JP2003281754A - アクチュエータ、光ピックアップ装置及び情報記録再生装置 - Google Patents

アクチュエータ、光ピックアップ装置及び情報記録再生装置

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JP2003281754A
JP2003281754A JP2002082262A JP2002082262A JP2003281754A JP 2003281754 A JP2003281754 A JP 2003281754A JP 2002082262 A JP2002082262 A JP 2002082262A JP 2002082262 A JP2002082262 A JP 2002082262A JP 2003281754 A JP2003281754 A JP 2003281754A
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actuator
holding
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yawing direction
actuator base
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JP2002082262A
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Nobuyuki Akaishi
信之 赤石
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速化に有害となるヨーイング方向の高次共
振周波数の成分の影響を低減したアクチュエータを提供
する。 【解決手段】 ダンピング材が注入された保持ブロック
210と永久磁石が貼り付けられたヨークとして機能し
ているアクチュエータベース240とを板バネ270に
より結合して、保持部をアクチュエータベースに対し
て、ヨーイング方向(対物レンズの中心の軸と平行方向
を軸とする回転方向)に微小変位できるような構造とす
る。これにより、対物レンズ10や、フォーカス用コイ
ル、トラッキング用コイルが載置された可動部のフォー
カスおよびトラック方向への並進運動により発生するヨ
ーイング方向の振動成分を吸収し、高速化に有害となる
ヨーイング方向の高次共振周波数成分の影響を低減す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクなどの
記録再生技術に係り、詳しくは、サスペンション機構を
持った対物レンズアクチュエータ、そのアクチュエータ
を搭載した光ピックアップ装置、及び、その光ピックア
ップ装置を搭載した情報記録再生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光ディスクなどの情報記録媒体上の情報
の再生、および媒体記録面上への記録には、光学ピック
アップが使用される。光学ピックアップは、光源として
の半導体レーザ、光伝播手段としての光学系および光検
出器、そして、光ビームを記録媒体面上に集光させ、記
録媒体の目標トラックの面方向および半径方向への変位
に追従させるアクチュエータなどにより構成されてい
る。
【0003】一般にアクチュエータは可動部、保持部、
磁気回路より構成されている。可動部は、対物レンズ、
対物レンズホルダ、面方向への駆動力発生用のフォーカ
シング用コイル、半径方向への駆動力発生用のトラッキ
ング用コイルとからなる。この可動部は、可動機構とし
て、4本の支持ワイヤにより支持されている方式が多く
採用されている。この方式は、フォーカシング方向、お
よびトラッキング方向に対して、損失動作を低減させ、
変位感度を高める必要から、支持ワイヤは弾性係数を低
く設定している。また、この4本の支持ワイヤは、フォ
ーカシング用コイル、およびトラッキング用コイルへの
電流供給線としても用いられている。保持部は、粘性を
有するダンピング材が充填された保持ブロック、その保
持ブロックに接着され4本の支持ワイヤの終端をハンダ
にて固定し、かつコイルへの電流供給基板として用いら
れる保持部接続用基板とから構成されている。磁気回路
は、フォーカシング用コイルおよびトラッキング用コイ
ルを狭持する一対の永久磁石、そしてその永久磁石が貼
り付けられたヨークとしてのアクチュエータベースによ
り構成されている。アクチュエータベースは、アクチュ
エータ全体の母体の役割も果たしており、アクチュエー
タベースと保持ブロックは接着されており、それによ
り、保持部は固定されている。
【0004】図6及び図7に、従来用いられていた光デ
ィスク装置のアクチュエータ(二軸アクチュエータ)の
具体的構成例を示す。図6は前方斜視図、図7は正面図
を示している。この二軸アクチュエータは、対物レンズ
10と、レンズホルダ20と、フォーカス用コイル30
と、トラッキング用コイル40と、可動部接続用基板5
0とにより可動部100が構成されている。保持部20
0は、ダンピング材260が注入された保持ブロック2
10と、保持部接続用基板220で構成され、可動部1
00は保持部接続用基板220に固定された4本の支持
ワイヤ230によって支持されている。240はアクチ
ュエータベースであり、このアクチュエータベース24
0に一対のコイル駆動用の磁石250が取り付けられ
て、磁気回路を構成している。4本の支持ワイヤ230
は、ロール方向のねじり剛性を高めるために、ハの字に
広げられた配置となっており、保持部接続用基板220
に対して直角ではなく、若干傾斜していている。また、
アクチュエータベース240の後ろには直角に折り曲げ
られてた部分241があり、この部分と保持ブロック2
10は接着されており、それにより保持部200は支持
されている。
【0005】このように構成されたアクチュエータは、
各コイル30,40に駆動電圧が印可されることによ
り、コイルに発生する磁束が、アクチュエータベース2
40の磁気回路と作用し、可動部100を面ぶれ方向
(フォーカス方向)、半径方向(トラック方向)に追従
させ、ディスク上のデータを再生、記録することにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
4本ワイヤに支持された構造のアクチュエータは、フォ
ーカス方向、およびトラック方向の並進追従動作によ
り、ピッチ方向(縦揺れ回転)、ヨーイング方向(対物
レンズの中心の軸と平行方向を回転軸とする回転)、お
よびロール方向(横揺れ回転)に寄生振動が発生してし
まう。特にこの4本ワイヤ支持方式は、ロール方向に対
してのねじり剛性が弱く、共振周波数が低くなってしま
う。この共振周波数が、記録媒体の回転周波数と近い
と、可動部がロール方向に対して、回転振動してしま
い、アクチュエータの信号読み取り性能が低下してしま
う。そこで、ロール方向のねじり剛性を高めるために、
図7に示すように、ワイヤをハの字に配置して、ねじり
剛性を高める手段がとられている。ワイヤをハの字に配
置することにより、ロール方向に回転運動が発生した場
合、4本ワイヤには各々対角線上に引っ張り、および圧
縮が生じるため回転しにくくなり、全体としてロール方
向のねじり剛性を増加させている。
【0007】一方、ピッチ方向、ヨーイング方向にも同
様に、寄生振動が生じるが、この回転方向に対しては、
ねじり剛性は高いため、共振周波数は、高域の数十kH
z以上のところに存在する。ところが、この高域に存在
する共振周波数のため、ゲイン余裕が低下し、高速動作
およびサーボ性能の向上を図る上で問題となる。
【0008】そこで、高域に存在するヨーイング方向の
共振周波数成分のピークを低下させ、ゲイン余裕の増大
を図る方法としては、保持部接続用基板の両端をたわみ
可能となるように両端自由端となるように、保持ブロッ
クと接着する方法が知られている。これにより、ヨーイ
ング方向に発生する回転振動は、この保持部接続用基板
がたわむことにより、ワイヤから伝わる振動を吸収し、
共振周波数の成分の急峻がなだらかになる。
【0009】ところが、この方法は以下の課題があげら
れる。 (1)保持部接続用基板の剛性を管理するのが難しく、
ばらつくおそれがある。つまり、寸法管理が難しく、ま
た温度特性により、剛性が変化するおそれがある。 (2)保持部接続用基板の両端を自由端とすることによ
り、ロール方向のねじり剛性が低下してしまう。
【0010】本発明の目的は、高速化に有害となるヨー
イング方向の高次共振周波数の成分の影響を低減したア
クチュエータ、該アクチュエータを搭載した光ピックア
ップ装置、及び、該光ピックアップ装置を搭載した情報
記録再生装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では、対物レンズ
を保持し、フォーカシングコイル及びトラッキングコイ
ルを備える可動部と、保持ブロック及び接続用基板を備
える保持部と、磁石を備え、前記フォーカシングコイル
及びトラッキングコイルの磁気回路を構成しているアク
チュエータベースとからなり、前記可動部が前記保持支
部に複数の支持用ワイヤにより支持されているアクチュ
エータにおいて、保持部がアクチュエータベースに対し
て、ヨーイング方向に相対的に微小変位可能な構造とし
たことである。ヨーイング方向に発生する回転振動は、
この保持部全体が微小変位することにより、ワイヤから
の振動を吸収し、共振周波数の成分の急峻をなだらかに
する。また、保持部接続用基板は、保持ブロックに対し
て、全面接着されていることにより、ロール方向の共振
周波数を低下することなく、かつ部品の寸法ばらつき、
温度変化も樹脂成形品となる保持ブロックで管理可能と
なるので、特性のばらつきを抑えやすくなる。
【0012】上記アクチュエータベースに対して、ヨー
イング方向に相対的に微小変位可能な構造は、例えば以
下のようにして実現する。第1の実現法は、アクチュエ
ータベースと保持ブロック間を板バネにより結合するも
のである。また、第2の実現法は、保持ブロックとアク
チュエータベースとの接合個所の保持ブロック部を片持
ち梁構造とすることにより、保持部にバネ性を持たせる
ものである。この第2の実現法によれば、板バネなどの
別部品を組み付けることなく、保持ブロックの形状をリ
ブ構造とすることによりバネ性を有し、保持部がアクチ
ュエータベースに対してヨーイング方向に相対的に微小
変位することにより振動を吸収し、共振周波数の成分の
急峻をなだらかにできる。
【0013】第3の実現法は、上記した接合個所に片持
ち梁構造を有した保持ブロックにおいて、その片持ち梁
構造を保持ブロックの両端に配置し、一対の平行に配置
されたアクチュエータベース折り曲げ部により保持する
ものである。
【0014】さらに、第4の実現法は、上記した一対の
片持ち梁構造を有した保持ブロックにおいて、その一対
の平板状の柱をハの字型に配置し、そのハの字の傾斜角
をその延長線上の交点に、対物レンズが配置される構造
とするものである。これによれば、保持ブロックの形状
を片持ち梁構造とすることによりバネ性を有し、保持部
がアクチュエータベースに対してヨーイング方向に相対
的に微小変位することにより振動を吸収し、共振周波数
の成分の急峻をなだらかにし、かつその微小振動は対物
レンズを中心に回転するため、対物レンズの中心を軸と
して振動する。これにより、一層アクチュエータの再生
・記録性能の低下を防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づき説明する。図1及び図2は本発明によるアクチュエ
ータの第1の実施例を示す構成図であり、図1は正面
図、図2は分解斜視図を示している。図1及び図2にお
いて、図6及び図7と同一部分については同一の符号が
付けられている。本実施例のアクチュエータでは、アク
チュエータベース240に対して、ヨーイング方向に相
対的に微小変位可能な構造とした保持部の支持構造とし
て、アクチュエータベース240の後ろの直角に折り曲
げた部分241と保持ブロック210間を板バネ270
により結合した構造となっている。これ以外は図6及び
図7と同様であるので説明は省略する。
【0016】本実施例では、フォーカスおよびトラック
方向への可動部の並進運動により寄生するヨーイング方
向の回転振動は、この保持部全体が板バネ支持によって
微小変位することにより、ワイヤ230からの振動を吸
収し、共振周波数の成分の急峻をなだらかにできる。ま
た、保持部接続用基板220は、保持ブロック210に
対して、全面接着されていることにより、ロール方向の
共振周波数を低下することなく、かつ部品の寸法ばらつ
き、温度変化も樹脂成形品となる保持ブロックで管理可
能となるので、特性のばらつきを抑えやすくなる。
【0017】図3は本発明によるアクチュエータの第2
の実施例を示す構成図で、ここでは正面図のみを示して
いる。本実施例のアクチュエータでは、アクチュエータ
ベース240に対して、ヨーイング方向に相対的に微小
変位可能な構造とした保持部の支持構造として、アクチ
ュエータベース240の後ろの直角に折り曲げた部分2
41と接する保持ブロック210の中心個所にリブ状の
部分211を設け、両者を結合した構造すなわち片持ち
梁構造となっている。本実施例では、図1の板バネ27
0のような別部品を加えず、保持ブロック210の形状
を見直すことにより、部品費の追加、および組立て工程
を追加することなく、先の第1の実施例と同様の効果が
得られる。
【0018】図4は本発明によるアクチュエータの第3
の実施例を示す構成図で、ここでも正面図のみを示して
いる。本実施例のアクチュエータでは、アクチュエータ
ベース240に対して、ヨーイング方向に相対的に微小
変位可能な構造とした保持部において、アクチュエータ
ベース240の後ろの直角に折り曲げた一対の平行部分
242と保持ブロック210の両サイドに設けられた一
対の平板状の平行な柱212が接着により固定されてい
る。
【0019】図5は本発明によるアクチュエータの第4
の実施例を示す構成図で、ここでも正面図のみを示して
いる。本実施例のアクチュエータは、先の図4の実施例
の一対の平行な平板状の柱構造を有した保持ブロック2
10において、その一対の平板柱213をハの字型に配
置し、該ハの字の傾斜角をその延長線上の交点に、対物
レンズ10が配置される構造としたものである。この保
持ブロック210のハの字型部213とそれに対向する
ように折り曲げられたアクチュエータベース部243は
接着により固定されている。
【0020】本実施例によれば、保持ブロック210の
形状を平板状の柱構造とすることによりバネ性を有し、
保持部がアクチュエータベース240に対してヨーイン
グ方向に相対的に微小変位することにより振動を吸収
し、共振周波数の成分の急峻をなだらかにし、かつ、そ
の微小振動は対物レンズ10を中心に回転するため、対
物レンズ10の中心を軸として振動する。これにより、
一層アクチュエータの再生・記録性能を低下を防いでい
る。
【0021】次に、図8に光ピックアップ装置の構成例
を示す。半導体レーザ301から発散光として照射され
た光ビーム(直線偏光)は、カップリングレンズ302
により平行光とされ、偏光ビームスプリッタ303に入
射する。ビームスプリッタ302は、光の偏光方向の違
いによって貼り合せ面で光を透過又は反射させる働きを
する。入射光は平行光であり、ビームスプリッタ303
の入射面に対して平行振動するため、透過する。透過し
た光ビームは、立上ミラー304で方向を変えた後、1
/4波長板305に入射する。1/4波長板305では
直線偏光が円偏光に変換される。その後、光ビームは対
物レンズ10に入射する。対物レンズ10に入射した光
は、光ディスク1の記録面上に集光される。記録面から
反射した光は、再び対物レンズ10、1/4波長板30
5に入射する。このとき円偏光から再び直線偏光に変換
されるが、最初に1/4波長板305に入射した光に対
して位相が90度ずれ、垂直振動する光となる。この光
はビームスプリッタ303により入射方向と垂直な方向
に反射される。そして、集光レンズ306により集光さ
れた後、受光素子307により受光される。この受光素
子307で受光した光量が電気信号に変換され、光ディ
スク1に記録されている情報が再生される。また、受光
素子307を分割して、その分割された各々の受光素子
が受光する光量に応じてトラッキングエラー信号及びフ
ォーカスエラー信号を生成する。そして、これらの信号
に基づいてトラッキングコイル40やフォーカシングコ
イル30に電流を流し、トラッキングサーボやフォーカ
シングサーボを行っている。
【0022】図9にディスクドライブの基本的なブロッ
ク図を示す。これは記録再生型のドライブのブロック図
であるが、記録補償回路420を省略した再生型ドライ
ブであってもよい。信号入力/出力には信号の利用目的
によりオーディオ回路や、画像圧縮/伸張回路、あるい
はコンピュータと接続のためのインターフェイスが接続
されている。記録補償回路420は記録信号によるレー
ザ変調など、またRF信号処理回路430は読取り信号の
波形整形などの回路を含んでいる。サーボ回路440は
読取り信号よりトラッキング誤差信号やフォーカス誤差
信号等の誤差成分を検出し、光ピックアップ300やデ
ィスクモータ460にフィードバックして制御してい
る。このサーボ回路440にはフォーカスサーボやトラ
ッキングサーボ、ピックアップ送りサーボがある。ま
た、ピックアップ送り機構450には送りねじ方式やラ
ックピニオン方式、リニヤモータ方式等が知られてい
る。CPU400は装置全体の動作を制御する。
【0023】通常ピックアップ送りサーボにはトラッキ
ング誤差信号が用いられる。そして、トラッキング誤差
信号が一定の値以上になると送りモータに電流を流し、
モータを回転させる。モータの回転により光ピックアッ
プ300全体がラジアル方向に移動する。送りモータへ
の電流はトラッキング誤差信号が一定の値より小さくな
ると流れなくなりモータの回転を停止させる。アクセス
時においては送りサーボのループを使用せず、送りモー
タに正又は負の一定電流を流し、ピックアップをディス
クの内周から外周へあるいはその逆方向に高速で移動さ
せる。この間のトラッキング誤差信号のゼロクロス点等
をカウントすることにより目的の移動先近くまでアクセ
スする。移動先付近まで達すると、送りサーボを動作さ
せ信号を再生し、目標位置に対するずれを演算し、再度
トラック数カウントによる送りまたは戻し送りあるいは
トラックジャンプを行って目標位置へアクセスする。
【0024】大容量の情報を記録する装置として、光デ
ィスクが使用されている。一般的なCD−RとCD−E
ディスクは、書き込みが可能な(記録可能な)CD(コ
ンパクトディスク)である。前者のCD−R(CDレコ
ーダブル)は、1回だけ書き込みが可能なCDである
(なお、CD−Write Onceともいわれてい
る)。また、後者のCD−E(CDイレーザブル)は、
複数回の書き込みが可能なCDである(なお、CD−R
W:CDリライタブルともいわれている)。これらのC
D−RやCD−Eディスク、すなわち、光ディスクの情
報記録再生装置の具体的構成例について説明する。
【0025】図10は、光ディスク情報記録再生装置の
要部構成の一例を示す機能ブロック図である。図におい
て、1は光ディスク、501はスピンドルモータ、50
2は光ピックアップ、503はモータドライバ、504
はリードアンプ、505はサーボ手段、506はCDデ
コーダ、507はATIPデコーダ、508はレーザコ
ントローラ、509はCDエンコーダ、510はCD−
ROMエンコーダ、511はバッファRAM、512は
バッファマネージャ、513はCD−ROMデコーダ、
514はATAPI/SCSIインターフェース、51
5はD/Aコンバータである。また、400はCPU、
516はROM、517はRAMを示し、LBはレーザ
光、Audioはオーディオ出力信号を示す。この図1
0において、矢印はデータが主に流れる方向を示してお
り、また、図を簡略化するために、図10の各ブロック
を制御するCPU400には、太線のみを付けて各ブロ
ックとの接続を省略している。
【0026】光ディスク1は、スピンドルモータ(ディ
スクモータ)501によって回転駆動される。このスピ
ンドルモータ501は、モータドライバ503とサーボ
手段505により、線速度が一定になるように制御され
る。この線速度は、階段的に変更することが可能であ
る。
【0027】光ピックアップ502は、図8に示したよ
うに半導体レーザ、光学系、フォーカスアクチュエー
タ、トラックアクチュエータ、受光素子およびポジショ
ンセンサを内蔵しており、レーザ光LBを光ディスク1
に照射する。また、この光ピックアップ502は、シー
クモータによってスレッジ方向への移動が可能である。
これらのフォーカスアクチュエータ、トラックアクチュ
エータ、シークモータは、受光素子とポジションセンサ
から得られる信号に基いて、モータドライバ503とサ
ーボ手段505により、レーザ光LBのスポットが光デ
ィスク1上の目的の場所に位置するように制御される。
【0028】リード時には、光ピックアップ502によ
って得られた再生信号が、リードアンプ504で増幅さ
れて2値化された後、CDデコーダ506に入力され
る。入力された2値化データは、このCDデコーダ50
6において、EFM(Eight to Fourtee
n Modulation)復調される。なお、記録デ
ータは、8ビットずつまとめられてEFM変調されてお
り、このEFM変調では、8ビットを14ビットに変換
し、結合ビットを3ビット付加して合計17ビットにす
る。この場合に、結合ビットは、それまでの「1」と
「0」の数が平均的に等しくなるように付けられる。こ
れを「DC成分の抑制」といい、DCカットされた再生
信号のスライスレベル変動が抑圧される。
【0029】復調されたデータは、デインターリーブと
エラー訂正の処理が行われる。その後、このデータは、
CD−ROMデコーダ513へ入力され、データの信頼
性を高めるために、さらに、エラー訂正の処理が行われ
る。このように2回のエラー訂正の処理が行われたデー
タは、バッファマネージャ512によって一旦バッファ
RAM511に蓄えられ、セクタデータとして揃った状
態で、ATAPI/SCSIインターフェース514を
介して、図示しないホストコンピュータへ転送される。
なお、音楽データの場合には、CDデコーダ506から
出力されたデータが、D/Aコンバータ515へ入力さ
れ、アナログのオーディオ出力信号Audioとして取
り出される。
【0030】また、ライト時には、ATAPI/SCS
Iインターフェース514を通して、ホストコンピュー
タから送られてきたデータは、バッファマネージャ51
2によって一旦バッファRAM511に蓄えられる。そ
して、バッファRAM511内にある程度の量のデータ
が蓄積された状態で、ライト動作が開始されるが、この
場合には、その前にレーザスポットを書き込み開始地点
に位置させる必要がある。この地点は、トラックの蛇行
により予め光ディスク1上に刻まれているウォブル信号
によって求められる。
【0031】ウォブル信号には、ATIPと呼ばれる絶
対時間情報が含まれており、この情報が、ATIPデコ
ーダ507によって取り出される。また、このATIP
デコーダ507によって生成される同期信号は、CDエ
ンコーダ509へ入力され、光ディスク1上の正確な位
置へのデータの書き込みを可能にしている。バッファR
AM511のデータは、CD−ROMエンコーダ510
やCDエンコーダ509において、エラー訂正コードの
付加や、インターリーブが行われ、レーザコントローラ
508、光ピックアップ502を介して、光ディスク1
に記録される。
【0032】なお、EFM変調されたデータは、ビット
ストリームとしてチャンネルビットレート4.3218
Mbps(標準速)でレーザを駆動する。この場合の記
録データは、588チャンネルビット単位でEFMフレ
ームを構成する。チャンネルクロックとは、このチャン
ネルビットの周波数のクロックを意味する。
【0033】
【発明の効果】本発明のアクチュエータによれば、高域
に存在するヨーイング方向の共振周波数成分のピークを
低下させ、ゲイン余裕の増大を図るとともに、ロール方
向のねじり剛性の低下を抑えることができる。また、従
来の保持部接続用基板のバネ性を用いたヨーイング方向
の共振周波数成分のピークを低下させる方法は、その剛
性を管理するのが難しかったが(寸法ばらつき(変
形)、温度特性など)、本発明は、樹脂製等の保持ブロ
ック部の形状を工夫したことにより、その問題を回避し
たアクチュエータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアクチュエータの第1の実施例の正面
図である。
【図2】図1に対する分解斜視図である。
【図3】本発明のアクチュエータの第2の実施例の正面
図である。
【図4】本発明のアクチュエータの第3の実施例の正面
図である。
【図5】本発明のアクチュエータの第4の実施例の正面
図である。
【図6】従来のアクチュエータの斜視図である。
【図7】従来のアクチュエータの正面図である。
【図8】光ピックアップ装置の一例の構成図である。
【図9】光ディスク情報記録再生装置の概念図である。
【図10】光ディスク情報記録再生装置の具体的構成図
である。
【符号の説明】
1 光ディスク 10 対物レンズ 20 レンズホルダ 30 フォーカス用コイル 40 トラッキング用コイル 50 可動部接続用基板 100 可動部 200 保持部 210 保持ブロック 211 リブ状部名 212 平行柱 220 保持部接続用基板 230 支持ワイヤ 240 アクチュエータベース 250 コイル駆動用磁石 270 板バネ 300,502 光ピックアップ装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを保持し、フォーカシングコ
    イル及びトラッキングコイルを備える可動部と、保持ブ
    ロック及び接続用基板を備える保持部と、磁石を備え、
    前記フォーカシングコイル及びトラッキングコイルの磁
    気回路を構成しているアクチュエータベースとからな
    り、前記可動部が前記保持支部に複数の支持用ワイヤに
    より支持されているアクチュエータにおいて、 前記保持部が前記アクチュエータベースに対して、ヨー
    イング方向に相対的に微小変位可能な構造としたことを
    特徴とするアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアクチュエータにおい
    て、アクチュエータベースと保持ブロック間を板バネに
    より結合して、保持部がアクチュエータベースに対し
    て、ヨーイング方向に相対的に微小変位可能としたこと
    を特徴とするアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のアクチュエータにおい
    て、保持ブロックのアクチュエータベースとの接合個所
    の保持ブロック部分を片持ち梁構造として、保持部がア
    クチュエータベースに対して、ヨーイング方向に相対的
    に微小変位可能としたことを特徴とするアクチュエー
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のアクチュエータにおい
    て、一対の片持ち梁を保持ブロックの両端にハの字型に
    配置し、前記ハの字の傾斜角をその延長線上の交点に対
    物レンズが配置される構造としたことを特徴とするアク
    チュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項記載のア
    クチュエータを搭載した光ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の光ピックアップ装置を搭
    載した情報記録再生装置。
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