JP2003280582A - 表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

表示装置およびその駆動方法

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JP2003280582A
JP2003280582A JP2002084579A JP2002084579A JP2003280582A JP 2003280582 A JP2003280582 A JP 2003280582A JP 2002084579 A JP2002084579 A JP 2002084579A JP 2002084579 A JP2002084579 A JP 2002084579A JP 2003280582 A JP2003280582 A JP 2003280582A
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Koichi Yamada
光一 山田
Yukihiro Noguchi
幸宏 野口
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学素子の劣化が生じる。 【解決手段】 表示装置10は、それぞれ電流駆動型の
光学素子OLED1を含む複数の画素回路と、各光学素
子OLED1に電力を供給する電源Vddと、電位制御
部20を有する。電位制御部20は、電源Vddを各有
機EL素子OLED1のアノードに接続して各有機EL
素子OLED1を発光させる一方、電源Vddを各有機
EL素子OLED1のカソードに接続して各有機EL素
子OLED1に対して発光時とは逆のバイアスを生じさ
せる。有機EL素子OLED1に逆のバイアスを生じさ
せることにより、素子劣化を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置およびそ
の駆動方法に関する。本発明は特に、アクティブマトリ
ックス型の表示装置およびその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、発光素子として機能する有機EL
(OLED:Organic Light Emitt
ing Diode)素子を用いた表示装置が、CRT
やLCDに代わる表示装置として注目されている。特
に、複数の画素が縦横にマトリックス状に多数配置され
たアクティブマトリックス型の表示装置の研究開発が盛
んに進められている。アクティブマトリックス型の表示
装置において、各画素にはスイッチング用の素子が配置
され、映像データはスイッチング用の素子によって走査
ラインごとに順次書込まれる。
【0003】有機EL素子を用いた表示装置の実用化設
計は草創期にあり、様々な画素回路が提案されている。
図3にそのような回路の一例を示す。
【0004】この回路は、薄膜トランジスタ(Thin
Film Transistor:以下、単にTFT
という)であるトランジスタTr10およびトランジス
タTr20、並びに容量Cを含む。トランジスタTr1
0はスイッチング用、トランジスタTr20は有機EL
素子OLED10を駆動する駆動用である。トランジス
タTr10において、ゲート電極は走査線110に接続
され、ドレイン電極(またはソース電極)はデータ線1
12に接続され、ソース電極(またはドレイン電極)は
トランジスタTr20のゲート電極および容量Cの一方
の電極に接続される。容量Cの他方の電極はトランジス
タTr20のソース電極に接続される。データ線112
は図示しない定電圧源に接続され、有機EL素子OLE
D10に流れる電流を決定する輝度データを伝達する。
【0005】トランジスタTr20において、ソース電
極は有機EL素子OLED10のアノードに接続され、
ドレイン電極は電源線114に接続される。電源線11
4は画素領域外に設けられた電源Vddに接続され、実
際に有機EL素子OLED10を発光させるための電圧
が印加される。
【0006】有機EL素子OLED10は、アノードと
カソードとの間に挟まれた発光素子層を含む。有機EL
素子OLED10のアノードはトランジスタTr2のソ
ース電極に接続され、カソードは接地される。
【0007】以上の構成による表示装置の動作を説明す
る。まず、走査線110を選択してトランジスタTr1
0をオンとした後、データ線112にデータ電位を与え
る。このとき、容量Cの電極の電位が上昇する。同時
に、トランジスタTr20のゲート電極の電位も容量C
の電極の電位と同じに推移する。
【0008】トランジスタTr20のゲート電極の電位
が所定値以上になると、その電圧に応じた電流が電源線
114から有機EL素子OLED10に流れ、有機EL
素子OLED10が発光する。走査線110を非選択と
しても、トランジスタTr20のゲート電位は容量Cに
より保持されるので、有機EL素子OLED10は、ト
ランジスタTr20のゲート電極に印加されるデータ電
位に応じた輝度で発光しつづける。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、有機EL素子
を用いた表示装置においては、経年変化により素子劣化
が生じ、そのために輝度のばらつきが発生するという問
題がある。素子劣化の原因の一つに、有機EL素子にお
ける有機層と無機層の界面や有機層と有機層の界面、ま
たはバルク状に形成された有機層内に生じるキャリアの
トラップ現象が挙げられる。この現象によれば、有機E
L素子内でトラップされたキャリアが内部電界を形成す
るため、有機EL素子に印加される電圧による電界が実
質的に減少してしまい、駆動初期において輝度低下が見
られる。そこで、逆方向に電界を与えてトラップされた
キャリアを解放すれば輝度低下を緩和できるとされてい
る(城戸淳二監修「有機EL材料とディスプレイ」、株
式会社シーエムシー発行)。
【0010】本発明はこうした状況に鑑みなされたもの
であり、その目的は光学素子の劣化を低減させる点にあ
る。本発明の別の目的は光学素子の劣化を低減させるこ
とにより輝度のばらつきを解消する点にある。本発明の
さらに別の目的は、光学素子の寿命を延ばすことにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のある態様は表示
装置に関する。この装置は、それぞれ電流駆動型の光学
素子を含む複数の画素回路と、各光学素子に電力を供給
する電源と、電源を各光学素子の一端に接続して各光学
素子を発光させる一方、電源を各光学素子の他端に接続
して各光学素子に対して発光時とは逆のバイアスを生じ
させる電位制御部と、を有する。ここで、電位制御部
は、複数の画素回路にそれぞれ含まれるそれぞれの光学
素子に同時に発光時とは逆のバイアスを生じさせてよ
い。ここで、光学素子の一端とは、光学素子のアノー
ド、他端とはカソードであってよい。光学素子に対して
発光時とは逆のバイアスを生じさせることにより、光学
素子の界面等にトラップされたキャリアを解放すること
ができ、素子劣化を低減することができる。
【0012】本発明の別の態様も表示装置に関する。こ
の装置は、それぞれ電流駆動型の光学素子を含む複数の
画素回路と、各光学素子の一端に電力を供給して該光学
素子を発光させる第一の電源と、各光学素子の他端に電
力を供給する第二の電源と、第一の電源の電位を第二の
電源の電位よりも高くして各光学素子を発光させる一
方、第二の電源の電位を第一の電源の電位よりも高くし
て各光学素子に対して発光時とは逆のバイアスを生じさ
せる電位制御部と、を有する。光学素子に対して発光時
とは逆のバイアスを生じさせることにより、光学素子の
界面等にトラップされたキャリアを解放することがで
き、素子劣化を低減することができる。
【0013】電位制御部は、複数の画素回路のいずれに
対しても輝度データの書込みが行われていないときに、
各光学素子に対して発光時とは逆のバイアスを生じさせ
てよい。
【0014】電位制御部は、1または複数のフレームを
周期として光学素子に対して発光時とは逆のバイアスを
生じさせてよい。フレームを周期として逆のバイアスを
生じさせることにより、利用者に発光の停止を感じさせ
ることのないスムーズな表示が容易になる。
【0015】電位制御部は、あるフレームにおける複数
の画素回路全てに対する輝度データの書込みが終了した
後、次のフレームの書込みが開始されるまでの間に光学
素子に対して発光時とは逆のバイアスを生じさせてよ
い。このように、CRT(cathode-ray tube)でいう所
のいわゆる垂直帰線期間において、光学素子に逆のバイ
アスを生じさせることにより、利用者に発光の停止を感
じさせることのないスムーズな表示が容易になる。
【0016】電位制御部は、複数の画素回路に対してあ
るフレームの輝度データの書込みが行われている間、各
光学素子に対して発光時とは逆のバイアスを生じさせ、
複数の画素回路に対する次のフレームの輝度データの書
込みが開始されるまでの間に各光学素子を発光させてよ
い。このように、フレームごとの輝度データの書込み終
了後に各光学素子を発光させることにより、スムーズな
表示が容易になる。また、各光学素子が発光されていな
いときに逆のバイアスを生じさせることにより、光学素
子の界面等にトラップされたキャリアを解放することが
でき、素子劣化を低減することができる。
【0017】電位制御部は、複数の画素回路の一部に輝
度データの書込みが行われている間、各光学素子に対し
て発光時とは逆のバイアスを生じさせてもよい。
【0018】本発明のさらに別の態様は、それぞれ電流
駆動型の光学素子を含む複数の画素回路を含む表示装置
の駆動方法に関する。この方法は、各光学素子への電力
の供給方向を変えて、各光学素子に発光時とは逆のバイ
アスを生じさせる。
【0019】この方法において、複数の画素回路のいず
れに対しても輝度データの書込みが行われていないとき
に、各光学素子に対して発光時とは逆のバイアスを生じ
させてよい。
【0020】この方法において、1または複数のフレー
ムを周期として光学素子に対して発光時とは逆のバイア
スを生じさせてよい。
【0021】この方法において、あるフレームにおける
複数の画素回路全てに対する輝度データの書込みが終了
した後、次のフレームの書込みが開始されるまでの間に
光学素子に対して発光時とは逆のバイアスを生じさせて
よい。
【0022】この方法において、複数の画素回路に対し
てあるフレームの輝度データの書込みが行われている
間、各光学素子に対して発光時とは逆のバイアスを生じ
させ、複数の画素回路に対する次のフレームの輝度デー
タの書込みが開始されるまでの間に各光学素子を発光さ
せてよい。
【0023】この方法において、複数の画素回路の一部
に輝度データの書込みが行われている間に、各光学素子
に対して発光時とは逆のバイアスを生じさせてもよい。
【0024】なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本
発明の表現を方法、装置、システム、などの間で変換し
たものもまた、本発明の態様として有効である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下の実施の形態においては、表
示装置としてアクティブマトリックス型有機ELディス
プレイを想定する。
【0026】(第一の実施の形態)本実施の形態におい
ては、1フレームを周期として、各画素への輝度データ
の書込みが行われていないときに有機EL素子に発光時
とは逆のバイアスを生じさせる。図1は、本発明の第一
の実施の形態に係る表示装置の1フレーム分の画素回路
の構成を示す。この表示装置10は、横方向にm個の画
素、縦方向にn個の画素を含み、1フレームは計m×n
個の画素で構成される。各画素は、第一のトランジスタ
Tr1、第二のトランジスタTr2、および有機EL素
子OLED1をそれぞれ有する。第一のトランジスタT
r1はスイッチング用、第二のトランジスタTr2は有
機EL素子OLED1を駆動する駆動用である。本実施
の形態において、第一のトランジスタTr1および第二
のトランジスタTr2はnチャネル型である。
【0027】各画素は、同じ構成を有するので、ここで
は第11画素P11について説明する。第一のトランジス
タTr1において、ゲート電極は第一の走査線SL1に
接続され、ドレイン電極(またはソース電極)は第一の
データ線DL1に接続され、ソース電極(またはドレイ
ン電極)は第二のトランジスタTr2のゲート電極に接
続される。各データ線DL1〜DLmは、それぞれ図示
しない定電圧源に接続され、有機EL素子OLED1に
流れる電流を決定する輝度データを伝搬する。
【0028】第二のトランジスタTr2において、ドレ
イン電極は第一の電源線12に接続され、ソース電極は
有機EL素子OLED1のアノードに接続される。第一
の電源線12は画素領域外に設けられた第一の電源14
に接続される。有機EL素子OLED1は、アノードと
カソードとの間に挟まれた発光素子層を含む。有機EL
素子OLED1のカソードは第二の電源線16に接続さ
れる。第二の電源線16は、画素領域外に設けられた第
二の電源18に接続される。第一の電源14および第二
の電源18は、それぞれ所定の電圧Vddを供給可能で
あり、Vddと接地電位GNDとに接続切替え可能なス
イッチを有する。表示装置10は、第一の電源14およ
び第二の電源18のスイッチを制御する電位制御部20
を有する。電位制御部20は、通常、第一の電源14の
スイッチをVddに接続すると共に第二の電源18のス
イッチをGNDに接続している。これにより、第一の電
源線12には実際に有機EL素子OLED1を発光させ
るための電圧が印加される。
【0029】表示装置10は、各走査線SL1からSL
nを選択するタイミングを制御する走査タイミング制御
部22をさらに有する。電位制御部20は走査タイミン
グ制御部22からの信号を受け取り、第一の電源14お
よび第二の電源18のスイッチの切替えタイミングを制
御する。また、同様に、走査タイミング制御部22は電
位制御部20からの信号を受け取り、各走査線SL1か
らSLnを選択するタイミングを制御する。
【0030】以上の構成による表示装置10の動作を説
明する。各画素への輝度データの書込み時には、電位制
御部20は、第一の電源14のスイッチをVddに接続
すると共に第二の電源18のスイッチをGNDに接続し
ている。まず、走査タイミング制御部22が第一の走査
線SL1が選択し、第一のトランジスタTr1をオンと
した後、第一のデータ線DL1にデータ電位を与えて輝
度データを書込む。このとき、第二のトランジスタTr
2のゲート電極にデータ電位が保持される。第二のトラ
ンジスタTr2のゲート電極の電位が所定値以上になる
と、その電圧に応じた電流が第一の電源線12から有機
EL素子OLED1に流れ、有機EL素子OLED1が
発光する。同様にして、第一行目の第11画素P11
ら第1m画素P1mまでの輝度データの書込みが行われ
る。
【0031】次に、第二の走査線SL2が選択され、第
2行目の第21画素P21から第2m画素P2mまでの
輝度データの書込みが行われる。第二の走査線SL2が
選択されたとき、第一の走査線SL1は非選択となる
が、第二のトランジスタTr2により輝度データが保持
されているため、第11画素P11から第1m画素P
における有機EL素子OLED1は、輝度データに応
じた輝度で発光しつづける。
【0032】同様にして、第三の走査線SL3から第n
の走査線SLnが順次選択され、第nm画素Pnmへの
輝度データの書込みにより、このフレームにおける輝度
データの書込みが終了する。この後、走査タイミング制
御部22は再び第一の走査線SL1を選択し、次のフレ
ームの輝度データの書込みが開始される。本実施の形態
においては、現フレームの輝度データの書込み終了後、
次のフレームの輝度データの書込みが開始されるまでの
タイミングにおいて、電位制御部20は走査タイミング
制御部22からの信号を受け、第一の電源14のスイッ
チを切替えて第一の電源線12をGNDに接続すると共
に第二の電源18のスイッチを切替えて第二の電源線1
6をVddに接続する。これにより、有機EL素子OL
ED1のカソードの電位がアノードの電位よりも高くな
り、有機EL素子OLED1には逆のバイアスがかけら
れる。
【0033】続いて、電位制御部20は、再び第一の電
源14のスイッチを切替えて第一の電源線12をVdd
に接続すると共に第二の電源18のスイッチを切替えて
第二の電源線16をGNDに接続する。これにより、第
一の電源線12には有機EL素子OLED1を発光させ
るための電圧が印加される。各画素の第二のトランジス
タTr2のゲート電極には、輝度データが保持されてい
るので、有機EL素子OLED1は輝度データに応じた
輝度で再び発光する。走査タイミング制御部22は、電
位制御部20からの信号を受け、再び第一の走査線SL
1を選択し、次のフレームの輝度データの書込みが開始
される。
【0034】このように、本実施の形態においては、1
フレームを周期として有機EL素子OLED1に逆のバ
イアスがかけられるので、有機EL素子OLED1中の
界面等にトラップされたキャリアを解放することがで
き、有機EL素子OLED1の素子劣化を低減すること
ができる。これにより、有機EL素子OLED1の輝度
低下を緩和することができ、表示装置における輝度のば
らつきを防ぐこともできる。
【0035】(第二の実施の形態)本実施の形態におい
ても、1フレームを周期として、各画素への輝度データ
の書込みが行われていないときに有機EL素子に発光時
とは逆のバイアスを生じさせる。図2は、本発明の第二
の実施の形態に係る表示装置の1フレーム分の画素回路
の構成を示す。本実施の形態において、第一の電源14
がスイッチを有さず、所定の電圧V1(V1>GND)
を供給する点、および第二の電源18が所定の電圧V2
を供給可能である点で第一の実施の形態と異なる。ここ
で、V2はV1より大きくなるように設定される。本実
施の形態における電位制御部20は、第二の電源18の
スイッチのみを制御する。本実施の形態において、第一
の実施の形態と同様の構成要素には同様の符号を付し、
適宜説明を省略する。
【0036】以上の構成による表示装置30の動作を説
明する。各画素への輝度データの書込み時には、電位制
御部20は、第二の電源18のスイッチをGNDに接続
している。第一の実施の形態と同様に、第11画素P
11から第nm画素Pnmまでの書込みが終了すると、
電位制御部20は、第二の電源18のスイッチを切替え
て第二の電源線16をV2に接続する。ここで、V2>
V1に設定されているので、有機EL素子OLED1の
カソードの電位がアノードの電位よりも高くなり、有機
EL素子OLED1には逆のバイアスがかけられる。こ
の後、電位制御部20は、第二の電源18のスイッチを
切替えて第二の電源線16をGNDに接続する。これに
より各画素の有機EL素子OLED1が再び発光する。
【0037】本実施の形態においては、電位制御部20
が第二の電源18のスイッチのみを制御することによ
り、第一の実施の形態と同様のメリットが得られるの
で、回路構成をより簡易に保つことができる。
【0038】(第三の実施の形態)本実施の形態におい
ては、1フレームを周期として、各画素へのあるフレー
ムの輝度データの書込みが行われている間に有機EL素
子に発光時とは逆のバイアスを生じさせる。その後、複
数の画素回路に対する次のフレームの輝度データの書込
みが開始されるまでの間に各有機EL素子を発光させ
る。本実施の形態において、有機EL素子OLED1に
発光時とは逆のバイアスを生じさせるタイミングが異な
る点で第一の実施の形態と異なるが、画素回路の構成は
第一の実施の形態と同様である。
【0039】図1を参照して、本実施の形態における表
示装置10の動作を説明する。まず、電位制御部20
は、第一の電源14のスイッチをGNDに接続すると共
に第二の電源18のスイッチをVddに接続する。この
状態で、第一の実施の形態と同様に、第11画素P11
から第nm画素Pnmまでの画素への輝度データの書込
みが行われ、各画素の第二のトランジスタTr2のゲー
ト電極に、輝度データが保持される。このとき、各画素
の有機EL素子OLED1には発光時とは逆のバイアス
がかけられるので、各画素の有機EL素子OLED1は
発光しない。
【0040】第nm画素Pnmへの輝度データの書込み
が終了すると、電位制御部20は走査タイミング制御部
22からの信号を受け、第一の電源14のスイッチを切
替えて第一の電源線12をVddに接続すると共に第二
の電源18のスイッチを切替えて第二の電源線16をG
NDに接続する。これにより、各画素の有機EL素子O
LED1が第二のトランジスタTr2のゲート電極に保
持された輝度データに応じて発光する。所定の発光時間
の経過後、電位制御部20は第一の電源14のスイッチ
を切替えて第一の電源線12をGNDに接続すると共に
第二の電源18のスイッチを切替えて第二の電源線16
をVddに接続し、同様にして次のフレームの輝度デー
タの書込みを開始する。
【0041】本実施の形態においては、フレームごとの
輝度データの書込み終了後に各画素の有機EL素子OL
ED1を一斉に発光させることにより、有機EL素子O
LED1が発光中に輝度データの書換えが行われないの
で、スムーズな表示が容易になる。さらに、各有機EL
素子OLED1が発光されていないときに逆のバイアス
を生じさせることにより、有機EL素子OLED1の界
面等にトラップされたキャリアを解放することができ、
素子劣化を低減することができる。
【0042】なお、第二の実施の形態における表示装置
20においても、第三の実施の形態と同様のタイミング
で各有機EL素子OLED1に発光時とは逆のバイアス
を生じさせてもよい。
【0043】(第四の実施の形態)本実施の形態におい
ては、複数の画素の一部に輝度データの書込みが行われ
ている間に各有機EL素子に発光時とは逆のバイアスを
生じさせる。本実施の形態において、有機EL素子OL
ED1に発光時とは逆のバイアスを生じさせるタイミン
グが異なる点で第一の実施の形態と異なるが、画素回路
の構成は第一の実施の形態と同様である。
【0044】図1を参照して、本実施の形態における表
示装置10の動作を説明する。本実施の形態において
は、まず、電位制御部20は、第一の電源14のスイッ
チをVddに接続すると共に第二の電源18のスイッチ
をGNDに接続する。この状態で第1行目および第2行
目の画素への輝度データの書込みが行われる。このと
き、各画素の有機EL素子OLED1は、輝度データに
応じて発光する。
【0045】第2行目の画素への輝度データの書込みが
終了すると、電位制御部20は走査タイミング制御部2
2からの信号を受け、第一の電源14のスイッチを切替
えて第一の電源線12をVddに接続すると共に第二の
電源18のスイッチを切替えて第二の電源線16をGN
Dに接続する。その状態で、第3行目および第4行目の
画素への輝度データの書込みを行う。このとき、各画素
の有機EL素子OLED1には発光時とは逆のバイアス
がかけられている。
【0046】その後、電位制御部20は走査タイミング
制御部22からの信号を受け、再び第一の電源14のス
イッチを切替えて第一の電源線12をGNDに接続する
と共に第二の電源18のスイッチを切替えて第二の電源
線16をVddに接続する。続いて、第5行目および第
6行目の画素への輝度データの書込みが開始される。こ
のように、本実施の形態においては、所定数の行の画素
への書込みごとに有機EL素子OLED1の発光と逆の
バイアスの印加とが順次行われる。以上の説明では、2
行分の画素への書込みごとに有機EL素子OLED1の
発光と逆のバイアスの印加とが行われるとしたが有機E
L素子OLED1の発光と逆のバイアスの印加とが行わ
れるタイミングは、例えば3行分の画素の書込み時に有
機EL素子OLED1の発光が行われ、1行分の画素の
書込み時に逆のバイアスの印加が行われるなど、適宜設
定されてよい。
【0047】本実施の形態においては、各画素の有機E
L素子OLED1の発光と逆バイアスの印加とを順次行
うので、スムーズな表示が容易になるとともに、有機E
L素子OLED1の界面等にトラップされたキャリアを
解放することができ、素子劣化を低減することができ
る。
【0048】なお、第二の実施の形態における表示装置
20においても、第四の実施の形態と同様のタイミング
で各有機EL素子OLED1に発光時とは逆のバイアス
を生じさせてもよい。
【0049】以上、本発明を実施の形態をもとに説明し
た。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成
要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可
能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあるこ
とは当業者に理解されるところである。以下、そうした
例を説明する。
【0050】第一および第二の実施の形態では、あるフ
レームにおける輝度データの書込み終了後、次のフレー
ムにおける輝度データの書込み開始までの間に有機EL
素子OLED1に発光時とは逆のバイアスを生じさせる
としたが、この逆のバイアスを生じさせる処理は、どの
タイミングで行われてもよい。また、必ずしも毎フレー
ムごとに逆のバイアスを生じさせる処理を行わなくても
よく、例えば2〜3フレームごとに1回この処理を行っ
てもよく、さらに間隔をあけてこの処理を行ってもよ
い。
【0051】また、例えば、有機EL素子OLED1に
発光時とは逆のバイアスをかけるために、第一の電源1
4と第二のトランジスタTr2との間を遮断して、第二
の電源18から有機EL素子OLED1の発光時におけ
る第二のトランジスタTr2のドレイン電極の電位と有
機EL素子OLED1のアノードの電位との電位差より
大きい電圧を供給するようにしてもよい。
【0052】また、第一のトランジスタTr1と第二の
トランジスタTr2との間に保持容量の一の電極を接続
させてもよい。この場合、保持容量の他の電極は接地さ
れる。
【0053】また、実施の形態では第一のトランジスタ
Tr1および第二のトランジスタTr2がnチャネル型
であるとしたが、これらのトランジスタはpチャネル型
であってもよく、nチャネル型とpチャネル型との組合
せであってよい。
【0054】さらに、駆動用の第二のトランジスタTr
2に輝度データを設定するスイッチング用の第一のトラ
ンジスタTr1は、ふたつ以上直列におかれてもよい。
その際、電流増幅率など、それらのトランジスタの特性
を異ならせてもよい。例えば、第二のトランジスタTr
2に近い側のトランジスタの電流増幅率を低めに設定す
れば、漏れ電流を減らす効果が大きい。
【0055】さらに、スイッチング用の第一のトランジ
スタTr1と駆動用の第二のトランジスタTr2の特性
を変えてもよい。例えば、第二のトランジスタTr2の
電流増幅率を小さくした場合、同じ輝度レンジに対応す
る設定データのレンジが広がるため、輝度の制御が容易
になる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、光学素子の劣化を低減
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態における表示装置
の1フレーム分の画素回路の構成を示す図である。
【図2】 本発明の第二の実施の形態における表示装置
の1フレーム分の画素回路の構成を示す図である。
【図3】 従来の表示装置の一画素分の画素回路の構成
を示す図である。
【符号の説明】
10 画素回路、 12 第一の電源線、 14 第一
の電源、 16 第二の電源線、 18 第二の電源、
20 電位制御部、 22 走査タイミング制御部、
Tr1 第一のトランジスタ、 Tr2 第二のトラ
ンジスタ、 OLED1 有機EL素子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ電流駆動型の光学素子を含む複
    数の画素回路と、 各前記光学素子に電力を供給する電源と、 前記電源を各前記光学素子の一端に接続して前記各光学
    素子を発光させる一方、前記電源を前記各光学素子の他
    端に接続して前記各光学素子に対して発光時とは逆のバ
    イアスを生じさせる電位制御部と、 を有することを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 それぞれ電流駆動型の光学素子を含む複
    数の画素回路と、 各前記光学素子の一端に電力を供給して該光学素子を発
    光させる第一の電源と、 前記各光学素子の他端に電力を供給する第二の電源と、 前記第一の電源の電位を前記第二の電源の電位よりも高
    くして前記各光学素子を発光させる一方、前記第二の電
    源の電位を前記第一の電源の電位よりも高くして前記各
    光学素子に対して発光時とは逆のバイアスを生じさせる
    電位制御部と、 を有することを特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】 前記電位制御部は、前記複数の画素回路
    のいずれに対しても輝度データの書込みが行われていな
    いときに、前記各光学素子に対して発光時とは逆のバイ
    アスを生じさせることを特徴とする請求項1または2に
    記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記電位制御部は、1または複数のフレ
    ームを周期として前記各光学素子に対して発光時とは逆
    のバイアスを生じさせることを特徴とする請求項1から
    3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記電位制御部は、あるフレームにおけ
    る前記複数の画素回路全てに対する輝度データの書込み
    が終了した後、次のフレームの書込みが開始されるまで
    の間に前記各光学素子に対して発光時とは逆のバイアス
    を生じさせることを特徴とする請求項4に記載の表示装
    置。
  6. 【請求項6】 前記電位制御部は、前記複数の画素回路
    に対してあるフレームの輝度データの書込みが行われて
    いる間、前記各光学素子に対して発光時とは逆のバイア
    スを生じさせ、前記複数の画素回路に対する次のフレー
    ムの輝度データの書込みが開始されるまでの間に前記各
    光学素子を発光させることを特徴とする請求項1または
    2に記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記電位制御部は、前記複数の画素回路
    の一部に輝度データの書込みが行われている間、前記各
    光学素子に対して発光時とは逆のバイアスを生じさせる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 それぞれ電流駆動型の光学素子を含む複
    数の画素回路を含む表示装置の駆動方法であって、各前
    記光学素子への電力の供給方向を変えて、前記各光学素
    子に発光時とは逆のバイアスを生じさせることを特徴と
    する表示装置の駆動方法。
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