JP2003283989A - データ処理装置および方法、プログラム格納媒体、並びにプログラム - Google Patents

データ処理装置および方法、プログラム格納媒体、並びにプログラム

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JP2003283989A
JP2003283989A JP2002084073A JP2002084073A JP2003283989A JP 2003283989 A JP2003283989 A JP 2003283989A JP 2002084073 A JP2002084073 A JP 2002084073A JP 2002084073 A JP2002084073 A JP 2002084073A JP 2003283989 A JP2003283989 A JP 2003283989A
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良太 小坂井
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沢朗 榎本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号化された画像データのイントラフレーム
の入力レートによらず、任意のイントラフレームから特
殊再生用データを生成できるようにする。 【解決手段】 特殊再生用データ生成部13は、特殊再
生用データを生成し、メモリ書き込み制御部31に供給
する。メモリ書き込み制御部31は、バッファメモリ1
5A乃至15Nから書き込み可能なバッファメモリを検
出し、書き込み可能なバッファメモリ15Aに特殊再生
用データとDTSを格納し、バッファメモリ15Aを読み
出し可にする。また、メモリ読み出し制御部32は、バ
ッファメモリ15A乃至15Nから、読み出し可能なバ
ッファメモリを検出し、読み出し可能なバッファメモリ
15NのDTSの情報に基づいて、バッファメモリ15N
から特殊再生用データを読み出す。本発明は、デジタル
VTRに適用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ処理装置お
よび方法、プログラム格納媒体、並びにプログラムに関
し、特に、符号化された画像データから特殊再生用デー
タを確実に生成できるようにしたデータ処理装置および
方法、プログラム格納媒体、並びにプログラムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、高精細画像の汎用符号化方式とし
て、MPEG(Moving Picture Experts Group)2が注目され
ている。MPEG2の方式は、フレーム間の相関を利用して
情報量を圧縮し、データを符号化する動き補償型の予測
符号化方式である。MPEG2の方式により符号化されたシ
ーケンスには、一定間隔でI(イントラ)ピクチャ(フ
レーム内符号化画像のピクチャ)が含まれており、Iピ
クチャは、離散コサイン変換(DCT(discrete cosine t
ransform))または量子化等により1フレーム内のデー
タのみを用いて符号化されている。
【0003】そこで、デジタルVTR(Video Tape Record
er)において、入力されたビデオデータから、通常再生
用の高解像度データを生成する他、一定の周期(例え
ば、15フレーム)で生成されるIピクチャ(イントラ
フレーム)のデータを用いて特殊再生用の低解像度デー
タを生成し、生成した特殊再生用データを、特殊再生用
に特別な記憶領域に設けた記録領域に記録することが提
案されている。
【0004】図1は、通常再生用データおよび特殊再生
用データを記録する従来のデジタルVTR1の構成を示す
ブロック図である。
【0005】エンコーダ11は、供給されてきたビデオ
データをMPEG方式でエンコードし、イントラフレーム分
離部12およびバッファメモリ14に供給する。バッフ
ァメモリ14は、供給されてきたデータ(通常再生用デ
ータ)を格納する。イントラフレーム分離部12は、供
給されてきたMPEGデータからイントラフレーム(以下、
Iフレームと称する)を抜き出し、これを特殊再生用デ
ータ生成部13に出力する。特殊再生用データ生成部1
3は、Iフレームのビデオデータから、特殊再生用デー
タを生成し、バッファメモリ15に供給する。バッファ
メモリ15は、供給されてきた特殊再生用データを格納
する。
【0006】データ多重化部16は、バッファメモリ1
4およびバッファメモリ15に格納されている通常再生
用データおよび特殊再生用データを読み出し、語長制限
等の処理を行った後、オーディオデータおよびシステム
データと共にこれを多重化し、記録フォーマット処理部
17に供給する。記録フォーマット処理部17は、供給
されてきたデータに対して、誤り訂正符号の付加や、変
調等の処理を実行し、磁気テープ18に記録する。
【0007】図2は、1GOPが15フレームにより構成
されるフレームの配置例を示す図である。図3は、図2
のフレーム構成におけるバッファメモリの占有状態の例
を示す図である。時刻t1において、バッファメモリ1
5に特殊再生用データが入力され、時刻t2において、
磁気テープ18への記録が完了したと同時にバッファメ
モリ15は空になる。このとき、IフレームのVBV(Vid
eo Buffering Verifier)delay(バッファメモリの蓄積
量を90Hzクロックの時間で示すもの)サイズは、時
間T1となる。具体的には、時間T1は、入力タイミン
グの時刻t1から、次のIフレーム(DTSを基にしたVID
EO位相において、各1GOPの先頭のフレーム)が入力さ
れてくる時刻までの時間である。時刻t3乃至時刻t1
2および時間T2乃至時間T6の説明は、時刻t1およ
びt2、並びに時間T1と同様であるので、省略する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、デジタ
ルVTR1は、図2に示されるように、特殊再生用データ
の生成レート(すなわち、Iフレームの入力レート)が
低い(Iフレームが15フレーム周期である)場合にお
いては、図3に示されるように、特殊再生用データの記
録完了タイミング(時刻t2)が、次の特殊再生用デー
タの入力タイミング(時刻t3)より早いため、全ての
特殊再生用データが記録することができるが、図4に示
されるように、特殊再生用データの生成レート(Iフレ
ームの入力レート)が磁気テープ18への書き込みレー
トより早い(図4の例の場合、Iフレームが9フレーム
周期(1GOPが9フレーム)である)場合においては、
図5に示されるように、特殊再生用データの記録完了タ
イミング(時刻t27)より、次の特殊再生用データの
入力タイミング(時刻t26)が早いため、そのタイミ
ングにおいて、特殊再生用データを記録することはでき
ない。
【0009】すなわち、時刻t26において、次の特殊
再生用データがバッファメモリ15に入力されるが、こ
のとき、バッファメモリ15には、時刻t25において
入力された特殊再生用データがまだ全て記録されていな
いため、残っている。
【0010】時刻t30,t31のタイミングと、時刻
t36,t37のタイミングにおいても、同様の事態が
発生している。
【0011】短いGOPは、つなぎ撮りを繰り返すことに
よっても発生する。図6は、つなぎ撮りされたストリー
ムのフレームの配置例を示す図である。図中、Pi(i
=1,2,・・・)は、つなぎ撮り点を示す。この例で
は、点P1乃至P5でつなぎ撮りが行なわれた結果、1
GOPが3フレームとなっている。
【0012】このような場合においても、特殊再生用デ
ータを記録することができなくなるタイミングが発生す
る。
【0013】このように、1GOPを構成するフレームが
少ない場合、特殊再生用データを記録することができな
くなるタイミングが発生するという課題があった。
【0014】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、圧縮されたデジタルデータから特殊再生用
データを確実に生成することができるようにするもので
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置
は、画像データからイントラフレームを分離する分離手
段と、分離手段により分離されたイントラフレームから
特殊再生用データを生成する生成手段と、生成手段によ
り生成された特殊再生用データ、および特殊再生用デー
タに付随する第1の付随情報、並びに格納情報を、第1
の格納部へ書き込む書き込み手段と、書き込み手段によ
り第1の格納部に書き込まれた第1の付随情報および格
納情報に基づいて、第1の格納部に格納されている特殊
再生用データを読み出す第1の読み出し手段と、第1の
読み出し手段により読み出された特殊再生用データを記
録媒体に記録する記録手段とを備え、書き込み手段は、
第1の付随情報および格納情報に基づいて、複数の第1
の格納部から、書き込む格納部を選択し、第1の読み出
し手段は、第1の付随情報および格納情報に基づいて、
複数の第1の格納部から、読み出す格納部を選択するこ
とを特徴とする。
【0016】書き込み手段および第1の読み出し手段
は、第1の付随情報および格納情報を共有するようにす
ることができる。
【0017】格納情報は、格納部の使用状況に関する情
報であるようにすることができる。
【0018】第1の付随情報は、特殊再生用データの時
刻情報であるようにすることができる。
【0019】書き込み手段は、特殊再生用データに付随
する第2の付随情報をさらに書き込むようにすることが
できる。
【0020】第2の付随情報は、つなぎ撮り点を示す情
報であるようにすることができる。
【0021】第1の付随情報および格納情報に基づい
て、第1の格納部に格納されている特殊再生用データを
抽出し、抽出した特殊再生用データ、および第1の付随
情報、並びに格納情報を、第2の格納部へ書き込む抽出
手段と、抽出手段により第2の格納部に書き込まれた第
1の付随情報および格納情報に基づいて、第2の格納部
に格納されている特殊再生用データを読み出す第2の読
み出し手段とをさらに含み、抽出手段は、第1の付随情
報および格納情報に基づいて、複数の第2の格納部か
ら、抽出する格納部を選択し、第2の読み出し手段は、
第1の付随情報および格納情報に基づいて、複数の第2
の格納部から、読み出す格納部を選択するようにするこ
とができる。
【0022】本発明の画像処理方法は、画像データから
イントラフレームを分離する分離ステップと、分離ステ
ップの処理により分離されたイントラフレームから特殊
再生用データを生成する生成ステップと、生成ステップ
の処理により生成された特殊再生用データ、および特殊
再生用データに付随する付随情報、並びに格納情報の、
格納部への書き込みを制御する書き込み制御ステップ
と、書き込み制御ステップの処理により格納部に書き込
みが制御された付随情報および格納情報に基づいて、格
納部に格納されている特殊再生用データを読み出す読み
出しステップと、読み出しステップの処理により読み出
された特殊再生用データの記録媒体への記録を制御する
記録制御ステップとを含み、書き込みステップの処理
は、付随情報および格納情報に基づいて、複数の格納部
から、書き込む格納部を選択し、読み出しステップの処
理は、付随情報および格納情報に基づいて、複数の格納
部から、読み出す格納部を選択することを特徴とする。
【0023】本発明のプログラム格納媒体に格納されて
いるプログラムは、画像データからイントラフレームを
分離する分離ステップと、分離ステップの処理により分
離されたイントラフレームから特殊再生用データを生成
する生成ステップと、生成ステップの処理により生成さ
れた特殊再生用データ、および特殊再生用データに付随
する付随情報、並びに格納情報の、格納部への書き込み
を制御する書き込み制御ステップと、書き込み制御ステ
ップの処理により格納部に書き込みが制御された付随情
報および格納情報に基づいて、格納部に格納されている
特殊再生用データを読み出す読み出しステップと、読み
出しステップの処理により読み出された特殊再生用デー
タの記録媒体への記録を制御する記録制御ステップとを
含み、書き込みステップの処理は、付随情報および格納
情報に基づいて、複数の格納部から、書き込む格納部を
選択し、読み出しステップの処理は、付随情報および格
納情報に基づいて、複数の格納部から、読み出す格納部
を選択することを特徴とする。
【0024】本発明のプログラムは、画像データからイ
ントラフレームを分離する分離ステップと、分離ステッ
プの処理により分離されたイントラフレームから特殊再
生用データを生成する生成ステップと、生成ステップの
処理により生成された特殊再生用データ、および特殊再
生用データに付随する付随情報、並びに格納情報の、格
納部への書き込みを制御する書き込み制御ステップと、
書き込み制御ステップの処理により格納部に書き込みが
制御された付随情報および格納情報に基づいて、格納部
に格納されている特殊再生用データを読み出す読み出し
ステップと、読み出しステップの処理により読み出され
た特殊再生用データの記録媒体への記録を制御する記録
制御ステップとを含む処理を実行させ、書き込みステッ
プの処理は、付随情報および格納情報に基づいて、複数
の格納部から、書き込む格納部を選択し、読み出しステ
ップの処理は、付随情報および格納情報に基づいて、複
数の格納部から、読み出す格納部を選択することを特徴
とする。
【0025】画像処理装置は、記録専用の装置として構
成しても良いし、記録と再生の両方を実行する装置の記
録処理を行うブロックとして構成してもよい。
【0026】本発明の画像処理装置および方法、プログ
ラム格納媒体、並びにプログラムにおいては、特殊再生
用データ、および特殊再生用データに付随する第1の付
随情報、並びに格納情報が、複数の格納部の中の1つの
格納部に書き込まれ、格納部に書き込まれた第1の付随
情報および格納情報に基づいて、特殊再生用データが読
み出され、記録される。
【0027】
【発明の実施の形態】図7は、本発明を適用したデジタ
ルVTR30の構成例を示すブロック図である。図中、図
1と対応する部分については、同一の符号を付してあ
り、その説明は、繰り返しになるので省略する。
【0028】この例では、特殊再生用データ生成部13
は、Iフレームから特殊再生用データを生成し、メモリ
書き込み制御部31に供給する。メモリ書き込み制御部
31は、バッファメモリ15A、バッファメモリ15
B、・・・バッファメモリ15Nに対する特殊再生用デ
ータの書き込みを制御する。メモリ読み出し制御部32
は、バッファメモリ15A、バッファメモリ15B、・
・・バッファメモリ15Nからの特殊再生用データの読
み出しを制御し、バッファメモリ15A乃至15Nから
読み出された特殊再生用データをデータ多重化部16に
供給する。
【0029】データ多重化部16は、メモリ読み出し制
御部32から供給されてきた特殊再生用データと、バッ
ファメモリ14から供給されてきた通常再生用データに
ついて、語長制限等の処理を行った後、図示せぬ入力部
から入力されるオーディオデータおよびシステムデータ
と共にこれを多重化し、記録フォーマット処理部17に
供給する。記録フォーマット処理部17は、供給されて
きたデータに対して、誤り訂正符号の付加や、変調等の
処理を実行し、磁気テープ18に記録する。
【0030】次に、図8を参照して、デジタルVTR30
におけるデータ記録処理について説明する。なお、この
処理は、ユーザが、図示せぬ操作部を操作して、データ
の記録を指令したときに開始される。
【0031】ステップS1において、エンコーダ11
は、入力されてきたビデオデータをエンコードする。エ
ンコードされたデータは、バッファメモリ14およびイ
ントラフレーム分離部12に供給される。イントラフレ
ーム分離部12は、入力されたビデオデータからイント
ラフレームのビデオデータを抽出し、特殊再生用データ
生成部13に供給する。
【0032】ステップS2において、バッファメモリ1
4は、供給されてきたデータを格納する。バッファメモ
リ14に格納されたデータは、データ多重化部16に供
給される。
【0033】ステップS3において、特殊再生用データ
を書き込み読み出し処理が実行される。すなわち、特殊
再生用データ生成部13により、特殊再生用データが生
成される。メモリ書き込み処理部31は、この特殊再生
用データを、例えば、バッファメモリ15Aに格納す
る。メモリ読み出し処理部32は、これを読み出し、デ
ータ多重化部16に供給する。この特殊再生用データ書
き込み読み出し処理の詳細は、図9を参照して後述す
る。
【0034】ステップS4において、データ多重化部1
6は、通常再生用データと特殊再生用データが、バッフ
ァメモリ14とメモリ読み出し制御部32から供給され
てきたか否かを判定する。通常再生用データと特殊再生
用データがまだ入力されていないと判定された場合、デ
ータ多重化部16は、通常再生用データと特殊再生用デ
ータが入力されるまで、待機する。
【0035】ステップS4において、通常再生用データ
と特殊再生用データが入力されたと判定された場合、処
理は、ステップS5に進み、データ多重化部16は、通
常再生用データと特殊再生用データについて語長制限等
の処理を行ない、オーディオデータおよびシステムデー
タと共にこれを多重化し、記録フォーマット処理部17
に供給する。
【0036】ステップS6において、記録フォーマット
処理部17は、データ多重化部16から供給されてきた
多重化されたデータについて、誤り訂正符号を付加し、
変調する。
【0037】ステップS7において、記録フォーマット
処理部17は、ステップS6において誤り訂正符号を付
加し、変調したデータを、磁気テープ18に記録する。
【0038】次に、図9を参照して、図8のステップS
3における特殊再生用データ書き込み読み出し処理につ
いて説明する。なお、この処理は、図8のステップS1
においてエンコードされたデータがイントラフレーム分
離部12に供給されてきたとき開始される。
【0039】ステップS21において、特殊再生用デー
タ生成処理が実行される。この特殊再生用データ生成処
理について、図10を参照して説明する。
【0040】ステップS41において、イントラフレー
ム分離部12は、エンコーダ11から供給されてきたエ
ンコードされたビデオデータを受信する。
【0041】ステップS42において、イントラフレー
ム分離部12は、受信したビデオデータから、Iフレー
ム(イントラフレーム)のビデオデータを抜き出し、こ
れを、特殊再生用データ生成部13に供給する。
【0042】ステップS43において、特殊再生用デー
タ生成部13は、イントラフレーム分離部12から供給
されてきたIフレームのビデオデータに基づいて、特殊
再生用データを生成し、生成した特殊再生用データをメ
モリ書き込み制御部31に出力する。
【0043】ステップS44において、イントラフレー
ム分離部12は、データの入力が終了したか否かを判定
する。データの入力が終了していないと判定された場
合、処理は、ステップS41に戻り、それ以降の処理が
繰り返される。
【0044】ステップS44において、データの入力が
終了したと判定された場合、特殊再生用データ生成処理
は終了し、処理は、図9のステップS22に進む。
【0045】図9に戻って、ステップS22において、
メモリ書き込み処理が実行される。このメモリ書き込み
処理について、図11を参照して説明する。なお、この
処理は、特殊再生用データ生成部13から特殊再生用デ
ータが供給されてきたとき開始される。
【0046】ステップS61において、メモリ書き込み
制御部31は、図9のステップS21の処理により生成
された(図10に示される特殊再生用データ生成処理に
より生成された)特殊再生用データを受信する。
【0047】ステップ62において、メモリ書き込み制
御部31は、バッファメモリ15A乃至バッファメモリ
15Nの中に、使用可能な(書き込み可である)バッフ
ァメモリがあるか否かを判定する。
【0048】すなわち、バッファメモリ15A乃至15
Nには、図12に示されるように、特殊再生用データの
他に、対応するDTS(Decoding Time Stamp)およびフラ
グが書き込まれる。DTSおよびフラグの情報は、メモリ
書き込み制御部31およびメモリ読み出し制御部32の
間で共有されている。DTSは、復号(デコード)のタイ
ミングを表わす時刻管理情報であり、バッファメモリ1
5A乃至15Nのそれぞれに格納される特殊再生用デー
タに対応して、DTS A乃至DTS Nとされる。
【0049】フラグは、そのバッファメモリが書き込み
可能(読み出し不可能)な状態のとき書き込み可とさ
れ、読み出し可能(書き込み不可能)のとき、読み出し
可とされる。
【0050】従って、ステップS62の処理では、図1
2のバッファメモリ15A乃至バッファメモリ15Nの
中にフラグが書き込み可とされているバッファメモリが
あるか否かが判定される。図12の例の場合、バッファ
メモリ15Aとバッファメモリ15Bは書き込み可であ
る。書き込み可能なバッファメモリがあると判定された
場合、処理はステップS63に進む。
【0051】ステップS63において、メモリ書き込み
制御部31は、ステップS62において書き込み可能で
あると判定されたバッファメモリ(例えば、バッファメ
モリ15A)に特殊再生用データを記憶する。
【0052】ステップS64において、メモリ書き込み
制御部31は、いま書き込んだバッファメモリを特定す
る情報(例えば、バッファメモリ15Aの識別情報)
と、そのビデオデータのDTSを記憶する。
【0053】ステップS65において、メモリ書き込み
制御部31は、ステップS63およびステップS64の
処理において使用したバッファメモリ(いまの例の場
合、バッファメモリ15A)のフラグを読み出し可にす
る(書き込みフラグを不可にする)。
【0054】ステップS65の処理の後、または、ステ
ップS62において、書き込み可能なバッファメモリが
ないと判定された場合、メモリ書き込み処理を終了し、
処理は、図9のステップS23に進む。
【0055】図11の処理は、ビデオデータの入力レー
トやメモリ読み出し制御部32の処理(後述する図13
の処理)に拘わらず、イントラフレーム分離部12によ
りIフレームが抜き出され、特殊再生用データ生成部1
3により特殊再生用データが生成され、メモリ書き込み
制御部31に供給されるたびに繰り返され、その処理
は、後述するメモリ読み出し制御部32の処理とは独立
している。
【0056】図9に戻って、ステップS23において、
メモリ読み出し処理が実行される。このメモリ読み出し
処理について、図13を参照して説明する。
【0057】ステップS81において、メモリ読み出し
制御部32は、読み出し可能なバッファメモリ(フラグ
が読み出し可であるバッファメモリ)があるか否かを判
定する。上述したように、DTSおよびフラグは、メモリ
書き込み制御部31およびメモリ読み出し制御部32に
共通の情報である。例えば、図12に示される状態で
は、バッファメモリ15Cとバッファメモリ15Nは、
読み出し可となっている。これは、例えば、図11のス
テップS65の処理により、メモリ書き込み制御部31
によりバッファメモリ15Cとバッファメモリ15Nに
特殊再生用データが記憶されたためであり、バッファメ
モリ15Cとバッファメモリ15Nには、特殊再生用デ
ータが記憶されている。ステップS81において、読み
出し可能なバッファメモリが存在しないと判定された場
合、メモリ読み出し制御部32は、読み出し可能なバッ
ファメモリがあると判定されるまで待機する。
【0058】ステップS81において、読み出し可能な
バッファメモリがあると判定された場合、処理はステッ
プS82に進む。メモリ読み出し制御部32は、読み出
し可能と判定されたバッファメモリ(いまの例の場合、
バッファメモリ15Cまたはバッファメモリ15N)の
DTSを取得する。
【0059】ステップS83において、メモリ読み出し
制御部32は、取得したDTSと、磁気テープ18上のト
ラックの現在の記録位置から換算したDTSとを比較す
る。
【0060】ステップS84において、メモリ読み出し
制御部32は、読み出す特殊再生用データが存在するか
否かを判定する。具体的には、ステップS83において
比較した結果により、取得したDTSが、いま磁気テープ
18に記録可能なデータであるか否かを判定する。読み
出すデータがないと判定された場合、処理はステップS
81に戻り、それ以降の処理が繰り返される(次のバッ
ファメモリのDTSが取得され、比較される)。
【0061】ステップS84において、読み出す特殊再
生用データがあると判定された場合、処理はステップS
85に進み、メモリ読み出し制御部32は、ステップS
82において取得したDTSが、前回処理したDTSと同じか
否かを判定する。特殊再生用データは、磁気テープ18
の異なるトラックに分割されて記録されることもあるた
め、これの判定が行なわれる。ステップS85におい
て、前回処理したDTSと同一であると判定された場合、
処理はステップS86に進み、メモリ読み出し制御部3
2は、前回処理したバッファメモリ(例えば、バッファ
メモリ15C)から、特殊再生用データを読み出す。
【0062】ステップS85において、バッファメモリ
から読み出されたDTSが、前回処理したDTSと異なると判
定された場合、処理はステップS87に進み、メモリ読
み出し制御部32は、このDTSが記憶されているバッフ
ァメモリ(例えば、バッファメモリ15C)の先頭か
ら、特殊再生用データを読み出す。
【0063】ステップS86の処理の後、または、ステ
ップS87の処理の後、ステップS88において、メモ
リ読み出し制御部32は、ステップS86またはステッ
プS87において読み出したバッファメモリ(例えば、
バッファメモリ15C)の全ての特殊再生用データを読
み出したか否かを判定する。全ての特殊再生用データを
まだ読み出していないと判定された場合、処理はステッ
プS81に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0064】ステップS88において、バッファメモリ
の全てのデータが読み出されたと判定された場合、処理
はステップS89に進み、メモリ読み出し制御部32
は、ステップS88において、全てのデータを読み出し
たと判定したバッファメモリ(例えば、バッファメモリ
15C)のフラグを書き込み可(読み出し不可)にし、
メモリ読み出し処理を終了する。
【0065】図9に戻って、ステップS23において、
メモリ読み出し処理が終了すると、特殊再生用データ書
き込み読み出し処理を終了し、処理は図8のステップS
4に進む。
【0066】以上のように、特殊再生用データを記憶す
るバッファメモリを複数個設け、メモリ書き込み制御部
31およびメモリ読み出し制御部32が複数のバッファ
メモリに対するデータの書き込みおよび読み出しを制御
することで、複数の特殊再生用データが複数のバッファ
メモリに記憶される。これにより、特殊再生用データの
生成レート(Iフレームの入力レート)が磁気テープ1
8への書き込みレートより早い(例えば、Iフレームが
9フレーム周期である)場合においても、複数のバッフ
ァメモリに各Iフレームから生成された特殊再生用デー
タを格納できるため、全ての特殊再生用データを格納す
ることが可能となる。
【0067】また、フラグが書き込み可の状態において
は、そのバッファメモリにおける読み出しは不可とな
る。一方、フラグが読み出し可の状態においては、その
バッファメモリにおける書き込みは不可となる。このた
め、特殊再生用データがパイプライン的に処理され、バ
ッファメモリに格納された場合においても、データの書
き込みが終了するまで、同じバッファメモリからデータ
が読み出されることを防ぐことが可能である。
【0068】図14は、メモリ書き込み制御部31、バ
ッファメモリ15A、バッファメモリ15B、バッファ
メモリ15C、・・・バッファメモリ15N、並びにメ
モリ読み出し制御部32の他の処理例を示す図である。
【0069】この例においては、バッファメモリ15
A、バッファメモリ15B、バッファメモリ15C、・
・・バッファメモリ15Nには、図12において記憶さ
れるDTSと書き込みフラグの他に、特定フラグが記録さ
れる。特定フラグは、例えば、つなぎ撮り点を示すフラ
グであり、つなぎ撮り点である場合、特定フラグがオン
にされる。また、特定フラグの情報は、DTSや書き込み
(読み出し)フラグの情報と同様に、メモリ書き込み制
御部31およびメモリ読み出し制御部32が共有する。
その他の構成は、図12と同様であり、繰り返しとなる
ため、その説明は省略する。
【0070】図15は、図14のメモリ書き込み制御部
31におけるメモリ書き込み処理を説明するフローチャ
ートである。なお、この処理は、上述した図11と同
様、図9のステップS22の処理を説明するものであ
り、特殊再生用データ生成部13から特殊再生用データ
が供給されてきたとき開始される。
【0071】ステップS101において、メモリ書き込
み制御部31は、図9のステップS21の処理において
生成された(図10の特殊再生用データ生成処理により
生成された)特殊再生用データを受信する。
【0072】ステップS102において、メモリ書き込
み制御部31は、バッファメモリ15A乃至バッファメ
モリ15Nの中に、使用可能な(書き込み可である)バ
ッファメモリがあるか否かを判定する。具体的には、図
14のバッファメモリ15A乃至バッファメモリ15N
の中に、書き込み可のフラグを有するバッファメモリが
あるか否かが判定される。図14の例の場合、バッファ
メモリ15Aとバッファメモリ15Bは使用可能であ
る。使用可能なバッファメモリがあると判定された場
合、処理はステップS103に進む。
【0073】ステップS103において、メモリ書き込
み制御部31は、ステップS102において使用可能で
あると判定されたバッファメモリ(例えば、バッファメ
モリ15A)に特殊再生用データを記憶する。
【0074】ステップS104において、メモリ書き込
み制御部31は、バッファメモリ(いまの例の場合、バ
ッファメモリ15A)に記憶した特殊再生用データが、
つなぎ撮り点のデータであるか否か(特定フラグがオン
であるか否か)を判定する。ステップS104におい
て、つなぎ撮り点のデータであると判定された場合、処
理は、ステップS105に進み、メモリ書き込み制御部
31は、そのバッファメモリを特定する情報(例えば、
バッファメモリ15Aの識別情報)、DTSを記憶すると
ともに、つなぎ撮り点であることを表わす特定フラグを
オンにする。
【0075】ステップS104において、つなぎ撮り点
のデータではないと判定された場合、処理は、ステップ
S106に進み、メモリ書き込み制御部31は、使用し
たバッファメモリを特定する情報(例えば、バッファメ
モリ15Aの識別情報)と、DTSを記憶する。
【0076】ステップS105の処理の後、または、ス
テップS106の処理の後、ステップS107におい
て、メモリ書き込み制御部31は、いま使用したバッフ
ァメモリ(いまの例の場合、バッファメモリ15A)を
読み出し可にする(書き込みフラグをオフにする)。
【0077】ステップS107の処理の後、または、ス
テップS102において使用可能なバッファメモリがな
いと判定された場合、メモリ書き込み処理を終了し、処
理は、図9のステップS23に進む。
【0078】図16は、図14のメモリ読み出し制御部
32におけるメモリ読み出し処理を説明するフローチャ
ートである。なお、この処理は、上述した図13と同
様、図9のステップS23の処理を説明するものであ
り、磁気テープ18上の記録位置が、特殊再生用データ
を記録する位置に来たときに開始される。
【0079】ステップS121において、メモリ読み出
し制御部32は、読み出し可能なバッファメモリがある
か否かを判定する。例えば、図14に示されるように、
バッファメモリ15Cとバッファメモリ15Nは、読み
出し可となっている。ステップS121において、読み
出し可能なバッファメモリがないと判定された場合、読
み出し可能なバッファメモリがあると判定されるまで待
機する。
【0080】ステップS121において、読み出し可能
なバッファメモリがあると判定された場合、処理は、ス
テップS122に進み、メモリ読み出し制御部32は、
読み出し可能と判定されたバッファメモリ(いまの例の
場合、バッファメモリ15Cまたはバッファメモリ15
N)のDTSを取得する。
【0081】ステップS123において、メモリ読み出
し制御部32は、取得したDTSと、磁気テープ18上の
トラックの記録位置から換算したDTSとを比較する。
【0082】ステップS124において、メモリ読み出
し制御部32は、読み出す特殊再生用データがあるか否
かを判定する。具体的には、ステップS123において
比較した結果により、取得したDTSが、いま磁気テープ
18に記録可能なデータであるか否かを判定する。読み
出すデータがないと判定された場合、処理はステップS
125に進み、メモリ読み出し制御部32は、ステップ
S122において取得したバッファメモリと同じバッフ
ァメモリ(いまの例の場合、バッファメモリ15C)に
記憶されている特殊再生用データがつなぎ撮り点のデー
タであるか否かを判定する(特定フラグがオンか否かを
判定する)。つなぎ撮り点のデータではないと判定され
た場合、処理はステップS121に戻り、それ以降の処
理が繰り返される。
【0083】ステップS125においてつなぎ撮り点の
データであると判定された場合、または、ステップS1
24において、読み出すデータがあると判定された場
合、処理はステップS126に進み、メモリ読み出し制
御部32は、ステップS122において取得したDTS
が、前回処理したDTSと同じか否かを判定する。特殊再
生用データは、磁気テープ18の異なるトラックに分割
されて記録されることもあるため、これが判定される。
ステップS126において、前回処理したDTSと同一で
あると判定された場合、処理は、ステップS127に進
み、メモリ読み出し制御部32は、前回処理したバッフ
ァメモリ(例えば、バッファメモリ15C)から、特殊
再生用データを読み出す。
【0084】ステップS126において、ステップS1
22において取得したDTSが、前回処理したDTSと異なる
と判定された場合、処理はステップS128に進み、メ
モリ読み出し制御部32は、このDTSが記憶されている
バッファメモリ(例えば、バッファメモリ15C)の先
頭から、特殊再生用データを読み出す。
【0085】ステップS127の処理の後、または、ス
テップS128の処理の後、ステップS129におい
て、メモリ読み出し制御部32は、ステップS127ま
たはステップS128において読み出したバッファメモ
リ(例えば、バッファメモリ15C)の全ての特殊再生
用データを読み出したか否かを判定する。全ての特殊再
生用データをまだ読み出していないと判定された場合、
処理はステップS121に戻り、それ以降の処理が繰り
返される。
【0086】ステップS129において、バッファメモ
リの全てのデータを読み出したと判定された場合、処理
はステップS130に進み、メモリ読み出し制御部32
は、ステップS129において全てのデータを読み出し
たと判定されたバッファメモリ(例えば、バッファメモ
リ15C)を書き込み可にし、(書き込みフラグをオン
にし)メモリ読み出し処理を終了する。
【0087】図9に戻って、ステップS23において、
メモリ読み出し処理が終了すると、特殊再生用データ記
録処理を終了し、処理は図8のステップS4に進む。
【0088】このように、図12のバッファメモリに記
憶される情報に、図14に示されるように特定フラグ
(つなぎ撮り点を示すフラグ)を追加することによっ
て、例えば、つなぎ撮り点の先頭のIフレームを記録媒
体に記録したい場合においても、特定フラグを参照する
ことにより(例えば、特定フラグが立っているときはデ
ータを読み出し、特定フラグがオンしていない(オフし
ている)ときはデータを読み出さずに、次回の処理要求
まで待機することにより)、記録することが可能であ
る。
【0089】図17は、本発明のデジタルVTR30の他
の構成例を示す図である。図中、図7と対応する部分に
ついては、同一の符号を付してあり、その説明は、繰り
返しになるので省略する。
【0090】デジタルVTR30には、図7の構成に加え
て、データ抽出部51、バッファメモリ52A、バッフ
ァメモリ52B、バッファメモリ52C、・・・バッフ
ァメモリ52M、および、メモリ読み出し制御部53
が、新たに備えられている。
【0091】データ抽出部51は、バッファメモリ15
A、バッファメモリ15B、バッファメモリ15C、・
・・バッファメモリ15Nに記憶されている特殊再生用
データのうち、所望する倍速に対応するデータ(第2の
特殊再生用データ)をバッファメモリ(例えば、バッフ
ァメモリ15C)から抽出し、これを、バッファメモリ
(例えば、バッファメモリ52A)に格納する。
【0092】この例の場合、メモリ読み出し制御部32
は、バッファメモリ15A乃至バッファメモリ15Nか
ら8倍速の特殊再生用データを読み出し、データ多重化
部16に出力する。データ抽出部51は、バッファメモ
リ15A乃至バッファメモリ15Nに格納されているデ
ータ(第1の特殊再生用データ)から24倍速用のデー
タに対応するデータを抽出し、これをバッファメモリ5
2A乃至バッファメモリ52M(第2の特殊再生用デー
タ用のバッファメモリ)に格納する。メモリ読み出し制
御部53はこの第2の特殊再生用データを読み出し、デ
ータ多重化部16に供給する。
【0093】データ多重化部16は、これら(8倍速と
24倍速の2種類)の特殊再生用データとバッファメモ
リ14に格納されている通常再生用データについて、語
長制限等の処理を行った後、オーディオデータおよびシ
ステムデータと共にこれを多重化し、記録フォーマット
処理部17に供給する。記録フォーマット処理部17
は、供給されてきたデータに対して、誤り訂正符号の付
加や、変調等の処理を実行し、磁気テープ18に記録す
る。
【0094】次に、図18を参照して、図17のデータ
抽出部51が実行するデータ抽出処理について説明す
る。
【0095】ステップS151において、データ抽出部
51は、第2の特殊再生用データ(いまの例の場合、2
4倍速の特殊再生用データ)を書き込むタイミングか否
かを判定する。具体的には、磁気テープ18上のトラッ
クから換算したDTSに基づいて、この判定が行なわれ
る。
【0096】ステップS151において、第2の特殊再
生用データを書き込むタイミングであると判定された場
合、処理は、ステップS152に進み、データ抽出部5
1は、バッファメモリ15A乃至バッファメモリ15N
の中から、読み出し可能なバッファメモリのDTSを取得
する。具体的には、図12に示されるように、バッファ
メモリ15A乃至バッファメモリ15Nの中から、読み
出し可であるバッファメモリ(読み出しフラグがオン
(書き込みフラグがオフ)のバッファメモリ)のDTSを
取得する。
【0097】ステップS153において、データ抽出部
51は、取得したDTSと磁気テープ18上のトラックか
ら換算したDTSとを比較する。
【0098】ステップS154において、データ抽出部
51は、転送する(抽出する)第2の特殊再生用データ
があるか否かを判定する。具体的には、ステップS15
3において比較した結果に基づいて、取得したDTSが、
いま磁気テープ18に記録可能なデータであるか否かを
判定する。転送するデータがあると判定された場合、処
理は、ステップS155に進み、データ抽出部51は、
ステップS152において取得したDTSが記憶されてい
るバッファメモリ(第1の特殊再生用データが格納され
ているバッファメモリ)のデータをバッファメモリ52
A乃至バッファメモリ52Mの中の書き込み可であるバ
ッファメモリ(第2の特殊再生用データを格納するバッ
ファメモリ)に転送する。
【0099】ステップS155の処理の後、ステップS
154において、転送するデータがないと判定された場
合、または、ステップS151において、第2の特殊再
生用データを書き込むタイミングでないと判定された場
合、処理はステップS151に戻り、それ以降の処理が
繰り返される。
【0100】このように、データ抽出部51、バッファ
メモリ52A乃至バッファメモリ52M、メモリ読み出
し制御部53を加えることにより、簡単に2種類の特殊
再生データを記録することが可能となる。
【0101】図19は、データ抽出部51、バッファメ
モリ52A、バッファメモリ52B、バッファメモリ5
2C、・・・バッファメモリ52M、メモリ読み出し制
御部53の動作を説明する図である。この場合において
も、DTSとフラグが各バッファメモリに書き込まれる。
その基本的な動作は、図12における場合と同様である
ので、その説明は省略する。
【0102】なお、図19において、バッファメモリ5
2A乃至バッファメモリ52Mに記憶されるデータに、
図14に示されるような特定フラグを付加することも可
能である。これにより、つなぎ撮り点先頭のIフレーム
から生成された特殊再生用データをも記録することが可
能となる。
【0103】また、図19に示されるようなブロックを
複数段備えることにより、3つ以上の特殊再生データを
記録することが可能となる。
【0104】以上のように、デジタルVTR30におい
て、複数のバッファメモリと、そのバッファメモリに対
する書き込みおよび読み出しを制御する処理を付加する
ことにより、入力される全てのIフレームから特殊再生
用データを生成記録することが可能となる。これによ
り、より滑らか(更新率の高い)Cue/Reviewを実現する
ことができる。
【0105】また、生成した特殊再生用データに時間軸
情報(DTS)を取得することで、記録媒体上での記録位
置および記録順序を正しく制御することが可能である。
【0106】さらに、バッファメモリを適切に増加させ
ることにより、特殊再生用データの生成レート、記録レ
ートが変化しても、メモリ書き込み制御部31およびメ
モリ読み出し制御部32を変更する必要がない、システ
ム構成が可能である。
【0107】また、図14に示されるように、図12と
同じシステム構成でも、ブロック内のアルゴリズムを変
更することにより、さまざまなトリックプレイに対応す
ることが可能となる。例えば、記録媒体上で特殊再生用
データに割り当てられた領域が変化した場合、メモリ書
き込み制御部31およびメモリ読み出し制御部32にお
いて用いる特定データの種類を複数用意する(特定フラ
グを複数用意する)ことにより、特殊再生用データの間
引き率(更新率)を任意に変えたフォーマットに対応す
ることも可能となる。
【0108】さらに、特殊再生用データの記録レートが
一定である場合、更新率を下げることにより、特殊再生
用データ1枚当たりのデータ量を増やすことも可能とな
るため、画質を向上させることも可能である。
【0109】また、図19に示されるように、データ抽
出部51、バッファメモリ(第2の特殊再生用データを
記憶するバッファメモリ)、メモリ読み出し制御部53
を、図7のデジタルVTR30に付加することにより、2
種類の特殊再生用データを同時に記録することが可能と
なる。特殊再生用データ生成部13により、全てのIフ
レームから、特殊再生用データを生成され、バッファメ
モリ15A乃至バッファメモリ15Nに記憶されている
ため、磁気テープ18上の、特殊再生用データの記録レ
ートが許せば、2種類以上の特殊再生データの記録も可
能となる。この場合、図19に示されるようなブロック
を記録したい特殊再生の数だけ付加すればよい。
【0110】なお、以上の例では、バッファメモリにDT
Sを記憶するようにしたが、DTSは、書き込んだ特殊再生
用データに唯一な時間軸上の値であれば、他のものでも
よい。
【0111】上述した一連の処理は、ハードウエアによ
り実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行
させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより
実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプロ
グラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコン
ピュータ、または、各種のプログラムをインストールす
ることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば
汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム格納
媒体からインストールされる。この場合、例えば、デジ
タルVTR30は、図20に示されるようなパーソナルコ
ンピュータ100により構成される。
【0112】図20において、CPU(Central Processin
g Unit)101は、ROM(Read OnlyMemory)102に記憶
されているプログラム、または、記憶部108からRAM
(Random Access Memory)103にロードされたプログラ
ムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはま
た、CPU101が各種の処理を実行する上において必要
なデータなどが適宜記憶される。
【0113】CPU101、ROM102、およびRAM103
は、バス104を介して相互に接続されている。このバ
ス104にはまた、入出力インターフェース105も接
続されている。
【0114】入出力インターフェース105には、キー
ボード、マウスなどよりなる入力部106、CRT(catho
de Ray Tube),LCD(Liquid Crystal Display)などよ
りなるディスプテイ、並びにスピーカなどよりなる出力
部107、ハードディスクなどより構成される記憶部1
08、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される
通信部109が接続されている。通信部109は、ネッ
トワークを介しての通信処理を行う。
【0115】入出力インターフェース105にはまた、
必要に応じてドライブ110が接続され、磁気ディスク
121、光ディスク122、光磁気ディスク123、或
いは半導体メモリ124などが適宜装着され、それから
読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて
記憶部108にインストールされる。
【0116】一連の処理をソフトウエアにより実行させ
る場合には、そのソフトウエアを構成するプログラム
が、専用の専用のハードウエアに組み込まれているコン
ピュータ、または、各種のプログラムをインストールす
ることで、各種の機能を実行することが可能な、例え
ば、汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワー
クやプログラム格納媒体からインストールされる。
【0117】このプログラム格納媒体は、図20に示さ
れるように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラ
ムを提供するために配布される、プログラムが記録され
ている磁気ディスク121(フロッピディスクを含
む)、光ディスク122(CD-ROM(Compact Disc-Read
Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含
む)、光磁気ディスク123(MD(Mini Disc)を含
む)、半導体メモリ124などによりなるパッケージメ
ディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組
み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記
録されているROM102や記憶部108が含まれるハー
ドディスクなどで構成される。
【0118】なお、本明細書において、コンピュータプ
ログラムを記述するステップは、記載された順序に従っ
て時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列
的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行され
る処理をも含むものである。
【0119】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、符号化さ
れた画像データから特殊再生用データを生成することが
できる。また、本発明によれば、イントラフレームの入
力レートによらず、任意のイントラフレームから特殊再
生用データを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のデジタルVTRの構成例を示すブロック図
である。
【図2】1GOPが15フレームにより構成されるフレー
ムの配置例を示す図である。
【図3】図2のフレーム構成におけるバッファメモリの
占有状態の例を示す図である。
【図4】1GOPが9フレームにより構成されるフレーム
の配置例を示す図である。
【図5】図4のフレーム構成におけるバッファメモリの
占有状態の例を示す図である。
【図6】つなぎ撮りされたストリームのフレームの配置
例を示す図である。
【図7】本発明を適用したデジタルVTRの構成例を示す
ブロック図である。
【図8】図7のデジタルVTRにおけるデータ記録処理を
説明するフローチャートである。
【図9】図8のステップS3の特殊再生用データ書き込
み読み出し処理を説明するフローチャートである。
【図10】図9のステップS21の特殊再生用データ生
成処理を説明するフローチャートである。
【図11】図9のステップS22のメモリ書き込み処理
を説明するフローチャートである。
【図12】図7のバッファメモリに関する処理を説明す
る図である。
【図13】図9のステップS23のメモリ読み出し処理
を説明するフローチャートである。
【図14】図7のバッファメモリに関する処理を説明す
る図である。
【図15】図14のメモリ書き込み制御部におけるメモ
リ書き込み処理を説明するフローチャートである。
【図16】図14のメモリ読み出し制御部におけるメモ
リ読み出し処理を説明するフローチャートである。
【図17】本発明のデジタルVTRの他の構成例を示すブ
ロック図である。
【図18】図17のデータ抽出部が実行するデータ抽出
処理を説明するフローチャートである。
【図19】図17のバッファメモリに関する処理を説明
する図である。
【図20】パーソナルコンピュータの構成例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
12 イントラフレーム分離部, 13 特殊再生用デ
ータ生成部, 15Aバッファメモリ, 31 メモリ
書き込み制御部, 32 メモリ読み出し制御部, 5
1 データ抽出部, 52 バッファメモリ, 53
メモリ読み出し制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C018 AA00 AB09 DC06 5C053 FA14 FA21 GB06 GB08 GB37 HA21 JA22 KA04 5D044 AB05 AB07 BC01 CC03 DE19 DE39 EF03 GK08 GK12 HH02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化された画像データを記録媒体に記
    録する画像処理装置において、 前記画像データからイントラフレームを分離する分離手
    段と、 前記分離手段により分離されたイントラフレームから特
    殊再生用データを生成する生成手段と、 前記生成手段により生成された前記特殊再生用データ、
    および前記特殊再生用データに付随する第1の付随情
    報、並びに格納情報を、第1の格納部へ書き込む書き込
    み手段と、 前記書き込み手段により前記第1の格納部に書き込まれ
    た前記第1の付随情報および前記格納情報に基づいて、
    前記第1の格納部に格納されている前記特殊再生用デー
    タを読み出す第1の読み出し手段と、 前記第1の読み出し手段により読み出された前記特殊再
    生用データを前記記録媒体に記録する記録手段とを備
    え、 前記書き込み手段は、前記第1の付随情報および前記格
    納情報に基づいて、複数の前記第1の格納部から、書き
    込む格納部を選択し、 前記第1の読み出し手段は、前記第1の付随情報および
    前記格納情報に基づいて、複数の前記第1の格納部か
    ら、読み出す格納部を選択することを特徴とする画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記書き込み手段および前記第1の読み
    出し手段は、前記第1の付属情報および前記格納情報を
    共有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記格納情報は、前記格納部の使用状況
    に関する情報であることを特徴とする請求項1に記載の
    画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の付随情報は、前記特殊再生用
    データの時刻情報であることを特徴とする請求項1に記
    載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記書き込み手段は、前記特殊再生用デ
    ータに付随する第2の付随情報をさらに書き込むことを
    特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の付随情報は、つなぎ撮り点を
    示す情報であることを特徴とする請求項4に記載の画像
    処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の付随情報および前記格納情報
    に基づいて、前記第1の格納部に格納されている前記特
    殊再生用データを抽出し、抽出した前記特殊再生用デー
    タ、および前記第1の付随情報、並びに格納情報を、第
    2の格納部へ書き込む抽出手段と、 前記抽出手段により前記第2の格納部に書き込まれた前
    記第1の付随情報および前記格納情報に基づいて、前記
    第2の格納部に格納されている前記特殊再生用データを
    読み出す第2の読み出し手段とをさらに備え、 前記抽出手段は、前記第1の付随情報および前記格納情
    報に基づいて、複数の前記第2の格納部から、抽出する
    格納部を選択し、 前記第2の読み出し手段は、前記第1の付随情報および
    前記格納情報に基づいて、複数の前記第2の格納部か
    ら、読み出す格納部を選択することを特徴とする請求項
    1に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 符号化された画像データを記録媒体に記
    録する画像処理装置の画像処理方法において、 前記画像データからイントラフレームを分離する分離ス
    テップと、 前記分離ステップの処理により分離されたイントラフレ
    ームから特殊再生用データを生成する生成ステップと、 前記生成ステップの処理により生成された前記特殊再生
    用データ、および前記特殊再生用データに付随する付随
    情報、並びに格納情報の、格納部への書き込みを制御す
    る書き込み制御ステップと、 前記書き込み制御ステップの処理により前記格納部に書
    き込みが制御された前記付随情報および前記格納情報に
    基づいて、前記格納部に格納されている前記特殊再生用
    データを読み出す読み出しステップと、 前記読み出しステップの処理により読み出された前記特
    殊再生用データの前記記録媒体への記録を制御する記録
    制御ステップとを含み、 前記書き込みステップの処理は、前記付随情報および前
    記格納情報に基づいて、複数の前記格納部から、書き込
    む格納部を選択し、 前記読み出しステップの処理は、前記付随情報および前
    記格納情報に基づいて、複数の前記格納部から、読み出
    す格納部を選択することを特徴とする画像処理方法。
  9. 【請求項9】 符号化された画像データを記録媒体に記
    録する画像処理装置を制御するプログラムであって、 前記画像データからイントラフレームを分離する分離ス
    テップと、 前記分離ステップの処理により分離されたイントラフレ
    ームから特殊再生用データを生成する生成ステップと、 前記生成ステップの処理により生成された前記特殊再生
    用データ、および前記特殊再生用データに付随する付随
    情報、並びに格納情報の、格納部への書き込みを制御す
    る書き込み制御ステップと、 前記書き込み制御ステップの処理により前記格納部に書
    き込みが制御された前記付随情報および前記格納情報に
    基づいて、前記格納部に格納されている前記特殊再生用
    データを読み出す読み出しステップと、 前記読み出しステップの処理により読み出された前記特
    殊再生用データの前記記録媒体への記録を制御する記録
    制御ステップとを含み、 前記書き込みステップの処理は、前記付随情報および前
    記格納情報に基づいて、複数の前記格納部から、書き込
    む格納部を選択し、 前記読み出しステップの処理は、前記付随情報および前
    記格納情報に基づいて、複数の前記格納部から、読み出
    す格納部を選択することを特徴とするコンピュータが読
    み取り可能なプログラムが記録されているプログラム格
    納媒体。
  10. 【請求項10】 符号化された画像データを記録媒体に
    記録する画像処理装置を制御するコンピュータに、 前記画像データからイントラフレームを分離する分離ス
    テップと、 前記分離ステップの処理により分離されたイントラフレ
    ームから特殊再生用データを生成する生成ステップと、 前記生成ステップの処理により生成された前記特殊再生
    用データ、および前記特殊再生用データに付随する付随
    情報、並びに格納情報の、格納部への書き込みを制御す
    る書き込み制御ステップと、 前記書き込み制御ステップの処理により前記格納部に書
    き込みが制御された前記付随情報および前記格納情報に
    基づいて、前記格納部に格納されている前記特殊再生用
    データを読み出す読み出しステップと、 前記読み出しステップの処理により読み出された前記特
    殊再生用データの前記記録媒体への記録を制御する記録
    制御ステップとを含む処理を実行させ、 前記書き込みステップの処理は、前記付随情報および前
    記格納情報に基づいて、複数の前記格納部から、書き込
    む格納部を選択し、 前記読み出しステップの処理は、前記付随情報および前
    記格納情報に基づいて、複数の前記格納部から、読み出
    す格納部を選択することを特徴とするプログラム。
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