JP2003279724A - 表示装置製造方法、表示装置製造装置、表示装置、及びデバイス - Google Patents

表示装置製造方法、表示装置製造装置、表示装置、及びデバイス

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JP2003279724A
JP2003279724A JP2002087103A JP2002087103A JP2003279724A JP 2003279724 A JP2003279724 A JP 2003279724A JP 2002087103 A JP2002087103 A JP 2002087103A JP 2002087103 A JP2002087103 A JP 2002087103A JP 2003279724 A JP2003279724 A JP 2003279724A
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droplet
droplet discharge
droplets
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JP2002087103A
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Minoru Koyama
実 小山
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液滴吐出方式を用いた表示装置/デバイスの
製造において、液滴の吐出量測定などの煩雑な手間を要
することなく色むら発生を防止することができる手段の
提供を課題とする。 【解決手段】 各ノズルの液滴吐出量を、各吐出毎にラ
ンダムとなるように不均一化させる構成/方法を採用し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のノズルから
液滴を吐出して表示装置を製造する表示装置製造方法及
び表示装置製造装置と、これら表示装置製造方法及び表
示装置製造装置により製造された表示装置と、該表示装
置を備えて製造されたデバイスとに関する。特に、色む
ら発生を極めて低減させることが可能な、表示装置製造
方法、表示装置製造装置、表示装置、及びデバイスに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータの発達、
特に携帯用パーソナルコンピュータの発達に伴い、液晶
ディスプレイ、特にカラー液晶ディスプレイの需要が増
加する傾向にある。しかしながら、さらなる普及のため
にはコストダウンが必要であり、特にコスト的に比重の
大きいカラーフィルタのコストダウンに対する要求が高
まっている。
【0003】この種のカラーフィルタの製造方法として
は、従来、染色法、顔料分散法、電着法等があり、さら
に、コストダウンに対する要求から、印刷法や液滴吐出
方式で形成する方法が提案されている。液滴吐出方式に
関しては、例えば特開昭59−75205号公報に、
R、G、Bの3色の色素を含有する液滴を基板上に液滴
吐出方式により付与し、各液滴を乾燥させて着色部を形
成する方法が提案されている。こうした液滴吐出方式で
は、R,G,Bの各画素の形成を一工程で行なうことが
できるため、大幅な製造工程の簡略化と、大幅なコスト
ダウンを図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この液滴吐
出方式においては、製造されるカラーフィルタのますま
すの高解像度化に対応するための課題のひとつとして、
各画素間の色むら発生防止がある。すなわち、各画素に
液滴を吐出する液滴吐出ヘッドには、各液滴を吐出する
ためのノズルが多数、穿設されているが、これらノズル
から吐出される各液滴の吐出量は、基本的に各ノズル間
でばらついているため、何らかの対策を講じないと、吐
出量の大小による濃度パターンができてしまい、目視で
見て判るような色むらを生じる恐れがある。
【0005】このような色むらの防止を課題として、特
開2000−89019に示されるカラーフィルタの製
造方法が提案されている。このカラーフィルタの製造方
法では、複数のノズルのうち、使用するノズルのみから
液滴を吐出させてその吐出量のばらつきを測定し、この
測定結果に基づいて各ノズルの吐出条件を補正する方法
を採用している。
【0006】しかしながら、この方法は、全てのノズル
それぞれの吐出量のばらつきを予め測定しておくことが
前提であるため、大変な手間を必要としていた。すなわ
ち、ノズルから吐出される液滴の1滴あたりの吐出量は
極めて小さい(例えばナノグラムオーダー)ので、例え
ば10,000発の液滴を撃ち、それらの総重量を1
0,000で割ることにより、1滴あたりの吐出量を求
めることになる。そして1個の液滴吐出ヘッドに例えば
180個のノズルが穿設されている場合、この作業を1
80回繰り返すことになる。さらに、この液滴吐出ヘッ
ドを例えば1色あたり12個使用する場合には、その1
2倍(180×12=2,160回)繰り返すことにな
る。さらに、これら12個の液滴吐出ヘッドをR,G,
Bの3色それぞれが必要とするので、その3倍(2,1
60×3=6,480回)行う必要がある。
【0007】このような膨大な回数にわたる吐出量のば
らつき測定は、手間となるばかりでなく、作業時間がか
かって生産性の向上を妨げる要因ともなる。しかも、1
ノズルあたり10,000発も撃って平均値を出したと
しても、あくまでも平均値であり、その吐出精度を高め
るにも限界がある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、液滴吐出方式を用いた表示装置/デバイスの製
造において、液滴の吐出量測定などの煩雑な手間を要す
ることなく色むら発生を防止することができる手段の提
供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために以下の手段を採用した。 [1] 複数のノズルから液滴を吐出して表示装置を製
造する方法であり、前記各ノズルの液滴吐出量を、各吐
出毎にランダムとなるように不均一化させることを特徴
とする表示装置製造方法。この[1]に記載の表示装置
製造方法によれば、例えば液滴の吐出量が大きいノズル
と小さいノズルがある場合、従来であれば、これらノズ
ルより塗装される塗装面にも、液滴重量(吐出量)の相
対的な差によって色の濃い部分と薄い部分とが生じる。
そして、これら濃度差が特定パターンをなし、目視で判
るような色むらを生じることとなる。これに対し、本発
明では、それぞれのノズルにおいて、各吐出回数毎(時
系列毎)の液滴吐出量が不均一化されるため、液滴の吐
出量が比較的大きくなる(もしくは小さくなる)ような
偏った傾向を持つノズルであっても、一定液滴重量の液
滴を飛ばし続けるのではなく、軽い液滴重量から重い液
滴重量にかけてのランダムな液滴を飛ばし続けるので、
特定の濃度に偏ることがない。したがって、各ノズル間
で液滴吐出量にばらつきがある液滴吐出ヘッドを使用し
ても、全てのノズルの液滴吐出量の偏り(多い/少な
い)を取り去って満遍なく均一化させることができるの
で、特定の濃度パターンを形成することがない。しか
も、全ノズルの吐出特性を事前に知っておく必要もない
ので、この吐出特性を取得するなどの煩雑な手間をかけ
なくても済む。
【0010】[2] 上記[1]に記載の表示装置製造
方法において、前記各ノズルより前記液滴を吐出させる
駆動源である各圧電素子に対し、複数種類ある電圧波形
の中からランダムに選んで供給することで、前記不均一
化をなすことを特徴とする表示装置製造方法。この
[2]に記載の表示装置製造方法によれば、それぞれの
ノズルにおいて、その圧電素子に加えられる電圧波形の
種類がランダムとされているため、これに応じて、各吐
出回数毎の液滴吐出量がランダムにばらつくようにな
り、偏りを生じることがない。すなわち、比較的低い電
圧値の電圧波形が圧電素子に与えられた場合には比較的
少ない吐出量となり、逆に、比較的高い電圧値の電圧波
形が圧電素子に与えられた場合には比較的多い吐出量と
なる。そして、これら吐出量は一定とならないように電
圧波形がランダムに選ばれるので、特定の吐出量に偏る
ことがない。
【0011】[3] 上記[1]に記載の表示装置製造
方法において、前記各ノズルより前記液滴を吐出させる
熱抵抗体に対し、ランダムな駆動パルス印加時間を与え
ることで、前記不均一化をなすことを特徴とする表示装
置製造方法。この[3]に記載の表示装置製造方法によ
れば、それぞれのノズルにおいて、その熱抵抗体に加え
られる駆動パルス印加時間の長さがランダムとされてい
るため、これに応じて、各吐出回数毎の液滴吐出量がラ
ンダムにばらつくようになり、偏りを生じることがな
い。すなわち、比較的短い駆動パルス印加時間の場合に
は比較的少ない吐出量となり、逆に、比較的長い駆動パ
ルス印加時間の場合には比較的多い吐出量となる。そし
て、これら吐出量は一定とならないように駆動パルス印
加時間の長さがランダムになっているので、特定の吐出
量に偏ることがない。
【0012】[4] 液滴吐出ヘッドに設けられた複数
のノズルより液滴を吐出して表示装置を製造する装置で
あり、前記各ノズルの液滴吐出量を、各吐出毎にランダ
ムとなるように不均一化させる不均一化手段が備えられ
ていることを特徴とする表示装置製造装置。この[4]
に記載の表示装置製造装置によれば、例えば液滴の吐出
量が大きいノズルと小さいノズルがある場合、従来であ
れば、これらノズルより塗装される塗装面にも、液滴重
量(吐出量)の相対的な差によって色の濃い部分と薄い
部分とが生じる。そして、これら濃度差が特定パターン
をなし、目視で判るような色むらを生じることとなる。
これに対し、本発明では、それぞれのノズルにおいて、
各吐出回数毎(時系列毎)の液滴吐出量が不均一化され
るため、液滴の吐出量が比較的大きくなる(もしくは小
さくなる)ような偏った傾向を持つノズルであっても、
一定液滴重量の液滴を飛ばし続けるのではなく、軽い液
滴重量から重い液滴重量にかけてのランダムな液滴を飛
ばし続けるので、特定の濃度に偏ることがない。したが
って、各ノズル間で液滴吐出量にばらつきがある液滴吐
出ヘッドを使用しても、全てのノズルの液滴吐出量の偏
り(多い/少ない)を取り去って満遍なく均一化させる
ことができるので、特定の濃度パターンを形成すること
がない。しかも、全ノズルの吐出特性を事前に知ってお
く必要もないので、この吐出特性を取得するなどの煩雑
な手間をかけなくても済む。
【0013】[5] 上記[4]に記載の表示装置製造
装置において、前記液滴吐出ヘッドには、入力された電
圧波形に応じた吐出量で前記液滴を吐出させる圧電素子
が備えられ、該圧電素子に供給する前記電圧波形の種類
が、前記不均一化手段によりランダムに選択されること
を特徴とする表示装置製造装置。この[5]に記載の表
示装置製造装置によれば、それぞれのノズルにおいて、
その圧電素子に加えられる電圧波形の種類が、不均一化
手段によりランダムに選ばれるため、これに応じて、各
吐出回数毎の液滴吐出量がランダムにばらつくようにな
り、偏りを生じることがない。すなわち、比較的低い電
圧値の電圧波形が選ばれて圧電素子に与えられた場合に
は比較的少ない吐出量となり、逆に、比較的高い電圧値
の電圧波形が選ばれて圧電素子に与えられた場合には比
較的多い吐出量となる。そして、これら吐出量は、一定
とならないように電圧波形が不均一化手段によってラン
ダムに選ばれるので、特定の吐出量に偏ることがない。
【0014】[6] 上記[5]に記載の表示装置製造
装置において、前記不均一化手段に、乱数を発生させる
乱数発生手段と、前記乱数に応じた前記電圧波形を選択
して前記圧電素子に供給する波形選択手段とが備えられ
ていることを特徴とする表示装置製造装置。この[6]
に記載の表示装置製造装置によれば、波形選択手段が選
択する電圧波形は、乱数発生手段が発生させる乱数に基
づいて選ばれるので、確実にランダムな電圧波形を圧電
素子に供給することができるようになる。
【0015】[7] 上記[4]に記載の表示装置製造
装置において、前記液滴吐出ヘッドには、駆動パルス印
加時間に応じた吐出量で前記液滴を吐出させる熱抵抗体
が備えられ、該熱抵抗体への前記駆動パルス印加時間の
長さを、前記不均一化手段によりランダムとすることを
特徴とする表示装置製造装置。この[7]に記載の表示
装置製造装置によれば、それぞれのノズルにおいて、そ
の熱抵抗体に加えられる駆動パルス印加時間の長さがラ
ンダムとされているため、これに応じて、各吐出回数毎
の液滴吐出量がランダムにばらつくようになり、偏りを
生じることがない。すなわち、比較的短い駆動パルス印
加時間の場合には比較的少ない吐出量となり、逆に、比
較的長い駆動パルス印加時間の場合には比較的多い吐出
量となる。そして、これら吐出量は一定とならないよう
に駆動パルス印加時間の長さがランダムになっているの
で、特定の吐出量に偏ることがない。
【0016】[8] 上記[7]に記載の表示装置製造
装置において、前記不均一化手段には、乱数を発生させ
る乱数発生手段と、前記乱数に応じた前記駆動パルス印
加時間を選択する駆動パルス印加時間選択手段とが備え
られていることを特徴とする表示装置製造装置。この
[8]に記載の表示装置製造装置によれば、駆動パルス
印加時間選択手段が選択する駆動パルス印加時間は、乱
数発生手段が発生させる乱数に基づいて選ばれるので、
確実にランダムな駆動パルス印加時間を熱抵抗体に付与
することができるようになる。
【0017】[9] 上記[1]〜上記[3]の何れか
に記載の表示装置製造方法、もしくは、上記[4]〜上
記[8]の何れかに記載の表示装置製造装置により、製
造されたことを特徴とする表示装置。この[9]に記載
の表示装置によれば、その製造過程において、液滴の吐
出量測定などの煩雑な手間を要することなく、色むらの
発生を防止することができるので、製品歩留まりを向上
させ、良質かつ安価な表示装置とすることができるよう
になる。
【0018】[10] 上記[9]に記載の表示装置を
備えて製造されたことを特徴とするデバイス。この[1
0]に記載のデバイスによれば、良質かつ安価な表示装
置を採用できるので、やはり、高品質かつ低コストなデ
バイスをとすることができるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、複数のノズルから液滴
を吐出する液滴吐出方式により、表示装置を製造する表
示装置製造方法及び表示装置製造装置と、これら表示装
置製造方法及び表示装置製造装置により製造された表示
装置と、該表示装置を備えて製造されたデバイスとに関
し、特に、色むら発生を極めて低減させることが可能
な、表示装置製造方法、表示装置製造装置、表示装置、
及びデバイスに関するものであり、その一実施形態を、
図面を参照しながら以下に説明するが、本発明がこれの
みに限定解釈されるものでないことは勿論である。
【0020】なお、以下の説明においては、まず、図1
〜図12を参照しながら、本実施形態の表示装置製造方
法、表示装置製造装置、表示装置、及びデバイスに関す
る全般的な説明を主に行い、次に、図13〜図18を参
照しながら、本実施形態の特徴的部分の説明を主に行う
ものとする。また、以下の説明においては、前記の表示
装置製造方法、表示装置製造装置、表示装置、及びデバ
イスのそれぞれに対応するものが、下記である場合を例
として説明を行うものとする。 ・表示装置製造装置・・・カラーフィルタ基板の製造装置 ・表示装置製造方法・・・カラーフィルタ基板の製造方法 ・表示装置・・・カラーフィルタ基板 ・デバイス・・・ノート型パーソナルコンピュータ
【0021】(1)表示装置製造装置(カラーフィルタ
基板の製造装置) まず、図1を用いて、本実施形態の表示装置製造装置の
説明を行う。なお、図1は、同表示装置製造装置の各構
成機器の配置を示す平面図である。同図に示すように、
本実施形態の表示装置製造装置は、これから加工される
基板(ガラス基板。以下、ウェハWfと称する)を収容
するウェハ供給部1と、該ウェハ供給部1から移載され
たウェハWfの描画方向を決めるウェハ回転部2と、該
ウェハ回転部2から移載されたウェハWfに対してR
(赤)の液滴を着弾させる液滴吐出装置3と、該液滴吐
出装置3から移載されたウェハWfを乾燥させるベーク
炉4と、これら装置間でのウェハWfの移載作業を行う
ロボット5a,5bと、ベーク炉4から移載されたウェ
ハWfを次工程に送るまでに冷却及び描画方向の決定を
なす中間搬送部6と、該中間搬送部6から移載されたウ
ェハWfに対してG(緑)の液滴を着弾させる液滴吐出
装置7と、該液滴吐出装置7から移載されたウェハWf
を乾燥させるベーク炉8と、これら装置間でのウェハW
fの移載作業を行うロボット9a,9bと、ベーク炉8
から移載されたウェハWfを次工程に送るまでに冷却及
び描画方向の決定をなす中間搬送部10と、該中間搬送
部10から移載されたウェハWfに対してB(青)の液
滴を着弾させる液滴吐出装置11と、該液滴吐出装置1
1から移載されたウェハWfを乾燥させるベーク炉12
と、これら装置間でのウェハWfの移載作業を行うロボ
ット13a,13bと、ベーク炉12から移載されたウ
ェハWfの収納方向を決めるウェハ回転部14と、該ウ
ェハ回転部14から移載されたウェハWfを収容するウ
ェハ収容部15とを備えて概略構成されている。
【0022】ウェハ供給部1は、1台あたり例えば20
枚のウェハWfを上下方向に収容するエレベータ機構を
備えた2台のマガジンローダ1a,1bを備えており、
順次、ウェハWfが供給可能となっている。ウェハ回転
部2は、ウェハWfに対し、前記液滴吐出装置3により
どの方向に描画するかの描画方向決定と、これから液滴
吐出装置3に移載する前の仮位置決めとを行うものであ
り、2台のウェハ回転台2a,2bにより、鉛直方向の
軸線回りに90度ピッチ間隔で正確にウェハWfを回転
可能に保持している。
【0023】液滴吐出装置3,7,11については、後
述においてその詳細を説明するため、ここでは説明を省
略するものとする。ベーク炉4は、例えば120℃以下
の加熱環境に5分間、ウェハWfを置くことにより、液
滴吐出装置3から移載されてきたウェハWfの赤色の液
滴を乾燥させるものであり、これにより、ウェハWfの
移動中に赤色の液滴が飛散するなどの不都合を防止可能
としている。
【0024】ロボット5a,5bは、基台を中心に伸展
動作ならびに回転動作等が可能なアーム(図示せず)を
備えており、該アームの先端に装備されている真空吸着
パッドでウェハWfを吸着保持することにより、各装置
間でのウェハWfの移載作業をスムーズかつ効率的に行
うことができるようになっている。
【0025】中間搬送部6は、ロボット5bによりベー
ク炉4から移載されてきた加熱状態のウェハWfを次工
程に送る前に冷やす冷却器6aと、冷却後のウェハWf
に対し、前記液滴吐出装置7によりどの方向に描画する
かの描画方向決定及び、これから液滴吐出装置7に移載
する前の仮位置決めを行うウェハ回転台6bと、これら
冷却器6a及びウェハ回転台6b間に配置され、液滴吐
出装置3,7間での処理速度差を吸収するバッファ6c
とを備えて構成されている。ウェハ回転台6bは、鉛直
方向の軸線回りに90度ピッチ、もしくは180度ピッ
チでウェハWfを回転させることができるようになって
いる。
【0026】赤色の液滴を飛ばす液滴吐出装置3と、緑
色の液滴を飛ばす液滴吐出装置7とでは、それぞれの各
液滴吐出ヘッド(液滴吐出装置3,7,11の説明にお
いて後述)の清掃作業に要する時間が異なるため、その
結果として、両液滴吐出装置3,7間で処理速度に差が
生じることとなる。前記バッファ6cは、この処理速度
差を吸収するために設けられたものであり、エレベータ
状のストック台に複数枚のウェハWfを一時的に仮置き
することができるようになっている。
【0027】ベーク炉10は、前記ベーク炉6と同様の
構造を有する加熱炉であり、例えば120℃以下の加熱
環境に5分間、ウェハWfを置くことにより、液滴吐出
装置7から移載されてきたウェハWfの緑色の液滴を乾
燥させるものであり、これにより、ウェハWfの移動中
に緑色の液滴が飛散するなどの不都合を防止可能として
いる。
【0028】ロボット9a,9bは、前記ロボット5
a,5bと同様の構造を有しており、基台を中心として
伸展動作ならびに回転動作等が可能なアーム(図示せ
ず)を備え、該アームの先端に装備されている真空吸着
パッドでウェハWfを吸着保持することにより、各装置
間でのウェハWfの移載作業をスムーズかつ効率的に行
うことができるようになっている。
【0029】中間搬送部10は、前記中間搬送部6と同
様の構造を有しており、ロボット9bによりベーク炉8
から移載されてきた加熱状態のウェハWfを次工程に送
る前に冷やす冷却器10aと、冷却後のウェハWfに対
し、前記液滴吐出装置11によりどの方向に描画するか
の描画方向決定及び、これから液滴吐出装置11に移載
する前の仮位置決めを行うウェハ回転台10bと、これ
ら冷却器10a及びウェハ回転台10b間に配置され、
液滴吐出装置7,11間での処理速度差を吸収するバッ
ファ10cとを備えて構成されている。ウェハ回転台1
0bは、鉛直方向の軸線回りに90度ピッチ、もしくは
180度ピッチでウェハWfを回転させることができる
ようになっている。
【0030】ウェハ回転部14は、各液滴吐出装置3,
7,11によりR,G,Bパターンが形成された後の各
ウェハWfに対し、それぞれが一定方向を向くように回
転位置決め可能となっている。すなわち、ウェハ回転部
14は、2台のウェハ回転台14a,14bを備えてお
り、鉛直方向の軸線回りに90度ピッチ間隔で正確にウ
ェハWfを回転可能に保持できるようになっている。ウ
ェハ収容部15は、ウェハ回転部14より移載されてき
た完成品のウェハWf(カラーフィルタ基板)を、1台
あたり例えば20枚づつ、上下方向に収容するエレベー
タ機構を備えた2台のマガジンアンローダ15a,15
bを有しており、順次、ウェハWfを収容可能としてい
る。
【0031】(2)表示装置製造方法(カラーフィルタ
基板の製造方法)及び液晶表示装置 以上説明の本実施形態の表示装置製造装置によるRGB
パターン形成工程を含めた表示装置の製造工程の一連の
流れを、図1〜図3を参照しながら以下に説明する。な
お、図2は、同表示装置製造装置によるRGBパターン
形成工程を含めた一連のカラーフィルタ基板製造工程を
示す図であり、(a)〜(f)の順に製造される流れを
示している。また、図3は、同表示装置製造装置の各液
滴吐出装置により形成されるRGBパターン例を示す図
であって、(a)はストライプ型を示す斜視図,(b)
はモザイク型を示す部分拡大図,(c)はデルタ型を示
す部分拡大図である。
【0032】製造に用いられるウェハWfは、例えば長
方形型薄板形状の透明基板であり、適度の機械的強度と
共に光透過性の高い性質を兼ね備えている。このウェハ
Wfとしては、例えば、透明ガラス基板、アクリルガラ
ス、プラスチック基板、プラスチックフィルム及びこれ
らの表面処理品等が好ましく用いられる。なお、このウ
ェハWfには、RGBパターン形成工程の前工程におい
て、生産性をあげる観点から、複数のカラーフィルタ領
域が予めマトリックス状に形成されており、これらカラ
ーフィルタ領域をRGBパターン形成工程の後工程で切
断することにより、液晶表示装置に適合するカラーフィ
ルタ基板として用いられるようになっている。
【0033】図3に示すように、各カラーフィルタ領域
には、R(赤色)の液滴及びG(緑色)の液滴及びB
(青色)の液滴が、後述の各液滴吐出ヘッド53より所
定のパターンで形成されるようになっている。この形成
パターンとしては、図3(a)に示すストライプ型の他
に、図3(b)に示すモザイク型や、図3(c)に示す
デルタ型などがあるが、本発明ではその形成パターンに
関し、特に限定はされない。
【0034】まず、前工程であるブラックマトリックス
形成工程では、図2(a)に示すように、透明のウェハ
Wfの一方の面(カラーフィルタ基板の基礎となる面)
に対して、光透過性のない樹脂(好ましくは黒色)を、
スピンコート等の方法により、所定の厚さ(たとえば2
μm程度)に塗布し、その後、フォトリソグラフィー法
等の方法によりマトリックス状にブラックマトリックス
b,・・・を形成していく。これらブラックマトリックス
b,・・・の格子で囲まれる最小の表示要素は、所謂フィ
ルターエレメント(符号e,・・・)と言われ、たとえば
X軸方向の巾寸法が30μm、Y軸方向の長さ寸法が1
00μm程度の大きさとなる窓になる。このブラックマ
トリックスb,・・・を形成した後は、図示されないヒー
タにより熱を加えることで、ウェハWf上の樹脂を焼成
することがなされる。
【0035】このようにしてブラックマトリックスbが
形成された後のウェハWfは、図1に示したウェハ供給
部1の各マガジンローダ1a,1bに収容され、引き続
きRGBパターン形成工程が行われる。すなわち、まず
各マガジンローダ1a,1bのうちの何れか一方に収容
されたウェハWfを、ロボット5aがそのアームにて吸
着保持した後、各ウェハ回転台2a,2bのうちのいず
れか一方に載置する。そして、各ウェハ回転台2a,2
bは、これから赤色の液滴を着弾させる前準備として、
その描画方向と位置決めとを行う。
【0036】その後、ロボット5aは、各ウェハ回転台
2a,2b上のウェハWfを再び吸着保持し、今度は液
滴吐出装置3へと移載する。この液滴吐出装置3では、
図2(b)に示すように、所定のパターンを形成するた
めの所定位置のフィルターエレメントe,・・・内に、赤
色の液滴Rを着弾させる。この時の各液滴Rの量は、加
熱工程における液滴Rの体積減少量を考慮した充分な量
となっている。なお、この液滴吐出装置3による液滴R
の着弾に際しては、従来の技術において説明した色むら
の問題を防止する対策が施されており、その詳細につい
ては後述で説明するものとする。
【0037】このようにして所定の全てのフィルターエ
レメントe,・・・に赤色の液滴Rが充填された後のウェ
ハWfは、所定の温度(例えば70℃程度)で乾燥処理
される。この時、液滴Rの溶媒が蒸発すると、図2
(c)に示すように液滴Rの体積が減少するので、体積
減少が激しい場合には、カラーフィルタ基板として充分
な液滴膜厚が得られるまで、液滴Rの着弾作業と乾燥作
業とが繰り返される。この処理により、液滴Rの溶媒が
蒸発して、最終的に液滴Rの固形分のみが残留して膜化
する。
【0038】なお、この赤色パターンの形成工程におけ
る乾燥作業は、図1で示したベーク炉4によって行われ
る。そして、乾燥作業後のウェハWfは、加熱状態にあ
るため、同図に示すロボット5bにより冷却器6aへと
搬送され、冷却される。冷却後のウェハWfは、バッフ
ァ6cに一時的に保管されて時間調整がなされた後、ウ
ェハ回転台6bへと移載され、これから緑色の液滴を着
弾させる前準備として、その描画方向と位置決めとがな
される。そして、ロボット9aが、ウェハ回転台6b上
のウェハWfを吸着保持した後、今度は液滴吐出装置7
へと移載する。
【0039】この液滴吐出装置7では、図2(b)に示
すように、所定のパターンを形成するための所定位置の
フィルターエレメントe,・・・内に、緑色の液滴Gを着
弾させる。この時の各液滴Gの量は、加熱工程における
液滴Gの体積減少量を考慮した充分な量となっている。
なお、この液滴吐出装置7による液滴Gの着弾に際して
は、従来の技術において説明した色むらの問題を防止す
る対策が施されており、その詳細については後述で説明
するものとする。
【0040】このようにして所定の全てのフィルターエ
レメントe,・・・に緑色の液滴Gが充填された後のウェ
ハWfは、所定の温度(例えば70℃程度)で乾燥処理
される。この時、液滴Gの溶媒が蒸発すると、図2
(c)に示すように液滴Gの体積が減少するので、体積
減少が激しい場合には、カラーフィルタ基板として充分
な液滴膜厚が得られるまで、液滴Gの着弾作業と乾燥作
業とが繰り返される。この処理により、液滴Gの溶媒が
蒸発して、最終的に液滴Gの固形分のみが残留して膜化
する。
【0041】なお、この緑色パターンの形成工程におけ
る乾燥作業は、図1で示したベーク炉8によって行われ
る。そして、乾燥作業後のウェハWfは、加熱状態にあ
るため、同図に示すロボット9bにより冷却器10aへ
と搬送され、冷却される。冷却後のウェハWfは、バッ
ファ10cに一時的に保管されて時間調整がなされた
後、ウェハ回転台10bへと移載され、これから青色の
液滴を着弾させる前準備として、その描画方向と位置決
めとがなされる。そして、ロボット13aが、ウェハ回
転台10b上のウェハWfを吸着保持した後、今度は液
滴吐出装置11へと移載する。
【0042】この液滴吐出装置11では、図2(b)に
示すように、所定のパターンを形成するための所定位置
のフィルターエレメントe,・・・内に、青色の液滴Bを
着弾させる。この時の各液滴Bの量は、加熱工程におけ
る液滴Bの体積減少量を考慮した充分な量となってい
る。なお、この液滴吐出装置11による液滴Bの着弾に
際しては、従来の技術において説明した色むらの問題を
防止する対策が施されており、その詳細については後述
で説明するものとする。
【0043】このようにして所定の全てのフィルターエ
レメントe,・・・に青色の液滴Bが充填された後のウェ
ハWfは、図2(c)に示すように所定の温度(例えば
70℃程度)で乾燥処理される。この時、液滴Bの溶媒
が蒸発すると、液滴Bの体積が減少するので、体積減少
が激しい場合には、カラーフィルタとして充分な液滴膜
厚が得られるまで、液滴Bの着弾作業と乾燥作業とが繰
り返される。この処理により、液滴Bの溶媒が蒸発し
て、最終的に液滴Bの固形分のみが残留して膜化する。
【0044】なお、この青色パターンの形成工程におけ
る前記乾燥作業は、図1で示したベーク炉12によって
行われる。そして、乾燥作業後のウェハWfは、ロボッ
ト13bによりウェハ回転台14a,14bの何れか一
方に移載され、その後、一定方向を向くように回転位置
決めがなされる。回転位置決め後のウェハWfは、ロボ
ット13bによりマガジンアンローダ15a,15bの
何れか一方に収容される。
【0045】以上により、RGBパターン形成工程が完
了する。そして引き続き、図2(d)以降に示す後工程
が行われる。すなわち、図2(d)に示す保護膜形成工
程では、液滴R,G,Bを完全に乾燥させるために、所
定の温度で所定時間加熱を行う。乾燥が終了すると、液
滴膜が形成されたウェハWfの表面保護及び表面平坦化
を目的として、保護膜cが形成される。この保護膜cの
形成には、例えばスピンコート法や、ロールコート法
や、リッピング法などの方法を採用することができる。
【0046】続く図2(e)に示す透明電極形成工程で
は、スパッタ法や真空吸着法等の処方を用いて、透明電
極tが保護膜cの全面を覆うように形成される。続く図
2(f)に示すパターニング工程では、透明電極tが、
画素電極としてパターニングされる。なお、液晶表示パ
ネルの駆動にTFT(Thin Film Transi
stor)等を用いる場合ではこのパターニングは不用
である。以上説明の各製造工程により、図2(f)に示
すカラーフィルタ基板CK(表示装置)が製造され、さ
らに、このカラーフィルタ基板CKと対向基板(図示せ
ず)とを対向配置させて製造することで、図4に示す液
晶表示装置が製造される。
【0047】同図に示す液晶表示装置は、アクティブマ
トリクス型であり、符号304,306は配向膜、符号
302は基板、符号303は画素電極、符号305は液
晶化合物を示している。また、前記カラーフィルタ基板
CKを構成する同一構成要素には、同一符号を付すもの
とした。同図に示す液晶表示装置は、一般的にカラーフ
ィルタ基板CKとTFT基板300とを合わせ込み、液
晶化合物305を封入することにより製造されるもので
ある。TFT基板300の内側には、TFT(不図示)
と透明な画素電極303がマトリクス状に形成されてい
る。そして、このTFT基板300の画素電極303に
対してR,G,Bの各着色部が対向するように、カラー
フィルタ基板CKが配置される。
【0048】また、これらカラーフィルタ基板CK及び
TFT基板300の各面内には、配向膜304,306
が形成されており、これらをラビング処理することによ
り液晶分子を一定方向に配列させることができる。さら
に、これらカラーフィルタ基板CK及びTFT基板30
0の外側には、それぞれ偏光板(不図示)が接着され、
バックライトとして一般的に蛍光灯(不図示)と散乱板
(不図示)の組み合わせを用い、前記液晶化合物305
をバックライト光の透過率を変化させる光シャッターと
して機能させることにより表示を行なうものである。な
お、本発明の液晶表示装置においては、本発明のカラー
フィルタ基板(表示装置)を用いて構成していれば良
く、他の構成部材については、その素材や製法等、従来
の液晶表示装置の技術を適用することが可能である。
【0049】(3)デバイス(ノート型パーソナルコン
ピュータ) そして、上述の構成を有する液晶表示装置を備えて製造
されることにより、例えば図5に示すノート型パソコン
20(デバイス)が製造されることとなる。同図に示す
ノート型パソコン20は、筐体21と、該筐体21内に
収容された前記液晶表示装置(符号22参照)と、入力
部であるキーボード23と、図示されない表示情報出力
源、表示情報処理回路、クロック発生回路等の様々な回
路と、これら回路に電力を供給する電源回路等からなる
表示信号生成部とを備えて構成されている。液晶表示装
置22には、例えばキーボード23から入力された情報
に基づいて前記表示信号生成部により生成された表示信
号が供給され、表示画像が形成されるようになってい
る。
【0050】本実施形態に係るカラーフィルタ基板CK
が装備されるデバイスとしては、前記ノート型パソコン
20に限らず、携帯型電話機、電子手帳、ページャ、P
OS端末、ICカード、ミニディスクプレーヤ、液晶プ
ロジェクタ、エンジニアリングワークステーション(E
WS)、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファインダ
型またはモニタ直視型のビデオレコーダ、電子卓上計算
機、カーナビゲーション装置、タッチパネルを備えた装
置、時計、ゲーム機器等、様々な電子機器が挙げられ
る。
【0051】(4)液滴吐出装置の詳細 続いて、図6〜図18を参照しながら、上記表示装置製
造装置に備えられている前記各液滴吐出装置3,7,1
1の詳細説明を行うものとする。なお、各液滴吐出装置
3,7,11は同じ構造を有しているため、液滴吐出装
置3についての説明を以下に行い、他の液滴吐出装置
7,11は同様であるとしてその説明を省略するものと
する。
【0052】図6〜図8に示すように、本実施形態の液
滴吐出装置3は、その主要構成機器として、液滴吐出ユ
ニット30と、キャップユニット60と、ワイピングユ
ニット70と、ドット抜け検出ユニット100(図6で
は省略)とを備えている。なお、図6は、同液滴吐出装
置の主要機器を示す概略構成図である。また、図7は、
同液滴吐出装置の一部を示す図であって、図1の矢印A
より見た側面図である。また、図8は、同液滴吐出装置
を示す図であって、図7の矢印Bより見た平面図であ
る。
【0053】(a)液滴吐出ユニット30の説明 液滴吐出ユニット30は、液滴Rを前記ウェハWfに向
けて吐出、着弾させるユニットである。図6に示すよう
に、この液滴吐出ユニット30では、まず、窒素ガス等
の不活性ガスgをエアフィルタ31に供給し、ここで不
活性ガスg中に含まれる不純物の除去を行った後、さら
にミストセパレータ32を通すことで不活性ガスg中に
含まれるミストの除去が行われる。ミスト除去後の不活
性ガスgは、液滴を圧送する系統と、洗浄液を圧送する
系統との2系統に分岐され、作業内容に応じてこれら系
統をどちらか一方に、後述の液滴・洗浄液圧送圧力切替
弁35によって切り替えることができるようになってい
る。
【0054】すなわち、液滴を圧送する系統を選択した
場合には、ミストセパレータ32を経た不活性ガスg
は、液滴圧送圧力調整弁33へと供給され、ここで適切
に調圧された後、液滴側残圧排気弁34及び液滴・洗浄
液圧送圧力切替弁35及びエアーフィルタ36を通過
し、さらに、不活性ガス圧力検出センサ37で供給圧チ
ェックがなされてから、液滴圧送タンク38内へと供給
されるようになっている。
【0055】一方、洗浄液を圧送する系統を選択した場
合には、ミストセパレータ32を経た不活性ガスgは、
洗浄液圧送圧力調整弁39へと供給され、ここで適切に
調圧された後、洗浄液側残圧排気弁40及び液滴・洗浄
液圧送圧力切替弁35及びエアーフィルタ71を通過
し、さらに、不活性ガス圧力検出センサ72で供給圧チ
ェックがなされてから、洗浄液圧送タンク73内へと供
給されるようになっている。これにより、洗浄液圧送タ
ンク73内が加圧されるため、内部に貯留されている洗
浄液が洗浄液供給部77へと圧送され、さらにはワイピ
ングシート75に吹き付けられるようになっている。
【0056】前記液滴圧送タンク38には、脱気液滴ボ
トル41内の液滴が、液滴圧送用ポンプ42により補充
されるようになっており、その液滴有無の確認は、液滴
有無検出荷重センサ45による荷重検出でなされるよう
になっている。したがって、液滴圧送タンク38内の液
滴残量が所定レベルを下回った場合には、液滴有無荷重
検出センサ45がこれを検知して液滴圧送用ポンプ42
を起動させ、所定レベルに至るまで液滴の補充がなされ
るようになっている。なお、符号43は、脱気液滴ボト
ル41に装備されたエアーフィルタであり、また符号4
4は、タンク排圧弁である。
【0057】液滴圧送タンク38内に不活性ガスgが供
給された場合には、その内圧が高まるために液滴液面が
下方に押し下げられ、これにより押し出された液滴が、
液圧送圧力検出センサ46で測圧されてから液圧送ON
/OFF切替弁47を通過し、さらにサブタンク48へ
と圧送されていく。なお、符号49は、静電気を逃がす
ための流路部アース継手を示している。
【0058】サブタンク48には、エアフィルタ50及
びサブタンク部上限検出センサ51及び液滴液面制御用
検出センサ52が備えられている。サブタンク部上限検
出センサ51は、サブタンク48内の液滴液面が所定レ
ベルを超えた場合に、該サブタンク48への液滴供給を
停止させるための検出センサである。また、液滴液面制
御用検出センサ52は、複数の液滴吐出ヘッド53(そ
の配置については、図7を参照。なお、図6では、説明
のために液滴吐出ヘッド53を単体として説明してい
る)の各ノズル面53aに対するサブタンク48内の液
滴液面の水頭値headを所定の範囲(例えば25mm±
0.5mm)内に調整するための検出センサである。
【0059】このサブタンク48から供給された液滴
は、ヘッド部気泡排除弁54を経てから液滴吐出ヘッド
53へと供給されるようになっている。なお、符号55
は、静電気を逃がすための流路部アース継手を示してい
る。ヘッド部気泡排除弁54は、液滴吐出ヘッド53の
上流側流路を閉じることにより、該液滴吐出ヘッド53
内の液滴を後述のキャップユニット60で吸引する際の
吸引流速を高め、液滴吐出ヘッド53内の気泡を速く排
気することができるようになっている。
【0060】各液滴吐出ヘッド53の詳細について、図
9〜図18を参照しながら以下に説明する。なお、図9
は、同液滴吐出装置のノズルヘッドユニットを示す平面
図である。また、図10は、同ノズルヘッドユニットを
図9の矢印Cより見た側面図である。また、図11は、
同ノズルヘッドユニットに備えられている液滴吐出ヘッ
ドの一部分を示す図であって、(a)はノズル面に対向
する側から見た図,(b)は(a)のD−D断面図であ
る。また、図12は、同液滴吐出ヘッドを説明する図で
あり、(a)はスキャン方向を示す説明図,(b)はノ
ズルピッチの変更を示す説明図である。また、図13
は、同液滴吐出ヘッドとしてピエゾ方式を採用した場合
における、液滴を飛ばす吐出駆動機構を説明する説明図
である。
【0061】図9及び図10に示すように、本実施形態
の各液滴吐出ヘッド53は、6個づつを互いに斜めに重
なるようにして1列配置した第1ヘッド列121A及び
第2ヘッド列121Bを、ヘッド保持板122に対して
固定することで、ノズルヘッドユニット120を構成し
ている。第1ヘッド列121A及び第2ヘッド列121
Bは、互いに平行をなしており、なおかつ、それぞれの
軸線c1,c2が、後述のワイピングシート75の送り
方向(図9の矢印S方向)に対して交差するように配置
されている。
【0062】図11(a),(b)に示すように、各液
滴吐出ヘッド53のノズル面53aには、複数列(本実
施形態では2列)の溝53a1,53a2が互いに平行
に形成されており、さらに、これら溝53a1,53a
2の内部に、複数のノズル53cが等ピッチ間隔で穿設
されている。前述のように、これら液滴吐出ヘッド53
は互いに斜めに重なった状態に配置されている。これ
は、図12(a)のようにウェハWf上を各液滴吐出ヘ
ッド53を通過させながら液滴Rの吐出を行う際に、図
12(b)のようにスキャン方向(進行方向)に対して
各液滴吐出ヘッド53を適切な角度に傾けることで、製
造するカラーフィルタ基板の画素ピッチp1に応じて見
かけのノズル間隔p2を一致させるためである。
【0063】なお、各液滴吐出ヘッド53における液滴
の吐出方式としては、例えば図13に示すピエゾ方式の
他、図17に示すバブルジェット(登録商標)方式があ
る。以下、それぞれの場合について説明する。まず、図
13に示すピエゾ方式を採用した場合の液滴吐出ヘッド
53について説明すると、同液滴吐出ヘッド53には、
前記各ノズル53cに対してピエゾ素子53d(圧電素
子)がそれぞれ設けられている。このピエゾ素子53d
は、ノズル53cと液滴室53eに対応して配置されて
おり、印加電圧Vhが印加されることで、この印加電圧
Vhの大きさに応じた変形量で矢印P方向に伸縮し、液
滴室53e内を加圧して所定量の液滴Rを各ノズル53
cから吐出させるようになっている。すなわち、入力さ
れた印加電圧Vh(電圧波形)に応じた吐出量で、液滴
Rが吐出される。
【0064】そして、本実施形態の液滴吐出装置では、
各ノズル53cから吐出される液滴吐出量の偏りによる
色むらの発生を防止するために、各ノズル53cの液滴
吐出量を、各吐出毎にランダムとなるように不均一化さ
せる不均一化手段を備えた点が、特に特徴的となってい
る。
【0065】この不均一化手段について、図14〜図1
6を用いて説明する。なお、図14は、同液滴吐出ヘッ
ドの同吐出駆動機構の構成を説明する回路図である。図
15は、同吐出駆動機構で生成される乱数番号とこれに
対応する電圧波形との関係を示すグラフであって、横軸
が乱数番号、縦軸がピエゾ素子に加える電圧波形を示し
ている。また、図16は、同液滴吐出ヘッドにより液滴
を吐出して各画素内に着弾させた直後の液滴の大きさの
ばらつき具合例を示す図であって、(a)は従来の場合
であり、(b)は本発明の不均一化手段を採用した場合
を示している。
【0066】図14に示すように、本液滴吐出ヘッド5
3における液滴の吐出駆動機構400は、入力された電
圧波形に応じた吐出量で液滴Rを吐出させる前記各ピエ
ゾ素子53dと、これらピエゾ素子53dそれぞれに送
出する電圧波形を生成する電圧波形生成手段401と、
該電圧波形生成手段401が生成する電圧波形の種類
(波形形状)を設定する波形設定手段402と、各ピエ
ゾ素子53dそれぞれに対応して設けられ、これらピエ
ゾ素子53dに向かう電圧波形信号を許可、または遮断
するスイッチ403と、各ピエゾ素子53dに供給する
電圧波形の種類をランダムに選択する不均一化手段40
4とを備えて構成されている。なお、同図に示す電圧波
形形成手段401及び波形設定手段402及び波形選択
手段404及び各スイッチ403及び不均一化手段40
4は、それぞれの機能を果たす電気回路を示している。
【0067】不均一化手段404は、乱数を発生させる
乱数発生手段404aと、前記乱数に応じたランダムな
種類(波形形状)の電圧波形を選択して各ピエゾ素子5
3dに供給する波形選択手段404bとを備えている。
波形選択手段404bは、各スイッチ403のON/O
FFを切り替えることにより、それぞれのピエゾ素子5
3dに与えられる電圧波形の種類(波形形状)を選択す
るものであり、各スイッチ403それぞれとの間を結ぶ
ように配線接続されている。そして、この波形選択手段
404bは、乱数発生手段405より送られてくる乱数
と同じ番号を持つ電圧波形(波形形状)を選択するもの
となっている。したがって、乱数に基づいて選択するの
で、確実にランダムな電圧波形を各ピエゾ素子53dに
供給することができるようになっている。
【0068】乱数発生手段404aは、正数をnとした
場合にnビット(本実施例では、例えばn=3の3ビッ
ト)の数字を発生させるnビットカウンタ(本実施例で
は3ビットカウンタ404a1)と、該nビットカウン
タからの前記数字を参照して前記乱数を波形選択手段4
04bに送出する乱数送出部404a2とを備えて構成
されている。ここで、乱数発生手段404aによる乱数
番号と、これに対応して波形設定手段402により設定
される電圧波形(波形形状)の例について説明すると、
3ビットカウンタ404a1によって生成される1〜8
の数字それぞれに対し、数字1から数字8に向かって徐
々に電圧値が高くなる波形形状の電圧波形v1〜v8を
割り当てることで、図15に示すような設定がなされ
る。したがって、乱数番号が1から8に向かって徐々に
液滴吐出量が大きくなるように設定される。
【0069】以上説明の液滴の吐出駆動機構400の動
作について説明すると、まず、3ビットカウンタ404
a1で生成される数字を、乱数送出部404a2が参照
し、乱数番号1〜8の何れかを次々と波形選択手段40
4bに送出していく。波形選択手段は、吐出動作を行う
べきノズルに備えられたピエゾ53dを駆動すべく、こ
れに対応したスイッチ403を選んでONとする(開
く)とともに、乱数発生手段404aからの乱数番号を
送出する。なお、その他のスイッチ403は閉じられた
まま(OFF)である。
【0070】一方、電圧波形生成手段401は、波形設
定手段402により設定された、乱数番号1〜8に対応
した波形形状の電圧波形を生成し、各スイッチ403に
送出していく。そして、これらスイッチ403のうち、
波形選択手段404bによって開かれたもののみから、
対応するピエゾ素子53dに向かって電圧波形が送り出
されていく。そして、電圧波形を受けたピエゾ素子53
dでは、その波形形状(電圧)に応じた液滴吐出量で、
液滴を吐出していく。
【0071】このとき、例えば液滴の吐出量が比較的多
いノズルと少ないノズルがある場合、従来であれば、こ
れらノズルより塗装される塗装面にも、液滴重量(吐出
量)の相対的な差によって色の濃い部分と薄い部分とが
生じ、これら濃度差が特定パターンをなし、目視で判る
ような色むらを生じることがあった。これを大まかに例
示したものが図16(a)であり、紙面上下方向に液滴
吐出ヘッド53(図示せず)とウェハWfとを相対動作
させながら液滴の吐出を行った場合に、他のノズルより
も液滴の吐出量が少なく偏ったノズルがあると、破線で
囲ったような色の薄い(液滴吐出量が少なく偏った)部
分がライン状に出てしまい、目視で判るような色むらの
原因となる。
【0072】これに対し、本発明では、不均一化手段4
04を装備したことにより、それぞれのノズルにおい
て、各吐出回数毎(時系列毎)の液滴吐出量が不均一化
され、液滴の吐出量が比較的大きくなる(もしくは小さ
くなる)ような偏った傾向を持つノズルであっても、軽
い液滴重量から重い液滴重量にかけてのランダムな液滴
を飛ばし続けるので、特定の濃度に偏ることがないよう
になっている。
【0073】これを大まかに例示したものが図16
(b)であり、紙面上下方向に液滴吐出ヘッド53(図
示せず)とウェハWfとを相対動作させながら液滴の吐
出を行った場合に、それぞれのノズルから吐出される液
滴が、各吐出回数毎にランダムにばらつくようになる。
すなわち、比較的低い電圧値の電圧波形が選ばれてピエ
ゾ素子53dに与えられた場合には比較的少ない吐出量
となり、逆に、比較的高い電圧値の電圧波形が選ばれて
ピエゾ素子53dに与えられた場合には比較的多い吐出
量となる。そして、これら吐出量は、一定とならないよ
うに電圧波形が不均一化手段404によってランダムに
選ばれるので、特定の吐出量に偏ることがない。したが
って、全てのノズルの液滴吐出量の偏り(多い/少な
い)を取り去って満遍なく均一化させることができるの
で、図16(a)で示したような特定の濃度パターンを
形成することがない。
【0074】以上説明のピエゾ方式を採用した場合の液
滴吐出装置及び表示装置製造方法の効果について、以下
に纏める。本実施形態の液滴吐出装置及び表示装置製造
方法は、各ノズル53の液滴吐出量を、各吐出毎にラン
ダムとなるように不均一化手段404で不均一化させる
構成/方法を採用した。これによれば、従来のように特
定の濃度パターン分布を生じることがなく、目視で判る
ような色むらを生じることがない。しかも、従来のよう
な、全ノズルからの液滴吐出量測定など、煩雑な手間を
要することなく、色むら発生を防止することが可能とな
っている。
【0075】また、本実施形態の液滴吐出装置及び表示
装置製造方法は、各ノズルより液滴を吐出させる各ピエ
ゾ素子53dに対し、複数種類ある電圧波形の中からラ
ンダムに選んで供給することで、各吐出毎の吐出量不均
一化をなす構成/方法を採用した。これによれば、それ
ぞれのノズルにおいて、そのピエゾ素子53dに加えら
れる電圧波形が毎回同じものとならないので、各吐出毎
の液滴吐出量を確実に不均一化させることが可能とな
る。
【0076】また、本実施形態の液滴吐出装置を用いて
前記カラーフィルタ基板(表示装置)を製造した場合に
は、その製造過程において、液滴の吐出量測定などの煩
雑な手間を要することなく、色むらの発生を防止するこ
とができるので、製品歩留まりを向上させ、良質かつ安
価なカラーフィルタ基板とすることが可能となる。さら
に、この良質かつ安価なカラーフィルタ基板を備えて製
造することで、やはり、高品質かつ低コストなノート型
パーソナルコンピュータ(デバイス)を提供することが
可能となる。
【0077】続いて、図17に示すバブルジェット方式
を採用した場合の液滴吐出ヘッド53について説明す
る。なお、図17は、(a),(b)共に、同液滴吐出
ヘッドとしてバブルジェット方式を採用した場合におけ
る、液滴を飛ばす吐出駆動機構を説明する説明図であ
る。また、図18は、同バブルジェット方式の液滴吐出
ヘッドにおける液滴の吐出駆動機構で生成される乱数番
号とこれに対応する電圧波形との関係を示すグラフであ
って、横軸が乱数番号、縦軸が熱抵抗体53xに対する
駆動パルス印加時間を示している。
【0078】同液滴吐出ヘッド53には、それぞれのノ
ズルに対応した熱抵抗体53xが備えられており、該熱
抵抗体53xの加熱によって液滴R内に発生させた気泡
bの圧力で、液滴Rを吐出出口側に押して液滴Rを吐出
させるようになっている。熱抵抗体53xは、駆動パル
ス印加時間に応じて気泡bの大きさ(圧力)を増減でき
るようになっているので、駆動パルス印加時間に応じた
吐出量で液滴Rを吐出させることができるようになって
いる。なお、このバブルジェット方式では、隣り合うノ
ズルから同時、またはある一定時間内に液滴Rを吐出す
ると、当該ノズルのメニスカスmの位置が変化し、これ
によって当該ノズルからの液滴Rの吐出量が変化する。
つまり、メニスカスmが図17(a)のようになった場
合には吐出量は減少し、図17(b)の場合には増加す
ることになる。
【0079】これに対し、本実施形態の液滴吐出装置で
は、各ノズル53cから吐出される液滴吐出量の偏りに
よる色むらの発生を防止するために、各ノズル53cの
液滴吐出量を、各吐出毎にランダムとなるように不均一
化させる不均一化手段500(図示はしないが、前記不
均一化手段400と区別するために品番500を与えて
説明を行うものとする)を備えた点が、特に特徴的とな
っている。この不均一化手段500は、各液滴吐出ヘッ
ド53に備えられており、各熱抵抗体53xへの前記駆
動パルス印加時間の長さがランダムとなるように制御可
能となっている。
【0080】この不均一化手段500について、図17
及び図18を用いて説明する。なお、図18は、バブル
ジェット方式の液滴吐出ヘッドにおける液滴の吐出駆動
機構で生成される乱数番号とこれに対応する駆動パルス
印加時間との関係を示すグラフであって、横軸が乱数番
号、縦軸が熱抵抗体53xに対する駆動パルス印加時間
を示している。
【0081】本液滴吐出ヘッド53における液滴の吐出
駆動機構(図示略)は、入力される駆動パルス印加時間
に応じた吐出量で液滴Rを吐出させる前記各熱抵抗体5
3xと、これら熱抵抗体53xそれぞれに送出する駆動
パルスを生成する駆動パルス生成手段と、該駆動パルス
生成手段が生成する駆動パルス値を設定する駆動パルス
値設定手段と、各熱抵抗体53xに対応して設けられ、
これら熱抵抗体53xに向かう駆動パルスを許可、また
は遮断するスイッチと、各熱抵抗体53xに印加する駆
動パルスの印加時間をランダムにする前記不均一化手段
500とを備えて構成されている。
【0082】不均一化手段500は、乱数を発生させる
乱数発生手段と、前記乱数に応じた駆動パルス印加時間
を選択する駆動パルス印加時間選択手段とを備えてい
る。前記駆動パルス印加時間選択手段は、前記各スイッ
チのON/OFFを切り替えるとともに、各熱抵抗素子
53xに与えられる駆動パルス印加時間を決定するもの
であり、各スイッチそれぞれとの間を結ぶように配線接
続されている。そして、この駆動パルス印加時間選択手
段は、前記乱数発生手段より送られてくる乱数と同じ番
号を持つ駆動パルス印加時間を選択するものとなってい
る。したがって、乱数に基づいて選択するので、確実に
ランダムな駆動パルス印加時間を各熱抵抗体53xに供
給することができるようになっている。
【0083】前記乱数発生手段は、正数をnとした場合
にnビットの数字を発生させるnビットカウンタと、該
nビットカウンタからの前記数字を参照して前記乱数を
前記駆動パルス印加時間選択手段に送出する乱数送出部
とを備えて構成されている。ここで、前記乱数発生手段
による乱数番号と、これに対応して前記駆動パルス印加
時間選択手段により設定される駆動パルス印加時間の例
について説明すると、例えば前記nビットカウンタがn
=3の3ビットカウンタである場合、これによって生成
される1〜8の数字それぞれに対し、数字1から数字8
に向かって徐々に長くなる駆動パルス印加時間t1〜t
8を割り当てることで、図18に示すような設定がなさ
れる。したがって、乱数番号が1から8に向かって徐々
に液滴吐出量が大きくなるように設定される。
【0084】以上説明の吐出駆動機構の動作について説
明すると、まず、前記3ビットカウンタで生成される数
字を、前記乱数送出部が参照し、乱数番号1〜8の何れ
かを次々と前記駆動パルス印加時間選択手段に送出して
いく。駆動パルス印加時間選択手段は、吐出動作を行う
べきノズルに備えられた熱抵抗体53xを駆動すべく、
これに対応したスイッチを選んでONとする(開く)と
ともに、前記乱数発生手段からの乱数番号を送出する。
なお、その他のスイッチは閉じられたまま(OFF)で
ある。そして、各スイッチのうち、前記駆動パルス印加
時間選択手段によって開かれたもののみを介して、対応
する熱抵抗体53xに向かって駆動パルスが送り出され
ていく。そして、駆動パルスを受けた熱抵抗体53xで
は、その駆動パルス印加時間に応じた液滴吐出量で、液
滴を吐出していく。
【0085】このとき、例えば液滴の吐出量が大きいノ
ズルと小さいノズルがある場合、従来であれば、これら
ノズルより塗装される塗装面にも、目視で判るような色
むらを生じることになる。この点は、図16(a)で説
明した通りである。これに対し、本発明では、前記不均
一化手段500を装備したことにより、それぞれのノズ
ルにおいて、各吐出回数毎(時系列毎)の液滴吐出量が
不均一化され、軽い液滴重量から重い液滴重量にかけて
のランダムな液滴を飛ばし続けるので、特定の濃度に偏
ることがないようになっている。したがって、全てのノ
ズルの液滴吐出量の偏り(多い/少ない)を取り去って
満遍なく均一化させることができるので、図16(a)
で示したような特定の濃度パターンを形成することがな
い。しかも、全ノズルの吐出特性を事前に知っておく必
要もないので、この吐出特性を取得するなどの煩雑な手
間をかけなくて済むようにもなっている。
【0086】以上説明のバブルジェット方式を採用した
場合の液滴吐出装置の効果について、以下に纏める。本
実施形態の液滴吐出装置は、各液滴吐出ヘッド53に、
駆動パルス印加時間に応じた吐出量で液滴を吐出させる
熱抵抗体53xを備え、これら熱抵抗体53xへの駆動
パルス印加時間の長さを、不均一化手段500によりラ
ンダムとする構成を採用した。これによれば、それぞれ
のノズルにおいて、その熱抵抗体53xに加えられる駆
動パルス印加時間が毎回同じものとならないので、各吐
出毎の液滴吐出量を確実に不均一化させることが可能と
なる。
【0087】また、本実施形態の液滴吐出装置は、不均
一化手段500が、乱数を発生させる前記乱数発生手段
と、前記乱数に応じた駆動パルス印加時間を選択する前
記駆動パルス印加時間選択手段とを備えている構成を採
用した。これによれば、前記駆動パルス印加時間選択手
段が選択する駆動パルス印加時間は、前記乱数発生手段
が発生させる乱数に基づいて選ばれるので、確実にラン
ダムな駆動パルス印加時間を各熱抵抗体53xに付与す
ることが可能となる。したがって、各吐出毎の液滴吐出
量を確実に不均一化させることが可能となる。
【0088】また、本実施形態の液滴吐出装置を用いて
前記カラーフィルタ基板(表示装置)を製造した場合に
は、その製造過程において、液滴の吐出量測定などの煩
雑な手間を要することなく、色むらの発生を防止するこ
とができるので、製品歩留まりを向上させ、良質かつ安
価なカラーフィルタ基板とすることが可能となる。さら
に、この良質かつ安価なカラーフィルタ基板を備えて製
造することで、やはり、高品質かつ低コストなノート型
パーソナルコンピュータ(デバイス)を提供することが
可能となる。
【0089】(b)キャップユニット60の説明 以上説明の液滴吐出ユニット30に続き、キャップユニ
ット60の説明を以下に行う。再び図6に示すキャップ
ユニット60は、前記各液滴吐出ヘッド53のノズル面
53aに対して真下よりそれぞれ押し当てられる複数の
キャップ61(その配置については、図7及び図8を参
照)により、液滴吸引ポンプ62の吸引力を利用して液
滴廃液タンク65へと液滴廃液を吸引することができる
ようになっている。なお、符号63は、各液滴吐出ヘッ
ド53内の液滴を吸引する際に、各液滴吐出ヘッド53
と吸引側との圧力バランス(=大気圧)をとるための時
間短縮を目的としてキャップ61の近傍に設けられたバ
ルブであり、また、符号64は、吸引異常を検出するた
めの液滴吸引圧検出センサである。
【0090】液滴廃液タンク65には、廃液タンク上限
検出センサ66が備えられており、該液滴廃液タンク6
5内の液面高さが所定レベルを超えたと検出された場合
に、液滴廃液ポンプ67を起動して液滴廃液ボトル68
に廃液を移すことができるようになっている。そして、
このキャップユニット60によれば、各液滴吐出ヘッド
53からの液滴Rの吐出開始前にこれら液滴吐出ヘッド
53の各ノズルに負圧を加えてノズル面53aまで液滴
を充填させたり、各ノズルの目詰まりを取るために各液
滴吐出ヘッド53の各ノズルに負圧を加えて吸引した
り、または製造を行わない待機時に、各ノズル内の液滴
が乾燥することのないようにキャップ61でノズル面5
3を覆って保湿したりすることができるようになってい
る。
【0091】(c)ワイピングユニット70の説明 以上説明のキャップユニット60に続き、ワイピングユ
ニット70の説明を以下に行う。図6に示すワイピング
ユニット70は、定期的あるいは随時に、前記各液滴吐
出ヘッド53の各ノズル面53aを一括清掃するもので
あり、図6に示すように、各ノズル面53aを拭うワイ
ピングシート75と、該ワイピングシート75を各ノズ
ル面53aに向けて押し付けるローラ76と、ワイピン
グシート75に対して洗浄液を吹き付け供給する洗浄液
供給部77と、ワイピングシート75を各ノズル面53
aに向かって巻き出して供給する巻き出しローラ78
と、各ノズル面53aを拭った後のワイピングシート7
5を巻き取る巻き取りローラ79と、該巻き取りローラ
79を回転駆動する電動モータ153とを備えて構成さ
れている。なお、ワイピングシート75としては、例え
ばポリエステル100%の織布が好適に用いられる。ま
た、ローラ76はゴムローラであり、その周面に対する
押圧力に対して反発する弾性を備えている。
【0092】そして、このワイピングユニット70によ
れば、巻き出しローラ78から巻き出されるワイピング
シート75を各ノズル面53aに向かって供給しながら
ローラ76で押し付けていくことで、ワイピングシート
75の新しい清掃面を絶えず各ノズル面53aに対して
供給することができるようになっている。しかも、ロー
ラ76の押し付け力によりワイピングシート75を各ノ
ズル面53aに押し付ける構成であるため、各ノズル面
53aに対して清掃面を確実に当てることもできるよう
になっている。
【0093】(e)ドット抜け検出ユニット100の説
明 続いて、前記ドット抜け検出ユニット100の説明を以
下に行う。図8に示すこのドット抜け検出ユニット10
0は、各ノズルユニット53の各ノズルの目詰まりを調
べるためのものであり、この上方位置に各液滴吐出ヘッ
ド53を移動させた後、ここに備えられている図示され
ないレーザ装置からのレーザ光を遮るようにして各液滴
吐出ヘッド53から捨て撃ち(唾吐き)させて検査を行
う。そして、捨て撃ちの指示をしたにもかかわらずレー
ザ光が遮られなかった場合には、ノズルが目詰まりを起
こして液滴が出ておらず、製造品にドット抜けが生じる
恐れがあるとして判断され、前記キャップユニット60
により問題となっている液滴吐出ヘッド53のノズルが
吸引・目詰まり除去されるようになっている。
【0094】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行
うことができ、例えば、本装置の液滴吐出パターニング
技術に金属材料や絶縁材料を供すれば、金属配線や絶縁
膜等のダイレクトな微細パターニングが可能となり、新
規な高機能デバイスの作製にも応用できることとなる。
また、本実施形態のデバイス製造装置は、最初にR(赤
色)のパターン形成を行い、続いてG(緑色)のパター
ン形成、そして最後にB(青色)のパターン形成を行う
ものとしたが、これに限らず、必要に応じてその他の順
番でパターン形成するものとしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の液滴吐出装置を備えた表示装置製造
装置の一実施形態を示す図であって、同表示装置製造装
置の各構成機器の配置を示す平面図である。
【図2】 同表示装置製造装置によるRGBパターン形
成工程を含めた一連のカラーフィルタ基板製造工程を示
す図であり、(a)〜(f)の順に製造される流れを示
す。
【図3】 同表示装置製造装置の各液滴吐出装置により
形成されるRGBパターン例を示す図であって、(a)
はストライプ型を示す斜視図,(b)はモザイク型を示
す部分拡大図,(c)はデルタ型を示す部分拡大図であ
る。
【図4】 同表示装置製造装置により製造されたカラー
フィルタ基板を用いて製造された液晶表示装置を示す図
であって、その厚み方向の部分断面図である。
【図5】 同表示装置製造装置により製造された液晶表
示装置を備えて製造されたデバイスの一例であるノート
型パーソナルコンピュータを示す斜視図である。
【図6】 同表示製造装置の液滴吐出装置の主要機器を
示す概略構成図である。
【図7】 同液滴吐出装置を示す図であって、図1の矢
印Aより見た側面図である。
【図8】 同液滴吐出装置を示す図であって、図7の矢
印Bより見た平面図である。
【図9】 同液滴吐出装置のノズルヘッドユニットを示
す平面図である。
【図10】 同ノズルヘッドユニットを図9の矢印Cよ
り見た側面図である。
【図11】 同ノズルヘッドユニットに備えられている
液滴吐出ヘッドの一部分を示す図であって、(a)はノ
ズル面に対向する側から見た図,(b)は(a)のD−
D断面図である。
【図12】 同液滴吐出ヘッドを説明する図であり、
(a)はスキャン方向を示す説明図,(b)はノズルピ
ッチの変更を示す説明図である。
【図13】 同液滴吐出ヘッドとしてピエゾ方式を採用
した場合における、液滴を飛ばす吐出駆動機構を説明す
る説明図である。
【図14】 同液滴吐出ヘッドの同吐出駆動機構を説明
する回路図である。
【図15】 同吐出駆動機構で生成される乱数番号とこ
れに対応する電圧波形との関係を示すグラフであって、
横軸が乱数番号、縦軸がピエゾ素子に加える電圧波形を
示している。
【図16】 同液滴吐出ヘッドにより液滴を吐出して各
画素内に着弾させた直後の液滴大きさのばらつき具合例
を示す図であって、(a)は従来の場合であり、(b)
は本発明の不均一化手段を採用した場合を示している。
【図17】 (a),(b)共に、液滴吐出ヘッドとし
てバブルジェット方式を採用した場合における、液滴を
飛ばす吐出駆動機構を説明する説明図である。
【図18】 同バブルジェット方式の液滴吐出ヘッドに
おける、液滴の吐出駆動機構で生成される乱数番号と、
これに対応する駆動パルス印加時間との関係を示すグラ
フであって、横軸が乱数番号、縦軸が熱抵抗体に対する
駆動パルス印加時間を示している。
【符号の説明】
3,7,11・・・液滴吐出装置 20・・・ノート型パーソナルコンピュータ(デバイス) 53・・・液滴吐出ヘッド 53c・・・ノズル 53d・・・ピエゾ素子(圧電素子) 53x・・・熱抵抗体 404,500・・・不均一化手段 404a・・・乱数発生手段 404b・・・波形選択手段 CK・・・カラーフィルタ基板(表示装置) R・・・液滴 t1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t8・・・
駆動パルス印加時間 v1、v2,v3,v4,v5,v6,v7,v8・・・
電圧波形
フロントページの続き Fターム(参考) 2H048 BA02 BA11 BA55 BA64 BB02 BB42 2H091 FA02Y FA41Z FC22 FC29 GA01 GA13 LA30 4D075 AC06 AC09 AC91 CB01 CB11 DA04 DA06 DB13 DB43 DC24 EA07 EC11 4F041 AA02 AA05 AB02 BA10 BA13 BA34

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズルから液滴を吐出して表示装
    置を製造する方法であり、 前記各ノズルの液滴吐出量を、各吐出毎にランダムとな
    るように不均一化させることを特徴とする表示装置製造
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の表示装置製造方法にお
    いて、 前記各ノズルより前記液滴を吐出させる駆動源である各
    圧電素子に対し、複数種類ある電圧波形の中からランダ
    ムに選んで供給することで、前記不均一化をなすことを
    特徴とする表示装置製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の表示装置製造方法にお
    いて、 前記各ノズルより前記液滴を吐出させる熱抵抗体に対
    し、ランダムな駆動パルス印加時間を与えることで、前
    記不均一化をなすことを特徴とする表示装置製造方法。
  4. 【請求項4】 液滴吐出ヘッドに設けられた複数のノズ
    ルより液滴を吐出して表示装置を製造する装置であり、 前記各ノズルの液滴吐出量を、各吐出毎にランダムとな
    るように不均一化させる不均一化手段が備えられている
    ことを特徴とする表示装置製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の表示装置製造装置にお
    いて、 前記液滴吐出ヘッドには、入力された電圧波形に応じた
    吐出量で前記液滴を吐出させる圧電素子が備えられ、該
    圧電素子に供給する前記電圧波形の種類が、前記不均一
    化手段によりランダムに選択されることを特徴とする表
    示装置製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の表示装置製造装置にお
    いて、 前記不均一化手段には、乱数を発生させる乱数発生手段
    と、前記乱数に応じた前記電圧波形を選択して前記圧電
    素子に供給する波形選択手段とが備えられていることを
    特徴とする表示装置製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の表示装置製造装置にお
    いて、 前記液滴吐出ヘッドには、駆動パルス印加時間に応じた
    吐出量で前記液滴を吐出させる熱抵抗体が備えられ、該
    熱抵抗体への前記駆動パルス印加時間の長さを、前記不
    均一化手段によりランダムとすることを特徴とする表示
    装置製造装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の表示装置製造装置にお
    いて、 前記不均一化手段には、乱数を発生させる乱数発生手段
    と、前記乱数に応じた前記駆動パルス印加時間を選択す
    る駆動パルス印加時間選択手段とが備えられていること
    を特徴とする表示装置製造装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項3の何れかに記載の表
    示装置製造方法、もしくは、請求項4〜請求項8の何れ
    かに記載の表示装置製造装置により、製造されたことを
    特徴とする表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の表示装置を備えて製
    造されたことを特徴とするデバイス。
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