JP2003278214A - フラッシュバルブ - Google Patents

フラッシュバルブ

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JP2003278214A
JP2003278214A JP2002085158A JP2002085158A JP2003278214A JP 2003278214 A JP2003278214 A JP 2003278214A JP 2002085158 A JP2002085158 A JP 2002085158A JP 2002085158 A JP2002085158 A JP 2002085158A JP 2003278214 A JP2003278214 A JP 2003278214A
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valve
water
water chamber
shaft
flash
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JP2002085158A
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Osamu Matsumoto
修 松本
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Inax Corp
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  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】動作安定性が高く耐久性にも優れるフラッシュ
バルブを提供する。 【解決手段】弁軸12上端部に駆動体部14を取着し、
駆動体部14の上方領域を水室20となす。弁軸12は
弁保持部材13の軸案内部13aで昇降自在に保持され
る。開閉操作弁31の操作で排水管路30を開くと、水
室20の貯留水が流路二次側3へ排出されると同時に駆
動体部14と共に弁体11が上昇し給水が開始される。
開閉操作弁31で排水管路30を閉止すると、弁体11
・弁軸12・駆動体部14が自重で下降しようとするの
に伴い、水が通水孔13b及び連通孔14aを通じ水室
20内へ流入し、弁体11が着座し給水を停止させる。
ハウジング1に固定した軸案内部13a内で弁軸12を
摺動させるようにしたので駆動体部14の昇降安定性が
高くなる。弁軸12の外径を大きくする必要がないから
摺動抵抗を小さくでき、故障頻度が低下し、腐食・ゴミ
の影響を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラッシュバルブ
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフラッシュバルブは、ハウジング
内に形成したシリンダ室にピストン弁を弁座に対し昇降
可能に設置し、上記シリンダ室におけるピストン弁の上
方領域に水室を設け、この水室から貯留水を比較的短時
間で排出する手段と、水室内へ小流量で水を流入させる
手段とを備えてなる。ピストン弁は、水室内の貯水量の
増減と連動して、昇降するよう構成される。
【0003】外部操作により、上記排出手段を動作させ
て水室内の貯留水を短時間に排出させると、ピストン弁
が急速に上昇して弁座から離れる結果、流路が開かれ
て、所要箇所への給水が実行される。給水開始後、水室
内へ小流量で水が流入することにより、ピストン弁が緩
やかに下降し、やがて着座して流路を閉止する。すなわ
ち給水の継続時間は、ピストン弁が上昇して弁座から離
れたのち、再び降下して弁座に着座するまでの時間であ
り、これは、水室内への水の流入速度によって調節され
る。
【0004】流路の開閉を制御する前記ピストン弁は、
シリンダ室内における昇降動作の安定化を図るため、ピ
ストン弁の下面にガイド部を垂設し、これを弁座開口部
に挿入させるよう構成されている。この場合、ガイド部
の外周面を、弁座開口部あるいは弁座開口部に連設した
案内部に接触させて摺動させるように構成する場合もあ
る。またピストン弁は、シリンダ室の内表面に対し、水
密性を保って摺動しなくてはならない。そのため、ピス
トン弁の側周面に断面U字型のシール部材を装着して、
摺動時の水密性を確保するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のフラッシュ
バルブにおいて、ピストン弁の昇降を案内するのは、側
周面のシール部材と、下面のガイド部との二箇所であ
る。しかるにピストン弁の側周面に装着されるシール部
材は、弾性変形が比較的容易な部材である。そのため、
ピストン弁が昇降する時の姿勢が所定方向に対し僅かに
傾くことがあり、これによってピストン弁の摺動抵抗が
増大し、ピストン弁が所期のとおり昇降しなくなる可能
性があった。それ故、フラッシュバルブの動作が安定せ
ず、故障が多くなり、耐久性が低下する等の不具合を引
き起こすおそれがある。
【0006】ピストン弁下面のガイド部を、弁座開口部
あるいは弁座開口部に連設した案内部と摺接させる場合
は、ガイド部の製作材料を選択する上で制限を受けるこ
と、ガイド部とこれと接触する面との間の公差管理が必
要であること、ガイド部の表面仕上げ作業が必須である
こと等、製作上の手間を増大させるという問題が生じ
る。また、ガイド部における摺接部分の面積が比較的大
きいから、腐食を受けやすく、スケール等のゴミが溜ま
りやすいという問題も生じる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明がフラッシュバル
ブにおける前記従来の問題を解決するために採用した手
段の特徴は、ハウジング内において流路の途中に設けた
弁座に対し昇降して当該流路の開閉を制御する弁体と、
該弁体に一体に設けられた弁軸と、ハウジングに固定さ
れ前記弁軸を収納して摺動を案内する軸案内部と、前記
弁軸の上方部位に取着された駆動体部と、該駆動体部の
上方に形成された水室と、前記水室に貯留した水を比較
的大きい流量で排出する手段と、前記水室内へ比較的小
さい流量で水を流入させる手段とを備え、前記水室にお
ける貯水量の変動に応じて前記駆動体部が昇降すること
により、前記軸案内部を摺動する前記弁軸を介して前記
弁体を昇降させるように構成したことである。
【0008】かかる構成のフラッシュバルブは、弁座に
対して昇降する弁体と、水室に隣接する駆動体部とを弁
軸によって連結し、この弁軸を軸案内部に収納して摺動
させるようにしたから、弁体及び駆動体部の昇降動作は
弁軸によって規制される。弁軸は駆動体部に直結されて
いるので、弁軸の摺動を案内する軸案内部から駆動体部
までの距離を短くできる。その結果、駆動体部の昇降時
における振れや姿勢の傾きが小さくなり、昇降動作の安
定性を高めることができる。また、弁軸を大径にしなく
ても、駆動体部の昇降安定性を確保できるから、小径の
弁軸を採用することが可能となる。それ故、腐食やゴミ
の影響が少なくなるので、弁軸の摺動抵抗を減少させる
ことができる。
【0009】前記フラッシュバルブにおいて、駆動体部
の構造には、ピストン式のものと、いわゆるダイヤフラ
ム式のものとが考えられる。前者のピストン式を採用す
る場合は、請求項2に記載の如く、前記水室をシリンダ
構造とし、前記駆動体部を前記シリンダ構造の水室内面
を摺動するピストン構造とすればよい。後者のダイヤフ
ラム式とする場合は、請求項2に記載の如く、前記駆動
体部を、前記弁軸に取着される中央部と、前記水室の内
表面へ水密的に取着される周縁部と、中央部と周縁部と
の間に設けられた湾曲形状の可撓部とから成るものと
し、前記水室における貯水量の変動に応じ前記可撓部が
変形して、前記中央部を昇降させるように構成すればよ
い。
【0010】さらに、前記フラッシュバルブにおける水
室に貯留した水の排出手段についても、次の二つの構造
が採用し得る。一つは、請求項4に示すように、前記水
室に接続した排水管路と、該排水管路の途中に設けた開
閉操作弁とで構成するものであり、リモコンフラッシュ
バルブとも呼ばれるものである。本例の場合、排水管路
の二次側末端は、当該フラッシュバルブ自体における弁
体よりも下流側か、あるいは外部適所に接続される。か
かる構成の排出手段は、開閉操作弁を操作して排水管路
を開き、水室内の貯留水を排出することで駆動体部を上
昇させ、もって弁体を弁座から引き離して、給水を開始
させる。
【0011】前記排出手段のもう一つの態様は、請求項
5に示す如く、前記弁軸に形成した前記水室と前記弁体
の二次側とを連絡する連通路と、前記弁体の下面側に設
けた前記連通路の開閉を制御する起動弁と、該起動弁の
操作手段とで構成するものである。かかる構成の排出手
段は、操作手段で起動弁を操作して連通路を開き、水室
内の貯留水を、連通路を通じて弁体の二次側へ排出する
ことで、駆動体部を上昇させ、もって弁体を弁座から引
き離して、給水を開始させる。
【0012】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]図1〜図3に
本発明に係るフラッシュバルブVの一実施形態を示す。
このフラッシュバルブVは、流入部1aと流出部1bと
を有するハウジング1内に設けた弁座10に対し、弁体
11を昇降するように設け、該弁体11の上面に一体的
に立設した弁軸12の上端部に駆動体部14を取着し、
該駆動体部14の上方領域を水室20となしたものであ
る。
【0013】ハウジング1内の流路は、上記弁体11
で、一次側2と二次側3とに区画される。弁軸12は、
ハウジング1に固定される弁保持部材13に形成したス
リーブ状の軸案内部13aによって、昇降自在に保持さ
れる。また本例では、弁保持部材13内がシリンダ構造
に形成され、ほぼ円筒形又は円盤形に形成した駆動体部
14を、この弁保持部材13の内表面に沿って昇降させ
るよう成されている。従って水室20は、弁保持部材1
3の内部空間のうち駆動体部14の上方空間に形成され
ることとなる。駆動体部14の側周面にはOリング15
等のシール部材が装着され、昇降動作時の水密性を確保
している。さらに、弁保持部材13に通水孔13bを形
成すると共に、駆動体部14にも連通孔14aを設け
て、水室20と流路の一次側2とを通水可能に連絡す
る。
【0014】ハウジング1における水室20に臨む上端
部には、排水通路5を備えるキャップ部材4が取着さ
れ、途中に開閉操作弁31を設けた排水管路30を、上
記キャップ部材4、及び、ハウジング1の流出部1b付
近に接続する。これにより排水管路30によって、水室
20と流路二次側3とが通水可能に連絡される。なおキ
ャップ部材4に取り付けた調節ボルト21は、駆動体部
14の上昇位置を規制するためのものである。
【0015】前述の如く構成された本例のフラッシュバ
ルブVは、次の如く動作する。例えば、流入部1aを水
道管等の給水源と連絡させ、流出部1bを便器等の所要
箇所に連絡させる。図1の初期状態では、弁体11が弁
座10に着座して流路を閉止している。ハウジング1内
の流路一次側2には給水圧が作用しており、この給水圧
は、弁保持部材13の通水孔13bを通じて、駆動体部
14の下面側にも作用している。
【0016】上記状態において、開閉操作弁31を操作
して排水管路30を開くと、図2に示すように、水室2
0の貯留水が排水通路5及び排水管路30を通じてハウ
ジング1の流路二次側3へ排出可能となるので、駆動体
部14が給水圧に押されて上昇すると同時に、水室20
から貯留水が押し出されて水室20の貯水容積が減少す
る。その結果、駆動体部14と弁軸12で連結された弁
体11が上昇して弁座10から離れるので、流路一次側
2と二次側3とが連通し、給水が開始される。
【0017】給水開始後、開閉操作弁31から手を離す
などして排水管路30を閉止状態に戻すと、図3に示す
ように、水室20の貯水量回復が開始される。すなわ
ち、水室20から外部への排水が阻止されることによ
り、一体化されている弁体11,弁軸12及び駆動体部
14が自重で下降しようとするのに伴い、フラッシュバ
ルブV内へ流入する水の一部が、弁保持部材13の通水
孔13b及び駆動体部14の連通孔14aを通じて水室
20内へ流入する。その結果、水室20の貯水量が増大
するのと同時に弁体11が下降し、やがて弁体11が弁
座10に着座して流路を閉止した初期状態となり、給水
を停止させる。
【0018】このとき、弁保持部材13の通水孔13b
及び駆動体部14の連通孔14aそれぞれの開孔断面積
を適当な小さい値に設定しておくことで、水室20への
水の流入速度(一定時間当たりの流入量)を制限して、
弁体11の下降速度を緩やかにすることができる。従っ
て、駆動体部14の上昇位置と、水室20への流入速度
とを適宜調節することで、弁体11が弁座10に着座す
るまでの時間、すなわちフラッシュバルブVの一操作当
たりの給水量を、所望の値に設定することが可能であ
る。
【0019】本例のフラッシュバルブVは、弁体11と
駆動体部14とを連結している弁軸12が弁体昇降時の
摺動部位となっているから、駆動体部14から摺動部位
までの距離が短い。依って、駆動体部14が、水室20
における貯水量の増減に応じて昇降する際の動作安定性
が高くなり、姿勢が傾いたり振れたりしにくくなる。そ
れ故、駆動体部14の側周面に装着するシール部材に
は、従来品よりも自由度の小さいが水密性の高いOリン
グ15を採用できる。
【0020】また、弁体11が昇降する際の摺動部位が
弁軸12であり、弁軸12の外径はそれほど大きくする
必要がない。従って、摺動抵抗を小さくでき、故障の頻
度が少なくなり、耐久性が向上する。さらに、摺動面積
が狭くなることにより、腐食やゴミの影響も抑制され
る。
【0021】[第2の実施形態]図4〜図6に示すフラ
ッシュバルブVは、駆動体部16をダイヤフラム式とし
たものであり、その他の構成は前記第1の実施形態とほ
ぼ共通である。本例の駆動体部16は、弁軸12の上端
部に取着された中央部16aと、弁保持部材13の内周
面に水密的に取着された周縁部16cと、中央部16a
と周縁部16cとを接続する可撓部16bとから成り、
可撓部16bは展開・折曲が容易な湾曲形状に形成して
ある。
【0022】また本例では、弁保持部材13における水
室20に連通する位置に通水孔13bを形成すると共
に、駆動体部14の下方領域に通ずる開口部13cを形
成してある。
【0023】本例のフラッシュバルブVの動作は、以下
の如くである。図4の初期状態において開閉操作弁31
を操作し、排水管路30を開くと、図5に示すように、
駆動体部16の中央部16aが給水圧に押されて上昇す
ると同時に、水室20の貯留水が排水通路5及び排水管
路30を通じてハウジング1の流路二次側3へ排出され
る。駆動体部16の可撓部16bは容易に展開できるか
ら、中央部16aの上昇は何ら支障なく実行される。こ
のとき、駆動体部16の下方領域には、容積の拡大に伴
い、弁保持部材13の開口部13cを通じて水が流入す
る。その結果、駆動体部16と弁軸12で連結された弁
体11が上昇して弁座10から離れるので、給水が開始
される。
【0024】給水開始後、開閉操作弁31から手を離す
などして排水管路30を閉止状態とすると、水室20か
ら外部への排水が阻止されることにより、図6に示す如
く、フラッシュバルブV内へ流入する水の一部が、弁保
持部材13の通水孔13bを通じて水室20内へ流入す
る。その結果、水室20の貯水量が増大するのと同時に
弁体11が下降し、やがて弁体11が弁座10に着座し
て流路を閉止した初期状態に戻り、給水を停止させる。
【0025】このとき、弁保持部材13の通水孔13b
の開孔断面積を適当な値に設定しておくことで、水室2
0への水の流入速度を適宜調節することができ、弁体1
1が弁座10に着座するまでの時間、すなわちフラッシ
ュバルブVの一操作当たりの給水量を、所望の値に設定
することが可能である。
【0026】本実施形態のフラッシュバルブVにあって
も、弁体11が昇降する際の動作安定性が高くなるとい
う効果が得られる。また、弁体11が昇降する際の摺動
部位が弁軸12であり、弁軸12の外径はそれほど大き
くする必要がないから、摺動抵抗を小さくでき、故障の
頻度が少なくなり、耐久性が向上する。さらに、摺動面
積が狭くなることにより、腐食やゴミの影響も抑制され
る等の効果も同様に発揮される。
【0027】[第3の実施形態]図7〜図9に示す実施
形態は、前記第1の実施形態のフラッシュバルブVにお
いて、水室20に貯留した水の排出手段を変更したもの
である。すなわち本例では、水室20に排水管路30を
接続するのに代えて、次のような排水手段を採用した。
【0028】図7に示す如く、本例では、駆動弁体14
の上方の水室20が、ハウジング1との間で形成され、
該水室20の上端部はキャップ部材6で閉止される。駆
動体部14と弁体11とを連結する弁軸12には、水室
20と弁体11下方の流路二次側3とを連絡する連通路
12aが設けられ、弁体11の下面には、この連通路1
2aの開閉を制御する起動弁19が設けられる。当該起
動弁19は弁体部19aと弁軸部19bとから成り、弁
体部19aは、弁体11の下面に取り付けた弁ケース1
8内に収納されると共に、バネ17で付勢されて上記弁
ケース18の開口部18aを閉止する、弁軸部19b
は、弁体部19aの下面から弁ケース18の開口部18
aを通過するように垂設され、ハウジング1に取り付け
た操作ハンドル33と連動する起動ロッド32によっ
て、起動操作(後述)されるようなされている。なお、
駆動体部14には、その下方領域と水室20と連絡する
連通孔14aが形成され、弁軸12を摺動可能に保持す
る弁保持部材13には、流路一次側2と駆動体部14の
下方領域とを連絡する開口部13cが設けられている。
【0029】本例のフラッシュバルブVの動作は、以下
の如くである。図8に示すように、操作ハンドル33を
動かすと、これと連動して起動ロッド32が移動して起
動弁19の弁軸部19bに衝突し、弁軸部19bを傾け
る。すると弁体部19aも傾くので、弁ケース18の開
口部18aが開かれ、水室20と流路二次側3とが、弁
軸12の連通路12a及び弁ケース18を通じて通水可
能に連絡される。その結果、図9に示すように、水室2
0内の貯留水が連通路12aと弁ケース18とを通って
流路二次側3へ排出されると同時に、駆動体部16が給
水圧に押されて上昇することにより、駆動体部14と弁
軸12で連結された弁体11が上昇して弁座10から離
れ、流路一次側2と二次側3とを連通させて給水を開始
させる。
【0030】給水開始後、操作ハンドル33から手を離
すなどして起動弁19を閉止状態に戻すと、一体化した
弁体11,弁軸12及び駆動体部14が自重で下降しよ
うとするのに伴い、フラッシュバルブV内へ流入する水
の一部が、弁保持部材13の開口部13c及び駆動体部
14の連通孔14aを通じて水室20内へ流入し、水室
20の貯水量回復が開始される。その結果、水室20の
貯水量が増大するのと同時に弁体11が下降し、やがて
弁体11が弁座10に着座して流路を閉止した初期状態
(図7参照)となり、給水が停止する。
【0031】本例にあっても、駆動体部14の連通孔1
4aの開孔断面積を適当な値に設定することで、水室2
0への水の流入速度を適宜調節でき、弁体11が弁座1
0に着座するまでの時間、すなわちフラッシュバルブV
の一操作当たりの給水量を所望の値に設定することが可
能なのは、前記実施形態と同様である。
【0032】[第4の実施形態]図10〜図13に示す
実施形態は、前記第2の実施形態のフラッシュバルブV
において、水室20に貯留した水の排出手段を変更した
ものである。本例が採用する排水手段は、次の如くであ
る。
【0033】図10に示す如く、本例のフラッシュバル
ブVにおける駆動体部16がダイヤフラム式であり、弁
軸12の上端部に取着された中央部16a、弁保持部材
13の内周面に水密的に取着された周縁部16c、中央
部16aと周縁部16cとを接続する湾曲形状の可撓部
16bとから成っている点は、前記第2の実施形態と共
通である。
【0034】本例では、弁軸12に、水室20と弁体1
1下方の流路二次側3とを連絡する連通路12aが設け
られる。また、弁保持部材13に、駆動体部16の下方
領域と連通する位置と、水室20に連通する位置とに、
それぞれ小径の通水孔13b−1,13b−2が形成さ
れ、さらに底面部分に形成した開口部13cに、昇降自
在な弁体13dが設けられる。
【0035】弁体11の下面に設けられて、弁軸12に
形成した連通路12aの開閉を制御する起動弁40は、
以下のように構成される。開口部40aを底面部に設け
た弁ケース44を弁体11の下面側に取り付け、この弁
ケース44内にボール状の弁体部41を収納すると共
に、弁ケース44の側面部に上記ボール状弁体部41に
対し進退可能なプランジャ42を設ける。当該プランジ
ャ42はバネ43で常時後退方向へ付勢され、ハウジン
グ1に取り付けた操作ハンドル33と連動する起動ロッ
ド32によって、前進操作されるようなされている。
【0036】本例のフラッシュバルブVは、以下の如く
動作する。図11に示すように、操作ハンドル33を動
かすと、連動する起動ロッド32がプランジャ42を前
進させ、ボール状弁体部41に衝突してこれを移動させ
る。そのため、開口部40aが開かれ、水室20と流路
二次側3とが、弁軸12の連通路12a及び弁ケース4
4を通じて通水可能に連絡される。その結果、図12に
示す如く、水室20の貯留水が連通路12aと弁ケース
44とを通って流路二次側3へ排出されると同時に、駆
動体部16の中央部16aが給水圧に押されて上昇する
ことにより、弁軸12で連結された弁体11も上昇して
弁座10から離れ、給水が開始される。このとき、駆動
体部16の下方領域への水の流入は、弁体13dを押し
上げて、弁保持部材13の開口部13cからなされる。
【0037】給水開始後、図13に示すように、操作ハ
ンドル33から手を離してプランジャ42を後退させる
と、ボール状弁体部41が起動弁40の開口部40aを
閉止する。これにより、水が弁保持部材13の上側の通
水孔13b−2を通じて水室20内へ流入すると同時
に、下側の通水孔13b−1を通じて駆動体部16の下
方領域から水が弁保持部材13外へ流出する。このと
き、底面部の開口部13cは、弁体13dが水圧で押し
つけられることにより閉止される。水室20内へ水が流
入して貯水量が増大するのと同時に弁体11が下降し、
やがて弁体11が弁座10に着座して流路が閉止され、
給水が停止する。
【0038】なお本例では、水室20の貯水量回復の工
程中、弁保持部材13の開口部13cは弁体13dで閉
止されるから、弁保持部材13に形成した二つの通水孔
13b−1,13b−2の開孔断面積を適当な値に設定
することで、水室20への水の流入速度を適宜調節で
き、弁体11が弁座10に着座するまでの時間、すなわ
ちフラッシュバルブVの一操作当たりの給水量を所望の
値に設定することが可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明に係るフラッシュバルブは、弁体
と駆動体部とを連結する弁軸を摺動させるようにしたか
ら、弁軸の摺動を案内する軸案内部から駆動体部までの
距離を短くでき、それ故、駆動体部の昇降動作の安定性
を高めて振れや姿勢の傾きを小さくすることができる。
従って、動作不良や故障が少なくなる。
【0040】また、駆動体部の昇降安定性が高いから、
小径の弁軸を採用することが可能となり、それ故、腐食
やゴミの影響が少なくなるので、弁軸の摺動抵抗が減少
し、耐久性を向上させることができる。しかも、摺動部
分の表面仕上げの精度を高くする必要がなく、製作材料
の制限も少ないので、製作コストの節減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るフラッシュバルブの第1の実施
形態に関するものであって、初期状態を示す正面断面図
である。
【図2】 本発明に係るフラッシュバルブの第1の実施
形態に関するものであって、起動時の状態を示す正面断
面図である。
【図3】 本発明に係るフラッシュバルブの第1の実施
形態に関するものであって、流路閉止途中の状態を示す
正面断面図である。
【図4】 本発明に係るフラッシュバルブの第2の実施
形態に関するものであって、初期状態を示す正面断面図
である。
【図5】 本発明に係るフラッシュバルブの第2の実施
形態に関するものであって、起動時の状態を示す正面断
面図である。
【図6】 本発明に係るフラッシュバルブの第2の実施
形態に関するものであって、流路閉止途中の状態を示す
正面断面図である。
【図7】 本発明に係るフラッシュバルブの第3の実施
形態に関するものであって、初期状態を示す正面断面図
である。
【図8】 本発明に係るフラッシュバルブの第3の実施
形態に関するものであって、起動時の状態を示す正面断
面図である。
【図9】 本発明に係るフラッシュバルブの第3の実施
形態に関するものであって、給水中の状態を示す正面断
面図である。
【図10】 本発明に係るフラッシュバルブの第4の実
施形態に関するものであって、初期状態を示す正面断面
図である。
【図11】 本発明に係るフラッシュバルブの第4の実
施形態に関するものであって、起動時の状態を示す正面
断面図である。
【図12】 本発明に係るフラッシュバルブの第4の実
施形態に関するものであって、給水中の状態を示す正面
断面図である。
【図13】 本発明に係るフラッシュバルブの第4の実
施形態に関するものであって、流路閉止途中の状態を示
す正面断面図である。
【符号の説明】
V…フラッシュバルブ 1…ハウジング 1a…流入部
1b…流出部 2…流路一次側 3…流路二次側 4
…キャップ部材 5…排水通路 10…弁座 11…弁体 12…弁軸 12a…連通路 13…弁保
持部材 13a…軸保持部 13b…通水孔 13c…
開口部 14…駆動体部(ピストン式) 14a…通水
孔 15…Oリング 16…駆動体部(ダイヤフラム
式) 16a…中央部 16b…湾曲部 16c…周縁
部 20…水室 30…排水管路 31…開閉操作弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内において流路の途中に設け
    た弁座に対し昇降して当該流路の開閉を制御する弁体
    と、該弁体に一体に設けられた弁軸と、ハウジングに固
    定され前記弁軸を収納して摺動を案内する軸案内部と、
    前記弁軸の上方部位に取着された駆動体部と、該駆動体
    部の上方に形成された水室と、前記水室に貯留した水を
    比較的大きい流量で排出する手段と、前記水室内へ比較
    的小さい流量で水を流入させる手段とを備え、前記水室
    における貯水量の変動に応じて前記駆動体部が昇降する
    ことにより、前記軸案内部を摺動する前記弁軸を介して
    前記弁体を昇降させるように構成されていることを特徴
    とするフラッシュバルブ。
  2. 【請求項2】 前記水室がシリンダ構造になされ、前記
    駆動体部は前記シリンダ構造の水室内面を摺動するピス
    トン構造になされている請求項1に記載のフラッシュバ
    ルブ。
  3. 【請求項3】 前記駆動体部は、前記弁軸に取着される
    中央部と、前記水室の内表面へ水密的に取着される周縁
    部と、中央部と周縁部との間に設けられた湾曲形状の可
    撓部とから成り、前記水室における貯水量の変動に応じ
    前記可撓部が変形して、前記中央部を昇降させるように
    構成されている請求項1に記載のフラッシュバルブ。
  4. 【請求項4】 前記水室に貯留した水の排出手段を、前
    記水室に接続した排水管路と、該排水管路の途中に設け
    た開閉操作弁とで構成した請求項1乃至3のいずれかに
    記載のフラッシュバルブ。
  5. 【請求項5】 前記水室に貯留した水の排出手段を、前
    記弁軸に形成した前記水室と前記弁体の二次側とを連絡
    する連通路と、前記弁体の下面側に設けた前記連通路の
    開閉を制御する起動弁と、該起動弁の操作手段とで構成
    した請求項1乃至3のいずれかに記載のフラッシュバル
    ブ。
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