JP2006195066A - 符号化オーディオ信号の再生装置及び再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】時系列で連続する符号化フレームの途中の符号化フレームから復号化処理を行う場合や、早送り再生で符号化フレームを間引いて復号化処理を行う場合において、符号化情報が多重化されない符号化フレームの復号化時にも、符号化情報に基づいて復号化できるようにする。
【解決手段】符号化オーディオ信号を復号化部に入力する前に、符号化オーディオ信号から符号化情報を抽出し、抽出した符号化情報を外部に取り出すための関連情報を生成する符号化情報利用手段2を備える。復号化部は復号化の際に、関連情報を符号化情報利用手段2から読み出して所定の符号化情報を取り出し、この符号化情報に基づいて符号化情報が多重化さていない符号化フレームの符号化データを復号化する。
【選択図】図1
【解決手段】符号化オーディオ信号を復号化部に入力する前に、符号化オーディオ信号から符号化情報を抽出し、抽出した符号化情報を外部に取り出すための関連情報を生成する符号化情報利用手段2を備える。復号化部は復号化の際に、関連情報を符号化情報利用手段2から読み出して所定の符号化情報を取り出し、この符号化情報に基づいて符号化情報が多重化さていない符号化フレームの符号化データを復号化する。
【選択図】図1
Description
本発明は、符号化情報が一部の符号化フレームに分散して多重化される符号化オーディオ信号に対して、符号化フレームを間引いて再生する早送り再生などの特殊再生をする符号化オーディオ信号の再生装置及び再生方法に関するものである。
デジタルオーディオの分野では、コンパクトディスク(CD)に比べて10分の1以下の低いビットレートで、高品位の音質で伝送又は記憶を可能にする様々なオーディオ信号の符号化技術が多く使われる。これらのオーディオ信号の符号化技術には、例えばISOのMPEGで規格化されているMPEG2−AACなどの各種方式がある。
これらのオーディオ信号符号化技術では、デジタルオーディオ信号のサンプルが符号化フレームを単位として分けられて符号化処理が施され、複数の符号化データに纏められる。例えば、MPEG2−AACでは、まず周波数変換処理の一つであるMDCT(Modified Discrete Cosine Transform)を用い、デジタルオーディオ信号のサンプルを、所定の符号化フレームごとに、周波数スペクトルデータに変換する。
そして、複数のスペクトルデータは正規化帯域毎に纏められ、正規化及び量子化が施される。このとき、ビットレートを低減するために、人間の聴覚特性に基づき、正規化帯域毎の量子化ビット数が決定され、正規化及び量子化が施された前記スペクトルデータは、ハフマン符号を用いて符号化される。ハフマン符号化により、ビットレートは更に低減される。
正規化及び量子化及び符号化が施されたスペクトルデータには、所定のフレーム毎に、正規化レベルを示すスケールファクタや量子化ビット数、ハフマンコード情報などが多重化されて符号化データとして生成される。符号化データは、符号化オーディオ信号として伝送又は記憶される(例えば、非特許文献1参照)。以下の説明では、上記の符号化処理をコア符号化処理と呼び、コア符号化処理により生成される符号化データをコア符号化データと呼ぶこととする。
また、更に低いビットレートで高音質の伝送又は記憶を実現するために、上記のMPEG2−AACに適用可能な帯域拡張技術として、符号化時に予め周波数帯域を削減したデジタルオーディオ信号に上記のコア符号化処理を施してコア符号化データを生成し、且つ、削減される周波数帯域の周波数スペクトル又はサブバンドデータの包絡線や分布、振幅から成る帯域拡張データを生成してこれをコア符号化データに多重化し、これらを符号化オーディオ信号として伝送又は記憶する方法が提案されている。
このような符号化オーディオ信号を再生オーディオ信号に復号化する場合には、コア符号化データに対しコア符号化処理の逆の手順を行うことでオーディオ信号を復号化することになる。特に、削減される周波数帯域の周波数スペクトル又はサブバンドデータの包絡線や分布、振幅から成る帯域拡張データを用いることによって、再生オーディオ信号の帯域を拡張可能としており、これにより、低いビットレートにおいても高品位な再生オーディオ信号が出力できるようにしている(例えば、非特許文献2参照)。
ここで、符号化オーディオ信号の符号化フレーム毎に、前記帯域拡張データを多重化していては、符号化オーディオ信号全体のデータ量が膨大となる問題が発生する。
そこで、上記の方法では、復号化の際に、符号化フレームを単位として共通に用いることのできる帯域拡張データ(以降、共通帯域拡張データという)については、共通に使用する符号化フレームのうち時系列で最も先行する符号化フレームの符号化オーディオ信号にその共通帯域拡張データを多重化している。こうすることにより、符号化フレーム毎の符号化オーディオ信号(帯域拡張データ)のビット数を削減し、全体のデータ量の縮小を図っている。
尚、復号化の際に用いられる共通帯域拡張データは、符号化処理を施すデジタルオーディオ信号の特性が変化する場合のみ符号化オーディオ信号に多重化される。デジタルオーディオ信号の特性が変化しない場合には、共通帯域拡張データは、複数の符号化フレームに共通に使用される。
以下の説明では、上記の方法により伝送又は記憶される符号化オーディオ信号に復号化処理を施し、再生オーディオ信号を復号化し出力する符号化オーディオ信号再生装置について図面を参照しながら説明する。
以下では説明を簡単にするために、符号化フレーム毎のコア符号化データに帯域拡張データを多重化して纏めたものを符号化データと呼ぶこととする。ただし、ここで定義した符号化データに含まれる帯域拡張データは、符号化フレーム毎のコア符号化データを復号化するための情報を有しているものとし、各符号化フレームにおいて共通に使用される共通帯域拡張データは含まないものとする。共通帯域拡張データのことを符号化情報とし、この符号化情報は、再生するオーディオ信号の特性に応じて適宜、前記符号化データに多重化されることとする。
図13は、符号化オーディオ信号再生装置の構成を示すブロック図である。図13において、符号化オーディオ信号再生装置は、復号化部100を備えている。この復号化部100は、入力された符号化オーディオ信号Xに復号化処理を施すことによって、再生オーディオ信号Yとして再生し出力するものである。再生オーディオ信号Yを連続的に再生する場合における符号化オーディオ信号再生装置の動作を図14を用いて説明する。
図14は、復号化部100に入力された符号化オーディオ信号Xと、この符号化オーディオ信号Xを再生オーディオ信号Yに復号化するのに必要な符号化情報Hと、復号化部100から出力された再生オーディオ信号Yの再生帯域幅との関係を時系列的に示した説明図である。
図14において、111は符号化オーディオ信号Xの符号化フレーム毎のフレームインデックスN(フレーム番号)を示している。112は、復号化部100に入力される符号化フレーム毎の符号化オーディオ信号Xを示している。113は、符号化フレーム毎に適用される符号化情報Hを示している。114は、符号化フレーム毎に復号化部100から出力される再生オーディオ信号Yの再生帯域幅を示す。114の縦軸は周波数を、横軸は時間を各々示す。
図14に示すように、符号化オーディオ信号Xは、符号化データD(m)[m=1,2,3・・・]と,符号化情報H(n)[n=1,2,3・・・]とを含んだものとなっている。この符号化オーディオ信号Xを復号化部100に入力すると、復号化部100は、符号化オーディオ信号Xから符号化フレーム毎の符号化データDをフレーム番号順に抽出する。併せて、符号化オーディオ信号Xに符号化情報Hが多重化される場合は、符号化情報Hを抽出する。
復号化部100は、フレーム番号順(1,2,3・・・)に、抽出された符号化データDの中の帯域拡張データを用いて、符号化時に削減される周波数帯域の周波数スペクトル又はサブバンドデータを擬似的に再現することで、符号化データDの中のコア符号化データを復号化する。帯域拡張データによってコア符号化データを復号化すると、再生オーディオ信号Yの周波数帯域幅はf0まで拡張する。さらに、復号化部100は、フレーム番号順に、抽出した符号化情報Hを用いて、コア符号化データから復号化したオーディオ信号Yの周波数帯域をf1まで拡張する。
ここで、符号化データDに符号化情報Hが多重化されていない場合は、時系列で先行する符号化情報Hが、符号化情報Hが多重化されていない符号化データDの復号化の際に適用される。
例えば、符号化情報Hが多重化されていないフレーム番号i(i=2,3,4,5)については、先行する符号化フレームにある符号化情報H(1)が用いられて、コア符号化データから復号化したオーディオ信号Y(2)〜Y(5)の周波数帯域をf1まで拡張する。フレーム番号i(i=7,8)については、先行する符号化情報H(6)が用いられて、コア符号化データから復号化したオーディオ信号Y(7),Y(8)の周波数帯域をf1まで拡張する。フレーム番号i(i=9,10)については、先行する符号化情報H(9)が用いられて、コア符号化データから復号化したオーディオ信号Y(10)の周波数帯域をf1まで拡張する。
したがって、復号化部100に符号化オーディオ信号Xを入力すると、符号化情報H及び帯域拡張データの両方を使用することで、コア符号化データから復号化されるオーディオ信号の周波数帯域がf1に拡張された再生オーディオ信号Yを出力することができる。
次に、符号化オーディオ信号Xを途中から復号化して、再生オーディオ信号Yを出力する場合における符号化オーディオ信号再生装置の動作を図15を用いて説明する。図15は、復号化部100に入力された符号化オーディオ信号Xと、この符号化オーディオ信号Xを再生オーディオ信号Yに復号化するのに必要な符号化情報Hと、復号化部100から出力された再生オーディオ信号Yの再生帯域幅との関係を時系列的に示した説明図である。図15においては、フレーム番号3からの符号化オーディオ信号Xが復号化部100に入力されることとし、フレーム番号3,4,5については符号化情報Hが符号化データDに多重されていない場合を例示する。
図15において、121は符号化オーディオ信号Xの符号化フレーム毎のフレーム番号を示している。122は、復号化部100に入力される符号化フレーム毎の符号化オーディオ信号Xを示している。123は、符号化フレーム毎に適用される符号化情報Hを示している。124は、符号化フレーム毎に復号化部100から出力される再生オーディオ信号Yの再生帯域幅を示す。124の縦軸は周波数を、横軸は時間を各々示す。
符号化オーディオ信号Xを復号化部100に入力すると、復号化部100は、上記と同様に、符号化データDと、符号化情報Hを抽出し、符号化データD及び符号化情報Hから再生オーディオ信号Yを出力する。この場合、復号化部100にフレーム番号3からの符号化オーディオ信号Xが入力されているので、フレーム番号3,4,5までの符号化データD(3)〜D(5)を復号化するための符号化情報Hが復号化部100に存在しないこととなる。したがって、フレーム番号3,4,5については、これらを復号化するための符号化情報Hが存在しないので、符号化データDを復号化して生成されたオーディオ信号Yの周波数帯域はf1まで拡張されず、周波数帯域幅はf0に留まってしまう。
なお、符号化情報が多重化されないフレーム番号7,8については、先行する符号化データD(6)に符号化情報H(6)が多重化されているために、コア符号化データから復号化したオーディオ信号Y(7),Y(8)の周波数帯域はf1まで拡張される。同じく、符号化情報が多重化されないフレーム番号10については、先行する符号化データD(9)に符号化情報H(9)が多重化されているために、コア符号化データから復号化したオーディオ信号Y(10)の周波数帯域はf1まで拡張される。
次に、符号化オーディオ信号Xを間引いて復号化して、再生オーディオ信号Yを出力する場合(例えば、早送り再生)における符号化オーディオ信号再生装置の動作を図16を用いて説明する。図16は、上記図12や13と同様に、復号化部100に入力された符号化オーディオ信号Xと、この符号化オーディオ信号Xを再生オーディオ信号Yに復号化するのに必要な符号化情報Hと、復号化部100から出力された再生オーディオ信号Yの再生帯域幅との関係を時系列的に示した説明図である。図16においては、例えば2倍速の早送り再生を行うために、フレーム番号1を再生開始フレームとして、フレーム番号1から奇数フレーム番号の符号化フレームのみ時系列順に復号化部100で復号化処理が施される場合を示している。
図16において、131は符号化オーディオ信号Xの符号化フレーム毎のフレーム番号を示している。132は、復号化部100に入力される符号化フレーム毎の符号化オーディオ信号Xを示している。133は、符号化フレーム毎に適用される符号化情報Hを示している。134は、符号化フレーム毎に復号化部100から出力される再生オーディオ信号Yの再生帯域幅を示す。134の縦軸は周波数を、横軸は時間を各々示す。
なお、符号化情報Hが多重化されていないフレーム番号3,5については、先行する符号化フレームにある符号化情報H(1)が適用され、符号化情報が多重化されないフレーム番号7については、図示しないフレーム番号6の符号化データD(6)に多重化された符号化情報H(6)が適用されるもとする。
符号化オーディオ信号Xを復号化部100に入力すると、復号化部100は、上記と同様に、符号化データDと符号化情報Hとを抽出し、符号化データD及び符号化情報Hから再生オーディオ信号Yを出力する。
この場合、復号化部100にフレーム番号1からの符号化オーディオ信号Xが入力されているため、符号化情報が多重化されていないフレーム番号3,5については、符号化情報H(1)が適用されて、これらの符号化データD(3),D(5)のコア符号化データから復号化したオーディオ信号Y(3),Y(5)の周波数帯域はf1まで拡張することができる。
このような早送りでは、符号化情報H(6)が復号化部100に入力されず復号化部100には符号化情報H(6)存在しないので、符号化情報H(6)によってフレーム番号7における再生オーディオ信号Y(7)の周波数帯域をf1まで拡張することができない。
「13818−7:MPEG−2 Advanced Audio Coding,AAC」ISO/IEC、1997年 「14496−3:Bandwidth Extension」ISO/IEC、2001年
「13818−7:MPEG−2 Advanced Audio Coding,AAC」ISO/IEC、1997年 「14496−3:Bandwidth Extension」ISO/IEC、2001年
従来の構成では、符号化情報が一部の符号化フレームに分散して多重化される符号化オーディオ信号に復号化処理を施して再生オーディオ信号を復号化し出力する際に、早送り再生で符号化フレームを間引いて復号化処理を行う場合において、符号化情報が多重化されない符号化フレームで、復号化処理を施すための符号化情報を抽出して適用することができない符号化フレームにおいては復号化処理の一部又は全ての処理が行えなくなり、再生オーディオ信号が出力されないか、もしくは再生オーディオ信号の品質が劣化するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、時系列で連続する符号化フレームの途中の符号化フレームから復号化処理を行う場合や、早送り再生で符号化フレームを間引いて復号化処理を行う場合において、符号化情報が多重化されない符号化フレームの復号化時にも、符号化情報に基づいて復号化できるようにした符号化オーディオ信号再生装置及び符号化オーディオ信号の再生方法を提供することを目的としている。
この課題を解決するために、本発明の符号化オーディオ信号再生装置は、時系列のデジタルオーディオ信号を符号化フレームを単位として纏めた符号化データの一部に符号化情報を多重化して構成した符号化オーディオ信号を、入力する復号化部を備え、この復号化部は、先行する符号化フレームの符号化データに多重化された符号化情報に基づいて、符号化情報が多重化されていない符号化データを復号化することで、前記符号化オーディオ信号をオーディオ信号として再生できるようにした符号化オーディオ信号再生装置において、前記符号化オーディオ信号を復号化部に入力する前に、符号化オーディオ信号から符号化情報を抽出し、抽出した符号化情報を外部に取り出すための関連情報を生成する符号化情報利用手段を備え、前記復号化部は、復号化の際に、前記関連情報を符号化情報利用手段から読み出して所定の符号化情報を取り出し、この符号化情報に基づいて符号化情報が多重化されていない符号化フレームの符号化データを復号化することを特徴とする。
ここで前記符号化情報利用手段は、前記符号化オーディオ信号を復号化部に入力する前に符号化オーディオ信号を一時的に記憶するバッファと、このバッファに入力する符号化オーディオ信号から符号化情報を抽出し、その符号化情報に符号化情報が多重化されていない符号化データのフレームインデックスを付与して複製した補助符号化情報を前記関連情報として生成する補助符号化情報生成部と、この補助符号化情報生成部で生成した前記補助符号化情報を記憶する関連情報記憶メモリとを有し、前記復号化部は、復号化する際に、フレームインデックスが指定する補助符号化情報を関連情報記憶メモリから読み出して、この補助符号化情報を用いて、符号化情報が多重化されていない符号化フレームの符号化データを復号化するようにしてもよい。
ここで前記符号化情報利用手段は、前記符号化オーディオ信号を復号化部に入力する前に符号化オーディオ信号を一時的に記憶するバッファと、このバッファに入力する符号化オーディオ信号の符号化情報の有無を示すフラグを抽出し、そのフラグに符号化データのフレームインデックスを付与してこのフレームインデックスから所定の符号化情報を指定可能にしたフラグ情報を前記関連情報として生成するフラグ情報生成部と、このフラグ情報生成部で生成したフラグ情報を記憶する関連情報記憶メモリとを有し、前記復号化部は、前記関連情報記憶メモリに記憶されたフラグ情報を読み出し、そのフラグ情報が符号化情報の無しと示したときに、関連情報記憶メモリからフラグ情報内のフレームインデックスが指定する符号化情報を読み出してその符号化情報を用いて、符号化情報が多重化されていない符号化フレームの符号化データを復号化するようにしてもよい。
ここで前記符号化情報利用手段は、前記符号化オーディオ信号を復号化部に入力する前に符号化オーディオ信号を一時的に記憶するバッファと、このバッファに入力する符号化オーディオ信号から符号化情報を抽出し、その符号化情報を復号化する際に利用する利用フレーム数を算出し、利用フレーム数と該符号化情報とを関連付けたフレーム利用情報を前記関連情報として生成する利用情報生成部と、この利用情報生成部で生成した利用情報を記憶する関連情報記憶メモリとを有し、前記復号化部は、前記関連情報記憶メモリに記憶されたフレーム利用情報を読み出し、そのフレーム利用情報を用いて、符号化情報が多重化されていない符号化フレームの符号化データを復号化するようにしてもよい。
ここで前記符号化情報利用手段は、前記符号化オーディオ信号を復号化部に入力する前に符号化オーディオ信号を一時的に記憶するバッファと、このバッファに入力される符号化オーディオ信号から符号化情報が多重化された符号化データのフレーム番号を取り出して、符号化情報のフレーム番号及び符号化情報を関連付けたフレーム番号情報を前記関連情報として生成するフレーム番号情報生成部と、このフレーム番号情報生成部で生成したフレーム番号情報を記憶する関連情報記憶メモリとを有し、前記復号化部は、復号化する符号化データのフレーム番号に対してその番号に先行する符号化情報のフレーム番号をフレーム番号情報から検索し、検索したフレーム番号に属する符号化情報をフレーム番号情報から取り出して、取り出した符号化情報を用いて符号化情報が多重化さていない符号化フレームの符号化データを復号化するようにしてもよい。
ここで前記符号化情報利用手段は、前記符号化オーディオ信号を記憶する符号化オーディオ信号記憶部と、前記符号化オーディオ信号記憶部から読出した符号化オーディオ信号から符号化情報を抽出し、その符号化情報に符号化情報が多重化されていない符号化データのフレームインデックスを付与して複製した補助符号化情報を前記関連情報として生成する補助符号化情報生成部と、この補助符号化情報生成部で生成した前記補助符号化情報を記憶する関連情報記憶メモリと、符号化フレームのフレームインデックスで示される符号化フレームの符号化オーディオ信号を前記記憶メモリから読み出す制御部とを有し、前記復号化部は、復号化する際に、フレームインデックスが指定する補助符号化情報を関連情報記憶メモリから読み出して、この補助符号化情報を用いて、符号化情報が多重化さていない符号化フレームの符号化データを復号化するようにしてもよい。
ここで前記符号化情報利用手段は、前記符号化オーディオ信号を記憶する符号化オーディオ信号記憶部と、前記符号化オーディオ信号記憶部から読出した符号化オーディオ信号の符号化情報の有無を示すフラグを抽出し、そのフラグに符号化データのフレームインデックスを付与してこのフレームインデックスから所定の符号化情報を指定可能にしたフラグ情報を前記関連情報として生成するフラグ情報生成部と、このフラグ情報生成部で生成したフラグ情報を記憶する関連情報記憶メモリと、符号化フレームのフレームインデックスで示される符号化フレームの符号化オーディオ信号を前記記憶メモリから読み出す制御部とを有し、前記復号化部は、前記関連情報記憶メモリに記憶されたフラグ情報を読み出し、そのフラグ情報が符号化情報の無しと示したときに、関連情報記憶メモリからフラグ情報内のフレームインデックスが指定する符号化情報を読み出してその符号化情報を用いて、符号化情報が多重化されていない符号化フレームの符号化データを復号化するようにしてもよい。
ここで前記符号化情報利用手段は、前記符号化オーディオ信号を記憶する符号化オーディオ信号記憶部と、前記符号化オーディオ信号記憶部から読出した符号化オーディオ信号から符号化情報を抽出し、その符号化情報を復号化する際に利用する利用フレーム数を算出し、利用フレーム数と該符号化情報とを関連付けたフレーム利用情報を前記関連情報として生成する利用情報生成部と、この利用情報生成部で生成した利用情報を記憶する関連情報記憶メモリと、符号化フレームのフレームインデックスで示される符号化フレームの符号化オーディオ信号を前記記憶メモリから読み出す制御部とを有し、前記復号化部は、前記関連情報記憶メモリに記憶されたフレーム利用情報を読み出し、そのフレーム利用情報を用いて、符号化情報が多重化さていない符号化フレームの符号化データを復号化するようにしてもよい。
ここで前記符号化情報利用手段は、前記符号化オーディオ信号を記憶する符号化オーディオ信号記憶部と、前記符号化オーディオ信号記憶部から読出した符号化オーディオ信号から符号化情報が多重化された符号化データのフレーム番号を取り出して、符号化情報のフレーム番号及び符号化情報を関連付けたフレーム番号情報を前記関連情報として生成するフレーム番号情報生成部と、このフレーム番号情報生成部で生成したフレーム番号情報を記憶する関連情報記憶メモリとを有し、前記復号化部は、復号化する符号化データのフレーム番号に対してその番号に先行する符号化情報のフレーム番号をフレーム番号情報から検索し、検索したフレーム番号に属する符号化情報をフレーム番号情報から取り出して、取り出した符号化情報を用いて符号化情報が多重化さていない符号化フレームの符号化データを復号化するようにしてもよい。
この課題を解決するために、本発明の符号化オーディオ信号再生方法は、時系列のデジタルオーディオ信号を符号化フレームを単位として纏めた符号化データの一部に符号化情報を多重化して構成した符号化オーディオ信号のうち、符号化情報が多重化さていない符号化データを、先行する符号化フレームの符号化データに多重化された符号化情報に基づいて復号化することで、前記符号化オーディオ信号をオーディオ信号として再生できるようにした符号化オーディオ信号再生方法において、前記符号化データを復号化する前に、符号化オーディオ信号から符号化情報を抽出し、抽出した符号化情報を外部に取り出すための関連情報を生成し、復号化の際に、前記関連情報を使用して所定の符号化情報を取り出し、この符号化情報に基づいて符号化情報が多重化されていない符号化フレームの符号化データを復号化することを特徴とする。
本発明によれば、時系列で連続する符号化フレームの途中の符号化フレームから復号化処理を行う場合や、早送り再生で符号化フレームを間引いて復号化処理を行う場合において、符号化情報が多重化されない符号化フレームの復号化時にも、符号化情報に基づいて復号化できる。
以下本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態における符号化オーディオ信号再生装置の構成を示すブロック図である。図1において、符号化オーディオ信号再生装置は、符号化オーディオ信号Xに復号化処理を施して再生オーディオ信号Yを出力する復号化部1と、符号化オーディオ信号Xから符号化情報Hを抽出し、抽出した符号化情報Hを外部に取り出すための関連情報を生成する符号化情報利用手段2を有している。
(実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態における符号化オーディオ信号再生装置の構成を示すブロック図である。図1において、符号化オーディオ信号再生装置は、符号化オーディオ信号Xに復号化処理を施して再生オーディオ信号Yを出力する復号化部1と、符号化オーディオ信号Xから符号化情報Hを抽出し、抽出した符号化情報Hを外部に取り出すための関連情報を生成する符号化情報利用手段2を有している。
符号化情報利用手段2は、伝送経路または外部記憶装置から入力される符号化オーディオ信号Xの複数の符号化フレームを一時的に蓄積するバッファ3を有している。また、符号化情報利用手段2は、バッファ3に入力する符号化オーディオ信号Xから符号化情報Hを抽出し、その符号化情報Hに、符号化情報Hが多重化されていない符号化データのフレームインデックスNを付与して複製した補助符号化情報Kを関連情報として生成する補助符号化情報生成部4と、補助符号化情報生成部4で生成した補助符号化情報Kを記憶する関連情報記憶メモリ5とを有している。
符号化オーディオ信号再生装置の基本動作を図2,3を用いて説明する。また、これに合わせて、符号化オーディオ信号再生装置におけるバッファ3,補助符号化情報生成部4,関連情報記憶メモリ5の機能及び基本動作について説明する。
図2は、符号化オーディオ信号再生装置に入力する符号化オーディオ信号Xと、この符号化オーディオ信号Xを再生オーディオ信号Yに復号化するのに必要な符号化情報Hとの関係を時系列的に示したものである。図2において、21は符号化オーディオ信号Xの符号化フレームのフレーム番号を示している。22は、符号化フレーム毎の符号化オーディオ信号Xを示している。23は、符号化フレーム毎に利用される符号化情報Hを示している。24は、符号化フレーム毎に復号化部1から出力される再生オーディオ信号Yの再生帯域幅を示す。24の縦軸は周波数を、横軸は時間を各々示す。
図2に示すように、符号化オーディオ信号Xは、符号化データD(m)[m=1,2,3・・・]と,符号化情報H(n)[n=1,2,3・・・]とを含んだものとなっている。この符号化オーディオ信号Xは、符号化情報利用手段2を構成するバッファ3及び補助符号化情報生成部4に入力される。
バッファ3は、符号化オーディオ信号Xを一時的に記憶する。また、バッファ3は、フレームインデックスNが指定するフレーム番号の符号化データDを復号化部1に出力する。例えば、フレームインデックスNがフレーム番号1を指定すると、バッファ3はフレーム番号1に対応する符号化データD(1)を復号化部1に出力する。
補助符号化情報生成部4は、符号化オーディオ信号Xから符号化情報Hを抽出する。そして、符号化情報Hを符号化フレームのフレームインデックスNと対応させた補助符号化情報Kを生成する。図3に示すように、補助符号化情報生成部4は、符号化情報Hを抽出するとその情報を一時的に記憶し、符号化オーディオ信号Xに符号化情報Hが多重化されていない符号化フレームを検出すると、その符号化フレームのフレーム番号に対応する補助符号化情報K(j)[j=2,3,4・・・]を用意し、新たに符号化情報Hが検出されるまで、先に抽出して記憶した符号化情報Hを補助符号化情報K(j)に入力し、その情報を関連情報記憶メモリ5に送信する。関連情報記憶メモリ5は、フレーム番号jに対応した補助符号化情報K(j)を記憶する。
例えば、補助符号化情報生成部4がフレーム番号1の符号化情報H(1)を抽出すると、この符号化情報H(1)を一時的に記憶する。そして、補助符号化情報生成部4が、符号化情報Hが多重化されていない符号化フレーム(2)を検出すると、補助符号化情報K(2)を用意し、この補助符号化情報K(2)に符号化情報H(1)を入力して、関連情報記憶メモリ5に出力する。関連情報記憶メモリ5には、補助符号化情報K(2)=符号化情報H(1)となる情報が複製記憶される。
そして、補助符号化情報生成部4は、新たな符号化情報H(6)を抽出するまで、補助符号化情報K(j)[j=3,4,5]に符号化情報H(1)を入力し、これらを関連情報記憶メモリ5に記憶する。補助符号化情報生成部4が、符号化情報H(1)に続いてフレーム番号6の符号化情報H(6)を検出すると符号化情報H(6)を一時的に記憶する。
以降、同様に、補助符号化情報生成部4は、フレーム番号6の符号化情報H(6)をフレーム番号j[j=7,8]の補助符号化情報K(j)=H(6)[j=7,8]となるように対応させる。その情報は、関連情報記憶メモリ5に記憶される。また、補助符号化情報生成部4は、フレーム番号9の符号化情報H(9)をフレーム番号10の補助符号化情報K(10)=H(9)となるように対応させる。その情報は、補助符号化情報記憶メモリ4に記憶される。
復号化部1は、復号化する際に、関連情報記憶メモリ5に記憶された補助符号化情報Kを読み出して、この補助符号化情報Kを用いて、符号化情報Hが多重化されていない符号化フレームの符号化データDを復号化するものである。即ち、復号化部1は、バッファ3からフレームインデックスNに対応した符号化データDが入力されたとき、その符号化データDに符号化情報Hが多重化されている場合は符号化情報Hを用いて符号化データDを復号化する。一方で、符号化データDに符号化情報Hが多重化されていない場合は、符号化データDが属するフレーム番号に対応する補助符号化情報Kを読み出し、この補助符号化情報Kで符号化データDを復号化する。
例えば、復号化部1にフレーム番号1の符号化データD(1)がバッファ3を介して入力されると、復号化部1は符号化データD(1)に符号化情報H(1)が多重化されているので、符号化情報H(1)を用いて符号化データD(1)を復号化する。
一方で、符号化情報Hが多重化されていない符号化データD(m)[m=2,3,4,5]が復号化部1に入力されると、フレーム番号j[j=2,3,4,5]に対応する補助符号化情報K(j)を関連情報記憶メモリ5から読み出し、補助符号化情報Kで符号化データD(m)を復号化する。前記符号化情報K(j)を用いて符号化データD(m)を復号化することで、再生オーディオ信号Y(2)〜Y(5)の周波数帯域をf1まで拡張して出力することができる。
次に、図4を用いて符号化オーディオ信号Xを符号化フレームの途中から再生をする場合について説明する。図4は、符号化オーディオ信号再生装置する符号化オーディオ信号Xと、この符号化オーディオ信号Xを再生オーディオ信号Yに復号化するのに必要な符号化情報Hと、復号化部1から出力された再生オーディオ信号Yの再生帯域幅との関係を時系列的に示したものである。
図4において、41は符号化オーディオ信号Xの符号化フレーム毎のフレーム番号を示している。42は、復号化部1に入力される符号化フレーム毎の符号化オーディオ信号Xを示している。43は、符号化フレーム毎に利用される符号化情報Hを示している。44は、関連情報記憶メモリ5から読み出される補助符号化情報Kを示している。45は、符号化フレーム毎に復号化部1から出力される再生オーディオ信号Yの再生帯域幅を示す。45の縦軸は周波数を、横軸は時間を各々示す。
復号化部1にフレーム番号3の符号化オーディオ信号Xがバッファ3を介して入力されると、復号化部1は、符号化データD(3)の中のコア符号化データを復号化し、周波数帯域をf0までの再生オーディオ信号Y(3)を再生する。
併せて、復号化部1は、符号化データD(3)に符号化情報Hが多重化されていないため、自己のフレーム番号3に対応する補助符号化情報K(3)を関連情報記憶メモリ5から読み出し、この符号化情報K(3)と、符号化データD(3)の中の帯域拡張データを用いて、符号化時に削減される周波数帯域の周波数スペクトル又はサブバンドデータを擬似的に再生することで、再生オーディオ信号Y(3)の周波数帯域をf1まで拡張し、オーディオ信号を出力する。
同様に、復号化部1にフレーム番号j(j=4,5)の符号化データD(m)[m=4,5]がバッファ3を介して入力されると、復号化部1は補助符号化情報K(j)[j=4,5]を関連情報記憶メモリ5から読み出し、この補助符号化情報Kで符号化データD(m)を復号化して、再生オーディオ信号Y(4),Y(5)を周波数帯域をf1まで拡張する。
以降、復号化部1に符号化情報Hが多重化されている符号化データD(m)[m=6,9]が入力されると、この符号化情報H(n)[n=6,9]を用いて、再生オーディオ信号Y(6),Y(9)の周波数帯域をf1まで拡張する。
復号化部1に符号化情報Hが多重化されていない符号化データD(m)[m=7,8,10]が入力されると、この補助符号化情報K(j)[j=7,8,10]を用いて、再生オーディオ信号Y(7),Y(8),Y(10)を周波数帯域をf1まで拡張する。
次に、図5を用いて符号化オーディオ信号Xを間引いて復号化して、再生オーディオ信号Yを出力する場合(例えば、早送り再生)について説明する。図5において、51は符号化オーディオ信号Xの符号化フレームのフレーム番号を示している。52は、復号化部1に入力される符号化フレーム毎の符号化オーディオ信号Xを示している。53は、符号化フレーム毎に利用される符号化情報Hを示している。54は、関連情報記憶メモリ5から読み出される補助符号化情報Kを示している。55は、符号化フレーム毎に復号化部1から出力される再生オーディオ信号Yの再生帯域幅を示す。55の縦軸は周波数を、横軸は時間を各々示す。また、図5においては、例えば2倍速の早送り再生を行うために、フレーム番号1を再生開始フレームとして、フレーム番号1から奇数フレーム番号の符号化フレームのみ時系列順に復号化部1で復号化処理が施される場合を示している。
復号化部1に、フレーム番号1の符号化オーディオ信号Xがバッファ3を介して入力されると、復号化部1は、符号化データD(1)の中のコア符号化データを復号化し、周波数帯域をf0までの再生オーディオ信号Y(3)を再生する。
併せて、復号化部1は、符号化データD(1)に符号化情報Hが多重化されているためにこの符号化情報H(1)と、符号化データD(1)の中の帯域拡張データを用いて、符号化時に削減される周波数帯域の周波数スペクトル又はサブバンドデータを擬似的に再生することで、再生オーディオ信号Y(1)の周波数帯域をf1まで拡張する。
同様に、復号化部1にフレーム番号j(j=3,5,7)の符号化データD(m)[m=3,5,7]がバッファ3を介して入力されると、復号化部1は復号化しようとする符号化データDにおけるフレーム番号と同じ番号の補助符号化情報K(j)[j=3,5,7]を関連情報記憶メモリ5から読み出し、この補助符号化情報Kで符号化データD(m)を復号化して、再生オーディオ信号Y(3),Y(5),Y(7)の周波数帯域をf1まで拡張する。
これによれば、従来では、符号化オーディオ信号Xに符号化情報が多重化されないフレーム番号7においては、時系列で先行し、符号化情報が多重化されるフレーム番号6の符号化オーディオ信号が復号化部1に入力されず復号化処理が施されないために、フレーム番号6の符号化情報H(6)が適用できないが、本実施形態では、符号化情報H(6)を複製した補助符号化情報K(7)が関連情報記憶メモリ5に記憶されているために、この補助符号化情報K(7)を関連情報記憶メモリ5から読み出すことで、再生オーディオ信号Y(7)の周波数帯域をf1まで拡張することができる。
伝送経路または外部記憶装置から入力される符号化オーディオ信号Xを、バッファ3に蓄積すると共に、予め符号化オーディオ信号Xの中の符号化情報が多重化されない符号化フレームの符号化データDを復号化する際に用いる符号化情報Hを補助符号化情報Kとして生成して関連情報記憶メモリ5に記憶保持し、時系列で連続する符号化フレームの途中の符号化フレームから符号化オーディオ信号Xをバッファ3から読み出して復号化処理を行う場合や、早送り再生で符号化フレームを間引いて符号化オーディオ信号Xをバッファから読み出して復号化処理を行う場合において、符号化情報Hが多重化されない符号化フレームの符号化データDの復号化時に、記憶保持する補助符号化情報Kを関連情報記憶メモリ5から読み出して復号化処理を施すことにより、再生オーディオ信号の出力を可能としている。
また、補助符号化情報生成部4により生成される補助符号化情報Kを関連情報記憶メモリ5に記憶保持する代わりに、バッファ3に蓄積される符号化オーディオ信号の中の符号化情報Hが多重化されない符号化フレームの符号化データDに補助符号化情報Kを多重化した後に置換して保持するようにしてもよい。
図6は、本発明の第2実施の形態における符号化オーディオ信号再生装置の構成を示すブロック図である。この符号化オーディオ信号再生装置は、符号化情報利用手段2を変更したものである。
符号化情報利用手段2は、バッファ3と、バッファ3に入力する符号化オーディオ信号Xの符号化情報Hの有無を示すフラグを抽出し且つ、そのフラグに符号化データDのフレームインデックスNを付与してこのフレームインデックスNから所定の符号化情報Hを指定可能にしたフラグ情報を生成するフラグ情報生成部6とを有している。また、符号化情報利用手段2は、フラグ情報生成部6で生成したフラグ情報を記憶する関連情報記憶メモリ5を有している。
この実施の形態における符号化オーディオ信号再生装置の動作を図6,7を用いて説明する。図7は、関連情報記憶メモリ5に記憶したフラグ情報及び符号化情報を示す説明図である。図7に示すように、フラグ情報生成部6に符号化オーディオ信号Xが入力されると、フラグ情報生成部6は、符号化情報Hを抽出し、符号化情報Hを一時的に記憶する。また、フラグ情報生成部6は、符号化フレーム毎の符号化情報Hの有無を示すフラグ「0」,「1」をインデックスN(フレーム番号)と共に格納するフラグ情報F(i)[i=1,2,3・・・]を用意し、このフラグ情報F(i)の番号iに、符号化情報HのフレームインデックスNを対応させて、このフラグ情報F(i)にフラグの有無を入力する。尚、フラグ情報F(i)が0のときに、その番号iから先行する符号化情報Hを指定できるようにしておく。例えば、F(i)[i=2,3,4,5]=0のときに、この番号iよりも先行する番号の符号化情報H(1)が指定できるようにしておく。
復号化部1は、関連情報記憶メモリ5に記憶されたフラグ情報F(i)を読み出し、そのフラグ情報Fが符号化情報の無しと示したときに、関連情報記憶メモリ5からフラグ情報内のフレームインデックスN(i)が指定する符号化情報Hを読み出してその符号化情報Hを用いて、符号化情報Hが多重化されていない符号化フレームの符号化データDを復号化する。
例えば、復号化部1は、フラグ情報F(2)=0を読み出したときは、そのフラグ情報が符号化情報の無しと示しているので、時系列で先行する符号化情報H(1)を読み出して、符号化データを復号化する。フラグ情報F(8)=0を読み出したときは、そのフラグ情報が符号化情報の無しと示しているので、時系列で先行する符号化情報H(6)を読み出して、符号化データを復号化することとなる。
図8は、本発明の第3実施の形態における符号化オーディオ信号再生装置の構成を示すブロック図である。この符号化オーディオ信号再生装置は、符号化情報利用手段2を変更したものである。
符号化情報利用手段2は、バッファ3と、バッファ3に入力する符号化オーディオ信号Xから符号化情報Hを抽出し、その符号化情報Hを復号化する際に利用する利用フレーム数Lを算出し、利用フレーム数Lと該符号化情報とを関連付けたフレーム利用情報を生成する利用情報生成部7を有している。また、符号化情報利用手段2は、利用情報生成部7で生成した利用情報を記憶する関連情報記憶メモリ5を有している。
この実施の形態における符号化オーディオ信号再生装置の動作を図8,9を用いて説明する。図9は、関連情報記憶メモリ5に記憶したフレーム利用情報及び符号化情報を示す説明図である。図9に示すように、利用情報生成部7に符号化オーディオ信号Xが入力されると、符号化情報Hを複製する複製情報M(j)[j=0,1,2・・・]を用意して、複製情報M(j)に符号化情報Hを入力する。また、利用情報生成部7は、符号化情報Hを検出してから新たに符号化情報Hを検出するまでをカウンタ等でカウントアップして利用フレーム数Lを算出し、その利用フレーム数Lを複製情報M(符号化情報H)に関連付けるべく、フレーム利用情報L(j)を用意し、そのフレーム利用情報L(j)に利用フレーム数Lを入力し、複製情報Mの番号jとフレーム利用情報Lの番号jとを一致させる。
復号化部1は、フレーム利用情報L(j)[j=0,1,2・・・]の利用フレーム数Lを読み出して、復号化しようとする符号化データDのフレーム番号とを下記式(1)ように比較する。
N<=sum(L(j)) ・・・(1)
ただし N:復号化しようとする符号化データDのフレーム番号
sum(L(j)):L(0)+L(1)+L(2)+・・・
j=0,1,2・・・
N<=sum(L(j)) ・・・(1)
ただし N:復号化しようとする符号化データDのフレーム番号
sum(L(j)):L(0)+L(1)+L(2)+・・・
j=0,1,2・・・
式(1)を満たすとき、即ち、復号化しようとする符号化データDのフレーム番号Nがフレーム利用情報L(j)内の利用フレーム数よりも小さいときには、フレーム利用情報Lの番号jに連動する複製情報M(j)を関連情報記憶メモリ5から読み出し、複製情報M(j)を用いて符号化データを復号化する。
式(1)を満たさないとき、即ち、復号化しようとする符号化データDのフレーム番号Nがフレーム利用情報L(j)よりも大きいときは番号jをカウントアップさせて、復号化しようとする符号化データDのフレーム番号Nが小さくなるjを検索し、この番号jに対応する複製情報M(j)を関連情報記憶メモリ5から読み出し、複製情報M(j)を用いて符号化データを復号化する。
例えば、復号化するフレーム番号がN=10のとき、
j=0 sum(L(0))=5<Nで上記式(1)を満たさない。j=j+1
j=1 sum(L(1))=5+3<Nで上記式(1)を満たさない。j=j+1
j=2 sum(L(2))=5+3+2=Nで上記式(1)を満たす。
よって、N=10のときは、j=2、M(2)=H(9)を使用する。
その他、N=4のときは、j=0となり、その他、N=8のときは、j=1となるので、途中からでも復号化することができる。
例えば、復号化するフレーム番号がN=10のとき、
j=0 sum(L(0))=5<Nで上記式(1)を満たさない。j=j+1
j=1 sum(L(1))=5+3<Nで上記式(1)を満たさない。j=j+1
j=2 sum(L(2))=5+3+2=Nで上記式(1)を満たす。
よって、N=10のときは、j=2、M(2)=H(9)を使用する。
その他、N=4のときは、j=0となり、その他、N=8のときは、j=1となるので、途中からでも復号化することができる。
図10は、本発明の第4実施の形態における符号化オーディオ信号再生装置の構成を示すブロック図である。この符号化オーディオ信号再生装置は、符号化情報利用手段2を変更したものである。
符号化情報利用手段2は、バッファ3と、バッファ3に入力される符号化オーディオ信号Xから符号化情報Hが多重化された符号化データDのフレーム番号を取り出して、符号化情報Hのフレーム番号及び符号化情報Hを関連付けたフレーム番号情報を生成するフレーム番号情報生成部8を有している。また、符号化情報利用手段2は、フレーム番号情報生成部8で生成したフレーム番号情報を記憶する関連情報記憶メモリ5を有している。
この実施の形態における符号化オーディオ信号再生装置の動作を図10,11を用いて説明する。図11は、関連情報記憶メモリ5に記憶したフレーム番号情報及び符号化情報を示す説明図である。図11に示すように、フレーム番号情報生成部8に符号化オーディオ信号Xが入力されると、フレーム番号情報生成部8は、符号化情報Hが入力されているフレーム番号i及び、その符号化情報Hを、フレーム番号情報として符号化情報Hを関連付けしておいて、フレーム番号iから所定の符号化情報Hを指定できるようにする。
復号化部1は、復号化する符号化データDのフレーム番号に対してその番号に先行する符号化情報Hのフレーム番号をフレーム番号情報から検索し、検索したフレーム番号に属する符号化情報をフレーム番号情報から取り出して、取り出した符号化情報を用いて符号化情報が多重化されていない符号化フレームの符号化データを復号化する。
即ち、復号化部1は、符号化情報Hが多重化されていない符号化フレームの符号化データD(3)を検出したとき、そのフレーム番号3よりも小さな符号化情報フレーム番号に属する符号化情報H(1)を関連情報記憶メモリ5から読み出し、符号化フレームの符号化データを復号化する。
図12は、本発明の第5実施の形態における符号化オーディオ信号再生装置の構成を示すブロック図である。この符号化オーディオ信号再生装置は、符号化情報利用手段2を変更したものである。
符号化情報利用手段2は、符号化オーディオ信号Xを記憶する符号化オーディオ信号記憶部91と、補助符号化情報生成部4と、関連情報記憶メモリ5と、符号化フレームの符号化オーディオ信号Xを符号化オーディオ信号記憶部91から読み出す制御部92とを有したものである。符号化オーディオ信号記憶部91及び関連情報記憶メモリ4は、1つの記憶メモリ93として構成されている。この記憶メモリ93は、例えば、SDカードやHDが考えられる。尚、補助符号化情報生成部4及び関連情報記憶メモリ5は、上記の実施の形態と同じ構成であるため、説明を省略する。
復号化部1は、関連情報記憶メモリ5に記憶された補助符号化情報Kを読み出すと共に、制御部92を介して符号化オーディオ信号Xを読み出し、補助符号化情報Kを用いて、符号化情報Hが多重化されていない符号化フレームの符号化データDを復号化するものである。
この符号化オーディオ信号再生装置は、バッファ3を設ける代わりに、符号化フレームの符号化オーディオ信号Xを記憶メモリ93から読み出す制御部92を設けており、補助符号化情報生成部4、関連情報記憶メモリ5、復号化部1の動作は同じなので説明を省略する。
尚、補助符号化情報生成部4は、符号化オーディオ信号記憶部91から読出した符号化オーディオ信号から符号化情報Hを抽出しその符号化情報Hを符号化フレームのフレームインデックスNと対応させて補助符号化情報Kを生成するものである。制御部92は、フレームインデックスNに基づいて、符号化オーディオ信号記憶部91に記憶される符号化オーディオ信号Xの対応する符号化フレームの符号化オーディオ信号を復号化部1へ伝送するものである。
図12に示す符号化オーディ緒信号再生装置においては、補助符号化情報Kを記憶保持するために、符号化オーディオ信号Xを記憶保持する記憶メモリ93を用いている。これにより、復号化する前に、符号化オーディオ信号Xの全体の符号化フレームに亘って、予め生成した補助符号化情報Kを記憶メモリ91にすべて記憶することができる。したがって、上記の図1に示す符号化オーディオ信号再生装置に比べて、補助符号化情報を生成するために復号化部へ伝送する符号化オーディオ信号を蓄積して遅延を発生させるためのバッファが不要となる。
尚、このような符号化オーディオ信号再生装置であっても、実施の形態で示した変形例を適用しても良い。即ち、補助符号化情報生成部4を適宜、フラグ情報生成部6、フレーム番号情報生成部8、利用情報生成部7に代えても良い。
上記の構成によれば、復号化部1で復号化する前に、予め記憶メモリ93の関連情報記憶メモリ5に関連情報を記憶しておき、復号化する際に、復号化部1が関連情報記憶メモリ5から関連情報を読み出すことで、関連情報記憶メモリ5や符号化オーディオ信号記憶部91に記憶された符号化情報Hに基づいて、符号化情報が多重化されない符号化フレームの符号化データを復号化することができる。即ち、時系列で連続する符号化フレームの途中の符号化フレームから符号化オーディオ信号を記憶メモリ93から読み出して復号化処理を行う場合や、早送り再生で符号化フレームを間引いて符号化オーディオ信号Xを符号化オーディオ信号記憶部91から読み出して復号化処理を行う場合にも、符号化情報に基づいて、符号化オーディオ信号Xを再生オーディオ信号に再生できる。
上記の実施の形態の説明における符号化オーディオ信号再生装置の各構成ブロックの処理は、ソフトウェアプログラムによってコンピュータ又は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)上で実現することも可能である。
また、上記の説明では、帯域拡張技術を用いて生成される符号化オーディオ信号のうち、共通帯域拡張データを一部の符号化フレームに分散し符号化情報としているが、コア符号化処理のみを利用して生成される符号化オーディオ信号のうち、コア符号化データを復号化するために用いる符号化パラメーターを一部の符号化フレームに分散して多重化する符号化情報として行う場合も同様に考えることができる。
本発明は、時系列で連続する符号化フレームの途中の符号化フレームから復号化処理を行う場合や、早送り再生で符号化フレームを間引いて復号化処理を行う場合において、符号化情報が多重化されない符号化フレームの復号化時にも、符号化情報に基づいて復号化でき、符号化フレームを間引いて再生する早送り再生などの特殊再生をする符号化オーディオ信号の再生装置に好適に使用できる。
1 復号化部
2 符号化情報利用手段
3 バッファ
4 補助符号化情報生成部
5 関連情報記憶メモリ
6 フラグ情報生成部
7 利用情報生成部
8 フレーム番号情報生成部
2 符号化情報利用手段
3 バッファ
4 補助符号化情報生成部
5 関連情報記憶メモリ
6 フラグ情報生成部
7 利用情報生成部
8 フレーム番号情報生成部
Claims (10)
- 時系列のデジタルオーディオ信号を符号化フレームを単位として纏めた符号化データの一部に符号化情報を多重化して構成した符号化オーディオ信号を、入力する復号化部を備え、この復号化部は、先行する符号化フレームの符号化データに多重化された符号化情報に基づいて、符号化情報が多重化されていない符号化データを復号化することで、前記符号化オーディオ信号をオーディオ信号として再生できるようにした符号化オーディオ信号再生装置において、
前記符号化オーディオ信号を復号化部に入力する前に、符号化オーディオ信号から符号化情報を抽出し、抽出した符号化情報を外部に取り出すための関連情報を生成する符号化情報利用手段を備え、
前記復号化部は、復号化の際に、前記関連情報を符号化情報利用手段から読み出して所定の符号化情報を取り出し、この符号化情報に基づいて符号化情報が多重化されていない符号化フレームの符号化データを復号化することを特徴とする符号化オーディオ信号再生装置。 - 前記符号化情報利用手段は、
前記符号化オーディオ信号を復号化部に入力する前に符号化オーディオ信号を一時的に記憶するバッファと、
このバッファに入力する符号化オーディオ信号から符号化情報を抽出し、その符号化情報に符号化情報が多重化されていない符号化データのフレームインデックスを付与して複製した補助符号化情報を前記関連情報として生成する補助符号化情報生成部と、
この補助符号化情報生成部で生成した前記補助符号化情報を記憶する関連情報記憶メモリとを有し、
前記復号化部は、復号化する際に、フレームインデックスが指定する補助符号化情報を関連情報記憶メモリから読み出して、この補助符号化情報を用いて、符号化情報が多重化されていない符号化フレームの符号化データを復号化することを特徴とする請求項1に記載の符号化オーディオ信号再生装置。 - 前記符号化情報利用手段は、
前記符号化オーディオ信号を復号化部に入力する前に符号化オーディオ信号を一時的に記憶するバッファと、
このバッファに入力する符号化オーディオ信号の符号化情報の有無を示すフラグを抽出し、そのフラグに符号化データのフレームインデックスを付与してこのフレームインデックスから所定の符号化情報を指定可能にしたフラグ情報を前記関連情報として生成するフラグ情報生成部と、
このフラグ情報生成部で生成したフラグ情報を記憶する関連情報記憶メモリとを有し、
前記復号化部は、前記関連情報記憶メモリに記憶されたフラグ情報を読み出し、そのフラグ情報が符号化情報の無しと示したときに、関連情報記憶メモリからフラグ情報内のフレームインデックスが指定する符号化情報を読み出してその符号化情報を用いて、符号化情報が多重化されていない符号化フレームの符号化データを復号化することを特徴とする請求項1に記載の符号化オーディオ信号再生装置。 - 前記符号化情報利用手段は、
前記符号化オーディオ信号を復号化部に入力する前に符号化オーディオ信号を一時的に記憶するバッファと、
このバッファに入力する符号化オーディオ信号から符号化情報を抽出し、その符号化情報を復号化する際に利用する利用フレーム数を算出し、利用フレーム数と該符号化情報とを関連付けたフレーム利用情報を前記関連情報として生成する利用情報生成部と、
この利用情報生成部で生成した利用情報を記憶する関連情報記憶メモリとを有し、
前記復号化部は、前記関連情報記憶メモリに記憶されたフレーム利用情報を読み出し、そのフレーム利用情報を用いて、符号化情報が多重化されていない符号化フレームの符号化データを復号化することを特徴とする請求項1に記載の符号化オーディオ信号再生装置。 - 前記符号化情報利用手段は、
前記符号化オーディオ信号を復号化部に入力する前に符号化オーディオ信号を一時的に記憶するバッファと、
このバッファに入力される符号化オーディオ信号から符号化情報が多重化された符号化データのフレーム番号を取り出して、符号化情報のフレーム番号及び符号化情報を関連付けたフレーム番号情報を前記関連情報として生成するフレーム番号情報生成部と、
このフレーム番号情報生成部で生成したフレーム番号情報を記憶する関連情報記憶メモリとを有し、
前記復号化部は、復号化する符号化データのフレーム番号に対してその番号に先行する符号化情報のフレーム番号をフレーム番号情報から検索し、検索したフレーム番号に属する符号化情報をフレーム番号情報から取り出して、取り出した符号化情報を用いて符号化情報が多重化さていない符号化フレームの符号化データを復号化することを特徴とする請求項1に記載の符号化オーディオ信号再生装置。 - 前記符号化情報利用手段は、
前記符号化オーディオ信号を記憶する符号化オーディオ信号記憶部と、
前記符号化オーディオ信号記憶部から読出した符号化オーディオ信号から符号化情報を抽出し、その符号化情報に符号化情報が多重化されていない符号化データのフレームインデックスを付与して複製した補助符号化情報を前記関連情報として生成する補助符号化情報生成部と、
この補助符号化情報生成部で生成した前記補助符号化情報を記憶する関連情報記憶メモリと、符号化フレームのフレームインデックスで示される符号化フレームの符号化オーディオ信号を前記記憶メモリから読み出す制御部とを有し、
前記復号化部は、復号化する際に、フレームインデックスが指定する補助符号化情報を関連情報記憶メモリから読み出して、この補助符号化情報を用いて、符号化情報が多重化さていない符号化フレームの符号化データを復号化することを特徴とする請求項1に記載の符号化オーディオ信号再生装置。 - 前記符号化情報利用手段は、
前記符号化オーディオ信号を記憶する符号化オーディオ信号記憶部と、
前記符号化オーディオ信号記憶部から読出した符号化オーディオ信号の符号化情報の有無を示すフラグを抽出し、そのフラグに符号化データのフレームインデックスを付与してこのフレームインデックスから所定の符号化情報を指定可能にしたフラグ情報を前記関連情報として生成するフラグ情報生成部と、
このフラグ情報生成部で生成したフラグ情報を記憶する関連情報記憶メモリと、
符号化フレームのフレームインデックスで示される符号化フレームの符号化オーディオ信号を前記記憶メモリから読み出す制御部とを有し、
前記復号化部は、前記関連情報記憶メモリに記憶されたフラグ情報を読み出し、そのフラグ情報が符号化情報の無しと示したときに、関連情報記憶メモリからフラグ情報内のフレームインデックスが指定する符号化情報を読み出してその符号化情報を用いて、符号化情報が多重化されていない符号化フレームの符号化データを復号化することを特徴とする請求項1に記載の符号化オーディオ信号再生装置。 - 前記符号化情報利用手段は、
前記符号化オーディオ信号を記憶する符号化オーディオ信号記憶部と、
前記符号化オーディオ信号記憶部から読出した符号化オーディオ信号から符号化情報を抽出し、その符号化情報を復号化する際に利用する利用フレーム数を算出し、利用フレーム数と該符号化情報とを関連付けたフレーム利用情報を前記関連情報として生成する利用情報生成部と、
この利用情報生成部で生成した利用情報を記憶する関連情報記憶メモリと、
符号化フレームのフレームインデックスで示される符号化フレームの符号化オーディオ信号を前記記憶メモリから読み出す制御部とを有し、
前記復号化部は、前記関連情報記憶メモリに記憶されたフレーム利用情報を読み出し、そのフレーム利用情報を用いて、符号化情報が多重化さていない符号化フレームの符号化データを復号化することを特徴とする請求項1に記載の符号化オーディオ信号再生装置。 - 前記符号化情報利用手段は、
前記符号化オーディオ信号を記憶する符号化オーディオ信号記憶部と、
前記符号化オーディオ信号記憶部から読出した符号化オーディオ信号から符号化情報が多重化された符号化データのフレーム番号を取り出して、符号化情報のフレーム番号及び符号化情報を関連付けたフレーム番号情報を前記関連情報として生成するフレーム番号情報生成部と、
このフレーム番号情報生成部で生成したフレーム番号情報を記憶する関連情報記憶メモリとを有し、
前記復号化部は、復号化する符号化データのフレーム番号に対してその番号に先行する符号化情報のフレーム番号をフレーム番号情報から検索し、検索したフレーム番号に属する符号化情報をフレーム番号情報から取り出して、取り出した符号化情報を用いて符号化情報が多重化さていない符号化フレームの符号化データを復号化することを特徴とする請求項1に記載の符号化オーディオ信号再生装置。 - 時系列のデジタルオーディオ信号を符号化フレームを単位として纏めた符号化データの一部に符号化情報を多重化して構成した符号化オーディオ信号のうち、符号化情報が多重化さていない符号化データを、先行する符号化フレームの符号化データに多重化された符号化情報に基づいて復号化することで、前記符号化オーディオ信号をオーディオ信号として再生できるようにした符号化オーディオ信号再生方法において、
前記符号化データを復号化する前に、符号化オーディオ信号から符号化情報を抽出し、抽出した符号化情報を外部に取り出すための関連情報を生成し、復号化の際に、前記関連情報を使用して所定の符号化情報を取り出し、この符号化情報に基づいて符号化情報が多重化されていない符号化フレームの符号化データを復号化することを特徴とする符号化オーディオ信号再生方法。
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CN111445899A (zh) * | 2020-03-09 | 2020-07-24 | 咪咕文化科技有限公司 | 语音情绪识别方法、装置及存储介质 |
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2005
- 2005-01-12 JP JP2005005281A patent/JP2006195066A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111445899A (zh) * | 2020-03-09 | 2020-07-24 | 咪咕文化科技有限公司 | 语音情绪识别方法、装置及存储介质 |
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