JP2004144798A - ローラユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】中空の円筒状ローラに挿入された螺旋状線材をその長手方向に移動させないローラユニットを提供する。
【解決手段】固定板94の穴94aにコイルばね60の一端部60aを差し込んで固定し、蓋状部材90の凸部92を定着ローラ管52の凹部52bに嵌め込むことにより、蓋状部材90が定着ローラ管52に固定されると共にコイルばね60も定着ローラ管52に固定される。このため、コイルばね60と定着ローラ管52が一体になる。この結果、コイルばね60と定着ローラ管52が一体となって回転するので、コイルばね60の螺旋の巻方向に依存する一方向(定着ローラ管52の長手方向のうちの一方向)にコイルばね60が移動する(片寄る)ことが防止される。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、他のローラとで記録媒体などを挟持しながら搬送するローラユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータやワークステーションの出力装置として、粉体の現像剤(トナー)を用いて記録媒体に画像を形成する電子写真方式の画像形成装置が知られている。このような画像形成装置では、例えば、画像情報を担持する光(例えばレーザ)を感光ドラムなどの像担持体に照射して静電潜像を形成し、この静電潜像に現像ローラを用いてトナーを供給して現像像を形成し、転写ローラなどを使用してこの現像像を記録媒体に転写して転写像(現像像)を形成する。転写像が形成された記録媒体は定着装置に搬送され、定着装置では転写像が記録媒体に定着される。定着装置には、通常、ヒータを内蔵した定着ローラとこの定着ローラに圧接する加圧ローラとが備えられている。転写像を記録媒体に定着する際は、定着ローラと加圧ローラとで記録媒体を挟持して搬送しながら転写像を所定の定着温度で加熱すると同時に加圧する。この加熱と加圧で転写像が記録媒体に定着される。転写像が定着された記録媒体は排紙ローラなどに挟持されながら排出される。
【0003】
図11を参照して、定着装置について説明する。
【0004】
図11は、定着装置の概略構成を示す模式図である。
【0005】
定着装置100は、トナー(像)102を記録媒体104に永久可視像化するためのものである。搬送部(図示せず)によって矢印A方向に搬送された記録媒体104は定着入口ガイド106に案内されて、定着ローラ120と加圧ローラ130の間の定着ニップ部108に進入する。
【0006】
定着ローラ120はトナー102を加熱して溶融するためのものである。定着ローラ120の外周面(表面)にはサーミスタ140が接触しており、このサーミスタ140は定着ローラ120の外周面の温度を測定するように構成されている。また、定着ローラ120にはハロゲンヒータ122などの熱源(発熱体)が内蔵されている。サーミスタ140で測定された外周面温度に基づいて制御器(図示せず)がハロゲンヒータ122を制御し、これにより定着ローラ120の外周面温度が所定の定着温度に保持される。
【0007】
定着ローラ120としては、例えば鉄製やアルミニウム製のパイプ状部材からなる芯金124の外周面に、離型性の良いフッ素樹脂層126を被覆したものが一般的に用いられる。定着ローラ120は駆動源(図示せず)によって矢印B方向に回転する。
【0008】
加圧ローラ130は、定着ローラ120に記録媒体104を所定圧力で押し付けるためのものである。加圧ローラ130としては、例えば金属製の芯金132の外周面に、例えばシリコーンゴムやフッ素ゴム等の弾性体層134を所定の厚みだけ被覆したものが一般的に用いられる。加圧ローラ130を定着ローラ120に所定圧力で押し付けて矢印C方向に回転させながら、記録媒体104にトナー102を定着させるための荷重を付与する。
【0009】
記録媒体104が定着ニップ部108に進入することにより、記録媒体104上のトナー102が上記の定着温度で溶融すると共にこの溶融しているトナー102が上記の荷重で記録媒体104に押さえ付けられてこの記録媒体104に定着される。トナー102が定着された記録媒体104は分離爪142によって定着ローラ120及び加圧ローラ130から分離されて排紙ローラ(図示せず)に到達し、この排紙ローラによって機外に排出される。
【0010】
上記した定着装置100には、画像形成時に素早い立ち上がりが求められている。このため、画像形成装置本体が完全に冷え切った状態からメインスイッチを入れて最初のコピーが排出されるまでの時間(立上り時間)が30秒間以下の画像形成装置がある。この立上り時間は年々短くなっている。
【0011】
また、画像形成装置本体のメインスイッチが入っている待機状態において定着装置を暖めておくための消費電力を極力少なくすることが省エネルギの観点から求められている。このため、上記の待機状態では、定着装置のヒータを完全に切っておく必要に迫られている。このように待機状態で定着装置のヒータを完全に切っておく場合、ヒータをオンにするとほぼ同時に定着ローラを所定温度にするためには、定着ローラの肉厚を薄くしてその熱容量を小さくしておく必要がある。このために、熱伝導率の良いアルミニウム合金製の定着ローラが使用されることが多い。
【0012】
上記した立上り時間を短くするために、最近ではアルミニウム製の定着ローラ120の肉厚は0.8mm程度まで薄くなっている。定着ローラ120の肉厚をこれ以上薄くした場合、定着ローラ120と加圧ローラ130との間(ニップ部108)に記録媒体104を挟持して現像像を熱と圧力で定着するときに、定着ローラ120が変形するおそれがある。
【0013】
上記のような問題を解決するために、定着ローラ120の内部に螺旋状のコイルばねを差し込んで定着ローラ120を補強する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0014】
この技術について、図12と図13を参照して説明する。
【0015】
図12は、内部にコイルばねが差し込まれた定着ローラを示す断面図である。図13は、コイルばねが片寄った状態を示す断面図である。これらの図では、図11に示された構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
【0016】
定着ローラ120の芯金124の内部空間には、図12に示すように、螺旋状に巻かれたコイルばね150が差し込まれている。このコイルばね150は芯金124の長手方向に延びており、芯金124の内周面124aに接触してこの内周面124aを押圧している。このようにコイルばね150が芯金124の内周面124aを押圧することにより芯金124が補強されて定着ローラ120が補強されることとなる。
【0017】
【特許文献1】
特開平10−116675号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、芯金124は非常に薄いので、定着ローラ120の外周面が受ける押圧力はコイルばね150にも影響が及ぶ。定着ローラ120が回転し始めると共に加圧ローラ130も回転し始めることにより、加圧ローラ130によって押圧されたコイルばね150はその長手方向にも移動し始める。この移動方向は、コイルばね150の巻き方向に依存した一方向になる。コイルばね150が、図13に示すように、芯金124の内部で移動した場合、コイルばね150の巻きピッチに粗と密が生じて巻きピッチが変動するので、定着ニップ部における圧力(ニップ圧)も変動して記録媒体が斜行する。この結果、良好な搬送性が得られないこととなる。
【0019】
また、コイルばね150の巻きピッチが密な部分では定着ローラ120の熱容量が大きくて、この逆に、コイルばね150の巻きピッチが粗な部分では定着ローラ120の熱容量が小さくなる。このため、定着ローラ120の長手方向の熱(温度)バランスがくずれて定着不良が起こるおそれがある。
【0020】
本発明は、上記事情に鑑み、中空の円筒状ローラに挿入された螺旋状線材をその長手方向に移動させないローラユニットを提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明のローラユニットは、中空の円筒状ローラと、該円筒状ローラの中空部で螺旋状に巻かれながら該円筒状ローラの長手方向に延びると共に該円筒状ローラの内周面に接触してこの内周面を外側に押圧する螺旋状線材とを備えたローラユニットにおいて、
(1)前記螺旋状線材は、前記円筒状ローラと一体になって回転するものであることを特徴とするものである。
【0022】
ここで、
(2)前記螺旋状線材は、その長手方向一端部が前記円筒状ローラの長手方向一端部に直接に固定されると共に、その長手方向他端部が前記円筒状ローラの長手方向他端部に直接に固定されたものであってもよい。
【0023】
また、
(3)前記螺旋状線材の長手方向一端部を前記円筒状ローラの長手方向一端部に固定すると共に、前記螺旋状線材の長手方向他端部を前記円筒状ローラの長手方向他端部に固定する固定部材を備えてもよい。
【0024】
さらに、
(4)前記固定部材は、前記円筒状ローラの長手方向両端部に固定される蓋状部材であってもよい。
【0025】
さらにまた、
(5)前記固定部材は、前記円筒状ローラの長手方向両端部の外周面に取り付けられるリング状部材であってもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1を参照して本発明のローラユニットの一実施形態が組み込まれた画像形成装置の概略構造を説明する。
【0027】
図1は、本発明のローラユニットの一実施形態が組み込まれた画像形成装置の一例であるデジタル複写機を示す模式図である。
【0028】
複写機10の頂面には開閉自在な直方体状の原稿圧着板12が配置されている。原稿圧着板12の下には、原稿に記録された画像を読み取る画像読取装置14が配置されている。画像読取装置14の上面(上壁)は、原稿が載置される原稿台ガラス(図示せず)である。
【0029】
原稿圧着板12よりも手前側(正面側)には、複写枚数などが入力される操作パネル(図示せず)が配置されている。複写機10の下部には、複数枚のカット紙が収容されるカセット16が複写機10に出し入れ自在に装着されている。また、複写機10の左側部分には空間が形成されており、排出された記録紙が積載される排紙トレイ18が形成されている。
【0030】
複写機10で画像を形成する手順等を説明する。
【0031】
原稿に記録された画像を記録媒体に形成するためには、原稿圧着板12を開き、原稿台ガラス(図示せず)の上面に、画像面が下になるように原稿を載置して、この原稿を原稿圧着板12で押さえて固定する。次に、所定の操作ボタン等を押すことにより、原稿に記録された画像は、画像読取装置14で読み取られる。読み取られた画像はデジタル信号に変換され、このデジタル信号は、レーザスキャナ20に送信される。
【0032】
レーザスキャナ20に送信された信号はレーザ光に変換されて、このレーザ光は、高速で回転するスキャナミラー20a、折り返しミラー20bを経由して感光ドラム22に照射される。感光ドラム22は帯電器24によって一様に帯電されており、レーザ光が照射された感光ドラム22には静電潜像が形成される。この静電潜像は現像ローラ26から供給された現像剤で現像されて現像像が形成される。
【0033】
一方、カセット16からは記録紙などの記録媒体が給紙ローラ28によって矢印C方向(給紙方向)に給紙され、搬送ローラ30とレジストローラ32によって転写ローラ34に搬送される。転写ローラ34は感光ドラム22と共に記録媒体を挟持しながら、この記録媒体に感光ドラム22の現像像を転写する。現像像が転写された記録媒体は搬送ガイド36によって定着装置40に案内される。定着装置40には定着ローラ50(本発明にいうローラユニットの一例である)と加圧ローラ70が配置されており、これら2つのローラ50,70に記録媒体が挟持されながら搬送されて、現像像が記録媒体に定着される。このようにして現像像が定着された記録媒体は排紙ローラ80によって排出されて排紙トレイ18に積載される。
【0034】
上記した定着装置40の基本的な構成は、図11に示した従来の定着装置100の構成と同様である。定着装置40が定着装置100と異なる点は定着ローラ50(本発明にいうローラユニットの一例である)にある。
【0035】
図2から図4までを参照して定着ローラ50を説明する。
【0036】
図2は、定着ローラの内部を示す断面図である。図3は、図2の定着ローラの長手方向一端部を示す斜視図である。図4は、蓋状部材を取り外した図2の定着ローラを示す斜視図である。
【0037】
定着ローラ50は、アルミニウムとマグネシウムの合金からなるパイプ状(中空円筒状)の定着ローラ管52(本発明にいう円筒状ローラの一例である)を備えている。定着ローラ管52は、その肉厚が全域に渡って0.28〜0.32mmになるように切削加工されている。定着ローラ管52の外周面には離型層(図示せず)が形成されている。この離型層は、高い離型性を有するフッ素樹脂、オイル含浸シリコーンゴム、又はシリコーンゴム層の表面にフッ素樹脂層が形成されたものである。
【0038】
定着ローラ管52の中空部(定着ローラ50の内部)には、螺旋状に巻かれたコイルばね60(本発明にいう螺旋状線材の一例である)が挿入されている。コイルばね60の外径は、定着ローラ管52の内径よりも0.1mm〜0.5mmほど大きい。このため、コイルばね60は、定着ローラ管52の中空部分を囲む内壁面(内周面)52aに接触してこの内壁面52aを外側に押している(押圧している)。
【0039】
定着ローラ管52の長手方向両端部にはそれぞれ、リング状の蓋状部材90が着脱自在に固定されている。定着ローラ管52の長手方向両端部には、蓋状部材90を固定するための凹部52bが形成されている。また、凹部52bは、定着ローラ管52の長手方向両端部それぞれに一対ずつ形成されている。この一対の凹部52bは、互いに向き合う位置(円周上で約180°離れた位置)に形成されている。
【0040】
蓋状部材90には、凹部52bに嵌め込まれる凸部92が形成されている。この凸部92は板状のものであり、この凸部92を定着ローラ管52の凹部52bに嵌め込む(差し込む)ことにより、蓋状部材90が定着ローラ管52に固定される。
【0041】
また、蓋状部材90には、コイルばね60の両端部60a,60aがそれぞれ差し込まれる固定板94が形成されている。この固定板94は、一つの蓋状部材90に一つだけ形成されており、凸部92と同じ側に突出している。固定板94の穴94aにコイルばね60の一端部60aを差し込んで固定し、蓋状部材90の凸部92を定着ローラ管52の凹部52bに嵌め込むことにより、蓋状部材90が定着ローラ管52に固定されると共にコイルばね60も定着ローラ管52に固定される。このため、コイルばね60と定着ローラ管52が一体になる。この結果、コイルばね60と定着ローラ管52が一体となって回転する。このとき、コイルばね60の両端部が定着ローラ管52の両端部に固定されることで、押圧力の影響によって定着ローラ管52の軸方向に作用する力に対して、定着ローラ管52の内部に挿入されたコイルばね60が定着ローラ管52の内部で圧縮ばねと同様の力学的作用を有することになる。そのため、押圧力の影響による軸方向への作用力に対して、コイルばね60の線断面にねじり力が生じ、同軸方向への移動に対する反発力となり、定着ローラ管52の軸方向にコイルばね60が移動することを防止できる。従って、定着ローラ50と加圧ローラ70(図1参照)とで形成する定着ニップ部における圧力は、定着ニップ部の長手方向において均一(一様)になる。このため、記録媒体の斜行や定着不良が防止される。また、上記の一方向にコイルばね60が移動しないので、コイルばね60の熱容量を加味した定着ローラ50の熱容量は均一(一様)である。このため、定着ニップ部の長手方向においては、昇温や降温の際における温度は一様なものとなる。この結果、定着不良や定着温度の不均一が防止される。
【0042】
図5と図6を参照して定着ローラの他の例を説明する。
【0043】
図5は、他の例の定着ローラの内部を示す断面図である。図6は、図5の定着ローラの長手方向一端部を示す斜視図である。
【0044】
他の例の定着ローラ160は、定着ローラ管162とコイルばね170を有する。定着ローラ管162の厚さや材質は、定着ローラ管50(図2参照)と同じである。この定着ローラ管162の特徴は、コイルばね170の長手方向両端部170a,170aが差し込まれて固定される穴162a,162aが長手方向両端部にそれぞれ形成されている点にある。
【0045】
定着ローラ管162の穴162a,162aにそれぞれコイルばね170の長手方向両端部170a,170aを差し込むことにより、コイルばね170が定着ローラ管162に固定される。このため、コイルばね170と定着ローラ管162が一体になる。この結果、コイルばね170と定着ローラ管162が一体となって回転するので、コイルばね170の螺旋の巻方向に依存する一方向(定着ローラ管162の長手方向のうちの一方向)にコイルばね170が移動する(片寄る)ことが防止される。従って、定着ローラ160と加圧ローラ70(図1参照)とで形成する定着ニップ部における圧力は、定着ニップ部の長手方向において均一(一様)になる。このため、記録媒体の斜行や定着不良が防止される。また、上記の一方向にコイルばね170が移動しないので、コイルばね170の熱容量を加味した定着ローラ160の熱容量は均一(一様)である。このため、定着ニップ部の長手方向においては、昇温や降温の際における温度は一様なものとなる。この結果、定着不良や定着温度の不均一が防止される。
【0046】
図7を参照して、定着ローラのさらに他の例を説明する。
【0047】
図7は、さらに他の例の定着ローラの内部を示す断面図である。
【0048】
さらに他の例の定着ローラ180は、定着ローラ管182とコイルばね190を有する。定着ローラ管182の厚さや材質は、定着ローラ管50(図2参照)と同じである。この定着ローラ管182の特徴は、その長手方向一端部に、コイルばね190の長手方向一端部190aが差し込まれて固定される穴182aが形成されていると共に、その長手方向他端部に、コイルばね190の長手方向他端部190bを固定するための蓋状部材90が固定されている点にある。蓋状部材90の構造等は、図2や図3に示す蓋状部材90と同じである。
【0049】
このように定着ローラ180では、定着ローラ管182の穴182aにコイルばね190の一端部190aを差し込んで固定すると共に、定着ローラ管182の長手方向他端部に蓋状部材90を固定してこの蓋状部材90にコイルばね190の長手方向他端部190bを固定することにより、コイルばね190が定着ローラ管182に固定される。このため、コイルばね190と定着ローラ管182が一体になる。この結果、コイルばね190と定着ローラ管182が一体となって回転するので、コイルばね190の螺旋の巻方向に依存する一方向(定着ローラ管182の長手方向のうちの一方向)にコイルばね190が移動する(片寄る)ことが防止される。従って、定着ローラ180と加圧ローラ70(図1参照)とで形成する定着ニップ部における圧力は、定着ニップ部の長手方向において均一(一様)になる。このため、記録媒体の斜行や定着不良が防止される。また、上記の一方向にコイルばね190が移動しないので、コイルばね190の熱容量を加味した定着ローラ180の熱容量は均一(一様)である。このため、定着ニップ部の長手方向においては、昇温や降温の際における温度は一様なものとなる。この結果、定着不良や定着温度の不均一が防止される。
【0050】
図8から図10までを参照して、さらに他の例の定着ローラを説明する。
【0051】
図8は、定着ローラの内部を示す断面図である。図9は、図8の定着ローラの長手方向一端部を示す斜視図である。図10は、図8の定着ローラの長手方向一端部を示す側面図である。
【0052】
定着ローラ200は、定着ローラ管202とコイルばね210を有する。定着ローラ管202の厚さや材質は、定着ローラ管50(図2参照)と同じである。また、定着ローラ200は、コイルばね210の長手方向両端部を固定するリング状部材220を備えている。
【0053】
定着ローラ管202の長手方向両端部それぞれの外周面には、リング状部材220が固定されている。また、定着ローラ管202の長手方向両端部には、リング状部材220を固定するための凹部202aが形成されている。凹部202aは溝のようなものであり、定着ローラ管202の長手方向両端部それぞれに一対ずつ形成されている。この一対の凹部202aは、互いに向き合う位置(円周上で約180°離れた位置)に形成されている。
【0054】
リング状部材220には、凹部202aに嵌め込まれる凸部220aが形成されている。この凸部220aを定着ローラ管202の凹部202aに嵌め込む(差し込む)ことにより、リング状部材220が定着ローラ管202に固定される。
【0055】
また、リング状部材220には、コイルばね210の両端部210a,210aがそれぞれ引っ掛けられる引っ掛け部222が形成されている。この引っ掛け部222は、一つのリング状部材220に一つだけ形成されている。引っ掛け部222それぞれにコイルばね210の一端部210aを引っ掛けて固定することにより、リング状部材220が定着ローラ管202に固定されると共にコイルばね210も定着ローラ管202に固定される。このため、コイルばね210と定着ローラ管202が一体になる。この結果、コイルばね210と定着ローラ管202が一体となって回転するので、コイルばね210の螺旋の巻方向に依存する一方向(定着ローラ管202の長手方向のうちの一方向)にコイルばね210が移動する(片寄る)ことが防止される。従って、定着ローラ200と加圧ローラ70(図1参照)とで形成する定着ニップ部における圧力は、定着ニップ部の長手方向において均一(一様)になる。このため、記録媒体の斜行や定着不良が防止される。また、上記の一方向にコイルばね210が移動しないので、コイルばね210の熱容量を加味した定着ローラ200の熱容量は均一(一様)である。このため、定着ニップ部の長手方向においては、昇温や降温の際における温度は一様なものとなる。この結果、定着不良や定着温度の不均一が防止される。
【0056】
なお、コイルばね210を固定するために、上記したリング状部材220と蓋状部材90とを組み合わせたり、リング状部材220と穴182aとを組み合わせたりしてもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のローラユニットでは、螺旋状線材と円筒状ローラが一体となって回転するので、螺旋状線材の螺旋の巻方向に依存する一方向(円筒状ローラの長手方向のうちの一方向)にこの螺旋状線材が移動する(片寄る)ことが防止される。従って、本発明のローラユニットを定着装置の定着ローラとして用いた場合は、定着ローラと加圧ローラとで形成する定着ニップ部における圧力は、定着ニップ部の長手方向において均一(一様)になる。このため、記録媒体の斜行や定着不良が防止される。また、上記の一方向に螺旋状線材が移動しないので、螺旋状線材の熱容量を加味した円筒状ローラの熱容量は均一(一様)である。このため、定着ニップ部の長手方向においては、昇温や降温の際における温度は一様なものとなる。この結果、定着不良や定着温度の不均一が防止される。
【0058】
ここで、前記螺旋状線材は、その長手方向一端部が前記円筒状ローラの長手方向一端部に直接に固定されると共に、その長手方向他端部が前記円筒状ローラの長手方向他端部に直接に固定されたものである場合は、簡易な構成で螺旋状線材と円筒状ローラとを一体となって回転させられる。
【0059】
また、前記螺旋状線材の長手方向一端部を前記円筒状ローラの長手方向一端部に固定すると共に、前記螺旋状線材の長手方向他端部を前記円筒状ローラの長手方向他端部に固定する固定部材を備えた場合は、固定部材を用いることによって螺旋状線材と円筒状ローラとを一体となって回転させられる。
【0060】
さらに、前記固定部材は、前記円筒状ローラの長手方向両端部に固定される蓋状部材である場合は、簡易な構成で螺旋状線材と円筒状ローラとを一体となって回転させられる。
【0061】
さらにまた、前記固定部材は、前記円筒状ローラの長手方向両端部の外周面に取り付けられるリング状部材である場合は、簡易な構成で螺旋状線材と円筒状ローラとを一体となって回転させられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のローラユニットの一実施形態が組み込まれた画像形成装置の一例であるデジタル複写機を示す模式図である。
【図2】定着ローラの内部を示す断面図である。
【図3】図2の定着ローラの長手方向一端部を示す斜視図である。
【図4】蓋状部材を取り外した図2の定着ローラを示す斜視図である。
【図5】他の例の定着ローラの内部を示す断面図である。
【図6】図5の定着ローラの長手方向一端部を示す斜視図である。
【図7】さらに他の例の定着ローラの内部を示す断面図である。
【図8】他の定着ローラの内部を示す断面図である。
【図9】図8の定着ローラの長手方向一端部を示す斜視図である。
【図10】図8の定着ローラの長手方向一端部を示す側面図である。
【図11】定着装置の概略構成を示す模式図である。
【図12】内部にコイルばねが差し込まれた定着ローラを示す断面図である。
【図13】コイルばねが片寄った状態を示す断面図である。
【符号の説明】
50,160,180,200 定着ローラ
52,162,182,202 定着ローラ管
60,170,190,210 コイルばね
90 蓋状部材
220 リング状部材

Claims (5)

  1. 中空の円筒状ローラと、該円筒状ローラの中空部で螺旋状に巻かれながら該円筒状ローラの長手方向に延びると共に該円筒状ローラの内周面に接触してこの内周面を外側に押圧する螺旋状線材とを備えたローラユニットにおいて、
    前記螺旋状線材は、
    前記円筒状ローラと一体になって回転するものであることを特徴とするローラユニット。
  2. 前記螺旋状線材は、
    その長手方向一端部が前記円筒状ローラの長手方向一端部に直接に固定されると共に、その長手方向他端部が前記円筒状ローラの長手方向他端部に直接に固定されたものであることを特徴とする請求項1に記載のローラユニット。
  3. 前記螺旋状線材の長手方向一端部を前記円筒状ローラの長手方向一端部に固定すると共に、前記螺旋状線材の長手方向他端部を前記円筒状ローラの長手方向他端部に固定する固定部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載のローラユニット。
  4. 前記固定部材は、
    前記円筒状ローラの長手方向両端部に固定される蓋状部材であることを特徴とする請求項3に記載のローラユニット。
  5. 前記固定部材は、
    前記円筒状ローラの長手方向両端部の外周面に取り付けられるリング状部材であることを特徴とする請求項3に記載のローラユット。
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