JP2003276549A - エアバッグの折畳方法及びその装置 - Google Patents

エアバッグの折畳方法及びその装置

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JP2003276549A
JP2003276549A JP2002084308A JP2002084308A JP2003276549A JP 2003276549 A JP2003276549 A JP 2003276549A JP 2002084308 A JP2002084308 A JP 2002084308A JP 2002084308 A JP2002084308 A JP 2002084308A JP 2003276549 A JP2003276549 A JP 2003276549A
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Japan
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airbag
facing
stacking
folding
surface portion
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JP2002084308A
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English (en)
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Fumiko Iinuma
史子 飯沼
Yasuhiro Uchida
康洋 内田
Mikio Ochiai
幹雄 落合
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ1を所望の形状に容易に折り畳
む。 【解決手段】 エアバッグ1を平面上に広げ、空気を入
れて膨らませる。次いで、放射状に配置した上下のブレ
ード26,25でエアバッグ1を緩く挟む。次いで、複数の
可動ブロック24を中心に向かって前進させ、上下のブレ
ード26,25に沿った耳部を残してエアバッグ1の上下の
パネル12,11を中心部に集積する。次いで、センタプレ
ート27とセンタブロック23とで、集積したエアバッグ1
の中央部分を保持して回転させ、周囲に耳部を巻き付け
る。エアバッグ1の中央部分にねじれがなく、エアバッ
グ1が膨張展開する際に回転する力が生じにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスが流入して膨
張展開するエアバッグの折畳方法及びその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、自動車のステアリングホ
イールに備えられるエアバッグ装置が知られている。こ
のエアバッグ装置は、偏平な袋状をなすエアバッグと、
このエアバッグを覆うカバー体と、ガスを噴射するイン
フレータとなどを備えている。そして、このエアバッグ
は、通常時は、所定の方法で小さく折り畳まれてカバー
体の内側に収納されている。そして、このエアバッグ装
置は、センサが衝突の衝撃を検出した状態で、インフレ
ータからガスを噴射してエアバッグを膨張させ、この膨
張の圧力によりカバー体を破断してエアバッグを突出さ
せ、エアバッグを乗員の前方に膨張展開させて、乗員に
加わる衝撃を緩和する。
【0003】そして、エアバッグの折り畳みは、従来、
平板状に広げた状態から、所定の位置で直線に沿って折
り畳み、カバー体に収納可能な直方体状などにしていた
が、機械化が困難で人手がかかり、生産性の向上が困難
である問題を有している。
【0004】この点、自動化に適した折畳方法として、
例えば、特表2000−502637公報に示される構
成が知られている。この構成の折畳装置は、エアバッグ
の上下に相対向して同心円上あるいは渦巻状に配置され
た折畳みプレートを備えている。そして、この折畳装置
は、エアバッグを膨張させるとともに、折畳みプレート
でエアバッグを挟み、さらに、同心円上に配置された各
折畳みプレートを、同心円の径寸法を小さくするように
移動あるいは変形させて、エアバッグを折り畳む。しか
しながら、この構成では、装置の構成が複雑になり、製
造コストの低減が容易でない問題を有している。
【0005】さらに、この点、例えば、特開平11−3
34512号公報などに記載されているように、例えば
平面視円形のエアバッグについて、平面上に広げた状態
から、複数のブロックを用いてエアバッグを外周部から
中心に向かって寄せ集め、さらに、エアバッグの中心部
分を回転させることにより、ブロック同士の間に残った
耳状の部分を中心部分の周囲に沿わせる構成が知られて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】今日において、エアバ
ッグを容易に所望の形状に折り畳み、展開特性を容易に
調整できる構成が求められている。
【0007】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、エアバッグを容易に所望の形状に折り畳みでき、
展開特性を容易に調整できるエアバッグの折畳方法及び
その装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のエアバッ
グの折畳方法は、ガスが導入される受入口を設けた一側
の面部とこの一側の面部に対向する他側の面部とを有す
るエアバッグの折畳方法であって、前記受入口に向かう
線に沿って、前記一側の面部と他側の面部とが互いに接
近した状態に規制する規制工程と、前記受入口及びこの
受入口に対向する前記一側の面部の対向部に向かい、前
記線同士の間の部分を押圧し、これら受入口及び対向部
の周囲に前記各面部を集積して集積部を形成するととも
に、前記互いに接近した状態に規制された部分に耳部を
形成する集積工程と、この集積工程の後、前記受入口と
前記対向部との相対的な位置関係を保持しつつ、前記集
積部の外周に耳部を押し当てる押当工程とを具備したも
のである。
【0009】そして、この構成では、線同士の間の部分
の一側の面部と他側の面部とを受入口に向かって押圧し
て集積することにより集積部を形成し、さらに、これら
集積部間の線に沿って形成された耳部を集積部の外周に
押し当てることにより、エアバッグが容易に折り畳まれ
る。集積部の外周に耳部を押し当てる際に、受入口と対
向部との相対的な位置関係を保持することにより、集積
部の形状が容易に保持され、エアバッグが容易に所望の
形状に折り畳まれ、展開特性の調整が容易になる。
【0010】請求項2記載のエアバッグの折畳方法は、
請求項1記載のエアバッグの折畳方法において、集積工
程の前に、エアバッグを膨張させ一側の面部と他側の面
部とを離間させる膨張工程を具備したものである。
【0011】そして、この構成では、一側の面部と他側
の面部とを受入口に向かって押圧して集積する際に、一
側の面部と他側の面部とが互いにかみ合わずにそれぞれ
波状に折り畳まれる。そこで、受入口から導入されたガ
スが周縁部まで円滑に供給され、展開特性の向上が容易
になる。
【0012】請求項3記載のエアバッグの折畳装置は、
ガスが導入される受入口を設けた一側の面部とこの受入
口に対向する対向部を設け前記一側の面部に対向する他
側の面部とを有するエアバッグの折畳装置であって、エ
アバッグを載置するテーブルと、前記エアバッグを周縁
部から前記受入口及び前記対向部に向かって集積させ集
積部を形成する複数の集積手段と、これら集積手段間に
位置し、前記受入口に向かう線に沿って前記一側の面部
と他側の面部とを互いに接近させ耳部を形成する案内部
材と、前記受入口と前記対向部との相対的な位置関係を
保持する移動規制手段と、前記集積手段により集積され
た集積部の周囲に耳部を押し当てる押当手段とを具備し
たものである。
【0013】そして、この構成では、線同士の間の部分
の一側の面部と他側の面部とを受入口に向かって押圧し
て集積することにより集積部を形成し、さらに、これら
集積部間の線に沿って形成された耳部を集積部の外周に
押し当てることにより、エアバッグが容易に折り畳まれ
る。集積部の外周に耳部を押し当てる際に、受入口と対
向部との相対的な位置関係を保持することにより、集積
部の形状が容易に保持され、エアバッグが容易に所望の
形状に折り畳まれ、展開特性の調整が容易になる。
【0014】請求項4記載のエアバッグの折畳装置は、
請求項3記載のエアバッグの折畳装置において、移動規
制手段は、対向部に当接する対向部当接部と、集積部の
外周に当接する集積部当接部とを備えたものである。
【0015】そして、この構成では、簡略な構成で集積
部の形状が保持され、製造コストが低減される。
【0016】請求項5記載のエアバッグの折畳装置は、
請求項3または4記載のエアバッグの折畳装置におい
て、移動規制手段は、押当手段とともにテーブルに対し
て相対的に回転するものである。
【0017】そして、この構成では、簡略な構成で集積
部の形状が保持され、製造コストが低減される。
【0018】請求項6記載のエアバッグの折畳装置は、
請求項3ないし5いずれか一記載のエアバッグの折畳装
置において、エアバッグ内に気体を導入する膨張手段を
備えたものである。
【0019】そして、この構成では、一側の面部と他側
の面部とを受入口に向かって押圧して集積する際に、一
側の面部と他側の面部とが互いにかみ合わずにそれぞれ
波状に折り畳まれる。そこで、受入口から導入されたガ
スが周縁部まで円滑に供給され、展開特性の向上が容易
になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエアバッグの折畳
方法及びその装置の一実施の形態を図面を参照して説明
する。
【0021】図2において、1はエアバッグで、このエ
アバッグ1は、車両である自動車のステアリングホイー
ルのボス部に備えられる衝突安全装置としてのエアバッ
グ装置に組み込まれるものである。そして、このエアバ
ッグ装置は、エアバッグモジュールとも呼ばれるもの
で、図示しないが、エアバッグ1の他、略環状でスタッ
ドボルト3aを突設したリテーナ3、被取付部材であるベ
ースプレート、合成樹脂などからなる破断可能なカバー
体、及びガスを噴射するガス発生器であるインフレータ
などから構成されている。なお、以下、エアバッグ1の
突出の中心方向すなわち被保護物である乗員側を上側、
正面側、あるいは表側とし、車体側すなわちステアリン
グシャフト側を下側、背面側、あるいは裏面側として説
明する。そして、このエアバッグ装置は、自動車の衝突
時などには、インフレータからガスを噴射し、折り畳ん
で収納したエアバッグ1を膨張させ、この膨張の圧力に
よりカバー体を所定のテアラインで破断してエアバッグ
を突出させ、乗員の前方に広く膨張展開させて、乗員を
衝突の衝撃から保護するようになっている。
【0022】そして、エアバッグ1は、2枚のほぼ同じ
円形状の基布を縫い合わせて偏平な袋状に形成されてい
る。すなわち、エアバッグ1は、一側の面部としての下
パネル11と、他側の面部としての上パネル12とを重ねて
周縁部14を縫合し、下パネル11の中央に形成したインフ
レータ挿入用の円孔状の受入口15を介して表裏を反転さ
せて形成されている。また、下パネル11には、受入口15
の周囲に位置して、スタッドボルト3aが挿入される複数
の取付孔16が形成されているとともに、環状の補強布18
により補強されている。さらに、下パネル11には、図示
しない単数あるいは複数のベントホール(排気口)が形
成されている。また、本実施の形態では、各パネル11,
12は、例えば、直径650mmで、ポリアミド系の合成繊
維である6,6-ナイロンの315デニールの糸を使用した
目付200g/mで、エラストマなどを塗布しないいわ
ゆるノンコート基布から形成されている。また、以下、
受入口15に対向する上パネル12の部分を、対向部19とし
て説明する。
【0023】また、図1、図3、及び図5などに示すよ
うに、21は折畳装置で、この折畳装置21は、テーブル2
2、膨張手段及び押当手段としてのセンタブロック23、
集積手段としての複数の可動ブロック24、下ブレード2
5、案内部材としての上ブレード26、移動規制手段とし
ての治具であるセンタプレート27、及びこれらを制御す
る図示しない制御手段、電源装置、駆動源などから構成
されている。
【0024】そして、テーブル22は、上面に略水平な盤
面を備え、この盤面の中央部に設けた円孔22aに、セン
タブロック23が設置されている。そして、このセンタブ
ロック23は、インフレータを模した形状の円柱部23a
と、この円柱部23aを囲み円柱部23aより低い位置に同心
円状に設けられた周縁部23bとを備え、約90度までの
任意の設定した角度だけ回転する回転機構と、約160
mmまでの任意の設定したストロークで上下動する昇降機
能とが組み合わされている。さらに、センタブロック23
には、空気を噴射する空気供給手段である図示しないエ
アノズルが埋設されているとともに、周縁部23bには、
リテーナ3のスタッドボルト3aを挿入して固定可能な円
孔状の保持部23cが所定の間隔で形成されている。な
お、各図は説明のためにテーブル22及びセンタブロック
23を簡潔に示しまたは省略している。
【0025】また、テーブル22には、円孔22aを中心と
して、放射状に複数のスリット部22bが形成され、垂直
な平板状の下ブレード25が各スリット部22bに上下方向
に進退可能にすなわちテーブル22の盤面から所定の高さ
まで出没可能に設けられている。また、各下ブレード25
には、上側の端縁部に沿って、水平状の案内部25aが設
けられている。また、この案内部25aの端部すなわち各
下ブレード25の内周側と外周側との角部は、滑らかな曲
面状に形成されている。
【0026】さらに、これら下ブレード25の間に位置し
て、それぞれ可動ブロック24が設けられている。そし
て、各可動ブロック24は、テーブル22に設けた図示しな
いスリットを介するなどして、テーブル22の下側に配置
された駆動手段に連結され、テーブル22の周縁部からセ
ンタブロック23近傍まで進退可能すなわち集散可能に案
内駆動される。さらに、各可動ブロック24は、平面略扇
状をなし、センタブロック23に対向する内周側の端部に
曲面状などの面状の押圧部24aが設けられている。
【0027】また、上ブレード26は、図5に示すよう
に、テーブル22の上方に設けられた上プレート29の下面
に複数放射状に取り付けられ、この上プレート29ととも
に上下に進退駆動される。また、各上ブレード26は、そ
れぞれ下ブレード25に対向して配置され、すなわち、上
下のブレード26,25は、端縁の線が対向し、可動ブロッ
ク24と円周方向に交互に配置されている。また、上ブレ
ード26は、下ブレード25と同様な垂直な板状で、下ブレ
ード25の案内部に対向する水平な案内部26aが形成され
ているとともに、端部すなわち角部は滑らかな曲面状に
形成されている。また、各上ブレード26は、長さ寸法は
下ブレード25と略等しいが、高さ寸法は下ブレード25よ
り大きく形成されている。また、上プレート29は、各上
ブレード26を支持する放射状に配置された支持部29b
と、これら支持部29bの内周側の端部を互いに連結する
内周側連結部29cと、これら支持部29bの外周側の端部を
互いに連結する外周側連結部29dとを備えている。
【0028】なお、上下のブレード26,25がエアバッグ
1に線状に接するエッジである案内部26a,25aには、エ
ンボス加工を施し、あるいはエラストマーテープなどを
貼着などして、エアバッグ1と適当な滑り抵抗で摺接す
るように設定されている。
【0029】また、本実施の形態では、可動ブロック24
は8個、すなわち、上下のブレード26,25は8組設けら
れているが、エアバッグ1の容量、エアバッグ1が収納
される空間の形状などを勘案し、適宜選択することがで
きる。
【0030】さらに、上プレート29の中央部には、円孔
29aが開口され、この円孔29aの部分に、上プレート29と
独立して上下に駆動されるセンタプレート27が配置され
ている。そして、このセンタプレート27は、円孔29aと
略同径の円盤状の対向部当接部としての基部27aと、こ
の基部27aの外周部から下方に突設された略円筒状の集
積部当接部としての周壁部27bとを備えたカップ状に形
成されている。さらに、周壁部27bは、上下方向に延び
る複数のスリット27dにより分割され、複数の片部27cが
形成されている。また、このセンタプレート27は、図示
しないモータなどの駆動手段により、センタブロック23
とともに回転するようになっている。
【0031】次に、図1ないし図15を参照して、エア
バッグ1の折畳工程を説明する。なお、図3ないし図5
においては、可動ブロック24は省略されている。
【0032】まず、初期状態では、センタブロック23
は、周縁部23bがテーブル22の盤面に面一になるように
位置する。また、下ブレード25は下降してテーブル22の
上面より下方に退避させ、テーブル22の上面を平面状と
し、上ブレード26及びセンタプレート27は上方に退避
し、可動ブロック24は外周側に退避している。一方、エ
アバッグ1は、図2に示すように、あらかじめ受入口15
から内側にリテーナ3を挿入し、取付孔16からスタッド
ボルト3aを引き出しておく。
【0033】この状態で、図3に示すように、エアバッ
グ1をテーブル22上に平板状に広げて静置し、受入口15
にセンタブロック23の円柱部23aを挿入するとともに、
各スタッドボルト3aを保持部23cに差し込み、保持部23c
内に設けた図示しないロック機構で固定する。
【0034】次いで、規制膨張工程の膨張工程として、
センタブロック23の円柱部23aに設けたエアノズルから
エアバッグ1内に圧縮空気を吹き入れ、空気枕状にす
る。なお、この状態では、エアバッグ1の展開時のよう
な完全な膨張状態ではなく、ふんわりと膨らむ程度とす
る。
【0035】次いで、図5に示すように、規制膨張工程
の規制工程として、下ブレード25を上昇させテーブル22
の上面から上方に突出させるとともに、上ブレード26を
下降させてエアバッグ1に当接し、さらに、図1に示す
ように、下ブレード25と上ブレード26との間にエアバッ
グ1を挟み、放射状にへこませる。なお、この状態で、
上下のブレード26,25の案内部同士の間には、所定の間
隔が設定され、エアバッグ1は、径方向には摺動可能と
なっている。また、この状態で、エアバッグ1の内圧は
上昇し、隣り合う上ブレード26同士の間の部分は上方に
突出して上下のパネル12,11間が離間するが、上プレー
ト29は、エアバッグ1の上パネル12が接触しない高さ位
置にある。
【0036】次いで、集積工程として、各可動ブロック
24を連動させ、8方向から同時に中心点Oすなわち受入
口15及び対向部19に向かって集合するように前進させ、
エアバッグ1を星型とする。すなわち、各可動ブロック
24は、図6に示す中間状態を経て、図7及び図8に示す
前進限にまで移動する。また、図9は、折畳の途中段階
にあるエアバッグ1を模式的に示した斜視図である。す
なわち、エアバッグ1は、可動ブロック24に押圧された
部分で、上下のパネル12,11が互いにかみ合うことな
く、いわば互いに「疎」に関連する状態で、波状に折り
畳まれ、中央の対向部19の位置にドーム状に隆起した中
央部31が形成され、この中央部31の周囲に集積部として
の波状嵌入部32が複数形成されるとともに、上下のブレ
ード26,25に挟まれた部分に、複数の耳部33が形成され
る。
【0037】次いで、図10に示すように、規制緩和工
程として、上ブレード26をそのままに、下ブレード25を
下方に若干あるいは全面的に退避させ、上下のパネル1
2,11の線状に案内された耳部33を挟む力を弱め、ある
いは無くす。
【0038】この状態から、センタプレート27を下降さ
せ、図11に示すように、センタプレート27の基部27a
を対向部19及び波状嵌入部32の上面に当接させ、エアバ
ッグ1の上方に膨出した中央部31を押し下げ、折り畳ん
だ部分に被せるようにして、他の部分とかみ合わない正
面展開部35を形成するとともに、センタプレート27の周
壁部27bを波状嵌入部32と可動ブロック24との間に差し
込み、周壁部27bを波状嵌入部32の外周部に当接させ
て、センタプレート27と可動ブロック24とでエアバッグ
1の形状を保つ。この状態で、周壁部27bの片部27cは、
それぞれ可動ブロック24の押圧部24aに位置合わせさ
れ、耳部33はスリット27dを挿通した状態になる。
【0039】さらに、この状態から、押当工程として、
各可動ブロック24を外周側に若干後退させて、可動ブロ
ック24の押圧部24aと周壁部27bの片部27cとの間に隙間
を形成した後、エアバッグ1の中央部分を保持している
センタブロック23をセンタプレート27とともに図10に
示す矢印C方向に所定の角度だけ回転させ、耳部33を可
動ブロック24の押圧部24a側に引きずり込み、波状嵌入
部32の外周に位置する周壁部27bの外周に沿わせる。こ
の工程で、センタブロック23とセンタプレート27とによ
り挟まれた対向部19及び波状嵌入部32は形状が保持さ
れ、すなわち、下パネル11と上パネル12との位置関係が
保たれる。また、上ブレード26により耳部33が上方に崩
れることなく沿わされ、折り畳まれたエアバッグ1の形
状が所定の高さ寸法に整えられる。なお、規制緩和工程
においては上ブレード26を上方へ若干量移動させるなど
することもできる。
【0040】この状態で、図13及び図14に示すよう
に、エアバッグ1は星型から略花弁状の所定の形状に折
り畳まれ、すなわち、所定の高さ寸法の略正八角柱状に
形が整えられる。
【0041】そして、センタプレート27を上方に退避さ
せ、波状嵌入部32と耳部33との間から片部27cを上方に
抜き取ることにより、図15に示すように、いわば回転
八角折りで折り畳まれたエアバッグ1が提供される。
【0042】なお、このように耳部33を巻き付けセンタ
プレート27を上方に退避させた後、再度各可動ブロック
24を中央部に向かって前進させ、エアバッグ1を小さく
整えることもできる。
【0043】そして、このように折り畳まれたエアバッ
グ1をエアバッグ装置に組み込みインフレータを作動さ
せると、まず、受入口15の正面である直上に位置して他
の部分とかみ合わずに設けられた正面展開部35が迅速に
正面側に展開し、カバー体を破断して突出口を形成す
る。
【0044】さらに、エアバッグ1は、折畳工程で上下
のパネル12,11が互いに沿って緊密に折り畳まれること
がなく、すなわち、可動ブロック24で波状に折り畳まれ
て集積された波状嵌入部32で上下のパネル12,11の絡み
合いは「疎」であり、多くの状態で互いに独立した波形
に折畳されている。言い換えれば、上下のパネル12,11
は、互いに全くかみ合わないか、実質的にかみ合わない
状態になっている。ここで、実質的にかみ合わないと
は、上下のパネル12,11の先端部同士が、折り畳んだエ
アバッグ1の径方向に重なり合う部分の存在を許容する
ものである。
【0045】そこで、インフレータすなわちエアバッグ
1の中心の受入口15からガスが供給されると、容易に上
下のパネル12,11が互いに離間し、折畳の最終工程で波
状嵌入部32の外周に沿わせた耳部33を外周側に押圧し、
迅速に展開することができる。さらに、各耳部33につい
ても、上下のブレード26,25で規制された部分が折り畳
まれずに線状に対向するとともに、波状嵌入部32の外周
に螺旋状に沿わせて配置され、供給されたガスが線状に
対向する部分に沿って耳部33の端部にまで円滑に供給さ
れ、耳部33は巻き戻されるように展開し、展開特性を容
易に向上できる。
【0046】このように、本実施の形態のエアバッグ1
及びこのエアバッグ1を用いたエアバッグ装置によれ
ば、耳部33のみを回転させる八角折りとすることによ
り、所望の形状に折り畳みでき、迅速な展開が可能であ
り、展開特性を容易に良好にできる。すなわち、本実施
の形態の自動化に適したエアバッグの折畳方法及この折
畳方法を適用した折畳装置21によれば、展開特性の良好
なエアバッグ1の製造コストを低減し、安価に提供でき
る。
【0047】すなわち、本実施の形態の折畳装置21で
は、集積工程の後、上下のパネル12,11の受入口15と対
向部19との相対的な移動を規制する移動規制工程を備
え、この移動規制工程の後、耳部33を波状嵌入部32の外
周に押し当てる押当工程を備え、すなわち、センタブロ
ック23と同時に回転する移動規制手段であるセンタプレ
ート27により、対向部19すなわち正面展開部35及び波状
嵌入部32を保持した状態で、エアバッグ1を回転させて
耳部33を波状嵌入部32の外周に巻き取るようにして沿わ
せるため、対向部19の部分ではエアバッグ1の上下のパ
ネル12,11はねじられず、基布同士の位置が相対的にず
れることなく、すなわち基布を定位させつつ、耳部33を
所定の形のまま安定的に押し当てることができる。そこ
で、エアバッグ1にガスを導入した際にも、エアバッグ
1が巻き取り時と反対方向に180度以上回転すること
がない。すなわち、エアバッグ1を中心部分のみ回転さ
せて巻き取る構成に較べ、外側の部分も同時に回転させ
て耳部33を折り畳むことにより、エアバッグ1の膨張展
開時の回転を抑制でき、エアバッグ1の展開特性の調整
を容易にできる。
【0048】また、移動規制手段は、基部27aと周壁部2
7bとを備えたいわばカップ状とし、さらに、センタブロ
ック23と同時に回転するセンタプレート27により構成し
たため、簡略な構成でエアバッグ1を所望の形状に折り
畳みでき、製造コストを抑制できる。
【0049】さらに、本実施の形態では、センタプレー
ト27のスリット27dから耳部33が放射状に外周側に出た
状態でエアバッグ1を回転させるため、耳部33の形状を
保持し、捻れによる折り畳み形状の崩れを抑制できる。
【0050】また、本実施の形態によれば、エアバッグ
1の外周部分の上面は、可動ブロック24で集積される軌
跡に沿って、上ブレード26により線状に案内されるのみ
で、他の部分は何らの高さ規制をせずに自由に盛り上が
れるようにし、上面の全面が高さ規制されるものではな
いため、構造が簡略化できるとともに、膨張させること
により上下のパネル12,11を十分に離間させ、折り畳ん
だ状態で、受入口15から周縁部14まで互いにかみ合わな
いようにすることができる。
【0051】また、各可動ブロック24を前進させる集積
工程の後、上下のブレード26,25を退避させてからセン
タブロック23を回転させるため、上下のパネル12,11に
加わる力を小さくし、エアバッグ1を円滑に折り畳みで
きる。
【0052】さらに、エアバッグ1の中央正面に設けた
正面展開部35が初期に展開してカバー体を迅速に破断で
きるため、インフレータのガス圧を有効に利用して、エ
アバッグ1の迅速な展開を図り、あるいは、エアバッグ
装置の小型化を図ることができる。すなわち、一次ピー
ク圧を低くできるため、二次ピーク圧を高くして、イン
フレータのガス圧を有効に利用できる。
【0053】なお、上記の実施の形態では、上下のパネ
ル12,11は、互いに全くかみ合わないか、実質的にかみ
合わない状態になっているが、エアバッグ1を構成する
パネル12,11の特性、あるいは、折畳工程の各部の動作
速度などによっては、上下のパネル12,11を若干互いに
かみ合った状態とすることもできる。この場合にも、製
造コストを低減する効果は実現できる。
【0054】なお、上記の実施の形態において、各可動
ブロック24の先端部の押圧部24aは、滑らかな曲面状と
するほか、例えば図16に示すように、センタプレート
27の周壁部27bが嵌合する凹部24bを形成し、センタプレ
ート27の周壁部27bの片部27cの先端部を可動ブロック24
とエアバッグ1との間に容易に挿入できるようにするこ
ともできる。なお、この図16に示す実施の形態では、
センタプレート27は、基部27aと周壁部27bの各片部27c
とが分割されカップ状をなさない構成となっている。
【0055】また、各可動ブロック24には、エアバッグ
1との摺動抵抗を軽減する手段を設け、エアバッグ1の
耳部33を巻き取る際の可動ブロック24及びエアバッグ1
双方への負担を軽減し、耳部33を波状嵌入部32の外周に
円滑に収納することもできる。例えば、図17に示すよ
うに、エアバッグ1を巻き取る際の回転方向に合わせ
て、各可動ブロック24の先端部のエアバッグ1が摺接す
る側の角部に、摩擦軽減手段としての回転自在なローラ
24cを設け、エアバッグ1の耳部33を巻き取る際の可動
ブロック24及びエアバッグ1双方への負担を軽減し、耳
部33を波状嵌入部32の外周に円滑に収納することもでき
る。
【0056】また、エアバッグ1の中央部分を回転させ
る移動規制手段であるセンタプレート27は、センタブロ
ック23とは別個に回転を生じさせる動力を設けるほか、
センタブロック23の回転に伴い従動して回転させること
もできる。例えば、図18に示すように、センタブロッ
ク23に、センタプレート27の各片部27cの先端部が挿入
して係合されるスリット状の係合受部23dを形成し、こ
の係合受部23dを回転させることにより、センタプレー
ト27を回転させることもできる。
【0057】さらに、例えば、図19に示すように、セ
ンタプレート27を、第1の部材41と第2の部材42とで構
成し、第1の部材41は、円形で平板状の基部27aと、こ
の基部27aを上下方向に駆動する駆動ロッド44とを備え
ている。また、第2の部材42は、基部27aを内側に収納
可能な筒状をなし、回転可能かつ上下方向に進退可能に
駆動され、円筒状をなす筒状部46と、この筒状部46の先
端部に一体に形成された周壁部27bとを備えている。そ
して、この周壁部27bは、上下方向に延びる複数のスリ
ット27dにより分割され、複数の片部27cが形成されてい
るとともに、各片部27cの内周側には、長手方向すなわ
ち上下方向に沿って低丈の係合部であるリブ48が設けら
れている。一方、センタブロック23側には係合受部23d
は形成されず、センタブロック23の外周縁部とテーブル
22の円孔22aとの間に間隙50が形成され、さらに、セン
タブロック23の外周縁部には周方向に所定間隔で係合受
部51が形成されている。そこで、第2の部材42を下降さ
せると、間隙50に周壁部27bが挿入され、センタブロッ
ク23の外周部に周壁部27bの各片部27cが略嵌合するとと
もに、係合受部51にリブ48が係合する。そこで、この状
態で、センタブロック23及びセンタプレート27の第2の
部材42のいずれか一方を回動することにより、他方も一
体的に回動する。すなわち、本実施の形態では、センタ
ブロック23を回動することにより、第2の部材42の周壁
部27bを一体に回動させることができる。また、第1の
部材41の基部27aは、回転自在に設けられており、回動
されるエアバッグ1に従動して、円滑に回動するように
なっている。
【0058】また、上記の各実施の形態では、各下ブレ
ード25及び各上ブレード26について、水平な案内部25
a,26aを設けたが、この構成に限られず、例えば、上下
のブレード26,25間の一部に所定の間隔を形成し、折り
畳み過程のエアバッグ1の円滑な案内を図ることもでき
る。
【0059】なお、上記の各実施の形態では、規制膨張
工程において、エアバッグ1を膨張させた後に上下のブ
レード26,25で高さを規制したが、この構成に限られ
ず、上下のブレード26,25で高さを規制した後にエアバ
ッグ1を膨張させ、あるいは、エアバッグ1を膨張させ
ながら上下のブレード26,25で高さを規制して、作業工
程を短縮などすることもできる。
【0060】また、上記の各実施の形態では、折畳装置
21は、インフレータを模した形状の円柱部23aと、膨張
手段を構成するエアノズルなどを備えたセンタブロック
23を用い、エアバッグ1の内側にリテーナ3を組み合わ
せてエアバッグ1を折り畳んでいる。しかし、この構成
に限られず、例えば、エアバッグ1にインフレータを組
み合わせた後にエアバッグ1を折り畳むこともできる。
また、膨張手段を構成する空気供給手段を設けずに、エ
アバッグ1内に形成された空間に存在する気体を利用し
て、対向する面部がほとんどかみ合わないように、ある
いは、あまりかみ合わないように折り畳むことができ
る。すなわち、エアバッグ1の内側を、予め組み合わせ
たインフレータなどにより略気密に保持するとともに、
対向部19を受入口15から若干離間させた状態で、各可動
ブロック24を連動させ同時に中心点Oに向かって集合す
るように急速に適切な速度で前進させることにより、エ
アバッグ1を内側の空間部に存在する少量の空気により
膨張させることもできる。そして、この実施の形態で
は、上記の各実施の形態の効果に加え、エアバッグ1へ
の給排気の工程が不要で、各可動ブロック24を急速に移
動でき、集積工程を高速化できるため、装置の構造を簡
略化できるとともに、工程に要する時間(タクトタイム)
を短縮し、生産性を向上できる。
【0061】なお、本発明は、自動車のステアリングホ
イールに備えるエアバッグ装置用のエアバッグの他、イ
ンスツルメントパネルに備える助手席乗員用のエアバッ
グ装置、座席の側部や車体のドアやピラーに備える側部
保護用のエアバッグ装置、座席の後部に備える後席乗員
用のエアバッグ装置、その他、被保護物を衝撃から保護
するエアバッグ装置などに適用できる。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載のエアバッグの折畳方法に
よれば、線同士の間の部分の一側の面部と他側の面部と
を受入口に向かって押圧して集積することにより集積部
を形成し、さらに、これら集積部間の線に沿って形成さ
れた耳部を集積部の外周に押し当てることにより、エア
バッグを容易に折り畳みできる。集積部の外周に耳部を
押し当てる際に、受入口と対向部との相対的な位置関係
を保持することにより、集積部の形状を容易に保持で
き、エアバッグを容易に所望の形状に折り畳みでき、展
開特性を容易に調整できる。
【0063】請求項2記載のエアバッグの折畳方法によ
れば、請求項1記載の効果に加え、一側の面部と他側の
面部とを受入口に向かって押圧して集積する際に、一側
の面部と他側の面部とを互いにかみ合わないようにそれ
ぞれ波状に折り畳みでき、受入口から導入されたガスを
周縁部まで円滑に供給させ、展開特性を容易に向上でき
る。
【0064】請求項3記載のエアバッグの折畳装置によ
れば、線同士の間の部分の一側の面部と他側の面部とを
受入口に向かって押圧して集積することにより集積部を
形成し、さらに、これら集積部間の線に沿って形成され
た耳部を集積部の外周に押し当てることにより、エアバ
ッグを容易に折り畳みできる。集積部の外周に耳部を押
し当てる際に、受入口と対向部との相対的な位置関係を
保持することにより、集積部の形状を容易に保持でき、
エアバッグを容易に所望の形状に折り畳みでき、展開特
性を容易に調整できる。
【0065】請求項4記載のエアバッグの折畳装置によ
れば、請求項3記載の効果に加え、移動規制手段は、対
向部に当接する対向部当接部と、集積部の外周に当接す
る集積部当接部とを備えたため、簡略な構成で集積部の
形状を保持でき、製造コストを低減できる。
【0066】請求項5記載のエアバッグの折畳装置によ
れば、請求項3または4記載の効果に加え、移動規制手
段は、押当手段とともにテーブルに対して相対的に回転
することにより、簡略な構成で集積部の形状を保持で
き、製造コストを低減できる。
【0067】請求項6記載のエアバッグの折畳装置によ
れば、請求項3ないし5いずれか一記載の効果に加え、
一側の面部と他側の面部とを受入口に向かって押圧して
集積する際に、一側の面部と他側の面部とを互いにかみ
合わないようにそれぞれ波状に折り畳みでき、受入口か
ら導入されたガスを周縁部まで円滑に供給させ、展開特
性を容易に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグの折畳方法及びその装置の
一実施の形態を示す説明図である。 (a)は図5に続く作業工程図 (b)は(a)のI−O−II断面図
【図2】同上エアバッグにリテーナを組み合わせた状態
を示す一部を切り欠いた斜視図である。
【図3】同上エアバッグの折畳装置の一部の斜視図であ
る。
【図4】同上エアバッグの折畳工程を示す斜視図であ
る。
【図5】同上エアバッグの折畳工程を示す図4に続く説
明図である。
【図6】同上エアバッグの折畳工程を示す図1に続く説
明図である。
【図7】同上エアバッグの折畳工程を示す図6に続く説
明図である。
【図8】同上エアバッグの折畳工程を示す図7に続く説
明図である。
【図9】同上エアバッグの図8の状態を模式的に示す斜
視図である。
【図10】同上エアバッグの折畳工程を示す図9に続く
説明図である。
【図11】同上エアバッグの折畳工程を示す図10のII
I−III断面図である。
【図12】同上エアバッグの折畳工程を示す図11の平
面図である。
【図13】同上エアバッグの折畳工程を示す図11に続
く説明図である。
【図14】同上エアバッグの折畳工程を示す図13の平
面図である。
【図15】同上エアバッグの折畳形状を示す斜視図であ
る。
【図16】本発明のエアバッグの折畳装置の他の実施の
形態を示す一部の斜視図である。
【図17】本発明のエアバッグの折畳装置のさらに他の
実施の形態を示す一部の斜視図である。 (a)は可動ブロックの斜視図 (b)は(a)の一部を拡大した斜視図
【図18】本発明のエアバッグの折畳装置のさらに他の
実施の形態を示す一部の斜視図である。
【図19】本発明のエアバッグの折畳装置のさらに他の
実施の形態を示す一部の斜視図である。
【符号の説明】
1 エアバッグ 11 一側の面部としての下パネル 12 他側の面部としての上パネル 14 周縁部 15 受入口 19 対向部 21 折畳装置 22 テーブル 23 膨張手段及び押当手段としてのセンタブロック 24 集積手段としての可動ブロック 26 案内部材としての上ブレード 27 移動規制手段としてのセンタプレート 27a 対向部当接部としての基部 27b 集積部当接部としての周壁部 32 集積部としての波状嵌入部 33 耳部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 落合 幹雄 静岡県富士市青島町218番地 日本プラス ト株式会社内 Fターム(参考) 3D054 AA02 AA03 AA04 AA07 AA12 AA13 AA14 AA17 AA18 CC15 CC26 CC29 CC35 FF17 FF20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスが導入される受入口を設けた一側の
    面部とこの一側の面部に対向する他側の面部とを有する
    エアバッグの折畳方法であって、 前記受入口に向かう線に沿って、前記一側の面部と他側
    の面部とが互いに接近した状態に規制する規制工程と、 前記受入口及びこの受入口に対向する前記一側の面部の
    対向部に向かい、前記線同士の間の部分を押圧し、これ
    ら受入口及び対向部の周囲に前記各面部を集積して集積
    部を形成するとともに、前記互いに接近した状態に規制
    された部分に耳部を形成する集積工程と、 この集積工程の後、前記受入口と前記対向部との相対的
    な位置関係を保持しつつ、前記集積部の外周に耳部を押
    し当てる押当工程とを具備したことを特徴とするエアバ
    ッグの折畳方法。
  2. 【請求項2】 集積工程の前に、エアバッグを膨張させ
    一側の面部と他側の面部とを離間させる膨張工程を具備
    したことを特徴とする請求項1記載のエアバッグの折畳
    方法。
  3. 【請求項3】 ガスが導入される受入口を設けた一側の
    面部とこの受入口に対向する対向部を設け前記一側の面
    部に対向する他側の面部とを有するエアバッグの折畳装
    置であって、 エアバッグを載置するテーブルと、 前記エアバッグを周縁部から前記受入口及び前記対向部
    に向かって集積させ集積部を形成する複数の集積手段
    と、 これら集積手段間に位置し、前記受入口に向かう線に沿
    って前記一側の面部と他側の面部とを互いに接近させ耳
    部を形成する案内部材と、 前記受入口と前記対向部との相対的な位置関係を保持す
    る移動規制手段と、 前記集積手段により集積された集積部の周囲に耳部を押
    し当てる押当手段とを具備したことを特徴とするエアバ
    ッグの折畳装置。
  4. 【請求項4】 移動規制手段は、対向部に当接する対向
    部当接部と、集積部の外周に当接する集積部当接部とを
    備えたことを特徴とする請求項3記載のエアバッグの折
    畳装置。
  5. 【請求項5】 移動規制手段は、押当手段とともにテー
    ブルに対して相対的に回転することを特徴とする請求項
    3または4記載のエアバッグの折畳装置。
  6. 【請求項6】 エアバッグ内に気体を導入する膨張手段
    を備えたことを特徴とする請求項3ないし5いずれか一
    記載のエアバッグの折畳装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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