JP2003284303A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

Info

Publication number
JP2003284303A
JP2003284303A JP2002077774A JP2002077774A JP2003284303A JP 2003284303 A JP2003284303 A JP 2003284303A JP 2002077774 A JP2002077774 A JP 2002077774A JP 2002077774 A JP2002077774 A JP 2002077774A JP 2003284303 A JP2003284303 A JP 2003284303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
magnetic flux
core
armature
pole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002077774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3829742B2 (ja
Inventor
Arata Kusase
草瀬  新
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2002077774A priority Critical patent/JP3829742B2/ja
Priority to US10/390,906 priority patent/US6794790B2/en
Publication of JP2003284303A publication Critical patent/JP2003284303A/ja
Priority to US10/829,166 priority patent/US6922000B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3829742B2 publication Critical patent/JP3829742B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synchronous Machinery (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高出力化が可能な回転電機を提供すること。 【解決手段】 車両用交流発電機1は、電機子2、回転
子3、励磁コイル4、フロントフレーム5、リヤフレー
ム6を備える。軟鉄製のフロントフレーム5は、回転子
3のポールコア32のフロント側端面を利用して同極磁
極部51が形成されており、この同極磁極部51の外周
に励磁コイル4が設けられている。回転子3の励磁コイ
ル31によって発生する交番磁束に、フロントフレーム
5の励磁コイル4によって発生する単方向磁束が加算さ
れるため、電機子巻線23に鎖交する磁束が増す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば乗用車や航
空機、工具などの小型高性能が重視される分野において
電動機や発電機として用いられる回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用として用いられる回転電機として
の電動機や発電機には、小型軽量高出力が要求されてお
り、これまでこの要求を満たすために、性能を支配する
界磁磁束量を増やすさまざまな方法が提案されている。
小型高磁束化を可能とする代表的な従来技術としては、
回転軸を嵌装するボス部と、それに連接したディスク部
と、更にそれに連接した爪状磁極部とからなるいわゆる
ランデル型の界磁鉄心を有する回転子が普及している。
このランデル型の界磁鉄心では、集中単純巻きによって
巻回された界磁巻線によって発生した磁束が、各爪状磁
極部を含んで形成される磁気回路に並列に供給されるた
め、各爪状磁極部の励磁アンペアターンを大きく設定す
ることができ、高出力を得ることができるという特長が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したラ
ンデル型の回転子を用いた場合には、一定の回転子外径
を考えたときに、爪状磁極部の径方向の厚みや必要な界
磁巻線量を確保するためには、界磁磁束量を支配するボ
ス部の外径をあまり大きくできないため、このボス部に
おいて磁束の飽和が生じやすく、高出力化に限界がある
という問題があった。
【0004】また、界磁磁束量を増加させる従来技術と
して、隣接する爪状磁極部間に永久磁石を介在させる方
法もあるが、ボス部の外径をできるだけ大きくした上で
界磁巻線量を確保しようとするとこの永久磁石の設置ス
ペースを確保することが難しく、しかも爪状磁極部間の
隙間が永久磁石によって埋められてしまうことから冷却
性が悪化することになる。このように、永久磁石を爪状
磁極部間に介在させる方法では、飛躍的な出力増加を図
ることが難しい。
【0005】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、高出力化が可能な回転電機
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の回転電機は、電機子巻線が電機子鉄心
に装備された電機子と、電機子鉄心と対向配置された回
転子鉄心とこの回転子鉄心に磁束を供給する第1の励磁
源とを有する回転子と、電機子および回転子を支持する
フレームと、フレームに相対的に固定されて回転子鉄心
に磁束を供給する第2の励磁源とを備えている。この回
転子に含まれる第1の励磁源によって磁束を発生した状
態で回転子を回転させることにより、電機子鉄心に対し
て交番磁束を発生するとともに、回転子以外の固定部位
に設けられた第2の励磁源によって発生した磁束を回転
子鉄心に供給した状態で回転子を回転させることによ
り、電機子鉄心に対して単方向の脈動磁束を発生してい
る。これにより、回転子に含まれる第1の励磁源によっ
て発生する交番磁束に、第2の励磁源によって発生する
単方向の脈動磁束が加算されるため、電機子巻線に鎖交
する磁束の量を増やすことができ、回転電機の高出力化
が可能になる。特に、第2の励磁源は、回転子の外部に
設けられているため、回転子内での設置スペース等を考
慮する必要がなく、回転電機の小型化も可能になる。な
お、交番磁束と脈動磁束とが加算された結果、正負同量
の交番磁束でなくなるが、磁束の微分量としての誘導電
圧は交流になるため、回転電機としての発電動作や電動
動作については特に支障はない。
【0007】また、上述した電機子鉄心と回転子鉄心と
を磁気的に連結するとともに、回転子鉄心の極性と対抗
する向きに直流起磁力を有する継鉄部を有することが望
ましい。このような継鉄部を備えることにより、回転子
鉄心に対して回転子の外部から磁束を供給することが可
能になる。
【0008】また、上述した第1および第2の励磁源の
いずれか一方を永久磁石で、他方を励磁コイルで形成
し、励磁コイルへの通電量を低下させたときに、永久磁
石によって発生する磁束が電機子鉄心に鎖交する量が減
少するように界磁用の磁気回路が構成されていることが
望ましい。これにより、励磁コイルの数を減らすことが
できるため、励磁電流を供給するための構成および回転
電機全体の構造の簡素化が可能になる。また、励磁コイ
ルに対する通電量を減らしたときに回転電機の出力が低
下するようになるため、永久磁石を用いた場合であって
も回転電機の出力を制御することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した回転電機
の一種である車両用交流発電機について、図面を参照し
ながら説明する。 〔第1の実施形態〕図1は、第1の実施形態の車両用交
流発電機の部分的な構成を示す断面図であり、回転子と
これに組み合わされる固定子、フレーム等を抜き出して
示したものである。
【0010】図1に示す本実施形態の車両用交流発電機
1は、電機子2、回転子3、励磁コイル4、フロントフ
レーム5、リヤフレーム6を含んで構成されている。電
機子2は、電機子鉄心21と、この電機子鉄心21に形
成された複数個のスロットに所定の間隔で巻き回された
三相の電機子巻線23とを備えている。この電機子巻線
23の出力リード線は、三相全波整流装置(図示せず)
に接続されており、電機子巻線23に誘起された交流電
圧がこの三相全波整流装置によって整流されて出力電力
が外部に取り出される。
【0011】回転子3は、絶縁処理された銅線を円筒状
かつ同心状に巻き回した第1の励磁源としての励磁コイ
ル31を、それぞれが6個の爪状磁極部を有するランデ
ル型の2つのポールコア(回転子鉄心)32によって、
回転軸33を通して両側から挟み込んだ構造を有してい
る。回転軸33の一方の端部近傍に設けられたブラシス
リップリング(図示せず)を介して励磁コイル31に励
磁電流が供給される。
【0012】フロントフレーム5およびリヤフレーム6
は、電機子2および回転子3を収容しており、回転子3
が回転軸33を中心に回転可能な状態で支持されている
とともに、回転子3のポールコア32の外周側に所定の
隙間を介して配置された電機子2が固定されている。ま
た、フロントフレーム5には、回転子3のポールコア3
2のフロント側端面を利用して同極磁極部51が形成さ
れており、この同極磁極部51とポールコア32の端面
とが所定の隙間を介して対向している。また、フロント
フレーム6は、軟鉄製であり、電機子鉄心21とフロン
トフレーム5側の一方のポールコア32とを磁気的に連
結することにより磁束を通す継鉄部として機能する。な
お、リヤフレーム6は、アルミニウム等の非磁性体材料
を用いて形成されている。
【0013】第2の励磁源としての励磁コイル4は、フ
ロントフレーム5の内側であって同極磁極部51の外径
側に固定されている。回転子3に設けられた第1の励磁
コイル31によって発生する磁束が通る磁路と並行し
て、フロントフレーム5に設けられた第2の励磁コイル
4によって発生する磁束が通る磁路が形成されている。
例えば、図1に示すように、回転子3に設けられた励磁
コイル31に対する通電が行われたときに、フロントフ
レーム5側のポールコア32がN極に磁化されるように
なっており、フロントフレーム5に設けられた励磁コイ
ル4に対する通電が行われたときに、N極に磁化された
ポールコア32に対抗する向きに直流起磁力を有するよ
うに、継鉄部の一部である同極磁極部51もN極に磁化
されるようになっている。
【0014】本実施形態の車両用交流発電機1はこのよ
うな構成を有しており、次にその動作を説明する。上述
したように、回転子3に設けられた励磁コイル31に励
磁電流が流れると、フロントフレーム5側に配置された
一方のポールコア32がN極に磁化され、他方のポール
コア32がS極に磁化されるため、N極に磁化された一
方のポールコア32の各爪状磁極部から流れ出す磁束
は、電機子鉄心21に一旦入った後に、S極に磁化され
た他方のポールコア32の各爪状磁極部に流れ込む。し
かも、回転子3は回転しているため、電機子鉄心21の
各スロット間の歯に着目すると、交番磁束が発生する。
【0015】また、フロントフレーム5に設けられた励
磁コイル4に励磁電流が流れると、フロントフレーム5
のN極に磁化された同極磁極部51から流れ出た磁束
は、回転子3のフロントフレーム5側のポールコア3
2、電機子鉄心21を経由して再びフロントフレーム5
に戻る。しかも、この励磁コイル4の通電によって生じ
る磁束は単方向磁束となる。
【0016】図2は、車両用交流発電機1に含まれる2
つの励磁コイル4、31に励磁電流を流したときに発生
する磁束を示す図である。図2に示した磁束は、電機子
鉄心21のスロット間の一の歯に着目し、N極に磁化さ
れた一方のポールコア32からこの歯に流れ込む磁束の
向きを正としている。上述したように、フロントフレー
ム5側に配置されたN極のポールコア32から電機子鉄
心21の各歯に流れ込む合計磁束には、回転子3に設け
られた励磁コイル4によって発生する交番磁束Aの他
に、フロントフレーム5に設けられた励磁コイル4によ
って発生する単方向の脈動磁束Bも含まれる。したがっ
て、図2に示すように、N極に磁化された一方のポール
コア32から電機子鉄心21に流れ込む磁束の方が、電
機子鉄心21からS極に磁化された他方のポールコアに
流れ込む磁束よりも多くなる。
【0017】このように、本実施形態の車両用交流発電
機1では、回転子3に含まれる励磁コイル31によって
発生する交番磁束に、励磁コイル4によって発生する単
方向の脈動磁束が加算されるため、電機子巻線23に鎖
交する磁束の量を増やすことができ、車両用交流発電機
1の高出力化が可能になる。特に、励磁コイル4は、回
転子3の外部に設けられているため、回転子3内での設
置スペース等を考慮する必要がなく、車両用交流発電機
1の小型化も可能になる。また、継鉄部として機能する
軟鉄製のフロントフレーム5を用いることにより、ポー
ルコア32に対して回転子3の外部から磁束を供給する
ことが可能になる。
【0018】図3は、本実施形態の車両用交流発電機1
を実際に試作して出力特性を測定した結果を示す図であ
る。図3に示すように、フロントフレーム5に第2の励
磁コイル4を追加することにより、従来構成の車両用交
流発電機に対して約30%の著しい出力向上を達成する
ことができた。
【0019】〔第2の実施形態〕ところで、上述した第
1の実施形態では、2種類の励磁コイル31、4に励磁
電流を流しているが、励磁コイル31、4のいずれか一
方を永久磁石に置き換えるようにしてもよい。
【0020】図4は、第2の実施形態の車両用交流発電
機1Aの部分的な構成を示す図であり、回転子とこれに
組み合わされる固定子、フレーム等を抜き出して示した
ものである。図4に示す車両用交流発電機1Aは、電機
子2、回転子3A、励磁コイル4A、4B、フロントフ
レーム5A、リヤフレーム6A、継鉄部71、72、7
3、74を含んで構成されている。
【0021】電機子2は、第1の実施形態の車両用交流
発電機1に含まれるものと基本的に同じ構造を有してお
り、電機子鉄心21と電機子巻線23を備えている。回
転子3Aは、回転軸133方向に沿って磁化された円盤
状の永久磁石131を、それぞれが6個の爪状磁極部を
有するランデル型の2つのポールコア132によって、
回転軸133を通して両側から挟み込んで構造を有して
いる。
【0022】フロントフレーム5Aおよびリヤフレーム
6Aは、電機子2および回転子3Aを収容しており、回
転子3Aが回転軸133を中心に回転可能な状態で支持
されているとともに、回転子3Aのポールコア132の
外周側に所定の隙間を介して配置された電機子2が固定
されている。これらのフロントフレーム5A、6Aは、
アルミニウム等の非磁性体材料によって形成されてい
る。
【0023】また、フロントフレーム5Aの内壁部に沿
って継鉄部71が、この継鉄部71の端部に継鉄部72
がそれぞれ設けられている。継鉄部72は、フロントフ
レーム5A側に配置された回転子3Aの一方のポールコ
ア132と対向しており、この一方のポールコア132
と同極に磁化される同極磁極部として機能する。また、
継鉄部71、72によって包含する位置に励磁コイル4
Aが設けられている。同様に、リヤフレーム6Aの内壁
部に沿って継鉄部73が、この継鉄部73の端部に継鉄
部74がそれぞれ設けられている。継鉄部74は、リヤ
フレーム6A側に配置された回転子3Aの他方のポール
コア132と対向しており、この他方のポールコア13
2と同極に磁化される同極磁極部として機能する。ま
た、継鉄部73、74によって包含する位置に励磁コイ
ル4Bが設けられている。
【0024】一方の励磁コイル4Aは、フロントフレー
ム5Aの継鉄部71、72によって包含する位置に固定
されている。回転子3Aに設けられた永久磁石131に
よって発生する磁束が通る磁路と並行して、フロントフ
レーム5Aに設けられた第2の励磁コイル4Aによって
発生する磁束が通る磁路が形成されている。例えば、図
4に示すように、回転子3Aに設けられた永久磁石13
1によってフロントフレーム5A側のポールコア132
がN極に磁化されるようになっており、フロントフレー
ム5Aに設けられた励磁コイル4Aに対する通電が行わ
れたときに、フロントフレーム5Aの同極磁極部として
機能する継鉄部72もN極に磁化されるようになってい
る。これにより、回転子3A内のN極に磁化された一方
のポールコア132から電機子鉄心21に磁束が通る磁
路と並行して、継鉄部72から回転子3A内のN極に磁
化された一方のポールコア132を通って電機子鉄心2
1に磁束が通る磁路が形成される。リヤフレーム6A側
についても同様である。
【0025】このように、回転子3Aに永久磁石131
を備えるとともに、フロントフレーム5Aおよびリヤフ
レーム6Aに励磁コイル4A、4Bを備えることによ
り、永久磁石131によって発生する交番磁束に、励磁
コイル4A、4Bによって発生する単方向磁束を加算す
ることができるため、電機子巻線23に鎖交する磁束を
増やすことができ、車両用交流発電機1Aの出力を向上
させることができる。
【0026】図5は、本実施形態の車両用交流発電機1
Aの非発電時における磁束の状態を示す図である。2つ
の励磁コイル4A、4Bに対する励磁電流の供給を停止
した場合には、図5に示すように、N極に磁化された一
方のポールコア132→継鉄部72→継鉄部71→電機
子鉄心21→継鉄部73→継鉄部74→S極に磁化され
た他方のポールコア132、という周回した磁路が形成
される。したがって、永久磁石131によって発生した
磁束は、電機子巻線23と鎖交することなくこの磁路を
通って周回するようになり、ブラシレス構造でありなが
ら容易に非発電状態を実現することができる。
【0027】このように、励磁コイル4A、4Bと永久
磁石131とを組み合わせることにより、励磁源の全部
を励磁コイルで実現する場合に比べて、励磁コイルの数
を減らすことができるため、励磁電流を供給するための
構成および車両用交流発電機1A全体の構造の簡素化が
可能になる。また、励磁コイルに対する通電量を減らし
たときに車両用交流発電機1Aの出力が低下するように
なるため、永久磁石を用いた場合であっても車両用交流
発電機1Aの出力を制御することができる。
【0028】〔第3の実施形態〕図6は、第3の実施形
態の車両用交流発電機1Bの部分的な構成を示す図であ
り、回転子とこれに組み合わされる固定子、フレーム等
を抜き出して示したものである。
【0029】図6に示す車両用交流発電機1Bは、電機
子2、回転子3B、フロントフレーム5B、リヤフレー
ム6B、永久磁石81、82を含んで構成されている。
電機子2は、第1の実施形態の車両用交流発電機1に含
まれるものと基本的に同じ構造を有しており、電機子鉄
心21と電機子巻線23を備えている。
【0030】回転子3Bは、第1の実施形態の車両用交
流発電機1に含まれる回転子3に対して、2つのポール
コア32の各爪状磁極部間に永久磁石34を追加した構
造を有している。フロントフレーム5Bおよびリヤフレ
ーム6Bは、電機子2および回転子3Bを収容してお
り、回転子3Bが回転軸33を中心に回転可能な状態で
支持されているとともに、回転子3Bのポールコア32
の外周側に所定の隙間を介して配置された電機子2が固
定されている。これらのフロントフレーム5B、6B
は、軟鉄製であり、磁束を通す継鉄部として機能する。
【0031】また、フロントフレーム5Bの内壁部の一
部には永久磁石81が設けられている。この永久磁石8
1は、フロントフレーム5B側に配置された回転子3B
の一方のポールコア32と対向しており、これらの対向
面が同じ極性となるように配置されている。同様に、リ
ヤフレーム6Bの内壁部の一部には永久磁石82が設け
られている。この永久磁石82は、フロントフレーム6
B側に配置された回転子3Bの他方のポールコア32と
対向しており、これらの対向面が同じ極性となるように
配置されている。
【0032】このように、回転子3Bに励磁コイル31
を備えるとともに、フロントフレーム5Bおよびリヤフ
レーム6Bに永久磁石81、82を備えることにより、
励磁コイル31によって発生する交番磁束に、永久磁石
81、82によって発生する単方向磁束を加算すること
ができるため、電機子巻線23に鎖交する磁束を増やす
ことができ、車両用交流発電機1Bの出力を向上させる
ことができる。
【0033】図7は、本実施形態の車両用交流発電機1
Bの非発電時における磁束の状態を示す図である。励磁
コイル31に対する励磁電流の供給を停止した場合に
は、図7に示すように、N極に磁化された一方のポール
コア32→S極に磁化された他方のポールコア32→永
久磁石82→リヤフレーム6B→フロントフレーム5B
→永久磁石81、という周回した第1の磁路と、N極に
磁化された一方のポールコア32→永久磁石34→S極
に磁化された他方のポールコア32、という第2の磁路
が形成される。したがって、励磁コイル31によって発
生した磁束は、電機子巻線23と鎖交することなく、こ
れらの磁路を通って周回するようになり、ブラシレス構
造でありながら容易に非発電状態を実現することができ
る。
【0034】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変
形実施が可能である。例えば、上述した第1の実施形態
では、フロントフレーム5側に励磁コイル4を設けた
が、代わりにリヤフレーム6側に、あるいはフロントフ
レーム5とリヤフレーム6の両方に励磁コイルを設ける
とともに、軟鉄製のリヤフレーム6を用いるようにして
もよい。
【0035】また、上述した第2の実施形態では、フロ
ントフレームあるいはリヤフレームとは別にその内壁側
に継鉄部を形成したが、第1および第3の実施形態で示
したように軟鉄製あるいはその他の磁性体材料のフレー
ムを用いるようにしてもよい。あるいは、反対に、第1
および第3の実施形態において、非磁性体材料のフレー
ムの内壁側に継鉄部を備えるようにしてもよい。
【0036】また、上述した各実施形態では、回転電機
の一例として車両用交流発電機について説明したが、そ
の他の発電機あるいは電動機について本発明を適用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の車両用交流発電機の部分的な
構成を示す断面図である。
【図2】本実施形態の車両用交流発電機に含まれる2つ
の励磁コイルに励磁電流を流したときに発生する磁束を
示す図である。
【図3】本実施形態の車両用交流発電機を実際に試作し
て出力特性を測定した結果を示す図である。
【図4】第2の実施形態の車両用交流発電機の部分的な
構成を示す断面図である。
【図5】本実施形態の車両用交流発電機の非発電時にお
ける磁束の状態を示す図である。
【図6】第3の実施形態の車両用交流発電機の部分的な
構成を示す断面図である。
【図7】本実施形態の車両用交流発電機の非発電時にお
ける磁束の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 車両用交流発電機 2 電機子 3 回転子 4、31 励磁コイル 5 フロントフレーム 6 リヤフレーム 21 電機子鉄心 23 電機子巻線 32 ポールコア 33 回転軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電機子巻線が電機子鉄心に装備された電
    機子と、 前記電機子鉄心と対向配置された回転子鉄心と、前記回
    転子鉄心に磁束を供給する第1の励磁源とを有する回転
    子と、 前記電機子および前記回転子を支持するフレームと、 前記フレームに相対的に固定されており、前記回転子鉄
    心に磁束を供給する第2の励磁源と、 を備え、前記回転子に含まれる第1の励磁源によって磁
    束を発生した状態で前記回転子を回転させることによ
    り、前記電機子鉄心に対して交番磁束を発生するととも
    に、前記回転子以外の固定部位に設けられた第2の励磁
    源によって発生した磁束を前記回転子鉄心に供給した状
    態で前記回転子を回転させることにより、前記電機子鉄
    心に対して単方向の脈動磁束を発生することを特徴とす
    る回転電機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記電機子鉄心と前記回転子鉄心とを磁気的に連結する
    とともに、前記回転子鉄心の極性と対抗する向きに直流
    起磁力を有する継鉄部を有することを特徴とする回転電
    機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記第1および第2の励磁源のいずれか一方を永久磁石
    で、他方を励磁コイルで形成し、前記励磁コイルへの通
    電量を低下させたときに、前記永久磁石によって発生す
    る磁束が前記電機子鉄心に鎖交する量が減少するように
    界磁用の磁気回路が構成されていることを特徴とする回
    転電機。
JP2002077774A 2002-03-20 2002-03-20 回転電機 Expired - Fee Related JP3829742B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002077774A JP3829742B2 (ja) 2002-03-20 2002-03-20 回転電機
US10/390,906 US6794790B2 (en) 2002-03-20 2003-03-19 Rotary electric machine
US10/829,166 US6922000B2 (en) 2002-03-20 2004-04-22 Rotary electric machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002077774A JP3829742B2 (ja) 2002-03-20 2002-03-20 回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003284303A true JP2003284303A (ja) 2003-10-03
JP3829742B2 JP3829742B2 (ja) 2006-10-04

Family

ID=29228110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002077774A Expired - Fee Related JP3829742B2 (ja) 2002-03-20 2002-03-20 回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3829742B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006025118A1 (ja) * 2004-09-02 2006-03-09 Iichi Okuno 複合発電機
WO2007148736A1 (ja) * 2006-06-23 2007-12-27 Ihi Corporation 誘導子型同期機
WO2012067223A1 (ja) * 2010-11-19 2012-05-24 アスモ 株式会社 ロータ及びモータ
JP2013099098A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Asmo Co Ltd ロータ及びモータ
KR20150007291A (ko) * 2012-03-28 2015-01-20 알투로 페레즈 로드리게즈 자기 전이에 의해 여자되는 전기 모터-발전기
JP2017093274A (ja) * 2015-11-05 2017-05-25 株式会社ソシオリカ 可変磁束界磁型同期発電機を有する風力発電装置
JP2019213292A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 株式会社エクセディ 回転電機
WO2022102023A1 (ja) * 2020-11-11 2022-05-19 須山弘次 超軽量ローター発電機

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006025118A1 (ja) * 2004-09-02 2006-03-09 Iichi Okuno 複合発電機
WO2007148736A1 (ja) * 2006-06-23 2007-12-27 Ihi Corporation 誘導子型同期機
JP2008005654A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Ihi Corp 誘導子型同期機
KR101024625B1 (ko) 2006-06-23 2011-03-25 스미토모 덴키 고교 가부시키가이샤 유도자형 동기기
US7977844B2 (en) 2006-06-23 2011-07-12 Ihi Corporation Inductor-type synchronous machine
US9502929B2 (en) 2010-11-19 2016-11-22 Asmo Co., Ltd. Rotor and motor
WO2012067223A1 (ja) * 2010-11-19 2012-05-24 アスモ 株式会社 ロータ及びモータ
JP2013099098A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Asmo Co Ltd ロータ及びモータ
KR20150007291A (ko) * 2012-03-28 2015-01-20 알투로 페레즈 로드리게즈 자기 전이에 의해 여자되는 전기 모터-발전기
JP2015511811A (ja) * 2012-03-28 2015-04-20 ロドリゲス,アルトゥロ ペレス 磁気移転によって励磁される電力モータ発電機
KR102151466B1 (ko) * 2012-03-28 2020-09-04 조세 루이스 로페즈 마틴 자기 전이에 의해 여자되는 전기 모터-발전기
JP2017093274A (ja) * 2015-11-05 2017-05-25 株式会社ソシオリカ 可変磁束界磁型同期発電機を有する風力発電装置
JP2019213292A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 株式会社エクセディ 回転電機
JP7141250B2 (ja) 2018-05-31 2022-09-22 株式会社エクセディ 回転電機
WO2022102023A1 (ja) * 2020-11-11 2022-05-19 須山弘次 超軽量ローター発電機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3829742B2 (ja) 2006-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7781934B2 (en) Alternating-current dynamo-electric machine
US6922000B2 (en) Rotary electric machine
US6727632B2 (en) Flat rotary electric machine
US8242653B2 (en) Magnetic flux controllable rotating electric machine system
TW277176B (ja)
JP2014183636A (ja) リラクタンスモータ
GB2138216B (en) Dc brushless electromagnetic rotary machine
EP1056184B1 (en) Rotor for dynamo-electric machine and method for magnetizing magnetic bodies thereof
JP6668844B2 (ja) 回転電機
JP2003134762A (ja) 回転電機
JPH0686517A (ja) 誘導子型交流発電機
JP2000041367A (ja) ハイブリッド励磁形同期機
JP2003180059A (ja) 車両用交流回転電機
US2108662A (en) Inductor dynamo-electric machine
EP1202431B1 (en) Rotor of revolving field type AC generator
KR102151466B1 (ko) 자기 전이에 의해 여자되는 전기 모터-발전기
JP3829742B2 (ja) 回転電機
JP2924184B2 (ja) 交流発電機
KR101817646B1 (ko) 영구자석과 전자석을 구비한 발전기
Rebhi et al. An attempt to improve the generating capabilities of an hybrid claw pole machine
CN106487176B (zh) 旋转电机
JP2004159436A (ja) ブラシレス励磁機を有する発電機およびこれを用いた発電設備
JP2003134766A (ja) ブラシレス回転電機
JP2006158147A (ja) 車両用交流発電機
US3651356A (en) Wave winding for dynamo electric machine

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040407

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060703

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees