JP2003283269A - 差動増幅回路 - Google Patents
差動増幅回路Info
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- JP2003283269A JP2003283269A JP2002087879A JP2002087879A JP2003283269A JP 2003283269 A JP2003283269 A JP 2003283269A JP 2002087879 A JP2002087879 A JP 2002087879A JP 2002087879 A JP2002087879 A JP 2002087879A JP 2003283269 A JP2003283269 A JP 2003283269A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高周波ミキサ回路のローカル信号増幅器等に
用いる差動増幅回路に関するものであり、アンプの出力
ノイズ成分を低減し、消費電流を抑え、アンプ出力波形
の切り換え時間を早くすることを目的とする。 【解決手段】 差動対を有するトランジスタ1,2のト
ランジスタ1のコレクタにトランジスタ3のエミッタが
接続され、トランジスタ2のコレクタにトランジスタ4
のエミッタが接続される。トランジスタ1のベースがコ
ンデンサ61を介してトランジスタ4のベースに、トラ
ンジスタ2のベースがコンデンサ62を介してトランジ
スタ3のベースにそれぞれ接続される。トランジスタ
3,4のベースはインピーダンス51,52を介して電
源100に接続され、トランジスタ3,4のコレクタが
電源100に接続される。ここで、トランジスタ1,2
のベースを差動入力端子とし、トランジスタ3,4のエ
ミッタを出力端子とした。
用いる差動増幅回路に関するものであり、アンプの出力
ノイズ成分を低減し、消費電流を抑え、アンプ出力波形
の切り換え時間を早くすることを目的とする。 【解決手段】 差動対を有するトランジスタ1,2のト
ランジスタ1のコレクタにトランジスタ3のエミッタが
接続され、トランジスタ2のコレクタにトランジスタ4
のエミッタが接続される。トランジスタ1のベースがコ
ンデンサ61を介してトランジスタ4のベースに、トラ
ンジスタ2のベースがコンデンサ62を介してトランジ
スタ3のベースにそれぞれ接続される。トランジスタ
3,4のベースはインピーダンス51,52を介して電
源100に接続され、トランジスタ3,4のコレクタが
電源100に接続される。ここで、トランジスタ1,2
のベースを差動入力端子とし、トランジスタ3,4のエ
ミッタを出力端子とした。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波ミキサ回路
のローカル信号増幅器等に用いる差動増幅回路に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】図3は、従来の差動増幅回路を示した図
である。 【0003】図3において、トランジスタ1、トランジ
スタ2は差動型のローカル信号増幅器を構成するNPN
型バイポーラトランジスタである。トランジスタ1とト
ランジスタ2は同一特性のトランジスタである。 【0004】トランジスタ1のベースおよびトランジス
タ2のベースを入力とし、トランジスタ1のエミッタと
トランジスタ2のエミッタは短絡され、定電流源21に
接続される。更にトランジスタ1のコレクタは負荷イン
ピーダンス51を介して電源100に接続される。同様
にして、トランジスタ2のコレクタはインピーダンス5
2を介して電源100に接続される。トランジスタ1、
トランジスタ2のコレクタはアンプ出力としてそれぞれ
バッファ入力トランジスタ8,9のベースに接続され
る。トランジスタ8、トランジスタ9のエミッタはバッ
ファ出力としてそれぞれ、ミキサ入力トランジスタ6,
7のベースに接続される。図3のミキサ部におけるトラ
ンジスタ5,6及びトランジスタ7はシングルバランス
型ミキサを構成するNPN型バイポーラトランジスタで
ある。トランジスタ6,7は同一特性のトランジスタで
ある。トランジスタ5のエミッタはGNDに接続され、
トランジスタ5のベースは入力端子33に接続される。
トランジスタ5のコレクタはトランジスタ6,7のエミ
ッタと短絡される。トランジスタ6とトランジスタ7の
べースはバッファ出力トランジスタ8、トランジスタ9
のエミッタにそれぞれ接続される。トランジスタ6,7
のコレクタは差動出力としてそれぞれ、出力端子43,
44に接続される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上述のような差動増幅
回路では、通常負荷として抵抗を用いるため、出力に現
れるノイズ成分が大きくなる。また差動増幅回路の出力
インピーダンスが大きい為、次段にエミッタフォロワな
どのバッファを接続しなければならず、その結果消費電
流が大きくなってしまう。さらに、ローカル信号増幅器
として使用する場合、ミキサの雑音指数を良くする為に
は、差動アンプ出力波形の切り換え時間を早くする必要
があるが、そのためには負荷抵抗の値を大きくする、ま
たはアンプの電流を大きくするといった方法が考えられ
る。しかし、抵抗を大きくするとノイズ成分が大きくな
るといった問題が生じ、電流増加は消費電力の増加につ
ながる。 【0006】本発明は、上記問題を解決するもので、ア
ンプの出力ノイズ成分を低減し、消費電流を抑え、アン
プ出力波形の切り換え時間を早くすることを目的とす
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】この課題を解決する為に
本発明は、差動対を有する第1、第2のトランジスタの
エミッタが短絡し電流源または抵抗を介して接地され、
前記第1のトランジスタのコレクタに第3のトランジス
タのエミッタが、前記第2のトランジスタのコレクタに
第4のトランジスタのエミッタがそれぞれ接続され、前
記第1のトランジスタのベースが第1のコンデンサを介
して前記第4のトランジスタのベースに、前記第2のト
ランジスタのベースが第2のコンデンサを介して前記第
3のトランジスタのベースにそれぞれ接続され、前記第
3、第4のトランジスタのベースは第1、第2のインピ
ーダンス素子を介して電源100に接続され、前記第
3、第4のトランジスタのコレクタが電源100に接続
され、前記第1、第2のトランジスタのベースを差動入
力端子とし、前記第3、第4のトランジスタのエミッタ
を出力端子としたものである。この構成により、ノイズ
成分が小さく、後段にバッファ回路を必要とせず、差動
出力の切り換え時間が早い差動増幅回路が得られる。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、差動対を有する第1、第2のトランジスタのエミッ
タが短絡し電流源または抵抗を介して接地され、前記第
1のトランジスタのコレクタに第3のトランジスタのエ
ミッタが、前記第2のトランジスタのコレクタに第4の
トランジスタのエミッタがそれぞれ接続され、前記第1
のトランジスタのベースが第1のコンデンサを介して前
記第4のトランジスタのベースに、前記第2のトランジ
スタのベースが第2のコンデンサを介して前記第3のト
ランジスタのベースにそれぞれ接続され、前記第3、第
4のトランジスタのベースは第1、第2のインピーダン
ス素子を介して電源100に接続され、前記第3、第4
のトランジスタのコレクタが電源100に接続され、前
記第1、第2のトランジスタのベースを差動入力端子と
し、前記第3、第4のトランジスタのエミッタを出力端
子としている。 【0009】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。 【0010】図2は第1の実施の形態における本発明の
使用例を示すものである。アンプ部がトランジスタ1、
トランジスタ2で構成される差動型アンプで、トランジ
スタ1、トランジスタ2のエミッタが短絡し電流源また
は抵抗を介して接地され、トランジスタ1のコレクタに
トランジスタ3のエミッタが、トランジスタ2のコレク
タにトランジスタ4のエミッタがそれぞれ接続され、ト
ランジスタ1のベースがコンデンサ61を介してトラン
ジスタ4のベースに、トランジスタ2のベースがコンデ
ンサ62を介してトランジスタ3のベースにそれぞれ接
続される。トランジスタ3、トランジスタ4のベースが
インピーダンス51,52を介して電源100に接続さ
れ、トランジスタ3、トランジスタ4のコレクタが電源
100に接続される。トランジスタ1、トランジスタ2
のトランジスタの両ベースを差動入力端子とし、トラン
ジスタ3、トランジスタ4の両エミッタを出力端子とし
ている。アンプ出力トランジスタ3,4のエミッタはそ
れぞれ、ミキサ入力トランジスタ6,7のベースに接続
される。ミキサ部におけるトランジスタ5,6及びトラ
ンジスタ7はシングルバランス型ミキサを構成するNP
N型バイポーラトランジスタである。トランジスタ6,
7は同一特性のトランジスタである。トランジスタ5の
エミッタはGNDに接続され、トランジスタ5のベース
は入力端子33に接続される。トランジスタ5のコレク
タはトランジスタ6,7のエミッタと短絡される。トラ
ンジスタ6とトランジスタ7のべースはアンプ出力トラ
ンジスタ1、トランジスタ2のベースにそれぞれ接続さ
れる。トランジスタ6,7のコレクタは差動出力として
それぞれ、出力端子43,44に接続される。 【0011】以上のように構成された実施の形態の差動
増幅回路について以下、図2を用いてその動作を説明す
る。 【0012】図2の差動型アンプは入力端子31,32
より以下、振幅、周波数が全く同じで、位相が180°
違うAC信号が入ったとする。このとき、トランジスタ
1とトランジスタ2が交互にON/OFFすることにな
り、トランジスタ1、トランジスタ2のコレクタ電流I
1、I2が交互に流れる。トランジスタ1、トランジス
タ2のコレクタはトランジスタ3、トランジスタ4のエ
ミッタに接続されているため、各トランジスタを流れる
電流IC1、IC2の変化とともにトランジスタ3、ト
ランジスタ4はON/OFFすることになる。 【0013】一方、トランジスタ1のベースはキャパシ
タンス61を介しトランジスタ4のベースに接続されて
いるため、トランジスタ4のベース電圧はトランジスタ
1とほぼ同じ位相、振幅で振れる、すなわちエミッタも
ほぼ同位相、振幅で振れることになる。トランジスタ1
のベース電位が下がるときトランジスタ4のベース電位
も下がり、エミッタ電位も下がる、そのタイミングで、
トランジスタ2がONし、IC2が大きくなる為、トラ
ンジスタ4のVbeが大きくなり、トランジスタ4のエ
ミッタ電位すなわちアンプ出力波形が下がる動作が加速
される。逆にトランジスタ1のベース電位が上がるとき
はトランジスタ4のベース、エミッタ電位も上がるが、
IC2は小さくなるためトランジスタ4のVbeが小さ
くなり、その結果トランジスタ4のエミッタ電位が上が
る動作が加速される。逆相であるトランジスタ3の出力
の場合も同様の動作である。 【0014】以上のような動作により、この作動増幅回
路の出力波形の切り換え時間が早くなる。その結果、ミ
キサのローカルレベルの切り換え時間が早くなり、ミキ
サ出力のNFが改善される。また出力の負荷としてトラ
ンジスタ3、トランジスタ4を用いているため、出力イ
ンピーダンスがトランジスタ3,4のreの値となり、
非常に小さい出力インピーダンスを実現できる。その結
果、出力ノイズを低減でき、さらにエミッタフォロワな
どのバッファを必要としないため電流消費も抑えること
ができる。 【0015】なお、本実施の形態では後段回路をシング
ルバランスミキサとしたが、後段回路はダブルバランス
ミキサ等でもよい。 【0016】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、出力のノ
イズ成分を抑えながら、出力の切り換え時間を早くで
き、さらに出力インピーダンスが小さくバッファ回路な
しで出力できるため消費電流削減が可能となる差動増幅
回路を実現できる。
のローカル信号増幅器等に用いる差動増幅回路に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】図3は、従来の差動増幅回路を示した図
である。 【0003】図3において、トランジスタ1、トランジ
スタ2は差動型のローカル信号増幅器を構成するNPN
型バイポーラトランジスタである。トランジスタ1とト
ランジスタ2は同一特性のトランジスタである。 【0004】トランジスタ1のベースおよびトランジス
タ2のベースを入力とし、トランジスタ1のエミッタと
トランジスタ2のエミッタは短絡され、定電流源21に
接続される。更にトランジスタ1のコレクタは負荷イン
ピーダンス51を介して電源100に接続される。同様
にして、トランジスタ2のコレクタはインピーダンス5
2を介して電源100に接続される。トランジスタ1、
トランジスタ2のコレクタはアンプ出力としてそれぞれ
バッファ入力トランジスタ8,9のベースに接続され
る。トランジスタ8、トランジスタ9のエミッタはバッ
ファ出力としてそれぞれ、ミキサ入力トランジスタ6,
7のベースに接続される。図3のミキサ部におけるトラ
ンジスタ5,6及びトランジスタ7はシングルバランス
型ミキサを構成するNPN型バイポーラトランジスタで
ある。トランジスタ6,7は同一特性のトランジスタで
ある。トランジスタ5のエミッタはGNDに接続され、
トランジスタ5のベースは入力端子33に接続される。
トランジスタ5のコレクタはトランジスタ6,7のエミ
ッタと短絡される。トランジスタ6とトランジスタ7の
べースはバッファ出力トランジスタ8、トランジスタ9
のエミッタにそれぞれ接続される。トランジスタ6,7
のコレクタは差動出力としてそれぞれ、出力端子43,
44に接続される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上述のような差動増幅
回路では、通常負荷として抵抗を用いるため、出力に現
れるノイズ成分が大きくなる。また差動増幅回路の出力
インピーダンスが大きい為、次段にエミッタフォロワな
どのバッファを接続しなければならず、その結果消費電
流が大きくなってしまう。さらに、ローカル信号増幅器
として使用する場合、ミキサの雑音指数を良くする為に
は、差動アンプ出力波形の切り換え時間を早くする必要
があるが、そのためには負荷抵抗の値を大きくする、ま
たはアンプの電流を大きくするといった方法が考えられ
る。しかし、抵抗を大きくするとノイズ成分が大きくな
るといった問題が生じ、電流増加は消費電力の増加につ
ながる。 【0006】本発明は、上記問題を解決するもので、ア
ンプの出力ノイズ成分を低減し、消費電流を抑え、アン
プ出力波形の切り換え時間を早くすることを目的とす
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】この課題を解決する為に
本発明は、差動対を有する第1、第2のトランジスタの
エミッタが短絡し電流源または抵抗を介して接地され、
前記第1のトランジスタのコレクタに第3のトランジス
タのエミッタが、前記第2のトランジスタのコレクタに
第4のトランジスタのエミッタがそれぞれ接続され、前
記第1のトランジスタのベースが第1のコンデンサを介
して前記第4のトランジスタのベースに、前記第2のト
ランジスタのベースが第2のコンデンサを介して前記第
3のトランジスタのベースにそれぞれ接続され、前記第
3、第4のトランジスタのベースは第1、第2のインピ
ーダンス素子を介して電源100に接続され、前記第
3、第4のトランジスタのコレクタが電源100に接続
され、前記第1、第2のトランジスタのベースを差動入
力端子とし、前記第3、第4のトランジスタのエミッタ
を出力端子としたものである。この構成により、ノイズ
成分が小さく、後段にバッファ回路を必要とせず、差動
出力の切り換え時間が早い差動増幅回路が得られる。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、差動対を有する第1、第2のトランジスタのエミッ
タが短絡し電流源または抵抗を介して接地され、前記第
1のトランジスタのコレクタに第3のトランジスタのエ
ミッタが、前記第2のトランジスタのコレクタに第4の
トランジスタのエミッタがそれぞれ接続され、前記第1
のトランジスタのベースが第1のコンデンサを介して前
記第4のトランジスタのベースに、前記第2のトランジ
スタのベースが第2のコンデンサを介して前記第3のト
ランジスタのベースにそれぞれ接続され、前記第3、第
4のトランジスタのベースは第1、第2のインピーダン
ス素子を介して電源100に接続され、前記第3、第4
のトランジスタのコレクタが電源100に接続され、前
記第1、第2のトランジスタのベースを差動入力端子と
し、前記第3、第4のトランジスタのエミッタを出力端
子としている。 【0009】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。 【0010】図2は第1の実施の形態における本発明の
使用例を示すものである。アンプ部がトランジスタ1、
トランジスタ2で構成される差動型アンプで、トランジ
スタ1、トランジスタ2のエミッタが短絡し電流源また
は抵抗を介して接地され、トランジスタ1のコレクタに
トランジスタ3のエミッタが、トランジスタ2のコレク
タにトランジスタ4のエミッタがそれぞれ接続され、ト
ランジスタ1のベースがコンデンサ61を介してトラン
ジスタ4のベースに、トランジスタ2のベースがコンデ
ンサ62を介してトランジスタ3のベースにそれぞれ接
続される。トランジスタ3、トランジスタ4のベースが
インピーダンス51,52を介して電源100に接続さ
れ、トランジスタ3、トランジスタ4のコレクタが電源
100に接続される。トランジスタ1、トランジスタ2
のトランジスタの両ベースを差動入力端子とし、トラン
ジスタ3、トランジスタ4の両エミッタを出力端子とし
ている。アンプ出力トランジスタ3,4のエミッタはそ
れぞれ、ミキサ入力トランジスタ6,7のベースに接続
される。ミキサ部におけるトランジスタ5,6及びトラ
ンジスタ7はシングルバランス型ミキサを構成するNP
N型バイポーラトランジスタである。トランジスタ6,
7は同一特性のトランジスタである。トランジスタ5の
エミッタはGNDに接続され、トランジスタ5のベース
は入力端子33に接続される。トランジスタ5のコレク
タはトランジスタ6,7のエミッタと短絡される。トラ
ンジスタ6とトランジスタ7のべースはアンプ出力トラ
ンジスタ1、トランジスタ2のベースにそれぞれ接続さ
れる。トランジスタ6,7のコレクタは差動出力として
それぞれ、出力端子43,44に接続される。 【0011】以上のように構成された実施の形態の差動
増幅回路について以下、図2を用いてその動作を説明す
る。 【0012】図2の差動型アンプは入力端子31,32
より以下、振幅、周波数が全く同じで、位相が180°
違うAC信号が入ったとする。このとき、トランジスタ
1とトランジスタ2が交互にON/OFFすることにな
り、トランジスタ1、トランジスタ2のコレクタ電流I
1、I2が交互に流れる。トランジスタ1、トランジス
タ2のコレクタはトランジスタ3、トランジスタ4のエ
ミッタに接続されているため、各トランジスタを流れる
電流IC1、IC2の変化とともにトランジスタ3、ト
ランジスタ4はON/OFFすることになる。 【0013】一方、トランジスタ1のベースはキャパシ
タンス61を介しトランジスタ4のベースに接続されて
いるため、トランジスタ4のベース電圧はトランジスタ
1とほぼ同じ位相、振幅で振れる、すなわちエミッタも
ほぼ同位相、振幅で振れることになる。トランジスタ1
のベース電位が下がるときトランジスタ4のベース電位
も下がり、エミッタ電位も下がる、そのタイミングで、
トランジスタ2がONし、IC2が大きくなる為、トラ
ンジスタ4のVbeが大きくなり、トランジスタ4のエ
ミッタ電位すなわちアンプ出力波形が下がる動作が加速
される。逆にトランジスタ1のベース電位が上がるとき
はトランジスタ4のベース、エミッタ電位も上がるが、
IC2は小さくなるためトランジスタ4のVbeが小さ
くなり、その結果トランジスタ4のエミッタ電位が上が
る動作が加速される。逆相であるトランジスタ3の出力
の場合も同様の動作である。 【0014】以上のような動作により、この作動増幅回
路の出力波形の切り換え時間が早くなる。その結果、ミ
キサのローカルレベルの切り換え時間が早くなり、ミキ
サ出力のNFが改善される。また出力の負荷としてトラ
ンジスタ3、トランジスタ4を用いているため、出力イ
ンピーダンスがトランジスタ3,4のreの値となり、
非常に小さい出力インピーダンスを実現できる。その結
果、出力ノイズを低減でき、さらにエミッタフォロワな
どのバッファを必要としないため電流消費も抑えること
ができる。 【0015】なお、本実施の形態では後段回路をシング
ルバランスミキサとしたが、後段回路はダブルバランス
ミキサ等でもよい。 【0016】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、出力のノ
イズ成分を抑えながら、出力の切り換え時間を早くで
き、さらに出力インピーダンスが小さくバッファ回路な
しで出力できるため消費電流削減が可能となる差動増幅
回路を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる差動増幅回路の回
路図 【図2】シングルバランスミキサと接続し、ローカル信
号増幅器として使用した例を示す回路図 【図3】従来の差動増幅回路とシングルバランスミキサ
に接続して使用した例を示す回路図 【符号の説明】 1〜9 トランジスタ 10 差動増幅回路 11 シングルバランスミキサ 12 バッファ回路 21 定電流源 31〜33 入力端子 41〜44 出力端子 51,52 インピーダンス 61,62 コンデンサ 100 電源
路図 【図2】シングルバランスミキサと接続し、ローカル信
号増幅器として使用した例を示す回路図 【図3】従来の差動増幅回路とシングルバランスミキサ
に接続して使用した例を示す回路図 【符号の説明】 1〜9 トランジスタ 10 差動増幅回路 11 シングルバランスミキサ 12 バッファ回路 21 定電流源 31〜33 入力端子 41〜44 出力端子 51,52 インピーダンス 61,62 コンデンサ 100 電源
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Fターム(参考) 5J066 AA01 AA12 CA36 CA43 CA65
FA07 HA00 HA02 HA29 KA02
KA03 KA05 MA01 MA21 ND01
ND12 ND22 ND23 PD02
5J500 AA01 AA12 AC36 AC43 AC65
AF07 AH00 AH02 AH29 AK02
AK03 AK05 AM01 AM21 DN01
DN12 DN22 DN23 DP02
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 差動対を有する第1、第2のトランジス
タのエミッタが短絡し電流源または抵抗を介して接地さ
れ、前記第1のトランジスタのコレクタに第3のトラン
ジスタのエミッタが、前記第2のトランジスタのコレク
タに第4のトランジスタのエミッタがそれぞれ接続さ
れ、前記第1のトランジスタのベースが第1のコンデン
サを介して前記第4のトランジスタのベースに、前記第
2のトランジスタのベースが第2のコンデンサを介して
前記第3のトランジスタのベースにそれぞれ接続され、
前記第3、第4のトランジスタのベースは第1、第2の
インピーダンス素子を介して電源に接続され、前記第
3、第4のトランジスタのコレクタが電源に接続され、
前記第1、第2のトランジスタのベースを差動入力端子
とし、前記第3、第4のトランジスタのエミッタを出力
端子とした差動増幅回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002087879A JP2003283269A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 差動増幅回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002087879A JP2003283269A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 差動増幅回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003283269A true JP2003283269A (ja) | 2003-10-03 |
Family
ID=29233920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002087879A Pending JP2003283269A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 差動増幅回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003283269A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100748721B1 (ko) | 2006-06-15 | 2007-08-13 | 삼성전자주식회사 | 저잡음 증폭을 위한 푸시-풀 증폭기 및 방법 |
JP2009212604A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-17 | Canon Inc | 撮像装置および撮像システム |
JP2013048494A (ja) * | 2012-12-06 | 2013-03-07 | Canon Inc | 撮像装置および撮像システム |
-
2002
- 2002-03-27 JP JP2002087879A patent/JP2003283269A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100748721B1 (ko) | 2006-06-15 | 2007-08-13 | 삼성전자주식회사 | 저잡음 증폭을 위한 푸시-풀 증폭기 및 방법 |
JP2009212604A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-17 | Canon Inc | 撮像装置および撮像システム |
JP2013048494A (ja) * | 2012-12-06 | 2013-03-07 | Canon Inc | 撮像装置および撮像システム |
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