JP2003278741A - ローラユニット - Google Patents

ローラユニット

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JP2003278741A JP2002087786A JP2002087786A JP2003278741A JP 2003278741 A JP2003278741 A JP 2003278741A JP 2002087786 A JP2002087786 A JP 2002087786A JP 2002087786 A JP2002087786 A JP 2002087786A JP 2003278741 A JP2003278741 A JP 2003278741A
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直樹 清原
Takeshi Inoue
毅志 井上
Kazuki Yokogawa
一樹 横川
Kazuaki Imaizumi
和明 今泉
Mitsunori Nakamura
充紀 中村
Shigehiko Ito
成彦 伊藤
Moriaki Tejima
司晶 手島
Kazuhiro Murakami
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薄肉のローラであってもその破壊を防止したロ
ーラユニットを提供する。 【解決手段】ローラ本体52の長手方向一端部に形成さ
れた孔53aにコイルばね60の一端部60aが引っ掛
けられている。ローラ本体52の長手方向一端部とは反
対側の長手方向他端部には、駆動ギア90が取り付けら
れている。駆動ギア90の嵌合部94に形成された鍵型
の孔94aにコイルばね60の他端部60bが押し込ま
れている。これにより、コイルばね60の他端部60b
が駆動ギア90に固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部からの駆動力
を伝達するギアを備えたローラユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワークステーションの出
力装置として、粉体の現像剤(トナー)を用いて記録媒
体に画像を形成する電子写真方式の画像形成装置が知ら
れている。このような画像形成装置では、例えば、画像
情報を担持する光(例えばレーザ)を感光ドラムなどの
像担持体に照射して静電潜像を形成し、この静電潜像に
現像ローラを用いてトナーを供給して現像像を形成し、
転写ローラなどを使用してこの現像像を記録媒体に転写
して転写像(現像像)を形成する。転写像が形成された
記録媒体は定着器に搬送され、定着器では転写像が記録
媒体に定着される。定着器には、通常、ヒータを内蔵し
た定着ローラとこの定着ローラに圧接する加圧ローラと
が備えられている。転写像を記録媒体に定着する際は、
定着ローラと加圧ローラとで記録媒体を挟持して搬送し
ながら転写像を所定の定着温度で加熱すると同時に加圧
する。この加熱と加圧で転写像が記録媒体に定着され
る。転写像が定着された記録媒体は排紙ローラなどに挟
持されながら排出される。
【0003】上記した定着ローラとしては、内部にヒー
タが配置された金属製の円筒の外周面にシリコーンゴム
やフッ素ゴム等のゴム材料を被覆したものが多く使用さ
れている。このような定着ローラには、省エネルギの観
点から素早い立ち上がりが求められている。このため、
画像形成装置本体が完全に冷え切った状態からメインス
イッチを入れて最初のコピーが排出されるまでの時間
(立上り時間)が30秒間以下の画像形成装置がある。
この立上り時間は年々短くなっている。
【0004】また、画像形成装置本体のメインスイッチ
が入っている待機状態において定着器を暖めておくため
の消費電力を極力少なくすることが求められている。こ
のため、上記の待機状態では、定着器のヒータを完全に
切っておく必要に迫られている。このように待機状態で
定着器のヒータを完全に切っておく場合、ヒータをオン
にするとほぼ同時に定着ローラを所定温度にするために
は、定着ローラの肉厚を薄くしてその熱容量を小さくし
ておく必要がある。このために、熱伝導率の良いアルミ
ニウム合金製の定着ローラが使用される。
【0005】上記した立上り時間を短くするために、最
近ではアルミニウム製の定着ローラの肉厚は0.8mm
程度まで薄くなっている。定着ローラの肉厚をこれ以上
薄くした場合、定着ローラと加圧ローラとの間(ニップ
部)に記録媒体を挟持して現像像を熱と圧力で定着する
ときに、定着ローラが変形するおそれがある。定着ロー
ラの長手方向中央部は、特に変形し易いので、この長手
方向中央部においては充分な定着性能を確保できないお
それがある。
【0006】そこで、定着ローラの内径よりも僅かに大
きい外径をもつコイルばねを定着ローラの内壁面に圧接
させることにより、定着ローラを補強する技術が提案さ
れている(特許公報第2810355号参照)。この技
術では、定着ローラの肉厚を0.35mm程度にまで薄
くでき、強度を保ったまま定着ローラの熱容量を減らせ
る。
【0007】図6から図8までを参照して、定着ローラ
をコイルばねで補強する技術を説明する。
【0008】図6は、従来の定着ローラの一例を示す一
部破断図である。図7は、図6の定着ローラに取り付け
られるギアを示す斜視図である。図8は、図7のギアを
取り付ける手順を示す斜視図である。
【0009】定着ローラ100は、円筒状で薄肉の芯金
ローラ102の内部空間にコイルばね104が差し込ま
れた構成になっている。コイルばね104は芯金ローラ
102の内周面を外側に押圧して芯金ローラ102を補
強している。芯金ローラ102の長手方向端部には、外
部からの駆動力で芯金ローラ102を回転させるための
駆動ギア106が固定されている。駆動ギア106を固
定するために芯金ローラ102の長手方向端部には、2
箇所のスリット(凹部)102aが形成されている。一
方、駆動ギア106には、スリット102aに嵌まりこ
むリブ(凸部)106aが形成されている。芯金ローラ
102のスリット102aに駆動ギア106のリブ10
6aを嵌め込み、さらに、半円形の抜け止め部材108
で駆動ギア106を芯金ローラ102に固定する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記した定着ローラ1
00では、芯金ローラ102にかかる負荷トルクが大き
い場合、スリット102aが破壊されて駆動を伝達でき
ないことがある。スリット102aが破壊されない程度
の負荷トルクにするためには加圧ローラ(図示せず)の
加圧力を大きく下げる必要がある。しかし、この加圧力
を大きく下げた場合、定着性が不十分になって定着器と
して使用できない。また、駆動ギア106が芯金ローラ
102から抜け出ることを防止する抜け止め部材108
が必要であるので、その分、部品点数が多い。
【0011】本発明は、上記事情に鑑み、薄肉のローラ
であってもその破壊を防止したローラユニットを提供す
ることを第1の目的とする。また、部品点数の少ないロ
ーラユニットを提供することを第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るための本発明の第1のローラユニットは、(1)中空
の円筒状ローラと、(2)該円筒状ローラの中空部で螺
旋状に巻かれながら該円筒状ローラの長手方向に延びる
と共に該円筒状ローラの内周面に接触する、螺旋状の一
端部が前記円筒状ローラの長手方向一端部に固定された
線材と、(3)前記円筒状ローラの前記長手方向一端部
とは反対側の長手方向他端部に取り付けられると共に、
前記線材の前記一端部とは反対側の他端部が固定された
ギアとを備え、(4)前記線材の巻径が広がる方向に前
記ギアが回転することにより前記円筒状ローラも回転す
ることを特徴とするものである。
【0013】ここで、(5)前記線材の前記螺旋状の一
端部は、前記円筒状ローラの長手方向一端部に形成され
た孔に差し込まれて着脱自在に係合することにより固定
されたものであってもよい。
【0014】さらに、(6)前記ギアは、該ギアの駆動
力を前記円筒状ローラの前記長手方向他端部に直接に伝
達するものであり、(7)この直接に伝達された駆動力
は、前記ギアから前記線材の前記他端部に直接に伝達さ
れた駆動力よりも弱いものであってもよい。
【0015】さらにまた、(8)前記円筒状ローラは、
その前記長手方向他端部に凹部が形成されたものであ
り、(9)前記ギアは、前記凹部に嵌め込まれる凸部が
形成されたものであってもよい。
【0016】さらにまた、(10)線材は、前記ギアを
前記円筒状ローラの前記長手方向一端部に向けて引き寄
せるものであってもよい。
【0017】上記第2の目的を達成するための本発明の
第2のローラユニットは、(11)中空の円筒状ローラ
と、(12)該円筒状ローラの中空部で螺旋状に巻かれ
ながら該円筒状ローラの長手方向に延びると共に該円筒
状ローラの内周面に接触してこの内周面を外側に押圧す
る線材と、(13)前記円筒状ローラの長手方向一端部
に向けて引き寄せられるように、該長手方向一端部とは
反対側の長手方向他端部で前記線材の端部に固定された
ギアとを備えたことを特徴とするものである。
【0018】ここで、(14)前記円筒状ローラは、そ
の前記長手方向他端部に凹部が形成されたものであり、
(15)前記ギアは、前記凹部に嵌め込まれる凸部、及
び前記線材の端部が差し込まれた孔が形成されたもので
あり、(16)前記線材は、その端部を前記ギアの前記
孔に差し込んで固定することにより前記ギアを前記円筒
状ローラの長手方向一端部に向けて引き寄せるものであ
ってもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】図1を参照して本発明のローラユ
ニットの一実施形態が組み込まれた画像形成装置の概略
構造を説明する。
【0020】図1は、本発明のローラユニットの一実施
形態が組み込まれた画像形成装置の一例であるデジタル
複写機を示す模式図である。
【0021】複写機10の頂面には開閉自在な直方体状
の原稿圧着板12が配置されている。原稿圧着板12の
下には、原稿に記録された画像を読み取る画像読取装置
14が配置されている。画像読取装置14の上面(上
壁)は、原稿が載置される原稿台ガラス(図示せず)で
ある。
【0022】原稿圧着板12よりも手前側(正面側)に
は、複写枚数などが入力される操作パネル(図示せず)
が配置されている。また複写機10の下部には、複数枚
のカット紙が収容されるカセット16が複写機10に出
し入れ自在に備えられている。また、複写機10の左側
部分には空間が形成されており、排出された記録紙が積
載される排紙トレイ18が形成されている。
【0023】複写機10で画像を形成する手順等を説明
する。
【0024】原稿に記録された画像を記録媒体に形成す
るためには、原稿圧着板12を開き、原稿台ガラス(図
示せず)の上面に、画像面が下になるように原稿を載置
し、この原稿を原稿圧着板12で押さえて固定する。次
に、所定の操作ボタン等を押すことにより、原稿に記録
された画像は、画像読取装置14で読み取られる。読み
取られた画像はデジタル信号に変換され、このデジタル
信号は、レーザスキャナ20に送信される。
【0025】レーザスキャナ20に送信された信号はレ
ーザ光に変換されて、このレーザ光は、高速で回転する
スキャナミラー20a、折り返しミラー20bを経由し
て感光ドラム22に照射される。感光ドラム22は帯電
器24によって一様に帯電されており、レーザ光が照射
された感光ドラム22には静電潜像が形成される。この
静電潜像は現像ローラ26から供給された現像剤で現像
されて現像像が形成される。
【0026】一方、カセット16からは記録紙などの記
録媒体が給紙ローラ28によって矢印A方向(給紙方
向)に給紙され、搬送ローラ30とレジストローラ32
によって転写ローラ34に搬送される。転写ローラ34
は感光ドラム22と共に記録媒体を挟持しながら、この
記録媒体に感光ドラム22の現像像を転写する。現像像
が転写された記録媒体は搬送ガイド36によって定着器
40に案内される。定着器40には定着ローラ50と加
圧ローラ70が配置されており、これら2つのローラ5
0,70に記録媒体が挟持されながら搬送されて、現像
像が記録媒体に定着される。このようにして現像像が定
着された記録媒体は排紙ローラ80によって排出されて
排紙トレイ18に積載される。
【0027】図2から図4までを参照して、定着ローラ
50について説明する。
【0028】図2は、本発明のローラユニットを採用し
た定着ローラの一例を模式的に示す断面図である。図3
は、図2の定着ローラの長手方向一端部を示す斜視図で
ある。図4は、図2の定着ローラの長手方向他端部を示
す斜視図である。
【0029】定着ローラ50は、肉厚が0.3〜0.5
mm程度のアルミウム製でパイプ状(円筒状)のローラ
本体52(本発明にいう円筒状ローラの一例である)を
備えている。ローラ本体52の外周面には離型層54が
形成されている。この離型層54は、高い離型性を有す
るフッ素樹脂、オイル含浸シリコーンゴム、又はシリコ
ーンゴム層の表面にフッ素樹脂層が形成されたものであ
る。
【0030】ローラ本体52の中空部(定着ローラ50
の内部)には、螺旋状に巻かれたコイルばね60(本発
明にいう線材の一例である)が配置されている。コイル
ばね60は、ローラ本体52の中空部分を囲む内壁面
(本発明にいう内周面の一例である)52aに接触して
この内壁面52aを外側に押している(押圧してい
る)。ここでは、ローラ本体52を補強する補強部材と
してコイルばね60を用いたが、熱容量が小さくて補強
効果の高いものであれば、どのようなものでも良い。
【0031】上記した定着ローラ50を製造する際は、
ローラ本体52の内径よりも1〜2%大きい外径をもつ
コイルばね60を準備し、このコイルばね60の長手方
向両端部を縮径方向(巻きがきつくなる方向、外径が小
さくなる方向)に捻った状態で、離型層54が外周面に
形成されたローラ本体52の中空部分に挿入する。挿入
し終わった後、コイルばね60の捻りを解放する。これ
により、コイルばね60の外周面が内壁面52aに接触
してこの内壁面52aを外側に押す。
【0032】ローラ本体52の長手方向一端部には、円
筒の開口を塞ぐような円形の鍔53が形成されている。
この鍔53には、図3に示すように、楕円形状の孔53
aが形成されている。上記したコイルばね60は、ロー
ラ本体52の中空部を螺旋状に巻かれながらローラ本体
52の長手方向に延びており、コイルばね60の一端部
60aは、孔53aに引っ掛けられている。このように
コイルばね60の一端部60aを孔53aに引っ掛ける
ことにより、コイルばね60の一端部60aをローラ本
体52の長手方向一端部に固定している。なお、鍔53
の中央部には、円形の孔53bが形成されている。
【0033】ローラ本体52の長手方向一端部とは反対
側の長手方向他端部には、図2に示すように、駆動ギア
90(本発明にいうギアの一例である)が取り付けられ
ている。この駆動ギア90は、ローラ本体52を回転さ
せる駆動力をローラ本体52に伝達するためのものであ
る。駆動ギア90のギア部92(ギアが形成された部
分)はローラ本体52の外側に位置している。一方、駆
動ギア90の嵌合部94(ギア部92以外の部分)は、
ローラ本体52の内部に嵌め込まれている。
【0034】駆動ギア90の嵌合部94には、図4に示
すように、鍵型の孔94aが形成されている。コイルば
ねの一端部60aとは反対側の他端部60bが孔94a
の奧に押し込まれている。これにより、コイルばね60
の他端部60bが駆動ギア90に固定されている。ま
た、駆動ギア90は、コイルばね60によってローラ本
体52の長手方向一端部(鍔53の形成された部分)に
向けて引き寄せられている。従って、駆動ギア90がロ
ーラ本体52から抜け出ることをコイルばね60が防止
していることとなり、駆動ギア90の抜け止めを防止す
る他の部材は不要である。
【0035】駆動ギア90は、図4に示す矢印B方向に
回転する。この矢印B方向は、コイルばね60の巻径が
広がる(外径が大きくなる)方向でもある。このように
駆動ギア90を矢印B方向に回転させることによりコイ
ルばね60の巻径が広がろうとし、コイルばね60の全
体がローラ本体52の内壁面52aに接触してこの内壁
面52aを外側に押圧する。このため、駆動ギア90か
らコイルばね60に伝わった駆動力は、ローラ本体52
の全体に分散されてローラ本体52が回転する。このよ
うに、駆動ギア90の駆動力がローラ本体52の一部に
集中せずに全体に分散するので、ローラ本体52が薄肉
のものであっても、このローラ本体52は破壊されずに
回転する。しかも、コイルばね60がローラ本体52の
内壁面52aを外側に押すので、ローラ本体52はコイ
ルばね60によって補強されることとなってその強度は
高まる。
【0036】図5を参照して、他の実施形態を説明す
る。
【0037】図5は、他の実施形態のローラ本体の長手
方向他端部と駆動ギアを示す斜視図である。この図で
は、図4に示された構成要素と同一の構成要素には同一
の符号が付されている。また、ローラ本体152の長手
方向一端部は、図2に示すローラ本体52と同じ構造で
ある。
【0038】ローラ本体152(本発明にいう円筒状ロ
ーラの一例である)の長手方向他端部には、駆動ギア1
90(本発明にいうギアの一例である)が取り付けられ
ている。この駆動ギア190は、ローラ本体152を回
転させる駆動力をローラ本体152に伝達するためのも
のである。駆動ギア190のギア部192(ギアが形成
された部分)はローラ本体152の外側に位置してい
る。一方、駆動ギア190の嵌合部194(ギア部19
2以外の部分)は、ローラ本体152の内部に嵌め込ま
れている。
【0039】駆動ギア190の嵌合部194の円筒部分
には、複数の孔194aが形成されている。これらの孔
194aのいずれかにコイルばね60の他端部60bが
差し込まれて引っ掛けられる。これにより、コイルばね
60の他端部60bが駆動ギア190に固定されると共
に、駆動ギア190が、ローラ本体152の長手方向一
端部(鍔53の形成された部分)に向けて引き寄せられ
ている。従って、駆動ギア190がローラ本体152か
ら抜け出ることをコイルばね60が防止していることと
なり、駆動ギア90の抜け止めを防止する他の部材は不
要である。
【0040】上記のように駆動ギア190には複数の孔
194aが形成されているので、コイルばね60の製造
上のばらつきに起因して端部60bの位置がばらついた
としても、端部60bをいずれかの孔194aに確実に
差し込める。
【0041】また、ローラ本体152の長手方向他端部
には、矢印C方向に延びるスリット152aが形成され
ている。このスリット152aは、向き合う位置(円周
方向に180°ずれた位置)に一つずつ形成されてい
る。また、駆動ギア190の嵌合部194の円筒部分に
は、2つのスリット152aに嵌合するリブ194b
(図5には1つだけ示されている)が形成されている。
【0042】駆動ギア190が回転した場合、この回転
の駆動力は、コイルばね60に伝達されると共にリブ1
94bとスリット152aを介してローラ本体152に
直接に伝達される。この場合、リブ194bとスリット
152aを介してローラ本体152に直接に伝達される
駆動力は、駆動ギア190からコイルばね60に伝達さ
れる駆動力よりも弱い。即ち、コイルばね60に伝達さ
れる駆動力の方が、リブ194b等を介した駆動力より
も強い。このため、リブ194bとスリット152a
は、駆動ギア190の駆動力をローラ本体152に伝達
する補助的な役割を果している。また、コイルばね60
に伝達された駆動力は、駆動ギア90からコイルばね6
0に伝達された場合と同様に、分散されてローラ本体1
52に伝達される。従って、駆動ギア190の駆動力は
いっそう分散されてローラ本体152に伝達されること
となる。
【0043】コイルばね60の端部60bをいずれかの
孔194aに差し込む際の手順を説明する。
【0044】ローラ本体152のスリット152aから
コイルばね60の端部60bまでの円周上の距離(第1
の距離)よりも、コイルばね60の端部60bを差し込
む孔194aから駆動ギア190のリブ194bまでの
円周上の距離(第2の距離)が長くなるように、端部6
0bを差し込む孔194aを選択する。この選択の後、
矢印C方向に端部60bを引っ張り出して、選択した孔
194aに端部60bを差し込む。このように第2の距
離が第1の距離よりも長くなるように設定することによ
り、コイルばね60がローラ本体152の内壁面152
aを外側に押圧する。この逆に、第2の距離が第1の距
離よりも短い場合は、コイルばね60がローラ本体15
2の内壁面152aに接触できない。このため、駆動ギ
ア190からの駆動力がコイルばね60に分散せず、ス
リット152aに駆動力が集中してスリット152aが
破壊されることとなる。
【0045】上記した例では、本発明のローラユニット
を定着ローラに適用した場合を挙げたが、感光ドラムや
現像スリーブなど円筒状の薄肉ローラに本発明のローラ
ユニットを適用できる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1のロー
ラユニットでは、線材の巻径が広がる方向にギアが回転
するときの駆動力は、線材の他端部がギアに固定されて
いるので、線材に伝わる。また、線材の一端部は円筒状
ローラの長手方向一端部に固定されており、線材に伝わ
った駆動力は線材の全体に分散してその巻径を広げよう
とし、線材が円筒状ローラの内周面を外側に押す。この
ため、線材に伝わった駆動力は、円筒状ローラの全体に
分散されて円筒状ローラが回転する。このように、ギア
の駆動力が円筒状ローラの一部に集中せずに全体に分散
するので、円筒状ローラが薄肉のものであっても、この
円筒状ローラは破壊されずに回転する。しかも、線材が
円筒状ローラの内周面を外側に押すので、円筒状ローラ
は線材により補強されることとなってその強度は高ま
る。
【0047】ここで、前記線材の前記螺旋状の一端部
は、前記円筒状ローラの長手方向一端部に形成された孔
に差し込まれて着脱自在に係合することにより固定され
たものである場合は、円筒状ローラに線材を挿入して容
易に固定できる。また、線材の交換も容易である。
【0048】さらに、前記ギアは、該ギアの駆動力を前
記円筒状ローラの前記長手方向他端部に直接に伝達する
ものであり、この直接に伝達された駆動力は、前記ギア
から前記線材の前記他端部に直接に伝達された駆動力よ
りも弱いものである場合は、ギアの駆動力が円筒状ロー
ラの長手方向他端部にも直接に伝達されるので、ギアの
駆動力がいっそう分散されて円筒状ローラに伝達され
る。
【0049】さらにまた、前記円筒状ローラは、その前
記長手方向他端部に凹部が形成されたものであり、前記
ギアは、前記凹部に嵌め込まれる凸部が形成されたもの
である場合は、ギアの駆動力を円筒状ローラの長手方向
他端部に容易に直接に伝達できる。
【0050】さらにまた、線材は、前記ギアを前記円筒
状ローラの前記長手方向一端部に向けて引き寄せるもの
である場合は、ギアが円筒状ローラから抜け出ることも
防止できる。
【0051】また、本発明の第2のローラユニットで
は、線材がギアを円筒状ローラの長手方向他端部に引き
寄せるので、ギアが円筒状ローラから抜け出ることを防
止できる。しかも、線材が円筒状ローラの内周面を外側
に押圧するので、円筒状ローラは線材により補強される
こととなってその強度は高まる。
【0052】ここで、前記円筒状ローラは、その前記長
手方向他端部に凹部が形成されたものであり、前記ギア
は、前記凹部に嵌め込まれる凸部、及び前記線材の端部
が差し込まれた孔が形成されたものであり、前記線材
は、その端部を前記ギアの前記孔に差し込んで固定する
ことにより前記ギアを前記円筒状ローラの長手方向一端
部に向けて引き寄せるものである場合は、ギアが円筒状
ローラから抜け出ることを防止する構成を簡易にでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のローラユニットの一実施形態が組み込
まれた画像形成装置の一例であるデジタル複写機を示す
模式図である。
【図2】本発明のローラユニットを採用した定着ローラ
の一例を模式的に示す断面図である。
【図3】図2の定着ローラの長手方向一端部を示す斜視
図である。
【図4】図2の定着ローラの長手方向他端部を示す斜視
図である。
【図5】他の実施形態のローラ本体の長手方向他端部と
駆動ギアを示す斜視図である。
【図6】従来の定着ローラの一例を示す一部破断図であ
る。
【図7】図6の定着ローラに取り付けられるギアを示す
斜視図である。
【図8】図7のギアを取り付ける手順を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
50 定着ローラ 52,152 ローラ本体 52a 内壁面 53b 孔 60 コイルばね 60a コイルばねの一端部 90,190 駆動ギア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/20 107 G03G 15/20 107 (72)発明者 横川 一樹 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 今泉 和明 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 中村 充紀 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 伊藤 成彦 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 手島 司晶 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 村上 和浩 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA21 AA25 AA30 BB03 BB13 BB29 BB30 BB37 2H171 FA04 FA19 GA04 GA05 GA32 LA09 LA13 QC40 UA02 UA14 UA20 3J030 AC10 BA01 BD02 BD04 CA10 3J103 AA02 AA41 AA75 AA90 FA12 FA19 GA66

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の円筒状ローラと、 該円筒状ローラの中空部で螺旋状に巻かれながら該円筒
    状ローラの長手方向に延びると共に該円筒状ローラの内
    周面に接触する、螺旋状の一端部が前記円筒状ローラの
    長手方向一端部に固定された線材と、 前記円筒状ローラの前記長手方向一端部とは反対側の長
    手方向他端部に取り付けられると共に、前記線材の前記
    一端部とは反対側の他端部が固定されたギアとを備え、 前記線材の巻径が広がる方向に前記ギアが回転すること
    により前記円筒状ローラも回転することを特徴とするロ
    ーラユニット。
  2. 【請求項2】 前記線材の前記螺旋状の一端部は、 前記円筒状ローラの長手方向一端部に形成された孔に差
    し込まれて着脱自在に係合することにより固定されたも
    のであることを特徴とする請求項1に記載のローラユニ
    ット。
  3. 【請求項3】 前記ギアは、 該ギアの駆動力を前記円筒状ローラの前記長手方向他端
    部に直接に伝達するものであり、 この直接に伝達された駆動力は、前記ギアから前記線材
    の前記他端部に直接に伝達された駆動力よりも弱いもの
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載のローラ
    ユニット。
  4. 【請求項4】 前記円筒状ローラは、 その前記長手方向他端部に凹部が形成されたものであ
    り、 前記ギアは、 前記凹部に嵌め込まれる凸部が形成されたものであるこ
    とを特徴とする請求項3に記載のローラユニット。
  5. 【請求項5】 線材は、 前記ギアを前記円筒状ローラの前記長手方向一端部に向
    けて引き寄せるものであることを特徴とする請求項1か
    ら4までのうちのいずれか一項に記載のローラユニッ
    ト。
  6. 【請求項6】 中空の円筒状ローラと、 該円筒状ローラの中空部で螺旋状に巻かれながら該円筒
    状ローラの長手方向に延びると共に該円筒状ローラの内
    周面に接触してこの内周面を外側に押圧する線材と、 前記円筒状ローラの長手方向一端部に向けて引き寄せら
    れるように、該長手方向一端部とは反対側の長手方向他
    端部で前記線材の端部に固定されたギアとを備えたこと
    を特徴とするローラユニット。
  7. 【請求項7】 前記円筒状ローラは、 その前記長手方向他端部に凹部が形成されたものであ
    り、 前記ギアは、 前記凹部に嵌め込まれる凸部、及び前記線材の端部が差
    し込まれた孔が形成されたものであり、 前記線材は、 その端部を前記ギアの前記孔に差し込んで固定すること
    により前記ギアを前記円筒状ローラの長手方向一端部に
    向けて引き寄せるものであることを特徴とする請求項6
    に記載のローラユニット。
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