JP2003284206A - 動力出力装置およびこれを備える自動車 - Google Patents

動力出力装置およびこれを備える自動車

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JP2003284206A
JP2003284206A JP2002081156A JP2002081156A JP2003284206A JP 2003284206 A JP2003284206 A JP 2003284206A JP 2002081156 A JP2002081156 A JP 2002081156A JP 2002081156 A JP2002081156 A JP 2002081156A JP 2003284206 A JP2003284206 A JP 2003284206A
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power generation
power
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electric
motor
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JP2002081156A
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Inventor
Naoki Ishikawa
直樹 石川
Akihiro Yamanaka
章弘 山中
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電要求を満たすと共に発電の際に異音が生
じるのを抑制する。 【解決手段】 シフトレバー80をPポジションとして
停車している最中に発電要求がなされたときには、ベル
ト28によってエンジン22のクランクシャフト24に
接続されたスタータモータ26による発電をプラネタリ
ギヤ30によってエンジン22のクランクシャフト24
に接続されたモータ40による発電に対して優先する。
この結果、モータ40による発電の際にプラネタリギヤ
30から生じるギヤ音やガタ詰め音の発生を抑制するこ
とができると共にプラネタリギヤ30による機械損を抑
制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力出力装置およ
びこれを備える自動車に関し、詳しくは、内燃機関から
の動力と該内燃機関の出力軸にギヤを介して接続された
発電可能な電動機からの動力とを駆動軸に出力可能な動
力出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の動力出力装置としては、
内燃機関の出力軸にプラネタリギヤを介して接続された
発電可能な電動機と内燃機関の出力軸にベルトを介して
接続された発電可能なスタータモータとを備えるものが
提案されている。この装置では、発電要求がなされたと
きには、駆動モードによって電動機により発電したり、
スタータモータによって発電したりしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た動力出力装置では、発電の際に異音が生じる場合があ
る。電動機はプラネタリギヤを介して内燃機関の出力軸
に接続されているから、電動機によって発電するときに
は、ギヤ音が生じたり、プラネタリギヤにおけるいわゆ
るガタ詰めの状態によってはガタ詰めによる音が生じて
しまう。内燃機関からある程度の動力を駆動軸に出力し
ている状態では、こうしたギヤ音やガタ詰めによる音は
差し障りはあまりないが、内燃機関から駆動軸に動力を
出力していないときには、これらの異音がクローズアッ
プされてしまう。
【0004】また、内燃機関の出力軸にベルトを介して
接続されたスタータモータにより発電する場合には、発
電要求に応じた発電トルクをスタータモータに作用させ
ると、発電トルクによってはベルト滑りが生じたり、ベ
ルトが破損してしまう場合も生じる。
【0005】本発明の動力出力装置およびこれを備える
自動車は、発電の際に異音が生じるのを抑制することを
目的の一つとする。また、本発明の動力出力装置および
これを備える自動車は、発電要求を満たすことを目的の
一つとする。さらに、本発明の動力出力装置およびこれ
を備える自動車は、ベルト滑りやベルト破損を防止する
ことを目的の一つとする。
【0006】なお、出願人は、上述の目的の一部を達成
する手法として、ベルトの性状に応じた発電トルクを設
定して発電機を駆動制御するものを提案している(特願
2001−130930号)。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の動力出力装置およびこれを備える自動車は、上述
の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を
採った。
【0008】本発明の動力出力装置は、内燃機関からの
動力と該内燃機関の出力軸にギヤを介して接続された発
電可能な電動機からの動力とを駆動軸に出力可能な動力
出力装置であって、前記内燃機関の出力軸にベルトを介
して接続された発電可能な発電機と、前記駆動軸への動
力の出力を停止している最中に発電要求がなされたと
き、前記発電機による発電を前記電動機による発電に対
して優先して行なう停止時発電制御手段と、を備えるこ
とを要旨とする。
【0009】この本発明の動力出力装置では、駆動軸へ
の動力の出力を停止している最中に発電要求がなされた
ときには、内燃機関の出力軸にベルトを介して接続され
た発電機による発電を内燃機関の出力軸にギヤを介して
接続された電動機による発電に対して優先して行なうか
ら、ギヤ音が生じたり、ギヤにおけるいわゆるガタ詰め
による音が生じるのを抑制することができる。なお、
「ギヤ」には、プラネタリギヤなどの種々のギヤが含ま
れる。
【0010】こうした本発明の動力出力装置において、
前記停止時発電制御手段は、前記発電機による発電によ
って前記発電要求を満たすことができるときには該発電
機により該発電要求が満たされるよう該発電機と前記電
動機とを駆動制御し、前記発電機による発電によっては
前記発電要求を満たすことができないときには該発電機
と前記電動機とにより該発電要求が満たされるよう該発
電機と該電動機とを駆動制御する手段であるものとする
こともできる。こうすれば、発電要求を満たすことがで
きる。
【0011】また、本発明の動力出力装置において、前
記発電機の発電動作に対する制限状態を検出する制限状
態検出手段を備え、前記停止時発電制御手段は、前記制
限状態検出手段により前記発電機の発電動作に対する制
限状態が検出されたとき、該制限の範囲内における該発
電機による発電によって前記発電要求を満たすことがで
きるときには該発電機により該発電要求が満たされるよ
う該発電機と前記電動機とを駆動制御し、該制限の範囲
内における該発電機による発電によっては前記発電要求
を満たすことができないときには該発電機と前記電動機
とにより該発電要求が満たされるよう該発電機と該電動
機とを駆動制御する手段であるものとすることもでき
る。こうすれば、発電機が制限状態であっても発電要求
を満たすことができる。ここで、「発電機の発電動作に
対する制限状態」には、発電機自体の発熱などにより動
作に対して制限が加えられている状態やベルトの性状に
基づいて発電トルクに制限が加えられている状態などの
種々の制限が加えられている状態が含まれる。
【0012】さらに、本発明の動力出力装置において、
前記発電機の発電不能状態を検出する発電不能状態検出
手段と、前記停止時発電制御手段は前記発電不能状態検
出手段により前記発電機の発電不能状態が検出されたと
きには前記電動機により前記発電要求が満たされるよう
該電動機を駆動制御する手段であるものとすることもで
きる。こうすれば、発電機が発電不能な状態となっても
発電要求を満たすことができる。
【0013】本発明の動力出力装置において、前記発電
機は、電動機として機能して前記内燃機関をクランキン
グ可能な電動発電機であるものとすることもできる。こ
うすれば、発電機と電動機とを個別に備える必要はな
い。
【0014】こうした本発明の動力出力装置は、自動車
に搭載することができる。この場合、動力出力装置の駆
動軸を機械的に車軸に連結すればよい。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である
動力出力装置を搭載したハイブリッド車20の構成の概
略を示す構成図である。実施例のハイブリッド車20
は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の
出力軸としてのクランクシャフト24に接続されたプラ
ネタリギヤ30と、プラネタリギヤ30に接続された発
電可能なモータ40と、プラネタリギヤ30に接続され
ると共にディファレンシャルギヤ64を介して駆動輪6
6a,66bに接続された無段変速機としてのCVT5
0と、装置全体をコントロールするハイブリッド用電子
制御ユニット70とを備える。
【0016】エンジン22は、ガソリンまたは軽油など
の炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であ
り、エンジン22のクランクシャフト24には、図示し
ない補機に供給する電力を発電すると共にエンジン22
を始動するスタータモータ26がベルト28により取り
付けられている。このスタータモータ26は、発電可能
な発電電動機として構成されており、インバータ27を
介してバッテリ48と電力のやり取りを行なうことがで
きるようになっている。エンジン22の運転制御、例え
ば燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御など
は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンEC
Uという)29により行なわれている。また、スタータ
モータ26の駆動制御もエンジンECU29により行な
われており、スタータモータ26の温度を検出する温度
センサ26aからの検出信号もエンジンECU29に入
力されている。エンジンECU29は、ハイブリッド用
電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用
電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン2
2やスタータモータ26を運転制御すると共に必要に応
じてエンジン22やスタータモータ26の運転状態に関
するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出
力する。
【0017】プラネタリギヤ30は、外歯歯車のサンギ
ヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内
歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合する第
1ピニオンギヤ33と、この第1ピニオンギヤ33とリ
ングギヤ32と噛合する第2ピニオンギヤ34と、第1
ピニオンギヤ33と第2ピニオンギヤ34とを自転かつ
公転自在に保持するキャリア35と備え、サンギヤ31
とリングギヤ32とキャリア35とを回転要素として差
動作用を行なう。プラネタリギヤ30のサンギヤ31に
はエンジン22のクランクシャフト24が、キャリア3
5にはモータ40の回転軸41がそれぞれ連結されてお
り、エンジン22の出力をサンギヤ31から入力すると
共にキャリア35を介してモータ40と出力のやりとり
を行なうことができる。キャリア35はクラッチC1に
より、リングギヤ32はクラッチC2によりCVT50
のインプットシャフト51に接続できるようになってお
り、クラッチC1およびクラッチC2を接続状態とする
ことにより、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア
35の3つの回転要素による差動を禁止して一体の回転
体、即ちエンジン22のクランクシャフト24とモータ
40の回転軸41とCVT50のインプットシャフト5
1とを一体の回転体とする。なお、プラネタリギヤ30
には、リングギヤ32をケース39に固定してその回転
を禁止するブレーキB1も設けられている。
【0018】モータ40は、例えば発電機として駆動す
ることができると共に電動機として駆動できる周知の同
期発電電動機として構成されており、インバータ43を
介して二次電池44と電力のやりとりを行なう。モータ
40は、モータ用電子制御ユニット(以下、モータEC
Uという)49により駆動制御されており、モータEC
U49には、モータ40を駆動制御するために必要な信
号や二次電池44を管理するのに必要な信号、例えばモ
ータ40の回転子の回転位置を検出する回転位置検出セ
ンサ45からの信号や図示しない電流センサにより検出
されるモータ40に印加される相電流,二次電池44の
端子間に設置された電圧センサ46からの端子間電圧,
二次電池44からの電力ラインに取り付けられた電流セ
ンサ47からの充放電電流,二次電池44に取り付けら
れた温度センサ48からの電池温度などが入力されてお
り、モータECU49からはインバータ43へのスイッ
チング制御信号が出力されている。モータECU49で
は、二次電池44を管理するために電流センサ47によ
り検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(S
OC)を演算している。なお、モータECU49は、ハ
イブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハ
イブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によ
ってモータ40を駆動制御すると共に必要に応じてモー
タ40の運転状態や二次電池44の状態に関するデータ
をハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
【0019】CVT50は、溝幅が変更可能でインプッ
トシャフト51に接続されたプライマリープーリー53
と、同じく溝幅が変更可能で駆動軸としてのアウトプッ
トシャフト52に接続されたセカンダリープーリー54
と、プライマリープーリー53およびセカンダリープー
リー54の溝に架けられベルト55と、プライマリープ
ーリー53およびセカンダリープーリー54の溝幅を変
更する第1アクチュエータ56および第2アクチュエー
タ57とを備え、第1アクチュエータ56および第2ア
クチュエータ57によりプライマリープーリー53およ
びセカンダリープーリー54の溝幅を変更することによ
りインプットシャフト51の動力を無段階に変速してア
ウトプットシャフト52に出力する。CVT50の変速
比の制御は、CVT用電子制御ユニット(以下、CVT
ECUという)59により行なわれている。このCVT
ECU59には、インプットシャフト51に取り付けら
れた回転数センサ61からのインプットシャフト51の
回転数やアウトプットシャフト52に取り付けられた回
転数センサ62からのアウトプットシャフト52の回転
数が入力されており、CVTECU59からは第1アク
チュエータ56および第2アクチュエータ57への駆動
信号が出力されている。また、CVTECU59は、ハ
イブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハ
イブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によ
ってCVT50の変速比を制御すると共に必要に応じて
CVT50の運転状態に関するデータをハイブリッド用
電子制御ユニット70に出力する。
【0020】ハイブリッド用電子制御ユニット70は、
CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成
されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶す
るROM74と、データを一時的に記憶するRAM76
と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備え
る。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、回転数
センサ61からのインプットシャフト51の回転数Ni
や回転数センサ62からのアウトプットシャフト52の
回転数No,シフトレバー80の操作位置を検出するシ
フトポジションセンサ81からのシフトポジションS
P,アクセルペダル82の踏み込み量を検出するアクセ
ルペダルポジションセンサ83からのアクセル開度Ac
c,ブレーキペダル84の踏み込み量を検出するブレー
キペダルポジションセンサ85からのブレーキペダルポ
ジションBP,車速センサ86からの車速Vなどが入力
ポートを介して入力されている。また、ハイブリッド用
電子制御ユニット70からは、クラッチC1やクラッチ
C2への駆動信号やブレーキB1への駆動信号などが出
力ポートを介して出力されている。また、ハイブリッド
用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジン
ECU29やモータECU49,CVTECU59と通
信ポートを介して接続されており、エンジンECU29
やモータECU49,CVTECU59と各種制御信号
やデータのやりとりを行なっている。
【0021】次に、こうして構成された実施例のハイブ
リッド車20の動作、特にシフトレバー80がPポジシ
ョンとされて停車している最中に、バッテリ48への発
電要求がなされたときの動作について説明する。なお、
発電要求は、バッテリ48の残容量SOCや図示しない
補機の駆動状態などに基づいて行なわれる。図2は、発
電要求されたときにハイブリッド用電子制御ユニット7
0により実行される停車時発電制御の一例を示すフロー
チャートである。
【0022】この制御が実行されると、ハイブリッド用
電子制御ユニット70のCPU72は、まず、二次電池
44の残容量(SOC)と図示しない補機により消費さ
れる補機消費電力Woutとを読み込む処理を実行する
(ステップS100)。二次電池44の残容量(SO
C)については、モータECU49により計算されたも
のをモータECU49との通信により読み込み、補機消
費電力Woutについては、補機駆動要求によって駆動
している補機に予め設定されている消費電力に基づいて
計算される値を読み込むものとした。こうして二次電池
44の残容量(SOC)と補機消費電力Woutが読み
込まれると、読み込んだ二次電池44の残容量(SO
C)と補機消費電力Woutとに基づいて発電要求量P
*を計算する(ステップS102)。実施例では、二次
電池44の残容量(SOC)と補機消費電力Woutと
発電要求量P*との関係を予めマップとしてROM74
に記憶しておき、残容量(SOC)と補機消費電力Wo
utとが与えられると、マップから対応する発電要求量
P*が導出されるものとした。
【0023】次に、スタータモータ26の状態とインバ
ータ27の状態を読み込み(ステップS102)、スタ
ータモータ26の使用が可能か否かを判定する(ステッ
プS104)。ここで、読み込むスタータモータ26の
状態としては、スタータモータ26に取り付けられた温
度センサ26aからの温度やスタータモータ26に対す
る異常信号などであり、読み込むインバータ27の状態
としては、インバータ27に対する異常信号などであ
る。
【0024】スタータモータ26の使用が可能と判定さ
れると、ベルト28に滑りを生じさせない最大発電量P
stmaxを導出する(ステップS108)。ベルト2
8に滑りが生じるか生じないかは、ベルト28の性状や
ベルト28の動力の伝達状態などによって定まり、ベル
ト28の動力の伝達状態は、エンジン22の回転数Ne
やトルクTe,スタータモータ26の発電トルクなどに
よって定まる。スタータモータ26の発電トルクは、エ
ンジン22の回転数Neを乗じることにより発電量、即
ち最大発電量Pstmaxとなるから、最大発電量Ps
tmaxはエンジン22の回転数NeとトルクTeとを
用いて設定することができる。最大発電量Pstmax
は、実施例では、エンジン22の回転数NeとトルクT
eと最大発電量Pstmaxとの関係を実験などにより
求めてマップとして予めROM74に記憶しておき、エ
ンジン22の回転数NeとトルクTeとが与えられると
記憶したマップから対応する最大発電量Pstmaxが
導出されるものとした。この最大発電量Pstmaxを
導出するマップにおけるエンジン22の回転数Neとト
ルクTeと最大発電量Pstmaxの大きさに関する傾
向を図3に示す。なお、このマップは、エンジン22の
性能やスタータモータ26の性能,ベルト28の性状な
どにより定められる。
【0025】最大発電量Pstmaxが導出されると、
導出した最大発電量Pstmaxと発電要求量P*とを
比較する(ステップS110)。発電要求量P*が最大
発電量Pstmax以下のときには、スタータモータ2
6による発電で発電要求量P*が満たされるようにスタ
ータモータ26の発電トルクTstを設定すると共にモ
ータ40の発電トルクTmに値0を設定する(ステップ
S112)。そして、クラッチC2を非接続状態とする
と共にブレーキB1を非係合状態として(ステップS1
14)、スタータモータ26とモータ40とを駆動制御
して(ステップS122)、発電制御を終了する。この
場合、モータ40は停止状態となるから、モータ40の
ロータを連れ回すことなくエンジン22を自由に回転さ
せるために、クラッチC2を非接続状態とすると共にブ
レーキB1を非係合状態とするのである。なお、クラッ
チC1は接続状態であっても非接続状態であってもよ
い。
【0026】発電要求量P*が最大発電量Pstmax
より大きいときには、スタータモータ26により最大発
電量Pstmaxの発電が行なわれるようにスタータモ
ータ26の発電トルクTstを設定すると共に不足する
発電量(発電要求量P*と最大発電量Pstmaxとの
差)がモータ40により賄われるようにモータ40の発
電トルクTmを設定する(ステップS116)。そし
て、クラッチC1を非接続状態とすると共にブレーキB
1を係合状態として(ステップS120)、スタータモ
ータ26とモータ40とを駆動制御して(ステップS1
22)、発電制御を終了する。この場合、エンジン22
からの動力をモータ40に伝達すると共にインプットシ
ャフト51に動力を出力しないようにするために、クラ
ッチC1を非接続状態とすると共にブレーキB1を係合
状態とするのである。なお、クラッチC2は接続状態で
あっても非接続状態であってもよい。
【0027】一方、ステップS106でスタータモータ
26が使用不可と判定されたときには、スタータモータ
26の発電トルクTstに値0を設定すると共にモータ
40による発電で発電要求量P*が満たされるようにモ
ータ40の発電トルクTmを設定する(ステップS11
8)。そして、クラッチC1を非接続状態とすると共に
ブレーキB1を係合状態として(ステップS120)、
スタータモータ26とモータ40とを駆動制御して(ス
テップS122)、発電制御を終了する。この場合も、
エンジン22からの動力をモータ40に伝達すると共に
インプットシャフト51に動力を出力しないようにする
ために、クラッチC1を非接続状態とすると共にブレー
キB1を係合状態とするのである。
【0028】こうした制御は、スタータモータ26によ
る発電をモータ40による発電に対して優先する制御と
なる。このように制御するのは、スタータモータ26に
よる発電の際に生じる音の方がモータ40による発電の
際に生じる音、例えばプラネタリギヤ30から生じるギ
ヤ音やプラネタリギヤ30のガタ詰めが行なわれるとき
のガタ詰め音より小さいことと、スタータモータ26に
よる発電の際のベルト28による機械損の方がモータ4
0による発電の際のプラネタリギヤ30による機械損の
方が大きいことに基づく。即ち、スタータモータ26に
よる発電をモータ40による発電に対して優先させるこ
とにより、発電の際に生じる音を小さく抑えることがで
きると共にエネルギ効率を向上させることができるので
ある。
【0029】以上説明した実施例のハイブリッド車20
によれば、停車中に発電要求がなされたときには、スタ
ータモータ26による発電をモータ40による発電に対
して優先して行なうことにより、発電の際に生じる音を
小さく抑えることができると共にエネルギ効率を向上さ
せることができる。
【0030】実施例のハイブリッド車20では、発電要
求量P*が最大発電量Pstmaxより大きいときに
は、スタータモータ26により最大発電量Pstmax
の発電が行なわれるようにスタータモータ26の発電ト
ルクTstを設定すると共に不足する発電量がモータ4
0により賄われるようにモータ40の発電トルクTmを
設定するものとしたが、スタータモータ26により最大
発電量Pstmaxより小さな発電量の発電が行なわれ
るようにスタータモータ26の発電トルクTstを設定
すると共に不足する発電量がモータ40により賄われる
ようにモータ40の発電トルクTmを設定するものとし
てもよい。
【0031】実施例のハイブリッド車20では、エンジ
ン22のクランクシャフト24とモータ40とをプラネ
タリギヤ30により接続する構成としたが、エンジン2
2のクランクシャフト24とモータ40とをギヤにより
接続すれば、モータ40による発電では、同様にギヤ音
やガタ詰め音が生じるから、如何なるタイプのギヤによ
りエンジン22のクランクシャフト24とモータ40と
を接続する構成としても構わない。
【0032】実施例のハイブリッド車20では、無段変
速機としてのCVT50を用いて変速するものとした
が、CVT以外の無段変速機を用いるものとしてもよい
し、有段変速機を用いるものとしてもよい。また、変速
機を用いないものとしても差し支えない。
【0033】実施例では、動力出力装置を搭載したハイ
ブリッド車20を一例として説明したが、動力出力装置
を自動車以外の列車などの車両や船舶,航空機などの移
動体に搭載するものや建設機械などの移動体以外の装置
に搭載するものとしても構わない。
【0034】以上、本発明の実施の形態について実施例
を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である動力出力装置を搭載し
たハイブリッド車20の構成の概略を示す構成図であ
る。
【図2】ハイブリッド用電子制御ユニット70により実
行される停車時発電制御の一例を示すフローチャートで
ある。
【図3】最大発電量Pstmaxを導出するマップにお
けるエンジン22の回転数NeとトルクTeと最大発電
量Pstmaxの大きさに関する傾向を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
20 駆動装置、22 エンジン、24 クランクシャ
フト、26 スタータモータ、26a 温度センサ、2
7 インバータ、28 ベルト、29 エンジン用電子
制御ユニット(エンジンECU)、30 プラネタリギ
ヤ、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33 第1ピ
ニオンギヤ、34 第2ピニオンギヤ、35 キャリ
ア、39 ケース、40 モータ、41 回転軸、43
インバータ、44 二次電池、45 回転位置検出セ
ンサ、46 電圧センサ、47 電流センサ、48 温
度センサ、49 モータ用電子制御ユニット(モータE
CU)、50 CVT、51 インプットシャフト、5
2 アウトプットシャフト、53 プライマリープーリ
ー、54 セカンダリープーリー、55 ベルト、56
第1アクチュエータ、57 第2アクチュエータ、5
9 CVT用電子制御ユニット(CVTECU)、6
1,62 回転数センサ、64 ディファレンシャルギ
ヤ、66a,66b 駆動輪、70 ハイブリッド用電
子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76
RAM、80 シフトレバー、81 シフトポジション
センサ、82 アクセルペダル、83 アクセルペダル
ポジションセンサ、84 ブレーキペダル、85 ブレ
ーキペダルポジションセンサ、86車速センサ、C1,
C2 クラッチ、B1 ブレーキ。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H115 PA05 PC06 PG04 PI16 PI24 PI29 PO02 PO06 PO09 PO17 PU10 PU11 PU24 PU28 PV10 QE10 QE11 QI04 QN03 RE05 RE06 SE04 SE05 SE06 SE08 SE09 TI02 TI05 TI06 TI10 TO05 TO12 TO21 TO23 TO30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関からの動力と該内燃機関の出力
    軸にギヤを介して接続された発電可能な電動機からの動
    力とを駆動軸に出力可能な動力出力装置であって、 前記内燃機関の出力軸にベルトを介して接続された発電
    可能な発電機と、 前記駆動軸への動力の出力を停止している最中に発電要
    求がなされたとき、前記発電機による発電を前記電動機
    による発電に対して優先して行なう停止時発電制御手段
    と、 を備える動力出力装置。
  2. 【請求項2】 前記停止時発電制御手段は、前記発電機
    による発電によって前記発電要求を満たすことができる
    ときには該発電機により該発電要求が満たされるよう該
    発電機と前記電動機とを駆動制御し、前記発電機による
    発電によっては前記発電要求を満たすことができないと
    きには該発電機と前記電動機とにより該発電要求が満た
    されるよう該発電機と該電動機とを駆動制御する手段で
    ある請求項1記載の動力出力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の動力出力装置で
    あって、 前記発電機の発電動作に対する制限状態を検出する制限
    状態検出手段を備え、 前記停止時発電制御手段は、前記制限状態検出手段によ
    り前記発電機の発電動作に対する制限状態が検出された
    とき、該制限の範囲内における該発電機による発電によ
    って前記発電要求を満たすことができるときには該発電
    機により該発電要求が満たされるよう該発電機と前記電
    動機とを駆動制御し、該制限の範囲内における該発電機
    による発電によっては前記発電要求を満たすことができ
    ないときには該発電機と前記電動機とにより該発電要求
    が満たされるよう該発電機と該電動機とを駆動制御する
    手段である動力出力装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか記載の動力出
    力装置であって、 前記発電機の発電不能状態を検出する発電不能状態検出
    手段と、 前記停止時発電制御手段は、前記発電不能状態検出手段
    により前記発電機の発電不能状態が検出されたとき、前
    記電動機により前記発電要求が満たされるよう該電動機
    を駆動制御する手段である動力出力装置。
  5. 【請求項5】 前記ギヤはプラネタリギヤである請求項
    1ないし4いずれか記載の動力出力装置。
  6. 【請求項6】 前記発電機は、電動機として機能して前
    記内燃機関をクランキング可能な電動発電機である請求
    項1ないし5いずれか記載の動力出力装置。
  7. 【請求項7】 車軸に機械的に前記駆動軸が連結されて
    なる請求項1ないし6いずれか記載の動力出力装置を備
    える自動車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106515737A (zh) * 2016-12-06 2017-03-22 科力远混合动力技术有限公司 四轴动力分流式混合动力汽车齿轮敲击噪音消除控制方法
JP2020037332A (ja) * 2018-09-04 2020-03-12 スズキ株式会社 ハイブリッド車両

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