JP2003282379A - チップ部品選別方法及びその装置 - Google Patents

チップ部品選別方法及びその装置

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JP2003282379A
JP2003282379A JP2002088065A JP2002088065A JP2003282379A JP 2003282379 A JP2003282379 A JP 2003282379A JP 2002088065 A JP2002088065 A JP 2002088065A JP 2002088065 A JP2002088065 A JP 2002088065A JP 2003282379 A JP2003282379 A JP 2003282379A
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chip component
face diagonal
component
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JP2002088065A
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Koji Saito
浩二 斉藤
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップ部品供給装置用として最適なチップ部
品を選別するための方法を提供する。 【解決手段】 四角柱形状のチップコンデンサCCを基
準横断面形状が矩形の搬送通路11aに沿って整列状態
で移動させ、チップコンデンサCCが搬送通路11a中
に設定された第1検査位置IP1を通過するときにチッ
プコンデンサCCの一端側の一方の端面対角線寸法Da
と他端側の一方の端面対角線寸法Daを測定し、チップ
コンデンサCCが搬送通路11a中に設定された第2検
査位置IP2を通過するときにチップコンデンサCCの
一端側の他方の端面対角線寸法Dbと他端側の他方の端
面対角線寸法Dbを測定し、測定された4つの端面対角
線寸法Da,Dbの少なくとも1つが予め規定した寸法
範囲から外れるときにこれを不適正部品として搬送通路
11aから排除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ部品供給装
置用として最適なチップ部品を選別するための方法及び
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】チップ部品供給装置の1種として近年着
目されているバルクフィーダは、チップ部品をバルク状
態で貯蔵するための貯蔵室と、貯蔵室内のチップ部品を
整列するための整列手段と、チップ部品を整列状態で搬
送するための通路と、通路内のチップ部品を搬送するた
めの搬送手段とを備えており、貯蔵室内のチップ部品を
整列した後に同チップ部品を整列状態のまま通路に沿っ
て所定の取出位置まで搬送することができる。このバル
クフィーダは、四角柱形状や円柱形状を成すチップ部
品、例えばチップコンデンサやチップ抵抗器やチップイ
ンダクタやLCフィルターやコンデンサアレイ等をその
供給対象とすることが可能である。
【0003】図1(A)に示したチップ部品は、四角柱
形状を成すチップ部品の代表例であるところのチップコ
ンデンサCCであり、このチップコンデンサCCは長さ
寸法L>幅寸法W=厚さ寸法Tの基本的寸法関係を有し
ていて、長さ方向両端部に外部電極CCaを備えてい
る。ちなみに、1005サイズのチップコンデンサCC
は基本となる長さ寸法Lが1.0mm,幅寸法Wが0.5
mm,厚さ寸法Tが0.5mmで各々にプラスマイナスの公
差を有し、また、0603サイズのチップコンデンサC
Cは基本となる長さ寸法Lが0.6mm,幅寸法Wが0.
3mm,厚さ寸法Tが0.3mmで各々にプラスマイナスの
公差を有する。
【0004】また、前記のチップコンデンサCCは、各
外部電極CCaの端面に、前記の幅寸法W及び厚さ寸法
Tによって概ね規定される所定の対角線寸法(端面対角
線寸法)Dを有している(図1(A)及び(B)参
照)。しかし、この端面対角線寸法Dは、幅寸法W及び
厚さ寸法Tによって一義的に定まるものではなく、各外
部電極CCaの稜線及び角に設けられた丸みRとの関係
においてばらつきを生じる。
【0005】具体的には、図2(A)に示したチップコ
ンデンサCCのように外部電極CCaの丸みRの度合が
図1(B)の丸みRよりも大きい場合には、その端面対
角線寸法D1は基本となる端面対角線寸法Dよりもかな
り小さくなる。また、図2(B)に示したチップコンデ
ンサCCのように外部電極CCaの丸みRの度合が図1
(B)の丸みRよりも小さい場合には、その端面対角線
寸法D2は基本となる端面対角線寸法Dよりもかなり大
きくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のチッ
プコンデンサCCは一連の製造工程の最後に実施される
外観検査工程においてその長さ寸法L,幅寸法W及び厚
さ寸法Tを検査され、何れかの寸法が公差範囲外のもの
は不良品として除かれるため、長さ寸法L,幅寸法W及
び厚さ寸法Tの全てが公差範囲内にある良品のみが製品
として取り扱われることになる。
【0007】前記のバルクフィーダによって前記のチッ
プコンデンサCCの供給を行う場合にその貯蔵室に投入
されるチップコンデンサCCは当然ながら前記のような
良品であるため、部品供給上で特段問題を生じ得ないと
考えられるが、実際には前記の端面対角線寸法Dのばら
つきを原因として以下のような問題を生じている。
【0008】前記のチップコンデンサCCを取り扱うバ
ルクフィーダは、図3(A)に示すように、チップコン
デンサCCの幅寸法W及び厚さ寸法Tよりも僅かに大き
な縦・横寸法を有する矩形断面の通路PA1を備えてい
て、チップコンデンサCCは長さ向きに整列した状態で
この通路PA1を通過する。
【0009】しかし、多数のチップコンデンサCCの中
にあって外部電極CCaの丸みRの度合が大きなチップ
コンデンサCC(図2(A)参照)は、その端面対角線
寸法D1が基本となる端面対角線寸法Dよりもかなり小
さいことから、その通過過程で図3(A)に示すように
回転してその姿勢に乱れを生じる。特に、通路PA1が
水平で取出位置に至る場合には、前記のチップコンデン
サCCは姿勢が乱れたままの状態で取出位置まで搬送さ
れて吸着ノズル等による部品取り出しに不良を生じてし
まう。
【0010】また、前記のチップコンデンサCCを取り
扱うバルクフィーダの中には、図3(B)に示すよう
に、基本となる端面対角線寸法Dよりも僅かに大きな内
径寸法を有する円形断面の通路PA2を備えるものもあ
り、チックコンデンサCCはこの通路PA2を長さ向き
で通過する。
【0011】しかし、多数のチップコンデンサCCの中
にあって外部電極CCaの丸みRの度合が小さなチップ
コンデンサCC(図2(B)参照)は、その端面対角線
寸法D2が基本となる端面対角線寸法Dよりもかなり大
きいことから、その通過過程で図3(B)に示すように
通路PA2の内壁にきつく接触して詰まりを生じる。
【0012】先に述べたチップコンデンサCCの姿勢乱
れや詰まりの問題は、前記バルクフィーダにおいてのみ
生じるものではなく、チップコンデンサCCを搬送する
ための通路を有するバルクフーダ以外のチップ部品供給
装置でも同様に生じ得るし、また、チップコンデンサC
C以外の四角柱形状のチップ部品を供給対象とする場合
にも同様に生じ得る。
【0013】本発明は前記事情に鑑みて創作されたもの
で、その目的とするところは、端面対角線寸法のばらつ
きを原因とした諸問題を解消できるように、チップ部品
供給装置用として最適なチップ部品を選別するための方
法及び装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るチップ部品選別方法は、四角柱形状の
チップ部品を基準横断面形状が矩形の搬送通路に沿って
整列状態で移動させ、チップ部品が搬送通路中に設定さ
れた第1測定位置を通過するときにチップ部品の一端側
の一方の端面対角線寸法と他端側の一方の端面対角線寸
法を測定し、チップ部品が搬送通路中に設定された第2
測定位置を通過するときにチップ部品の一端側の他方の
端面対角線寸法と他端側の他方の端面対角線寸法を測定
し、測定された4つの端面対角線寸法の少なくとも1つ
が予め規定した寸法範囲から外れるときにこれを不適正
部品として搬送通路から排除する、ことをその主たる特
徴とする。
【0015】このチップ部品選別方法によれば、良品扱
いのチップ部品からチップ部品供給装置用として最適な
端面対角線寸法を有するチップ部品を選別することがで
きる。従って、チップ部品供給装置によって選別後のチ
ップ部品を供給してもチップ部品が通路に沿って搬送さ
れるときに姿勢乱れや詰まり等の問題を生じることがな
く、端面対角線寸法のばらつきを原因とした諸問題を解
消してチップ部品供給装置によるチップ部品の供給を極
めて良好に行うことができる。
【0016】一方、本発明に係るチップ部品選別装置
は、四角柱形状のチップ部品を整列状態で移動させるた
めの基準横断面形状が矩形の搬送通路と、チップ部品が
搬送通路中に設定された第1測定位置を通過するときに
チップ部品の一端側の一方の端面対角線寸法と他端側の
一方の端面対角線寸法を測定する第1寸法測定手段と、
チップ部品が搬送通路中に設定された第2測定位置を通
過するときにチップ部品の一端側の他方の端面対角線寸
法と他端側の他方の端面対角線寸法を測定する第2寸法
測定手段と、測定された4つの端面対角線寸法の少なく
とも1つが予め規定した寸法範囲から外れるときにこれ
を不適正部品として搬送通路から排除するNG部品排除
手段とを備える、ことをその主たる特徴とする。
【0017】このチップ部品選別装置によれば、前記の
方法を的確且つ安定に実施して同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0018】本発明の前記目的とそれ以外の目的と、構
成特徴と、作用効果は、以下の説明と添付図面によって
明らかとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】図4〜図8は本発明の第1実施形
態を示す。図4は部品搬送部材の上面図、図5は図4の
a1−a1線断面図とa2−a2線断面図とa3−a3
線断面図とa4−a4線断面図とa5−a5線断面図、
図6は図4のa6−a6線断面図とa7−a7線断面図
とa8−a8線断面図とa9−a9線断面図、図7は寸
法測定手段の構成図、図8は部品選別方法の説明図であ
る。
【0020】また、図4〜図8における符号CCはチッ
プコンデンサ、11は部品搬送部材、12は第1検出
器、13は第2検出器、14は測定器である。ちなみ
に、チップコンデンサCCは図1(A)及び(B)に示
したチップコンデンサCCと同じものであり、長さ寸法
L>幅寸法W=厚さ寸法Tの基本的寸法関係を有してい
る。
【0021】部品搬送部材11は、図5(A)に示すよ
うな基準横断面形状が矩形を成す搬送通路11aを有し
ている。この基準横断面形状における底面11a1の幅
寸法はチップコンデンサCCの幅寸法Wまたは厚さ寸法
Tよりも僅かに大きく、且つ、内側面11a2の高さ寸
法はチップコンデンサCCの幅寸法Wまたは厚さ寸法T
よりも僅かに大きい。この部品搬送部材11は、図示省
略の振動源からの振動付与によって、チップコンデンサ
CCを長さ向きに整列した状態で図4において右方向に
移動させることができる。勿論、底面11a1をベルト
等の可動部材から構成しておき、この可動部材を移動さ
せることでチップコンデンサCCの移動を行うようにし
ても構わない。
【0022】また、搬送通路11aは、チップコンデン
サCCをその中心線を軸として所定方向に45度回転さ
せて復帰させるための第1姿勢変更区域(図4の上側部
分)CA1と、同チップコンデンサCCをその中心線を
軸として逆方向に45度回転させて復帰させるための第
2姿勢変更区域(図4の下側部分)CA2を備えてい
る。
【0023】第1姿勢変更区域CA1は、図5(B)〜
図5(E)に示すように、底面11a1及び一方の内側
面11a2が反時計回り方向に徐々に傾いて45度傾斜
状態となり、同状態から逆方向に徐々に傾いて元の状態
に戻る形状を有している。つまり、第1姿勢変更区域C
A1を通過するチップコンデンサCCはその中心線を軸
として反時計回り方向に45度回転し、一方の端面対角
線寸法Daが垂直向きとなる姿勢に変更される。
【0024】また、第1姿勢変更区域CA1の中央、即
ち、チップコンデンサCCが45度回転した後の位置は
第1測定位置IP1として設定されており、この第1測
定位置IP1の上面には、チップコンデンサCCを露出
量を拡大するための切り欠き11bが設けられている。
また、第1測定位置IP1の下面には、底面11a1と
一方の内側面11a2との境界部分を通じて搬送通路1
1aに至る検出孔11cが設けられている。
【0025】第2姿勢変更区域CA2は、図6(A)〜
図6(D)に示すように、底面11a1及び他方の内側
面11a2が時計回り方向に徐々に傾いて45度傾斜状
態となり、同状態から逆方向に徐々に傾いて元の状態に
戻る形状を有している。つまり、第2姿勢変更区域CA
2を通過するチップコンデンサCCはその中心線を軸と
して時計回り方向に45度回転し、他方の端面対角線寸
法Dbが垂直向きとなる姿勢に変更される。
【0026】また、第2姿勢変更区域CA2の中央、即
ち、チップコンデンサCCが45度回転した後の位置は
第2測定位置IP2として設定されており、この第2測
定位置IP2の上面には、チップコンデンサCCを露出
量を拡大するための切り欠き11bが設けられている。
また、第2測定位置IP2の下面には、底面11a1と
他方の内側面11a2との境界部分を通じて搬送通路1
1aに至る検出孔11cが設けられている。
【0027】第1検出器12は公知の電気式マイクロメ
ータから成り、差動トランス12aと、差動トランス1
2aの内側に移動可能に挿入されたコア12bと、コア
12bに連結された検出ロッド12cと、検出ロッド1
2cを付勢するスプリング12dと、検出ロッド12d
に取り付けられたローラー支持部材12eと、ローラー
支持部材12eに回転自在に設けられた検出ローラー1
2fとを備え、ブラケット12gによって支持されてい
る。この第1検出器12は、図7及び図8に示すよう
に、第1測定位置IP1の上側と第2測定位置IP2の
上側のそれぞれに、各々の検出ローラー12fが45度
回転後のチップコンデンサCCにおける外部電極CCa
の上側の稜線及び角に接触するように配置されている。
【0028】第2検出器13は第1検出器12と同じ電
気式マイクロメータから成り、差動トランス13aと、
差動トランス13aの内側に移動可能に挿入されたコア
13bと、コア13bに連結された検出ロッド13c
と、検出ロッド13cを付勢するスプリング13dと、
検出ロッド13dに取り付けられたローラー支持部材1
3eと、ローラー支持部材13eに回転自在に設けられ
た検出ローラー13fとを備え、ブラケット13gによ
って支持されている。この第2検出器13は、図7及び
図8に示すように、第1測定位置IP1の下側と第2測
定位置IP2の下側のそれぞれに、各々の検出ローラー
13eが検出孔11cを通じて45度回転後のチップコ
ンデンサCCにおける外部電極CCaの下側の稜線及び
角に接触するように配置されている。
【0029】測定器14は、第1検出器12の差動トラ
ンス12aからの電気信号に基づいてコア12bの変位
を検出すると共に第2検出器13の差動トランス13a
からの電気信号に基づいてコア13bの変位を検出し、
検出された各々の変位からチップコンデンサCCの一方
の端面対角線寸法Daと他方の端面対角線寸法Dbが演
算により測定し、各々の測定寸法Da,Dbが予め規定
した寸法範囲から外れるときにNG信号を送出する。こ
のNG信号は後述するNG部品排除の際に利用される。
【0030】ちなみに、本第1実施形態では、第1測定
位置IP1に対応して設けられた第1検出器12及び第
2検出器13とこれらに接続された測定器14によって
第1の寸法測定手段が構成され、第2測定位置IP2に
対応して設けられた第1検出器12及び第2検出器13
とこれらに接続された測定器14によって第2の寸法測
定手段が構成されている。測定器14は各測定位置に対
応して1個宛用意されていてもよいし、1つの測定器を
共用しても構わない。
【0031】以下に第1実施形態による部品選別方法、
具体的には、長さ寸法L,幅寸法W及び厚さ寸法Tの全
てが公差範囲内にある良品扱いのチップコンデンサCC
から、チップ部品供給装置用として最適な端面対角線寸
法を有するチップコンデンサCCを選別する方法につい
て説明する。
【0032】部品選別を行うときには、長さ寸法L,幅
寸法W及び厚さ寸法Tの全てが公差範囲内にある良品扱
いのチップコンデンサCCを、長さ向きに整列した状態
で、部品搬送部材11の搬送通路11aに沿って図4に
おいて右方向に移動させる。
【0033】チップコンデンサCCを整列状態で移動さ
せる方法としては、例えば、振動源に連結された整列用
ボウルに良品扱いのチップコンデンサCCを多数個バル
ク状態で投入し、振動源からの振動付与によってボウル
内のチップコンデンサCCを長さ向きに整列し、整列後
のチップコンデンサCCを部品搬送部材11の搬送通路
11aに送り込んで、振動源からの振動を部品搬送部材
11に付与してチップコンデンサCCを搬送通路11a
に沿って移動させる方法、即ち、公知のボウルフィーダ
とリニアフィーダを組み合わせて用いる方法が挙げられ
る。
【0034】搬送通路11aに沿って整列状態で移動す
るチップコンデンサCCは、図5(B)〜図5(D)に
示すように第1姿勢変更領域CA1を通過する過程にお
いてその中心線を軸として反時計回り方向に45度回転
し、第1測定位置IP1において図5(E)に示すよう
に一方の端面対角線が垂直向きとなる姿勢に変更され
る。
【0035】45度回転後のチップコンデンサCCは自
らの移動に従って、図7及び図8に示すように、まず、
前側の外部電極CCaの端面対角線寸法Da方向の上側
の稜線及び角を第1検出器12の検出ローラー12fに
接触し、且つ、下側の稜線及び角を第2検出器13の検
出ローラー13fに接触する。続いて、後側の外部電極
CCaの端面対角線寸法Da方向の上側の稜線及び角を
第1検出器12の検出ローラー12fに接触し、且つ、
下側の稜線及び角を第2検出器13の検出ローラー13
fに接触する。
【0036】この接触により、検出ローラー12eが取
り付けられた検出ロッド12dがコア12bと一緒に移
動してこのときのコア12bの変位が測定器14によっ
て検出されると共に、検出ローラー13eが取り付けら
れた検出ロッド13dがコア13bと一緒に移動してこ
のときのコア12bの変位が測定器14によって検出さ
れる。すると、測定器14によって、検出された各々の
変位からチップコンデンサCCの前側の外部電極CCa
と後側の外部電極CCaにおける一方の端面対角線寸法
Daが演算により測定される。尚、前側と後側の測定寸
法Daの何れかが予め規定した寸法範囲から外れるとき
には、測定器14からNG信号が送出される。
【0037】第1測定位置IP1における測定を完了し
た後のチップコンデンサCCは、前記とは逆方向に徐々
に傾いて元の状態に戻る。
【0038】このチップコンデンサCCは、図6(A)
〜図6(C)に示すように第2姿勢変更領域CA2を通
過する過程においてその中心線を軸として時計回り方向
に45度回転し、第2測定位置IP2において図6
(E)に示すように他方の端面対角線が垂直向きとなる
姿勢に変更される。
【0039】45度回転後のチップコンデンサCCは自
らの移動に従って、図7及び図8に示すように、まず、
前側の外部電極CCaの端面対角線寸法Db方向の上側
の稜線及び角を第1検出器12の検出ローラー12fに
接触し、且つ、下側の稜線及び角を第2検出器13の検
出ローラー13fに接触する。続いて、後側の外部電極
CCaの端面対角線寸法Db方向の上側の稜線及び角を
第1検出器12の検出ローラー12fに接触し、且つ、
下側の稜線及び角を第2検出器13の検出ローラー13
fに接触する。
【0040】この接触により、検出ローラー12eが取
り付けられた検出ロッド12dがコア12bと一緒に移
動してこのときのコア12bの変位が測定器14によっ
て検出されると共に、検出ローラー13eが取り付けら
れた検出ロッド13dがコア13bと一緒に移動してこ
のときのコア12bの変位が測定器14によって検出さ
れる。すると、測定器14によって、検出された各々の
変位からチップコンデンサCCの前側の外部電極CCa
と後側の外部電極CCaにおける他方の端面対角線寸法
Dbが演算により測定される。尚、前側と後側の測定寸
法Dbの何れかが予め規定した寸法範囲から外れるとき
には、測定器14からNG信号が送出される。
【0041】第2測定位置IP2における測定を完了し
た後のチップコンデンサCCは、前記とは逆方向に徐々
に傾いて元の状態に戻る。
【0042】ところで、良品扱いのチップコンデンサC
Cの幅寸法W及び厚さ寸法Tは公差を含むことから、各
外部電極CCaの相対する2辺の寸法は必ずしも一致し
ているわけではなく、良品扱いのチップコンデンサCC
の中には図9に示すチップコンデンサCC’のように外
部電極CCaの端面形状が非正方形のものも存在する。
しかし、幅寸法W及び厚さ寸法Tは何れも公差範囲内で
あることから端面形状は正方形に近似した形状になる
し、また、前記の第1測定位置IP1及び第2測定位置
IP2では下側の稜線及び角の一方が検出孔11cに入
り込んで検出ローラー13eに接触することになるの
で、外部電極CCaの端面形状が非正方形であっても端
面対角線寸法Da,Dbを測定する上で特段支障を生じ
ることはない。
【0043】第1測定位置IP1における測定の際、ま
たは、第2測定位置IP2における測定の際に測定器1
4からNG信号が送出されたチップコンデンサCC、即
ち、測定された4つの端面対角線寸法Da,Dbの少な
くと1つが予め規定した寸法範囲から外れるチップコン
デンサCCは、第2測定位置IP2における測定を完了
した直後に搬送通路11aから排除される。
【0044】このNG部品の排除は、搬送通路11aの
内側面11a2に形成した排出孔(図示省略)を閉じる
シャッタを開いて、NG信号に対応するチップコンデン
サCCをエア押圧やピン押圧によって排出孔に送り込む
方法や、NG信号に対応するチップコンデンサCCをア
クチュエータ駆動の吸着ノズル(図示省略)によって取
り出す方法等によって実行される。
【0045】このように前述の部品選別方法及び装置に
よれば、搬送通路11aに沿って整列状態で移動するチ
ップコンデンサCCをその中心線を軸として45度回転
させた状態でチップコンデンサCCの一端側の一方の端
面対角線寸法Daと他端側の一方の端面対角線寸法Da
を第1測定位置IP1で測定し、また、逆方向に45度
回転させた状態でチップコンデンサCCの一端側の他方
の端面対角線寸法Dbと他端側の他方の端面対角線寸法
Dbを第2測定位置IP2で測定して、測定された4つ
の端面対角線寸法Da,Dbの少なくとも1つが予め規
定した寸法範囲から外れるときにこれを不適正部品とし
て搬送通路11aから排除することができる。つまり、
長さ寸法L,幅寸法W及び厚さ寸法Tの全てが公差範囲
内にある良品扱いのチップコンデンサCCから、チップ
部品供給装置用として最適な端面対角線寸法を有するチ
ップコンデンサCCを選別することができる。
【0046】従って、従来の技術で説明したバルクフィ
ーダ等のチップ部品供給装置によって選別後のチップコ
ンデンサCCを供給しても、チップコンデンサCCが矩
形断面の通路PA1を通過するときに図3(A)に示す
ように回転してその姿勢に乱れを生じることはないし、
また、チップコンデンサCCが円形断面の通路PA2を
通過するときに図3(B)に示すように通路PA2の内
壁にきつく接触して詰まりを生じることもない。即ち、
端面対角線寸法のばらつきを原因とした諸問題を解消し
てバルクフィーダ等のチップ部品供給装置によるチップ
コンデンサCCの供給を極めて良好に行うことができ
る。
【0047】尚、前述の部品選別方法及び装置では、チ
ップコンデンサCCの外部電極CCaを第1検出器12
の検出ローラー12fと第2検出器13の検出ローラー
13fによって挟み込むことで端面対角線寸法Da及び
Dbを測定するものを示したが、第2検出器13がなく
とも同様の寸法測定を行うことは十分に可能である。図
10はその一例を示すもので、寸法測定手段は第2検出
器13を除く第1検出器12及び測定器14によって構
成されている。端面対角線寸法Da(Db)が予め規定
した寸法範囲内にあるときのコア12bの変位範囲を予
め定めておけば、外部電極CCaの端面対角線寸法Da
(Db)方向の上側の稜線及び角が第1検出器12の検
出ローラー12fに接触したときのコア12bの変位か
ら、端面対角線寸法Da(Db)が適正範囲内にあるか
否かを判断することができる。
【0048】また、前述の部品選別方法及び装置では、
電気式マイクロメータから成る第1検出器12及び第2
検出器13を含むものを寸法測定手段としてを用いたも
のを示したが、この寸法測定手段に代わりに図11に示
す寸法測定手段を用いることもできる。
【0049】この寸法測定手段は、発光器15と受光器
16と測定器17とから構成されていて、発光器15
は、レーザー発振器と、レーザー発振器から出射された
レーザービームが照射されるポリゴンミラーと、ポリゴ
ンミラー用回転源と、ポリゴンミラーで反射されたレー
ザービームを平行に走査させるためのミラー,レンズ等
の光学素子とを備え、受光器16は受光レンズと受光素
子とを備える。測定器17は、45度回転後のチップコ
ンデンサCCの上側露出部分をレーザービームLBによ
って走査したときに受光素子から得られる電気信号に基
づいて、チップコンデンサCCによって走査ビームLB
が遮断される時間等から端面対角線方向の最大厚さ位置
を検出して端面対角線寸法Da,Dbを演算により測定
し、測定寸法Da,Dbが予め規定した寸法範囲から外
れるときにNG信号を送出する。端面対角線寸法Da
(Db)が予め規定した寸法範囲にあるときのビーム遮
断時間の範囲を予め定めておけば、チップコンデンサC
Cの上側露出部分をレーザービームLBによって走査し
たときの遮光時間から、端面対角線寸法Da(Db)が
適正範囲内にあるか否かを判断することができる。
【0050】さらに、前述の部品選別方法及び装置で
は、選別対象としてチップコンデンサCCを示したが、
四角柱形状を成すチップ部品、例えばチップ抵抗器やチ
ップインダクタやLCフィルターやコンデンサアレイ等
をその選別対象としても前記同様の作用効果を得ること
ができる。
【0051】図12〜図15は本発明の第2実施形態を
示す。図12は部品搬送部材の上面図、図13は図12
のb1−b1線断面図とb2−b2線断面図とb3−b
3線断面図、図14及び図15は部品選別方法の説明図
である。
【0052】また、図12〜図15における符号CCは
チップコンデンサ、21は部品搬送部材、22は第1検
出器、23は第2検出器である。ちなみに、チップコン
デンサCCは図1(A)及び(B)に示したチップコン
デンサCCと同じものであり、長さ寸法L>幅寸法W=
厚さ寸法Tの基本的寸法関係を有している。
【0053】部品搬送部材21は、図13(A)に示す
ような基準横断面形状が矩形を成す搬送通路21aを有
している。この基準横断面形状における底面21a1の
幅寸法はチップコンデンサCCの幅寸法Wまたは厚さ寸
法Tよりも僅かに大きく、且つ、内側面11a2の高さ
寸法はチップコンデンサCCの幅寸法Wまたは厚さ寸法
Tよりも僅かに大きい。この部品搬送部材21は、図示
省略の振動源からの振動付与によって、チップコンデン
サCCを長さ向きに整列した状態で図12において右方
向に移動させることができる。勿論、底面21a1をベ
ルト等の可動部材から構成しておき、この可動部材を移
動させることでチップコンデンサCCの移動を行うよう
にしても構わない。
【0054】また、搬送通路11aは上面開口を部分的
に2箇所覆われていて、図13(A)及び図13(B)
に示すように各閉塞部分には上面21a3が存在する。
【0055】図12中の左側に設けられた閉塞部分の中
央は第1測定位置IP1として設定されており、図13
(B)に示すようこの第1測定位置IP1の右上角部分
には搬送通路21aに至る上側検出孔21bが45度の
傾きをもって設けられており、左下角部分には搬送通路
21aに至る下側検出孔21cが45度の傾きをもって
設けられている。
【0056】また、図12中の右側に設けられた閉塞部
分の中央は第2測定位置IP2として設定されており、
図13(C)に示すようこの第2測定位置IP2の左上
角部分には搬送通路21aに至る上側検出孔21bが4
5度の傾きをもって設けられており、右下角部分には搬
送通路21aに至る下側検出孔21cが45度の傾きを
もって設けられている。
【0057】第1検出器22は第1実施形態の第1検出
器12と同じ電気式マイクロメータから成り、検出ロッ
ド22aと、検出ロッド22aに取り付けられたローラ
ー支持部材22bと、ローラー支持部材22bに回転自
在に設けられた検出ローラー22cと、図示省略の差動
トランス,コア及びスプリングとを備え、図示省略のブ
ラケットによって支持されている。この第1検出器22
は、図14及び図15に示すように、第1測定位置IP
1の上側と第2測定位置IP2の上側のそれぞれに、各
々の検出ローラー22cが上側検出孔21bを通じて搬
送通路21a内に突出し、チップコンデンサCCにおけ
る外部電極CCaの右上側の稜線及び角に接触するよう
に配置されている。
【0058】第2検出器23は第1実施形態の第2検出
器13と同じ電気式マイクロメータから成り、検出ロッ
ド23aと、検出ロッド23aに取り付けられたローラ
ー支持部材23bと、ローラー支持部材23bに回転自
在に設けられた検出ローラー23cと、図示省略の差動
トランス,コア及びスプリングとを備え、図示省略のブ
ラケットによって支持されている。この第2検出器23
は、図14及び図15に示すように、第1測定位置IP
1の下側と第2測定位置IP2の下側のそれぞれに、各
々の検出ローラー23cが下側検出孔21cを通じてチ
ップコンデンサCCにおける外部電極CCaの左下側の
稜線及び角に接触するように配置されている。
【0059】ちなみに、本第2実施形態では、第1測定
位置IP1に対応して設けられた第1検出器22及び第
2検出器23とこれらに接続された測定器によって第1
の寸法測定手段が構成され、第2測定位置IP2に対応
して設けられた第1検出器22及び第2検出器23とこ
れらに接続された測定器によって第2の寸法測定手段が
構成されている。測定器は各測定位置に対応して1個宛
用意されていてもよいし、1つの測定器を共用しても構
わない。
【0060】以下に第2実施形態による部品選別方法、
具体的には、長さ寸法L,幅寸法W及び厚さ寸法Tの全
てが公差範囲内にある良品扱いのチップコンデンサCC
から、チップ部品供給装置用として最適な端面対角線寸
法を有するチップコンデンサCCを選別する方法につい
て説明する。
【0061】部品選別を行うときには、長さ寸法L,幅
寸法W及び厚さ寸法Tの全てが公差範囲内にある良品扱
いのチップコンデンサCCを、長さ向きに整列した状態
で、部品搬送部材21の搬送通路21aに沿って図12
において右方向に移動させる。
【0062】チップコンデンサCCを整列状態で移動さ
せる方法としては、例えば、振動源に連続された整列用
ボウルに良品扱いのチップコンデンサCCを多数個バル
ク状態で投入し、振動源からの振動付与によってボウル
内のチップコンデンサCCを長さ向きに整列し、整列後
のチップコンデンサCCを部品搬送部材21の搬送通路
21aに送り込んで、振動源からの振動を部品搬送部材
21に付与してチップコンデンサCCを搬送通路21a
に沿って移動させる方法、即ち、公知のボウルフィーダ
とリニアフィーダを組み合わせて用いる方法が挙げられ
る。
【0063】搬送通路21aに沿って整列移動するチッ
プコンデンサCCは、第1測定位置IP1を通過する過
程で、図14に示すように、まず、前側の外部電極CC
aの端面対角線寸法Da方向の右上側の稜線及び角を第
1検出器22の検出ローラー22cに接触して左側内側
面21a2に当接するように押圧移動され、且つ、左下
側の稜線及び角を第2検出器23の検出ローラー23c
に接触する。続いて、後側の外部電極CCaの端面対角
線寸法Da方向の右上側の稜線及び角を第1検出器22
の検出ローラー22cに接触して左側内側面21a2に
当接するように押圧移動され、、且つ、左下側の稜線及
び角を第2検出器23の検出ローラー23cに接触す
る。
【0064】この接触により、検出ローラー22cが取
り付けられた検出ロッド22aがコアと一緒に移動して
このときのコアの変位が測定器によって検出されると共
に、検出ローラー23cが取り付けられた検出ロッド2
3aがコアと一緒に移動してこのときのコアの変位が測
定器によって検出される。すると、測定器によって、検
出された各々の変位からチップコンデンサCCの前側の
外部電極CCaと後側の外部電極CCaにおける一方の
端面対角線寸法Daが演算により測定される。尚、前側
と後側の測定寸法Daの何れかが予め規定した寸法範囲
から外れるときには、測定器からNG信号が送出され
る。
【0065】第1測定位置IP1における測定を完了し
た後のチップコンデンサCCは、第2測定位置IP2を
通過する過程で、図15に示すように、まず、前側の外
部電極CCaの端面対角線寸法Da方向の左上側の稜線
及び角を第1検出器22の検出ローラー22cに接触し
て右側内側面21a2に当接するように押圧移動され、
且つ、右下側の稜線及び角を第2検出器23の検出ロー
ラー23cに接触する。続いて、後側の外部電極CCa
の端面対角線寸法Da方向の左上側の稜線及び角を第1
検出器22の検出ローラー22cに接触して右側内側面
21a2に当接するように押圧移動され、且つ、右下側
の稜線及び角を第2検出器23の検出ローラー23cに
接触する。
【0066】この接触により、検出ローラー22cが取
り付けられた検出ロッド22aがコアと一緒に移動して
このときのコアの変位が測定器によって検出されると共
に、検出ローラー23cが取り付けられた検出ロッド2
3aがコアと一緒に移動してこのときのコアの変位が測
定器によって検出される。すると、測定器によって、検
出された各々の変位からチップコンデンサCCの前側の
外部電極CCaと後側の外部電極CCaにおける他方の
端面対角線寸法Dbが演算により測定される。尚、前側
と後側の測定寸法Dbの何れかが予め規定した寸法範囲
から外れるときには、測定器からNG信号が送出され
る。
【0067】第1測定位置IP1における測定の際、ま
たは、第2測定位置IP2における測定の際に測定器か
らNG信号が送出されたチップコンデンサCC、即ち、
測定された4つの端面対角線寸法Da,Dbの少なくと
1つが予め規定した寸法範囲から外れるチップコンデン
サCCは、第2測定位置IP2における測定を完了した
直後に搬送通路21aから排除される。
【0068】このNG部品の排除は、搬送通路11aの
内側面11a2に形成した排出孔(図示省略)を閉じる
シャッタを開いて、NG信号に対応するチップコンデン
サCCをエア押圧やピン押圧によって排出孔に送り込む
方法や、NG信号に対応するチップコンデンサCCをア
クチュエータ駆動の吸着ノズル(図示省略)によって取
り出す方法等によって実行される。
【0069】このように前述の部品選別方法及び装置に
よれば、搬送通路21aに沿って整列状態で移動するチ
ップコンデンサCCの一端側の一方の端面対角線寸法D
aと他端側の一方の端面対角線寸法Daを第1測定位置
IP1で測定し、また、チップコンデンサCCの一端側
の他方の端面対角線寸法Dbと他端側の他方の端面対角
線寸法Dbを第2測定位置IP2で測定して、測定され
た4つの端面対角線寸法Da,Dbの少なくとも1つが
予め規定した寸法範囲から外れるときにこれを不適正部
品として搬送通路21aから排除することができる。つ
まり、長さ寸法L,幅寸法W及び厚さ寸法Tの全てが公
差範囲内にある良品扱いのチップコンデンサCCから、
チップ部品供給装置用として最適な端面対角線寸法を有
するチップコンデンサCCを選別することができる。
【0070】従って、従来の技術で説明したバルクフィ
ーダ等のチップ部品供給装置によってチップコンデンサ
CCを供給する場合でも、チップコンデンサCCが矩形
断面の通路PA1を通過するときに図3(A)に示すよ
うに回転してその姿勢に乱れを生じることはないし、ま
た、チップコンデンサCCが円形断面の通路PA2を通
過するときに図3(B)に示すように通路PA2の内壁
にきつく接触して詰まりを生じることもない。即ち、端
面対角線寸法のばらつきを原因とした諸問題を解消して
バルクフィーダ等のチップ部品供給装置によるチップコ
ンデンサCCの供給を極めて良好に行うことができる。
【0071】尚、前述の部品選別方法及び装置では、チ
ップコンデンサCCの外部電極CCaを第1検出器22
の検出ローラー22cと第2検出器23の検出ローラー
23cによって挟み込むことで端面対角線寸法Da及び
Dbを測定するものを示したが、第2検出器23がなく
とも同様の寸法測定を行うことは十分に可能である。図
16(A)及び図16(B)はその一例を示すもので、
寸法測定手段は第2検出器23を除く第1検出器22及
び測定器によって構成されている。端面対角線寸法Da
(Db)が予め規定した寸法範囲内にあるときのコアの
変位範囲を予め定めておけば、外部電極CCaの端面対
角線寸法Da(Db)方向の上側の稜線及び角が第1検
出器12の検出ローラー12fに接触したときのコア1
2bの変位から、端面対角線寸法Da(Db)が適正範
囲内にあるか否かを判断することができる。
【0072】また、前述の部品選別方法及び装置では、
選別対象としてチップコンデンサCCを示したが、四角
柱形状を成すチップ部品、例えばチップ抵抗器やチップ
インダクタやLCフィルターやコンデンサアレイ等をそ
の選別対象としても前記同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0073】図17は先に説明した第1実施形態による
部品選別方法及び装置と第2実施形態による部品選別方
法及び装置を適用可能な装置の一例を示す。
【0074】図17に示した装置は、従来の技術で説明
したバルクフィーダ用の部品ケース(図示省略)にチッ
プ部品ECを所定数投入する装置であり、符号101は
ボウルフィーダ、102はリニアフィーダ、103は分
離プレートである。
【0075】この装置を用いて部品ケースにチップ部品
を投入するときには、ボウルフィーダ101の整列用ボ
ウルに良品扱いのチップ部品ECを多数個バルク状態で
投入し、振動源からの振動付与によってボウル内のチッ
プ部品ECを長さ向きに整列し、整列後のチップ部品E
Cをリニアフィーダ102の搬送通路に送り込んで、振
動源からの振動を搬送通路に付与してチップ部品ECを
搬送通路に沿って移動させる。そして、搬送されたチッ
プ部品ECを回転運動を行う分離プレート103の切り
欠き103a内に挿入し、切り欠きに挿入されたチップ
部品ECの電気特性を検査位置MPで検査し、電気特性
が良好でないチップ部品ECを排出位置DPで排除す
る。そして、電気特性が良好なチップ部品ECを投入位
置CPで部品ケースに投入する。部品ケースに投入され
るチップ部品ECの数は電気的或いは機械的にカウント
され、投入数が所定数に達したところで部品ケースの交
換を行う。
【0076】先に説明した第1実施形態による部品選別
方法及び装置と第2実施形態による部品選別方法及び装
置は、図17に示した装置のリニアフィーダ102によ
る部品搬送箇所に適宜組み込むことが可能であり、バル
クフィーダ用として最適な端面対角線寸法を有するチッ
プ部品ECを部品ケースに投入することができる。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
チップ部品供給装置用として最適な端面対角線寸法を有
するチップ部品を選別することができ、選別後のチップ
部品は端面対角線寸法のばらつきを原因とした諸問題を
生じることがなくチップ部品供給装置によるチップ部品
の供給を極めて良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】チップコンデンサの斜視図とその端面図
【図2】チップコンデンサの外部電極の稜線及び角に設
けられた丸みの度合を示す図
【図3】図2に示したチップコンデンサの部品供給上で
の不具合を説明するための図
【図4】本発明の第1実施形態を示す部品搬送部材の上
面図
【図5】図4のa1−a1線断面図とa2−a2線断面
図とa3−a3線断面図とa4−a4線断面図とa5−
a5線断面図
【図6】図4のa6−a6線断面図とa7−a7線断面
図とa8−a8線断面図とa9−a9線断面図
【図7】第1実施形態における寸法測定手段の構成図
【図8】第1実施形態による部品選別方法の説明図
【図9】外部電極の端面形状が非正方形である場合の部
品選別方法の説明図
【図10】第1実施形態における寸法測定手段の変形例
を示す図
【図11】第1実施形態における寸法測定手段の他の変
形例を示す図
【図12】本発明の第2実施形態を示す部品搬送部材の
上面図
【図13】図12のb1−b1線断面図とb2−b2線
断面図とb3−b3線断面図
【図14】第2実施形態による部品選別方法の説明図
【図15】第2実施形態による部品選別方法の説明図
【図16】第2実施形態における寸法測定手段の変形例
を示す図
【図17】第1実施形態による部品選別方法及び装置と
第2実施形態による部品選別方法及び装置を適用可能な
装置の一例を示す図
【符号の説明】
CC…チップコンデンサ、CCa…外部電極、D,D
1,D2,Da,Db…端面対角線寸法、11…部品搬
送部材、11a…搬送通路、11c…検出孔、CA1…
第1姿勢変更区域、CA2…第2姿勢変更区域、IP1
…第1測定位置、IP2…第2測定位置、12…第1検
出器、12f…検出ローラー、13…第2検出器、13
f…検出ローラー、14…測定器、15…発光器、16
…受光器、17…測定器、21…部品搬送部材、21a
…搬送通路、21b…上側検出孔、21c…下側検出
孔、22…第1検出器、22c…検出ローラー、23…
第2検出器、23c…検出ローラー。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角柱形状のチップ部品を基準横断面形
    状が矩形の搬送通路に沿って整列状態で移動させ、 チップ部品が搬送通路中に設定された第1測定位置を通
    過するときにチップ部品の一端側の一方の端面対角線寸
    法と他端側の一方の端面対角線寸法を測定し、 チップ部品が搬送通路中に設定された第2測定位置を通
    過するときにチップ部品の一端側の他方の端面対角線寸
    法と他端側の他方の端面対角線寸法を測定し、 測定された4つの端面対角線寸法の少なくとも1つが予
    め規定した寸法範囲から外れるときにこれを不適正部品
    として搬送通路から排除する、 ことを特徴とするチップ部品選別方法。
  2. 【請求項2】 搬送通路は、チップ部品の一方の端面対
    角線が所定向きとなるようにチップ部品の姿勢を変更す
    るための第1姿勢変更区域と、チップ部品の他方の端面
    対角線が前記と同じ向きとなるようにチップ部品の姿勢
    を変更するための第2姿勢変更区域とを備え、 第1姿勢変更区域中に設けられた第1測定位置をチップ
    部品が通過するときに姿勢変更後のチップ部品の一端側
    の一方の端面対角線寸法と他端側の一方の端面対角線寸
    法を所定向きから測定し、 第2姿勢変更区域中に設けられた第2測定位置をチップ
    部品が通過するときに姿勢変更後のチップ部品の一端側
    の他方の端面対角線寸法と他端側の他方の端面対角線寸
    法を同じ向きから測定する、 ことを特徴とする請求項1に記載のチップ部品選別方
    法。
  3. 【請求項3】 チップ部品は長さ寸法>幅寸法=厚さ寸
    法の基本的寸法関係を有していて、 第1測定位置におけるチップ部品の姿勢は第2測定位置
    におけるチップ部品の姿勢とチップ部品を端面側から見
    た状態で90度異なる、 ことを特徴とする請求項2に記載のチップ部品選別方
    法。
  4. 【請求項4】 第1測定位置をチップ部品が通過すると
    きにチップ部品の一端側の一方の端面対角線寸法と他端
    側の一方の端面対角線寸法をその端面対角線向きから測
    定し、 第2測定位置をチップ部品が通過するときにチップ部品
    の一端側の他方の端面対角線寸法と他端側の他方の端面
    対角線寸法をその端面対角線向きから測定する、 ことを特徴とする請求項1に記載のチップ部品選別方
    法。
  5. 【請求項5】 チップ部品は長さ寸法>幅寸法=厚さ寸
    法の基本的寸法関係を有しており、 第1測定位置の測定方向と第2測定位置の測定方向はチ
    ップ部品を端面側から見た状態で90度異なる、 ことを特徴とする請求項4に記載のチップ部品選別方
    法。
  6. 【請求項6】 四角柱形状のチップ部品を整列状態で移
    動させるための基準横断面形状が矩形の搬送通路と、 チップ部品が搬送通路中に設定された第1測定位置を通
    過するときにチップ部品の一端側の一方の端面対角線寸
    法と他端側の一方の端面対角線寸法を測定する第1寸法
    測定手段と、 チップ部品が搬送通路中に設定された第2測定位置を通
    過するときにチップ部品の一端側の他方の端面対角線寸
    法と他端側の他方の端面対角線寸法を測定する第2寸法
    測定手段と、 測定された4つの端面対角線寸法の少なくとも1つが予
    め規定した寸法範囲から外れるときにこれを不適正部品
    として搬送通路から排除するNG部品排除手段とを備え
    る、 ことを特徴とするチップ部品選別装置。
  7. 【請求項7】 搬送通路は、チップ部品の一方の端面対
    角線が所定向きとなるようにチップ部品の姿勢を変更す
    るための第1姿勢変更区域と、チップ部品の他方の端面
    対角線が前記と同じ向きとなるようにチップ部品の姿勢
    を変更するための第2姿勢変更区域とを備え、 第1姿勢変更区域中に設けられた第1測定位置を通過す
    るチップ部品は、姿勢変更後のチップ部品の一端側の一
    方の端面対角線寸法と他端側の一方の端面対角線寸法を
    所定向きから第1寸法測定手段によって測定され、 第2姿勢変更区域中に設けられた第2測定位置を通過す
    るチップ部品は、姿勢変更後のチップ部品の一端側の他
    方の端面対角線寸法と他端側の他方の端面対角線寸法を
    同じ向きから第2寸法測定手段によって測定される、 ことを特徴とする請求項6に記載のチップ部品選別装
    置。
  8. 【請求項8】 第1測定位置を通過するチップ部品は、
    チップ部品の一端側の一方の端面対角線寸法と他端側の
    一方の端面対角線寸法をその端面対角線向きから第1寸
    法測定手段によって測定され、 第2測定位置をチップ部品が通過するチップ部品は、チ
    ップ部品の一端側の他方の端面対角線寸法と他端側の他
    方の端面対角線寸法をその端面対角線向きから第2寸法
    測定手段によって測定される、 ことを特徴とする請求項6に記載のチップ部品選別装
    置。
  9. 【請求項9】 チップ部品は長さ寸法>幅寸法=厚さ寸
    法の基本的寸法関係を有する、 ことを特徴とする請求項7または8に記載のチップ部品
    選別装置。
  10. 【請求項10】 第1寸法測定手段と第2寸法測定手段
    は、接触型または非接触型の検出器と、検出器からの信
    号に基づいて対角線寸法を演算すると共に測定寸法が予
    め規定した寸法範囲から外れるときにNG信号を送出す
    る測定器とを含む、 ことを特徴とする請求項6〜9の何れか1項に記載のチ
    ップ部品選別装置。
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