JP2003276598A - 鉄道車両用ドアの開閉装置 - Google Patents
鉄道車両用ドアの開閉装置Info
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Abstract
体のスライドストロークを十分に確保しながら装置全体
の小型化を図る。 【解決手段】 鉄道車両用ドアの左右のドア本体10
A,10Bを開閉方向にスライド駆動する装置。前記各
ドア本体10A,10Bを、原動プーリ23と従動プー
リ24との間に掛け渡されたベルト26にそれぞれ連結
部材27,28を介して連結する。駆動源としてアウタ
ロータ型のダイレクトドライブモータからなる電動モー
タ22を用い、そのアウタロータに前記原動プーリ23
を設ける。そして、ドア開閉時に電動モータ22の軸方
向前側を前記連結部材27が通るようにする。
Description
れた左右のドア本体を電動モータによって開閉駆動する
ためのドア開閉装置に関するものである。
としては、その駆動源として空気圧等の流体圧を用いた
ものが一般に用いられていたが、近年、駆動音の低減や
制御応答性、メンテナンス性向上の観点から、電動モー
タを駆動源としたドア駆動装置の開発が進められてい
る。
向きにスライドすることにより開閉する引戸式のドアを
駆動する装置を図13に示す。図示の駆動装置102
は、左右のドア本体100A,100Bの上方に設けら
れ、巻掛け伝動機構を利用したものとなっている。
設けられる原動プーリ104及び従動プーリ106と、
これらの間に掛け渡されるベルト108とを備え、ベル
ト108の下側部分が連結部材110Aを介して原動プ
ーリ104に近い側(図の右側)のドア本体100Aに
連結されるとともに、ベルト108の上側部分が連結部
材110Bを介して従動プーリ106に近い側(図の左
側)のドア本体100Bに連結されている。
れ、その出力軸に前記原動プーリ104が連結されてい
る。減速機付モータ120は、モータ本体122及び減
速機124を備え、減速機124の入力軸及び出力軸が
互いに平行な状態(図の奥行き方向を向く状態)で配置
され、その入力軸の前端に前記モータ本体122が連結
されるとともに、出力軸の前端に前記原動プーリ104
が連結されている。
8の下側部分に固定されて当該ベルト108から下方に
延びるベルト側連結部112と、このベルト側連結部1
12の下端から原動プーリ104側(図の右側)に水平
方向に延びる中間連結部113と、この中間連結部11
3から下方に延びて右側ドア本体100Aの上端に固定
されるドア側連結部114とを有している。同様に、連
結部材110Bは、前記ベルト108の上側部分に固定
されて当該上側部分からベルト108の下側部分の下方
にまで延びるベルト側連結部116と、このベルト側連
結部116の下端から原動プーリ104側(図の右側)
に水平方向に延びる中間連結部117と、この中間連結
部113から下方に延びて左側ドア本体100Bの上端
に固定されるドア側連結部118とを有している。
体100A,100Bが閉じている閉扉状態から減速機
付モータ120の作動により原動プーリ104が図の反
時計回り方向に回転駆動されると、ベルト108の下側
部分及びこれに連結される右側ドア本体100Aが右側
にスライドすると同時に、ベルト108の上側部分及び
これに連結される左側ドア本体100Bが左側にスライ
ドする。すなわち、ドアが開かれる。逆に、この開扉状
態から前記原動プーリ104が図の時計回り方向に回転
駆動されることにより、両ドア本体100A,100B
が閉じ方向にスライド駆動される。
20は、大きな減速機124を保有し、さらに、この減
速機124から原動プーリ104とともにモータ本体1
22が前側に大きく突出した構造となっているので、こ
の減速機付モータ120の配設のために大きなスペース
が必要になるのに加え、当該減速機付モータ120と連
結部材(特に減速機付モータ120に近い右側ドア本体
100Aにつながる連結部材110A)との干渉を避け
るために設計に著しい制約を受け、総じて装置全体が大
型化してしまうという不都合がある。
ーリ104と従動プーリ106との距離をできるだけ小
さくしながら、両ドア本体100A,100Bのスライ
ドストロークを大きく確保するためには、図示のように
各連結部材110A,110Bをドア開閉方向に長く延
ばして各ドア側連結部114,118がそれぞれ減速機
付モータ120及び従動プーリ106の外側の位置まで
移動できるようにすることが好ましいが、その移動の際
に前記連結部材110Aのドア側連結部114や中間連
結部113が大きな減速機付モータ120と干渉するこ
とのないように、図示のごとくドア側連結部114が減
速機付モータ120の下側を通るように当該ドア側連結
部114と減速機付モータ120の位置を上下にずらし
て配置しなければならず、その分装置全体の高さ寸法が
大きくなるという不都合がある。
渉を回避する手段として、前記連結部材110Aの例え
ば中間連結部113及びドア側連結部114を前側(図
では手前側)に膨らませ、両連結部113,114が前
記減速機付モータ120の前側を通るように連結部材1
10Aを配置することも考えられるが、前記のように減
速機付モータ120はその減速機124からさらにモー
タ本体122が前側に大きく突出する外形をもつので、
このモータ本体122と前記連結部材110Aとの干渉
を回避するためには前記連結部113,114をかなり
大きく前側に膨らませなければならず、その分だけ装置
の奥行き寸法(前後方向の寸法)が大きくなってしまう
不都合がある。特に鉄道車両用ドア開閉装置の場合、そ
の前後(車両内外)にカバーや点検用蓋が配置されるこ
とが多いため、奥行き寸法が大きいと前記カバーや点検
用蓋の内側に装置全体が収まらなくなる不都合が生じ
る。
両用ドアの開閉装置において、ドア本体のスライドスト
ロークを十分に確保しながら装置全体の小型化を図るこ
とを目的とする。
の手段として、本発明は、車両に設けられた左右のドア
本体を電動モータを駆動源として開閉方向にスライド駆
動する鉄道車両用ドアの開閉装置であって、前記電動モ
ータの出力側に設けられる原動車と、この原動車から前
記ドア本体の開閉方向と平行な方向に離れた位置に前記
原動車の回転軸と平行な軸回りに回転可能に設けられた
従動車と、原動車と従動車との間に掛け渡される巻掛け
伝動部材と、この巻掛け伝動部材と前記ドア本体のうち
原動車に近い側のドア本体である第1のドア本体とを連
結する第1の連結部材と、前記巻掛け伝動部材において
前記第1の連結部材が連結される部位とは逆の向きに移
動する部位と前記原動車から遠い側のドア本体である第
2のドア本体とを連結する第2の連結部材とを備えると
ともに、前記電動モータがアウタロータ型のダイレクト
ドライブモータで構成され、このダイレクトドライブモ
ータのアウタロータに前記原動車が設けられ、かつ、当
該ダイレクトドライブモータの軸方向前側の空間を前記
第1の連結部材が通るように当該第1の連結部材が配置
されているものである。
レクトドライブモータ」とは、ステータの径方向の外側
に配設されたロータ(アウタロータ)を有し、かつ、こ
のアウタロータの回転駆動力が減速機を介さずに直接外
部へ出力されるモータを意味する。
ライブモータは、減速機を有しない分、配設スペースが
少なくて済み、また、ステータの径方向外側にロータが
配されているために軸方向の寸法も非常に小さい。従っ
て、そのアウタロータに原動車を設けることにより、第
1の連結部材を前側に大きく膨らませなくても当該第1
の連結部材と前記アウタロータ型ダイレクトドライブモ
ータとの干渉を避けながら当該ダイレクトドライブモー
タの軸方向前側の空間を第1の連結部材が通るように配
置することが可能であり、これにより、第1の連結部材
の移動ストロークすなわちドア開閉ストロークを十分大
きく確保しながら、装置の高さ寸法及び奥行き寸法(モ
ータ軸方向と平行な方向の寸法)の双方を小さく抑える
ことができる。
アウタロータはステータの周囲に設けられるものである
ため、一般に外径が大きく、必ずしも原動車に求められ
る外径とは合致しないが、このような径の格差がある場
合には、前記アウタロータが、ステータの周囲に配され
るロータ本体部と、このロータ本体部の回転中心部から
前方に突出して前記ロータ部よりも小径の原動車を構成
する回転出力部とを有する構成とすることにより、前記
ロータ本体部の径にかかわらず、適正な外径をもつ原動
車をアウタロータに設けることができる。そして、その
ロータ本体部の前側であってかつ前記回転出力部の上側
または下側を前記第1の連結部材が通るように当該第1
の連結部材を配置することにより、前記回転出力部がロ
ータ本体部から軸方向前側に突出しているにもかかわら
ず、第1の連結部材を前側に大きく膨らませることなく
前記アウタロータとの干渉なしに当該アウタロータの前
側を通過させることができる。
とダイレクトドライブモータとの干渉回避のために設計
の制約を受ける度合いが少なく、第1の連結部材の形状
設定の自由度が高い。このため、例えば、前記第1の連
結部材及び第2の連結部材が、前記巻掛け伝動部材に沿
って延びる駆動側連結部を含み、この駆動側連結部のド
ア開き方向後側の端部が前記巻掛け伝動部材の途中部分
に固定されるようにすることも可能であり、このような
構成とすることにより、装置高さ寸法を小さく抑えなが
らドア本体のスライドストロークを十分に確保すること
ができる。
側連結部と、この駆動側連結部のドア開き方向前側の端
部と前記第1のドア本体とを連結するドア側連結部とを
含むとともに、第1のドア本体の開閉位置にかかわらず
前記ドア側連結部が常に前記ダイレクトドライブモータ
よりもドア開閉方向の外側に位置し、かつ、前記駆動側
連結部が前記ダイレクトドライブモータの軸方向前側に
位置するように配置されている構成とすることも可能と
なる。
イレクトドライブモータの外側にあって当該ダイレクト
ドライブモータの前側を通ることがないので、このダイ
レクトドライブモータとドア側連結部との干渉を避ける
ために当該ドア側連結部を前側に膨らませる必要がな
く、その分だけ装置の奥行き寸法はさらに削減される。
モータの前側に駆動側連結部を配置する必要があるが、
この駆動側連結部は巻掛け伝動部材に沿って延びる形状
を有していればよく、当該駆動側連結部とドア本体とを
連結するドア側連結部に比べて必要高さ寸法が小さいの
で、当該駆動側連結部をダイレクトドライブモータの前
側に配置しても装置全体の大きさにほとんど影響を与え
ない。
第2の連結部材が、前記駆動側連結部と、この駆動側連
結部のドア開き方向前側の端部と前記第2のドア本体と
を連結するドア側連結部とを含むとともに、第2のドア
本体の開閉位置にかかわらず前記ドア側連結部が常に前
記従動車よりもドア開閉方向の外側に位置するように配
置されている構成とすることにより、当該第2の連結部
材と従動車との干渉回避を考慮する必要もなくなり、第
2のドア本体の十分なスライドストロークを確保しなが
ら装置全体の小型化をさらに進めることができる。
モータの駆動を制御する制御器を前記原動車と従動車と
の間に配置することも可能である。このように、原動車
と従動車との間のスペースを有効に活用することによ
り、前記制御器も含めた開閉装置全体をコンパクトにま
とめることができる。
駆動する装置に加えて当該ドア本体をその開閉方向に案
内する案内手段を含むことがより好ましく、この案内手
段としては、当該開閉方向に延び、前記車両側に固定さ
れる車両側案内部材と、同じく開閉方向に延び、前記各
ドア本体側に固定されるドア側案内部材と、前記車両側
案内部材とドア側案内部材とをその長手方向にスライド
可能となるように連結するスライド機構とを含む伸縮ガ
イド部材を備え、その車両側案内部材は前記両ドア本体
により開閉される車両の乗降口の直上方の位置に配置さ
れているものが、好適である。
イド部材は、ドア本体の開閉に伴い、その開閉方向に延
びる車両側案内部材に対して同方向に延びるドア側案内
部材がスライド機構を介してスライド変位するように伸
縮するため、両ドア本体の開閉ストローク分の必要長さ
を前記車両側案内部材とドア側案内部材とに分配するこ
とができる。その分、車両側案内部材を短くすることが
でき、この車両側案内部材を乗降口上方の位置にコンパ
クトに配置することができる。
〜図5に基づいて説明する。
道車両用ドア及びその開閉装置を示すものであり、その
うち図1は、車室内から見て右側のドア本体10Aと左
側のドア本体10Bが全閉している状態を示している。
これらのドア本体10A,10Bは、左右の車両側フレ
ームFLの間に形成された乗降口を開閉するように左右
方向にスライド可能に配置されている。
は、上方に突出する複数のブラケット12が固定されて
いる。各ブラケット12には、前後方向(図1では奥行
き方向)の軸回りに回転可能な戸車14が取付けられて
いる。一方、鉄道車両の側壁側には、ドア本体の開閉方
向に延びるガイドレール16が各ドア本体10A,10
Bの上方の位置に固定され、このガイドレール16上に
前記各戸車14が転動可能に載置されている。この構成
により、両ドア本体10A,10Bは車両側に開閉可能
に吊り下げ支持されている。
18を介して車両側に支持されている。このベースプレ
ート18は、その上半部18aよりも下半部18bが左
右方向に長く延びる形状を有しており、当該ベースプレ
ート18全体が車両側壁に固定されるとともに、ベース
プレート18の下半部18bに沿って前記ガイドレール
16が固定されている。そして、このベースプレート1
8の上半部に、ドア本体10A,10Bを開閉方向にス
ライド駆動するための開閉装置20が組み付けられてい
る。
モータ22と、原動プーリ23と、従動プーリ24と、
ベルト26と、第1の連結部材27及び第2の連結部材
28とを備えている。
タロータ型のダイレクトドライブモータで構成され、そ
の回転軸が前後方向(図1の奥行き方向)を向く状態で
前記ベースプレート18の右端部前面(図1では手前側
面)に固定されている。
に相当するもので、前記電動モータ22のアウタロータ
に設けられ、そのアウタロータと一体に前後方向の軸回
りに回転駆動される(詳細後述)。従って、図例では、
右側ドア本体10Aが本発明にかかる第1のドア本体
(原動車に近い側のドア本体)に相当し、左側ドア本体
10Bが本発明にかかる第2のドア本体(原動車から遠
い側のドア本体)に相当している。
に相当するもので、前記原動プーリ23と同等の外径を
有し、当該原動プーリ23からドア開閉方向と平行な方
向(図1では左右方向)に離れた位置に設けられ、その
位置において前記原動プーリ23の回転軸と平行な軸
(前後方向の軸)回りに回転可能となるようにベースプ
レート18の上半部18aに取付けられている。
部材に相当するもので、両プーリ23,24の間に掛け
渡され、これらのプーリ23,24とともに巻掛け伝動
機構を構成する。
示のベルト伝動機構に限らず、例えばチェーンとスプロ
ケットを用いたチェーン伝動機構を用いてもよい。
下側部分と右側ドア本体10Aの外側(図1では右側)
のブラケット12とを連結するものである。詳しくは、
前記ベルト26の下側部分に沿って延びる駆動側連結部
27aと、この駆動側連結部27aの右端部(ドア開き
方向前側の端部)から下方に延びるドア側連結部27b
とを有し、前記駆動側連結部27aの左端部(ドア開き
方向後側の端部)が連結金具29を介してベルト26の
下側部分の従動プーリ24寄りの部位に連結されるとと
もに、ドア側連結部27bの下端部が前記ブラケット1
2に直結されている。そして、図示のように右側ドア本
体10Aが全閉位置にある状態でもドア側連結部27b
が電動モータ22よりもドア開閉方向外側(図では右
側)に位置するように、換言すれば、電動モータ22の
軸方向前側の空間に常に駆動側連結部27aが位置する
ように、当該駆動側連結部27aの長さ寸法が十分大き
く設定されている。
ベルト26の上側部分、すなわち当該ベルト26の下側
部分と逆向きに移動する部分と、左側ドア本体10Aの
外側(図1では左側)のブラケット12とを連結するも
のである。詳しくは、前記ベルト26の上側部分に沿っ
て延びる駆動側連結部28aと、この駆動側連結部28
bの左端部(ドア開き方向前側の端部)から下方に延び
るドア側連結部28bとを有し、前記駆動側連結部28
aの右端部(ドア開き方向後側の端部)が連結金具29
を介してベルト26の上側部分の原動プーリ23寄りの
部位に連結されるとともに、ドア側連結部28bの下端
部が前記ブラケット12に直結されている。そして、図
示のように左側ドア本体10Bが全閉位置にある状態で
もドア側連結部28bが従動プーリ24よりもドア開閉
方向外側(図では左側)に位置するように、換言すれ
ば、従動プーリ24の軸方向前側の空間に常に駆動側連
結部28aが位置するように、当該駆動側連結部28a
の長さ寸法が十分大きく設定されている。
は、ベルト26が嵌め込み可能な溝を有して駆動側連結
部27a,28aの内側面(例えば駆動側連結部27a
では下側面)に固定される本体金具29aと、この本体
金具29aに締結されて当該本体金具29aとともにベ
ルト26を上下から挟み込む蓋板29bとを有してい
る。なお、図3は図1のB−B線断面図であるが、便宜
上、固定金具29についてはその断面を実線で示してい
る。
(a)(b)に基づいて説明する。図示のとおり、この
電動モータ22は、ステータ30と、その周囲に設けら
れるアウタロータ40とを備えている。
の鉄心33とを備えている。
し、この本体部の周縁の複数箇所(図例では4個所)
に、ねじ孔32aをもつボス部が設けられている。各ね
じ孔32aには、ベースプレート18に設けられたボル
ト挿通孔(図示省略)に挿通されるボルトがねじ込ま
れ、そのボルトによって支持部材32が前記ベースプレ
ート18の前面に固定されるようになっている(図4参
照)。
円形状の鉄心固定部32bが突出し、この鉄心固定部3
2bの中央からさらに前方に、当該鉄心固定部32bよ
りも小径のロータ支軸部32cが突出している。そし
て、前記鉄心固定部32bの周囲に複数本の鉄心33が
放射状に配設され、各鉄心33の周囲にコイル34が巻
かれている。各コイル34を構成する導線36は、前記
支持部材32の周縁部に設けられたグロメット35を通
じて図略のモータ駆動回路に接続されている。なお、図
5(b)において37はホールIC、38はパルス合成
回路である。
と、回転出力部44とを有し、両者が一体に連結されて
いる。
石46とを備えている。回転板45は、中央に貫通孔を
もつ前壁45aと、この前板45aの外周部から後方
(図5では右方)に延びる周壁45bとを有し、周壁4
5bの内周面に前記永久磁石46が固定されている。そ
して、この永久磁石46が前記各鉄心33の径方向外側
に微小隙間をおいて位置するようにロータ本体部42が
配置されている。
端に大径の鍔部44aを有している。そして、この回転
出力部44が前記回転板前壁45aに対して後方から挿
通され、当該前壁45aの中央から軸方向前側(図5
(b)では左側)に突出した状態で、前記鍔部44aが
前記回転板前壁45aの貫通穴周縁部に重ねられ、その
重なり部分がビス47によって締結されている。この締
結により、ロータ本体部42と回転出力部44とが一体
化されている。
cの外径よりも大きな内径を有し、この回転出力部44
の内周面と前記ロータ支軸部32cの外周面との間に軸
受50,52が介在している。これらの軸受50,52
を介して、アウタロータ40全体が支持部材32側に回
転可能に支持されている。そして、前記回転出力部44
の前端部にベルト抜け止め用の止め輪48が取付けられ
ることにより、当該回転出力部44がそのまま前記原動
プーリ23を構成している。
車23の必要径に合致させることが可能な場合には、前
記回転出力部44を省略してアウタロータ全体をそのま
ま原動車として用いるようにしてもよい。
結部材27の駆動側連結部27aは、その本体部分が図
4に示すようにロータ本体部42の前側であって回転出
力部44の下側の空間を通るように、配置されている。
従動プーリ24との間の位置には、前記電動モータ22
の駆動を制御する制御器54が設けられている。この制
御器54は、図3に示すように、前記ベースプレート1
8の前面に固定され、前記各連結部材27,28の駆動
側連結部27a,28a及びベルト26との干渉を回避
する形状を有している。
ロック装置53が設けられている。このロック装置53
は、各ドア本体10A,10Bの内側ブラケット12同
士の間の位置であって、両連結部材27,28、ベルト
26、及び各ブラケット12との干渉を回避できる位置
に設けられている。当該ロック装置53は、前記制御装
置54により制御されるソレノイド等の電気的駆動源を
備え、その駆動力を利用して、前記ドア本体10A,1
0Bのうちのいずれか一方(図例では右側ドア本体10
A)を全閉位置に固定する状態と解放する状態とに切換
えられる。
20全体は車外側カバー55と車内側カバー56とによ
って前後から覆われている。車内側カバー56の内側面
には表示装置58が固定され、その表示内容が前記車内
側カバー56に設けられた窓56aを通じて車内側に表
示されるようになっている。また、車内側カバー56自
体は、その上端を通る水平軸回りに回動操作(開閉操
作)され、点検蓋として機能するようになっている。
心33に巻かれたコイル34が通電されると、その電磁
力でアウタロータ40が回転し、このアウタロータ40
に設けられている原動プーリ23も回転する。
状態から原動プーリ23が同図反時計回り方向に回転す
ると、この原動プーリ23と従動プーリ24との間に掛
け渡されているベルト26の下側部分が同図右方向に移
動し、このベルト26の下側部分に連結されている第1
の連結部材27及び右側ドア本体10Aも一体に右方向
へ移動する。これと同時に、前記ベルト26の上側部分
及び同部分に連結されている第2の連結部材28及び左
側ドア本体10Bは左方向に移動する。すなわち、両ド
ア本体10A,10Bは互いに逆の向きにスライドして
開扉する。逆に、開扉状態から原動プーリ23が図1の
時計回り方向に回転駆動されることにより、両ドア本体
10A,10Bは閉じ方向に同時駆動される。
タロータ型のダイレクトドライブモータが設けられてい
るため、当該モータ22が減速機を有しない分、その配
設スペース(特に正面から見たスペース)が少なくて済
み、また、ステータ30の径方向外側にアウタロータ4
0が配されているために軸方向の寸法も非常に小さい。
従って、そのアウタロータ40に原動車23を設けるこ
とにより、第1の連結部材27を前側(図4では左側)
に大きく膨らませなくても当該第1の連結部材27と前
記電動モータ22との干渉を避けながら当該モータ22
の軸方向前側の空間を第1の連結部材27が通るように
配置することが可能であり、これにより、第1の連結部
材27の移動ストロークすなわちドア開閉ストロークを
十分大きく確保しながら、装置の高さ寸法及び奥行き寸
法(図2〜図4の左右方向の寸法)の双方を小さく抑え
ることができる。
タロータ40の全体径が原動プーリ23に求められる径
よりも相当大きいものとなっているが、前記アウタロー
タ40を、ステータの周囲に配されるロータ本体部42
から原動プーリ23を構成する回転出力部44が軸方向
前側に突出する構成とすることで、適正な径をもつ原動
プーリ23をアウタロータ40と一体化することが可能
となっている。しかも、そのロータ本体部42の前側で
あってかつ前記回転出力部44の下側(第1の連結部材
27がベルト26の上側部分に連結されている場合には
回転出力部44の上側でもよい。)を前記第1の連結部
材27が通るように当該第1の連結部材27を配置する
ことにより、前記回転出力部44がロータ本体部42か
ら軸方向前側に突出しているにもかかわらず、第1の連
結部材27を前側に大きく膨らませることなく前記アウ
タロータ40との干渉なしに当該アウタロータ40の前
側を通過させることができる。
両連結部材27,28を、巻掛け伝動部材であるベルト
26に沿って延びる駆動側連結部27a,28aと、そ
のドア開き方向前端側部分に設けられたドア側連結部2
7b,28bとを有する形状とし、駆動側連結部27
a,28aのドア開き方向後側の端部が前記ベルト26
の途中部分に固定されるようにしているので、図13に
示すように連結部材110Aの中間連結部113と減速
機付モータ120との干渉を避けるために両者を上下方
向に位置をずらして配した従来装置に比べ、装置高さ寸
法を小さく抑えながらドア本体のスライドストロークを
十分に確保することができる。
部材27におけるドア側連結部27bが常に電動モータ
22よりもドア開閉方向の外側(図1では右側)に位置
するように配置されており、ドア側連結部27bが電動
モータ22の前側を通ることがないので、両者の干渉を
避けるためにドア側連結部27bを前側に膨らませる必
要がなく、その分だけ装置の奥行き寸法はさらに削減さ
れる。
図7に示すように、ドアが閉じた状態で第1の連結部材
27のドア側連結部27bが電動モータ22よりもドア
開閉方向内側(図6では左側)に位置するように配置さ
れている装置と対比すると、当該装置では、前記ドア側
連結部27bと電動モータ22との干渉を避けるために
図7に示すように当該ドア側連結部27bの上半部を外
側(図7では右側)に膨らませる必要があり、その分だ
け他の部品等との干渉が生じ易くなるが、第1の実施の
形態のようにドア側連結部27bがドア本体10Aの位
置にかかわらず常に電動モータ22の外側に位置するよ
うにすれば、前記ドア側連結部27bを膨らませる必要
がなくなり(図4参照)、その分装置の奥行き寸法が削
減される。
り、第1の連結部材27における駆動側連結部27aが
常に電動モータ22の軸方向前側に位置することになる
が、この駆動側連結部27aはベルト26に沿って延び
る形状を有していればよく、前記ドア側連結部27bに
比べて必要高さ寸法が小さいので、当該駆動側連結部2
7aをダイレクトドライブモータの前側に配置しても装
置全体の大きさにほとんど影響を与えない。
部材28についてもそのドア側連結部28bがドア本体
10Bの位置にかかわらず常に従動プーリ24の外側
(図1では左側)に位置するような配置をしているの
で、前記第2の実施の形態のように第2の連結部材28
のドア側連結部28bが従動プーリ24の内側(図6で
は右側)に位置するものと異なり、当該従動プーリ24
や第1の連結部材27との干渉回避のためにドア側連結
部28bを前側に膨らませる必要もなくなり(図2のド
ア側連結部28bと図7のドア側連結部28bとを比較
参照)、この点においても装置奥行き寸法の削減を進め
ることができる。
22の駆動を制御するための制御器54を両プーリ2
3,24間に配置しているので、当該プーリ23,24
間のスペースを有効に活用して制御器54を開閉装置内
にコンパクトに組み込むことが可能となっている。特に
図3に示す例では、制御器54を両連結部材27,28
およびベルト26のすぐ後方の位置に配してこれら連結
部材27,28およびベルト26との干渉を回避できる
形状としているので、装置高さ寸法及び奥行き寸法の双
方を小さく抑えながら制御器54を装置内に組み込むこ
とが可能となっている。
Bを開閉方向に案内するための案内手段は特に限定され
ないが、前記図1に示したようなガイドレール16に代
え、図8〜図10に示すような伸縮ガイド部材70を用
いれば、案内手段についてもよりコンパクトな配置を実
現することができる。
いて伸縮ガイド部材70が設けられており、各伸縮ガイ
ド部材70は、車両側ガイドレール(車両側案内部材)
71と、ドア側ガイドレール(ドア側案内部材)72
と、両ガイドレール71,72の間に介在する中間ガイ
ドレール74とを備えている。
10A,10Bの開閉方向に延びる姿勢でベースプレー
ト18側(車両側)に固定されている。図例では、ドア
本体10A,10Bにより開閉される乗降口80の直上
方の位置に左右の車両側ガイドレール71が左右一直線
に並んだ状態で配置されている。ただし、これらの車両
側ガイドレール71については単一化する(車両側ガイ
ドレールを左右について共用する)ことも可能である。
に延びる姿勢で、ブラケット12側(ドア本体側)に固
定されている。具体的には、前記車両側ガイドレール7
1と同じ高さ位置で、ブラケット12の裏面(図9では
左側面)に固定されている。
び、その一方の側面には前記車両側ガイドレール71に
対してその長手方向にスライド可能となるように同ガイ
ドレール71に嵌合されるスライダ75が固定され、他
方の側面には前記ドア側ガイドレール72に対してその
長手方向にスライド可能となるように同ガイドレール7
2に嵌合されるスライダ76が固定されている。すなわ
ち、前記中間ガイドレール74及び両スライダ75,7
6により、前記車両側ガイドレール71とドア側ガイド
レール72とをその長手方向にスライド可能となるよう
に連結するスライド機構が構成されている。
モーションベアリング等を適用することができる。ま
た、中間ガイドレール74を省略して単一のスライダを
車両側ガイドレール71とドア側ガイドレール72との
間に介在させることも可能である。
伸縮ガイド部材70は、ドア本体10A,10Bが図8
(a)に示す閉位置と同図(b)に示す開位置との間を
往復するのに伴って図10(a)(b)にも示すように
テレスコープ式に伸縮し、閉扉状態では図8(a)及び
図10(a)に示すように最も収縮した状態になる。す
なわち、前記図13に示したガイドレール16と異な
り、両ドア本体10A,10Bの開閉ストローク分の必
要長さを前記車両側ガイドレール71とドア側ガイドレ
ール72(さらに図例では中間ガイドレール74)とに
分配することができるため、その分、車両側ガイドレー
ル71を短くすることができ、この車両側ガイドレール
71を乗降口上方の位置にコンパクトに配置することが
できる。特に図例では、中間ガイドレール74の介在に
よって車両側ガイドレール71の著しい短縮が可能であ
り、当該車両側ガイドレールが戸袋内にまで及ぶのを回
避することにより、車体への取付作業や保守点検作業を
より容易にすることが可能となっている。
いても種々の構造のものを用いることが可能である。そ
の変形例を図11及び図12に示す。
がアウタロータ40の本体を車室側(図12では左側)
から覆う形状を有している。すなわち、支持部材32は
その内側にアウタロータ40の本体を格納可能なキャッ
プ部32dを有し、このキャップ部32dの開口部を前
記ベースプレート18が塞ぐような向きで当該ベースプ
レート18に支持部材32が固定されている。
部32dの中央に形成された厚肉のボス部32eを貫通
してその前側(図12では左側)に突出するロータ軸6
4を含んでおり、このロータ軸64の突出端部64aに
キー59を介して原動プーリ23が固定されている。こ
のロータ軸64は、前記支持部材32内において、アウ
タロータ40の本体を貫通した状態で当該本体に連結さ
れており、かつ、軸受60,62を介して前記支持部材
32のボス部32eに回転可能に支持されている。
利用してアウタロータ40を外側から覆うことにより防
塵性能を高めながらも、前記図5に示した電動モータ2
2と同様にアウタロータ40(詳しくはアウタロータ4
0のロータ軸64)に原動プーリ23を直結することに
よって構造の簡略化及びコンパクト化を図ることができ
る。
の開閉装置において、原動車と従動車との間に掛け渡さ
れる巻掛け伝動部材に連結部材を介して左右のドア本体
をそれぞれ連結するとともに、前記原動車の駆動源とし
てアウタロータ型のダイレクトドライブモータを用い、
ドア開閉時に当該モータの軸方向前側を前記原動車に近
い側の連結部材(第1の連結部材)が通るようにしたも
のであるので、ドア本体のスライドストロークを十分に
確保しながら装置全体の小型化を図ることができる効果
がある。
ドア及びその開閉装置を示す正面図である。
タ型ダイレクトドライブモータの正面図、(b)は
(a)のD−D線断面図である。
ドア及びその開閉装置を示す正面図である。
用ガイド部材が用いられた実施の形態にかかる鉄道車両
用ドア及びその開閉装置を示す正面図である。
断面側面図である。
動作を示す平面図である。
イレクトドライブモータの別例を示す正面図である。
イブモータの断面側面図である。
す正面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 車両に設けられた左右のドア本体を電動
モータを駆動源として開閉方向にスライド駆動する鉄道
車両用ドアの開閉装置であって、前記電動モータの出力
側に設けられる原動車と、この原動車から前記ドア本体
の開閉方向と平行な方向に離れた位置に前記原動車の回
転軸と平行な軸回りに回転可能に設けられた従動車と、
原動車と従動車との間に掛け渡される巻掛け伝動部材
と、この巻掛け伝動部材と前記ドア本体のうち原動車に
近い側のドア本体である第1のドア本体とを連結する第
1の連結部材と、前記巻掛け伝動部材において前記第1
の連結部材が連結される部位とは逆の向きに移動する部
位と前記原動車から遠い側のドア本体である第2のドア
本体とを連結する第2の連結部材とを備えるとともに、
前記電動モータがアウタロータ型のダイレクトドライブ
モータで構成され、このダイレクトドライブモータのア
ウタロータに前記原動車が設けられ、かつ、当該ダイレ
クトドライブモータの軸方向前側の空間を前記第1の連
結部材が通るように当該第1の連結部材が配置されてい
ることを特徴とする鉄道車両用ドアの開閉装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の鉄道車両用ドアの開閉装
置において、前記ダイレクトドライブモータのアウタロ
ータは、ステータの周囲に配されるロータ本体部と、こ
のロータ本体部の回転中心部から前方に突出して前記ロ
ータ部よりも小径の原動車を構成する回転出力部とを有
しており、前記第1の連結部材は、前記ロータ本体部の
前側であってかつ前記回転出力部の上側または下側を通
るように配置されていることを特徴とする鉄道車両用ド
アの開閉装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の鉄道車両用ドア
の開閉装置において、前記第1の連結部材及び第2の連
結部材は、前記巻掛け伝動部材に沿って延びる駆動側連
結部を含み、この駆動側連結部のドア開き方向後側の端
部が前記巻掛け伝動部材の途中部分に固定されることを
特徴とする鉄道車両用ドアの開閉装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の鉄道車両用ドアの開閉装
置において、前記第1の連結部材は、前記駆動側連結部
と、この駆動側連結部のドア開き方向前側の端部と前記
第1のドア本体とを連結するドア側連結部とを含むとと
もに、第1のドア本体の開閉位置にかかわらず前記ドア
側連結部が常に前記ダイレクトドライブモータよりもド
ア開閉方向の外側に位置し、かつ、前記駆動側連結部が
前記ダイレクトドライブモータの軸方向前側に位置する
ように配置されていることを特徴とする鉄道車両用ドア
の開閉装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の鉄道車両用ドアの開閉装
置において、前記第2の連結部材は、前記駆動側連結部
と、この駆動側連結部のドア開き方向前側の端部と前記
第2のドア本体とを連結するドア側連結部とを含むとと
もに、第2のドア本体の開閉位置にかかわらず前記ドア
側連結部が常に前記従動車よりもドア開閉方向の外側に
位置するように配置されていることを特徴とする鉄道車
両用ドアの開閉装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の鉄道車
両用ドアの開閉装置において、前記ダイレクトドライブ
モータの駆動を制御する制御器が前記原動車と従動車と
の間に配置されていることを特徴とする鉄道車両用ドア
の開閉装置。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の鉄道車
両用ドアの開閉装置において、前記各ドア本体をその開
閉方向に案内する案内手段として、当該開閉方向に延
び、前記車両側に固定される車両側案内部材と、同じく
開閉方向に延び、前記各ドア本体側に固定されるドア側
案内部材と、前記車両側案内部材とドア側案内部材とを
その長手方向にスライド可能となるように連結するスラ
イド機構とを含む伸縮ガイド部材を備え、その車両側案
内部材は前記両ドア本体により開閉される車両の乗降口
の直上方の位置に配置されていることを特徴とする鉄道
車両用ドアの開閉装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003000813A JP2003276598A (ja) | 2002-01-21 | 2003-01-07 | 鉄道車両用ドアの開閉装置 |
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-
2003
- 2003-01-07 JP JP2003000813A patent/JP2003276598A/ja active Pending
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