JP2003284740A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

Info

Publication number
JP2003284740A
JP2003284740A JP2002090123A JP2002090123A JP2003284740A JP 2003284740 A JP2003284740 A JP 2003284740A JP 2002090123 A JP2002090123 A JP 2002090123A JP 2002090123 A JP2002090123 A JP 2002090123A JP 2003284740 A JP2003284740 A JP 2003284740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mesh sheet
absorbent article
holes
sheet
absorbent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002090123A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3825708B2 (ja
Inventor
Masaki Matsuoka
正樹 松岡
Ayaki Morita
彩希 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2002090123A priority Critical patent/JP3825708B2/ja
Publication of JP2003284740A publication Critical patent/JP2003284740A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3825708B2 publication Critical patent/JP3825708B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のメッシュシートでは圧縮された場合の逆
戻りを防止できない。 【解決手段】不透液性のバックシート3と、トップシー
トとしてのメッシュシート13との間に吸収体5を挟ん
だ生理用ナプキンであって、メッシュシート13を厚み
方向で切断した断面で見た孔15の形を、メッシュシー
ト13の厚み方向に対してほぼ45゜傾斜し、上開口1
5aと下開口15bとが重ならないようにした。従っ
て、メッシュシート13が厚み方向で圧縮されると孔1
5の周壁15cが下開口15bを塞ぐので、吸収体5に
吸収されている経血等が孔15を通って押し出されるの
を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生理用ナプキンや紙
オムツなどの吸収性物品に係り、特にメッシュシートを
有する吸収性物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の吸収性物品の構造は、一般に、
図9に示すように、不透液性のバックシートaと透液性
を有するトップシートbとの間に経血や尿などを貯留す
るための吸収体cを設けた多層構造になっており、吸収
体cにはパルプ綿などが用いられる。また、生理用ナプ
キンの中には、多数の孔が形成されたプラスチック製の
メッシュシートをトップシートbとして使用したもの
(図9はこのタイプのものを示している。)があり、こ
の種の生理用ナプキンでは、経血等がトップシートbの
表面に残り難いために、べたつき感が少ないという利点
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のメッ
シュシートの孔dは、同図に示すように、厚み方向へス
トレートに抜けた形で形成されているので、体重がかか
ったときや運動に伴う圧力で吸収性物品が圧縮された場
合は、吸収体cに吸収されている経血等が孔dを通して
メッシュシートの表面に押し出される逆戻りが生じてし
まう。このような逆戻りが生じれば、当然、濡れた感じ
やべた付き感により不快であり、かぶれの原因にもな
る。
【0004】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為
されたものであり、吸収性物品が圧縮されても吸収体に
吸収されている経血や尿等の体液がメッシュシートの表
面側に逆戻りするのを防止できる吸収性物品を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載した吸収性物品は、不透液性のバッ
クシートと、肌接触面を有するメッシュシートと、これ
らバックシートとメッシュシートとの間に設けられたパ
ルプ綿などの吸収体とを備えた吸収性物品において、前
記メッシュシートには多数の孔が形成され、前記孔は当
該メッシュシートの厚み方向に対して傾斜していること
を特徴とするものである。
【0006】また、請求項2に記載した吸収性物品は、
請求項1に記載した吸収性物品において、メッシュシー
トの孔は、上開口と下開口とが重ならない状態に傾斜し
ていることを特徴とするものである。
【0007】従って、これらの吸収性物品にあっては、
メッシュシートが厚み方向へ圧縮されると当該孔の周壁
が下開口を塞ぎ、吸収体に吸収された経血等がメッシュ
シートの表面に逆戻りするのを防止する。
【0008】また、メッシュシートの孔の傾斜方向をメ
ッシュシート上における経血等の流れ方向に応じて設定
すると、経血等の吸収体への吸収をよりスムーズに行わ
せる効果も得られる。例えば、メッシュシートの中央部
に対する関係で見た場合は、孔の傾斜方向をその下開口
が上開口より中央部に近い方向にすれば経血等がメッシ
ュシートの中央部へより多く集められることになる。ま
た、上開口がメッシュシート上での経血等の流れ方向に
向き合う形になる傾斜方向にした場合は、経血の流れを
スムーズに吸収体側へ案内することになる。
【0009】請求項3に記載した吸収性物品は、請求項
1叉は2に記載した吸収性物品において、メッシュシー
トの経血や尿等の体液の排出口に対応する排出口対応領
域から後側においては、孔の傾斜を後下がりの傾斜にし
たことを特徴とするものである。この請求項3の発明
は、この吸収性物品を装用して仰向けに寝た状態では、
排出口対応領域から後側の領域はほぼ水平になるので、
この領域におけるメッシュシートの孔を後下がりに傾斜
した形にしておくと、この領域上を流れる経血等の排出
された体液が当該孔によって吸収体に向けてスムーズに
案内されるので、吸収スピードを速めることができると
共に横漏れ防止効果が高まる。
【0010】請求項4に記載した吸収性物品は、請求項
1から3のいずれかに記載した吸収性物品において、メ
ッシュシートの孔の傾斜角を当該メッシュシートの厚み
方向に対して45゜以上にしたことを特徴とするもので
ある。本発明者が行った試験によると、メッシュシート
の孔の傾斜角をメッシュシートの厚み方向に対して45
゜以上にすると、吸収体が吸収している経血等の逆戻り
が、濡れを感じない程度に抑えられることが分かった。
【0011】請求項5に記載した吸収性物品は、請求項
1から4のいずれかに記載した吸収性物品において、メ
ッシュシートの材料が、30g/m2以下の荷重では孔
が閉じない剛性を有することを特徴とするものである。
メッシュシートの剛性をこの程度にすれば、体重などか
なり大きい圧力が掛からない限りメッシュシートの孔が
潰れることは無いので、通常の立ち姿勢で装用する限り
では、メッシュシートの透液性を阻害するおそれは無
い。
【0012】請求項6に記載した吸収性物品は、請求項
1から5のいずれかに記載した吸収性物品において、メ
ッシュシートに50g/m2の圧力をかけたときに吸収
体からの水分の逆戻り量が0.00001g/m2以下
であることを特徴とするものである。吸収スピードの試
験は、坪量200g/m2のパルプ綿の上に同坪量14
g/m2のクレープ紙を置き、その上にサンプルである
メッシュシート13を1枚重ね、このメッシュシート1
3の上に内径25mmのパイプを立てて置き、このパイ
プの中に生理食塩水3ccを一気に注ぎ、注ぎ開始から
その生理食塩水がメッシュシート13の表面より完全に
消えるまでの時間を吸収スピードとして測定するという
方法で行った。逆戻り量の試験は、上記吸収スピード試
験での生理食塩水投入後3分後に、メッシュシート13
の上に3cm×5cmの濾紙を重ねて、重さ500gの
錘を乗せ、10秒経過後に当該濾紙に吸収された水分の
量を測定するという方法で行った。
【0013】請求項7に記載した吸収性物品は、請求項
1から6のいずれかに記載した吸収性物品において、メ
ッシュシートの厚みを0.2mm以上にしたことを特徴
とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態に係
る生理用ナプキン1を図面に従って説明する。 〔A.全般的構造〕(図1、図2) この生理用ナプキン1は、不透液性のバックシート3
と、このバックシート3の一方の面に保持された吸収体
5と、この吸収体5を挟んでバックシート3に重ねられ
たメッシュシート11とから成る多層構造になってい
て、トップシート11は、その主部となるメッシュシー
ト13と側部となるサイドギャザーシート21とで構成
されている。このメッシュシート13の上面(表面)が
肌に接触する肌接触面となる。
【0015】バックシート3は、前後方向に長い概ね瓢
箪形をした主部3aと、この主部3aの左右両側縁にお
けるほぼ中間部から互いに反対側へ張り出した台形状の
ウイング3bとが一体に形成され構成されている。ウイ
ング3bは、装用時にショーツの外面へ折り重ねてズレ
を防止するための部位であり、バックシート3の裏面に
は随所に粘着剤が付与されている。このバックシート3
の材料としては、ポリエチレンシートやポリエチレンラ
ミネート不織布等が用いられ、望ましくは、不透液性を
有し且つ通気性が良いもの、例えばポリエチレンやポリ
プロピレン等のオレフィン系樹脂に無機充填剤を溶融混
練したものを延伸処理した微多孔性シートを用いると良
い。
【0016】吸収体5は、パルプおよび高吸収性樹脂を
主成分としてシート状に形成したエアレイド不織布7と
エアスルータイプの不織布から成るセカンドシート9と
を重ねて構成されている。なおエアレイド不織布7の代
わりに綿状パルプや吸収ポリマーを積層し、これをクレ
ープ紙で巻いたものを使用してもよい。吸収体5の平面
形状は、バックシート3の主部3aよりほぼ一回り小さ
くて前後方向に長いほぼ長方形状を為す。
【0017】サイドギャザーシート21は、バックシー
ト3の主部3aの左右方向における側部に対応した部分
とウイング3bに対応した部分とが不織布で一体に形成
されていて、前後方向に長い部分の直線状側端部におけ
る中間部はゴム糸を貼り付けることで多少の伸縮性を付
与されたギャザー21aになっている。このようなサイ
ドギャザーシート21は、バックシート3の左右両側部
に上から重ねて接着される。この接着はホットメルト系
の粘着剤やヒートシールなどによって行われる。
【0018】メッシュシート13は、厚さが0.1〜
0.3mm程度であり、吸収体5より多少大きい。メッ
シュシート13には多数の孔15が、ほぼ規則正しく配
列された網状をしている。このメッシュシート13の素
材としては、例えば、低密度ポリエチレンや、高密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン、酢酸ビニル共重合体等の
シート、又はこれらのうちの2以上を貼り合わせた複層
構造のシートが用いられている。メッシュシート13
は、吸収体5を巻き包んだ形で設けられる。即ち、吸収
体5には上からメッシュシート13が重ねられると共
に、このメッシュシート13の左右両側部を吸収体5の
下面に重なるように折り畳んである。この状態のメッシ
ュシート13と吸収体5がバックシート3の主部3aの
上面に接着され、その左右両側部がサイドギャザーシー
ト21に一部重なる。この接着も、ホットメルト系の粘
着剤等によって行われる。
【0019】互いに重なった状態の吸収体5とメッシュ
シート13には、小さなエンボス凹部が一定のピッチで
多数並んだ形のエンボスパターン23が設けられる。こ
のエンボスパターン23は、全体的に見てメッシュシー
ト13と吸収体5を、その外周寄りの領域とそれより内
側の領域とに区画する形の2本の横漏れ防止ライン23
aと、この2本の横漏れ防止ライン23aの間のほぼ中
央部を長円形の領域に画するための中高部形成ライン2
3bから成る。中高部形成ライン23bによって囲まれ
た領域はその他の部分に対してある程度盛り上がった形
になり、この領域が、装用時に体液としての経血の排出
口となる排血口に当る排血口対応領域25である。この
排血口対応領域25が排出口対応領域であり、この排出
口対応領域は本発明を紙おむつに適用した場合には排尿
口対応領域が相当する。
【0020】〔B.メッシュシートの孔の形状と機能〕
(図3〜図5) メッシュシート13の孔15の平面形状を図3に示し、
その厚み方向断面で見た形状を図4に示す。孔15は、
メッシュシート13の裏面から突出する周壁15cを有
する筒状をしている。孔15の中心軸oがメッシュシー
ト13の厚み方向に対して角度α傾斜しており、その下
開口15bの方が上開口15aよりやや小径なテーパー
形をしている。この実施の形態における中心軸oの傾斜
角αはほぼ45゜になっている。孔15の横断面すなわ
ち中心軸oと直交する断面はほぼ真円を為す。孔15の
長さは、メッシュシート13を上から見て、上開口15
aと下開口15bが互いに重なること無く近接する(図
3参照)長さにしてある。
【0021】従って、メッシュシート13にその剛性を
上回る荷重が掛かってメッシュシート13が厚み方向で
圧縮されると、孔15の周壁15cも同方向で潰され
る。よって、図5に実線で示すように、この周壁15c
のうち主としてそれまで下開口15bに上から臨むよう
に位置していた部分が下開口15bを塞いで、孔15を
閉じる。この状態では、吸収体5に吸収されている経血
等が孔15を通ってメッシュシート13の表面に逆戻り
するのを防止できる。そして、この状態からメッシュシ
ート13に対する荷重が無くなると、メッシュシート1
3はその形状復元力で元の厚さに戻るので、それに伴っ
て周壁15cが下開口15bから離間して孔15が開
く。
【0022】また、孔15は上開口15aの方が下開口
15bより径が大きいテーパー形をしているので、メッ
シュシート13の表面からは孔15に経血等が流れ込み
易いが、メッシュシート13の裏面からは孔15に流れ
込み難いことになる。このことも、吸収体5に吸収され
た経血等の逆戻りを抑制することに寄与する。
【0023】〔C.吸収スピードと逆戻り量の試験〕
(図6、表1) メッシュシート13の孔15の傾斜角αやメッシュシー
ト13自体の剛性が、吸収スピードを速くして、逆戻り
量を少なくするためにどのような値が望ましいかを見出
すために、次のような試験を行った。メッシュシート1
3の剛性についてはその厚みを代理値とした。この試験
では、表1に示す15個のサンプルを用いた。サンプル
番号1から3は孔15の傾斜角αを0゜、サンプル番号
4から6は傾斜角αを20゜、サンプル番号7から9は
傾斜角αを40゜、サンプル番号10から12は傾斜角
αを45゜、サンプル番号13から15は傾斜角αを7
0゜とした。メッシュシート13の厚みについては同じ
傾斜角の3つのサンプルについて0.1mm、0.2m
m、0.3mmの3種類を用意した。
【0024】
【表1】
【0025】吸収スピードの試験は、坪量200g/m
2のパルプ綿の上に同坪量14g/m2のクレープ紙を置
き、その上にサンプルであるメッシュシート13を1枚
重ね、このメッシュシート13の上に内径25mmのパ
イプを立てて置き、このパイプの中に生理食塩水3cc
を一気に注ぎ、注ぎ開始からその生理食塩水がメッシュ
シート13の表面より完全に消えるまでの時間を吸収ス
ピードとして測定するという方法で行った。このように
して測定した値が表1の「吸収スピード」欄に示す秒数
である。また、逆戻り量の試験は、上記吸収スピード試
験での生理食塩水投入後3分後に、メッシュシート13
の上に3cm×5cmの濾紙を重ねて重さ500gの錘
を乗せ、10秒経過後に当該濾紙に吸収された水分の量
を測定するという方法で行った。このようにして測定し
た量を、1m2当たりに換算した値を表1の「逆戻り
量」欄に示す。
【0026】表1のデータをグラフ化したものが図6で
ある。表1及び図6を見て分かるように、概ね、孔15
の傾斜角が大きいほど、そして、メッシュシート13が
厚いほど、逆戻り量が少なくなり、逆に、吸収スピード
は遅くなる。吸収スピードが5秒以下であれば、装用状
態でメッシュシート13から外へ経血等が漏れるおそれ
は無い。また、逆戻り量が0.00001g/m2以下
であれば濡れた感覚は殆ど無い。これらの条件を満たし
たサンプルは8番〜15番のものである。従って、殆ど
逆戻りしない効果を得るためには孔15の傾斜角を45
゜以上にすれば良い。
【0027】孔15の横断面が円形や楕円である場合の
径、又は、その横断面が矩形である場合の1辺の長さと
しては概ね0.05〜2.5mm程度が望ましく、その
横断面で見た面積としては0.025〜4.0mm2
度にするのが望ましいと思われる。
【0028】〔D.パターンの一例〕(図7、図8) メッシュシート13の孔15の傾斜方向を領域に応じて
異なるパターンで設定すると、経血等の吸収スピードを
より速めることができる。図7及び図8は、そのパター
ンの一例を示すものであり、これは所謂夜用タイプのも
のに適したパターンである。
【0029】図7において斜線を付して区画した各領域
31〜34のうち、領域31は排血口対応領域25の前
側にある前領域であり、領域32は排血口対応領域25
の後側にある後領域であり、領域33と34は、排血口
対応領域25と前後両領域31、32の脇にあるサイド
領域である。前領域31におけるA−A線に沿う断面を
図8(A)に、後領域32におけるB−B線に沿う断面
を図8(B)に、左サイド領域33におけるC−C線に
沿う断面を図8(C)に、右サイド領域34におけるD
−D線に沿う断面を図8(D)に、排血口対応領域25
におけるE−E線に沿う断面を図8(E)に、それぞれ
示す。前領域31は、生理用ナプキン1を装用して仰向
けに寝た状態では、その前後方向がほぼ反対の向きにな
る。
【0030】図8を見て分かるように、孔15の傾斜方
向のパターンは、前領域31と後領域32においてはそ
れぞれ後下がりのパターンに、左サイド領域33におい
ては右下がりのパターンに、右サイド領域34において
は左下がりのパターンに、排血口対応領域25において
は前下がりの方向と後下がりの方向が交互に変わるパタ
ーンに、それぞれしてある。
【0031】孔15の傾斜方向をこのように設定する
と、メッシュシート13の表面上を流れる経血等が、前
領域31とサイド領域33、34においては吸収体5の
中央部に向かって流れるように孔15で案内される。ま
た、この生理用ナプキン1を装用して仰向けに寝た状態
での後領域32においては、孔15の上開口15aが、
経血等の流方向にほぼ向き合う形になるため、尻の方へ
向かって流れる経血等をスムーズに吸収体5に案内して
漏れを防止する。
【0032】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明の具体的構成がこの実施の形態に限定されるもの
では無く、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更
等があっても本発明に含まれる。例えば、実施の形態に
おいては、メッシュシートの孔の横断面を真円形にした
が、この横断面は楕円形や矩形その他の形であっても良
い。上記実施の形態では、サイドギャザー21を有し、
またバックシート3が瓢箪型で、しかもメッシュシート
13が吸収体5を巻き込んだ構成の主に就眠時に用いる
夜用タイプの生理用ナプキンを示したが、本発明はこれ
に限定されず、起きている時間帯に用いる昼用タイプの
生理用ナプキンに適用できるのは勿論である。なお、上
記実施の形態では、吸収性物品として生理用ナプキンを
示したが、本発明はこれに限定されず、紙おむつ等、他
の吸収性物品に適用することが可能である。
【0033】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明の吸収性物品によれば、厚み方向で圧縮され
たときはメッシュシートの孔が閉鎖されるように潰され
るので、吸収体に吸収されている経血や尿等がメッシュ
シートの孔を通って押し出されるのを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る生理用ナプキンの全
体斜視図である。
【図2】図1に示す生理用ナプキンの分解斜視図であ
る。
【図3】図1に示す生理用ナプキンにおけるメッシュシ
ートの孔を幾つか拡大して示す要部平面図である。
【図4】図3のF−F線に沿って切断した断面図であ
る。
【図5】図1に示す生理用ナプキンが圧縮されたときの
状態を示す要部拡大断面図である。
【図6】図1に示す生理用ナプキンについて行った吸収
スピードなどの試験の結果を示すグラフ図である。
【図7】図1に示す生理用ナプキンのメッシュシートに
おける孔の傾斜パターンを説明するための図である。
【図8】図7の切断線ごとの断面を示す拡大断面図であ
る。
【図9】トップシートにメッシュシートを用いた従来の
吸収性物品の一例を示す要部垂直断面図である。
【符号の説明】 1…吸収性物品(生理用ナプキン) 3…バックシー
ト 5…吸収体 13…メッシュシート 15…(メッシュシートの)
孔 25…排血口対応領域 α…傾斜角
フロントページの続き Fターム(参考) 3B029 BA05 BA15 BA18 BB02 BB03 BB07 BC03 BC06 BC07 4C003 BA03 HA06 4C098 AA09 CC08 CE06 DD01 DD10 DD13 DD24 DD25

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不透液性のバックシートと、肌接触面を有
    するメッシュシートと、これらバックシートとメッシュ
    シートとの間に設けられたパルプ綿などの吸収体とを備
    えた吸収性物品において、前記メッシュシートには多数
    の孔が形成され、前記孔は当該メッシュシートの厚み方
    向に対して傾斜していることを特徴とする吸収性物品。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した吸収性物品において、
    メッシュシートの孔は、上開口と下開口とが重ならない
    状態に傾斜していることを特徴とする吸収性物品。
  3. 【請求項3】請求項1叉は2に記載した吸収性物品にお
    いて、メッシュシートの経血や尿等の体液の排出口に対
    応する排出口対応領域から後側においては、孔の傾斜を
    後下がりの傾斜にしたことを特徴とする吸収性物品。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載した吸収
    性物品において、メッシュシートの孔の傾斜角を当該メ
    ッシュシートの厚み方向に対して45゜以上にしたこと
    を特徴とする吸収性物品。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載した吸収
    性物品において、メッシュシートの材料が、30g/m
    2以下の荷重では孔が閉じない剛性を有することを特徴
    とする吸収性物品。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれかに記載した吸収
    性物品において、メッシュシートに50g/m2の圧力
    をかけたときに吸収体からの水分の逆戻り量が0.00
    001g/m2以下であることを特徴とする吸収性物
    品。
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれかに記載した吸収
    性物品において、メッシュシートの厚みを0.2mm以
    上にしたことを特徴とする吸収性物品。
JP2002090123A 2002-03-28 2002-03-28 吸収性物品 Expired - Fee Related JP3825708B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002090123A JP3825708B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 吸収性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002090123A JP3825708B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 吸収性物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003284740A true JP2003284740A (ja) 2003-10-07
JP3825708B2 JP3825708B2 (ja) 2006-09-27

Family

ID=29235493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002090123A Expired - Fee Related JP3825708B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 吸収性物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3825708B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005120411A1 (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Daio Paper Corporation 吸収性物品
JP2006280526A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Uni Charm Corp 吸収性物品
EP2153983A4 (en) * 2007-06-01 2011-02-23 Uni Charm Corp LAMINATED BODY FROM A SURFACE LINK
US10583050B2 (en) * 2014-11-06 2020-03-10 The Procter & Gamble Company Patterned apertured webs and methods for making the same
RU2747960C1 (ru) * 2017-12-08 2021-05-17 Одзи Холдингз Корпорейшн Устройство для образования канавки, получаемой сдавливанием, способ образования канавки, получаемой сдавливанием, и впитывающее изделие

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005120411A1 (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Daio Paper Corporation 吸収性物品
EP1757255A1 (en) * 2004-06-10 2007-02-28 Daio Paper Corporation Absorptive article
EP1757255A4 (en) * 2004-06-10 2011-08-03 Daio Seishi Kk VOIDABLE ARTICLE
US8227660B2 (en) 2004-06-10 2012-07-24 Daio Paper Corporation Absorptive article
JP2006280526A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Uni Charm Corp 吸収性物品
JP4523866B2 (ja) * 2005-03-31 2010-08-11 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
EP2153983A4 (en) * 2007-06-01 2011-02-23 Uni Charm Corp LAMINATED BODY FROM A SURFACE LINK
US10583050B2 (en) * 2014-11-06 2020-03-10 The Procter & Gamble Company Patterned apertured webs and methods for making the same
RU2747960C1 (ru) * 2017-12-08 2021-05-17 Одзи Холдингз Корпорейшн Устройство для образования канавки, получаемой сдавливанием, способ образования канавки, получаемой сдавливанием, и впитывающее изделие

Also Published As

Publication number Publication date
JP3825708B2 (ja) 2006-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR940001370B1 (ko) 통기성 정강이 커프를 가진 일회용 기저귀
US20110106036A1 (en) Absorbent product
US20080294138A1 (en) Absorbent Product
JP3169341B2 (ja) 使い捨て着用吸収性物品
JP2006271649A (ja) 吸収性物品
JPH11318983A (ja) 吸収性物品
JP2006136702A (ja) 吸収性物品
JP2003199788A (ja) 使い捨て吸収性物品
JPH09173381A (ja) 吸収性物品
JPH10243963A (ja) 使いすておむつ
JP2003284740A (ja) 吸収性物品
WO2021060133A1 (ja) 吸収性物品
JP4833131B2 (ja) 紙おむつ
JP4094721B2 (ja) 使いすておむつ
JP2021083694A (ja) パンツ型吸収性物品
JP2001104371A (ja) 吸収性物品
JP6942771B2 (ja) 吸収性物品
WO2021060130A1 (ja) 吸収性物品
WO2021193002A1 (ja) 吸収性物品
JP4142518B2 (ja) 吸収性物品
WO2021060131A1 (ja) 吸収性物品
JPH10192340A (ja) 使いすておむつ
WO2021060134A1 (ja) 吸収性物品
JP2021052897A5 (ja)
JP2021052898A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050221

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3825708

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees