JP2003282036A - パック電池 - Google Patents

パック電池

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JP2003282036A
JP2003282036A JP2002079741A JP2002079741A JP2003282036A JP 2003282036 A JP2003282036 A JP 2003282036A JP 2002079741 A JP2002079741 A JP 2002079741A JP 2002079741 A JP2002079741 A JP 2002079741A JP 2003282036 A JP2003282036 A JP 2003282036A
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battery pack
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Katsuhiko Kawabata
勝彦 河端
Masatsugu Naka
正嗣 中
Hiroshi Kubota
啓 久保田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂成形部をコアパックの電池に剥離しない
ようにしっかりと連結する。使用状態において、コアパ
ックと樹脂成形部との剥離を確実に阻止する。 【解決手段】 パック電池は、電池2を仮り止めする金
型10の成形室11でもって、コアパック10の一部ま
たは全体をインサートするように電池端面に接着して樹
脂成形部1を成形している。樹脂成形部1は、電池端面
から外周表面まで延長されてなるラップ薄肉部11を有
する。このラップ薄肉部11は、樹脂成形部1に一体的
に成形されると共に、電池2の外周表面に接着されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電池のコアパック
を金型の成形室に仮り止めして、コアパックの一部また
は全体をインサートするようにプラスチック製の樹脂成
形部を成形しているパック電池に関する。 【0002】 【従来の技術】樹脂成形部を成形するときに、電池のコ
アパックをインサートして製作されるパック電池は開発
されている。このパック電池は、出力端子や保護回路等
を実装している回路基板を電池に連結してコアパックと
し、このコアパックを樹脂成形部を成形する金型の成形
室に仮り止めし、成形室に溶融状態の合成樹脂を注入し
て製作される。このパック電池は、回路基板や出力端子
等の必要なパーツを樹脂成形部にインサートして能率よ
く製作される。樹脂成形部は、パック電池のケースの一
部を形成すると共に、回路基板や出力端子や電池を一体
的に固定する。したがって、樹脂成形部を成形するとき
に、電池や回路基板等を定位置に固定できる特長があ
る。また、別に成形したプラスチックケースにコアパッ
クを収納する組み立て工程を省略できる。すなわち、成
形と同時に樹脂成形部にコアパックを固定できるので、
安価に能率よく多量生産できる特長がある。この構造の
パック電池は、たとえば特開2000-315483号公報に記載
される。この公報のパック電池は、図1に示すように、
外装ケースとなる樹脂成形部にコアパックをインサート
して成形している。このパック電池は、回路基板31等
のパック電池を構成するパーツを電池32に連結してい
るコアパック30を金型33の成形室34に仮り止め
し、成形室34に溶融状態のプラスチックを注入してコ
アパック30の一部を樹脂成形部に埋設する状態でイン
サートし、プラスチックを硬化させた後に脱型して製作
される。このパック電池は、樹脂成形部とコアパックと
を隙間のない一体構造に連結して能率よく多量生産でき
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この構造のパック電池
は、樹脂成形部を成形するときにコアパックと樹脂成形
部とをしっかりと結合する必要がある。しかしながら、
この構造のパック電池は、樹脂成形部とコアパックの接
着強度を強くすることが非常に難しい。とくに、電池端
面に樹脂成形部をしっかりと接着するのが難しい。その
理由はふたつある。第1の理由は、電池端面が平面状で
あるために、樹脂成形部と電池端面とを機械的に離れな
い係合構造で連結できないことである。第2の理由は、
樹脂成形部を成形する合成樹脂の物性に起因する。すな
わち、コアパックにしっかりと接着する樹脂で樹脂成形
部を成形すると、成形された樹脂成形部が金型の成形室
に剥離できない状態に接着されて、簡単に脱型できなく
なるからである。樹脂成形部が成形室から脱型できない
パック電池は、能率よく多量生産できないばかりでな
く、無理に脱型すると樹脂成形部やコアパックが変形し
て歩留を低下させる。金型で成形された樹脂成形部を金
型からスムーズに脱型するために、この構造のパック電
池は、樹脂成形部とコアパックの接着力を強くすること
が難しい。このため、樹脂成形部がコアパックから剥離
しやすくなる。とくに、電池端面にしっかりと接着する
のが難しい欠点がある。樹脂成形部が電池端面から剥離
しやすいパック電池は、使用時のわずかな衝撃、あるい
は無理な力で樹脂成形部からコアパックが剥離して使用
できなくなる弊害が発生する。 【0004】本発明は、この欠点を解決することを目的
に開発されたものである。本発明の重要な目的は、樹脂
成形部をコアパックの電池に剥離しないようにしっかり
と連結して、使用状態においてコアパックと樹脂成形部
との剥離を確実に阻止できる強靭な構造のパック電池を
提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明のパック電池は、
電池2を仮り止めする金型10の成形室11でもって、
コアパック10の一部または全体をインサートするよう
に電池端面に接着して樹脂成形部1を成形している。樹
脂成形部1は、電池端面から外周表面まで延長されてな
るラップ薄肉部11を有する。このラップ薄肉部11
は、樹脂成形部1に一体的に成形されると共に、電池2
の外周表面に接着されている。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するためのパック電池を例示するも
のであって、本発明はパック電池を以下のものに特定し
ない。 【0007】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する
番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決
するための手段の欄」に示される部材に付記している。
ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材
に特定するものでは決してない。 【0008】図2のパック電池は、電池端面に樹脂成形
部1を接着して固定している。図のパック電池は、図3
に示すように、凸部電極2Bがある電極端面に樹脂成形
部1を固定しているが、凸部電極のある電池端面とは反
対側の電池端面に樹脂成形部を固定することもできる。
また、薄型電池は、図示しないが、幅の狭い両側面に樹
脂成形部を固定することもできる。パック電池は、電池
2のコアパック10を金型の成形室に仮り止めし、成形
室に溶融樹脂を注入して、樹脂成形部1にコアパック1
0をインサートして製作される。コアパック10は、回
路基板5や保護素子6等を電池2に連結したものであ
る。コアパック10を図3の分解斜視図に示す。この図
に示すコアパック10は、回路基板5と保護素子6を電
池2に連結している。回路基板5は、リード板7と保護
素子6を介して電池2に連結している。 【0009】コアパック10は、図4と図5に示すよう
に、回路基板5と電池2との間にホルダー4を配設する
こともできる。ホルダー4は、樹脂成形部1よりも硬い
プラスチックを成形して製作される。このホルダー4
は、回路基板5を嵌着して定位置に配設する形状に成形
され、さらに、パック電池を位置決めする位置決嵌着部
14を設けて、位置決嵌着部14を外部に表出するよう
にして樹脂成形部1にインサートしている。この構造の
パック電池は、硬質プラスチックのホルダー4で位置決
嵌着部14を設けることができる。このため、位置決嵌
着部14をしっかりとした構造として、パック電池を正
確に位置決めして電気機器に装着できる。図の位置決嵌
着部14は凹部で、ここに電気機器に設けている嵌着凸
部を入れて、パック電池を定位置に決められた姿勢で装
着する。位置決嵌着部は、凸部とすることもできる。凸
部の位置決嵌着部は、電気機器に設けている凹部に嵌入
される。ホルダー4のあるコアパック10は、回路基板
5を電池2の定位置に連結して金型に仮り止めできる特
長がある。 【0010】ただ、コアパック10の回路基板5を樹脂
成形部1にインサートしているパック電池は、樹脂成形
部1で回路基板5を正確な位置に固定できる。このた
め、必ずしもホルダーを使用することなく、回路基板5
を正確な位置に固定できる。さらに、ホルダーのないコ
アパック10は、ホルダー4のあるコアパック10より
も優れた特長もある。それは、回路基板5をリード板7
で電池2に連結しているので、電池2と回路基板5との
相対位置を多少は調整して金型の成形室に仮り止めでき
るからである。この構造のコアパック10は、電池2の
寸法誤差を修正して樹脂成形部1を成形して寸法誤差の
少ないパック電池にできる。電池2は、製造工程で長さ
に寸法誤差ができる。電池2の長さ方向の寸法誤差は、
回路基板5と電池2との間隔で吸収できる。たとえば、
長い電池を内蔵するパック電池は、回路基板を電池に接
近させ、短い電池を内蔵するパック電池は、回路基板を
電池から離して固定する。このようにして、パック電池
全体の寸法を規定の寸法にできる。回路基板5と電池2
との間隔は、回路基板5を電池2に連結しているリード
板7を変形させて吸収する。金型は、電池2と回路基板
5とを正確な位置に仮り止めする成形室を有する。コア
パック10は、リード板7を多少は圧縮する状態で、成
形室に仮り止めして、回路基板5と電池2を定位置にセ
ットする。この状態で、成形室に溶融樹脂を注入して、
回路基板5を正確な位置に固定する。 【0011】電池2は、リチウムイオン電池、ニッケル
−水素電池、ニッケル−カドミウム電池等の充電できる
二次電池である。図の電池2は、薄型電池で、外装缶2
Aの両側を湾曲面として、外装缶2Aの四隅のコーナー
部を面取りした形状としている。薄型電池にリチウムイ
オン電池を使用すると、パック電池全体の容量に対する
充電容量を大きくできる特長がある。この電池2は、凸
部電極2Bを設けている電極端面に位置する封口板2C
に安全弁16を設けている。図3と図5の電池2は、封
口板2Cの中央部分に凸部電極2Bを設けて、一端部に
安全弁16を設けている。電池は、凸部電極に安全弁を
内蔵させることもできる。安全弁16は、電池2の内圧
が設定圧力よりも高くなるときに開弁する。開弁した安
全弁16は、内部のガス等を排出して、外装缶2Aの内
圧上昇を停止する。 【0012】回路基板5は、電池2の保護回路を実現す
る電子部品9を実装している。この図のパック電池は、
保護回路を回路基板5に実装しているが、保護回路を小
さなICとして、樹脂成形部1にインサートして埋設す
ることもできる。このパック電池は、回路基板5を省略
できる。さらに、図3と図4のパック電池は、回路基板
5に出力端子3を固定している。出力端子3は、樹脂成
形部1に設けている電極窓12から外部に表出される。
さらに図の回路基板5は、テストポイント端子17も表
面に固定している。テストポイント端子17は、製作さ
れたパック電池が正常に動作するかどうかを試験する端
子である。テストポイント端子17も、樹脂成形部1に
設けている端子窓13から外部に表出される。テストポ
イント端子17は、通常の使用状態では使用されないの
で、パック電池を製造して正常に動作するかを試験した
後、シール18を貼って閉塞される。 【0013】パック電池は、コアパック10を成形室に
仮り止めして樹脂成形部1を成形する。樹脂成形部1を
成形する合成樹脂は、ポリアミド樹脂である。ポリアミ
ド樹脂にはエポキシ樹脂を添加することもできる。エポ
キシ樹脂を添加しているポリアミド樹脂は、ポリアミド
樹脂のみのものに比較して接着力を強くできる。ポリア
ミド樹脂は、軟化温度が低く、しかも溶融時の粘度も低
いので、他の熱可塑性合成樹脂に比較して、低温、低圧
で成形できる。また、金型の成形室から速やかに脱型で
きる特長もある。低温、低圧で成形される樹脂成形部1
は、成形に要する時間を短縮できると共に、樹脂成形時
における熱や射出圧による電子部品等への悪影響を低減
できる特長がある。ただし、本発明のパック電池は、樹
脂成形部1を成形する樹脂をポリアミド樹脂には特定し
ない。ポリアミド樹脂以外の樹脂、たとえばポリウレタ
ン樹脂等も使用できる。さらに、樹脂成形部1にインサ
ートされる保護回路等を実現する電子部品の耐熱性が向
上できるなら、ポリエチレン、アクリル、ポリプロピレ
ン樹脂等の熱可塑性樹脂を使用できる。 【0014】樹脂成形部1を成形する工程で、コアパッ
ク10を構成する部品の一部または全体を、樹脂成形部
1に埋設し、あるいは部品に樹脂成形部1を接触させる
状態で、コアパック10を樹脂成形部1にインサート成
形する。図6と図7の断面図に示すパック電池は、回路
基板5と電池端面との間に溶融樹脂を注入し、ここに樹
脂成形部1を設けて、回路基板5を電池端面に固定して
いる。さらに、図のパック電池は、回路基板5の上面に
も樹脂成形部1を成形して、回路基板5をしっかりと電
池端面に連結する。図7のパック電池は、回路基板5に
貫通孔15を設け、この貫通孔15に溶融樹脂を注入し
て、貫通孔15の樹脂で回路基板5の上下両面の樹脂成
形部1を連結している。この構造は、樹脂成形部1をよ
りしっかりと剥離しないように、回路基板5に連結でき
る。とくに、回路基板5に複数の貫通孔15を設けて、
上下両面に樹脂成形部1を連結するパック電池は、回路
基板5の上面に成形する薄い樹脂成形部1をしっかりと
剥離しないように回路基板5に接着できる。 【0015】さらに樹脂成形部1は、図6と図7に示す
ように、電池端面から電池2の外周表面まで延長してい
るラップ薄肉部11を有する。このラップ薄肉部11
は、樹脂成形部1に一体的に成形されると共に、樹脂成
形部1を成形するときに電池2の外周表面に接着され
る。金型の成形室に注入される溶融樹脂は、電池端面か
らラップ薄肉部11を成形する部分まで注入されて、ラ
ップ薄肉部11を樹脂成形部1に一体的に成形する。ラ
ップ薄肉部11は、好ましくは電池の外周表面の全周に
設けられる。この樹脂成形部1は、外周表面の全周に設
けているラップ薄肉部11で最も剥離しないように電池
2に連結される。ただ、ラップ薄肉部11は、薄型電池
の幅広面の外周表面にのみ設けることもできる。 【0016】ラップ薄肉部11は、厚いとパック電池の
外形を大きくし、薄いと充分な強度にできない。このた
め、ラップ薄肉部11の肉厚は、好ましくは0.1〜
0.3mm、さらに好ましくは0.1〜0.2mmとす
る。この肉厚のラップ薄肉部11は、薄型電池を内蔵す
るパック電池全体の厚さを実質的にはほとんど厚くしな
い。それは、薄型電池の使用時の「膨れ量」に吸収され
るからである。薄型電池は、内圧が上昇するときに、中
央部が多少は膨れて厚くなる性質がある。前述の肉厚の
ラップ薄肉部11は、薄型電池の「膨れ量」よりも小さ
い。さらに、ラップ薄肉部11は、電池端面から外周表
面に延長して設けているが、この部分は膨れることがな
い。このため、薄型電池の中央が内圧上昇で膨れると
き、ラップ薄肉部11を設けている部分のパック電池の
厚さは、膨れた中央部分よりも薄くなる。このため、ラ
ップ薄肉部11を設けることで、薄型電池を内蔵するパ
ック電池全体を厚さを実質的に増加させることはない。 【0017】ラップ薄肉部11の幅(W1)は、広くし
て電池2との結合強度を大きくできる。ラップ薄肉部1
1は、相当に幅を狭くしても、樹脂成形部1をしっかり
と電池端面に接着できる。とくに、図に示すように、表
面を表面被覆シート19でカバーしているパック電池
は、表面被覆シート19でラップ薄肉部11を電池表面
に押圧して剥離しないようにできる。このため、ラップ
薄肉部11の幅(W1)を狭く、0.1〜2mm、好ま
しくは0.2〜1mm、たとえば0.5mmと狭くし
て、樹脂成形部1をしっかりと電池2に連結できる。幅
の狭いラップ薄肉部11は、溶融状態の合成樹脂を確実
に注入して規定の形状に成形できる。 【0018】表面被覆シート19は、加熱して収縮でき
る熱収縮チューブである。この表面被覆シート19は、
樹脂成形部1のラップ薄肉部11の表面に密着されて、
樹脂成形部1を電池2にしっかりと連結する。さらに、
表面被覆シート19で被覆しているパック電池は、ラッ
プ薄肉部11と電池2との間に剥離するものが侵入する
ことがなく、このことによっても、ラップ薄肉部11の
剥離を阻止できる。ただ、表面被覆シートは、ラベルや
粘着テープとすることもできる。ラベルや粘着テープで
ある表面被覆シートは、樹脂成形部とラップ薄肉部の表
面ないし電池の表面に貼付して、樹脂成形部を電池にし
っかりと連結する。 【0019】図6と図7のパック電池は、樹脂成形部1
の外周に段差20を設け、低く成形している部分を表面
被覆シート19で被覆している。この樹脂成形部1は、
表面被覆シート19が樹脂成形部1から突出することが
なく、樹脂成形部1と表面被覆シート19の表面をほぼ
同一面にできる。 【0020】さらに、図に示すパック電池は、樹脂成形
部1を成形しているのと反対側の電池端面に、図におい
て電池2の底面をプラスチック成形体21でカバーして
いる。このプラスチック成形体21は、樹脂成形部1よ
りも硬質のプラスチックで成形している。このプラスチ
ック成形体21は、電池端面の前面を被覆する底部22
と、電池端面から電池2の外周表面まで延長している第
2のラップ薄肉部23とを一体的に成形している。底部
22は、第2のラップ薄肉部23よりも厚く成形すると
共に、パック電池を電気機器から脱着するときにユーザ
ーが爪先を入れる引掛凹部24を設けている。このパッ
ク電池は、引掛凹部24に爪を入れてスムーズに電気機
器から外すことができる。また、引掛凹部24を設けて
いる部分を硬質プラスチックで成形しているので、この
部分を強靭な構造にできる。 【0021】第2のラップ薄肉部23は、樹脂成形部1
のラップ薄肉部11と同じような肉厚に成形させる。た
だ、第2のラップ薄肉部23の幅(W2)は、樹脂成形
部1のラップ薄肉部11の幅(W1)よりも広く、1〜
5mm、好ましくは1.5〜3mm、たとえば2mmと
している。表面被覆シート19で被覆して電池2にしっ
かりと連結するためである。このプラスチック成形体2
1は、電池2に接着して固定され、さらに表面被覆シー
ト19で連結される。 【0022】以上のパック電池は、以下のようにして製
造される。 (1) 保護素子6とリード板7で回路基板5を電池2に
接続して、保護素子6と回路基板5とホルダー4を電池
2の定位置に配設してコアパック10を製作する。ホル
ダー4のあるコアパック10は、回路基板5と電池2の
間にホルダー4を配設する。底にプラスチック成形体2
1を連結するコアパック10は、プラスチック成形体2
1を接着して固定する。 【0023】(2) コアパック10を、金型の成形室に
セットする。成形室にコアパック10をセットした後、
金型を型締めする。型締めされた金型は、樹脂成形部1
を成形するための成形室が形成される。この成形室に、
加熱された溶融樹脂が注入されて樹脂成形部1を成形す
る。溶融樹脂は、金型に開口された注液孔から注入され
る。注入された溶融樹脂は、ラップ薄肉部11を成形す
る部分まで注入されて、樹脂成形部1と一体構造のラッ
プ薄肉部11を成形する。 (3) 樹脂成形部1を硬化させた後、金型を開いて、樹
脂成形部1にコアパック10の一部をインサート成形し
ているパック電池を取り出す。 【0024】(4) その後、熱収縮チューブである筒状
の表面被覆シート19にパック電池を入れ、熱収縮チュ
ーブを加熱して、パック電池の表面に密着させる。表面
被覆シート19は、樹脂成形部1とプラスチック成形体
21に設けている段差20にぴったりと密着されて、樹
脂成形部1とプラスチック成形体21とをしっかりと電
池2に連結する。 【0025】(5) テストポイント端子17に針電極を
挿入して、パック電池が正常に動作するかどうかを試験
し、正常に動作することを確認して、テストポイント端
子17の端子窓13を閉塞するようにシール18を接着
する。 【0026】さらに、図8に示すパック電池は、凸部電
極2B側の電池端面に設けた樹脂成形部1と、凸部電極
2Bと反対側の電池端面、すなわち外装缶2Aの底面に
固定したプラスチック成形体21とを連結部25で連結
している。連結部25は、図9の断面図に示すように、
電池2の外装缶2Aのコーナー部に位置して設けられ
る。図の電池2は、外装缶2Aのコーナー部を面取りし
た薄型の角型電池で、面取りしてできるコーナー部に連
結部25を配設している。図9の断面図に示すパック電
池は、図において外装缶2Aの上側となるコーナー部に
連結部25を配設している。連結部25は、パック電池
の外形を大きくすることなく、面取りした外装缶2Aの
コーナー部に配設される。図のパック電池は、2本の連
結部25で樹脂成形部1とプラスチック成形体21とを
連結しているが、外装缶の四隅に連結部を設けて、4本
の連結部で樹脂成形部とプラスチック成形体とを連結す
ることもできる。 【0027】図8の連結部25は、樹脂成形部1に一体
的に成形された第1連結部25Aとプラスチック成形体
21に一体的に成形された第2連結部25Bとからな
る。第1連結部25Aと第2連結部25Bは、電池端面
から電池2のコーナー部に沿って延長されており、互い
の先端部を連結している。第2連結部25Bは、プラス
チック成形体21を成形するときに、底部22から電池
2のコーナー部に沿って延長されて一体的に成形され
る。第1連結部25Aは、金型の成形室に溶融された合
成樹脂を圧入する工程において、樹脂成形部1に一体的
に成形される。したがって、この金型は、電池2のコー
ナー部に位置して、第1連結部25Aを成形する隙間を
設けている。金型の成形室に注入される溶融樹脂は、電
池端面から第1連結部25Aを成形する部分まで注入さ
れて、第1連結部25Aを樹脂成形部1に一体的に成形
する。さらに、第1連結部25Aは、その先端部が第2
連結部25Bの先端部を接着する状態で成形されて、第
2連結部25Bに連結される。 【0028】この構造のパック電池は、電池2の両端に
位置する樹脂成形部1とプラスチック成形体21とを連
結部25で連結しているので、樹脂成形部1とプラスチ
ック成形体21とを電池2に剥離しないようにしっかり
と連結できる特長がある。とくに、このパック電池は、
表面を表面被覆シートで被覆する構造とすると、樹脂成
形部とプラスチック成形体とをより確実に電池に剥離し
ないように連結できる。それは、表面被覆シートが、ラ
ップ薄肉部と第2のラップ薄肉部だけでなく、第1連結
部と第2連結部も電池表面に押圧して、樹脂成形部とプ
ラスチック成形体とが電池から剥離されるのを阻止する
からである。 【0029】 【発明の効果】本発明のパック電池は、樹脂成形部をコ
アパックの電池に剥離しないようにしっかりと連結し
て、その使用状態において、コアパックと樹脂成形部と
の剥離を確実に阻止できる特長がある。それは、本発明
のパック電池が、コアパックの一部または全体をインサ
ートするように電池端面に接着して樹脂成形部を成形す
ると共に、この樹脂成形部に電池端面から外周表面まで
延長してラップ薄肉部を一体的に成形して設けて、電池
の外周表面に接着しているからである。この構造のパッ
ク電池は、樹脂成形部に設けたラップ薄肉部を電池の外
周表面に接着するので、樹脂成形部と電池との接触面積
を広くして、これらの連結強度を強くできる。したがっ
て、このパック電池は、樹脂成形部を電池に剥離しない
ようにしっかりと連結して強靭な構造にできる。このよ
うに、樹脂成形部を電池にしっかりと連結できる本発明
のパック電池は、使用中に樹脂成形部が剥離されるのを
確実に阻止できるので、安全性を向上させて安心して使
用できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】従来のパック電池の製造方法を示す斜視図 【図2】本発明の一実施例にかかるパック電池の分解斜
視図 【図3】図3に示すパック電池のコアパックの分解斜視
図 【図4】本発明の他の実施例にかかるパック電池のコア
パックの斜視図 【図5】図4に示すコアパックの分解斜視図 【図6】図2に示すパック電池の樹脂成形部の断面図 【図7】図2に示すパック電池の縦断面図 【図8】本発明の他の実施例にかかるパック電池の正面
図 【図9】図8に示すパック電池のA−A線断面図 【符号の説明】 1…樹脂成形部 2…電池 2A…外装缶 2B
…凸部電極 2C…封口板 3…出力端子 4…ホルダー 5…回路基板 6…保護素子 7…リード板 9…電子部品 10…コアパック 11…ラップ薄肉部 12…電極窓 13…端子窓 14…位置決嵌着部 15…貫通孔 16…安全弁 17…テストポイント端子 18…シール 19…表面被覆シート 20…段差 21…プラスチック成形体 22…底部 23…第2のラップ薄肉部 24…引掛凹部 25…連結部 25A…第1連結部 25
B…第2連結部 30…コアパック 31…回路基板 32…電池 33…金型 34…成形室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 厚司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 河端 勝彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 中 正嗣 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 久保田 啓 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H040 AA07 AY08 CC12 CC27 DD06 DD08

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 電池を仮り止めする金型の成形室でもっ
    て、コアパック(10)の一部または全体をインサートする
    ように電池端面に接着して樹脂成形部(1)を成形してな
    るパック電池であって、 樹脂成形部(1)が電池端面から外周表面まで延長されて
    なるラップ薄肉部(11)を有し、このラップ薄肉部(11)が
    樹脂成形部(1)に一体的に成形されると共に、電池(2)の
    外周表面に接着されてなるパック電池。
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