JP2003280194A - 感赤外線感光性組成物 - Google Patents

感赤外線感光性組成物

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JP2003280194A JP2002077817A JP2002077817A JP2003280194A JP 2003280194 A JP2003280194 A JP 2003280194A JP 2002077817 A JP2002077817 A JP 2002077817A JP 2002077817 A JP2002077817 A JP 2002077817A JP 2003280194 A JP2003280194 A JP 2003280194A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平版印刷版用原版の画像形成層等に用いた場
合に、現像液の活性が変化した時の処理性(現像ラチチ
ュード)に優れる感赤外線感光性組成物を提供するこ
と。 【解決手段】(A)樹脂、(B)ノボラック樹脂、(C)
光熱変換物質を含有し、(A)樹脂が、少なくとも、
(1)カルボン酸を2個以上有する重合可能なモノマー
と、(2)(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アク
リルアミド及びスチレン誘導体から選ばれる少なくとも
1種とを共重合させて得られたものであることを特徴と
する感赤外線感光性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は感赤外線感光性組成
物に関するものであり、特にコンピュータ等のディジタ
ル信号から直接製版できるいわゆるダイレクト製版用の
ポジ型の平版印刷版用原版の画像形成層等に使用するこ
とができる感赤外線感光性組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、コンピュータのディジタルデータ
から直接製版するシステムとしては、(1)電子写真法
によるもの、(2)Arレーザによる露光と後加熱の組
み合わせによる光重合系、(3)感光性樹脂上に銀塩感
材を積層したもの、(4)シルバーマスタータイプのも
の、(5)放電破壊やレーザ光によりシリコーンゴム層
を破壊することによるもの等が知られている。 【0003】しかしながら(1)の電子写真法を用いる
ものは、帯電、露光、現像等処理が煩雑であり、装置が
複雑で大がかりなものになる。(2)の方法では後加熱
工程を要するほか、高感度な版材を要し、明室での取扱
いが難しくなる。(3)、(4)の方法では銀塩を使用
するため処理が煩雑になり、コストが高くなる欠点があ
る。また(5)の方法は比較的完成度の高い方法である
が、版面に残るシリコーン滓の除去に問題点を残してい
る。一方、近年におけるレーザの発展は目ざましく、特
に近赤外から赤外に発光領域を持つ固体レーザ・半導体
レーザは高出力かつ小型のものが容易に入手できる様に
なっている。製版システムの小型化、製版作業時の環境
光、及び版材コスト等の面において、コンピュータ等の
ディジタルデータから直接製版する際の露光光源とし
て、これらのレーザは非常に有用である。 【0004】従来の平版印刷版材料として、特公昭46
−27919号公報には、加熱する前は不溶性もしくは
僅かに可溶性であり、熱の影響下に溶媒中でより可溶性
になし得る重合体化合物または組成物を混入した記録層
を含む記録材料を情報に従って加熱し、画像形成する方
法が記載されている。また、特開昭56−69192号
公報にはノボラック型フェノール樹脂とカーボンブラッ
クを含有する感熱層を有する感熱記録材料が開示されて
いる。しかしながら、これらは、レーザ光を用いずに画
像を記録した場合の実施例しか開示されておらず、コン
ピュータ等のディジタルデータから直接製版する際の露
光光源として、上記の近赤外から赤外に発光領域を持つ
レーザを用いて画像を記録した場合には、地汚れや耐刷
力の低下などで必ずしも良好な印刷物を得ることができ
なかった。良好な印刷物を得るためには、露光後アルカ
リ現像処理される際に、光の照射された部分(非画像
部)が容易に溶解され、光の当たらなかった部分(画像
部)が残存し更にこの残存した画像部の耐久性が良好で
ある必要がある。即ち、上記公知技術では、レーザ光を
用いた場合、画像の記録性が良好でないため、非画像部
が溶解しにくく、また画像部が溶解され易くなっている
と考えられた。 【0005】このような上記の公知技術の問題点に対し
ては、特開平7−285275号公報では、画像形成層
に、結着剤と、光を吸収し熱を発生する物質と、熱分解
性でありかつ分解しない状態では該結着剤の溶解性を実
質的に低下させる物質を含む画像記録材料を用いること
により、従来の処理装置や印刷装置をそのまま利用でき
る、コンピュータ等のディジタルデータから直接製版可
能な記録性の良いものを提供することができる旨を開示
している。 【0006】また、特開平10−282643号公報に
は、光熱変換物質及びアルカリ可溶性樹脂を含有するポ
ジ型感光性組成物が有機酸を含むことで未露光部の残膜
率が改善されることが開示されている。さらに、特開2
001−324808号には、光熱変換物質と、ノボラ
ック樹脂と、(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸
エステルを含有するアクリル樹脂を特定の重量比で含有
したものとを含むポジ型感光性組成物が開示されてお
り、高感度でかつ非露光部の残膜率が向上したものが得
られている。しかしながら、上記で開示された技術にお
いて、現像液の活性が変化した時の処理性(現像ラチチ
ュード)及び耐刷性の点で未だ改善が望まれている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の技術の欠点を克服し、平版印刷版用原版の画像形
成層等に用いた場合に、活性度の落ちた疲労現像液での
処理性(現像ラチチュード)及び耐刷性に優れる感赤外
線感光性組成物を提供することである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の上記の課題は以
下に手段によって解決された。 (1) (A)アクリル樹脂、(B)ノボラック樹脂、
(C)光熱変換物質を含有し、(A)アクリル樹脂が、
少なくとも、(メタ)アクリル酸と、(メタ)アク
リルアミド誘導体及びスチレン誘導体の少なくともいず
れかとを共重合成分として有することを特徴とする感赤
外線感光性組成物。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の感赤外線感光性組
成物について、詳細に説明する。まず、(A)アクリル
樹脂(以下、(A)樹脂、(A)成分とすることもあ
る)について説明する。本発明の感赤外線感光性組成物
に用いられる(A)アクリル樹脂は、少なくとも、
(メタ)アクリル酸の少なくとも1種と、(メタ)ア
クリルアミド誘導体又はスチレン誘導体の少なくともい
ずれかとを共重合成分として有するものである。(それ
ぞれの共重合成分を、共重合成分、共重合成分とい
うこともある。) 【0010】本発明に用いられる(A)樹脂の共重合
成分は(メタ)アクリル酸の少なくとも1種で構成され
るものである。なお、本明細書において、アクリル及び
メタアクリルを総称して(メタ)アクリルという。「共
重合成分として、(メタ)アクリル酸を含む」という
時、アクリル酸及びメタアクリル酸の少なくともいずれ
かを含むことを意味する。後述の(メタ)アクリルアミ
ド誘導体についても同様である。(A)アクリル樹脂の
(メタ)アクリル酸の含有量は、(A)アクリル樹脂
中、好ましくは2〜50モル%、より好ましくは5〜4
0モル%、更に10〜30モル%であることが好まし
い。(メタ)アクリル酸の含量が上記範囲より過少の場
合、アルカリ現像性が低下し、過多の場合、残膜率が低
下して不利となる。 【0011】(A)樹脂の共重合成分は、(メタ)ア
クリルアミド誘導体及びスチレン誘導体の少なくともい
ずれかで構成されるものである。共重合成分は、(メ
タ)アクリル誘導体及びスチレン誘導体のいずれかで構
成されていてもよいし、(メタ)アクリル誘導体及びス
チレン誘導体の2種で構成されていてもよい。本発明の
共重合成分を構成しうる(メタ)アクリルアミド誘導
体としては、(メタ)アクリルアミドの誘導体であれば
特に限定されないが、下記一般式(c)で表されるもの
が好ましい。 一般式(c) 【0012】 【化1】 【0013】[式中、R1は水素原子又はアルキル基を
表す。R2及びR3はそれぞれ、水素原子、炭素数1〜1
0のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基を示
す。但し、R2とR3は共に水素原子となることはな
い。] 【0014】上記のR1は水素原子又はアルキル基を表
す。好ましくは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基
である。上記のR2及びR3における炭素数1〜10のア
ルキル基としては、例えば、メチル、エチル、n−プロ
ピル、n−ブチル、iso−ブチル、t−ブチル、n−
ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘ
キシル等が挙げられる。また、炭素数6〜10のアリー
ル基としては、例えば、フェニル、1−ナフチル、2−
ナフチル等が挙げられる。アルキル基またはアリール基
は置換されていてもよく、置換基としては、水酸基、ア
ルコキシ基、ハロゲン原子、フェニル基、ジメチルアミ
ノ基、エチレンオキサイド基、ビニル基、o−カルボキ
シベンゾイルオキシ基などが挙げられる。 【0015】本発明で用いられる(メタ)アクリルアミ
ド誘導体の具体例を以下に示すが、本発明ではこれらに
限定されるものではない。 (c−1) N−tert−ブチルアクリルアミド (c−2) N−(n−ブトキシメチル)アクリルアミ
ド (c−3) N−tert−ブチルメタクリルアミド (c−4) N−(1,1−ジメチル−3−オキソブチ
ル)アクリルアミド (c−5) N,N−ジメチルメタクリルアミド (c−6) N,N−ジメチルアクリルアミド (c−7) N−イソプロピルアクリルアミド (c−8) N−メチルメタクリルアミド (c−9) N−フェニルメタクリルアミド (c−10)N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]アク
リルアミド 【0016】共重合成分において、(メタ)アクリル
アミド誘導体は単独で用いてもよいし2種以上併用して
もよい。(メタ)アクリルアミド誘導体の(A)樹脂中
の含有量は、好ましくは0〜95モル%、より好ましく
は5〜90モル%、更に20〜80モル%であることが
好ましい。 【0017】次に本発明の共重合成分を構成しうるス
チレン誘導体としては、スチレンの誘導体であれば特に
限定されないが、下記一般式(b)で表されるものが好
ましい。 一般式(b) 【0018】 【化2】 【0019】[式中、R4、R5及びR6〜R10は水素原
子又は置換基を示す。] 【0020】上記式中のR4、R5及びR6〜R10の置換
基としては、例えばアルキル基、アリール基、水酸基、
カルボキシル基、ハロゲン原子等が挙げられる。また、
4、R5及びR6〜R10は結合して環を形成していても
よい。本発明で用いられるスチレン誘導体の具体例を以
下に示すが、本発明ではこれらに限定されるものではな
い。 【0021】 (b−1) 4−ブロモスチレン (b−2) β−ブロモスチレン (b−3) 4−クロロ−α−メチルスチレン (b−4) 3−クロロスチレン (b−5) 4−クロロスチレン (b−6) 2,6−ジクロロスチレン (b−7) 2−フルオロスチレン (b−8) 3−フルオロスチレン (b−9) 4−フルオロスチレン (b−10) メチルスチレン (b−11) ビニルトルエン (b−12) trans−β−メチルスチレン 【0022】 【化3】 【0023】上記の他に、スチレン、ビニル安息香酸、
ビニル安息香酸メチル、ヒドロキシメチルスチレン、p
−スチレンスルホン酸ナトリウム塩、p−スチレンスル
フィン酸カリウム塩、p−アミノメチルスチレン、1,
4−ジビニルベンゼン等も挙げられる。本発明で用いら
れるスチレン誘導体は、単独で用いてもよいし2種以上
併用してもよい。スチレン誘導体の(A)樹脂中の含有
量は、好ましくは0〜95モル%、より好ましくは5〜
90モル%、更に20〜80モル%であることが好まし
い。 【0024】以上の及びの共重合成分を含む(A)
アクリル樹脂はそれ自体で好ましい物性、例えば、好ま
しい現像許容度をもたらすが、更に、第三の共重合成分
を共重合させる事によりその他の諸物性を改善または修
飾することができる。その諸物性には、例えば、耐薬品
性、耐刷性、感度、現像性等が含まれる。第三の共重合
成分としては、アクリル酸エステル、アクリロニトリ
ル、マレイミド、ビニルアセテート、N−ビニルピロリ
ドン等があげられる。 【0025】本発明の(A)アクリル樹脂の重量平均分
子量は、好ましくは5,000〜200,000更に好
ましくは10,000〜100,000、特に好ましく
は30,000〜60,000のものが用いられる。分
子量が少なすぎると十分な塗膜が得られず、大きすぎる
と現像性が劣る傾向がある。また、本発明に用いる
(A)樹脂は、本発明の感赤外線感光性組成物を平版印
刷版の感光層に用いる際、その感光層全固形分中、1重
量%〜50重量%であることが好ましく、更に5重量%
〜20重量%であることが好ましい。(A)樹脂が1重
量%以下であると、現像ラチチュードが狭くなり、50
重量%を超えると、バーニング時の耐刷性が低いため好
ましくない。本発明の(A)アクリル樹脂は、従来知ら
れているグラフト共重合法、ブロック共重合法、ランダ
ム共重合法等の方法を用いて合成することができる。 【0026】次に、本発明に係る前記(B)ノボラック
樹脂について詳細に説明する。本発明に用いるノボラッ
ク樹脂としては、フェノールホルムアルデヒド樹脂、m
−クレゾールホルムアルデヒド樹脂、p−クレゾールホ
ルムアルデヒド樹脂、m−/p−混合クレゾールホルム
アルデヒド樹脂、フェノール/クレゾール(m−,p
−,又はm−/p−混合のいずれでもよい)混合ホルム
アルデヒド樹脂等のノボラック樹脂やピロガロールアセ
トン樹脂が好ましく挙げられる。 【0027】また更に、米国特許第4,123,279
号明細書に記載されているように、t−ブチルフェノー
ルホルムアルデヒド樹脂、オクチルフェノールホルムア
ルデヒド樹脂のような、炭素数3−8のアルキル基を置
換基として有するフェノールとホルムアルデヒドとの縮
重合体が挙げられる。また、その重量平均分子量が50
0以上であることが好ましく、1,000〜700,0
00であることがより好ましい。また、その数平均分子
量が500以上であることが好ましく、750〜65
0,000であることがより好ましい。分散度(重量平
均分子量/数平均分子量)は、1.1〜10であること
が好ましい。 【0028】また、本発明に用いるノボラック樹脂は、
本発明の感赤外線感光性組成物を平版印刷版の感光層に
用いる際、その感光層全固形分中、10重量%〜95重
量%であることが好ましく、更に20重量%〜90重量%
であることが好ましい。含有量が10重量%以下の場
合、バーニング処理による耐刷向上効果が低くなり使用
できない場合がある。 【0029】本発明の感赤外線感光性組成物には、更に
ノボラック樹脂以外の水不溶アルカリ水可溶性樹脂(以
下、アルカリ可溶性樹脂という)を添加することが好ま
しい。 【0030】アルカリ可溶性樹脂としては、例えば、ポ
リヒドロキシスチレン、ポリハロゲン化ヒドロキシスチ
レン、N-(4-ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド
の共重合体、ハイドロキノンモノメタクリレート共重合
体の他、特開平7-28244号公報記載のスルホニル
イミド系ポリマー、特開平7-36184号公報記載の
カルボキシル基含有ポリマーなどが挙げられる。その他
特開昭51-34711号公報に開示されているような
フェノール性水酸基を含有するアクリル系樹脂、特開平
2-866号に記載のスルホンアミド基を有するアクリ
ル系樹脂や、ウレタン系の樹脂等、種々のアルカリ可溶
性の高分子化合物も用いることができる。これらのアル
カリ可溶性高分子化合物は、重量平均分子量が500〜
20,000で数平均分子量が200〜60,000の
ものが好ましい。かかるアルカリ可溶性の高分子化合物
は1種類あるいは2種類以上を組合せて使用してもよ
く、全組成物の80重量%以下の添加量で用いられる。 【0031】更に、米国特許第4,123,279号明
細書に記載されているように、t-ブチルフェノールホ
ルムアルデヒド樹脂、オクチルフェノールホルムアルデ
ヒド樹脂のような、炭素数3〜8のアルキル基を置換基
として有するフェノールとホルムアルデヒドとの縮合物
を併用することは画像の感脂性を向上させる上で好まし
い。かかるアルカリ可溶性樹脂は、通常、組成物全重量
の90重量%以下の添加量で用いられる。本発明におい
て、他のアルカリ可溶性樹脂として、特に好ましくは、
フェノール性水酸基、スルホンアミド基、活性イミド基
のいずれかの官能基を分子内に有する高分子化合物が挙
げられる。 【0032】本発明の感赤外線感光性組成物には、
(C)光熱変換剤(以下、(C)成分ともいう)を添加す
る。 【0033】本発明において用いられる(C)光熱変換
剤は、赤外光を吸収し熱を発生する物質であれば特に制
限はなく、赤外線吸収染料のほか、赤外線吸収顔料とし
て知られる種々の顔料もしくは、例示した以外の赤外線
吸収染料を用いることができる。顔料としては、市販の
顔料及びカラーインデックス(C.I.)便覧、「最新
顔料便覧」(日本顔料技術協会編、1977年刊)、
「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986年刊)、
「印刷インキ技術」CMC出版、1984年刊)に記載
されている顔料が利用できる。 【0034】顔料の種類としては、黒色顔料、黄色顔
料、オレンジ色顔料、褐色顔料、赤色顔料、紫色顔料、
青色顔料、緑色顔料、蛍光顔料、金属粉顔料、その他、
ポリマー結合色素が挙げられる。具体的には、不溶性ア
ゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ
顔料、フタロシアニン系顔料、アントラキノン系顔料、
ペリレン及びペリノン系顔料、チオインジゴ系顔料、キ
ナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料、イソインドリ
ノン系顔料、キノフタロン系顔料、染付けレーキ顔料、
アジン顔料、ニトロソ顔料、ニトロ顔料、天然顔料、蛍
光顔料、無機顔料、カーボンブラック等が使用できる。 【0035】これら顔料は表面処理をせずに用いてもよ
く、表面処理をほどこして用いてもよい。表面処理の方
法には樹脂やワックスを表面コートする方法、界面活性
剤を付着させる方法、反応性物質(例えば、シランカッ
プリング剤やエポキシ化合物、ポリイソシアネート等)
を顔料表面に結合させる方法等が考えられる。上記の表
面処理方法は、「金属石鹸の性質と応用」(幸書房)、
「印刷インキ技術」(CMC出版、1984年刊)及び
「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986年刊)に
記載されている。 【0036】顔料の粒径は0.01μm〜10μmの範
囲にあることが好ましく、0.05μm〜1μmの範囲
にあることがさらに好ましく、特に0.1μm〜1μm
の範囲にあることが好ましい。顔料の粒径が0.01μ
m未満のときは分散物の記録層塗布液中での安定性の点
で好ましくなく、また、10μmを越えると記録層の均
一性の点で好ましくない。顔料を分散する方法として
は、インク製造やトナー製造等に用いられる公知の分散
技術が使用できる。分散機としては、超音波分散器、サ
ンドミル、アトライター、パールミル、スーパーミル、
ボールミル、インペラー、デスパーザー、KDミル、コ
ロイドミル、ダイナトロン、3本ロールミル、加圧ニー
ダー等が挙げられる。詳細は、「最新顔料応用技術」
(CMC出版、1986年刊)に記載がある。 【0037】染料としては、市販の染料及び文献(例え
ば「染料便覧」有機合成化学協会編集、昭和45年刊)
に記載されている公知のものが利用できる。具体的に
は、アゾ染料、金属錯塩アゾ染料、ピラゾロンアゾ染
料、アントラキノン染料、フタロシアニン染料、カルボ
ニウム染料、キノンイミン染料、メチン染料、シアニン
染料などの染料が挙げられる。本発明において、これら
の顔料、もしくは染料のうち赤外光、もしくは近赤外光
を吸収するものが、赤外光もしくは近赤外光を発光する
レーザでの利用に適する点で特に好ましい。 【0038】そのような赤外光、もしくは近赤外光を吸
収する顔料としてはカーボンブラックが好適に用いられ
る。また、赤外光、もしくは近赤外光を吸収する染料と
しては、例えば特開昭58−125246号、特開昭5
9−84356号、特開昭59−202829号、特開
昭60−78787号等に記載されているシアニン染
料、特開昭58−173696号、特開昭58−181
690号、特開昭58−194595号等に記載されて
いるメチン染料、特開昭58−112793号、特開昭
58−224793号、特開昭59−48187号、特
開昭59−73996号、特開昭60−52940号、
特開昭60−63744号等に記載されているナフトキ
ノン染料、特開昭58−112792号等に記載されて
いるスクワリリウム色素、英国特許434,875号記
載のシアニン染料等を挙げることができる。 【0039】また、染料として米国特許第5,156,
938号記載の近赤外吸収増感剤も好適に用いられ、ま
た、米国特許第3,881,924号記載の置換された
アリールベンゾ(チオ)ピリリウム塩、特開昭57−1
42645号(米国特許第4,327,169号)記載
のトリメチンチアピリリウム塩、特開昭58−1810
51号、同58−220143号、同59−41363
号、同59−84248号、同59−84249号、同
59−146063号、同59−146061号に記載
されているピリリウム系化合物、特開昭59−2161
46号記載のシアニン色素、米国特許第4,283,4
75号に記載のペンタメチンチオピリリウム塩等や特公
平5−13514号、同5−19702号公報に開示さ
れているピリリウム化合物等が、市販品としては、エポ
リン社製のEpolight III−178、Epoli
ght III−130、Epolight III−125等
が、特に好ましく用いられる。 【0040】また、染料として特に好ましい別の例とし
て、米国特許第4,756,993号明細書中に式
(I)、(II)として記載されている近赤外吸収染料を
挙げることができる。これらの顔料もしくは染料は、全
固形分に対し0.01〜50重量%、好ましくは0.1
〜10重量%、染料の場合特に好ましくは0.5〜10
重量%、顔料の場合特に好ましくは3.1〜10重量%
の割合で添加することができる。 【0041】顔料もしくは染料の添加量が0.01重量
%未満であると感度が低くなり、また50重量%を越え
ると画像形成層の均一性が失われ、画像形成層の耐久性
が悪くなる。これらの染料もしくは顔料は他の成分と同
一の層に添加してもよいし、別の層を設けそこへ添加し
てもよい。 【0042】次に本発明による画像形成層用の組成物と
しての感光性組成物を調製するに際して添加することの
できる他の成分について説明する。 【0043】感光性組成物中には、更に必要に応じて、
感度を高めるための環状酸無水物、フェノール類、有機
酸類を添加することができる。また、露光後直ちに可視
像を得るための焼き出し剤、画像着色剤としての染料、
その他のフィラーなどを加えることができる。 【0044】環状酸無水物としては米国特許第4,11
5,128号明細書に記載されているように無水フタル
酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタ
ル酸、3,6-エンドオキシ〜Δ4〜テトラヒドロ無水フ
タル酸、テトラクロル無水フタル酸、無水マレイン酸、
クロル無水マレイン酸、α-フェニル無水マレイン酸、
無水コハク酸、無水ピロメリット酸等がある。フェノー
ル類としては、ビスフェノールA、p-ニトロフェノー
ル、p-エトキシフェノール、2,3,4-トリヒドロキ
シベンゾフェノン、4-ヒドロキシベンゾフェノン、
2,4,4′-トリヒドロキシベンゾフェノン、4,
4′,4″-トリヒドロキシ-トリフェニルメタン、4,
4′,3″,4″-テトラヒドロキシ-3,5,3′,
5′-テトラメチルトリフェニルメタンなどが挙げられ
る。 【0045】有機酸類としては、特開昭60-8894
2号公報、特開平2-96755号公報などに記載され
ている、スルホン酸類、スルフィン酸類、アルキル硫酸
類、ホスホン酸類、ホスフィン酸類、リン酸エステル
類、カルボン酸類などがあり、具体的には、p-トルエ
ンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、p-トル
エンスルフィン酸、エチル硫酸、フェニルホスホン酸、
フェニルホスフィン酸、リン酸フェニル、リン酸ジフェ
ニル、安息香酸、イソフタル酸、アジピン酸、p-トル
イル酸、3,4-ジメトキシ安息香酸、フタル酸、テレ
フタル酸、1,4-シクロヘキセン-2,2-ジカルボン
酸、エルカ酸、ラウリン酸、n-ウンデカン酸、アスコ
ルビン酸などが挙げられる。上記の環状酸無水物類、フ
ェノール類、有機酸類の感光性組成物中に占める割合
は、0.05〜15重量%が好ましく、より好ましく
は、0.1〜5重量%である。 【0046】露光後、直ちに可視像を得るための焼き出
し剤としては、露光によって酸を放出する感光性化合物
と、酸と塩を形成して色調を変える有機染料との組み合
わせを挙げることができる。 【0047】露光によって酸を放出する感光性化合物と
しては、例えば、特開昭50-36,209号公報に記
載されているo-ナフトキノンジアジド-4-スルホン酸
ハロゲニド;特開昭53-36223号公報に記載され
ているトリハロメチル-2-ビロンやトリハロメチル-s-
トリアジン;特開昭55-62444号公報に記載され
ている種々のo-ナフトキノンジアジド化合物;特開昭
55-77742号公報に記載されている2-トリハロメ
チル-5-アリール-1,3,4-オキサジアゾール化合
物;ジアゾニウム塩などを挙げることができる。これら
の化合物は、単独または混合して使用することができ、
その添加量は、組成物全重量に対し、0.3〜15重量
%の範囲が好ましい。 【0048】本発明における、感光性組成物中には、光
分解して酸性物質を発生する化合物の光分解生成物と相
互作用することによってその色調を変える有機染料が少
なくとも一種類以上用いられる。このような有機染料と
しては、ジフェニルメタン系、トリアリールメタン系、
チアジン系、オキサジン系、フェナジン系、キサンテン
系、アントラキノン系、イミノナフトキノン系、アゾメ
チン系の色素を用いることができる。具体的には次のよ
うなものである。 【0049】ブリリアントグリーン、エオシン、エチル
バイオレット、エリスロシンB、メチルグリーン、クリ
スタルバイオレット、ベイシックフクシン、フェノール
フタレイン、1,3-ジフェニルトリアジン、アリザリ
ンレッドS、チモールフタレイン、メチルバイオレット
2B、キナルジンレッド、ローズベンガル、チモールス
ルホフタレイン、キシレノールブルー、メチルオレン
ジ、オレンジIV、ジフェニルチオカルバゾン、2,7-
ジクロロフルオレセイン、パラメチルレッド、コンゴー
レッド、ベンゾプルプリン4B、α-ナフチルレッド、
ナイルブルー2B、ナイルブルーA、フエナセタリン、
メチルバイオレット、マラカイトグリーン、パラフクシ
ン、オイルブルー#603〔オリエント化学工業(株)
製〕、オイルピンク#312〔オリエント化学工業
(株)製〕、オイルレッド5B〔オリエント化学工業
(株)製〕、オイルスカーレット#308〔オリエント
化学工業(株)製〕、オイルレッドOG〔オリエント化
学工業(株)製〕、オイルレッドRR〔オリエント化学
工業(株)製〕、オイルグリーン#502〔オリエント
化学工業(株)製〕、スピロンレッドBEHスペシャル
〔保土谷化学工業(株)製〕、ビクトリアピュアーブル
ーBOH〔保土谷化学工業(株)製〕、 【0050】パテントピュア-ブルー〔住友三国化学工
業(株)製〕、スーダンブルーII〔BASF社製〕、m
-クレゾールパープル、クレゾールレッド、ローダミン
B、ローダミン6G、ファーストアッシドバイオレット
R、スルホローダミンB、オーラミン、4-p-ジエチル
アミノフェニルイミノナフトキノン、2-カルボキシア
ニリノ-4-p-ジエチルアミノフェニルイミノナフトキ
ノン、2-カルボステアリルアミノ-4-p-ジヒドロオキ
シエチル-アミノ-フェニルイミノナフトキノン、p-メ
トキシベンゾイル-p′-ジエチルアミノ-o′-メチルフ
ェニルイミノアセトアニリド、シアノ-p-ジエチルアミ
ノフェニルイミノアセトアニリド、1-フェニル-3-メ
チル-4-p-ジエチルアミノフェニルイミノ-5-ピラゾ
ロン、1〜β〜ナフチル-4-p-ジエチルアミノフェニ
ルイミノ-5-ピラゾロン等。 【0051】特に好ましい有機染料は、トリアリールメ
タン系染料である。トリアリールメタン系染料では、特
開昭62-2932471号公報、特許第296902
1号公報に示されているような対アニオンとしてスルホ
ン酸化合物を有するものが特に有用である。これらの染
料は単独又は混合して使用することができ、添加量は感
光性組成物の総重量に対して0.3〜15重量%が好ま
しい。また必要に応じて他の染料、顔料と併用でき、そ
の使用量は染料及び顔料の総重量に対して70重量%以
下、より好ましくは50重量%以下である。 【0052】その他本発明の組成物中には、画像のイン
キ着肉性を向上させるための、疎水基を有する各種樹
脂、例えばオクチルフェノール・ホルムアルデヒド樹
脂、t-ブチルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、t-
ブチルフェノール・ベンズアルデヒド樹脂、ロジン変性
ノボラック樹脂、及びこれら変性ノボラック樹脂のo-
ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル等;塗膜の可
撓性を改良するための可塑剤、例えばフタル酸ジブチ
ル、フタル酸ジオクチル、ブチルグリコレート、リン酸
トリクレジル、アジピン酸ジオクチル等、種々の目的に
応じて各種添加剤を加えることができる。これらの添加
量は組成物全重量に対して、0.01〜30重量%の範
囲が好ましい。 【0053】更にこれらの組成物中には、皮膜の耐摩耗
性を更に向上させるための公知の樹脂を添加できる。こ
れらの樹脂としては、例えばポリビニルアセタール樹
脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹
脂、ナイロン、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等があ
り、単独または混合して使用することができる。添加量
は組成物全重量に対して、2〜40重量%の範囲が好ま
しい。 【0054】また、本発明における感光性組成物中に
は、現像のラチチュードを広げるために、特開昭62-
251740号公報や、特開平4-68355号公報に
記載されているような非イオン性界面活性剤、特開昭5
9-121044号公報、特開平4-13149号公報に
記載されているような両性界面活性剤を添加することが
できる。非イオン性界面活性剤の具体例としては、ソル
ビタントリステアレート、ソルビタンモノパルミテー
ト、ソルビタントリオレート、ステアリン酸モノグリセ
リド、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテルなどが挙げら
れ、両性界面活性剤の具体例としては、アルキルジ(ア
ミノエチル)グリシン、アルキルポリアミノエチルグリ
シン塩酸塩、アモーゲンK(商品名、第一工業製薬
(株)製、N-テトラデシル-N,N-ベタイン型)、2-
アルキル-N-カルボキシエチル-N-ヒドロキシエチルイ
ミダゾリニウムベタイン、レボン15(商品名、三洋化
成(株)製、アルキルイミダゾリン系)などが挙げられ
る。上記非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤の感光
性組成物中に占める割合は0.05〜15重量%が好ま
しく、より好ましくは、0.1〜5重量%である。 【0055】塗布面質の向上;本発明における感光性組
成物中には、塗布面質を向上するための界面活性剤、例
えば、特開昭62-170950号公報に記載されてい
るようなフッ素系界面活性剤を添加することができる。
好ましい添加量は、全感光性組成物の0.001〜1.
0重量%であり、更に好ましくは0.005〜0.5重
量%である。 【0056】また本発明における感光性組成物中には黄
色系染料、好ましくは417nmの吸光度が436nm
の吸光度の70%以上ある黄色系染料を添加することが
できる。 【0057】本発明の感光性樹脂組成物から平版印刷版
用感光材料を得る場合には、まずそれが適当な支持体上
に画像形成層として設けられる。本発明の感光性樹脂組
成物は、下記の有機溶剤の単独あるいは混合したものに
溶解または分散され、支持体に塗布され乾燥される。有
機溶剤としては、公知慣用のものがいずれも使用できる
が、沸点40℃〜200℃、特に60℃〜160℃の範
囲のものが、乾燥の際における有利さから選択される。 【0058】有機溶剤としては、例えばメチルアルコー
ル、エチルアルコール、n-またはイソ-プロピルアルコ
ール、n-またはイソ-ブチルアルコール、ジアセトンア
ルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルプロピルケトン、メチルブチルケトン、メ
チルアミルケトン、メチルヘキシルケトン、ジエチルケ
トン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチル
シクロヘキサノン、アセチルアセトン等のケトン類、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、メトキ
シベンゼン等の炭化水素類、エチルアセテート、n-ま
たはイソ-プロピルアセテート、n-またはイソ-ブチル
アセテート、エチルブチルアセテート、ヘキシルアセテ
ート等の酢酸エステル類、メチレンジクロライド、エチ
レンジクロライド、モノクロルベンゼン等のハロゲン化
物、イソプロピルエーテル、n-ブチルエーテル、ジオ
キサン、ジメチルジオキサン、テトラヒドロフラン等の
エーテル類、 【0059】エチレングリコール、メチルセロソルブ、
メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブ、ジエ
チルセロソルブ、セロソルブアセテート、ブチルセロソ
ルブ、ブチルセロソルブアセテート、メトキシメトキシ
エタノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジエチルエーテル、プロピレングリコール、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエ
チルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノブ
チルエーテル、3-メチル-3-メトキシブタノール等の
多価アルコールとその誘導体、ジメチルスルホキシド、
N,N-ジメチルホルムアミド等の特殊溶剤などが単独
あるいは混合して好適に使用される。そして、塗布する
組成物中の固形分の濃度は、2〜50重量%とするのが
適当である。 【0060】本発明の組成物の塗布方法としては、例え
ばロールコーティング、ディップコーティング、エアナ
イフコーティング、グラビアコーティング、グラビアオ
フセットコーティング、ホッパーコーティング、ブレー
ドコーティング、ワイヤドクターコーティング、スプレ
ーコーティング等の方法が用いられ、乾燥後の重量にし
て0.3〜4.0g/m2が好ましい。塗布量が小さく
なるにつれて画像を得るための露光量は小さくて済む
が、膜強度は低下する。塗布量が大きくなるにつれ、露
光量を必要とするが感光膜は強くなり、例えば、印刷版
として用いた場合、印刷可能枚数の高い(高耐刷の)印
刷版が得られる。 【0061】支持体上に塗布された感光性組成物の乾燥
は、通常加熱された空気によって行われる。加熱は30
℃〜200℃特に、40℃〜140℃の範囲が好適であ
る。乾燥の温度は乾燥中一定に保たれる方法だけでなく
段階的に上昇させる方法も実施し得る。また、乾燥風は
除湿することによって好結果が得られる場合もある。加
熱された空気は、塗布面に対し0.1m/秒〜30m/
秒、特に0.5m/秒〜20m/秒の割合で供給するの
が好適である。 【0062】マット層;上記のようにして設けられた感
光層の表面には、真空焼き枠を用いた密着露光の際の真
空引きの時間を短縮し、且つ焼きボケを防ぐため、マッ
ト層を設けることが好ましい。具体的には、特開昭50
-125805号、特公昭57-6582号、同61-2
8986号の各公報に記載されているようなマット層を
設ける方法、特公昭62-62337号公報に記載され
ているような固体粉末を熱融着させる方法などが挙げら
れる。 【0063】感光性平版印刷版等に使用される支持体
は、寸度的に安定な板状物であり、これ迄印刷版の支持
体として使用されたものが含まれ、好適に使用すること
ができる。かかる支持体としては、紙、プラスチックス
(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン
など)がラミネートされた紙、例えばアルミニウム(ア
ルミニウム合金も含む)、亜鉛、鉄、銅などのような金
属の板、例えば二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、
プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、酪酸酢酸セ
ルロース、硝酸セルロース、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポ
リカーボネート、ポリビニルアセタールなどのようなプ
ラスチックスのフイルム、上記のような金属がラミネー
トもしくは蒸着された紙もしくはプラスチックフィルム
などが含まれるが、特にアルミニウム板が好ましい。ア
ルミニウム板には純アルミニウム板及びアルミニウム合
金板が含まれる。アルミニウム合金としては種々のもの
が使用でき、例えばケイ素、銅、マンガン、マグネシウ
ム、クロム、亜鉛、鉛、ビスマス、ニッケルなどの金属
とアルミニウムの合金が用いられる。これらの組成物
は、いくらかの鉄およびチタンに加えてその他無視し得
る程度の量の不純物をも含むものである。 【0064】支持体は、必要に応じて表面処理される。
例えば感光性平版印刷版の場合には、支持体の表面に、
親水化処理が施される。また金属、特にアルミニウムの
表面を有する支持体の場合には、砂目立て処理、ケイ酸
ソーダ、弗化ジルコニウム酸カリウム、リン酸塩等の水
溶液への浸漬処理、あるいは陽極酸化処理などの表面処
理がなされていることが好ましい。また、米国特許第
2,714,066号明細書に記載されているように、
砂目立てしたのちケイ酸ナトリウム水溶液に浸漬処理し
たアルミニウム板、米国特許第3,181,461号明
細書に記載されているようにアルミニウム板を陽極酸化
処理を行った後にアルカリ金属ケイ酸塩の水溶液に浸漬
処理したものも好適に使用される。上記陽極酸化処理
は、例えば、リン酸、クロム酸、硫酸、ホウ酸等の無機
酸、若しくはシュウ酸、スルファミン酸等の有機酸また
はこれらの塩の水溶液又は非水溶液の単独又は二種以上
を組み合わせた電解液中でアルミニウム板を陽極として
電流を流すことにより実施される。 【0065】また、米国特許第3,658,662号明
細書に記載されているようなシリケート電着も有効であ
る。これらの親水化処理は、支持体の表面を親水性とす
る為に施される以外に、その上に設けられる感光性組成
物との有害な反応を防ぐ為や、感光層との密着性を向上
させる為に施されるものである。アルミニウム板を砂目
立てするに先立って、必要に応じて表面の圧延油を除去
すること及び清浄なアルミニウム面を表出させるために
その表面の前処理を施しても良い。前者のためには、ト
リクレン等の溶剤、界面活性剤等が用いられている。又
後者のためには水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の
アルカリ・エッチング剤を用いる方法が広く行われてい
る。 【0066】砂目立て方法としては、機械的、化学的お
よび電気化学的な方法のいずれの方法も有効である。機
械的方法としては、ボール研磨法、ブラスト研磨法、軽
石のような研磨剤の水分散スラリーをナイロンブラシで
擦りつけるブラシ研磨法などがあり、化学的方法として
は、特開昭54-31187号公報に記載されているよ
うな鉱酸のアルミニウム塩の飽和水溶液に浸漬する方法
が適しており、電気化学的方法としては塩酸、硝酸また
はこれらの組合せのような酸性電解液中で交流電解する
方法が好ましい。このような粗面化方法の内、特に特開
昭55-137993号公報に記載されているような機
械的粗面化と電気化学的粗面化を組合せた粗面化方法
は、感脂性画像の支持体への接着力が強いので好まし
い。上記の如き方法による砂目立ては、アルミニウム板
の表面の中心線表面粗さ(Ra)が0.3〜1.0μm
となるような範囲で施されることが好ましい。このよう
にして砂目立てされたアルミニウム板は必要に応じて水
洗および化学的にエッチングされる。 【0067】エッチング処理液は、通常アルミニウムを
溶解する塩基あるいは酸の水溶液より選ばれる。この場
合、エッチングされた表面に、エッチング液成分から誘
導されるアルミニウムと異なる被膜が形成されないもの
でなければならない。好ましいエッチング剤を例示すれ
ば、塩基性物質としては水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン
酸三カリウム、リン酸二カリウム等;酸性物質としては
硫酸、過硫酸、リン酸、塩酸及びその塩等であるが、ア
ルミニウムよりイオン化傾向の低い金属例えば亜鉛、ク
ロム、コバルト、ニッケル、銅等の塩はエッチング表面
に不必要な被膜を形成するから好ましくない。これ等の
エッチング剤は、使用濃度、温度の設定において、使用
するアルミニウムあるいは合金の溶解速度が浸漬時間1
分あたり0.3グラムから40g/m2になる様に行な
われるのが最も好ましいが、これを上回るあるいは下回
るものであっても差支えない。 【0068】エッチングは上記エッチング液にアルミニ
ウム板を浸漬したり、該アルミニウム板にエッチング液
を塗布すること等により行われ、エッチング量が0.5
〜10g/m2の範囲となるように処理されることが好
ましい。上記エッチング剤としては、そのエッチング速
度が早いという特長から塩基の水溶液を使用することが
望ましい。この場合、スマットが生成するので、通常デ
スマット処理される。デスマット処理に使用される酸
は、硝酸、硫酸、リン酸、クロム酸、フッ酸、ホウフッ
化水素酸等が用いられる。エッチング処理されたアルミ
ニウム板は、必要により水洗及び陽極酸化される。陽極
酸化は、この分野で従来より行なわれている方法で行な
うことができる。具体的には、硫酸、リン酸、クロム
酸、シュウ酸、スルファミン酸、ベンゼンスルホン酸等
あるいはそれらの二種類以上を組み合せた水溶液又は非
水溶液中でアルミニウムに直流または交流の電流を流す
と、アルミニウム支持体表面に陽極酸化被膜を形成させ
ることができる。 【0069】陽極酸化の処理条件は使用される電解液に
よって種々変化するので一般には決定され得ないが一般
的には電解液の濃度が1〜80重量%、液温5〜70
℃、電流密度0.5〜60アンペア/dm2、電圧1〜10
0V、電解時間30秒〜50分の範囲が適当である。こ
れらの陽極酸化処理の内でも、とくに英国特許第1,4
12,768号明細書に記載されている硫酸中で高電流
密度で陽極酸化する方法および米国特許第3,511,
661号明細書に記載されているリン酸を電解浴として
陽極酸化する方法が好ましい。上記のように粗面化さ
れ、さらに陽極酸化されたアルミニウム板は、必要に応
じて親水化処理しても良く、その好ましい例としては米
国特許第2,714,066号及び同第3,181,4
61号に開示されているようなアルカリ金属シリケー
ト、例えばケイ酸ナトリウム水溶液または特公昭36-
22063号公報に開示されている弗化ジルコニウム酸
カリウムおよび米国特許第4,153,461号明細書
に開示されているようなポリビニルホスホン酸で処理す
る方法がある。 【0070】有機下塗層;本発明の感光性平版印刷版に
は感光層を塗設する前に有機下塗層を設けることが非画
像部の感光層残りを減らす上で好ましい。かかる有機下
塗層に用いられる有機化合物としては例えば、カルボキ
シメチルセルロース、デキストリン、アラビアガム、2
-アミノエチルホスホン酸などのアミノ基を有するホス
ホン酸類、置換基を有してもよいフェニルホスホン酸、
ナフチルホスホン酸、アルキルホスホン酸、グリセロホ
スホン酸、メチレンジホスホン酸およびエチレンジホス
ホン酸などの有機ホスホン酸、置換基を有してもよいフ
ェニルリン酸、ナフチルリン酸、アルキルリン酸および
グリセロリン酸などの有機リン酸、置換基を有してもよ
いフェニルホスフィン酸、ナフチルホスフィン酸、アル
キルホスフィン酸およびグリセロホスフィン酸などの有
機ホスフィン酸、グリシンやβ-アラニンなどのアミノ
酸類、およびトリエタノールアミンの塩酸塩などのヒド
ロキシル基を有するアミンの塩酸塩などから選ばれる
が、二種以上混合して用いてもよい。また、有機下塗り
層にオニウム基を有する化合物を含有することも好まし
い。オニウム基を有する化合物は特開2000−102
92号、特開2000−108538等に詳述されてい
る。 【0071】その他ポリ(p-ビニル安息香酸)などで
代表される構造単位を分子中に有する高分子化合物群の
中から選ばれる少なくとも1種の化合物を用いることが
できる。より具体的にはp-ビニル安息香酸とビニルベン
ジルトリエチルアンモニウム塩との共重合体、p-ビニル
安息香酸とビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロ
リドとの共重合体などがあげられる。 【0072】この有機下塗層は次のような方法で設ける
ことができる。即ち、水またはメタノール、エタノー
ル、メチルエチルケトンなどの有機溶剤もしくはそれら
の混合溶剤に上記の有機化合物を溶解させた溶液をアル
ミニウム板上に塗布、乾燥して設ける方法と、水または
メタノール、エタノール、メチルエチルケトンなどの有
機溶剤もしくはそれらの混合溶剤に上記の有機化合物を
溶解させた溶液に、アルミニウム板を浸漬して上記有機
化合物を吸着させ、しかる後、水などによって洗浄、乾
燥して有機下塗層を設ける方法である。前者の方法で
は、上記の有機化合物の0.005〜10重量%の濃度
の溶液を種々の方法で塗布できる。例えば、バーコータ
ー塗布、回転塗布、スプレー塗布、カーテン塗布などい
ずれの方法を用いてもよい。また、後者の方法では、溶
液の濃度は0.01〜20重量%、好ましくは0.05
〜5重量%であり、浸漬温度は20〜90℃、好ましく
は25〜50℃であり、浸漬時間は0.1秒〜20分、
好ましくは2秒〜1分である。 【0073】これに用いる溶液は、アンモニア、トリエ
チルアミン、水酸化カリウムなどの塩基性物質や、塩
酸、リン酸などの酸性物質によりpHを調節し、pH1
〜12の範囲で使用することもできる。また、感光性平
版印刷版の調子再現性改良のために黄色染料を添加する
こともできる。さらにこの溶液には、下記一般式(a)
で示される化合物を添加することもできる。 一般式(a) (HO)x-R5-(COOH)y 但し、R5は置換基を有してもよい炭素数14以下のア
リーレン基を表し、x,yは独立して1から3の整数を
表す。上記一般式(a)で示される化合物の具体的な例
として、3-ヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香
酸、サリチル酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、2-ヒ
ドロキシ-1-ナフトエ酸、2-ヒドロキシ-3-ナフトエ
酸、2,4-ジヒドロキシ安息香酸、10-ヒドロキシ-
9-アントラセンカルボン酸などが挙げられる。有機下
塗層の乾燥後の被覆量は、1〜100mg/m2が適当
であり、好ましくは2〜70mg/m2である。上記の
被覆量が2mg/m2より少ないと十分な耐刷性能が得
られない。また、100mg/m2より大きくても同様
である。 【0074】バックコート;支持体の裏面には、必要に
応じてバックコートが設けられる。かかるバックコート
としては特開平5-45885号公報記載の有機高分子
化合物および特開平6-35174号公報記載の有機ま
たは無機金属化合物を加水分解および重縮合させて得ら
れる金属酸化物からなる被覆層が好ましく用いられる。
これらの被覆層のうち、Si(OCH3)4、Si(OC25)
4、Si(OC37)4、Si(OC49)4などのケイ素のア
ルコキシ化合物が安価で入手し易く、それから得られる
金属酸化物の被覆層が耐現像液に優れており特に好まし
い。 【0075】上記のようにして作成された平版印刷版
は、通常、像露光、現像処理を施される。像露光に用い
られる活性光線の光源としては、近赤外から赤外領域に
発光波長を持つ光源が好ましく、固体レーザ、半導体レ
ーザが特に好ましい。 【0076】本発明の感光性樹脂組成物を用いる平版印
刷版の現像液として好ましいものは、(a)非還元糖か
ら選ばれる少なくとも一種の糖類および(b)少なくと
も一種の塩基を含有し、pHが9.0〜13.5の範囲
にある現像液である。以下この現像液について詳しく説
明する。なお、本明細書中において、特にことわりのな
い限り、現像液とは現像開始液(狭義の現像液)と現像
補充液とを意味する。 【0077】この現像液は、その主成分が、非還元糖か
ら選ばれる少なくとも一つの化合物と、少なくとも一種
の塩基からなり、液のpHが9.0〜13.5の範囲で
あることが好ましい。かかる非還元糖とは、遊離のアル
デヒド基やケトン基を持たず、還元性を示さない糖類で
あり、還元基同士の結合したトレハロース型少糖類、糖
類の還元基と非糖類が結合した配糖体および糖類に水素
添加して還元した糖アルコールに分類され、何れも好適
に用いられる。トレハロース型少糖類には、サッカロー
スやトレハロースがあり、配糖体としては、アルキル配
糖体、フェノール配糖体、カラシ油配糖体などが挙げら
れる。また糖アルコールとしてはD,L-アラビット、
リビット、キシリット、D,L-ソルビット、D,L-マ
ンニット、D,L-イジット、D,L-タリット、ズリシ
ットおよびアロズルシットなどが挙げられる。更に二糖
類の水素添加で得られるマルチトールおよびオリゴ糖の
水素添加で得られる還元体(還元水あめ)が好適に用い
られる。 これらの中で特に好ましい非還元糖は糖アル
コールとサッカロースであり、特にD-ソルビット、サ
ッカロース、還元水あめが適度なpH領域に緩衝作用が
あることと、低価格であることで好ましい。 【0078】これらの非還元糖は、単独もしくは二種以
上を組み合わせて使用でき、それらの現像液中に占める
割合は0.1〜30重量%が好ましく、更に好ましく
は、1〜20重量%である。この範囲以下では十分な緩
衝作用が得られず、またこの範囲以上の濃度では、高濃
縮化し難く、また原価アップの問題が出てくる。尚、還
元糖を塩基と組み合わせて使用した場合、経時的に褐色
に変色し、pHも徐々に下がり、よって現像性が低下す
るという問題点がある。 【0079】非還元糖に組み合わせる塩基としては従来
より知られているアルカリ剤が使用できる。例えば、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、リ
ン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸三アンモ
ニウム、リン酸二ナトリウム、リン酸二カリウム、リン
酸二アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭
酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウ
ム、炭酸水素アンモニウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸
カリウム、ホウ酸アンモニウムなどの無機アルカリ剤が
挙げられる。また、モノメチルアミン、ジメチルアミ
ン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルア
ミン、トリエチルアミン、モノイソプロピルアミン、ジ
イソプロピルアミン、トリイソプロピルアミン、n-ブ
チルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミ
ン、ジイソプロパノールアミン、エチレンイミン、エチ
レンジアミン、ピリジンなどの有機アルカリ剤も用いら
れる。 【0080】これらのアルカリ剤は単独もしくは二種以
上を組み合わせて用いられる。これらの中で好ましいの
は水酸化ナトリウム、水酸化カリウムである、その理由
は、非還元糖に対するこれらの量を調整することにより
広いpH領域でpH調整が可能となるためである。ま
た、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウムなどもそれ自身に緩衝作用がある
ので好ましい。これらのアルカリ剤は現像液のpHを
9.0〜13.5の範囲になるように添加され、その添
加量は所望のpH、非還元糖の種類と添加量によって決
められるが、より好ましいpH範囲は10.0〜13.
2である。 【0081】現像液には更に、糖類以外の弱酸と強塩基
からなるアルカリ性緩衝液が併用できる。かかる緩衝液
として用いられる弱酸としては、解離定数(pKa)が
10.0〜13.2のものが好ましい。このような弱酸
としては、Pergamon Press社発行のIONISATION CONSTAN
TS OFORGANIC ACIDS IN AQUEOUS SOLUTIONなどに記載さ
れているものから選ばれ、例えば2,2,3,3-テト
ラフルオロプロパノール-1(PKa12.74)、ト
リフルオロエタノール(同12.37)、トリクロロエ
タノール(同12.24)などのアルコール類、ピリジ
ン-2-アルデヒド(同12.68)、ピリジン-4-アル
デヒド(同12.05)などのアルデヒド類、サリチル
酸(同13.0)、3-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸(同
12.84)、カテコール(同12.6)、没食子酸
(同12.4)、スルホサリチル酸(同11.7)、
3,4-ジヒドロキシスルホン酸(同12.2)、3,
4-ジヒドロキシ安息香酸(同11.94)、1,2,
4-トリヒドロキシベンゼン(同11.82)、ハイド
ロキノン(同11.56)、ピロガロール(同11.3
4)、o-クレゾール(同10.33)、レゾルシノー
ル(同11.27)、p-クレゾール(同10.2
7)、m-クレゾール(同10.09)などのフェノー
ル性水酸基を有する化合物、 【0082】2-ブタノンオキシム(同12.45)、
アセトキシム(同12.42)、1,2-シクロヘプタ
ンジオンジオキシム(同12.3)、2-ヒドロキシベ
ンズアルデヒドオキシム(同12.10)、ジメチルグ
リオキシム(同11.9)、エタンジアミドジオキシム
(同11.37)、アセトフェノンオキシム(同11.
35)などのオキシム類、アデノシン(同12.5
6)、イノシン(同12.5)、グアニン(同12.
3)、シトシン(同12.2)、ヒポキサンチン(同1
2.1)、キサンチン(同11.9)などの核酸関連物
質、他に、ジエチルアミノメチルホスホン酸(同12.
32)、1-アミノ-3,3,3-トリフルオロ安息香酸
(同12.29)、イソプロピリデンジホスホン酸(同
12.10)、1,1-エチリデンジホスホン酸(同1
1.54)、1,1-エチリデンジホスホン酸1-ヒドロ
キシ(同11.52)、ベンズイミダゾール(同12.
86)、チオベンズアミド(同12.8)、ピコリンチ
オアミド(同12.55)、バルビツル酸(同12.
5)などの弱酸が挙げられる。 【0083】これらの弱酸の中で好ましいのは、スルホ
サリチル酸、サリチル酸である。これらの弱酸に組み合
わせる塩基としては、水酸化ナトリウム、同アンモニウ
ム、同カリウムおよび同リチウムが好適に用いられる。
これらのアルカリ剤は単独もしくは二種以上を組み合わ
せて用いられる。上記の各種アルカリ剤は濃度および組
み合わせによりpHを好ましい範囲内に調整して使用さ
れる。 【0084】現像液には、現像性の促進や現像カスの分
散および印刷版画像部の親インキ性を高める目的で必要
に応じて種々界面活性剤や有機溶剤を添加できる。好ま
しい界面活性剤としては、アニオン系、カチオン系、ノ
ニオン系および両性界面活性剤が挙げられる。 【0085】界面活性剤の好ましい例としては、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリ
スチリルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンアルキルエーテル類、グリセリン脂肪
酸部分エステル類、ソルビタン脂肪酸部分エステル類、
ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル類、プロピレ
ングリコールモノ脂肪酸エステル類、しょ糖脂肪酸部分
エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸部分
エステル類、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸部
分エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル
類、ポリグリセリン脂肪酸部分エステル類、ポリオキシ
エチレン化ひまし油類、ポリオキシエチレングリセリン
脂肪酸部分エステル類、脂肪酸ジエタノールアミド類、
N,N-ビス-2-ヒドロキシアルキルアミン類、ポリオ
キシエチレンアルキルアミン、トリエタノールアミン脂
肪酸エステル、トリアルキルアミンオキシドなどの非イ
オン性界面活性剤、 【0086】脂肪酸塩類、アビエチン酸塩類、ヒドロキ
シアルカンスルホン酸塩類、アルカンスルホン酸塩類、
ジアルキルスルホ琥珀酸エステル塩類、直鎖アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩類、分岐鎖アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、アルキ
ルフェノキシポリオキシエチレンプロピルスルホン酸塩
類、ポリオキシエチレンアルキルスルホフェニルエーテ
ル塩類、N-メチル-N-オレイルタウリンナトリウム
塩、N-アルキルスルホ琥珀酸モノアミド二ナトリウム
塩、石油スルホン酸塩類、硫酸化牛脂油、脂肪酸アルキ
ルエステルの硫酸エステル塩類、アルキル硫酸エステル
塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステ
ル塩類、脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル塩類、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル
塩類、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫
酸エステル塩類、アルキルリン酸エステル塩類、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩類、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸エス
テル塩類、スチレン/無水マレイン酸共重合物の部分鹸
化物類、オレフィン/無水マレイン酸共重合物の部分鹸
化物類、 【0087】ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物
類などのアニオン界面活性剤、アルキルアミン塩類、テ
トラブチルアンモニウムブロミド等の第四級アンモニウ
ム塩類、ポリオキシエチレンアルキルアミン塩類、ポリ
エチレンポリアミン誘導体などのカチオン性界面活性
剤、カルボキシベタイン類、アミノカルボン酸類、スル
ホべタイン類、アミノ硫酸エステル類、イミダゾリン類
などの両性界面活性剤が挙げられる。以上挙げた界面活
性剤の中でポリオキシエチレンとあるものは、ポリオキ
シメチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシブチレ
ンなどのポリオキシアルキレンに読み替えることもで
き、それらの界面活性剤もまた包含される。 【0088】更に好ましい界面活性剤は分子内にパーフ
ルオロアルキル基を含有するフッ素系の界面活性剤であ
る。かかるフッ素系界面活性剤としては、パーフルオロ
アルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルスルホン
酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステルなどのアニ
オン型、パーフルオロアルキルベタインなどの両性型、
パーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩などの
カチオン型およびパーフルオロアルキルアミンオキサイ
ド、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、パ
ーフルオロアルキル基および親水性基含有オリゴマー、
パーフルオロアルキル基および親油性基含有オリゴマ
ー、パーフルオロアルキル基、親水性基および親油性基
含有オリゴマー、パーフルオロアルキル基および親油性
基含有ウレタンなどの非イオン型が挙げられる。上記の
界面活性剤は、単独もしくは2種以上を組み合わせて使
用することができ、現像液中に0.001〜10重量
%、より好ましくは0.01〜5重量%の範囲で添加さ
れる。 【0089】現像液には、種々の現像安定化剤を用いる
ことができる。それらの好ましい例として、特開平6-
282079号公報記載の糖アルコールのポリエチレン
グリコール付加物、テトラブチルアンモニウムヒドロキ
シドなどのテトラアルキルアンモニウム塩、テトラブチ
ルホスホニウムブロマイドなどのホスホニウム塩および
ジフェニルヨードニウムクロライドなどのヨードニウム
塩が好ましい例として挙げられる。更には、特開昭50
-51324号公報記載のアニオン界面活性剤または両
性界面活性剤、また特開昭55-95946号公報記載
の水溶性カチオニックポリマー、特開昭56-1425
28号公報に記載されている水溶性の両性高分子電解質
を挙げることができる。 【0090】更に、特開昭59-84241号公報のア
ルキレングリコールが付加された有機ホウ素化合物、特
開昭60-111246号公報記載のポリオキシエチレ
ン・ポリオキシプロピレンブロック重合型の水溶性界面
活性剤、特開昭60-129750号公報のポリオキシ
エチレン・ポリオキシプロピレンを置換したアルキレン
ジアミン化合物、特開昭61-215554号公報記載
の重量平均分子量300以上のポリエチレングリコー
ル、特開昭63-175858号公報のカチオン性基を
有する含フッ素界面活性剤、特開平2-39157号公
報の酸またはアルコールに4モル以上のエチレンオキシ
ドを付加して得られる水溶性エチレンオキシド付加化合
物と、水溶性ポリアルキレン化合物などが挙げられる。 【0091】現像液には更に必要により有機溶剤が加え
られる。かかる有機溶剤としては、水に対する溶解度が
約10重量%以下のものが適しており、好ましくは5重
量%以下のものから選ばれる。例えば、1-フェニルエ
タノール、2-フェニルエタノール、3-フェニル-1-プ
ロパノール、4-フェニル-1-ブタノール、4-フェニル
-2-ブタノール、2-フェニル-1-ブタノール、2-フェ
ノキシエタノール、2-ベンジルオキシエタノール、o-
メトキシベンジルアルコール、m-メトキシベンジルア
ルコール、p-メトキシベンジルアルコール、ベンジル
アルコール、シクロヘキサノール、2-メチルシクロヘ
キサノール、3-メチルシクロヘキサノールおよび4-メ
チルシクロヘキサノール、N-フェニルエタノールアミ
ンおよびN-フェニルジエタノールアミンなどを挙げる
ことができる。有機溶剤の含有量は使用液の総重量に対
して0.1〜5重量%である。その使用量は界面活性剤
の使用量と密接な関係があり、有機溶剤の量が増すにつ
れ、界面活性剤の量は増加させることが好ましい。これ
は界面活性剤の量が少なく、有機溶剤の量を多く用いる
と有機溶剤が完全に溶解せず、従って、良好な現像性の
確保が期待できなくなるからである。 【0092】現像液には更に還元剤を加えることができ
る。これは印刷版の汚れを防止するものである。好まし
い有機還元剤としては、チオサリチル酸、ハイドロキノ
ン、メトール、メトキシキノン、レゾルシン、2-メチ
ルレゾルシンなどのフェノール化合物、フェニレンジア
ミン、フェニルヒドラジンなどのアミン化合物が挙げら
れる。更に好ましい無機の還元剤としては、亜硫酸、亜
硫酸水素酸、亜リン酸、亜リン酸水素酸、亜リン酸二水
素酸、チオ硫酸および亜ジチオン酸などの無機酸のナト
リウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などを挙げるこ
とができる。これらの還元剤のうち汚れ防止効果が特に
優れているのは亜硫酸塩である。これらの還元剤は使用
時の現像液に対して好ましくは、0.05〜5重量%の
範囲で含有される。 【0093】現像液には更に有機カルボン酸を加えるこ
ともできる。好ましい有機カルボン酸は炭素原子数6〜
20の脂肪族カルボン酸および芳香族カルボン酸であ
る。脂肪族カルボン酸の具体的な例としては、カプロン
酸、エナンチル酸、カプリル酸、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸およびステアリン酸などがあり、特
に好ましいのは炭素数8〜12のアルカン酸である。ま
た炭素鎖中に二重結合を有する不飽和脂肪酸でも、枝分
かれした炭素鎖のものでもよい。芳香族カルボン酸とし
てはベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環などに
カルボキシル基が置換された化合物で、具体的には、o
-クロロ安息香酸、p-クロロ安息香酸、o-ヒドロキシ
安息香酸、p-ヒドロキシ安息香酸、o-アミノ安息香
酸、p-アミノ安息香酸、2,4-ジヒドロシ安息香酸、
2,5-ジヒドロキシ安息香酸、2,6-ジヒドロキシ安
息香酸、2,3-ジヒドロキシ安息香酸、3,5-ジヒド
ロキシ安息香酸、没食子酸、1-ヒドロキシ-2-ナフト
エ酸、3-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、2-ヒドロキシ-
1-ナフトエ酸、1-ナフトエ酸、2-ナフトエ酸などが
あるがヒドロキシナフトエ酸は特に有効である。 【0094】上記脂肪族および芳香族カルボン酸は水溶
性を高めるためにナトリウム塩やカリウム塩またはアン
モニウム塩として用いるのが好ましい。本発明で用いる
現像液の有機カルボン酸の含有量は格別な制限はない
が、0.1重量%より低いと効果が十分でなく、また1
0重量%以上ではそれ以上の効果の改善が計れないばか
りか、別の添加剤を併用する時に溶解を妨げることがあ
る。従って、好ましい添加量は使用時の現像液に対して
0.1〜10重量%であり、より好ましくは0.5〜4
重量%である。 【0095】現像液には、更に必要に応じて、防腐剤、
着色剤、増粘剤、消泡剤および硬水軟化剤などを含有さ
せることもできる。硬水軟化剤としては例えば、ポリリ
ン酸およびそのナトリウム塩、カリウム塩およびアンモ
ニウム塩、エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエチレント
リアミンペンタ酢酸、トリエチレンテトラミンヘキサ酢
酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、ニト
リロトリ酢酸、1,2-ジアミノシクロヘキサンテトラ
酢酸および1,3-ジアミノ-2-プロパノールテトラ酢
酸などのアミノポリカルボン酸およびそれらのナトリウ
ム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩、アミノトリ
(メチレンホスホン酸)、エチレンジアミンテトラ(メ
チレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メ
チレンホスホン酸)、トリエチレンテトラミンヘキサ
(メチレンホスホン酸)、ヒドロキシエチルエチレンジ
アミントリ(メチレンホスホン酸)および1-ヒドロキ
シタエン-1,1-ジホスホン酸やそれらのナトリウム
塩、カリウム塩およびアンモニウム塩を挙げることがで
きる。 【0096】このような硬水軟化剤はそのキレート化と
使用される硬水の硬度および硬水の量によって最適値が
変化するが、一般的な使用量を示せば、使用時の現像液
に0.01〜5重量%、より好ましくは0.01〜0.
5重量%の範囲である。この範囲より少ない添加量では
所期の目的が十分に達成されず、添加量がこの範囲より
多い場合は、色抜けなど、画像部への悪影響がでてく
る。現像液の残余の成分は水である。現像液は、使用時
よりも水の含有量を少なくした濃縮液としておき、使用
時に水で希釈するようにしておくことが運搬上有利であ
る。この場合の濃縮度は、各成分が分離や析出を起こさ
ない程度が適当である。 【0097】本発明の感光性組成物を用いる平版印刷版
の現像液としてはまた、特開平6-282079号公報
記載の現像液も使用できる。これは、SiO2/M2
(Mはアルカリ金属を示す)のモル比が0.5〜2.0
の珪酸アルカリ金属塩と、水酸基を4以上有する糖アル
コールに5モル以上のエチレンオキシドを付加して得ら
れる水溶性エチレンオキシド付加化合物を含有する現像
液である。糖アルコールは糖のアルデヒド基およびケト
ン基を還元してそれぞれ第一、第二アルコール基とした
ものに相当する多価アルコールである。糖アルコールの
貝体的な例としては、D,L-トレイット、エリトリッ
ト、D,L-アラビット、リビット、キシリット、D,
L-ソルビット、D,L-マンニット、D,L-イジッ
ト、D,L-タリット、ズルシット、アロズルシットな
どであり、更に糖アルコールを縮合したジ、トリ、テト
ラ、ペンタおよびヘキサグリセリンなども挙げられる。
上記水溶性エチレンオキシド付加化合物は上記糖アルコ
ール1モルに対し5モル以上のエチレンオキシドを付加
することにより得られる。さらにエチレンオキシド付加
化合物には必要に応じてプロピレンオキシドを溶解性が
許容できる範囲でブロック共重合させてもよい。これら
のエチレンオキシド付加化合物は単独もしくは二種以上
を組み合わせて用いてもよい。これらの水溶性エチレン
オキシド付加化合物の添加量は現像液(使用液)に対し
て0.001〜5重量%が適しており、より好ましくは
0.001〜2重量%である。 【0098】この現像液にはさらに、現像性の促進や現
像カスの分散および印刷版画像部の親インキ性を高める
目的で必要に応じて、前述の種々の界面活性剤や有機溶
剤を添加できる。 【0099】かかる組成の現像液で現像処理されたPS
版は水洗水、界面活性剤等を含有するリンス液、アラビ
アガムや澱粉誘導体等を主成分とするフィニッシャーや
保護ガム液で後処理を施される。本発明のPS版の後処
理にはこれらの処理を種々組み合わせて用いることがで
きる。 【0100】近年、型版・印刷業界では製版作業の合理
化および標準化のため、PS版用の自動現像機が広く用
いられている。この自動現像機は、一般に現像部と後処
理部からなり、PS版を搬送する装置と、各処理液槽お
よびスプレー装置からなり、露光済みのPS版を水平に
搬送しながら、ポンプで汲み上げた各処理液をスプレー
ノズルから吹き付けて現像および後処理するものであ
る。また、最近は処理液が満たされた処理液槽中に液中
ガイドロールなどによってPS版を浸漬搬送させて現像
処理する方法や、現像後一定量の少量の水洗水を版面に
供給して水洗し、その廃水を現像液原液の希釈水としで
再利用する方法も知られている。 【0101】このような自動処理においては、各処理液
に処理量や稼動時間等に応じてそれぞれの補充液を補充
しながら処理することができる。また、実質的に未使用
の処理液で処理するいわゆる使い捨て処理方式も適用で
きる。このような処理によって得られた平版印刷版はオ
フセット印刷機に掛けられ、多数枚の印刷に用いられ
る。 【0102】 【実施例】以下に実施例を示して本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限られるものではない。 ≪支持体の作製≫厚さ0.3mmのJIS−A−1050
アルミニウム板を用いて、下記に示す工程を組み合わせ
て処理することで支持体A、B、C、D、Eを作製し
た。 【0103】(a)機械的粗面化処理 比重1.12の研磨剤(ケイ砂)と水との懸濁液を研磨
スラリー液としてアルミニウム板の表面に供給しなが
ら、回転するローラ状ナイロンブラシにより機械的な粗
面化を行った。研磨剤の平均粒径は8μm、最大粒径は
50μmであった。ナイロンブラシの材質は6・10ナ
イロン、毛長50mm、毛の直径は0.3mmであった。ナ
イロンブラシはφ300mmのステンレス製の筒に穴をあ
けて密になるように植毛した。回転ブラシは3本使用し
た。ブラシ下部の2本の支持ローラ(φ200mm)の距
離は300mmであった。ブラシローラはブラシを回転さ
せる駆動モータの負荷が、ブラシローラをアルミニウム
板に押さえつける前の負荷に対して7kWプラスになる
まで押さえつけた。ブラシの回転方向はアルミニウム板
の移動方向と同じであった。ブラシの回転数は200r
pmであった。 【0104】(b)アルカリエッチング処理 上記で得られたアルミニウム板に温度70℃のNaOH
水溶液(濃度26重量%、アルミニウムイオン濃度6.
5重量%)をスプレーしてエッチング処理を行い、アル
ミニウム板を6g/m2溶解した。その後、井水を用い
てスプレーによる水洗を行った。 【0105】(c)デスマット処理 温度30℃の硝酸濃度1重量%水溶液(アルミニウムイ
オンを0.5重量%含む。)で、スプレーによるデスマ
ット処理を行い、その後、スプレーで水洗した。前記デ
スマットに用いた硝酸水溶液は、硝酸水溶液中で交流を
用いて電気化学的な粗面化を行う工程の廃液を用いた。 【0106】(d)電気化学的粗面化処理 60Hzの交流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面
化処理を行った。このときの電解液は、硝酸10.5g
/リットル水溶液(アルミニウムイオンを5g/リット
ル)、温度50℃であった。交流電源波形は電流値がゼ
ロからピークに達するまでの時間TPが0.8mse
c、DUTY比1:1、台形の矩形波交流を用いて、カ
ーボン電極を対極として電気化学的な粗面化処理を行っ
た。補助陽極にはフェライトを用いた。使用した電解槽
はラジアルセルタイプのものを使用した。電流密度は電
流のピーク値で30A/dm2、電気量はアルミニウム
板が陽極時の電気量の総和で220C/dm2であっ
た。補助陽極には電源から流れる電流の5%を分流させ
た。その後、井水を用いてスプレーによる水洗を行っ
た。 【0107】(e)アルカリエッチング処理 アルミニウム板をカセイソーダ濃度26重量%、アルミ
ニウムイオン濃度6.5重量%でスプレーによるエッチ
ング処理を32℃で行い、アルミニウム板を0.20g
/m2溶解し、前段の交流を用いて電気化学的な粗面化
を行ったときに生成した水酸化アルミニウムを主体とす
るスマット成分を除去し、また、生成したピットのエッ
ジ部分を溶解してエッジ部分を滑らかにした。その後、
井水を用いてスプレーによる水洗を行った。(f)デス
マット処理 温度30℃の硫酸濃度15重量%水溶液(アルミニウム
イオンを4.5重量%含む。)で、スプレーによるデス
マット処理を行い、その後、井水を用いてスプレーで水
洗した。前記デスマットに用いた硝酸水溶液は、硝酸水
溶液中で交流を用いて電気化学的な粗面化を行う工程の
廃液を用いた。 【0108】(g)電気化学的粗面化処理 60Hzの交流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面
化処理を行った。このときの電解液は、塩酸7.5g/
リットル水溶液(アルミニウムイオンを5g/リットル
含む。)、温度35℃であった。交流電源波形は矩形波
であり、カーボン電極を対極として電気化学的な粗面化
処理を行った。補助アノードにはフェライトを用いた。
電解槽はラジアルセルタイプのものを使用した。電流密
度は電流のピーク値で25A/dm2、電気量はアルミ
ニウム板が陽極時の電気量の総和で50C/dm2であ
った。その後、井水を用いてスプレーによる水洗を行っ
た。 【0109】(h)アルカリエッチング処理 アルミニウム板をカセイソーダ濃度26重量%、アルミ
ニウムイオン濃度6.5重量%でスプレーによるエッチ
ング処理を32℃で行い、アルミニウム板を0.10g
/m2溶解し、前段の交流を用いて電気化学的な粗面化
処理を行ったときに生成した水酸化アルミニウムを主体
とするスマット成分を除去し、また、生成したピットの
エッジ部分を溶解してエッジ部分を滑らかにした。その
後、井水を用いてスプレーによる水洗を行った。 (i)デスマット処理 温度60℃の硫酸濃度25重量%水溶液(アルミニウム
イオンを0.5重量%含む。)で、スプレーによるデス
マット処理を行い、その後、井水を用いてスプレーによ
る水洗を行った。 【0110】(j)陽極酸化処理 電解液としては、硫酸を用いた。電解液は、いずれも硫
酸濃度170g/リットル(アルミニウムイオンを0.
5重量%含む。)、温度は43℃であった。その後、井
水を用いてスプレーによる水洗を行った。電流密度はと
もに約30A/dm2であった。最終的な酸化皮膜量は
2.7g/m2であった。 【0111】<支持体A>上記(a)〜(j)の各工程
を順に行い(e)工程におけるエッチング量は3.5g
/m2となるようにして支持体を作製した。 <支持体B>上記工程のうち(g)(h)(i)の工程
を省略した以外は各工程を順に行い支持体を作製した。 <支持体C>上記工程のうち(a)及び(g)(h)
(i)の工程を省略した以外は各工程を順に行い支持体
を作製した。 【0112】<支持体D>上記工程のうち(a)及び
(d)(e)(f)の工程を省略した以外は各工程を順
に行い、(g)工程における電気量の総和が450C/
dm2となるようにして支持体を作製した。上記によっ
て得られた支持体A、B、C、Dは続けて下記の親水化
処理、下塗り処理を行った。 【0113】(k)アルカリ金属ケイ酸塩処理 陽極酸化処理により得られたアルミニウム支持体を温度
30℃の3号ケイ酸ソーダの1重量%水溶液の処理層中
へ、10秒間、浸せきすることでアルカリ金属ケイ酸塩
処理(シリケート処理)を行った。その後、井水を用い
たスプレーによる水洗を行った。その際のシリケート付
着量は3.5mg/m2であった。 【0114】〔(1)下塗りの形成〕上記のようにして
得られたアルカリ金属ケイ酸塩処理後のアルミニウム支
持体上に、下記組成の下塗り液を塗布し、80℃で15
秒間乾燥した。乾燥後の被覆量は15mg/m2であっ
た。 【0115】 <下塗り液組成> 下記高分子化合物 0.3g メタノール 100g 水 1g 【0116】 【化4】 【0117】(実施例1〜32、比較例1〜3)得られ
た支持体に以下の感光液を塗布し、150℃のオーブン
で1分乾燥後、乾燥膜厚が2.0g/m2のポジ型感赤
外線感光性組成物層を有するポジ型感光性平版印刷版を
作製した。 【0118】 〔感光液〕 m,p−クレゾールノボラック(m/p比=6/4、 表1記載量 重量平均分子量7500、 未反応クレゾール0.5重量%含有) 表1記載の(A)アクリル樹脂 表1記載量 下記光熱変換物質(シアニン染料A) 0.04 g 2,4,6-トリス(ヘキシルオキシ)ヘ゛ンセ゛ンシ゛アソ゛ニウム-2-ヒト゛ロキシ- 0.01 g 4-メトキシヘ゛ンソ゛フェノンー5-スルホネート p−トルエンスルホン酸 0.002g テトラヒドロ無水フタル酸 0.05 g ビクトリアピュアブルーBOHの対アニオンを 0.015g 1−ナフタレンスルホン酸アニオンにした染料 フッ素系界面活性剤(メガファックF−176、 0.02 g 大日本インキ化学工業(株)製) メチルエチルケトン 15 g 1−メトキシ−2−プロパノール 7 g 【0119】 【化5】 【0120】≪感光性平版印刷版の評価≫ 〔現像ラチチュードの評価〕得られた感光性平版印刷版
をCreo社製Trendsetterにてビーム強度9W、ドラム回転
速度150rpmでテストパターンを画像状に描き込みを
行った。その後、下記組成のアルカリ現像液を仕込んだ
富士写真フイルム(株)製PSプロセッサー900Hを
用い、液温を30℃に保ち、現像時間20秒で現像し
た。この時、画像部が溶出されず、かつ、現像不良の感
光層残膜に起因する汚れや着色がなく良好に現像が行え
た現像液の電導度の一番高いものと、一番低い物の差を
現像ラチチュードとして評価した。その結果を表1に示
す。 【0121】 <アルカリ現像液A組成> SiO2・K2O(K2O/SiO2=1/1(モル比)) 4.0重量% クエン酸 0.5重量% ポリエチレングリコールラウリルエーテル 0.5重量% (重量平均分子量1,000) 水 95.0重量% <アルカリ現像液B組成> Dソルビット 2.5 重量% 水酸化ナトリウム 0.85重量% ポリエチレングリコールラウリルエーテル 0.5 重量% (重量平均分子量1,000) 水 96.15重量% 【0122】〔耐刷性の評価〕上記現像ラチチュード評
価と同様の方法で、画像部が溶出されず、かつ、現像不
良の感光層残膜に起因する汚れや着色がなく良好に現像
が行なえる現像液の電導度に於いて得られた平版印刷版
を、小森コーポレーション社製のリスロン印刷機で、大
日本インキ化学工業社製のDIC−GEOS(N)墨の
インキを用いて印刷し、ベタ画像の濃度が薄くなり始め
たと目視で認められた時点の印刷枚数により、耐刷性を
評価した。結果を表1に示す。 【0123】〔バーニング処理後の耐刷性の評価〕上記
耐刷性の評価同様に現像して得られた平版印刷版の版面
を富士写真フイルム(株)製のバーニング整面液BC−
3で拭いた後、約240℃で7分間、バーニング処理を
行った。その後、水洗し、富士写真フイルム(株)製ガ
ムGU−7を水で体積を2倍に希釈した液で版面を処理
した。その後、耐刷性の評価同様に、小森コーポレーシ
ョン社製のリスロン印刷機で、大日本インキ化学工業社
製のDIC−GEOS(N)墨のインキを用いて印刷
し、ベタ画像の濃度が薄くなり始めたと目視で認められ
た時点の印刷枚数により、バーニング処理後の耐刷性を
評価した。結果を表1に示す。 【0124】 【表1】【0125】 【表2】 【0126】表1の(A)アクリル樹脂に用いられた共
重合成分を以下に示す。 モノマーa:(メタ)アクリル酸 a−1:アクリル酸 a−2:メタクリル酸 モノマーb:スチレン誘導体 例示化合物b−1〜b−18 モノマーc:アクリルアミド誘導体 例示化合物c−1〜c−10 モノマーd:(メタ)アクリル酸エステル d−1:アクリル酸メチル d−2:メタクリル酸メチル d−3:メタクリル酸エチル 【0127】表1から明らかなように、本発明の実施例
1〜32は、比較例1〜3に比べ、現像ラチチュードに
優れ、更に、特にバーニング処理を行ったときの耐刷性
が優れていることが判った。 【0128】 【発明の効果】本発明の感赤外線感光性組成物は、現像
ラチチュード及び耐刷性が優れたものであり、特にコン
ピュータ等のディジタル信号から直接製版できるいわゆ
るダイレクト製版用のポジ型の平版印刷版用原版の画像
形成層等に使用することができる感光性組成物を提供す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/00 503 G03F 7/00 503 7/004 505 7/004 505 Fターム(参考) 2H025 AA04 AA12 AB03 AC08 AD03 CB14 CB15 CB16 CB29 CC11 2H096 AA06 BA09 EA04 EA23 4J100 AB03P AB04P AB07P AB16P AJ02Q AL03S AM17R AM19R AM21R BA03P BA31P BA31R BA56P BB01P BB03P BB07P BC43P BC43R CA04 CA05 CA06 DA01 DA39

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 (A)アクリル樹脂、 (B)ノボラック樹脂、 (C)光熱変換物質を含有し、(A)アクリル樹脂が、
    少なくとも、(メタ)アクリル酸と、(メタ)アク
    リルアミド誘導体及びスチレン誘導体の少なくともいず
    れかとを共重合成分として有することを特徴とする感赤
    外線感光性組成物。
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