JP2003280690A - ディジタルデータ再生装置,ディジタルデータ復号化プログラム - Google Patents

ディジタルデータ再生装置,ディジタルデータ復号化プログラム

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JP2003280690A
JP2003280690A JP2002083518A JP2002083518A JP2003280690A JP 2003280690 A JP2003280690 A JP 2003280690A JP 2002083518 A JP2002083518 A JP 2002083518A JP 2002083518 A JP2002083518 A JP 2002083518A JP 2003280690 A JP2003280690 A JP 2003280690A
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Takayuki Hiekata
孝之 稗方
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号化された所定の単位データを1以上含む
ディジタルデータを小容量のメモリ構成で再生するこ
と。 【解決手段】 MP3等により符号化されたディジタル
データを構成する所定の単位データであるフレームデー
タの一部を復号化する復号化手順(S32〜S41)
を,ディジタルデータが順次復号化されるよう前記複合
化手順の実行をメイン制御手順により制御し,前記復号
化手順により復号化されたフレームデータの半分(前半
部又は後半部)をバッファメモリに出力する手順(S4
1)と,フレームデータの一部が復号化されるごとに,
次の復号化処理の制御情報を記憶する手順(S44)
と,前記制御情報に基づいて復号化処理を制御する手順
(S31)とを有し,バッファメモリに出力された復号
化後のデータを順次再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,符号化されたディ
ジタルデータを順次復号化しながら再生するディジタル
データ再生装置,及びディジタルデータ復号化プログラ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】著作権保護やデータ容量圧縮のため,音
声や画像等のディジタルデータは所定の符号化がなされ
る場合が多い。さらに,このような符号化されたディジ
タルデータは,所定のヘッダ情報等とこれに対応する符
号化された音楽や画像等の実体のデータとが1まとまり
となった所定の単位データを複数有して構成されている
ことが多い。例えば,音声データの圧縮符号化規格であ
るMP3(規格ISO/IEC11172-3 International Standar
d)により圧縮(符号化)されたディジタルデータは,
図5に示すように,同期符号11とヘッダ情報12と符
号化された音声データの実体であるメインデータ13と
から1つのフレームデータ10が構成され,該フレーム
データ10を複数有している。前記ヘッダ情報12それ
ぞれには,該ヘッダ情報12に対応する1152[sa
mple]分の1まとまりの圧縮データを特定する情報
(アドレス情報等)が含まれている。前記ヘッダ情報1
2により特定される1まとまりの圧縮データは,1つの
前記メインデータ13内に又は複数の前記メインデータ
13に分散して存在する。これについては,MP3の規
格書(ISO/IEC 11172-3 International Standard(Au
g.1993))に詳しい。ここで,前記同期符号11と,前
記ヘッダ情報12と,該ヘッダ情報12により特定され
る1152[sample]分の圧縮データ(符号化デ
ータ)とを合わせた1組のデータが前記単位データの一
例である。また,図5における前記フレームデータ10
が,前記単位データの一例を構成するような符号化形式
も考えられる。このように符号化されたディジタルデー
タをメモリから読み出して再生する場合,DSP等のプ
ロセッサにより所定の復号化プログラムに従って復号化
されるのが一般的である。また,この復号化プログラム
は,通常,再生対象となるディジタルデータの一部分ご
とに復号化処理するデコードコア部と,ディジタルデー
タが順次復号化されるよう前記デコードコア部の実行を
制御するコントロール部とを有している。従来の前記デ
コードコア部は,前記単位データごとに復号化処理を行
う。
【0003】このような従来の復号化プログラムによる
処理の一例を図6を用いて説明する。図6は,MP3規
格で圧縮された音声データ(ディジタルデータの一例)
を再生する際に実行される従来の復号化プログラムの前
記コントロール部による処理手順を表すフローチャート
である。図6の処理が開始される前に,再生対象(復号
化対象)となる音楽データのメモリからの読み出しアド
レス等が予め設定されているものとする。また,以下,
S11,S12,…は,処理手順(ステップ)の番号を
表すものとする。まず,設定された前記読み出しアドレ
ス等に存在するデータに基づいて,再生対象となる音声
データ(例えば,音楽1曲分のデータ)が終了(ビット
ストリームが終了)しているか否かが判別(S11)さ
れ,終了していないと判別された場合は,前記同期符号
11やヘッダ12情報等を識別することにより1つの前
記フレームデータ10が読み出される(S12)。次
に,前記デコードコア部の処理(S13)に移行し,S
12で読み出された前記フレームデータ10の前記ヘッ
ダ情報12により特定される1まとまり(1152[s
ample]分)の符号化データ(前記メインデータ1
3)が前記デコードコア部によって復号化処理される。
前記デコードコア部の処理では,前記ヘッダ情報12に
基づいて,該ヘッダ情報12により特定される符号化デ
ータの先頭から復号化処理を行うのに必要なパラメータ
設定を行い,前記ヘッダ情報12により特定される符号
化データ(即ち,前記単位データに含まれる符号化デー
タ)全てを復号化する。このとき,復号化されたデータ
は,2つ設けられた(或いは,1つのバッファを前半部
と後半部とに分割された)所定のバッファメモリの一方
へ出力される。該バッファメモリに出力されたデータ
は,所定の再生処理(音声出力を行う処理)が終了した
ものから順次消去される。次に,前記バッファメモリの
いずれかが空になるまで,即ち,いずれかの前記バッフ
ァメモリのデータの再生処理が終了するまでループし
(S14のNO側),前記バッファメモリのいずれかが
空になったと判別されると(S14のYES側),次の
復号化データの出力先を空になった側の前記バッファメ
モリに切り替えた(S15)後,S11へ戻って処理が
繰り返される。これにより,一方の前記バッファメモリ
について再生処理が行われている最中に,もう一方の前
記バッファメモリに復号化されたデータが蓄積されるの
で,2つの前記バッファメモリのデータを交互に再生す
ることにより,連続的にリアルタイム再生を実行するこ
とが可能となる。一方,S11において,読み出し対象
となる音声データが終了(全てのデータについて復号化
が終了)していると判別された場合は,そのまま処理が
終了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6に示したようなデ
ィジタルデータの復号化処理では,前記単位データの単
位で復号化及び再生が行われるため,最低限,1つの前
記単位データを復号化したときのデータサイズを有する
前記バッファメモリが2つ(即ち,1つの前記単位デー
タに含まれる全符号化データを復号化したデータサイズ
の2倍のサイズの前記バッファメモリが)必要となる。
例えば,MP3規格において,1[sample]に2
[byte]を割り当てると,2[byte]×115
2[sample/チャンネル]×2チャンネル分×2
バッファ分=9216[byte]ものバッファメモリ
が必要となる。しかしながら,ディジタルデータ再生に
用いられる高速な前記バッファメモリを大容量設けるこ
とは,消費電力の増大,高コスト化,及び装置の大型化
を招くという問題点があった。従って,本発明は上記事
情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところ
は,符号化された所定の単位データを1以上含むディジ
タルデータをより小容量のメモリ構成で再生できるディ
ジタルデータ再生装置,及びディジタルデータ復号化プ
ログラムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は,符号化されたデータを含む所定の単位デー
タを1以上有するディジタルデータの一部を復号化する
復号化手段と,前記ディジタルデータが順次復号化され
るよう前記復号化手段の作動を制御するメイン制御手段
と,復号化されたデータを順次再生する再生手段とを具
備するディジタルデータ再生装置において,前記復号化
手段が前記単位データの一部を復号化するものであり,
前記復号化手段により復号化された前記単位データの一
部を一時記憶するデータ記憶手段と,前記復号化手段に
より前記単位データの一部が復号化されるごとに,次の
復号化処理の制御情報を記憶する制御情報記憶手段と,
前記制御情報に基づいて前記復号化手段による復号化処
理を制御する復号化処理制御手段と,を具備してなるこ
とを特徴とするディジタルデータ再生装置である。これ
により,前記単位データを複数に小分けして復号化する
ことができるので,前記復号化手段による1回の復号化
処理で得られるデータのサイズを小さくでき,再生のた
めにそのデータを一時記憶する前記データ記憶手段の必
要容量を小さくできる。
【0006】また,例えば,前記ディジタルデータがM
P3の規格で圧縮符号化された音楽データであるもの
や,前記復号化処理制御手段が,前記復号化手段によっ
て前記単位データに含まれる符号化されたデータの前半
部又は後半部のいずれを復号化するかを制御するもので
あってもよい。また,本発明は,前記ディジタルデータ
再生装置が行うディジタルデータの復号化処理をコンピ
ュータに実行させるためのディジタルデータ復号化プロ
グラムとして捉えたものであってもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照しながら,本
発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供す
る。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例
であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のもので
はない。ここに,図1は本発明の実施の形態に係るMP
3再生装置Xの概略構成を表すブロック図,図2は本発
明の実施の形態に係るMP3再生装置Xにおけるデータ
復号化処理を制御するメイン処理の手順を表すフローチ
ャート,図3は本発明の実施の形態に係るMP3再生装
置Xにおけるデータ復号化処理の手順を表すフローチャ
ート,図4は本発明の実施の形態に係るMP3再生装置
Xと従来のMP3再生装置とにおいてメモリに出力され
る復号化後のデータのサイズをタイムチャートで表した
図,図5はMP3の概略のデータ構造を表す図,図6は
MP3の従来の復号化処理のメイン処理の手順を表すフ
ローチャートである。
【0008】まず,図1を用いて,本発明の実施の形態
に係るMP3再生装置Xの構成について説明する。本M
P3再生装置Xは,本装置の電源となる電池1,外部か
らデータを入力するための外部端子2,液晶パネル等の
表示部3,シートキー等の入力部4,着脱可能な不揮発
メモリ等でありMP3規格で圧縮(符号化)された音楽
データを記憶するデータメモリ5,内蔵されたROM
(不図示)に記録された所定のプログラムに従って本M
P3再生装置X全体を制御するマイコン6,該マイコン
6からの指令に応じて,内蔵されたROM(不図示)に
記録された所定の復号化プログラムに従って前記データ
メモリ5内の音楽データを順次復号化し,復号化後の再
生データを出力するDSP7,該DSP7から入力した
前記再生データをアナログ変換するD/A変換機8,及
びアナログ変換された再生信号を音声出力するスピーカ
9を具備している。本MP3再生装置Xの構成は,後述
するように,前記DSP7が内蔵するRAM等の高速メ
モリの容量が小さいこと以外は,一般的なMP3再生装
置と特に変わりはない。また,図1に示すほかにも,通
常のMP3再生装置と同様に他の構成要素も具備する
が,周知であるのでここでは説明を省略する。本MP3
再生装置Xは,前記DSP7で実行されるデータ復号化
の処理方法に特徴を有するものである。
【0009】本MP3再生装置Xにより実行される復号
化処理プログラムも,図6で示した従来の処理手順と同
様に,音楽データを復号化処理するデコードコア部(前
記復号化手段の処理或いは復号化手順を実行するプログ
ラムの部分に相当)と,音楽データが順次復号化される
よう前記デコードコア部の実行を制御するコントロール
部(前記メイン制御手段の処理或いはメイン制御手順を
実行するプログラムの部分に相当)とを有している。但
し,従来と異なるのは,前記デコードコア部が,音楽デ
ータを前記単位データごとに復元化するのではなく,前
記単位データの一部分づつ(本実施の形態では,前半部
分と後半部分とに分けて)復号化する点である。
【0010】次に,図2を用いて,本MP3再生装置X
における,MP3規格で圧縮された音楽データの復号化
処理のメイン処理部分である,前記コントロール部の処
理手順について説明する。図2の処理は,前記入力部4
からの操作入力により,前記マイコン6から前記データ
メモリ5内の特定の音楽データ(ビットストリーム)を
指定(例えば,前記データメモリ5からの読み出しアド
レスの先頭と最終とを指定する等)した所定の再生指令
が出力された際に,前記DSP7によって実行されるも
のとする。以下,S21,S22,…は,処理手順(ス
テップ)の番号を表す。まず,指定された前記読み出し
アドレス等に基づいて,再生対象となる音声データが終
了(ビットストリームが終了)しているか否かが判別
(S21)され,終了していないと判別された場合は,
前記同期符号11やヘッダ情報12等を識別することに
より1つの前記フレームデータ10が読み出され(S2
2),読み出された前記フレームデータ10に含まれる
前記ヘッダ情報12により特定される符号化データ(前
記メインデータ13)の前半部分が前記デコードコア部
によって復号化処理される(S23)。このとき,復号
化されたデータは,2つ(或いは2領域)設けられた所
定のバッファメモリ(前記データ記憶手段の一例)の一
方へ出力される。該バッファメモリに出力されたデータ
は,所定の再生処理(音声出力を行う処理)が終了した
ものから順次消去される。前記デコードコア部の処理内
容については後述する。次に,前記バッファメモリのい
ずれかが空になるまで,即ち,いずれかの前記バッファ
メモリのデータの再生処理が終了するまでループし(S
24のNO側),前記バッファメモリのいずれかが空に
なったと判別されると(S24のYES側),次の復号
化データの出力先を空になった側の前記バッファメモリ
に切り替えた(S25)後,S26〜S28の処理へ移
行する。S26〜S28では,音楽データの残りの後半
部分について,S23〜S25と同様の処理が行われた
後,S21へ戻って処理が繰り返される。これにより,
一方の前記バッファメモリについて再生処理が行われて
いる最中に,もう一方の前記バッファメモリに復号化さ
れたデータが蓄積されるので,2つの前記バッファメモ
リのデータを交互に再生することにより,連続的にリア
ルタイム再生を実行することが可能となる。従来と異な
るのは,前記バッファメモリそれぞれに蓄積されるデー
タが,前記単位データ(1152[sample]分の
データ)全体を復号化したものではなく,その前半部又
は後半部のみを復号化したものである点である。一方,
S21において,読み出し対象となる音声データが終了
(全てのデータについて復号化が終了)していると判別
された場合は,そのまま処理が終了する。
【0011】次に,図3を用いて,前記デコードコア部
の処理手順について説明する。まず,前記DSP7のメ
モリに記憶されている所定の制御情報(後述)から,前
記単位データに含まれる符号化データの前半分の処理で
あるか後半分の処理であるかを識別する所定のフラグが
読み出され(不図示),該フラグが0(=前半分(初期
値))であるか否かが判別される(S31)。ここで,
前記フラグが0であると判別された場合は,同期符号
(SyncWord)検索(S32),前記ヘッダ情報
12の読込み(S32),前記メインデータ13の読込
み(S33)の各処理が実行される。これにより,1つ
の前記単位データが読み出されることになる。さらにこ
のとき,前記ヘッダ情報12により特定される符号化デ
ータ(即ち,前記単位データに含まれる符号化データ)
をその先頭から復号化するためのパラメータ設定等がな
される(不図示)。さらに,前記単位データに含まれる
前記符号化データの前半分の1チャンネル分について,
スケールファクタ復号化(S35),ハフマン(スペク
トルINDEX)復号化(S36),スペクトル復号化
(S37)の各処理が実行される。これらS35〜S3
7の処理は,それぞれのチャンネルデータについて実行
される。即ち,ステレオデータの場合は,Lチャンネル
とRチャンネルとについて2回実行される。さらに,S
35〜S37で処理されたデータについてステレオ処理
(S38)が実行された後,ステレオ処理後のチャンネ
ルデータそれぞれについて,エイリアシング歪除去(S
39),IMDCT処理(S40),サブバンド合成
(S41)が実行される。前述した,S35〜S41の
処理によって,前記単位データに含まれる符号化データ
の前半分が復号化され,復号化された前半分のデータが
一方の(図3のS24又はS27で空であると判別され
た側の)前記バッファメモリに出力(S41)される。
従来のMP3の復号化処理では,S32〜S34の処理
の後,S35〜S41の処理が,前記単位データに含ま
れる符号化データの前半分と後半分の両方について続け
て実行されるので,前記バッファメモリには,前記単位
データに含まれる符号化データ全体が復号化された後の
データが出力される。前述したS32〜S41の処理の
内容については,MP3の規格書(ISO/IEC11172-3 In
ternational Standard(Aug.1993))に詳しいのでここ
では説明を省略する。次に,前記フラグが0である(前
半分の処理である)か否かが判別され(S42),0で
あると判別された場合は,前記フラグが1にセットされ
(S43),さらに,前記単位データに含まれる符号化
データの後半分の復号化処理に関する前記制御情報が前
記DSP7のメモリに記憶(保存)(S43)された
後,処理が終了する。前記制御情報には,前記フラグの
他,前記符号化データの後半分の開始位置に関するデー
タ等,次の復号化処理に必要な情報が含まれる。
【0012】一方,S31において,前記制御情報の前
記フラグが0ではない(前記単位データの後半分の処理
である)と判別された場合は,前記制御情報の残りの情
報(S44でメモリ記憶された前記フラグ以外の制御情
報)が読み出され(S51),該制御情報に基づいて前
記単位データに含まれる符号化データをその後半部分か
ら復号化するためのパラメータ設定がなされた後(不図
示),S35へ移行して前記符号化データの後半部分に
ついて前述した処理が実行される。即ち,S31の処理
によって,S35〜S41の処理(前記復号化手段の処
理或いは前記復号化手順を実行するプログラムの部分に
相当)によって前記符号化データの前半部又は後半部の
いずれを復号化するかが制御されることになる。前述し
たように,前記単位データに含まれる符号化データをそ
の先頭から復号化するための各種パラメータ設定等は,
前記フレームデータ10に含まれる前記ヘッダ情報によ
り行える(S32〜S34)。しかし,前記単位データ
に含まれる符号化データの復号化処理を途中段階(本実
施の形態では前半部分)で一旦終了し,処理を前記コン
トロール部の処理へ戻した後,前記符号化データの後半
部分の復号化を続行する場合には,前記ヘッダ情報のみ
に基づいては処理できない。例えば,前記単位データに
含まれる符号化データそれぞれの先頭位置(アドレス)
は,前記同期符号11やヘッダ情報12に基づいて特定
できるが,その後半部分の先頭位置(即ち,577[s
ample]目のデータの先頭位置)は前記ヘッダ情報
12からは特定できず(必ずしも全体の1/2の位置で
はない),その前半部分(前半の576[sampl
e]分のデータ)の復号化処理がなされてはじめて特定
できる情報であり,このような情報が前記制御情報とし
てメモリに記憶(S44)されている。また,前記単位
データに含まれる符号化データの一部(半分)の復号処
理が終了するごとに,前記コントロール部へ処理を戻す
のは,処理を戻さなければ他の処理が滞ってしまい,リ
アルタイムの再生処理が行えなくなってしまうからであ
る。
【0013】また,S42において,前記フラグが0で
はない(前記単位データの後半分の処理である)と判別
された場合は,前記フラグが0にセットされてメモリに
記憶(保存)(S52)された後,処理が終了する。こ
れにより,次回の前記デコードコア部の処理(図3)で
は,前記単位データに含まれる符号化データの先頭から
復号化処理が実行される(S31のYES側)。
【0014】図4は,前記バッファメモリに出力される
復号化後のデータのサイズをタイムチャートで表した結
果を,本MP3再生装置Xと従来のMP3再生装置とで
比較したものである。縦軸は前記バッファメモリに出力
されるデータサイズを表し,横軸は時間軸である。本M
P3再生装置X(図4(b))では,従来のMP3再生
装置(図4(a))に比べ,前記バッファメモリへのデ
ータの出力回数が2倍に増えている分,1回当たりのデ
ータサイズが半分になっていることがわかる。前述した
ように,前記制御情報に基づいて前記デコードコア部の
処理が制御(S31,S51,S42)されるので,前
記単位データに含まれる符号化データの復号化処理を,
一部分づつ小分けにして実行しながらその再生処理(再
生済みのデータはメモリから消去される)を行うことが
可能となる。その結果,前記DSP7に必要なメモリ
(前記バッファメモリ)の容量を小さくできる。本実施
の形態では,前記単位データに含まれる符号化データの
復号化処理をその前半部分と後半部分との2回に分ける
ため,必要な前記バッファメモリのサイズは,例えば,
1[sample]に2[byte]を割り当てると,
2[byte]×1152[sample/チャンネ
ル]/2×2チャンネル分×2バッファ分=4608
[byte]となり,従来の1/2の容量で済むことに
なる。さらに,従来の一般的な前記デコードコア部で
は,前述したように,前記単位データの前半部を復号化
した後,続けて後半部を復号化するよう構成されてお
り,S32〜S34及びS35〜S41の処理内容は従
来と同じである。従って,前記単位データの前半部と後
半部とを交互に復号化する場合には,従来の処理(S3
5〜S41)を活かして若干の処理(S31,S44,
S51等)を追加するのみで容易に本発明を実現するこ
とが可能となる。もちろん,さらに多くの回数に分けて
処理を行えば,必要メモリをより小容量化することがで
きる。また,本実施の形態では,MP3の規格で符号化
された音楽データの再生を対象としたが,これに限るも
のでなく,映像データ等,その他の規格で符号化された
ディジタルデータであっても,それが1以上の所定の単
位データを含むものであり,その単位データのヘッダ情
報等のみによっては,その単位データの途中からの復号
化が行えないようなディジタルデータの再生に適用すれ
ば有効である。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
符号化された所定の単位データを1以上含むディジタル
データを,単位データよりもさらに小さい単位に分けて
復号化しながら再生できるので,復号化処理を実行する
DSP等に必要なメモリ容量を従来よりも大幅に小さく
できる。その結果,メモリの増設を伴わずに比較的低性
能のDSP等で復号化処理を実現できるため,装置の省
電力化,低コスト化,及び小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るMP3再生装置Xの
概略構成を表すブロック図。
【図2】本発明の実施の形態に係るMP3再生装置Xに
おけるデータ復号化処理を制御するメイン処理の手順を
表すフローチャート。
【図3】本発明の実施の形態に係るMP3再生装置Xに
おけるデータ復号化処理の手順を表すフローチャート。
【図4】本発明の実施の形態に係るMP3再生装置Xと
従来のMP3再生装置とにおいてメモリに出力される復
号化後のデータのサイズをタイムチャートで表した図。
【図5】MP3の概略のデータ構造を表す図。
【図6】MP3の従来の復号化処理のメイン処理の手順
を表すフローチャート。
【符号の説明】
1…電池 2…外部端子 3…表示部(液晶パネル等) 4…入力部(シートキー等) 5…データ記憶部 6…マイコン 7…DSP 8…D/A変換機 9…スピーカ 10…MP3のフレームデータ 11…同期符号 12…ヘッダ情報 13…メインデータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化されたデータを含む所定の単位デ
    ータを1以上有するディジタルデータの一部を復号化す
    る復号化手段と,前記ディジタルデータが順次復号化さ
    れるよう前記復号化手段の作動を制御するメイン制御手
    段と,復号化されたデータを順次再生する再生手段とを
    具備するディジタルデータ再生装置において,前記復号
    化手段が前記単位データの一部を復号化するものであ
    り,前記復号化手段により復号化された前記単位データ
    の一部を一時記憶するデータ記憶手段と,前記復号化手
    段により前記単位データの一部が復号化されるごとに,
    次の復号化処理の制御情報を記憶する制御情報記憶手段
    と,前記制御情報に基づいて前記復号化手段による復号
    化処理を制御する復号化処理制御手段と,を具備してな
    ることを特徴とするディジタルデータ再生装置。
  2. 【請求項2】 前記ディジタルデータがMP3の規格で
    圧縮符号化された音楽データである請求項1に記載のデ
    ィジタルデータ再生装置。
  3. 【請求項3】 前記復号化処理制御手段が,前記復号化
    手段によって前記単位データに含まれる符号化されたデ
    ータの前半部又は後半部のいずれを復号化するかを制御
    するものである請求項1又は2のいずれかに記載のディ
    ジタルデータ再生装置。
  4. 【請求項4】 符号化された所定の単位データを1以上
    含むディジタルデータの一部を復号化する復号化手順
    と,前記ディジタルデータが順次復号化されるよう前記
    復号化手順の実行を制御するメイン制御手順とをコンピ
    ュータに実行させるためのディジタルデータ復号化プロ
    グラムにおいて,前記復号化手順が前記単位データの一
    部を復号化して記憶手段に一時記憶させるものであり,
    前記復号化手順により前記単位データの一部が復号化さ
    れるごとに,次の復号化処理の制御情報を記憶手段に記
    憶する制御情報記憶手順と,前記制御情報に基づいて前
    記復号化手順による復号化処理を制御する復号化処理制
    御手順と,をコンピュータに実行させるためのディジタ
    ルデータ復号化プログラム。
  5. 【請求項5】 前記ディジタルデータがMP3の規格で
    圧縮符号化された音楽データである請求項4に記載のデ
    ィジタルデータ復号化プログラム。
  6. 【請求項6】 前記復号化処理制御手順が,前記復号化
    手順によって前記単位データに含まれる符号化されたデ
    ータの前半部又は後半部のいずれを復号化するかを制御
    するものである請求項4又は5のいずれかに記載のディ
    ジタルデータ復号化プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009175199A (ja) * 2008-01-21 2009-08-06 Yamaha Corp 電子音楽装置及び音楽コンテンツ処理プログラム

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