JP2003278559A - V型4気筒内燃機関の排気装置 - Google Patents

V型4気筒内燃機関の排気装置

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JP2003278559A
JP2003278559A JP2002082735A JP2002082735A JP2003278559A JP 2003278559 A JP2003278559 A JP 2003278559A JP 2002082735 A JP2002082735 A JP 2002082735A JP 2002082735 A JP2002082735 A JP 2002082735A JP 2003278559 A JP2003278559 A JP 2003278559A
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exhaust
cylinder
bank
internal combustion
combustion engine
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JP2002082735A
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Toshihiro Oikawa
利広 及川
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/42Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads
    • F02F1/4264Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads of exhaust channels

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】V型4気筒内燃機関の排気通路の配置を改良し
て、排気干渉をなくすこと。 【解決手段】V型に配置されたバンク内に、各気筒
,2,2,2に連なる排気ポート11,1
1,11,11を合流させた一対の排気合流部119a,
119bを備え、前記排気合流部119a,119bにより連通
される2つの気筒が連続しない順番に4つの気筒の排気
行程がなされるV型4気筒内燃機関の排気装置におい
て、前記バンクの一側方に配置される前記各排気ポート
11,11は、隣接する前記排気合流部119a,119bの
一端にそれぞれ短絡連通され、前記バンクの他側方に配
置される前記各排気ポート11,11は、前記排気合流
部を跨ぎ対向するバンクの前記排気合流部の途中に形成
される合流部119a,119bに連通され、前記合流部に至
る前記各排気ポート11,11,11,11長を全て等
しく形成され、前記バンクの他側方には、前記排気合流
部120a,120bを集合させる排気集合部122を備えるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、V型4気筒内燃機
関の排気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】V型内燃機関の排気系において、各気筒
からバンク内側に向けて排気ポートが形成され、それら
排気ポートが集合される排気通路を各バンク内でクラン
ク軸に並行に配置することで、V型内燃機関をコンパク
トにするための排気構造は既に提案されており、例えば
特開平6−264757号公報に開示されたものがあっ
た。
【0003】同例の内燃機関はV型多気筒内燃機関であ
り、シリンダブロックがV型に配置された左右のバンク
にシリンダヘッドが結合され、排気ポートはシリンダヘ
ッドと一体に形成され、シリンダブロックに一体形成さ
れた排気通路に誘導される。
【0004】バンクの内側に向けて排気ポートを形成
し、バンクの下方に排気ポートと連通する排気通路を形
成し、排気通路は隔壁によって二つに画成され、両排気
通路を流れてきた排気が集合されて排出される。
【0005】排気ポートおよび排気通路の周囲には、冷
却水が供給されるウォータジャケットが形成されてお
り、排気ポート及びスリーブシリンダを効果的に冷却し
て温度上昇を防止するとされている。
【0006】
【解決しようとする課題】前記した従来のV型多気筒内
燃機関では、各気筒の排気をバンク内の排気通路(排気
合流部)に短絡連通させるものであり、各気筒における
排気ポートの長さを均等にすることは考慮されていな
い。また、V型多気筒内燃機関の適用にあたり、排気干
渉を避けることも考慮されていない。
【0007】本発明は斯かる点に鑑みなされたもので、
その目的とする処は、各排気ポートの管路長を等しく、
排気干渉なく排気通路に合流させ、排気管の簡素な取廻
しをも容易にできるV型4気筒内燃機関の排気装置を供
する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段および効果】前記目的を達
成するために、請求項1記載の発明は、V型に配置され
たバンク内に、各気筒に連なる排気ポートを合流させた
一対の排気合流部を備え、前記排気合流部により連通さ
れる2つの気筒が連続しない順番に4つの気筒の排気行
程がなされるV型4気筒内燃機関の排気装置において、
前記バンクの一側方に配置される前記各排気ポートは、
隣接する前記排気合流部の一端に短絡連通され、前記バ
ンクの他側方に配置される前記各排気ポートは、前記排
気合流部を跨ぎ対向するバンクの前記排気合流部の途中
に形成される合流部に連通され、前記合流部に至る前記
各排気ポート長を全て等しく形成され、前記バンクの他
側方には、前記排気合流部を集合させる排気集合部を備
えることを特徴とするものである。
【0009】請求項1記載の発明によれば、排気合流部
の途中を合流部として各気筒の排気ポート長を等しく設
定され、排気合流部により連結させる2つの気筒が連続
しない順番に4つの気筒の排気行程がなされることで、
排気干渉をなくし、気筒間の排圧も均等化することがで
きる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載のV
型4気筒内燃機関において、前記排気ポートがシリンダ
ブロックおよびシリンダヘッドの内部に形成され、かつ
冷却水が流通する水ジャケットにより覆われることを特
徴とするものである。
【0011】請求項2記載の発明によれば、排気ポート
がシリンダブロックとシリンダヘッドに形成されること
で、排気ポートの取り廻しが簡素となり、また高温の排
気(燃焼ガス)を効果的に冷却して、シリンダブロック
やシリンダヘッドの温度上昇を抑制することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1ない
し図10を参照して説明する。本発明が適用される多気
筒内燃機関は、車両の前部に、クランク軸の回転軸線が
車両の左右方向を指向するように搭載される横置きV型
4気筒の水冷式4ストローク内燃機関である。
【0013】図1,図2を参照すると、内燃機関Eは、
4つの気筒2,2,2,2が、クランク軸9の
回転軸線の方向、すなわち軸方向で前後に交互に並設さ
れて構成される前後1対の気筒列がV字状に分岐したシ
リンダブロック1と、前後の気筒列の上端にそれぞれ結
合された1対のシリンダヘッド3と、シリンダブロック
1の下端に結合されて、シリンダブロック1と共にクラ
ンク軸9を収容するクランク室を形成するロアブロック
4と、ロアブロック4の下端に結合されたオイルパン5
とを備える。なお、図中の符号Pは、シリンダブロック
1とシリンダヘッド3との境界面(合わせ面)を示す。
【0014】そして、前後の気筒列およびシリンダヘッ
ド3により、V字をなす前後1対のバンクB,B
構成され、これら前バンクBおよび後バンクBの間
に挟まれた個所に、シリンダブロック1と一体に排気ポ
ートブロックBが形成される。ここで、排気ポートブ
ロックBを含むシリンダブロック1、シリンダヘッド
3、ロアブロック4およびオイルパン5は機関本体を構
成する。
【0015】上記4つの気筒は90度毎に等間隔のクラ
ンク軸9の軸方向に順に第1気筒2 、第2気筒2
第3気筒2、第4気筒2とすると、第1気筒2
第3気筒2とにより前バンクBが構成され、第2気
筒2と第4気筒2とにより後バンクBが構成され
る。
【0016】なお、この実施例において、前後のバンク
,Bの構造は基本的に同一であるから、以下で
は、主として、後バンクBのものについて説明し、前
バンクBで対応する部分には、同一の符号を付した。
【0017】各気筒2,2,2,2にはピスト
ン6が摺動自在に嵌合されるシリンダ孔2aが形成さ
れ、さらにシリンダブロック1の上部、すなわち上死点
でのピストン6の頂面よりもシリンダヘッド3寄りに位
置する部分であるヘッド部1aには、気筒毎にシリンダ
孔2aの上端に連なる燃焼室7が形成される。そして、
燃焼室7内の燃焼圧力により駆動されてシリンダ孔2a
を往復動するピストン6が、コンロッド8を介してクラ
ンク軸9を回転駆動する。
【0018】気筒2,2,2,2毎に、燃焼室
7に開口する吸気口10bをそれぞれ有する1対の分岐ポ
ートを備えた吸気ポート10、および燃焼室7に開口する
排気口11bをそれぞれ有する1対の分岐ポートを備えた
排気ポート11,11,11,11が、ヘッド部1aお
よびシリンダヘッド3に亘って形成される。
【0019】また、シリンダヘッド3には、吸気ポート
10の両分岐ポートを通り燃焼室7を指向して燃料を噴射
する燃料噴射弁12が取り付けられる。さらに、シリンダ
ヘッド3に設けられた挿入筒に挿入された点火栓13が、
燃焼室7のほぼ中心に臨むようにヘッド部1aに取り付
けられる。
【0020】そして、シリンダ孔2aのシリンダ軸線に
対して排気ポートブロックB側に設けられる各排気ポ
ート11,11,11,11は、それぞれUターンして
排気ポートブロックB内の流路に接続され、ここで後
述するように合流した後、排気管を備えて燃焼ガスの排
出通路を形成する排気装置に接続される。一方、前記シ
リンダ軸線に対して排気ポートブロックB側とは反対
側に設けられる各吸気ポート10には、吸気管を備えて空
気の供給通路を形成する吸気装置が接続される。それゆ
え、吸気ポート10および吸気装置の供給通路により、燃
焼室7に連通する吸気通路が構成され、排気ポート1
1,11,11,11および排気装置の排出通路によ
り、燃焼室7に連通する排気通路が構成される。
【0021】すなわち、各気筒2,2,2,2
の燃焼室7にそれぞれ開口する各1対の排気ポート1
1,11,11,11が、シリンダブロック1からシ
リンダヘッド3の内部、更に排気ポートブロックB
内部にわたって形成される。
【0022】なお、図2、図4および図5において、第
1気筒2の排気ポート11は二点鎖線(図2のみ実
線)、第2気筒2の排気ポート11は実線、第3気筒
の排気ポート11は破線、第4気筒2の排気ポー
ト11は1点鎖線でそれぞれ示されている。また図4中
の円118,118,118,118は、各排気ポート1
1,11,11,11がシリンダヘッド3と排気ポー
トブロックBとの境界面Pを貫く箇所の排気ポート断
面を示す。
【0023】本実施例では、V字状に分岐した気筒列間
のVバンクに形成された排気ポートブロックBの内部
に、1対の排気合流部119a,119bが設けられる。それ
らのうち一方の排気合流部119aには、第1気筒2
排気ポート11の先端と第4気筒2の排気ポート11
の先端とが合流し、他方の排気合流部119bには、第2
気筒2の排気ポート11の先端と第3気筒2の排気
ポート11の先端とが合流している。また、それら排気
ポート11,11,11,11の長さは、すべて等しく
形成されている(図4ないし図6参照)。そして、合流
後の合流ポート120a,120bは、排気ポートブロックB
の端部の排気集合部122で更に合流して、排気合流管1
21に接続される。
【0024】上記排気通路の構造を更に詳述すると、排
気集合部122から離れた第1気筒2 および第2気筒2
の排気通路は、排気合流部119a,119bの上流の排気
ポート11,11から下流の合流ポート120a,120bに
亘って、円滑な流路を形成しているのに対し、排気集合
部122に近い第3気筒2および第4気筒2の排気ポ
ート11,11は、同じバンクの他の気筒の排気通路を
跨ぎ、他方のバンクの排気通路の排気合流部119a,119
bに突込む形で合流している。また排気集合部122にお
いては、第1、第4気筒の排気の合流ポート120aが下
方に、第2、第3気筒の排気の合流ポート120bが上方
に、それぞれ配置される。排気通路を上記のように形成
することは、排気ポート11等がVバンク内の排気ポー
トブロックB内に設けられるので、容易である。
【0025】本実施例ではまた、シリンダブロック1,
シリンダヘッド3,排気ポートブロックBの内部に多
数の水ジャケット123が形成される。そして水通路124に
向けて冷却水を排出するようになっている。図5中の符
号126は冷却水ポンプである。
【0026】図7は排気ポート11,11がシリンダヘ
ッド3から排気ポートブロックBに入り込む両ブロッ
ク3,Bの合わせ面を示す図、図8、図9は図7のVI
II-VIII線、IX-IX線による断面図である。
【0027】これらの図に示されるように、排気ポート
11,11の縁に相当するシリンダヘッド3と,排気ポ
ートブロックBとの合わせ面には、それぞれ金属製の
ガスケット131が配されており、またそれらの排気ポー
ト11,11を取囲んで、多数の水ジャケット123が設
けられている。そして、それら水ジャケット123の外方
には、2つの排気ポート11,11全体を取囲んで、例
えば弾性ゴムから成るメガネ形のOリング132が配され
ている。なお図7中の133は、シリンダヘッド3と排気
ポートブロックBを締結するボルト孔である。
【0028】図10は金属製ガスケット131の形状を例
示する拡大図である。図10(a)は幅方向中央が突出
した形状の薄板リング2つを背中合わせにして配し、突
出部による弾性によって、排気ガスをシールするもので
ある。図10(b)は断面コ字形の薄板リング状のもの
で、外縁が圧縮されたときの反撥弾性力により、シール
するものである。
【0029】各気筒2,2,2,2において、
吸気ポート10および排気ポート11,11,11,11
の各分岐ポートには、球状の弁体を有する回動弁からな
る機関弁としての、球状吸気弁20および、球状排気弁21
が、いずれもシリンダブロック1およびシリンダヘッド
3に跨り球面支持されて、回動自在に設けられる。そし
て、球状の各弁体が、吸気分岐ポートと排気分岐ポート
の通路にそれぞれ介装され、各弁体に貫通形成された連
通路の向きを、回動によりポート通路と同じ方向にする
ことで開き、ポート通路と直交する方向にすることで閉
じる。
【0030】各気筒2,2,2,2の球状吸気
弁20および球状排気弁21は、気筒毎に設けられた駆動装
置Dにより回動駆動される(図3参照)。すなわち、球
状吸気弁20および球状排気弁21の弁体には、回動軸線方
向の一端部に、シリンダブロック1およびシリンダヘッ
ド3に跨って位置する吸気弁駆動軸40aおよび排気弁駆
動軸40bがそれぞれ取付けられ、それら両弁駆動軸40
a,40bに駆動装置Dが連結される。
【0031】図3を参照すると、駆動装置Dは、伝動機
構T(図1参照)を介して伝達されるクランク軸9の動
力により回転駆動されるカム軸31と、カム軸31に設けら
れたカム駒32と、カム駒32の動作を球状吸気弁20および
球状排気弁21の各弁体に伝達する伝達機構とを備える。
そして、該伝達機構は、カム駒32により回動させられる
吸気ロッカアーム34および排気ロッカアーム35と、各ロ
ッカアーム34,35の回動運動を上記弁体にそれぞれ伝達
する伝達部材39とを備える。
【0032】図1を参照すると、伝動機構Tは、クラン
ク軸9に結合された駆動プーリ14と、シリンダブロック
1に支持されたテンションプーリ15と、前バンクB
カム軸31に設けられたカムプーリ33と、シリンダブロッ
ク1に支持されたアイドルプーリ16と、バンク空間内に
配置された冷却水ポンプを駆動する補機駆動軸に結合さ
れたポンププーリ17と、後バンクBのカム軸31に設け
られたカムプーリ33と、それら全てのプーリ14〜17,33
に掛け渡された無端の伝動ベルト18とを備える。そし
て、伝動機構Tは、前記軸方向での前記機関本体の一端
部である左端部と、該左端部を覆って該機関本体に液密
に結合されるベルトカバー(図示せず)とにより形成さ
れる伝動室に収容される。
【0033】各カム軸31は、伝動機構Tによりクランク
軸9の1/2の回転数で、図1,図3において時計回り
の方向に回転駆動される。同じくカム軸31の両端部に設
けられるカム駒32は、カム軸31の回転軸線方向に隣接し
て一体成形された吸気カム32aおよび排気カム32bから
構成される。
【0034】図3を参照すると、各ロッカアーム34,35
は、その中心部34a,35aの貫通孔に挿通されて、シリ
ンダヘッド3にボルトにより固定されたロッカ軸36に回
動自在に支持される。
【0035】各ロッカアーム34,35の中心部34a,35a
を挟んで、その第1端部34b,35bにはカム32a,32b
が摺接するローラ34d,35dが回転自在に支持され、そ
の第2端部34c,35cには、各ロッカアーム34,35のロ
ーラ34d,35dを吸気カム32aまたは排気カム32bに接
触するように付勢すると共に、球状吸気弁20または球状
排気弁21を閉弁方向に付勢する戻しバネ37のバネ受けを
兼ねる当接片38が当接する。さらに、各ロッカアーム3
4,35には、第1端部34b,35bおよび第2端部34c,3
5cの間で、中心部34a,35aから径方向外方に延びる
部分に、後述する被動ギヤ39bと噛合する駆動ギヤ34
e,35eが形成される。
【0036】伝達部材39は、弁駆動軸40a,40bに圧入
などにより一体化される管状の伝達軸部と、該伝達軸部
に一体成形された被動ギヤ39bとを備える。被動ギヤ39
bはロッカアーム34,35に設けられた駆動ギヤ34e,35
eと噛合し、吸気ロッカアーム34および排気ロッカアー
ム35の回動に応じて、弁駆動軸40a,40bが回動させら
れる。
【0037】ここで、駆動ギヤ34e,35eおよび被動ギ
ヤ39bは、図3に示されるように、ヘッド部1aの凹部
およびシリンダヘッド3に空洞からなるギヤ室42に収容
される。
【0038】内燃機関Eが運転されると、伝動機構Tを
介して回転駆動されるカム軸31の回転に応じて駆動装置
Dが作動し、各気筒2,2,2,2の球状吸気
弁20および球状排気弁21が所定のタイミングで開閉され
る。すなわち、図2,図3に示されるように、内燃機関
Eの点火順序に従って、ローラ34dが吸気カム32aのリ
フト部に接触する吸気行程では、該リフト部により吸気
ロッカアーム34が戻しバネ37の弾発力に抗して回動され
て、さらには駆動ギヤ34eと噛合する被動ギヤ39bと一
体に伝達軸部および球状吸気弁20の弁体が回動され、球
状吸気弁20が開弁する。そして、ローラ34dが吸気カム
32aのベース円部に接触する圧縮、膨張、排気行程で
は、戻しバネ37の弾発力により、吸気ロッカアーム34が
開弁時とは逆方向に回動されて、球状吸気弁20が閉弁す
る。
【0039】また、球状排気弁21についても、ローラ35
dが排気カム32bのリフト部に接触する排気行程では、
該リフト部により排気ロッカアーム35が戻しバネ37の弾
発力に抗して回動されて、球状吸気弁20と同様に、駆動
ギヤ35eと噛合する被動ギヤ39b、伝達軸部および球状
排気弁21の弁体が回動され、球状排気弁21が開弁する。
そして、ローラ35dが排気カム32bのベース円部に接触
する吸気、圧縮および膨張行程では、戻しバネ37の弾発
力により、排気ロッカアーム35が開弁時とは逆方向に回
動されて、球状排気弁21が閉弁する。
【0040】本実施例では、燃焼室7内の燃焼が第1気
筒2、第3気筒2、第4気筒2 、第2気筒2
順序で繰返されるから、それらの排気合流部119aまた
は119bにより連通される2つの気筒(第1気筒2
第4気筒2、または第2気筒2と第3気筒2)の
排気行程が連続してなされることはない。したがって、
各排気合流部119a,119bには、各気筒2,2,2
,2のうちいずれかの排気が、クランク軸9の1回
転ごとに一度ずつ規則的に流入することになり、各気筒
間の排気が互いに干渉することはない。また各排気合流
部までの排気ポートの長さが等しく形成されているか
ら、気筒間の排圧も均等化される。
【0041】本実施例ではまた、シリンダブロック1,
シリンダヘッド3,排気ポートブロックBの内部に多
数の水ジャケット123が形成され、それら水ジャケット1
23に冷却水を流通させるようにしたので、高温の排気
(燃焼ガス)を効果的に冷却して、シリンダブロック1
やシリンダヘッド3,排気ポートブロックBの温度上
昇を抑制することができる。
【0042】また、シリンダヘッド3と排気ポートブロ
ックBとの合わせ面において、高温の排気に接触する
排気ポート11,11,11,11の縁には金属製のガ
スケット131を配して排気の漏出を防止するとともに、
冷却水によって冷却される水ジャケット123の外方には
ゴム製のOリング132を配して水漏れを防ぐようにした
ので、簡単な構造で高温ガスと水の両方を効果的にシー
ルすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるV型内燃機関のベルトカ
バーを外したときの左側面図である。
【図2】前記V型内燃機関において、クランク軸の回転
軸線に直交して各気筒の軸線を通る面で切断した横断側
面図である。
【図3】同じく給・排気弁の開閉機構を示す横断側面図
である。
【図4】同じく排気ポートのみを示す平面図である。
【図5】同じく排気ポートのみを示す背面図(図2のV
−V矢視方向)である。
【図6】同じく排気ポートのみを示す斜視図である。
【図7】前記V型内燃機関において、シリンダヘッドと
排気ポートブロックとの合わせ面を斜め上方から見た図
である。
【図8】図7のVIII−VIII矢視断面拡大図である。
【図9】図7のIX−IX矢視断面拡大図である。
【図10】図7中の金属ガスケットの構造を例示する拡
大図である。
【符号の説明】
1…シリンダブロック、2,2,2,2…気
筒、3…シリンダヘッド、4…ロアブロック、5…オイ
ルパン、6…ピストン、7…燃焼室、8…コンロッド、
9…クランク軸、10…吸気ポート、11,11,11
11…排気ポート、12…燃料噴射弁、13…点火栓、14…
駆動プーリ、15…テンションプーリ、16…アイドルプー
リ、17…ポンププーリ、18…伝動ベルト、20…球状吸気
弁、21…球状排気弁、31…カム軸、32…カム駒、33…カ
ムプーリ、34,35…ロッカアーム、36…ロッカ軸、37…
戻しバネ、38…当接片、39…伝達部材、40a,40b…弁
駆動軸、42…ギヤ室、119a,119b…排気合流部、120
a,120b…合流ポート、121…排気合流管、122…排気
集合部、123…水ジャケット、124…水通路、126…冷却
水ポンプ、131…ガスケット、132…Oリング、E…内燃
機関、B,B…バンク、B…排気ポートブロッ
ク、P…合わせ面、D…駆動装置、T…伝動機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01P 3/12 F01P 3/12 F02B 75/22 F02B 75/22 C F02F 1/00 F02F 1/00 P 1/18 1/18 B 1/42 1/42 G

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】V型に配置されたバンク内に、各気筒に連
    なる排気ポートを合流させた一対の排気合流部を備え、
    前記排気合流部により連通される2つの気筒が連続しな
    い順番に4つの気筒の排気行程がなされるV型4気筒内
    燃機関の排気装置において、 前記バンクの一側方に配置される前記各排気ポートは、
    隣接する前記排気合流部の一端に短絡連通され、 前記バンクの他側方に配置される前記各排気ポートは、
    前記排気合流部を跨ぎ対向するバンクの前記排気合流部
    の途中に形成される合流部に連通され、 前記合流部に至る前記各排気ポート長を全て等しく形成
    され、 前記バンクの他側方には、前記排気合流部を集合させる
    排気集合部を備えることを特徴とするV型4気筒内燃機
    関の排気装置。
  2. 【請求項2】前記排気ポートがシリンダブロックおよび
    シリンダヘッドの内部に形成され、かつ冷却水が流通す
    る水ジャケットにより覆われることを特徴とする請求項
    1記載のV型4気筒内燃機関の排気装置。
JP2002082735A 2002-03-25 2002-03-25 V型4気筒内燃機関の排気装置 Pending JP2003278559A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102007012089B4 (de) 2006-03-14 2018-05-30 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) Zylinderkopf mit integriertem abgestimmtem Auslasskrümmer

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