JP2003276917A - ウエブ巻取機 - Google Patents

ウエブ巻取機

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JP2003276917A JP2002077537A JP2002077537A JP2003276917A JP 2003276917 A JP2003276917 A JP 2003276917A JP 2002077537 A JP2002077537 A JP 2002077537A JP 2002077537 A JP2002077537 A JP 2002077537A JP 2003276917 A JP2003276917 A JP 2003276917A
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慶徳 西
Kunitomi Kamei
邦富 亀井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】糊の付いた紙管をウエブの先端部に正確に移動
させ、良い巻姿でウエブを巻き取ることができ、制御が
簡単で正確に位置合わせすることができ、糊の転着を完
全に防止することができるウエブ巻取機を提供する。 【解決手段】巻取空間Sで巻取中の紙管Cを回転させる
第1巻取ロール10と、紙管Cを支える第2巻取ロール
20と、紙管Cを押える第3巻取ロール30を備えた巻
取部1と、供給される紙管Cを待機位置Tで待機させ、
紙管Cの周面上部分に、帯状の糊adを付ける紙管供給
部40と、待機位置Tで待機中の紙管Cを、第1巻取ロ
ール10の吸引面上におけるウエブWに接触させる接触
位置Xまで移動させる紙管移動部50と、紙管Cを転動
させて巻取空間Sに搬送する紙管搬送部60とからな
り、紙管移動部50が、待機中の紙管Cを、待機位置T
から第1巻取ロール10の中心に向けて案内するための
リフト用ガイド51を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエブ巻取機に関
する。さらに詳しくは、トイレットペーパーやキッチン
ペーパーになるウエブを巻き取って、トイレットロール
やキッチンロールを製造するためのウエブ巻取機に関す
る。本発明は、紙管を用いてトイレットロールやキッチ
ンロール等のロール製品を製造するウエブ(紙や不織布
などの薄物帯状物をいう)の巻取機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平7−11790
3号記載のウエブ巻取機があり、このウエブ巻取機の側
面図を図6に示す。同図に示すように、このウエブ巻取
機は典型的な3ドラムクレードルを備えている。
【0003】符号Wはウエブであり、このウエブWは図
示しない原反ロールから繰り出されて紙管Cに巻き付け
られ、トイレットペーパやタオルロール等のログLとな
る。紙管C´は、巻取り前の状態にあるものを示してお
り、巻取りサイクルの初めに相当する。巻取りサイクル
の終わりに、ログLは、後処理、即ち通常これを小売サ
イズの幅に切断する処理のために傾斜路110 に沿って排
出される。
【0004】符号111 は、ウエブWが一部巻き付けられ
る第一巻取りドラムである。この第一巻取りドラム111
に対向して、ナイフロール112 が配設されている。ナイ
フロール112 は、巻取りサイクルの終わりと別の巻取り
サイクルの初めに付随してウエブWを幅方向に切断する
ための、第1ロール111 と共働するナイフ113 を備えて
いる。ウエブWがナイフ113 で切断された先端部Eは、
吸引ボート114 により吸引され接着剤が塗布された紙管
C´に移されるまでの間、第一巻取りドラム111 の周囲
に吸着される。
【0005】挿入手段115 は、上部に糊が貼付された紙
管Cを保持した状態で、C” 位置からC´位置まで略
弓型の経路内を移動する。そして、紙管Cは、静止板11
6 まで移動する。紙管Cが第一巻取ドラム111 の回転面
と静止板116 の静止面の両方と係り合うことによって、
紙管Cは静止板116 上で転動し始めると共に図6の右方
向に移動する。紙管Cが右方向に移動すると、紙管Cは
その接着剤塗布面がウエブWの前端部Eの近傍と係り合
って巻取りを開始する。最終的に、紙管Cは下方の第二
巻取りドラム117 と接触する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のウエ
ブ巻取機には以下の(i)〜(ii)の問題がある。 (i)図7は従来のウエブ巻取機の問題点拡大図であ
る。同図に示すように、第一巻取ドラム111 の接線方向
に沿って移動させながら、紙管CをウエブWの前端部E
に正確に接触させる場合、接触位置で紙管Cの搬送速度
を第一巻取ドラム111 のロール周面での回転速度と同じ
速度にしなければ、ウエブWの前端部Eに正確に位置決
め制御できない。第一巻取ドラム111 の回転速度は速い
ので、、当該回転速度にまで紙管Cの搬送速度を上げる
のは、制御が難しく実際には困難である。このため、紙
管Cの搬送速度が第一巻取ドラム111 の回転速度と同じ
にならず、紙管CとウエブWの先端部Eとの間の距離D
にバラツキが生じる。紙管Cより先のウエブWが長く余
ったまま、その後のウエブWを紙管Cに巻き取ると、し
わが生じて巻き姿が悪くなる。 (ii)紙管Cの周面に周回して糊が付けられている場
合、第一巻取ドラム111と第2巻取ドラム117 との間を
紙管Cが転動しながら通過するときに、第2巻取ドラム
117 に、紙管C上の糊adが転着することがある。これ
を防止するため、第2巻取ドラム117のロール周面には
溝を形成したものがあるが、完全に糊adの転着を防止
することができない。
【0007】本発明は上記事情に鑑み、糊の付いた紙管
をウエブの先端部に正確に移動させ、良い巻姿でウエブ
を巻き取ることができ、制御が簡単で正確に位置合わせ
することができ、糊の転着を完全に防止することができ
るウエブ巻取機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のウエブ巻取機
は、巻取空間において紙管を回転させながらその周面に
連続して供給される一続きのウエブを巻き取っていくウ
エブ巻取機であって、吸引面が形成されたロール周面に
前記ウエブが吸着されて巻き付けられ、前記巻取空間で
巻取中の紙管を回転させる第1巻取ロールと、前記巻取
中の紙管を支える第2巻取ロールと、前記巻取中の紙管
を押える第3巻取ロールとを備えた巻取部と、順次供給
される紙管を一旦待機位置で待機させ、待機中の紙管の
周面上部分に、その軸方向に沿って帯状の糊を付ける紙
管供給部と、前記待機位置で待機中の紙管を、前記第1
巻取ロールの吸引面上におけるウエブに接触させる接触
位置まで移動させる紙管移動部とウエブに接触した紙管
を転動させて、前記巻取空間に搬送する紙管搬送部とか
らなり、前記紙管移動部が、待機中の紙管を、前記待機
位置から前記第1巻取ロールの中心に向けて案内するた
めのリフト用ガイドを備えたことを特徴とする。請求項
2のウエブ巻取機は、請求項1記載の発明において、前
記紙管搬送部が、前記接触位置から巻取空間まで、前記
第1巻取ロールのロール周面に沿って、紙管が転動しう
る転動用ガイドを備えており、該転動用ガイドの上部長
さが、前記紙管の外周長より長いことを特徴とする。請
求項3のウエブ巻取機は、請求項1または2記載の発明
において、前記搬送部に速度調整装置が設けられてお
り、該速度調整装置が、第1巻取ロールと第2巻取ロー
ルとの間で前記紙管が通過して巻取空間に送られるとき
に、前記第2巻取ロールの回転速度を第1巻取ロールの
回転速度に対して減速することを特徴とする。
【0009】請求項1の発明によれば、待機中の紙管を
待機位置からリフト用ガイドに沿って、第1巻取ロール
の回転中心に向けて移動させることにより、紙管を第1
巻取ロールのロール周面に吸着されている円弧状のウエ
ブに、その法線方向から近づけて接触させることができ
る。このため、紙管がウエブに接触してから紙管とウエ
ブとの間の圧力が一定圧になるまでに、紙管が動く距離
が短く、紙管が転動する距離がほとんどない。しかも、
紙管をウエブに、その法線方向から近づけることができ
るので、紙管の供給速度は遅くてもよい。したがって、
ウエブの先端位置に合わせて紙管をタイミング良く供給
する制御が簡単であり、位置決め精度を非常に高くする
ことができる。よって、良い巻姿で紙管にウエブをログ
として巻き取ることができる。請求項2の発明によれ
ば、第1巻取ロールのロール周面に吸着されたウエブに
接触位置で接触した紙管が、巻取空間に送られる間に、
紙管の周面にはウエブが1回転以上巻き付けられ、紙管
の糊が露出していないので、紙管が第2巻取ロールに直
接接触することを防止できる。よって、紙管の糊が第2
巻取ロールに転着するのを完全に防止することができ
る。請求項3の発明によれば、第1巻取ロールと第2巻
取ロールとの間を紙管が通過するときに、第2巻取ロー
ルの回転速度を第1巻取ロールの回転速度に対して減速
することにより、紙管を巻取空間にスムーズに搬送する
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本実施形態のウエブ巻取機の
概略側面図である。同図に示すように、本実施形態のウ
エブ巻取機は、巻取部1を備えており、連続して供給さ
れるウエブWを巻取空間Sに供給しながら、順次供給さ
れる紙管Cを前記巻取空間Sに順次供給し、この巻取空
間Sにおいて紙管Cを回転させながらその周面にウエブ
WをログLとして巻き取っていく機械である。本明細書
においてウエブWとは、トイレットペーパーやタオルペ
ーパー、ティッシュペーパー、キッチンペーパー等、種
々の薄い素材のシートをいう。紙管Cとしては、トイレ
ットペーパー等のウエブWの芯として使用できる円筒形
のものであれば、紙製でも合成樹脂製でもよい。
【0011】本実施形態のウエブ巻取機は、巻取部1、
紙管供給部40、紙管リフト部50、紙管搬送部60お
よびカット部70から構成されたものである。
【0012】まず、巻取部1を説明する。巻取部1は、
第1巻取ロール10、第2巻取ロール20および第3巻
取ロール30を備えており、これら3つの巻取ロール1
0,20,30で囲まれた空間が巻取空間Sとなってい
る。
【0013】まず、第1巻取ロール10を説明する。第
1巻取ロール10において、円筒状のロール11が水平
な回転軸廻りに回転自在に設けられており、このロール
11のロール表面全面には、多数の吸引孔11h が形成さ
れている。ロール11の内側には、吸引ダクト12が設
けられている。吸引ダクト12とロール11の内壁面で
囲まれた空間は、図示しない吸引ポンプにより減圧され
ており、ロール11の外側に比べて負圧になっている。
このため、ロール11のロール周面のうち、その内側が
負圧となる部分の吸引孔11h は外側の空気が吸い込まれ
て吸着面となっている。ロール11の吸着面には、図示
しない原反ロールから繰り出され、連続して供給される
ウエブWが巻き掛けられており、この吸着面にはウエブ
Wが吸着され、ロール11の回転に合わせて巻取空間S
に送られる。
【0014】つぎに、第2巻取ロール20を説明する。
前記第1巻取ロール10の斜め下方には、第2巻取ロー
ル20が回転自在に設けられている。この第2巻取ロー
ル20は、第1巻取ロール10との間に紙管Cが通過し
て巻取空間Sに移動できるように、紙管Cの直径よりも
少し広い間隔をもって配設されている。この第2巻取ロ
ール20によって、巻取中の紙管Cを支えながら、紙管
Cを回転させることができる。
【0015】この第2巻取ロール20の回転速度は、紙
管搬送部60内に設けられた図示しない速度調整装置に
よって、第1巻取ロール10とは独立に制御されている
が、その詳細は後述する。
【0016】つぎに、第3巻取ロール30を説明する。
前記第1巻取ロール10の側方であって第2巻取ロール
20の上方には、第3巻取ロール30が回転自在に設け
られている。この第3巻取ロール30は、図示しない移
動手段、例えばカムによって第1巻取ロール10および
第2巻取ロール20に接近、離間自在に設けられてい
る。この第3巻取ロール30によって、巻取中の紙管C
を押えることができる。この第3巻取ロール30の回転
速度は、図示しない速度調整装置によって、第1巻取ロ
ール10および第2巻取ロール20とは独立に制御され
ている。第3巻取ロール30は、ログLに加える押圧が
一定になるように、ログLの径が大きくなるにつれ、第
1巻取ロール10や第2巻取ロール20から徐々に離れ
るように制御される。
【0017】前記第1巻取ロール10、第2巻取ロール
20および第3巻取ロール30で囲まれた空間が、ウエ
ブWを紙管Cに巻き取るための巻取空間Sとなってい
る。この巻取空間Sで、第1巻取ロール10によってウ
エブWを供給しながら巻取中の紙管Cを回転させ、第2
巻取ロール20によって紙管Cを支えながら、第3巻取
ロール30によって紙管Cを抑さえて、この紙管Cにウ
エブWをログLとして巻き取らせることができるのであ
る。
【0018】つぎに、カット部70を説明する。前記第
1巻取ロール10のロール11におけるロール周面に近
接して、カッターロール71が水平な回転軸廻りに回転
自在に設けられている。このカッターロール71のロー
ル周面には、その幅方向に延びた刃72が取り付けられ
ている。カッターロール71を回転させて、その刃72
が第1巻取ロール10のロール周面に重なり合うことに
よって、ウエブWを切断させることができる。カッター
ロール71は、ウエブWが所定長さ繰り出されると、も
しくは所定時間経過後、回転するようにタイミング制御
されており、ウエブWを所定長さでカットすることがで
きる。なお、カッターロール71における刃72の数
は、任意であり、その数に応じてカッターロール71の
回転角度やタイミングを調整すればよい。
【0019】図2は本実施形態のウエブ巻取機の動作説
明図である。図2に示すように、所定長さのウエブWが
紙管C0に巻き取られる直前には、カット部70のカッ
ターロール71が回転し、カッターロール71の刃72
とロール11のロール周面との間にウエブWが挟まれて
カットされる。カットされた部分よりも前方のウエブW
0も後方のウエブWも、ロール11のロール周面(吸着
面)に吸着されたまま、ロール11の回転とともに接触
位置Xに送られていくのである。
【0020】つぎに、紙管供給部40を説明する。前記
カット部70の下方には、コア導入部42が設けられて
いる。このコア導入部42は、図示しない紙管供給装置
によって順次供給される紙管Cを待機部43に案内する
ためのレールである。このコア導入部42の下端には、
凹状の待機部43が形成されており、この待機部43に
よって紙管Cを一旦待機させておくことができる。待機
部43で紙管Cが待機している位置を、待機位置Tで示
している。
【0021】図示しないが、待機部43の近傍には、糊
付装置が設けられている。この糊付装置によって、待機
部43で待機中の紙管Cに糊adを付けることができ
る。図5(I)、(II)に示すように、糊adは、待機
中の紙管Cの周面上部にその軸方向に沿って帯状に付け
られる。糊adとしては、例えば主成分が水溶性高分子
や変性澱粉等の糊が好適である。
【0022】この紙管供給部40によれば、順次供給さ
れる紙管Cを一旦待機位置Tで待機させ、図示しない糊
付装置により、待機中の紙管Cの周面上部にその軸方向
に沿って帯状の糊adをつけることができる。
【0023】つぎに、紙管移動部50を説明する。図3
は要部拡大図である。図1〜図3に示すように、前記紙
管供給部40の待機部43に連続して、リフト用ガイド
51が形成されている。このリフト用ガイド51の詳細
については後述する。
【0024】前記待機部43の近傍には、例えばカム等
の揺動手段によって、コアリフト52が上下揺動するよ
うに設けられており、その先端には、紙管Cを支持する
ための紙管支持部53が取り付けられている。この紙管
移動部50によれば、コアリフト52を上方に移動させ
ることにより、待機部43の待機位置Tで待機中の紙管
Cを、リフト用ガイド51に沿ってリフトさせ、ロール
11の吸着面上におけるウエブWに接触させる接触位置
Xまで移動させることができる。
【0025】前記リフト用ガイド51は、紙管移動部5
0において、前記待機部43で待機中の紙管Cの中心か
ら第1巻取ロール10の回転中心に向けて延びた線に対
して平行になるように設けられている。
【0026】このため、待機中の紙管Cを待機位置Tか
らリフト用ガイド51に沿って、第1巻取ロール10の
回転中心に向けて移動させることにより、紙管Cを第1
巻取ロール10のロール周面に吸着されている円弧状の
ウエブWに、その法線方向から近づけて接触させること
ができる。このため、紙管CがウエブWに接触してから
紙管CとウエブWとの間の圧力が一定圧になるまでに動
く距離が短く、紙管Cが転動する距離がほとんどない。
しかも、紙管CをウエブWに、その法線方向から近づけ
ることができるので、紙管Cの供給速度は遅くてもよ
い。したがって、ウエブWの先端位置に合わせて紙管C
をタイミング良く供給する制御が簡単であり、位置決め
精度を非常に高くすることができる。よって、良い巻姿
で紙管CにウエブWをログLとして巻き取ることができ
る。
【0027】つぎに、紙管搬送部60を説明する。図4
は図2に続く、本実施形態のウエブ巻取機の動作説明図
である。同図に示すように、前記リフト用ガイド51に
連続して、滑らかな凹状で円弧状の転動用ガイド61が
形成されている。この転動用ガイド61の先端は、第2
巻取ロール20の周面上部にまで延びている。そして、
転動用ガイド61の上部長さは、前記紙管Cの外周長よ
り長く形成されている。転動用ガイド61では、その上
面と第1巻取ロール10のロール11との間に紙管Cが
挟まれて、第1巻取ロール10の回転とともに紙管Cが
転動用ガイド61の上面を前方へ転動しながら第2巻取
ロール20の上面へと移動し、紙管Cの周面にウエブW
が巻き付けられる。このため、紙管Cが接触位置Xから
第2巻取りロール20に移動する間に、紙管Cの周面に
はウエブWが1回以上巻き付けられ、紙管Cの糊adが
露出するのを防止できる。よって、紙管C上の糊adが
第2巻取ロール20に転着することを完全に防止でき
る。
【0028】このため、ウエブWに接触した紙管Cは、
第1巻取ロール10のロール11のロール周面と転動用
ガイド61の上面との間に挟まれ、第1巻取ロール10
の回転に応じて転動しながら第2巻取ロール20の周面
上部に搬送される。
【0029】この紙管搬送部60には、図示しない速度
調整装置が設けられている。この速度調整装置は、紙管
Cが第2巻取ロール20の周面上部を転動しながら、第
1巻取ロール10と第2巻取ロール20との間を通過し
て、巻取空間Sに送られるときに、第2巻取ロール20
の回転速度を第1巻取ロール10の回転速度に対して減
速する装置である。
【0030】この、速度調整装置により、第2巻取ロー
ル20の回転速度を第1巻取ロール10の回転速度に対
して減速することができるので、紙管Cは第2巻取ロー
ル20の周面上部を超えて巻取空間Sへとスムーズに搬
送されるのである。この紙管搬送部60によれば、ウエ
ブWに接触した紙管Cを転動させて、紙管Cの周面にウ
エブWを巻き取らせながら、巻取空間Sに搬送させるこ
とができる。
【0031】上記のごとく、図示しない紙管供給装置に
よって順次供給される紙管Cを、紙管供給部40によっ
て一旦待機位置Tで待機させ、図示しない糊付装置によ
り、待機中の紙管Cの周面上部にその軸方向に沿って帯
状の糊adをつけることができる。そして、紙管移動部
50によって、待機部43の待機位置Tで待機中の紙管
Cを、リフト用ガイド51に沿ってリフトさせ、ロール
11の吸着面上におけるウエブWに接触させる接触位置
Xまで移動させることができる。そして、紙管搬送部6
0によって、接触位置Xの紙管Cを転動用ガイド61上
で移動させながら、第2巻取ロール20の周面上部を越
えて、巻取空間Sに搬送することができる。巻取空間S
では巻取部1によって、紙管Cの周面にウエブWがログ
Lとして巻き取ることができるのである。
【0032】つぎに、本実施形態のウエブ巻取機の作用
・効果を説明する。本実施形態のウエブ巻取機によれ
ば、以下の(1)〜(3)の作用効果を奏する。 (1)前記紙管移動部50において、リフト用ガイド5
1は、前記待機部43で待機中の紙管Cの中心から第1
巻取ロール10の回転中心に向けて延びた線に対して平
行になるように設けられている。このため、待機中の紙
管Cを待機位置Tからリフト用ガイド51に沿って、第
1巻取ロール10の回転中心に向けて移動させることに
より、紙管Cを第1巻取ロール10のロール周面に吸着
されている円弧状のウエブWに、その法線方向から近づ
けて接触させることができる。このため、紙管Cがウエ
ブWに接触してから紙管CとウエブWとの間の圧力が一
定圧になるまでに動く距離が短く、紙管Cが転動する距
離がほとんどない。しかも、紙管CをウエブWに、その
法線方向から近づけることができるので、紙管Cの供給
速度は遅くてもよい。したがって、ウエブWの先端位置
に合わせて紙管Cをタイミング良く供給する制御が簡単
であり、位置決め精度を非常に高くすることができる。
よって、良い巻姿で紙管CにウエブWをログLとして巻
き取ることができるという効果を奏する。
【0033】(2)転動用ガイド61の上面の長さは紙
管Cの周長より長いので、紙管Cが第2巻取ロール20
の上面に移動したときには、紙管Cの周面にはウエブW
が1回転以上巻き付けられており、紙管Cの糊adが露
出していない。したがって、第1巻取ロール10のロー
ル周面に吸着されたウエブWに接触位置Xで接触した紙
管Cが、巻取空間Sに送られる間に、紙管Cの周面には
ウエブWが1回転以上巻き付けられ、紙管Cの糊adが
露出していないので、紙管Cが第2巻取ロール20に直
接接触することを防止できる。よって、紙管C上の糊a
dが第2巻取ロール20に転着することを完全に防止で
きる。
【0034】(3)第1巻取ロール10と第2巻取ロー
ル20との間を紙管Cが通過するときに、速度調整装置
によって、第2巻取ロール20の回転速度を第1巻取ロ
ール10の回転速度に対して減速することにより、紙管
Cを巻取空間Sにスムーズに搬送することができるとい
う効果を奏する。
【0035】上記のごとく、本実施形態のウエブ巻取機
によれば、糊adの付いた紙管CをウエブWの先端に正確
に移動させ、良い巻姿でウエブWを巻き取ることがで
き、制御が簡単で正確に位置合わせすることができ、糊
adの転着を完全に防止することができるという効果を
奏する。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、紙管とウエブ
との間の圧力が一定圧になるまでに動く距離がほとんど
ない。しかも、紙管をウエブに、その法線方向から供給
させることができるので、紙管の供給速度は遅くてもよ
い。このため、ウエブの先端位置に合わせて紙管をタイ
ミング良く供給する制御が簡単であり、位置決め精度を
非常に高くすることができる。よって、良い巻姿でウエ
ブを巻き取ることができる。請求項2の発明によれば、
紙管の糊が第2巻取ロールに転着するのを完全に防止す
ることができる。請求項3の発明によれば、紙管を巻取
空間にスムーズに搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のウエブ巻取機の概略側面図であ
る。
【図2】本実施形態のウエブ巻取機の動作説明図であ
る。
【図3】要部拡大図である。
【図4】図2に続く、本実施形態のウエブ巻取機の動作
説明図である。
【図5】糊adが塗布された紙管Cの斜視図である。
【図6】従来のウエブ巻取機の説明図である。
【図7】従来のウエブ巻取機の問題点拡大図である。
【符号の説明】
1 巻取部 10 第1巻取ロール 20 第2巻取ロール 30 第3巻取ロール 40 紙管供給部 43 待機部 50 紙管移動部 51 リフト用ガイド 60 紙管搬送部 61 転動用ガイド 70 カット部 ad 糊 C 紙管 L ログ W ウエブ T 待機位置 X 接触位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀井 邦富 愛媛県川之江市川之江町1514番地 川之江 造機株式会社内 Fターム(参考) 3F055 AA02 DA10 EA01 3F064 AA01 CA10 CA15 CB10 EB19 3F104 AA01 DA37 FA01 FA19 JA08 JB01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻取空間において紙管を回転させながらそ
    の周面に連続して供給される一続きのウエブを巻き取っ
    ていくウエブ巻取機であって、吸引面が形成されたロー
    ル周面に前記ウエブが吸着されて巻き付けられ、前記巻
    取空間で巻取中の紙管を回転させる第1巻取ロールと、
    前記巻取中の紙管を支える第2巻取ロールと、前記巻取
    中の紙管を押える第3巻取ロールとを備えた巻取部と、
    順次供給される紙管を一旦待機位置で待機させ、待機中
    の紙管の周面上部分に、その軸方向に沿って帯状の糊を
    付ける紙管供給部と、前記待機位置で待機中の紙管を、
    前記第1巻取ロールの吸引面上におけるウエブに接触さ
    せる接触位置まで移動させる紙管移動部とウエブに接触
    した紙管を転動させて、前記巻取空間に搬送する紙管搬
    送部とからなり、前記紙管移動部が、待機中の紙管を、
    前記待機位置から前記第1巻取ロールの中心に向けて案
    内するためのリフト用ガイドを備えたことを特徴とする
    ウエブ巻取機。
  2. 【請求項2】前記紙管搬送部が、前記接触位置から巻取
    空間まで、前記第1巻取ロールのロール周面に沿って、
    紙管が転動しうる転動用ガイドを備えており、該転動用
    ガイドの上部長さが、前記紙管の外周長より長いことを
    特徴とする請求項1記載のウエブ巻取機。
  3. 【請求項3】前記搬送部に速度調整装置が設けられてお
    り、該速度調整装置が、第1巻取ロールと第2巻取ロー
    ルとの間で前記紙管が通過して巻取空間に送られるとき
    に、前記第2巻取ロールの回転速度を第1巻取ロールの
    回転速度に対して減速することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のウエブ巻取機。
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