JP2003278715A - 伸縮シリンダ装置 - Google Patents

伸縮シリンダ装置

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JP2003278715A JP2002077627A JP2002077627A JP2003278715A JP 2003278715 A JP2003278715 A JP 2003278715A JP 2002077627 A JP2002077627 A JP 2002077627A JP 2002077627 A JP2002077627 A JP 2002077627A JP 2003278715 A JP2003278715 A JP 2003278715A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸長用配管および収縮用配管の先端部との溶
接部を排除しながら、ピストンのシール性を良好に確保
して、作動不良の原因を回避できる2本配管型の伸縮シ
リンダ装置を提供する。 【解決手段】 先端部が閉塞されたシリンダチューブ2
と、ピストン10と、先端側空間部Fに作動流体を供給
する伸長用配管11と、基端側空間部Rに作動流体を供
給する収縮用配管12と、先端開口部7aをロッドエン
ド8で閉塞した中空ロッド7とを備えた伸縮シリンダ装
置1であって、ロッドエンド8の内部に、基端側空間部
Rへと連通する流体供給路17と、該流体供給路17と
収縮用配管12とを連通する接続孔部18と、先端側空
間部Fへと連通する挿通孔部8dとを開設し、ロッドエ
ンド8の先端側にピストン10を装着して、伸長用配管
11と挿通孔部8dとの間隙および収縮用配管12と接
続孔部18との間隙にシール部材16,19を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、クレー
ンや高所作業車等のブームに組み込まれてブームを伸縮
移動させる駆動源としての2本配管型の伸縮シリンダ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クレーンや高所作業車等のブーム
に組み込まれて多段のブームを伸縮移動させる駆動源と
して、例えば、油圧式の伸縮シリンダ装置が採用されて
いる。図4は、従来の伸縮シリンダ装置における要部の
一例を示す断面図である。また、図5(a)は従来の伸
縮シリンダ装置における全体構造を示す部分断面図であ
り、(b)は収縮用配管の先端部を示す要部断面図であ
る。なお、図示の便宜上から、下半部分は対称構造を有
するため省略図示している。図示するように、伸縮シリ
ンダ装置41は、シリンダチューブ42内にピストン4
3を摺動可能に組み込んでおり、該ピストン43を、ロ
ッドエンド44と中空ロッド45とから成るロッド46
の先端に接続し、上記ロッドエンド44の挿通孔部44
aには、ピストン43の先端側(図4中、左側)に位置
する先端側空間部Fに流体を供給するために伸長用配管
47が挿通され、上記ピストン43の基端側(図4中、
右側)に位置する基端側空間部Rに流体を供給するため
に、先端開口部が基端側空間部Rへと径方向外方へ屈曲
した収縮用配管48(図5(b)参照)が、該伸長用配
管47に沿って並設されている。そして、各配管47,
48を覆うようにして、上記中空ロッド45が設けられ
ている。
【0003】この伸縮シリンダ装置41では、上記ロッ
ドエンド44の挿通孔部44aの先端側(図4中、左
側)に、上記伸長用配管47の先端部が溶接部W1にて
溶接固定されており、この溶接によって、前記挿通孔部
44aにおける伸長用配管47との間隙をシールしてい
る。また、図5(b)に示すように、上記収縮用配管4
8の先端部も、ロッドエンド44と溶接部W2にて溶接
で固定およびシールがなされている。さらに、ロッドエ
ンド44の基端部には、中空ロッド45が溶接固定され
ている。すなわち、ロッドエンド44、中空ロッド4
5、伸長用配管47、収縮用配管48は溶接で一体にな
るように固定されている。そして、ロッドエンド43の
外周部には上記ピストン44が螺合装着され、該ピスト
ン44にシリンダチューブ42とのシール性および摺動
精度をもたせている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の伸縮
シリンダ装置41では、基端側空間部Rに供給された作
動流体が、中空ロッド45の外面を繰り返し加圧して中
空ロッド45を伸縮させたり、上記伸長用配管47内お
よび収縮用配管48内に作動流体の圧力が繰り返し掛か
って伸縮したりして、溶接部W1,W2に応力が集中し
てしまい、この溶接部W1,W2が破損する虞があっ
た。そして、破損が生じるとロッドエンド43のシール
性が阻害され、伸縮シリンダ装置41の作動不良の原因
となる場合があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、伸長用配管および収縮用配管の先端部との溶接部を
排除しながら、ロッドエンドに対する各配管のシール性
を良好に確保して、作動不良の原因を回避することがで
きる2本配管型の伸縮シリンダ装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたもので、請求項1に記載のもの
は、先端部が閉塞されたシリンダチューブと、該シリン
ダチューブ内に摺動可能に組み込まれたピストンと、該
ピストンの先端側に位置する先端側空間部に作動流体を
供給すべく、先端部が上記ピストンの先端側へ向かって
延出され、基端部がマニホールド側に接続された伸長用
配管と、該伸長用配管に沿うように配され、上記ピスト
ンの基端側に位置する基端側空間部に作動流体を供給す
べく、先端部が上記ピストンの基端側へ向かって延出さ
れ、基端部がマニホールド側に接続された収縮用配管
と、上記伸長用配管および収縮用配管の基端側外周部を
覆うように配され、先端開口部をロッドエンドにより閉
塞されるとともに、基端部がマニホールド側に接続され
た中空ロッドと、を備えた伸縮シリンダ装置であって、
前記ロッドエンドは、該ロッドエンドの先端側を囲繞す
るようにピストンを装着するとともに、内部には、前記
先端側空間部に連通する挿通孔部と、前記基端側空間部
に連通する流体供給路と、該流体供給路と収縮用配管の
先端開口部とを連通状態にする接続孔部と、を開設し、
上記挿通孔部に伸長用配管を挿通するとともに、接続孔
部に収縮用配管を挿通して、伸長用配管の外周面とこの
外周面を覆う前記挿通孔部の内周面との間、および収縮
用配管の外周面とこの外周面を覆う前記接続孔部の内周
面との間にシール部材を設けて各々シールするととも
に、挿通孔部および接続孔部に対して伸長用配管および
収縮用配管を各々伸縮移動可能としたことを特徴とする
伸縮シリンダ装置である。
【0007】請求項2に記載のものは、前記ロッドエン
ドが内側ロッドエンドと外側ロッドエンドとに分割形成
され、前記流体供給路が内側ロッドエンド、外側ロッド
エンド、およびピストンを介して形成されていることを
特徴とする請求項1に記載の伸縮シリンダ装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。ここで、図1は、第1の実施形態
の伸縮シリンダ装置における要部を示す断面図である。
また、図2は、第1の実施形態の伸縮シリンダ装置にお
ける全体構造を示す部分断面図である。なお、本実施形
態の伸縮シリンダ装置は、クレーンや高所作業車等のブ
ームに組み込まれて、該ブームを伸縮移動させる駆動源
として機能する2本配管型の伸縮シリンダ装置である。
【0009】伸縮シリンダ装置1は、図1および図2に
示すように、円筒体状のシリンダチューブ2を備えてお
り、このシリンダチューブ2の先端部(図中、左側)に
は蓋3が溶接固定されてシリンダチューブ2を閉塞して
いる。また、シリンダチューブ2の基端部(図中、右
側)にはシール機構5等が内装されて拡幅されたシリン
ダヘッド6が設けられている。
【0010】このシリンダチューブ2内には、中空ロッ
ド7とロッドエンド8とから構成されるロッド9と、該
ロッド9の先端(図中、左端)に接続されたピストン1
0と、ロッド9内に備えた伸長用配管11および収縮用
配管12とが設けられている。そして、ピストン10
は、シリンダチューブ2の内周面を相対的に長手方向へ
摺動可能に組み込まれ、シリンダチューブ2の内部空間
を、該ピストン10の先端側(図中、左側)に位置する
先端側空間部Fと、ピストン10の基端部(図中、右
側)に位置する基端側空間部Rとに分割している。な
お、ピストン10の詳細構造については後述する。
【0011】次に、伸長用配管11、収縮用配管12、
およびロッド9の各構成要素について説明する。伸長用
配管11は、上記先端側空間部Fに作動流体を供給する
ためのものであり、図中右側の基端部をシリンダチュー
ブ2の基端側外方に配置されたマニホールド13に接続
するとともに、図中左側の先端部を後述するピストン1
0の先端側(図中、左側)へ向かって延出させて、後述
するロッドエンド8の先端部近傍まで挿通している。さ
らに、本実施形態では、伸長用配管11は先端部分がシ
リンダチューブ2の軸芯に一致するように配されてい
る。なお、マニホールド13には、作動油等の作動流体
を供給するポンプ、開閉弁、配管等の圧力系が接続され
ることになる。また、伸長用配管11の先端部分はロッ
ドエンド8に接続するが、これについては後述する。
【0012】そして、伸長用配管11に沿うように、上
記基端側空間部Rに作動流体を供給するための収縮用配
管12が配されている。この収縮用配管12は、図中右
側の基端側を上記マニホールド13に接続するととも
に、図中左側の先端開口部をピストン10の基端側へ延
出させて、後述するロッドエンド8に接続している。本
実施形態では、収縮用配管12は、シリンダチューブ2
の軸芯から偏心するとともに、伸長用配管11と略平行
な状態で配されている。なお、収縮用配管12の先端部
分とロッドエンド8との接続については後述する。
【0013】ロッド9の一構成要素である中空ロッド7
は、上記した伸長用配管11および収縮用配管12の基
端側外周部を覆うように配されており、両配管11,1
2を内部に収納する状態で設けられている。そして、こ
の中空ロッド7は、図中左側の先端開口部7aにロッド
エンド8を接続して閉塞させるとともに、図中右側の基
端部をマニホールド13に溶接固定している。
【0014】ロッドエンド8は、上記中空ロッド7より
も厚肉な略円筒の形状を有しており、具体的には、厚肉
円筒状の内側ロッドエンド8aを管状の外側ロッドエン
ド8bの内径側に嵌合し、シール部材14にて内側ロッ
ドエンド8aの外周面と外側ロッドエンド8bの内周面
との間をシールして構成されている。そして、このロッ
ドエンド8は、外側ロッドエンド8bを中空ロッド7の
先端に溶接固定して、中空ロッド7と同軸上に位置する
状態で該中空ロッド7の先端開口部7aを閉塞してい
る。
【0015】さらに、このロッドエンド8は、外側ロッ
ドエンド8bの外周面におねじ部8cを設け、該おねじ
部8cに後述するピストン10のめねじ部を螺合してピ
ストン10を取り付けるように構成されている。すなわ
ち、ロッド9は、薄肉の中空ロッド7にはピストン10
を直接取り付けず、中空ロッド7よりも厚い肉厚を有す
るロッドエンド8にピストン10を接続するように構成
されている。したがって、伸縮シリンダ装置1を繰り返
し伸縮動作して、シリンダチューブ2とピストン10と
の間に発生した摩擦力等の負荷がピストン10を介して
ロッド9に繰り返し加えられても、ピストン10の取付
箇所、すなわち、おねじ部8cが損傷し難く、ピストン
10がロッド9から脱落し難い。
【0016】また、ロッドエンド8は、軸方向に貫通し
た挿通孔部8dを内側ロッドエンド8aの軸芯に開設す
るとともに、先端面に円環状のスリーブ15を突出させ
て挿通孔部8dを延長し、該挿通孔部8dの内周面と伸
長用配管11の外周面との間に微小な間隙を形成した状
態で伸長用配管11を挿通させている。そして、このロ
ッドエンド8の挿通孔部8dの内周面と伸長用配管11
の外周部との狭小間隙をシールするために、挿通孔部8
dの内周面と伸長用配管11の外周部との間にはOリン
グ等のシール部材16が嵌合されている。したがって、
ロッドエンド8の挿通孔部8dにおいて、伸長用配管1
1は、挿通孔部8dとの間隙を溶接することなくシール
しながらロッドエンド8に対して伸縮移動可能な状態に
構成されている。なお、本実施形態では、挿通孔部8d
の内周面に溝を周方向に形成し、該溝内にシール部材1
6を嵌合したが、伸長用配管11の外周面に溝を形成し
てシール部材16を嵌合するようにしてもよい。
【0017】そして、このロッドエンド8は、基端側空
間部Rに連通する流体供給路17と、該流体供給路17
と収縮用配管12の先端開口部とを連通状態にする接続
孔部18とをそれぞれ内側ロッドエンド8aに開設して
いる。本実施形態において、流体供給路17は、基端側
空間部Rに作動流体を供給するために開設された空間で
あり、内側ロッドエンド8aに径方向外側に向かって開
設された孔17aと、該孔17aに連通するように内側
ロッドエンド8aの外周面上に形成された円周溝17b
と、該円周溝17bと連通する状態で外側ロッドエンド
8bを径方向に貫通する孔17cと、該孔17cと連通
するように外側ロッドエンド8bの外周面上に形成され
た円周溝17dとにより形成されている。
【0018】また、接続孔部18は、挿通孔部8dの軸
芯から偏心した位置に開設されて、流体供給路17の孔
17aと連通している。そして、この接続孔部18は、
収縮用配管12の先端開口部を覆うようにして嵌合し、
該接続孔部18の内周面と収縮用配管12の先端開口部
との間にOリング等のシール部材19を設けて、収縮用
配管12の外周面との微小な間隙をシールしながら、収
縮用配管12が接続孔部18の軸方向に伸縮移動できる
ように構成されている。なお、本実施形態においては、
接続孔部18の内周面に溝を周方向に形成し、該溝内に
シール部材19を嵌合したが、収縮用配管12の外周面
に溝を形成してシール部材19を嵌合することで上記間
隙をシールしてもよい。
【0019】次に、ピストン10について説明する。前
記したロッドエンド8の外周部には、その先端側(図1
中、左側)に囲繞するように略コップ形状のピストン1
0が装着されている。このピストン10は、スカート部
10aの内周面に形成しためねじ部10bとロッドエン
ド8のおねじ部8cとを螺合することにより外側ロッド
エンド8bの外周部に着脱可能な状態で取り付けられて
おり、基端側(図1中、右側)に止めねじ20を設けて
固定され、ロッドエンド8から不用意に脱離しないよう
に構成されている。そして、ピストン10は、シリンダ
チューブ2とのシールおよび摺動精度をもたせるため
に、外周部にパッキン等のシール部材21およびウエア
リング22を装着し、このシール部材21とウエアリン
グ22を介して外周面をシリンダチューブ2の内周面に
接触させている。なお、ピストン10は、ロッドエンド
8のスリーブ15を嵌合する凹部23を形成し、該凹部
23の内周面とスリーブ15の外周面との間にOリング
等のシール部材24を嵌合して、凹部23とスリーブ1
5との間隙をシールしている。
【0020】また、このピストン10の先端側(図1
中、左側)の軸芯には、開口部10cが開設されてい
る。この開口部10cは、シリンダチューブ2内の先端
側空間部Fと、挿通孔部8dに挿通された伸長用配管1
1の内部と連通するように形成されている。したがっ
て、マニホールド13側から伸長用配管11の内部に作
動流体を圧送すると、作動流体は、伸長用配管11の先
端側開口部から開口部10cを通って先端側空間部F、
具体的には、ピストン10と蓋3との間の空間に流れ込
む。
【0021】さらに、ピストン10のスカート部10a
は、外側ロッドエンド8bに形成された円周溝17dと
連通するように連通孔10dを開設している。したがっ
て、収縮用配管12の内部は、流体供給路17および連
通孔10dを介して基端側空間部と連通するので、マニ
ホールド13側から収縮用配管12の内部に作動流体を
圧送すると、作動流体は、収縮用配管12の先端側開口
部から流体供給路17と連通孔10dとを通って、基端
側空間部R、具体的には、シリンダチューブ2とスカー
ト部10aとの間や、シリンダチューブ2と中空ロッド
7との間の空間に流れ込む。
【0022】次に、本実施形態の伸縮シリンダ装置1に
おける作用を説明する。なお、本実施形態の伸縮シリン
ダ装置1では、シリンダチューブ2の基端側外方に設け
られたマニホールド13に作動流体を供給するポンプ、
開閉弁、配管等の圧力系が接続される。したがって、ク
レーンや高所作業車等のブームの駆動源として使用する
場合には、マニホールド13側をブームの基端側とし、
蓋3側を先端側として接続配置することが好ましいが、
これに限るものではない。
【0023】図1および図2に示す収縮状態において、
ピストン10はシリンダチューブ2の先端側に待機し、
中空ロッド7や伸長用配管11および収縮用配管12は
シリンダチューブ2内に収納されている。また、この収
納状態では、シリンダチューブ2の基端側空間部Rの容
積が最大になっている。
【0024】まず、伸縮シリンダ装置1を伸長状態にす
るには、マニホールド13および伸長用配管11を介し
て、先端側空間部Fに作動流体を供給する。すると、先
端側空間部Fに作動流体が充填されて容積が増大するの
で、シリンダチューブ2が図1中左側に移動、すなわち
伸長し、このシリンダチューブ2の移動(伸長)に伴っ
て基端側空間部Rの容積が減少する。これにより基端側
空間部R内の作動流体が流体供給路17および収縮用配
管12を通して排出され、各配管11,12および中空
ロッド7がシリンダチューブ2内から相対的に進出す
る。すなわち、伸縮シリンダ装置1は伸長状態となる。
【0025】一方、伸縮シリンダを収縮状態にするに
は、マニホールド13および収縮用配管12を介して、
流体供給路17から基端側空間部Rに作動流体を供給す
る。すると、基端側空間部Rに作動流体が充填されて容
積が増大するので、シリンダチューブ2が図1中右側に
移動、すなわち収縮し、このシリンダチューブ2の移動
(収縮)に伴って先端側空間部Fの容積が減少する。こ
れにより先端側空間部F内の作動流体が伸長用配管11
内を通ってマニホールド13へと排出され、伸長用配管
11および中空ロッド7がシリンダチューブ2内へ相対
的に後退する。すなわち、伸縮シリンダ装置1は収縮状
態となる。
【0026】上記のような本実施形態の伸縮シリンダ装
置1では、ピストン10の往復作動により伸長用配管1
1および収縮用配管12に内圧が繰り返し掛かって該配
管11、12が伸縮する現象が生じても、これらの先端
部が自由に伸縮移動し得るので、各配管11,12とロ
ッドエンド8との接続箇所において応力集中は生じな
い。また、伸長用配管11の外周面と挿通孔部8dの内
周面との間にシール部材16を設けるとともに、収縮用
配管12の外周面と接続孔部18の内周面との間にシー
ル部材19を設けているので、挿通孔部8dの内周面と
各配管11,12の外周面との間におけるシール性を良
好に確保して、作動不良の原因を回避することができ
る。
【0027】また、シール部材16および19を交換す
る際には、シリンダヘッド6のシール機構5を外してシ
リンダチューブ2を取り去り、ピストン10や中空ロッ
ド7等をむき出しにした後、止めねじ20を外して、ピ
ストン10をロッドエンド8から(具体的には、外側ロ
ッドエンド8bから)回し取る。さらに、内側ロッドエ
ンド8aを引き抜くと、シール部材16,19が内側ロ
ッドエンド8aの挿通孔部8dの内周面および接続孔部
18の内周面に現れて交換可能な状態になる。そして、
これらのシール部材16,19を別途準備した新品のシ
ール部材16,19に交換し、再び伸縮シリンダ装置1
を組み立てれば、ロッドエンド8の挿通孔部8dおよび
接続孔部18におけるシール性を回復させることができ
る。すなわち、伸縮シリンダ装置1は、上記のような容
易な作業により挿通孔部8dおよび接続孔部18におけ
る前記シール性を維持することができるので、保守作業
の負担を軽減することができる。
【0028】なお、本実施形態においては、ロッドエン
ド8の先端面に円環状のスリーブ15を突出させ、該ス
リーブ15の先端まで挿通孔部8dを開設するとともに
伸長用配管11を挿通させたが、スリーブ15を設けず
にロッドエンド8の先端面を平坦にしてもよい。また、
伸長用配管11をピストン10の開口部10c内にも挿
入するように構成してもよいが、ピストン10とロッド
エンド8に支持された状態で曲げや剪断等の負荷を受け
て伸長用配管11が破損する虞を無くすために、伸長用
配管11はロッドエンド8の挿通孔部8dのみに挿通さ
せることが好ましい。
【0029】ところで、上記実施形態では、伸縮シリン
ダ装置1は、伸長用配管11とシリンダチューブ2とを
同心円上に位置するように、すなわち、伸長用配管11
の軸芯とシリンダチューブ2の軸芯とを一致するように
して備えていたが、本発明はこれに限定されない。例え
ば、図3に示す伸縮シリンダ装置21を本発明の第2実
施形態としてもよい。
【0030】第2実施形態の伸縮シリンダ装置31は、
基本的には前記した第1実施形態と同じ構成であるが、
伸長用配管32および収縮用配管33がシリンダチュー
ブ軸芯から偏心するように並設されている点で異なる。
この伸長用配管32は、内側ロッドエンド34aと外側
ロッドエンド34bとからなるロッドエンド34のう
ち、内側ロッドエンド34aに形成された挿通孔部34
c内に挿通支持されるとともに、外周面と挿通孔部34
cの内周面との間にOリング等のシール部材35を設け
てシールされている。したがって、伸長用配管32の先
端部は溶接固定されておらず、ロッドエンド34に対し
て伸縮移動可能である。なお、伸長用配管32は、ロッ
ドエンド34に接続し、ピストン36の開口部36aを
介して先端側空間部Fに連通している。また、収縮用配
管33の先端部は、ロッドエンド34内にて軸方向に形
成された接続孔部37に差し込まれ、流体供給路38に
連通した状態で支持されており、収縮用配管33の外周
面を覆うロッドエンド部分にOリング等のシール部材3
9を設けてシールしている。したがって、該収縮用配管
33の先端部も溶接固定されておらず、ロッドエンド3
4に対して伸縮移動可能である。なお、接続孔部37か
ら開口部36aに向かって開設されたロッドエンド34
の開口には、盲プラグ40が取り付けられており、収縮
用配管33を流れる作動流体がピストン36の開口部3
6aおよび先端側空間部Fに流出しないようにしてあ
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、基
端側空間部へと連通する流体供給路を形成するととも
に、該流体供給路と収縮用配管の先端開口部とを連通状
態にする接続孔部を設け、ロッドエンドの先端側を囲繞
するようにピストンを装着してピストンを形成し、伸長
用配管の外周面とこの外周面を覆う前記挿通孔部の内周
面との間と、収縮用配管の外周面とこの外周面を覆う前
記接続孔部の内周面との間とにシール部材を設けて各々
シールするとともに、挿通孔部および接続孔部に対して
伸長用配管および収縮用配管を各々伸縮移動可能とした
ので、ロッドエンドと各配管とのシール性を良好に確保
して、作動不良の原因を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の伸縮シリンダ装置における要
部断面図である。
【図2】第1の実施形態の伸縮シリンダ装置における全
体構造を示す部分断面図である。
【図3】第2の実施形態の伸縮シリンダ装置における要
部断面図である。
【図4】従来の伸縮シリンダ装置の一例における要部断
面図である。
【図5】(a)は従来の伸縮シリンダ装置における全体
構造を示す部分断面図であり、(b)は収縮用配管の先
端部を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 伸縮シリンダ装置 2 シリンダチューブ 3 蓋 5 シール機構 6 シリンダヘッド 7 中空ロッド 7a 先端開口部 8 ロッドエンド 8a 内側ロッドエンド 8b 外側ロッドエンド 8c おねじ部 8d 挿通孔部 9 ロッド 10 ピストン 10a スカート部 10b めねじ部 10c 開口部 10d 連通孔 11 伸長用配管 12 収縮用配管 13 マニホールド 14 シール部材 15 スリーブ 16 シール部材 17 流体供給路 18 接続孔部 19 シール部材 20 止めねじ 21 シール部材 22 ウエアリング 23 凹部 24 シール部材 31 伸縮シリンダ装置 32 伸長用配管 33 収縮用配管 34 ロッドエンド 34a 内側ロッドエンド 34b 外側ロッドエンド 34c 挿通孔部 35 シール部材 36 ピストン 36a 開口部 37 接続孔部 38 流体供給路 39 シール部材 40 盲プラグ F 先端側空間部 R 基端側空間部 W1 溶接部 W2 溶接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F205 AA05 CA03 CB14 3H081 AA03 BB02 CC01 CC20 CC24 DD13 DD16 DD32 HH01 HH03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部が閉塞されたシリンダチューブ
    と、 該シリンダチューブ内に摺動可能に組み込まれたピスト
    ンと、 該ピストンの先端側に位置する先端側空間部に作動流体
    を供給すべく、先端部が上記ピストンの先端側へ向かっ
    て延出され、基端部がマニホールド側に接続された伸長
    用配管と、 該伸長用配管に沿うように配され、上記ピストンの基端
    側に位置する基端側空間部に作動流体を供給すべく、先
    端部が上記ピストンの基端側へ向かって延出され、基端
    部がマニホールド側に接続された収縮用配管と、 上記伸長用配管および収縮用配管の基端側外周部を覆う
    ように配され、先端開口部をロッドエンドにより閉塞さ
    れるとともに、基端部がマニホールド側に接続された中
    空ロッドと、を備えた伸縮シリンダ装置であって、 前記ロッドエンドは、該ロッドエンドの先端側を囲繞す
    るようにピストンを装着するとともに、内部には、前記
    先端側空間部に連通する挿通孔部と、前記基端側空間部
    に連通する流体供給路と、該流体供給路と収縮用配管の
    先端開口部とを連通状態にする接続孔部と、を開設し、 上記挿通孔部に伸長用配管を挿通するとともに、接続孔
    部に収縮用配管を挿通して、伸長用配管の外周面とこの
    外周面を覆う前記挿通孔部の内周面との間、および収縮
    用配管の外周面とこの外周面を覆う前記接続孔部の内周
    面との間にシール部材を設けて各々シールするととも
    に、挿通孔部および接続孔部に対して伸長用配管および
    収縮用配管を各々伸縮移動可能としたことを特徴とする
    伸縮シリンダ装置。
  2. 【請求項2】 前記ロッドエンドが内側ロッドエンドと
    外側ロッドエンドとに分割形成され、前記流体供給路が
    内側ロッドエンド、外側ロッドエンド、およびピストン
    を介して形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の伸縮シリンダ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103407912A (zh) * 2013-08-27 2013-11-27 徐州重型机械有限公司 一种单缸插销式伸缩臂、起重机及其伸缩方法
US10077173B2 (en) 2013-08-27 2018-09-18 Xuzhou Heavy Machinery Co., Ltd. Single-cylinder plug pin type telescopic arm, telescopic method thereof and crane having telescopic arm

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