JP2003283996A - タイムスタンプ付与装置およびそれを用いたデジタル録画装置 - Google Patents

タイムスタンプ付与装置およびそれを用いたデジタル録画装置

Info

Publication number
JP2003283996A
JP2003283996A JP2002084202A JP2002084202A JP2003283996A JP 2003283996 A JP2003283996 A JP 2003283996A JP 2002084202 A JP2002084202 A JP 2002084202A JP 2002084202 A JP2002084202 A JP 2002084202A JP 2003283996 A JP2003283996 A JP 2003283996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
unit
reference time
packet
stream
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002084202A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3851199B2 (ja
Inventor
Atsuro Nishigaki
敦郎 西垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2002084202A priority Critical patent/JP3851199B2/ja
Publication of JP2003283996A publication Critical patent/JP2003283996A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3851199B2 publication Critical patent/JP3851199B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置基準時刻を補正して到着時刻をパケット
に付与する安価な方法が求められている。 【解決手段】 PCR抽出部がTSパケットに含まれる
PCRを抽出し(S10)、誤差算出部は、抽出された
PCRと装置基準時刻生成部でカウントされているLP
CRの誤差を算出し(S12)、誤差の算出が終了する
と、LPCRがPCRに等しくなるように校正される
(S14)。補正値計算部は、タイムスタンプ生成部に
対して補正量を指示し、タイムスタンプ生成部はその指
示に基づき到着時刻であるカウンタ値を補正し(S1
6)、タイムスタンプ付与部がTSパケットに補正され
た到着時刻を付与する(S18)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルストリー
ムを構成するパケットに到着時間を付与する技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在実施されているデジタル放送では、
番組をMPEG(Moving Picture Experts Group)2規
格に準拠した固定長パケットのトランスポートストリー
ムにて伝送する。
【0003】このトランスポートストリーム中には、符
号化の際に使用した周波数27MHzの放送局側基準ク
ロックを復元するためのタイミング情報が記述されてい
る。一般的な受信機では、このタイミング情報に基づい
て受信機内の周波数27MHzである局発周波数がPL
L(Phase Locked Loop)制御され、放送局側の基準ク
ロックに同期して動作する。上述のトランスポートスト
リーム中に含まれるタイミング情報を、PCR(Progra
m Clock Reference)と言う。一般には、放送局側の基
準クロック周波数には誤差が生じるので、受信機には受
信機側の局発周波数を一定の範囲内で周波数補正する能
力が要求される。
【0004】パケット到着時刻付与方式のデジタル録画
機の場合、録画時の局発周波数と再生時の局発周波数が
等しければ、付与された到着時刻に基づき再生時送出を
行うことにより、原理的に問題なく再生が可能となる。
【0005】しかしながら、一般に局発周波数は水晶な
どの発振素子により生成されており、録画時と再生時の
局発周波数は動作時の温度などでわずかに変動する。つ
まり、発振素子が生成する局発周波数がその外部環境に
影響されて変動する。また、磁気テープや光記録媒体な
どのリムーバブルメディアを用いた録画機の場合、録画
時の装置と再生時の装置が異なる場合があり、装置間に
局発周波数のズレが見られることもある。局発周波数の
ズレ量が大きい場合、時としてコマ落ちや音切れが発生
したりし、表示品位の低下を招く。
【0006】このため、録画機においても録画時にVC
XO(Voltage Controlled Xtal Oscillator)などの周
波数変動素子を用いてPLL制御により装置基準時刻を
補正し、その補正された装置基準時刻に基づき生成され
た到着時刻をパケットに付与する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、PLLを構
成する場合、一般に上述のようにVCXOが用いられる
ことが多い。VCXOは、入力電圧に応じて出力周波数
を変動できる素子であるが、固定された周波数を出力す
る発振素子と比較して、一般的には高価である。
【0008】本発明は、こうした状況に鑑みなされたも
ので、その目的は、VCXOを用いずにストリーム中の
基準時刻を利用してパケットに付与すべき到着時刻を補
正する技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のある態様は、タ
イムスタンプ付与装置に関する。このタイムスタンプ付
与装置は、デジタルストリームを構成するパケットに含
まれるストリーム基準時刻を抽出するストリーム基準時
刻抽出部と、ストリーム基準時刻と異なる装置基準時刻
を所定の発振周波数に基づき生成する装置基準時刻生成
部と、抽出されたストリーム基準時刻と生成された装置
基準時刻との差分を計算する比較部と、パケットに付与
すべき到着時刻を装置基準時刻に基づき生成するタイム
スタンプ生成部と、比較部にて計算された差分に基づき
到着時刻の補正量を算出する補正部と、装置基準時刻と
算出された補正量をもとにパケットに対して補正された
到着時刻を付与するタイムスタンプ付与部と、抽出され
たストリーム基準時刻を装置基準時刻として設定し直す
装置時刻校正部と、を有する。
【0010】MPEG2規格に準拠したデジタルストリ
ームを特にトランスポートストリームという。デジタル
放送では、映像信号と音声信号はそれぞれMPEG2規
格に基づき圧縮符号化されている。圧縮符号化された信
号は、パケットと呼ばれる構造を有するデータに組み直
される。このパケットが連続した列がトランスポートス
トリームと呼ばれている。以下、上述のパケットをTS
パケットとも言う。また、TSパケット中には符号化の
際に使用する周波数27MHzのクロックのカウンタ値
(Program Clock Reference;以下、単に「PCR」と
も言う)が記述されている。ただし、PCRは、規格で
は100msに最低1度記述されていればよく、全ての
パケットに記述されているわけではない。
【0011】ここで、ストリーム基準時刻とは、デジタ
ルストリームを生成する際に使用されそのストリームに
記述されている情報であり、例えば、MPEG2規格に
準拠したトランスポートストリームにおいては、PCR
がストリーム基準時刻に相当する。また、装置基準時刻
は、デジタルストリームを受信する装置がその内部に備
える発振素子を基準として生成される。
【0012】一つのトランスポートストリームは、複数
の放送番組が収容されている。つまり、トランスポート
ストリームを構成するTSパケットは、全て同一の放送
番組を収容しているわけではない。例えば、一つのトラ
ンスポートストリームに7種類の放送番組が収容されて
いるとすれば、連続する7個のTSパケットは、それぞ
れ異なる放送番組を収容してもよい。
【0013】したがって、特定の放送番組を録画する場
合、所望のパケットのみを取り出して記録する。つま
り、間のパケットは間引かれることになる。これによ
り、PCRがすべてのパケットには記述されていないの
で、パケットをそのまま記録し、再度再生すると間を詰
めてしまい、高速で再生されることになる。そこで、パ
ケットを記録する際に、PCRに関連づけられた到着時
間を付与し、適切なタイミングで再生されるようになっ
ている。
【0014】到達時間は装置基準時刻に基づいて生成さ
れるが、上述のようにこの装置基準時刻は、誤差が生じ
やすい。誤差を含んだ到着時間が補正されずパケットに
記述されると、再生時に同期がズレてしまい、このズレ
が大きくなると再生の際にデコーダバッファのアンダー
ランやオーバーランなどが発生してしまう。そこで、デ
ジタルストリーム中に記述されている基準時刻を利用し
て、パケットに記述すべき到着時刻が補正される。
【0015】例えば、装置基準時刻を生成する発振素子
の周波数が27MHzよりわずかに高いと仮定する。ト
ランスポートストリームから抽出されたPCRが「20
0」のとき、装置基準時刻は「203」となっている可
能性がある。ズレが小さければ視聴に影響を与えるよう
な表示品位の低下はないが、小さなズレでもそれが蓄積
された場合、視聴に影響を来す可能性がある。従って、
どこかのタイミングでこのズレを補正する必要がある。
【0016】また、補正部は、タイムスタンプ生成部で
到着時刻を生成するために稼働しているカウンタの進行
を制御することで到着時刻を補正してもよい。このカウ
ンタは、PCRが生成されたクロックと同一の周波数を
発信する発振素子に基づいて、その値が進行する。例え
ば、PCRは27MHzの周波数を基準として生成され
ているので、上述のカウンタも27MHzの周波数を発
振する発振素子に基づき進行する。
【0017】一般には、装置基準時刻を補正するため
に、VCXOを用いて発振素子が発振する周波数がPL
L制御され補正された。ここでは、VCXOを用いずに
カウンタの進行を制御することで、VCXOを用いた補
正と同様の効果が期待される。
【0018】また、補正部は、到着時刻を補正する際の
1パケットにおける補正量の上限を設定可能であっても
よい。また、補正部は、ストリーム基準時刻を取得した
間隔を検出し、検出した間隔に基づいて、補正をする間
隔を決定してもよい。また補正部は、補正をする間隔を
所定のパケットの個数により決定してもよい。また、補
正部は、補正量が所定の上限を超えている場合、補正す
べき補正量の一部のみを補正してもよい。
【0019】このような、タイムスタンプ付与装置はL
SI(Large Scale Integration)などの集積回路に組
み込まれてもよい。また、入力されるデジタルストリー
ムの上限速度が、出力されるデジタルストリームの上限
速度より低く設定されてもよい。
【0020】本発明の別の態様は、デジタル記録装置に
関する。このデジタル記録装置は、デジタルストリーム
を受信する受信部と、受信したデジタルストリームを構
成するパケットに含まれるストリーム基準時刻を抽出す
るストリーム基準時刻抽出部と、ストリーム基準時刻と
異なる装置基準時刻を所定の発振周波数に基づき生成す
る装置基準時刻生成部と、抽出されたストリーム基準時
刻と、生成された装置基準時刻との差分を計算する比較
部と、パケットに付与すべき到着時刻を装置基準時刻に
基づき生成するタイムスタンプ生成部と、比較部にて計
算された差分に基づき到着時刻の補正量を算出する補正
部と、装置基準時刻と前記補正量をもとにパケットに補
正された到着時刻を付与するタイムスタンプ付与部と、
抽出されたストリーム基準時刻を装置基準時刻として設
定し直す装置時刻校正部と、補正された到着時刻が付与
されたパケットを所定の記録媒体に記録する記録部と、
を有する。
【0021】
【発明の実施の形態】デジタル放送を記録する録画機に
おいて、録画すべき番組を収容するTSパケットに到着
時刻を付与する際に、トランスポートストリームに含ま
れているPCRを抽出し、抽出したPCRと録画機の基
準時刻とのズレが算出される。算出されたズレ量に基づ
き付与すべき到着時刻が補正される。従来は、録画機の
基準時刻を生成するために、局発振素子としてVCXO
が用いられ、算出されたズレ量に基づき、局発振素子の
発信する周波数が補正された。本実施の形態では、局発
振素子としてVCXOより安価である固定周波数を発信
する素子を用い、到着時刻を生成しているカウンタの値
を制御することで、番組を録画する際にパケットに付与
される到着時刻の誤差が抑えられる。
【0022】図1は、本実施の形態に係る、タイムスタ
ンプ付与装置12を含むデジタル録画システム10の構
成を示した図である。デジタル録画システム10は、ア
ンテナ16と、受信部18と、タイムスタンプ付与装置
12と、27MHzの固定周波数を発振する局発振素子
28と、磁気テープや磁気ディスクや光記録媒体からな
る蓄積メディア40と、蓄積メディア40に所望のTS
パケットを書き込む記録部42から構成される。
【0023】タイムスタンプ付与装置12は、パケット
選択部22と、PCR抽出部24と、装置基準時刻生成
部26と、誤差算出部30と、補正値計算部32と、タ
イムスタンプ生成部34と、タイムスタンプ付与部36
と、補正量設定部38を備える。
【0024】パケット選択部22は、受信したトランス
ポートストリームからユーザにより指定されたチャンネ
ルの放送に対応するTSパケットをそのパケットに割り
振られて番組を構成するTSパケットの識別に用いられ
るPID(Packet Identification)を参照して選択す
る。例えば、番組を構成するビデオ、オーディオ、PC
Rなどを伝送するTSパケットをそれぞれPIDにより
選択する。
【0025】PCR抽出部24は、PCRが付与されて
いるTSパケットをPIDにより選択し、そのPCRを
抽出し取得する。装置基準時刻生成部26は、局発振素
子28が発振する周波数をカウントしその値をローカル
PCR(以下、単に「LPCR」と略す)として保持す
る。ここで、PCR抽出部24は、PCRを取得する
と、その値を装置基準時刻生成部26に通知する。一
方、PCRを通知された装置基準時刻生成部26は、L
PCRを通知されたPCRと等しく設定する。
【0026】誤差算出部30は、PCRとPCR取得時
のLPCRの差分を計算する。補正値計算部32はその
差分に応じて補正量および補正タイミングを計算し、そ
の計算結果をタイムスタンプ生成部34へ通知する。補
正量設定部38は、補正量および補正タイミングを計算
する際の諸条件を設定する。その条件とは、1度に補正
する補正量およびその上限、補正を行う間隔である。ま
た、補正値計算部32は、PCRを取得する間隔を取得
して、その間隔を上述の補正量や補正タイミングの計算
に反映させてもよい。
【0027】タイムスタンプ生成部34は、局発振素子
28で発振される27MHzの周波数をカウントし、T
Sパケットに付与すべきタイムスタンプを生成しタイム
スタンプ付与部36へ通知する。このとき、タイムスタ
ンプ生成部34は、補正値計算部32から通知された補
正量に基づき周波数のカウントを加減算する。つまり、
カウントした値を進めたり遅らせたりする。
【0028】タイムスタンプ付与部36は、タイムスタ
ンプ生成部34から通知されたタイムスタンプを到着時
刻としてTSパケットに付与する。タイムスタンプを付
与されたTSパケットは、記録部42によって蓄積メデ
ィア40に記録される。
【0029】図2は、蓄積メディア40に記録されてい
るTSパケットを再生する再生システム50の構成図で
ある。再生システム50は、タイムスタンプ抽出部52
と、比較器54と、TS蓄積メモリ56と、送出時刻カ
ウント部58と、送出制御部60と、局発振素子28
と、蓄積メディア40を備える。タイムスタンプ抽出部
52は、蓄積メディア40から読み出されたTSパケッ
ト中に含まれるタイムスタンプを取得する。取得したタ
イムスタンプは比較器54へ通知される。つづいて、T
SパケットはTS蓄積メモリ56へ送られ、蓄積され送
出制御部60からの出力指示を待つ。
【0030】また、送出時刻カウント部58は、局発振
素子28から発振される周波数をカウントし、その値を
比較器54に通知する。比較器54は、タイムスタンプ
抽出部52から通知されるタイムスタンプと送出時刻カ
ウント部58でカウントされた値が一致すると、送出制
御部60に対して、所望のTSパケットをTS蓄積メモ
リから出力するよう指示する。
【0031】以上の構成による、TSパケットに付与す
べきタイムスタンプの補正方法について、図3に基づき
説明する。図3は、PCR、LPCRおよびTSパケッ
トに付与される到着時刻の関係を示した図である。上か
ら順に、PCR抽出部24で抽出されたPCR、装置基
準時刻生成部26でカウントされたLPCR、PCRと
LPCRの誤差、タイムスタンプ生成部34で生成され
た到着時刻を示している。さらに一番下には、タイムス
タンプ生成部34に対する補正量が示されている。
【0032】まず、PCR抽出部24がTSパケット中
からPCRとして「100」という値を抽出すると、そ
の値を装置基準時刻生成部26に通知する。装置基準時
刻生成部26はそこでカウントされているLPCRを
「100」に初期化する。この値は、タイムスタンプ生
成部34に通知され、タイムスタンプ生成部34は時刻
を「100」として生成する。
【0033】いま、TSパケット中に含まれるPCRは
「100」カウント間隔であるので、次のPCRが取得
されるまで、装置基準時刻生成部26は局発振素子28
から発振される周波数をカウントしLPCRとする。タ
イムスタンプ生成部34が次に「200」というPCR
を取得するとき、LPCRが「203」までカウントさ
れている。つまり、PCRが「100」進む間に、LP
CRは「103」進み、誤差が「+3」発生している。
誤差算出部30が、PCRとLPCRを比較して、その
誤差「+3」を算出する。そのとき、LPCRは、再度
PCRの値に設定される。つまり、LPCRは「20
3」から「200」へ初期化される。
【0034】一方、タイムスタンプ生成部34でカウン
トされている値、つまり生成されている到着時刻は、
「203」となる。この値は、このときLPCRのよう
に初期化されることはない。したがって、TSパケット
に付与される到着時刻は、この段階では補正されていな
い。この誤差「+3」は、次にPCRが取得されるまで
に補正される。これは、一度にこの誤差を補正すると、
TSパケットのジッタが大きくなり、前後するTSパケ
ットの到着時刻が逆転するなどの矛盾が生じる恐れがあ
るためである。例えば、タイムスタンプ生成部34は、
カウンタ値「20」毎に3回、そのカウントを「1」カ
ウントだけとめ、誤差「+3」を補正する。
【0035】次に、PCR抽出部24でPCRとして、
「300」という値が取得されたとする。このとき、L
PCRが「302」であれば、誤差は「+2」となる。
このとき、LPCRは「102」進んでいるので、補正
がなされていない場合、タイムスタンプ生成部34で生
成されている到着時刻は「203」に「102」を加算
した「305」になる。
【0036】しかし、前回発生した誤差「+3」は、L
PCRが「200」から「302」に進む間に、補正さ
れているので、PCRとして「300」が抽出されたと
きに、タイムスタンプ生成部34で生成されている到着
時刻は「302」となる。この時点で、上述のように前
回までに認識されていた誤差は補正されており、今回発
生した誤差のみが到着時刻に残っていることになる。ま
た、LPCRは、上述同様「302」から「300」へ
初期化される。
【0037】同様に、PCRとして「400」が取得さ
れとき、LPCRは「404」となっていて、誤差「+
4」が発生している。このとき、先ほど到着時刻に残っ
ていた誤差「+2」は、補正されており、この時点の到
着時刻は「404」となっている。以降同様の処理がな
され、到着時刻には誤差が蓄積されない。
【0038】図4のフローチャートをもとに、到着時刻
の補正手順を簡単に説明する。まず、PCR抽出部24
がTSパケットに含まれるPCRを抽出する(S1
0)。つづいて、誤差算出部30は、抽出されたPCR
と装置基準時刻生成部26でカウントされているLPC
Rの誤差を算出し(S12)、誤差の算出が終了する
と、LPCRがPCRに等しくなるように校正される
(S14)。補正値計算部32は、タイムスタンプ生成
部34に対して補正量を指示し、タイムスタンプ生成部
34はその指示に基づき到着時刻であるカウンタ値を補
正し(S16)、タイムスタンプ付与部36がTSパケ
ットに補正された到着時刻を付与する(S18)。TS
パケットの記録を継続する場合(S20のN)、PCR
が抽出され到着時刻が補正されTSパケットに補正され
た到着時刻を付与するS10からS20の工程を繰り返
す。TSパケットの記録を終了場合(S20のY)、こ
の一連の処理は終了する。
【0039】以上、本実施の形態によれば、トランスポ
ートストリーム中に記述されているPCRを利用し、受
信装置の装置基準時刻に生じた誤差を初期化することが
できる。また、パケットに付与すべき到着時刻の誤差を
視聴に影響を与えない範囲に抑えることができる。
【0040】以上、本発明を実施の形態をもとに説明し
た。この実施の形態は例示であり、それら各構成要素や
各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこ
と、またそうした変形例も本発明の範囲であることは当
業者に理解されるところである。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、VCXOを使用せず
に、パケットに付与すべき到着時刻を視聴に影響のない
誤差内に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係る、タイムスタンプ装置を
備えるデジタル方式の録画システムの構成を示した図で
ある。
【図2】 蓄積メディアに記録されているTSパケット
を再生する再生システムの構成を示した図である。
【図3】 PCR、LPCRおよびTSパケットに付与
される到着時刻の関係を示した図である。
【図4】 到着時刻の補正の手順を示したフローチャー
トである。
【符号の説明】
10 デジタル録画システム、 12 タイムスタンプ
付与装置、 18 受信部、 22 パケット選択部、
24 PCR抽出部、 26 装置基準時刻生成部、
28 局発振素子、 30 誤差算出部、 32 補
正値計算部、34 タイムスタンプ生成部、 36 タ
イムスタンプ付与部、 38 補正量設定部、 40
蓄積メディア、 42 記録部、 50 再生システ
ム、 52 タイムスタンプ抽出部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルストリームを構成するパケット
    に含まれるストリーム基準時刻を抽出するストリーム基
    準時刻抽出部と、 前記ストリーム基準時刻と異なる装置基準時刻を所定の
    発振周波数に基づき生成する装置基準時刻生成部と、 前記抽出されたストリーム基準時刻と、前記生成された
    装置基準時刻との差分を計算する比較部と、 前記パケットに付与すべき到着時刻を装置基準時刻に基
    づき生成するタイムスタンプ生成部と、 前記比較部にて計算された差分に基づき前記到着時刻の
    補正量を算出する補正部と、 前記装置基準時刻と前記補正量をもとに前記パケットに
    補正された到着時刻を付与するタイムスタンプ付与部
    と、 前記抽出されたストリーム基準時刻を前記装置基準時刻
    として設定し直す装置時刻校正部と、 を有することを特徴とするタイムスタンプ付与装置。
  2. 【請求項2】 前記補正部は、前記タイムスタンプ生成
    部で到着時刻を生成するために稼働しているカウンタの
    進行を制御することで前記到着時刻を補正することを特
    徴とする請求項1に記載のタイムスタンプ付与装置。
  3. 【請求項3】 前記補正部は、前記到着時刻を補正する
    際の1パケットにおける補正量の上限を設定可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載のタイムスタンプ付与
    装置。
  4. 【請求項4】 前記補正部は、前記ストリーム基準時刻
    を取得した間隔を検出し、検出した間隔に基づいて、前
    記補正をする間隔を決定することを特徴とする請求項1
    から3のいずれかに記載のタイムスタンプ付与装置。
  5. 【請求項5】 前記補正部は、前記補正をする間隔を所
    定のパケットの個数により決定することを特徴とする請
    求項1から3のいずれかに記載のタイムスタンプ付与装
    置。
  6. 【請求項6】 デジタルストリームを受信する受信部
    と、 受信したデジタルストリームを構成するパケットに含ま
    れるストリーム基準時刻を抽出するストリーム基準時刻
    抽出部と、 前記ストリーム基準時刻と異なる装置基準時刻を所定の
    発振周波数に基づき生成する装置基準時刻生成部と、 前記抽出されたストリーム基準時刻と、前記生成された
    装置基準時刻との差分を計算する比較部と、 前記パケットに付与すべき到着時刻を装置基準時刻に基
    づき生成するタイムスタンプ生成部と、 前記比較部にて計算された差分に基づき前記到着時刻の
    補正量を算出する補正部と、 前記装置基準時刻と前記補正量をもとに前記パケットに
    補正された到着時刻を付与するタイムスタンプ付与部
    と、 前記抽出されたストリーム基準時刻を前記装置基準時刻
    として設定し直す装置時刻校正部と、 前記補正された到着時刻が付与されたパケットを所定の
    記録媒体に記録する記録部と、 を有することを特徴とするデジタル録画装置。
JP2002084202A 2002-03-25 2002-03-25 タイムスタンプ付与装置およびそれを用いたデジタル録画装置 Expired - Fee Related JP3851199B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002084202A JP3851199B2 (ja) 2002-03-25 2002-03-25 タイムスタンプ付与装置およびそれを用いたデジタル録画装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002084202A JP3851199B2 (ja) 2002-03-25 2002-03-25 タイムスタンプ付与装置およびそれを用いたデジタル録画装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003283996A true JP2003283996A (ja) 2003-10-03
JP3851199B2 JP3851199B2 (ja) 2006-11-29

Family

ID=29231658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002084202A Expired - Fee Related JP3851199B2 (ja) 2002-03-25 2002-03-25 タイムスタンプ付与装置およびそれを用いたデジタル録画装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3851199B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005117014A1 (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha マルチメディア蓄積装置
JP2006186689A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Toshiba Corp 信号処理装置およびストリーム処理方法
JP2007527667A (ja) * 2004-02-18 2007-09-27 フィッシャー−ローズマウント システムズ, インコーポレイテッド ネットワークセグメント上で共通のセンスオブタイムを維持するためのシステムおよび方法
KR101151303B1 (ko) 2004-12-29 2012-06-08 엘지전자 주식회사 데이터 패킷의 도착시각을 결정하는 방법 및 장치

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007527667A (ja) * 2004-02-18 2007-09-27 フィッシャー−ローズマウント システムズ, インコーポレイテッド ネットワークセグメント上で共通のセンスオブタイムを維持するためのシステムおよび方法
JP4767178B2 (ja) * 2004-02-18 2011-09-07 フィッシャー−ローズマウント システムズ, インコーポレイテッド ネットワークセグメント上で共通のセンスオブタイムを維持するためのシステムおよび方法
WO2005117014A1 (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha マルチメディア蓄積装置
JP2006186689A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Toshiba Corp 信号処理装置およびストリーム処理方法
JP4564350B2 (ja) * 2004-12-27 2010-10-20 株式会社東芝 信号処理装置
KR101151303B1 (ko) 2004-12-29 2012-06-08 엘지전자 주식회사 데이터 패킷의 도착시각을 결정하는 방법 및 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3851199B2 (ja) 2006-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8249419B2 (en) Method for generating additional information for guaranteeing seamless playback between data streams, recording medium storing the information, and recording, editing and/or playback apparatus using the same
JP3516206B2 (ja) データストリーム処理装置および方法、並びにプログラム格納媒体
US7865064B2 (en) Recording/output apparatus and recording/output method
JPH11275519A (ja) データ記録方法およびデータ記録装置
KR101014664B1 (ko) 복수의 데이터 스트림 간의 연속 재생을 보장하는 재생방법 및 그 재생 장치
US7876653B2 (en) Recording and reproducing apparatus and receiving apparatus
US20080307470A1 (en) Control method for an information processing device
JP2006217573A (ja) 通信装置、通信方法、プログラム、および、プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US20070223536A1 (en) Stream reproducing method and device
JP2003283996A (ja) タイムスタンプ付与装置およびそれを用いたデジタル録画装置
JP2006128857A (ja) 情報再生装置、バッファ制御方法およびプログラム
JP4359024B2 (ja) 同期制御方法と装置およびそれを用いた同期再生装置およびテレビジョン受信装置
JP5094478B2 (ja) 受信装置
US20060092983A1 (en) Clock generating apparatus
JP4197078B2 (ja) 蓄積型デジタル放送における映像音声の部分再生方法及び受信装置
US20080037591A1 (en) Data recording and reproducing apparatus
JP2002281498A (ja) 受信再生装置
US20080138047A1 (en) Information processing device
JP2001285798A (ja) 映像信号記録再生装置
JP2004320787A (ja) 連続メディア切り出し装置
KR100348240B1 (ko) 엔씨오를이용한피티에스/디티에스콘트롤러
JPH09219857A (ja) 基準時刻情報再生装置
JP2002369139A (ja) デジタル放送記録方法及びデジタル放送再生方法及びデジタル放送記録装置及びデジタル放送再生装置
JP2009141458A (ja) 記録再生装置、記録再生方法及びプログラム
JP2006324962A (ja) デジタル放送記録再生装置および再生用システムクロックの発振制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060815

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060831

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees