JP2003281080A - データ転送制御装置 - Google Patents

データ転送制御装置

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JP2003281080A
JP2003281080A JP2002077846A JP2002077846A JP2003281080A JP 2003281080 A JP2003281080 A JP 2003281080A JP 2002077846 A JP2002077846 A JP 2002077846A JP 2002077846 A JP2002077846 A JP 2002077846A JP 2003281080 A JP2003281080 A JP 2003281080A
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JP
Japan
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bus
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data
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Application number
JP2002077846A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kawaguchi
謙一 川口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F13/00Interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F13/38Information transfer, e.g. on bus
    • G06F13/40Bus structure
    • G06F13/4004Coupling between buses
    • G06F13/4027Coupling between buses using bus bridges
    • G06F13/4031Coupling between buses using bus bridges with arbitration

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無駄なリードサイクルを抑止し、一度リトラ
イ応答を受けたバスマスタが要求するデータの取得を速
やかに行えるようにするデータ転送制御装置を提供す
る。 【解決手段】 セカンダリバスに接続されたマスタ10
8が発行した読出命令に対してSバスIFからリトライ
応答を受けた場合、当該読出命令の対象データがバッフ
ァ106に格納されるまで、アービタ107は、当該マ
スタのグラント信号線をアサートせず、当該対象データ
がバッファ106に格納されたことがアクセス情報12
6に通知され、これをアービタ107が確認次第、アー
ビタ107は当該マスタのグラント信号線をアサートす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ転送制御装
置に関し、特に遅延転送におけるバスの使用権の調停機
能に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報機器に組み込まれているシス
テムやパーソナルコンピュータには、CPU、メモリ等
のデバイスが接続された2つのバスの間にデータ転送制
御装置、いわゆるバスブリッジを備えることで、各々の
バスに接続されているデバイス間のデータ転送を行える
ようにしているものがある。
【0003】ここでいうバスとはデータ転送路のことで
あり、例えばPCI(Peripheral Comp
onent Interconnect)バス等であ
る。バスには複数のデバイスを接続することが可能であ
るが、ある瞬間においては1つのデバイスだけが当該バ
スを使用してデータを送受信することができる。ところ
でバスブリッジには、一方のバスに接続された複数のデ
バイスに対して、バス使用権の調停(アービトレーショ
ン)を行うアービタを備えたものがある。
【0004】バス使用権とは、バス使用権を付与された
デバイスがバスを独占して使用できる権利のことで、ア
ービタにより、バスの制御を行うことができるデバイス
であるバスマスタに付与される。アービトレーションと
は、バス使用権を要求するバスマスタのうちどれか1つ
にバス使用権を与える調停作業のことである。
【0005】アービタとは、アービトレーションを行う
機能と、アービトレーションを行うバスに接続されたバ
スマスタのバスの使用状況を記憶する機能とを備えたデ
バイスである。バスマスタとは、自身が接続されている
バスの使用権をアービタに要求し、バスの使用権が与え
られると当該バスを利用してデータ転送を行うデバイス
のことである。また、バスマスタによるデータ転送のト
ランザクションをバスサイクルという。
【0006】以下、図13を用いて、従来における一方
のバスのアービトレーション機能を備えたバスブリッジ
について説明する。 <構成>図13は、従来におけるセカンダリバス2(以
下、「Sバス」と言う。)のアービトレーション機能を
備えたバスブリッジ3、プライマリバス1(以下、「P
バス」と言う。)及びSバスの接続関係及び構成を示す
図である。
【0007】同図に示すようにPバスには、CPU1
2、及びメモリ13が接続され、Sバスには、マスタ8
(以下、「マスタ1」と言う。)、マスタ9(以下、
「マスタ2」と言う。)、及びターゲット10が接続さ
れ、各バスの間にバスブリッジが接続されている。アー
ビタ7は、Sバスに接続されたデバイスに対して、Sバ
スの使用権に係る調停を行うもので、リクエスト信号線
18及びグラント信号線19によりセカンダリバスイン
タフェース5(以下、「SバスIF」と言う。)と接続
され、リクエスト信号線14及びグラント信号線15に
よりマスタ1と接続され、リクエスト信号線16及びグ
ラント信号線17によりマスタ2と接続されている。
【0008】アービタ11は、Pバスに接続されたデバ
イスに対して、Pバスの使用権に係る調停を行うもの
で、リクエスト信号線20及びグラント信号線21によ
りプライマリバスインタフェース4(以下、「PバスI
F」と言う。)と接続され、リクエスト信号線22及び
グラント信号線23によりCPU12と接続されてい
る。
【0009】リクエスト信号線とは、アービタと、アー
ビタがアービトレーションを行うバスに接続されたバス
マスタとの間をつなぐ信号線の1つで、バスマスタがバ
ス使用権を要求する際にアサートされ、バスマスタがバ
ス使用権の要求を取り下げた際にディアサートされる。
「アサートする」とは、その信号線が意味するところの
それを有効(アクティブ)な状態にすることをいい、反
対に無効(インアクティブ)な状態にすることを「ディ
アサートする」という。
【0010】グラント信号線とは、アービタと、アービ
タがアービトレーションを行うバスマスタとの間をつな
ぐ信号線の1つで、アービタによりバス使用権が付与さ
れる場合アサートされる。複数あるグラント信号線にお
いて瞬間的には1つのグラント信号線のみがアサートさ
れる。グラント信号線がアサートされたバスマスタは、
グラント信号線がディアサートされてから1サイクル分
の転送が終了するまでバスを占有できる。
【0011】どのバスマスタもリクエスト信号線をアサ
ートしていない場合、アービタはバスが使用されていな
いフローティング状態を避けるために、いずれかのバス
マスタにバス使用権を与えてバスをドライブさせておく
が、これをバスパーキングと言う。通常、リクエスト信
号線がアサートされていない状態になる前にグラント信
号線がアサートされていたバスマスタにバスパーキング
させる方法が取られる。
【0012】マスタ1及びマスタ2は共にバスマスタで
あり、バスサイクルを開始して他のデバイスとデータの
送受信をする。また、データの読出命令に係るバスサイ
クルをリードサイクルという。リードサイクルは、アド
レスフェーズとデータフェーズから成り、アドレスフェ
ーズにおいて、読み出したいデータが格納された場所を
示すアドレスを送信し、その後一旦バスのドライブ方向
を変えて、データフェーズにおいて、そのアドレスが示
す場所に格納されたデータを受信する。アドレスは、読
み出したいデータを格納しているデバイス及び、デバイ
ス内の当該データが格納されている番地を示すものであ
る。
【0013】ターゲット10は、バスマスタが開始した
バスサイクルの命令を受けてバスマスタとの間でデータ
転送を行なうデバイスである。CPU12は、プログラ
ム命令を解釈し、実行することのできる装置であり、バ
スマスタと同様にバスサイクルを開始する。メモリ13
は、データを格納するデバイスであり、バスマスタが開
始したバスサイクルを受けてデータ転送を行なう。
【0014】バスブリッジ3は、アービタ7、SバスI
F、PバスIF及びバッファ6から構成されている。 <動作>ここで、従来におけるSバスに接続されたマス
タ1の、Pバスに接続されたメモリ13に格納されたデ
ータを読み出すリードサイクルに対してなされるバスブ
リッジ3によるアービトレーション及び遅延転送の動作
について簡単に説明する。
【0015】遅延転送とは、バスに接続されたバスマス
タがバスブリッジを介してデータ転送を要求する際に、
バスブリッジが受け付けた要求のデータ転送が即座に行
えないような場合、バスブリッジが当該バスマスタに対
して所定時間後に再度同じ要求を発行することを促すリ
トライ応答を行い、リトライ応答を受けたバスマスタは
一旦リクエスト信号線をディアサートしてバスを解放
し、一方でバスブリッジは受け付けた要求データの読み
出しを行い、所定時間後に再度同じバスマスタからの同
じデータ転送要求を受け付けた時に、当該要求データの
読み出し準備ができていれば当該データを転送する、こ
とをいう。
【0016】前記遅延転送においてリトライ応答を受け
たバスマスタが一旦バスを解放することにより、データ
転送要求の応答が来るまでの間、1つのバスマスタがバ
スを占有し続けることをなくし、他のバスマスタのバス
使用の弊害となることを避けることができる。なお、前
提として、バスブリッジは、1つの遅延転送が終了する
まで次の遅延転送を受け付けないものとする。
【0017】まず、マスタ1は、Sバスの使用権を要求
することを示すリクエスト信号線14をアサートする。
リクエスト信号線14のアサートを受け付けたアービタ
7は、アービトレーションの結果、マスタ1にSバスの
使用権を付与したことを示すグラント信号線15をアサ
ートする。
【0018】グラント信号線15がアサートされたこと
により、バス使用権が付与されたマスタ1は、メモリ1
3に格納されたデータを読み出す命令に係るリードサイ
クルを開始する。マスタ1により開始されたリードサイ
クルの、アドレスフェーズにおいて送信された対象デー
タのアドレスはSバスを介してSバスIFにより受け付
けられる。
【0019】SバスIFは、受け付けた対象データのア
ドレスに基づき、当該対象データがバッファ6に格納さ
れているかどうかを確認する。ここで、対象データがバ
ッファ6に格納されていない場合、リードサイクルのデ
ータフェーズにおいてリトライ応答をすると共に、バッ
ファ6に対象データのアドレスを格納し、対象データの
読み出しに係るリードサイクル要求をPバスIFに送
る。
【0020】リードサイクルのデータフェーズにおいて
リトライ応答を受けたマスタ1は、リクエスト信号線1
4をディアサートする。この時、他のバスマスタがリク
エスト信号線をアサートしていれば、アービタ7はマス
タ1に接続されたグラント信号線15をディアサートし
て、他のバスマスタに接続されたグラント信号線をアサ
ートする。
【0021】どのバスマスタもリクエスト信号線をディ
アサートしていれば、バスパーキングによりそのままマ
スタ1に接続されたグラント信号線15がアサートされ
たままとなる。一方、SバスIFからリードサイクル要
求を受け付けたPバスIFは、リクエスト信号線20を
アサートする。この時、アービタ11によりグラント信
号線21がアサートされれば、即ちPバスIFに対して
バス使用権が付与されれば、PバスIFはリードサイク
ルを開始して、メモリ13に格納されたデータの読み出
しを行う。
【0022】リードサイクルを受けたメモリ13は対象
データをリードサイクルのデータフェーズにおいて送信
し、この対象データはバッファ6に格納される。続いて
リトライ応答を受けたマスタ1は所定時間後、リクエス
ト信号線14をアサートし、アービタ7はこれを受けて
アービトレーションを行う。その結果、グラント信号線
15をアサートしたとすると、即ちマスタ11にバスの
使用権が付与されたとすると、マスタ1は再度同じリー
ドサイクルを開始する。
【0023】マスタ1により開始されたリードサイクル
の、アドレスフェーズにおいて送信された対象データの
アドレスはSバスを介してSバスIFにより受け付けら
れ、SバスIFは受け付けた対象データのアドレスに基
づき、当該対象データがバッファ6に格納されているか
どうかを確認する。対象データがバッファ6に格納され
ていることがSバスIFにより確認されると、SバスI
Fはデータフェーズにおいてバッファ6から当該対象デ
ータを送信させる。
【0024】以上が従来の遅延転送の一般的な動作であ
る。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記遅延
転送において、リードサイクルを開始したマスタ1に対
してSバスIFがリトライ応答を出してから所定時間が
経った後に、マスタ1が再度リードサイクルを開始した
としても、バッファ6に対象データが未だ格納されてい
ない場合があり、この場合、SバスIFは当該リードサ
イクルのデータフェーズにおいて再度、リトライ応答を
出すことになる。
【0026】これは、PバスがCPU12に占有される
状態が長く続くことで、アービタ11によりPバスIF
に対してPバスの使用権が付与されず、対象データの読
み出しが行われていない場合が挙げられる。よって、対
象データがバッファ6に格納されるまで、無駄なリード
サイクルが繰り返されることになり、Sバスに接続され
た他のバスマスタのバス使用の弊害となり得る。
【0027】また、前記遅延転送において、マスタ1が
開始したリードサイクルの対象データがバッファ6に格
納されたとしても、Sバスが、例えばマスタ2に使用さ
れていると、マスタ1にSバスの使用権が付与されず、
リードサイクルの再開始ができないため、データの取得
が非常に遅くなるという問題がある。本発明は、係る問
題を解決すべく、無駄なリードサイクルを抑止し、また
一度リトライ応答を受けたバスマスタが要求するデータ
の取得を速やかに行えるようにするデータ転送制御装置
を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るデータ転送制御装置は、各々に複数の
デバイスが接続された第1バスと第2バスとに接続され
たデータ転送制御装置であって、第1バスの使用要求を
発行したデバイスのうち、1つのデバイスに対して第1
バスの使用権を付与する第1付与手段と、前記第1付与
手段により第1バスの使用権が付与された第1デバイス
が発行した命令を受け付ける第1受付手段と、前記第1
受付手段により受け付けられた命令が第2バスに接続さ
れた第2デバイスからもアクセス可能な記憶デバイスに
格納されたデータを読み出すための読出命令であるとき
に、当該読出命令の対象データが遅滞なく前記第1デバ
イスにより読み出されることが可能な状態にあるか否か
を検知する読出可否検知手段と、前記対象データが遅滞
なく前記第1デバイスにより読み出されることが可能な
状態にないことが、前記読出可否検知手段により検知さ
れたときに、前記第1デバイスに対して、一旦第1バス
の使用要求を取り下げて所定時間待機した後に第1バス
の使用要求を再発行することと前記読出命令と同じ読出
命令を再発行することとを促すリトライ応答を前記第1
バスを介して通知するリトライ応答通知手段と、前記第
1デバイスから第1バスの使用権を剥奪する剥奪手段
と、前記対象データが遅滞なく前記第1デバイスにより
読み出されることが可能な状態にあることが前記読出可
否検知手段により検知されるまで、前記リトライ応答通
知手段によりリトライ応答が通知された第1デバイスに
よる第1バスの使用要求の再発行に対しての、前記第1
付与手段による第1バスの使用権の付与を抑止する付与
抑止手段と、前記第1デバイスにより前記対象データが
直ちに読み出されることが可能な状態にあることが前記
読出可否検知手段により検知された時から、前記第1デ
バイスによる当該対象データの読み出しが完了するま
で、前記リトライ応答通知手段によりリトライ応答が通
知された第1デバイスに第1バスの使用権を付与する第
2付与手段とを備えることを特徴とする。
【0029】ここで、付与手段とは、バスの使用権を要
求したデバイスに接続されたグラント信号線をアサート
することである。また、剥奪手段とは、第1バスを使用
しているデバイスに接続されたグラント信号線をディア
サートすることである。前記付与抑止手段により、一度
リトライ応答が通知された第1バスに接続された第1デ
バイスが再度読出命令を発行した時に、対象データが直
ちに読出されることが可能な状態にないために、再びリ
トライ応答を受けるといった無駄なリードサイクルを抑
えることができ、また、対象データが直ちに読出される
ことが可能な状態にある場合、前記第2付与手段により
第1バスの使用権が付与された第1デバイスは、読出命
令を発行して対象データを直ちに読み出すため、当該読
出命令に係るデータ転送が速やかに行われる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
バスブリッジについて、図面を用いて説明する。 <実施の形態1>実施の形態1では、図1に示すバスブ
リッジ103によるアービトレーション及び遅延転送に
ついて説明する。
【0031】<構成>図1は、セカンダリバス102
(以下、「Sバス」と言う。)のアービトレーション機
能を備えたバスブリッジ103、プライマリバス101
(以下、「Pバス」と言う。)及びSバスの接続関係及
び構成を示す図である。同図に示すようにPバスには、
CPU112及びメモリ113が接続され、Sバスに
は、マスタ108(以下、「マスタ1」と言う。)、マ
スタ109(以下、「マスタ2」と言う。)及びターゲ
ット110が接続され、各バスの間にバスブリッジが接
続されている。
【0032】アービタ107は、リクエスト信号線11
8、グラント信号線119、リトライ応答通知信号線1
24及び通常応答通知信号線125によりセカンダリバ
スインタフェース105(以下、「SバスIF」と言
う。)と接続され、リクエスト信号線114及びグラン
ト信号線115によりマスタ1と接続され、リクエスト
信号線116及びグラント信号線117によりマスタ2
と接続され、アクセス情報記憶部126と接続されてい
る。
【0033】アクセス情報記憶部126は、転送完了信
号線127によりPバスIFと接続され、アービタ10
7と接続されている。アービタ111は、リクエスト信
号線120及びグラント信号線121によりプライマリ
バスインタフェース104(以下、「PバスIF」と言
う。)と接続され、リクエスト信号線122及びグラン
ト信号線123によりCPU112と接続されている。
【0034】マスタ1及びマスタ2は、図13で示した
マスタ1及びマスタ2と同じである。ターゲット110
は、図13で示したターゲット10と同じである。CP
U112は、図13で示したCPU12と同じである。
メモリ113は、図13で示したメモリ13と同じであ
る。
【0035】バスブリッジ103は、アービタ107、
アクセス情報記憶部126、SバスIF、PバスIF及
びバッファ106から構成されている。アクセス情報記
憶部126は、Sバスに接続された各バスマスタのアク
セス情報である転送完了情報と、Valid情報を記憶
する機能を備える。図2は、アクセス情報記憶部126
に記憶されるアクセス情報のデータ構成及び内容例を示
す図である。
【0036】ここで図2について説明すると、バスマス
タ201は、アービタ107がアービトレーションを行
うSバスに接続されたバスマスタが示される。Vali
d情報203は、バスマスタ201で示されたバスマス
タがリトライ応答を受けたことを示す情報で、この時ア
ービタ107により当該バスマスタのValid情報に
1が付加される。
【0037】転送完了情報202は、PバスIFから転
送完了信号線を介して直接アクセス情報記憶部126に
通知される、バスマスタ201で示されたバスマスタが
要求したデータがバッファ106に格納されたことを示
す情報で、通知されるとValid情報に1が付加され
ているバスマスタの転送完了情報に1が付加される。ア
ービタ107は、図13で示したアービタ7の機能に加
えて、SバスIFからリトライ応答通知信号線124を
介してリトライ応答通知を受け付ける機能と、リトライ
応答通知を受け付けた時にSバスを使用しているバスマ
スタの、アクセス情報記憶部126におけるValid
情報に1を付加する機能と、アクセス情報記憶部126
における転送完了情報に1が付加されたバスマスタを確
認する機能と、転送完了情報に1が付加されたバスマス
タを確認すると共に当該バスマスタのグラント信号線を
アサートする機能と、SバスIFから通常応答通知信号
線125を介して通常応答通知を受け付ける機能と、通
常応答通知を受け付けた時にValid情報と、転送完
了情報をどちらも0にする機能とを備える。
【0038】アービタ111は、図13で示したアービ
タ11と同じである。SバスIFは、Sバスに接続され
たバスマスタからSバス以外に接続されたデバイスに対
する命令を受け付ける機能と、受け付けた命令をPバス
IFに送る機能とを備える。SバスIFはまた、Sバス
から送られてきた命令が読出命令の場合、当該読出命令
の対象データがバッファ6に格納されているかどうかを
確認する機能を備える。
【0039】SバスIFはまた、受け付けた読出命令が
要求するデータがバッファ6に格納されていることが確
認できない場合、当該リードサイクルが要求するデータ
のアドレスをバッファに格納する機能と、当該リードサ
イクルを開始したバスマスタに対して、所定時間後に再
度同じ要求を発行することを促すリトライ応答を当該リ
ードサイクルのデータフェーズにおいて送信するリトラ
イ応答機能とを備える。
【0040】SバスIFはまた、受け付けたリードサイ
クルが要求するデータがバッファ6に格納されているこ
とが確認できた場合、当該リードサイクルのデータフェ
ーズにおいて当該データをバッファ6から送信させる機
能とを備える。以上述べたSバスIFの機能は従来とお
なじである。なお、リトライ応答を受けたバスマスタは
それぞれ独自のタイマ設定により所定時間を決めてい
る。
【0041】更に、SバスIFは、リトライ応答通知信
号線124を介してリトライ応答をしたことをアービタ
107に通知する機能と、通常応答通知信号線125を
介してバッファ106に格納されたデータをリードサイ
クルのデータフェーズにおいて送信したことを通知する
機能とを備える。PバスIFは、Pバスに接続されたバ
スマスタからSバスに接続されたデバイスに対して送ら
れてくるバスサイクルを受け付ける機能と、受け付けた
バスサイクルが示す命令をSバスIFに送る機能と、S
バスIFから送られてくる命令を受け付ける機能と、S
バスIFから送られてきた命令に基づいてPバスの使用
権を要求する機能と、Pバス使用権が付与された場合、
SバスIFから送られてきた命令に基づいてバスサイク
ルを開始する機能とを備える。以上述べたPバスIFの
機能は従来とおなじである。
【0042】更に、PバスIFは、従来のPバスIFの
機能に加えて、Pバス上のデバイスからデータを読み出
しバッファ106に格納したことを転送完了信号線12
7を介してアクセス情報格納部126に通知する機能を
備える。バッファ106は、図13で示したバッファ6
と同じで、リードサイクルのデータフェーズにおいて読
み出されたデータと、当該データのアドレスとを一時的
に格納する記憶部である。
【0043】<アービトレーション>ここで図3を用い
てアービタ107が行うアービトレーションについて説
明する。図3は、実施の形態1においてアービタ107
が行うアービトレーションのフローチャートである。
【0044】図3においてアービタ107は、リクエス
ト信号線がアサートされると、アクセス情報記憶部12
6を参照し、図2に示すValid情報が1のデバイス
がリクエストしていないかどうかを確認する(ステップ
S301)。ステップS301において、Valid情
報が1のデバイスがリクエストしていないことを確認す
ると、アービタ107はデフォルトのアービトレーショ
ンを行う(ステップS302)。
【0045】ステップS302において、アービタ10
7がデフォルトのアービトレーションを行った結果、あ
るデバイスのグラント信号線がアサートされる。ステッ
プS303において、SバスIFからリトライ応答通知
信号線がアサートされた場合、アービタ107は、その
時Sバスを使用しているデバイスのValid情報を1
にする(ステップS304)。
【0046】ステップS303において、SバスIFか
らリトライ応答通知信号線がアサートされなかった場
合、ステップS304をスキップする。またステップS
301において、Valid情報が1のデバイスがリク
エストしている場合、続いて当該デバイスの転送完了情
報が1であるかどうかをアービタ107は確認する(ス
テップS305)。
【0047】その結果、当該デバイスの転送完了情報が
1でなければ、アービタ107は当該デバイス以外でア
ービトレーションを行う(ステップS306)。即ち、
当該デバイスに対してバスの使用権は付与しない。また
ステップS305において、当該デバイスの転送完了情
報が1である場合、アービタ107は当該デバイスのグ
ラント信号線をアサートする(ステップS307)。
【0048】続いて、ステップS308において通常応
答通知信号線がアサートされた場合、アービタ107は
当該デバイスのアクセス情報を0にする(ステップS3
09)。 <動作の具体例>ここでSバスに接続されたマスタ1
の、Pバスに接続されたメモリ113に格納されたデー
タを読み出すリードサイクルに対してなされる、バスブ
リッジ103によるアービトレーション及び遅延転送の
動作の具体例について、図4及び図5を用いて説明す
る。
【0049】図4及び図5は、Sバスに接続されたマス
タ1が、Pバスに接続されたメモリ113に格納された
データを読み出すまでのタイムチャートである。図4に
おいて、マスタ1は、Sバスの使用権を要求することを
示すリクエスト信号線114をアサートする(40
1)。リクエスト信号線114のアサートを受け付けた
アービタ107は、アービトレーションを行う。
【0050】その結果、リクエスト信号線114以外の
リクエスト信号線はアサートされていないので、マスタ
1にSバスの使用権を付与したことを示すグラント信号
線115をアサートする(402)。グラント信号線1
15がアサートされたことにより、バス使用権が付与さ
れたマスタ1は、リードサイクルを開始する。
【0051】マスタ1により開始されたリードサイクル
のアドレスフェーズにおいて送信された対象データのア
ドレスは、Sバスを介してSバスIFにより受け付けら
れる(403)。SバスIFは、受け付けた対象データ
のアドレスに基づき、対象データがバッファ106に格
納されているかどうかを確認する。
【0052】ここで、対象データがバッファ106に格
納されていないことが確認されたため、リードサイクル
のデータフェーズにおいてリトライ応答をすると共に、
バッファ106に当該アドレスを格納し、対象データの
読み出しに係るリードサイクル要求をPバスIFに送
る。リードサイクルのデータフェーズにおいてリトライ
応答を受けたマスタ1は、リクエスト信号線114をデ
ィアサートし、当該リードサイクルを終了する(40
4)。
【0053】また、SバスIFはマスタ1に対してリト
ライ応答を行うと同時に、リトライ応答通知信号線12
4をアサートしてアービタ107にリトライ応答を行っ
たことを通知する。図3のステップS303において、
リトライ応答通知信号線がアサートされたことを確認し
たアービタ107は、Sバスを使用しているマスタ1の
Valid情報を1にする(ステップS304)。
【0054】続いて、どのバスマスタもリクエスト信号
線をアサートしていないので、アービタ107は、マス
タ1以外のバスマスタにバスパーキングさせる。図4で
は示されていないが、マスタ1のリードサイクル後は、
SバスIFがバスパーキングによりバスをドライブして
いる。一方、SバスIFからリードサイクル要求を受け
付けたPバスIFは、リクエスト信号線120をアサー
トする。この時、PバスはCPU112により使用され
ているため、アービタ111によるグラント信号線12
1はディアサートのままである。
【0055】所定時間後、マスタ1とマスタ2が同時に
リクエスト信号線をアサートし(405、407)、こ
れを受けたアービタ107は、アービトレーションを行
う。図3のステップS301において、アクセス情報記
憶部126を参照し、Valid情報が1のデバイスが
リクエストしているかどうかを確認する。その結果、マ
スタ1のValid情報が1であることを確認したた
め、続いて当該マスタ1の転送完了情報が1であるかど
うかを確認する(ステップS305)。
【0056】その結果、マスタ1の転送完了情報が1で
ないのでマスタ1以外でアービトレーションを行う(ス
テップS306)。よって、マスタ2のグラント信号線
117がアサートされる(406)。グラント信号線1
17がアサートされたことにより、バス使用権が付与さ
れたマスタ2は、ターゲット110に格納されたデータ
を読み出すリードサイクルを開始する(408)。
【0057】本リードサイクルはバースト転送である。
バースト転送とは、1回のアドレス指定で複数のデータ
をまとめて連続的に転送することを言う。図5におい
て、マスタ2とターゲット110は同じSバスで接続さ
れているため、バスブリッジ103を介さずにバースト
転送が行われる(409、410、411)。
【0058】一方、PバスIFは、CPU112による
Pバスの使用が終了し、Pバスが解放されたことによ
り、グラント信号線121がアサートされ、これを受け
てメモリ113に格納されたデータを読み出すリードサ
イクルを開始する。当該リードサイクルを受けたメモリ
113は、対象データを当該リードサイクルのデータフ
ェーズにおいて送信し、当該対象データはバッファ10
6に格納される。
【0059】バッファ106に対象データが格納される
と共にPバスIFは、データ転送完了信号線127をア
サートして(412)、図2で示されるValid情報
が1のバスマスタの転送完了情報を1にする。図2で示
されるマスタ1の転送完了情報が1になると共に、これ
を確認したアービタ107はマスタ1のグラント信号線
115をアサートする(413)。即ち、図3のステッ
プS305において、マスタ1の転送完了情報が1であ
ることが確認され、ステップS307において、マスタ
1のグラント信号線115がアサートされる。
【0060】また、同時にマスタ2のグラント信号線1
17はディアサートされ(414)、ディアサートされ
たマスタ2は、その後1サイクルの転送をもってリード
サイクルを中断する。一方グラント信号線115のアサ
ートを受けたマスタ1は、先に発行した読出命令と同じ
読出命令のリードサイクルを開始する。
【0061】当該リードサイクルのアドレスフェーズに
おいて送信された対象データのアドレスはSバスを介し
てSバスIFにより受け付けられる(415)。Sバス
IFは受け付けた対象データのアドレスに基づき、当該
対象データがバッファ106に格納されているかどうか
を確認する。当該対象データがバッファ106に格納さ
れていることがSバスIFにより確認されると、Sバス
IFはデータフェーズにおいてバッファ106から当該
対象データを送信させる。
【0062】当該対象データの送信がなされると(41
6)、SバスIFは通常応答通知信号線125をアサー
トし、アービタ107に通常応答を行ったことを通知す
る。この時図3において、通常応答通知信号線がアサー
トされると(ステップS308)、アービタ107はマ
スタ1のアクセス情報を0にする(ステップS30
9)。
【0063】<実施の形態2>実施の形態2では、バス
ブリッジにローカルバスを介して接続されたメモリが存
在し、Sバスに接続されたバスマスタが当該メモリに格
納されたデータを読み出すリードサイクルを行う場合に
おけるバスブリッジによるアービトレーション及びデー
タ転送について説明する。
【0064】<構成>図6は、Sバスのアービトレーシ
ョン機能を備えたバスブリッジ153、メモリ131、
Pバス及びSバスの接続関係及び構成を示す図である。
同図には、実施の形態1の図1で示した接続関係及び構
成に、新たにメモリ131と、メモリインタフェース1
30(以下、「メモリIF]と言う。)と、メモリアク
セス通知信号線128、129とが加わっている。
【0065】メモリIFは、PバスIF及びSバスIF
からバスサイクル要求を受け付ける機能と、受け付けた
バスサイクル要求に基づきメモリ131に対してバスサ
イクルを開始する機能とを備える。メモリ131は、バ
スブリッジ153内部のメモリIFとローカルバスを介
して接続されており、データを格納するデバイスであ
る。
【0066】アービタ107は、実施の形態1で説明し
た接続関係に加え、新たにメモリアクセス通知信号線1
28を介してSバスIFと接続され、メモリアクセス通
知信号線129を介してPバスIFと接続されている。
アクセス情報記憶部126に記憶されるアクセス情報に
おいては、新たにメモリアクセス情報204が加わる。
【0067】図7は、アクセス情報記憶部126に記憶
されるアクセス情報のデータ構成及び内容例を示す図で
ある。メモリアクセス情報204は、バスマスタ201
で示されたバスマスタのリードサイクルがメモリ131
へのアクセスであることを示す情報で、この時アービタ
107により当該バスマスタのメモリアクセス情報に1
が付加される。
【0068】<アービトレーション>ここで図8を用い
てアービタ107が行うアービトレーションについて説
明する。図8は、実施の形態2においてアービタ107
が行うアービトレーションのフローチャートである。
【0069】図8においてアービタ107は、リクエス
ト信号線がアサートされると、アクセス情報記憶部12
6を参照し、図7に示すValid情報が1のデバイス
がリクエストしていないかどうかをアービタ107は確
認する(ステップS311)。ステップS311におい
て、Valid情報が1のデバイスがリクエストしてい
ないことを確認するとアービタ107はデフォルトのア
ービトレーションを行う(ステップS312)。
【0070】ステップS312において、アービタ10
7がデフォルトのアービトレーションを行った結果、あ
るデバイスのグラント信号線がアサートされる。ステッ
プS313において、SバスIFからリトライ応答通知
信号線がアサートされた場合、アービタ107は、その
時Sバスを使用しているデバイスのValid情報を1
にする(ステップS314)。
【0071】続いて、ステップS315において、メモ
リアクセス通知信号線128がアサートされていれば、
アービタ107は当該デバイスのメモリアクセス情報を
1にする(S316)。ステップS313において、S
バスIFからリトライ応答通知信号線がアサートされな
かった場合、ステップS314をスキップする。
【0072】ステップS315において、メモリアクセ
ス通知信号線128がアサートされていなければ、ステ
ップS316をスキップする。また、ステップS311
において、Valid情報が1のデバイスがリクエスト
していることをアービタ107が確認した場合、続いて
当該デバイスの転送完了情報が1であるかどうかを確認
する(ステップS317)。
【0073】その結果、当該デバイスの転送完了情報が
1でない場合、続いて当該デバイスのメモリアクセス情
報が1であるかどうかを確認する(ステップS31
8)。その結果、当該デバイスのメモリアクセス情報が
1でない場合、ステップS319をスキップして、アー
ビタ107は、当該デバイス以外でアービトレーション
を行う(ステップS320)。即ち、当該デバイスに対
してバスの使用権は付与しない。
【0074】また、ステップS317において、当該デ
バイスの転送完了情報が1である場合、アービタ107
は当該デバイスのグラント信号線をアサートする(ステ
ップS321)。続いて、ステップS322において通
常応答通知信号線がアサートされた場合、当該デバイス
のアクセス情報を0にする(ステップS323)。
【0075】また、ステップS318において当該デバ
イスのメモリアクセス情報が1である場合、続いてメモ
リアクセス通知信号線129がアサートされているかど
うか確認する(ステップS319)。ステップS319
においてメモリアクセス通知信号線129がアサートさ
れている場合、アービタ107は当該デバイス以外でア
ービトレーションを行う(ステップS320)。
【0076】ステップS319においてメモリアクセス
通知信号線129がアサートされていない場合、当該デ
バイスのグラント信号線をアサートする(ステップS3
21)。続いて、ステップS322において通常応答通
知信号線がアサートされた場合、当該デバイスのアクセ
ス情報を0にする(ステップS323)。
【0077】<動作の具体例>Sバスに接続されたマス
タ1の、メモリ131に格納されたデータを読み出すリ
ードサイクルに対してなされる、バスブリッジ153に
よるアービトレーションの動作について、図9を用いて
説明する。図9は、Sバスに接続されたマスタ1が、バ
スブリッジ153とローカルバスを介して接続されたメ
モリ131に格納されたデータを読み出す際のタイムチ
ャートの一部である。
【0078】まず図9において、マスタ1は、Sバスの
使用権を要求することを示すリクエスト信号線114を
アサートする(501)。リクエスト信号線114のア
サートを受け付けたアービタ107は、他のリクエスト
信号線の状況も踏まえてアービトレーションを行う この時、図9においてリクエスト信号線114以外アサ
ートされていないので、マスタ1にSバスの使用権を付
与したことを示すグラント信号線115をアサートする
(502)。
【0079】グラント信号線115がアサートされたこ
とにより、バス使用権が付与されたマスタ1は、メモリ
131に格納されたデータを読み出すリードサイクルを
開始する。マスタ1により開始されたリードサイクル
の、アドレスフェーズにおいて送信された対象データの
アドレスはSバスを介してSバスIFにより受け付けら
れる(503)。
【0080】SバスIFは、受け付けた対象データのア
ドレスに基づいて、メモリIFに当該対象データのリー
ドサイクル要求を出す。また、SバスIFはメモリ13
1へのアクセスであることを検知し、メモリアクセス通
知信号線128をアサートする(504)。一方、メモ
リアクセス通知信号線128がアサートされるより前
に、Pバスに接続されたCPU112からメモリ131
へのアクセスが行われていることを示すメモリアクセス
通知信号線129がアサートされ、アービタ107に通
知されている(505)。
【0081】メモリIFは、Pバスからのアクセスを受
け付けてデータ転送を行っているため、SバスIFから
のリードサイクル要求を受け付けない。メモリIFに対
するリードサイクル要求が受け付けられなかったSバス
IFは、マスタ1が開始したリードサイクルのデータフ
ェーズにおいてリトライ応答をする(506)。
【0082】また、SバスIFはマスタ1に対してリト
ライ応答をしたのと同時に、リトライ応答通知信号線1
24をアサートしてアービタ107にリトライ応答を行
ったことを通知する。リードサイクルのデータフェーズ
においてリトライ応答を受けたマスタ1は、リクエスト
信号線114をディアサートし、当該リードサイクルを
終了する。
【0083】続いて、前記リードサイクルが終了後にお
いて、どのバスマスタもリクエスト信号線をアサートし
ていないので、アービタ107は、マスタ1以外のバス
マスタにバスパーキングさせる。図9では示されていな
いが、マスタ1のリードサイクル後は、SバスIFがバ
スパーキングによりバスをドライブしている。所定時間
後、マスタ1とマスタ2が同時にリクエスト信号線をア
サートし(507、508)、これを受けたアービタ1
07は、アービトレーションを行う。
【0084】まず、アービタ107はアクセス情報記憶
部126を参照し、図7においてValid情報が1の
デバイスがリクエストしているかどうかを確認する(S
311)。その結果、マスタ1のValid情報が1で
あることを確認したため、続いて当該マスタ1の転送完
了情報が1であるかどうかを確認する(S317)。
【0085】その結果、マスタ1の転送完了情報が1で
ないので、続いてマスタ1のメモリアクセス情報が1か
どうかを確認する(S318)。その結果、マスタ1の
メモリアクセス情報が1であることを確認したので、続
いてメモリアクセス通知信号線129がアサートされて
いるかどうかを確認する(S319)。
【0086】その結果、メモリアクセス通知信号線12
9がアサートされているので、マスタ1以外でアービト
レーションを行う(S320)。よって、マスタ2のグ
ラント信号線117がアサートされる(406)。グラ
ント信号線117がアサートされたことにより、バス使
用権が付与されたマスタ2は、ターゲット110に格納
されたデータを読み出す命令であるリードサイクルを開
始する(408)。本リードサイクルはバースト転送で
ある。
【0087】マスタ2とターゲット110は同じSバス
で接続されているため、バスブリッジ103を介さずに
バースト転送が行われる(511、512)。その後、
PバスIFは、CPU112によるメモリ131へのア
クセスが終了したため、メモリアクセス通知信号線12
9をディアサートする(513)。これを受けたアービ
タ107は、アクセス情報記憶部126を参照してメモ
リアクセス情報204が1のバスマスタであるマスタ1
に対して、グラント信号線115をアサートしてバス使
用権を付与する(514)。
【0088】図8において、アービタ107は、メモリ
アクセス通知信号線129がディアサートされたことを
確認し(S319)、マスタ1のグラント信号線115
をアサートする(S321)。グラント信号線115の
アサートを受けたマスタ1は、リードサイクルを開始
し、バスブリッジ153を介してメモリ131に格納さ
れたデータを読み出す。
【0089】データの読み出しが終了すれば、SバスI
Fは通常応答通知信号線125をアサートし、アービタ
107に通常応答を行ったことを通知する。図8におい
て、通常応答通知信号線がアサートされ(ステップS3
22)、アービタ107は当該デバイスのアクセス情報
を0にする(ステップS323)。 <考察>ここで図11及び図12を用いて従来のバスブ
リッジと実施の形態1で説明した本発明に係るバスブリ
ッジの比較を行い、本発明に係るバスブリッジの利点に
ついて述べる。
【0090】図11は、従来のバスブリッジにおけるS
バスに接続されたマスタ1及びマスタ2のリクエスト信
号状態、グラント信号状態、バスの使用状況及びリード
応答内容を簡略的に図示したものである。図12は、実
施の形態1で説明した本発明に係るバスブリッジにおけ
るSバスに接続されたマスタ1及びマスタ2のリクエス
ト信号状態、グラント信号状態、バスの使用状況及びリ
ード応答内容、並びにデータ転送完了信号を簡略的に図
示したものである。t0〜t1間において、マスタ1が
バスの使用権をアービタから付与されてリードサイクル
を行った結果、バスブリッジによりマスタ1がリトライ
応答を受けたことを図11及び図12は示している。
【0091】t2〜t3間において、マスタ1及びマス
タ2が同時にバスの使用権を要求し、リクエスト信号を
アサートするが、図11ではマスタ1へのグラント信号
がバスパーキングによりアサートされたままなので、そ
のままマスタ1がバスを使用するのに対して、図12で
はマスタ1へのグラント信号はディアサートされてお
り、またデータ転送完了信号がアサートされていないの
で、本発明に係るアービトレーションの結果、マスタ2
へのグラント信号がアサートされる。
【0092】これにより、図11の従来のバスブリッジ
では、マスタ1がリードサイクルを行った結果、読み出
すデータがバッファに未だ格納されていないため、マス
タ1に対して再度リトライ応答を通知し、当該リードサ
イクルが無駄になっているが、図12の本発明に係るバ
スブリッジでは、マスタ1を除いてアービトレーション
を行い、マスタ2にバス使用権を付与しているので、マ
スタ1による無駄なリードサイクルを抑止している。
【0093】続いてt3〜t4間において、バスブリッ
ジのバッファにマスタ1が要求したデータが格納された
場合、図11の従来のバスブリッジでは、マスタ2がバ
ースト転送を行っているため、マスタ1はt4において
リクエスト信号をアサートしてもバスの使用権は付与さ
れず、t7においてマスタ2のバースト転送が終了した
後にバスの使用権が付与されている。バスの使用権が付
与されたマスタ1はリードサイクルを実行しデータ転送
をt8において終了している。
【0094】これに対して、図12の本発明に係るバス
ブリッジでは、t3〜t4間において、バッファにデー
タが格納されたことを示すデータ転送完了信号がアサー
トされ、それに伴いt4においてマスタ1にバス使用権
が付与される。バス使用権が付与されたマスタ1はリー
ドサイクルを実行しt5においてデータ転送を終了して
いる。
【0095】図11の従来のバスブリッジでは、最初に
リードサイクルを開始してから、実際にデータの読み出
しが終了するまでにt8の時間がかかっているのに対し
て、図12の本発明に係るバスブリッジでは、t5の時
間で済んでいる。よって、本発明に係るバスブリッジで
は、一度リトライ応答を受けたバスマスタが要求するデ
ータの取得を速やかに行えるようにしている。 <補足>以上、本発明に係るデータ転送制御装置につい
て、実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれら
実施の形態に限られないことは勿論である。即ち、 (1)実施の形態2では、バスブリッジにローカルバス
を介して接続されたメモリが存在し、Sバスに接続され
たバスマスタが当該メモリに格納されたデータを読み出
すリードサイクルを行う場合におけるバスブリッジによ
るアービトレーション及びデータ転送について説明した
が、バスブリッジのメモリIFにおいて当該メモリに格
納されたデータを読み出す時に一時的に当該データを格
納するバッファがあるとしてもよい。
【0096】図10は、メモリインタフェース160
(以下、「メモリIF]と言う。)にバッファを新たに
備えたバスブリッジ163、メモリ131、Pバス及び
Sバスの接続関係及び構成を示す図である。同図には、
図6で示した接続関係及び構成に、新たにバッファ13
3と、メモリコントローラ132とを備えたメモリIF
と、転送完了通知信号線134が加わっている。
【0097】メモリコントローラ132は、メモリ13
1とローカルバスにより接続されており、PバスIF及
びSバスIFからバスサイクル要求を受け付ける機能
と、受け付けた要求に基づいてメモリ131に対してバ
スサイクルを開始する機能と、受け付けたバスサイクル
要求がリードサイクルの場合、要求するデータがバッフ
ァ133に格納されているかどうかを確認する機能と、
読み出したデータをバッファ133に格納する機能と、
バッファ133にデータが格納されたことを転送完了信
号線134を介してアクセス情報記憶部126に通知す
る機能とを備える。
【0098】バッファ133は、リードサイクルのデー
タフェーズにおいてメモリ131から読み出されたデー
タと、当該データのアドレスとを一時的に格納する記憶
部である。動作について簡単に説明すると、Sバスに接
続されたバスマスタ、例えばマスタ1が、メモリ131
に格納されたデータを読み出す時に、Pバスに接続され
たCPUが当該メモリ131へアクセスしているため、
バスブリッジからリトライ応答を受けた場合、CPUの
当該メモリへのアクセスがない間に、メモリコントロー
ラ132が、マスタ1が要求したデータをメモリ131
から読み出してバッファ133に格納する。
【0099】当該データがバッファ133に格納される
までは、マスタ1にSバスの使用権を付与せず、当該デ
ータがバッファ133に格納されると、転送完通知信号
線134がアサートされ、当該アサートによりアクセス
情報記憶部126において、Valid情報とメモリア
クセス情報が1であるマスタ1の転送完了情報が1にな
り、これを参照したアービタ107はマスタ1に対して
バスの使用権を付与する。 (2)実施の形態1及び2では、優先順位を考慮しない
場合のアービトレーションで説明したが、本発明は優先
順位を考慮したアービトレーションでもよい。
【0100】優先順位の決定方法については、予めバス
マスタの優先順位が決められている固定優先順位や、バ
ス使用権を順番に回す循環優先順位等があるが、いかな
る決定方法であってもよく、優先順位があって、そのう
ち最も優先順位が高いバスマスタに対してバスの使用権
を与えるアービトレーションを行うデータ転送制御装置
であればよい。
【0101】この場合、マスタ1のリードサイクルに対
してリトライ応答がなされた場合、マスタ1の優先順位
を下げて、当該リードサイクルが要求するデータが直ち
に読み出し可能な状態になったことが検知され次第、マ
スタ1の優先順位を上げるとしてもよい。また、マスタ
1のリードサイクルに対してリトライ応答がなされた場
合、マスタ1の優先順位を最下位にし、当該リードサイ
クルが要求するデータが直ちに読み出し可能な状態にな
ったことが検知され次第、マスタ1の優先順位を最上位
にするとしてもよい。
【0102】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るデータ転送制御装置は、各々に複数のデバイスが
接続された第1バスと第2バスとに接続されたデータ転
送制御装置であって、第1バスの使用要求を発行したデ
バイスのうち、1つのデバイスに対して第1バスの使用
権を付与する第1付与手段と、前記第1付与手段により
第1バスの使用権が付与された第1デバイスが発行した
命令を受け付ける第1受付手段と、前記第1受付手段に
より受け付けられた命令が第2バスに接続された第2デ
バイスからもアクセス可能な記憶デバイスに格納された
データを読み出すための読出命令であるときに、当該読
出命令の対象データが遅滞なく前記第1デバイスにより
読み出されることが可能な状態にあるか否かを検知する
読出可否検知手段と、前記対象データが遅滞なく前記第
1デバイスにより読み出されることが可能な状態にない
ことが、前記読出可否検知手段により検知されたとき
に、前記第1デバイスに対して、一旦第1バスの使用要
求を取り下げて所定時間待機した後に第1バスの使用要
求を再発行することと前記読出命令と同じ読出命令を再
発行することとを促すリトライ応答を前記第1バスを介
して通知するリトライ応答通知手段と、前記第1デバイ
スから第1バスの使用権を剥奪する剥奪手段と、前記対
象データが遅滞なく前記第1デバイスにより読み出され
ることが可能な状態にあることが前記読出可否検知手段
により検知されるまで、前記リトライ応答通知手段によ
りリトライ応答が通知された第1デバイスによる第1バ
スの使用要求の再発行に対しての、前記第1付与手段に
よる第1バスの使用権の付与を抑止する付与抑止手段と
を備えることを特徴とする。
【0103】前記付与抑止手段により、一度リトライ応
答が通知された第1バスに接続された第1デバイスが再
度読出命令を発行した時に、対象データが直ちに読出さ
れることが可能な状態にないために、再びリトライ応答
を受けるといった無駄なリードサイクルを抑えることが
できる。また、各々に複数のデバイスが接続された第1
バスと第2バスとに接続されたデータ転送制御装置であ
って、第1バスの使用要求を発行したデバイスのうち、
1つのデバイスに対して第1バスの使用権を付与する第
1付与手段と、前記第1付与手段により第1バスの使用
権が付与された第1デバイスが発行した命令を受け付け
る第1受付手段と、前記第1受付手段により受け付けら
れた命令が第2バスに接続された第2デバイスからもア
クセス可能な記憶デバイスに格納されたデータを読み出
すための読出命令であるときに、当該読出命令の対象デ
ータが遅滞なく前記第1デバイスにより読み出されるこ
とが可能な状態にあるか否かを検知する読出可否検知手
段と、前記対象データが遅滞なく前記第1デバイスによ
り読み出されることが可能な状態にないことが、前記読
出可否検知手段により検知されたときに、前記第1デバ
イスに対して、一旦第1バスの使用要求を取り下げて所
定時間待機した後に第1バスの使用要求を再発行するこ
とと前記読出命令と同じ読出命令を再発行することとを
促すリトライ応答を前記第1バスを介して通知するリト
ライ応答通知手段と、前記第1デバイスから第1バスの
使用権を剥奪する剥奪手段と、前記対象データが遅滞な
く前記第1デバイスにより読み出されることが可能な状
態にあることが前記読出可否検知手段により検知された
時から、前記第1デバイスによる当該対象データの読み
出しが完了するまで、前記リトライ応答通知手段により
リトライ応答が通知された第1デバイスに第1バスの使
用権を付与する第2付与手段とを備えることを特徴とす
る。
【0104】これにより、対象データが直ちに読出され
ることが可能な状態にある場合、前記第2付与手段によ
り第1バスの使用権が付与された第1デバイスは、読出
命令を発行して対象データを直ちに読み出すため、当該
読出命令に係るデータ転送が速やかに行われる。また、
各々に複数のデバイスが接続された第1バスと第2バス
とに接続されたデータ転送制御装置であって、第1バス
の使用要求を発行したデバイスのうち、1つのデバイス
に対して第1バスの使用権を付与する第1付与手段と、
前記第1付与手段により第1バスの使用権が付与された
第1デバイスが発行した命令を受け付ける第1受付手段
と、前記第1受付手段により受け付けられた命令が第2
バスに接続された第2デバイスからもアクセス可能な記
憶デバイスに格納されたデータを読み出すための読出命
令であるときに、当該読出命令の対象データが遅滞なく
前記第1デバイスにより読み出されることが可能な状態
にあるか否かを検知する読出可否検知手段と、前記対象
データが遅滞なく前記第1デバイスにより読み出される
ことが可能な状態にないことが、前記読出可否検知手段
により検知されたときに、前記第1デバイスに対して、
一旦第1バスの使用要求を取り下げて所定時間待機した
後に第1バスの使用要求を再発行することと前記読出命
令と同じ読出命令を再発行することとを促すリトライ応
答を前記第1バスを介して通知するリトライ応答通知手
段と、前記第1デバイスから第1バスの使用権を剥奪す
る剥奪手段と、前記対象データが遅滞なく前記第1デバ
イスにより読み出されることが可能な状態にあることが
前記読出可否検知手段により検知されるまで、前記リト
ライ応答通知手段によりリトライ応答が通知された第1
デバイスによる第1バスの使用要求の再発行に対して
の、前記第1付与手段による第1バスの使用権の付与を
抑止する付与抑止手段と、前記第1デバイスにより前記
対象データが直ちに読み出されることが可能な状態にあ
ることが前記読出可否検知手段により検知された時か
ら、前記第1デバイスによる当該対象データの読み出し
が完了するまで、前記リトライ応答通知手段によりリト
ライ応答が通知された第1デバイスに第1バスの使用権
を付与する第2付与手段とを備えることを特徴とする。
【0105】前記付与抑止手段により、一度リトライ応
答が通知された第1バスに接続された第1デバイスが再
度読出命令を発行した時に、対象データが直ちに読出さ
れることが可能な状態にないために、再びリトライ応答
を受けるといった無駄なリードサイクルを抑えることが
でき、また、対象データが直ちに読出されることが可能
な状態にある場合、前記第2付与手段により第1バスの
使用権が付与された第1デバイスは、読出命令を発行し
て対象データを直ちに読み出すため、当該読出命令に係
るデータ転送が速やかに行われる。
【0106】また、各々に複数のデバイスが接続された
第1バスと第2バスとに接続されたデータ転送制御装置
であって、第1バスに接続された複数のデバイスに対す
る、第1バスの使用権の付与に係る優先順位を制御する
第1制御手段と、第1バスの使用要求を発行したデバイ
スのうち、1つのデバイスに対して第1バスの使用権を
付与する第1付与手段と、前記第1付与手段により第1
バスの使用権が付与された第1デバイスが発行した命令
を受け付ける第1受付手段と、前記第1受付手段により
受け付けられた命令が第2バスに接続された第2デバイ
スからもアクセス可能な記憶デバイスに格納されたデー
タを読み出すための読出命令であるときに、当該読出命
令の対象データが遅滞なく前記第1デバイスにより読み
出されることが可能な状態にあるか否かを検知する読出
可否検知手段と、前記対象データが遅滞なく前記第1デ
バイスにより読み出されることが可能な状態にないこと
が、前記読出可否検知手段により検知されたときに、前
記第1デバイスに対して、一旦第1バスの使用要求を取
り下げて所定時間待機した後に第1バスの使用要求を再
発行することと前記読出命令と同じ読出命令を再発行す
ることとを促すリトライ応答を前記第1バスを介して通
知するリトライ応答通知手段と、前記第1デバイスから
第1バスの使用権を剥奪する剥奪手段と、前記対象デー
タが遅滞なく前記第1デバイスにより読み出されること
が可能な状態にあることが前記読出可否検知手段により
検知されるまで、前記リトライ応答通知手段によりリト
ライ応答が通知された第1デバイスの前記優先順位を下
げておく第2制御手段とを備えることを特徴とする。
【0107】これにより、優先順位をアービトレーショ
ンの規準にして、最も優先順位が高いデバイスにバスの
使用権の付与を決定する場合において、前記読出可否検
知手段により直ちに前記対象データが読み出し可能な状
態にない場合、前記読出可否検知手段により直ちに前記
対象データが読み出し可能な状態になるまで、第2制御
手段により当該対象データに係る読出命令を発行したデ
バイスの優先順位を下げておくので、当該第1デバイス
にバスの使用権が付与される順番が遅くなり、無駄なリ
ードサイクルを抑えることができる。
【0108】また、各々に複数のデバイスが接続された
第1バスと第2バスとに接続されたデータ転送制御装置
であって、第1バスに接続された複数のデバイスに対す
る、第1バスの使用権の付与に係る優先順位を制御する
第1制御手段と、第1バスの使用要求を発行したデバイ
スのうち、1つのデバイスに対して第1バスの使用権を
付与する第1付与手段と、前記第1付与手段により第1
バスの使用権が付与された第1デバイスが発行した命令
を受け付ける第1受付手段と、前記第1受付手段により
受け付けられた命令が第2バスに接続された第2デバイ
スからもアクセス可能な記憶デバイスに格納されたデー
タを読み出すための読出命令であるときに、当該読出命
令の対象データが遅滞なく前記第1デバイスにより読み
出されることが可能な状態にあるか否かを検知する読出
可否検知手段と、前記対象データが遅滞なく前記第1デ
バイスにより読み出されることが可能な状態にないこと
が、前記読出可否検知手段により検知されたときに、前
記第1デバイスに対して、一旦第1バスの使用要求を取
り下げて所定時間待機した後に第1バスの使用要求を再
発行することと前記読出命令と同じ読出命令を再発行す
ることとを促すリトライ応答を前記第1バスを介して通
知するリトライ応答通知手段と、前記第1デバイスから
第1バスの使用権を剥奪する剥奪手段と、前記対象デー
タが遅滞なく前記第1デバイスにより読み出されること
が可能な状態にあることが前記読出可否検知手段により
検知された時から、前記第1デバイスによる当該対象デ
ータの読み出しが完了するまで、前記リトライ応答通知
手段によりリトライ応答が通知された第1デバイスの優
先順位を上げておく第2制御手段を備えることを特徴と
する。
【0109】これにより、優先順位をアービトレーショ
ンの規準にして、最も優先順位が高いデバイスにバスの
使用権の付与を決定する場合において、前記読出可否検
知手段により直ちに前記対象データが読み出し可能な状
態にあることが検知されると、前記第3制御手段は、当
該対象データに係る読出命令を発行した第1デバイスの
優先順位を上げておくので、当該第1デバイスにバスの
使用権が付与される順番が早まり、当該読出命令に係る
データ転送が速やかに行なわれる。
【0110】また、各々に複数のデバイスが接続された
第1バスと第2バスとに接続されたデータ転送制御装置
であって、第1バスに接続された複数のデバイスに対す
る、第1バスの使用権の付与に係る優先順位を制御する
第1制御手段と、第1バスの使用要求を発行したデバイ
スのうち、1つのデバイスに対して第1バスの使用権を
付与する第1付与手段と、前記第1付与手段により第1
バスの使用権が付与された第1デバイスが発行した命令
を受け付ける第1受付手段と、前記第1受付手段により
受け付けられた命令が第2バスに接続された第2デバイ
スからもアクセス可能な記憶デバイスに格納されたデー
タを読み出すための読出命令であるときに、当該読出命
令の対象データが遅滞なく前記第1デバイスにより読み
出されることが可能な状態にあるか否かを検知する読出
可否検知手段と、前記対象データが遅滞なく前記第1デ
バイスにより読み出されることが可能な状態にないこと
が、前記読出可否検知手段により検知されたときに、前
記第1デバイスに対して、一旦第1バスの使用要求を取
り下げて所定時間待機した後に第1バスの使用要求を再
発行することと前記読出命令と同じ読出命令を再発行す
ることとを促すリトライ応答を前記第1バスを介して通
知するリトライ応答通知手段と、前記第1デバイスから
第1バスの使用権を剥奪する剥奪手段と、前記対象デー
タが遅滞なく前記第1デバイスにより読み出されること
が可能な状態にあることが前記読出可否検知手段により
検知されるまで、前記リトライ応答通知手段によりリト
ライ応答が通知された第1デバイスの前記優先順位を下
げておく第2制御手段と、前記対象データが遅滞なく前
記第1デバイスにより読み出されることが可能な状態に
あることが前記読出可否検知手段により検知された時か
ら、前記第1デバイスによる当該対象データの読み出し
が完了するまで、前記リトライ応答通知手段によりリト
ライ応答が通知された第1デバイスの優先順位を上げて
おく第3制御手段を備えることを特徴とする。
【0111】これにより、優先順位をアービトレーショ
ンの規準にして、最も優先順位が高いデバイスにバスの
使用権の付与を決定する場合において、前記読出可否検
知手段により直ちに前記対象データが読み出し可能な状
態にない場合、前記読出可否検知手段により直ちに前記
対象データが読み出し可能な状態になるまで、第2制御
手段により当該対象データに係る読出命令を発行した第
1デバイスの優先順位を下げておくので、当該第1デバ
イスにバスの使用権が付与される順番が遅くなり、無駄
な読出命令の発行を抑えることができると共に、前記読
出可否検知手段により直ちに前記対象データが読み出し
可能な状態にあることが検知されると、前記第3制御手
段は、当該対象データに係る読出命令を発行した第1デ
バイスの優先順位を上げておくので、当該第1デバイス
にバスの使用権が付与される順番が早まり、当該読出命
令に係るデータ転送が速やかに行なわれる。
【0112】また、前記第2制御手段は、前記リトライ
応答通知手段によりリトライ応答が通知された前記第1
デバイスの優先順位を最下位にし、前記第3制御手段
は、前記第1デバイスにより前記対象データが直ちに読
み出されることが可能な状態であることが前記読出可否
検知手段により検知された時から、前記読出命令を発行
した第1デバイスによる当該対象データの読み出しが完
了するまで当該第1デバイスの優先順位を最上位にする
こととしてもよい。
【0113】前記第2制御手段により、リトライ応答が
通知された第1デバイスの優先順位は最下位にされるた
め、当該第1デバイスにバスの使用権が付与される順番
は最後になり、当該第1デバイスが発行した読出命令に
係る対象データが直ちに読出し可能な状態にあることが
検知されるまで、無駄な読出命令の発行を抑えることが
できる。また、直ちに前記対象データが読み出し可能な
状態にあることが検知されると、前記第3制御手段によ
り、前記第1デバイスの優先順位は最上位にされるた
め、当該第1デバイスにバスの使用権が付与される順番
は最初になり、当該読出命令に係るデータ転送が速やか
に行なわれる。
【0114】また、前記データ転送制御装置は更に、第
1バッファと、前記第1受付手段により受け付られた読
出命令の対象データを、当該対象データが格納されてい
る記憶デバイスから第1バッファに格納する第1読出手
段とを備え、前記読出可否検知手段は、前記第1読出手
段により前記対象データが第1バッファに格納されたか
否かを検知することとしてもよい。
【0115】これにより、第1バッファに対象データが
格納されていないことが検知されれば、前記付与抑止手
段により、無駄なリードサイクルを抑え、第1バッファ
に対象データが格納されたことが検知されれば、前記第
2付与手段により第1バスの使用権が当該対象データを
要求したデバイスに付与され、当該デバイスは読出命令
を発行して対象データを直ちに読み出すため、当該読出
命令に係るデータ転送が速やかに行われる。
【0116】また、前記記憶デバイスには、前記第2バ
スに接続された第1記憶デバイスとデータ転送制御装置
に直接接続された第2記憶デバイスの2種類があり、第
1受付手段により受け付けられた前記読出命令が、2種
類の記憶デバイスのうち、どちらに格納されているデー
タを読出対象とする命令であるかを判別する判別手段と
を備えることとしてもよい。
【0117】前記判別手段により、記憶デバイスが、第
2バスに接続された記憶デバイスか又は、データ転送制
御装置に接続された記憶デバイスのどちらかであること
が判別され、データ転送制御装置は各々の場合において
別の対処方法を取って、無駄な読出命令の発行を抑え、
当該読出命令に係るデータ転送が速やかに行なえるよう
にすることができる。
【0118】また、前記データ転送制御装置は更に、前
記第2バスに接続されたデバイスが発行した、前記第2
記憶デバイスに対するデータ転送に係る命令を受け付け
る第2受付手段を備え、前記判別手段により、第1受付
手段により受け付けられた前記読出命令が、前記第2記
憶デバイスに格納されているデータを読出対象とする命
令であることが判別された場合において、前記読出可否
検知手段は、前記第2受付手段により受け付けた命令
の、前記第2記憶デバイスに対するデータ転送が完了し
たか否かを検知することとしてもよい。
【0119】これにより、第2バスに接続されたデバイ
スの、データ転送制御装置に接続された記憶デバイスに
対するデータ転送が完了していないことが検知されれ
ば、前記付与抑止手段により、無駄なリードサイクルを
抑え、前記データ転送が完了していることが検知されれ
ば、前記第2付与手段により第1バスの使用権が当該対
象データを要求したデバイスに付与され、当該デバイス
は読出命令を発行して対象データを直ちに読み出すた
め、当該読出命令に係るデータ転送が速やかに行われ
る。
【0120】また、前記データ転送制御装置は更に、前
記第2記憶デバイスに格納されているデータを読み出す
ときに、一時的に当該データを格納するための第2バッ
ファと、前記判別手段により、第1受付手段により受け
付けられた前記読出命令が、前記第2記憶デバイスに格
納されているデータを読出対象とする命令であることが
判別された場合において、前記第2受付手段により受け
付けた命令である前記第2記憶デバイスに対するデータ
転送がなされていない間に、当該読出命令の対象データ
を、当該対象データが格納されている前記第2記憶デバ
イスから第2バッファに格納する第2読出手段とを備
え、前記読出可否検知手段は、前記第2読出手段により
前記第2バッファに前記対象データが格納されたか否か
を検知することとしてもよい。
【0121】これにより、第2バッファに対象データが
格納されていないことが検知されれば、前記付与抑止手
段により、無駄なリードサイクルを抑え、第2バッファ
に対象データが格納されたことが検知されれば、前記第
2付与手段により第1バスの使用権が当該対象データを
要求したデバイスに付与され、当該デバイスは読出命令
を発行して対象データを直ちに読み出すため、当該読出
命令に係るデータ転送が速やかに行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】セカンダリバス102のアービトレーション機
能を備えたバスブリッジ103、プライマリバス101
及びセカンダリバス102の接続関係及び構成を示す図
である。
【図2】アクセス情報記憶部126に記憶されるアクセ
ス情報のデータ構成及び内容例を示す図である。
【図3】実施の形態1においてアービタ107が行うア
ービトレーションのフローチャートである。
【図4】セカンダリバス102に接続されたマスタ10
8が、プライマリバス101に接続されたメモリ113
に格納されたデータを読み出すまでのタイムチャートで
ある。
【図5】セカンダリバス102に接続されたマスタ10
8が、プライマリバス101に接続されたメモリ113
に格納されたデータを読み出すまでのタイムチャートで
ある。
【図6】セカンダリバス102のアービトレーション機
能を備えたバスブリッジ153、メモリ131、プライ
マリバス101及びセカンダリバス102の接続関係及
び構成を示す図である。
【図7】アクセス情報記憶部126に記憶されるアクセ
ス情報のデータ構成及び内容例を示す図である。
【図8】実施の形態2においてアービタ107が行うア
ービトレーションのフローチャートである
【図9】セカンダリバス102に接続されたマスタ10
8が、バスブリッジ153とローカルバスを介して接続
されたメモリ131に格納されたデータを読み出す際の
タイムチャートの一部である。
【図10】メモリインタフェース160にバッファを新
たに備えたバスブリッジ163、メモリ131、プライ
マリバス101及びセカンダリバス102の接続関係及
び構成を示す図である。
【図11】従来のバスブリッジにおけるセカンダリバス
に接続されたマスタ1及びマスタ2のリクエスト信号状
態、グラント信号状態、バスの使用状況及びリード応答
内容を簡略的に図示したものである。
【図12】実施の形態1で説明した本発明に係るバスブ
リッジにおけるセカンダリバスに接続されたマスタ1及
びマスタ2のリクエスト信号状態、グラント信号状態、
バスの使用状況及びリード応答内容、並びにデータ転送
完了信号を簡略的に図示したものである。
【図13】従来におけるセカンダリバス2のアービトレ
ーション機能を備えたバスブリッジ3、プライマリバス
1及びセカンダリバス2の接続関係及び構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
101 プライマリバス 102 セカンダリバス 103 バスブリッジ 104 プライマリバスインタフェース 105 セカンダリリバスインタフェース 106、133 バッファ 107 アービタ1 108 マスタ1 109 マスタ2 110 ターゲット 111 アービタ2 112 CPU 113、131 メモリ 124 リトライ応答通知信号線 125 通常応答通知信号線 126 アクセス情報記憶部 127 転送完了信号線 128、129 メモリアクセス通知信号線 130 メモリインタフェース 132 メモリコントロール

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々に複数のデバイスが接続された第1
    バスと第2バスとに接続されたデータ転送制御装置であ
    って、 第1バスの使用要求を発行したデバイスのうち、1つの
    デバイスに対して第1バスの使用権を付与する第1付与
    手段と、 前記第1付与手段により第1バスの使用権が付与された
    第1デバイスが発行した命令を受け付ける第1受付手段
    と、 前記第1受付手段により受け付けられた命令が第2バス
    に接続された第2デバイスからもアクセス可能な記憶デ
    バイスに格納されたデータを読み出すための読出命令で
    あるときに、当該読出命令の対象データが遅滞なく前記
    第1デバイスにより読み出されることが可能な状態にあ
    るか否かを検知する読出可否検知手段と、 前記対象データが遅滞なく前記第1デバイスにより読み
    出されることが可能な状態にないことが、前記読出可否
    検知手段により検知されたときに、前記第1デバイスに
    対して、一旦第1バスの使用要求を取り下げて所定時間
    待機した後に第1バスの使用要求を再発行することと前
    記読出命令と同じ読出命令を再発行することとを促すリ
    トライ応答を前記第1バスを介して通知するリトライ応
    答通知手段と、 前記第1デバイスから第1バスの使用権を剥奪する剥奪
    手段と、 前記対象データが遅滞なく前記第1デバイスにより読み
    出されることが可能な状態にあることが前記読出可否検
    知手段により検知されるまで、前記リトライ応答通知手
    段によりリトライ応答が通知された第1デバイスによる
    第1バスの使用要求の再発行に対しての、前記第1付与
    手段による第1バスの使用権の付与を抑止する付与抑止
    手段とを備えることを特徴とするデータ転送制御装置。
  2. 【請求項2】 各々に複数のデバイスが接続された第1
    バスと第2バスとに接続されたデータ転送制御装置であ
    って、 第1バスの使用要求を発行したデバイスのうち、1つの
    デバイスに対して第1バスの使用権を付与する第1付与
    手段と、 前記第1付与手段により第1バスの使用権が付与された
    第1デバイスが発行した命令を受け付ける第1受付手段
    と、 前記第1受付手段により受け付けられた命令が第2バス
    に接続された第2デバイスからもアクセス可能な記憶デ
    バイスに格納されたデータを読み出すための読出命令で
    あるときに、当該読出命令の対象データが遅滞なく前記
    第1デバイスにより読み出されることが可能な状態にあ
    るか否かを検知する読出可否検知手段と、 前記対象データが遅滞なく前記第1デバイスにより読み
    出されることが可能な状態にないことが、前記読出可否
    検知手段により検知されたときに、前記第1デバイスに
    対して、一旦第1バスの使用要求を取り下げて所定時間
    待機した後に第1バスの使用要求を再発行することと前
    記読出命令と同じ読出命令を再発行することとを促すリ
    トライ応答を前記第1バスを介して通知するリトライ応
    答通知手段と、 前記第1デバイスから第1バスの使用権を剥奪する剥奪
    手段と、 前記対象データが遅滞なく前記第1デバイスにより読み
    出されることが可能な状態にあることが前記読出可否検
    知手段により検知された時から、前記第1デバイスによ
    る当該対象データの読み出しが完了するまで、前記リト
    ライ応答通知手段によりリトライ応答が通知された第1
    デバイスに第1バスの使用権を付与する第2付与手段と
    を備えることを特徴とするデータ転送制御装置。
  3. 【請求項3】 各々に複数のデバイスが接続された第1
    バスと第2バスとに接続されたデータ転送制御装置であ
    って、 第1バスの使用要求を発行したデバイスのうち、1つの
    デバイスに対して第1バスの使用権を付与する第1付与
    手段と、 前記第1付与手段により第1バスの使用権が付与された
    第1デバイスが発行した命令を受け付ける第1受付手段
    と、 前記第1受付手段により受け付けられた命令が第2バス
    に接続された第2デバイスからもアクセス可能な記憶デ
    バイスに格納されたデータを読み出すための読出命令で
    あるときに、当該読出命令の対象データが遅滞なく前記
    第1デバイスにより読み出されることが可能な状態にあ
    るか否かを検知する読出可否検知手段と、 前記対象データが遅滞なく前記第1デバイスにより読み
    出されることが可能な状態にないことが、前記読出可否
    検知手段により検知されたときに、前記第1デバイスに
    対して、一旦第1バスの使用要求を取り下げて所定時間
    待機した後に第1バスの使用要求を再発行することと前
    記読出命令と同じ読出命令を再発行することとを促すリ
    トライ応答を前記第1バスを介して通知するリトライ応
    答通知手段と、 前記第1デバイスから第1バスの使用権を剥奪する剥奪
    手段と、 前記対象データが遅滞なく前記第1デバイスにより読み
    出されることが可能な状態にあることが前記読出可否検
    知手段により検知されるまで、前記リトライ応答通知手
    段によりリトライ応答が通知された第1デバイスによる
    第1バスの使用要求の再発行に対しての、前記第1付与
    手段による第1バスの使用権の付与を抑止する付与抑止
    手段と、 前記第1デバイスにより前記対象データが直ちに読み出
    されることが可能な状態にあることが前記読出可否検知
    手段により検知された時から、前記第1デバイスによる
    当該対象データの読み出しが完了するまで、前記リトラ
    イ応答通知手段によりリトライ応答が通知された第1デ
    バイスに第1バスの使用権を付与する第2付与手段とを
    備えることを特徴とするデータ転送制御装置。
  4. 【請求項4】 各々に複数のデバイスが接続された第1
    バスと第2バスとに接続されたデータ転送制御装置であ
    って、 第1バスに接続された複数のデバイスに対する、第1バ
    スの使用権の付与に係る優先順位を制御する第1制御手
    段と、 第1バスの使用要求を発行したデバイスのうち、1つの
    デバイスに対して第1バスの使用権を付与する第1付与
    手段と、 前記第1付与手段により第1バスの使用権が付与された
    第1デバイスが発行した命令を受け付ける第1受付手段
    と、 前記第1受付手段により受け付けられた命令が第2バス
    に接続された第2デバイスからもアクセス可能な記憶デ
    バイスに格納されたデータを読み出すための読出命令で
    あるときに、当該読出命令の対象データが遅滞なく前記
    第1デバイスにより読み出されることが可能な状態にあ
    るか否かを検知する読出可否検知手段と、 前記対象データが遅滞なく前記第1デバイスにより読み
    出されることが可能な状態にないことが、前記読出可否
    検知手段により検知されたときに、前記第1デバイスに
    対して、一旦第1バスの使用要求を取り下げて所定時間
    待機した後に第1バスの使用要求を再発行することと前
    記読出命令と同じ読出命令を再発行することとを促すリ
    トライ応答を前記第1バスを介して通知するリトライ応
    答通知手段と、 前記第1デバイスから第1バスの使用権を剥奪する剥奪
    手段と、 前記対象データが遅滞なく前記第1デバイスにより読み
    出されることが可能な状態にあることが前記読出可否検
    知手段により検知されるまで、前記リトライ応答通知手
    段によりリトライ応答が通知された第1デバイスの前記
    優先順位を下げておく第2制御手段とを備えることを特
    徴とするデータ転送制御装置。
  5. 【請求項5】 各々に複数のデバイスが接続された第1
    バスと第2バスとに接続されたデータ転送制御装置であ
    って、 第1バスに接続された複数のデバイスに対する、第1バ
    スの使用権の付与に係る優先順位を制御する第1制御手
    段と、 第1バスの使用要求を発行したデバイスのうち、1つの
    デバイスに対して第1バスの使用権を付与する第1付与
    手段と、 前記第1付与手段により第1バスの使用権が付与された
    第1デバイスが発行した命令を受け付ける第1受付手段
    と、 前記第1受付手段により受け付けられた命令が第2バス
    に接続された第2デバイスからもアクセス可能な記憶デ
    バイスに格納されたデータを読み出すための読出命令で
    あるときに、当該読出命令の対象データが遅滞なく前記
    第1デバイスにより読み出されることが可能な状態にあ
    るか否かを検知する読出可否検知手段と、 前記対象データが遅滞なく前記第1デバイスにより読み
    出されることが可能な状態にないことが、前記読出可否
    検知手段により検知されたときに、前記第1デバイスに
    対して、一旦第1バスの使用要求を取り下げて所定時間
    待機した後に第1バスの使用要求を再発行することと前
    記読出命令と同じ読出命令を再発行することとを促すリ
    トライ応答を前記第1バスを介して通知するリトライ応
    答通知手段と、 前記第1デバイスから第1バスの使用権を剥奪する剥奪
    手段と、 前記対象データが遅滞なく前記第1デバイスにより読み
    出されることが可能な状態にあることが前記読出可否検
    知手段により検知された時から、前記第1デバイスによ
    る当該対象データの読み出しが完了するまで、前記リト
    ライ応答通知手段によりリトライ応答が通知された第1
    デバイスの優先順位を上げておく第2制御手段を備える
    ことを特徴とするデータ転送制御装置。
  6. 【請求項6】 各々に複数のデバイスが接続された第1
    バスと第2バスとに接続されたデータ転送制御装置であ
    って、 第1バスに接続された複数のデバイスに対する、第1バ
    スの使用権の付与に係る優先順位を制御する第1制御手
    段と、 第1バスの使用要求を発行したデバイスのうち、1つの
    デバイスに対して第1バスの使用権を付与する第1付与
    手段と、 前記第1付与手段により第1バスの使用権が付与された
    第1デバイスが発行した命令を受け付ける第1受付手段
    と、 前記第1受付手段により受け付けられた命令が第2バス
    に接続された第2デバイスからもアクセス可能な記憶デ
    バイスに格納されたデータを読み出すための読出命令で
    あるときに、当該読出命令の対象データが遅滞なく前記
    第1デバイスにより読み出されることが可能な状態にあ
    るか否かを検知する読出可否検知手段と、 前記対象データが遅滞なく前記第1デバイスにより読み
    出されることが可能な状態にないことが、前記読出可否
    検知手段により検知されたときに、前記第1デバイスに
    対して、一旦第1バスの使用要求を取り下げて所定時間
    待機した後に第1バスの使用要求を再発行することと前
    記読出命令と同じ読出命令を再発行することとを促すリ
    トライ応答を前記第1バスを介して通知するリトライ応
    答通知手段と、 前記第1デバイスから第1バスの使用権を剥奪する剥奪
    手段と、 前記対象データが遅滞なく前記第1デバイスにより読み
    出されることが可能な状態にあることが前記読出可否検
    知手段により検知されるまで、前記リトライ応答通知手
    段によりリトライ応答が通知された第1デバイスの前記
    優先順位を下げておく第2制御手段と、 前記対象データが遅滞なく前記第1デバイスにより読み
    出されることが可能な状態にあることが前記読出可否検
    知手段により検知された時から、前記第1デバイスによ
    る当該対象データの読み出しが完了するまで、前記リト
    ライ応答通知手段によりリトライ応答が通知された第1
    デバイスの優先順位を上げておく第3制御手段を備える
    ことを特徴とするデータ転送制御装置。
  7. 【請求項7】 前記第2制御手段は、前記リトライ応答
    通知手段によりリトライ応答が通知された前記第1デバ
    イスの優先順位を最下位にし、 前記第3制御手段は、前記第1デバイスにより前記対象
    データが直ちに読み出されることが可能な状態であるこ
    とが前記読出可否検知手段により検知された時から、前
    記読出命令を発行した第1デバイスによる当該対象デー
    タの読み出しが完了するまで当該第1デバイスの優先順
    位を最上位にすることを特徴とする請求項6記載のデー
    タ転送制御装置。
  8. 【請求項8】 前記データ転送制御装置は更に、 第1バッファと、 前記第1受付手段により受け付られた読出命令の対象デ
    ータを、当該対象データが格納されている記憶デバイス
    から第1バッファに格納する第1読出手段とを備え、 前記読出可否検知手段は、前記第1読出手段により前記
    対象データが第1バッファに格納されたか否かを検知す
    ることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1項に
    記載のデータ転送制御装置。
  9. 【請求項9】 前記記憶デバイスには、前記第2バスに
    接続された第1記憶デバイスとデータ転送制御装置に直
    接接続された第2記憶デバイスの2種類があり、第1受
    付手段により受け付けられた前記読出命令が、2種類の
    記憶デバイスのうち、どちらに格納されているデータを
    読出対象とする命令であるかを判別する判別手段とを備
    えることを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1項
    に記載のデータ転送制御装置。
  10. 【請求項10】 前記データ転送制御装置は更に、 前記第2バスに接続されたデバイスが発行した、前記第
    2記憶デバイスに対するデータ転送に係る命令を受け付
    ける第2受付手段を備え、 前記判別手段により、第1受付手段により受け付けられ
    た前記読出命令が、前記第2記憶デバイスに格納されて
    いるデータを読出対象とする命令であることが判別され
    た場合において、 前記読出可否検知手段は、前記第2受付手段により受け
    付けた命令の、前記第2記憶デバイスに対するデータ転
    送が完了したか否かを検知することを特徴とする請求項
    9記載のデータ転送制御装置。
  11. 【請求項11】 前記データ転送制御装置は更に、 前記第2記憶デバイスに格納されているデータを読み出
    すときに、一時的に当該データを格納するための第2バ
    ッファと、 前記判別手段により、第1受付手段により受け付けられ
    た前記読出命令が、前記第2記憶デバイスに格納されて
    いるデータを読出対象とする命令であることが判別され
    た場合において、前記第2受付手段により受け付けた命
    令である前記第2記憶デバイスに対するデータ転送がな
    されていない間に、当該読出命令の対象データを、当該
    対象データが格納されている前記第2記憶デバイスから
    第2バッファに格納する第2読出手段とを備え、 前記読出可否検知手段は、前記第2読出手段により前記
    第2バッファに前記対象データが格納されたか否かを検
    知することを特徴とする請求項10記載のデータ転送制
    御装置。
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