JP2003281066A - 会議支援装置、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

会議支援装置、プログラム及び記憶媒体

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JP2003281066A
JP2003281066A JP2002082149A JP2002082149A JP2003281066A JP 2003281066 A JP2003281066 A JP 2003281066A JP 2002082149 A JP2002082149 A JP 2002082149A JP 2002082149 A JP2002082149 A JP 2002082149A JP 2003281066 A JP2003281066 A JP 2003281066A
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JP2002082149A
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Katsuyuki Omura
克之 大村
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Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 会議参加者が使用する各情報処理装置での同
期処理を不要とすることができ、かつ、各情報処理装置
から発散的に生成/提供される情報(オブジェクト)の
関係をその場で整理することができ、効率的な情報収集
や情報把握を行うことができる会議支援装置を提供す
る。 【解決手段】 会議参加者が情報処理装置を介して送信
した個人の知識である情報を会議参加者全員で共有化す
るための情報共有領域と、共有化された知識である情報
の構造を編集するための選択表示領域Aとを明確に区
別し、会議参加者が共通に視認することができる表示装
置に表示する。このように表示装置に表示された状態
で、情報共有領域に表示されたオブジェクトの中から指
定されたオブジェクトOを選択表示領域Aの所望の位
置に表示するとともに、オブジェクトOに対して少なく
とも二以上の属性の属性値を組み合わせた付与属性Zを
付与可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、会議、特に知識創
造型の会議を電子的に支援する会議支援装置、プログラ
ム及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】図25は、従来の電子会議システム10
0の一例を概略的に示すシステム構成図である。電子会
議システム100は、図25に示すように、複数のPC
(Personal Computer)101,102,103をネッ
トワーク104により相互に接続することにより構成さ
れている。各PC101〜103は、ディスプレイ等を
含むPC本体105と、キーボード/マウス106と、
共有管理部107と、アプリケーション108とから構
成されている。共有管理部107は、アプリケーション
108の入出力管理、PC本体105に接続されている
周辺機器やディスクドライブ等(いずれも図示せず)の
管理、各PC101〜103間での通信管理を行うもの
である。また、アプリケーション108には、例えばワ
ードプロセッサ用エディタ、表計算用ソフトウェア、描
画用ソフトウェア、電子会議用ソフトウェア等があり、
図25においては、アプリケーション108を用いて電
子会議を行っている状態が示されている。
【0003】図25に示す電子会議システム100を用
いた電子会議の一例を以下に説明する。例えば、PC1
01〜103は、会議の開始に際し、ユーザによって立
ち上げられるものとする。そして、PC101〜103
の内、最初に立ち上がったPC(例えば、PC101)
の共有管理部107によって、電子会議の進行が管理さ
れるようにしておく。PC101の共有管理部107
は、ユーザの指示によって、所望のアプリケーション1
08を取り込むと共に、他のPC102,103にも当
該アプリケーション108を送信する。このような状態
で、ユーザは、PC101の共有管理部107に取り込
まれたアプリケーション108に応じてPC101のデ
ィスプレイに表示された表示内容を見ながら各種作業を
行うことになる。
【0004】また、ユーザによる作業結果は、他のPC
102,103のディスプレイに同時に表示するため
に、PC101の共有管理部107により、他のPC1
02,103の共有管理部107に送信される。さら
に、PC102又はPC103によって行われた作業結
果は、上記と同様に、他のPCの共有管理部107に送
信される。
【0005】このような構成により、ユーザは、各PC
101〜103で行われた作業結果をリアルタイムで見
ながら電子会議を進めることができる。
【0006】加えて、各PCの共有管理部107は、前
述したように当該PCに接続されている周辺機器やディ
スクドライブ等を管理すると共に、他のPCとの環境の
違いを対応表等を用いて解消することもできる。具体的
には、同じファイルが異なるPC上で違う名称によって
格納されていたとしても、共有管理部107は、上記対
応表を持っていれば、全てのPCを同じ環境にして、電
子会議を行うようにすることができる。
【0007】このような電子会議は、同じアプリケーシ
ョンの実行によって処理された情報が会議に参加してい
る全ての計算機上で同じ実行状態となるように保ってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ネットワー
クの一部の故障やPC電源の切断等により、電子会議を
進行している際に、PCの使用が中断される場合があ
る。このように、電子会議中にPCの使用が中断された
場合には、以下に説明するような問題が発生する。
【0009】図26は、電子会議中にPCの使用が中断
された場合を示す説明図である。図26に示すように、
電子会議システム200は、図25に示した電子会議シ
ステム100とはPCの構成台数が異なるものであっ
て、複数のPC201,202,203,204をネッ
トワーク205により相互に接続することにより構成さ
れている。
【0010】今、一人のユーザがPC201を用いて
「abc」を入力した後、他のユーザがPC202を用
いて「zyx」を入力したとする。この後、PC203
の電源が落ちた場合について以下に説明する。
【0011】PC203の電源が落ちた場合、他のPC
201及びPC202のアプリケーションによって実行
された入力・出力情報は、PC203には届かない。一
方、電源の落ちていないPC204のディスプレイ20
6には、PC201及びPC202によって入力された
「abczyx」が表示される。また、PC201及び
PC202のディスプレイ206にも同様に「abcz
yx」が表示される。その後、PC203の電源が回復
した場合には、PC203は再び電子会議が行なわれる
状態に復帰する。しかしながら、この場合のPC203
は、その中断中に他のPC201及びPC202によっ
て実行された「abczyx」が欠落したままである。
すなわち、中断のあったPC203は、最初から会議を
継続していたPC201,PC202及びPC204と
は、アプリケーションの実行状態が相違することにな
る。
【0012】したがって、中断のあったPC203を使
用していたユーザは、電子会議の内容に欠落があるた
め、最初から会議を継続していたPC201,PC20
2及びPC204のユーザと共に電子会議を進めること
が困難になる。
【0013】また、ネットワークやPCの故障等によ
り、電子会議を進行している際に、データが正しい順序
で送られない場合がある。このように、電子会議中にデ
ータが正しい順序で送られない場合には、以下に説明す
るような問題が発生する。
【0014】図27は、電子会議中にデータが正しい順
序で送られない場合を示す説明図である。図27に示す
ように、電子会議システム300は、図25に示した電
子会議システム100とはPCの構成台数が異なるもの
であって、複数のPC301,302をネットワーク3
03により相互に接続することにより構成されている。
【0015】今、PC301及びPC302において、
同時にアプリケーションが実行されていたとする。一人
のユーザがPC301を用いて「abc」を入力し、他
のユーザがPC302を用いて「zyx」を入力したと
する。この場合、PC301及びPC302の各ディス
プレイ304には、図27に示すように、「abczy
x」が表示される。
【0016】しかしながら、PC301とPC302と
の間のネットワーク303に何らかの障害が発生した場
合には、データ「a」から「x」までが正しい順序で送
られないことがある。このような場合には、電子会議を
スムーズに進行することが困難になってしまう。
【0017】つまり、従来の電子的に会議を支援する電
子会議システムでは、個々の参加者が公共の場に提供し
た情報を全参加者の手元端末や参加者全員が視認できる
共通的な画面に配信して共有化し、さらにこれら共有化
された情報に対して参加者全員が編集作業を同時に行
い、その結果を矛盾無くしかもリアルタイムで表現(表
示など)する機能を提供してきた。
【0018】ところが、このような機能を実装する上で
は、システムを構成するプログラムが複雑化することに
より、計算リソースを大量に消費するとともに、動作速
度や信頼性、堅牢性の低下を引き起こしやすく、ユーザ
ビリティの高いシステムが供給されにくいという問題が
ある。
【0019】また、従来の電子的に会議を支援する電子
会議システムでは、会議参加者から提供される情報の関
係を議論中に整理することが困難であった。
【0020】本発明の目的は、会議参加者が使用する各
情報処理装置での同期処理を不要とすることができ、か
つ、各情報処理装置から発散的に生成/提供される情報
(オブジェクト)の関係をその場で整理することがで
き、効率的な情報収集や情報把握を行うことができる会
議支援装置、プログラム及び記憶媒体を提供することで
ある。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の会
議支援装置は、会議参加者が使用する複数の情報処理装
置にネットワーク接続されて電子会議システムを構成
し、会議を電子的に支援する会議支援装置において、会
議参加者が共通に視認することができる表示装置と、所
定のオブジェクトを一覧表示する情報共有領域と、この
情報共有領域に一覧表示された前記オブジェクトを選択
的に表示する選択表示領域と、を前記表示装置に表示さ
せる領域表示手段と、前記情報処理装置から送信された
情報を受信する情報受信手段と、この情報受信手段によ
り受信した前記情報に係る前記オブジェクトを前記情報
共有領域に表示するオブジェクト一覧表示手段と、前記
情報共有領域に表示された前記オブジェクトの中から所
定の前記オブジェクトを指定するオブジェクト指定手段
と、このオブジェクト指定手段により指定された前記オ
ブジェクトを前記選択表示領域の所望の位置に表示させ
る指定オブジェクト移動手段と、前記オブジェクトに関
する少なくとも二以上の属性に係る属性値をそれぞれ記
憶する記憶部と、この記憶部に記憶された各属性から所
望の属性値を選択させる属性値選択手段と、この属性値
選択手段により選択された各属性の属性値を組み合わ
せ、前記オブジェクトに対する付与属性を生成する付与
属性生成手段と、前記指定オブジェクト移動手段により
前記選択表示領域に表示された前記オブジェクトに対
し、前記付与属性生成手段により生成された付与属性を
付与する属性付与手段と、を備える。
【0022】したがって、会議参加者が情報処理装置を
介して送信した個人の知識である情報(オブジェクト)
を会議参加者全員で共有化するための情報共有領域と、
共有化された知識である情報(オブジェクト)の構造を
編集するための選択表示領域とが明確に区別され、会議
参加者が共通に視認することができる表示装置に表示さ
れる。このように表示装置に表示された状態で、情報共
有領域に表示されたオブジェクトの中から所定のオブジ
ェクトが指定されると、この指定されたオブジェクトは
選択表示領域の所望の位置に表示される。また、会議の
進行役を中心に会議参加者全員による選択表示領域を用
いた議論中に、発散的に生成/提供される情報(オブジ
ェクト)に対し、少なくとも二以上の属性の属性値を組
み合わせた付与属性を付与することが可能になる。これ
により、一の会議参加者により提供された情報(オブジ
ェクト)が更新されたことを他の会議参加者や会議の進
行役は容易に認知可能であり、提供された情報は選択表
示領域には直接表示されないことから各情報処理装置で
の同期処理は必要ないので、議論の進行を妨げることな
く、会議を運営することが可能になるとともに、提供さ
れた情報(オブジェクト)に対して少なくとも二以上の
属性の属性値を組み合わせた付与属性を付与することに
より、各情報(オブジェクト)の関係をその場で整理す
ることが可能になり、効率的な情報収集や情報把握を行
うことが可能になる。
【0023】請求項2記載の発明は、請求項1記載の会
議支援装置において、前記属性付与手段により前記オブ
ジェクトに対して付与された前記付与属性を、前記表示
装置の前記選択表示領域に表示された当該オブジェクト
の近傍に表示する付与属性表示手段を備える。
【0024】したがって、提供された情報(オブジェク
ト)に対して付与された付与属性が当該オブジェクトの
近傍に表示されることにより、選択表示領域を用いた議
論中に、各種の付与属性を付与されたオブジェクトにつ
いての確認が可能になるので、議論の流れを一目で確認
することが可能になり、議論進行の効率を著しく向上さ
せることが可能になる。
【0025】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の会議支援装置において、前記付与属性が付与された
複数の前記オブジェクト間の関係を、前記各オブジェク
トに対する前記付与属性を構成する各属性の属性値に基
づいて前記表示装置に表示するオブジェクト関係表示手
段を備える。
【0026】したがって、各オブジェクトの関係が、各
属性毎の属性値に基づいて表示装置に表示されることに
より、属性を付与することにより意味づけした複数の情
報の関係を一目で確認することが可能になるので、新た
な知識を創出するための頭の整理を簡単に行うことが可
能になり、共同作業による知識創造作業の効率の著しい
向上が期待できる。
【0027】請求項4記載の発明は、請求項1記載の会
議支援装置において、前記記憶部に記憶される前記オブ
ジェクトに関する少なくとも二以上の属性、及びこの属
性に係る属性値を編集する属性編集手段を備える。
【0028】したがって、記憶部に記憶されるオブジェ
クトに関する少なくとも二以上の属性、及びこの属性に
係る属性値が編集可能になることにより、扱う問題の範
疇の違いや、業種,職種の違いによる用語の違いを吸収
でき、あらゆる種類の知識創造作業の効率の著しい向上
が期待できるようになる。
【0029】請求項5記載の発明のプログラムは、複数
の情報処理装置とともに電子会議システムを構成し、会
議参加者が共通に視認することができる表示装置を有し
て前記情報処理装置にネットワーク接続される会議支援
装置の動作制御をコンピュータに実行させるコンピュー
タに読み取り可能なプログラムであって、前記コンピュ
ータに、所定のオブジェクトを一覧表示する情報共有領
域と、この情報共有領域に一覧表示された前記オブジェ
クトを選択的に表示する選択表示領域と、を前記表示装
置に表示させる領域表示機能と、前記情報処理装置から
送信された情報を受信する情報受信機能と、この情報受
信機能により受信した前記情報に係る前記オブジェクト
を前記情報共有領域に表示するオブジェクト一覧表示機
能と、前記情報共有領域に表示された前記オブジェクト
の中から所定の前記オブジェクトを指定するオブジェク
ト指定機能と、このオブジェクト指定機能により指定さ
れた前記オブジェクトを前記選択表示領域の所望の位置
に表示させる指定オブジェクト移動機能と、前記オブジ
ェクトに関する少なくとも二以上の属性に係る属性値を
それぞれ記憶する記憶部に記憶された各属性から所望の
属性値を選択させる属性値選択機能と、この属性値選択
機能により選択された各属性の属性値を組み合わせ、前
記オブジェクトに対する付与属性を生成する付与属性生
成機能と、前記指定オブジェクト移動機能により前記選
択表示領域に表示された前記オブジェクトに対し、前記
付与属性生成機能により生成された付与属性を付与する
属性付与機能と、を実行させる。
【0030】したがって、会議参加者が情報処理装置を
介して送信した個人の知識である情報(オブジェクト)
を会議参加者全員で共有化するための情報共有領域と、
共有化された知識である情報(オブジェクト)の構造を
編集するための選択表示領域とが明確に区別され、会議
参加者が共通に視認することができる表示装置に表示さ
れる。このように表示装置に表示された状態で、情報共
有領域に表示されたオブジェクトの中から所定のオブジ
ェクトが指定されると、この指定されたオブジェクトは
選択表示領域の所望の位置に表示される。また、会議の
進行役を中心に会議参加者全員による選択表示領域を用
いた議論中に、発散的に生成/提供される情報(オブジ
ェクト)に対し、少なくとも二以上の属性の属性値を組
み合わせた付与属性を付与することが可能になる。これ
により、一の会議参加者により提供された情報(オブジ
ェクト)が更新されたことを他の会議参加者や会議の進
行役は容易に認知可能であり、提供された情報は選択表
示領域には直接表示されないことから各情報処理装置で
の同期処理は必要ないので、議論の進行を妨げることな
く、会議を運営することが可能になるとともに、提供さ
れた情報(オブジェクト)に対して少なくとも二以上の
属性の属性値を組み合わせた付与属性を付与することに
より、各情報(オブジェクト)の関係をその場で整理す
ることが可能になり、効率的な情報収集や情報把握を行
うことが可能になる。
【0031】請求項6記載の発明の記憶媒体は、複数の
情報処理装置とともに電子会議システムを構成し、会議
参加者が共通に視認することができる表示装置を有して
前記情報処理装置にネットワーク接続される会議支援装
置の動作制御をコンピュータに実行させるコンピュータ
に読み取り可能なプログラムを記憶する記憶媒体であっ
て、前記コンピュータに、所定のオブジェクトを一覧表
示する情報共有領域と、この情報共有領域に一覧表示さ
れた前記オブジェクトを選択的に表示する選択表示領域
と、を前記表示装置に表示させる領域表示機能と、前記
情報処理装置から送信された情報を受信する情報受信機
能と、この情報受信機能により受信した前記情報に係る
前記オブジェクトを前記情報共有領域に表示するオブジ
ェクト一覧表示機能と、前記情報共有領域に表示された
前記オブジェクトの中から所定の前記オブジェクトを指
定するオブジェクト指定機能と、このオブジェクト指定
機能により指定された前記オブジェクトを前記選択表示
領域の所望の位置に表示させる指定オブジェクト移動機
能と、前記オブジェクトに関する少なくとも二以上の属
性に係る属性値をそれぞれ記憶する記憶部に記憶された
各属性から所望の属性値を選択させる属性値選択機能
と、この属性値選択機能により選択された各属性の属性
値を組み合わせ、前記オブジェクトに対する付与属性を
生成する付与属性生成機能と、前記指定オブジェクト移
動機能により前記選択表示領域に表示された前記オブジ
ェクトに対し、前記付与属性生成機能により生成された
付与属性を付与する属性付与機能と、を実行させるプロ
グラムを記憶する。
【0032】したがって、会議参加者が情報処理装置を
介して送信した個人の知識である情報(オブジェクト)
を会議参加者全員で共有化するための情報共有領域と、
共有化された知識である情報(オブジェクト)の構造を
編集するための選択表示領域とが明確に区別され、会議
参加者が共通に視認することができる表示装置に表示さ
れる。このように表示装置に表示された状態で、情報共
有領域に表示されたオブジェクトの中から所定のオブジ
ェクトが指定されると、この指定されたオブジェクトは
選択表示領域の所望の位置に表示される。また、会議の
進行役を中心に会議参加者全員による選択表示領域を用
いた議論中に、発散的に生成/提供される情報(オブジ
ェクト)に対し、少なくとも二以上の属性の属性値を組
み合わせた付与属性を付与することが可能になる。これ
により、一の会議参加者により提供された情報(オブジ
ェクト)が更新されたことを他の会議参加者や会議の進
行役は容易に認知可能であり、提供された情報は選択表
示領域には直接表示されないことから各情報処理装置で
の同期処理は必要ないので、議論の進行を妨げることな
く、会議を運営することが可能になるとともに、提供さ
れた情報(オブジェクト)に対して少なくとも二以上の
属性の属性値を組み合わせた付与属性を付与することに
より、各情報(オブジェクト)の関係をその場で整理す
ることが可能になり、効率的な情報収集や情報把握を行
うことが可能になる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図24に基づいて説明する。
【0034】本実施の形態は、会議、特に知識創造型の
会議を電子的に支援する電子会議システムに適用されて
いる。
【0035】ここで、図1は電子会議システム1を模式
的に示すシステム構成図である。図1に示すように、電
子会議システム1は、会議室に設置された種々の機器に
より構成されている。より具体的には、電子会議システ
ム1は、情報入出力装置2と、文書管理サーバ4と、各
種の情報処理装置5と、デジタルカメラやスキャナ、プ
リンタ等の入出力機器6とをそれぞれLAN(Local Ar
ea Network)等のネットワーク7により相互に接続する
ことにより構成されている。また、一の情報処理装置5
には、電子ホワイトボード3が接続されている。
【0036】電子会議システム1を構成する情報入出力
装置2について説明する。ここで、図2は情報入出力装
置2を概略的に示すシステム構成図である。図2に示す
ように、情報入出力装置2は、会議支援装置として機能
するものであり、背面投影型プロジェクタであって表示
装置として機能するディスプレイ11及び指先やペン等
の指示手段で指示された座標検出領域12a内の座標位
置を検出する座標検出装置12で構成される情報入出力
部13と、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置1
4とを主体に構成されている。
【0037】ディスプレイ11及び座標検出装置12
は、ディスプレイ11の表示面側に座標検出装置12が
位置するようにして一体化され、ディスプレイ11の表
示面11aに座標検出装置12の座標検出領域12aが
位置するようにして設けられている。このように、情報
入出力部13は情報入出力装置2の表示面及び書き込み
面を構成している。なお、ディスプレイ11としては、
電子黒板として利用可能な80インチ等の大画面タイプ
のものが用いられている。また、図示することは省略す
るが、ディスプレイ11にはビデオ入力端子やスピーカ
ーが設けられており、ビデオプレイヤー、レーザディス
クプレイヤー、DVDプレイヤー、ビデオカメラ等の各
種情報機器やAV機器を接続し、ディスプレイ11を大
画面モニタとして利用することが可能な構成になってい
る。
【0038】座標検出装置12には、少なくとも2以上
の光源(図示せず)から放射状又は扇形状に投光される
光束膜によって形成される座標検出領域12aを有し、
この座標検出領域12aに指先やペン等の指示部材であ
る指示手段を挿入することで座標検出領域12a内の光
束を遮ることにより、CCD(Charge Coupled Devic
e)等の受光素子(図示せず)における受光位置に基づ
く三角測量の手法によってその指示位置を検出し、文字
等の入力を可能にする光遮蔽式の座標検出装置(特開20
00-105671公報参照)が適用されている。このような光
遮蔽式の座標検出装置は、座標入力面(タッチパネル
面)のような物理的な面を有さず、また、特殊な材料・
機構を必要としないので、視認性に優れている。
【0039】なお、座標検出装置12としては、光遮蔽
式の他、指示手段を挿入することで座標検出領域内の光
束を反射してその指示位置を検出する光反射方式、座標
検出領域内の指示手段をカメラで撮像してその指示位置
を検出するカメラ撮像方式、LEDアレイ方式、超音波
弾性波方式、アナログ容量結合方式、感圧方式等を適用
することが可能であることは言うまでもない。
【0040】次に、情報処理装置14について説明す
る。ここで、図3は情報処理装置14に内蔵される各部
の電気的接続を示すブロック図である。図3に示すよう
に、情報処理装置14は、システム全体を制御するCP
U(Central Processing Unit)15と、起動プログラ
ム等を記憶したROM(Read Only Memory)16と、C
PU15のワークエリアとして使用されるRAM(Rand
om Access Memory)17とを備えたコンピュータ構成と
されており、文字・数値・各種指示等の入力を行うため
のキーボード18と、カーソルの移動や範囲選択等を行
うためのマウス19と、記憶部であるハードディスク2
0と、ディスプレイ11に接続されておりそのディスプ
レイ11に対する画像の表示を制御するグラフィックス
・ボード21と、ネットワーク7に接続するためのネッ
トワーク・カード22と、各種周辺機器を接続するため
のインタフェース(I/F)23と、上記各部を接続す
るためのバス24とを備えている。
【0041】また、ハードディスク20には、オペレー
ティング・システム(OS:Operating System)25、
情報処理装置14上で座標検出装置12を動作させるた
めのデバイスドライバ26、描画ソフト・ワードプロセ
ッサソフト・表計算ソフト・プレゼンテーションソフト
等の各種アプリケーションプログラム27等が記憶され
ている。また、各種アプリケーションプログラム27に
は、後述するマスタクライアントアプリケーションも含
まれる。なお、情報処理装置14のOS25は、いわゆ
るGUI(Graphical User Interface)ベースのオペレ
ーティング・システムであって、マイクロソフト社のWi
ndowsやアップル社のMacintosh等である。
【0042】また、情報処理装置14には、OS25、
デバイスドライバ26や各種アプリケーションプログラ
ム27等の各種のプログラムコード(制御プログラム)
を記憶した記憶媒体28、すなわち、フレキシブルディ
スク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM,C
D−R,CD−RW,DVD−ROM,DVD−RAM
など)、光磁気ディスク(MO)、メモリカードなどに
記憶されているプログラムコードを読み取る装置である
フレキシブルディスクドライブ装置、CD−ROMドラ
イブ装置、MOドライブ装置等のプログラム読取装置2
9が搭載されている。
【0043】各種アプリケーションプログラム27は、
情報処理装置14への電源の投入に応じて起動するOS
25による制御の下、CPU15によって実行される。
例えば、キーボード18やマウス19の所定の操作によ
って描画ソフトを起動した場合には、ディスプレイ11
にグラフィックス・ボード21を介して描画ソフトに基
づく所定の画像が表示される。また、デバイスドライバ
26もOS25とともに起動され、座標検出装置12か
らのデータ入力が可能な状態になる。このように描画ソ
フトを起動した状態で座標検出装置12の座標検出領域
12aにユーザが指示手段を挿入して文字や図形を描い
た場合、座標情報が指示手段の記述に基づく画像データ
として情報処理装置14に入力され、例えばディスプレ
イ11に表示されている画面上の画像に対して上書き画
像として重ねて表示される。より詳細には、情報処理装
置14のCPU15は、入力された画像データに基づい
て線や文字を描画するための描画情報を生成し、入力さ
れた座標情報に基づく位置座標に合わせてグラフィック
ス・ボード21に設けられるビデオメモリ(図示せず)
に書き込んでいく。その後、グラフィックス・ボード2
1が、ビデオメモリに書き込まれた描画情報を画像信号
としてディスプレイ11に送信することにより、ユーザ
が書いた文字と同一の文字が、ディスプレイ11に表示
されることになる。
【0044】つまり、情報処理装置14は座標検出装置
12をマウス19のようなポインティングデバイスとし
て認識し、座標検出装置12の座標検出領域12a内で
指示された座標はマウスイベントとして情報処理装置1
4に送信されることになる。なお、座標検出装置12に
おける入力動作については、「タッチ」が「マウスボタ
ンダウン」、「リリース」が「マウスボタンアップ」、
「タッチしたままの移動」が「マウスボタンダウン&ム
ーブ」の各イベントに対応するものとし、以下の説明で
はこれらマウスイベントを用いて説明するものとする。
【0045】続いて、情報処理装置5について説明す
る。情報処理装置5としては、会議の各参加者が情報の
参照や入力、編集等を行うためにそれぞれ使用するもの
であって、デスクトップ型パーソナルコンピュータやノ
ート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Dig
ital Assistants)と称される携帯用情報端末等が適用
される。なお、ここではノート型パーソナルコンピュー
タを例に、情報処理装置5について以下に説明する。
【0046】ここで、図4は情報処理装置5に内蔵され
る各部の電気的接続を示すブロック図である。図4に示
すように、情報処理装置5は、システム全体を制御する
CPU30と、起動プログラム等を記憶したROM31
と、CPU30のワークエリアとして使用されるRAM
32とを備えたコンピュータ構成とされており、文字・
数値・各種指示等の入力を行うためのキーボード33
と、カーソルの移動や範囲選択等を行うためのマウスや
タッチパッド、トラックボール等のポインティングデバ
イス34と、ハードディスク35と、LCD(Liquid C
rystal Display)であるディスプレイ36に接続されて
おりそのディスプレイ36に対する画像の表示を制御す
るグラフィックス・ボード37と、ネットワーク7に接
続するためのネットワーク・カード38と、各種周辺機
器を接続するためのインタフェース(I/F)39と、
上記各部を接続するためのバス40とを備えている。
【0047】また、ハードディスク35には、オペレー
ティング・システム(OS:Operating System)41、
描画ソフト・ワードプロセッサソフト・表計算ソフト・
プレゼンテーションソフト等の各種アプリケーションプ
ログラム42等が記憶されている。また、各種アプリケ
ーションプログラム42には、後述するスレーブクライ
アントアプリケーションも含まれる。なお、情報処理装
置5のOS41は、いわゆるGUI(Graphical User I
nterface)ベースのオペレーティング・システムであっ
て、マイクロソフト社のWindows(登録商標)やアップ
ル社のMacintosh等である。
【0048】さらに、情報処理装置5には、OS41や
各種アプリケーションプログラム42等の各種のプログ
ラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体4
3、すなわち、フレキシブルディスク、ハードディス
ク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−R
W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気デ
ィスク(MO)、メモリカードなどに記憶されているプ
ログラムコードを読み取る装置であるフレキシブルディ
スクドライブ装置、CD−ROMドライブ装置、MOド
ライブ装置等のプログラム読取装置44が搭載されてい
る。
【0049】電子ホワイトボード3は、例えば、スマー
トボード社の「スマートボード(白板タイプ)」であ
る。「スマートボード(白板タイプ)」は、筆記時のペ
ンの圧力を感知する抵抗膜が表面に張られたもので、同
様の原理のものが特開平5-241717号公報に開示されてい
るので、その構成や動作についての説明は省略する。こ
のような「スマートボード(白板タイプ)」によれば、
通常のホワイトボードに描画するのと同様の感覚でマー
カーによる描画を行うと、その軌跡が時系列データとし
て所定の情報処理装置5に取り込まれてデジタル的に処
理可能となる装置である。この種の電子ホワイトボード
は、各種方式が実用されており、他の方式としては、例
えば米国バーチャルインク社の「mimio」やElectronics
For Imaging,Incの「eBeam」、ソフトボード社のソフ
トボードなどが知られている。
【0050】また、文書管理サーバ4には、CPU,R
OM,RAM等を備えたコンピュータ構成の制御部(図
示せず)及び記憶装置(図示せず)とが設けられてお
り、詳細は後述するが、情報入出力装置2において作成
された「会議文書」の記憶装置に対する蓄積管理、及び
情報入出力装置2において作成された「会議文書」の記
憶装置からの検索サービスなどを提供する。
【0051】次に、電子会議システム1を構成する各部
の動作について説明する。
【0052】まず、情報処理装置5における動作につい
て説明する。情報処理装置5のハードディスク35に記
憶された各種のプログラムコード(制御プログラム)又
は記憶媒体43に記憶された各種のプログラムコード
(制御プログラム)は、情報処理装置5への電源の投入
に応じてRAM32に書き込まれ、情報処理装置5は、
このプログラムコード(制御プログラム)に従って動作
することになる。ここでは、本実施の形態の情報処理装
置5の備える特長的な機能であって、各種アプリケーシ
ョンプログラム42に含まれるスレーブクライアントア
プリケーションに基づいてCPU30により制御される
動作について説明する。なお、スレーブクライアントア
プリケーションが動作している情報処理装置5をスレー
ブクライアントと呼ぶことにする。
【0053】ここで、図5はスレーブクライアントアプ
リケーションに基づくディスプレイ36の表示画面の一
例を示す正面図である。情報処理装置5のOS41は前
述したようにいわゆるGUIベースのオペレーティング
・システムであって、図5に示すように、ディスプレイ
36の表示画面中にウィンドウwを表示する。このオペ
レーティング・システムは、ウィンドウwに、当該情報
処理装置5に蓄積されているファイルや他の参加者が利
用する情報処理装置5に蓄積されているファイルをアイ
コンiの形態で一覧表示する機能を有するものである。
この当該情報処理装置5に蓄積されているファイルや他
の参加者が利用する情報処理装置5に蓄積されているフ
ァイルは、描画ソフト,ワードプロセッサソフト,表計
算ソフト,プレゼンテーションソフト等の各種アプリケ
ーションプログラム42により作成されたファイルの
他、デジタルカメラやスキャナ等の入出力機器6や電子
ホワイトボード3を介して作成されたファイルも含まれ
る。さらに、スレーブクライアントアプリケーションが
起動されると、図5に示すように、ディスプレイ36の
表示画面中にスレーブクライアントアプリケーションの
ウィンドウWも表示される。このウィンドウW
は、「Drag&Drop領域」Aが定義されている。
【0054】すなわち、参加者は情報処理装置5のマウ
スやタッチパッド等のポインティングデバイス34によ
って、ディスプレイ36に表示されたアイコンiを指示
し、そのままウィンドウWの「Drag&Drop領域」A
に移動し(ドラッグ)、ここでアイコンiに対する指示
を解除(ドロップ)する。いわゆるDrag&Drop動作であ
る。この動作によって、Drag&Dropされたファイルが処
理対象であるということが、スレーブクライアントアプ
リケーションに指示されることになる。
【0055】なお、アイコンiは、ファイルアイコンに
限るものではなく、例えば一時的にRAM32に記憶し
た情報すなわちクリップボードにコピーされた情報(文
字列、画像など)や、ファイルへのポインタすなわちマ
イクロソフト社のWindowsでは「ショートカット」、ア
ップル社のMacintoshでは「エイリアス」と呼ばれる情
報単位でも良い。さらに、ポインタを、いわゆるURL(U
niform Resource Locater )としてもよい。以下、説明
のため上記処理対象とされる情報を単に「オブジェク
ト」と呼ぶこととする。
【0056】図6はスレーブクライアントアプリケーシ
ョンに基づくディスプレイ36の表示画面の別の一例を
示す正面図である。図6に示すように、スレーブクライ
アントアプリケーションが起動されると、ディスプレイ
36の表示画面中にスレーブクライアントアプリケーシ
ョンのウィンドウWが表示される。このウィンドウW
には、「キー入力領域」Aが定義されている。
【0057】すなわち、参加者は情報処理装置5のマウ
スやタッチパッド等のポインティングデバイス34によ
ってディスプレイ36に表示された「キー入力領域」A
内にポインタをあわせ、キーボード33を介してキー
入力を行うことにより、所定のテキスト(文字列)を入
力する。その後、キーボード33に用意されたリターン
キーを叩く。この動作によって、入力された文字列が処
理対象であるということが、スレーブクライアントアプ
リケーションに指示されることになる。なお、リターン
キーを入力する代わりに、ウィンドウWに表示される
「OK」ボタンBを情報処理装置5のマウスやタッチパ
ッド等のポインティングデバイス34によって指示する
ことで、入力された文字列を処理対象としてスレーブク
ライアントアプリケーションに指示することもできる。
【0058】図7はスレーブクライアントアプリケーシ
ョンに基づくディスプレイ36の表示画面のさらに別の
一例を示す正面図である。図7に示すように、スレーブ
クライアントアプリケーションが起動されると、ディス
プレイ36の表示画面中にスレーブクライアントアプリ
ケーションのウィンドウWが表示される。このウィン
ドウWには、「ストローク入力領域」Aが定義され
ている。
【0059】すなわち、参加者は情報処理装置5のマウ
スやタッチパッド等のポインティングデバイス34によ
ってディスプレイ36に表示された「ストローク入力領
域」A内にポインタをあわせ、簡単なストロークによ
る描画を作成する。その後、ウィンドウWに表示され
る「OK」ボタンBを情報処理装置5のマウスやタッチ
パッド等のポインティングデバイス34によって指示す
る。この動作によって、入力された描画が処理対象であ
るということが、スレーブクライアントアプリケーショ
ンに指示されることになる。なお、「OK」ボタンBを
操作する代わりに、描画終了を示す所定のストロークを
「ストローク入力領域」Aに入力するなどの動作によ
り入力された描画を処理対象としてスレーブクライアン
トアプリケーションに指示することもできる。
【0060】ところで、前述したような各機能は統合し
て実装するのが現実的である。ここで、図8は前述した
各機能を統合したスレーブクライアントアプリケーショ
ンに基づくディスプレイ36の表示画面のさらに別の一
例を示す正面図である。図8に示すように、スレーブク
ライアントアプリケーションが起動されると、ディスプ
レイ36の表示画面中にスレーブクライアントアプリケ
ーションのウィンドウWが表示される。このウィンド
ウWには、「Drag&Drop領域」A、「キー入力領域
(タイトル入力領域)」A、「ストローク入力領域」
が定義されている。
【0061】ここで、各機能が統合された場合のスレー
ブクライアントアプリケーションにおける動作フローを
図9に示す。なお、図9中、イベントループは、スレー
ブクライアントアプリケーションに対して発生するイベ
ントの違いによって、動作を分岐させる処理を行う部分
であって、例えばマイクロソフト社のWindows上で動作
するスレーブクライアントアプリケーションでは、オペ
レーティング・システムが担う機能である。
【0062】はじめに、イベント処理でキー入力が発生
した場合について説明する。図9に示すように、「キー
入力領域」Aにおいてキー入力が発生した場合、キー
により入力された文字をキー入力受付処理により所定の
記憶領域に追加記憶し(情報生成手段)、「キー入力領
域」Aにそのままフィードバックして表示する。さら
に、「タイトル入力領域」Aにおいてキー入力が発生
した場合、キーにより入力されたタイトル文字をキー入
力受付処理により所定の記憶領域に追加記憶し、「タイ
トル入力領域」Aにそのままフィードバックして表示
する。
【0063】このとき、「OK」ボタンBが操作されれ
ば、それまで入力され記憶していた入力文字列及びタイ
トル文字列を送信処理に渡し(送信情報確定手段)、記
憶領域をクリアすると同時に「キー入力領域(タイトル
入力領域)」Aに表示されている文字列もクリアす
る。また、「OK」ボタンBが操作されない場合でも、
入力したキーがリターンキーであれば、記憶していた文
字列を送信処理に渡し同様の処理を行う(送信情報確定
手段)。
【0064】一方、リターンキーも押されていない場合
には、記憶領域はクリアせずに、イベント処理に戻る。
さらに、「キー入力領域(タイトル入力領域)」A
表示されている文字列もクリアしない。
【0065】なお、「キー入力領域(タイトル入力領
域)」Aに表示された文字列は、リターンキー又は
「OK」ボタンBを押す前であれば、「キー入力領域
(タイトル入力領域)」Aにポインティングデバイス
34でポインタを移動し、キー入力することで、入力し
た文字列とは独立に編集/変更が可能である。
【0066】次に、イベント処理で「ストローク入力領
域」Aにおける描画が発生した場合について説明す
る。図9に示すように、「ストローク入力領域」A
おいて描画の開始が発生した場合、ストロークにより入
力された描画をストローク入力受付処理により所定の記
憶領域に追加記憶し(情報生成手段)、「ストローク入
力領域」Aにそのままフィードバックして表示する。
なお、「ストローク入力領域」Aにおける描画の開始
の発生の検知は、「ストローク入力領域」Aでのマウ
スダウンイベントの発生を検知することにより行う。ポ
インティングデバイス34としてタブレットのような入
力デバイスを用いた場合でも、タブレットのペンダウン
イベントは、オペレーティング・システムのマウスボタ
ンダウンイベントに割り当てられている場合が多いから
である。したがって、この場合の描画の発生イベントは
オペレーティング・システムから取得するが、スレーブ
クライアントアプリケーションが直接入力デバイスの動
作を監視する方法もある。
【0067】このとき、「OK」ボタンBが操作されれ
ば、それまで入力され記憶していた描画を送信処理に渡
し(送信情報確定手段)、記憶領域をクリアすると同時
に「ストローク入力領域」Aに表示されている描画も
クリアする。
【0068】一方、「OK」ボタンBが操作されていな
い場合には、記憶領域はクリアせずに、イベント処理に
戻る。さらに、「ストローク入力領域」Aに表示され
ている描画もクリアしない。
【0069】次に、イベント処理で「Drag&Drop領域」
におけるファイルアイコンのドロップが発生した場
合について説明する。図9に示すように、「Drag&Drop
領域」Aにおいてファイルアイコンのドロップが発生
した場合、ドロップされたファイルアイコンに対応する
ファイルを所定の記憶領域に追加記憶する。その後、記
憶していたファイルを送信処理に渡し(送信情報確定手
段)、記憶領域をクリアする。また、ドロップされたフ
ァイルアイコンに対応するファイルのファイル名は、タ
イトル文字列として送信処理に渡される。なお、「Drag
&Drop領域」A における描画の開始の発生の検知は、
「Drag&Drop領域」Aでのマウスダウンイベントの発
生を検知することにより行う。また、ファイルアイコン
のDrag&Drop動作による処理はオペレーティング・シス
テムが担う。
【0070】以上のように送信処理に渡された各オブジ
ェクト(文字列,ストロークデータ,ファイル)は、後
述する属性を付与された後、ネットワーク7を介してス
レーブクライアントからマスタクライアント(後述する
マスタクライアントアプリケーションが動作している情
報処理装置14)へと送信される(情報送信手段)。
【0071】ここで、オブジェクト(文字列,ストロー
クデータ,ファイル)に対する属性付与について説明す
る。オブジェクトに付与される属性としては、前述した
タイトル文字列に加えて、参加者の情報処理装置5(ス
レーブクライアント)を特定するための端末ID又は情
報処理装置5(スレーブクライアント)の利用者のユー
ザID、オブジェクトが送信される時刻情報等である。
さらに、処理対象とされたオブジェクトの内容を表す属
性も付与される。これは、オブジェクトを生成したアプ
リケーションを表す属性で、例えばアップル社のMacint
oshの場合はファイルのリソースフォークに記録されて
いるCREATOR、マイクロソフト社のWindowsの場合はファ
イルの拡張子である。以下、説明のためこのような属性
をクリエーター属性とする。
【0072】次に、情報処理装置14における動作につ
いて説明する。情報処理装置14のハードディスク20
に記憶された各種のプログラムコード(制御プログラ
ム)又は記憶媒体28に記憶された各種のプログラムコ
ード(制御プログラム)は、情報処理装置14への電源
の投入に応じてRAM17に書き込まれ、情報処理装置
14は、このプログラムコード(制御プログラム)に従
って動作することになる。ここでは、本実施の形態の情
報処理装置14の備える特長的な機能であって、各種ア
プリケーションプログラム27に含まれるマスタクライ
アントアプリケーションに基づいてCPU15により制
御される動作について説明する。なお、マスタクライア
ントアプリケーションが動作している情報処理装置14
をマスタクライアントと呼ぶことにする。
【0073】ここで、図10はマスタクライアントアプ
リケーションに基づくディスプレイ11の表示画面の一
例を示す正面図、図11はマスタクライアントアプリケ
ーションにおけるオブジェクトの挙動を模式的に示す説
明図である。図10に示すように、マスタクライアント
アプリケーションが起動されると、情報処理装置14に
接続された情報入出力部13のディスプレイ11の表示
画面中にマスタクライアントアプリケーションのウィン
ドウWが表示される。このウィンドウWには、情報
共有領域である「スタッキングエリア」A、選択表示
領域である「エディティングエリア」A、「ボタンエ
リア」Aが定義されている。ここに、領域表示手段の
機能が実行される。
【0074】図11に示すように、マスタクライアント
内には、メッセージ受信プロセス14aが生成され、動
作している。このメッセージ受信プロセス14aは、情
報受信手段として機能するもので、スレーブクライアン
トから送信された様々なオブジェクトを受信し、マスタ
クライアント内に取り込む。そして、マスタクライアン
ト内に取り込まれたオブジェクトは、「スタッキングエ
リア」A及び「エディティングエリア」Aの内部領
域に、以下で説明する機能に従って表示されることにな
る。
【0075】メッセージ受信プロセス14aが受信した
スレーブクライアントから送信されたオブジェクトは、
マスタクライアントがアクセス可能な記憶領域に記憶さ
れる。具体的には、オブジェクトは、ハードディスク2
0の所定の領域に、個々にファイルとして記憶される。
さらに、マスタクライアントが所定の記憶領域に記憶し
て管理するオブジェクト管理リスト(図17参照)に、
受信したオブジェクトのIDとその属性を記録する。オ
ブジェクトのIDは、例えば受信した時間文字列を元に
生成されるオブジェクト毎にユニークな文字列とする。
また、スレーブクライアントが送信したオブジェクトが
ファイルである場合には、オブジェクトの属性は、前述
したように、ユーザID又は端末ID、オブジェクトが
送信された時刻情報等である。
【0076】このような記憶処理と同時に、オブジェク
トは「スタッキングエリア」Aに表示される。「スタ
ッキングエリア」AにおけるオブジェクトOの表示
は、例えば「スタッキングエリア」Aの上方から受信
した時間順に表示される。この場合、個々のオブジェク
トOの「スタッキングエリア」Aにおける表示形態
は、各オブジェクトOの前述した属性の違いにより予め
定義されている所定のアイコン表示、又は、ファイル内
容のサムネイル表示である(図11参照)。特に、オブ
ジェクトOが画像ファイルの場合は、サムネイル表示が
適している。また、アイコンと同時にタイトル文字列や
付与された属性のうち、例えば送信した参加者のユーザ
IDなどを併記するようにしても良い。さらに、スレー
ブクライアントで参加者が入力したテキストは、そのま
まテキストとして表示する。ここで、「スタッキングエ
リア」Aの表示幅に収まらないテキストは、最初の所
定文字数だけの表示、テキストをその幅にあわせて折り
返して複数行に渡って表示、あるいは小さいサイズの文
字フォントを選択して縮小して表示するようにする。加
えて、「スタッキングエリア」AのオブジェクトOが
「スタッキングエリア」Aの下端まで達した場合は、
上方に所定量だけスクロールして表示を続ける。ここ
に、オブジェクト一覧表示手段の機能が実行される。
【0077】このように「スタッキングエリア」A
表示された情報(オブジェクトO)は、80インチ等の
大画面のディスプレイ11上での表示であるため、会議
参加者は情報を視覚的に共有することが可能になってい
る。ディスプレイ11の表示面11aには座標検出装置
12の座標検出領域12aが位置するようにして設けら
れていることから、「スタッキングエリア」Aに表示
されたオブジェクトOは、座標検出装置12を介して、
直接的にクリック/ダブルクリックするなどポイント操
作することができる。すなわち、ダブルクリックしたオ
ブジェクトOの種類がファイルであれば、そのファイル
を作成したアプリケーションが起動し、そのファイルを
開くことができる。なお、ポイント操作は、マスタクラ
イアント(ここでは、情報処理装置14)のマウス19
などのポインティングデバイスを用いても良い。
【0078】また、「スタッキングエリア」Aに表示
されたオブジェクトOは、Drag&Drop動作によって、
「エディティングエリア」Aに移動/コピーすること
ができる。このとき、「スタッキングエリア」A内の
オブジェクトOは「エディティングエリア」Aに視覚
的にコピーされる。すなわち、オブジェクトOの種類が
ファイルならば、そのオブジェクトOのクリエーター属
性からそのオブジェクトOが作成されたアプリケーショ
ンを判断し、対応するアイコンの形態で「エディティン
グエリア」A上に表示する。さらに、タイトル属性か
ら、タイトル文字列をアイコンの近傍に所定のフォント
で表示する。一方、オブジェクトOの種類が文字列なら
ば、文字列を所定のフォントで「エディティングエリ
ア」A上に表示する。また、オブジェクトOの種類が
ストロークデータであれば、ストロークを所定の大きさ
に拡大又は縮小して同様に表示する。このとき、ストロ
ークデータのタイトル属性が空でなければ、その文字列
をストロークの近傍に併記する。このとき、オブジェク
トOに対応するマスタクライアントがアクセス可能な記
憶領域(ハードディスク20の所定の領域)に記憶され
ているファイルは、実体としてコピーはされない。オブ
ジェクト管理リストに、そのオブジェクトOが「エディ
ティングエリア」Aに視覚的にコピーされたことを表
す情報を付記する。さらに、「エディティングエリア」
上の視覚的な位置(座標)もあわせて付記する。
「エディティングエリア」Aにおいては、後述するい
くつかの動作モードが定義されているが、「エディティ
ングエリア」Aの動作モードに関係なく、上記動作は
いつでも可能であるものとする。ここに、オブジェクト
指定手段の機能及び指定オブジェクト移動手段の機能が
実行される。
【0079】したがって、会議参加者からの情報提供の
場である「スタッキングエリア」A と編集画面である
「エディティングエリア」Aとが直接的には関係しな
い構成であるにも関わらず、会議の進行役は簡単かつ直
感的なDrag&Drop動作によって、会議参加者から提供さ
れた情報を編集の場に移動/コピーし、編集対象とする
ことが可能になる。これにより、議論中の思考の分断が
少なく、かつ、個別情報の共有化が簡単に行え、会議参
加者全員による協調作業の効率を著しく向上させること
が可能になる。
【0080】なお、以下説明のため、上記のように「ス
タッキングエリア」Aから「エディティングエリア」
に視覚的にコピーし、オブジェクト管理リストを更
新する動作を、単に「スタッキングエリアからエディテ
ィングエリアへのオブジェクトのコピー」と表記する。
さらに、「エディティングエリア」Aに表示されたオ
ブジェクトOは、「スタッキングエリア」A内のオブ
ジェクトOの実体ではないが、以下、説明のため「オブ
ジェクト」と表現する。
【0081】次に、「スタッキングエリア」Aから
「エディティングエリア」Aにコピーされたオブジェ
クトOに対して、様々な編集を行うことができる。以下
に、「エディティングエリア」A内のオブジェクトO
の編集機能を順に説明する。説明の前提として、図12
にマスタクライアントの表示画面の一例を示す。前述し
たように、ウィンドウWには、「スタッキングエリ
ア」A、「エディティングエリア」Aの他、「ボタ
ンエリア」Aが定義されている。この「ボタンエリ
ア」Aには、「エディティングエリア」Aの5つの
動作モードを決定する5つのモード切替ボタンB〜B
と、「まとめ」B,「リスト」Bの計7個のボタ
ンが配置されている。5つのモード切替ボタンB〜B
は互いに排他的であり、「エディティングエリア」A
は、常に5つのモードのうちいずれか一つのモードと
なっている。ユーザは、ボタンを操作することでいつで
も所望のモードに切り替えることができる。また、「ま
とめ」Bと「リスト」Bのボタンは、前記5つのい
ずれのモード時にも操作することができ、後述する動作
を実行することができる。
【0082】[「編集」モードでのエディティングエリ
アの動作の説明]「編集」ボタンBが操作され、「エ
ディティングエリア」Aが「編集」モードに切り替え
られた場合の動作を説明する。「エディティングエリ
ア」A内に移動/コピーされたオブジェクトOは、座
標検出装置12やマウス19等のポインティングデバイ
スによってその表示位置を変更することができる。これ
は、マスタクライアントで、「エディティングエリア」
内でのマウスイベントを常時監視し、そのイベント
種類と発生位置によって対応するオブジェクトOの表示
位置を変更することで実現できる。具体的には、「エデ
ィティングエリア」A でマウスダウンイベントが発生
した場合、マウスポインタ位置にオブジェクトOがある
かどうかをオブジェクト管理リストに記録された全オブ
ジェクトOの座標を検査する。検査の結果、マウスダウ
ン座標上にオブジェクトOが存在した場合、次にマウス
アップイベントが発生したときにオブジェクトOの表示
位置をマウスアップイベント発生座標に移動し、同時に
オブジェクト管理リスト中の対応するオブジェクトOの
座標をマウスイベント発生座標で更新する。
【0083】[「描画」モードでのエディティングエリ
アの動作の説明]「描画」ボタンBが操作され、「エ
ディティングエリア」Aが「描画」モードに切り替え
られた場合の動作を説明する。「エディティングエリ
ア」Aが「描画」モードに切り替えられた場合、マウ
スイベント発生は描画動作と見なされる。マウスボタン
ダウンイベントとマウスムーブが発生した場合には、マ
ウスボタンアップが発生するまで、「エディティングエ
リア」A上のマウスポインタ位置に沿って線を描く動
作を行う。すなわち、自由描画を行うものとする。この
モードでは、ユーザは「エディティングエリア」A
自由に文字や図形を書き込むことができ、会議において
従来のホワイトボードの機能を提供するものである。な
お、本実施の形態においては、「描画」ボタンBを設
置し、ユーザが明示的に「描画」モードを選択するもの
としたが、これに限るものではなく、例えばマウスダウ
ンイベント発生時のマウスポインタ座標上にオブジェク
トOが存在しない場合は、その後マウスボタンアップイ
ベントが発生するまでを描画動作と見なすというよう
に、モードレスな動作として実施することも可能であ
る。
【0084】[「属性」モードでのエディティングエリ
アの動作の説明]「属性」ボタンBが操作され、「エ
ディティングエリア」Aが「属性」モードに切り替え
られた場合の動作を説明する。「エディティングエリ
ア」Aが「属性」モードに切り替えられた場合、マウ
スイベント発生は「属性設定」動作と見なされる。すな
わち、選択されたオブジェクトOに所定の意味がある属
性を付与することができる。例えば、属性として「目
的」,「結論」,「課題」といった所定の意味を持った
属性を予め所定のメモリ領域(ハードディスク20の所
定の領域)に記憶しておき、座標検出装置12やマウス
19等のポインティングデバイスによって対象オブジェ
クトOにポインタをあわせてクリックすると、オブジェ
クトO近傍に「目的」,「結論」,「課題」がプルダウ
ンメニューで表示されるようにする。これらの属性
(「目的」,「結論」,「課題」)から、例えば「結
論」を選択してクリックすることにより、選択されたオ
ブジェクトOに「結論」属性が付与されるようになる。
このとき、前述したオブジェクト管理リストの対応する
オブジェクトの記述に、「結論」属性が付与された旨を
記述する。さらに、「エディティングエリア」A上に
表示されているオブジェクトOの近傍に、所定の書式で
「結論」属性が付与されたことを示す表示を行う。具体
的には、表示オブジェクトO近傍に「結論」という文字
を表記したり、あらかじめ決められている「結論」に相
当するシンボリックなマークを付与したり、オブジェク
トOの表示色を変更するなど、いくつかの方法が可能で
ある。
【0085】したがって、編集画面である「エディティ
ングエリア」Aを用いた議論中に、発散的に生成/提
供される情報に対し、「目的」「結論」「課題」等の会
議で重要となる概念を属性としてオブジェクトOに付与
することが可能になる。これにより、議論の途中でもこ
れら重要な属性がついたオブジェクトOだけを簡単に一
覧することが可能になり、議事進行の効率を著しく向上
させることが可能になる。さらに、第三者が利用した場
合には、会議のエッセンスを簡単に抽出することが可能
になり、効率的な情報収集や情報把握を行うことが可能
になる。
【0086】なお、オブジェクトOに付与される付与属
性としては、上述したような「目的」,「結論」,「課
題」といった一元的な属性だけではなく、多次元の属性
をオブジェクトOに付与することも可能である。多次元
の属性とは、ある情報の属性を、複数の属性の組み合わ
せで表したものである。ここで、多次元の属性をオブジ
ェクトOに付与する際の動作について以下に説明する。
ここでは、開発しようとする機器の仕様案に係る「開発
年」と「通信速度」という二つの属性名で表される属性
を例にして説明する。
【0087】「エディティングエリア」Aが「属性」
モードに切り替えられた状態で、座標検出装置12やマ
ウス19等のポインティングデバイスによって対象オブ
ジェクトOにポインタをあわせてクリックすると、図1
3に示すように、オブジェクトO(「model 002仕様
案」ファイルアイコン)近傍には、プルダウンメニュー
Mが表示される。図13に示すように、プルダウンメニ
ューMに表示される「開発年」の属性値は、「200
1」,「2002」,「2003」,「2004」,
「2005」である。また、プルダウンメニューMに表
示される「通信速度」の属性値は、「1Mbps」,
「5Mbps」,「10Mbps」,「50Mbp
s」,「100Mbps」である。これらの属性値は、
予め所定のメモリ領域(記憶部であるハードディスク2
0の所定の領域)に記憶されている。ユーザは、プルダ
ウンメニューM内の値を「開発年」と「通信速度」につ
いて独立に選択することができる。属性値は、プルダウ
ンメニューMに表示される属性毎の各属性値を座標検出
装置12やマウス19等のポインティングデバイスによ
ってクリックすることにより選択される。なお、属性毎
の各属性値は互いに排他的であり、属性値は属性毎に一
つのみが選択可能になっている。図13においては、
「開発年」の属性値として「2002」が選択され、
「通信速度」の値として「50Mbps」が選択された
場合を示している。そして、属性毎の属性値は、プルダ
ウンメニューM内の「OK」ボタンbを座標検出装置1
2やマウス19等のポインティングデバイスによってク
リックすることで決定される。ここに、属性値選択手段
の機能が実行される。属性毎の属性値が決定すると、図
14に示すように、「エディティングエリア」Aから
プルダウンメニューMが消えるとともに、属性毎の属性
値である付与属性Z(「2002」及び「50Mbp
s」)が生成されて選択されたオブジェクトO(「mode
l 002仕様案」ファイルアイコン)に付与され、付与さ
れた付与属性Zが当該オブジェクトOの近傍に表示され
る。ここに、付与属性生成手段の機能、属性付与手段の
機能及び付与属性表示手段の機能が実行される。これに
より、ユーザは、「エディティングエリア」A内の任
意のオブジェクトOに対し、メモリ領域(ハードディス
ク20の所定の領域)に記憶されている「開発年」の属
性値と「通信速度」の属性値とを任意の組み合わせで付
与することができる。また、任意のオブジェクトOに対
して付与された付与属性Zが当該オブジェクトOの近傍
に表示されることにより、「エディティングエリア」A
を用いた議論中に、各種の付与属性Zを付与されたオ
ブジェクトOについての確認が可能になるので、議論の
流れを一目で確認することが可能になり、議論進行の効
率を著しく向上させることが可能になる。
【0088】ところで、上述したプルダウンメニューM
に表示される属性名及び属性値は、ユーザが任意に編集
することができるようになっている。ユーザによる図示
しないボタン操作により属性編集モードが選択される
と、ディスプレイ11の表示画面中に図15に示すよう
な属性編集ダイアログDが表示される。属性編集ダイア
ログDには、第一属性に係る情報を編集するためのエリ
アD1と、第二属性に係る情報を編集するためのエリア
D2とが設けられている。図15中、網掛けで示した部
分はユーザが入力する、いわゆる「テキスト入力ボック
ス」T1,T2であることを示している。
【0089】以下において、第一属性における属性名及
び属性値の編集を例に属性名及び属性値の編集について
説明する。E部分は第一属性の「属性名」を表示する部
分、F部分は第一属性の「属性値」を表示する部分であ
る。「属性名」と表記された右の「テキスト入力ボック
ス」T1に例えば「開発年」と入力し、その右の矢印ボ
タンGを座標検出装置12やマウス19等のポインティ
ングデバイスでクリックすると、「開発年」という文字
列がEの部分に表示され、第一属性の属性名が「開発
年」に設定される。属性値は、複数入力することがで
き、「属性値」と表記された下の「テキスト入力ボック
ス」T2に、例えば「2004」と入力し、その右の矢
印ボタンHを座標検出装置12やマウス19等のポイン
ティングデバイスでクリックすると、「2004」とい
う文字列がFの部分に上から順に入力され、「テキスト
入力ボックス」T2の文字列はクリアされる。なお、F
の部分には、「なし」という属性値があらかじめ定義さ
れているものとする。追加の属性値は、同様の操作で入
力することができる。属性値が多く入力され、F部分の
最下端まで値が入力されると、F部分全体が情報にスク
ロールされ、さらに下方に属性値を入力することができ
る。下方に入力された属性値は、例えばGUI(Graphi
cal User Interface)で「スクロールバー」として一般
に知られているコントロールオブジェクトIにより、座
標検出装置12やマウス19等のポインティングデバイ
スでクリックすることで属性値の列をスクロールして参
照することができる。さらに、F部分に表示された属性
値のうち一つを座標検出装置12やマウス19等のポイ
ンティングデバイスでクリックして選択し、コントロー
ルオブジェクトIの矢印を操作することで、属性値の並
びを変えることもできる。この操作も、広く一般に用い
られているGUIの操作方法である。第二属性も同様に
編集し、最後に属性編集ダイアログD内の「OK」ボタ
ンJを座標検出装置12やマウス19等のポインティン
グデバイスによってクリックすることにより、二つの属
性名と対応する属性値が所定のメモリ領域(ハードディ
スク20の所定の領域)に記憶されることになる。ここ
に、属性編集手段の機能が実行される。
【0090】このようにプルダウンメニューMに表示さ
れる属性名及び属性値を、ユーザが任意に編集可能にす
ることで、扱う問題の範疇の違いや、業種,職種の違い
による用語の違いを吸収でき、あらゆる種類の知識創造
作業の効率の著しい向上が期待できるようになる。
【0091】ところで、上述したように多次元の属性を
オブジェクトOに付与する場合、各オブジェクトOの関
係を、各属性毎の属性値に基づいてビジュアル的に表示
することもできる。図14に示したような「エディティ
ングエリア」A内に「スタッキングエリア」Aから
コピーされた3つのオブジェクトOが表示されている場
合について例示的に以下に説明する。
【0092】ユーザによる図示しないボタン操作により
テーブルチャート表示モードが選択されると、「テーブ
ルチャートビュー」というビューが生成され、図16に
示すような画面がディスプレイ11に表示される。ここ
で、横軸は第一属性に対応し、縦軸は第二属性に対応す
る。図16に示すように、各属性毎の属性値は「項目」
として処理され、各オブジェクトOの表示位置は、属性
値に対応したカテゴリ内に表示されることになる。ここ
に、オブジェクト関係表示手段の機能が実行される。
【0093】また、変形例として、ユーザによる図示し
ないボタン操作によりグラフチャート表示モードが選択
されると、「グラフチャートビュー」というビューが生
成され、図17に示すような画面が表示される。横軸は
第一属性に対応し、縦軸は第二属性に対応する。図17
に示すように、各属性毎の属性値は「数値」として処理
され、各オブジェクトOの表示位置は、属性値によりス
ケーリングされて表示されることになる。ここに、オブ
ジェクト関係表示手段の機能が実行される。
【0094】このように、各オブジェクトOの関係を、
各属性毎の属性値に基づいてビジュアル的に表示するこ
とにより、属性を付与することにより意味づけした複数
の情報の関係を一目で確認することができるので、新た
な知識を創出するための頭の整理を簡単に行うことがで
き、共同作業による知識創造作業の効率の著しい向上が
期待できる。
【0095】[「リンク」モードでのエディティングエ
リアの動作の説明]「リンク」ボタンBが操作され、
「エディティングエリア」Aが「リンク」モードに切
り替えられた場合の動作を説明する。「エディティング
エリア」A が「リンク」モードに切り替えられた場
合、マウスイベント発生は「リンク設定」動作と見なさ
れる。すなわち、選択されたオブジェクトOに所定の意
味があるリンクを付与することができる。ユーザが「リ
ンク」ボタンBを操作し、「エディティングエリア」
が「リンク」モードになっているときに、例えば図
12に示すように、「これは結論」という文字列と「最
終報告案」というファイルアイコンとの二つのオブジェ
クトOを貫くように座標検出装置12やマウス19等の
ポインティングデバイスによってクリックした状態でポ
インタを移動させる動作を行う(軌跡A)。これによ
り、「これは結論」という文字列オブジェクトOから
「最終報告案」というファイルオブジェクトOにリンク
が定義されることになる。定義されたリンクは、前述の
オブジェクト管理リストの「これは結論」というオブジ
ェクトOの項目に、「最終報告案」というオブジェクト
Oへのポインタを記述しリストを更新する、というアク
ションで保存される。また、生成されたリンクは「エデ
ィティングエリア」A上での表示として、例えば図1
2に示すような軌跡Aを表示する等の視覚的なフィード
バックを行う。
【0096】ここで、図12において軌跡Bで示したよ
うに、「これは結論」という文字列オブジェクトOから
「まとめチャート」というファイルオブジェクトOにリ
ンクを設定する動作を行う場合について説明する。この
場合、「これは結論」という文字列と「まとめチャー
ト」というファイルアイコンとの二つのオブジェクトO
を貫くように座標検出装置12やマウス19等のポイン
ティングデバイスによってクリックした状態でポインタ
を移動させる動作を行うと、そのポインタ移動の途中で
「講演会録音記録」というファイルオブジェクトOを貫
くことになる。このような場合には、「講演会録音記
録」というファイルオブジェクトOをリンク対象から除
外する。すなわち、「リンク」モード下においては、ポ
インタ移動の際に、最初に貫いたオブジェクトOと、最
後に貫いたオブジェクトOとを処理対象とし、途中で貫
いたオブジェクトOは除外するものとする。
【0097】より具体的には、ポインタ移動の際に、移
動ストロークの座標を始点から順に検査し、ストローク
上の各座標毎にオブジェクト管理リストに記述されてい
るオブジェクトOの座標を検査し、オブジェクトOの座
標がストローク上の検査中の座標に重なっているか否か
を判断する。そして、移動ストロークの座標とオブジェ
クトOの座標とが初めて重なったことが判断された場
合、リンク始点のオブジェクトOとしてそのオブジェク
トOのIDを記憶する。さらに検査を続け、移動ストロ
ークの座標でオブジェクトOに重なりがあると判断され
た場合、リンク終点のオブジェクトOとしてそのオブジ
ェクトOのIDを記憶する。その後、検査を続け、同様
に移動ストロークの座標でオブジェクトOに重なりがあ
ると判断された場合、先ほど記憶したリンク終点のオブ
ジェクトOのIDを当該オブジェクトOのIDに更新す
る。これにより、移動ストロークの終点まで検査した段
階では、最初に貫いたオブジェクトIDと、最後に貫い
たオブジェクトIDが記憶されることになる。これを元
にオブジェクト管理リストの該当するオブジェクトの項
目を更新する。このようなリンクの役割は、例えば、あ
るオブジェクトOが検索や目視など何らかの手段で発見
されたとき、そのオブジェクトOに関連するオブジェク
トOを発見されたオブジェクトOのみから知ることを担
うものである。
【0098】したがって、編集画面である「エディティ
ングエリア」Aを用いた議論中に、発散的に生成/提
供される情報に対し、各情報に係るオブジェクトOのリ
ンク付けを行うことにより階層化することが可能にな
る。これにより、動的かつ電子的な情報の分類を会議参
加者全員が見ている前で行うことが可能になるので、議
論の整理が容易になり、会議での議論の収束性を向上さ
せることが可能になる。さらに、会議中に発生した一つ
のオブジェクトO(例えば、最終結論)から、この結論
が導かれるに至った途中の議論でも用いられたオブジェ
クトOを簡単に入手することが可能になり、情報の再利
用性を著しく向上させることが可能になる。
【0099】[「グループ」モードでのエディティング
エリアの動作の説明]「グループ」ボタンBが操作さ
れ、「エディティングエリア」Aが「グループ」モー
ドに切り替えられた場合の動作を説明する。「エディテ
ィングエリア」Aが「グループ」モードに切り替えら
れた場合、マウスイベント発生は「グループ設定」動作
と見なされる。すなわち、選択されたオブジェクトOに
所定の意味があるグループ属性を付与することができ
る。ユーザが「グループ」ボタンBを操作し、「エデ
ィティングエリア」Aが「グループ」モードになって
いるときに、例えば図18に示すように、「エディティ
ングエリア」Aに表示されている「最終報告案」とい
うファイルアイコンと「まとめチャート」というファイ
ルアイコンとの二つのオブジェクトOを囲むように座標
検出装置12やマウス19等のポインティングデバイス
によってクリックした状態でポインタを移動させた閉曲
線ストロークを入力する。これにより、「最終報告案」
というファイルオブジェクトOと「まとめチャート」と
いうファイルオブジェクトOとが同じ「グループ」に属
することが定義されることになる。定義された「グルー
プ」は、前述のオブジェクト管理リストの「最終報告
案」というオブジェクトOと、「まとめチャート」とい
うオブジェクトの項目に、例えば連番で自動生成された
ユニークな「グループID」を記述し、リストを更新す
る、というアクションで保存される。ユニークな「グル
ープID」は、「エディティングエリア」Aが「グル
ープ」モードのときに、少なくとも一つのオブジェクト
Oを内包する閉曲線ストロークをユーザが入力する毎に
連番などで自動生成されるものとする。このようなグル
ープの役割は、例えば、あるオブジェクトOが検索や目
視など何らかの手段で発見されたとき、そのオブジェク
トOと同じ性質のオブジェクトOを一覧的に参照した
り、あらかじめ性質がわかっているときには、その性質
を有するオブジェクトOを一覧的に抽出したりすること
を担うものである。なお、ユーザが入力したストローク
が閉曲線であるか否かは、一つのストローク中に自分自
身と交わる点が存在するかどうかで判断する。さらに、
ファイルアイコンなどオブジェクトOの座標が閉曲線内
に内包されるか否かの判断は、公知技術(例えば、htt
p://www.wombat.or.jp/tomoyashuttle/shtml/algorithm
/Hougan.htm参照)であるため、説明は省略する。
【0100】したがって、編集画面である「エディティ
ングエリア」Aを用いた議論中に、発散的に生成/提
供される情報をその場でグループ化することが可能にな
る。これにより、動的かつ電子的な情報の分類を会議参
加者全員が見ている前で行うことが可能になるので、議
論の整理が容易になり、会議での議論の収束性を向上さ
せることが可能になる。
【0101】[「リスト」ボタンが操作された場合の動
作の説明]「リスト」ボタンBが操作された場合の動
作を説明する。「リスト」ボタンBが操作されると、
「エディティングエリア」Aの動作モードの違いに関
わらず、以下に説明する機能が動作する。「リスト」ボ
タンBが操作されると、前述したオブジェクト管理リ
ストの中で、前述した「属性」モードで付与した属性の
うち、特定の属性を有するオブジェクトOが検索され
る。ここでは、前述した「目的」,「結論」,「課題」
という属性が付いたオブジェクトOが検索される。検索
が完了すると、図19に示すように、該当するオブジェ
クトOを一覧表の形態で表示する。ここに、編集結果表
示手段の機能が実行される。図19におけるタイトル,
属性,投稿者は、オブジェクト管理リストに記述されて
いる内容から参照するものである。さらに,公知である
例えばマイクロソフト社のWindowsの操作インタフェー
スをもちいて、図19においてそれぞれの列のタイトル
をクリックすると、その列の内容で表全体をソートする
こともできる。
【0102】したがって、編集画面である「エディティ
ングエリア」Aを用いた議論中に、各種の属性を付与
されたオブジェクトOについての確認が可能になる。こ
れにより、議論の流れを一目で確認することが可能にな
り、議論進行の効率を著しく向上させることが可能にな
る。
【0103】[「まとめ」ボタンが操作された場合の動
作の説明]「まとめ」ボタンBが操作された場合の動
作を説明する。「まとめ」ボタンBが操作されると、
「エディティングエリア」Aの動作モードの違いに関
わらず、以下に説明する機能が動作する。「まとめ」ボ
タンBが操作されると、前述したオブジェクト管理リ
ストの中で、前述した「属性」モードで付与した属性の
うち、特定の属性を有するオブジェクトOが検索され
る。ここでは、前述した「結論」,「課題」という属性
が付いたオブジェクトOが検索される。検索が完了する
と、「エディティングエリア」Aに新規ページを追加
し、検索されたオブジェクトOをコピーする。「エディ
ティングエリア」Aに新規に追加されたページと、こ
れにコピーされた「結論」と「課題」という属性が付い
たオブジェクトOの表示の様子を図20に示す。このよ
うに「エディティングエリア」A に新規に追加された
ページは、今まで説明した「エディティングエリア」A
と同等のものなので、「描画」モードに切り替えるこ
とで、ユーザは手書き文字などを書くことができる。図
20においては、「結論」という属性が付けられたオブ
ジェクトOと「課題」という属性が付けられたオブジェ
クトOに対して、その後のアクションを指示する「メモ
書き」のオブジェクトOが付された例が示されている。
【0104】以上のような「エディティングエリア」A
内での上述したような各種操作により整理されたオブ
ジェクトの構造は、前述したオブジェクト管理リストの
形態で記述される。ここで、図21は「エディティング
エリア」A内での各種操作の一例を示す説明図、図2
2は図21の「エディティングエリア」A内での各種
操作に基づくオブジェクト管理リストのデータ構造を示
す模式図である。図22中、角が丸い四角はオブジェク
トへのポインタを示し、角張った四角はオブジェクトの
構造を表すタグを示すものとする。以下、順を追ってオ
ブジェクト管理リストについて詳述する。
【0105】1ページの「エディティングエリア」A
の構造を、「canvas」というオブジェクトで表現するこ
ととする。すなわち、「エディティングエリア」A
複数ページに渡ってもいいので、ここでは1ページ目の
「エディティングエリア」A を「canvas1」というオ
ブジェクトで表現することとする。オブジェクト管理リ
ストは、XML(eXtensible Markup Language)で表現
され、オブジェクトの構造を表すタグは、そのままXM
Lタグに相当するものとする。
【0106】図22に示すように、「canvas」は、それ
を成すオブジェクトを記述する“individualityタグ”
と、オブジェクト間の関連性を記述する“relationship
タグ”とで構成されている。“individualityタグ”の
下には、「canvas」内の登場するオブジェクトへのポイ
ンタ(object1,object2,・・・)が記述され、それぞれ
のオブジェクトポインタの下には個々のオブジェクトの
属性(attributes)が記述される。ここでいう属性と
は、先に述べた属性の他、「canvas」内での表示位置や
色などの意味的な属性以外の表示に必要な属性も含むも
のとする。オブジェクトの属性が変更された場合は、個
々に記述された該当する値が変更される。
【0107】オブジェクト間の関連性を記述する“rela
tionshipタグ”の下には、“groupタグ”と“linkタ
グ”とが記述される。“groupタグ”の下には、「canva
s」内で定義されるグループがgroup1,group2,・・・と
いった名前で定義される。これは、「エディティングエ
リア」A内でグループ定義操作が成されたときに連番
で自動発生的に定義される名前である。「canvas」内で
定義されるグループ(group1,group2,・・・)の下に
は、それぞれのグループに属するオブジェクトへのポイ
ンタが記述される。ここで記述されるオブジェクトへの
ポインタは、前述した“individualityタグ”以下にお
いて記述されたオブジェクトに含まれるものである。
【0108】一方、“linkタグ”の下には、「canvas」
内で定義されるリンクがlink1,link2,・・・といった名
前で定義される。これは、「エディティングエリア」A
内でリンク定義操作が成されたときに連番で自動発生
的に定義される名前である。「canvas」内で定義される
リンク(link1,link2,・・・)の下には、“source”と
“destination”というタグが定義され、それぞれの下
にはそれぞれのリンクの元(source)と先(destinatio
n)に対応するオブジェクトへのポインタが記述され
る。ここで記述されるオブジェクトへのポインタは、前
述した“individualityタグ”以下において記述された
オブジェクトに含まれるものである。
【0109】このようなオブジェクト管理リストは、X
MLで記述され、例えばディスクなど記憶媒体に記憶さ
れている。マスタクライアントアプリケーションが起動
したときにディスクから読み込まれ、canvas1,canvas2,
・・・のようにオブジェクト化されてメモリ上に展開さ
れる。マスタクライアントアプリケーション終了時に
は、これらオブジェクトを再びXML形式の形でディス
クなどの記憶媒体に記憶する。なお、本実施の形態にお
いては、このオブジェクト管理リストは、オブジェクト
の実体すなわちファイルとともに文書管理サーバ4に送
信されて互いに関連付けられ、「会議文書」として記憶
される。
【0110】[実施例]以上説明した電子会議システム
1について、一連の操作の流れを具体例を挙げて説明す
る。
【0111】本実施の形態の電子会議システム1におい
ては、会議の進行役は、マスタクライアントである情報
処理装置14に接続されたマウス19等のポインティン
グデバイスを手元に置き、席に座りながら一連の操作を
行うことができるし、席を立ち、情報入出力装置2の前
に立ちながら座標検出装置12を用いて一連の操作を行
うことができる。なお、進行役以外の会議の参加者も、
席を立ち、情報入出力装置2の前に立ちながら座標検出
装置12を用いて一連の操作を行うことができる。ま
た、本実施の形態の電子会議システム1においては、情
報の共有化の観点から、会議の参加者には、各情報処理
装置5(スレーブクライアント)からいつでも好きなと
きにオブジェクト(文字列,ストロークデータ,ファイ
ル)を情報処理装置14(マスタクライアント)の「ス
タッキングエリア」Aに投げ込むことのみを許すこと
とする。すなわち、「エディティングエリア」Aにア
クセスできるのは、例えばマスタクライアントである情
報処理装置14に接続されたマウス19等のポインティ
ングデバイスと、マスタクライアントである情報処理装
置14に接続された情報入出力部13の座標検出装置1
2だけに限定する。
【0112】これにより、参加者の各情報処理装置5
(スレーブクライアント)から同時に、マスタクライア
ントである情報処理装置14に接続された情報入出力部
13のディスプレイ11の表示画面中のオブジェクトを
操作したり、参加者の各情報処理装置5(スレーブクラ
イアント)の表示状態を常に同期を取りながら各スレー
ブクライアントすべてからオブジェクトの操作を行うこ
とによるアクセス権制御の問題や計算リソースの大量消
費によるオーバーヘッドの問題を回避することが可能に
なっている。
【0113】ここで、図23は表示画面中のオブジェク
ト操作の一例を示す説明図である。図23に示すよう
に、「スタッキングエリア」Aには会議の各参加者か
ら送信された(共有化された)様々なオブジェクトが配
置されている。図23の「スタッキングエリア」A
中、文字列だけのオブジェクトは、参加者が自分の情
報処理装置5(スレーブクライアント)からその場で入
力した文字列である。通常は簡単な一文の意見や見出し
である。また、図23の「スタッキングエリア」A
中、文字列にアイコンが付記されているオブジェクト
は、参加者が自分の情報処理装置5(スレーブクライア
ント)から送信したファイルやURLである。ファイル
としては、音声ファイルや動画ファイルなどマルチメデ
ィア系ファイル、ビットマップ系の画像ファイル、ワー
ドプロセッサなど適当なアプリケーションが作成したフ
ァイルなどが考えられる。
【0114】会議の進行役は、「エディティングエリ
ア」Aを従来のホワイトボードに見立てて手書き文字
を直接書くことができるし、「スタッキングエリア」A
にスタックされたオブジェクトをDrag&Dropで「エデ
ィティングエリア」Aに移動/コピーすることができ
る。さらに会議の進行役は、自分自身が一参加者として
情報処理装置5(スレーブクライアント)を手元に置い
ても良い。
【0115】会議の進行役は、アジェンダ的に議論項目
を手書きで「エディティングエリア」Aに書き込んで
ゆく。一方、会議の参加者は、各項目の議論の時に、そ
の項目に関わる様々な情報を「スタッキングエリア」A
に投げ込む。例えば、「外部研究動向」を議論してい
る時には、参加者の一人がその場であるいは前もって調
べた他社のホームページへのURLを「スタッキングエ
リア」Aに投げ込む。会議参加者は、議論の途中であ
っても思いついたときにすぐにスレーブクライアントか
らオブジェクトを送信できる。マスタクライアントにお
いて、「エディティングエリア」Aが作業中(処理
中,アクティブ状態)であっても、スレーブクライアン
トからのオブジェクトをマスタクライアントが受信した
場合には、ほぼリアルタイムで「スタッキングエリア」
の表示が更新される。会議の進行役は、「スタッキ
ングエリア」Aに投げ込まれたURLのファイルオブ
ジェクトを「外部研究動向」の手書き文字付近にDrag&
Dropする。
【0116】さらに、会議の進行役は、「グループ」ボ
タンBを操作して「グループ」モードに切り替えた
後、文字列「外部研究動向」とDrag&DropされたURL
のファイルオブジェクトとを曲線で囲む。これにより、
文字列「外部研究動向」とURLのファイルオブジェク
トとがグループ化される。
【0117】さらに、「以前のワーキング結果」に対し
て、関連する資料を入手した参加者が「スタッキングエ
リア」Aに投げ込む。投げ込んだ参加者は、口頭で資
料を投げ込んだ旨を会議の進行役に伝える。会議の進行
役は、投げ込まれた資料オブジェクトを「エディティン
グエリア」AにDrag&Dropする。さらに、会議の進行
役は、「以前のワーキング結果」の手書き文字の近くに
オブジェクトを移動し、「グループ」ボタンBを操作
して「グループ」モードに切り替えた後、同様にグルー
プ化する。その他の関連資料があれば(例えば図中「キ
ックオフ報告」のファイルオブジェクト)、これを同様
にグループ化することができる。
【0118】さらに、議論が進み、会議の参加者が「キ
ックオフ報告」の内容にコメントを付けた場合、重要だ
と会議の進行役に認知されたならば、「リンク」ボタン
を操作し、コメント「これは関しておれは賛成」を
「キックオフ報告」にリンクする。
【0119】以上のように、リンクとグループを付与さ
れた「エディティングエリア」A内の情報は、例えば
「まとめ」ボタンBを操作することにより、図24に
示すようなツリー構造として表示することもできる。こ
の例では,横軸はリンクの深さに対応しており、縦軸は
例えばオブジェクトが生成された時間順である。さら
に、同じ階層にあるオブジェクトでグループが定義され
ている場合は、図24においては縦の線で結んである。
また、図24において最も左に配置されたオブジェクト
は、最上位の階層のオブジェクト(すなわち、そのオブ
ジェクトはどのオブジェクトからもリンクされていない
オブジェクト)であり、これは無条件に縦の線で結んだ
ツリーとして表現されている。このように、「まとめ」
ボタンBを操作することにより、オブジェクトに付け
られたリンクと属性を用いて、オブジェクト間の構造を
可視化することが可能になっている。これにより、会議
参加者は、議論で出された様々な素材の構造を視覚的に
確認することができ、議論が横道にそれたり、結論が曖
昧な会議の発生を抑えることに有効に機能する。
【0120】加えて、「エディティングエリア」A
オブジェクトには、前述したグループ化による属性の
他、例えば「目的」,「結論」,「課題」といった所定
の意味を持った一元的な属性や、複数の属性を組み合わ
せた多次元の属性(例えば、開発しようとする機器の仕
様案に係る「開発年」と「通信速度」という二つの属性
名で表される属性等)を付与することができる。会議の
進行役は、図23に示すように、例えば「次回の宿題は
この資料をもとに各自分析のこと」という文言がこの会
議の決定事項だった場合、「属性」ボタンBを操作し
てプルダウンメニューから「結論」を選択し、その場で
この文言(オブジェクト)に「結論」という属性を付与
する。
【0121】また、「目的」,「結論」,「課題」とい
った所定の意味を持った属性の利用形態を次に説明す
る。議論の途中で今までの議論を振り返ったり、決定事
項を再確認する場合、「リスト」ボタンBを操作す
る。「リスト」ボタンBが操作されると、前述したオ
ブジェクト管理リストの中で、前述した「属性」モード
で付与した属性のうち、特定の属性を有するオブジェク
トが抽出される(図19参照)。
【0122】さらに、複数の属性を組み合わせた多次元
の属性の利用形態としては、図16又は図17に示すよ
うに、各オブジェクトの関係を、各属性毎の属性値に基
づいてビジュアル的に表示することにより、属性を付与
することにより意味づけした複数の情報の関係を一目で
確認することが可能になる。これにより、新たな知識を
創出するための頭の整理を簡単に行うことができ、共同
作業による知識創造作業の効率の著しい向上が期待でき
る。
【0123】なお、会議の進行役による操作を中心に説
明したが、いずれの会議参加者でも共有の場(すなわ
ち、座標検出装置12を備えた大型のディスプレイ11
の前)に歩み出るだけで、進行の主導権をとることが可
能になる。つまり、アクセス権管理など煩雑な処理がシ
ステム上必要なく、会議参加者にとってもきわめて自然
な行動のみで会議の進行役からのアクセス権の受け渡し
が可能となり、システムのユーザビリティを著しく向上
させることが可能になる。
【0124】以上説明したように、本実施の形態の電子
会議システム1においては、知識の共有化をねらう機能
と、共有化された知識の構造を協調作業により編集する
機能とを明確に区別している。
【0125】一般に、協調作業を前提とした知識創造型
の会議では、次のようなプロセスを循環しながら知識が
練り上げられると考えられる。はじめに、共通認識とし
て主催者又は議長役から問題(議題)が提起される。次
に、各会議参加者が自分のデータ(思想や手持ちの客観
データ)を披露し、問題解決の案を全員で共有化する。
共有化されたデータをもとに議論を進め、新たな提案や
結論を練り上げていく。参加者は、協調的に練り上げら
れた結論(データ)を自分の担当毎に持ち帰り、持ち帰
ったデータに編集を加え、次回の会議に持ち寄る。ここ
で、同様のプロセスを経てさらに練り上げられ、知識と
して創出される。つまり、上記のシーンにおいては、個
人の知識を共有化するプロセスと、共有化された知識に
編集を加えて構造化するプロセスが含まれている。
【0126】従来の電子会議システムにおいては、個人
の知識を共有化するプロセスと、共有化された知識に編
集を加えて構造化するプロセスとを同時に行うようにし
ている。すなわち、様々なオブジェクト(テキスト、図
形、画像、etc.)を自由に配置して編集を行うこと
ができる画面を視覚的にも操作的にも共有し、参加者全
員が同時にこの画面上にオブジェクトを作ったり、編集
したりすることが出来るようにしている。ところが、こ
のような個人の知識を共有化するプロセスと、共有化さ
れた知識に編集を加えて構造化するプロセスとを同時に
行うようにしている従来の電子会議システムにおいて
は、電子会議の内容に欠落が発生する等によって議論に
混乱が発生してしまうという問題がある。
【0127】したがって、本実施の形態の電子会議シス
テム1においては、知識の共有化をねらう機能と、共有
化された知識の構造を協調作業により編集する機能とを
明確に区別していることから、議論を乱すことなく、会
議を運営することが可能になっている。
【0128】ここに、会議参加者が情報処理装置5を介
して送信した個人の知識である情報(オブジェクト)を
会議参加者全員で共有化するための「スタッキングエリ
ア」Aと、共有化された知識である情報(オブジェク
ト)の構造を編集するための「エディティングエリア」
とが明確に区別され、会議参加者が共通に視認する
ことができる大型のディスプレイ11に表示される。こ
のように大型のディスプレイ11に表示された状態で、
「スタッキングエリア」Aに表示されたオブジェクト
の中から所定のオブジェクトが指定されると、この指定
されたオブジェクトは「エディティングエリア」A
所望の位置に表示される。また、会議の進行役を中心に
会議参加者全員による選択表示領域を用いた議論中に、
発散的に生成/提供される情報(オブジェクト)に対
し、少なくとも二以上の属性の属性値を組み合わせた付
与属性Zを付与することが可能になる。これにより、一
の会議参加者により提供された情報が更新されたことを
他の会議参加者や会議の進行役は容易に認知可能であ
り、提供された情報は「エディティングエリア」A
は直接表示されないことから各情報処理装置5での同期
処理は必要ないので、議論の進行を妨げることなく、会
議を運営することが可能になるとともに、提供された情
報(オブジェクト)に対して少なくとも二以上の属性の
属性値を組み合わせた付与属性Zを付与することによ
り、各情報(オブジェクト)の関係をその場で整理する
ことが可能になり、効率的な情報収集や情報把握を行う
ことが可能になる。
【0129】
【発明の効果】請求項1,5,6記載の発明によれば、
会議参加者が情報処理装置を介して送信した個人の知識
である情報(オブジェクト)を会議参加者全員で共有化
するための情報共有領域と、共有化された知識である情
報(オブジェクト)の構造を編集するための選択表示領
域とを明確に区別し、会議参加者が共通に視認すること
ができる表示装置に表示し、このように表示装置に表示
された状態で、情報共有領域に表示されたオブジェクト
の中から所定のオブジェクトが指定されると、この指定
されたオブジェクトを選択表示領域の所望の位置に表示
することにより、一の会議参加者により提供された情報
が更新されたことを他の会議参加者や会議の進行役は容
易に認知することができ、提供された情報は選択表示領
域には直接表示されないことから各情報処理装置での同
期処理は必要ないので、議論の進行を妨げることなく、
会議を運営することができる。また、会議の進行役を中
心に会議参加者全員による選択表示領域を用いた議論中
に、発散的に生成/提供される情報(オブジェクト)に
対し、少なくとも二以上の属性の属性値を組み合わせた
付与属性を付与することができるので、各情報(オブジ
ェクト)の関係をその場で整理することができ、効率的
な情報収集や情報把握を行うことができる。
【0130】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の会議支援装置において、提供された情報(オブジェ
クト)に対して付与された付与属性を当該オブジェクト
の近傍に表示することにより、選択表示領域を用いた議
論中に、各種の付与属性を付与されたオブジェクトにつ
いての確認をすることができるので、議論の流れを一目
で確認することができ、議論進行の効率を著しく向上さ
せることができる。
【0131】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の会議支援装置において、各オブジェクトの関
係を、各属性毎の属性値に基づいて表示装置に表示する
ことにより、属性を付与することにより意味づけした複
数の情報の関係を一目で確認することができるので、新
たな知識を創出するための頭の整理を簡単に行うことが
でき、共同作業による知識創造作業の効率の著しい向上
を期待することができる。
【0132】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の会議支援装置において、記憶部に記憶されるオブジ
ェクトに関する少なくとも二以上の属性、及びこの属性
に係る属性値を編集することができることにより、扱う
問題の範疇の違いや、業種,職種の違いによる用語の違
いを吸収でき、あらゆる種類の知識創造作業の効率の著
しい向上を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の電子会議システムを模
式的に示すシステム構成図である。
【図2】情報入出力装置を概略的に示すシステム構成図
である。
【図3】コンピュータに内蔵される各部の電気的接続を
示すブロック図である。
【図4】情報処理装置に内蔵される各部の電気的接続を
示すブロック図である。
【図5】スレーブクライアントアプリケーションに基づ
くディスプレイの表示画面の一例を示す正面図である。
【図6】スレーブクライアントアプリケーションに基づ
くディスプレイの表示画面の別の一例を示す正面図であ
る。
【図7】スレーブクライアントアプリケーションに基づ
くディスプレイの表示画面のさらに別の一例を示す正面
図である。
【図8】各機能を統合したスレーブクライアントアプリ
ケーションに基づくディスプレイの表示画面のさらに別
の一例を示す正面図である。
【図9】各機能が統合された場合のスレーブクライアン
トアプリケーションにおける動作を示すフローチャート
である。
【図10】マスタクライアントアプリケーションに基づ
くディスプレイの表示画面の一例を示す正面図である。
【図11】マスタクライアントアプリケーションにおけ
るオブジェクトの挙動を模式的に示す説明図である。
【図12】リンクの生成を説明するためのディスプレイ
の表示画面の一例を示す正面図である。
【図13】多次元の属性をオブジェクトに付与する際の
表示内容の一例を示す正面図である。
【図14】多次元の属性をオブジェクトに付与した状態
を示す正面図である。
【図15】プルダウンメニューに表示される属性名及び
属性値を編集する際の表示内容の一例を示す正面図であ
る。
【図16】テーブルチャートビューの一例を示す正面図
である。
【図17】グラフチャートビューの一例を示す正面図で
ある。
【図18】グループの生成を説明するためのディスプレ
イの表示画面の一例を示す正面図である。
【図19】検索されたオブジェクトの一覧表の一例を示
す説明図である。
【図20】属性が付いたオブジェクトの表示の様子を説
明するためのディスプレイの表示画面の一例を示す正面
図である。
【図21】「エディティングエリア」内での各種操作の
一例を示す説明図である。
【図22】図21の「エディティングエリア」内での各
種操作に基づくオブジェクト管理リストのデータ構造を
示す模式図である。
【図23】表示画面中のオブジェクト操作の一例を示す
説明図である。
【図24】オブジェクトのツリー構造を説明するための
ディスプレイの表示画面の一例を示す正面図である。
【図25】従来の電子会議システム一例を概略的に示す
システム構成図である。
【図26】電子会議中にPCの使用が中断された場合を
示す説明図である。
【図27】電子会議中にデータが正しい順序で送られな
い場合を示す説明図である。
【符号の説明】 1 電子会議システム 2 会議支援装置 5 情報処理装置 7 ネットワーク 11 表示装置 20 記憶部 28 記憶媒体 A 情報共有領域 A 選択表示領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 会議参加者が使用する複数の情報処理装
    置にネットワーク接続されて電子会議システムを構成
    し、会議を電子的に支援する会議支援装置において、 会議参加者が共通に視認することができる表示装置と、 所定のオブジェクトを一覧表示する情報共有領域と、こ
    の情報共有領域に一覧表示された前記オブジェクトを選
    択的に表示する選択表示領域と、を前記表示装置に表示
    させる領域表示手段と、 前記情報処理装置から送信された情報を受信する情報受
    信手段と、 この情報受信手段により受信した前記情報に係る前記オ
    ブジェクトを前記情報共有領域に表示するオブジェクト
    一覧表示手段と、 前記情報共有領域に表示された前記オブジェクトの中か
    ら所定の前記オブジェクトを指定するオブジェクト指定
    手段と、 このオブジェクト指定手段により指定された前記オブジ
    ェクトを前記選択表示領域の所望の位置に表示させる指
    定オブジェクト移動手段と、 前記オブジェクトに関する少なくとも二以上の属性に係
    る属性値をそれぞれ記憶する記憶部と、 この記憶部に記憶された各属性から所望の属性値を選択
    させる属性値選択手段と、 この属性値選択手段により選択された各属性の属性値を
    組み合わせ、前記オブジェクトに対する付与属性を生成
    する付与属性生成手段と、 前記指定オブジェクト移動手段により前記選択表示領域
    に表示された前記オブジェクトに対し、前記付与属性生
    成手段により生成された付与属性を付与する属性付与手
    段と、を備えることを特徴とする会議支援装置。
  2. 【請求項2】 前記属性付与手段により前記オブジェク
    トに対して付与された前記付与属性を、前記表示装置の
    前記選択表示領域に表示された当該オブジェクトの近傍
    に表示する付与属性表示手段を備えることを特徴とする
    請求項1記載の会議支援装置。
  3. 【請求項3】 前記付与属性が付与された複数の前記オ
    ブジェクト間の関係を、前記各オブジェクトに対する前
    記付与属性を構成する各属性の属性値に基づいて前記表
    示装置に表示するオブジェクト関係表示手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の会議支援装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶部に記憶される前記オブジェク
    トに関する少なくとも二以上の属性、及びこの属性に係
    る属性値を編集する属性編集手段を備えることを特徴と
    する請求項1記載の会議支援装置。
  5. 【請求項5】 複数の情報処理装置とともに電子会議シ
    ステムを構成し、会議参加者が共通に視認することがで
    きる表示装置を有して前記情報処理装置にネットワーク
    接続される会議支援装置の動作制御をコンピュータに実
    行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムであ
    って、前記コンピュータに、 所定のオブジェクトを一覧表示する情報共有領域と、こ
    の情報共有領域に一覧表示された前記オブジェクトを選
    択的に表示する選択表示領域と、を前記表示装置に表示
    させる領域表示機能と、 前記情報処理装置から送信された情報を受信する情報受
    信機能と、 この情報受信機能により受信した前記情報に係る前記オ
    ブジェクトを前記情報共有領域に表示するオブジェクト
    一覧表示機能と、 前記情報共有領域に表示された前記オブジェクトの中か
    ら所定の前記オブジェクトを指定するオブジェクト指定
    機能と、 このオブジェクト指定機能により指定された前記オブジ
    ェクトを前記選択表示領域の所望の位置に表示させる指
    定オブジェクト移動機能と、 前記オブジェクトに関する少なくとも二以上の属性に係
    る属性値をそれぞれ記憶する記憶部に記憶された各属性
    から所望の属性値を選択させる属性値選択機能と、 この属性値選択機能により選択された各属性の属性値を
    組み合わせ、前記オブジェクトに対する付与属性を生成
    する付与属性生成機能と、 前記指定オブジェクト移動機能により前記選択表示領域
    に表示された前記オブジェクトに対し、前記付与属性生
    成機能により生成された付与属性を付与する属性付与機
    能と、を実行させることを特徴とするプログラム。
  6. 【請求項6】 複数の情報処理装置とともに電子会議シ
    ステムを構成し、会議参加者が共通に視認することがで
    きる表示装置を有して前記情報処理装置にネットワーク
    接続される会議支援装置の動作制御をコンピュータに実
    行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムを記
    憶する記憶媒体であって、前記コンピュータに、 所定のオブジェクトを一覧表示する情報共有領域と、こ
    の情報共有領域に一覧表示された前記オブジェクトを選
    択的に表示する選択表示領域と、を前記表示装置に表示
    させる領域表示機能と、 前記情報処理装置から送信された情報を受信する情報受
    信機能と、 この情報受信機能により受信した前記情報に係る前記オ
    ブジェクトを前記情報共有領域に表示するオブジェクト
    一覧表示機能と、 前記情報共有領域に表示された前記オブジェクトの中か
    ら所定の前記オブジェクトを指定するオブジェクト指定
    機能と、 このオブジェクト指定機能により指定された前記オブジ
    ェクトを前記選択表示領域の所望の位置に表示させる指
    定オブジェクト移動機能と、 前記オブジェクトに関する少なくとも二以上の属性に係
    る属性値をそれぞれ記憶する記憶部に記憶された各属性
    から所望の属性値を選択させる属性値選択機能と、 この属性値選択機能により選択された各属性の属性値を
    組み合わせ、前記オブジェクトに対する付与属性を生成
    する付与属性生成機能と、 前記指定オブジェクト移動機能により前記選択表示領域
    に表示された前記オブジェクトに対し、前記付与属性生
    成機能により生成された付与属性を付与する属性付与機
    能と、を実行させるプログラムを記憶することを特徴と
    する記憶媒体。
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