JP2003279410A - 光検出装置 - Google Patents

光検出装置

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JP2003279410A
JP2003279410A JP2002085102A JP2002085102A JP2003279410A JP 2003279410 A JP2003279410 A JP 2003279410A JP 2002085102 A JP2002085102 A JP 2002085102A JP 2002085102 A JP2002085102 A JP 2002085102A JP 2003279410 A JP2003279410 A JP 2003279410A
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jfet
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Makoto Akiba
誠 秋葉
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Communications Research Laboratory
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise

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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は光検出装置に関し、できる限りノイズ
を小さくすることで光検出時の感度を向上させる。 【解決手段】光検出器1と、光検出器1の検出信号を読
み出す読み出し用JFET2と、JFET2で読み出し
た信号を増幅するOPアンプ3と、OPアンプ3の出力
を帰還容量4を介してJFET2のゲートに帰還させる
帰還回路と、帰還容量4の電荷をリセット用MOSFE
TS1を介して放電させることでリセットを行うリセッ
ト回路を備えると共に、リセット用MOSFETS1の
ドレイン又はソースに、抵抗R2を介してJFET2の
ゲート電圧と同レベルの電圧を印加し、かつ、リセット
用MOSFETS1のドレイン又はソースと帰還容量4
との間に、リセット用MOSFETがオフの時はオフ
で、オンになる時は必ずオンになっているように制御さ
れるスイッチをS2を抵抗R1を介して接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CTIA(Capaci
tive Trans-Impedance Amplifier) 又はCIAと呼ばれ
る回路を用い、入射した光を超高感度で検出する光検出
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来例について説明する。
【0003】(1) :従来例の概要 近年、半導体赤外線検出器及び周辺回路技術の発展によ
り、例えば、赤外線を検出する赤外線検出器の検出感度
は飛躍的に増大し、様々な分野での利用において重要な
進展をもたらしている。最近では読み出し雑音が十数電
子という二次元赤外線検出器まで現れている。
【0004】二次元赤外線検出器の読み出し雑音が小さ
くなった理由には、単体の赤外線検出器の性能が向上し
たことの他に、読み出し用MOSFET(MOS型電界
効果トランジスタ)の雑音、入力容量、そして漏洩電流
がそれぞれ小さくなったことなどが挙げられる。容量が
小さくなれば、同じ量の光電流に対して発生するMOS
FETの入力ゲート電圧が大きくなり、漏洩電流が小さ
くなればそれに伴うショット雑音が小さくなるのであ
る。
【0005】現在二次元光検出器の読み出し回路にMO
SFETが使用されているのは、性能にばらつきが少な
く、漏洩電流や入力容量が小さいためである。一方、S
iJFET(シリコン接合型電界効果トランジスタ)
は、MOSFETに比べノイズは二桁程度小さいが、入
力容量は数倍から1桁程大きい。
【0006】しかし、全体としては、雑音の小さいSi
JFETであれば、MOSFETよりS/Nは良くなる
はずである。実際、SiJFETにおいて、例えば、熱
雑音や発生−再結合雑音といったこれまで知られている
雑音だけを考慮すれば10H Z 程度の帯域で単一電子レ
ベルの計測さえ可能になるはずである。
【0007】しかしながら、そのような計測に成功した
例はない。それどころか、JFETを用いた増幅回路の
入力インピーダンスが小さい場合には雑音が小さいにも
関わらず、高い入力インピーダンスにすると、数倍程度
増えるという例もある。この雑音は、漏洩電流のショッ
ト雑音では説明できない大きさである。こうしたこと
は、入力インピーダンスを上げると外部からの雑音も乗
り易くなるので、雑音も増大するであろうと漠然と考え
られてきた。
【0008】最近になって、本願の発明者の研究によっ
て、こうした高いインピーダンスでは、分極雑音が支配
的な雑音になり得ることが分かってきた。分極雑音と
は、分極が熱的に揺らぐ現象であり、ジョンソン雑音と
同様に揺動散逸定理から導かれる雑音である。
【0009】この分極ノイズは物質そのものに由来して
いるので、光検出器や読み出し用JFETなどで発生す
るものは避けることができないと言う意味で、原理的な
限界を決めることになる。しかし従来の光検出装置で
は、漏洩電流やFETで発生する雑音のためにこの原理
的限界に達していなかった。
【0010】(2) :従来の光検出装置の回路例 図7は従来の光検出装置の回路例である。図7に示した
従来の光検出装置の回路例では、CTIA(Capacitive
Trans-Impedance Amplifier) 回路を使用しているが、
このCTIA回路は、これまで一般的に使われてきたオ
ーソドックスなCTIA回路である。
【0011】このCTIA回路は、TIA( Trans-Imp
edance Amplifier) のように帰還回路に抵抗を使うので
はなく、帰還容量(コンデンサ又はキャパシタ)を使用
する回路である。抵抗は熱雑音を発生し、これが光の検
出限界を決めてしまうが、帰還容量(コンデンサ又はキ
ャパシタ)は熱雑音が小さく光検出の限界を著しく向上
させる。
【0012】しかしながら光電流を外部に散逸できない
ので、帰還容量に電荷が蓄積されていってしまう。そこ
で、適当な時に溜まった電荷を放出する必要がある。こ
れをリセットと呼ぶ。一方、光電流を測定している状態
を電荷蓄積(帰還容量への電荷蓄積)と呼ぶ。
【0013】具体的には、従来の光検出装置は、入射光
を検出する光検出器(例えば、フォトダイオード)1
と、前記光検出器1の検出信号を読み出す読み出し用J
FET(接合型電界効果トランジスタ)2と、前記読み
出し用JFET2で読み出した信号を増幅するOPアン
プ(増幅器)3と、前記OPアンプ3の出力を帰還容量
4を介して前記読み出し用JFET2のゲートに帰還す
る帰還回路と、前記帰還容量4の電荷をリセット用MO
SFET(S1)を介して放電させることで前記帰還容
量4をリセットするリセット回路を備えている。
【0014】そして、光検出器(例えば、フォトダイオ
ード)1と、読み出し用JFET2と、帰還容量4と、
リセット用MOSFET(S1)は、極低温(この例で
は、77K、但し、Kはケルビン温度)に冷却された極
低温容器内に置き、OPアンプ3は常温に置く。
【0015】この場合、前記極低温容器内の各素子とO
Pアンプ3等は導体で接続する。また、リセット用MO
SFET(MOS型電界効果トランジスタ)S1のゲー
トに印加するリセットパルスは、前記容器の外に設けた
制御回路(図示省略)から供給するため、必要な部分を
導体により接続して用いる。
【0016】前記の回路は、半導体赤外線検出回路にお
いて良く使われているTIA回路における帰還抵抗の代
わりに帰還容量4を使っている。TIA回路ではS/N
を良くするため、できるだけ大きな抵抗値の帰還抵抗を
用いるため、そのジョンソン雑音が主な雑音源となり、
低照度の赤外検出を妨げる。帰還回路に帰還容量4を使
った場合、入力部分に光電流による電荷が蓄積されるの
で、それを排出するために、CTIA回路では、リセッ
トスイッチとしてリセット用MOSFETS1を導入す
る。
【0017】また、低照度の赤外検出では非常に高い入
力抵抗が要求されるので、入力回路にFETが使われて
いる。FETは低温でも動作し、冷却された検出器のす
ぐ側に置けるため、高抵抗の部分を短くできるという利
点もある。OPアンプ3は常温におかれているが、それ
以外の全てのデバイスは、液体窒素クライオスタット内
に置かれている。
【0018】この回路には、各々のデバイスに起因する
いくつかの雑音源が存在する。しかし、回路上の振る舞
いを元に考えると、雑音源は二種類に分類できる。一つ
は、入力FETである読み出し用JFET2のソース回
路部分に発生した雑音電圧であり、これには入力FET
である読み出し用JFET2のチャネルで発生した全て
の雑音、及びOPアンプ3の入力換算雑音が含まれる。
OPアンプ3の入力換算雑音には雑音電圧と雑音電流が
ある。
【0019】しかし、雑音電流も前記読み出し用JFE
T2の出力インピーダンスによって電圧に変換できるの
で、雑音電圧に含まれる。雑音は光電流との比較で表す
ために、前記読み出し用JFET2のゲート入力におけ
る雑音電流に換算する。
【0020】もう一つの種類の雑音は、前記読み出し用
JFET2のゲート回路に直接電流として流れ込んでく
るもので、例えば、読み出し用JFET2や光検出器1
の漏洩電流のショット雑音、ゲート誘導雑音などがあ
る。そして、前記ゲート回路につながるデバイスの分極
雑音もこの種類の雑音になる。この種の雑音はそのまま
入力換算電流雑音となるが、ここではゲート電流雑音と
呼ぶ。
【0021】前記二種類の雑音は、入力インピーダンス
に対する依存性によってそれぞれ測定することができ
る。これらの雑音をOPアンプ3の出力に換算するため
には、それぞれの入力換算雑音電流に帰還インピーダン
スを掛ければよい。従って、ソース雑音のOPアンプ3
の出力は入力、帰還インピーダンスの比に比例するのに
対し、ゲート電流雑音では帰還インピーダンスのみに比
例することになる。
【0022】そこでその比は一定に保たれたまま入力、
帰還インピーダンスとも小さいものを使えば、ゲート電
流雑音は相対的に小さくなり無視できるようになる。逆
に両方のインピーダンスをともに大きくするとゲート電
流雑音が測定できるようになる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。
【0024】(1) :従来の光検出装置では、リセット用
MOSFET(MOS型電界効果トランジスタ)S1は
帰還容量4と並列に置かれていたが、この場合、帰還容
量4にかかる電圧が、リセット用MOSFETS1のソ
ースとドレインにそのままかかり、漏洩電流の原因とな
っていた。
【0025】例え、リセット用MOSFETS1がオフ
の状態になっていたとしても、ソース・ドレイン間にあ
る程度の電圧がかかると、電流が漏洩するのは避けられ
ない。そのため、帰還容量4を使った光検出装置の場合
でも、ノイズが多く高感度光検出の妨げとなっていた。
【0026】(2) :多くの光を集める目的で面積の比較
的大きな光検出器を使用する場合、必然的にその容量も
大きくなり、従来の回路ではその結果として読み出し用
JFETの雑音で光の検出限界が決まるようになってい
た。読み出し用JFETの入力換算雑音は、光検出器の
容量に比例するが、分極ノイズは容量の平方根に比例す
る。従って、光検出器の容量が増大すると必ずどこかで
読み出し用JFETの雑音が支配的となるのである。
【0027】本発明はこのような従来の課題を解決し、
光検出装置において、できる限りノイズを小さくするこ
とで、光検出時の感度を向上させることを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の目的を達
成するため、次のように構成した。
【0029】すなわち、光検出装置において、入射光を
検出する光検出器と、前記光検出器の検出信号を読み出
す読み出し用JFET(接合型電界効果トランジスタ)
と、前記読み出し用JFETで読み出した信号を増幅す
る増幅器と、前記増幅器の出力を帰還容量を介して前記
読み出し用JFETのゲートに帰還させる帰還回路と、
前記帰還容量の電荷をリセット用MOSFET(MOS
型電界効果トランジスタ)を介して放電させることでリ
セットを行うリセット回路を備えると共に、前記リセッ
ト用MOSFETのソース(又はドレイン)に、抵抗を
介して前記読み出し用JFETのゲート電圧と同レベル
の電圧を印加し、かつ、前記リセット用MOSFETの
ソース(又はドレイン)と前記帰還容量との間に、リセ
ット用MOSFETがオフの時はオフで、オンになる時
は必ずオンになっているように制御されるスイッチを抵
抗を介して接続した。
【0030】また、光検出装置において、入射光を検出
する光検出器と、前記光検出器の検出信号を読み出す読
み出し用JFETと、前記読み出し用JFETで読み出
した信号を増幅する増幅器と、前記増幅器の出力を帰還
容量を介して前記読み出し用JFETのゲートに帰還さ
せる帰還回路と、前記帰還容量の電荷をリセット用PN
接合素子を介して放電させることでリセットを行うリセ
ット回路を備えると共に、前記リセット用PN接合素子
に、抵抗を介して前記読み出し用JFETのゲート電圧
と同レベルの電圧を印加し、かつ、前記リセット用PN
接合素子と前記帰還容量との間に、電荷蓄積時はオフ
で、リセット時はオンになっているように制御されるス
イッチを抵抗を介して接続した。
【0031】また、光検出装置において、入射光を検出
する光検出器と、前記光検出器の検出信号を読み出す読
み出し用GaAsJFETと、前記読み出し用GaAs
JFETで読み出した信号を増幅する増幅器と、前記増
幅器の出力を帰還容量を介して前記読み出し用GaAs
JFETのゲートに帰還させる帰還回路と、前記帰還容
量の電荷を、リセット用GaAsPN接合素子を介して
放電させることでリセットを行うリセット回路を備える
と共に、前記リセット用GaAsPN接合素子に、抵抗
を介して前記読み出し用GaAsJFETのゲート電圧
と同レベルの電圧を印加し、かつ、前記リセット用Ga
AsPN接合素子と前記帰還容量との間に、電荷蓄積時
はオフで、リセット時はオンになっているように制御さ
れるスイッチを抵抗を介して接続した。
【0032】また、光検出装置において、入射光を検出
する光検出器と、前記光検出器の検出信号を読み出すた
めの読み出し用JFETと、前記読み出し用JFETの
ゲートに一端が接続され、該読み出し用JFETに蓄積
した電荷を放電させることでリセットを行うリセット用
PN接合素子と、前記リセット用PN接合素子のオン/
オフ状態を切り換えるための切り換えスイッチと、前記
切り換えスイッチの切り換え制御を行う制御手段を備え
た。
【0033】更に、前記いずれかの光検出装置におい
て、前記光検出器は、該光検出器の受光面の面積をn等
分した大きさの受光面を有するn個の光検出器で構成
し、該n個の光検出器の受光面を並列に並べると共に、
これらn個の光検出器を電気的に直列接続した。
【0034】(作用)前記構成に基づく本発明の作用を
説明する。
【0035】前記光検出装置では、帰還容量の電荷をリ
セット用MOSFETを介して放電させることでリセッ
トを行うリセット回路を備えると共に、リセット用MO
SFETのソース(又はドレイン)に、抵抗を介して前
記読み出し用JFETのゲート電圧と同レベルの電圧を
印加し、かつ、リセット用MOSFETのソース(又は
ドレイン)と前記帰還容量との間に、リセット用MOS
FETがオフの時はオフで、オンになる時は必ずオンに
なっているように制御されるスイッチを抵抗を介して接
続している。
【0036】そのため、リセット回路を、リセットが行
われている時のみ帰還回路に入れ、帰還容量への電荷蓄
積時にはリセット用MOSFETのソース(又はドレイ
ン)電圧を読み出し用JFETのゲート電圧と同じレベ
ルに保つことができる。
【0037】ところで従来の回路では、リセット用MO
SFETは帰還容量と並列に置かれていたが、帰還容量
にかかる電圧が、リセット用MOSFETのソース・ド
レイン間にそのままかかり、漏洩電流の原因となってい
た。例え、リセット用MOSFETがオフ状態になって
いたとしても、ソース・ドレイン間にある程度の電圧が
かかると、電流が漏洩するのは避けられない。そこで、
本発明では、電荷の蓄積時にはリセット用MOSFET
のソース(又はドレイン)電圧を、読み出し用JFET
のゲート電圧、つまり、リセット用MOSFETのドレ
イン(又はソース)電圧と同レベルにすることで漏洩電
流を避けることができる。
【0038】また、リセット回路のスイッチにより、電
荷の蓄積時にリセット用MOSFETを増幅器の出力か
ら切り離すことができる。また、前記リセット回路には
抵抗が接続されているので、リセット時にリセット用M
OSFETのソース(又はドレイン)電圧があまり変動
しないようにすることが可能である。
【0039】この場合、リセット用MOSFETをオン
にするには、ソース(又はドレイン)電圧に対してゲー
ト電圧(リセットパルス)をある程度かけなければなら
ないが、ソース(又はドレイン)電圧は増幅器の出力に
つながっているため、増幅器の出力電圧によって変動し
てしまう。しかし、前記抵抗の存在により、増幅器の出
力が変動してもソース(又はドレイン)電圧があまり変
動しない。従って、増幅器の出力がどのような値であっ
てもリセット用MOSFETを制御することが可能とな
る。
【0040】また、別の光検出装置では、帰還容量の電
荷をリセット用PN接合素子を介して放電させることで
リセットを行うリセット回路を備えると共に、リセット
用PN接合素子に、抵抗を介して読み出し用JFETの
ゲート電圧と同レベルの電圧を印加し、かつ、リセット
用PN接合素子と帰還容量との間に、電荷蓄積時はオフ
で、リセット時はオンになっているように制御されるス
イッチを抵抗を介して接続している。
【0041】ところで、一般的にMOSFETは分極ノ
イズが大きいので、リセットスイッチとしてMOSFE
Tを使った場合は、MOSFETの分極ノイズが光の検
出限界を決めてしまう可能性がある。そこで、リセット
スイッチとしてリセット用MOSFETをやめリセット
用PN接合素子を使用することで分極ノイズを更に小さ
くすることができる。
【0042】また、リセット用PN接合素子に対して
は、帰還容量の電圧を印加してオンにするため前記リセ
ット用MOSFETを使った回路のようなリセットパル
スが必要でない。そのため、回路の簡略化が可能であ
る。更に、リセット用PN接合素子を使用すれば、光検
出器と全く同じ技術で製作することが可能なので、製作
も容易になる。
【0043】また、別の光検出装置では、読み出し用J
FETの代わりに、GaAsJFETを使用し、リセッ
ト用PN接合素子の代わりに、GaAsによるリセット
用PN接合素子を用いている。
【0044】この場合にも、リセットスイッチとしてリ
セット用MOSFETをやめ、リセット用GaAsPN
接合素子を使用することで分極ノイズを更に小さくする
ことができる。
【0045】また、リセット用PN接合素子に対して
は、帰還容量の電圧を印加してオンにするため、リセッ
トパルスが必要でない。そのため、回路の簡略化が可能
である。更に、光検出器とリセット用PN接合素子をG
aAsJFETで構成するので、両素子とも全く同じG
aAs技術で製作することが可能となり、光検出装置の
製作も容易になる。
【0046】また、別の光検出装置では、光検出器と、
読み出し用JFETと、読み出し用JFETのゲートに
一端が接続され、読み出し用JFETに蓄積した電荷を
放電させることでリセットを行うリセット用PN接合素
子と、リセット用PN接合素子のオン/オフ状態を切り
換えるための切り換えスイッチと、切り換えスイッチの
切り換え制御を行う制御手段を備えている。
【0047】このように、PN接合素子をリセットスイ
ッチとして使用したリセット回路は、CTIA回路のみ
ならず、CIA回路でも使用できる。また、リセット用
PN接合素子が順方向になるように電圧をかければリセ
ットができるので、回路構成が簡単になる。
【0048】また、前記各光検出装置において、光検出
器は、該光検出器の受光面の面積をn等分した大きさの
受光面を有するn個の光検出器で構成し、該n個の光検
出器の受光面を並列に並べると共に、これらn個の光検
出器を電気的に直接接続して使用することもできる。
【0049】この場合、一個の光検出器に入る光は、元
の場合と比べて1/nとなり、それらを直列にしても電
流は変わらないので、光電流は1/nに減少する。ま
た、JFETのノイズは容量に比例するので1/n2
減少する。
【0050】一方、分極ノイズは容量の平方根に比例す
るので、1/nとなる。従って、nを大きくしていくと
JFETのノイズは光電流が減少するより早く小さくな
り、S/Nは向上する。しかし、JFETのノイズは、
nが増大していくどこかで分極ノイズより小さくなり、
ノイズは分極ノイズで決まるようになって1/nで減少
するようになる。光電流も1/nに減少するので、こう
なるとS/Nは変わらないことになる。
【0051】また、漏洩電流によるショットノイズが支
配的な場合は、漏洩電流は1/nとなるが、漏洩電流に
よるショットノイズは1/√nでしか減少しないので、
光電流の減少より緩やかに減少し、S/Nは減少するこ
とになる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0053】A:光検出装置の回路例1の説明 (1) :回路例1の説明 図1は光検出装置の回路例1である。この光検出装置の
回路例1は、基本的には従来例で説明したCTIA回路
を使用し、極限まで雑音(ノイズ)を減らした回路であ
り、以下、具体的に説明する。
【0054】光検出装置の回路例1は、入射光を検出す
る光検出器(例えば、フォトダイオード)1と、光検出
器1の検出信号を読み出す読み出し用JFET(接合型
電界効果トランジスタ)2と、読み出し用JFET2で
読み出した信号を増幅するOPアンプ(増幅器)3と、
OPアンプ3の出力を帰還容量(コンデンサ又はキャパ
シタ)4を介して読み出し用JFET2のゲートに帰還
させる帰還回路と、帰還容量4の電荷をリセット用MO
SFET(MOS型電界効果トランジスタ)S1を介し
て放電させることでリセットを行うリセット回路を備え
ると共に、リセット用MOSFETS1のソースに、抵
抗R2を介して読み出し用JFET2のゲート電圧と同
レベルの電圧VG を印加し、かつ、リセット用MOSF
ETS1のソースと帰還容量4との間に、リセット用M
OSFETS1がオフの時はオフで、オンになる時は必
ずオンになっているように制御されるスイッチS2を抵
抗R1を介して接続した回路である。
【0055】また、この回路では、リセット用MOSF
ETS1のゲートに外部からリセットパルスを供給す
る。この場合、前記リセットパルスを必要なタイミング
で発生させてリセット用MOSFETS1のゲートに供
給するため、パルス発生回路や制御回路等(図示省略)
を設けておく。そして、前記パルス発生回路で発生した
パルスを、LPF(ローパスフィルタ)に通すことで、
高域成分を減衰させたパルスを作成し、このリセットパ
ルスをリセット用MOSFETS1のゲートに供給す
る。
【0056】また、スイッチS2は、機械的なスイッチ
や電磁リレー等の接点でも良いが、トランジスタスイッ
チ等を使用して実現することもできる。また、光検出器
1は、フォトダイオード以外にも、各種公知の光検出器
が使用可能である。
【0057】上述した回路例1は、リセット回路を、リ
セットが行われている時のみ帰還回路に入れ、帰還容量
への電荷蓄積時にはリセット用MOSFETS1のソー
ス電圧を読み出し用JFET2のゲート電圧と同レベル
に保つ。従来の回路では、リセット用MOSFETS1
は帰還容量4と並列に置かれていたが、この場合、帰還
容量4にかかる電圧がリセット用MOSFETS1のソ
ースとドレインにそのままかかり、漏洩電流の原因とな
っていた。
【0058】例え、リセット用MOSFETS1がオフ
の状態になっていたとしても、ソース・ドレイン間にあ
る程度の電圧がかかると、電流が漏洩するのは避けられ
ない。そこで、電荷の蓄積時には、リセット用MOSF
ETS1のソース電圧を、読み出し用JFET2のゲー
ト電圧と同レベルにすることで漏洩電流を避けるのであ
る。
【0059】スイッチS2は、電荷の蓄積時にリセット
用MOSFETS1をOPアンプ3の出力から切り離す
ためのスイッチである。また、抵抗R1、R2は、リセ
ット時にリセット用MOSFETS1のソース電圧があ
まり変動しないようにするためにOPアンプ3の出力を
分割して小さくするための抵抗である。
【0060】リセット用MOSFETS1をオンにする
には、ソース電圧に対してゲート電圧をある程度かけな
ければならないが(この電圧の正負、値などは個々のF
ETによって異なる)、ソース電圧はOPアンプ3の出
力につながっているため、OPアンプ3の出力電圧によ
って変動してしまう。そこで、OPアンプ3の出力が変
動してもリセット用MOSFETS1のソース電圧があ
まり変動しないようにするために前記抵抗R1、R2を
導入した。
【0061】リセット時のソース電圧は、リセット用M
OSFETS1がオンになるゲート・ソース間電圧に比
べ、OPアンプ3のどのような出力電圧値に対しても十
分小さくなるようにすればよい。例えば、リセット用M
OSFETS1がオンになるゲート・ソース間電圧が−
3V程度なので、リセット時のソース電圧は、せいぜい
−0.1V程度以上に抑えておく必要がある。
【0062】OPアンプ3の最大出力電圧は、±18V
としたので、OPアンプ3の出力を1/100にしてリ
セットのソースにかかる抵抗R1、R2の値を設定し
た。また、抵抗R1はS2のオン抵抗より十分に大きく
する必要がある。リセット用MOSFETS1のソース
電圧がどの様に変動しても、リセットに必要な電圧をリ
セット用MOSFETS1のゲート・ソース間にかける
ことは他の方式でも可能であるが、前記の方式が最も簡
便である。
【0063】後段で増幅する場合には、CTIA用のO
Pアンプの最大出力値が電源電圧で決まらないこともあ
る。つまり、後段のアンプで増幅する場合、最後段のア
ンプで増幅する場合は、最後段の最大出力値を増幅率分
の1にした値がCTIA回路の最大出力となる。従っ
て、抵抗R1、R2の分割比はそれ程大きくなくても良
いことになる。
【0064】しかし、たまたま強い光が入射して、CT
IA回路の出力が最大電圧になることがあれば、リセッ
トが効かなくなる可能性があり、やはり、CTIA用O
Pアンプ3が原理的に取りうる最大出力電圧値から抵抗
R1、R2の分割比を決定しておいた方が安全である。
【0065】これらの抵抗には以下のような利点もあ
る。スイッチS2は抵抗R1と直列に入っているため、
そのオン及びオフ抵抗がOPアンプ出力の分割比に関係
することになるが、スイッチS2のオフ抵抗が抵抗R1
より十分に大きくなれば、リセット用MOSFETS1
のソースにかかる電圧は十分に小さくなり、電荷の蓄積
時の漏洩電流は無視できる程度になる。
【0066】従って、スイッチS2にはそれほど高いオ
フ抵抗が要求されないので、常温に設置しても問題はな
い(常温では、低温に比べてオフ抵抗は著しく小さ
い)。このことは後で述べるMOSFETを使わないリ
セット回路において重要な役目を果たすことになる。
【0067】なお、図1の回路例1において、リセット
用MOSFETS1のソースとドレインを逆にしても実
施可能である。すなわち、リセット用MOSFETS1
のソースを読み出し用JFET2のゲートに接続し、ド
レインをスイッチS2及び抵抗R2に接続しても実施可
能である。
【0068】(2) :タイミングチャートによる回路動作
の説明 図2は光検出装置の回路例1におけるリセット時のタイ
ミングチャートである。図2において、S1オンパルス
は、リセット用MOSFETS1をオン状態にするパル
スであり、S2オンパルスは、スイッチS2をオン状態
にするパルスである。前記CTIA回路を安定に動作さ
せるためには、リセット用MOSFETS1及びスイッ
チS2を決まったタイミングでオン・オフさせなければ
ならない。そのタイミングチャートを図2に示してあ
る。
【0069】図1に示したCTIA回路において、JF
ETを光検出装置の読み出し用に使用する際には細心の
注意が必要である。光検出装置自体やリセット用MOS
FETS1のみならず、読み出し用JFET2にも漏洩
電流が存在するが、時間と共に減少し、数時間から十数
時間後に10-18 A以下というレベルを達成することが
できる。
【0070】しかしながら、それまでとは異なる電圧を
JFET(読み出し用JFET2)のゲート・ドレイン
間或いはゲート・ソース間に与えると漏洩電流が増大
し、元に戻るまでに同程度の時間を要することがある。
特に、リセット時にこれらの電圧の変化が起きるとこう
した現象が起きる可能性が高い。更には、JFETの電
圧変動によりJFETがDC(直流)的にドリフトを起
こすこともある。
【0071】これらの問題を解決するには、読み出し用
JFET2にかかるそれぞれの電圧をリセット時も常に
保っておけば良い。スイッチS2は帰還容量への電荷の
蓄積時にオフ状態であり、リセット時にオンになるが、
リセット時にスイッチS2がオンになる前にリセット用
MOSFET(S1)がオンになると、リセット用MO
SFETS1は帰還回路に繋がっていないので、JFE
T2の入力部がリセット用MOSFETS1を通じて、
図1に示したVG に抵抗R2を通じて繋がることにな
る。
【0072】この結果、OPアンプ3の読み出し用JF
ET2のゲートへの帰還がかからなくなり、OPアンプ
3は正か負かどちらかに飽和する。次に、スイッチS2
がオンになると、リセット用MOSFETS1は帰還回
路に接続されることになるが、OPアンプ3は飽和した
状態から復帰するのに時間を要し、その際に読み出し用
JFET2のゲート電圧がわずかの時間ではあるが、大
きく変動する。この変動が問題を起こすのである。
【0073】そこで、図2のようなタイミング・チャー
トでリセット用MOSFETS1及びスイッチS2のス
イッチを動作させることにした。図2に示したように、
リセット用MOSFETS1がオンになる時には必ずス
イッチS2がオンになっているということが重要であ
る。
【0074】このようになっていれば、リセット用MO
SFETS1がどちらの状態であれ、OPアンプ3が回
路を必ず制御しているので飽和する状態にはならず、読
み出し用JFET2のゲート電圧は常に一定に保たれ
る。
【0075】図2のタイミングの立ち上がり、立ち下が
りが緩やかになっていることにも意味がある。図2のチ
ャートを、スイッチS2を制御するパルスと見れば、こ
のパルスがあまり急峻に立ち上がると、これもJFET
電圧変動の要因になるのである。パルスがスイッチの制
御部分(MOSFETであればゲート)に加わる時、そ
の信号はスイッチの容量を通じてCTIA回路に加わる
ことになるが、この信号があまり早いとOPアンプが応
答できなくなり、これもまたJFET電圧に変動を与え
る原因になるのである。
【0076】B:光検出装置の回路例2の説明 図3は光検出装置の回路例2を示した図である。光検出
装置の回路例2は、図3に示したように、入射光を検出
する光検出器1と、光検出器1の検出信号を読み出す読
み出し用JFET2と、読み出し用JFET2で読み出
した信号を増幅するOPアンプ(増幅器)3と、OPア
ンプ3の出力を帰還容量4を介して読み出し用JFET
2のゲートに帰還させる帰還回路と、帰還容量4の電荷
をリセット用PN接合素子S3を介して放電させること
でリセットを行うリセット回路を備えると共に、リセッ
ト用PN接合素子S3に抵抗R2を介して読み出し用J
FET2のゲート電圧と同レベルの電圧VG を印加し、
かつ、リセット用PN接合素子S3と帰還容量4との間
に、電荷蓄積時はオフで、リセット時はオンになってい
るように制御されるスイッチS2を抵抗R1を介して接
続した回路である。以下、更に具体的に説明する。
【0077】回路例1では、リセットスイッチとしてM
OSFETを使用する場合を説明したが、これには以下
に述べるような問題が発生することがある。本発明で
は、光検出器1の容量を小さくしていくと分極ノイズで
検出限界が決まることになる。分極ノイズとは、物質の
誘電分極が熱的に揺らぐために発生するものであり、誘
電損失に比例して増大する。
【0078】誘電損失は一種の抵抗であるので、抵抗に
発生する熱雑音(ジョンソンノイズ)と同様なものであ
る。分極ノイズは、読み出し用JFET2のゲート回路
素子、つまり検出器やJFETそれ自身などJFETの
ゲートにつながる全ての素子・物質から発生している。
【0079】そのゲート回路素子の中で一番分極ノイズ
が大きいのが、回路例1で説明したリセット用MOSF
ETS1である。その理由として、MOSFETのゲー
トをチャネルから絶縁しているシリコンの酸化或いは窒
化膜の結晶性が悪く、そのため誘電損失が増大している
と考えられる。現在使用しているMOSFETはそれ以
外から発生している分極ノイズの合計より更に大きい分
極ノイズを発生している。
【0080】そこで、回路例2では、リセットスイッチ
として回路例1で用いたリセット用MOSFETS1を
やめ、図3に示したリセット用PN接合素子S3を使用
する。この場合、PN接合素子としてはJFETでもフ
ォトダイオードでもかまわない。この場合、例えば、J
FETの一部の電極(同極同士)を短絡することで、P
N接合素子としたものを使用するが、できるだけ小さく
容量の小さいものが良い。なぜなら、容量が小さくなる
ほど分極ノイズも小さくなるだけでなく、その漏洩電流
も小さくなるからである。
【0081】それに伴ってリセット回路にも幾つかの変
更がある。PN接合素子S3は順方向に電圧をかけない
と電流がながれないため、例えば、図3の回路における
場合のように、帰還容量4への電荷の蓄積時にはOPア
ンプ3の出力が正の側へ増大していく場合には、OPア
ンプ3の出力側がP側になるように挿入しなければなら
ない。この向きは、光検出器1としてPN或いはPIN
接合型の検出器を使う場合にはJFETのゲートに対し
て同じ方向に付ければよい(図3参照)。
【0082】また、PN接合素子S3はある程度順方向
に電圧をかけないと電流がながれない。例えば、シリコ
ンの素子だと、0.5V程度順方向に電圧をかける必要
があるため、抵抗R1、R2の値はOPアンプ3の出力
をあまり落とさない程度にしなければならない。
【0083】その値は、リセット後のOPアンプ3の出
力をどの程度の電圧にしたいかによって決まるが、もし
1Vにしたいのであれば、R1=R2となる。この際、
抵抗R1、R2の分割比より、絶対値の方が重要とな
る。なぜなら、あまり小さいと、リセット用PN接合素
子S3に対して電流が過大に流れ、素子破損などの原因
となるからである。
【0084】このリセット方法は、他にも幾つかの利点
がある。リセット用PN接合素子S3に対しては、回路
例1のようにリセットパルスが必要でないため、回路の
簡略化につながる。更に、シリコン以外の素子で2次元
のアレイ検出器を作る際には、重要な技術となる。シリ
コンの場合は、MOSFETも光検出器も同じ材料とな
るので、同じ基板に両方とも隣り合わせて製作すること
ができる。
【0085】しかし、光検出器の素材は、検出する光の
波長によって異なってくる。MOSFETは、現在シリ
コン以外では作れないので、シリコン以外の素材による
光検出器1の場合には、別の基板に作り、後で結合する
という作業が必要となる。しかも、光検出器1とリセッ
トスイッチはできるだけ近くで結合させなければならな
いので、現在ではダイレクトハイブリッドと呼ばれる方
法で、それぞれ2次元のアレイ同士を直接張り合わせる
という手法を用いている。
【0086】しかしながら、リセット用PN接合素子S
3を使用すれば、光検出器1と全く同じ技術で製作する
ことができるので、ダイレクトハイブリッドは必要なく
なる。MOSFETによるスイッチが必要な場合でも、
スイッチS2の部分に入れば良く、光検出器1とは離れ
た場所においても全く問題がないのである。
【0087】以下の回路例3(図4参照)で説明するよ
うに、読み出し用FETとして、GaAsJFET(G
aAs接合型電界効果トランジスタ)を使用する場合に
は、このリセット方法は極めて重要になる。半導体とし
てGaAsを使用したJFET、すなわち、GaAsJ
FETは、液体ヘリウム温度(4.2K)以下でも動作
することが分かっているので、波長の長い光に対する高
感度光検出器の読み出し回路として有望視されている。
【0088】なぜなら、波長の長い光検出器では、極低
温にしないと感度が上がらないからである。GaAsで
はMOS型のFETは作れないので、GaAsJFET
をリセットスイッチとして使用することも考えられる。
しかし、一般に、JFETはオフ抵抗がMOSに比べて
遙かに小さく、GaAsJFETもその例外ではないの
で、従来のCTIA回路のリセットスイッチとしては使
用できない。
【0089】ところが、リセットスイッチとしてリセッ
ト用PN接合素子を使用する場合のスイッチS2は、オ
フ抵抗が小さくて良いのでJFETでも使用できるので
ある。この場合、全ての回路素子をGaAsで作れるの
で技術的に大変楽になる。
【0090】PN接合素子をリセットスイッチとして使
用したリセット回路は、ここで使用したCTIA回路の
みならず、CIA回路でも使用できる。CIA回路と
は、CTIA回路で用いたような帰還回路を使用しない
で、光検出器で発生した電圧を直接読み出し用FETで
読み取る回路である(図4参照)。この場合には、リセ
ット用PN接合素子が順方向になるように電圧をかけれ
ばリセットができる。
【0091】C:光検出装置の回路例3の説明 図4は光検出装置の回路例3を示した図である。光検出
装置の回路例3は、回路例2において、読み出し用JF
ET2及びスイッチS2をGaAsJFET(GaAs
接合型電界効果トランジスタ)で置き換え、リセット用
PN接合素子S3をGaAsPN接合素子S4で置き換
えた例である。更に具体的には次の通りである。
【0092】図4に示したように、回路例3では、入射
光を検出する光検出器1と、光検出器1の検出信号を読
み出す読み出し用GaAsJFET2と、読み出し用G
aAsJFET2で読み出した信号を増幅するOPアン
プ(増幅器)3と、OPアンプ3の出力を帰還容量4を
介して読み出し用GaAsJFET2のゲートに帰還さ
せる帰還回路と、帰還容量4の電荷を、リセット用Ga
AsPN接合素子S4を介して放電させることでリセッ
トを行うリセット回路を備えると共に、S4に、抵抗R
2を介して読み出し用GaAsJFET5のゲート電圧
と同レベルの電圧VG を印加し、かつ、S4と帰還容量
4との間に、GaAsJFETで構成したスイッチS2
を抵抗R1を介して接続した回路である。
【0093】この場合、前記GaAsJFETは、液体
ヘリウム温度(4.2K)以下でも動作することが分か
っているので、波長の長い光に対する高感度光検出装置
の読み出し回路に前記GaAsJFET2を用い、スイ
ッチS2にもGaAsJFETを用い、これを極低温に
して使用すれば、光検出の感度が向上する。
【0094】また、リセットスイッチとしてS4を使用
しているので、全ての回路素子をGaAsで作れるため
技術的に大変楽になる。また、S4は順方向になるよう
に電圧をかければリセットができるので、リセット回路
が簡単になる。
【0095】D:光検出装置の回路例4の説明 図5は光検出装置の回路例4を示した図である。光検出
装置の回路例4は、入射光を検出する光検出器1と、光
検出器1の検出信号を読み出すための読み出し用JFE
T2と、読み出し用JFET2のゲートに接続したリセ
ット用PN接合素子S3と、該リセット用PN接合素子
S3のオン/オフ切り換えを行う切り換えスイッチ6を
設け、電荷蓄積時にグランド電位側、リセット時に電位
がかかるようにスイッチ6を切り換え制御する切り換え
制御手段(図示省略)を備えている。
【0096】この場合、光検出器1とリセット用PN接
合素子S3は、同極性の電極を読み出し用JFET2の
ゲートに接続することで、前記光検出器1とリセット用
PN接合素子S3を、読み出し用JFET2のゲートと
GNDとの間で並列に接続する。
【0097】そして、前記切り換え制御手段により、電
荷蓄積時は、切り換えスイッチ6をGND電位(接地電
位)側に接続してリセット用PN接合素子S3をオフに
し、リセット時は、切り換えスイッチ6に電圧V側に接
続してリセット用PN接合素子S3をオンにする。この
ようにしてリセット用PN接合素子S3がオンになる
と、読み出し用JFET2のゲート回路に蓄積した電荷
は、リセット用PN接合素子S3を介して放電されリセ
ット状態になる。
【0098】E:光検出装置の回路例5 図6は光検出装置の回路例5である。光検出装置の回路
例5は、回路例1〜回路例4で使用している光検出器1
の容量が大きい場合に、ノイズを低減する例である。
【0099】前述したように、分極ノイズは光検出器1
の容量が小さい場合に支配的となる。逆に、光検出器1
の容量が大きくなると、読み出し用JFET2(回路例
1、2、4参照)或いは読み出し用GaAsJFET5
(回路例3参照)のJFET(接合型電界効果トランジ
スタ)のノイズが問題となってくる。
【0100】光検出器1の容量が大きい場合、光検出器
1の容量をC、JFETのノイズ電圧をVnとおくと、
読み出し回路のノイズ電流は、ωC・Vnとなり、光検
出器1の容量に比例して増大するようになる。従って、
光検出器1の容量が大きくなると、最終的にはJFET
のノイズが支配的となるのである。
【0101】こうなってしまうと、光検出器1に入射す
る光を増やそうとして光検出器1のサイズを大きくして
いっても、それに比例して光検出器1の容量も増えてい
くため、S/Nは全く変わらないことになってしまう。
この問題を解決するために、容量の大きな光検出器1に
対して、該光検出器1の直列接続法を発明した(これを
回路例5として説明する)。
【0102】あるサイズの光検出器1をn等分(n:任
意の整数)して直列に接続した状態におけるノイズと光
電流を考える。この時の光検出器1の容量は、一個の光
検出器1が1/nとなり、更に、それらが直列に接続さ
れるので、C/n2 となる。但し、ここでCは、分割す
る前の光検出器1の容量である。
【0103】一個の光検出器1に入る光は、元の場合と
比べて1/nとなり、それらを直列にしても電流は変わ
らないので、結局、光電流は1/nに減少する。ノイズ
はJFET及び分極ノイズに分けて考える。JFETの
ノイズは前述したように、容量に比例するので1/n2
に減少する。
【0104】一方、分極ノイズは容量の平方根に比例す
るので、1/nとなる。従って、nを大きくしていくと
JFETのノイズは光電流が減少するより早く小さくな
り、S/Nは向上する。しかし、JFETのノイズは、
nが増大していくどこかで分極ノイズより小さくなり、
ノイズは分極ノイズで決まるようになって1/nで減少
するようになる。光電流も1/nに減少するので、こう
なるとS/Nは変わらないことになる。つまり、この方
法はJFETのノイズが支配的な時にだけ有効なのであ
る。
また、この時、漏洩電流は1/nとなるが、
漏洩電流によるショットノイズは1/√nでしか減少し
ないので、光電流の減少より緩やかに減少し、S/Nは
減少することになる。この状況は、光電流に対しても同
様であるので、ここで述べた方法は漏洩電流或いは光電
流のショットノイズが支配的な場合に逆効果となる。
【0105】以上述べたことが図6に具体的に示してあ
る。図6のは従来の光検出器1(図7参照)であり、
図6のはに示した光検出器1の面積(受光面積)を
n等分(n等分の1の面積の光検出器をn個用意する)
することを示す。また、図6のは面積として並列に並
べた状態を示す図であり、図6のは前記n個の光検出
器を電気的に直列接続した状態を示している。このよう
にすると、〜の状態における特性は次のようにな
る。
【0106】(1) :面積は、の状態をS(mm2 )と
すると、ではS/n(mm2 /1個)であり、及び
の状態では、S(mm2 )となる。
【0107】(2) :容量は、の状態をC(pF)とす
ると、の状態ではC/n(pF/1個)であり、及
びの状態ではC/n2 (pF)となる。
【0108】(3) :光電流は、の状態をI(A)とす
ると、の状態ではI/n(A/1個)であり、及び
の状態ではI/n(A)となる。
【0109】(4) :FETノイズは、の状態をIFET
(A)とすると、の状態ではIFE T /nであり、及
びの状態ではIFET /n2 (A)となる。
【0110】(5) :分極ノイズは、の状態をI
P (A)とすると、の状態ではIP /√nであり、
及びの状態ではIP /n(A)となる。
【0111】(6) :ショットノイズは、の状態をIS
(A)とすると、の状態ではIS/√nであり、及
びの状態ではIS /√n(A)となる。
【0112】F:その他の説明 :前記光検出器1は、赤外線、可視光線など、全ての
光に対して適用可能である。
【0113】:図1〜図6に示した回路例において、
OPアンプ3を除く他の回路素子(光検出器1、読み出
し用JFET2、リセット用MOSFETS1、リセッ
ト用PN接合素子、スイッチS2、抵抗R1、R2等)
は極低温(例えば、77K)に冷却された極低温容器内
に入れて使用する。例えば、OPアンプ3は常温におか
れているが、それ以外の全てのデバイスは、液体窒素ク
ライオスタット内に置かれている。
【0114】但し、一部の素子或いは部品(例えば、ス
イッチS2)は、常温に置いて使用する場合もある。極
低温容器内は、液体窒素、或いは液体ヘリウム等によ
り、内部の素子が動作可能な極低温にまで冷却して使用
する。
【0115】:光検出器1はフォトダイオードの他、
任意の光検出器が使用可能である。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。
【0117】(1) :請求項1では、帰還容量の電荷をリ
セット用MOSFETを介して放電させることでリセッ
トを行うリセット回路を備えると共に、リセット用MO
SFETのソース(又はドレイン)に、抵抗を介して前
記読み出し用JFETのゲート電圧と同レベルの電圧を
印加し、かつ、リセット用MOSFETのソース(又は
ドレイン)と前記帰還容量との間に、リセット用MOS
FETがオフの時はオフで、オンになる時は必ずオンに
なっているように制御されるスイッチを抵抗を介して接
続している。
【0118】そのため、リセット回路を、リセットが行
われている時のみ帰還回路に入れ、電荷蓄積時にはリセ
ット用MOSFETのソース(又はドレイン)電圧を読
み出し用JFETのゲート電圧と同じレベルに保つこと
ができる。
【0119】ところで従来の回路では、リセット用MO
SFETは帰還容量と並列に置かれていたが、帰還容量
にかかる電圧が、リセット用MOSFETのソース・ド
レイン間にそのままかかり、漏洩電流の原因となってい
た。例え、リセット用MOSFETがオフ状態になって
いたとしても、ソース・ドレイン間にある程度の電圧が
かかると、電流が漏洩するのは避けられない。そこで、
本発明では、電荷の蓄積時にはリセット用MOSFET
のソース(又はドレイン)電圧を、読み出し用JFET
のゲート電圧、つまり、リセット用MOSFETのドレ
イン(又はソース)電圧と同レベルにすることで漏洩電
流を避けることができる。
【0120】また、リセット回路のスイッチにより、電
荷の蓄積時にリセット用MOSFETを増幅器の出力か
ら切り離すことができる。また、前記リセット回路には
抵抗が接続されているので、リセット時にリセット用M
OSFETのソース(又はドレイン)電圧があまり変動
しないようにすることが可能である。
【0121】この場合、リセット用MOSFETをオン
にするには、ソース(又はドレイン)電圧に対してゲー
ト電圧(リセットパルス)をある程度かけなければなら
ないが、ソース(又はドレイン)電圧は増幅器の出力に
つながっているため、増幅器の出力電圧によって変動し
てしまう。しかし、前記抵抗の存在により、増幅器の出
力が変動してもソース(又はドレイン)電圧があまり変
動しない。従って、増幅器の出力電圧によらずMOSF
ETによるリセットが可能になる。
【0122】(2) :請求項2では、帰還容量の電荷をリ
セット用PN接合素子を介して放電させることでリセッ
トを行うリセット回路を備えると共に、リセット用PN
接合素子に、抵抗を介して読み出し用JFETのゲート
電圧と同レベルの電圧を印加し、かつ、リセット用PN
接合素子と帰還容量との間に、電荷蓄積時はオフで、リ
セット時はオンになっているように制御されるスイッチ
を抵抗を介して接続している。
【0123】ところで、リセットスイッチとして、請求
項1のようにリセット用MOSFETを使うと分極ノイ
ズが大きくなる可能性がある。そこで請求項2では、リ
セットスイッチとしてリセット用MOSFETをやめ、
リセット用PN接合素子を使用することで分極ノイズを
更に小さくすることができる。
【0124】また、リセット用PN接合素子に対して
は、帰還容量の電圧を印加してオンにするため請求項1
のようなリセットパルスが必要でない。そのため、回路
の簡略化が可能である。更に、リセット用PN接合素子
を使用すれば、光検出器あるいはJFETと全く同じ技
術で製作することが可能なので、製作も容易になる。
【0125】(3) :請求項3では、請求項1の読み出し
用JFETの代わりに、GaAsJFETを使用し、リ
セット用PN接合素子の代わりに、リセット用GaAs
PN接合素子、そしてリセット回路のスイッチとしてG
aAsJFETを用いている。
【0126】また、リセット用PN接合素子に対して
は、帰還容量の電圧を印加してオンにするため請求項1
のようなリセットパルスが必要でない。そのため、回路
の簡略化が可能である。更に、光検出器とリセット用P
N接合素子およびリセット回路のスイッチをGaAsP
N接合素子で構成するので、全ての素子を同じ技術で製
作することが可能となり、光検出装置の製作も容易にな
る。
【0127】(4) :請求項4では、光検出器と、読み出
し用JFETと、読み出し用JFETのゲートに一端が
接続され、読み出し用JFETに蓄積した電荷を放電さ
せることでリセットを行うリセット用PN接合素子と、
リセット用PN接合素子のオン/オフ状態を切り換える
ための切り換えスイッチと、リセット用PN接合素子の
状態が、電荷蓄積時にオフ、リセット時にオンとなるよ
うに、切り換えスイッチの切り換え制御を行う制御手段
を備えている。
【0128】このように、PN接合素子をリセットスイ
ッチとして使用したリセット回路は、CTIA回路のみ
ならず、CIA回路でも使用できる。また、リセット用
PN接合素子が順方向になるように電圧をかければリセ
ットができるので、回路構成が簡単になる。
【0129】(5) :請求項5では、光検出器の受光面の
面積をn等分した大きさの受光面を有するn個の光検出
器で構成し、該n個の光検出器の受光面を並列に並べる
と共に、これらn個の光検出器を電気的に直列接続して
いる。
【0130】この場合、一個の光検出器に入る光は、元
の場合と比べて1/nとなり、それらを直列にしても電
流は変わらないので、光電流は1/nに減少する。ま
た、JFETのノイズは容量に比例するので1/n2
減少する。
【0131】一方、分極ノイズは容量の平方根に比例す
るので、1/nとなる。従って、nを大きくしていくと
JFETのノイズは光電流が減少するより早く小さくな
り、S/Nは向上する。しかし、JFETのノイズは、
nが増大していくどこかで分極ノイズより小さくなり、
ノイズは分極ノイズで決まるようになって1/nで減少
するようになる。光電流も1/nに減少するので、こう
なるとS/Nは変わらないことになる。
【0132】また、漏洩電流は1/nとなるが、漏洩電
流によるショットノイズは1/√nでしか減少しないの
で、光電流の減少より緩やかに減少し、漏洩電流による
ショットノイズが支配的な場合にはS/Nは減少するこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における光検出装置の回路
例1である。
【図2】本発明の実施の形態における光検出装置の回路
例1におけるリセット時のタイミングチャートである。
【図3】本発明の実施の形態における光検出装置の回路
例2である。
【図4】本発明の実施の形態における光検出装置の回路
例3である。
【図5】本発明の実施の形態における光検出装置の回路
例4である。
【図6】本発明の実施の形態における光検出装置の回路
例5である。
【図7】従来の光検出装置の回路例である。
【符号の説明】
1 光検出器 2 読み出し用JFET(接合型電界効果トランジス
タ) 3 OPアンプ 4 帰還容量 5 GaAsJFET(GaAs接合型電界効果トラン
ジスタ) 6 切り換えスイッチ S1 リセット用MOSFET(MOS型電界効果トラ
ンジスタ) S2 スイッチ S3 リセット用PN接合素子 S4 リセット用GaAsPN接合素子 R1、R2、Rs 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G065 AA04 AB02 BA09 BC03 BC12 CA12 5C024 AX06 CX41 HX17 HX35 5F049 MA01 NA04 UA04 UA12 UA13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を検出する光検出器と、 前記光検出器の検出信号を読み出す読み出し用JFET
    と、 前記読み出し用JFETで読み出した信号を増幅する増
    幅器と、 前記増幅器の出力を帰還容量を介して前記読み出し用J
    FETのゲートに帰還させる帰還回路と、 前記帰還容量の電荷をリセット用MOSFETを介して
    放電させることでリセットを行うリセット回路を備える
    と共に、 前記リセット用MOSFETのソース(又はドレイン)
    に、抵抗を介して前記読み出し用JFETのゲート電圧
    と同レベルの電圧を印加し、かつ、前記リセット用MO
    SFETのソース(又はドレイン)と前記帰還容量との
    間に、リセット用MOSFETがオフの時はオフで、オ
    ンになる時は必ずオンになっているように制御されるス
    イッチを抵抗を介して接続したことを特徴とする光検出
    装置。
  2. 【請求項2】 入射光を検出する光検出器と、 前記光検出器の検出信号を読み出す読み出し用JFET
    と、 前記読み出し用JFETで読み出した信号を増幅する増
    幅器と、 前記増幅器の出力を帰還容量を介して前記読み出し用J
    FETのゲートに帰還させる帰還回路と、 前記帰還容量の電荷をリセット用PN接合素子を介して
    放電させることでリセットを行うリセット回路を備える
    と共に、 前記リセット用PN接合素子に、抵抗を介して前記読み
    出し用JFETのゲート電圧と同レベルの電圧を印加
    し、かつ、前記リセット用PN接合素子と前記帰還容量
    との間に、電荷蓄積時はオフで、リセット時はオンにな
    っているように制御されるスイッチを抵抗を介して接続
    したことを特徴とする光検出装置。
  3. 【請求項3】 入射光を検出する光検出器と、 前記光検出器の検出信号を読み出す読み出し用GaAs
    JFETと、 前記読み出し用GaAsJFETで読み出した信号を増
    幅する増幅器と、 前記増幅器の出力を帰還容量を介して前記読み出し用G
    aAsJFETのゲートに帰還させる帰還回路と、 前記帰還容量の電荷を、リセット用GaAsPN接合素
    子を介して放電させることでリセットを行うリセット回
    路を備えると共に、 前記リセット用GaAsPN接合素子に、抵抗を介して
    前記読み出し用GaAsJFETのゲート電圧と同レベ
    ルの電圧を印加し、かつ、前記リセット用GaAsPN
    接合素子と前記帰還容量との間に、電荷蓄積時はオフ
    で、リセット時はオンになっているように制御されるス
    イッチを抵抗を介して接続したことを特徴とする光検出
    装置。
  4. 【請求項4】 入射光を検出する光検出器と、 前記光検出器の検出信号を読み出すための読み出し用J
    FETと、 前記読み出し用JFETのゲートに一端が接続され、該
    読み出し用JFETに蓄積した電荷を放電させることで
    リセットを行うリセット用PN接合素子と、 前記リセット用PN接合素子のオン/オフ状態を切り換
    えるための切り換えスイッチと、 前記切り換えスイッチの切り換え制御を行う制御手段を
    備えていることを特徴とする光検出装置。
  5. 【請求項5】 前記光検出器は、該光検出器の受光面の
    面積をn等分した大きさの受光面を有するn個の光検出
    器で構成し、該n個の光検出器の受光面を並列に並べる
    と共に、これらn個の光検出器を電気的に直列接続した
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光
    検出装置。
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