JP2003276621A - ラックピニオン形パワーステアリング - Google Patents

ラックピニオン形パワーステアリング

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JP2003276621A
JP2003276621A JP2002086108A JP2002086108A JP2003276621A JP 2003276621 A JP2003276621 A JP 2003276621A JP 2002086108 A JP2002086108 A JP 2002086108A JP 2002086108 A JP2002086108 A JP 2002086108A JP 2003276621 A JP2003276621 A JP 2003276621A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラックピニオン形パワーステアリングにおい
て、ブーツの取付先を第2マウントブラケットに変更す
ることにより、シリンダエンドの形状の制約を解除して
シリンダエンドを小型化し、ラックピニオン形パワース
テアリングのコストを低減する。 【解決手段】第2マウントブラケット50の貫通穴51
aの他端開口周縁に環状突出部54を設け、この環状突
出部54に、ラック軸12の突出端部に設けたボールジ
ョイント14を覆うブーツ16の一端を取り付ける。こ
れにより、従来ブーツの取付先であったシリンダエンド
の形状の制約が解除されるので、従来シリンダエンドに
設けていたブーツ取付部を削除することにより、シリン
ダエンド30の係止部32を小型化し第2マウントブラ
ケット50の貫通穴51aに収容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラックピニオン形
パワーステアリングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種のラックピニオン形パ
ワーステアリングとして、ステアリングホイールに連結
したピニオン軸と該ピニオン軸と噛合するラック軸とを
支承するステアリングギヤボックスと、一端部を該ステ
アリングギヤボックスに取り付けて前記ラック軸を摺動
可能に支承するパワーシリンダと、前記パワーシリンダ
の他端部に取り付けて前記ラック軸を支承するシリンダ
エンドを備えてなり、前記ステアリングギヤボックスに
一体に形成した第1マウントブラケットと、前記パワー
シリンダの他端部に外嵌されて該パワーシリンダと前記
シリンダエンドによって挟着された第2マウントブラケ
ットとを介して車体に取り付けられたものは知られてい
る。このようなラックピニオン形パワーステアリングに
は、さらに、ラック軸の突出端部にボールジョイントを
介してタイロッドが連結され、ボールジョイントを覆う
ブーツが備えられている。
【0003】このようなラックピニオン形パワーステア
リングの一例が特開2001−63594号公報に示さ
れている。この公報に記載のラックピニオン形パワース
テアリングにおいては、パワーシリンダの他端に外嵌さ
れた第2マウントブラケットがパワーシリンダの他端と
螺着されたシリンダエンドの環状突出部(係止部)とに
挟まれるようになっている。そして、この環状突出部に
ブーツの一端が取り付けられている。すなわち、シリン
ダエンドの環状突出部は、第2マウントブラケットをパ
ワーシリンダに締め付け固定するための係止機能とブー
ツの取付先となる機能を併せ持っている。したがって、
シリンダエンドの環状突出部はブーツの取付先となるべ
く第2マウントブラケットの外側に位置するようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載のラックピニオン形パワーステアリングにおいては、
シリンダエンドをブーツの取付先としたため、シリンダ
エンドに取付部を設ける必要が生じ、さらに取付部を第
2マウントブラケットの外側に位置させる必要も生じ、
これらの問題を解決するためにシリンダエンドに環状突
出部を設けたが、その分シリンダエンドは大型となって
しまっていた。一方で、ラックピニオン形パワーステア
リングの軽量化、コストの低減が要請されている。
【0005】そこで、本発明は、上述した課題を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、ラックピニオン形パワーステアリングにおいて、ブ
ーツの取付先を第2マウントブラケットに変更すること
により、シリンダエンドの形状の制約を解除してシリン
ダエンドを小型化し、ラックピニオン形パワーステアリ
ングのコストを低減することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、ステアリン
グホイールに連結したピニオン軸とこのピニオン軸と噛
合するラック軸とを支承するステアリングギヤボックス
と、一端部をこのステアリングギヤボックスに取り付け
てラック軸を摺動可能に支承するパワーシリンダと、パ
ワーシリンダの他端部に螺着してラック軸を支承するシ
リンダエンドを備えてなり、ステアリングギヤボックス
に一体に形成した第1マウントブラケットと、パワーシ
リンダの他端部に外嵌されてこのパワーシリンダとシリ
ンダエンドによって挟着された第2マウントブラケット
とを介して車体に取り付けられるラックピニオン形パワ
ーステアリングにおいて、第2マウントブラケットに貫
通穴を設けこの貫通穴の内周壁面に環状凸部を設けて、
この貫通穴の一端側にはパワーシリンダの他端部を環状
凸部の一方の側壁面に当接するまで圧入し、貫通穴の他
端側にはシリンダエンドの係止部を環状凸部の他方の側
壁面に当接させて収容し、かつ、貫通穴の他端開口周縁
に環状突出部を設けて、この環状突出部に、ラック軸の
突出端部に設けたボールジョイントを覆うブーツの一端
を取り付けたことである。
【0007】請求項2に係る発明の構成上の特徴は、ス
テアリングホイールに連結したピニオン軸とこのピニオ
ン軸と噛合するラック軸とを支承するステアリングギヤ
ボックスと、一端部をこのステアリングギヤボックスに
取り付けてラック軸を摺動可能に支承するパワーシリン
ダと、パワーシリンダの他端部に取り付けてラック軸を
支承するシリンダエンドを備えてなり、ステアリングギ
ヤボックスに一体に形成した第1マウントブラケット
と、パワーシリンダの他端部に外嵌されてこのパワーシ
リンダとシリンダエンドによって挟着された第2マウン
トブラケットとを介して車体に取り付けられるラックピ
ニオン形パワーステアリングにおいて、第2マウントブ
ラケットに貫通穴を設けこの貫通穴の内周壁面に環状凸
部を設けて、この貫通穴の一端側にはパワーシリンダの
他端部を環状凸部の一方の側壁面に当接するまで圧入す
るとともに第1の止め輪によって固着し、貫通穴の他端
側にはシリンダエンドの係止部を環状凸部の他方の側壁
面に当接させて収容するとともに第2の止め輪によって
固着し、かつ、貫通穴の他端開口周縁に環状突出部を設
けて、この環状突出部に、ラック軸の突出端部に設けた
ボールジョイントを覆うブーツの一端を取り付けたこと
である。
【0008】請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1又は2に記載のラックピニオン形パワーステアリ
ングにおいて、第2マウントブラケットの貫通穴に設け
た環状凸部の軸方向の厚みを、この環状凸部から貫通穴
の他端までの長さに比べて十分小さくなるように設定し
たことである。
【0009】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、ラック軸の突出端部に設けたボー
ルジョイントを覆うブーツの一端を、第2マウントブラ
ケットの貫通穴の他端開口周縁に設けた環状突出部に取
り付けることとなる。すなわち、ブーツの取付先を第2
マウントブラケットに変更することとなる。これによ
り、従来ブーツの取付先であったシリンダエンドの形状
の制約が解除されるので、従来シリンダエンドに設けて
いたブーツ取付部を削除することにより、シリンダエン
ドの係止部を第2マウントブラケットの貫通穴に収容す
るようにシリンダエンドを小型化することができ、また
コストを低減することができる。したがって、ラックピ
ニオン形パワーステアリングのコストを全体として低減
することができる。
【0010】また、上記のように構成した請求項2に係
る発明においては、パワーシリンダに圧入された第2マ
ウントブラケットが第1の止め輪によって固着され、第
2マウントブラケットの貫通穴内に収容されたシリンダ
エンドが第1の止め輪によって固着されることとなる。
したがって、パワーシリンダの他端に第2マウントブラ
ケットとシリンダエンドを組み付ける際には、これら部
品を止め輪を用いて固着するため、組立工数を低減する
ことができ、また従来の締め付けて固着する方法に比べ
て締め付けトルクの管理を削除することができるので、
製造工程全体として工数を低減することができる。
【0011】また、上記のように構成した請求項3に係
る発明においては、第2マウントブラケットの貫通穴に
設けた環状凸部の軸方向の厚みを、この環状凸部から貫
通穴の他端までの長さに比べて十分小さく設定すること
により、シリンダエンドの軸方向の長さを小さくして、
シリンダエンドを小型化することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるラックピニオ
ン形パワーステアリングの第1の実施の形態を図1〜図
3を参照して説明する。図1および図2はラックピニオ
ン形パワーステアリングの外観図および断面図である。
【0013】このラックピニオン形パワーステアリング
は、ステアリングギヤボックス10と、このステアリン
グギヤボックス10に一端部を取り付けたパワーシリン
ダ20と、このパワーシリンダ20の他端部に螺着した
シリンダエンド30から構成されている。このラックピ
ニオン形パワーステアリングは、ステアリングギヤボッ
クス10に一体に形成した第1マウントブラケット40
と、パワーシリンダ20の他端部に外嵌した第2マウン
トブラケット50とを介して車体(図示省略)に取り付
けられている。
【0014】ステアリングギヤボックス10は、ステア
リングホイール(図示省略)に連結したピニオン軸11
とこのピニオン軸11と噛合するラック軸12とを支承
するものであり、ギヤハウジング13を備えている。ギ
ヤハウジング13には、ピニオン11aを設けたピニオ
ン軸11が軸まわりに回転可能に支持されている。ピニ
オン軸11は周知のものであり、トーションバーおよび
ステアリング軸(いずれも図示省略)を介してステアリ
ングホイールに連結されており、このステアリングホイ
ールの操作により回転される。
【0015】また、ギヤハウジング13には、ラック軸
12がギヤハウジング13およびパワーシリンダ20を
貫いて摺動可能に支承されている。ラック軸12にはピ
ニオン軸11に設けたピニオン11aが歯合するラック
12aが設けられている。ラック12aの背面側にはラ
ックガイド12bが備えられ、ラックガイド12bはラ
ック軸12をピニオン11a側に向けて付勢するように
なっている。これにより、ラック軸12がステアリング
ギヤボックス10に支承されている。
【0016】ラック軸12の両突出端にはボールジョイ
ント14を介してタイロッド15が連結され、このタイ
ロッド15には車輪(図示省略)が接続されている。ス
テアリングホイールを操舵すると、それに応じてラック
軸12が軸方向に摺動して車輪が転舵される。
【0017】ギヤハウジング13(ステアリングギヤボ
ックス10)の一端および他端には、円筒状にそれぞれ
形成されたブーツ取付部13aとパワーシリンダ取付部
13bが設けられている。ブーツ取付部13aには、一
端をタイロッド15に取り付けたブーツ16の他端が取
り付けられており、これにより、ブーツ16はボールジ
ョイント14と、ラック軸12およびタイロッド15の
一部を覆っている。また、パワーシリンダ取付部13b
にはパワーシリンダ20が嵌着固定されている。
【0018】パワーシリンダ20は薄肉の鋼管からなる
シリンダチューブ21を備えており、このシリンダチュ
ーブ21にラック軸12が摺動可能に支承されている。
シリンダチューブ21内を摺動するラック軸12にはシ
リンダチューブ21に摺動可能に嵌合するピストン17
が取り付けられている。また、ステアリングギヤボック
ス10のパワーシリンダ取付部13bとラック軸12と
の間にはシール部材22が装着され、ステアリングギヤ
ボックス10とラック軸12との間を液密にシールする
ようにしている。また、シリンダエンド30の取付け部
位にも、シリンダチューブ21とラック軸12との間に
はシール部材23が装着され、ステアリングギヤボック
ス10とラック軸12との間を液密にシールするように
している。このように構成したパワーシリンダ20は、
ステアリングギヤボックス10に収納された制御弁(図
示省略)の作動によってパワーシリンダ20の左右室へ
の圧油の給排が制御されるようになっている。これによ
り、シリンダチューブ21とピストン17とによって操
舵トルクをアシストするパワーシリンダ20を構成して
いる。なお、制御弁はステアリング軸とピニオン軸11
との相対回転により作動されるものである。
【0019】また、パワーシリンダ20の他端には第2
マウントブラケット50が外嵌され、この第2マウント
ブラケット50はパワーシリンダ20の他端とシリンダ
エンド30とに挟まれて固着されている。この第2マウ
ントブラケット50は、図3に詳細に示すように、シリ
ンダチューブ21に嵌着圧入される筒状部51と、この
筒状部51の径方向外方に伸長されて車体に取り付ける
取付部52とからなっている。
【0020】筒状部51には貫通穴51aが設けられ、
この貫通穴51aのほぼ中央の内周壁面に環状凸部51
a1が設けられている。この貫通穴51aの一端側には
パワーシリンダ20の他端部が環状凸部51a1の一方
の側壁面に当接するまで嵌入され、また貫通穴51aの
他端側にはシリンダエンド30の係止部32を環状凸部
51a1の他方の側壁面に当接させてシリンダエンド3
0が収容されている。これにより、パワーシリンダ20
の他端に外嵌された第2マウントブラケット50は、パ
ワーシリンダ20とシリンダエンド30によって挟着さ
れている。また、取付部52には装着穴52aが貫通穴
51aの軸方向と直交する方向に形成され、装着穴52
aにはゴムブッシュ体53が嵌着され、このゴムブッシ
ュ体53を挿通する図略の締付ボルトにより第2マウン
トブラケット50が車体に弾性支持されている。
【0021】また、第2マウントブラケット50の貫通
穴51aの他端開口周縁には、環状突出部54が設けら
れており、この環状突出部54には他端をタイロッド1
5に取り付けたブーツ16の一端が取り付けられてい
る。
【0022】シリンダエンド30は、パワーシリンダ2
0のシリンダチューブ21の他端内周に形成したねじ部
21aにシリンダエンド30が締付け固定されている。
シリンダエンド30は、円筒部31と円筒部31の他端
に形成されて同円筒部31より大径の係止部32からな
っている。円筒部31の外周面にはシリンダチューブ2
1に設けたねじ部21aに螺合するねじ部31aが形成
されている。円筒部31の内周面には軸受ブッシュ33
が装着されており、この軸受ブッシュ33によってラッ
ク軸12を軸承している。また、係止部32の内側は、
シリンダエンド30を脱着する(締め付け・緩める)工
具を装着可能な形状となっている。
【0023】なお、第1マウントブラケット40にも第
2マウントブラケット50と同様に車体に取り付ける取
付部41が設けられている。取付部41には装着穴41
aが形成され、装着穴41aにはゴムブッシュ体42が
嵌着され、このゴムブッシュ体42を挿通する図略の締
付ボルトにより第1マウントブラケット40が車体に弾
性支持されている。
【0024】このように構成した第1の実施の形態によ
るラックピニオン形パワーステアリングにおいては、ラ
ック軸12の突出端部に設けたボールジョイント14を
覆うブーツ16の一端を、第2マウントブラケット50
の貫通穴51aの他端開口周縁に設けた環状突出部54
に取り付けることとなる。すなわち、ブーツ16の取付
先をシリンダエンドから第2マウントブラケット50に
変更することとなる。これにより、従来ブーツの取付先
であったシリンダエンドの形状の制約が解除されるの
で、従来シリンダエンドに設けていたブーツ取付部を削
除することにより、シリンダエンド30の係止部32を
第2マウントブラケット50の貫通穴51aに収容する
ようにシリンダエンド30を小型化することができ、ま
たコストを低減することができる。したがって、ラック
ピニオン形パワーステアリングのコストを全体として低
減することができる。
【0025】次に、本発明によるラックピニオン形パワ
ーステアリングの第2の実施の形態を図4を参照して説
明する。上述した第1の実施の形態においては、パワー
シリンダ20の他端にシリンダエンド30を螺着してこ
れらパワーシリンダ20とシリンダエンド30によって
第2マウントブラケット50を挟着する取り付け構造と
していたが、これに代えて、パワーシリンダ20の他端
にシリンダエンド30を螺着することなく、パワーシリ
ンダ20と第2マウントブラケット50、および第2マ
ウントブラケット50とシリンダエンド30をそれぞれ
止め輪によって固着する取り付け構造としてもよい。な
お、第1の実施の形態と同じ構成部材には同一符号を付
してその説明を省略する。
【0026】具体的には、シリンダチューブ21におい
ては、ねじ部21aを削除して、これに代えて第1の止
め輪61が係合する環状溝21bをシリンダチューブ2
1の外周面に設ける。また、シリンダエンド30におい
ては、シリンダチューブ21のねじ部21aに対応した
ねじ部31aを削除するとともに、第1の実施の形態に
て設けたシリンダエンド30を脱着する(締め付け・緩
める)工具を装着可能な形状を削除して係止部32を円
状のフランジ部のみから構成する。そして、第2マウン
トブラケット50においては、貫通穴51aの環状凸部
51a1の一端側および他端側に、第1および第2の止
め輪61,62が係合する環状溝51a2,51a3を
それぞれ設ける。これにより、第1の止め輪61がシリ
ンダチューブ21の環状溝21bおよび第2マウントブ
ラケットの環状溝51a2に係合することにより、パワ
ーシリンダ20に第2マウントブラケット50が固着さ
れる。また、第2の止め輪62が第2マウントブラケッ
トの環状溝51a3に係合することにより、パワーシリ
ンダ20(または第2マウントブラケット50)にシリ
ンダエンド30が固着される。
【0027】このように構成した第2の実施の形態によ
るラックピニオン形パワーステアリングにおいては、パ
ワーシリンダ20に圧入された第2マウントブラケット
50が第1の止め輪61によって固着され、第2マウン
トブラケット50の貫通穴51a内に収容されたシリン
ダエンド30が第2の止め輪62によって固着されるこ
ととなる。したがって、パワーシリンダ20の他端に第
2マウントブラケット50とシリンダエンド30を組み
付ける際には、これら部品を各止め輪61,62を用い
て固着するため、組立工数を低減することができ、また
従来の締め付けて固着する方法に比べて締め付けトルク
の管理を削除することができるので、製造工程全体とし
て工数を低減することができる。また、シリンダエンド
30の係止部32をより小型化することができるので、
シリンダエンド30を全体として小型化することができ
る。
【0028】なお、上述した各実施の形態においては、
第2マウントブラケット50の貫通穴51aに設けた環
状凸部51a1の軸方向の厚みdを、この環状凸部51
a1から貫通穴51aの他端までの長さlに比べて十分
小さくなるように設定することが好ましい。これによれ
ば、環状凸部51a1の軸方向の厚みdが小さくなる
と、環状凸部51a1を挟み込むシリンダエンド30の
軸方向の長さを小さくすることができるので、シリンダ
エンド30を全体として小型化することができる。
【0029】また、上述した各実施の形態においては、
本発明によるラックピニオン形パワーステアリングを油
圧式のパワーステアリングに適用するようにしたが、他
の形式例えば電動式のパワーステアリングに適用しても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるラックピニオ
ン形パワーステアリングを示す外観図である。
【図2】図1に示すラックピニオン形パワーステアリン
グを2−2線に沿って示す断面図である。
【図3】図1に示す第2マウントブラケットの取り付け
状態を示す拡大断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態によるラックピニオ
ン形パワーステアリングを構成する第2マウントブラケ
ットの取り付け状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
10…ステアリングギヤボックス、11…ピニオン軸、
11a…ピニオン、12…ラック軸、12a…ラック、
12b…ラックガイド、13…ギヤハウジング、13a
…ブーツ取付部、13b…パワーシリンダ取付部、14
…ボールジョイント、15…タイロッド、16…ブー
ツ、17…ピストン、20…パワーシリンダ、21…シ
リンダチューブ、21b,51a2,51a3…環状
溝、22,23…シール部材、30…シリンダエンド、
31…円筒部、32…係止部、33…軸受ブッシュ、4
0…第1マウントブラケット、41…取付部、42…ゴ
ムブッシュ体、50…第2マウントブラケット、51…
筒状部、51a…貫通穴、51a1…環状凸部51a
1、52…取付部、53…ゴムブッシュ体、54…環状
突出部、61…第1の止め輪、62…第2の止め輪。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールに連結したピニオ
    ン軸と該ピニオン軸と噛合するラック軸とを支承するス
    テアリングギヤボックスと、一端部を該ステアリングギ
    ヤボックスに取り付けて前記ラック軸を摺動可能に支承
    するパワーシリンダと、前記パワーシリンダの他端部に
    螺着して前記ラック軸を支承するシリンダエンドを備え
    てなり、前記ステアリングギヤボックスに一体に形成し
    た第1マウントブラケットと、前記パワーシリンダの他
    端部に外嵌されて該パワーシリンダと前記シリンダエン
    ドによって挟着された第2マウントブラケットとを介し
    て車体に取り付けられるラックピニオン形パワーステア
    リングにおいて、 前記第2マウントブラケットに貫通穴を設け該貫通穴の
    内周壁面に環状凸部を設けて、該貫通穴の一端側には前
    記パワーシリンダの他端部を前記環状凸部の一方の側壁
    面に当接するまで圧入し、前記貫通穴の他端側には前記
    シリンダエンドの係止部を前記環状凸部の他方の側壁面
    に当接させて収容し、かつ、前記貫通穴の他端開口周縁
    に環状突出部を設けて、該環状突出部に、前記ラック軸
    の突出端部に設けたボールジョイントを覆うブーツの一
    端を取り付けたことを特徴とするラックピニオン形パワ
    ーステアリング。
  2. 【請求項2】 ステアリングホイールに連結したピニオ
    ン軸と該ピニオン軸と噛合するラック軸とを支承するス
    テアリングギヤボックスと、一端部を該ステアリングギ
    ヤボックスに取り付けて前記ラック軸を摺動可能に支承
    するパワーシリンダと、前記パワーシリンダの他端部に
    取り付けて前記ラック軸を支承するシリンダエンドを備
    えてなり、前記ステアリングギヤボックスに一体に形成
    した第1マウントブラケットと、前記パワーシリンダの
    他端部に外嵌されて該パワーシリンダと前記シリンダエ
    ンドによって挟着された第2マウントブラケットとを介
    して車体に取り付けられるラックピニオン形パワーステ
    アリングにおいて、 前記第2マウントブラケットに貫通穴を設け該貫通穴の
    内周壁面に環状凸部を設けて、該貫通穴の一端側には前
    記パワーシリンダの他端部を前記環状凸部の一方の側壁
    面に当接するまで圧入するとともに第1の止め輪によっ
    て固着し、前記貫通穴の他端側には前記シリンダエンド
    の係止部を前記環状凸部の他方の側壁面に当接させて収
    容するとともに第2の止め輪によって固着し、かつ、前
    記貫通穴の他端開口周縁に環状突出部を設けて、該環状
    突出部に、前記ラック軸の突出端部に設けたボールジョ
    イントを覆うブーツの一端を取り付けたことを特徴とす
    るラックピニオン形パワーステアリング。
  3. 【請求項3】 前記第2マウントブラケットの貫通穴に
    設けた環状凸部の軸方向の厚みを、該環状凸部から貫通
    穴の他端までの長さに比べて十分小さくなるように設定
    したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    ラックピニオン形パワーステアリング。
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