JP2003282225A - 誘導加熱装置 - Google Patents

誘導加熱装置

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JP2003282225A
JP2003282225A JP2002080712A JP2002080712A JP2003282225A JP 2003282225 A JP2003282225 A JP 2003282225A JP 2002080712 A JP2002080712 A JP 2002080712A JP 2002080712 A JP2002080712 A JP 2002080712A JP 2003282225 A JP2003282225 A JP 2003282225A
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JP
Japan
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series circuit
capacitor
connection point
internal connection
diode
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Application number
JP2002080712A
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Inventor
Kazuaki Mino
和明 三野
Michio Tamate
道雄 玉手
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁された電流検出器や電圧検出器を用いず
に安価な電流検出器を用いて電流を検出し、また回路内
の各電圧も直接検出可能にする。 【解決手段】 ダイオードD,Dの直列回路と、コ
ンデンサC,Cの直列回路と、スイッチング素子S
,S及びダイオードD11,D12からなるスイッ
チングアーム直列回路とを並列接続し、スイッチングア
ームに並列にコンデンサC,Cをそれぞれ接続する
と共に、ダイオード直列回路の内部接続点とコンデンサ
直列回路の内部接続点との間に単相交流電源ACを接続
し、スイッチングアーム直列回路の内部接続点とコンデ
ンサ直列回路の内部接続点との間に、加熱コイルL
電流検出器(抵抗)Rとを直列に接続し、コンデンサ
直列回路の内部接続点を、スイッチング素子S,S
を駆動する制御回路の基準電位とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭やレスト
ランなどで使用される誘導加熱調理器や金属溶解、シー
ムレス溶接などに使用される産業用誘導加熱装置に関
し、詳しくは、スイッチング素子を用いて交流電源から
高周波交流を作り出す電力変換回路の構成方法に特徴を
有する誘導加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6(a)は、第1の従来技術を示す誘
導加熱装置の主回路構成図である。図6(a)におい
て、ダイオードD,Dからなるダイオード直列回路
と、コンデンサC,Cからなるコンデンサ直列回路
と、互いに逆並列接続された半導体スイッチング素子S
及びダイオードD11からなるスイッチングアーム、
並びに、半導体スイッチング素子S及びダイオードD
12からなるスイッチングアームにより構成されたスイ
ッチングアーム直列回路とが、各々並列接続されてい
る。また、各スイッチングアームには、コンデンサ
,Cがそれぞれ並列に接続されている。
【0003】前記ダイオード直列回路の内部接続点とコ
ンデンサ直列回路の内部接続点との間には、単相交流電
源ACが接続されている。更に、スイッチングアーム直
列回路の内部接続点とコンデンサ直列回路の内部接続点
との間には、加熱コイルLが接続されている。
【0004】また、図6(b)は第2の従来技術を示す
ものであり、この従来技術では図6(a)におけるコン
デンサC,Cを除去し、加熱コイルLに並列にコ
ンデンサCが接続されている。
【0005】図6(c)は第3の従来技術を示すもので
あり、この従来技術では単相交流電源ACにダイオード
〜Dからなるブリッジ整流回路が接続されている
とともに、このダイオードブリッジ整流回路の直流出力
端子間にコンデンサCが接続されており、交流電圧を
整流、平滑して一旦、直流電圧に変換する構成である。
その他の構成は図6(a)と同一である。
【0006】ここで、例えば図6(a)の動作を略述す
ると、交流電源電圧が正(ダイオードD側を正極性と
する)の期間にスイッチング素子Sをオンさせると、
交流電源AC→ダイオードD→スイッチング素子S
→加熱コイルL→交流電源ACの経路で加熱コイルL
の電流が増加する。交流電源ACにはダイオードD
を介してコンデンサCが並列に接続されているので、
高周波的にはコンデンサCから加熱コイルLに電流
が供給されることになる。
【0007】次に、スイッチング素子Sをオフさせる
と、加熱コイルLの電流はコンデンサCを充電し、
かつコンデンサCを放電する方向にコンデンサC
流れ込み、コンデンサCの電圧は緩やかに上昇するの
でスイッチング素子Sは零電圧ターンオフ動作とな
る。その後、ダイオードD12が自然に導通し、加熱コ
イルLを流れる電流がコンデンサCを充電する。こ
の時、スイッチング素子Sをオンさせると、コンデン
サCと加熱コイルLとは共振回路を構成しているの
で、電流はスイッチング素子Sを通る経路に反転す
る。この状態でスイッチング素子Sをオフさせると、
加熱コイルLの電流はコンデンサCを充電し、かつ
コンデンサCを放電する方向にコンデンサCに流れ
込み、コンデンサCの電圧は緩やかに上昇するのでス
イッチング素子Sは零電圧ターンオフ動作となる。
【0008】次にダイオードD11が自然に導通し、加
熱コイルLを流れる電流がコンデンサCを充電す
る。この時、スイッチング素子Sをオンさせるとコン
デンサCと加熱コイルLとは共振回路を構成してい
るので、電流はスイッチング素子Sを通る経路に反転
する。このような動作を高周波で繰り返すことにより、
加熱コイルLには高周波の電流が供給される。交流電
源電圧が負の期間には、スイッチング素子S,S
動作を正の期間の動作と逆にするだけで、全体の動作は
同様となる。
【0009】また、図6(b)の動作を略述すると、交
流電源電圧が正の期間にスイッチング素子Sをオンさ
せると、交流電源AC→ダイオードD→スイッチング
素子S→加熱コイルL→交流電源ACの経路で加熱
コイルLの電流が増加する。この時、コンデンサC
はスイッチング素子S側が正になるように充電されて
おり、この極性を正極性とする。交流電源ACにはダイ
オードDを介してコンデンサCが並列に接続されて
いるので、高周波的には、コンデンサCから加熱コイ
ルLの電流が供給される。
【0010】スイッチング素子Sをオフすると、加熱
コイルLの電流はコンデンサCに流れ込むため、コ
ンデンサCの電圧は緩やかに低下してスイッチング素
子S は零電圧ターンオフ動作となる。コンデンサC
の電圧が低下すると次にダイオードD12が自然に導通
し、加熱コイルLを介してコンデンサCを正の極性
に充電する。この時、スイッチング素子Sをオンさせ
ると、コンデンサCと加熱コイルLとは共振回路を
構成しているので、電流はスイッチング素子Sを通る
経路に反転し、コンデンサCは負の方向に充電され
る。この状態でスイッチング素子Sをオフさせると、
加熱コイルLの電流はコンデンサCを放電させる。
【0011】その後、スイッチング素子Sの電圧は緩
やかに上昇し、スイッチング素子S は零電圧ターンオ
フ動作となる。次にダイオードD11が自然に導通し、
コンデンサCを充電する。この時、スイッチング素子
をオンさせるとコンデンサCと加熱コイルL
は共振回路を構成しているので、電流はスイッチング素
子Sを通る経路に反転する。
【0012】以上のような動作を高周波で繰り返すこと
により、加熱コイルLには高周波の電流が供給され
る。交流電源電圧が負の期間には、スイッチング素子S
,S の動作を交流電源電圧が正の期間の動作と逆に
するだけで、全体の動作は同様となる。
【0013】なお、図6(c)の回路動作は、図6
(a)とほぼ同様であるため、説明を省略する。
【0014】さて、この種の誘導加熱装置では、装置を
破壊することなく安全に動作させるために負荷電流I
Loを検出し、負荷に過大な電流が流れた場合には、装
置が壊れる前に制御回路(図示せず)によってスイッチ
ング素子をオフさせる等の保護動作を行う必要がある。
また、入力電力を演算するため、あるいは過電流が流れ
た場合に装置を保護するために、入力電流Iinを検出
する必要もある。更に、負荷の状態を監視するには加熱
コイルLの電圧VLoを検出することが必要であり、
入力電力の調整や過電圧保護のために入力電圧Vin
検出する必要もある。
【0015】このように、図6(a)〜(c)の従来技
術では、種々の目的で負荷側、交流入力側のそれぞれに
ついて電流、電圧を検出することが必要である。一方、
何れの従来技術も、スイッチング素子S,Sを駆動
するための制御回路の基準電位をスイッチング素子S
のエミッタ端子からとっており、例えば負荷電流ILo
や入力電流Iinが流れる経路に抵抗を接続してその両
端電圧からこれらの電流を検出したり、加熱コイルL
の電圧VLoや入力電圧Vinを直接検出することがで
きない。このため、従来では、制御回路と絶縁された電
流検出器CT,CTや電圧検出器PT,PT
用いて各電流Iin,ILo、及び電圧Vin,VLo
を検出している。
【0016】なお、スイッチング素子やダイオードに過
電圧が印加されないようにコンデンサ直列回路の電圧V
を検出する必要があるが、制御回路の基準電位はスイ
ッチング素子Sのエミッタ端子の電位であるので、コ
ンデンサ電圧Vについては、特別な部品を用いること
なく直接、検出することが可能である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来技
術では加熱コイルLに流れる負荷電流や交流入力電流
を検出するために制御回路と絶縁された電流検出器が必
要であり、また、加熱コイルLの電圧や入力電圧を検
出するためにも制御回路と絶縁された電圧検出器が必要
である。しかし、絶縁された電流検出器や電圧検出器は
一般的に高価であり、装置が高コスト化してしまうと共
に、部品点数が多くなるという問題がある。
【0018】そこで本発明は、絶縁された電流検出器や
電圧検出器を用いることなく安価な電流検出器を用いて
電流を検出し、また回路内の各電圧も高価な部品を使う
ことなく検出可能にすることで、装置の低コスト化及び
部品点数の削減を図った誘導加熱装置を提供しようとす
るものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、2個のダイオードからなる
ダイオード直列回路と、2個のコンデンサからなるコン
デンサ直列回路と、逆並列接続された半導体スイッチン
グ素子及びダイオードからそれぞれ構成された2個のス
イッチングアームからなるスイッチングアーム直列回路
とを並列接続し、前記スイッチングアームに並列にコン
デンサをそれぞれ接続すると共に、前記ダイオード直列
回路の内部接続点と前記コンデンサ直列回路の内部接続
点との間に単相交流電源を接続し、前記スイッチングア
ーム直列回路の内部接続点と前記コンデンサ直列回路の
内部接続点との間に、加熱コイルと電流検出器とを直列
に接続し、前記コンデンサ直列回路の内部接続点を、前
記半導体スイッチング素子を駆動する制御回路の基準電
位としたものである。
【0020】請求項2記載の発明は、2個のダイオード
からなるダイオード直列回路と、2個のコンデンサから
なるコンデンサ直列回路と、逆並列接続された半導体ス
イッチング素子及びダイオードからそれぞれ構成された
2個のスイッチングアームからなるスイッチングアーム
直列回路とを並列接続し、前記ダイオード直列回路の内
部接続点と前記コンデンサ直列回路の内部接続点との間
に単相交流電源を接続し、前記スイッチングアーム直列
回路の内部接続点と前記コンデンサ直列回路の内部接続
点との間に、加熱コイルと電流検出器とを直列に接続す
ると共に、前記加熱コイルに並列にコンデンサを接続
し、前記コンデンサ直列回路の内部接続点を、前記半導
体スイッチング素子を駆動する制御回路の基準電位とし
たものである。
【0021】請求項3記載の発明は、交流電源に接続さ
れたダイオードブリッジ整流回路の直流出力端子間にコ
ンデンサを接続し、このコンデンサに対して、2個のコ
ンデンサからなるコンデンサ直列回路と、逆並列接続さ
れた半導体スイッチング素子及びダイオードからそれぞ
れ構成された2個のスイッチングアームからなるスイッ
チングアーム直列回路とを並列接続し、前記スイッチン
グアームに並列にコンデンサをそれぞれ接続すると共
に、前記スイッチングアーム直列回路の内部接続点と前
記コンデンサ直列回路の内部接続点との間に、加熱コイ
ルと電流検出器とを直列に接続し、前記コンデンサ直列
回路の内部接続点を、前記半導体スイッチング素子を駆
動する制御回路の基準電位としたものである。
【0022】請求項4記載の発明は、2個のダイオード
からなるダイオード直列回路と、2個のコンデンサから
なるコンデンサ直列回路と、逆並列接続された半導体ス
イッチング素子及びダイオードからそれぞれ構成された
2個のスイッチングアームからなるスイッチングアーム
直列回路とを並列接続し、前記スイッチングアームに並
列にコンデンサをそれぞれ接続すると共に、前記ダイオ
ード直列回路の内部接続点と前記コンデンサ直列回路の
内部接続点との間に、単相交流電源と電流検出器とを直
列に接続し、前記スイッチングアーム直列回路の内部接
続点と前記コンデンサ直列回路の内部接続点との間に加
熱コイルを接続し、前記コンデンサ直列回路の内部接続
点を、前記半導体スイッチング素子を駆動する制御回路
の基準電位としたものである。
【0023】請求項5記載の発明は、2個のダイオード
からなるダイオード直列回路と、2個のコンデンサから
なるコンデンサ直列回路と、逆並列接続された半導体ス
イッチング素子及びダイオードからそれぞれ構成された
2個のスイッチングアームからなるスイッチングアーム
直列回路とを並列接続し、前記ダイオード直列回路の内
部接続点と前記コンデンサ直列回路の内部接続点との間
に、単相交流電源と電流検出器とを直列に接続し、前記
スイッチングアーム直列回路の内部接続点と前記コンデ
ンサ直列回路の内部接続点との間に加熱コイルを接続す
ると共に、前記加熱コイルに並列にコンデンサを接続
し、前記コンデンサ直列回路の内部接続点を、前記半導
体スイッチング素子を駆動する制御回路の基準電位とし
たものである。
【0024】請求項6記載の発明は、2個のダイオード
からなるダイオード直列回路と、2個のコンデンサから
なるコンデンサ直列回路と、逆並列接続された半導体ス
イッチング素子及びダイオードからそれぞれ構成された
2個のスイッチングアームからなるスイッチングアーム
直列回路とを並列接続し、前記スイッチングアームに並
列にコンデンサをそれぞれ接続すると共に、前記ダイオ
ード直列回路の内部接続点と前記コンデンサ直列回路の
内部接続点との間に単相交流電源を接続し、前記スイッ
チングアーム直列回路の内部接続点と前記コンデンサ直
列回路の内部接続点との間に加熱コイルを接続し、前記
コンデンサ直列回路の内部接続点を、前記半導体スイッ
チング素子を駆動する制御回路の基準電位としたもので
ある。
【0025】請求項7記載の発明は、2個のダイオード
からなるダイオード直列回路と、2個のコンデンサから
なるコンデンサ直列回路と、逆並列接続された半導体ス
イッチング素子及びダイオードからそれぞれ構成された
2個のスイッチングアームからなるスイッチングアーム
直列回路とを並列接続し、前記ダイオード直列回路の内
部接続点と前記コンデンサ直列回路の内部接続点との間
に単相交流電源を接続し、前記スイッチングアーム直列
回路の内部接続点と前記コンデンサ直列回路の内部接続
点との間に加熱コイルを接続すると共に、前記加熱コイ
ルに並列にコンデンサを接続し、前記コンデンサ直列回
路の内部接続点を、前記半導体スイッチング素子を駆動
する制御回路の基準電位としたものである。
【0026】請求項8記載の発明は、交流電源に接続さ
れたダイオードブリッジ整流回路の直流出力端子間にコ
ンデンサを接続し、このコンデンサに対して、2個のコ
ンデンサからなるコンデンサ直列回路と、逆並列接続さ
れた半導体スイッチング素子及びダイオードからそれぞ
れ構成された2個のスイッチングアームからなるスイッ
チングアーム直列回路とを並列接続し、前記スイッチン
グアームに並列にコンデンサをそれぞれ接続すると共
に、前記スイッチングアーム直列回路の内部接続点と前
記コンデンサ直列回路の内部接続点との間に加熱コイル
を接続し、前記コンデンサ直列回路の内部接続点を、前
記半導体スイッチング素子を駆動する制御回路の基準電
位としたものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。まず、図1(a)は請求項1に対応する
本発明の第1実施形態を示す主回路構成図であり、交流
電源AC、ダイオードD,D,D11,D12、コ
ンデンサC,C,C,C、半導体スイッチング
素子S,S、加熱コイルL の接続構成は図6
(a)と同一である。また、この実施形態では、図6
(a)における電流検出器CT,CT、電圧検出器
PT,PTに代えて、加熱コイルLの一端(スイ
ッチングアーム直列回路の内部接続点に接続された一端
の反対側)とコンデンサ直列回路の内部接続点(コンデ
ンサC,Cの相互接続点)との間に、電流検出器と
しての抵抗Rが接続されている。
【0028】図1(b)は請求項2に対応する本発明の
第2実施形態を示す主回路構成図であり、交流電源A
C、ダイオードD,D,D11,D12、コンデン
サC,C,C、半導体スイッチング素子S,S
、加熱コイルLの接続構成は図6(b)と同一であ
る。この実施形態においても、図6(b)の電流検出器
CT,CT、電圧検出器PT,PTに代えて、
加熱コイルLの一端とコンデンサ直列回路の内部接続
点との間に、電流検出器としての抵抗Rが接続されて
いる。
【0029】図1(c)は請求項3に対応する本発明の
第3実施形態を示す主回路構成図であり、交流電源A
C、ダイオードD〜D,D11,D12、コンデン
サC〜C、半導体スイッチング素子S,S、加
熱コイルLの接続構成は図6(c)と同一である。こ
の実施形態においても、図6(c)の電流検出器C
,CT、電圧検出器PT,PTに代えて、加
熱コイルLの一端とコンデンサ直列回路の内部接続点
との間に、電流検出器としての抵抗Rが接続されてい
る。なお、図1(c)において、交流電源及びブリッジ
整流回路は単相ばかりでなく三相以上であってもよい。
すなわち、任意のN相(Nは二以上の自然数)であれば
良い。
【0030】上記第1〜第3実施形態において、スイッ
チング素子S,Sを制御するための制御回路の基準
電位は、何れもコンデンサC,Cの相互接続点の電
位となっている。このような構成において、負荷電流I
Loは抵抗Rを通って流れるため、負荷電流ILo
変化に比例して抵抗Rの両端電圧VR1も変化する。
よって、電圧VR1を検出し、この電圧を制御回路に取
り込むことによって負荷電流I の検出が可能であ
る。この際、制御回路の基準電位はコンデンサC,C
の相互接続点の電位に等しいので、抵抗Rの両端電
圧を検出するだけで、図6(a)〜(c)のように絶縁
された電流検出器CTを用いることなく負荷電流I
Loを検出することができる。
【0031】次に、図2(a)は請求項4に対応する本
発明の第4実施形態を示す主回路構成図であり、交流電
源AC、ダイオードD,D,D11,D12、コン
デンサC,C,C,C、半導体スイッチング素
子S,S、加熱コイルL の接続構成は図6(a)
と同一である。この実施形態では、図6(a)における
電流検出器CT,CT、電圧検出器PT,PT
に代えて、交流電源ACの一端(ダイオード直列回路の
内部接続点に接続された一端の反対側)とコンデンサ直
列回路の内部接続点(コンデンサC,Cの相互接続
点)との間に、電流検出器としての抵抗Rが接続され
ている。
【0032】図2(b)は請求項5に対応する本発明の
第5実施形態を示す主回路構成図であり、交流電源A
C、ダイオードD,D,D11,D12、コンデン
サC,C,C、半導体スイッチング素子S,S
、加熱コイルLの接続構成は図6(b)と同一であ
る。この実施形態においても、交流電源ACの一端とコ
ンデンサ直列回路の内部接続点との間に、電流検出器と
しての抵抗Rが接続されている。
【0033】上記第4,第5実施形態においても、制御
回路の基準電位は、何れもコンデンサC,Cの相互
接続点の電位となっている。交流入力電流Iinは抵抗
を通って流れるため、入力電流Iinの変化に比例
して抵抗Rの両端電圧VR2も変化する。よって、電
圧VR2を検出し、この電圧を制御回路に取り込むこと
によって入力電流Iinの検出が可能である。この際、
制御回路の基準電位はコンデンサC,Cの相互接続
点の電位に等しいので、抵抗Rの両端電圧を検出する
だけで、図6(a)〜(c)のように絶縁された電流検
出器CTを用いることなく入力電流Iinを検出する
ことができる。
【0034】次に、図3(a),(b),(c)は、そ
れぞれ請求項6,7,8に対応する本発明の第6,第
7,第8実施形態である。これらの実施形態は、それぞ
れ図6(a),(b),(c)から電流検出器CT
CT、電圧検出器PT,PTを除去した回路に相
当する。これらの実施形態でも、制御回路の基準電位は
何れもコンデンサC,Cの相互接続点の電位である
ため、加熱コイルLの電圧すなわち負荷電圧V
Loを、図6(a)〜(c)の絶縁された電圧検出器P
を用いることなく直接測定して制御回路に取り込
み、検出することが可能である。
【0035】図4(a),(b)は、それぞれ請求項
6,7に対応する本発明の第9,第10実施形態を示す
主回路構成図である。これらの実施形態は、それぞれ図
6(a),(b)から電流検出器CT,CT、電圧
検出器PT,PTを除去した回路に相当し、実質的
に図3(a),(b)と同一の構成である。これらの実
施形態でも、制御回路の基準電位は何れもコンデンサC
,Cの相互接続点の電位であるため、交流入力電圧
inを図6(a),(b)の絶縁された電圧検出器P
を用いることなく直接測定して制御回路に取り込
み、検出することが可能である。
【0036】図5(a),(b),(c)は、それぞれ
請求項6,7,8に対応する本発明の第11,第12,
第13実施形態を示す主回路構成図である。これらの実
施形態も、それぞれ図6(a),(b),(c)から電
流検出器CT,CT、電圧検出器PT,PT
除去した回路に相当する。また、ここでも制御回路の基
準電位は何れもコンデンサC,Cの相互接続点の電
位であるため、コンデンサCの電圧VC1及びコンデ
ンサCの電圧V C2は、絶縁された電圧検出器を用い
ることなく直接測定して制御回路に取り込み、検出する
ことが可能である。そして、VC1−VC2の演算を行
えばコンデンサ直列回路の電圧Vを求めることがで
き、この電圧Vを監視すればスイッチング素子やダイ
オードに過電圧が印加されないように制御動作を行うこ
とができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来のよ
うに絶縁された電流検出器や電圧検出器を用いることな
く安価な電流検出器を用いて電流を検出可能であると共
に、回路内の負荷電圧や交流入力電圧を直接検出するこ
とができる。このため、部品点数の削減による装置の低
コスト化、小形・軽量化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第3実施形態を示す主回路構成
図である。
【図2】本発明の第4,第5実施形態を示す主回路構成
図である。
【図3】本発明の第6〜第8実施形態を示す主回路構成
図である。
【図4】本発明の第9,第10実施形態を示す主回路構
成図である。
【図5】本発明の第11〜第13実施形態を示す主回路
構成図である。
【図6】従来技術を示す主回路構成図である。
【符号の説明】
AC 単相交流電源 D〜D,D11,D12 ダイオード C〜C コンデンサ S,S 半導体スイッチング素子 L 加熱コイル R,R 電流検出器としての抵抗

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2個のダイオードからなるダイオード直列
    回路と、2個のコンデンサからなるコンデンサ直列回路
    と、逆並列接続された半導体スイッチング素子及びダイ
    オードからそれぞれ構成された2個のスイッチングアー
    ムからなるスイッチングアーム直列回路とを並列接続
    し、前記スイッチングアームに並列にコンデンサをそれ
    ぞれ接続すると共に、前記ダイオード直列回路の内部接
    続点と前記コンデンサ直列回路の内部接続点との間に単
    相交流電源を接続し、前記スイッチングアーム直列回路
    の内部接続点と前記コンデンサ直列回路の内部接続点と
    の間に、加熱コイルと電流検出器とを直列に接続し、 前記コンデンサ直列回路の内部接続点を、前記半導体ス
    イッチング素子を駆動する制御回路の基準電位としたこ
    とを特徴とする誘導加熱装置。
  2. 【請求項2】2個のダイオードからなるダイオード直列
    回路と、2個のコンデンサからなるコンデンサ直列回路
    と、逆並列接続された半導体スイッチング素子及びダイ
    オードからそれぞれ構成された2個のスイッチングアー
    ムからなるスイッチングアーム直列回路とを並列接続
    し、前記ダイオード直列回路の内部接続点と前記コンデ
    ンサ直列回路の内部接続点との間に単相交流電源を接続
    し、前記スイッチングアーム直列回路の内部接続点と前
    記コンデンサ直列回路の内部接続点との間に、加熱コイ
    ルと電流検出器とを直列に接続すると共に、前記加熱コ
    イルに並列にコンデンサを接続し、 前記コンデンサ直列回路の内部接続点を、前記半導体ス
    イッチング素子を駆動する制御回路の基準電位としたこ
    とを特徴とする誘導加熱装置。
  3. 【請求項3】交流電源に接続されたダイオードブリッジ
    整流回路の直流出力端子間にコンデンサを接続し、この
    コンデンサに対して、2個のコンデンサからなるコンデ
    ンサ直列回路と、逆並列接続された半導体スイッチング
    素子及びダイオードからそれぞれ構成された2個のスイ
    ッチングアームからなるスイッチングアーム直列回路と
    を並列接続し、前記スイッチングアームに並列にコンデ
    ンサをそれぞれ接続すると共に、前記スイッチングアー
    ム直列回路の内部接続点と前記コンデンサ直列回路の内
    部接続点との間に、加熱コイルと電流検出器とを直列に
    接続し、 前記コンデンサ直列回路の内部接続点を、前記半導体ス
    イッチング素子を駆動する制御回路の基準電位としたこ
    とを特徴とする誘導加熱装置。
  4. 【請求項4】2個のダイオードからなるダイオード直列
    回路と、2個のコンデンサからなるコンデンサ直列回路
    と、逆並列接続された半導体スイッチング素子及びダイ
    オードからそれぞれ構成された2個のスイッチングアー
    ムからなるスイッチングアーム直列回路とを並列接続
    し、前記スイッチングアームに並列にコンデンサをそれ
    ぞれ接続すると共に、前記ダイオード直列回路の内部接
    続点と前記コンデンサ直列回路の内部接続点との間に、
    単相交流電源と電流検出器とを直列に接続し、前記スイ
    ッチングアーム直列回路の内部接続点と前記コンデンサ
    直列回路の内部接続点との間に加熱コイルを接続し、 前記コンデンサ直列回路の内部接続点を、前記半導体ス
    イッチング素子を駆動する制御回路の基準電位としたこ
    とを特徴とする誘導加熱装置。
  5. 【請求項5】2個のダイオードからなるダイオード直列
    回路と、2個のコンデンサからなるコンデンサ直列回路
    と、逆並列接続された半導体スイッチング素子及びダイ
    オードからそれぞれ構成された2個のスイッチングアー
    ムからなるスイッチングアーム直列回路とを並列接続
    し、前記ダイオード直列回路の内部接続点と前記コンデ
    ンサ直列回路の内部接続点との間に、単相交流電源と電
    流検出器とを直列に接続し、前記スイッチングアーム直
    列回路の内部接続点と前記コンデンサ直列回路の内部接
    続点との間に加熱コイルを接続すると共に、前記加熱コ
    イルに並列にコンデンサを接続し、 前記コンデンサ直列回路の内部接続点を、前記半導体ス
    イッチング素子を駆動する制御回路の基準電位としたこ
    とを特徴とする誘導加熱装置。
  6. 【請求項6】2個のダイオードからなるダイオード直列
    回路と、2個のコンデンサからなるコンデンサ直列回路
    と、逆並列接続された半導体スイッチング素子及びダイ
    オードからそれぞれ構成された2個のスイッチングアー
    ムからなるスイッチングアーム直列回路とを並列接続
    し、前記スイッチングアームに並列にコンデンサをそれ
    ぞれ接続すると共に、前記ダイオード直列回路の内部接
    続点と前記コンデンサ直列回路の内部接続点との間に単
    相交流電源を接続し、前記スイッチングアーム直列回路
    の内部接続点と前記コンデンサ直列回路の内部接続点と
    の間に加熱コイルを接続し、 前記コンデンサ直列回路の内部接続点を、前記半導体ス
    イッチング素子を駆動する制御回路の基準電位としたこ
    とを特徴とする誘導加熱装置。
  7. 【請求項7】2個のダイオードからなるダイオード直列
    回路と、2個のコンデンサからなるコンデンサ直列回路
    と、逆並列接続された半導体スイッチング素子及びダイ
    オードからそれぞれ構成された2個のスイッチングアー
    ムからなるスイッチングアーム直列回路とを並列接続
    し、前記ダイオード直列回路の内部接続点と前記コンデ
    ンサ直列回路の内部接続点との間に単相交流電源を接続
    し、前記スイッチングアーム直列回路の内部接続点と前
    記コンデンサ直列回路の内部接続点との間に加熱コイル
    を接続すると共に、前記加熱コイルに並列にコンデンサ
    を接続し、 前記コンデンサ直列回路の内部接続点を、前記半導体ス
    イッチング素子を駆動する制御回路の基準電位としたこ
    とを特徴とする誘導加熱装置。
  8. 【請求項8】交流電源に接続されたダイオードブリッジ
    整流回路の直流出力端子間にコンデンサを接続し、この
    コンデンサに対して、2個のコンデンサからなるコンデ
    ンサ直列回路と、逆並列接続された半導体スイッチング
    素子及びダイオードからそれぞれ構成された2個のスイ
    ッチングアームからなるスイッチングアーム直列回路と
    を並列接続し、前記スイッチングアームに並列にコンデ
    ンサをそれぞれ接続すると共に、前記スイッチングアー
    ム直列回路の内部接続点と前記コンデンサ直列回路の内
    部接続点との間に加熱コイルを接続し、 前記コンデンサ直列回路の内部接続点を、前記半導体ス
    イッチング素子を駆動する制御回路の基準電位としたこ
    とを特徴とする誘導加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008027605A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd 誘導加熱装置
KR100868141B1 (ko) 2006-06-19 2008-11-10 후지 덴키 시스템즈 가부시키가이샤 고주파 전원 장치의 직류 전류 검출 방법 및 장치

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