1)ユニット4の複数個がスペーサー5を介し
て積層され、上端板6aと下端板6bによってブロック
化されてなるものであり、上記ユニットは、アルミニウ
ム製又はその合金製の囲周壁1内にセラミックス多孔体
2が嵌挿されてなり、しかも溶融アルミニウム合金の流
通孔3を有してなるものであることを特徴とするアルミ
ニウム合金−セラミックス複合体を製造するための構造
体。 (請求項2)溶融アルミニウム合金の流通孔3を有して
なるアルミニウム製又はその合金製の密閉型7内に、セ
ラミックス多孔体2の複数個がスペーサー5を介して積
層されてなることを特徴とするアルミニウム合金−セラ
ミックス複合体を製造するための構造体。 (請求項3)密閉型又は囲周壁の融点が、溶融アルミニ
ウム合金の融点よりも10℃以上高いものであることを
特徴とする請求項1又は2記載の構造体。 (請求項4)密閉型又は囲周壁は、セラミックス多孔体
と接する部分のみをアルミニウム製又はその合金製と
し、残りの部分を鉄系金属製としてなることを特徴とす
る請求項1〜3のいずれかに記載の構造体。 (請求項5)セラミックス多孔体が、炭化珪素質多孔体
であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
の構造体。 (請求項6)囲周壁、上下端板、スペーサー又密閉型
と、セラミックス多孔体とが接触する部分に離型剤が介
在しているものであることを特徴とする請求項1〜5の
いずれかに記載の構造体。 (請求項7)請求項1〜6のいずれかに記載の構造体を
加圧容器内に配置してから溶融アルミニウム合金を充填
し、加圧してセラミックス多孔体に溶融アルミニウム合
金を含浸・冷却させた後、アルミニウム合金−セラミッ
クス複合体を分離することを特徴とするアルミニウム合
金−セラミックス複合体の製造方法。 (請求項8)アルミニウム合金−セラミックス複合体の
分離が、打ち抜きで行われることを特徴とする請求項7
記載の製造方法。
詳しく説明する。
−セラミックス複合体を製造するための構造体(以下、
単に「構造体」ともいう。)の一例を示した。図1は概
略正面図、図2は概略縦断面図である。図1の構造体
(以下、これを「ユニット積層型構造体」ともいう。)
は請求項1に対応し、図2の構造体(以下、これを「一
体型構造体」ともいう。)は請求項2に対応している。
図3は、請求項1の構造体に用いられるユニットの概略
横断面図である。符号1はアルミニウム製又はその合金
製の囲周壁、2はセラミックス多孔体、3は溶融アルミ
ニウム合金の流通孔、4はユニット、5はスペーサー、
6aは上端板、6bは下端板、7はアルミニウム製又は
その合金製の密閉型、である。
製造する際に重要なことは、セラミックスとアルミニウ
ム合金の濡れ性を良くして緻密化させることであり、従
来より、プリフォームを成形し、溶融アルミニウム合金
を高温高圧下で複合化させる高圧鋳造法が採用されてい
る。この場合、ダイヤモンド等の高価な加工工具を用い
ないで製造するには、鉄又は鉄系合金の隔壁が使用され
ていることは上記した。
複合体の製造方法においては、この鉄又は鉄系合金製隔
壁の代わりに、アルミニウム製又はその合金製の隔壁、
すなわち囲周壁1又は密閉型7を用いたことが大きな特
徴である(図1〜図3参照)。ユニット積層型構造体
は、ユニットの複数個が積層された構造を有し、一体型
構造体は、密閉型の内部にセラミックス多孔体の複数個
が積層された構造を有するものである。
する。この構造体によれば、一体型構造体に比べてつく
りやすく、一度の処理で、複数個のセラミックス多孔体
に溶融アルミニウム合金を含浸できるという利点があ
る。
ス多孔体2と、その側面を取り囲むアルミニウム製又は
その合金製の囲周壁1とで構成されており、囲周壁1に
は溶融アルミニウム合金の流通孔3が設けられている。
セラミックス多孔体は、その上下面を開放状態にして、
溶融アルミニウム合金の流通孔となる部分以外の側面を
できるだけ周囲壁に近接させて嵌挿されていることが望
ましい。流通孔3は、周囲壁の一部を外側に膨出(湾曲
又は突出)等させることによって容易に形成させること
ができる。流通孔の個数は一個で十分であるが、複数個
であってもよい。流通孔の数を多くすると、溶融アルミ
ニウム合金の進入が速く、未複合化部分の生じる危険性
は少なくなるが、最終製品形状に加工する部分が多くな
る。また、流通孔の開口面の大きさも任意であり、一例
を示すと、膨出長さ(湾曲又は突出の始まりと終わりを
結ぶ線分の長さ)が周囲壁全長の1/4〜1/100、
膨出幅(外側に膨出させた最大幅)は膨出長さの1/4
〜3倍である。図3には、突出させて三個の流通孔を形
成させた例が示されている。
は、下端板6bの上にユニット4の一個を置く。つい
で、スペーサー5を置き、更にその上にユニット4の一
個を置く、この操作を繰り返してスペーサーを介して複
数個のユニットを積む。そして、最上のユニットの上面
に上端板6aを置き、全体をネジで締め付ける、ワイヤ
ーで束ねるなどの手段によってブロック化することによ
って行うことができる。図1には、ネジ止めした例が示
されている。
セラミックス複合体の量産の点から多い方が好ましい。
ユニット寸法が、縦100〜300mm×横100〜3
00mm×厚み3〜10mmであれば、加圧容器の深さ
方向の寸法に応じて50個程度まで積むことができる。
ユニットを積むに際しては、流通孔の位置を全て同じに
して流通孔を連通させてもよいし、そうしなくてもよ
い。重要なことは、積み上げられたユニットの全部に溶
融アルミニウム合金が行き渡るように、流通孔を塞がな
いでスペーサーを載置することである。
素、アルミナ、窒化アルミニウムなどが使用でき、均一
な気孔を有していることが望ましい。相対密度は60〜
70体積%であることが好ましい。セラミックス多孔体
の形状は、熱膨張率を考慮して任意に設計することがで
きる。
穴、溝等を設けたいときには、セラミックス多孔体にそ
の穴、溝等を形成しておけばよい。このようなセラミッ
クス多孔体に溶融アルミニウム合金を含浸すると、最終
製品の加工はアルミニウム合金部分だけとなるので、
穴、溝等の形成が容易となる。
体は、熱伝導率の点から、炭化珪素質多孔体である。炭
化珪素質多孔体は、炭化珪素粉末とシリカゾルなどの無
機バインダーを含む混合原料粉末を成形後、空気中又は
窒素などの不活性雰囲気中で焼成する方法、上記混合原
料粉末に更に水やキシレンなどの溶剤を配合し、混練・
成形・乾燥・焼成する方法、炭化珪素粉末にバインダー
を加え注型した後焼成するインジエクション法などによ
って製造することができる。気孔率の調整は、炭化珪素
粉末の粒度と成形時の圧力などよって行うことができ
る。
珪素粉末100部(質量部、以下同じ)に対し、無機バ
インダー11〜13部である。焼成は、大気中、温度8
00〜900℃で0.5〜2時間保持して行われる。相
対密度60〜70体積%の炭化珪素質多孔体の製造は、
平均粒径70〜110μmと、平均粒径7〜12μmの
異なる二種の炭化珪素粉末を用いることによって容易と
なる。
製であり、その厚みは1〜10mmであることが好まし
い。アルミニウム製又はその合金製としなければならな
い囲周壁の部分は、セラミックス多孔体と接する部分で
あり、それ以外の部分は鉄、鉄合金の鉄系材料で構成す
ることができる。全体をアルミニウム製又はその合金製
とすることによって、廃棄溶融アルミニウム塊又はその
合金塊の再生が容易となるが、鉄系材料に比較して高価
である。
金の種類は、セラミックス多孔体に複合化させる溶融ア
ルミニウム合金の融点によって決定される。たとえば、
溶融アルミニウム合金の融点が約580℃の場合には、
A1060(融点650℃)、A5052(融点640
℃)などを用いる。アルミニウム又はその合金で構成さ
れる囲周壁の融点は、溶融アルミニウム合金の融点より
も10℃以上、好ましくは30℃以上高いものであるこ
とが好ましい。これによって、囲周壁が溶融することか
ら回避される。
金、アルミニウム合金等の中から、溶融アルミニウム合
金の含浸処理において溶融しない材料が使用される。上
下端板の厚みは1〜20mmであることが望ましい。
明する。この構造体によれば、一度の処理で、複数個の
セラミックス多孔体に溶融アルミニウム合金を含浸でき
るという利点のあることは、ユニット積層型構造体と同
じである。この構造体には、端板、ボルト等の部材を削
減できる利点がある。
孔3を有してなるアルミニウム製又はその合金製から構
成されている。その内部に、上下端板を用いないで、セ
ラミックス多孔体2の複数個がスペーサー5を介して、
できるだけ密閉型の内壁との間に空隙を設けないで段積
みされており、この構造はユニット積層型構造体と同じ
である。また、密閉型のアルミニウム製又はその合金製
とする部分は、セラミックス多孔体と接する部分であ
り、それ以外の部分は鉄、鉄合金の鉄系材料で構成する
ことができることについても、ユニット積層型構造体と
同じである。
易とするため、図2に示されるように、二つ割り等の分
割構造であることが好ましく、またその厚みは、1〜2
0mmであることが好ましい。密閉型の側面に流通孔を
形成させるには、その側面を外側に膨出させればよく、
その大きさはユニット積層型構造体で説明したのと同じ
でよい。
サー又は密閉型と、セラミックス多孔体とが接触する部
分に離型剤が介在していることが好ましい。これによっ
て、溶融アルミニウム合金塊からアルミニウム合金−セ
ラミックス複合体を容易に分離することができる。離型
剤としては、カーボン系、アルミナ系のものが使用され
る。具体的には、ヒタゾルGA−242B(日立粉末冶
金社製)である。
合金−セラミックス複合体を製造する際の材料として使
用することができる。以下、これについて説明する。
内に配置してから、溶融アルミニウム合金を注ぎ充填す
る。その後、加圧して溶融アルミニウム合金をセラミッ
クス多孔体に含浸させる。加圧は、30〜45GPaの
圧力を10〜30分間付与によることが好ましい。圧力
が高いほど含浸が容易となるが、45GPa超となる
と、使用設備の耐圧を高める必要があり設備費が嵩む。
の熱膨張性の観点から、珪素5〜18質量%含有するア
ルミニウム−珪素合金が好ましい。また、セラミックス
多孔体との濡れ性を更に向上させる観点から、マグネシ
ウムを0.1〜2.0質量%添加したアルミニウム−珪
素−マグネシウム系合金が好ましい。溶融温度は700
〜900℃が好ましい。
囲んでいるアルミニウム塊を切断できる状態になるまで
冷却する。冷却は自然冷却で十分であるが、強制冷却を
行ってもよい。
したアルミニウム塊は、市販の切断機(例えば、大東精
機社製商品名「バンドソー」)などを用い、アルミニウ
ム合金−セラミックス複合体の外周付近まで切断され
る。この段階では、囲周壁又は密閉型は、アルミニウム
合金−セラミックス複合体の外周部を形成しているの
で、そこから内包されたアルミニウム合金−セラミック
ス複合体を分離する必要がある。これには打ち抜きによ
ることが好ましく、これによって製品形状に近いアルミ
ニウム合金−セラミックス複合体を容易に分離すること
が可能となる。打ち抜きは、周囲壁が固定されるように
治具にセットし、プレスで打ち抜くことによって行うこ
とができる。
分離された廃棄アルミニウム合金塊は、鉄系成分を選別
除去してから、再生処理される。
説明する。
素粉末B(平均粒径13μm)と、シリカゾル(日産化
学社製商品名「スノーテックス」)を質量比58:3
1:11で配合し、50分間撹拌混合した後、成形体
(184.9×134.9×4.9mm)を6MPaで
加圧成形した。これを、大気中、温度850℃で1時間
加熱して炭化珪素質のセラミックス多孔体2(気孔率3
5体積%、曲げ強度5MPa、縦184.6mm×横1
34.6mm×厚み4.95mm)を製造した。
れた囲周壁1(JIS A 5052のアルミニウム製
(融点約640℃ )、縦185mm×横135mm×
高さ厚み4.95mmの矩形断面リング状体)、スペー
サー5(縦200mm×横150mm×厚み0.8mm
の鉄板)、上端板6a(縦225mm×横165mm×
厚み12mmの鉄板)、下端板6b(縦225mm×横
165mm×厚み12mmの鉄板)を用い、流通孔3の
位置を合わせてセラミックス多孔体の15個をスペーサ
ーを介在させて積層し、全体をボルトナットでブロック
化して、ユニット積層型構造体を作製した。流通孔の開
口部の広さは、膨出長さ{突出の始まりと終わりを結ぶ
線分の長さ60mm(周囲壁全長640mmの1/1
0.6に相当)}で、膨出幅(外側に膨出させた最大
幅)10mm(膨出長さの1/2.5倍)である。流通
孔は、囲周壁1の長辺方向に三個設置した(図1、図3
参照)。
密閉型7(JIS A5052アルミニウム製(融点約
640℃))を用い、その内部に、セラミックス多孔体
2の15個をスペーサー5を介在させ、密閉型の内壁に
接するようにして積層し、一体型構造体を作製した。流
通孔の形成位置と大きさ等は実施例1に準じた。
質セラミックス多孔体(気孔率35体積%、曲げ強度2
MPa)を用いたこと以外は、実施例1に準じてユニッ
ト積層型構造体を作製した。
とが接する部分に離型剤(日立粉末冶金社製商品名「H
ITASOL GA−242B」(主成分カーボン約3
0質量%)を3倍の水で希釈したもの)を塗布して、実
施例1のユニット積層型構造体を作製した。なお、離型
剤の塗布は、構成部材を150℃に加温して行った。
部分に実施例4と同じ離型剤を塗布して、実施例2の一
体型構造体を作製した。
ム、融点約570℃)としたこと以外は、実施例1と同
様にしてユニット積層型構造体を作製した。
℃)としたこと以外は、実施例1と同様にしてユニット
積層型構造体を作製した。
600℃(実施例6では560℃)に加熱してから、2
00℃に加熱された鉄製加圧容器(300mm×240
mm×390mm)の中央付近に配置し、珪素12質量
%−マグネシウム0.5質量%−アルミニウム合金(融
点約560℃)の溶融アルミニウム合金(温度750
℃)を流し込み、60MPaの圧力で15分間プレス付
与した後、加圧容器から取り出し、室温まで自然冷却し
た。ついで、切断機(大東精機社製商品名「バンドソ
ー」)で、アルミニウム合金−セラミックス複合体の外
周付近まで切断した後、内包しているアルミニウム合金
−セラミックス複合体を打ち抜き又は衝撃を与えて分離
し、アルミニウム合金−セラミックス複合体を製造し
た。打ち抜きは、周囲壁が固定されるように治具にセッ
トしプレスで打ち抜いた。これらの条件を表2に示す。
生した。そのアルミニウム合金の化学成分を発光分光分
析した。それらの結果を表1に示す。
ックス複合体について、超音波探傷装置(日立社製商品
名「ATLINE」)による内部欠陥の有無観察を行っ
た。さらに、ダイヤモンド加工治具を用いて、室温の熱
伝導率測定用試験体(直径10mm×3mm)と、3点
曲げ強さ測定用試験体(3mm×4mm×40mm)を
研削加工し、レーザーフラッシュ法による室温の熱伝導
率及び室温3点曲げ強さを測定した。それらの結果を表
3に示す。
比較例に比べて、アルミニウム合金−セラミックス複合
体の製造が容易となることがわかる。また、廃棄アルミ
ニウム合金塊の再生も容易となり、アルミニウム原料と
して再使用できることがわかる。
別分離を必要としないので、廃棄アルミニウム合金塊の
再生が容易となり、高純度のアルミニウム合金の回収が
可能となる。また、本発明のアルミニウム合金−セラミ
ックス複合体の製造方法によれば、アルミニウム合金−
セラミックス複合体を容易に製造することができる。
略正面図
断面図
Claims (8)
- 【請求項1】 ユニット(4)の複数個がスペーサー
(5)を介して積層され、上端板(6a)と下端板(6
b)によってブロック化されてなるものであり、上記ユ
ニットは、アルミニウム製又はその合金製の囲周壁
(1)内にセラミックス多孔体(2)が嵌挿されてな
り、しかも溶融アルミニウム合金の流通孔(3)を有し
てなるものであることを特徴とするアルミニウム合金−
セラミックス複合体を製造するための構造体。 - 【請求項2】 溶融アルミニウム合金の流通孔(3)を
有してなるアルミニウム製又はその合金製の密閉型
(7)内に、セラミックス多孔体(2)の複数個がスペ
ーサー(5)を介して積層されてなることを特徴とする
アルミニウム合金−セラミックス複合体を製造するため
の構造体。 - 【請求項3】 密閉型又は囲周壁の融点が、溶融アルミ
ニウム合金の融点よりも10℃以上高いものであること
を特徴とする請求項1又は2記載の構造体。 - 【請求項4】 密閉型又は囲周壁は、セラミックス多孔
体と接する部分のみをアルミニウム製又はその合金製と
し、残りの部分を鉄系金属製としてなることを特徴とす
る請求項1〜3のいずれかに記載の構造体。 - 【請求項5】 セラミックス多孔体が、炭化珪素質多孔
体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
載の構造体。 - 【請求項6】 囲周壁、上下端板、スペーサー又は密閉
型と、セラミックス多孔体とが接触する部分に離型剤が
介在しているものであることを特徴とする請求項1〜5
のいずれかに記載の構造体。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の構造体
を加圧容器内に配置してから溶融アルミニウム合金を充
填し、加圧してセラミックス多孔体に溶融アルミニウム
合金を含浸・冷却させた後、アルミニウム合金−セラミ
ックス複合体を分離することを特徴とするアルミニウム
合金−セラミックス複合体の製造方法。 - 【請求項8】 アルミニウム合金−セラミックス複合体
の分離が、打ち抜きで行われることを特徴とする請求項
7記載の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2002085797A JP4360773B2 (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | アルミニウム合金−セラミックス複合体の製造方法及びそれに用いる構造体 |
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