JP2003279811A - 光ファイバー用着色組成物及びそれを用いた着色素線、着色ユニット - Google Patents

光ファイバー用着色組成物及びそれを用いた着色素線、着色ユニット

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JP2003279811A
JP2003279811A JP2002347618A JP2002347618A JP2003279811A JP 2003279811 A JP2003279811 A JP 2003279811A JP 2002347618 A JP2002347618 A JP 2002347618A JP 2002347618 A JP2002347618 A JP 2002347618A JP 2003279811 A JP2003279811 A JP 2003279811A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速硬化性、及び密着耐久性に優れる光ファ
イバ用着色組成物、及びこれを用いた着色素線、着色ユ
ニットを提供する。 【解決手段】 (1)分子量1500を越えるラジカル
重合性化合物を10質量%以下となるように含有し、且
つ1分子中に2個を越えるラジカル重合性不飽和基を有
するラジカル重合性化合物を10質量%を超えて83質
量%以下となるように含有し、(2)モルフォリン環を
有する光重合開始剤及びアセトフェノン系光重合開始剤
を含有し、(3)ジメチルシロキサン構造を20質量%
を越えて含有し、且つエチレンオキシド構造を40質量
%を越えて含有する変性シリコーン或いは末端にウレタ
ン基を介して重合性不飽和基を3個以上含有する変性シ
リコーンを含有し、(4)架橋成分濃度が2.2〜3.
0mmol/gであり、平均架橋点間分子量が300〜
400であることを特徴とする光ファイバー用着色組成
物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ素線の
識別を容易にするために用いられる、紫外線硬化型の光
ファイバー用着色組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバーケーブルは大容量情報の伝
送媒体として実用化され、現在光ファイバーケーブルに
よる広帯域情報通信網が建設されている。
【0003】光ファイバーの形態としては、UV樹脂等
の紫外線硬化型組成物を用いて、導波ガラスの周りに単
層あるいは1次被覆層及び2次被覆層と称する多層の被
覆層を形成した素線と呼ばれる構造を採るのが一般的で
ある。また、通常、素線は識別のため、最外層上に光フ
ァイバー用着色組成物による有色の被覆層が設けられて
いる。このような有色の被覆層を有する素線を着色素線
という。光ファイバー用着色組成物としては、硬化時間
が短く生産性が良好な紫外線等のエネルギー線硬化型の
着色組成物が使用されている。
【0004】また、素線あるいは着色素線は、その複数
本が同心円状あるいは平面状等に並べられ、テープ材と
呼ばれる樹脂組成物で一体化されたユニットという形態
で使用されることがある。このユニットという形態は、
光ファイバーを高密度化する方法として有用であり、現
在では光ファイバーケーブルを構成する形態として一般
的なものとなっている。
【0005】ところで、上記着色素線に用いられる光フ
ァイバー用着色組成物には、次のような性能が要求され
ている。 1.高速加工性 高速加工においても素線表面に均一に塗布できること。 2.高速硬化性 数百m/分、数千m/分以上の高速加工(低照射量)に
おいても十分に硬化し、素線にしっかり密着した着色層
となること。 3.密着耐久性 長期にわたり種々の環境(温水、湿度、ジェリー浸漬
等)に暴露されても素線にしっかり密着し、かつ、素
線、ユニットの伝送特性、機械特性が変化せず耐久性が
良いこと。 4.温度特性 広範な使用温度でも素線、ユニットの伝送特性、機械特
性が変化しない温度特性が良いこと。 5.表面性 高速加工をしても、着色層の表面が十分に平滑であり、
かつ着色素線同志が固着しない性能を有すること。 6.解体性 着色素線をユニットの形態で用い、該ユニットを解体す
る際に、該ユニットを形成するテープ材と着色素線の着
色層との界面における剥離が良好に行われること。つま
り、着色層が素線から剥がれて、その一部がテープ材の
表面に移行したりせず、かつテープ材の一部がテープ材
側から剥離して着色層上に残存したりせずに、容易にユ
ニットを解体できること。等が要求されている。
【0006】従来の光ファイバー用着色組成物として
は、特許第2884003号、同第2934782号、
特開昭64−22975号の各公報に種々の技術が開示
されている。しかしながら、これら従来の特許公報で開
示された技術においては、上記の高速硬化性、密着耐久
性、解体性が十分に得られず、十分に満足できるもので
はなかった。
【0007】また、特開2001−199748号、特
開2001−226150号でも光ファイバー用着色組
成物に関する技術が記載されているが、これらで開示さ
れた技術も高速硬化性、密着耐久性、解体性を十分に満
足できるものではない。
【0008】
【特許文献1】特許第2884003号公報
【特許文献2】特許第2934782号公報
【特許文献3】特開平2−34620号公報
【特許文献4】特開2001−199748号公報(第
15頁、第94段落)
【特許文献5】特開2001−226150号公報(第
15頁、第126段落)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高速
硬化性、密着耐久性、及び解体性に優れる光ファイバー
用着色組成物、及びこれを用いた着色素線、着色ユニッ
トを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な状況に鑑み上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、
特定のラジカル重合性化合物、特定の光重合開始剤さら
に特定の離型剤を組み合わせることにより前記課題を解
決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明は、ラジカル重合性化合
物(A)と着色剤(B)と光重合開始剤(C)と離型剤
(D)を含有する光ファイバー用着色組成物であって、
(1)前記ラジカル重合性化合物(A)が、分子量15
00を越えるラジカル重合性化合物を全組成物に対して
10質量%以下となるように含有し、且つ1分子中に2
個を越えるラジカル重合性不飽和基を有するラジカル重
合性化合物を全組成物に対して10質量%を超えて83
質量%以下となるように含有し、(2)前記光重合開始
剤(C)がモルフォリン環を有する光重合開始剤及びア
セトフェノン系光重合開始剤を含有し、(3)前記離型
剤(D)が、ジメチルシロキサン構造を20質量%を越
えて含有し、且つエチレンオキシド構造を40質量%を
越えて含有する変性シリコーン或いは末端にウレタン基
を介して重合性不飽和基を3個以上含有する変性シリコ
ーンを含有し、(4)前記組成物の架橋成分濃度が2.
2〜3.0mmol/gであり、平均架橋点間分子量が
300〜400であることを特徴とする光ファイバー用
着色組成物及びこれを用いた着色素線、着色ユニットを
提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を以下に詳しく説明する。
本発明で用いるラジカル重合性化合物(A)は、分子量
1500を越えるラジカル重合性化合物を全組成物に対
して10質量%以下となるように含有し、且つ1分子中
に2個を越えるラジカル重合性不飽和基を有するラジカ
ル重合性化合物を全組成物に対して10質量%を超えて
83質量%以下となるように含有するものである。ラジ
カル重合性化合物(A)としては、上記の条件を満たす
単体の化合物、あるいは上記の条件を満たす複数の化合
物の混合物であれば、特に限定されるものではないが、
例えば、2官能のエポキシアクリレート及びウレタンア
クリレート(以下、両者を総称してラジカル重合性化合
物(A1)と記載する)と1分子中に2個を越えるラジ
カル重合性不飽和基を有するラジカル重合性化合物(以
下、ラジカル重合性化合物(A2)と記載する)の混合
物がある。本発明の光ファイバー用着色組成物において
は、ラジカル重合性化合物(A1)を使用することによ
り、密着耐久性、即ち長期にわたり種々の環境(温水、
湿度、ジェリー浸漬等)に暴露されても素線にしっかり
密着することが可能となる。また、高速で素線上に塗工
しても十分な硬度と密着性、即ち高速硬化性を得ること
ができる。
【0013】本発明で使用するラジカル重合性化合物
(A1)の構造及び製造方法は、特に限定されるもので
はないが、例えば、エポキシアクリレートは、グリシジ
ルエーテル化合物と(メタ)アクリル酸等の重合性不飽
和基を有するカルボン酸類との反応生成物として得るこ
とができ、また、ウレタンアクリレートは、ポリオール
とポリイソシアネートと末端にラジカル重合性不飽和基
と水酸基とを含有する化合物から合成することができ
る。あるいは、ポリイソシアネートと末端にラジカル重
合性不飽和基と水酸基とを含有する化合物を直接反応さ
せて合成することもできる。
【0014】また、上記のラジカル重合性化合物(A
1)の数平均分子量は、1500以下であることが好ま
しく、より好ましくは数平均分子量300〜1200で
ある。特に数平均分子量300〜1000であることが
好ましい。数平均分子量が前記の範囲であると光ファイ
バー用着色組成物の密着耐久性が向上する。特に、数平
均分子量300〜1200のエポキシアクリレートは、
密着耐久性に加え、高速硬化性に優れ、更に硬化後の被
膜が表面性(表面平滑性、及び剥離性)、及び解体性に
優れ、好ましい。このようなエポキシアクリレートとし
ては、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールS、
ビスフェノールF等のビスフェノール類とエピクロルヒ
ドリンとの反応生成物と(メタ)アクリル酸を反応させ
た構造のもの、又はフェノールノボラック型樹脂類とエ
ピクロルヒドリンとの反応生成物に(メタ)アクリル酸
を反応させた構造のもの、及びこれらが水添された構造
のものがある。
【0015】本発明の光ファイバー用着色組成物におい
ては、必要に応じて上記ラジカル重合性化合物(A1)
以外のラジカル重合性化合物を併用して用いることがで
きる。そのような化合物としては、例えば、ビニルエー
テル構造を有するオリゴマー等がある。
【0016】ラジカル重合性化合物(A1)は、着色組
成物全体に対し、5質量%〜90質量%用いるのが好ま
しい。中でも、10質量%〜60質量%用いるのが、よ
り好ましい。
【0017】但し、ラジカル重合性化合物(A1)を使
用する場合、分子量1500を越えるラジカル重合性化
合物の全組成物に対する含有量が10質量%以下となる
ようにする必要がある。分子量が1500を越える重合
性化合物が10質量%を越えて存在すると、密着耐久
性、特に温水に浸漬したときの密着耐久性が劣る。
【0018】また、ラジカル重合性化合物(A2)は全
組成物に対して10質量%を超えて83質量%以下とな
る範囲で使用する。そうすることにより本発明の光ファ
イバー用着色組成物は、高速硬化性、及び密着耐久性に
優れるものとなる。特に、1分子中に3〜6個のラジカ
ル重合性不飽和基を有するラジカル重合性化合物(A
2)を使用することが好ましく、1分子中に3〜4個の
ラジカル重合性不飽和基を有するラジカル重合性化合物
(A2)を使用することがより好ましい。また、全組成
物に対して12質量%〜80質量%使用することがより
好ましく、30質量%〜70質量%、特に30〜60質
量%の範囲で使用することが特に好ましい。
【0019】ラジカル重合性化合物(A2)としては、
公知の化合物を使用することができるが、本発明の光フ
ァイバー用着色組成物に用いるラジカル重合性化合物
(A2)としては、多価アルコールと(メタ)アクリル
酸を反応させたエステル化合物が好ましい。そのような
ものとしては、例えば、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メ
タ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンのエチレン
オキシド又はプロピレンオキシド付加物のトリ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールのエチレンオキシ
ド又はプロピレンオキシド付加物のトリ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールのエチレンオキシド又は
プロピレンオキシド付加物のテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールのエチレンオキシド又はプ
ロピレンオキシド付加物のヘキサ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールメタンのエチレンオキシド又はプ
ロピレンオキシド付加物のトリ(メタ)アクリレート、
テトラメチロールメタンのエチレンオキシド又はプロピ
レンオキシド付加物のテトラ(メタ)アクリレート等が
ある。
【0020】本発明の光ファイバー用着色組成物には、
上記のラジカル重合性化合物(A2)の他に、1分子中
に平均1個〜2個の重合性不飽和基を有するラジカル重
合性化合物(A3)を併用しても構わない。ただし、1
分子中に平均1個の重合性不飽和基を有するラジカル重
合性化合物(A3)を多量に用いると高速硬化性、密着
耐久性が劣る組成物となる。したがって、1分子中に平
均1個の重合性不飽和基を有するラジカル重合性化合物
(A3)を用いる場合は10質量%以下とするのが好ま
しい。
【0021】1分子中に平均1個〜2個の重合性不飽和
基を有するラジカル重合性化合物(A3)としては、公
知のものを使用できる。例えば、1分子中に平均1個の
重合性不飽和基を有するラジカル重合性化合物(A3)
として、メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレ
ート、ノニルフェノキシエチル(メタ)アクリレート、
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アク
リレート、β−(メタ)アクリロイルオキシプロピルハ
イドロゲンフタレート、ブトキシポリエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アク
リレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレー
ト、ベンジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、3−アクリロイルオキシ
グリセリンモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、ジアルキルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)ア
クリレート、トリフロロエチル(メタ)アクリレート、
ジシクロペンテニルオキシアルキル(メタ)アクリレー
ト、イソボルニルオキシエチル(メタ)アクリレート、
N−ビニルピロリドン、N−ビニルピリジン、モルホリ
ン(メタ)アクリレート、N−ビニルカプロラクタム等
がある。
【0022】また、例えば、1分子中に平均2個の重合
性不飽和基を有するラジカル重合性化合物(A3)とし
て、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセリ
ンジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのエチレンオ
キシド付加物のジ(メタ)アクリレート、2,2′−ジ
(ヒドロキシプロポキシフェニル)プロパンのジ(メ
タ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールのジ
(メタ)アクリレート、2,2′−ジ(グリシジルオキ
シフェニル)プロパンの(メタ)アクリル酸付加物等が
ある。
【0023】本発明の光ファイバー用着色組成物では、
架橋成分濃度が2.2〜3.0mmol/gであり、平
均架橋点間分子量が300〜400である。中でも、架
橋成分濃度が2.2〜2.9mmol/gであることが
より好ましい。更に、平均架橋点間分子量が310〜4
00であることがより好ましい。架橋成分濃度、及び平
均架橋点間分子量が上記範囲であることにより、本発明
の光ファイバー用着色組成物は、密着耐久性、特に温水
に浸漬したときの密着耐久性が優れたものとなる。
【0024】本発明における架橋成分濃度とは、組成物
1g中に含有される架橋成分の濃度であり、以下の算出
方法により求められる値である。 架橋成分濃度(mmol/g)=Σ[Ci/Mi×(F
i−1)]÷100×1000 但し、Ciはi成分の含有量(質量%)、Miは架橋成
分i(2官能以上のラジカル重合性化合物(A))の重
量平均分子量、Fiは架橋成分i(2官能以上のラジカ
ル重合性化合物(A))の平均官能基数である。
【0025】また、本発明における平均架橋点間分子量
とは、架橋に寄与する各成分の含有量(質量%)の総和
(X)を架橋点の総数(Z)で割った値であり、下記の
算出方法により求められる値である。 平均架橋点間分子量(数平均)=X÷Z 但し、 X=ΣCi (Ciはi成分の含有量(質量%)) Z=Σ[Ci/Mi×(Fi−1)] (Miは架橋成分i(2官能以上のラジカル重合性化合
物(A))の重量平均分子量、Fiは架橋成分i(2官
能以上のラジカル重合性化合物(A))の平均官能基
数)
【0026】次に本発明の光ファイバー用着色組成物に
用いることのできる着色剤(B)は、有機、無機の染
料、あるいは顔料であり、公知のものが使用できる。中
でも、色の耐光性、隠蔽性の点では顔料が優れており、
例えば酸化チタン、酸化亜鉛、弁柄、チタニウムオキサ
イド系焼成顔料、群青、アルミン酸コバルト、カーボン
ブラックなどの無機顔料とアゾ系、キナクリドン系、ア
ンスラキノン系、ペリレン系、ペリノン系、イソインド
リノン系、イソインドリン系、フタロシアニン系、キノ
フタロン系、スレン系、ジケトピロロピロール系などの
有機顔料と硫酸バリウム、炭酸カルシウム、タルクなど
の体質顔料等が好適に使用できる。なかでも光散乱法等
で測定される最大粒径が10μm以下、好ましくは2μ
m以下、さらに好ましくは1μm以下の顔料は、着色素
線の側圧特性等、伝送特性に悪影響を与えないので好ま
しい。これらの着色剤は樹脂等をベヒクルとするペース
ト状にして使用すると調色が容易であり、また製造しや
すいので好ましい。
【0027】本発明の光ファイバー用着色組成物におい
ては、着色剤(B)を着色組成物全体に対し、0.1質
量%〜30質量%用いるのが好ましい。中でも、0.5
質量%〜20質量%用いるのが、より好ましい。
【0028】次に本発明の光ファイバー用着色組成物に
用いることのできる光重合開始剤(C)としては、光重
合開始剤(C)がモルフォリン環を有する光重合開始剤
とアセトフェノン系光重合開始剤の両方を含有するもの
である。モルフォリン環を有する光重合開始剤(C1)
としては、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェ
ニル]−2−モルホリノプロパノン−1、2−ベンジル
−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニ
ル)−ブタノン−1等がある。アセトフェノン系光重合
開始剤(C2)としは、ジエトキシアセトフェノン、2
−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1
−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒド
ロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−(4−ド
デシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2メチルプロパン
−1−オン、4−(2−ヒドロキシ)−フェニル(2−
ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン等がある。
【0029】(C1)と(C2)を併用することによ
り、特に着色顔料を多く含み、1〜20ミクロンの厚さ
で硬化させる場合に優れた高速硬化性が得られ、さらに
特定の離型剤と併用することで優れた解体性が得られ
る。また、(C1)と(C2)の質量比率は1/5〜5
/1の範囲が好ましい。
【0030】もちろん、上記以外に従来公知のものが使
用可能であるが、例えば、4−ジメチルアミノ安息香
酸、4−ジメチルアミノ安息香酸エステル、ベンジルジ
メチルケタール、ベンゾフェノン及びベンゾフェノン誘
導体、ベンゾイル安息香酸アルキル、ビス(4−ジアル
キルアミノフェニル)ケトン、ベンジル及びベンジル誘
導体、ベンゾイン及びベンゾイン誘導体、ベンゾインア
ルキルエーテル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオ
フェノン、チオキサントン及びチオキサントン誘導体、
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフ
ィンオキシド、ビス(2、6ージメトキシベンゾイル)
−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキシド
等を用いることができる。これら光重合開始剤(C)に
加え、開始助剤として三級アミン、アミド化合物等を添
加しても構わない。
【0031】光重合開始剤(C)は着色組成物から着色
剤(B)を除いた成分に対し、0.5〜15質量%の範
囲で含有することで、優れた高速硬化性、解体性が得ら
れる。とくに4〜10質量%の範囲が高速硬化性、解体
性が得られるので好ましい。
【0032】更に、本発明の光ファイバー用着色組成物
においては、ユニットの解体性や、着色素線の表面性を
向上させる目的で、剥離剤(D)を添加する。剥離剤
(D)としては、ジメチルシロキサン構造が20質量%
を越え、かつエチレンオキシド構造を40質量%を越え
て含有する変性シリコーン、または末端にウレタン基を
介して重合性不飽和基を3個以上含有する変性シリコー
ンであると、上記光重合開始剤(C)と併用することで
優れた解体性を発揮し、密着耐久性を落とさない。末端
にウレタン基を介して重合性不飽和基を有する変性シリ
コーンは、末端にウレタン基を介して結合する重合性不
飽和基が3個未満であると、優れた解体性を得られな
い。このような、変性シリコーンには例えばビックケミ
ー社のBYK−3570等がある。
【0033】変性シリコーンとは、ジメチルポリシロキ
サンのメチル基の一部にメチル基以外の有機基を導入し
たもので、導入される有機基としては、アミノ基、水酸
基、カルボキシル基、(メタ)アクリル基、グリシジル
基、メルカプト基及びアミノ基、水酸基、カルボキシル
基、(メタ)アクリル基、グリシジル基、メルカプト基
で置換されたアルキル基、ポリエーテル基、アルキル
基、高級脂肪酸エステル基、アルコキシ基、フッ素置換
アルキル基、フッ素置換アルコキシ基等がある。
【0034】本発明の離型剤(D)は、ジメチルシロキ
サン構造が20質量%を越え、かつエチレンオキシド構
造を40質量%を越えて含有する変性シリコーン、また
は末端にウレタン基を介して重合性不飽和基を3個以上
含有する変性シリコーンであるが、エチレンオキシド構
造以外に上記有機記を導入したものであっても構わな
い。また変性の方法は末端であっても、側鎖であっても
構わない。
【0035】変性シリコーンオイルは、着色組成物全体
に対し、0.01質量%〜10質量%用いるのが好まし
い。中でも、0.1質量%〜6質量%用いるのが、より
好ましい。
【0036】上記の成分以外に、本発明の光ファイバー
用着色組成物においては、ヒドロキノン、メトキノン等
の重合禁止剤、ヒンダードフェノール系の酸化防止剤、
ヒンダードアミン系の黄変防止剤、硫黄系の老化防止
剤、燐酸エステル系の脱色剤等を添加することができ
る。
【0037】本発明の光ファイバー用着色組成物は、上
記各成分を通常の方法により混合して製造することがで
きる。また、これを光ファイバー素線に通常の方法によ
り塗布し、その後、高圧水銀灯、あるいはメタルハライ
ドランプ等により紫外線を照射して硬化せしめることに
より、本発明の光ファイバー用着色組成物の硬化被膜で
着色された着色素線を製造することができる。この場
合、硬化被膜の厚さは、通常1〜50μm、より好まし
くは3〜20μmである。この着色素線の複数本を通常
の方法にて、テープ材でまとめれば、本発明の光ファイ
バー用着色組成物を用いた着色素線のユニットを製造す
ることができる。
【0038】なお、本発明の光ファイバー用着色組成物
の粘度は、10〜10000mPa・s/25℃、より
好ましくは100〜3000mPa・s/25℃であ
る。粘度がこの範囲であると高速加工性に優れる。硬化
後の皮膜のヤング率は500〜3000MPaの範囲で
あることが好ましい。ヤング率がこの範囲であると表面
性、高速硬化性、温度特性が良い。また、硬化被膜の引
張破断強度は20〜150MPa、好ましくは40〜1
00MPaである。引張破断強度がこの範囲であると耐
久性が優れている。更に、着色剤を含まない状態での硬
化フィルムのTgが50〜200℃、好ましくは90〜
150の範囲であると、耐久性、温度特性が良いので好
ましい。硬化被膜の引張破断伸びは1〜50%、好まし
くは2〜20%の範囲である。この範囲であると高速加
工性、高速硬化性、密着耐久性が良いので好ましい。
【0039】
【実施例】次に実施例、比較例及び製造例により本発明
をより具体的に説明する。 (実施例、比較例の組成物の調製)撹拌機を備えた容器
に、表1及び表2にしめす配合比率(質量%)で、各成
分を配合し、55℃で1時間、撹拌混合し、10μmの
フィルターで濾過して実施例、比較例の組成物を得た。
表1、表2中の各成分は以下である。
【0040】<ラジカル重合性化合物(A1)> a1−1:ビスフェノールAのジグリシジルエーテルに
アクリル酸を反応させたエポキシアクリレート(数平均
分子量:484、分子量1500を越える成分の含有
量:2質量%) a1−4:ビスフェノールAプロピレンオキシド付加物
のジグリシジルエーテルとアクリル酸を反応させたエポ
キシアクリレート(数平均分子量:1300、分子量1
500を越える成分の含有量:12質量%) a1−5:攪拌翼のついたフラスコに、TDI(2,4
−トリレンジイソシアネート)348g(2モル)を仕
込み、攪拌を行いながらポリプロピレングリコール(数
平均分子量2000)2000g(1モル)、ジブチル
錫ジアセテート2gを仕込んで発熱に注意しながら70
℃まで昇温し、メトキノン0.2g、2,6−ジターシ
ャリブチル−4−メチルフェノール1gを加えた。この
温度で反応を7時間行い、NCO%を測定したところ
3.58%であった。ついでHEA(2−ヒドロキシエ
チルアクリレート)232g(2モル)を仕込んで、こ
の温度でさらに7時間反応を行った。赤外吸収スペクト
ルでNCOの吸収が消失したことを確認し反応を終了さ
せた。合成したウレタンアクリレート(a1−5)を得
た。数平均分子量は2580であった。(数平均分子
量:2580、分子量1500を越える成分の含有量:
90質量%)
【0041】<ラジカル重合性モノマー(A2)> a2−1:トリメチロールプロパンのエチレンオキシド
付加物のトリアクリレート(数平均分子量:428、1
分子中に2個を越えてラジカル重合性不飽和基を有する
成分の含有量99質量%)) a2−2:トリメチロールプロパントリアクリレート
(数平均分子量:296、1分子中に2個を越えてラジ
カル重合性不飽和基を有する成分の含有量99質量%)
【0042】<その他のラジカル重合性モノマーA3> a3−1:ビスフェノールAのエチレンオキシド4モル
付加物のジアクリレート(数平均分子量:512、官能
基数:2)
【0043】<着色剤(B)> b−1:フタロシアニン青を最大粒径1μmで40質量
%含み、上記a3−1で混練りしたベースカラー(数平
均分子量:512、官能基数:2)を60質量%含有
【0044】<光重合開始剤(C)> c−1:2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニル
フォスフィンオキシド c−2:2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニ
ル]−2−モルホリノプロパノン−1 c−3:2,4−ジエチルチオキサントン c−4:2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプ
ロパン−1−オン c−5:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
【0045】<剥離剤(D)> d−1:ビックケミー社、BYK−UV3570 d−2:エチレンオキシド構造を有するポリマー鎖を4
4質量%とジメチルポリシロキサン構造のポリマー鎖を
54質量%含有する変性シリコーン d−3:エチレンオキシド構造を有するポリマー鎖を7
3質量%とジメチルポリシロキサン構造のポリマー鎖を
27質量%含有する変性シリコーン d−4:エチレンオキシド構造を有するポリマー鎖を3
8質量%とジメチルポリシロキサン構造のポリマー鎖を
16質量%含有する変性シリコーン d−5:エチレンオキシド構造を有するポリマー鎖を3
8質量%とジメチルポリシロキサン構造のポリマー鎖を
42質量%含有する変性シリコーン d−6:エチレンオキシド構造を有するポリマー鎖を4
2質量%とジメチルポリシロキサン構造のポリマー鎖を
16質量%含有する変性シリコーン
【0046】<酸化防止剤(E)> e−1:3,9−ビス[2−{3−(t−ブチル−ヒド
ロキシ−5−メチルフェニル)プロピルニルオキシ}−
1、1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ[5,5]ウンデカン
【0047】
【表1】 *高分子量成分比率;分子量1500を越えるラジカル
重合性化合物の全組成物に対する質量比率(%) *多官能成分比率;1分子中に平均2個を越えるラジカ
ル重合性不飽和基を有するラジカル重合性化合物の全組
成物に対する質量比率(%)
【0048】
【表2】 *高分子量成分比率;分子量1500を越えるラジカル
重合性化合物の全組成物に対する質量比率(%) *多官能成分比率;1分子中に平均2個を越えるラジカ
ル重合性不飽和基を有するラジカル重合性化合物の全組
成物に対する質量比率(%)
【0049】<実施例1における架橋成分濃度の計算例
> a1−1:数平均分子量:484、官能基数:2 a2−1:数平均分子量:428、平均官能基数:2.
8 a3−1:数平均分子量:512、官能基数:2 b−1:架橋成分a3−1(数平均分子量:512、官
能基数:2)を60質量%含有 a1−1の配合量(100重量部中):26重量部 a2−1の配合量(100重量部中):21重量部 a3−1の配合量(100重量部中):38重量部 b−1の配合量(100重量部中):5.5重量部 架橋成分濃度(mmol)=(26/484+21/4
28×1.8+38/512+5.5/512×0.
6)/100×1000=2.23
【0050】<実施例1における平均架橋点間分子量の
計算例> a1−1:数平均分子量:484、官能基数:2 a2−1:数平均分子量:428、平均官能基数:2.
8 a3−1:数平均分子量:512、官能基数:2 b−1:架橋成分a3−1(数平均分子量:512、官
能基数:2)を60質量%含有 a1−1の配合量(100重量部中):26重量部 a2−1の配合量(100重量部中):21重量部 a3−1の配合量(100重量部中):38重量部 b−1の配合量(100重量部中):5.5重量部 平均架橋点間分子量=(26+21+38+5.5×
0.6)/(26/484+21/428×1.8+3
8/512+5.5/512×0.6)=396
【0051】(高速加工性の評価)表1、表2の組成物
について下記方法で高速加工性を評価した。1次被覆、
2次被覆を施した光ファイバー(外径245μm)に表
1、表2の組成物を被覆し、Fusion社製UVラン
プD型(600W/in、10inch)で線速120
0m/minで塗布・硬化させ、外径265μmの着色
素線を得た。得られた着色素線を、メチルエチルケトン
をしみこませた布で擦り、着色層が擦り落ちたときの擦
り回数が80回以上を◎(優秀)、79〜50回を○
(良好)、50回以下を×(不良)とした。
【0052】1次被覆材、2次被覆材の詳細は以下の通
りである。 1次被覆材:(1)平均分子量約8000のポリプロピ
レングリコールにトリレンジイソシアネート反応させ、
ついでヒドロキシエチルアクリレートを反応させたウレ
タンアクリレート、(2)ノニルフェニルオキシエチル
アクリレート、(3)トリメチルベンゾイルジフェニル
フォスフィノキサイド、(4)ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトンを混合溶解させて精密濾過した樹脂組
成物。 2次被覆材:(1)平均分子量約2000のポリプロピ
レングリコールにトリレンジイソシアネート反応させ、
ついでヒドロキシエチルアクリレートを反応させたウレ
タンアクリレート、(2)トリレンジイソシアネートと
ヒドロキシプロピルアクリレートの付加物、(3)イソ
ボロニルアクリレート、(4)ビニルピロリドン、
(5)ヒドロキシシクリヘキシルフェニルケトン混合溶
解させて精密濾過した樹脂組成物。
【0053】(密着耐久性の評価)表1、表2の組成物
について下記の方法で密着耐久性を評価した。1次被
覆、2次被覆を施した光ファイバー(外径245μm)
に表1、表2の組成物を被覆し、Fusion社製UV
ランプD型(600W/in、10inch)で線速8
00m/minで塗布・硬化させ、外径265μmの着
色素線を得た。得られた着色素線を85℃の温水に30
日浸漬し、2次被覆と着色層の界面にブリスタ(水泡)
あるいはクラックを発生したものを不良×、発生しない
ものを良好○とした。
【0054】(結果)実施例はいずれも高速硬化性に優
れ、かつ密着耐久性に優れる。比較例では高速硬化性、
密着耐久性に劣る。
【0055】(解体性の評価)表1、表2の組成物につ
いて下記の方法で解体性を評価した。1次被覆、2次被
覆を施した光ファイバー(外径245μm)に表1の組
成物を被覆し、Fusion社製UVランプD型(60
0W/in、10inch)で線速1000m/min
で塗布・硬化させ、外径265μmの着色素線を得た。
この着色素線を12本を並べ、PTMG系ウレタンアク
リレートを主成分とするテープ材で被覆して12心テー
プを得た。この12心テープの末端のテープ材にノッチ
を入れて着色素線から片側のテープ材を剥がした。この
とき、着色素線からテープ材が剥がせなかったもの、着
色層がテープ材に少しでも付着したり、素線から着色層
がはがれたものを×、剥がすのに多少力がいるがきれい
に剥がせたものを○、簡単に剥がせたものを◎として評
価した。
【0056】テープ材としては下記の組成物を用いた。 (1)平均分子量約2000のポリテトラメチレングリ
コールにトリレンジイソシアネート反応させ、ついでヒ
ドロキシエチルアクリレートを反応させたウレタンアク
リレート、(2)トリレンジイソシアネートとヒドロキ
シプロピルアクリレートの付加物、(3)イソボロニル
アクリレート、(4)ビニルピロリドン、(5)ヒドロ
キシシクリヘキシルフェニルケトン混合溶解させて精密
濾過した樹脂組成物。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、高速加工性、密着耐久
性、解体性に優れる光ファイバー用着色組成物が得ら
れ、該組成物を用いて、密着耐久性、解体性の良い着色
素線が高速で製造可能となる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジカル重合性化合物(A)と着色剤
    (B)と光重合開始剤(C)と離型剤(D)を含有する
    光ファイバー用着色組成物であって、(1)前記ラジカ
    ル重合性化合物(A)が、分子量1500を越えるラジ
    カル重合性化合物を全組成物に対して10質量%以下と
    なるように含有し、且つ1分子中に2個を越えるラジカ
    ル重合性不飽和基を有するラジカル重合性化合物を全組
    成物に対して10質量%を超えて83質量%以下となる
    ように含有し、(2)前記光重合開始剤(C)がモルフ
    ォリン環を有する光重合開始剤及びアセトフェノン系光
    重合開始剤を含有し、(3)前記離型剤(D)が、ジメ
    チルシロキサン構造を20質量%を越えて含有し、且つ
    エチレンオキシド構造を40質量%を越えて含有する変
    性シリコーン或いは末端にウレタン基を介して重合性不
    飽和基を3個以上含有する変性シリコーンを含有し、
    (4)前記組成物の架橋成分濃度が2.2〜3.0mm
    ol/gであり、平均架橋点間分子量が300〜400
    であることを特徴とする光ファイバー用着色組成物。
  2. 【請求項2】 前記ラジカル重合性化合物(A)が、数
    平均分子量が300〜1200であるエポキシアクリレ
    ートを含有する請求項1記載の光ファイバー用着色組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記1分子中に2個を越えるラジカル重
    合性不飽和基を有するラジカル重合性化合物を30〜7
    0質量%の範囲で含有する請求項1又は2のいずれかに
    記載の光ファイバー用着色組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3のいずれか1項に記
    載の光ファイバー用着色組成物により被覆された着色素
    線。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の着色素線を用いた着色ユ
    ニット。
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