JP2003278536A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
内燃機関の排気浄化装置Info
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Abstract
キュレートフィルタを備えた内燃機関の排気浄化装置に
おいて、パティキュレートフィルタの浄化能力の低下を
防止することができる技術を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 本発明は、NOx吸蔵剤が担持されたパ
ティキュレートフィルタを備えた内燃機関の排気浄化装
置において、チタニア又はシリカからなる担持層211
に酸化触媒212が担持された前置触媒をパティキレー
トフィルタの上流に配置し、前置触媒のSOx被毒を防
止しつつパティキュレートフィルタの詰まりを防止する
ことを特徴としている。
Description
化技術に関し、特に内燃機関の排気系に配置された触媒
の構造に関する。
対して排気エミッションの向上が要求されている。特
に、軽油を燃料とするディーゼル機関では、排気中に含
まれる窒素酸化物(NOx)に加え、煤やSOF(Solub
le Organic Fraction)などの微粒子(PM:Particula
te Matter)を浄化する技術が要求されている。
ば、特開平6−159037号公報に記載された内燃機
関の排気浄化装置のように、排気の酸素濃度が高い時に
は排気中の窒素酸化物(NOx)を吸蔵し、排気の酸素
濃度が低下し且つ還元剤が存在する時には吸蔵していた
窒素酸化物(NOx)を放出しつつ還元浄化するNOx吸
蔵剤が担持されたパティキュレートフィルタを内燃機関
の排気通路に配置する技術が提案されている。
来の内燃機関の排気浄化装置では、排気中に含まれるS
OFがパティキュレートフィルタの上流側端面に捕集さ
れると、前記上流側端面において排気中の煤などがSO
Fを介して吸着及び集積されるため、パティキュレート
フィルタの上流側端面に詰まりが発生し易くなる。
ティキュレートフィルタより上流の排気通路にSOFを
浄化可能な触媒(以下、前置触媒と称する)を配置する
ことにより、パティキュレートフィルタの上流側端面に
おける詰まりの発生を抑制する方法が考えられる。
媒が硫黄酸化物(SOx)によって被毒される場合があ
り、そのような場合に前置触媒の被毒解消処理が行われ
ると、前置触媒から放出された硫黄酸化物(SOx)に
よってパティキュレートフィルタが不用意に被毒されて
しまう可能性がある。
みてなされたものであり、NOx吸蔵剤が担持されたパ
ティキュレートフィルタを備えた内燃機関の排気浄化装
置において、パティキュレートフィルタの浄化能力の低
下を防止することができる技術を提供することを目的と
する。
な課題を解決するために以下のような手段を採用した。
すなわち、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、内
燃機関の排気通路に設けられ、チタニア又はシリカから
なる担持層に酸化触媒が担持された前置触媒と、前記前
置触媒より下流の排気通路に設けられ、NOx吸蔵剤が
担持されたパティキュレートフィルタと、を備えたこと
を特徴としている。
ティキュレートフィルタの上流に酸化機能を有する前置
触媒を配置するとともに、前置触媒の担持層を硫黄酸化
物(SOx)が吸蔵され難いチタニア(TiO2)又はシ
リカ(SiO2)で構成したことを最大の特徴としてい
る。
触媒において排気中に含まれるSOFが酸化及び浄化さ
れるため、パティキュレートフィルタの上流側端面にS
OFが付着することがなくなる。その結果、パティキュ
レートフィルタの上流側端面において、排気中に含まれ
る煤などの微粒子(PM:Particulate Matter)が集積
することがない。
(SOx)が吸蔵され難いチタニア(TiO2)又はシリ
カ(SiO2)で構成されているため、前置触媒が排気
中の硫黄酸化物(SOx)によって被毒(SOx被毒)さ
れることがなくなる。その結果、前置触媒の被毒解消処
理を行う必要がなくなり、前置触媒の被毒解消処理に起
因したパティキュレートフィルタのSOx被毒が防止さ
れる。
前置触媒より上流の排気通路内へ還元剤を供給する還元
剤供給手段を更に備えるようにしてもよい。
ティキュレートフィルタの被毒を回復させる時に、前置
触媒より上流の排気通路内へ還元剤を供給する。ここで
いうパティキュレートフィルタの被毒としては、硫黄酸
化物(SOx)による被毒や微粒子(PM:Particulate
Matter)による被毒等を例示することができる。
た還元剤は、排気通路の上流から流れてきた排気ととも
に前置触媒へ流入し、続いてパティキュレートフィルタ
へ流入することになる。
の熱が還元剤に奪われるため、前置触媒の温度上昇が防
止される。ここで、前置触媒の担持層を構成するチタニ
ア(TiO2)やシリカ(SiO2)は、高温に曝される
と粒成長して酸化触媒のシンタリングを誘発する可能性
があるが、上記したような還元剤の供給により前置触媒
の温度上昇が防止されると、それに応じて酸化触媒のシ
ンタリングが防止されることになる。
該前置触媒内で反応して気化及び熱分解するため、還元
剤と排気とが均質に混合し易くなる。この結果、前置触
媒から流出する排気、言い換えれば、パティキュレート
フィルタへ流入するガスは、還元剤と排気とが均質に混
合されたガスとなるため、還元剤がパティキュレートフ
ィルタの広い範囲へ均等に行き渡るようになり、以て微
粒子捕集能力の再生、或いはSOx被毒の解消を好適に
行えるようになる。
気浄化装置の具体的な実施の形態について図面に基づい
て説明する。
吸排気系の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機
関1は、軽油を燃料とする水冷式の4ストローク・サイ
クル・ディーゼル機関である。
番(#4)気筒2までの4つの気筒を具備している。前
記した4つの気筒2の各々には、各気筒2の燃焼室に直
接燃料を噴射する燃料噴射弁3が設けられている。各燃
料噴射弁3は、燃料を所定圧まで蓄圧する蓄圧室(コモ
ンレール)4と接続されている。コモンレール4には、
該コモンレール4内の燃料の圧力に対応した電気信号を
出力するコモンレール圧センサ4aが取り付けられてい
る。
して燃料ポンプ6と連通している。燃料ポンプ6は、内
燃機関1の出力軸(クランクシャフト)の回転トルクを
駆動源として作動するポンプであり、該燃料ポンプ6の
入力軸に取り付けられたポンププーリ6aが内燃機関1
の出力軸(クランクシャフト)に取り付けられたクラン
クプーリ1aとベルト7を介して連結されている。
ランクシャフトの回転トルクが燃料ポンプ6の入力軸へ
伝達されると、燃料ポンプ6は、クランクシャフトから
該燃料ポンプ6の入力軸へ伝達されたトルクを駆動源と
して作動し、図示しない燃料タンクから供給される燃料
を所定の圧力で吐出する。
燃料供給管5を介してコモンレール4へ供給され、コモ
ンレール4にて所定圧まで蓄圧されて各気筒2の燃料噴
射弁3へ分配される。そして、燃料噴射弁3に駆動電流
が印加されると、燃料噴射弁3が開弁し、その結果、燃
料噴射弁3から各気筒2の燃焼室へ燃料が噴射される。
されており、吸気枝管8の各枝管は、各気筒2の燃焼室
と図示しない吸気ポートを介して連通している。
この吸気管9は、エアクリーナボックス10に接続され
ている。前記エアクリーナボックス10より下流の吸気
管9には、該吸気管9内を流れる吸気の質量に対応した
電気信号を出力するエアフローメータ11と、該吸気管
9内を流れる吸気の温度に対応した電気信号を出力する
吸気温度センサ12とが取り付けられている。
に位置する部位には、該吸気管9内を流れる吸気の流量
を調節する吸気絞り弁13が設けられている。吸気絞り
弁13には、ステッパモータ等で構成されて該吸気絞り
弁13を開閉駆動する吸気絞り用アクチュエータ14が
取り付けられている。
弁13との間に位置する吸気管9には、排気の熱エネル
ギを駆動源として作動する遠心過給機(ターボチャージ
ャ)15のコンプレッサハウジング15aが設けられ、
コンプレッサハウジング15aより下流の吸気管9に
は、前記コンプレッサハウジング15a内で圧縮されて
高温となった吸気を冷却するためのインタークーラ16
が設けられている。
リーナボックス10に流入した吸気は、該エアクリーナ
ボックス10内の図示しないエアフィルタによって吸気
中の塵や埃等が除去された後、吸気管9を介してコンプ
レッサハウジング15aに流入する。
吸気は、該コンプレッサハウジング15aに内装された
コンプレッサホイールの回転によって圧縮される。前記
コンプレッサハウジング15a内で圧縮されて高温とな
った吸気は、インタークーラ16にて冷却された後、必
要に応じて吸気絞り弁13によって流量を調節されて吸
気枝管8に流入する。吸気枝管8に流入した吸気は、各
枝管を介して各気筒2の燃焼室へ分配され、各気筒2の
燃料噴射弁3から噴射された燃料を着火源として燃焼さ
れる。
続され、排気枝管18の各枝管が図示しない排気ポート
を介して各気筒2の燃焼室と連通している。
のタービンハウジング15bと接続されている。前記タ
ービンハウジング15bは排気管19と接続され、この
排気管19は下流にて図示しないマフラーに接続されて
いる。
ガス成分を浄化するための排気浄化機構20が配置さ
れ、この排気浄化機構20より上流の排気管19には前
置触媒21が配置されている。
る煤やSOF(Soluble Organic Fraction)などの微粒
子(PM:Particulate Matter)を捕集するパティキュ
レートフィルタと、前記パティキュレートフィルタを収
容するためのケーシングとで構成されている。尚、以下
では、排気浄化機構20をパティキュレートフィルタ2
0と称するものとする。
は、例えば、基端が開放され且つ終端が閉塞された第1
排気流路と、基端が閉塞され且つ終端が開放された第2
排気流路とが隔壁を介して交互に且つハニカム状に配置
された、多孔質の基材からなるウォールフロー型のフィ
ルタである。
ライト等を例示することができる。この基材の隔壁の表
面及び隔壁の細孔の内壁面には、アルミナ(Al2O3)
やジルコニア(ZrO2)等のコート材からなる担体層
が形成され、前記担体層には、NOx吸蔵剤と酸化触媒
が担持されている。
(K)、ナトリウム(Na)、リチウム(Li)、若し
くはセシウム(Cs)のようなアルカリ金属と、バリウ
ム(Ba)、カルシウム(Ca)、若しくはストロンチ
ウム(Sr)のようなアルカリ土類金属と、ランタン
(La)やイットリウム(Y)のような希土類との中か
ら選択された少なくとも一つを例示することができる。
前記した酸化触媒としては、白金(Pt)などの貴金属
を例示することができる。
ィルタ20は、以下のようなメカニズムによって排気を
浄化することになる。
入する排気の酸素濃度が高い時には、排気中に含まれる
窒素酸化物(NOx)がNOx吸蔵剤によって吸蔵、吸
収、若しくは吸着される(以下、単に「吸蔵」と称す
る)。
流入する排気の酸素濃度が低下すると、NOx吸蔵剤は
吸蔵していた窒素酸化物(NOx)を放出することにな
る。その際、炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)な
どの還元成分が排気中に存在していれば、酸化触媒が還
元成分と窒素酸化物(NOx)との酸化還元反応を促進
することになり、その結果、炭化水素(HC)や一酸化
炭素(CO)が水(H2O)や二酸化炭素(CO2)へ酸
化されるとともに、窒素酸化物(NOx)が窒素(N2)
に還元される。
があるため、NOx吸蔵剤のNOx吸蔵能力が飽和する前
にNOx吸蔵剤のNOx吸蔵能力を再生させる必要があ
る。NOx吸蔵剤のNOx吸蔵能力を再生させる方法とし
ては、燃料添加弁25から排気中へ燃料(炭化水素(H
C))を添加させることにより、パティキュレートフィ
ルタ20に流入する排気の酸素濃度を低下させるととも
に排気中に含まれる還元成分量を増加させ、以てNOx
吸蔵剤のNOx吸蔵能力を回復させる方法を例示するこ
とができる。
は、第1排気通路内の排気が隔壁の細孔を通じて第2排
気通路内へ移動する際に、排気中に含まれるPMを捕集
する。但し、パティキュレートフィルタ20自体が捕集
可能なPM量には限りがあるため、パティキュレートフ
ィルタ20に捕集されたPMは適宜浄化する必要があ
る。
担持されたNOx吸蔵剤及び酸化触媒は前述したように
排気中の窒素酸化物(NOx)を吸蔵及び還元すること
になるが、窒素酸化物(NOx)が還元される際に発生
する反応熱によってNOx吸蔵剤が昇温されると、NOx
吸蔵剤により活性酸素が生成されることになる。
めて高い反応性を有するため、パティキュレートフィル
タ20内に捕集されているPMと速やかに反応してPM
を酸化及び浄化せしめることになる。
OF(Soluble Organic Fraction)や未燃燃料成分など
を酸化する酸化触媒と、この酸化触媒を収容するための
ケーシングとで構成されている。この前置触媒21の具
体的な構成については後述する。
関1の各気筒2で燃焼された混合気(既燃ガス)が排気
ポートを介して排気枝管18へ排出され、次いで排気枝
管18から遠心過給機15のタービンハウジング15b
へ流入する。タービンハウジング15bに流入した排気
は、タービンハウジング15b内に回転自在に支持され
たタービンホイールを回転させる。その際、タービンホ
イールの回転トルクは、前述したコンプレッサハウジン
グ15aのコンプレッサホイールへ伝達されることにな
る。
れた排気は、排気管19を介して前置触媒21へ流入
し、排気中のSOFや未燃燃料成分などが酸化及び浄化
される。前置触媒21においてSOFや未燃燃料成分な
どを浄化された排気は、パティキュレートフィルタ20
へ流入し、該排気中に含まれる煤や窒素酸化物(N
Ox)などが除去又は浄化される。排気浄化機構20に
て煤や窒素酸化物(NOx)を除去又は浄化された排気
は、排気管19を通って大気中へ放出される。
管8とは、排気枝管18内を流れる排気の一部を吸気枝
管8へ再循環させる排気再循環通路(EGR通路)22
を介して連通されている。
どで構成され、印加電力の大きさに応じて前記EGR通
路22内を流れる排気(以下、EGRガスと称する)の
流量を変更する流量調整弁(以下、EGR弁と称する)
23が設けられている。
より上流の部位には、該EGR通路22内を流れるEG
Rガスを冷却するEGRクーラ24が設けられている。
は、EGR弁23が開弁されると、EGR通路22が導
通状態となり、排気枝管18内を流れる排気の一部が前
記EGR通路22へ流入し、EGRクーラ24を経て吸
気枝管8へ導かれる。
路22内を流れるEGRガスと所定の冷媒との間で熱交
換が行われ、EGRガスが冷却されることになる。
吸気枝管8へ還流されたEGRガスは、吸気枝管8の上
流から流れてきた新気と混ざり合いつつ各気筒2の燃焼
室へ導かれ、燃料噴射弁3から噴射される燃料を着火源
として燃焼される。
酸化炭素(CO2)などの不活性ガス成分が含まれてい
るため、EGRガスが混合気中に含有されると、混合気
の燃焼温度が低められ、以て窒素酸化物(NOx)の発
生量が抑制される。
スが冷却されると、EGRガス自体の温度が低下すると
ともにEGRガスの体積が縮小されるため、EGRガス
が燃焼室内に供給されたときに該燃焼室内の雰囲気温度
が不要に上昇することがなくなるとともに、燃焼室内に
供給される新気の量(新気の体積)が不要に減少するこ
ともない。
加するための燃料添加機構が設けられている。この燃料
添加機構は、駆動電力が印加された時に開弁して1番
(#1)気筒2の排気ポート内から排気枝管18内へ向
けて燃料を噴射する燃料添加弁25と、燃料ポンプ6か
ら吐出された燃料の一部を前記燃料添加弁25へ供給す
る燃料供給路26とを備えている。
は、燃料ポンプ6から吐出された燃料の一部が燃料供給
路26を介して燃料添加弁25へ供給される。燃料添加
弁25は、駆動電力が印加されたときに開弁し、排気枝
管18内へ向けて燃料を噴射する。
された燃料は、排気枝管18の上流から流れてきた排気
とともにタービンハウジング15b及び排気管19を経
て前置触媒21へ流入し、次いで前置触媒21からパテ
ィキュレートフィルタ20へ流入することになる。
NOx吸蔵剤に窒素酸化物(NOx)が吸蔵されていれ
ば、その窒素酸化物(NOx)が前記したガス中の燃料
を還元剤として還元及び浄化される。
は、酸化触媒としての白金(Pt)が担持されているた
め、前記したガス中に含まれる酸素と燃料とが酸化触媒
によって酸化反応を発生し、パティキュレートフィルタ
20内の温度が上昇する。このようにしてパティキュレ
ートフィルタ20内の温度が高められると、NOx吸蔵
剤による活性酸素の生成が促されるため、パティキュレ
ートフィルタ20に捕集されていたPMを酸化及び浄化
することも可能となる。
持されたNOx吸蔵剤は、窒素酸化物(NOx)と同様の
メカニズムによって排気中の硫黄酸化物(SOx)を吸
蔵するため、上記したような燃料の添加によってパティ
キュレートフィルタ20内の温度が高められるとともに
パティキュレートフィルタ20内の酸素濃度がストイキ
雰囲気若しくはリッチ雰囲気になると、NOx吸蔵剤に
吸収されていた硫黄酸化物(SOx)がSO3-やSO4-
に熱分解され、次いでSO3-やSO4-が排気中の炭化水
素(HC)や一酸化炭素(CO)と反応して気体状のS
O2-に還元されることとなる。
は、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニット
(ECU:Electronic Control Unit)27が併設され
ている。
ル圧センサ4a、エアフローメータ11、吸気温度セン
サ12、及び吸気管圧力センサ17に加え、内燃機関1
に取り付けられたクランクポジションセンサ28や水温
センサ29、更に図しないアクセルペダルの操作量に対
応した電気信号を出力するアクセル開度センサ30など
の各種センサが電気配線を介して接続され、これら各種
センサの出力信号がECU27に入力されるようになっ
ている。
え、燃料噴射弁3、吸気絞り用アクチュエータ14、E
GR弁23、燃料添加弁25等が電気配線を介して接続
され、ECU35が前記した各種センサの出力信号に応
じて燃料噴射弁3、吸気絞り用アクチュエータ14、E
GR弁23、或いは燃料添加弁25を制御することが可
能となっている。
の具体的な構成について述べる。
の排気流路がハニカム状に配置された担体基材210を
備えている。この担体基材210は、例えば、コージェ
ライト等のような多孔質の焼結金属で構成されている。
示すように、担持層211によって被覆されており、そ
の担持層211には白金(Pt)に代表される酸化触媒
212が担持されている。
O3)からなるコート層が一般的であるが、アルミナ
(Al2O3)は、高温域で白金(Pt)のシンタリング
を誘発し難いものの、排気中の硫黄酸化物(SOx)を
吸蔵し易いという特性を有している。
O3)からなるコート層が用いられた触媒は、排気中の
硫黄酸化物(SOx)を不要に吸蔵してしまい、それに
よって触媒の浄化能力が低下する、所謂SOx被毒を発
生し易くなる。
媒の温度を500℃〜700℃まで高めるとともに、触
媒に流入する排気の酸素濃度をリッチ雰囲気な酸素濃度
(すなわち、リッチ空燃比で運転されている内燃機関か
ら排出される排気の酸素濃度)とするための処理(以
下、SOx被毒解消処理と称する)を行う必要がある。
処理が実行されると、触媒に吸蔵されていた硫黄酸化物
(SOx)が排気中へ放出されるため、その硫黄酸化物
(SOx)がパティキュレートフィルタ20によって再
度吸蔵され、以てパティキュレートフィルタ20のSO
x被毒が不要に促進されてしまうという問題がある。
気浄化装置では、前置触媒21の担持層211として、
硫黄酸化物(SOx)が吸蔵され難くいチタニア(Ti
O2)若しくはシリカ(SiO2)からなるコート層を用
いるようにした。
したパティキュレートフィルタ20の上流に配置される
と、内燃機関1から排出された排気が先ず前置触媒21
に流入するため、排気中のSOFが前置触媒21におい
て酸化及び浄化されることとなる。
化及び浄化されると、パティキュレートフィルタ20に
排気が流入した際に、パティキュレートフィルタ20の
上流側端面にSOFが付着することがなくなる。
の上流側端面において、排気中の煤等の微粒子がSOF
によって吸着及び集積されることがなく、以てパティキ
ュレートフィルタ20の上流側端面における詰まりの発
生が防止されることとなる。
黄酸化物(SOx)を吸蔵し難いチタニア(TiO2)若
しくはシリカ(SiO2)からなるコート層で構成され
ているため、排気中の硫黄酸化物(SOx)が前置触媒
21に吸蔵され難くなり、前置触媒21のSOx被毒が
防止される。
止されると、前置触媒21に対してSOx被毒解消処理
を行う必要がなくなるため、前置触媒21に対するSO
x被毒解消処理の実行に起因してパティキュレートフィ
ルタ20のSOx被毒が促進されることがなくなる。
Ox吸蔵剤は、窒素酸化物(NOx)と同様のメカニズム
によって硫黄酸化物(SOx)を吸蔵するため、パティ
キュレートフィルタ20が独自にSOx被毒する場合が
ある。
のSOx被毒が発生した場合には、パティキュレートフ
ィルタ20に対してSOx被毒解消処理を行う必要があ
る。
Ox被毒解消処理を実行する方法としては、燃料添加弁
25から排気中へ燃料を添加する方法を例示することが
できる。燃料添加弁25から排気中へ燃料が添加される
と、添加燃料の一部がパティキュレートフィルタ20に
おいて酸化(燃焼)することによってパティキュレート
フィルタ20内の温度が上昇するとともに、残りの添加
燃料が硫黄酸化物(SOx)の還元剤として作用するこ
とになる。
いるため、燃料添加弁25から排気中へ添加された燃料
のうちの極少量が前置触媒21において酸化(燃焼)さ
れるものの、その際に発生する熱が前記した添加燃料の
気化に消費されるため、前置触媒21の過剰な温度上昇
が抑制されることになる。
成するチタニア(TiO2)やシリカ(SiO2)は、高
温に曝されると粒成長して酸化触媒212のシンタリン
グを誘発する可能性があるが、パティキュレートフィル
タ20のSOx被毒解消処理が実行された場合であって
も、燃料添加弁25から前置触媒21上流の排気中へ燃
料を添加させることにより前置触媒21の過剰な昇温が
防止されるため、酸化触媒212のシンタリングが防止
されることになる。
て添加燃料が気化およびまたは熱分解されると、添加燃
料と排気とが均質に混合し易くなるため、前置触媒21
から排出されるガス、言い換えれば、パティキュレート
フィルタ20に流入するガスは、添加燃料と排気とが均
質に混合したガスとなる。
の上流側端面に液状の燃料が付着及び集積することがな
くなるとともに、添加燃料がパティキュレートフィルタ
20の広い範囲に均等に行き渡るようになる。
排気浄化装置では、チタニア(TiO2)又はシリカ
(SiO2)からなる担持層211を有する前置触媒2
1がパティキュレートフィルタ20の上流に配置される
ことにより、パティキュレートフィルタ20の過剰なS
Ox被毒を防止しつつパティキュレートフィルタ20の
上流側端面における詰まりの発生を防止することができ
る。
の排気浄化装置によれば、パティキュレートフィルタ2
0の浄化能力を有効に活用することが可能となり、以て
内燃機関1のエミッションを向上させることが可能とな
る。
に酸化触媒のみが担持される構成を例に挙げたが、これ
に限られるものではなく、酸化触媒に加えてNOx吸蔵
剤などが担持された構成であってもよい。要は、前置触
媒21の担持層が硫黄酸化物(SOx)を吸蔵し難い特
性を有し、且つ、その担持層に担持される触媒が排気中
のSOFを酸化及び浄化する特性を有している構成であ
ればよい。
元剤として、内燃機関1の燃料である軽油を例に挙げた
が、排気中で炭化水素や一酸化炭素などの還元成分を発
生するものであればよく、例えば、炭化水素、水素、一
酸化炭素等の気体、プロパン、プロピレン、ブタン等の
液体、或いは、ガソリンや灯油などの液体燃料などを例
示することができる。但し、還元剤を貯蔵及び補給する
際の煩雑さを避ける上では、本実施の形態で例示したよ
うな軽油が好ましいと言える。
気管19において前置触媒21とパティキュレートフィ
ルタ20とが別個のケーシングに収容される構成を例に
挙げて説明したが、前置触媒とパティキュレートフィル
タが同一のケーシング内に収容されるようにしてもよ
い。
は、NOx吸蔵剤が担持されたパティキュレートフィル
タの上流に、酸化機能を有する前置触媒が配置されるた
め、パティキュレートフィルタの上流側端面にSOFが
付着することがなくなる。
上流側端面において排気中の煤などがSOFを介して集
積することがなく、以てパティキュレートフィルタの上
流側端面における詰まりが抑制される。
置では、前置触媒がチタニア(TiO2)やシリカ(S
iO2)からなる担持層を有しているため、前置触媒の
SOx被毒が防止されることになる。
解消処理を行う必要がなく、以て前置触媒のSOx被毒
解消処理に起因したパティキュレートフィルタのSOx
被毒が防止されることになる。
装置によれば、パティキュレートフィルタの浄化能力の
低下を防止することが可能となり、以て内燃機関の排気
エミッションを向上させることが可能となる。
概略構成を示す図
Claims (3)
- 【請求項1】 内燃機関の排気通路に設けられ、チタニ
ア又はシリカからなる担持層に酸化触媒が担持された前
置触媒と、 前記前置触媒より下流の排気通路に設けられ、NOx吸
蔵剤が担持されたパティキュレートフィルタと、を備え
たことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項2】 前記前置触媒より上流の排気通路内へ還
元剤を供給する還元剤供給手段を更に備えることを特徴
とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項3】 前記還元剤供給手段は、前記パティキュ
レートフィルタの被毒を回復させる際に、前記前置触媒
の温度上昇を抑制すべく還元剤供給を行うことを特徴と
する請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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- 2002-03-19 JP JP2002076524A patent/JP4134581B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US8241579B2 (en) | 2006-03-20 | 2012-08-14 | Ford Global Technologies, Llc | Diesel exhaust gas treatment system |
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