JP2003280594A - 表示装置の駆動方法 - Google Patents

表示装置の駆動方法

Info

Publication number
JP2003280594A
JP2003280594A JP2003030489A JP2003030489A JP2003280594A JP 2003280594 A JP2003280594 A JP 2003280594A JP 2003030489 A JP2003030489 A JP 2003030489A JP 2003030489 A JP2003030489 A JP 2003030489A JP 2003280594 A JP2003280594 A JP 2003280594A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
driving
oled
display device
tft
light emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003030489A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4198483B2 (ja
Inventor
Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
Mitsuaki Osame
光明 納
Jun Koyama
潤 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP2003030489A priority Critical patent/JP4198483B2/ja
Publication of JP2003280594A publication Critical patent/JP2003280594A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4198483B2 publication Critical patent/JP4198483B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクティブマトリクス型EL表示装置におい
て、表示内容によって、定電圧駆動、定電流駆動を切り
替える。 【解決手段】 OLED素子を定電流駆動するか、定電
圧駆動するかは駆動用のTFTを飽和領域で駆動する
か、線形領域で駆動するかで決まる。飽和領域と線形領
域を分けるのはTFTのゲートに印可される電圧とOL
EDに加わる電圧をどうするかで決まる。それらをコン
トロールすることによって、定電流駆動、定電圧駆動を
使い分けてそれぞれの長所が引き出せるような使い方を
可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置に関す
る。特に、ガラス、プラスチックなどの透明基板上に形
成された薄膜トランジスタを用いたOLED表示装置お
よびその駆動方法に関する。また、表示装置を用いた電
子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信技術の発展によって、携帯電
話が普及している。今後はさらに動画の電送や、より多
量の情報伝達が予想される。一方パーソナルコンピュー
タもその軽量化によって、モバイル対応の製品が生産さ
れている。電子手帳にはじまったパーソナルデジタルア
シスタント(PDA)と呼ばれる情報機器も多数生産さ
れ、普及しつつある。また、表示装置などの発展によ
り、それらの携帯情報機器にはほとんどのものにフラッ
トディスプレイが装備されている。
【0003】さらに最近の技術では、それらに使用され
る表示装置としてアクティブマトリクス型表示装置を使
用する方向に向かっている。
【0004】アクティブマトリクス型表示装置は、画素
1つずつに対して、TFT(薄膜トランジスタ)を配置
し、そのTFTによって、画面を制御している。この様
なアクティブマトリクス型表示装置はパッシブマトリク
ス型表示装置と比較して、高精細化が可能である、画質
の向上が可能である、動画対応が可能であるなどの長所
を持っている。それ故に今後は携帯情報機器の表示装置
はパッシブマトリクス型からアクティブマトリクス型に
変化していくと思われる。
【0005】また、アクティブマトリクス型表示装置の
なかでも、近年、低温ポリシリコンを用いた、表示装置
の製品化が行われている。低温ポリシリコン技術では画
素を構成する画素TFTの他に、画素部の周辺部に、T
FTを用いて駆動回路を同時形成することができ、装置
の小型化、低消費電力化に大いに貢献し、それに伴っ
て、近年その応用分野の拡大が著しいモバイル機器の表
示部等に、低温ポリシリコン表示装置は不可欠なデバイ
スとなってきている。
【0006】また、近年有機エレクトロルミネッセンス
素子(OLED)を用いた表示装置の開発が活発化して
いる。ここでOLEDとは一重項励起子からの発光(蛍
光)を利用するものと、三重項励起子からの発光(燐
光)を利用するものとの両方を含むものとする。本明細
書では発光素子の例としてOLEDをあげているが他の
発光素子を用いてもかまわない。
【0007】OLEDは一対の電極(陰極と陽極)の間
にOLED層がはさまれる形で構成され、通常積層構造
をとっている。代表的にはイーストマン・コダック・カ
ンパニーのTangが提案した(正孔輸送層・発光層・
電子輸送層)という積層構造があげられる。
【0008】これ以外にも(正孔注入層・正孔輸送層・
発光層・電子輸送層)または(正孔注入層・正孔輸送層
・発光層・電子輸送層・電子注入層)の順に積層する構
造がある。本発明においては、どれを採用しても良い
し、また、発光層に対して蛍光性色素をドーピングして
もよい。
【0009】本明細書においては陽極と陰極の間に設け
られるすべての層を総称してOLED層と呼ぶ。よって
前記の正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、
電子注入層はすべてOLED層に含まれる。陽極、OL
ED層、陰極で構成される発光素子をOLEDと呼ぶ
【0010】図2に、アクティブマトリクス型OLED
表示装置の画素部の構成の例を示す。ゲート信号線駆動
回路から選択信号を入力するゲート信号線(G1〜G
y)は、各画素が有するスイッチング用TFT201の
ゲート電極に接続されている。また、各画素が有するス
イッチング用TFT201のソース領域とドレイン領域
は、一方がソース信号線駆動回路から信号を入力するソ
ース信号線(S1〜Sx)に、他方がOLED駆動用T
FT202のゲート電極及び各画素が有するコンデンサ
203の一方の電極に接続されている。コンデンサ20
3のもう一方の電極は、電源供給線(V1〜Vx)に接
続されている。各画素の有するOLED駆動用TFT2
02のソース領域とドレイン領域の一方は、電源供給線
(V1〜Vx)に、他方は、各画素が有するOLED2
04の一方の電極に接続されている。
【0011】OLED204は、陽極と、陰極と、陽極
と陰極の間に設けられたOLED層とを有する。OLE
D204の陽極がOLED駆動用TFT202のソース
領域またはドレイン領域と接続している場合、OLED
204の陽極が画素電極、陰極が対向電極となる。逆
に、OLED204の陰極がOLED駆動用TFT20
2のソース領域またはドレイン領域と接続している場
合、OLED204の陰極が画素電極、陽極が対向電極
となる。
【0012】なお、本明細書において、対向電極の電位
を対向電位という。なお、対向電極に対向電位を与える
電源を対向電源と呼ぶ。画素電極の電位と対向電極の電
位の電位差がOLED駆動電圧であり、このOLED駆
動電圧がOLED層に印加される。
【0013】尚、本明細書中において、スイッチング用
TFTはNchとし、駆動用TFTはPchとし、OL
EDは駆動用TFTに接続される方をアノード、他方を
カソードとする。ただし、これ以外の組合せが実現でき
ないという意味ではなく、他の組合せも可能である。
【0014】上記OLED表示装置の階調表示方法とし
て、定電流アナログ階調方式と、定電圧時間階調方式が
挙げられる。この他に定電流時間階調方式があるが、前
記2種について説明する。また。言葉の定義として、定
電流駆動とは、1フレーム期間等映像を保持する期間に
おいて、一定の電流で駆動するという意味であり、常時
同じ電流で駆動するという意味ではない。定電圧駆動に
ついても同様である。図10(A)に定電流駆動、およ
び図10(B)に定電圧駆動の概念図を示す。定電流駆
動とはOLED駆動用TFTを電圧制御型電流源として
用いて、駆動TFTのゲート電圧を制御することによっ
て、必要な電流をOLEDに流している。定電圧駆動と
はOLED駆動用TFTをスイッチとして用いて、必要
な時に電源供給線とOLEDをショートすることによっ
て、OLEDを発光させる駆動方法である。
【0015】まず、OLED表示装置の定電流アナログ
階調方式について説明する。図3に定電流アナログ階調
方式の表示装置のブロック図を示す。また、図4にその
タイミングチャートを示す。以下、図3を用いて説明す
る。まず、ゲートスタートパルスGSPとゲートクロッ
クパルスがGCLがシフトレジスタ304に入力される
とシフトレジスタ304内にシフトパルスが形成され
る。それをバッファ回路305を介してゲート信号線に
出力する。シフトパルスにそって、ゲート信号線は順次
選択されていく。ゲート信号線が選択されている期間中
に、ソース信号線駆動回路のシフトレジスタ302には
ソーススタートパルスSSPとソースクロックパルスS
CLが入力される。これらによって、ソースシフトレジ
スタ302にシフトパルスが形成され、それをバッファ
回路303を介してアナログスイッチ312、313の
制御端子に出力する。アナログスイッチ312、313
は選択されるとアナログ映像信号線314とソース信号
線306、307を順次ショートしていき、アナログ映
像信号を順次ソース信号線にサンプリングしていく。サ
ンプリングされたアナログ映像信号はソース信号線30
6、307と画素中のスイッチング用TFTを介して、
OLED駆動用TFTのゲートに入力される。
【0016】以上のように、アナログ映像信号によって
OLEDの発光量が制御され、その発光量の制御によっ
て階調表示がなされる。このように、定電流アナログ階
調方式では、ソース信号線に入力されるアナログ映像信
号の電位の変化で階調表示が行われる。
【0017】駆動用TFTにはVgsに応じたドレイン
電流が流れる、定電流アナログ駆動においては通常TF
Tは飽和領域で動作させる。図5(A)はTFTの動作
を示したものである。飽和領域はVds>Vgsの領域
であり、Vdsの変化に対してドレイン電流の変化の少
ない領域である。この部分を擬似定電流として使用す
る。
【0018】次に、定電圧時間階調方式について説明す
る。時間階調方式では、画素にデジタル信号を入力し
て、OLEDの発光状態もしくは非発光状態を選択し、
1フレーム期間あたりにOLEDが発光した期間の累計
によって階調を表現する。尚、時間階調の原理について
は特許文献1に記載されている。
【0019】図7に定電圧時間階調方式を用いた表示装
置701のブロック図を示す。また、図8にタイミング
チャートを示す。以下、図7について説明をおこなう。
ゲート信号線駆動回路については、アナログ階調駆動と
同じであるので説明は省略する。ソース信号線駆動回路
はシフトレジスタ回路702、バッファ回路703、第
一のラッチ回路704、第二のラッチ回路705より構
成される。シフトレジスタ回路702にはソーススター
トパルスSSPとソースクロックパルスSCLが入力さ
れる。それらのパルスによって、シフトレジスタはシフ
トパルスを形成し、それをバッファ回路703を介して
第1のラッチ回路704に入力する。第1のラッチ回路
704ではシフトパルスが入力されると、デジタル階調
信号をラッチしていく。1ライン分のシフトが終了する
と、第1のラッチ回路704には1ライン分のデジタル
映像データが記憶される。その後の帰線期間中にラッチ
パルスが第二のラッチ回路705に入力され、そのラッ
チパルスによって、第1のラッチ回路704に記憶され
たデジタル映像データは第二のラッチ回路705に転送
され、ソース信号線708、709に出力される。そし
てつぎのラインの映像データが第1のラッチ回路704
に記憶される。これを繰り返すことによって、順次デジ
タル映像データをソース信号線708、709に出力し
ていく。
【0020】
【特許文献1】 特開2001−159878号公報
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたような従
来のOLED表示装置では、以下のような課題があっ
た。まず定電流アナログ駆動方式の表示装置では、前述
したようにOLED駆動用TFTにおいて、電圧電流変
換をおこなっていたため、TFTの移動度やしきい値が
ばらつくとそれがそのままドレイン電流のばらつきにな
っていたため、TFTの面内ばらつきが大きいと、表示
のむらとして現れていた。たとえばTFTの移動度が1
0%ばらつきを生じると輝度もまた10%のばらつきを
生じる。またしきい値が0.1〔V〕のばらつき生じる
とやはり10%程度の輝度ばらつきを生じてしまう。し
きい値、移動度はそれぞれ独立にばらつきをもつため、
合計では14%程度のばらつきが発生し、TFT特性の
ばらつき改善手法の確立が望まれている。この問題につ
いては、特開2000−221903などに記載があ
る。
【0022】一方、定電圧時間階調駆動では、TFTの
ばらつきは表示に対して影響がすくない。TFTが線形
領域で動作する場合にしきい値の項は1乗項であり、か
つVgsが大きく設定されるため、しきい値が0.1V
のばらつきをもっても輝度は1%程度しかばらつきを生
じない。また移動度のばらつきが10%あっても、OL
EDの順方向電圧との間で負帰還がかかるため、電流の
ばらつきは抑えられ、5%以下にすることが可能であ
る。
【0023】しかし定電圧時間階調駆動ではOLEDの
経時劣化にたいして問題があった。図12にOLEDの
経時変化について説明する。OLEDを駆動した場合、
2つの劣化現象が現れる。第1の劣化現象は輝度の低下
である。図12(A)に例を示す。OLEDの発光輝度
は時間とともに減少していく、輝度が半減する時間を寿
命としているが、寿命は輝度にもよるが、現状では20
0cd/m2程度では1000時間から数千時間が一般
的である。図12(B)に示すように、劣化が発生する
と電流対輝度特性の傾きが低下する。
【0024】また第2の劣化現象は順方向電圧の増加で
ある。図13(A)に示すように、同じ電流を流し続け
た時の順方向電圧は上昇していく。図13(B)は電圧
電流特性を示しているが、図13(B)に示すように、
劣化の前後で特性は左から右へシフトしていく。図9に
定電流駆動と定電圧駆動の動作点の変化を示すが、定電
流駆動においては、劣化が表示に現れるのは前者の発光
効率の低下のみである。図9(A)にあるようにTFT
のVdsに十分のマージンがあれば、OLEDの順方向
電圧の増加はそこで吸収されるので表示には現れない。
一方、図9(B)にあるように、定電圧駆動において
は、順方向電圧の増加は、電流変化ΔIの値を大きくし
ている。定電圧駆動の場合は電流の減少と発光効率の低
下の双方の効果が現れるため、劣化が拡大されてみえる
という問題がある。
【0025】表示装置において、画素の発光時間は場所
によって異なっている。例えばアイコンのようなところ
は累積発光時間が長いため、早く劣化が生じる。画面全
面を均一の輝度で表示した場合、そのような劣化の早い
場所は輝度が低下し、その部分だけが焼きつきとして感
じられるという問題があった。
【0026】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、本発明では次のような手段を用いた。
【0027】本発明では表示の内容によって、定電圧駆
動、定電流駆動などの駆動モードを切り換えることによ
って、表示内容に適した表示モードを選択することを特
徴とする。
【0028】OLED表示装置の表示対象としては、例
えば携帯電話などがある。携帯電話は従来文字情報が表
示できればよかったが、通信技術の進歩によって、動画
も送信可能になってきた、よって、携帯電話では電話番
号や電子メールなどの文字情報と自然画の2つの種類が
あることになる。
【0029】前述した問題点のうち、焼きつきは固定パ
ターンを連続して表示する部分に多く発生する。例えば
アイコンのようなものは焼きつきが起こりやすい。この
ようなパターンは文字情報の表示において起こりうる。
焼きつきが発生している状態で自然画を表示するとその
部分だけ、アイコンが像として残ってしまうため、ユー
ザーに違和感を与える。
【0030】また、前述した不具合のうち表示ムラは前
面ベタパターンで顕著にみられ、それに近い文字情報の
映像ではユーザーに違和感を与える。一方、自然画を表
示した場合には、もとの映像が一律でないため、ムラが
目立ちにくく、違和感を与えることが少ない。従って、
文字情報を表示する場合には、定電圧で駆動する方がよ
く、自然画を表示する場合には定電流で表示を行うのが
よい。
【0031】本発明では、定電流駆動、定電圧駆動など
の駆動モードを表示に内容によって切り換えることによ
って、双方の欠点を補うものである。なお、本発明は、
OLEDを用いた表示装置のみならず、他の発光素子を
用いた表示装置にも適応可能である。たとえば正孔注入
層、正孔輸送層、電子注入層、電子輸送層に無機材料を
含む発光素子を適応した表示装置に用いることができ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明のOLED表示装置につい
て説明する。
【0033】図1に本発明の実施形態を示す。この例で
は、定電流アナログ階調駆動と定電圧時間階調駆動の2
つの駆動方式を表示装置101の外部の電源を変更する
ことによって切り換えている。コントロール回路137
はアナログ信号源133、可変電圧源134、135、
136、ソース信号線駆動回路102を制御している。
【0034】まず、定電流アナログ駆動の具体的な電圧
関係について説明をおこなう。フルカラーのOLED表
示装置では、赤色、緑色、青色の3色のOLED材料を
画素のピッチで塗りわけることによってカラー表示を行
っている。3色のOLED材料は色ごとにその特性が異
なっている。一般に低分子のOLED材料を用いた場
合、緑色の発光効率が最も高く、次に青色、赤色が最も
低くなっている。具体的には、150ppi程度のOL
ED表示装置において、200cd/m2の輝度を得る
ためには、1つの画素に赤色、緑色、青色のそれぞれに
ついて3μA、0.5μA、2μAの電流を流す必要が
あり、またその順方向電圧はそれぞれ、8V、5V、6
V程度となっている。
【0035】図6に定電流アナログ階調駆動を行った場
合の電位関係を示す。OLEDのカソードは共通接続さ
れており、その電位を−8Vとすると、各色ごとのアノ
ードの電位はそれぞれ0V、−3V、−2Vとなる。ま
た、TFTのVgsはTFTの飽和領域を示す式(式
1)より求められる。 Id=1/2・μ・Co・W/L・(Vgs−Vth)2 (式1)
【0036】ここで、OLED駆動用TFTの仕様とし
て移動度μを100cm2/Vs、しきい値Vthを−
2V、単位面積あたりのゲート容量Coを3x10-8
/cm 2、トランジスタのゲート長Lを50μm、ゲー
ト幅Wを5μmとして、前述した1画素あたりの電流値
に対応したVgsを求めると各色ごとにそれぞれ6.4
7V、3.83V、5.65Vとなる。最も電位の高い
赤色を基準に考えると、まず、TFTの動作領域を飽和
領域に確保するためのマージンをおよそ2.5Vとする
と、赤色のOLEDにつながるOLED駆動用TFTの
ゲート電位はおよそ+2.5Vにする必要がある。従っ
て赤色のOLEDを駆動するOLED駆動用TFTのソ
ース電位は+9Vとなる。
【0037】消費電力の低減を考えた場合は各色ごとに
独立にソース電位を設定したほうがよいが、電源の共通
化を図る方が一般的であり、ソース電位を赤色の+9V
にあわせ、ゲート電位を緑色+5.17V、青色+3.
35Vとすることによって電位設定を行っている。これ
によって、OLED駆動用TFTは全ての色について飽
和領域での動作が確保される。アナログ駆動であるた
め、各OLED駆動用TFTのゲートに印加される電位
は映像信号に変化するが、上記の電流値を最大値として
設定すれば、当然のごとく、飽和領域動作も確保され
る。
【0038】定電流アナログ階調駆動をおこなう場合に
は、可変電圧源135の出力は赤色、緑色、青色の3色
それぞれの電源供給線120、121、122に対して
+9Vの電圧を出力する。この値は図6に示す値と同じ
である。ここでは電源供給線120、121、122の
電位を共通としたが、電力低減のため、独立に設定して
も良い。また可変電圧源136はカソードに対して−8
Vを出力する。この値は図6と同様のものである。可変
電圧源134は定電流アナログ階調駆動では使用しない
ので、オフ状態にしてもよい。
【0039】そして、アナログ映像信号源より、アナロ
グ映像信号がアナログ映像信号線104、105、10
6に入力され、ソース信号線駆動回路102の出力によ
ってアナログスイッチ123、126、129がオン
し、アナログ映像信号をソース信号線114、115、
116にサンプリングする。ソース信号線の電位は画素
内部のスイッチング用TFTによってOLED駆動用T
FTのゲート及び保持容量に印加され、OLED駆動用
TFTのVgsに応じた電流がOLEDに流れる。ま
た、本実施例において、スイッチング用TFTをダブル
ゲートとしているがこれはスイッチング用TFTのオフ
電流の低減のためである。ダブルゲートだけでなく、ト
リプルまたはそれ以上であっても良いし、オフ電流が小
さいTFTがつくれれば、シングルであってもかまわな
い。このようにして、定電流アナログ階調駆動がおこな
われる。
【0040】次に、定電圧時間階調駆動の場合について
説明をおこなう。定電圧時間階調ではアナログ映像信号
は使用しないので、アナログ映像信号源133はオフ状
態としても良い。定電圧デジタル時間階調を行う場合の
電位関係について、まず図11を用いて説明をおこな
う。前述したように定電圧デジタル時間階調ではOLE
D駆動用TFTはスイッチとしての動作をおこなう。線
形領域での動作であるのでTFTのVdsは小さなもの
となる。そのときの動作点は図5(B)に示すようにな
る。定電流アナログ階調のときと同様に輝度を200c
d/m2とし、材料も同じとすると定電圧時間階調では
カソードと駆動TFTソースの間の電圧を小さくでき
る。それは前述したようにVdsが小さいためカソード
と駆動TFTソース間電圧は、OLEDのカソード・ア
ノード間電圧とほぼ同じであるからである。
【0041】以下に図11に基づき電位関係を説明す
る。カソード電位を0Vとすると赤色、緑色、青色のア
ノード電位はそれぞれ+8V、+5V、+6Vとなる。
OLED駆動用TFTのソース電位もこれに近いものと
なる。線形領域の電流の式(式2)からVdsを求める
とそれぞれ、0.84V、0.20V、0.68Vにな
り、これにOLEDの順方向電圧を加えて、赤色、緑
色、青色のカソード−駆動TFTソース電位はそれぞれ
+8.84V、+5.20V、+6.68Vになる。
尚、このときの各OLED駆動用TFTのゲート電位は
−5Vに設定した。すなわち、各Vgsは−13.84
V、−10.2V、−11.68Vである。 Id=μ・Co・W/L・(Vgs−Vth)・Vds (式2)
【0042】以上をふまえて、定電圧時間階調駆動をお
こなう場合には、可変電圧源135の出力は赤色、緑
色、青色の3色それぞれの電源供給線120、121、
122に対して、それぞれ+8.84V、+5.20
V、+6.68Vの電圧を出力する。この値は図11に
示す値と同じである。また可変電圧源136はカソード
に対して0Vを出力する。この値は図11と同様のもの
である。可変電圧源134はOLED駆動用TFTをオ
ンさせるためのDC電位線107、108、109に対
して−5Vを、OLED駆動用TFTをオフさせるため
のDC電位線110、111、112に対して+10V
を出力する。ここではDC電位線107、108,10
9とDC電位線110、111、112をそれぞれ共通
としたが、消費電力低減のため、個別に設定しても良
い。
【0043】以上のように、本発明では、外部の可変電
圧源134、135、136の出力電圧を変えることに
よって、また、アナログスイッチ123〜131の動作
を制御することによって定電流アナログ階調駆動と定電
圧時間階調駆動の双方を切り換えて駆動することが可能
であり、表示内容に応じていずれか適した駆動を選択す
ることが可能である。なお、本発明はOLEDを用いた
表示装置のみならず、他の発光素子を用いた表示装置に
も適応可能である。
【0044】
【実施例】以下に本発明の実施例について記述する。
【0045】[実施例1]図14は本発明で用いる可変電
圧源の実施例である。図14に示す可変電圧源は固定抵
抗1408と可変抵抗1409によって第1の基準電圧
をつくり、固定抵抗1410と可変抵抗1411のよっ
て第二の基準電圧をつくっている。この基準電圧は可変
抵抗1409と1411の値を変えることによって、電
圧値を変えることができる。この2つの基準電圧のう
ち、いずれか一方をFETスイッチ1406、1407
を用いて選択し、電源バッファ回路1403に入力す
る。電源バッファ回路の出力は出力端子1405より表
示装置に接続される。
【0046】ここでは固定抵抗と可変抵抗の組合せによ
って基準電圧を設定したが、基準電圧の設定はこの方式
に限定するものではない。また電源バッファ回路はここ
では図示しないがオペアンプを使ったもの、エミッタホ
ロワ、ソースフォロワを使ったものを使用してもよい。
【0047】図15は基準電圧源として、DA変換回路
1501を可変電圧源に使用した例である。基準電圧の
設定はコントロール回路からのデータ信号によって制御
される。このデータはコントロール回路内部または外部
に不揮発性のメモリ回路を設け、その中に記憶しておき
必要に応じて出力をおこなうものである。
【0048】メモリのデータは各駆動方法ごとに必要な
だけ用意しておき、各駆動方法を選択した場合にそれに
対応したデータをDA変換回路に送りこむことによっ
て、各駆動方法に必要な電圧を得ることが可能となる。
DA変換回路1501の出力は図14の実施例と同様に
電源バッファ回路1503を介して出力端子に出力され
る。
【0049】[実施例2]図17に示すのは本発明のソー
ス信号線駆動の実施例である。まず、定電流アナログ階
調駆動について説明をおこなう。シフトレジスタ170
1にはスタートパルスSSP、クロックパルスSCLが
入力され順次パルスをシフトしていく。パルスはバッフ
ァ回路1702を介して、スイッチ1703に入力され
る。定電流アナログ階調ではラッチ回路1704、17
05を使用しないのでスイッチ1703はAの側に接続
されアナログ映像信号線1710とソース信号線170
6を接続するアナログスイッチ1707を制御する。こ
れによってアナログ映像信号は順次サンプリングされソ
ース信号線1706に供給される。
【0050】次に定電圧時間階調について説明をおこな
う。シフトレジスタ1701にスタートパルスSSP、
クロックパルスSCLが入力されることは同じである
が、サブフレームを使用するため、その周波数は必ずし
も同じではなく、一般的には高くなる。スタートパルス
SSP、クロックパルスSCLによって、順次パルスは
シフトされ、バッファ回路1702を介してスイッチ1
703に送られる。定電圧時間階調時には〔B〕の側に
接続され第一ラッチ回路1704に送られる。第一ラッ
チ回路のデータは帰線期間中に第二ラッチ回路1705
に転送される。第二ラッチ回路1705の出力によって
アナログスイッチ1708,1709のいずれかが選択
され、電源線1711、1712のいずれかの電位がソ
ース信号線1706に送られる。
【0051】以上のようにして、ソース信号線駆動回路
は定電流アナログ階調駆動または定電圧時間階調駆動の
いずれかを選択的におこなう。
【0052】[実施例3]図16に示すのは駆動方式とし
て、定電流時間階調方式と定電圧時間階調方式を切り替
える方式の実施例である。この2つはいずれも時間階調
方式であるので、アナログ映像信号は不要であり、ソー
ス信号線駆動回路1602は同一構成で対応ができる。
異なっているのは動作の駆動電位のみであり、これによ
ってOLED駆動用TFTの線型領域、飽和領域の使い
分けをおこなっている。
【0053】このときの各駆動方法の設定電位は以下の
通りである。まず定電流時間階調駆動ではカソード電位
にあたるDC電源線1621の電位を―8V、OLED
駆動用TFTのソース電位にあたるDC電源線161
8、1619、1620の電位を+9V、OLED駆動
用TFTをオンさせるDC電位線1612、1613、
1614の電位をそれぞれ+2.53V、+5.17
V、+3.35V、OLED駆動用TFTをオフさせる
DC電位線1615、1616、1617を+10Vに
設定する。この値は図6に示すものと同様である。
【0054】定電圧時間階調駆動ではカソード電位にあ
たるDC電源線1621の電位を0V、OLED駆動用
TFTのソース電位にあたるDC電源線1618、16
19、1620の電位をそれぞれ+8.84V、+5.
21V、+6.68V、OLED駆動用TFTをオンさ
せるDC電位線1612、1613、1614の電位を
−5〔V〕、OLED駆動用TFTをオフさせるDC電
位線1615、1616、1617を+9〔V〕に設定
する。この値は図11に示すものと同様である。
【0055】また、本実施例では、画素内でスイッチT
FTを2つ使っており、ソース信号線との選択だけでな
く、駆動TFTのゲート電位を電源供給線に短絡する機
能も持たせている、これによって、発光デューティの向
上が期待できる。なお、この駆動方法は特開2001−
343933に記載されている。なお、本発明はOLE
Dを用いた表示装置のみならず、他の発光素子を用いた
表示装置にも適応可能である。
【0056】[実施例4]図18はTFTの駆動領域とし
て、線型領域、飽和領域以外の両者の中間を使用して駆
動する場合の例である。この場合には、OLEDと電源
供給線は比較的大きな抵抗でつながれるような駆動にな
る。表示ばらつき、OLEDの劣化に対する影響も定電
流駆動と定電圧駆動の間の特性をとることになる。
【0057】また、実際の駆動としては線型領域と上記
中間領域と飽和領域の3つを切り換えて駆動することが
可能である。このような場合、可変電圧源では3つの値
を出力する必要が発生するが、図19に示すような可変
電圧源回路を使用すれば対応は可能である。また図15
のDA変換回路を用いた可変電圧回路では不揮発性メモ
リのデータ数を増やすことによって、3種類の電圧を出
力することは可能である。なお、本発明はOLEDを用
いた表示装置のみならず、他の発光素子を用いた表示装
置にも適応可能である。
【0058】[実施例5]第5の実施例を図20に示す。
図20は本発明を用いたOLEDモジュールの実施例で
ある。図20に示す実施例のOLEDモジュールには、
前述したOLED表示装置、OLED用可変電圧源のほ
かに、以下のものを内蔵している、DC・DC変換回
路、制御ロジック、クロックジェネレータ、フレームメ
モリなどである。一般にモバイル用の情報装置ではその
バッテリーは3〔V〕から5〔V〕程度である。一方O
LEDを駆動するためにはそれより高い電圧が必要であ
り、DC・DC変換回路を用いて、バッテリー電圧から
必要な電圧を昇圧して発生させている。
【0059】また制御ロジックは定電流アナログ階調と
定電圧時間階調を切り替えるのに必要な信号を生成し、
各ブロックに供給する。クロックジェネレータは外部か
ら入力される同期信号、基準クロック信号から表示装置
に必要なスタートパルス、クロックパルス、ラッチパル
スなどの信号を作り出すのに必要な回路である。クロッ
クジェネレータ、制御ロジックなどはOLEDパネルに
取り込むことも可能である。
【0060】フレームメモリはデジタル映像信号を記憶
し、サブフレームデータを生成するためのものである。
サブフレームデータは、まず各ビット毎に1フレーム分
のデータを記憶し、次に各ビット毎に順番に呼び出す必
要がある。まず、第一フレームのデジタル映像データを
メモリAに記憶する、次に第二フレームのデジタル映像
データをメモリBに記憶している間に、メモリAのデー
タを順番を変えてOLEDパネルの方に呼び出しをおこ
なう。次に第三フレームのデジタル映像データをメモリ
Aに記憶している間に、メモリBのデータを順番を変え
て、OLEDパネルの方に呼び出す。このようなことを
繰り返すことによって、時間階調表示をおこなう。
【0061】アナログ階調表示をおこなう場合にはアナ
ログ映像信号を入力して表示をおこなう。以上のように
して、本実施例では、アナログ階調表示と時間階調表示
の2種類を表示することが可能である。なお、本発明は
OLEDを用いた表示装置のみならず、他の発光素子を
用いた表示装置にも適応可能である。
【0062】[実施例6]図21は本発明の表示装置を使
用したPDA(携帯情報端末)の実施例である。本実施
例のPDAはOLEDモジュール、電源、CPU、映像
コントローラ、各種メモリ、DRAM、VRAM、マス
クROM、メモリカードインターフェース、専用ASI
C、タブレット、赤外線ポートなどから構成されており
各種映像データをOLED表示装置によって表示するこ
とが可能である。本発明を用いたPDAは本実施例に限
定するものではなく、その他の機能、例えば電話機能な
どを追加してもよく、その応用は自由である。なお、本
発明はOLEDを用いた表示装置のみならず、他の発光
素子を用いた表示装置にも適応可能である。
【0063】[実施例7]OLEDをはじめとした発光素
子を用いた表示装置は自発光型であるため、液晶ディス
プレイに比べ、明るい場所での視認性に優れ、視野角が
広い。従って、様々な電子機器の表示部に用いることが
できる。
【0064】本発明が適用可能な電子機器の例として、
ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディスプレ
イ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシス
テム、音響再生装置(カーオーディオ、オーディオコン
ポ等)、ノート型パーソナルコンピュータ、ゲーム機
器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、
携帯型ゲーム機または電子書籍等)、記録媒体を備えた
画像再生装置(具体的にはDigital Versatile Disc(DV
D)等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディ
スプレイを備えた装置)などが挙げられる。特に、斜め
方向から画面を見る機会が多い携帯情報端末は、視野角
の広さが重要視されるため、発光装置を用いることが望
ましい。それら電子機器の具体例を図22に示す。
【0065】図22(A)はディスプレイ装置であり、筐
体3001、支持台3002、表示部3003、スピー
カー部3004、ビデオ入力端子3005等を含む。本
発明は表示部3003に用いることができる。発光装置
は自発光型であるためバックライトが必要なく、液晶デ
ィスプレイよりも薄い表示部とすることができる。な
お、ディスプレイ装置は、パソコン用、TV放送受信
用、広告表示用などの全てのディスプレイ装置が含まれ
る。
【0066】図22(B)はデジタルスチルカメラであ
り、本体3101、表示部3102、受像部3103、
操作キー3104、外部接続ポート3105、シャッタ
ー3106等を含む。本発明は表示部3102に用いる
ことができる。
【0067】図22(C)はノート型パーソナルコンピュ
ータであり、本体3201、筐体3202、表示部32
03、キーボード3204、外部接続ポート3205、
ポインティングマウス3206等を含む。本発明は表示
部3203に用いることができる。
【0068】図22(D)はモバイルコンピュータであ
り、本体3301、表示部3302、スイッチ330
3、操作キー3304、赤外線ポート3305等を含
む。本発明は表示部3302に用いることができる。
【0069】図22(E)は記録媒体を備えた携帯型の画
像再生装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本体3
401、筐体3402、表示部A3403、表示部B3
404、記録媒体(DVD等)読込部3405、操作キー
3406、スピーカー部3407等を含む。表示部A3
403は主として画像情報を表示し、表示部B3404
は主として文字情報を表示するが、本発明はこれら表示
部A、B3403、3404に用いることができる。な
お、記録媒体を備えた画像再生装置には家庭用ゲーム機
器なども含まれる。
【0070】図22(F)は横おり型携帯情報装置であ
り、本体3501、表示部3502を含む。本発明は表
示部3502に用いることができる。
【0071】図22(G)はビデオカメラであり、本体3
601、表示部3602、筐体3603、外部接続ポー
ト3604、リモコン受信部3605、受像部360
6、バッテリー3607、音声入力部3608、操作キ
ー3609、接眼部3610等を含む。本発明は表示部
3602に用いることができる。
【0072】図22(H)は携帯電話であり、本体370
1、筐体3702、表示部3703、音声入力部370
4、音声出力部3705、操作キー3706、外部接続
ポート3707、アンテナ3708等を含む。本発明は
表示部3703に用いることができる。なお、表示部3
703は黒色の背景に白色の文字を表示することで携帯
電話の消費電流を抑えることができる。
【0073】なお、将来的に有機発光材料の発光輝度が
高くなれば、出力した画像情報を含む光をレンズ等で拡
大投影してフロント型もしくはリア型のプロジェクター
に用いることも可能となる。
【0074】また、上記電子機器はインターネットやC
ATV(ケーブルテレビ)などの電子通信回線を通じて配
信された情報を表示することが多くなり、特に動画情報
を表示する機会が増してきている。有機発光材料の応答
速度は非常に高いため、発光装置は動画表示に好まし
い。
【0075】また、発光装置は発光している部分が電力
を消費するため、発光部分が極力少なくなるように情報
を表示することが望ましい。従って、携帯情報端末、特
に携帯電話や音響再生装置のような文字情報を主とする
表示部に発光装置を用いる場合には、非発光部分を背景
として文字情報を発光部分で形成するように駆動するこ
とが望ましい。なお、本発明はOLEDを用いた表示装
置のみならず、他の発光素子を用いた表示装置にも適応
可能である。
【0076】以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広
く、あらゆる分野の電子機器に用いることが可能であ
る。また、本実施例の電子機器は実施例1〜6に示した
いずれの構成の発光装置を用いても良い。
【0077】
【発明の効果】前述したように本発明ではOLEDを必
要に応じて、定電流駆動または定電圧駆動を切り換えて
駆動することによって、それぞれの長所を生かした駆動
が可能になる。本発明はOLEDを用いた表示装置のみ
ならず、他の発光素子を用いた表示装置にも適応可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の表示装置の構成を示すブロック
図。
【図2】 従来の表示装置の画素構成を示すブロック
図。
【図3】 従来のアナログ階調表示装置の構成を示す
図。
【図4】 従来のアナログ階調表示装置のタイミング
チャートを示す図。
【図5】 OLEDと駆動TFTの動作点を示す図。
【図6】 アナログ階調駆動の電位関係を示す図。
【図7】 従来の時間階調表示装置の構成を示す図。
【図8】 従来の時間階調表示装置のタイミングチャ
ートを示す図。
【図9】 OLED劣化前後の動作点を示す図。
【図10】 定電流駆動、定電圧駆動の概念図。
【図11】 時間階調駆動の電位関係を示す図。
【図12】 OLEDの劣化特性を示す図。
【図13】 OLEDの劣化特性を示す図。
【図14】 本発明の実施例を示す図。
【図15】 本発明の実施例を示す図。
【図16】 本発明の表示装置の構成を示す図。
【図17】 本発明のソース信号線駆動回路の実施例。
【図18】 中間電圧を使用した場合の動作点を示す
図。
【図19】 電圧3値を切り換える実施例を示す図。
【図20】 OLEDを搭載したモジュールの実施例。
【図21】 OLEDモジュールを搭載したPDAの実
施例。
【図22】 本発明が適用可能な電子機器の例を示す
図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 624 G09G 3/20 624B 641 641D 641E 641K 642 642A 670 670J H05B 33/14 H05B 33/14 A Fターム(参考) 3K007 AB11 AB17 DB03 GA00 GA04 5C080 AA06 BB05 DD05 DD29 EE29 FF11 GG12 HH11 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05 JJ06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に複数の画素と複数のソース信号線
    と複数のゲート信号線がマトリクス状に配置され、前記
    画素はOLEDを有する表示装置の駆動方法において、
    前記OLEDを定電流で駆動する第一の駆動方法と、前
    記OLEDを定電圧で駆動する第二の駆動方法とを切り
    換えて駆動することを特徴とした表示装置の駆動方法。
  2. 【請求項2】基板上に複数の画素と複数のソース信号線
    と複数のゲート信号線がマトリクス状に配置され、前記
    画素はOLEDと少なくとも1つのスイッチング用TF
    TとOLED駆動用TFTを有する表示装置の駆動方法
    において、前記OLED駆動用TFTを飽和領域で駆動
    する第一の駆動方法と、前記OLED駆動用TFTを線
    形領域で駆動する第二の駆動方法とを切り換えて駆動す
    ることを特徴とした表示装置の駆動方法。
  3. 【請求項3】基板上に複数の画素と複数のソース信号線
    と複数のゲート信号線がマトリクス状に配置され、前記
    画素はOLEDと少なくとも1つのスイッチング用TF
    TとOLED駆動用TFTを有する表示装置の駆動方法
    において、前記OLED駆動用TFTを飽和領域で駆動
    する第一の駆動方法と、前記OLED駆動用TFTを線
    形領域で駆動する第二の駆動方法と、前記OLED駆動
    用TFTを線形領域と飽和領域の中間で駆動する第三の
    駆動方法とを切り換えて駆動することを特徴とした表示
    装置の駆動方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれか一におい
    て、前記第一の駆動方法はアナログ電流駆動を用いた方
    法であることを特徴とした表示装置の駆動方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項3のいずれか一におい
    て、前記第一の駆動方法はデジタル時間階調を用いた方
    法であることを特徴とした表示装置の駆動方法。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5のいずれか一におい
    て、前記第二の駆動方法はデジタル時間階調を用いた方
    法であることを特徴とした表示装置の駆動方法。
  7. 【請求項7】基板上に複数の画素と複数のソース信号線
    と複数のゲート信号線がマトリクス状に配置され、前記
    画素は発光素子を有する表示装置の駆動方法において、
    前記発光素子を定電流で駆動する第一の駆動方法と、前
    記発光素子を定電圧で駆動する第二の駆動方法とを切り
    換えて駆動することを特徴とした表示装置の駆動方法。
  8. 【請求項8】基板上に複数の画素と複数のソース信号線
    と複数のゲート信号線がマトリクス状に配置され、前記
    画素は発光素子と少なくとも1つのスイッチング用TF
    Tと発光素子駆動用TFTを有する表示装置の駆動方法
    において、前記発光素子駆動用TFTを飽和領域で駆動
    する第一の駆動方法と、前記発光素子駆動用TFTを線
    形領域で駆動する第二の駆動方法とを切り換えて駆動す
    ることを特徴とした表示装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】基板上に複数の画素と複数のソース信号線
    と複数のゲート信号線がマトリクス状に配置され、前記
    画素は発光素子と少なくとも1つのスイッチング用TF
    Tと発光素子駆動用TFTを有する表示装置の駆動方法
    において、前記発光素子駆動用TFTを飽和領域で駆動
    する第一の駆動方法と、前記発光素子駆動用TFTを線
    形領域で駆動する第二の駆動方法と、前記発光素子駆動
    用TFTを線形領域と飽和領域の中間で駆動する第三の
    駆動方法とを切り換えて駆動することを特徴とした表示
    装置の駆動方法。
  10. 【請求項10】請求項7乃至請求項9のいずれか一にお
    いて、前記第一の駆動方法はアナログ電流駆動を用いた
    方法であることを特徴とした表示装置の駆動方法。
  11. 【請求項11】請求項7乃至請求項9のいずれか一にお
    いて、前記第一の駆動方法はデジタル時間階調を用いた
    方法であることを特徴とした表示装置の駆動方法。
  12. 【請求項12】請求項7乃至請求項11のいずれか一に
    おいて、前記第二の駆動駆動方法はデジタル時間階調を
    用いた方法であることを特徴とした表示装置の駆動方
    法。
JP2003030489A 2002-01-18 2003-02-07 表示装置、電子機器 Expired - Fee Related JP4198483B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003030489A JP4198483B2 (ja) 2002-01-18 2003-02-07 表示装置、電子機器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002-10883 2002-01-18
JP2002010883 2002-01-18
JP2003030489A JP4198483B2 (ja) 2002-01-18 2003-02-07 表示装置、電子機器

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003011006A Division JP2003280587A (ja) 2002-01-18 2003-01-20 表示装置およびそれを使用した表示モジュール、電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003280594A true JP2003280594A (ja) 2003-10-02
JP4198483B2 JP4198483B2 (ja) 2008-12-17

Family

ID=29253029

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003030489A Expired - Fee Related JP4198483B2 (ja) 2002-01-18 2003-02-07 表示装置、電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4198483B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1709838A1 (en) * 2004-01-30 2006-10-11 Cambridge Display Technology Limited Display device
US7221349B2 (en) 2003-05-28 2007-05-22 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Display device with light emitting elements
CN100382131C (zh) * 2004-06-03 2008-04-16 株式会社日立制作所 视频图像显示装置
JP2012078851A (ja) * 2005-05-02 2012-04-19 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置、表示モジュールおよび電子機器
CN117153121A (zh) * 2023-10-25 2023-12-01 中科(深圳)无线半导体有限公司 一种基于电荷泵的mini LED扫描式背光驱动芯片

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6064395A (ja) * 1983-09-20 1985-04-12 セイコーエプソン株式会社 アクティブパネル用集積回路基板
JPH07181916A (ja) * 1993-12-22 1995-07-21 Futaba Corp 表示装置の駆動回路
JPH11329721A (ja) * 1998-05-12 1999-11-30 Tdk Corp 発光素子の多階調駆動装置および駆動方法
US6023259A (en) * 1997-07-11 2000-02-08 Fed Corporation OLED active matrix using a single transistor current mode pixel design
JP2001109421A (ja) * 1999-10-04 2001-04-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 表示パネルの階調駆動方法および駆動装置
JP2001343933A (ja) * 1999-11-29 2001-12-14 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置
JP2003099007A (ja) * 2001-09-25 2003-04-04 Sanyo Electric Co Ltd 表示装置
JP2003098996A (ja) * 2001-09-25 2003-04-04 Sanyo Electric Co Ltd 表示装置
JP2003098999A (ja) * 2001-09-25 2003-04-04 Sanyo Electric Co Ltd 表示装置
JP2005510768A (ja) * 2001-11-28 2005-04-21 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ エレクトロルミネセンス表示装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6064395A (ja) * 1983-09-20 1985-04-12 セイコーエプソン株式会社 アクティブパネル用集積回路基板
JPH07181916A (ja) * 1993-12-22 1995-07-21 Futaba Corp 表示装置の駆動回路
US6023259A (en) * 1997-07-11 2000-02-08 Fed Corporation OLED active matrix using a single transistor current mode pixel design
JPH11329721A (ja) * 1998-05-12 1999-11-30 Tdk Corp 発光素子の多階調駆動装置および駆動方法
JP2001109421A (ja) * 1999-10-04 2001-04-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 表示パネルの階調駆動方法および駆動装置
JP2001343933A (ja) * 1999-11-29 2001-12-14 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置
JP2003099007A (ja) * 2001-09-25 2003-04-04 Sanyo Electric Co Ltd 表示装置
JP2003098996A (ja) * 2001-09-25 2003-04-04 Sanyo Electric Co Ltd 表示装置
JP2003098999A (ja) * 2001-09-25 2003-04-04 Sanyo Electric Co Ltd 表示装置
JP2005510768A (ja) * 2001-11-28 2005-04-21 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ エレクトロルミネセンス表示装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7221349B2 (en) 2003-05-28 2007-05-22 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Display device with light emitting elements
EP1709838A1 (en) * 2004-01-30 2006-10-11 Cambridge Display Technology Limited Display device
CN100382131C (zh) * 2004-06-03 2008-04-16 株式会社日立制作所 视频图像显示装置
JP2012078851A (ja) * 2005-05-02 2012-04-19 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置、表示モジュールおよび電子機器
CN117153121A (zh) * 2023-10-25 2023-12-01 中科(深圳)无线半导体有限公司 一种基于电荷泵的mini LED扫描式背光驱动芯片
CN117153121B (zh) * 2023-10-25 2024-01-16 中科(深圳)无线半导体有限公司 一种基于电荷泵的mini LED扫描式背光驱动芯片

Also Published As

Publication number Publication date
JP4198483B2 (ja) 2008-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7224333B2 (en) Display device and driving method thereof
US10672329B2 (en) Light emitting device and method of driving the light emitting device
US7592991B2 (en) Light emitting device and drive method thereof
US7042162B2 (en) Light emitting device
JP2003330419A (ja) 表示装置
TW200408891A (en) Light emitting device
JP2003280587A (ja) 表示装置およびそれを使用した表示モジュール、電子機器
JP4454943B2 (ja) 発光装置の駆動方法
US20040246208A1 (en) Driving method of light emiting device and electronic apparatus
JP4198483B2 (ja) 表示装置、電子機器
JP4447230B2 (ja) 発光装置及びそれを用いた電子機器
JP2003022050A (ja) 回路、駆動回路、電気光学装置、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ装置、電子機器、電流駆動素子への電流供給を制御する方法、及び回路を駆動する方法
JP2003323157A (ja) 発光装置の駆動方法及び電子機器
JP4742527B2 (ja) 電気光学装置および電子機器
JP2006011251A (ja) 電気光学装置、その駆動方法および電子機器
JP4421641B2 (ja) 発光装置の駆動方法
JP2008191685A (ja) 発光装置及び電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080930

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081001

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees